JP2022516902A - 患者頭部保護デバイス - Google Patents

Abstract

本発明は、そのいくつかの実施形態において、Ｘ線撮像システムおよび／またはＸ線放射保護装置等の医療器具との衝突から患者の上半身部分を保護するためのデバイスおよび方法に関する。いくつかの実施形態において、本発明は、患者の頭部を支持するための支持プラットフォームと、支持プラットフォームに接続される頭部保護シールドとを備えている頭部保護デバイスを提供する。いくつかの実施形態において、シールドは、支持プラットフォームとシールドとの間の相対旋回移動を可能にするように、支持プラットフォームに旋回可能に接続されている。いくつかの実施形態において、デバイスは、頭部プロテクタシールドと支持プラットフォームとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットを含む。

Description

（関連出願の相互参照）
本願は、その内容が参照することによって本明細書に組み込まれる２０１９年１月２日に出願された米国仮出願第６２／７８７，６５３号（代理人整理番号４６１２５－７０８．１０１）の利益を主張する。
（発明の分野）

本発明は、そのいくつかの実施形態において、Ｘ線撮像システムおよび／またはＸ線放射保護装置等の医療器具との衝突から患者の上半身部分を保護するためのデバイスおよび方法に関する。いくつかの実施形態において、本発明は、患者の頭部を支持するための支持プラットフォームと、支持プラットフォームに接続された頭部保護シールドとを備えている頭部保護デバイスを提供する。いくつかの実施形態において、シールドは、支持プラットフォームとシールドとの間の相対旋回移動を可能にするように、支持プラットフォームに旋回可能に接続される。いくつかの実施形態において、デバイスは、頭部プロテクタシールドと支持プラットフォームとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットを含む。

医用放射線学設定では、身体の３Ｄおよび２Ｄ画像が、患者の周囲で回転するＣアームを使用して取得される。患者の周囲のＣアームの移動は、患者とのＣアーム（特に、Ｘ線検出器）の衝突、および／または、患者のためのストレスの多い環境を生成する危険性を伴う。

最も重要で危険な衝突事象は、患者の頭部とのＣアームの可動部品の可能な有害な衝突（特に、予期しない患者移動の場合）に関連付けられる。

現在の実践では、Ｃアームとの衝突の結果としての患者への傷害を回避するために、追加のセンサが、Ｘ線検出器およびコリメータ上に搭載される。そのようなセンサが、アクティブにされると、Ｃアームの移動は、停止させられる。それにもかかわらず、回転速度が、増加させられる場合、そのような保護は、多くの場合、非効率的である。

第ＵＳ７８５７５１２号（特許文献１）は、医療Ｘ線デバイスの患者診察台のための衝突保護デバイスを開示し、それは、患者診察台の少なくとも一部を機械的に遮蔽するＸ線透過性／放射線透過性材料から作製される保護要素と、フィーラと、衝突センサであって、衝突センサは、フィーラ内に配列される、衝突センサと、患者診察台から衝突保護デバイスを分断する衝突保護デバイスに直接接続されるスタンドまたはベースとを備えている。

第ＵＳ９０３８２１９号（特許文献２）は、支持台と、ある方向に支持台に関連して移動可能に配置され、患者が外科的介入および／または医療画像検査のために支持された移送プレートと、移送プレート上に配置された外科的頭部拘束ユニットとを有する患者支持装置を開示する。患者支持装置は、外科的頭部拘束ユニットの位置を監視および／またはチェックするための位置監視装置を含む。
上記のデバイスのうちのいずれも、頭部調節手段を促進し、患者の頭部および頸部の安定した効率的な保護を可能にする頭部保護デバイスを提供しない。したがって、ユーザの頭部を保護するためのデバイスの必要性が存在する。デバイスは、顔面および頸部を覆うためのシールドと、頭部を支持するための支持プラットフォームと、顔面の上を覆ってシールドを旋回可能に移動させるための手段とを含むべきである。医療蛍光透視法Ｘ線デバイスの可動部品と患者との間の衝突の単純かつ確実な回避を確保するための衝突保護デバイスにおいて、満たされていない継続的必要性が存在する。

米国特許第７８５７５１２号明細書 米国特許第９０３８２１９号明細書

本発明の目的は、Ｘ線撮像のプロセスにおいて、患者の上半身部分（すなわち、頭部または顔面、随意に、頸部）を保護するための頭部保護デバイスおよびシステムを提供することによって、達成される。

本発明の側面は、下記の本明細書の開示による、患者保護シールドに関連する。本発明の側面は、下記の本明細書の開示による、患者を遮蔽する方法に関連する。

本発明の側面は、上記の本明細書の開示による、頭部保護シールドを含む医療デバイスに関連する。

本発明の側面は、
支持プラットフォームと、
支持プラットフォームに接続され、患者の頭部に適応するための空間を取り囲む頭部保護シールドと
を備えている患者頭部衝突保護デバイスに関連する。

本発明の側面は、
頭部保護シールドと、
患者の頭部プラットフォームに対するシールドの垂直調節を可能にするアジャスタユニットと
を備え、アジャスタユニットは、頭部保護シールドと患者の頭部プラットフォーム（例えば、患者テーブル／ベッド／椅子および支持プラットフォーム）との間で取り囲まれる空間を調節することを可能にする
患者頭部保護デバイスに関連する。

本発明の側面は、Ｘ線機器との衝突から患者の上半身部分を保護するための患者頭部保護デバイスであって、
顔面プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドと、
患者頭部を受け取るためのベースユニットを備えている支持プラットフォームと、
頭部保護シールドを支持プラットフォームに旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
顔面プロテクタシールドとベースユニットとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと、
を備えているデバイスに関連する。

本発明の側面は、Ｘ線機器の可動部品との衝突から患者の上半身部分を保護するための患者頭部保護デバイスであって、
顔面プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドと、
垂直な後壁および／または側壁と、
頭部保護シールドを垂直な後壁および／または側壁に旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
頭部保護デバイスを患者頭部プラットフォームに結合することを可能にする取り付け手段と、
顔面プロテクタシールドと患者頭部プラットフォームとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと
を備えているデバイスに関連する。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、種々の頭部サイズに適合するように、患者の頭部プラットフォームから、または患者支持プラットフォームからのシールドの距離を調節し、自由な頭部移動を可能にするように構成されている。

いくつかの実施形態において、デバイスは、サブシステムおよび／またはアドオンシステムおよび／または患者の頭部プラットフォーム（例えば、患者テーブル／ベッド／椅子）へのシールドおよび／またはその後／側面垂直壁および／または支持プラットフォームの取り付けを可能にする取り付け手段を含む。

いくつかの実施形態において、デバイスは、患者の頭部プラットフォームへのシールドおよび／またはその垂直壁の取り付けを可能にする取り付け手段を含む。

いくつかの実施形態において、患者の頭部プラットフォームは、患者テーブル、患者ベッド、および患者椅子から選択される。

１つ以上の実施形態において、取り付け手段は、恒久固定を可能にする。１つ以上の実施形態において、取り付け手段は、一時固定を可能にする。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、患者の頭部を支持するように構成されている。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、患者のベッド／テーブルを取り付けるように構成されている。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、患者のベッド／テーブルに取り付けられる。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、患者のベッド／テーブルに一体的に取り付けられる。

