JP2020205349A - 静電チャックおよびその運転方法 - Google Patents

静電チャックおよびその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020205349A
JP2020205349A JP2019112401A JP2019112401A JP2020205349A JP 2020205349 A JP2020205349 A JP 2020205349A JP 2019112401 A JP2019112401 A JP 2019112401A JP 2019112401 A JP2019112401 A JP 2019112401A JP 2020205349 A JP2020205349 A JP 2020205349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrostatic chuck
main body
substrate
mounting surface
deformed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019112401A
Other languages
English (en)
Inventor
八代 村上
Yatsuyo Murakami
八代 村上
北林 徹夫
Tetsuo Kitabayashi
徹夫 北林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2019112401A priority Critical patent/JP2020205349A/ja
Publication of JP2020205349A publication Critical patent/JP2020205349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】変形した基板を確実に静電吸着することができる静電チャックを提供すること。【解決手段】静電チャック1は、基板Sを静電吸着するための静電チャック本体2と、静電チャック本体2が載置される載置面3aを含む支持部材3と、静電チャック本体2の第1の部分2bに対して、載置面3aに垂直な方向への変位を拘束するための拘束手段4と、静電チャック本体2の第2の部分2cを、載置面3aに対して、載置面3aに垂直な方向に変位させるための駆動手段5と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウエハなどの基板を、静電吸着力を利用して保持するための静電チャックおよびその運転方法に関する。
従来、半導体製造装置や薄型ディスプレイ製造装置において基板(半導体ウエハ等)を保持するために静電チャックが使用されている。静電チャックは、基板の吸着面を有する静電チャック本体を備えており、この静電チャック本体は、平板状のセラミックス焼結体に静電吸着用の電極を埋設して構成されている。
静電チャックによって基板を保持する際には、吸着対象である基板を静電チャック本体の吸着面に載置し、静電チャック本体に埋設された電極に電圧を印加する。これにより、基板の下面と静電チャック本体の吸着面との間に静電気力(吸引力)が発生し、基板が静電チャック本体に静電吸着される。
例えば半導体製造装置において静電チャックを使用する場合には、静電吸着力により半導体ウエハを静電チャックで保持した状態で、半導体ウエハの処理面(上面)に対して、成膜処理(CVD等)、エッチング処理、或いは露光処理などを行う。
上記の通り静電チャックは、静電気力を利用して基板を保持するように構成されているので、機械的な保持具を使用せずに基板を保持することができる。このため、静電チャックによって保持された状態にある基板の上面(特に周縁部)が機械的な保持具によって覆われることがなく、例えば半導体ウエハであれば、その処理面(上面)の全体を処理することができる。また、静電チャックは、保持した基板に対して所定の測定を行ったり、保持した基板を搬送したりする際にも用いられる。
このように静電チャックは、吸着対象の基板の下面と静電チャック本体の吸着面との間に静電気力を発生させて基板を静電吸着するものであるが、静電吸着力は吸着対象の表面同士の間に働くものである。そのため、基板の下面と静電チャック本体の吸着面とが十分に近接または接触していないと、有効な力(静電吸着力)が生じない。
したがって、静電チャックによって基板を静電吸着するためには、基板の下面と静電チャック本体の吸着面とが、吸着前の状態において、全体的に密着しているか、或いは部分的に多少離間していても、静電吸着に支障がない程度(静電吸着力によって基板を平面矯正できる程度)である必要がある。
