JP2020501605A - インビトロ及びインビボで操作された細胞において発現された化学誘導シグナル伝達複合体の外因性薬物活性化の方法 - Google Patents

インビトロ及びインビボで操作された細胞において発現された化学誘導シグナル伝達複合体の外因性薬物活性化の方法 Download PDF

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Abstract

本出願は、融合タンパク質及びそのタンパク質を発現する細胞を含む組成物に関する。本出願はさらに、細胞シグナル伝達を調節するため及び細胞を選択的に増幅させるための、融合タンパク質、細胞、及び組成物の使用方法に関する。【選択図】図2

Description

優先出願への参照による組み込み
本出願は、2016年12月13日に出願された米国仮特許出願第62/433,540号に対する優先権の利益を主張する。上記出願の全開示は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
配列表の参照
本出願は、電子フォーマットの配列表と共に提出されている。この配列表は、2017年12月8日に作成された、サイズが80kbのSCRI.130WO.TXTという名前のファイルとして提供されている。この情報は、配列表の電子フォーマットであり、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれている。
本開示は、合成化学誘導シグナル伝達のための組成物及び方法に関する。特に、この組成物は、生理学的に機能的な合成化学誘導シグナル伝達複合体、ならびに機能的化学誘導シグナル伝達複合体を生成するための一般的な構造を含む。いくつかの実施形態は、通常モノマーとして存在する2つの構成要素がリガンドの存在下で一緒にされて、細胞の細胞質でシグナル伝達経路を活性化する、活性シグナル伝達複合体を生成する多成分タンパク質を含む、化学誘導シグナル伝達複合体を提供する。細胞内の細胞シグナル伝達経路を活性化するためにそのような組成物を使用する方法がさらに提供される。細胞集団を選択的に増幅するための組成物の使用方法もまた提供される。
キメラ抗原受容体(CAR)は、養子細胞免疫療法に使用するためにT細胞を遺伝子操作するために使用される遺伝子操作された受容体である(Pule et al.,Cytother.5:3,2003;Restifo et al.,Nat.Rev.Immunol.12:269,2012を参照のこと)。抗原結合は、CARの細胞内セグメント上のシグナル伝達ドメインを刺激し、それによってシグナル伝達経路を活性化する。CARベースの養子細胞免疫療法は、従来の標準治療法に抵抗性の腫瘍を有するがん患者を処置するために使用されてきた(Grupp et al.,N.Engl.J.Med.368:1509,2013;Kalos et al.,Sci.Transl.Med.3:95ra73,2011を参照のこと)。
細胞は、細胞間連絡を含む細胞外シグナルに応答するためにそれらの表面上に様々な受容体を有する。受容体のシグナル伝達は、広く研究されており、そして受容体は多数のシグナル伝達経路に関与している。正常な生理学的経路では活性化することができない合成複合体を通して所望のシグナルを伝達することを可能にし、これによって所望のそして特別に操作された細胞集団においてのみシグナル伝達を活性化するための機構を提供する、新しい組成物及び方法が依然として必要である。
二量体化活性化受容体開始複合体(DARIC)が開発されており、それはそれぞれ別々の融合タンパク質として発現されるが、細胞表面上の2つの機能的構成要素の再結合のための細胞外多量体化機構(架橋因子)を含む、結合構成要素及びシグナル伝達構成要素を提供する(その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、米国特許出願第2016/0311901号を参照のこと)。重要なことに、DARICシステムの架橋因子は、ヘテロ二量体受容体複合体を形成し、それはそれ自体では有意なシグナル伝達を生じない。記載されたDARIC複合体は、他のDARIC複合体とのさらなる共局在化後に生理学的に関連のあるシグナルを開始するだけである。したがって、それらは、DARIC複合体のさらなる多量体化のための機構なしでは(例えば、DARIC構成要素の1つに組み込まれた結合ドメインによって結合されたリガンドを発現する腫瘍細胞との接触によるなど)、所望の細胞型の選択的増幅を可能にしない。
したがって、本明細書に記載のいくつかの態様は、化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)を含む組成物及び方法に関する。いくつかの態様では、この組成物及び方法は、所望の細胞集団の選択的増幅のために使用され得る。
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)をコードするタンパク質配列に関する。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、第1の配列を含み、ここでこの第1の配列は第1のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第1のCISC構成要素は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第2の配列は第2のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第2のCISC構成要素は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、この第1のCISC構成要素及び第2のCISC構成要素は、発現されたときにそれらがリガンドの存在下で二量体化するように配置される。いくつかの実施形態では、この第1及び第2のCISC構成要素は二量体化してヘテロ二量体またはホモ二量体を形成する。いくつかの実施形態では、二量体CISCは合成CISCである。いくつかの実施形態では、この第1及び第2の細胞外ドメインは膜貫通ドメインのN末端にある。いくつかの実施形態では、この第1の細胞外結合ドメインまたはその一部は、FK506結合タンパク質(FKBP)ドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部は、FKBPラパマイシン結合(FRB)ドメインまたはその一部を含む。
いくつかの実施形態では、第1及び第2のCISC構成要素の膜貫通ドメインは天然の膜貫通ドメインを含む。いくつかの実施形態では、この第1及び第2のCISC構成要素の膜貫通ドメインは、IL−2受容体膜貫通ドメインを含む。いくつかの実施形態では、この第1及び第2のCISC構成要素のシグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、この第1及び第2のCISC構成要素のシグナル伝達ドメインまたはその一部は、サイトカインシグナル伝達ドメインまたは抗原受容体シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、この第1のCISC構成要素のシグナル伝達ドメインは、インターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)ドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2のCISC構成要素のシグナル伝達ドメインは、インターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインの一方は、FKBPドメインを含み、他方の細胞外結合ドメインはFRBドメインを含む。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインは、同時にリガンドに結合するように構成される。
いくつかの実施形態では、一方の細胞外結合ドメインは、セレブロンサリドマイド結合ドメインを含み、他方の細胞外結合ドメインは、IMIDクラスの薬物(例えばサリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)に結合するとセレブロンサリドマイド結合ドメインと相互作用するドメインを含む。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインは、同時にIMIDリガンドに結合するように構成されている。
いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインの一方は、ヘテロ二量体化タンパク質ドメイン対の一方のメンバーを含み、他方の細胞外結合ドメインは、ヘテロ二量体化ドメイン対の他方の構成要素を含み、このドメインは、例えば、同時結合によってリガンドに結合するように構成されている。
いくつかの実施形態では、リガンドは、抗体またはその一部、例えば結合断片、タンパク質、小分子、または薬物である。いくつかの実施形態では、リガンドはラパマイシンまたはラパログ、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP23573、AP1903、またはその代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせである。いくつかの実施形態では、このリガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。いくつかの実施形態では、リガンドは、0.05nM〜100nM、例えば0.05nM、0.1nM、0.5nM、1.0nM、5.0nM、10.0nM、15.0nM、20.0nM、25.0nM、30.0nM、35.0nM、40.0nM、45.0nM、50.0nM、55.0nM、60.0nM、65.0nM、70.0nM、75.0nM、80.0nM、90.0nM、95.0nM、もしくは100nMなどの量で、または前述の量のうちのいずれか2つによって定義される範囲内の量で、存在するか、または提供される。
いくつかの実施形態では、第1の配列は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の配列は、配列番号3、5、または7に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の配列は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の配列は、配列番号4、6、8、または9に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8及び9のアミノ酸配列をコードする核酸に関する。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は発現ベクターに関する。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、二量体化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1のタンパク質配列を含むタンパク質配列をコードする核酸を含み、ここでこの第1のタンパク質配列は第1のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第1の配列をコードする核酸は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第2のタンパク質配列を含むタンパク質配列をコードする核酸を含み、ここで第2のタンパク質配列は第2のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第2の配列をコードする核酸は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1のタンパク質配列または第2のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1の配列及び第2のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターはレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、配列番号6、配列番号7、または配列番号8に示される核酸配列である。
いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、プロモーターをさらに含む核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、このプロモーターは誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、化学誘導シグナル伝達複合体発現のための、哺乳動物細胞などの細胞に関する。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、本明細書に記載のタンパク質配列または本明細書に記載の発現ベクターを含む。したがって、いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)の構成要素をコードするタンパク質配列を含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は、第1の配列を含み、ここでこの第1の配列はCISCの第1の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、このCISCの第1の構成要素は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第2の配列はCISCの第2の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第2のCISC構成要素は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、CISCの構成要素をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1のタンパク質配列を含むタンパク質配列をコードする核酸を含み、ここでこの第1のタンパク質配列はCISCの第1の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第1の配列をコードする核酸は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第2のタンパク質配列を含むタンパク質配列をコードする核酸を含み、ここでこの第2のタンパク質配列は、CISCの第2の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第2の配列をコードする核酸は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1のタンパク質配列または第2のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1の配列及び第2のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターはレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、前駆体T細胞または制御性T細胞である。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、造血幹細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞はCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞、またはそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞、またはそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態は、哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法に関する。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載の哺乳動物細胞などの細胞を提供すること、本明細書に記載の合成CISCの構成要素をコードするタンパク質配列を発現すること、または細胞内で本明細書に記載の発現ベクターを発現させること、ならびに細胞をリガンドと接触させ、それによって第1及び第2のCISC構成要素を二量体化させ、それによってシグナルを細胞の内部に伝達することを包含する。
したがって、いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法は、CISCの構成要素をコードする1つ以上のタンパク質配列を含む哺乳動物細胞などの細胞を提供することを包含する。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、第1の配列を含み、ここでこの第1の配列はCISCの第1の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、CISCの第1の構成要素は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第2の配列はCISCの第2の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、CISCの第2の構成要素は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法は、二量体CISCをコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む発現ベクターを含む、哺乳動物細胞などの細胞を提供することを包含する。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1のタンパク質配列を含むタンパク質配列をコードする核酸を含み、ここで第1のタンパク質配列は、CISCの第1の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第1の配列をコードする核酸は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第2のタンパク質配列を含むタンパク質配列をコードする核酸を含み、ここでこの第2のタンパク質配列はCISCの第2の構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第2の配列をコードする核酸は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1のタンパク質配列または第2のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1の配列及び第2のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターはレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞がタンパク質配列を含むか、または発現ベクターを含むかにかかわらず、この方法は、ヘテロ二量体CISCをコードするタンパク質配列を発現すること、または発現ベクターを発現すること、ならびに細胞をリガンドと接触させ、それによって、CISCの第1及び第2の構成要素を二量体化させ、それがシグナルを細胞の内部に伝達することをさらに包含する。
いくつかの実施形態では、リガンドは、抗体またはその結合部分、タンパク質、小分子、または薬物を含む。いくつかの実施形態では、このリガンドは、ラパマイシンまたはラパログ、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP23573、もしくはAP1903、またはその代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせである。いくつかの実施形態では、このリガンドは、免疫調節イミド薬(IMID)クラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。いくつかの実施形態では、このリガンドは、0.05nM〜100nM、例えば0.05nM、0.1nM、0.5nM、1.0nM、5.0nM、10.0nM、15.0nM、20.0nM、25.0nM、30.0nM、35.0nM、40.0nM、45.0nM、50.0nM、55.0nM、60.0nM、65.0nM、70.0nM、75.0nM、80.0nM、90.0nM、95.0nM、もしくは100nMなどの量で、または前述の量のうちのいずれか2つによって定義される範囲内の量で存在するか、または提供される。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達はサイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、インターロイキン−2受容体(IL2R)シグナル伝達を表現型模写するシグナルをもたらす。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、サイトカイン受容体の下流標的のリン酸化に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、リガンドとの接触に続いて、化学誘導シグナル伝達複合体を発現する哺乳動物細胞などの細胞は、異種細胞集団から選択的に増幅される。いくつかの実施形態では、このリガンドはラパマイシンを含み、化学誘導シグナル伝達複合体を発現する哺乳動物細胞などの細胞は、化学誘導シグナル伝達複合体発現細胞において増殖を選択的に誘導することによってインビトロまたはインビボで選択的に増幅されるが、ラパマイシンは、好ましくは同時に、哺乳動物細胞などの非化学誘導シグナル伝達複合体発現細胞において抗増殖効果を引き起こす。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの選択的に増幅する細胞は、2つの異なる遺伝子標的化事象を経験している。いくつかの実施形態では、各遺伝子標的化事象は、哺乳動物細胞などの細胞に化学誘導シグナル伝達複合体の対の一方の構成要素を与え、両方の遺伝子標的化事象を受けた細胞のみがリガンドとの接触後に増幅できるようにする。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、ホモ二量体化のための化学誘導シグナル伝達複合体構成要素の構成要素をコードするタンパク質配列に関する。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は、第1の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第1の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は、第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第2の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、それらが25%の第1の化学誘導シグナル伝達複合体ホモ二量体、25%の第2の化学誘導シグナル伝達複合体ホモ二量体、及び50%の第1/第2の化学誘導シグナル伝達複合体ヘテロ二量体という集団を、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下で形成するように配置される。
いくつかの実施形態では、第1の配列は、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の配列は、配列番号10または12に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態は、配列番号10、11、及び12のアミノ酸配列をコードする核酸に関する。
いくつかの実施形態では、第1及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素のシグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時に、例えばAP1903または関連のラパログ、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、もしくはAP23573、またはその代謝産物、誘導体及び/または組み合わせなどのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはその変異体またはその部分を含む。いくつかの実施形態では、このリガンドはIMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態は、本明細書で提供されるようなタンパク質配列の第1及び/または第2の配列をコードする核酸を含む、ホモ二量体CISC構成要素発現用の発現ベクターに関する。したがって、いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、配列番号10、11、及び12に示される化学誘導シグナル伝達複合体をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、第1の配列をコードする。いくつかの実施形態では、この第1の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは第2の配列をコードする。いくつかの実施形態では、この第2の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、ベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターは、レンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、プロモーターをさらに含む。いくつかの実施形態では、このプロモーターは誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体発現のための、哺乳動物細胞などの細胞に関する。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、ホモ二量体化構成要素発現について本明細書に記載のタンパク質配列、またはホモ二量体化構成要素発現について本明細書に記載の発現ベクターを含む。したがって、いくつかの実施形態では、ホモ二量体化のための化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列を含む、哺乳動物細胞などの細胞が提供される。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は第1の配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1の化学誘導シグナル伝達複合体をコードする。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第2の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む、第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、それらが約25%の第1の化学誘導シグナル伝達複合体ホモ二量体、25%の第2の化学誘導シグナル伝達複合体ホモ二量体、及び50%の第1/第2の化学誘導シグナル伝達複合体ヘテロ二量体という集団を、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下で形成するように配置される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるようなタンパク質配列の第1及び/または第2の配列をコードする核酸を含む、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体発現用の発現ベクターを含む、哺乳動物細胞などの細胞が提供される。したがって、いくつかの実施形態では、発現ベクターは、化学誘導シグナル伝達複合体をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、第1の配列をコードする。いくつかの実施形態では、第1の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、第2の配列をコードする。いくつかの実施形態では、この第2の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む、第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターはレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。