１つ以上の実施形態において、頭部保護シールドは、患者の顔面を遮蔽するための上部顔面プロテクタシールドを含む。

１つ以上の実施形態において、頭部保護シールドは、患者の顔面を遮蔽するための上部顔面プロテクタシールドと、顔面プロテクタシールドから下向きに延び、患者頭部の側面を保護するように構成された側面プロテクタシールドとを含む。

１つ以上の実施形態において、頭部保護シールドは、顔面プロテクタシールドから延びている細長いロッドを含む。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、患者の頭部を受け取るためのベースユニットと、後頭部を覆うベースユニットから垂直に延びている後部ユニットと、支持プラットフォームに対する頭部プロテクタシールドの旋回移動を可能にするヒンジの形態の取り付けユニットとを有している。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、放射線透過性材料から製造される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、堅い複合材料から製造される。１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、炭素繊維から製造される。

本発明の別の側面は、互いに対する支持プラットフォームおよび頭部保護シールドの垂直移動を可能にするように構成されるアジャスタユニットを提供することである。１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、支持プラットフォームに対する頭部保護シールドの移動を可能にする。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、支持プラットフォームと頭部保護シールドとの間の垂直スライド運動を可能にするスライド機構を含む。１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、ベースユニットに対する顔面プロテクタシールドの垂直移動を可能にするスライド機構を備えている。１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、電動式であり、電動垂直運動を可能にする。１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、伸び縮みし得る入れ子式構造、鋏持ち上げ機構、レバー、油圧リフトを含む。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、専用中空ブラケット内でスライドまたは垂直に移動し得る細長いロッドを含み、細長いロッドは、頭部保護シールドに取り付けられ、ブラケットは、支持プラットフォームに取り付けられ、または、逆も同様である。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、開放上端と底端とを有する中空ブラケットを備え、頭部保護シールドは、顔面プロテクタシールドから延びている細長いロッドを備え、中空ブラケットは、開放上端を介して細長いロッドを受け取るように、かつ中空ブラケット内で細長いロッドの垂直移動を可能にするように構成されている。

１つ以上の実施形態において、スライド機構は、レールと、スライド要素とを含み、レールは、頭部保護シールドに取り付けられ、スライド要素は、支持プラットフォームに取り付けられ、または、逆も同様である。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、ベースユニットから垂直に延びている垂直壁を含む。

１つ以上の実施形態において、垂直壁は、その後面上にあり、垂直壁は、アジャスタユニットを受け取るように構成される溝を有する。１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、その後面上の溝を有する後壁を含み、後壁は、アジャスタユニットを受け取るように構成される。１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、その後面上にあり、アジャスタユニットを受け取るように構成される溝を有する側壁を含む。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、ベースユニットから垂直に延びている垂直壁を含み、ヒンジは、垂直壁の後面を介して、頭部保護シールドを支持プラットフォームに接続する。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、溝に嵌入し、頭部保護シールドのスライド要素（例えば、細長いロッド）を受け取るように構成された中空ブラケットを含む。１つ以上の実施形態において、ヒンジは、頭部保護シールドを支持プラットフォームに取り付け、頭部保護シールドと支持プラットフォームとの間の旋回移動を可能にする。

１つ以上の実施形態において、シールドを支持プラットフォームに接続するヒンジは、支持プラットフォームに対するシールドの回転／旋回移動を可能にし、シールドを閉鎖および開放すること、および頭部保護デバイスの内側に患者の頭部を位置付けることを可能にする。

１つ以上の実施形態において、旋回移動は、支持プラットフォームに対するシールドの最大約９０°の移動を含む。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、ベースユニットから垂直に延びている後壁を備え、後壁は、患者の頭部の背後のエリアにおける散乱放射線から医療従事者を保護するための放射線減衰材料から製造される。１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、ベースユニットから垂直に延びている側壁を備え、側壁は、患者の頭部の背後のエリアにおける散乱放射線から医療従事者を保護するための放射線減衰材料から製造される。

１つ以上の実施形態において、後／側壁は、放射線減衰材料の１つ以上の層と、炭素繊維の１つ以上の層とを備えている層状複合材料から製造される。１つ以上の実施形態において、複合材料は、１つ以上の炭素繊維層と、接合材料と、１つ以上の炭素繊維層上に、および／またはその間に適用される放射線減衰材料とを備えている。１つ以上の実施形態において、接合材料は、炭素繊維の１つ以上の層上に、および／またはその間に適用され、それに少なくとも部分的に接着するように構成され、放射線減衰材料は、１つ以上の炭素繊維層上に、および／またはその間に適用される。１つ以上の実施形態において、接合材料は、ポリマーである。１つ以上の実施形態において、接合材料は、熱硬化性樹脂、ポリエステル、ビニルエステル、ナイロン、およびそれらの組み合わせから選択される。１つ以上の実施形態において、熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂である。

１つ以上の実施形態において、後／側壁は、１つ以上のポリマーおよび１つ以上の放射線減衰材料の混合物を備えている非層状複合材料から製造される。１つ以上の実施形態において、放射線減衰材料は、１つ以上のポリマー内に実質的に均質に分散させられる粉末として提供される。１つ以上の実施形態において、ポリマーは、熱可塑性材料（例えば、ポリアミド）である。

１つ以上の実施形態において、放射線減衰材料は、タングステン、鉛、ビスマス、アンチモン、バリウム、タンタル、およびそれらの組み合わせから選択される金属である。

本発明の別の目的は、シールドを支持プラットフォームに係止し、それによって、支持プラットフォームに対するシールドの旋回移動を係止するためのストッパを提供することである。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、支持プラットフォーム／患者頭部プラットフォームからのシールドの距離を調節し、プラットフォームに対するシールドの垂直移動を係止するように構成された係止部材を備えている。

１つ以上の実施形態において、アジャスタユニットは、支持プラットフォーム／患者頭部プラットフォームに対するシールドの垂直移動を係止するように構成されるノブを備えている。

１つ以上の実施形態において、シールドは、放射線透過性材料および炭素繊維から製造される。

１つ以上の実施形態において、支持プラットフォームは、放射線透過性材料および炭素繊維から製造される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、頭部保護デバイスを患者のテーブル／ベッド／椅子に接続するための固定手段をさらに備えている。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、どんな電子手段も欠いている。１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、どんな電子コイルも欠いている。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、ユーザのために快適な、リラックスできる、および／または風通しの良い環境を可能にするための１つ以上の開口部を備えている。

１つ以上の実施形態において、１つ以上の開口部は、シールド内に構成されている。

１つ以上の実施形態において、デバイスは、オーディオ信号を発生させるためのスピーカを含む。１つ以上の実施形態において、デバイスは、オーディオ信号を受信するためのマイクロホンを含む。１つ以上の実施形態において、デバイスは、映像を捕捉するためのカメラを含む。１つ以上の実施形態において、デバイスは、映像を表示するためのディスプレイユニットを含む。１つ以上の実施形態において、デバイスは、通信ネットワークを経由して視覚およびオーディオ信号を通信するための双方向通信ユニットを含む。

１つ以上の実施形態において、デバイスは、双方向通信ユニット、ディスプレイユニット、カメラ、マイクロホン、および／またはスピーカに給電するためのバッテリを含む。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、患者の頭部と撮像システムおよび／または撮像アドオンシステム（例えば、放射線遮蔽装置）またはそれらの一部との間に物理的障壁を生成するように構成されている。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、センサに可視である材料（例えば、炭素繊維、熱可塑性樹脂、ゲルベースの水）から作製される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、衝突センサに可視である材料から作製される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、近接または接触センサに可視である材料から作製される。