ところが、吸着対象である基板は必ずしも平坦であるとは限らず、特に基板の大型化に伴って、基板の十分な平坦度を確保するのが難しくなってきている。すなわち、基板に撓みや反りが発生し、例えば基板の中央部が上方に突出していたり(中凸形状)、逆に中央部が下方に突出していたり(中凹形状)、或いは全体が鞍のような形状(鞍型形状)を成している場合がある。このように基板が変形していると、静電チャックによって吸着する前の状態において、基板の下面と静電チャック本体の吸着面との間に比較的大きな間隙が生じ、これによって基板の静電吸着が困難もしくは不可能となるという問題がある。
特許文献1には、基板を吸着するための吸着面を凹状に形成した静電チャックが開示されている。この従来の静電チャックは、中凹形状の基板には、ある程度対応(吸着)できるかも知れないが、中凸形状や鞍型形状の基板には対応(吸着)できないし、中凹形状の基板であっても、その変形の度合いによっては対応(吸着)できない。また、この従来の静電チャックは、その吸着面が固定的(変形不能)に凹状に形成されており、静電チャックによって吸着された基板は、静電チャックの吸着面の凹形状に対応する変形形状を成している。すなわち、上記従来の静電チャックは、変形した基板を吸着できたとしても、変形した基板を平面矯正することはできない。
特開2018−064055号公報
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、変形した基板を確実に静電吸着することができる静電チャックおよびその運転方法を提供することを目的とする。また、本発明は、変形した基板を平面矯正することができる静電チャックおよびその運転方法を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明による静電チャックは、
基板を静電吸着するための静電チャック本体と、
前記静電チャック本体が載置される載置面を含む支持部材と、
前記静電チャック本体の第1の部分に対して、前記載置面に垂直な方向への変位を拘束するための拘束手段と、
前記静電チャック本体の第2の部分を、前記載置面に対して、前記載置面に垂直な方向に変位させるための駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
上記特徴を備えた本発明の静電チャックによれば、拘束手段および駆動手段によって静電チャック本体を変形させ、変形した静電チャック本体によって基板を静電吸着することにより、基板が変形している場合でも確実に吸着することができる。
また、変形した基板を静電チャック本体により静電吸着した後、拘束手段及び駆動手段による静電チャック本体の変形操作を解除することにより、静電チャック本体が変形状態から平坦状態に復帰して、支持部材の載置面上に平坦形状の静電チャック本体が載置された状態になる。これにより、変形していた基板が静電チャック本体と一体に平坦化されて平面矯正される。
このように本発明は、変形した基板の確実な吸着と、変形した基板の平面矯正という二つの効果を奏することができる。
[2]また、本発明の静電チャックにおいて、
前記拘束手段は、前記載置面から離間する方向への前記第1の部分の変位を拘束するように構成されており、
前記駆動手段は、前記第1の部分が前記拘束手段によって拘束された状態において、前記第2の部分に外力を付与して前記載置面から離間する方向に前記第2の部分を変位させるように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成によって、基板の変形状態に応じて、静電チャック本体を適切に変形させることができる。
[3]また、本発明の静電チャックにおいて、
前記拘束手段は、前記第1の部分を前記載置面から離間させると共に、前記載置面に接近する方向への前記第1の部分の変位を拘束するように構成されており、
前記駆動手段は、前記第1の部分を前記拘束手段によって前記載置面から離間させた状態において、前記第2の部分に外力を付与して前記載置面に接近する方向に前記第2の部分を変位させるように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成によって、基板の変形状態に応じて、静電チャック本体を適切に変形させることができる。
[4]また、本発明の静電チャックにおいて、
前記拘束手段は、前記第1の部分を前記載置面から離間させた際に前記静電チャック本体の下面と前記載置面との間に密閉空間を形成するように構成されており、
前記駆動手段は、前記密閉空間の内部を排気するための排気手段を有することが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成によって、基板の変形状態に応じて、静電チャック本体を適切に変形させることができる。特に、中凹形状に変形した基板の吸着に好適である。