いくつかの実施形態では、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体のタンパク質配列は、配列番号13または配列番号14に示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態は、配列番号13及び配列番号14のアミノ酸配列をコードする核酸に関する。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの化学誘導シグナル伝達複合体細胞は、前駆体T細胞または制御性T細胞である。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態は、ホモ二量体化化学誘導シグナル伝達複合体を用いる、哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法に関する。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に提供されるような哺乳動物細胞などの細胞を提供すること、本明細書に提供されるようなホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体をコードするタンパク質配列を発現すること、または本明細書に提供されるようなホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体の発現ベクター発現すること、ならびにこの細胞を二量体化剤と接触させ、それにより第1及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体を二量体化させ、これが細胞の内部にシグナルを伝達することを包含する。したがって、いくつかの実施形態では、この方法は、ホモ二量体CISC構成要素発現のための本明細書に記載のタンパク質配列、またはホモ二量体CISC構成要素発現のための本明細書に記載の発現ベクターを含む、哺乳動物細胞などの細胞を提供することを包含する。したがって、いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞が提供され、ここでこの細胞はホモ二量体化のための化学誘導シグナル伝達複合体をコードするタンパク質配列を含む。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は第1の配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、それらが約25%の第1の化学誘導シグナル伝達複合体ホモ二量体、25%の第2の化学誘導シグナル伝達複合体ホモ二量体、及び50%の第1/第2の化学誘導シグナル伝達複合体ヘテロ二量体という集団を、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下で形成するように配置される。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞が提供され、ここでこの細胞は、本明細書で提供されるタンパク質配列の第1及び/または第2の配列をコードする核酸を含むホモ二量体CISC構成要素発現用の発現ベクターを含む。したがって、いくつかの実施形態では、発現ベクターは、化学誘導シグナル伝達複合体またはその構成要素をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、第1の配列をコードする。いくつかの実施形態では、第1の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、第2の配列をコードする。いくつかの実施形態では、この第2の配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む、第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、ベクターは、レンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの上記細胞を提供した後、この方法は、本明細書で提供されるようなホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列を発現すること、または本明細書に提供されるようなホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体構成要素の発現ベクターを発現すること、ならびにこの細胞を二量体化剤と接触させ、それにより第1及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素を二量体化させ、それがシグナルを細胞の内部に伝達することを包含する。
いくつかの実施形態では、使用される二量体化剤は、リガンド、例えば、ラパマイシンまたはラパログ、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、もしくはAP23573、AP1903、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせである。いくつかの実施形態では、このリガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、サイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、インターロイキン−2受容体(IL2R)シグナル伝達を表現型模写する。いくつかの実施形態では、二量体化剤との接触に続いて、化学誘導シグナル伝達複合体を発現する哺乳動物細胞などの細胞が、異種細胞集団から選択的に増幅される。いくつかの実施形態では、ラパマイシンは二量体化剤であり、かつ化学誘導シグナル伝達複合体発現細胞における増殖を選択的に誘導することによって哺乳動物細胞などの、細胞母集団をインビトロまたはインビボで選択的に増幅させ、一方で非化学誘導シグナル伝達複合体発現細胞においては、抗増殖効果を生じるように使用される。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列に関する。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下でホモ二量体CISCの集団を形成するように配置される。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時にラパマイシンなどのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態は、本明細書で提供されるように、タンパク質配列をコードする核酸を含む発現ベクターに関する。したがって、いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、化学誘導シグナル伝達複合体をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下で、ホモ二量体の集団を形成するように配置される。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時に、AP1903などのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターはプロモーターをさらに含む。いくつかの実施形態では、このプロモーターは、誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターはレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体発現のための、哺乳動物細胞などの細胞に関する。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、本明細書に記載のホモ二量体化CISC構成要素タンパク質配列、または本明細書に記載のホモ二量体タンパク質配列の核酸配列をコードする発現ベクターを含む。したがって、いくつかの実施形態では、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体発現のための哺乳動物細胞などの細胞は、化学誘導シグナル伝達複合体をコードするタンパク質配列を含む。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体は、発現されたときにホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下でホモ二量体の集団を形成するように配置される。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時にAP1903などのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体発現のための哺乳動物細胞などの細胞は、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下でホモ二量体の集団を形成するように配置される。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時にAP1903などのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターはプロモーターをさらに含む。いくつかの実施形態では、このプロモーターは誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、このベクターはレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、前駆体T細胞または制御性T細胞である。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞はCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞は、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態は、哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法に関する。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載のホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体構成要素のための哺乳動物細胞などの細胞を提供すること、本明細書に提供のホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列を発現すること、または本明細書に記載のホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体構成要素発現のための核酸をコードする発現ベクターを発現すること、ならびにこの細胞を二量体化剤と接触させ、それによって第1及び第2の化学誘導シグナル伝達複合体構成要素を二量体化させ、これがシグナルを細胞の内部に伝達することを包含する。したがって、いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載のホモ二量体化CISC構成要素タンパク質配列、または本明細書に記載のホモ二量体CISC構成要素タンパク質配列の核酸配列をコードする発現ベクターを含む哺乳動物細胞のような細胞を提供することを包含する。したがって、いくつかの実施形態では、ホモ二量体化学誘導シグナル伝達複合体構成要素発現用の細胞は、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列を含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下でホモ二量体の集団を形成するように配置される。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時にAP1903などのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列はさらに第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体構成要素発現用の哺乳動物細胞などの細胞は、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードするタンパク質配列をコードする核酸を含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は、ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む化学誘導シグナル伝達複合体構成要素をコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素は、発現されると、ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下でホモ二量体の集団を形成するように配置される。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインまたはその一部は、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化ドメインは、好ましくは同時にAP1903などのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターはプロモーターをコードする。いくつかの実施形態では、このプロモーターは誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである。いくつかの実施形態では、このベクターは、RNAまたはDNAである。いくつかの実施形態では、ベクターは、レンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞を提供した後、この方法は、本明細書に記載のホモ二量体CISCをコードするタンパク質配列を発現すること、または本明細書に記載のホモ二量体CISC発現用の核酸をコードする発現ベクターを発現すること、ならびにこの細胞を二量体化剤と接触させて、それにより、第1及び第2のCISCを二量体化させ、それがシグナルを細胞の内部に伝達することをさらに包含する。
いくつかの実施形態では、使用される二量体化剤は、リガンド、例えば、ラパマイシンまたはラパログ、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP23573、もしくはAP1903、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせである。いくつかの実施形態では、このリガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、サイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、インターロイキン−2受容体(IL2R)シグナル伝達に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、二量体化剤との接触後、CISCを発現する細胞は、哺乳動物細胞などの異種細胞集団から選択的に増幅される。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態は、本明細書で説明される構成要素を含むキットまたはシステムに関する。したがって、いくつかの実施形態では、以下:本明細書に記載のタンパク質配列;本明細書に記載の発現ベクター;及び/または本明細書に記載の細胞、のうちの1つ以上を含むキットが提供される。いくつかの実施形態は、以下:本明細書に記載の細胞であって、本明細書に記載のタンパク質配列をコードする核酸を含む、本明細書に記載の発現ベクターをその細胞が含む、細胞の内部へのシグナルを選択的に活性化するためのシステムを包含する。
T細胞増幅におけるIL−2シグナル伝達を説明する概略図である。この図は、下流シグナル伝達経路をもたらす、FRB−CD25β(膜貫通(TM)ドメイン及び細胞質ドメイン)(IL2Rβ)及びFKBP−CD25γ(TM及び細胞質ドメイン)(IL2Rγ)を含むIL−2鎖のキメラ二量体化を示す。重要なことに、細胞外ドメインの大部分または全部の除去は、これらの化学誘導シグナル伝達複合体構成要素へのIL2の結合を妨げ、したがってそれらは内因性IL2に反応性ではない。 化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)による細胞増幅戦略を概略的に示す。この戦略では、ラパマイシンが2つの異なるタンパク質モチーフ(FKBP及びFRB)を同時に結合して、適切にデザインされたCISC構成要素の対でタンパク質の二量体化及び活性な下流のシグナル伝達事象を誘導する能力を利用する。このようにしてCISCを使用すると、選択的細胞増幅が可能になる。 IL2R−CISC構造の様々な実施形態を示す。図3に示す実施形態は、FRB−IL2Rβ及びFKBP−IL2Rγの両方の構造を示しており、最大の可塑性(1210−本実施形態は、短いリンカー配列を組み込み、その全体は最初がIL2Rの細胞外免疫グロブリンスーパーファミリー(IgSF)ドメインならびにそのTM及び細胞質テール領域である)、中程度の可塑性(1211−この実施形態は全体でIL2Rの最初の細胞外IgSFドメインならびにそのTM及び細胞質テール領域を組み込む)、そして最も可塑性が低い(1233−この実施形態は、IL2R TM及び細胞質テール領域のみを組み込む)ものを含む、様々な程度の可塑性についての概略図を示している。 図4A及び図4Bは、ウエスタンブロットの画像を示す。IL2R−CISCヒトCD4+T細胞を、形質導入の2日後に回収し、そして細胞質画分及び膜画分を単離した。上部パネルは、この方法が、サイトゾル及び膜を効率的に分画するために用いられたことを実証するための対照である:上部ゲルはIL2Rβを示し;中央のゲルはIL2Rγを示し;そして下部の2つのゲルはCD3及びERKを示す対照ゲルである。図4Bは、1210、1211、及び1233を含む、それぞれのIL2R−CISCについてのウエスタンブロットを示す。矢印は、CISC構成要素発現の検出を示す。重要なことに、1233構造は最高レベルで表現されているように見える。 IL2R−CISCについてのウエスタンブロットの画像を示す。IL2R−CISCヒトCD4+T細胞を、1nMでの15日間のラパマイシン処理後に、続いて48時間のサイトカイン飢餓によって分析した。IL−2(50ng)またはラパマイシン(100nM)で20分間刺激した後、その細胞をウエスタンブロット用に回収した。ウエスタンブロットはAkt活性化を示しており、これは化学誘導シグナル伝達複合体が細胞増幅を促進する能力を示している。 細胞集団を選択的に増幅するためのIL2R−CISCの使用を実証する実験を概説する。IL2R−CISCの各構造(すなわち、1210、1211、及び1233)を、2A配列を用いてGFPと一緒にシス連結させ、レンチウイルス発現カセット中のMNDプロモーターの制御下に置いた(図5、下段に図式化されているとおり)。各IL2R−CISC構造からのレンチウイルス粒子を作製し、これを用いて初代ヒトT細胞を形質導入した。形質導入後、その細胞をIL2中で2日間成長させ、次いで半分に分け、示されているように、半分をIL2単独で、及び半分をラパマイシン単独で成長させた。 図7Aは、GFP単独の発現を駆動するレンチウイルスベクターを用いたT細胞の効率的な形質導入を示す。図7Bは、ニセの及びMND−GFPレトロウイルスベクターと比較した、図3の下部に概説されるベクター(MND−IL2Rb−CISC−2A−IL2Rg−CISC−2A−GFP)を用いて発現された1210、1211、及び1233の発現を示す。T細胞を、48時間活性化し、次いで28時間インキュベートした。T細胞を、IL−2/7/15と共にプレートした。レンチウイルス形質導入は、硫酸プロタミンを用いたMND−GFP対照のIL2−CISCを含んだ。形質導入細胞を、サイトカイン(IL−2、50ng/mL;IL−5、5ng/mL;IL−17、5ng/mL)と共に37℃で24時間インキュベートした。IL2−CISC発現は、フローサイトメトリーを使用してGFP発現によって決定した。 細胞のフロー分析を示す。上のフローパネルは、2日目(細胞をIL2またはラパマイシン培養物に入れる直前)のGFP発現(X軸)及びFRB発現(IL2Rg−CISC構成要素の細胞外ドメイン、Y軸)についての細胞のフロー分析を示す。下の2つのフローパネルは、形質導入の4日後、IL2単独(上のパネル)、またはラパマイシン(下のパネル)中で培養物に分割した2日後のGFP発現(X軸)及びFRB発現についての細胞のフロー分析を示す。特に1233(右下のフローパネル)については、ラパマイシン単独で培養した細胞は、シス連結のGFPマーカーによって読み出されるとおり、IL2R−CISC発現について富化し始めていることに留意されたい。 細胞のフロー分析を示す。上の2つのフローパネルは、形質導入の6日後、IL2単独(上のパネル)、またはラパマイシン(下のパネル)中での培養物への分割の4日後のGFP発現(X軸)及びFRB発現についての細胞のフロー分析を示す。1233についてのGFPマーカーのさらなる富化に留意されたい。下の2つのフローパネルは、形質導入の9日後、IL2単独(上のパネル)またはラパマイシン(下のパネル)での培養物への分割の7日後のGFP発現(X軸)及びFRB発現についての細胞のフロー分析を示す。1233 GFP+細胞のさらなる富化に留意のこと。 細胞のフロー分析を示す。上の2つのフローパネルは、形質導入の12日後、IL2単独(上のパネル)、またはラパマイシン(下のパネル)中での培養物の分割の10日後のGFP発現(X軸)及びFRB発現についての細胞のフロー分析を示す。下の2つのフローパネルは、形質導入の17日後、IL2単独(上のパネル)、またはラパマイシン(下のパネル)中の培養物に分割した15日後のGFP発現(X軸)及びFRB発現についての細胞のフロー分析を示す。1233 IL2R−CISCを発現する細胞は、今や細胞集団の97%まで富化されている(フローパネルの最も下の右側)。 図6に概説されているが25日間実施された実験の15日間の経過にわたるIL2R−CISC V3発現細胞の富化を示す。一番左の単一パネルは、ラパマイシン処理開始時の細胞を表す。パネルの各段は、異なる処理を表す。下の段に見られるように、15日までに、IL2R−CISC V3細胞は、ラパマイシン中で培養した場合に、64%mCherry陽性〜>93%mCherry陽性の出発形質導入集団から富化されていた。対照的に、ニセのIL−2処理は、mCherry陽性細胞の漸進的な減少をもたらした。 図6に概説したものと同じ実験パラダイムを使用して、ただし25日間実施した、mCherry陽性細胞数の増幅を示す。細胞型は、各パネルの左上隅に太字で示されている。異なる記号によって示される各曲線は、25日間維持された異なる処理/培養条件を描写する。図12によって、実験の25日間の経過にわたって、IL2R−CISC V3を発現する細胞のみが有意なラパマイシン誘導性増幅を示したことが示される。 図6に概説したものと同じ実験パラダイムを使用するが、30日間実施し、そして1nM及び10nMの2つの異なるラパマイシン用量を利用している、ニセの、GFP、またはIL2R−CISC V3発現細胞の増幅を示す。細胞型は、各パネルの左上隅に太字で示されている。異なる記号によって示される各曲線は、実験の過程にわたって維持された、異なる処理/培養条件を描写する。図13は、IL2R−CISC V3を発現する細胞が、実験の過程にわたって有意なラパマイシン誘導性増幅を示すこと、及び1nMラパマイシンが最も堅調な細胞増幅を誘発したことを示す。 各段に示された細胞型(示された条件で20日間培養した後)について、各列の上部に示された処理に応答したリン酸化STAT5シグナル伝達の分析を示す。見られるように、「ニセ(mock)」処理を受けた細胞(第1段)は、20日後に本質的に細胞が生存していないので、もはや応答性ではない。対照的に、他の全ての細胞はIL−2処理に強く反応するが、IL2R−CISC発現細胞のみが、STAT5のリン酸化を伴うラパマイシンに反応し、IL2R−CISC V3発現細胞は、最も強く反応し、V3構造が最も効率的にシグナル伝達することが確認される。 AP21967がIL2R−CISC活性化リガンドとして使用されたことを除いて、図11と同一の実験の15日の経過にわたるIL2R−CISC V3発現細胞の富化を示す。一番左の単一パネルは、AP21967処理の開始時の細胞を表す。パネルの各列は異なる処理を表す。最下段に見られるように、15日までに、IL2R−CISC V3細胞は、AP21967中で培養した場合、64%mCherry陽性〜>93%mCherry陽性の出発形質導入集団から富化された。対照的に、ニセのIL−2処理は、mCherry陽性細胞の漸進的な減少をもたらした。 図6に概説したものと同じ実験パラダイムを使用するが、30日間実施し、そして10nM及び100nMの2つの異なるAP21967用量を使用する、ニセの、GFP、またはIL2R−CISC V3発現細胞の増幅を示す。この細胞型は、各パネルの左上隅に太字で示されている。異なる記号によって示される各曲線は、実験の過程にわたって維持された異なる処理/培養条件を描写する。図16によって、IL2R−CISC V3を発現する細胞が実験の過程にわたって有意なAP21967誘導性増幅を示すこと、そして100nMのAP21967が最も強い細胞増幅を誘導したことが実証される。 図6の実験設定を使用して、指示された条件下で15日間、IL2R−CISC V3発現細胞を増幅させた後の細胞溶解活性を示し、細胞をIL2R−CISC V3レンチウイルスで形質導入し、そして15日間増幅させた。次いで細胞を、抗CD3を発現するK562細胞と共にインキュベートした。標的K562細胞による抗CD3の発現は、K562細胞との接触時にT細胞上のCD3のクラスター化を引き起こし、その結果、K562細胞の細胞溶解性の死滅をもたらす。示された条件で増幅させたIL2R−CISC V3発現T細胞を、異なる標的対キラー比でインキュベートし、そして細胞溶解を、K562標的化細胞の生存率によって評価した。IL2R−CISCを介して増幅した細胞は、IL−2において増幅した細胞と統計的に区別がつかない細胞溶解活性を示した。 500ng/mLの抗IL−2中和抗体がIL−2中のT細胞の増幅を無効にすることを示す。この実験では、末梢血T細胞を、抗CD3/CD28ビーズを用いて活性化し、IL−2またはIL−2+抗IL2抗体中で増幅させた。抗IL−2抗体の使用は、T細胞の増幅を著しく阻害する。 500ng/mLの抗IL2中和抗体が、IL2R−CISCリガンド(ラパマイシンまたはAP21967のいずれか)中で培養されたIL2R−CISC発現T細胞の増幅を阻止することができないことを示す。末梢血T細胞を、抗CD3/CD28ビーズを用いて活性化し、IL2R−CISC V3レンチウイルスで形質導入し、そして示されたIL2R−CISCリガンド+抗IL2抗体中で増幅させた。抗IL−2抗体の使用は、T細胞の増幅を阻害せず、これは、IL2R−CISCが細胞を自律的に作用させて増幅シグナルを提供することを実証している。 CISC V3増幅細胞についてのT細胞マーカー分析であるFACSアッセイを示す。末梢血T細胞を、IL−2または示されたIL2R−CISCリガンドで15日間増幅させた、IL2R−CISC V3レンチウイルスで形質導入した抗CD3/CD28ビーズを用いて活性化した。IL−2で増幅させた細胞は、IL−2に応答したIL2R代謝回転を反映して、一般にCD25、IL2Rアルファサブユニットの発現が低い。対照的に、低培地のIL−2は天然のIL2Rの最小の代謝回転を促進するので、それらのIL2R−CISC受容体を介して増幅した細胞は高いCD25発現を有する。 IL2R構成要素と化学的二量体化ドメイン(FRB、FKBP)との間のより長いセグメントを有するさらなるCISC構造の試験の概略図を示す。 より長いIL2R−CISCリンカー構造V4〜V7を用いてレンチウイルスストックによって形質導入された細胞を処理するためのタイムライン及び実験デザインを示す。 図22のより長いIL2R−CISCリンカー構造V4〜V7を有するレンチウイルスストックの形質導入効率を示す。 ラパマイシン誘導性増幅が、TMリンカーに対する増幅されたECドメインを有する全てのCISC構造について同様であることを示す。末梢血T細胞を、抗CD3/CD28ビーズを用いて活性化し、それぞれIL2R−CISC V3−V7レンチウイルスで形質導入し、そして示されたIL2R−CISCリガンド中で増幅させた。V3−V7 IL2R−CISC構造は全て、同等の規模のT細胞増幅を誘導できた。 遺伝子標的化T細胞を富化/増幅するためのMNDプロモーター及びCISCの標的化ノックインの概略図を示す。記載された標的化アプローチは、天然FOXP3遺伝子へのGFP融合により、プロモーター及びIL2R−CISC V3の両方の構成要素をインラインでFOXP3遺伝子座に組み込む。この構造は、正確な遺伝子標的化事象を受けた細胞のリガンド誘導選択を可能にすることを意図している。 MNDプロモーター及びCISCの標的化ノックインの実験デザインを示す概略図を示す。これは、図25からのカセットのFOXP3遺伝子座への標的組み込み、続いて示されたIL2R−CISCリガンド中の遺伝子標的化細胞の増幅を誘導するために、CRISP/Cas9ヌクレアーゼがどのように使用されるかという実験概略図を表す。 遺伝子標的化細胞の富化をもたらす、15日間のラパマイシン接触によるMNDプロモーター及びCISCの標的化ノックインの結果を示す。指示されたアプローチ(標的化なし、または図25に記載のRNP+各カセット)を利用してFOXP3遺伝子座への標的組み込み後、細胞を指示された条件下で15日間培養し、次いでフローサイトメトリーによってGFP−FOXP3発現について分析した。ラパマイシンまたはAP21967での増幅は、FOXP3発現細胞の実質的な富化をもたらし、これは、IL2R−CISCが、FOXP3が過剰発現されるものを含む、遺伝子標的化細胞集団のリガンド誘導富化を促進し得ることを示す。フローパネルは、ラパマイシン中で培養した細胞によるIL2R−CISC GFP−FOXP3発現を表す。 ラパマイシン+IL−2を15日間接触させた場合の、MNDプロモーター及びCISCの標的化ノックインについての結果を示しており、遺伝子標的化細胞の富化は生じなかった。示されたアプローチを利用したFOXP3遺伝子座への標的組み込み後、細胞を、示された条件下で15日間培養し、次いでGFP−FOXP3発現についてフローサイトメトリーによって分析した。ラパマイシン+IL2の増幅は、未処理細胞に対してFOXP3発現細胞の検出可能な富化も、損失も生じず、これは、IL2R−CISCがFOXP3過剰発現細胞の機能に有害な影響を及ぼさないことを示している。フローパネルは、IL−2+ラパマイシン中で培養した細胞によるIL2R−CISC GFP−FOXP3発現を代表するものである。
