JP2020501618A - Ct撮像システム及びct撮像システム用の方法 - Google Patents

Ct撮像システム及びct撮像システム用の方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020501618A
JP2020501618A JP2018543086A JP2018543086A JP2020501618A JP 2020501618 A JP2020501618 A JP 2020501618A JP 2018543086 A JP2018543086 A JP 2018543086A JP 2018543086 A JP2018543086 A JP 2018543086A JP 2020501618 A JP2020501618 A JP 2020501618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
scout
rays
scan
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018543086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6980668B2 (ja
Inventor
ローランド プロクサ
ローランド プロクサ
フランツ ヨセフ プフェイファー
フランツ ヨセフ プフェイファー
ペーター ベンジャミン セオドール ノエル
ペーター ベンジャミン セオドール ノエル
トーマス バウム
トーマス バウム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2020501618A publication Critical patent/JP2020501618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6980668B2 publication Critical patent/JP6980668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/482Diagnostic techniques involving multiple energy imaging
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/04Positioning of patients; Tiltable beds or the like
    • A61B6/0407Supports, e.g. tables or beds, for the body or parts of the body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/405Source units specially adapted to modify characteristics of the beam during the data acquisition process
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4208Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by using a particular type of detector
    • A61B6/4241Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by using a particular type of detector using energy resolving detectors, e.g. photon counting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/488Diagnostic techniques involving pre-scan acquisition
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Clinical applications
    • A61B6/505Clinical applications involving diagnosis of bone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/542Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving control of exposure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/161Applications in the field of nuclear medicine, e.g. in vivo counting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computerised tomographs
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]

Abstract

本発明は、CT撮像システム及びCT撮像方法に関する。CT撮像について、実際には、被験者のスカウトスキャン及びメインスキャンが行われる。スカウトスキャン中に放射X線を検出する検出器によって提供される検出器信号が、一方で、対応するスカウト画像の決定に、他方で、被験者の骨ミネラル濃度の決定に使用できることが見出された。スカウトスキャンは、通常、スカウト画像の決定のために主に行われるが、スカウトスキャン中に放射X線を検出するために使用される検出器が、第1のエネルギースペクトルの放射X線と、第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線とを検出するならば有利である。この場合、検出器は、被験者のスカウト領域に関するより正確な情報を提供することができ、そこから、骨ミネラル濃度がより正確に決定される。したがって、スカウト画像を決定する間及び/又は更なるステップを行う間に、具体的にはバックグラウンド処理ステップとして骨ミネラル濃度が更なる目的に提供可能であるように、骨ミネラル濃度が決定される。

Description

本発明は、CT撮像システム、CT撮像システム用の方法、コンピュータプログラム要素及びコンピュータ可読媒体に関する。
一般に、CTとの略語は、コンピュータ断層撮影を指す。CT撮像システムは、X線CT撮像システムといった放射線写真CT撮像システムに関する。CT撮像システムは、様々な医療施設において、臨床医が被験者の診断をする際の助けとなるように、冠状動脈、腰椎、近位大腿骨又は被験者の全身の少なくとも一部といった被験者の関心領域の2次元及び/又は3次元撮像に広く使用されている。
CT撮像では、放射X線を使用して、被験者の3次元及び/又は不透明部分の内部の状態及び/又は構造を表現する。このために、被験者は、しばしば、CT撮像システムを少なくとも部分的に通され、被験者に対して、スカウトスキャンとも呼ばれる第1のスキャンが行われ、メインスキャンとも呼ばれる後続の第2のCTスキャンのために、被験者の関心領域が特定される。スカウトスキャンは、被験者の縦軸に沿った投影図を提供する。しかし、スカウトスキャンによって収集されるデータは、しばしば、3次元画像の再構成に十分な情報を含まない。これは、スカウトスキャンによって提供される投影データは、通常、単に被験者の縦軸に沿って収集されるからである。
過剰な放射X線量は、組織を損傷し、発がん効果があるため、被験者にとって有害である。したがって、被験者に関して、放射X線の被ばく量を低減する試みがなされている。
各画像を生成するために被験者に繰り返し照射される放射X線や潜在的に一貫性がない生成を低減するために、米国特許出願公開第2014/0086383A1号において、高電圧と低電圧との瞬間切替によって、被験者の関心領域に瞬間切替デュアルエネルギースカウトスキャンを行い、収集されたデュアルエネルギー投影データから、所定のスクリーニング目的に対応する材料分解画像及びモノエネルギー画像を再構成することが提案されている。一例では、高電圧は140kVpに関し、低電圧は80kVpに関する。
しかし、上記技術は、骨ミネラル濃度の正確及び精密な測定が行われるならば、比較的高価なCT撮像デバイス及び/又は方法をもたらすという欠点を有する。特に、低電圧と高電圧との切り替えによって生じる動きアーチファクトは、しばしば、骨ミネラル濃度の正確な測定を妨げる。
骨ミネラル濃度決定の正確さ及び精密さを高めることを可能にする一方で、断層撮影画像を生成するための被験者への放射X線の繰り返される及び/又は潜在的に追加的な投影を低減することを可能にするCT撮像システム及び/又は対応するCT撮像方法が必要である。
本発明の目的は、各独立請求項の主題によって達成される。更なる実施形態は、従属請求項に組み込まれる。なお、本発明の以下に説明される態様は、方法、コンピュータプログラム要素及びコンピュータ可読媒体にも当てはまり、及び/又は、その反対も同様である。