[5]また、本発明の静電チャックにおいて、
前記拘束手段は、拘束すべき前記第1の部分の位置を変更できるように構成されていることが好ましい。
これにより、対応可能な基板の変形態様に関する自由度を高めることができる。
[6]また、本発明の静電チャックにおいて、
前記駆動手段は、駆動すべき前記第2の部分の位置を変更できるように構成されていることが好ましい。
これにより、対応可能な基板変形形状に関する自由度を高めることができる。
[7]上記課題を解決するために、本発明は、上記いずれかの静電チャックの運転方法であって、
前記拘束手段によって、前記静電チャック本体の前記第1の部分に対して、前記載置面に垂直な方向への変位を拘束する拘束工程と、
前記駆動手段によって、前記静電チャック本体の前記第2の部分を、前記載置面に対して、前記載置面に垂直な方向に変位させる変位工程と、
前記拘束工程及び前記変位工程によって変形された前記静電チャック本体によって、変形した前記基板を静電吸着する吸着工程と、
前記駆動手段による前記第2の部分の変位を解除することにより、前記基板を前記静電チャック本体と一体に平坦化する平坦化工程と、を備えたことを特徴とする。
上記特徴を備えた本発明の静電チャックの運転方法によれば、拘束工程および変位工程によって静電チャック本体を変形させ、変形した静電チャック本体によって基板を静電吸着することにより、基板が変形している場合でも確実に吸着することができる。
また、変形した基板を静電チャック本体により静電吸着した後、静電チャック本体の変形操作を解除することにより、静電チャック本体が変形状態から平坦状態に復帰して、支持部材の載置面上に平坦形状の静電チャック本体が載置された状態になる。これにより、変形していた基板が静電チャック本体と一体に平坦化されて平面矯正される。
このように本発明は、変形した基板の確実な吸着と、変形した基板の平面矯正という二つの効果を奏することができる。
本発明の一実施形態である静電チャックの縦断面図。 図1に示した静電チャックの平面図。 図1に示した静電チャックの静電チャック本体を拡大して示した縦断面図。 図1に示した静電チャックの運転方法を説明するための図であり、(a)は静電チャック本体を変形させた状態を示し、(b)は変形状態の静電チャック本体に、変形した基板を載置して、静電吸着した状態を示し、(c)は静電吸着した基板を平面矯正した状態を示す。 図1に示した実施形態の一変形例である静電チャックの平面図。 図5に示した静電チャックの底面図。 図1に示した実施形態の他の変形例である静電チャックの平面図。 図7に示した静電チャックの底面図。 図1に示した実施形態の他の変形例である静電チャックの平面図。 図9に示した静電チャックの底面図。 本発明の他の実施形態である静電チャックの縦断面図。 図11に示した静電チャックの平面図。 図11に示した静電チャックの底面図。 図11に示した実施形態の変形例である静電チャックの縦断面図。 図11に示した実施形態の他の変形例である静電チャックの底面図。 本発明のさらに他の実施形態である静電チャックの縦断面図。 図16に示した静電チャックの平面図。 図16に示した静電チャックの運転方法を説明するための図であり、(a)は静電チャック本体を支持部材の載置面から離間させた状態を示し、(b)は静電チャック本体を変形させた状態を示し、(c)は変形状態の静電チャック本体に、変形した基板を載置する様子を示す。 図16に示した静電チャックの運転方法を説明するための図であり、(a)は変形状態の静電チャック本体に、変形した基板を載置して静電吸着した状態を示し、(b)は静電吸着した基板を平面矯正した状態を示し、(c)は静電チャック本体を支持部材の載置面に載置した状態を示す。
以下、本発明の実施形態である静電チャックおよびその運転方法について、図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態による静電チャック1を示しており、図3はこの静電チャック1の静電チャック本体2を拡大して示している。本実施形態による静電チャック1は、特に、半導体製造装置において半導体ウエハ(円形形状の基板)を吸着保持するのに適している。
図1および図2に示したように、本実施形態による静電チャック1は、基板を静電吸着するための静電チャック本体2を有し、静電チャック本体2の上面が基板の吸着面2aを形成している。静電チャック本体2は、自然状態において平坦な形状を備えており、その下方に配置された支持部材3の平坦な載置面3aに載置されている。