本明細書に記載されているのは、化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)の組成物、ならびにそれを製造及び使用する方法である。CISCは、細胞内のシグナル伝達経路を介してシグナルを活性化するため、及び細胞を選択的に増幅するために使用され得る。
定義
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が関連する分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で引用された全ての特許、出願、公開された出願及び他の刊行物は、特記しない限り、その全体が参照により明示的に組み込まれる。本明細書中の用語について複数の定義がある場合には、特記しない限り、このセクションのものが優先する。
本明細書で使用される場合、「1つの、ある(aまたはan:不定冠詞)」とは、1つまたは2つ以上を意味し得る。
「約」とは、本明細書に照らして読まれるとき、その明白かつ通常の意味を有し、例えば測定可能な値を指すときに使用され得、そして規定値から±20%または±10%、より好ましくは±5%、さらに好ましくは±1%、さらにより好ましくは±0.1%の変動を包含することを意味し得る。
本明細書中で使用される場合、「タンパク質配列」とは、タンパク質の一次構造であるアミノ酸のポリペプチド配列を指す。本明細書中で使用される場合、「上流」とは、ポリヌクレオチド上の位置の5’位、及びポリペプチド上の位置のN末端側の位置を指す。本明細書中で使用される場合、「下流」とは、ヌクレオチド上の位置の3’位、及びポリペプチド上の位置のC末端側の位置を指す。したがって、「N末端」という用語は、ポリペプチド上の位置のN末端に向かう、ポリヌクレオチド上のエレメントまたは位置の位置を指す。
「核酸」または「核酸分子」とは、ポリヌクレオチド、例えば、デオキシリボ核酸(DNA)またはリボ核酸(RNA)、オリゴヌクレオチド、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって生成された断片、ならびに連結、切断、エンドヌクレアーゼ作用、及びエキソヌクレアーゼ作用のうちのいずれかによって生成された断片を指す。核酸分子は、天然に存在するヌクレオチド(DNA及びRNAなど)、または天然に存在するヌクレオチドの類似体(例えば、天然に存在するヌクレオチドのエナンチオマー形態)、またはその両方の組み合わせであるモノマーから構成してもよい。修飾ヌクレオチドは糖部分及び/またはピリミジンもしくはプリン塩基部分に変化を有してもよい。糖修飾としては、例えば、ハロゲン、アルキル基、アミン、及びアジド基による1つ以上のヒドロキシル基の置換が挙げられ、または糖をエーテルもしくはエステルとして官能化してもよい。さらに、糖部分全体を、アザ糖及び炭素環式糖類似体などの、立体的及び電子的に類似の構造で置き換えてもよい。塩基部分の修飾の例としては、アルキル化プリン及びピリミジン、アシル化プリンもしくはピリミジン、または他の周知の複素環式置換基が挙げられる。核酸モノマーは、ホスホジエステル結合またはそのような結合の類似体によって結合されてもよい。ホスホジエステル結合の類似体としては、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノエート、ホスホロアニロチオエート、ホスホラニリデート、ホスホルアミデートなどが挙げられる。「核酸分子」という用語はまた、ポリアミド骨格に結合した天然に存在するかまたは修飾された核酸塩基を含む、いわゆる「ペプチド核酸」も含む。核酸は、一本鎖または二本鎖のいずれであってもよい。いくつかの実施形態では、融合タンパク質をコードする核酸配列が提供される。いくつかの実施形態では、核酸は、RNAまたはDNAである。
「をコードする」または「コードする」は、本明細書で使用されており、アミノ酸の定義された配列など、他の高分子の合成のための鋳型として役立つ、遺伝子、cDNA、またはmRNAのようなポリヌクレオチド中のヌクレオチドの特定の配列の特性を指す。したがって、ある遺伝子は、その遺伝子に対応するmRNAの転写及び翻訳が細胞または他の生物学的な系においてタンパク質を産生する場合、そのタンパク質をコードしている。
「ポリペプチドをコードする核酸配列」は、互いの縮重型であり、そして同じアミノ酸配列をコードする全てのヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、核酸が提供され、ここでこの核酸は融合タンパク質をコードする。
「ベクター」、「発現ベクター」、または「構築物」とは、細胞内で異種核酸を発現させるための調節エレメントを有する、異種核酸を細胞に導入するために使用される核酸である。ベクターとしては、限定するものではないが、プラスミド、ミニサークル、酵母、及びウイルスゲノムが挙げられる。いくつかの実施形態では、このベクターはプラスミド、ミニサークル、酵母、またはウイルスゲノムである。いくつかの実施形態では、このベクターはウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、ウイルスベクターは、レンチウイルスである。いくつかの実施形態では、このベクターはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである。いくつかの実施形態では、このベクターは、E.coliなどの細菌系におけるタンパク質発現用である。本明細書中で使用される場合、「発現」または「タンパク質発現」という用語は、転写されたRNA分子のタンパク質分子への翻訳を指す。タンパク質発現は、その一時的、空間的、発生的、または形態学的性質によって、ならびに定量的または定性的指標によって特徴付けられ得る。いくつかの実施形態では、タンパク質(複数可)は、リガンドの存在下でタンパク質が二量体化のために配置されるように発現される。
本明細書中で使用される場合、「融合タンパク質」または「キメラタンパク質」とは、もともと別々のタンパク質またはタンパク質の一部をコードしていた2つ以上の遺伝子の連結を通して生成されたタンパク質である。融合タンパク質はまた、2つ以上の別々のタンパク質由来の特定のタンパク質ドメインから構成され得る。この融合遺伝子の翻訳は、もとのタンパク質の各々に由来する機能的特性を有する単一または複数のポリペプチドをもたらし得る。組換え融合タンパク質は、生物学的研究または治療に使用するための組換えDNA技術によって人工的に作製され得る。融合タンパク質を作製するためのそのような方法は、当業者に公知である。いくつかの融合タンパク質は、全ペプチドを組み合わせており、したがって元のタンパク質の全てのドメイン、特に機能的ドメインを含み得る。しかしながら、他の融合タンパク質、特に天然に存在しないタンパク質は、コード配列の一部のみを組み合わせ、したがって、それらを形成した親遺伝子の本来の機能を維持しない。いくつかの実施形態では、融合タンパク質が提供され、ここでこの融合タンパク質はインターフェロン及びPD−1タンパク質を含む。
本明細書中で使用される場合、「調節エレメント」という用語は、遺伝子調節活性を有するDNA分子、例えば作動可能に連結された転写可能なDNA分子の転写及び/または翻訳に影響を及ぼす能力を有するものを指す。プロモーター、リーダー、イントロン、及び転写終結領域などの調節エレメントは、遺伝子調節活性を有し、生細胞における遺伝子の全体的発現において不可欠な役割を果たすDNA分子である。したがって、植物において機能するプロモーターなどの単離された調節エレメントは、遺伝子工学の方法を通して植物の表現型を改変するのに有用である。
本明細書中で使用される場合、「作動可能に連結された」という用語は、第2の分子に結合した第1の分子であって、ここでこの分子は、第1の分子が第2の分子の機能に影響を及ぼすように配置されている分子を指す。2つの分子は、単一の隣接分子の一部であってもよく、そして隣接されてもよい。例えば、プロモーターが細胞内の目的の転写可能なDNA分子の転写を調節する場合、そのプロモーターは転写可能なDNA分子に作動可能に連結されている。
「プロモーター」とは、特定の遺伝子の転写を開始するDNAの領域である。プロモーターは、遺伝子の転写開始部位の近く、同じ鎖上、及びDNAの上流(センス鎖の5’領域)に配置されてもよい。プロモーターは、条件付きプロモーター、誘導性プロモーター、または構成的プロモーターであってもよい。プロモーターは、細菌、哺乳動物または昆虫細胞タンパク質発現に特異的であり得る。融合タンパク質をコードする核酸が提供されるいくつかの実施形態では、核酸はさらにプロモーター配列を含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは細菌、哺乳動物または昆虫細胞タンパク質発現に特異的である。いくつかの実施形態では、このプロモーターは、条件付きプロモーター、誘導性プロモーター、または構成的プロモーターである。
本明細書で使用される「条件付き」または「誘導性」とは、インデューサーの存在下で遺伝子発現を提供し、インデューサーの非存在下で遺伝子発現を実質的に提供しないプロモーターを含む核酸構築物を指す。
本明細書で使用される「構成的」とは、構成的であり、したがって連続的に産生されるポリペプチドの発現をもたらすプロモーターを含む核酸構築物を指す。
いくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、低レベルの基礎活性を有する。レンチウイルスベクターが使用されるいくつかの実施形態では、非誘導細胞における基礎活性のレベルは、細胞が遺伝子を発現するように誘導されるときと比較して、20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%以下(しかしゼロではない)であるか、または前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内にある。基礎活性のレベルは、フローサイトメトリーを用いてインデューサー(例えば薬物)の非存在下で導入遺伝子(例えばマーカー遺伝子)の発現量を測定することによって決定され得る。本明細書に記載のいくつかの実施形態では、Aktなどのマーカータンパク質が、発現の決定に使用される。
いくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、非誘導または基礎活性と比較して、高レベルの誘導活性を提供する。いくつかの実施形態では、誘導状態における活性のレベルは、非誘導状態における活性のレベルの2、4、6、8、9もしくは10倍以上であるか、または前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲内である。いくつかの実施形態では、誘導性プロモーターの制御下での導入遺伝子発現は、トランスアクチベーターの非存在下で、10、8、6、4、2、もしくは1日未満(0日を除く)または前述の期間のうちいずれか2つによって定義される範囲内で停止される。
いくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、低レベルの基礎活性、高レベルの誘導性、及び/または短時間(可逆性のため)を提供するようにデザイン及び/または改変される。
「二量体化学誘導シグナル伝達複合体」、「二量体CISC」、または「二量体」とは、本明細書で使用される場合、互いに結合する融合タンパク質複合体であってもなくてもよい、CISCの2つの構成要素を指す。「二量体化」とは、2つの別々の実体を単一の実体に結合するプロセスを指す。いくつかの実施形態では、リガンドまたは因子は、二量体化を刺激する。いくつかの実施形態では、二量体化は、ホモ二量体化、または2つの同一の実体、例えば2つの同一のCISC構成要素の結合を指す。いくつかの実施形態では、二量体化とは、2つの異なりかつ別個のCISC構成要素などの2つの異なる実体の結合というヘテロ二量体化を指す。いくつかの実施形態では、CISC構成要素の二量体化は、細胞シグナル伝達経路をもたらす。いくつかの実施形態では、CISC構成要素の二量体化は、細胞または細胞集団の選択的増幅を可能にする。追加のCISCシステムは、CISCジベレリンCISC二量体化システム、またはSLF−TMP CISC二量体化システムを含み得る。他の化学的に誘導可能な二量体化(CID)システム及び構成要素パーツを使用してもよい。
本明細書中で使用される場合、「化学誘導シグナル伝達複合体」または「CISC」とは、リガンド誘導二量体化の直接の結果として細胞の内部へのシグナルを開始する操作された複合体を指す。CISCとは、ホモ二量体(2つの同一構成要素の二量体化)であっても、またはヘテロ二量体(2つの異なる構成要素の二量体化)であってもよい。したがって、本明細書中で使用される場合、「ホモ二量体」という用語は、同一のアミノ酸配列を有する本明細書中に記載される2つのタンパク質構成要素の二量体を指す。「ヘテロ二量体」という用語は、同一ではないアミノ酸配列を有する本明細書に記載の2つのタンパク質構成要素の二量体を指す。
CISCは、本明細書にさらに詳細に記載されているような合成複合体であってもよい。本明細書で使用される「合成の」とは、天然ではないか、または天然には見られない、本明細書に記載の複合体、タンパク質、二量体、または組成物を指す。いくつかの実施形態では、IL2R−CISCとは、インターロイキン−2受容体構成要素を含むシグナル伝達複合体を指す。いくつかの実施形態では、IL2/15−CISCは、インターロイキン−2及びインターロイキン−15によって共有されている受容体シグナル伝達サブユニットを含むシグナル伝達複合体を指す。いくつかの実施形態では、IL7−CISCは、インターロイキン−7受容体構成要素を含むシグナル伝達複合体を指す。したがって、CISCは、所与のCISCの構成要素を構成する構成要素部分に従って呼ばれてもよい。当業者は、化学誘導シグナル伝達複合体の構成要素部分が、CISCへの組み込みに有用な天然または合成の構成要素から構成され得ることを認識するであろう。したがって、本明細書に提供される実施例は限定的であることを意図しない。
本明細書中で使用される場合、「サイトカイン受容体」とは、サイトカインを認識してそれに結合する受容体分子を指す。いくつかの実施形態では、サイトカイン受容体は、サイトカイン受容体アミノ酸及び/または核酸配列への置換、欠失、及び/または付加を有するものを含む、修飾サイトカイン受容体分子(例えば「バリアントサイトカイン受容体」)を包含する。したがって、サイトカイン受容体とは、野生型ならびに組換え型、合成的に産生された、及びバリアントサイトカイン受容体を包含することが意図されている。いくつかの実施形態では、サイトカイン受容体は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインを含む融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、受容体の構成要素(すなわち、受容体のドメイン)は、天然または合成のものである。いくつかの実施形態では、ドメインは、ヒト由来ドメインである。
本明細書で使用される「FKBP」とは、FK506結合タンパク質ドメインである。FKBPとは、アミノ酸配列ではないが、プロリルイソメラーゼ活性を有し、そして機能においてシクロフィリンに関連するタンパク質のファミリーを指す。FKBPは酵母からヒトまでの多くの真核生物において同定されており、そしてプロリン残基を含有するタンパク質のためのタンパク質フォールディングシャペロンとして機能する。シクロフィリンと共に、FKBPは、イムノフィリンファミリーに属する。用語FKBPは、例えば、FKBP12ならびに、遺伝子AIP;AIPL1;FKBP1A;FKBP1B;FKBP2;FKBP3;FKBP5;FKBP6;FKBP7;FKBP8;FKBP9;FKBP9L;FKBP10;FKBP11;FKBP14;FKBP15;FKBP52;及び/またはLOC541473によってコードされるタンパク質(それらの同族体及びそれらの機能的タンパク質断片を含む)を包含する。
本明細書で使用される「FRB」とは、FKBPラパマイシン結合ドメインである。FRBドメインは、FKBPタンパク質及びラパマイシンまたはそのラパログとの三者複合体を形成するように構成されているポリペプチド領域(タンパク質「ドメイン」)である。FRBドメインは、ヒト及び他の種由来のmTORタンパク質(文献中でFRAP、RAPT1、またはRAFTとも呼ばれる);Tor1及び/またはTor2を含む酵母タンパク質;ならびにCandida FRAP相同体を含む、多数の天然に存在するタンパク質に存在する。FKBP及びFRBは両方とも、ラパマイシン(mTOR)シグナル伝達の哺乳動物標的における主要構成要素である。
セレブロンは、損傷したDNA結合タンパク質1と相互作用し、Cullin4とE3ユビキチンリガーゼ複合体を形成し、そこでセレブロンによって認識されるタンパク質がユビキチン化され、プロテアソームによって分解され得る基質受容体として機能する。不要なまたは損傷したタンパク質のプロテアソーム媒介分解は、細胞の生存、増殖及び/または成長などの細胞の調節機能を維持するのに極めて重要な役割を果たす。セレブロンに対する、免疫調節イミド薬(IMID)、例えば、サリドマイドの結合は、催奇形性、さらにレナリドマイドを含むIMIDの細胞毒性とも関連している。セレブロンは、骨髄腫細胞の機能維持に関与する因子の結合、ユビキチン化、及び分解において重要な役割がある。
「セレブロンサリドマイド結合ドメイン」とは、例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイド、アプレミラスト、または関連類似体を含む、IMIDと相互作用する細胞外結合ドメインである結合ドメインを指す。本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、セレブロンサリドマイド結合ドメイン類似体またはそれらの変異体を利用する。いくつかの実施形態では、これらの細胞外結合ドメインは、同時にIMIDリガンドに結合するように構成される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のアプローチで使用される免疫調節イミド薬は、以下を含んでもよい:
サリドマイド(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。サリドマイドは、イムノプリン(Immunoprin)、タロミド(Thalomid)、タリデックス(Talidex)、タライザー(Talizer)、ニューロセジン(Neurosedyn)、α−(N−フタルイミド)グルタルイミド、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1,3−ジオンを含み得る);
ポマリドマイド(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ポマリドマイドは、ポマリスト(Pomalyst)、イムノビド(Imnovid)、(RS)−4−アミノ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドール−1,3−ジオンを含み得る);
レナリドマイド(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。レナリドマイドは、レブリミド、(RS)−3−(4−アミノ−1−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを含み得る);または
アプレミラスト(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。アプレミラスト(Apremilast)は、オテラ(Otezla)、CC−10004、N−{2−[(1S)−1−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチルスルホニル)エチル]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−イル}アセトアミドを含み得る);
またはその任意の組み合わせ。
本明細書中で使用される場合、「細胞外結合ドメイン」という用語は、細胞の外側にあり、そして特定の原子または分子に結合するように構成されている複合体のドメインを指す。いくつかの実施形態では、CISCの細胞外結合ドメインは、FKBPドメインまたはその一部である。いくつかの実施形態では、この細胞外結合ドメインはFRBドメインまたはその一部である。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインは、リガンドまたは因子を結合し、それによって2つのCISC構成要素の二量体化を刺激するように構成される。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインは、サイトカイン受容体モジュレーターに結合するように構成されている。
本明細書で使用される場合、「サイトカイン受容体モジュレーター」という用語は、サイトカイン受容体の下流標的のリン酸化、サイトカイン受容体に関連するシグナル伝達経路の活性化、及び/またはサイトカインなどの特定のタンパク質の発現を調節する因子を指す。そのような因子は、サイトカイン受容体の下流標的のリン酸化、サイトカイン受容体に関連するシグナル伝達経路の活性化、及び/またはサイトカインなどの特定のタンパク質の発現を直接的または間接的に調節し得る。したがって、サイトカイン受容体モジュレーターの例としては、限定するものではないが、サイトカイン、サイトカインの断片、融合タンパク質及び/またはサイトカイン受容体もしくはその断片に免疫特異的に結合する抗体もしくはその結合部分が挙げられる。さらに、サイトカイン受容体モジュレーターの例としては、限定するものではないが、サイトカイン、またはその断片に免疫特異的に結合するペプチド、ポリペプチド(例えば可溶性サイトカイン受容体)、融合タンパク質及び/または抗体もしくはそれらの結合部分が挙げられる。
本明細書中で使用される場合、「活性化する」という用語は、目的のタンパク質の少なくとも1つの生物学的活性の増大を指す。同様に、「活性化」という用語は、活性が増大した状態にある目的のタンパク質の状態を指す。「活性化可能」という用語は、シグナル、因子、リガンド、化合物、または刺激の存在下で目的のタンパク質が活性化される能力を指す。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の二量体は、シグナル、因子、リガンド、化合物、または刺激の存在下で活性化され、シグナル伝達コンピテント二量体になる。本明細書中で使用される場合、「シグナル伝達コンピテント」という用語は、下流のシグナル伝達経路を開始または持続させることができるようにするための二量体の能力または立体配置を指す。
本明細書で使用される場合、「ヒンジドメイン」という用語は、細胞外結合ドメインを膜貫通ドメインに連結し、そして細胞外結合ドメインに可塑性を付与し得るドメインを指す。いくつかの実施形態では、ヒンジドメインは、細胞外ドメインを原形質膜の近くに配置して、抗体またはその結合断片による認識の可能性を最小限にする。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインは、ヒンジドメインのN末端に位置する。いくつかの実施形態では、ヒンジドメインは天然のものであっても合成のものであってもよい。
本明細書中で使用される場合、「膜貫通ドメイン」または「TMドメイン」という用語は、細胞膜内などの膜内で安定であるドメインを指す。「膜貫通スパン」、「内在性タンパク質」、及び「内在性ドメイン」という用語もまた本明細書で使用される。いくつかの実施形態では、ヒンジドメイン及び細胞外ドメインは、膜貫通ドメインのN末端に位置する。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、天然または合成ドメインである。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、IL−2膜貫通ドメインである。