本発明の第1の態様によれば、CT撮像システムが提供される。CT撮像システムは、放射X線を生成する線源と、放射X線を検出する検出器と、線源及び検出器を制御する制御ユニットと、被験者を支える支持デバイスと、検出器に結合され、検出された放射X線を表す検出器からの検出器信号を受信する処理ユニットとを含む。線源及び検出器は、受入空間が線源と検出器との間に配置されるように互いに相対して配置される。支持デバイスは、線源によって生成され、被験者を通った放射X線が検出器によって検出可能であるように、受入空間に配置可能である。検出器は、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出する。制御ユニットは、スカウトスキャン中に放射X線を生成するために、線源が第1の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、被験者のスカウト関心領域のスカウトスキャンをもたらす。処理ユニットは、スカウトスキャンによってもたらされる検出器の第1の検出器信号に基づいて、被験者のスカウト関心領域のスカウト画像を決定する。制御ユニットは、メインスキャン中に放射X線を生成するために、線源が第2の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、被験者のメイン関心領域のメインスキャンを、スカウトスキャンに続いてもたらす。処理ユニットは、メインスキャンによってもたらされる検出器の第2の検出器信号に基づいて、被験者のメイン関心領域のメイン画像を決定する。処理ユニットは、第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、骨ミネラル濃度を決定する。
本明細書では、様々な特徴を説明するために、「第1」、「第2」、「スカウト」、「メイン」等の用語が使用されるが、これらの特徴は、好適にはこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、1つの特徴を別の特徴から区別するために使用されるに過ぎない。例えばスカウトスキャンは、本発明の範囲から離れることなく、プレスキャンとも呼ばれる。本明細書において使用される場合、「及び/又は」との用語は、関連の列挙アイテムのうちの1つ以上のアイテムの任意及びすべての組み合わせを含む。
ある要素が別の要素に「接続される」又は「結合される」と言及される場合、当該要素は、当該別の要素に直接的に接続される若しくは直接的に結合されるか、又は、当該別の要素に間接的に接続される若しくは間接的に結合されることを理解すべきである。
CT撮像システムは、コンピュータ断層撮影システム、具体的にはX線コンピュータ断層撮影撮像システムとも呼ばれる。線源はX線源とも呼ばれる。検出器はX線検出器とも呼ばれる。骨ミネラル濃度は骨ミネラル濃度値とも呼ばれる。骨ミネラル濃度は、骨のミネラル含有量(即ち、骨のグラム)を単位として特徴付けられる及び/又は骨のミネラル含有量を表す、及び/又は、面積骨ミネラル濃度(即ち、骨のグラム/面積、具体的には、骨のグラム/cm)を単位として、及び/又は、空間骨ミネラル濃度(即ち、骨のグラム/ボリューム、具体的には、骨のグラム/cm)を単位として特徴付けられる。スカウトスキャンは、第1のスキャン又はプレスキャンとも呼ばれる。メインスキャンは、第2のスキャン又は診断スキャンとも呼ばれる。
スカウトスキャン中、線源は、第1の単一のX線管加速電圧だけで操作され、メインスキャン中、線源は、第2の単一のX線管加速電圧だけで操作される。結果として、スキャン中、即ち、スカウトスキャン中又はメインスキャン中の2つの異なるX線管加速電圧の切替えが阻止される。代わりに、各スキャンについて、単一の対応するX線管加速電圧が提供され、これは、スキャン中に線源が1つのX線管加速電圧ともう1つのX線管加速電圧との間のある(具体的には高い)周波数において切替えられる2つのX線管加速電圧で操作されたならば生じる動きアーチファクトを効果的に阻止する。1つの効果として、スカウトスキャンだけでなくメインスキャンもそれぞれ、外乱が低減した状態で行われる。
更なる効果として、検出器は、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出する。したがって、検出器信号を使用して、被験者の領域を通過した放射X線がうまく識別される。
更なる効果として、検出器は、第1及び第2のエネルギースペクトルが同時に取得されるという利点を提供し、これは、放射X線の検出精度を増加させる。これは、より信頼できる検出器信号をもたらし、この結果、当該検出器信号に基づき、より信頼できる画像が決定される。当該画像は、好適にはスカウト画像及びメイン画像に関する。更なる効果として、より正確な第1の検出器信号及び/又はより正確なスキャン画像によって、骨ミネラル濃度がより正確に決定され、これにより、より高い信頼性が確保される。
更なる効果として、骨ミネラル濃度は、スカウトスキャン及びメインスキャンを含む従来のCT検査の「副生成物」として決定される。
更なる効果として、メインスキャンは、被験者に造影剤が提供された状態で行われ、これは、骨ミネラル濃度の正確な決定を妨げる場合がある。しかし、スカウトスキャンは、メインスキャンの前に行われ、したがって、投影剤がない状態で行われるので、骨ミネラル濃度が正確に決定される。
第1の単一のX線管加速度電圧は、第1のX線電圧とも呼ばれる。第2の単一のX線管加速度電圧は、第2のX線電圧とも呼ばれる。
一例では、線源は、放射X線を生成するX線管を含む。X線管は、少なくとも1つの加速電圧、好適には様々なX線電圧において操作される。しかし、X線管及び/又は制御ユニットは、好適にはスキャン時、例えばスカウトスキャン又はメインスキャン時、単一のX線管電圧だけにおいてX線管を操作する。
システムの例示的な実施形態によれば、第1の単一のX線管加速電圧は、第2の単一のX線管加速電圧よりも低い。1つの効果として、被験者への放射X線の影響が可能な限り低く抑えられる。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、第1の単一のX線管加速電圧と第2の単一のX線管加速電圧とは同じである。1つの効果として、線源及び/又は制御ユニットの複雑さが低減される。同様に、CT撮像システムの複雑さも低減される。
システムの例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、被験者のメイン関心領域を決定する。好適には、処理ユニットは、メイン領域がスカウト領域のサブ領域であるようにメイン領域を決定する。したがって、メイン領域は、好適にはスカウト領域よりも小さい。1つの効果として、被験者への放射X線の影響が可能な限り低く抑えられる。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、制御ユニットは、スカウトスキャン中、線源によって放出される放射X線が検出器に向かって単一の向きに提供されるように、線源及び検出器を制御し、スカウト画像は2次元画像である。スカウトスキャン中に線源によって放出される放射X線は、ビーム、具体的にはコーンビームに関する。各放射X線の向きは、放射X線の平均伝搬方向に関する。1つの効果として、被験者への放射X線の影響が可能な限り低く抑えられる。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、制御ユニットは、メインスキャン中、線源によって一連の放射X線が検出器に向かって放出され、被験者の所定軸の周りの様々な向きにおける放射X線がもたらされるように、線源及び検出器を制御し、処理ユニットは、一連の放射X線に対応する一連の2次元画像を決定し、処理ユニットは、一連の2次元画像に基づいて、メイン画像を3次元画像として決定する。「向き」との用語について、上記説明を同様に参照されたい。1つの効果として、メイン画像を形成する3次元画像は、特に被験者のメイン関心領域に対応する被験者の領域に関して、被験者の大幅に優れた評価及び高度な診断を可能にする。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、検出器は、放射X線の第1のエネルギースペクトルを検出する第1の検出器層、及び、放射X線の第2のエネルギースペクトルを検出する第2の検出器層を含み、第1の検出器層は、第2の検出器層の上方に配置される。一例では、第1の検出器層及び第2の検出器層それぞれは、検出器の一体層を形成する。更なる例では、第1の層は、第2の検出器層の上に直接的に配置及び/又は接続される。更なる例では、第1の検出器層及び第2の検出器層は、第1の検出器層が第2の検出器層に完全に重なる又は覆うように、重ね合わされている。
一例では、被験者を通過した放射X線は、被験者の影響を受けて、放射X線の減衰及び/又は放射X線のスペクトル分布の変化が生じる。第1のエネルギースペクトルに関連付けられる検出器に衝突する放射X線は、第1の検出器層によって検出される。第2のエネルギースペクトルに関連付けられる検出器に衝突する放射X線は、第2の検出器層によって検出される。
一例では、第1の検出器層及び第2の検出器層は、第1のエネルギースペクトルが第2のエネルギースペクトルとは異なるように形成される。好適には、第1のエネルギースペクトルは、第2のエネルギースペクトルよりも低いエネルギーを有するX線光子に関する。一例では、第1のエネルギースペクトルは、第2のエネルギースペクトルとははっきりと異なる。具体的には、第1のエネルギースペクトルは、第2のエネルギースペクトルと重ならない。別の例によれば、第1のエネルギースペクトル及び第2のエネルギースペクトルは、それらの各自のスペクトルと部分的にだけ重なっていてもよい。これは、最小限の重なりをもたらす。
一例では、第1の検出器層は、放射X線の低エネルギースペクトルを検出する一方で、第2の検出器層は、放射X線の高エネルギースペクトルを検出する。
結果として、検出器が、具体的にはその第1の検出器層及びその第2の検出器層によって形成され、及び/又は、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出するように構成される。
更なる効果として、第1のエネルギースペクトルに関連付けられる放射X線及び第2のエネルギースペクトルに関連付けられる放射X線は、同時に、明確に及び/又は一緒に検出される。
更なる効果として、第1のエネルギースペクトルに関連付けられる放射X線及び第2のエネルギースペクトルに関連付けられる放射X線は、検出器の同じ位置において同時に検出される。この点に関し、位置は、検出器の位置、具体的には放射X線が検出器上に衝突する検出器のセルの位置に関する。つまり、検出器の検出器ピクセルが検出器の位置を表す。