支持部材3の上面周縁部には、環状の拘束部材(拘束手段)4が固定して設けられている。支持部材3に対する拘束部材4の固定方法としては、例えば、拘束部材4を上下方向に貫通する貫通孔にネジ部材を挿通し、支持部材3の上面に形成したネジ穴にこのネジ部材を螺着して締結する。環状の拘束部材4の下面内周部には環状の段部4aが形成されており、この環状の段部4aに静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bが嵌合されている。これにより、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bの、支持部材3の載置面3aに垂直な方向で載置面3aから離間する方向への変位が拘束される。
支持部材3の中央部には、支持部材3の下面から載置面(上面)2aまで貫通する貫通孔3bが形成されている。貫通孔3bの内部には、棒形状の駆動部材5が上下方向に移動可能に挿入されている。駆動部材5は、例えばピエゾ素子(圧電アクチュエータ)、リニアモーターなどの駆動源(図示を省略)によって上下方向に移動させることができる。駆動部材5の駆動源は、支持部材3、または支持部材3に対して位置が固定されている他の部材に固定されている。駆動部材5およびその駆動源によって、本発明における駆動手段が構成されている。
図1に示した状態から、駆動源によって駆動部材5を上方に移動させて、支持部材3の載置面3aから駆動部材5の先端部5aを突出させると、静電チャック本体2の中央部(第2の部分)2cが、駆動部材5の先端部5aによって押圧され、静電チャック本体2が弾性変形して、支持部材3の載置面3aに対して垂直な方向で載置面3aから離間する方向に変位する。このとき、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bは環状の拘束部材4によって上方への変位が拘束されているので、静電チャック本体2は、その中央部(第2の部分)2cが最も上方に変位した凸形状に変形する。ここで、静電チャック本体2の中央部2cの変位量は、駆動部材5の移動量を制御することによって制御することができる。
図3に示したように、静電チャック本体2は、円形平板状のセラミックス焼結体2dと、セラミックス焼結体2dの内部に埋設された双極の電極2eを備えている。セラミックス焼結体2dの吸着面2aと反対側の面(下面)から、双極の電極2eのそれぞれに到達する各端子孔2fが形成されている。各端子孔2fには、各電極2eに電圧を付与するための各端子2gが挿入されており、各端子2gを介して外部電源から各電極2eに電圧が付与されるように構成されている。図示しないが、各端子2gを外部電源に接続するため、支持部材3には貫通孔などの導出経路が設けられている。
静電チャック1を、例えば半導体製造装置(成膜装置等)において使用する場合には、セラミックス焼結体2dの材質は、ハロゲン系のガス(例えばCF、SF、NF、ClF)に対する耐腐食性が高いものが好ましい。例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウムおよびアルミニウムの複合酸化物、酸化マグネシウム、またはフッ化物があげられる。
静電チャック本体2を形成するセラミックス焼結体2dの材質や厚みには特に制約はないが、駆動部材5によって外力を付与して静電チャック本体2を弾性変形させる関係上、静電チャック本体2は比較的剛性が低い方が好ましい。例えば、セラミックス焼結体2dとしてアルミナ(Al)や窒化アルミニウムを使用し、その厚みを5mm以下にすることが好ましい。
静電チャック本体2が載置される支持部材3の材質としては、金属またはセラミックスが好適である。また、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bの変位を拘束する環状の拘束部材4の材質も、金属またはセラミックスが好適である。
静電チャック本体2の内部に、加熱用電極を追加して埋設することにより、基板の吸着保持機能に加えて、基板の加熱機能を備えた静電チャックを構成することができる。基板の加熱は、例えば半導体製造装置において半導体ウエハを成膜処理する際に行われる。半導体ウエハの成膜処理において高い面内均一性を確保するために、半導体ウエハをその全面にわたって均一に加熱する必要がある。そのため、基板の下面の全体が、静電チャック本体2の吸着面2aに密着していることが重要であり、本実施形態による静電チャック1は、このような場合に好適である。
次に、本実施形態による静電チャック1の運転方法について、図4を参照して説明する。
図4(a)に示したように、静電チャック本体2の周縁部2bの上方への移動を拘束部材4によって拘束した状態において(拘束工程)、駆動部材5を上方に移動させてその先端部5aを支持部材3の載置面3aから突出させ、静電チャック本体2の中央部(第2の部分)2cを上方に押し上げる(変位工程)。静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bは環状の拘束部材4によって上方への変位が拘束されているので、静電チャック本体2は、その中央部2cが最も上方に変位した凸形状に変形する。