１つ以上の実施形態において、デバイスは、衝突を検出するようにシールド内に構成された衝突センサを含む。

１つ以上の実施形態において、センサは、容量センサ、抵抗センサ、容量・抵抗センサ、超音波センサ、電気光学センサ、接触センサ、歪みセンサ、温度センサ（熱電対）、およびそれらの組み合わせから選択される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、患者のテーブルに、または手術台に恒久的に接続される。１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、患者のテーブルに、または手術台に一時的に接続される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、独立型装置として提供され。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、頭部保護デバイスをサブシステムおよび／またはアドオンシステムに接続することを可能にする取り付け手段を含む。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、サブシステムおよび／またはアドオンシステムに一体的に取り付けられる。

１つ以上の実施形態において、サブシステムおよび／またはアドオンシステムは、Ｘ線システムまたはその一部（例えば、Ｃアーム）、放射線遮蔽装置またはその一部、およびそれらの組み合わせから選択される。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスは、スピーカ、マイクロホン、カメラ、ディスプレイ画面、またはそれらの組み合わせを装備する。

１つ以上の実施形態において、シールドまたはその一部は、少なくとも部分的に透明または半透明である。

本発明の側面は、
可動Ｘ線ロボットアームのＸ線源の周囲に位置付けられたＸ線放射シールドと、
可動Ｘ線ロボットアームのＸ線検出器の周囲に位置付けられたＸ線放射シールドと
を備えているＸ線放射遮蔽装置と、
頭部プロテクタシールドと、
患者頭部を受け取るためのベースユニットを備えている支持プラットフォームと、
頭部保護シールドを支持プラットフォームに旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
顔面プロテクタシールドとベースユニットとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと
を備えている患者頭部保護デバイスと
を備えているＸ線機器に関連する。

本発明の側面は、
可動Ｘ線ロボットアームのＸ線源の周囲に位置付けられたＸ線放射シールドと、
可動Ｘ線ロボットアームのＸ線検出器の周囲に位置付けられたＸ線放射シールドと
を備えているＸ線放射遮蔽装置と、
頭部プロテクタシールドと、
垂直後または側壁と、
頭部保護シールドを垂直または側壁に旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
頭部保護デバイスを患者頭部プラットフォームに結合することを可能にする取り付け手段と、
顔面プロテクタシールドと患者頭部プラットフォームとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと
を備えている患者頭部保護デバイスと
を備えている、Ｘ線機器に関連する。

１つ以上の実施形態において、可動ロボットアームは、Ｃアームデバイスである。

１つ以上の実施形態において、放射線遮蔽装置は、可動Ｘ線放射源シールドと、Ｘ線検出器放射線シールドとを含む。１つ以上の実施形態において、Ｘ線放射源シールドおよびＸ線検出器放射線シールドは、収縮可能かつ拡張可能である。１つ以上の実施形態において、Ｘ線放射源シールドおよびＸ線検出器放射線シールドは、互いに隣接して連続的に位置付けられ、隣接放射線遮蔽を形成する複数の収縮可能かつ拡張可能なセグメントを含む。

本発明の側面は、Ｘ線医療手技中の患者の頭部を保護する方法であって、
頭部プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドを提供することと、
患者頭部プラットフォームに対するシールドの旋回移動によって、デバイスを開放することと、
患者頭部プラットフォーム上に患者の頭部を位置付けることと、
頭部保護デバイスを閉鎖することと、
頭部保護デバイスのアジャスタユニットを使用して、患者頭部プラットフォームに対する頭部保護シールドの高さを調節することと、
医療手技を実施することと、
を含む、方法を提供する。

１つ以上の実施形態において、頭部保護デバイスを閉鎖することは、患者頭部プラットフォームに対するシールドの旋回移動を介する。

１つ以上の実施形態において、患者頭部プラットフォームに対する頭部保護シールドの高さを調節することは、下向きまたは上向きにシールドを垂直に移動させることを含む。

１つ以上の実施形態において、方法は、頭部保護デバイスの壁上に配置されたストッパを介して、旋回移動を係止することを含む。

１つ以上の実施形態において、方法は、アジャスタユニット内のノブを介して、垂直移動を係止することをさらに含む。

１つ以上の実施形態において、方法は、アジャスタユニット内の係止部材を介して、垂直移動を係止することをさらに含む。

１つ以上の実施形態において、患者頭部プラットフォームは、患者テーブル、患者椅子、患者ベッド、および頭部保護シールドに旋回可能に接続された支持プラットフォームから選択される。

１つ以上の実施形態において、方法は、頭部保護デバイスを患者頭部プラットフォームに、サブシステムに、またはアドオンシステムに取り付けることをさらに含む。

別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術または／および科学用語は、本発明が関連する当業者によって一般的に理解するものと同一の意味を有する。本明細書に説明されるものに類似する、またはそれと同等である方法および構成要素／材料が、本発明の実施形態の実践または試験で使用されるが、例示的方法または／および構成要素／材料が、下で説明される。対立の場合、定義を含む本特許明細書が、優先するであろう。加えて、材料、構成要素、方法、および例は、例証的にすぎず、必ずしも限定的であることを意図していない。

本発明のいくつかの実施形態は、付随する図面を参照して、一例のみとして本明細書に説明される。ここで具体的に図面を詳細に参照すると、示される詳細が、一例として、本発明の実施形態の例証的議論の目的のために示されることが強調される。この点に関して、図面と得られる説明は、本発明の実施形態が実践され得る方法を当業者に明確にする。

図１は、本発明の実施形態による、放射線保護装置および頭部保護デバイスの側面図である。

図２は、本発明のいくつかの実施形態による、例示的頭部保護デバイスの後面斜視図を図示する。

図３は、本発明のいくつかの実施形態による、図２のデバイスの正面斜視図を図示する。

図４は、本発明のいくつかの実施形態による、開放位置にあるときの図２のデバイスの斜視図を図示する。

図５は、本発明のいくつかの実施形態による、図２のデバイスの斜視分解図を図示する。

図６は、本発明のいくつかの実施形態による、デバイスの後壁の一部およびアジャスタユニットの拡大斜視図を図示する。

図７は、本発明のいくつかの実施形態による、開放位置にあるときの図２のデバイスの側面図を図示する。

図８は、本発明のいくつかの実施形態による、閉鎖位置にあるときの図２のデバイスの後面斜視図を図示する。

図９は、本発明のいくつかの実施形態による、ユーザの頭部を保護する図２のデバイスの正面斜視図を図示する。

図１０は、本発明のいくつかの実施形態による、ユーザの頭部を保護する図２のデバイスの後面斜視図を図示する。

図１１は、本発明のいくつかの実施形態による、開放位置にあるときの図２のデバイスを図示する。

図１２は、本発明のいくつかの実施形態による、側面開放旋回移動機構を伴う例示的頭部保護デバイスを図示する。

図１３は、本発明のいくつかの実施形態による、頭部保護シールドを伴う例示的頭部保護デバイスの正面斜視図を図示する。

図１４は、本発明のいくつかの実施形態による、図１３の頭部保護デバイスの後面斜視図を図示する。

図１５は、本発明のいくつかの実施形態による、患者ベッド／テーブル上に位置付けられた人物を保護する方法のフローチャート図である。

例証を簡単かつ明確にするために、図に示される要素は、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解されたい。例えば、要素のうちのいくつかの寸法は、明確にするために互いに対して誇張されている。さらに、適切と見なされる場合、参照番号は、対応する要素を示すために図の間で繰り返されている。