本明細書で使用される場合、「シグナル伝達ドメイン」という用語は、哺乳動物細胞などの細胞内のシグナル伝達カスケードに関与する融合タンパク質またはCISC構成要素のドメインを指す。シグナル伝達ドメインは、T細胞などの細胞に、例えばTCR/CD3複合体のCD3ゼータ鎖によって提供される一次シグナルに加えて、T細胞応答のような細胞応答(活性化、増殖、分化、及び/またはサイトカイン分泌を含むがこれらに限定されない)を媒介するシグナルを提供するシグナル伝達部分を指す。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、膜貫通ドメイン、ヒンジドメイン、及び細胞外ドメインのN末端にある。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、合成ドメインまたは天然ドメインである。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、連結細胞質シグナル伝達ドメインである。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、サイトカインシグナル伝達ドメインである。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、抗原シグナル伝達ドメインである。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、インターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2RγまたはIL2Rg)ドメインである。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、インターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2RβまたはIL2Rb)ドメインである。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインへの因子またはリガンドの結合は、CISC構成要素の二量体化の結果として、シグナル伝達経路の活性化によってシグナル伝達ドメインを介したシグナル伝達を引き起こす。本明細書中で使用される場合、「シグナル伝達」という用語は、細胞外ドメインに結合するリガンドまたは因子によるシグナル伝達経路の活性化を指す。シグナルの活性化は、細胞外ドメインのリガンドまたは因子への結合の結果であり、CISC二量体化をもたらす。
本明細書で使用される場合、「IL2Rb」または「IL2Rβ」という用語は、インターロイキン−2受容体サブユニットベータを指す。同様に、「IL2Rg」または「IL2Rγ」という用語はインターロイキン−2受容体サブユニットガンマを指し、そして「IL2Ra」または「IL2Rα」という用語はインターロイキン−2受容体サブユニットアルファを指す。IL−2受容体は、3つの形態、または鎖、アルファ、ベータ、及びガンマを有し、これらはまた、他のサイトカインに対する受容体のサブユニットでもある。IL2Rβ及びIL2Rγは、I型サイトカイン受容体ファミリーのメンバーである。本明細書で使用される「IL2R」とは、T細胞媒介免疫応答に関与しているインターロイキン−2受容体を指す。IL2Rは、インターロイキン2からの分裂促進シグナルの受容体媒介エンドサイトーシス及び伝達に関与している。同様に、「IL−2/15R」という用語は、IL−2及びIL−15によって共有される受容体シグナル伝達サブユニットを指し、サブユニットアルファ(IL2/15RaまたはIL2/15Rα)、ベータ(IL2/15RbまたはIL2/15Rβ)、またはガンマ(IL2/15RgまたはIL2/15Rγ)を含み得る。
いくつかの実施形態では、化学誘導シグナル伝達複合体とは、2つの構成要素を含むヘテロ二量体化活性化シグナル伝達複合体である。いくつかの実施形態では、第1の構成要素は、ヘテロ二量体化対の一部である細胞外結合ドメイン、任意のヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の構成要素は、ヘテロ二量体化対の他の部分である細胞外結合ドメイン、任意のヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む。したがって、いくつかの実施形態では、2つの異なる修正事象がある。いくつかの実施形態では、2つのCISC構成要素は、哺乳動物細胞などの細胞内で発現される。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞、または哺乳動物細胞集団などの細胞集団を、ヘテロ二量体化を引き起こすリガンドまたは因子と接触させ、それによってシグナルを開始する。いくつかの実施形態では、ホモ二量体化対が二量体化し、それによって単一のCISC構成要素が哺乳動物細胞などの細胞中で発現され、そしてCISC構成要素がホモ二量体化してシグナルを開始する。
本明細書中で使用される場合、「リガンド」または「因子(agent)」という用語は、所望の生物学的効果を有する分子を指す。いくつかの実施形態では、リガンドは、細胞外結合ドメインによって認識され、それによって結合され、リガンドと2つの結合CISC構成要素とを含む三部複合体を形成する。リガンドとしては、限定するものではないが、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、翻訳後修飾タンパク質、抗体、それらの結合部分を含むタンパク質性分子;小分子(1000ダルトン未満)、無機化合物または有機化合物;ならびに二本鎖もしくは一本鎖DNA、または二本鎖もしくは一本鎖RNA(例えば、アンチセンス、RNAiなど)、アプタマー、ならびに三重らせん核酸分子を含むがこれらに限定されない核酸分子が挙げられる。リガンドは、任意の公知の生物(動物(例えば、哺乳動物(ヒト及び非ヒト哺乳動物))、植物、細菌、真菌、及び原生生物、またはウイルスを含むがこれらに限定されない)または合成分子のライブラリーに由来してもよいし、またはそれから得られてもよい。いくつかの実施形態では、リガンドは、タンパク質、抗体またはその一部、小分子、または薬物である。いくつかの実施形態では、リガンドはラパマイシンまたはラパマイシン類似体(ラパログ)である。いくつかの実施形態では、ラパログは、ラパマイシンに対して以下の修飾のうちの1つ以上を有するラパマイシンのバリアントを含む:C7、C42及び/またはC29でのメトキシの脱メチル化、除去または置換;C13、C43及び/またはC28でのヒドロキシの除去、誘導体化または置換;C14、C24及び/またはC30でのケトンの還元、除去または誘導体化;5員のプロリル環による6員のピペコレート環の置換;ならびにシクロヘキシル環上の別の置換または置換シクロペンチル環によるシクロヘキシル環の置換。したがって、いくつかの実施形態では、ラパログは、エベロリムス、メリリムス、ノボリムス、ピメクロリムス、リダフォロリムス、タクロリムス、テムシロリムス、ウミロリムス、ゾタロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP23573、もしくはAP1903、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせである。いくつかの実施形態では、リガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。
したがって、いくつかの実施形態では、シグナル伝達複合体の化学的誘導のために本明細書に記載のアプローチで使用されるリガンドまたは因子は、以下を含み得る:
ラパマイシン(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ラパマイシンは、シロリムス、ラパムネ(Rapamune)(3S,6R,7E,9R,10R,12R,14S,15E,17E,19E,21S,23S,26R,27R,34aS)−9,10,12,13,14,21,22,23,24,25,26,27,32,33,34,34a−ヘキサデカヒドロ−9,27−ジヒドロキシ−3−[(1R)−2−[(1S,3R,4R)−4−ヒドロキシ−3−メトキシシクロヘキシル]−1−メチルエチル]−10,21−ジメトキシ−6,8,12,14,20,26−ヘキサメチル−23,27−エポキシ−3H−ピリド[2,1−c][1,4]オキサアザシクロヘントリアコンチン−1,5,11,28,29(4H,6H,31H)−ペントンを含み得る);
エベロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。エベロリムスは、RAD001、ゾートレス(Zortress)、セルチカン(Certican)、アフィニトール(Afinitor)、Votubia、42−O−(2−ヒドロキシエチル)ラパマイシン、(1R,9S,12S,15R,16E,18R,19R,21R,23S,24E,26E,28E,30S,32S,35R)−1,18−ジヒドロキシ−12−[(2R)−1−[(1S,3R,4R)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシシクロヘキシル]プロパン−2−イル]−19,30−ジメトキシ−15,17,21,23,29,35−ヘキサメチル−11,36−ジオキサ−4−アザトリシクロ[30.3.1.0□,□]ヘキサトリアコンタ−16,24,26,28−テトラエン−2,3,10,14,20−ペントンを含み得る);
メリリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。メリリムスは、SAR943、42−O−(テトラヒドロフラン−3−イル)ラパマイシン(メリリムス−1);42−O−(オキセタン−3−イル)ラパマイシン(メリリムス−2)、42−O−(テトラヒドロピラン−3−イル)ラパマイシン(メリリムス−3)、42−O−(4−メチル、テトラヒドロフラン−3−イル)ラパマイシン、42−O−(2,5,5−トリメチル、テトラヒドロフラン−3−イル)ラパマイシン、42−O−(2,5−ジエチル−2−メチル、テトラヒドロフラン−3−イル)ラパマイシン、42−O−(2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロ−6−メトキシ−2−メチル)ラパマイシン、または42−O−(2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロ−2,2−ジメチル−6−フェニル)ラパマイシンを含み得る);
ノボリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ノボリムスは、16−O−デメチルラパマイシンを含み得る);
ピメクロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ピメクロリムスは、エリデル(Elidel)、(3S,4R,5S,8R,9E,12S,14S,15R,16S,18R,19R,26aS)−3−((E)−2−((1R,3R,4S)−4−クロロ−3−メトキシシクロヘキシル)−1−メチルビニル)−8−エチル5,6,8,11,12,13,14,15,16,17,18,19,24,26,26aヘキサデカヒドロ−5,19−エポキシ−3H−ピリド(2,1−c)(1,4)オキサアザシクロトリコシン−1,17,20,21(4H,23H)−テトロン33−エピ−クロロ−33−デスオキシアスコマイシンを含み得る);
リダフォロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。リダフォロリムスは、AP23573、MK−8669、デフォロリムス、(1R,9S,12S,15R,16E,18R,19R,21R,23S,24E,26E,28E,30S,32S,35R)−12−((1R)−2−((1S,3R,4R)−4−((ジメチルホスフィノイル)オキシ)−3−メトキシシクロヘキシル)−1−メチルエチル)−1,18)−ジヒドロキシ−19,30−ジメトキシ15,17,21,23,29,35−ヘキサメチル−11,36−ジオキサ−4−アザトリシクロ(30.3.1.04,9)ヘキサトリアコンタ−16,24,26,28−テトラエン−2,3,10,14,20−ペントンを含み得る);
タクロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。タクロリムスは、FK−506、フジマイシン、プログラフ(Prograf)、アドバグラフ(Advagraf)、プロトピック(protopic)、3S−[3R*[E(1S*,3S*,4S*)],4S*,5R*,8S*,9E,12R*,14R*,15S*,16R*,18S*,19S*,26aR*,5,6,8,11,12,13,14,15,16,17,18,19,24,25,26,26a−ヘキサデカヒドロ−5,19−ジヒドロキシ−3−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシシクロヘキシル)−1−メチルエテニル]−14,16−ジメトキシ−4,10,12,18−テトラメチル−8−(2−プロペニル)−15,19−エポキシ−3H−ピリド[2,1−c][1,4]オキサアザシクロトリコシン−1,7,20,21(4H,23H)−テトロン、一水和物を含み得る);
テムシロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。テムシロリムスは、CCI−779、CCL−779、トリセル(Torisel)、(1R,2R,4S)−4−{(2R)−2−[(3S,6R,7E,9R,10R,12R,14S,15E,17E,19E,21S,23S,26R,27R,34aS)−9,27−ジヒドロキシ−10,21−ジメトキシ−6,8,12,14,20,26−ヘキサメチル−1,5,11,28,29−ペンタオキソ−1,4,5,6,9,10,11,12,13,14,21,22,23,24,25,26,27,28,29,31,32,33,34,34a−テトラコサヒドロ−3H−23,27−エポキシピリド[2,1−c][1,4]オキサアザシクロヘントリアコンチン−3−イル]プロピル}−2−メトキシシクロヘキシル3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエートを含み得る);
ウミロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ウミロリムスは、ビオリムス(Biolimus)、ビオリムスA9、BA9、TRM−986、42−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンを含み得る);
ゾタロリムス(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ゾタロリムスは、ABT−578、(42S)−42−デオキシ−42−(1H−テトラゾール−1−イル)−ラパマイシンを含み得る);
C20−メタリルラパマイシン(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。C20−メタリルラパマイシンは、C20−Marapを含み得る);
C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン(類似体、誘導体を含み五、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン)は、C16−iRapを含み得る);
AP21967(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。AP21967は、C−16−(S)−7−メチルインドールラパマイシンを含み得る);
ミコフェノール酸ナトリウム(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。ミコフェノール酸ナトリウムは、セルセプト(CellCept、)Myfortic、(4E)−6−(4−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−メチル−3−オキソ)−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)−4−メチルヘキサ−4−エン酸を含み得る);
塩酸ベニジピン(その類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。塩酸ベニジピンは、ベニジピナム(Benidipinum)、コニエル(Coniel)を含み得る);または
AP1903(類似体、誘導体を含み、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。AP1903は、リミドシド(Rimiducid)、[(1R)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−[3−[2−[2−[[2−[3−[(1R)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−[(2S)−1−[(2S)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ブタノイル]ピペリジン−2−カルボニル]オキシプロピル]フェノキシ]アセチル]アミノ]エチルアミノ]−2−オキソエトキシ]フェニル]プロピル](2S)−1−[(2S)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ブタノイル]ピペリジン−2−カルボキシレートを含み得る);
またはその任意の組み合わせ。
本明細書で使用される場合、「ジベレリン」という用語は、プラスチド中のテルペノイド経路によって合成され、次いでそれらがそれらの生物学的に活性な形態に達するまで小胞体及びサイトゾル中で修飾される、合成または天然に存在するジテルペノイド酸を指す。ジベレリンは、天然ジベレリンまたはその類似体、例えばent−ジベレラ骨格に由来するジベレリン、またはent−kaurenを介して合成されたジベレリンであってもよく、これには、ジベレリン1(GA1)、GA2、GA3...GA136、ならびにその類似体及び誘導体を含む。いくつかの実施形態では、ジベレリンまたはその類似体もしくは誘導体は、CISC二量体化に利用される。
本明細書中で使用される場合、「SLF−TMP」または「トリメトプリムに結合したFKBPの合成リガンド」とは、CISC二量体化のための二量体化剤を指す。いくつかの実施形態では、SLF部分は、第1のCISC構成要素に結合し、TMP部分は第2のCISC構成要素に結合し、CISC二量体化を引き起こす。いくつかの実施形態では、SLFは、例えばFKBPに結合し得、TMPは、E.coliジヒドロ葉酸レダクターゼ(eDHFR)に結合し得る。
本明細書で使用される場合、「同時結合」という用語は、同時にまたは場合によっては実質的に同時に2つ以上のCISC構成要素によるリガンドの結合を指し、CISC構成要素及びリガンド構成要素を含む多構成要素複合体を形成し、その後のシグナル活性化をもたらす。同時結合は、CISC構成要素が単一のリガンドに結合するように空間的に構成されること、そして両方のCISC構成要素が同じリガンド上の異なる部分を含む同じリガンドに結合するように構成されることを必要とする。
本明細書中で使用される場合、「選択的増幅」という用語は、哺乳動物細胞のような所望の細胞、または哺乳動物細胞集団のような所望の細胞集団が増幅する能力を指す。いくつかの実施形態では、選択的増幅は、哺乳動物細胞などの2つの遺伝子改変事象を受けた純粋な細胞集団の生成または増幅を指す。二量体化CISCの一方の構成要素は、一方の修飾の一部であり、他方の構成要素は、他方の修飾である。したがって、ヘテロ二量体化CISCの一構成要素は、各遺伝子改変と関連している。細胞のリガンドへの曝露によって、両方の所望の修飾を有する哺乳動物細胞などの細胞のみの選択的増幅が可能になる。したがって、いくつかの実施形態では、リガンドとの接触に応答することができる唯一の細胞、例えば哺乳動物細胞は、ヘテロ二量体化CISCの両方の構成要素を発現する細胞である。
本明細書中で使用される場合、「宿主細胞」は、核酸構築物またはベクターによる形質転換、トランスフェクション、または形質導入を受けやすい任意の細胞型、例えば哺乳動物細胞を含む。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの宿主細胞は、T細胞または制御性T細胞(Treg)である。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの宿主細胞は、造血幹細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞はCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である。本明細書中で使用される場合、「細胞集団」という用語は、複数の細胞を含む、哺乳動物細胞などの細胞の群を指す。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞が製造され、その細胞は本明細書に記載のタンパク質配列または本明細書に記載のタンパク質配列をコードする発現ベクターを含む。
本明細書中で使用される場合、「形質転換された」または「トランスフェクトされた」という用語は、構築物などの外来ポリヌクレオチド分子が導入された哺乳動物細胞などの細胞、組織、器官または生物を指す。導入されたポリヌクレオチド分子は、導入されたポリヌクレオチド分子がその後の子孫によって受け継がれるように、哺乳動物細胞などのレシピエント細胞、組織、器官、または生物のゲノムDNAに組み込まれてもよい。哺乳動物細胞などの「トランスジェニック」または「トランスフェクトされた」細胞、または生物体とはまた、その細胞または生物の子孫、及びそのようなトランスジェニック生物を親として交配で用い、及び外来ポリヌクレオチド分子の存在から生じる改変表現型を示す、育種プログラムから産生される子孫も含む。「トランスジェニック」という用語は、1つ以上の異種ポリ核酸分子を含む細菌、真菌、または植物を指す。「形質導入」とは、哺乳動物細胞などの細胞へのウイルス媒介遺伝子導入を指す。
本明細書中で使用される場合、「対象」とは、処置、観察または実験の対象である動物を指す。「動物」は、冷血及び温血の脊椎動物ならびに無脊椎動物、例えば、魚、貝、爬虫類、特に哺乳動物を含む。「哺乳動物」は、限定するものではないが、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類、例えば、サル、チンパンジー、及び類人猿、特にヒトを含む。いくつかの代替例において、対象はヒトである。
いくつかの実施形態では、二量体化を誘導するために使用されるリガンドの有効量は、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、もしくは100nMの量、または上述の値のいずれか2つによって定義される範囲内の濃度である。
本明細書に記載の「マーカー配列」は、目的のタンパク質を有するタンパク質または細胞、例えば、哺乳動物細胞を選択または追跡するために使用されるタンパク質をコードする。本明細書中に記載される実施形態では、提供される融合タンパク質は、フローサイトメトリーなどの実験において選択され得るマーカー配列を含んでもよい。
本明細書で使用される「キメラ受容体」または「キメラ抗原受容体」とは、疾患または障害に関連する分子に結合し、T細胞の1つ以上の細胞内シグナル伝達ドメインまたは共刺激ドメインのような他の受容体に対してスペーサードメインを介して結合される、抗体のリガンド結合ドメインまたは他のタンパク質配列を含む、合成的にデザインされた受容体を指す。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞が製造され、その細胞は、融合タンパク質をコードする核酸を含み、その細胞はキメラ抗原受容体を含む。
本明細書で使用される「細胞傷害性Tリンパ球」(CTL)は、その表面にCD8を発現するTリンパ球(例えば、CD8+T細胞)を指す。いくつかの実施形態では、そのような細胞は、抗原を経験している「メモリー」T細胞(T細胞)であることが好ましい。いくつかの実施形態では、融合タンパク質分泌用の細胞が提供される。いくつかの実施形態では、細胞は、細胞傷害性Tリンパ球である。本明細書で使用される「セントラルメモリー」T細胞(または「TCM」)とは、その表面にCD62L、CCR−7及び/またはCD45ROを発現し、ナイーブ細胞と比較して、CD45RAを発現しないかまたはその発現が減少した抗原経験CTLを指す。いくつかの実施形態では、融合タンパク質分泌用の細胞が提供される。いくつかの実施形態では、細胞は、セントラルメモリーT細胞(TCM)である。いくつかの実施形態では、セントラルメモリー細胞は、CD62L、CCR7、CD28、CD127、CD45RO、及び/またはCD95の発現について陽性であり、ナイーブ細胞と比較して、CD54RAの発現が減少している場合がある。本明細書で使用される「エフェクターメモリー」T細胞(または「TEM」)とは、セントラルメモリー細胞と比較して、その表面上にCD62Lを発現しないかまたは発現が減少し、そしてナイーブ細胞と比較して、CD45RAを発現しないか、または発現が減少している抗原経験T細胞を指す。いくつかの実施形態では、融合タンパク質分泌用の細胞が提供される。いくつかの実施形態では、細胞は、エフェクターメモリーT細胞である。いくつかの実施形態では、エフェクターメモリー細胞は、ナイーブ細胞またはセントラルメモリー細胞と比較して、CD62L及び/またはCCR7の発現について陰性であり、そしてCD28及び/またはCD45RAの可変発現を有し得る。
本明細書で使用される「ナイーブT細胞」とは、セントラルメモリー細胞またはエフェクターメモリー細胞と比較して、CD62L及び/またはCD45RAを発現し、CD45RO−を発現しない、抗原非経験Tリンパ球を指す。いくつかの実施形態では、融合タンパク質分泌用の哺乳動物細胞などの細胞が提供される。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞はナイーブT細胞である。いくつかの実施形態では、ナイーブCD8+Tリンパ球は、CD62L、CCR7、CD28、CD127、及び/またはCD45RAを含むナイーブT細胞の表現型マーカーの発現によって特徴付けられる。
本明細書で使用される「エフェクター」T細胞は、CD62L、CCR7、及び/またはCD28を発現しないかまたは発現が減少し、そしてセントラルメモリーまたはナイーブT細胞と比較して、グランザイムB及び/またはパーフォリンについて陽性である抗原経験細胞傷害性Tリンパ球細胞を指す。いくつかの実施形態では、融合タンパク質分泌用の哺乳動物細胞などの細胞が提供される。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、エフェクターT細胞である。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、セントラルメモリーまたはナイーブT細胞と比較して、CD62L、CCR7、及び/またはCD28を発現しないかまたは発現が減少しており、グランザイムB及び/またはパーフォリンについて陽性である。
本明細書で使用される「エピトープ」とは、抗体、T細胞、及び/またはB細胞を含む免疫系によって認識される抗原または分子の一部を指す。エピトープは、通常少なくとも7個のアミノ酸を有し、直鎖状エピトープであっても、または立体配座エピトープであってもよい。いくつかの実施形態では、融合タンパク質を発現する哺乳動物細胞などの細胞が提供され、ここでこの細胞はキメラ抗原受容体をさらに含む。いくつかの実施形態では、キメラ抗原受容体は、がん細胞上のエピトープを認識し得るscFvを含む。本明細書中に開示される様々なポリペプチドまたは核酸を記載するために使用されるときの「単離する」または「精製する」とは、その自然環境の構成要素から同定及び分離及び/または回収されたポリペプチドまたは核酸を指す。好ましくは、単離されたポリペプチドまたは核酸は、それが天然に会合している全ての構成要素と会合していない。その自然環境の汚染成分は、典型的にはポリペプチドまたは核酸の診断的または治療的使用を妨害する物質であり、そして酵素、ホルモン、及び他のタンパク質様または非タンパク質様溶質を含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの核酸または本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの発現ベクターを、細菌細胞、哺乳動物細胞または昆虫細胞に送達すること、この細胞を培養物中で成長させること、融合タンパク質の発現を誘導すること、及びこの融合タンパク質を処理のために精製することを包含する方法が提供される。