このように静電チャック本体2を凸形状に変形させた状態で、図4(b)に示したように、中央部が上方に突出した形状(中凸形状)の円形の基板Sを、静電チャック本体2の吸着面2aに載置する。このとき、静電チャック本体2の吸着面2aは凸形状に変形しているので、中凸形状の基板Sの変形した下面と静電チャック本体2の吸着面2aとを、全体として十分に近接または接触させることができる。
静電チャック本体2の吸着面2aに基板Sを載置した状態で、静電チャック本体2の電極2eに電圧を印加する。すると、基板Sの下面と静電チャック本体2の吸着面2aとの間に静電気力が発生し、基板Sが静電チャック本体2の吸着面2aに吸着される(吸着工程)。このとき、静電チャック本体2の吸着面2aを予め凸形状に変形させ、中凸形状の基板Sの変形した下面に対して全体として十分に近接または接触するようにしたので、基板Sの下面と静電チャック本体2の吸着面2aとの間に十分な静電気力が全面にわたって発生する。これにより、変形した基板Sであっても、静電チャック本体2によって確実に吸着することができる。
ここで、静電チャック本体2の吸着面2aの変形量は、例えば、適切な計測装置によって予め計測しておいた基板Sの変形量に応じて設定することができる。
図4(b)に示したように静電チャック本体2の変形した吸着面2aによって、変形した基板Sを吸着保持したら、図4(c)に示したように、駆動部材5を下降させ、駆動部材5による静電チャック本体2への外力の付与を解除する。これにより、弾性変形していた静電チャック本体2が、本来(自然状態)の平坦形状に復帰する(平坦化工程)。このとき、基板Sは静電チャック本体2の吸着面2aにしっかりと吸着保持されているので、弾性変形状態から平坦形状に復帰する静電チャック本体2と一体に基板Sの形状が変化し、基板Sの形状が変形形状から平坦形状へと平面矯正される。
以上述べたように、本実施形態による静電チャック1によれば、基板Sが変形している場合であっても、静電チャック本体2の吸着面2aを予め変形させた状態で基板Sを静電吸着することができるので、変形した基板Sを確実に吸着保持することができる。
静電チャック1が基板Sの保持手段と加熱手段とを兼ねている場合には、基板Sの下面の全体を静電チャック本体2の吸着面2aにしっかりと吸着させることにより、基板Sの全体を高い面内均一性の下で加熱することができる。これにより、例えば半導体ウエハの処理(成膜処理等)において高い面内均一性を確保することができる。
また、変形した基板Sを、静電チャック本体2の変形した吸着面2aによってしっかりと吸着保持した状態で、静電チャック本体2を平坦形状に復帰させることによって、変形した基板Sを平面矯正することができる。
例えば、半導体製造装置において半導体ウエハに対して露光処理を行う際には、半導体ウエハの処理面(上面)に対して高い平坦度が要求されるが、吸着前の半導体ウエハが変形している場合であっても、本実施形態の静電チャック1によって、変形した半導体ウエハを平坦矯正することにより、露光処理に必要な高い平坦度の要求を満たすことができる。
また、本実施形態による静電チャック1によれば、駆動部材5の移動量を制御することによって静電チャック本体2の変形量を制御することができるので、吸着対象の基板Sの変形量に応じて静電チャック本体2の変形量を制御することにより、変形した基板Sを確実に吸着保持することができる。
本実施形態による静電チャック1の一実施例として、静電チャック本体2を形成するセラミックス焼結体2dに、直径320mm、厚さ2mmのアルミナ(Al)を使用した。この静電チャック本体2に対して、圧電アクチュエータで300Nの外力を付与したところ、中央部2cの変形量(撓み)が約600μmであった。
また、他の実施例として、静電チャック本体2を形成するセラミックス焼結体2dに、直径320mm、厚さ4mmのアルミナ(Al)を使用した。この静電チャック本体2に対して、圧電アクチュエータで800Nの外力を付与したところ、中央部2cの変形量(撓み)が約200μmであった。
また、他の実施例として、静電チャック本体2を形成するセラミックス焼結体2dに、直径320mm、厚さ5mmのアルミナ(Al)を使用した。この静電チャック本体2に対して、圧電アクチュエータで2000Nの外力を付与したところ、中央部2cの変形量(撓み)が約270μmであった。
静電チャック本体2の厚みが薄いほど変形しやすくなる(変形量が大きくなる)が、構造部材としての材料強度を確保するという設計上の制約があるので、200μm程度の変位を確保するためには、厚みを5mm程度以下にすることが好ましい。静電チャック本体2は内部に電極2eを埋設するために、厚みを0.5mm以上にすることが好ましく、1mm以上にすることがより好ましい。