本発明は、本明細書に説明される特定の方法論、デバイス、アイテム、または製品等が、当業者が認識するであろうように変動し得るので、これらに限定されないことを理解されたい。本明細書で使用される用語が特定の実施形態を説明する目的のみのために使用され、本発明の範囲を限定することを意図していないことも理解されたい。以下の例示的実施形態は、説明および理解を容易にするために、例示的頭部保護デバイスとの関連で説明され得る。しかしながら、本発明は、具体的に説明される製品および方法に限定されず、本発明の全体的範囲から逸脱することなく、種々の用途に適合され得る。本明細書に開示される全ての範囲は、終点を含む。用語「または」の使用は、具体的文脈が別様に示さない限り、「および／または」を意味すると解釈されるものとする。

頭部、顔面、および頸部のような患者の敏感なエリアとの血管造影および／または蛍光透視システム（例えば、フルサイズの固定Ｃアームおよび可動性Ｃアーム）の可能な衝突に関して、特別な注意が払われるべきである。

本発明は、そのいくつかの実施形態において、専用患者頭部保護デバイスに関する。デバイスは、患者の頭部および顔面、随意に、頸部と、潜在的に有害な物体との間に物理的障壁を生成する。例えば、蛍光透視Ｘ線システムに関して、頭部保護デバイスは、患者の顔面をそれと衝突し得るＣアームの可動部品から保護し得る。いくつかの実施形態において、デバイスは、患者の頭部、顔面、および頸部のエリアのための完全な保護を提供することを意図している。

本発明の頭部保護デバイスは、以下の属性のうちの１つ以上を与え得る。
１．頭部保護デバイスは、強力な堅い保護を提供する材料（例えば、炭素繊維）から作製され、および／または、
２．頭部保護デバイスは、衝突センサに可視である材料から作製され（例えば、炭素繊維は、撮像デバイス上で使用され得る容量技術衝突検出器に可視である）、および／または、
３．頭部保護デバイスは、使用時に機器に干渉しない材料から作製される。例えば、頭部保護シールドは、ある帯域における放射線を使用する撮像を促進するように、その帯域における放射線に対して放射線透過性であり得（例えば、炭素繊維は、いくつかの撮像デバイスの放射線、例えば、Ｘ線に対して放射線透過性である）、および／または、
４．頭部保護デバイスは、ユーザに風通しの良い環境を可能にするための１つ以上の開口部を含み、および／または、
５．頭部保護デバイスは、種々の頭部サイズを調節するように構成されるように、または、ユーザに種々の程度の空間を可能にするように調節されることができる。

本発明の側面において、頭部保護デバイスは、患者の頭部を支持するための支持プラットフォームと、支持プラットフォームに接続され、患者の頭部を収容するための空間を取り囲む頭部保護シールドとを含む。

頭部保護デバイスは、少なくとも部分的に透明または半透明であり、医療スタッフが患者を可視化することを可能にし、逆もまた同様であり得る。

頭部保護デバイスは、患者と医療スタッフとの間の通信を可能にするための放送および／または通信手段を含み得る。放送および／または通信手段の非限定的例は、スピーカ、マイクロホン、カメラ（例えば、ビデオカメラ）、ディスプレイ画面、またはそれらの組み合わせを含む。

頭部保護デバイスの支持プラットフォームからのシールドの距離は、種々の頭部サイズおよび形状に適合するように、便利に調節されることができる。

さらに有利なこととして、取り付けユニット、例えば、シールドを支持プラットフォームに接続するヒンジが、随意に、１次元回転または部分回転移動を介して、デバイスの便利な開閉を可能にする。

その上さらに有利なこととして、本発明の頭部保護デバイスは、随意に、サブシステムおよび／またはアドオンシステムへの付属物を可能にするための取り付けまたは固定手段を含み得る。例示的サブシステムは、限定ではないが、Ｘ線システムまたはその一部（例えば、Ｃアーム）を含む。例示的アドオンシステムは、限定ではないが、放射線遮蔽装置を含み、その教示は、以下の開示において提供される：米国特許第８，４３９，５６４号および第８，１１３，７１３号、米国特許出願第２０１８／０１６８５２５号、国際特許出願第ＷＯ２０１７／０８３４３７号、および米国特許出願第２０１８／０２４９９７２号（その内容は、本明細書に完全に記載された場合のように参照することによって組み込まれる）。

頭部保護デバイスは、衝突センサに可視である材料から作製され得る。衝突センサの非限定的例は、容量センサ、抵抗センサ、容量・抵抗センサ、超音波センサ、電気光学センサ、接触センサ、歪みセンサ、およびそれらの組み合わせを含む。

衝突センサに可視である材料の非限定的例は、炭素繊維および水、または、本明細書では専用管内に実装され得る水ベースのゲルを含む。

頭部保護デバイスは、頭部保護シールドの垂直移動を可能にし、患者ベッド／テーブル／椅子に対するシールドの距離を調節するためのアジャスタユニットを含む。種々のアジャスタ機構は、それらの機構がシールドの垂直移動を提供する限り、想定される。例示的機構は、スライド機構を含み、少なくとも２つの要素は、互いに対してスライドし、要素のうちの少なくとも１つの拡張を可能にする。スライド機構は、レールと、スライド要素とを含み得る。追加の例示的機構は、伸び縮みし得る入れ子式構造、鋏持ち上げ機構と（例えば、鋏持ち上げジャック）、レバー、油圧リフト機構、および同様の垂直持ち上げ要素／手段のうちのいずれかを含む。上記のアジャスタ機構は、例えば、電気モータ、空気圧モータ、油圧モータを介して、電動式であり得る。

図１は、Ｘ線システムの例示的Ｃアーム２０と、例示的放射線遮蔽装置１０とを図式的に図示し、放射線遮蔽装置１０は、Ｃアーム２０等のＸ線放射システムと作業する（その近くで作業する）職員および技術者の放射線への暴露を限定する／低減させることを意図する。図１は、例示的頭部保護装置１００をさらに図示し、頭部保護装置１００は、患者の頭部（随意に、頸部）と、Ｃアーム２０および／または放射線遮蔽装置１０の潜在的に有害な可動部品との間に物理的障壁を生成する。装置１０は、患者のＸ線画像を実施するためのＸ線システムの典型的Ｃアーム２０と併せて示される。Ｘ線システムは、放射源２２と放射線検出器２４とを含み、それらは、Ｃアーム２０の対向端上に搭載される。装置は、放射線不透過性または放射線減衰／遮断シールドを含み、放射線不透過性または放射線減衰／遮断シールドは、支持ベース３０を有する少なくとも１つの放射線シールドアセンブリ２８（例えば、図示されるように、患者の上方および下方にある）を含み、支持ベース３０は、Ｃアーム２０の対向端上に搭載された放射源２２に動作可能に接続可能であり、および／または、放射線検出器２４に動作可能に接続可能である。

放射線シールドアセンブリ２８は、随意に、支持ベース３０に対して連続的に位置付けられた複数の放射線シールドセグメント３２を含み得、それによって、連続した構成における放射線不透過性スクリーン放射線減衰／遮断シールドを形成する。

シールドアセンブリ２８は、患者の身体領域の周辺に及ぶための自由縁端３８を有する。放射線シールドセグメント３２は、選択された長さまで伸び、または収縮し、患者またはＸ線台等の物体に近接してそれぞれの自由端３８を位置付けるように制御可能である。