1つの効果として、検出器の検出器信号は、検出された放射X線を示すデータを表す。当該データは、第1のエネルギースペクトルに関連付けられる位置関連データセットと、第2のエネルギースペクトルに関連付けられる位置関連データセットとを指す。両方のデータセットは、好適には互いに位置関連している。
更なる効果として、骨ミネラル濃度の決定中の決定努力及び/又は可能なエラーが低減される。この利点は、第1の検出器層と第2の検出器層との物理的な接続、したがって、第1の検出器層の信号成分と第2の検出器層の信号成分との物理的な相互関係に関する。
結果として、スカウト画像、メイン画像及び/又は骨ミネラル濃度の正確な決定が提供される。
システムの例示的な実施形態によれば、検出器は、光子計数検出器であって、検出器は、検出器に衝突し、第1のエネルギースペクトル内のエネルギーを有する光子を計数することによって、第1のエネルギースペクトルの放射X線を検出し、検出器に衝突し、第2のエネルギースペクトル内のエネルギーを有する光子を計数することによって、第2のエネルギースペクトルの放射X線を検出する。
一例では、光子計数検出器は、少なくとも2つのエネルギー計数チャネルを含む。エネルギー計数チャネルはビンとも呼ばれる。一例では、光子計数検出器は、第1及び第2のエネルギースペクトルそれぞれに対し少なくとも1つのエネルギー計数チャネルを含む。好適には、光子計数検出器は、第1及び第2のエネルギースペクトルそれぞれに対し複数のエネルギー計数チャネルを含む。例えば光子計数検出器は、第1のエネルギースペクトルに対し幾つかのエネルギー計数チャネルを含む。同様に、光子計数検出器は、第2のエネルギースペクトルに対し幾つかの計数チャネルを含む。第1及び第2のエネルギースペクトルそれぞれに対し幾つかのエネルギー計数チャネルを設けることによって、光子計数検出器は、高スペクトル分解能を提供する。
1つの効果として、光子計数検出器としての検出器は、具体的には、複数の位置(各位置は好適にはチャネルのうちの1つに関する)について、第1及び第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出する。更なる効果として、上記利点及び/又は効果が、光子計数検出器について同様に成立する。
更なる効果として、スカウト画像、メイン画像及び/又は骨ミネラル濃度の正確な決定が提供される。
更なる効果として、スカウト画像、メイン画像及び/又は骨ミネラル濃度の決定中の決定努力及び/又はエラーが低減される。これは、検出器の複数のエネルギー計数チャネルの結果である。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、メインスキャン中に少なくとも部分的に及び/又はメイン画像の決定中に少なくとも部分的に並列して、骨ミネラル濃度を決定する。
一例では、処理ユニットは、骨ミネラル濃度をバックグラウンド処理ステップとして決定する。
更なる例では、処理ユニットは、骨ミネラル濃度を、自動的に、具体的には、任意のユーザ介入なしで決定する。
1つの効果として、骨ミネラル濃度は、メインスキャンが行われている間及び/又はメイン画像の決定が行われている間に決定される。結果として、スカウト画像、メイン画像及び骨ミネラル濃度は、骨ミネラル濃度を決定するための追加の時間の間待つ必要なく、更なる目的のためにシステムによって提供される。代わりに、骨ミネラル濃度の決定は、バックグラウンド処理ステップとして、具体的には、ユーザがメイン画像をよく調べる際に何時でも骨ミネラル濃度にアクセスできるように自動的に行われる。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、被験者のスカウト関心領域の骨ミネラル濃度を決定する。
1つの効果として、スカウト領域の骨ミネラル濃度は、被験者のより大きい領域の骨ミネラル濃度を表す。これは、スカウト領域は、好適には被験者のより大きい領域に関するからである。したがって、骨ミネラル濃度は、被験者のスカウト領域の対応する状態を示す。結果として、これに基づいて骨粗しょう症診断及び/又は各リスク評価が行われる。
更なる効果として、例えば脊柱変性の外科治療のために、メインスキャンが治療計画のために行われる。したがって、スカウト領域の骨ミネラル濃度の決定は、当該計画に有用な及び/又は具体的には追加の情報を提供する。
更なる効果として、例えばがん患者について、CTスキャン、具体的にはメインスキャンが、治療モニタリングのために行われる。骨ミネラル濃度は、当該モニタリング目的に有用な情報を提供する。具体的には、がん治療は、骨粗しょう症のリスクを増加させる場合があるため、骨ミネラル濃度が考慮に入れられる。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、被験者のメイン関心領域の骨ミネラル濃度を決定する。
1つの効果として、メイン領域の骨ミネラル濃度は、被験者のメイン関心領域における手術を計画する際に考慮に入れられる対応する状態を示す。
更に、上記利点及び/又は効果について同様に参照されたい。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、第1の検出器信号、スカウト画像及び/又は骨ミネラル濃度に基づいて、Tスコアを決定する。1つの効果として、骨ミネラル濃度の状態を示す標準値、即ち、Tスコアが提供される。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、脂肪の少ない軟組織の値及び/又は脂肪値を決定する。
一例では、処理ユニットは、第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、様々な脂肪区画を、具体的には、当該脂肪区画それぞれの特定脂肪値を決定する。
システムの更なる例示的な実施形態によれば、処理ユニットは、骨ミネラル濃度が所定濃度閾値又は所定濃度閾値範囲を超えると、警告信号をもたらす。
好適には、処理ユニットは、骨ミネラル濃度が所定閾値よりも低いと、警告信号を出す。
本発明の第2の態様によれば、CT撮像方法が提供される。当該方法は、次のステップを含む。
a)スカウトスキャン中に放射X線を生成するために、放射X線を生成する線源が第1の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、また、各放射X線が被験者のスカウト関心領域を通り、放射X線を検出する検出器に向かって送られるように、スカウト関心領域のスカウトスキャンを行うステップ。検出器は、スカウトスキャン中に、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び異なる第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出して第1の検出器信号がもたらされる。
b)スカウトスキャンによってもたらされる検出器の第1の検出器信号に基づいて、被験者のスカウト関心領域のスカウト画像を決定するステップ。
c)メインスキャン中に放射X線を生成するために、線源が第2の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、また、各放射X線が被験者のメイン関心領域を通り、検出器に向かって送られるように、メイン関心領域のメインスキャンを、ステップa)及び/又はステップb)に続いて行うステップ。検出器は、メインスキャン中に、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び異なる第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出して第2の検出器信号がもたらされる。
d)メインスキャンによってもたらされる検出器の第2の検出器信号に基づいて、被験者のメイン関心領域のメイン画像を決定するステップ。
e)第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、骨ミネラル濃度を決定するステップ。
システムを参照して提供されたすべての説明、例、特徴、効果及び/又は利点をここで繰り返すことなく、本発明の方法は、システムがそのために構成されている方法ステップを行うことを目的としていることを理解すべきである。したがって、上記例、説明、特徴、効果及び/又は利点はすべて、システムを参照して提供されているが、方法についても同様に提供されることが意図されている。好適には、以下に説明される方法の好適な実施形態についても同様に同じことが成立する。
方法のステップの順序に関して、ステップa)は、ステップc)の前に行われることに留意されたい。ステップb)は、ステップa)とステップc)との間、ステップc)と並列に、及び/又は、ステップc)と少なくとも部分的に並列に行われる。更に、ステップa)は、好適にはステップb)の前に行われることに留意されたい。更に、ステップc)は、好適にはステップd)の前に行われることに留意されたい。一例では、ステップb)及びステップd)は、少なくとも部分的に並列に行われる。更に好適な例では、ステップa)及び/又はステップb)は、ステップc)の前に行われる。
方法の好適な実施形態によれば、ステップe)は、ステップb)、ステップc)及び/又はステップd)と少なくとも部分的に並列に行われる。
一例では、ステップe)は、バックグランドステップとして行われる。好適には、ステップb)、ステップc)及び/又はステップd)のうちの1つと少なくとも部分的に並列に行われる。例えばステップe)は、ステップc)及び/又はステップd)と少なくとも部分的に並列に行われる。
1つの効果として、骨ミネラル濃度は、メインスキャン及び/又はメイン画像の決定と少なくとも部分的に並列に決定される。1つの効果として、骨ミネラル濃度は、メイン画像の決定までに提供される。
方法の好適な実施形態によれば、第1の単一のX線管加速電圧は第2の単一のX線管加速電圧よりも低い。
方法の好適な実施形態によれば、線源及び検出器は、スカウトスキャン中、線源によって放出される放射X線が検出器に向かって単一の向きに提供されるように制御され、スカウト画像は2次元画像である。