本明細書で同定されたCISC配列に関する「アミノ酸配列同一性パーセント(%)」とは、必要に応じて、最大パーセント配列同一性を達成するために、配列同一性の一部として保存的置換を考慮せずに、配列を整列させ、ギャップを導入した後、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び/またはシグナル伝達ドメインの各配列について、参照配列中のアミノ酸残基と同一である候補配列中のアミノ酸残基のパーセンテージとして定義される。アミノ酸配列同一性パーセントを決定する目的のためのアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST−2、ALIGN、ALIGN−2またはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアのような公的に入手可能なコンピューターソフトウェアを用いて、当該分野の技術の範囲内である種々の方法で達成され得る。当業者は、比較される配列の全長にわたって最大のアラインメントを達成するために必要とされる任意のアルゴリズムを含む、アラインメントを測定するための適切なパラメータを決定し得る。例えば、WU−BLAST−2コンピュータープログラム(Altschul et al.,Methods in Enzymology,266:460−480(1996))を使用して生成されたアミノ酸配列同一性値の%は、そのほとんどがデフォルト値に設定されている、いくつかの検索パラメータを使用する。デフォルト値に設定されていないもの(例えば、調整可能なパラメータ)は、以下の値に設定される:オーバーラップスパン=1、オーバーラップフラクション=0.125、ワード閾値(T)=11及びスコアリングマトリックス=BLOSUM62。CISCのいくつかの実施形態では、CISCは細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインを含み、ここで各ドメインは天然型、合成型、または変異型もしくは切断型の天然ドメインを含む。いくつかの実施形態では、任意の所与のドメインの変異型または切断型は、100%、95%、90%、85%の配列同一性、または本明細書中に提供される配列に示される配列に示される配列に対する前述のいずれか2つの割合によって定義される範囲内の配列同一性パーセントを有するアミノ酸配列を含む。
本明細書で使用される「CISCバリアントポリペプチド配列」または「CISCバリアントアミノ酸配列」とは、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン及び/またはシグナル伝達ドメインのタンパク質配列などの、本明細書で提供されるタンパク質配列またはその具体的に誘導された断片と、少なくとも80%、85%、90%、95%、98%または99%のアミノ酸配列同一性(または上記の割合のうちのいずれか2つによって定義される範囲内のアミノ酸配列同一性の割合)を有する下記に定義するタンパク質配列を指す。通常、CISCバリアントポリペプチドまたはその断片は、アミノ酸配列またはその誘導された断片と、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも81%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも82%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも83%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも84%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも85%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも86%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも87%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも88%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも89%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも91%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも92%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも93%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも94%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも95%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも96%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも97%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも98%のアミノ酸配列同一性、及びさらにより好ましくは少なくとも99%のアミノ酸配列同一性を有するであろう。バリアントは天然タンパク質配列を包含しない。
本明細書で使用される「T細胞」または「Tリンパ球」とは、サル、イヌ、及びヒトを含む、任意の哺乳動物、好ましくは霊長類の種に由来し得る。いくつかの実施形態では、T細胞は、レシピエント対象と同種異系(同種だがドナーが異なる)である;いくつかの実施形態では、T細胞は自己由来である(ドナーとレシピエントは同じ);いくつかの実施形態では、T細胞は同質遺伝子的である(ドナーとレシピエントは異なるが同一の双子である)。
本明細書で使用される場合、過渡的な句であろうと、または請求項の本文であろうと、「含む」及び「含んでいる」という用語は、無制限の意味を有すると解釈されるべきである。すなわち、この用語は、「少なくとも有する」または「少なくとも含む」という句と同義的に解釈されるべきである。プロセスの文脈で使用される場合、「含む」という用語は、プロセスが少なくとも列挙されたステップを含むが、追加のステップも含んでもよいことを意味する。化合物、組成物またはデバイスの文脈で使用されるとき、「含む」という用語は、その化合物、組成物またはデバイスが少なくとも列挙された特徴または構成要素を含むが、追加の特徴または構成要素も含んでもよいことを意味する。
タンパク質配列
本明細書中に記載されるように、二量体CISC構成要素をコードする1つ以上のタンパク質配列が提供される。1つ以上のタンパク質配列は、第1及び第2の配列を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の配列は、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含み得る第1のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第2の配列は、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含み得る第2のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、第1及び第2のCISC構成要素は、発現されたときに、それらが好ましくは同時に、リガンドの存在下で二量体化するように配置されてもよい。化学誘導シグナル伝達複合体の実施形態は、図1〜2に概略的に描かれており、これはまた、例えばRAS/MAPK/ERKシグナル伝達経路、Akt/PI3Kシグナル伝達経路、mTORC1シグナル伝達経路、またはFOXP3シグナル伝達経路を含み得る、CISCの活性化の結果としての下流シグナル伝達経路も表す。さらに、図2は、本明細書に記載のラパマイシンまたはその類似体などのリガンドの存在下での、FRB−FKBP二量体化IL2RbgによるIL2Rシグナル伝達を概略的に示す。
いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体二構成要素CISCのタンパク質配列(複数可)が提供される。いくつかの実施形態では、第1のCISC構成要素は、IL2Rγ−CISC複合体である。図3は、膜貫通スパンから延びる様々なアミノ酸配列長を有するCISCを含む、CISC構築物デザインを概略的に示す。本明細書に記載され、図3に概略的に示されるように、アミノ酸配列の長さが変化することにより、様々な程度の可塑性が付与され得る。図3に示される概略図は、例として模式的な構築物の詳細を示しており、範囲を限定することを意図しない以下の配列に包含され得る。
いくつかの実施形態では、IL2Rγ−CISCは、配列番号1(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLGEGSNTSKENPFLFALEAVVISVGSMGLIISLLCVYFWLERTMPRIPTLKNLEDLVTEYHGNFSAWSGVSKGLAESLQPDYSERLCLVSEIPPKGGALGEGPGASPCNQHSPYWAPPCYTLKPET;配列番号1)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号1のタンパク質配列をコードする核酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rγ−CISCは、配列番号3(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGGGSQNLVIPWAPENLTLHKLSESQLELNWNNRFLNHCLEHLVQYRTDWDHSWTEQSVDYRHKFSLPSVDGQKRYTFRVRSRFNPLCGSAQHWSEWSHPIHWGSNTSKENPFLFALEAVVISVGSMGLIISLLCVYFWLERTMPRIPTLKNLEDLVTEYHGNFSAWSGVSKGLAESLQPDYSERLCLVSEIPPKGGALGEGPGASPCNQHSPYWAPPCYTLKPET;配列番号3)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号3のタンパク質配列をコードする核酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rγ−CISCは、配列番号5(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGQNLVIPWAPENLTLHKLSESQLELNWNNRFLNHCLEHLVQYRTDWDHSWTEQSVDYRHKFSLPSVDGQKRYTFRVRSRFNPLCGSAQHWSEWSHPIHWGSNTSKENPFLFALEAVVISVGSMGLIISLLCVYFWLERTMPRIPTLKNLEDLVTEYHGNFSAWSGVSKGLAESLQPDYSERLCLVSEIPPKGGALGEGPGASPCNQHSPYWAPPCYTLKPET;配列番号5)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号5のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rγ−CISCは、配列番号7(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGGSNTSKENPFLFALEAVVISVGSMGLIISLLCVYFWLERTMPRIPTLKNLEDLVTEYHGNFSAWSGVSKGLAESLQPDYSERLCLVSEIPPKGGALGEGPGASPCNQHSPYWAPPCYTLKPET;配列番号7)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号7のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、第1のCISC構成要素のタンパク質配列は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードするタンパク質配列を含む。実施形態はまた、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び/またはシグナル伝達ドメインを含む第1のCISC構成要素のタンパク質配列は、配列番号1、3、5、もしくは7に示される配列に対して100%、99%、98%、95%、90%、85%、もしくは80%の配列同一性を含むか、または上述の割合のうちのいずれか2つによって定義される範囲内の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、第2のCISC構成要素は、IL2Rβ複合体である。いくつかの実施形態では、IL2Rβ−CISCは、配列番号2(MALPVTALLLPLALLLHAARPILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKGKDTIPWLGHLLVGLSGAFGFIILVYLLINCRNTGPWLKKVLKCNTPDPSKFFSQLSSEHGGDVQKWLSSPFPSSSFSPGGLAPEISPLEVLERDKVTQLLLQQDKVPEPASLSSNHSLTSCFTNQGYFFFHLPDALEIEACQVYFTYDPYSEEDPDEGVAGAPTGSSPQPLQPLSGEDDAYCTFPSRDDLLLFSPSLLGGPSPPSTAPGGSGAGEERMPPSLQERVPRDWDPQPLGPPTPGVPDLVDFQPPPELVLREAGEEVPDAGPREGVSFPWSRPPGQGEFRALNARLPLNTDAYLSLQELQGQDPTHLV;配列番号2)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号2のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rβ−CISCは、配列番号4(MALPVTALLLPLALLLHAARPILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKGGSKPFENLRLMAPISLQVVHVETHRCNISWEISQASHYFERHLEFEARTLSPGHTWEEAPLLTLKQKQEWICLETLTPDTQYEFQVRVKPLQGEFTTWSPWSQPLAFRTKPAALGKDTIPWLGHLLVGLSGAFGFIILVYLLINCRNTGPWLKKVLKCNTPDPSKFFQLSSEHGGDVQKWLSSPFPSSSFSPGGLAPEISPLEVLERDKVTQLLLQQDKVPEPASLSSNHSLTSCFTNQGYFFFHLPDALEIEACQVYFTYDPYSEEDPDEGVAGAPTGSSPQPLQPLSGEDDAYCTFPSRDDLLLFSPSLLGGPSPPSTAPGGSGAGEERMPPSLQERVPRDWDPQPLGPPTPGVPDLVDFQPPPELVLREAGEEVPDAGPREGVSFPWSRPPGQGEFRALNARLPLNTDAYLSLQELQGQDPTHLV;配列番号4)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号4のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rβ−CISCは、配列番号6(MALPVTALLLPLALLLHAARPILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKKPFENLRLMAPISLQVVHVETHRCNISWEISQASHYFERHLEFEARTLSPGHTWEEAPLLTLKQKQEWICLETLTPDTQYEFQVRVKPLQGEFTTWSPWSQPLAFRTKPAALGKDTIPWLGHLLVGLSGAFGFIILVYLLINCRNTGPWLKKVLKCNTPDPSKFFSQLSSEHGGDVQKWLSSPFPSSSFSPGGLAPEISPLEVLERDKVTQLLLQQDKVPEPASLSSNHSLTSCFTNQGYFFFHLPDALEIEACQVYFTYDPYSEEDPDEGVAGAPTGSSPQPLQPLSGEDDAYCTFPSRDDLLLFSPSLLGGPSPPSTAPGGSGAGEERMPPSLQERVPRDWDPQPLGPPTPGVPDLVDFQPPPELVLREAGEEVPDAGPREGVSFPWSRPPGQGEFRALNARLPLNTDAYLSLQELQGQDPTHLV;配列番号6)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号6のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rβ−CISCは、配列番号8(MALPVTALLLPLALLLHAARPILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSWLGHLLVGLSGAFGFIILVYLLINCRNTGPWLKKVLKCNTPDPSKFFSQLSSEHGGDVQKWLSSPFPSSSFSPGGLAPEISPLEVLERDKVTQLLLQQDKVPEPASLSSNHSLTSCFTNQGYFFFHLPDALEIEACQVYFTYDPYSEEDPDEGVAGAPTGSSPQPLQPLSGEDDAYCTFPSRDDLLLFSPSLLGGPSPPSTAPGGSGAGEERMPPSLQERVPRDWDPQPLGPPTPGVPDLVDFQPPPELVLREAGEEVPDAGPREGVSFPWSRPPGQGEFRALNARLPLNTDAYLSLQELQGQDPTHLV;配列番号8)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号8のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、第2のCISC構成要素は、IL7Rα複合体である。いくつかの実施形態では、IL7Rα−CISCは、配列番号9(MALPVTALLLPLALLLHAARPILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKGEINNSSGEMDPILLTISILSFFSVALLVILACVLWKKRIKPIVWPSLPDHKKTLEHLCKKPRKNLNVSFNPESFLDCQIHRVDDIQARDEVEGFLQDTFPQQLEESEKQRLGGDVQSPNCPSEDVVITPESFGRDSSLTCLAGNVSACDAPILSSSRSLDCRESGKNGPHVYQDLLLSLGTTNSTLPPPFSLQSGILTLNPVAQGQPILTSLGSNQEEAYVTMSSFYQNQ;配列番号9)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号9のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、第2のCISC構成要素のタンパク質配列は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードするタンパク質配列を含む。実施形態はまた、第2のCISC構成要素の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び/またはシグナル伝達ドメインを含む第2のCISC構成要素のタンパク質配列は、配列番号2、4、6、8もしくは9に示される配列に対して100%、99%、98%、95%、90%、85%もしくは80%の配列同一性を含むか、または上述の割合のうちいずれか2つによって定義される範囲内の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、タンパク質配列はリンカーを含み得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、グリシンなどの1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のアミノ酸、またはグリシンなどの多数のアミノ酸を、上記の数字のうちのいずれか2つによって定義される範囲内で含む。いくつかの実施形態では、グリシンスペーサーは、少なくとも3つのグリシンを含む。いくつかの実施形態では、グリシンスペーサーは、配列番号15(GGGS;配列番号15)、配列番号16(GGGSGGG;配列番号16)または配列番号17(GGG;配列番号17)に示される配列を含む。実施形態はまた、配列番号15〜17をコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、シグナル伝達ドメインのN末端に位置しており、ヒンジドメインは、膜貫通ドメインのN末端に位置しており、リンカーは、ヒンジドメインのN末端に位置し、そして細胞外結合ドメインは、リンカーのN末端に位置する。
いくつかの実施形態では、ホモ二量体の二構成要素CISCのタンパク質配列(複数可)が提供される。いくつかの実施形態では、第1のCISC構成要素は、IL2Rγ−CISC複合体である。いくつかの実施形態では、IL2Rγ−CISCは、配列番号11(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGGSNTSKENPFLFALEAVVISVGSMGLIISLLCVYFWLERTMPRIPTLKNLEDLVTEYHGNFSAWSGVSKGLAESLQPDYSERLCLVSEIPPKGGALGEGPGASPCNQHSPYWAPPCYTLKPET;配列番号11)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号11のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、第1のCISC構成要素のタンパク質配列は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードするタンパク質配列を含む。実施形態はまた、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び/またはシグナル伝達ドメインを含む第1のCISC構成要素のタンパク質配列は、配列番号11に示される配列に対して100%、99%、98%、95%、90%、85%、もしくは80%の配列同一性を有するか、または上述の割合のうちのいずれか2つによって定義される範囲内の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、第2のCISC構成要素は、IL2Rβ複合体またはIL2Rα複合体である。いくつかの実施形態では、IL2Rβ−CISCは、配列番号10(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGGKDTIPWLGHLLVGLSGAFGFIILVYLLINCRNTGPWLKKVLKCNTPDPSKFFSQLSSEHGGDVQKWLSSPFPSSSFSPGGLAPEISPLEVLERDKVTQLLLQQDKVPEPASLSSNHSLTSCFTNQGYFFFHLPDALEIEACQVYFTYDPYSEEDPDEGVAGAPTGSSPQPLQPLSGEDDAYCTFPSRDDLLLFSPSLLGGPSPPSTAPGGSGAGEERMPPSLQERVPRDWDPQPLGPPTPGVPDLVDFQPPPELVLREAGEEVPDAGPREGVSFPWSRPPGQGEFRALNARLPLNTDAYLSLQELQGQDPTHLV;配列番号10)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号10のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、IL2Rα−CISCは、配列番号12(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGEINNSSGEMDPILLTISILSFFSVALLVILACVLWKKRIKPIVWPSLPDHKKTLEHLCKKPRKNLNVSFNPESFLDCQIHRVDDIQARDEVEGFLQDTFPQQLEESEKQRLGGDVQSPNCPSEDVVITPESFGRDSSLTCLAGNVSACDAPILSSSRSLDCRESGKNGPHVYQDLLLSLGTTNSTLPPPFSLQSGILTLNPVAQGQPILTSLGSNQEEAYVTMSSFYQNQ;配列番号12)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号12のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、第2のCISC構成要素のタンパク質配列は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードするタンパク質配列を含む。実施形態はまた、第2のCISC構成要素の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び/またはシグナル伝達ドメインを含む第2のCISC構成要素のタンパク質配列は、配列番号10もしくは配列番号12に示される配列に対して100%、99%、98%、95%、90%、85%、もしくは80%の配列同一性を含むか、または前述の割合のいずれか2つにより定義される範囲内の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、タンパク質配列はリンカーを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リンカーは、グリシンなどの1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のアミノ酸、またはグリシンなどの多数のアミノ酸を、上述の数のうちいずれか2つによって定義される範囲内で含む。いくつかの実施形態では、グリシンスペーサーは少なくとも3つのグリシンを含む。いくつかの実施形態では、グリシンスペーサーは、配列番号15(GGGS;配列番号15)、配列番号16(GGGSGGG;配列番号16)または配列番号17(GGG;配列番号17)に示される配列を含む。実施形態はまた、配列番号15〜17をコードする核酸配列も含む。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、シグナル伝達ドメインのN末端に位置し、ヒンジドメインは、膜貫通ドメインのN末端に位置し、リンカーは、ヒンジドメインのN末端に位置し、そして細胞外結合ドメインは、リンカーのN末端に位置する。
いくつかの実施形態では、ホモ二量体化二構成要素CISCの配列は、リガンドAP1903とのホモ二量体化のためのFKBP F36Vドメインを組み込んでいる。
いくつかの実施形態では、単一構成要素ホモ二量体化CISCのためのタンパク質配列(複数可)が提供される。いくつかの実施形態では、単一構成要素CISCは、IL7Rα−CISC複合体である。いくつかの実施形態では、IL7Rα−CISCは、配列番号13(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGEINNSSGEMDPILLTISILSFFSVALLVILACVLWKKRIKPIVWPSLPDHKKTLEHLCKKPRKNLNVSFNPESFLDCQIHRVDDIQARDEVEGFLQDTFPQQLEESEKQRLGGDVQSPNCPSEDVVITPESFGRDSSLTCLAGNVSACDAPILSSSRSLDCRESGKNGPHVYQDLLLSLGTTNSTLPPPFSLQSGILTLNPVAQGQPILTSLGSNQEEAYVTMSSFYQNQ;配列番号13)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号13のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、単一構成要素CISCは、MPL−CISC複合体である。いくつかの実施形態では、MPL−CISCは、配列番号14(MPLGLLWLGLALLGALHAQAGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLGEETAWISLVTALHLVLGLSAVLGLLLLRWQFPAHYRRLRHALWPSLPDLHRVLGQYLRDTAALSPPKATVSDTCEEVEPSLLEILPKSSERTPLPLCSSQAQMDYRRLQPSCLGTMPLSVCPPMAESGSCCTTHIANHSYLPLSYWQQP;配列番号14)に示されるアミノ酸配列を含む。実施形態はまた、配列番号14のタンパク質配列をコードする核酸配列も含む。