次に、上記実施形態(図1等)の一変形例である静電チャック1Aについて、図5および図6を参照して説明する。
上記実施形態(図1等)においては、環状の拘束部材4によって静電チャック本体2の周縁部2bがその全周にわたって拘束されているが、本変形例においては、静電チャック本体2の周縁部2bにおける2カ所を拘束するように構成されている。
すなわち、図5(平面図)に示したように、本変形例による静電チャック1Aは、静電チャック本体2の周縁部2bを局所的に拘束する一対の拘束部材4Aを備えている。一対の拘束部材4Aは、静電チャック本体2の直径方向(X軸方向)において対向する位置に配置されている。支持部材3に対する拘束部材4Aの固定方法としては、例えば、拘束部材4Aを上下方向に貫通する貫通孔にネジ部材を挿通し、支持部材3の上面に形成したネジ穴にネジ部材を螺着して締結する。
また、本変形例による静電チャック1Aは、図6(底面図)に示したように、一対(複数)の駆動部材5を備えている。一対の駆動部材5は、X軸方向に直交する静電チャック本体2の直径方向(Y軸方向)において対向する位置に配置されている。
本変形例による静電チャック1Aにおいて、一対の駆動部材5を上方に移動させて静電チャック本体2を押し上げると、Y軸方向の直径に沿った部分の静電チャック本体2が上方に突出する。これにより、静電チャック本体2が全体として鞍型に変形する。
静電チャック本体2が鞍型に変形した状態で、同じく鞍型に変形した基板Sを、静電チャック本体2の鞍型の形状に方向を合わせつつ、静電チャック本体2の吸着面2aに載置する。これにより、鞍型に変形した基板Sの変形した下面と静電チャック本体2の吸着面2aとを、全体として十分に近接または接触させることができる。そのため、本変形例による静電チャック1Aにおいても、変形した基板Sを確実に吸着保持することができ、また、駆動部材5による外力の付与を解除することにより、変形した基板Sを平面矯正することができる。
次に、上記実施形態(図1等)の他の変形例である静電チャック1Bについて、図7および図8を参照して説明する。
上記実施形態(図1等)においては、環状の拘束部材4によって静電チャック本体2の周縁部2bがその全周にわたって拘束されているが、本変形例においては、静電チャック本体2の周縁部2bにおける3カ所を拘束するように構成されている。
すなわち、図7(平面図)に示したように、本変形例による静電チャック1Bは、静電チャック本体2の周縁部2bを局所的に拘束する3つの拘束部材4Aを備えている。3つの拘束部材4Aは、静電チャック本体2の周方向において等角度間隔(120度間隔)で配置されている。支持部材3に対する拘束部材4Aの固定方法としては、例えば、拘束部材4Aを上下方向に貫通する貫通孔にネジ部材を挿通し、支持部材3の上面に形成したネジ穴にネジ部材を螺着して締結する。
また、本変形例による静電チャック1Bは、図8(底面図)に示したように、中央部に駆動部材5が配置されている(上記実施形態(図1等)と同様)。本変形例による静電チャック1Bにおいて、駆動部材5を上方に移動させて静電チャック本体2の中央部2cを押し上げると、静電チャック本体2の中央部2cが上方に突出する。これにより、静電チャック本体2が凸形状に変形するので、上記実施形態(図1等)と同様に、変形した基板Sを確実に吸着保持することができ、また、駆動部材5による外力の付与を解除することにより、変形した基板Sを平面矯正することができる。
次に、上記実施形態(図1等)の他の変形例である静電チャック1Cについて、図9および図10を参照して説明する。
本変形例による静電チャック1Cの概略構成は、図5および図6に示した上記変形例の構成と、図7および図8に示した上記変形例の構成とを組み合わせたものである。
すなわち、本変形例による静電チャック1Cは、図9および図10に示したように、120度の等角度間隔の3つの位置に拘束部材4Aを配置する形態(第1形態)と、直径方向において対向する2つの位置に拘束部材4Aを配置する形態(第2形態)とを適宜切り替えることができる。これら2つの形態を切り替え可能とするために、例えば上述のネジ部材による締結方法を採用することにより、拘束部材4Aが支持部材3に対して着脱自在に設けられている。これにより、拘束部材4Aによる静電チャック本体2の拘束箇所(第1の部分)の面内方向の位置を適宜変更することができる。
第1形態(3カ所拘束)においては、中央の駆動部材5を駆動して静電チャック本体2の中央部2cを上方に押し上げて、中凸形状に変形させる。第2形態(2カ所拘束)においては、中央の駆動部材5を除く他の2つの駆動部材5(或いは3つすべての駆動部材5)を駆動して、Y軸方向の直径に沿った部分の静電チャック本体2を押し上げて、静電チャック本体2を鞍型形状に変形させる。