方法の更なる好適な実施形態によれば、線源及び検出器は、メインスキャン中、線源によって一連の放射X線が検出器に向かって放出され、被験者の所定軸の周りの様々な向きにおける放射X線がもたらされるように制御され、ステップd)は、一連の放射X線に対応する一連の2次元画像を決定するサブステップを含み、ステップd)は、一連の2次元画像に基づいて、メイン画像を3次元画像として決定する更なるサブステップを含む。
方法の更なる好適な実施形態によれば、骨ミネラル濃度の決定は、被験者のスカウト関心領域の骨ミネラル濃度の決定によって特徴付けられる。
方法の更なる好適な実施形態によれば、骨ミネラル濃度の決定は、被験者のメイン関心領域の骨ミネラル濃度を決定することによって特徴付けられる。
方法の好適な実施形態によれば、方法は、第1の検出器信号、スカウトスキャン及び/又は骨ミネラル濃度に基づいて、Tスコアを決定する更なるステップを含む。
方法の更なる好適な実施形態によれば、方法は、第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、脂肪の少ない軟組織の値及び/又は脂肪値を決定するステップを含む。
方法の好適な実施形態によれば、方法は、骨ミネラル濃度が所定濃度閾値又は所定濃度閾値範囲を超えると、警告信号をもたらす更なるステップを含む。
本発明の第3の態様によれば、処理ユニットによって実行されると、上記本発明の第2の態様による方法ステップを少なくとも行うコンピュータプログラム要素が提供される。更に、コンピュータプログラム要素は、処理ユニットによって実行されると、上記方法の好適な実施形態の少なくとも1つの好適な実施形態による方法を行う。
本発明の第4の態様によれば、処理ユニットによって実行されると、少なくとも本発明の第3の態様による又はその好適な実施形態の少なくとも1つによる上記方法を行うプログラム要素が記憶されたコンピュータ可読媒体が提供される。
本発明の一態様によれば、CT撮像システム及びCT撮像方法が提供される。CT撮像について、被験者のスカウト領域のスカウトスキャンが有利であることが見出されている。被験者のスカウト領域は、通常、被験者の大きい領域を対象とする。これにより、被験者のスカウト領域に関して被験者の構造を調べることができる。スカウトスキャンは、通常、被験者のスカウト領域の詳細な画像を提供するためではなく、むしろ、概観を提供するのに必要な情報のみを受信するために行われるので、スカウトスキャンは、スカウトスキャンの結果に基づいて2次元画像の決定が可能となるように行われる。したがって、スカウトスキャンは、線源が被験者に与える放射X線量が少ないように行われる。
しかし、スカウトスキャン中に放射X線を検出する検出器によって提供される検出器信号が、一方で、対応するスカウト画像の決定に、他方で、被験者の、好適には被験者の対応するスカウト領域の骨ミネラル濃度を決定するために使用できることが見出されている。したがって、骨ミネラル濃度もスカウトスキャン中に提供される検出器信号に基づいて決定される。
スカウトスキャンは、通常、スカウト画像を決定するために主に行われるが、スカウトスキャン中に放射X線を検出するために使用される検出器が、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線を検出することが有利であることが見出されている。この場合、検出器は、スカウトスキャンに基づいてでも、被験者のスカウト領域に関するより正確な情報を提供することができ、そこから、骨ミネラル濃度がより正確に決定される。したがって、スカウト画像を決定している間及び/又は更なるステップを行う間、特にバックグラウンド処理ステップとして、骨ミネラル濃度が更なる目的に提供されるように、骨ミネラル濃度が決定される。
更に、スカウトスキャン中に検出器によって提供される検出器信号に基づいて及び/又はスカウト画像に基づいて、システムの処理ユニットは、更なる調査のために、被験者のメイン領域を決定する。
或いは、被験者のメイン領域は、手動で決定され、入力インターフェースを介してシステムに提供されてもよい。
更に、メインスキャンは、スカウトスキャンに続いて行われる。好適には、被験者のメイン領域は、被験者のスカウト領域よりも小さく、特にスカウト領域のサブ領域を形成する。更に、メインスキャンは、メインスキャン中に検出器によって提供される検出器信号が高分解能で被験者のメイン領域を表すように、スカウトスキャンよりも高い精度及び/又は高い分解能で行われる。結果として、被験者に印加されるX線の総線量は、最小限に抑えられる。
メインスキャンが行われた後、対応する検出器信号がもたらされ、当該検出器信号は、被験者のメイン領域を表すメイン画像の決定に使用される。骨ミネラル濃度に関して、骨ミネラル濃度は、少なくとも部分的に、スカウト画像の決定、メインスキャン及び/又はメイン画像の決定と並列に決定される。結果として、メイン画像を決定した後、骨ミネラル濃度も更なる目的のために既に提供されていることになる。結果として、CT撮像システムを使用する臨床医には、スカウト画像とその後のメイン画像だけでなく、具体的には「副生成物」として、骨ミネラル濃度も提供される。したがって、臨床医は、骨ミネラル濃度の決定が被験者のCT検査の主な目的ではなかったとしても、骨ミネラル濃度を簡単に確認することができる。しかし、骨ミネラル濃度は、特に被験者が目的の治療、具体的には目的の外科治療に適しているかどうか、更なる情報を臨床医に提供する。なお、メインスキャンは、しばしば、造影剤が被験者に与えられた後に行われ、これは、骨ミネラル濃度の正確な決定を妨げる。しかし、スカウトスキャンは、メインスキャンの前、したがって、造影剤が被験者に与えられる前に行われるので、スカウトスキャンは、骨ミネラル濃度の正確な決定のための信頼できる基準としての検出器信号をもたらす。
本発明の上記及び他の態様は、以下に説明される実施形態から明らかとなり、当該実施形態を参照して説明される。
本発明の例示的な実施形態について、次の図面を参照して以下に説明する。
図1は、システムの一例を概略的に示す。 図2は、検出器の一例を概略的に示す。 図3は、検出器のセルの一例を概略的に示す。 図4は、方法の一例を概略的に示す。 図5は、方法の更なる一例を概略的に示す。
図1は、CT撮像システム10の一例を概略的に示す。CT撮像システム10を使用して、被験者(図示せず)の関心領域の診断スキャンが行われる。
CT撮像システムは、放射X線を発生させる線源12を含む。線源12は、X線管24とコリメータ26とを含む。X線源12は、好適にはガントリ28に取り付けられる。CT撮像システム10は更に、放射X線を検出する検出器14を含む。検出器14も、好適にはガントリ28に取り付けらる。線源12及び検出器14は、互いに相対して配置される。受入空間22が線源12と検出器14との間に配置される。受入空間22は検査領域とも呼ばれる。
CT撮像システム10は更に、被験者を支える支持デバイス18を含む。支持デバイス18は、患者といった被験者を支えるテーブル、カウチ、椅子等である。支持デバイス18は、好適には受入空間22内へ及び/又は内で方向Zに移動可能である。受入空間22は、好適にはガントリ28によって画定される。
更に、ガントリ28は、好適には回転式ガントリ28として形成及び/又は適応される。したがって、ガントリ28は、線源12及び検出器14を受入空間22の周りで円周方向に回転させるために、Z方向の周りで回転可能である。
線源12は、検出器14に向かって放射X線を投影するように、ガントリ28に接続される。したがって、線源12は、物体を受け入れる空間22内へ放射X線を投影する。支持デバイス18を介して、被験者のある領域が受入空間22内に置かれると、線源12によって提供される放射X線は被験者を通過し、その後、検出器14によって検出可能である。被験者によって、線源12によって提供される放射X線は、減衰及び/又はスペクトル範囲の変化の影響を受ける。
線源12によって生成される放射X線は、X線管24から生じ、その後、コリメータ26によって平行にされる。コリメータ26も線源12の一部であってよい。したがって、線源12によって生成された放射X線は、受入空間22内へ且つ検出器14に向かって、円すい形、くさび形又は扇形のX線ビームを投影する。
上記されたように、検出器14は、好適にはガントリ28に取り付けられる。したがって、ガントリ28の回転は、線源12及び検出器14の同時回転運動をもたらす。したがって、線源12及び検出器14は、受入空間22の周りを回転する。
CT撮像システム10は更に、線源12及び検出器14を制御する制御ユニット16を含む。制御ユニット16は更に、ガントリ28の回転又は回転位置も制御する。更に、制御ユニット16は、支持デバイス18の動作も制御する。具体的には、支持デバイス18が受入空間22内へ動かされるように制御する。したがって、制御ユニット16は、被験者支持体18のz方向における直線運動を制御し、放射X線が線源12によって受入空間22へ且つ検出器14に向かって投影されるように線源12及び検出器14を制御する。スキャンのために、被験者支持体18は、被験者の各スキャンを行うために、z方向に移動させられる、具体的には、繰り返し段階的に直線的に移動させられる。
検出器14は、好適には上記スキャン中に放射X線を検出する。具体的には、検出器14は、支持デバイスが受入空間22に向かって及び/又は内へと動かされる間に、放射X線を連続的に検出する。結果として、検出器14は、それまでに被験者を通過した放射X線を検出する。