頭部保護デバイス１００が、患者頭部を保護し、Ｃアーム２０および／または放射線遮蔽装置１００の可動部品からの衝突保護を提供するように、さらに提供される。下でさらに詳細に図示されるであろうように、頭部保護デバイス１００は、本質的に堅い材料から作製される頭部保護シールド１０２を含み、頭部保護シールド１０２は、患者頭部プラットフォームまたは支持プラットフォーム（例えば、図２－１２に示される支持プラットフォーム１０４）に対するシールドの高さ／距離に関して調節可能である。

図２および３は、本発明の実施形態による、例示的頭部保護デバイス１００を図示する。図２は、デバイス１００の後面斜視図を図示する。図３は、デバイス１００の正面斜視図を図示する。デバイス１００は、ヒンジ１２０を介して支持プラットフォーム１０４に取り付けられた頭部保護シールド１０２を含む。頭部保護シールド１０２は、上部顔面保護シールド１０８と、上部顔面保護シールド１０８から下向きに延びている両側面保護シールド１０３とを含む。デバイス１００は、シールド１０２の顔面保護シールド１０８と支持プラットフォーム１０４との間の距離を調節するためのアジャスタユニット１０６をさらに含む。いくつかの実施形態において、顔面／頭部保護シールド（例えば、マスク）１０８は、２つの自由度、すなわち、アジャスタユニット１０６を介した垂直、および／またはヒンジ１２０を介した回転／旋回を有する。必ずしもではないが、随意に、顔面／頭部保護シールド（例えば、マスク）１０８は、２以下の自由度を有する。垂直移動は、例えば、異なる頭部サイズのための密接な適合を可能にするように、および／または、検査スタッフおよび機器による操作を促進するように、支持プラットフォーム１０４に向かって、およびそれから離れるようにシールド１０２を移動させることを含む。回転移動は、例えば、頭部位置付けを可能にするための支持プラットフォーム１０４の近くのデバイスの底部における支点（ヒンジ１２０）まわりの回転を含む。随意に、全ての機構は、放射線透過性であり、および／または、非放射線透過性部品（ヒンジのような）は、患者の背後に、および／または患者の側面上に、および／または患者と支持体との間に、および／または支持体の隣に位置する。顔面／頭部保護シールド１０２は、随意に、患者のために快適な、リラックスできる、および／または風通しの良い環境を確実にするための１つ以上の開口部１０５を有する。

デバイス１００は、随意に、患者テーブルに対する固定および／または解放および／または移動を可能にする特徴（すなわち、取り付け手段）を有し、例えば、支持プラットフォーム１０４は、例えば、標準ストラップが、支持プラットフォーム１０４をテーブルにストラップで固定するために好適な、および／または、テーブルからデバイス１００を移動させ、および／または除去するためにテーブルから支持プラットフォーム１０４を緩めるために好適なスロット１０７を含み得る。

図４では、デバイス１００は、シールド１０２が開放位置にあるときに示される。支持プラットフォーム１０４は、ベースユニット１１２と、支持プラットフォーム１０４から垂直に延び、前面１１４ａを有する垂直後壁１１４とを含む。開放位置にあるときのシールド１０２は、患者がその頭部をベースユニット１１２上に設置することを可能にする。随意に、後壁１１４は、放射線遮断／減衰材料から製造され、それによって、患者の頭部の背後のエリアにおける散乱放射線から医療スタッフを保護する。例えば、後壁１１４は、放射線減衰金属（例えば、タングステン、鉛、ビスマス、アンチモン、バリウム、タンタル、およびそれらの組み合わせ）等の放射線減衰材料から製造され得る。堅いことを可能にするために、後壁は、（随意に、箔または粉末の形態の）放射線減衰金属を備えている複合材料から製造され得る。随意に、後壁は、炭素繊維と、（随意に、箔の形態の）放射線減衰金属とを備えている複合材料から製造され得る。複合材料は、１つ以上の炭素繊維の層および放射線減衰材料の１つ以上の層の形態であり得る。随意に、複合材料は、層の間の接着剤としての機能を果たし、繊維と組み合わせられたときに構造の堅さおよび強度に寄与するため等に、接合材料（例えば、熱硬化性樹脂）を含み得る。随意に、複合材料は、接合材料内に混合される粉末の形態の放射線減衰材料を含み、そのような混合物は、繊維のうちの少なくとも１つの上に適用される。さらに随意に、複合材料は、放射線減衰材料と混合される熱可塑性材料を含む。

図５は、デバイス１００の斜視分解図を図示する。シールド１０２は、ユーザの顔面を保護するための顔面プロテクタシールド１０８と、顔面プロテクタシールド１０８から延びている細長いロッド１１０とを含む。支持プラットフォーム１０４は、ヒンジ１２０を介してシールド１０２に旋回可能に取り付けられる。支持プラットフォーム１０４は、ベースユニット１１２と、後壁１１４と、溝１１６とを含む。ベースユニット１１２は、ユーザの頭部を受け取るように構成されている。後壁１１４は、ベースユニット１１２から垂直に延びている。後壁１１４は、前面（図４に示される１１４ａ）と、後面１１４ｂとを有している。後壁１１４は、患者の頭部の上部を覆う。溝１１６は、後面１１４ｂ上に構成されている。アジャスタユニット１０６は、ベースユニット１１２に対する顔面プロテクタシールド１０８の垂直移動を可能にし、それによって、顔面プロテクタシールド１０８とベースユニット１１２との間の距離を調節することを可能にするように構成されている。アジャスタユニットの種々の機構が、想定され、例えば、下でさらに詳細に本明細書に説明されるであろうように、レールまたはブラケット１１８内でスライド可能であるスライド要素を含み得る。アジャスタユニット１０６は、ヒンジ１２０を介して、支持プラットフォーム１０４をシールド１０２に旋回可能に取り付ける。アジャスタユニット１０６は、随意に、ロッド１１０の完全排出およびシールド１０２の完全解放まで、スライド要素、本明細書では、細長いロッド１１０のスライドをその中で可能にするように構成された中空ブラケット１１８を含む。中空ブラケット１１８は、溝１１６内に嵌入するように構成されている。中空ブラケット１１８は、開放上端１１８ａと、底端１１８ｂとを有している。開放上端１１８ａは、細長いロッド１１０を受け取る。

ヒンジ１２０は、底端１１８ｂに取り付けられ、支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の旋回移動を促進する。なお、後面１１４ｂ内の中間場所またはより高い場所へのヒンジ１２０の取り付け等のヒンジの代替場所も、想定される。旋回移動は、支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の最大約９０°の開放を含む。例えば、（例えば、図７に示される）支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の最大４５°の開放である。旋回移動は、例えば、（例えば、図１１に示される）支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の９０°の開放を含み得る。ねじ山付きノブ１２２が、ブラケット１１８を通して延び、支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の垂直移動を係止するように構成されることができる。

図６は、後壁１１４の後面１１４ｂ、細長いロッド１１０、およびアジャスタユニット１０６の後面斜視図を図示する。溝１１６は、中空ブラケット１１８を受け取るように後壁１１４上に構成されている。溝１１６の形状は、中空ブラケット１１８の形状に幾何学的に適合し得る。係止部材１２３が、ブラケット１１８内に構成され、中空ブラケット１１８の内側に細長いロッド１１０の垂直移動を係止する。細長いロッド１１０は、係止部材１２３の内部タブ様部分（図示せず）を受け取り、それによって、シールドの垂直移動を係止するための１つ以上の溝／スロット１３０をさらに含む。係止部材１２３は、その後方への後退を可能にする弾力的な材料から作製され、それによって、ブラケット１１８内の細長いロッド１１０の移動を可能にし、種々の頭部サイズに適合するように支持プラットフォーム１０４からのシールド１０２の距離を調節する。係止部材１２３が、解放されると、それは、垂直移動を係止し、中空ブラケット１１８の内側の細長いロッド１１０の高さを固定することが可能である。