いくつかの実施形態では、単一構成要素CISCのタンパク質配列は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードするタンパク質配列を含む。実施形態はまた、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、またはシグナル伝達ドメインをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及び/またはシグナル伝達ドメインを含む第1のCISC構成要素のタンパク質配列は、配列番号13もしくは14に示される配列に対して100%、99%、98%、95%、90%、85%、もしくは80%の配列同一性を含むか、または前述の割合のうちいずれか2つによって定義される範囲内の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、タンパク質配列は、リンカーを含み得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、グリシンなどの1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のアミノ酸、またはグリシンなどの多数のアミノ酸を、上述の数のいずれか2つによって定義される範囲内で含む。いくつかの実施形態では、グリシンスペーサーは少なくとも3つのグリシンを含む。いくつかの実施形態では、このグリシンスペーサーは、配列番号15(GGGS;配列番号15)、配列番号16(GGGSGGG;配列番号16)または配列番号17(GGG;配列番号17)に示される配列を含む。実施形態はまた、配列番号15〜17をコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、シグナル伝達ドメインのN末端に位置し、ヒンジドメインは、膜貫通ドメインのN末端に位置し、リンカーは、ヒンジドメインのN末端に位置し、そして細胞外結合ドメインはリンカーのN末端に位置する。
いくつかの実施形態では、ホモ二量体化単一構成要素CISCの配列は、リガンドAP1903とのホモ二量体化のためのFKBP F36Vドメインを組み込んでいる。
二量体CISC構成要素を発現するためのベクター
効率的な形質導入及び導入遺伝子の発現を提供するために様々なベクターの組み合わせを構築してもよい。いくつかの実施形態では、このベクターはウイルスベクターである。他の実施形態では、ベクターは、ウイルスベクターとプラスミドベクターの組み合わせを含んでもよい。他のウイルスベクターには、フォーミーウイルス、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、レトロウイルスベクター、及び/またはレンチウイルスベクターが挙げられる。いくつかの実施形態では、ベクターは、レンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、ベクターは、フォーミーウイルスベクター、アデノウイルスベクター、レトロウイルスベクターまたはレンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、ベクターは、E.coliなどの細菌系におけるタンパク質発現用である。他の実施形態では、第1のベクターは、第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1のCISC構成要素をコードし得るが、第2のベクターは、第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第2のCISC構成要素をコードし得る。
いくつかの実施形態では、発現ベクターは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、または9のタンパク質配列をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、配列番号20:(AGCTTAATGTAGTCTTATGCAATACTCTTGTAGTCTTGCAACATGGTAACGATGAGTTAGCAACATGCCTTACAAGGAGAGAAAAAGCACCGTGCATGCCGATTGGTGGAAGTAAGGTGGTACGATCGTGCCTTATTAGGAAGGCAACAGACGGGTCTGACATGGATTGGACGAACCACTGAATTGCCGCATTGCAGAGATATTGTATTTAAGTGCCTAGCTCGATACAATAAACGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACTTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCGCTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCGATCACGAGACTAGCCTCGAGAAGCTTGATATCGAATTCCCACGGGGTTGGACGCGTAGGAACAGAGAAACAGGAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGTCAGATCGCTAGCACCGGTGCCGCCACCATGCCTCTGGGCCTGCTGTGGCTGGGCCTGGCCCTGCTGGGCGCCCTGCACGCCCAGGCCGGCGTGCAGGTGGAGACAATCTCCCCAGGCGACGGACGCACATTCCCTAAGCGGGGCCAGACCTGCGTGGTGCACTATACAGGCATGCTGGAGGATGGCAAGAAGTTTGACAGCTCCCGGGATAGAAACAAGCCATTCAAGTTTATGCTGGGCAAGCAGGAAGTGATCAGAGGCTGGGAGGAGGGCGTGGCCCAGATGTCTGTGGGCCAGAGGGCCAAGCTGACCATCAGCCCAGACTACGCCTATGGAGCAACAGGCCACCCAGGAATCATCCCACCTCACGCCACCCTGGTGTTCGATGTGGAGCTGCTGAAGCTGGGCGAGGGATCCAACACATCAAAAGAGAACCCCTTTCTGTTCGCATTGGAGGCCGTAGTCATATCTGTTGGATCCATGGGACTTATTATCTCCCTGTTGTGTGTGTACTTCTGGCTGGAACGGACTATGCCCAGGATCCCCACGCTCAAGAATCTGGAAGATCTCGTCACAGAATACCATGGTAATTTCAGCGCCTGGAGCGGAGTCTCTAAGGGTCTGGCCGAATCCCTCCAACCCGATTATTCTGAACGGTTGTGCCTCGTATCCGAAATACCACCAAAAGGCGGGGCTCTGGGTGAGGGCCCAGGGGCGAGTCCGTGCAATCAACACAGCCCGTATTGGGCCCCTCCTTGTTATACGTTGAAGCCCGAAACTGGAAGCGGAGCTACTAACTTCAGCCTGCTGAAGCAGGCTGGAGACGTGGAGGAGAACCCTGGACCTATGGCACTGCCCGTGACCGCCCTGCTGCTGCCTCTGGCCCTGCTGCTGCACGCAGCCCGGCCTATCCTGTGGCACGAGATGTGGCACGAGGGCCTGGAGGAGGCCAGCAGGCTGTATTTTGGCGAGCGCAACGTGAAGGGCATGTTCGAGGTGCTGGAGCCTCTGCACGCCATGATGGAGAGAGGCCCACAGACCCTGAAGGAGACATCCTTTAACCAGGCCTATGGACGGGACCTGATGGAGGCACAGGAGTGGTGCAGAAAGTACATGAAGTCTGGCAATGTGAAGGACCTGCTGCAGGCCTGGGATCTGTACTATCACGTGTTTCGGAGAATCTCCAAGGGCAAAGACACGATTCCGTGGCTTGGGCATCTGCTCGTTGGGCTGAGTGGTGCGTTTGGTTTCATCATCTTGGTCTATCTCTTGATCAATTGCAGAAATACAGGCCCTTGGCTGAAAAAAGTGCTCAAGTGTAATACCCCCGACCCAAGCAAGTTCTTCTCCCAGCTTTCTTCAGAGCATGGAGGCGATGTGCAGAAATGGCTCTCTTCACCTTTTCCCTCCTCAAGCTTCTCCCCGGGAGGGCTGGCGCCCGAGATTTCACCTCTTGAGGTACTTGAACGAGACAAGGTTACCCAACTTCTCCTTCAACAGGATAAGGTACCCGAACCTGCGAGCCTTAGCTCCAACCACTCTCTTACGAGCTGCTTCACCAATCAGGGATACTTCTTTTTCCACCTTCCCGATGCGCTGGAAATCGAAGCTTGTCAAGTTTACTTTACCTATGATCCATATAGCGAGGAAGATCCCGACGAAGGAGTCGCCGGTGCGCCCACGGGTTCCTCACCCCAACCTCTCCAGCCTCTCTCAGGAGAAGATGATGCTTATTGCACTTTTCCCAGTAGAGACGATCTCCTCCTCTTTTCTCCATCTCTTTTGGGGGGACCTTCCCCCCCTTCTACGGCACCTGGCGGGTCTGGTGCTGGCGAGGAGCGGATGCCGCCGTCCCTCCAGGAGCGAGTACCACGAGATTGGGATCCCCAGCCACTTGGACCCCCCACCCCCGGCGTACCTGACCTTGTCGATTTTCAACCTCCCCCTGAATTGGTGCTGCGAGAGGCTGGGGAGGAAGTTCCGGACGCTGGGCCGAGGGAGGGCGTGTCCTTTCCATGGAGTAGGCCTCCAGGTCAAGGCGAGTTTAGGGCTCTCAACGCGCGGCTGCCGTTGAATACAGACGCTTATCTCTCACTGCAGGAACTGCAAGGTCAGGACCCAACACATCTTGTAGGATCTGGTGCTACTAATTTTTCTCTTTTGAAGCAAGCTGGAGATGTTGAAGAGAACCCTGGTCCAGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAA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いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、配列番号18(AGCTTAATGTAGTCTTATGCAATACTCTTGTAGTCTTGCAACATGGTAACGATGAGTTAGCAACATGCCTTACAAGGAGAGAAAAAGCACCGTGCATGCCGATTGGTGGAAGTAAGGTGGTACGATCGTGCCTTATTAGGAAGGCAACAGACGGGTCTGACATGGATTGGACGAACCACTGAATTGCCGCATTGCAGAGATATTGTATTTAAGTGCCTAGCTCGATACAATAAACGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACTTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCGCTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCGATCACGAGACTAGCCTCGAGAAGCTTGATATCGAATTCCCACGGGGTTGGACGCGTAGGAACAGAGAAACAGGAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGTCAGATCGCTAGCACCGGTGCCGCCACCATGCCTCTGGGCCTGCTGTGGCTGGGCCTGGCCCTGCTGGGCGCCCTGCACGCCCAGGCCGGCGTGCAGGTGGAGACAATCTCCCCAGGCGACGGACGCACATTCCCTAAGCGGGGCCAGACCTGCGTGGTGCACTATACAGGCATGCTGGAGGATGGCAAGAAGTTTGACAGCTCCCGGGATAGAAACAAGCCATTCAAGTTTATGCTGGGCAAGCAGGAAGTGATCAGAGGCTGGGAGGAGGGCGTGGCCCAGATGTCTGTGGGCCAGAGGGCCAAGCTGACCATCAGCCCAGACTACGCCTATGGAGCAACAGGCCACCCAGGAATCATCCCACCTCACGCCACCCTGGTGTTCGATGTGGAGCTGCTGAAGCTGGGCGAGGGCGGTAGTCAGAACCTTGTGATACCATGGGCCCCAGAAAATCTCACACTTCATAAACTTTCCGAATCACAACTCGAACTCAACTGGAATAACCGGTTCCTGAATCACTGTCTTGAACACCTGGTACAATATCGGACCGACTGGGATCACTCATGGACAGAACAATCTGTGGACTATAGGCACAAATTCTCACTCCCAAGCGTAGACGGCCAAAAAAGATACACTTTTCGCGTACGATCCCGCTTTAATCCTCTCTGCGGCTCTGCTCAGCACTGGAGTGAATGGTCCCATCCCATTCATTGGGGATCCAACACATCAAAAGAGAACCCCTTTCTGTTCGCATTGGAGGCCGTAGTCATATCTGTTGGATCCATGGGACTTATTATCTCCCTGTTGTGTGTGTACTTCTGGCTGGAACGGACTATGCCCAGGATCCCCACGCTCAAGAATCTGGAAGATCTCGTCACAGAATACCATGGTAATTTCAGCGCCTGGAGCGGAGTCTCTAAGGGTCTGGCCGAATCCCTCCAACCCGATTATTCTGAACGGTTGTGCCTCGTATCCGAAATACCACCAAAAGGCGGGGCTCTGGGTGAGGGCCCAGGGGCGAGTCCGTGCAATCAACACAGCCCGTATTGGGCCCCTCCTTGTTATACGTTGAAGCCCGAAACTGGAAGCGGAGCTACTAACTTCAGCCTGCTGAAGCAGGCTGGAGACGTGGAGGAGAACCCTGGACCTATGGCACTGCCCGTGACCGCCCTGCTGCTGCCTCTGGCCCTGCTGCTGCACGCAGCCCGGCCTATCCTGTGGCACGAGATGTGGCACGAGGGCCTGGAGGAGGCCAGCAGGCTGTATTTTGGCGAGCGCAACGTGAAGGGCATGTTCGAGGTGCTGGAGCCTCTGCACGCCATGATGGAGAGAGGCCCACAGACCCTGAAGGAGACATCCTTTAACCAGGCCTATGGACGGGACCTGATGGAGGCACAGGAGTGGTGCAGAAAGTACATGAAGTCTGGCAATGTGAAGGACCTGCTGCAGGCCTGGGATCTGTACTATCACGTGTTTCGGAGAATCTCCAAGGGAGGTTCAAAACCTTTTGAGAACCTTAGACTGATGGCGCCCATCTCTCTGCAGGTAGTTCACGTTGAGACCCATAGATGCAATATAAGCTGGGAAATCTCACAAGCCAGCCATTACTTTGAACGGCATTTGGAATTCGAGGCCCGAACACTTTCCCCCGGTCATACGTGGGAAGAAGCTCCTCTCTTGACGCTGAAGCAGAAGCAGGAGTGGATTTGTCTGGAGACTTTGACTCCTGATACTCAGTATGAGTTCCAAGTTCGGGTGAAACCACTCCAAGGCGAGTTCACGACGTGGTCTCCGTGGAGTCAACCGTTGGCGTTCCGCACGAAGCCCGCTGCCCTTGGCAAAGACACGATTCCGTGGCTTGGGCATCTGCTCGTTGGGCTGAGTGGTGCGTTTGGTTTCATCATCTTGGTCTATCTCTTGATCAATTGCAGAAATACAGGCCCTTGGCTGAAAAAAGTGCTCAAGTGTAATACCCCCGACCCAAGCAAGTTCTTCTCCCAGCTTTCTTCAGAGCATGGAGGCGATGTGCAGAAATGGCTCTCTTCACCTTTTCCCTCCTCAAGCTTCTCCCCGGGAGGGCTGGCGCCCGAGATTTCACCTCTTGAGGTACTTGAACGAGACAAGGTTACCCAACTTCTCCTTCAACAGGATAAGGTACCCGAACCTGCGAGCCTTAGCTCCAACCACTCTCTTACGAGCTGCTTCACCAATCAGGGATACTTCTTTTTCCACCTTCCCGATGCGCTGGAAATCGAAGCTTGTCAAGTTTACTTTACCTATGATCCATATAGCGAGGAAGATCCCGACGAAGGAGTCGCCGGTGCGCCCACGGGTTCCTCACCCCAACCTCTCCAGCCTCTCTCAGGAGAAGATGATGCTTATTGCACTTTTCCCAGTAGAGACGATCTCCTCCTCTTTTCTCCATCTCTTTTGGGGGGACCTTCCCCCCCTTCTACGGCACCTGGCGGGTCTGGTGCTGGCGAGGAGCGGATGCCGCCGTCCCTCCAGGAGCGAGTACCACGAGATTGGGATCCCCAGCCACTTGGACCCCCCACCCCCGGCGTACCTGACCTTGTCGATTTTCAACCTCCCCCTGAATTGGTGCTGCGAGAGGCTGGGGAGGAAGTTCCGGACGCTGGGC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列番号3及び4に示されるタンパク質配列をコードする。
いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、配列番号19(AGCTTAATGTAGTCTTATGCAATACTCTTGTAGTCTTGCAACATGGTAACGATGAGTTAGCAACATGCCTTACAAGGAGAGAAAAAGCACCGTGCATGCCGATTGGTGGAAGTAAGGTGGTACGATCGTGCCTTATTAGGAAGGCAACAGACGGGTCTGACATGGATTGGACGAACCACTGAATTGCCGCATTGCAGAGATATTGTATTTAAGTGCCTAGCTCGATACAATAAACGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACTTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCGCTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCGATCACGAGACTAGCCTCGAGAAGCTTGATATCGAATTCCCACGGGGTTGGACGCGTAGGAACAGAGAAACAGGAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGTCAGATCGCTAGCACCGGTGCCGCCACCATGCCTCTGGGCCTGCTGTGGCTGGGCCTGGCCCTGCTGGGCGCCCTGCACGCCCAGGCCGGCGTGCAGGTGGAGACAATCTCCCCAGGCGACGGACGCACATTCCCTAAGCGGGGCCAGACCTGCGTGGTGCACTATACAGGCATGCTGGAGGATGGCAAGAAGTTTGACAGCTCCCGGGATAGAAACAAGCCATTCAAGTTTATGCTGGGCAAGCAGGAAGTGATCAGAGGCTGGGAGGAGGGCGTGGCCCAGATGTCTGTGGGCCAGAGGGCCAAGCTGACCATCAGCCCAGACTACGCCTATGGAGCAACAGGCCACCCAGGAATCATCCCACCTCACGCCACCCTGGTGTTCGATGTGGAGCTGCTGAAGCTGGGCGAGCAAAACTTGGTGATTCCTTGGGCCCCAGAAAATCTCACGCTTCACAAGTTGTCCGAATCCCAGCTCGAGCTCAACTGGAATAATAGATTTCTTAATCATTGTTTGGAACACCTGGTTCAATATAGAACGGATTGGGACCACTCATGGACCGAGCAGTCAGTTGACTACCGCCACAAATTTTCACTTCCCAGCGTAGATGGGCAGAAGAGGTACACATTTAGGGTCAGATCCAGGTTTAATCCTCTGTGTGGTTCTGCTCAACACTGGTCTGAGTGGAGCCATCCGATCCACTGGGGCTCAAATACCTCTAAAGAAAATCCGTTCCTCTTTGCGCTCGAAGCCGTTGTTATCAGCGTCGGAAGCATGGGACTTATCATTTCCCTTCTCTGCGTGTACTTCTGGCTGGAGCGGACGATGCCGCGGATTCCGACGCTCAAAAACCTGGAGGACCTTGTAACAGAATATCACGGTAATTTCTCCGCTTGGAGTGGCGTATCAAAGGGGCTTGCTGAGTCCCTTCAACCGGATTACTCTGAGCGCCTCTGCTTGGTGTCCGAGATACCTCCCAAAGGAGGTGCACTTGGGGAGGGGCCAGGCGCGTCCCCTTGCAATCAGCATAGTCCGTATTGGGCGCCCCCCTGTTATACCCTCAAACCGGAAACGGGAAGCGGAGCTACTAACTTCAGCCTGCTGAAGCAGGCTGGAGACGTGGAGGAGAACCCTGGACCTATGGCACTGCCCGTGACCGCCCTGCTGCTGCCTCTGGCCCTGCTGCTGCACGCAGCCCGGCCTATCCTGTGGCACGAGATGTGGCACGAGGGCCTGGAGGAGGCCAGCAGGCTGTATTTTGGCGAGCGCAACGTGAAGGGCATGTTCGAGGTGCTGGAGCCTCTGCACGCCATGATGGAGAGAGGCCCACAGACCCTGAAGGAGACATCCTTTAACCAGGCCTATGGACGGGACCTGATGGAGGCACAGGAGTGGTGCAGAAAGTACATGAAGTCTGGCAATGTGAAGGACCTGCTGCAGGCCTGGGATCTGTACTATCACGTGTTTCGGAGAATCTCCAAGAAACCTTTTGAGAACCTTAGACTGATGGCGCCCATCTCTCTGCAGGTAGTTCACGTTGAGACCCATAGATGCAATATAAGCTGGGAAATCTCACAAGCCAGCCATTACTTTGAACGGCATTTGGAATTCGAGGCCCGAACACTTTCCCCCGGTCATACGTGGGAAGAAGCTCCTCTCTTGACGCTGAAGCAGAAGCAGGAGTGGATTTGTCTGGAGACTTTGACTCCTGATACTCAGTATGAGTTCCAAGTTCGGGTGAAACCACTCCAAGGCGAGTTCACGACGTGGTCTCCGTGGAGTCAACCGTTGGCGTTCCGCACGAAGCCCGCTGCCCTTGGCAAAGACACGATTCCGTGGCTTGGGCATCTGCTCGTTGGGCTGAGTGGTGCGTTTGGTTTCATCATCTTGGTCTATCTCTTGATCAATTGCAGAAATACAGGCCCTTGGCTGAAAAAAGTGCTCAAGTGTAATACCCCCGACCCAAGCAAGTTCTTCTCCCAGCTTTCTTCAGAGCATGGAGGCGATGTGCAGAAATGGCTCTCTTCACCTTTTCCCTCCTCAAGCTTCTCCCCGGGAGGGCTGGCGCCCGAGATTTCACCTCTTGAGGTACTTGAACGAGACAAGGTTACCCAACTTCTCCTTCAACAGGATAAGGTACCCGAACCTGCGAGCCTTAGCTCCAACCACTCTCTTACGAGCTGCTTCACCAATCAGGGATACTTCTTTTTCCACCTTCCCGATGCGCTGGAAATCGAAGCTTGTCAAGTTTACTTTACCTATGATCCATATAGCGAGGAAGATCCCGACGAAGGAGTCGCCGGTGCGCCCACGGGTTCCTCACCCCAACCTCTCCAGCCTCTCTCAGGAGAAGATGATGCTTATTGCACTTTTCCCAGTAGAGACGATCTCCTCCTCTTTTCTCCATCTCTTTTGGGGGGACCTTCCCCCCCTTCTACGGCACCTGGCGGGTCTGGTGCTGGCGAGGAGCGGATGCCGCCGTCCCTCCAGGAGCGAGTACCACGAGATTGGGATCCCCAGCCACTTGGACCCCCCACCCCCGGCGTACCTGACCTTGTCGATTTTCAACCTCCCCCTGAATTGGTGCTGCGAGAGGCTGGGGAGGAAGTTCCGGACGCTGGGCCGAGGGAGGGCGTGTCCT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列をコードする。
いくつかの実施形態では、発現ベクターは、本明細書で提供されるヌクレオチド配列またはその具体的に誘導された断片と、少なくとも80%、85%、90%、95%、98%または99%の核酸配列同一性(または上述の割合のうちいずれか2つによって定義される範囲内の核酸配列同一性の割合)を有する核酸を含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、プロモーターを含む。いくつかの実施形態では、この発現ベクターは、融合タンパク質をコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、このベクターはRNAまたはDNAである。
細胞及び組成物:Tリンパ球集団
本明細書に記載の組成物は、本明細書に示され記載されている、タンパク質配列または発現ベクターを含む、哺乳動物細胞などの遺伝子改変細胞を提供する。したがって、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つのタンパク質配列、または本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの発現ベクターを細胞が含む、二量体CISC分泌用の哺乳動物細胞などの細胞が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、この細胞は、細菌細胞または哺乳動物細胞、例えばリンパ球である。いくつかの実施形態では、細胞はE.coli.である。いくつかの実施形態では、細胞は、タンパク質発現を可能にする昆虫細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はリンパ球である。
いくつかの実施形態では、この細胞は、前駆体T細胞または制御性T細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞は造血幹細胞などの幹細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞はNK細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞はCD34+、CD8+、及び/またはCD4+Tリンパ球である。いくつかの実施形態では、この細胞はB細胞である。いくつかの実施形態では、この細胞は神経幹細胞である。