検出器14は、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線を同時検出する。図2に対応する検出器14の一例が概略的に示される。検出器14は、好適には二重層検出器である。したがって、検出器14は、好適には2つの層30、32からなるスタックを含む。これらの層の1つの層30は、もう1つの層32の上に配置される。一例では、検出器14は、放射X線の第1のエネルギースペクトルを検出する第1の検出器層30と、放射X線の第2のエネルギースペクトルを検出する第2の検出器層32とを含む。図2に示されるように、第1の検出器層30が、好適には第2の検出器層32の上に配置される。第1の検出器層30は、放射X線の第1のエネルギースペクトルを検出するようにスペクトルに反応する。第2の検出器層32は、放射X線の第2のエネルギースペクトルを検出するように有効反応する。例えば第1の検出器層30は、放射X線の低エネルギースペクトルを検出する。第2の検出器層32は、放射X線の高エネルギースペクトルを検出する。したがって、第1のエネルギースペクトルは、第2のX線スペクトルよりも低い又は小さい。第1及び第2のエネルギースペクトルは、明らかに互いから離れていても又は部分的に重なっていてもよい。
結果として、第1の検出器層30は、第1のエネルギースペクトルの放射X線を吸収し、第2の検出器層32は、第2のエネルギースペクトルの放射X線を吸収する。一例では、第1の検出器層30は、低X線エネルギースペクトルを吸収し、第2の検出器層32は、高X線エネルギースペクトルを吸収する。
好適には、第1の検出器層30及び第2の検出器層32はそれぞれ、複数のセル34、35を含む。第1の検出器層30及び第2の検出器層32のそれぞれのセル34、36は、好適にはグリッド形状に配列される。第1の検出器層30のグリッドは、第2の検出器層32のグリッドと左右対称及び/又は平行に配列される。結果として、第1の検出器層30の各セル34は、第2の検出器層32の単一のセル36の上に且つ上方だけに配置される。図2に、第1の検出器層30及び第2の検出器層32のセル34、36の各対が丸印で囲まれ、図3に概略的に示される。
図3は、第2の検出器層32のセル36の上に配置された第1の検出器層30のセル34を概略的に示す。各セル34、36は、各自のシンチレータ素子38、40を含む。シンチレータ素子38、40は、シンチレータ38、40とも呼ばれる。更に、各セル34、36は、各自のフォトダイオード42、44を含む。図3に概略的に示されるように、フォトダイオードのうちの1つのフォトダイオード42は、第1の検出器層30のシンチレータ素子38に関連付けられ、もう1つのフォトダイオード44は、第2の検出器層32のシンチレータ素子40に関連付けられる。フォトダイオード42は、好適にはシンチレータ素子38の側面に取り付けられる。もう1つのフォトダイオード44は、好適にはもう1つのシンチレータ素子40の側面に取り付けられる。しかし、対応するシンチレータ素子38、40に対するフォトダイオード42、44の他の配置も可能である。
放射X線の光子46が、シンチレータ素子38に入ると、第1のエネルギースペクトルに関連付けられる光子46の少なくとも一部が、シンチレータ素子38によって吸収され、対応するフォトダイオード42によって検知される光が生じる。同様に、シンチレータ38によって吸収されない光子46は、シンチレータ素子38を通過し、シンチレータ40に入る。そこで、第2のエネルギースペクトルに関連付けられる光子46の少なくとも一部が、シンチレータ素子40によって吸収され、フォトダイオード44によって検知される光が生じる。結果として、第1の検出器層30の各セル34は、第1のエネルギースペクトルの放射X線を検出し、第2の検出器層32の各セル36は、第2のエネルギースペクトルの放射X線を検出する。したがって、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出する検出器14が形成される。
1つの効果として、重ね合わされるセル34、36の各対の同じ位置について、第1及び第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出することができる。
更なる効果として、2つの異なるエネルギースペクトルにおける放射X線の検出を可能としつつ、線源12を、対応するX線管24の1つのX線管加速電圧だけで操作することができる。
更なる効果として、検出器14によって提供される検出器信号は、両方の、即ち、第1のエネルギースペクトル及び第2のエネルギースペクトルの検出された放射X線を表す。
なお、検出器14は、図2及び図3で説明された構成に限定されない。例えば検出器14は光子計数検出器でもよい。この点に関し、光子計数検出器に関する上記説明、特徴及び/又は効果を参照されたい。
CT撮像システム10を用いたCT撮像手順中、2つのスキャン、即ち、スカウトスキャン及びメインスキャンが行われる。スカウトスキャン中、線源12及び検出器14は好適には固定される。したがって、スカウトスキャン中は、ガントリ28も固定される。このために、制御ユニット16は、好適にはガントリ28がスカウトスキャン中に固定位置を維持するようにガントリ28を制御する。更に、スカウトスキャン中、支持デバイス18によって支えられる被験者は、被験者のスカウト関心領域に放射X線を投射するために、受入空間22内及び/又は中を通される。更に、制御ユニット16は、線源12が第1の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、被験者のスカウト関心領域のスカウトスキャンを行わせる。したがって、線源12のX線管24は、第1の単一のX線管加速電圧で操作される。
結果として、線源12は、スカウトスキャン中に放射X線を生成する。当該放射X線は、受入空間22へと投影され、被験者のスカウト関心領域を通過する。被験者を通過した放射X線は、検出器14によって検出される。
つまり、制御ユニット16は、好適には検出器14に向かって1つの向きを提供するように、線源12によって放射X線が放出されるように、スカウトスキャン中に、線源12及び/又は検出器を制御する。
第1の単一のX線管加速電圧は、80kV乃至140kVである。一例では、第1の単一のX線管加速電圧は140kVである。
スカウトスキャン中に検出器14によって提供される検出器信号は、好適には被験者のスカウト関心領域の2次元投影を表す。当該検出器信号は、第1の検出器信号とも呼ばれる。第1の検出器信号は、処理ユニット20に提供される。処理ユニット20は、スカウトスキャンによってもたらされる検出器14の第1の検出器信号に基づいて、被験者のスカウト関心領域のスカウト画像を決定する。スカウト画像は、好適には2次元画像である。
システム10は、好適にはディスプレイを含む。更にシステム10は、好適にはディスプレイ上にスカウト画像を表示する。
一例では、臨床医は、スカウト画像内の関心の高い領域を特定するために、スカウト画像をよく調べる。このような領域は、被験者のメイン関心領域に関する。或いは又は更に、処理ユニット20が、スカウト画像内の被験者のメイン関心領域を特定してもよい。
被験者のメイン関心領域が決定及び/又は提供された後、被験者のメイン関心領域のメインスキャンが行われる。したがって、メインスキャンは、スカウトスキャンに続いて行われる。メインスキャン中、支持デバイス18によって支えられる被験者のメイン関心領域は、線源12が被験者のメイン関心領域に放射X線を投影するように、受入空間22へ及び内を通される。このために、支持デバイスは、好適には制御ユニット16によって制御され、具体的には、支持デバイス18を、段階的に受入空間22内へ及び中を通すように制御される。
メインスキャン中、また、具体的には、各段階中、線源12によって一連の放射X線が検出器14に向かって放出され、被験者の所定軸の周り、具体的には、z方向の周りの様々な向きにおける放射X線がもたらされる。好適には、この手順は段階毎に繰り返される。更に好適には、処理ユニット20は、一連の放射X線に対応する一連の2次元画像を決定し、一連の2次元画像に基づいて、メイン画像を3次元画像として決定する。
メインスキャン中、制御ユニット16は、メインスキャン中に対応する放射X線を生成するように、第2の単一のX線管加速電圧だけで線源12が操作されるように、線源12を制御する。好適には、第2の単一のX線管加速電圧は、80kV乃至140kVである。一例では、第2の単一のX線管加速電圧は、140kVである。更に好適には、第2の単一のX線管加速電圧は、第1の単一のX線管加速電圧と同じである。しかし、第2の単一のX線管加速電圧は、第1の単一のX線管加速電圧と異なってもよい。具体的には、第1の単一のX線管加速電圧は、第2の単一のX線管加速電圧よりも小さい又は低い。
1つの効果として、スカウトスキャン中の放射X線の影響を可能な限り低く抑えることができる。結果として、被験者への放射X線の全体的な影響を可能な限り長く維持することができる。
上記されたように、処理ユニット20は、メインスキャンによってもたらされる検出器14の第2の検出器信号に基づいて、被験者のメイン関心領域のメイン画像を決定する。更に好適には、メイン画像は、システム10のディスプレイに表示される。システム10はこれに応じて構成される。臨床医は、メイン画像に基づいて、診断目的で被験者のメイン関心領域を評価する。この診断は、好適には特定の治療目的に関連する。
しかし、更に高度な評価を提供するために、被験者の骨材料の骨ミネラル濃度は、特に臨床医が非常に関心を持つことが見出されている。被験者の更なるスキャン、特に被験者のスカウト及び/又はメイン関心領域の更なるスキャンがなくて済むように、システム10の処理ユニット20は、(スカウトスキャンによってもたらされる)第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、骨ミネラル濃度を決定する。骨ミネラル濃度は、好適には例えば骨ミネラル含有量、例えば骨のグラム及び/又は骨のグラム/面積(特に1cm当たり)表す骨ミネラル濃度値に関する。ミネラル含有量は、カルシウム含有量に関する。