ノブ１２２が、支持ベース１０４に対するシールド１０２の垂直移動をさらに停止させるように、後面１１４ｂ上にさらに配置される。ストッパ１２５が、後壁１１４ｂ上に構成され、その軸方向移動によって、支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０の旋回移動を係止する。

図７は、開放位置にあるときのデバイス１００の側面図を図示する。後壁１１４の底部に位置するヒンジ１２０は、約４５°として本明細書に図示される旋回移動を促進し、患者がその頭部を支持プラットフォーム１０４上に位置付けることを可能にする。アジャスタユニット１０６は、支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の高さを調節することを促進する。

図８は、デバイス１００の後面斜視図を図示する。シールド１０２は、閉鎖位置にあり、係止部材１２３は、手動で後方に後退させられたとき、ブラケット１１８内の細長いロッド１１０のスライドを可能にし、解放されたとき、中空ブラケット１１８の内側の細長いロッド１１０の垂直移動を係止し、それによって、種々の頭部サイズに適合するように支持プラットフォーム１０４からのシールド１０２の距離を調節する。顔面プロテクタシールド１０８は、ユーザのために快適な、リラックスできる、および／または風通しの良い環境を可能にするための複数の開口部１０５を含む。開口部１０５は、取得された製品が患者に風通しの良い環境を可能にする限り、グリル様パターン、フィルタ様パターン、または任意の代替的な風通しの良いパターンを形成し得る。

デバイス１００は、衝突を検出するようにシールド１０２内に構成された衝突センサ４０４を含み得る。衝突センサ４０４の例は、限定ではないが、容量センサ、抵抗センサ、容量・抵抗センサ、超音波センサ、電気光学センサ、接触センサ、歪みセンサ、温度センサ（熱電対）、およびそれらの組み合わせを含む。

デバイス１００は、オーディオ信号を発生させるためのスピーカ４０６、オーディオ信号を受信するためのマイクロホン４０８、映像を捕捉するためのカメラ４１０、映像を表示するためのディスプレイユニット４１２、通信ネットワークを経由して視覚およびオーディオ信号を通信するための双方向通信ユニット４１４、および双方向通信ユニット４１４、ディスプレイユニット４１２、カメラ４１０、マイクロホン４０８、および／またはスピーカ４０６に給電するためのバッテリ４１６のうちの１つ以上のものをさらに含み得る。スピーカ４０６、マイクロホン４０８、カメラ４１０、ディスプレイユニット４１２、双方向通信ユニット４１４、および／またはバッテリ４１６は、プロテクタシールド１０２内の１つ以上の位置に、または支持プラットフォーム１０４等の代替場所に配置され得る。

通信ネットワークの例は、限定ではないが、Ｗｉ－Ｆｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＮＦＣ、セルラー等を含む。バッテリ４１６の例は、限定ではないが、リチウムイオンバッテリ、リチウム／銀酸化バナジウムバッテリ、リチウムポリマーバッテリ、再充電可能バッテリ、またはスーパーキャパシタを含む。ディスプレイユニット４１２の例は、限定ではないが、陰極線管（ＣＲＴ）ディスプレイ、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、または発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ等を含む。

図９および１０は、患者５０２の上半身を保護するデバイス１００の斜視正面図（図９）および斜視背面図（図１０）を図示する。デバイス１００は、支持プラットフォーム１０４またはシールド１０２をベッド、椅子、テーブル、Ｘ線システム、および／またはＸ線放射遮蔽装置に接続するための取り付け手段（図示せず）を介して、ベッド、椅子、テーブル、Ｘ線システム等に接続され得る。シールド１０２は、ユーザ５０２の顔面を覆い、閉鎖位置で示される。

図１１は、シールド１０２が完全に開放されているとき、すなわち、旋回移動が、例えば、支持プラットフォーム１０４に対するシールド１０２の９０°開放を含むときのデバイス１００を図示する。

図１２は、デバイス１００と同様に、ヒンジ２２０を介して支持プラットフォーム２０４に旋回可能に接続されるシールド２０２を含む患者５０２の顔面を保護するためのさらに別の例示的頭部保護デバイス２００を図示する。デバイスは、ベースユニット２１２から垂直に延び、シールド２０２の側面旋回開口部を可能にする垂直側壁２１４を含む。随意に、デバイス２００は、支持プラットフォーム２０４からのシールド２０２の距離の調節を可能にするための（図２－１１に示されるような）アジャスタユニットを含む。

図１３－１４は、デバイス３００がベースユニット（例えば、図４に示されるベースユニット１１２等）を含まないことを除いて、デバイス１００に類似した患者の顔面を保護するためのさらに別の例示的頭部保護デバイス３００を図示する。デバイス３００は、ヒンジ３２０を介して垂直後壁３１４に旋回可能に接続されるシールド３０２を含む。デバイス３００は、デバイス１００のアジャスタ機構１０６に類似し得るアジャスタ機構３０６を含む。デバイス３００は、取り付け手段、例えば、ストラップ（図示せず）を介して、患者ベッド／テーブル／椅子に接続可能である。デバイス３００では、患者は、その頭部を頭部支持プラットフォーム（例えば、患者ベッド／椅子／手術台）上に位置付け、デバイスは、患者の上半身部分の保護を可能にするために等、頭部支持プラットフォームまたはアドオンシステムまたはサブシステムに接続される。

図１５は、患者ベッド／テーブル上に位置付けられた人物を保護する方法のフローチャート図である。例えば、デバイス１００等の頭部保護デバイスは、ベッド／テーブル上、および／または患者支持プラットフォーム、例えば、支持プラットフォーム１０４上に位置付けられるシールド、例えば、シールド１０２を含み得る。随意に、デバイスは、支持プラットフォーム上に患者を位置付けることを促進するように開放され、および／または患者が支持プラットフォーム上にいる間に患者を遮蔽するように閉鎖され得る。随意に、シールドは、患者を支持プラットフォームから外して移動させることを促進するように開放され得る。代替として、または加えて、患者は、シールドの位置を変化させることなく、シールドの下または背後に自身を位置付け得る。患者が定位置に来ると、シールドは、患者を遮蔽するように、および／または患者の快適性のために、および／または患者へのアクセスを可能にするように、および／または医療手技のために必要に応じて患者の移動を促進するように、調節され得る。例えば、シールドは、衝突保護を患者の１つ以上の部分に提供し得る。

例えば、顔面／頭部シールドが、Ｘ線システムの患者ベッド／テーブル上に定着させられ得る。随意に、シールドは、開放され、および／または、シールドは、随意に、閉鎖および／または調節される。例えば、シールドは、患者の顔面の近くにあるように調節され得る。例えば、シールドの一部および／またはシールド全体および／またはシールドの内面は、患者の顔面から０～２ｃｍ遠ざけられ、および／または、患者から２～５ｃｍおよび／または５～１０ｃｍ遠ざけられ得る。例えば、患者の近くにあるようにシールドを調節することは、Ｃアームまたは他のＸ線機器の位置付けおよび／または移動へのシールドの干渉を低減させ得る。シールドが位置に来ると、Ｘ線システムは、その顔面との衝突の低減させられた危険性を伴って、患者および／またはその顔面を走査するために使用され得る。随意に、Ｘ線システムが、シールドを通して患者の部分を可視化し得、例えば、シールドは、走査放射線に対する放射線透過性材料から作製され得る。