いくつかの実施形態では、この細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、またはバルクCD8+T細胞を含み得るCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、CD4+Tヘルパーリンパ球細胞であり、これにはナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、またはバルクCD4+T細胞が含まれ得る。
リンパ球(Tリンパ球)は、公知の技術に従って収集され得、そしてフローサイトメトリー及び/または免疫磁気選択のような、抗体への親和性結合のような公知の技術によって富化または枯渇され得る。富化及び/または枯渇ステップの後、所望のTリンパ球のインビトロでの増幅は、当業者には明らかであろう公知の技術またはその変形に従って実施され得る。いくつかの実施形態では、T細胞は、患者から得られた自己由来T細胞である。
例えば、所望のT細胞集団または亜集団は、インビトロで最初のTリンパ球集団を培養培地に添加すること、次いで非分裂末梢血単核細胞(PBMC)などの培養培地フィーダー細胞に添加すること(例えば、結果として生じる細胞集団が、増幅されるべき最初の集団中の各Tリンパ球について少なくとも5、10、20、または40以上のPBMCフィーダー細胞を含むように);及び培養物をインキュベートすること(例えば、T細胞の数を増幅するのに十分な時間)によって増幅され得る。非分裂フィーダー細胞は、ガンマ線照射PBMCフィーダー細胞を含み得る。いくつかの実施形態では、細胞分裂を防ぐために、PBMCに3000から3600ラドの範囲のガンマ線を照射する。いくつかの実施形態では、PBMCは、細胞分裂を防ぐために、3000、3100、3200、3300、3400、3500もしくは3600ラドのガンマ線、または列挙された値のいずれかのいずれか2つの終点の間の任意の値のラドで照射される。培養培地へのT細胞及びフィーダー細胞の添加の順序は、所望ならば逆にしてもよい。培養物は、典型的には、Tリンパ球の成長に適した温度などの条件下でインキュベートしてもよい。例えば、ヒトTリンパ球の成長のためには、温度は、一般に少なくとも25℃、好ましくは少なくとも30℃、より好ましくは37℃であろう。いくつかの実施形態では、ヒトTリンパ球の成長のための温度は、22、24、26、28、30、32、34、36、37℃、または列挙された任意の値のうちのいずれか2つの終点の間の任意の他の温度である。
Tリンパ球を単離した後、細胞傷害性及びヘルパーTリンパ球の両方を、増幅の前または後のいずれかに、ナイーブ、メモリー及びエフェクターT細胞亜集団に分類してもよい。
CD8+細胞は、標準的な方法を使用することによって得てもよい。いくつかの実施形態では、CD8+細胞は、細胞表面抗原(それらの種類のCD8+細胞のそれぞれに関連する)を同定することによって、ナイーブ、セントラルメモリー、及びエフェクターメモリー細胞にさらに分類される。いくつかの実施形態では、メモリーT細胞は、CD8+末梢血リンパ球のCD62L+及びCD62L−サブセットの両方に存在する。抗CD8抗体及び抗CD62L抗体で染色した後、PBMCを、CD62L−CD8+及びCD62L+CD8+画分に分類する。いくつかの実施形態では、セントラルメモリーTCMの表現型マーカーの発現は、CD45RO、CD62L、CCR7、CD28、CD3、及び/またはCD127を含み、グランザイムBについて陰性であるかまたは低い。いくつかの実施形態では、セントラルメモリーT細胞は、CD45RO+、CD62L+及び/またはCD8+T細胞である。いくつかの実施形態では、エフェクターTは、CD62L、CCR7、CD28、及び/またはCD127について陰性であり、そしてグランザイムB及び/またはパーフォリンについて陽性である。いくつかの実施形態では、ナイーブCD8+Tリンパ球は、CD62L、CCR7、CD28、CD3、CD127、及び/またはCD45RAを含むナイーブT細胞の表現型マーカーの発現によって特徴付けられる。
CD4+Tヘルパー細胞は、細胞表面抗原を有する細胞集団を同定することによって、ナイーブ細胞、セントラルメモリー細胞、及びエフェクター細胞に分類される。CD4+リンパ球は、標準的方法により得てもよい。いくつかの実施形態では、ナイーブCD4+Tリンパ球は、CD45RO−、CD45RA+、CD62L+、及び/またはCD4+T細胞である。いくつかの実施形態では、セントラルメモリーCD4+細胞は、CD62L+及び/またはCD45RO+である。いくつかの実施形態では、エフェクターCD4+細胞は、CD62L−及び/またはCD45RO−である。
哺乳動物細胞のような細胞、または哺乳動物細胞集団のような細胞集団が増幅のために選択されるか否かは、その細胞または細胞集団が2つの異なる遺伝子改変事象を受けたか否かに依存する。哺乳動物細胞のような細胞、または哺乳動物細胞集団のような細胞集団が、1つ以下の遺伝子改変事象を経験したならば、リガンドの添加は二量体化をもたらさないであろう。しかしながら、哺乳動物細胞のような細胞、または哺乳動物細胞集団のような細胞集団が、2つの遺伝子改変事象を経験したならば、リガンドの添加は、CISC構成要素の二量体化、及びその後のシグナル伝達カスケードにつながる。したがって、哺乳動物細胞などの細胞、または哺乳動物細胞集団などの細胞集団は、リガンドとの接触に対するその応答に基づいて選択され得る。いくつかの実施形態では、リガンドは、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、もしくは100nMの量で、または上記の値のいずれか2つによって定義される範囲内の濃度で添加され得る。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞、または哺乳動物細胞集団などの細胞集団は、シグナル伝達経路の結果としてのマーカーの発現に基づいて二量体CISCについて陽性であり得る。したがって、二量体CISCについて陽性の細胞集団は、表面マーカーに対する特異的抗体及びアイソタイプが一致した対照抗体での染色を使用するフローサイトメトリーによって決定され得る。
組成物
本開示に示される調製物である、哺乳動物細胞などの遺伝子改変細胞を含む組成物が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞は、本明細書の実施形態に記載のタンパク質配列を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインを含むCISCを有するCD4+T細胞を含む。いくつかの実施形態では、CISCはIL2R−CISCである。他の実施形態では、この組成物はさらに、哺乳動物細胞などの細胞、細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインを含むCISCを有するCD8+T細胞を含む調製物を含む。いくつかの実施形態では、CISC構成要素はリガンドの存在下で、好ましくは同時に二量体化する。いくつかの実施形態では、これらの集団のそれぞれは、組成物を提供するために互いに組み合わされてもまたは他の細胞型と組み合わされてもよい。
いくつかの実施形態では、組成物の細胞はCD4+細胞である。CD4+細胞は、Tヘルパーリンパ球細胞、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、またはバルクCD4+T細胞であり得る。いくつかの実施形態では、CD4+ヘルパーリンパ球細胞は、ナイーブCD4+T細胞であり、ここでナイーブCD4+T細胞は、CD45RO−、CD45RA+を含むか、及び/またはCD62L+CD4+T細胞である。
いくつかの実施形態では、組成物の細胞はCD8+細胞である。CD8+細胞は、T細胞傷害性リンパ球細胞、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞及び/またはバルクCD8+T細胞であってもよい。いくつかの実施形態では、CD8+細胞傷害性Tリンパ球細胞は、セントラルメモリーT細胞であり、ここでこのセントラルメモリーT細胞は、CD45RO+、CD62L+、及び/またはCD8+T細胞を含む。さらに他の実施形態では、CD8+細胞傷害性Tリンパ球細胞は、セントラルメモリーT細胞であり、CD4+ヘルパーTリンパ球細胞は、ナイーブまたはセントラルメモリーCD4+T細胞である。
いくつかの実施形態では、上記組成物はT細胞前駆体を含む。いくつかの実施形態では、この組成物は造血幹細胞を含む。いくつかの実施形態では、この組成物は、宿主細胞であって、この宿主細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞であるか、またはナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である宿主細胞、ならびに前駆体T細胞である第2の宿主細胞を含む。いくつかの実施形態では、前駆体T細胞は造血幹細胞である。
いくつかの組成物において、細胞はNK細胞である。
いくつかの実施形態では、細胞はCD8+またはCD4+細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、前駆体T細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は造血幹細胞またはNK細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はB細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は神経幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はキメラ抗原受容体をさらに含む。
本明細書で提供及び記載される細胞、発現ベクター、及びタンパク質配列を含むキット及びシステムも本明細書で提供される。したがって、例えば、本明細書に記載のタンパク質配列;本明細書に記載の発現ベクター;及び/または本明細書に記載の細胞:のうちの1つ以上を備えるキットが本明細書に提供される。細胞の内部へのシグナルを選択的に活性化するためのシステムも提供され、このシステムは、本明細書に記載の細胞を含んでおり、この細胞は、本明細書に記載のタンパク質配列をコードする核酸を含む、本明細書に記載の発現ベクターを含む。
二量体CISC構成要素を発現する細胞を作製する方法
本明細書に記載のいくつかの実施形態では、薬物調節サイトカインシグナル伝達のために、及び/または二量体CISC構成要素を発現する細胞の選択的増幅のために使用される、哺乳動物細胞、例えばリンパ球などの宿主細胞に、タンパク質配列または発現ベクターを導入することが望ましい場合がある。例えば、二量体CISCは、リガンドとの接触時に、哺乳動物細胞などの細胞の内部にシグナルを伝達するための、導入CISC構成要素を有する細胞における、サイトカインシグナル伝達を可能にし得る。さらに、哺乳動物細胞などの細胞の選択的増幅は、本明細書に記載されるように、2つの特定の遺伝子改変事象を受けた細胞のみを選択するように制御され得る。これらの細胞の調製は、本開示に基づいて当業者に明らかとなるだろう公知の技術に従って実施され得る。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などのCISC保有細胞を作製する方法が提供され、ここでこの細胞は、二量体CISCを発現する。この方法は、哺乳動物細胞などの細胞に対して、本明細書に記載の実施形態もしくは実施形態のいずれか1つのタンパク質配列、または本明細書に記載の実施形態もしくは実施形態の発現ベクターの送達、及び哺乳動物細胞などの細胞への送達を包含し得る。いくつかの実施形態では、このタンパク質配列は、第1及び第2の配列を含む。いくつかの実施形態では、この第1の配列は、第1の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、特定の長さ(好ましくは長さが最適化されている)のリンカー、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインを含む第1のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、この第2の配列は、第2の細胞外結合ドメイン、ヒンジドメイン、特定の長さ(好ましくは長さが最適化されている)のリンカー、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインを含む第2のCISC構成要素をコードする。いくつかの実施形態では、このスペーサーは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15アミノ酸長、または前述の長さのいずれか2つによって定義される範囲内の長さである。いくつかの実施形態では、シグナル伝達ドメインは、IL2RbまたはIL2Rgドメインなどのインターロイキン−2シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、細胞外結合ドメインは、FKBPまたはFRBまたはそれらの一部を含む、ラパマイシンまたはラパログに結合する結合ドメインである。いくつかの実施形態では、細胞は、CD8+またはCD4+細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は前駆体T細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はB細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は神経幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はNK細胞である。
細胞の内部のシグナルを活性化する方法
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞の内部でシグナルを活性化する方法が提供される。この方法は、本明細書に記載の哺乳動物細胞などの細胞を提供することを包含し得、この細胞は本明細書に示されるタンパク質配列または本明細書に示される発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載の二量体CISCをコードするタンパク質配列を発現すること、または本明細書に記載のベクターを発現することをさらに包含する。いくつかの実施形態では、この方法は、哺乳動物細胞などの細胞をリガンドと接触させ、それが第1及び第2のCISC構成要素を二量体化させ、それがシグナルを細胞の内部に伝達することを包含する。いくつかの実施形態では、リガンドは、ラパマイシンまたはラパログである。いくつかの実施形態では、このリガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。いくつかの実施形態では、二量体化を誘導するためのリガンドの有効量は、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、もしくは100nMの量で、または上記の値のいずれか2つによって定義される範囲内の濃度で提供される。
いくつかの実施形態では、これらのアプローチで使用されるリガンドは、ラパマイシンまたはラパログであり、これには、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP23573もしくはAP1903、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせを含む。さらなる有用なラパログとしては、例えば、ラパマイシンに対して以下の修飾のうちの1つ以上を有するラパマイシンのバリアントが挙げられる:C7、C42及び/またはC29のメトキシでの脱メチル化、除去または置換;C13、C43及び/またはC28でのヒドロキシの除去、誘導体化または置換;C14、C24及び/またはC30でのケトンの還元、除去または誘導体化;5員のプロリル環による6員のピペコレート環の置換;及び/またはシクロヘキシル環上の別の置換もしくはシクロヘキシル環の置換シクロペンチル環での置換。さらなる有用なラパログとしては、ノボリムス、ピメクロリムス、リダフォロリムス、タクロリムス、テムシロリムス、ウミロリムス、もしくはゾタロリムス、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、リガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞の内部のシグナルを検出することは、シグナル伝達経路の結果であるマーカーを検出する方法によって達成され得る。したがって、例えば、シグナルは、ウエスタンブロット、フローサイトメトリー、または他のタンパク質検出及び定量方法のプロセスを通して、哺乳動物細胞などの細胞中のAktまたは他のシグナル伝達マーカーのレベルを決定することによって検出され得る。検出のためのマーカーとしては、例えば、JAK、Akt、STAT、NF−κ、MAPK、PI3K、JNK、ERK、もしくはRas、または細胞シグナル伝達事象を示す他の細胞シグナル伝達マーカーが挙げられる。
いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、サイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、IL2Rシグナル伝達に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、シグナルの伝達は、サイトカイン受容体の下流標的のリン酸化に影響を及ぼす。いくつかの実施形態では、シグナルを活性化する方法は、哺乳動物細胞などのCISC発現細胞における増殖、及び非CISC発現細胞における付随する抗増殖を誘導する。
細胞シグナル伝達が起こるためには、サイトカイン受容体が二量体化またはヘテロ二量体化しなければならないだけでなく、それらは立体配座変化が起こるための適切な立体配置になければならない(Kim,et al.NMR Structural Studies of Interaction of a Small,Nonpeptidyl Tpo Mimic with the Thrombopoietin Receptor Extracellular Juxtamembrane and Transmembrane Domains,J Biol Chem,282,2007)。したがって、受容体二量体化またはヘテロ二量体化のみでは受容体活性化を促進するには不十分であるため、シグナル伝達ドメインの正しい立体配座配置と組み合わせた二量体化は、適切なシグナル伝達のための望ましいプロセスである。本明細書に記載の化学誘導シグナル伝達複合体は、好ましくは下流のシグナル伝達事象が起こるために正しい向きにある。図4A〜4B及び5のウエスタンブロットに示すように、本明細書に記載されるシグナル伝達複合体の首尾よい配向及び二量体化を示す特徴である両方のAkt活性化(細胞増殖を促進するために必要)を含む、複数の下流シグナル伝達事象がリガンドの存在下で起こる。
細胞集団の選択的増幅方法
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞集団を選択的に増幅する方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載の哺乳動物細胞などの細胞を提供することを包含し、この細胞は、本明細書に示されるタンパク質配列または本明細書に示される発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、この方法はさらに、本明細書に記載の二量体CISCをコードするタンパク質配列を発現すること、または本明細書に記載のベクターの発現をさらに包含する。いくつかの実施形態では、この方法は、哺乳動物細胞などの細胞をリガンドと接触させ、それが第1及び第2のCISC構成要素を二量体化させ、それがシグナルを細胞の内部に伝達することを包含する。いくつかの実施形態では、リガンドはラパマイシンまたはラパログである。いくつかの実施形態では、二量体化を誘導するために提供されるリガンドの有効量は、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、もしくは100nMの量、または上記の値のいずれか2つによって定義される範囲内の濃度である。
いくつかの実施形態では、使用されるリガンドは、ラパマイシンまたはラパログであり、これには、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピンもしくはAP23573、AP1903、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせを含む。さらなる有用なラパログには、例えば、ラパマイシンに対して以下の修飾のうちの1つ以上を有するラパマイシンのバリアントが含まれ得る:C7、C42及び/またはC29でのメトキシの脱メチル化、除去または置換;C13、C43及び/またはC28でのヒドロキシの除去、誘導体化または置換;C14、C24及び/またはC30でのケトンの還元、除去または誘導体化;5員のプロリル環による6員のピペコレート環の置換;及び/またはシクロヘキシル環上の別の置換、またはシクロヘキシル環の置換シクロペンチル環での置換。さらなる有用なラパログとしては、ノボリムス、ピメクロリムス、リダフォロリムス、タクロリムス、テムシロリムス、ウミロリムス、もしくはゾタロリムス、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、リガンドは、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である。
いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞などの細胞集団の選択的増幅は、2つの異なる遺伝子改変事象が起こったときにだけ起こる。一方の遺伝子改変事象は、二量体化学誘導シグナル伝達複合体の一構成要素であり、他方の遺伝子改変事象は、二量体化学誘導シグナル伝達複合体の他方の構成要素である。両方の事象が哺乳動物細胞集団のような細胞集団内で起こる場合、化学誘導シグナル伝達複合体構成要素はリガンドの存在下で二量体化し、活性な化学誘導シグナル伝達複合体及び細胞の内部へのシグナルの生成をもたらす。図5のウエスタンブロットに示されるように、Aktの活性化及びリン酸化は、両方の遺伝子改変事象を発現する細胞集団の有意な選択的増幅を達成するのに望ましい、完全増殖シグナルの達成の成功を示す。他のシグナル伝達マーカーもまた検出され得るが、Akt活性化と組み合わせたこれらの事象の達成のみが、両方の遺伝子改変事象が哺乳動物細胞集団などの所定の細胞集団において生じた改変細胞集団の選択的増幅を可能にするのに十分な細胞増幅を達成し得る。
図6は、哺乳動物細胞集団などの細胞集団の選択的増幅のための例示的な方法を示す。図6に示すように、IL2Rを含むCISCを調製した。IL2R−CISCの各構造(すなわち1210、1211、及び1233)を、2A配列を用いてGFPと一緒にシス連結させ、そしてレンチウイルス発現カセット中のMNDプロモーターの制御下に置いた。
各IL2R−CISC構造からのレンチウイルス粒子を作製し、初代ヒトT細胞を形質導入するために使用した。CD4+T細胞を60時間活性化した。次いで、その細胞を、IL2/7/15を含む1mLの培地中に1ウェルあたり100万個の細胞をプレートすることによって24ウェルディッシュにプレートした。レンチウイルスを、ビーズの有無にかかわらず、24ウェルディッシュ中に4μg/mLの硫酸プロタミンを含む15μLのIL2R−CISC及び3μLのMND−GFP対照(0.5mL培地)を用いて形質導入した。次にこの細胞を33℃で、30分間800gで回転接種し、続いて4時間のインキュベーション後に1.5mLの培地を添加した。形質導入したT細胞を、50ng/mLのIL2、5ng/mLのIL5、及び5ng/mLのIL17を含むサイトカインと共に37℃で48時間インキュベートした。GFPシグナルを決定し、そして形質導入されたT細胞のIL2R−CISCレベルを決定した。形質導入効率は、IL2R−CISCについては10〜30%、そしてMND−GFPについては約80%であった。
形質導入後、細胞をIL2中で2日間成長させ、次いで半分に分け、示されているように、半分をIL2単独で及び半分をラパマイシン単独で成長させた。T細胞を、ラパマイシン(1nM)またはIL2で2日間処理し、細胞を2mLの培地を含む24ウェルディッシュ中に100万細胞/ウェルでプレートした。T細胞生存率を決定し、そしてGFP+集団の発現及びIL2R−CISC発現を、抗FRB抗体及び二次APC抗体を使用することによって決定した。図7A〜7B、及び図8〜11は、それぞれの集団におけるGFP及びFRBの発現のフローサイトメトリー結果を示す。図8に示されるように、1233構造に関して、ラパマイシン単独で培養された細胞を、シス連結GFPマーカーによって読み出されるように、IL2R−CISC発現について富化する。
図12は、図3に示すCISC構築物についてのラパマイシンの存在下での細胞増殖の増大をグラフで示す。V3は、増殖にとって最も効率的な構造である。図13は、ラパマイシン処理に応答してIL2R−CISC V3がヒトCD4+T細胞増殖を支持することをグラフで示す。
上記の方法を使用して、IL2R−CISC発現T細胞はラパマイシンの存在下でSTAT5経路を誘導することも示した。図14のフローセルデータによって示されるように、V3構築物はSTAT5経路シグナル伝達のための最も効率的な構造である。
本明細書に記載されているのと同様の方法は、追加のラパマイシン類似体を用いて実施してもよい。例えば、本明細書に記載の方法は、AP21967を用いて実施した。図15のフローセルデータに示すように、AP21967に応答して、IL2R−CISC V3構築物はヒトCD4+T細胞の生存を促進する。さらに、IL2R−CISCは、図16にグラフで示すように、AP21967処理に応答してCD4+T細胞の増殖を促進する。図17は、ラパマイシン及びその類似体を含む様々な処理によるIL2R−CISCで増幅させたCD4+T細胞の細胞毒性を示しており、長期増幅後の正常な毒性を示している。
IL2R−CISC細胞を、細胞の成長及び増殖を中和したIL−2中和抗体に曝した(図18及び19)。これは、CISC誘導性増幅が自己分泌またはパラ分泌刺激によるものではないことを示している。
IL2−CISC誘導シグナル伝達経路を分析して、シグナル伝達経路の規模が臨床的に関連のある活性を生じるのに十分であるか否かを決定した。図20のフローセルデータに示すように、CISC V3増幅細胞についてのT細胞マーカー分析を行った。
本明細書に記載の構造及び/または構築物は限定的ではないと意図していることが当業者によって理解されるべきである。したがって、本明細書に記載のV1、V2、及びV3構築物、ならびに本明細書に記載の他の構造及び/または構築物に加えて、追加の構造を使用してもよい。例えば、図21に示されるように、FKBP及び/またはFRBならびにIL2Rg及びIL2Rbサブユニット配列に配置された種々のスペーサー及びリンカーを含む、V4、V5、V6及びV7と呼ばれるさらなる構築物を使用した。これらの比較の構造を用いるための実験的なプロトコール及びデザインを図22にまとめる。要するに、この方法はPBMC3フィーダー細胞を解凍することを包含し、そしてCD4+細胞は抗CD3/CD28ビーズの存在下で単離された。このビーズを除去し、500μL中800×gでV4、V5、V6、またはV7の1つを用いて回転接種した。回転接種後、1.5mLのTCM+サイトカインを添加した。次いで、各構築物を、無処理、100nMのAP21967、1nMのラパマイシン、または50ng/mLのIL−2を含む様々な条件で処理した。次いで、各構築物を有する細胞の増幅を測定した。細胞の増幅は、図23に示すフローセルデータに示されている。図24は、様々な構築物を有する細胞の増幅をグラフで示し、ラパマイシン誘導性増幅が、TMリンカーに対して、増幅ECドメインで試験された全てのCISC構造について同様であることを示す。