結果として、システム10は、被験者の追加のスキャンを行う必要なく、スカウト画像、メイン画像及び骨ミネラル濃度を提供する。したがって、骨ミネラル濃度は、スカウトスキャンの「副生成物」として決定される。更なる効果として、骨ミネラル濃度は、メイン画像の決定の終わりの前に又は終わりと同時に提供される。したがって、好適には、処理ユニット20は、メインスキャンの実行中に少なくとも部分的に、及び/又は、メイン画像の決定中に少なくとも部分的に並列して、骨ミネラル濃度を決定する。更に、骨ミネラル濃度が第1の検出器信号に基づいて決定されるならば、処理ユニット20は、スカウト画像の決定中に少なくとも部分的に並列して骨ミネラル濃度を決定する。更に好適には、処理ユニット20は、スカウト画像の決定、メインスキャンの実行及び/又はメイン画像の決定のバックグランド処理として骨ミネラル濃度を決定する。つまり、骨ミネラル濃度は、処理ユニット20を介して、スカウト画像の決定及び/又はメイン画像の決定と同時に決定される。
更に好適には、処理ユニット20は、骨ミネラル濃度を自動的に決定する。したがって、臨床医は、評価、診断及び/又は治療計画に必要である及び/又は有益である場合に、骨ミネラル濃度を考慮に入れる。
外科治療又は任意の他の治療が被験者のメイン関心領域に関連する場合であっても、メイン関心領域の周りの周辺領域の骨ミネラル濃度を知ることは、臨床医にとって関心のあることである。この周辺領域は、被験者のスカウト関心領域の範囲内である場合もある。したがって、一例では、処理ユニット20は、被験者のスカウト関心領域の骨ミネラル濃度を決定する。これは、高度な診断及び/又は治療計画のために、臨床医に対応する情報を提供する。
好適な実施形態によれば、処理ユニットは、被験者のスカウト関心領域の第1の骨ミネラル濃度を決定し、被験者のメイン関心領域の第2の骨ミネラル濃度を決定する。結果として、両方の、即ち、第1及び第2の骨ミネラル濃度が後続の評価のために提供される。
更に、処理ユニット20は、好適には骨ミネラル濃度が所定濃度閾値又は所定濃度閾値範囲を超える場合に、警告信号を出す。例えば骨ミネラル濃度が所定の最小濃度閾値よりも低い場合、処理ユニットは警告信号を出す。システム10は音響又は視覚的に警告信号を出す。例えばシステム10は、警告信号を表すアイテムをディスプレイに表示する。結果として、メイン画像を評価する臨床医に、所定の最小濃度閾値よりも低い骨ミネラル濃度が知らされる。結果として、臨床医は、評価及び/又は治療計画のために骨ミネラル濃度を考慮に入れる。
図4は、CT撮像方法の一例を概略的に示す。方法は次のステップを含む。
第1のステップa)において、スカウトスキャン中に放射X線を生成するために、放射X線を生成する線源12が第1の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、また、各放射X線がスカウト領域を通り、放射X線を検出する検出器14に向かって送られるように、被験者の関心領域のスカウトスキャンが行われる。検出器14は、スカウトスキャン中に、第1のエネルギースペクトルの放射X線と、第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線とを同時に検出して、第1の検出器信号がもたらされる。
第2のステップb)において、スカウトスキャンによってもたらされる検出器14の第1の検出器信号に基づいて、被験者のスカウト関心領域のスカウト画像が決定される。
第3のステップc)において、メインスキャン中に放射X線を生成するために、線源12が第2の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、また、各放射X線がメイン領域を通り、検出器14に向かって送られるように、被験者のメイン関心領域のメインスキャンが、ステップa)及び/又はステップb)に続いて行われる。検出器は、メインスキャン中に、第1のエネルギースペクトルの放射X線と、第2の異なるエネルギースペクトルの放射X線とを同時に検出して、第2の検出器信号がもたらされる。
第4のステップd)において、メインスキャンによってもたらされる検出器14の第2の検出器信号に基づいて、被験者のメイン関心領域のメイン画像が決定される。
第5のステップe)において、第1の検出器信号及び/又はスカウト画像に基づいて、骨ミネラル濃度が決定される。
デバイス10を参照して提供されたすべての説明、例、特徴、効果及び/又は利点をここで繰り返すことなく、本発明の方法は、システム10がそのために構成されている方法ステップを行うことを目的としていることを理解すべきである。したがって、上記例、説明、特徴、効果及び/又は利点はすべて、システム10を参照して前に提供されているが、方法についても同様に提供されることが意図されている。
図5は、方法の例示的な実施形態を示す。図5に概略的に示される方法は、図4を参照して説明されたステップa)乃至e)を含む。したがって、図4に関して前の説明を参照されたい。方法は更に、第6のステップf)を含む。第6のステップf)において、骨ミネラル濃度が所定濃度閾値及び/又は所定濃度閾値範囲を超える場合に、警告信号が決定される。
本発明の更なる例によれば、処理ユニットによって実行されると、上記方法を行うように適応されているコンピュータプログラム要素が提供される。
本発明の更なる例によれば、処理ユニットによって実行されると、上記方法を行うように適応されているプログラム要素が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供される。
コンピュータプログラム要素は、コンピュータユニットに記憶されていてもよい。当該コンピュータユニットも、本発明のシステムの一実施形態の一部であってよい。当該コンピュータユニットは、上記方法のステップを行うか又はステップの実行を誘導する。更に、コンピュータユニットは、上記システムのコンポーネントを動作させる。コンピュータユニットは、自動的に動作するか及び/又はユーザの命令を実行する。コンピュータプログラムが、データプロセッサの作業メモリにロードされてよい。したがって、データプロセッサは、本発明の方法を実行する能力を備えている。
なお、本発明の実施形態は、様々な主題を参照して説明されている。具体的には、システムを参照して説明される実施形態もあれば、方法を参照して説明される実施形態もある。しかし、当業者であれば、上記説明から、特に明記されない限り、1つの主題に属する特徴の任意の組み合わせに加えて、様々な主題に関する特徴の任意の組み合わせも、本願によって開示されていると見なされると理解できるであろう。しかし、すべての特徴は、特徴の単なる足し合わせ以上の相乗効果を提供する限り、組み合わされることが可能である。
本発明は、図面及び上記説明において詳細に例示され、説明されたが、当該例示及び説明は、例示的に見なされるべきであり、限定的に見なされるべきではない。本発明は、開示される実施形態に限定されない。開示された実施形態の他の変形態様は、図面、開示内容及び従属請求項の検討から、請求項に係る発明を実施する当業者によって理解され、実施される。
請求項において、「含む」との用語は、他の要素又はステップを排除するものではなく、また、「a」又は「an」との不定冠詞も、複数形を排除するものではない。単一の検出器又は他のユニットが、請求項に引用される幾つかのアイテムの機能を果たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されることだけで、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。請求項における任意の参照符号は、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。

Claims (15)

  1. 放射X線を生成する線源と、
    放射X線を検出する検出器と、
    前記線源及び前記検出器を制御する制御ユニットと、
    被験者を支える支持デバイスと、
    前記検出器に結合され、検出された放射X線を表す前記検出器からの検出器信号を受信する処理ユニットと、
    を含み、
    前記線源及び前記検出器は、受入空間が前記線源と前記検出器との間に配置されるように互いに相対して配置され、
    前記支持デバイスは、前記線源によって生成され、前記被験者を通った放射X線が前記検出器によって検出可能であるように、前記受入空間に配置可能であり、
    前記検出器は、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び異なる第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出し、
    前記制御ユニットは、スカウトスキャン中に放射X線を生成するために、前記線源が第1の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、前記被験者のスカウト関心領域の前記スカウトスキャンをもたらし、
    前記処理ユニットは、前記スカウトスキャンによってもたらされる前記検出器の第1の検出器信号に基づいて、前記被験者の前記スカウト関心領域のスカウト画像を決定し、
    前記制御ユニットは、メインスキャン中に放射X線を生成するために、前記線源が第2の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、前記被験者のメイン関心領域の前記メインスキャンを、前記スカウトスキャンに続いてもたらし、
    前記処理ユニットは、前記メインスキャンによってもたらされる前記検出器の第2の検出器信号に基づいて、前記被験者の前記メイン関心領域のメイン画像を決定し、
    前記処理ユニットは、前記第1の検出器信号及び/又は前記スカウト画像に基づいて、骨ミネラル濃度を決定する、CT撮像システム。
  2. 前記第1の単一のX線管加速電圧は、前記第2の単一のX線管加速電圧よりも低い、請求項1に記載のCT撮像システム。
  3. 前記制御ユニットは、前記スカウトスキャン中、前記線源によって放出される放射X線が前記検出器に向かって単一の向きに提供されるように前記線源及び前記検出器を制御し、前記スカウト画像は2次元画像である、請求項1又は2に記載のCT撮像システム。