随意に、シールドは、Ｘ線システムまたはその一部のアクティブ衝突回避システムに可視である材料から作製され得る。放射線透過性および炭素繊維等の種々の材料が、本発明の範囲から逸脱することなく想定され得ることが、当業者に容易に明白であろう。

いくつかの実施形態において、患者が、テーブル、および／または検査椅子および／またはベッド／台、および／または椅子によって支持され得る。医療従事者が、患者の周囲で、重い、および／または危険な、および／または移動する機器を使用し得る。例えば、そのような状況は、一般的に、可動Ｃアームを有するＸ線システムで生じる。随意に、患者顔面／頭部シールドは、衝突から患者の敏感な部分を保護するシールドを含む。随意に、シールドは、手技のための患者へのアクセスを可能にするように設計される。

いくつかの実施形態において、顔面／頭部シールドが、Ｘ線システムの患者ベッド／テーブル上に搭載される。例えば、走査機器は、移動する走査要素を含み得る。例えば、シールドは、例えば、移動する走査機器との衝突から患者を保護するように、患者の顔面にわたって、および／またはその周囲に位置付けられ得る。随意に、シールドは、放射線透過性材料から作製され、および／または、例えば、Ｘ線システムの移動および／または機能に干渉することを回避するように、患者の顔面の近くに位置付けられ、および／または、患者の顔面を包み込み得る。随意に、シールドは、患者を不快にすることを回避するように構成されている。例えば、顔面／頭部シールドは、患者に閉じ込められたと感じさせること、および／または窒息すると感じさせることを回避するように、および／またはＸ線システムまたはＸ線アドオンシステムとの可能な衝突から患者を保護するように、広い開放空間を有し得る。

本明細書に説明されるように、デバイス保護デバイスは、対象および支持プラットフォームに対して移動する物体との衝突から物体の一部を保護するためのシールドを含む。随意に、デバイスは、シールドを患者支持デバイス（例えば、患者ベッド／テーブル）に、または支持プラットフォームに固く保持するように構成される固定手段を含む。例えば、アジャスタが、シールドと支持プラットフォームとの間に位置付けられ得る。例えば、アジャスタは、例えば、支持体上に患者を位置付けることを促進するように、および／または支持プラットフォーム上の患者の移動を促進するように、支持プラットフォームに対するシールドの移動を可能にし得る。随意に、調節機構は、係止され、例えば、シールドを対象を遮蔽するための支持体に固く保持し得る。

以下の用語、すなわち「ｉｎｃｌｕｄｅｓ（～を含む）」、「ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ（～を含む）」、「ｈａｓ（～を有する）」、「ｈａｖｉｎｇ（～を有する）」、「ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ（～を備えている）」、および「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ（～を備えている）」、およびそれらの言語学的用語の各々は、本明細書で使用されるように、「ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ， ｂｕｔ ｎｏｔ ｌｉｍｉｔｅｄ ｔｏ（限定ではないが、～を含む）」を意味し、記述された構成要素、特徴、特性、パラメータ、整数、またはステップを規定するものとして解釈されることとなり、１つ以上の追加の構成要素、特徴、特性、パラメータ、整数、ステップ、またはそれらの群の追加を除外しない。

本明細書で使用されるような用語「ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ（本質的に～から成る）」は、請求項の範囲が、規定要素、および請求されるデバイスおよび材料の基本的および新規特性に著しく影響を及ぼさないものに限定されることを意味する。

語句「ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｏｆ」および「ｃｏｎｓｉｓｔｓ ｏｆ」（～から成る）の各々は、本明細書で使用されるように、「ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ ａｎｄ ｌｉｍｉｔｅｄ ｔｏ（限定ではないが、～を含む）」を意味する。

本明細書で使用されるような用語「方法」は、限定ではないが、開示される発明の当業者に公知であるか、または当業者によって、公知のステップ、手順、様式、手段、または／および技法から容易に開発されるかのいずれかである、それらのステップ、手順、様式、手段、または／および技法を含む所与のタスクを遂行するためのステップ、手順、様式、手段、または／および技法を指す。

本開示の全体を通して、パラメータ、特徴、特性、物体、または寸法の数値は、数値範囲形式の観点から記述または説明され得る。そのような数値範囲形式は、本明細書で使用されるように、本発明のいくつかの例示的実施形態の実装を図示し、本発明の例示的実施形態の範囲を確固として限定しない。故に、記述または説明される数値範囲はまた、その記述または説明される数値範囲内の全ての可能な部分範囲および個々の数値（数値は、完全数、整数、または分数として表され得る）も指し、包含する。例えば、記述または説明される数値範囲「１～６」はまた、「１～３」、「１～４」、「１～５」、「２～４」、「２～６」、「３～６」等の全ての可能な部分範囲、および「１～６」の記述または説明される数値範囲内の「１」、「１．３」、「２」、「２．８」、「３」、「３．５」、「４」、「４．６」、「５」、「５．２」、「６」等の個々の数値等も指し、包含する。これは、記述または説明される数値範囲の数値範疇、程度、またはサイズにかかわらず、適用される。

さらに、数値範囲を記述または説明するために、語句「約第１の数値～約第２の数値の間の範囲内」は、語句「約第１の数値～約第２の数値の範囲内」と同等と見なされ、それと同一のものを意味し、したがって、２つの同等の意味の語句は、同義的に使用され得る。

用語「約」は、いくつかの実施形態において、記述される数値の±３０％を指す。さらなる実施形態において、用語は、記述される数値の±２０％を指す。その上さらなる実施形態において、用語は、記述される数値の±１０％を指す。

明確にするために、複数の別個の実施形態の文脈または形式で例証的に説明および提示される、本発明のある側面、特性、および特徴もまた、単一の実施形態の文脈または形式で、任意の好適な組み合わせまたは副次的組み合わせにおいて例証的に説明および提示され得ることを完全に理解されたい。逆に、単一の実施形態の文脈または形式で、組み合わせまたは副次的組み合わせにおいて例証的に説明および提示される、本発明の種々の側面、特性、および特徴もまた、複数の別個の実施形態の文脈または形式で例証的に説明および提示され得る。

本発明は、その具体的実施形態と併せて説明されたが、多くの代替物、修正、および変形例が、当業者に明白であろうことが明確である。故に、これは、添付の請求項の精神および広義の範囲内に該当する、全てのそのような代替物、修正、および変形例を包含することを意図している。

本明細書に述べられる全ての出版物、特許、および特許出願は、各個々の出版物、特許、または特許出願が、参照することによって本明細書に組み込まれるように具体的かつ個別に示された場合と同一の程度に、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる。加えて、本願内の任意の参考文献の引用または識別は、そのような参考文献が本発明に従来技術として利用可能であるという承認として解釈されるものとしない。節の見出しが使用される限りにおいて、それらは、必ずしも限定的と解釈されるべきではない。

Claims (38)