さらに、MNDプロモーター及びCISCの標的化ノックインを試験して、遺伝子標的化T細胞を富化及び/または増幅させた。図25は、MNDプロモーターの標的化ノックインのための遺伝子構築物を示しており、そして図26は、標的化ノックインのために使用される方法プロトコールの一実施形態をグラフで示す。要するに、PBMCフィーダー細胞を解凍し、CD4+細胞を、抗CD3/CD28ビーズの存在下で単離した。そのビーズを除去し、Cas9/gRNAリボ核タンパク質(RNP)を添加した。次いで、その構築物を、無処理、10nMのAP21967、10nMのラパマイシン、または10nMのラパマイシン+5ng/mLのIL−2を含む様々な条件で処理した。図27及び28に示されるように、ラパマイシンとの接触は、遺伝子標的化細胞の富化をもたらしたが、ラパマイシン及びIL−2との接触は、富化を示さなかった。
本開示は、特定の代替例を参照して上記で説明されてきた。しかしながら、本開示の範囲内で、上記以外の他の代替例も同様に可能である。上記のものとは異なる方法ステップが、本開示の範囲内で提供され得る。本明細書に記載の異なる特徴及びステップは、記載したもの以外の他の組み合わせで組み合わせてもよい。
本明細書における複数及び/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/または用途に適切であるように、複数形から単数形に、及び/または単数形から複数形に翻訳し得る。明確にするために、様々な単数形/複数形の置換を本明細書に明示的に表してもよい。
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「公開」の用語として意図されることが当業者には理解されよう(例えば、「含んでいる」という用語は、「含むがこれらに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、この「含む」という用語は、「含むがこれらに限定されない」などと解釈されるべきである)。
さらに、本開示の特徴または態様がマーカッシュ(Markush)グループに関して説明されている場合、当業者は、本開示がマーカッシュグループの任意の個々のメンバーまたはメンバーのサブグループに関しても説明されていることを認識するであろう。
第1から第11の態様の代替例の特徴のいずれも、本明細書で識別されている全ての態様及び代替例に適用可能である。さらに、第1から第11の態様の代替例の任意の特徴は独立して、本明細書に記載の他の代替例と、部分的または全体的に組み合わせ可能であり、例えば1つ、2つ、または3つ以上の代替例は、全体的または部分的に組み合せ可能である。さらに、第1から第11の態様の代替例の特徴のいずれも、他の態様または代替例に対して必要に応じて作製され得る。様々な代替例及び実装に関して上述したが、1つ以上の個々の代替例に記載されている様々な特徴、態様、及び機能性は、それらが記載されている特定の代替例への適用性に限定されず、その代わりに、そのような代替例が記載されているか否か、及びそのような特徴が記載されている代替例の一部として提示されているか否かにかかわらず、単独でまたは様々な組み合わせで、本出願の他の代替例の1つ以上に適用され得ることが理解されるべきである。したがって、本出願の広さ及び範囲は、上述の代替例のいずれによっても限定されるべきではない。
本明細書に引用された全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれる刊行物及び特許または特許出願が本明細書に含まれる開示と矛盾する場合、本明細書は、そのような矛盾するいかなる資料よりも優先されるか及び/または優位であることを意図している。参照により本明細書に組み込まれる刊行物及び特許または特許出願が本明細書に含まれる開示と矛盾する場合、本明細書はそのような矛盾するいかなる資料よりも優先されるか及び/または優位であることを意図している。

Claims (86)

  1. 二量体化活性化可能化学誘導シグナル伝達複合体(CISC)の構成要素をコードするタンパク質配列であって:
    第1の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む、第1のCISC構成要素をコードする、第1の配列と;
    第2の細胞外結合ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含む、第2のCISC構成要素をコードする、第2の配列と;
    を含み、
    ここで、前記第1のCISC構成要素及び前記第2のCISC構成要素は、発現されると、それらが好ましくは同時に、リガンドの存在下で二量体化してシグナル伝達コンピテントCISCを作り出すように配置されている、前記タンパク質配列。
  2. 前記第1及び第2のCISC構成要素が二量体化してヘテロ二量体またはホモ二量体を形成する、請求項1に記載のタンパク質配列。
  3. 前記二量体CISCが合成CISCである、請求項1〜2のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  4. 前記第1及び第2の細胞外ドメインが膜貫通ドメインのN末端にある、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  5. 前記第1の細胞外結合ドメインまたはその一部が、FK506結合タンパク質(FKBP)ドメインまたはその一部を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  6. 前記第2の細胞外結合ドメインまたはその一部が、FKBPラパマイシン結合(FRB)ドメインまたはその一部を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  7. 前記第1及び第2のCISC構成要素の前記膜貫通ドメインが天然の膜貫通ドメインを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  8. 前記第1及び第2のCISC構成要素の前記膜貫通ドメインがIL−2受容体膜貫通ドメインを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  9. 前記第1及び第2のCISC構成要素の前記シグナル伝達ドメインまたはその一部が、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  10. 前記第1及び第2のCISC構成要素の前記シグナル伝達ドメインまたはその一部が、サイトカインシグナル伝達ドメインまたは抗原シグナル伝達ドメインを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  11. 前記第1のCISC構成要素の前記シグナル伝達ドメインが、インターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)ドメインを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  12. 前記第2のCISC構成要素の前記シグナル伝達ドメインが、インターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)ドメインを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  13. 一方の細胞外結合ドメインが、FKBPドメインまたはその一部を含み、他方の細胞外結合ドメインが、FRBドメインまたはその一部を含み、前記細胞外結合ドメインが、リガンドに、好ましくは同時に結合されるように構成されている、請求項1に記載のタンパク質配列。
  14. 一方の細胞外結合ドメインが、セレブロンサリドマイド結合ドメインを含み、他方の細胞外結合ドメインが、免疫調節イミド薬(IMID)クラス薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)に結合したときにセレブロンサリドマイド結合ドメインと相互作用するドメインを含み、ここで、前記細胞外結合ドメインは、同時にIMIDリガンドに結合するように構成されている、請求項1に記載のタンパク質配列。
  15. 一方の細胞外結合ドメインが、ヘテロ二量体化タンパク質ドメイン対の一方のメンバーを含み、他方の細胞外結合ドメインがヘテロ二量体化ドメイン対の他方の構成要素を含み、前記ドメインがリガンドに、好ましくは同時に結合するように構成されている、請求項1のタンパク質配列。
  16. 前記リガンドが抗体、タンパク質、小分子、または薬物である、請求項1〜15のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  17. 前記リガンドがラパマイシンまたはラパログ、例えば、エベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP1903、もしくはAP23573、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせであるか、あるいは前記リガンドがIMIDクラスの薬物(例えばサリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である、請求項1〜16のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  18. 前記リガンドが、0.05nM〜100nM、例えば、0.05nM、0.1nM、0.5nM、1.0nM、5.0nM、10.0nM、15.0nM、20.0nM、25.0nM、30.0nM、35.0nM、40.0nM、45.0nM、50.0nM、55.0nM、60.0nM、65.0nM、70.0nM、75.0nM、80.0nM、90.0nM、95.0nM、もしくは100nMなどの量で、または前述の量のうちのいずれか2つによって定義される範囲内の量で存在するか、または提供される、請求項1〜17のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  19. 前記第1の配列が、配列番号7に示されるアミノ酸配列または前記タンパク質配列をコードする核酸を含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  20. 前記第2の配列が、配列番号8に示されるアミノ酸配列または前記タンパク質配列をコードする核酸を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  21. 請求項1〜20のいずれか1項に記載のタンパク質配列の第1及び/または第2の配列をコードする核酸を含む発現ベクター。
  22. 前記ベクターがRNAまたはDNAである、請求項21に記載の発現ベクター。
  23. 前記ベクターがレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである、請求項21〜22のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  24. プロモーターをコードするヌクレオチド配列をさらに含む、請求項22〜23のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  25. 前記プロモーターが誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである、請求項24に記載の発現ベクター。
  26. 前記ヌクレオチド配列が配列番号20に示される核酸配列を含む、請求項24〜25のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  27. ヘテロ二量体化学誘導シグナル伝達複合体発現のための哺乳動物細胞などの細胞であって、請求項1〜20のいずれか1項に記載のタンパク質配列または請求項20〜25のいずれか1項に記載の発現ベクターを含む前記細胞。
  28. 前記細胞が前駆体T細胞または制御性T細胞である、請求項27に記載の細胞。
  29. 前記細胞が造血幹細胞である、請求項27〜28のいずれか1項に記載の細胞。
  30. 前記細胞がCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である、請求項27記載の細胞。
  31. 前記細胞が、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である、請求項30に記載の細胞。
  32. 前記細胞が、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である、請求項30に記載の細胞。
  33. 哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法であって:
    請求項27〜32のいずれか1項に記載の細胞を提供すること;
    請求項1〜20のいずれか1項に記載のCISC構成要素をコードするタンパク質配列を発現すること、または請求項21〜26のいずれか1項に記載の発現ベクターを前記細胞内で発現すること;ならびに
    前記細胞をリガンドと接触させ、それによって前記第1及び第2のCISCを二量体化させ、これが前記細胞の前記内部にシグナルを伝達すること;
    を包含する、前記方法。
  34. 前記リガンドが抗体もしくはその一部、タンパク質、小分子、または薬物を含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記リガンドが、ラパマイシンまたはラパログ、例えばエベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、AP1903、もしくはAP23573、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせであるか、あるいは前記リガンドが、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である、請求項33〜34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 前記リガンドが、0.05nM〜10nM、例えば0.05nM、0.1nM、0.5nM、1.0nM、5.0nM、10.0nM、15.0nM、20.0nM、25.0nM、30.0nM、35.0nM、40.0nM、45.0nM、50.0nM、55.0nM、60.0nM、65.0nM、70.0nM、75.0nM、80.0nM、90.0nM、95.0nM、もしくは100nMなどの量で、または前述の量のうちのいずれか2つによって定義される範囲内の量で存在するか、または提供される、請求項33〜35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 前記シグナルの伝達がサイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす、請求項33〜36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 前記シグナルの伝達がインターロイキン−2受容体(IL2R)シグナル伝達に影響を及ぼす、請求項33〜37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 前記シグナルの伝達がサイトカイン受容体の下流標的のリン酸化に影響を及ぼす、請求項33〜38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記リガンドとの接触に続いて、前記CISC構成要素を発現する細胞が異種細胞集団から選択的に増幅される、請求項33〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 前記リガンドがラパマイシンを含み、前記CISC構成要素を発現する前記細胞が、CISC発現細胞における増殖を選択的に誘導することによってインビトロまたはインビボで選択的に増幅される一方で、非CISC発現細胞において抗増殖効果を引き起こす、請求項33に記載の方法。
  42. 前記選択的に増幅する細胞が、2つの異なる遺伝子標的化事象を受け、両方の遺伝子標的化事象を受けた細胞のみが前記リガンドとの接触後に増幅することができるように、各遺伝子標的化事象が前記細胞にCISC対の一方の構成要素を与える、請求項40〜41のいずれか1項に記載の方法。
  43. CISCの構成要素をコードするタンパク質配列であって:
    ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットガンマ(IL2Rg)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第1のCISC構成要素をコードする第1の配列;ならびに
    ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びインターロイキン−2受容体サブユニットベータ(IL2Rb)シグナル伝達ドメインまたはその一部を含む第2のCISC構成要素をコードする第2の配列;を含み
    ここで前記第1のCISC構成要素及び前記第2のCISC構成要素は、発現されると、2つのホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下で、約25%の第1のCISC構成要素ホモ二量体、25%の第2のCISC構成要素ホモ二量体、及び50%の第1/第2のCISC構成要素ヘテロ二量体という集団を形成するように、配置される、前記タンパク質配列。
  44. 前記第1及び第2のCISC構成要素の前記シグナル伝達ドメインまたはその一部が、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む、請求項43に記載のタンパク質配列。
  45. 前記ホモ二量体化ドメインが、リガンド、例えばAP1903または関連のラパログ、例えば、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、もしくはAP23573、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせに対して、好ましくは同時に結合するように構成された、FKBPドメインまたはその変異体またはその一部を含む、請求項43に記載のタンパク質配列。
  46. 前記第1の配列が、配列番号11に記載のアミノ酸配列または前記タンパク質配列をコードする核酸を含む、請求項43〜45のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  47. 前記第2の配列が、配列番号10もしくは配列番号12に示されるアミノ酸配列または前記タンパク質配列をコードする核酸を含む、請求項43〜46のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  48. 請求項43〜47のいずれか1項に記載のタンパク質配列の前記第1及び/または第2の配列をコードする核酸を含む発現ベクター。
  49. 前記ベクターがRNAまたはDNAである、請求項48に記載の発現ベクター。
  50. 前記ベクターがレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである、請求項48〜49のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  51. プロモーターをコードする核酸配列をさらに含む、請求項48〜50のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  52. 前記プロモーターが誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである、請求項51に記載の発現ベクター。
  53. CISC発現用の哺乳動物細胞などの細胞であって、請求項43〜47のいずれか1項に記載のタンパク質配列または請求項48〜52のいずれか1項に記載の発現ベクターを含む前記細胞。
  54. 前記細胞が前駆体T細胞または制御性T細胞である、請求項53に記載の細胞。
  55. 前記細胞が造血幹細胞である、請求項53〜54のいずれか1項に記載の細胞。
  56. 前記細胞がCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である、請求項54記載の細胞。
  57. 前記細胞が、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である、請求項56記載の細胞。
  58. 前記細胞が、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である、請求項56に記載の細胞。
  59. 哺乳動物細胞などの細胞の内部へシグナルを活性化する方法であって:
    請求項53〜58のいずれか1項に記載の細胞を提供すること;
    請求項43〜47のいずれか1項に記載のホモ二量体CISC構成要素をコードするタンパク質配列を発現すること、または請求項48〜52のいずれか1項に記載の発現ベクターを前記細胞内で発現すること;ならびに
    前記細胞を二量体化剤と接触させ、それによって前記第1及び第2のCISC構成要素を二量体化させ、それがシグナルを前記細胞の前記内部に伝達すること、
    を包含する、前記方法。
  60. 前記二量体化剤が、リガンド、例えば、AP1903または関連分子、ラパマイシン、またはラパログ、例えばエベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、もしくはAP23573、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせである、請求項59に記載の方法。
  61. 前記シグナルの伝達がサイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす、請求項59〜60のいずれか1項に記載の方法。
  62. 前記シグナルの伝達がインターロイキン−2受容体(IL2R)シグナル伝達に影響を及ぼす、請求項59〜60のいずれか1項に記載の方法。
  63. 前記二量体化剤との接触に続いて、前記CISC構成要素を発現する細胞が、異種細胞集団から選択的に増幅される、請求項59〜62のいずれか1項に記載の方法。
  64. ラパマイシンが前記二量体化剤であり、CISC発現細胞における増殖を選択的に誘導することによってインビトロまたはインビボで細胞集団を選択的に増幅させ、一方で、非CISC発現細胞において抗増殖効果を引き起こすために使用される、請求項59〜63のいずれか1項に記載の方法。
  65. CISCをコードするタンパク質配列であって、
    ホモ二量体化ドメインまたはその一部、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、及びシグナル伝達ドメインまたはその一部を含むCISC構成要素をコードする配列;
    を含み、
    ここで、前記CISC構成要素は、発現されると、前記ホモ二量体化ドメインを架橋するように構成されたリガンドの存在下でホモ二量体の集団を形成するように配置されている、前記タンパク質配列。
  66. 前記シグナル伝達ドメインまたはその一部が、1つ以上の連結細胞質シグナル伝達ドメインを含む、請求項65記載のタンパク質配列。
  67. 前記ホモ二量体化ドメインが、好ましくは同時に、ラパマイシンなどのリガンドに結合するように構成された、FKBPドメインまたはFRBまたはその一部を含む、請求項65に記載のタンパク質配列。
  68. 前記配列が、配列番号13もしくは14に示されるアミノ酸配列、または前記タンパク質配列をコードする核酸を含む、請求項65〜67のいずれか1項に記載のタンパク質配列。
  69. 請求項65〜68のいずれか1項に記載のタンパク質配列をコードする核酸を含む発現ベクター。
  70. 前記ベクターがRNAまたはDNAである、請求項69に記載の発現ベクター。
  71. 前記ベクターがレンチウイルスベクターまたはアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターである、請求項69〜70のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  72. プロモーターをコードする核酸配列をさらに含む、請求項69〜71のいずれか1項に記載の発現ベクター。
  73. 前記プロモーターが誘導性プロモーターまたは構成的プロモーターである、請求項72に記載の発現ベクター。
  74. CISC発現のための、哺乳動物細胞などの細胞であって、請求項65〜68のいずれか1項に記載のタンパク質配列または請求項69〜73のいずれか1項に記載の発現ベクターを含む、前記細胞。
  75. 前記細胞が前駆体T細胞または制御性T細胞である、請求項74に記載の細胞。
  76. 前記細胞が造血幹細胞である、請求項74〜75のいずれか1項に記載の細胞。
  77. 前記細胞がCD34+、CD8+、またはCD4+細胞である、請求項76に記載の細胞。
  78. 前記細胞が、ナイーブCD8+T細胞、セントラルメモリーCD8+T細胞、エフェクターメモリーCD8+T細胞、及びバルクCD8+T細胞からなる群より選択されるCD8+T細胞傷害性リンパ球細胞である、請求項77に記載の細胞。
  79. 前記細胞が、ナイーブCD4+T細胞、セントラルメモリーCD4+T細胞、エフェクターメモリーCD4+T細胞、及びバルクCD4+T細胞からなる群より選択されるCD4+Tヘルパーリンパ球細胞である、請求項77に記載の細胞。
  80. 哺乳動物細胞などの細胞の内部へのシグナルを活性化する方法であって:
    請求項74〜79のいずれか1項に記載の細胞を提供すること;
    請求項65〜68のいずれか1項に記載のホモ二量体CISC構成要素をコードするタンパク質配列を発現すること、または請求項69〜73のいずれか1項に記載の発現ベクターを前記細胞内で発現すること;ならびに
    前記細胞を二量体化剤と接触させ、それによって前記CISC構成要素を二量体化させ、それがシグナルを前記細胞の前記内部に伝達すること、
    を包含する、前記方法。
  81. 前記二量体化剤が、リガンド、例えば、AP1903または類似の分子、ラパマイシン、またはラパログ、例えばエベロリムス、CCI−779、C20−メタリルラパマイシン、C16−(S)−3−メチルインドールラパマイシン、C16−iRap、AP21967、ミコフェノール酸ナトリウム、塩酸ベニジピン、もしくはAP23573、またはそれらの代謝産物、誘導体、及び/または組み合わせであるか、あるいは前記リガンドが、IMIDクラスの薬物(例えば、サリドマイド、ポマリドマイド、レナリドマイドまたは関連類似体)である、請求項80に記載の方法。
  82. 前記シグナルの伝達がサイトカインシグナル伝達に影響を及ぼす、請求項80〜81のいずれか1項に記載の方法。
  83. 前記シグナルの伝達がインターロイキン−2受容体(IL2R)シグナル伝達に影響を及ぼす、請求項80〜82のいずれか1項に記載の方法。
  84. 前記二量体化剤との接触に続いて、前記CISCを発現する細胞が、異種細胞集団から選択的に増幅される、請求項80〜83のいずれか1項に記載の方法。
  85. キットであって、以下:
    (a)請求項1〜20、43〜47、もしくは65〜68のいずれか1項に記載のタンパク質配列;
    (b)請求項21〜26、48〜52、もしくは69〜73のいずれか1項に記載の発現ベクター;及び/または
    (c)請求項27〜32、53〜58、もしくは74〜79のいずれか1項に記載の細胞、
    のうちの1つ以上を含む前記キット。
  86. 細胞の内部へのシグナルを選択的に活性化するためのシステムであって:
    請求項1〜20、43〜47、または65〜68のいずれか1項に記載のタンパク質配列をコードする核酸を含む、請求項21〜26、48〜52、または69〜73のいずれか1項に記載の発現ベクターを含む、請求項27〜32、53〜58、または74〜79のいずれか1項に記載の細胞、
    を含む、前記システム。
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