  4. 前記制御ユニットは、前記メインスキャン中、前記線源によって一連の放射X線が前記検出器に向かって放出され、前記被験者の所定軸の周りの様々な向きにおける放射X線がもたらされるように前記線源及び前記検出器を制御し、前記処理ユニットは、前記一連の放射X線に対応する一連の2次元画像を決定し、前記処理ユニットは、前記一連の2次元画像に基づいて、前記メイン画像を3次元画像として決定する、請求項1乃至3の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  5. 前記検出器は、放射X線の前記第1のエネルギースペクトルを検出する第1の検出器層、及び、放射X線の前記第2のエネルギースペクトルを検出する第2の検出器層を含み、前記第1の検出器層は、前記第2の検出器層の上方に配置される、請求項1乃至4の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  6. 前記検出器は、光子計数検出器であり、前記検出器に衝突し、前記第1のエネルギースペクトル内のエネルギーを有する光子を計数することによって、前記第1のエネルギースペクトルの放射X線を検出し、前記検出器に衝突し、前記第2のエネルギースペクトル内のエネルギーを有する光子を計数することによって、前記第2のエネルギースペクトルの放射X線を検出する、請求項1乃至4の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  7. 前記処理ユニットは、前記メインスキャン及び/又は前記メイン画像の決定中に、少なくとも部分的に並列して、前記骨ミネラル濃度を決定する、請求項1乃至6の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  8. 前記処理ユニットは、前記被験者の前記スカウト関心領域の骨ミネラル濃度及び/又は前記被験者の前記メイン関心領域の骨ミネラル濃度を決定する、請求項1乃至7の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  9. 前記処理ユニットは、前記第1の検出器信号、前記スカウト画像及び/又は前記骨ミネラル濃度に基づいて、Tスコアを決定する、請求項1乃至8の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  10. 前記処理ユニットは、前記第1の検出器信号及び/又は前記スカウト画像に基づいて、脂肪の少ない軟組織の値及び/又は脂肪値を決定する、請求項1乃至9の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  11. 前記処理ユニットは、前記骨ミネラル濃度が所定濃度閾値又は所定濃度閾値範囲を超えると、警告信号をもたらす、請求項1乃至10の何れか一項に記載のCT撮像システム。
  12. スカウトスキャン中に放射X線を生成するために、放射X線を生成する線源が第1の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、また、各放射X線が被験者のスカウト関心領域を通り、放射X線を検出する検出器に向かって送られるように、前記スカウト関心領域のスカウトスキャンを行うステップa)であって、前記検出器は、前記スカウトスキャン中に、第1のエネルギースペクトルの放射X線及び異なる第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出して第1の検出器信号がもたらされる、前記ステップa)と、
    前記スカウトスキャンによってもたらされる前記検出器の前記第1の検出器信号に基づいて、前記被験者の前記スカウト関心領域のスカウト画像を決定するステップb)と、
    メインスキャン中に放射X線を生成するために、前記線源が第2の単一のX線管加速電圧だけで操作されるように、また、各放射X線が前記被験者のメイン関心領域を通り、前記検出器に向かって送られるように、前記メイン関心領域のメインスキャンを、前記ステップa)及び/又は前記ステップb)に続いて行うステップc)であって、前記検出器は、前記メインスキャン中に、前記第1のエネルギースペクトルの放射X線及び前記異なる第2のエネルギースペクトルの放射X線を同時に検出して第2の検出器信号がもたらされる、前記ステップc)と、
    前記メインスキャンによってもたらされる前記検出器の前記第2の検出器信号に基づいて、前記被験者の前記メイン関心領域のメイン画像を決定するステップd)と、
    前記第1の検出器信号及び/又は前記スカウト画像に基づいて、骨ミネラル濃度を決定するステップe)と、
    を含む、CT撮像方法。
  13. 前記ステップe)は、前記ステップb)、c)及び/又はd)と少なくとも部分的に並列に行われる、請求項12に記載の方法。
  14. 処理ユニット及び/又は制御ユニットによって実行されると、請求項12又は13に記載の方法のステップを行う、請求項1乃至11の何れか一項に記載のCT撮像システムを制御する、コンピュータプログラム。
  15. 請求項14に記載のコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読媒体。
JP2018543086A 2016-12-15 2017-12-12 Ct撮像システム及びct撮像システム用の方法 Active JP6980668B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP16204310 2016-12-15
EP16204310.3 2016-12-15
PCT/EP2017/082299 WO2018108849A1 (en) 2016-12-15 2017-12-12 Ct imaging system and a method for a ct imaging system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020501618A true JP2020501618A (ja) 2020-01-23
JP6980668B2 JP6980668B2 (ja) 2021-12-15

Family

ID=57570198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018543086A Active JP6980668B2 (ja) 2016-12-15 2017-12-12 Ct撮像システム及びct撮像システム用の方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11000251B2 (ja)
EP (1) EP3393358B1 (ja)
JP (1) JP6980668B2 (ja)
CN (1) CN108601571B (ja)
RU (1) RU2711250C1 (ja)
WO (1) WO2018108849A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3632325A1 (en) * 2018-10-04 2020-04-08 Koninklijke Philips N.V. System for providing a spectral image
CN110507349A (zh) * 2019-09-03 2019-11-29 上海联影医疗科技有限公司 自动扫描方法、装置、计算机设备和计算机可读存储介质
JP7321846B2 (ja) * 2019-09-04 2023-08-07 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線ctシステム及び医用処理装置
CN110840479B (zh) * 2019-12-03 2023-05-26 上海联影医疗科技股份有限公司 一种骨成分确定方法、装置、设备及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004105738A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 絶対骨折リスクの評価を行う骨密度測定装置
JP2004105739A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コンピュータ支援骨密度測定装置
JP2011056257A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 General Electric Co <Ge> 横方向走査型骨密度計及びそれに使用される検出器
JP2012231816A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 造影パラメータ決定方法、x線ct装置およびインジェクタ
US20140086383A1 (en) * 2012-09-27 2014-03-27 Siemens Aktiengesellschaft Method and computerized tomography system for determining bone mineral density values

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6031892A (en) * 1989-12-05 2000-02-29 University Of Massachusetts Medical Center System for quantitative radiographic imaging
US5898753A (en) * 1997-06-06 1999-04-27 Schick Technologies, Inc. Apparatus for measuring bone density using active pixel sensors
US6173038B1 (en) 1999-12-01 2001-01-09 Cyberlogic, Inc. Plain x-ray bone densitometry apparatus and method