1. Ｘ線機器との衝突から患者の上半身部分を保護するための患者頭部保護デバイスであって、前記デバイスは、
   顔面プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドと、
   患者頭部を受け取るためのベースユニットを備えている支持プラットフォームと、
   前記頭部保護シールドを前記支持プラットフォームに旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
   前記顔面プロテクタシールドと前記ベースユニットとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと
   を備えている、デバイス。
2. 垂直調節は、前記ベースユニットに対する前記顔面プロテクタシールドの垂直移動を含む、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
3. 垂直調節は、前記ベースユニットに対する前記顔面プロテクタシールドの垂直スライド移動を含む、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
4. 前記アジャスタユニットは、前記ベースユニットに対する前記顔面プロテクタシールドの垂直移動を可能にするスライド機構を備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
5. 前記支持プラットフォームは、前記ベースユニットから垂直に延びている垂直壁を備え、前記ヒンジは、前記垂直壁の後面を介して、前記頭部保護シールドを前記支持プラットフォームに接続している、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
6. 前記アジャスタユニットは、開放上端と底端とを有する中空ブラケットを備え、前記頭部保護シールドは、前記顔面プロテクタシールドから延びている細長いロッドを備え、前記中空ブラケットは、前記開放上端を介して前記細長いロッドを受け取ることと、前記中空ブラケット内で前記細長いロッドの垂直移動を可能にすることとを行うように構成されている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
7. 前記支持プラットフォームは、前記ベースユニットから垂直に延びている垂直壁を備え、前記垂直壁は、溝を備え、前記中空ブラケットは、前記溝に嵌入するように構成されている、請求項６に記載の頭部保護デバイス。
8. 前記ヒンジは、前記後面の底端に取り付けられており、前記ヒンジは、前記支持プラットフォームに対する前記シールドの旋回移動を促進するように構成されている、請求項５に記載の頭部保護デバイス。
9. 前記頭部保護シールドは、前記患者頭部の側面を保護するための側面プロテクタシールドをさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
10. 前記シールドを前記支持プラットフォームに係止し、それによって、前記支持プラットフォームに対する前記シールドの旋回移動を係止するためのストッパをさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
11. 前記アジャスタユニットは、前記支持プラットフォームからの前記シールドの距離を調節し、前記プラットフォームに対する前記シールドの垂直移動を係止するように構成された係止部材を備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
12. 少なくとも前記シールドは、放射線透過性材料から製造されている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
13. 前記支持プラットフォームは、放射線透過性材料から製造されている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
14. 前記顔面プロテクタシールドは、前記患者のために、快適な、リラックスできる、および／または風通しの良い環境を可能にするための複数の開口部を備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
15. 前記シールドは、炭素繊維から製造されている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
16. 前記支持プラットフォームは、炭素繊維から製造されている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
17. サブシステム、アドオンシステム、患者テーブル、患者椅子、および／または患者ベッドに前記シールドおよび／または支持プラットフォームを接続する取り付け手段をさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
18. 衝突を検出するように前記シールド内に構成された衝突センサをさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
19. オーディオ信号を発生させるように前記シールド内に構成されたスピーカをさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
20. オーディオ信号を受信するように前記シールド内に構成されたマイクロホンをさらに備えている、請求項１９に記載の頭部保護デバイス。
21. 映像を捕捉するように前記シールド上に構成されたカメラをさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
22. 映像を表示するように前記シールド上に構成されたディスプレイユニットをさらに備えている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
23. 通信ネットワークを経由して前記視覚およびオーディオ信号を通信するための双方向通信ユニットをさらに備えている、請求項２２に記載の頭部保護デバイス。
24. 前記双方向通信ユニット、前記ディスプレイユニット、前記カメラ、前記マイクロホン、および前記スピーカに給電するためのバッテリをさらに備えている、請求項１９に記載の頭部保護デバイス。
25. 前記支持プラットフォームは、前記ベースユニットから垂直に延びている後壁および／または側壁を備え、前記後壁および／または側壁は、前記患者の頭部の背後のエリアにおける散乱放射線から医療従事者を保護するための放射線減衰材料から製造されている、請求項１に記載の頭部保護デバイス。
26. 前記放射線減衰材料は、タングステン、鉛、ビスマス、アンチモン、バリウム、タンタル、およびそれらの組み合わせから選択される金属である、請求項２５に記載の頭部保護デバイス。
27. 前記後壁および／または側壁は、放射線減衰材料の１つ以上の層と炭素繊維の１つ以上の層とを備えている層状材料から製造されている、請求項２５に記載の頭部保護デバイス。
28. 前記後壁および／または側壁は、熱可塑性材料と放射線減衰材料とを備えている非層状材料から製造されている、請求項２５に記載の頭部保護デバイス。
29. Ｘ線機器の可動部品との衝突から患者の上半身部分を保護するための患者頭部保護デバイスであって、前記デバイスは、
    顔面プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドと、
    垂直な後壁および／または側壁と、
    前記頭部保護シールドを前記垂直な後壁および／または側壁に旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
    前記頭部保護デバイスを患者頭部プラットフォームに結合することを可能にする取り付け手段と、
    前記顔面プロテクタシールドと前記患者頭部プラットフォームとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと
    を備えている、デバイス。
30. 前記患者頭部プラットフォームは、患者テーブル、患者椅子、および患者ベッドから成る群から選択される、請求項２９に記載の頭部保護デバイス。
31. Ｘ線機器であって、前記Ｘ線機器は、
    放射線遮蔽装置であって、前記放射線遮蔽装置は、
    可動Ｘ線ロボットアームのＸ線源の周囲に位置付けられたＸ線放射シールドと、
    可動Ｘ線ロボットアームのＸ線検出器の周囲に位置付けられたＸ線放射シールドと
    を備えている、放射線遮蔽装置と、
    患者頭部保護デバイスと
    を備え、
    前記患者頭部保護デバイスは、
    顔面プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドと、
    患者頭部を受け取るためのベースユニットを備えている支持プラットフォームと、
    前記頭部保護シールドを前記支持プラットフォームに旋回可能に取り付けるためのヒンジと、
    前記顔面プロテクタシールドと前記ベースユニットとの間の距離を垂直に調節することを可能にし、それによって、種々の頭部サイズに適合することを可能にするアジャスタユニットと
    を備えている、Ｘ線機器。
32. Ｘ線医療手技中の患者の頭部を保護する方法であって、前記方法は、
    頭部プロテクタシールドを備えている頭部保護シールドを提供することと、
    患者頭部プラットフォームに対する前記シールドの旋回移動によって、前記デバイスを開放することと、
    前記患者頭部プラットフォーム上に患者の頭部を位置付けることと、
    前記頭部保護デバイスを閉鎖することと、
    前記頭部保護デバイスのアジャスタユニットを使用して、前記患者頭部プラットフォームに対する前記頭部保護シールドの高さを調節することと、
    前記医療手技を実施することと
    を含む、方法。
33. 前記頭部保護デバイスを閉鎖することは、前記患者頭部プラットフォームに対する前記シールドの旋回移動による、請求項３２に記載の方法。
34. 前記患者頭部プラットフォームに対する前記頭部保護シールドの高さを調節することは、下向きまたは上向きに前記シールドを垂直に移動させることを含む、請求項３２に記載の方法。
35. 前記頭部保護デバイスの壁上に配置されたストッパを介して、前記旋回移動を係止することをさらに含む、請求項３２に記載の方法。
36. 前記アジャスタユニット内のノブを介して、前記垂直移動を係止することをさらに含む、請求項３２に記載の方法。
37. 前記アジャスタユニット内の係止部材を介して、前記垂直移動を係止することをさらに含む、請求項３２に記載の方法。
38. 前記患者頭部プラットフォームは、患者テーブル、患者椅子、患者ベッド、および前記頭部保護シールドに旋回可能に接続された支持プラットフォームから選択される、請求項３２に記載の方法。

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