US6510197B1 (en) * 2000-01-11 2003-01-21 Alara, Inc. Method and apparatus for osteoporosis screening
AU2002228862A1 (en) * 2000-11-08 2002-05-21 The Johns Hopkins University Techniques for deriving tissue structure from multiple projection dual-energy x-ray absorptiometry
US7031425B2 (en) * 2002-11-27 2006-04-18 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Methods and apparatus for generating CT scout images
FR2849241B1 (fr) * 2002-12-20 2005-06-24 Biospace Instr Procede et dispositif d'imagerie radiographique
US7387439B2 (en) * 2006-02-15 2008-06-17 Carestream Health, Inc. X-ray beam calibration for bone mineral density assessment using mammography system
US8548118B2 (en) 2009-12-21 2013-10-01 General Electric Company Apparatus and method for spectral projection imaging with fast KV switching
US10485503B2 (en) * 2012-02-27 2019-11-26 Koninklijke Philips N.V. Spectral imaging
US9044186B2 (en) 2012-06-25 2015-06-02 George W. Ma Portable dual-energy radiographic X-ray perihpheral bone density and imaging systems and methods
CN103892859A (zh) 2012-12-28 2014-07-02 Ge医疗系统环球技术有限公司 基于多模式Scout扫描的CT成像方法和CT系统
RU2514110C1 (ru) 2013-03-28 2014-04-27 Федеральное государственное бюджетное учреждение "Центральный научно-исследовательский институт травматологии и ортопедии имени Н.Н. Приорова" Министерства здравоохранения Российской Федерации (ФГБУ "ЦИТО им. Н.Н. Приорова" Минздрава России) Способ определения степени метаболической зрелости гетеротопических оссификатов перед их хирургическим лечением
WO2015052000A1 (en) * 2013-10-09 2015-04-16 Koninklijke Philips N.V. Method and device for generating an energy-resolved x-ray image with adapted energy threshold
US9198630B2 (en) 2013-12-18 2015-12-01 Siemens Aktiengesellschaft Method and computing unit for measuring and displaying the bone density of a patient
KR101725099B1 (ko) 2014-12-05 2017-04-26 삼성전자주식회사 컴퓨터 단층 촬영장치 및 그 제어방법
CN104873213B (zh) * 2015-04-13 2017-11-17 浙江康源医疗器械有限公司 基于x‑射线数字影像的骨骼病变评估方法和装置
US10006873B1 (en) * 2016-12-14 2018-06-26 Battelle Memorial Institute Dual-energy microfocus radiographic imaging method for meat inspection

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004105739A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コンピュータ支援骨密度測定装置
JP2004105738A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 絶対骨折リスクの評価を行う骨密度測定装置
JP2011056257A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 General Electric Co <Ge> 横方向走査型骨密度計及びそれに使用される検出器
JP2012231816A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 造影パラメータ決定方法、x線ct装置およびインジェクタ
US20140086383A1 (en) * 2012-09-27 2014-03-27 Siemens Aktiengesellschaft Method and computerized tomography system for determining bone mineral density values

Also Published As

Publication number Publication date
EP3393358B1 (en) 2019-06-26
CN108601571B (zh) 2023-09-01
US20200352535A1 (en) 2020-11-12
US11000251B2 (en) 2021-05-11
CN108601571A (zh) 2018-09-28
EP3393358A1 (en) 2018-10-31
RU2711250C1 (ru) 2020-01-15
WO2018108849A1 (en) 2018-06-21
JP6980668B2 (ja) 2021-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5042465B2 (ja) 放射線撮影装置、画像処理方法
EP3420907A2 (en) Variable distance imaging
US9216302B2 (en) Radiotherapy system and radiotherapy planning apparatus
US7352885B2 (en) Method and system for multi-energy tomosynthesis
US8817947B2 (en) Tomosynthesis imaging
JP4937927B2 (ja) X線ct装置とx線ct装置における撮像条件決定方法
US9610055B2 (en) X-ray CT apparatus and image processing apparatus
KR101477543B1 (ko) 엑스선 촬영 장치 및 방법
US10238356B2 (en) X-ray computed tomography apparatus and medical image display apparatus
US9833210B2 (en) Medical image diagnostic apparatus
JP6980668B2 (ja) Ct撮像システム及びct撮像システム用の方法
US20150320381A1 (en) Estimating apparatus, x-ray diagnosis apparatus, and estimating method
US20090161815A1 (en) Dual spectrum x-ray tube with switched focal spots and filter
JP2009006133A (ja) X線ct装置及びその制御方法
US20050084147A1 (en) Method and apparatus for image reconstruction with projection images acquired in a non-circular arc
JP5196782B2 (ja) X線ct装置およびその制御方法
US9538972B2 (en) X-ray CT apparatus
JP7005354B2 (ja) X線ct装置及びスキャン計画装置
JP4064541B2 (ja) レファレンス信号生成方法および装置並びに放射線断層撮影装置
US11937970B2 (en) System and method for calibrating a camera feature detection system of an x-ray system
JP6923414B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、医用画像処理装置、及びプログラム
JP7426310B2 (ja) X線コンピュータ断層撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6980668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150