本変形例による静電チャック1Cにおいては、基板Sの変形形状(中凸形状または鞍型形状)に応じて、拘束部材4Aの設置数と設置位置を変更して、上記2つの形態を適宜使い分けることにより、基板Sの変形形状が中凸形状であっても、鞍型形状であっても、適切に対応することができる。
次に、本発明の他の実施形態による静電チャック1Dおよびその運転方法について、図11乃至図13を参照して説明する。
本実施形態による静電チャック1Dは、静電チャック本体2の周縁部2bではなく、中央部(第1の部分)2cの変位が拘束されている。すなわち、静電チャック本体2および支持部材3のそれぞれの中心位置に貫通孔が形成されており、これらの貫通孔に拘束部材4Bが挿通されている。拘束部材4Bは頭部4bを有し、この頭部4bは静電チャック本体2の貫通孔のザグリ穴の中に収納されており、静電チャック本体2の吸着面2aから突出していない。拘束部材4Bは、支持部材3、または支持部材3に対して位置が固定されている他の部材に固定されている。これにより、静電チャック本体2の中央部(第1の部分)2cの上方への変位が拘束されている。なお、拘束部材4Bの側周面に雄ネジを形成し、支持部材3の中央部の貫通孔の内周面に雌ネジを形成して、両者を螺着するようにしても良い。
図13に示したように、支持部材3には、120度の等角度間隔で、支持部材3の下面から載置面(上面)3aまで貫通する3つの貫通孔3bが形成されている。図1等に示した上記実施形態の同様に、貫通孔3bの内部には、棒形状の駆動部材5が上下方向に移動可能に挿入されている。駆動部材5は、例えばピエゾ素子(圧電アクチュエータ)、リニアモーターなどの駆動源(図示を省略)によって上下方向に移動させることができる。駆動部材5の駆動源は、支持部材3、または支持部材3に対して位置が固定されている他の部材に固定されている。駆動部材5およびその駆動源によって、本発明における駆動手段が構成されている。
本実施形態においては、静電チャック本体2の中央部(第1の部分)2cの垂直方向への変位が拘束部材4Bによって拘束されている。そして、図11に示した状態から、駆動源によって3つの駆動部材5を上方に移動させて支持部材3の載置面3aからその先端部5aを突出させると、静電チャック本体2の周縁部(第2の部分)2bが、駆動部材5の先端部5aによって押圧され、静電チャック本体2が弾性変形して、支持部材3の載置面3aに対して垂直な方向で載置面3aから離間する方向に変位する。このとき、静電チャック本体2の中央部(第1の部分)2cは拘束部材4Bによって上方への変位が拘束されているので、静電チャック本体2は、その周縁部2bが最も上方に変位した凹形状に変形する。ここで、静電チャック本体2の中央部2cの変位量は、駆動部材4Bの移動量を制御することによって制御することができる。
上記の通り、本実施形態による静電チャック1Dにおいては、静電チャック本体2の吸着面2aを中凹形状に変形させることができる。そのため、吸着対象の基板Sが中凹形状に変形している場合でも、図1等に示した上記実施形態と同様に、静電チャック1Dによって基板Sを確実に吸着保持することができ、また、基板Sを静電チャック本体2で吸着した後、駆動部材5を降下させて静電チャック本体2を平板形状に復帰させることで、変形した基板Sを平面矯正することができる。
図11等に示した上記実施形態の一変形例としては、図14に示したように、静電チャック本体2の下面中心位置に突起部2hを形成し、この突起部2hを、拘束部材4Bの先端に設けた把持部4cによって把持し、これにより静電チャック本体2の中央部(第1の部分)2cの上方への変位を拘束するようにしても良い。
図11等に示した上記実施形態の他の変形例としては、駆動部材5によって駆動されるべき静電チャック本体2の被駆動部分(第2の部分)の面内方向における位置を、適宜変更できるようにしても良い。例えば、図15(底面図)に示したように、支持部材3を上下方向に貫通する貫通部分を、支持部材3の中心から放射状に延びる複数の細長貫通部3cとして形成する。そして、複数の駆動部材5を、複数の細長貫通部3c内の任意の位置に配置できるようにする。これにより、静電チャック本体2を様々な形状に変形させることが可能となり、吸着対象の基板Sが複雑な変形形状を呈している場合でも対応することができる。
なお、図15に示した放射方向の延びる複数の細長貫通部3cに代えて、或いはこれらに加えて、適宜の位置に複数の貫通孔3bを設けるようにしても良い。
次に、本発明の他の実施形態による静電チャック1Eおよびその運転方法について、図16乃至図19を参照して説明する。
本実施形態による静電チャック1Eにおいては、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bに対応する位置に、支持部材3を上下方向に貫通する環状貫通部3dが形成されている。環状貫通部3dの内部には、環状の拘束部材4Cが上下方向に移動可能に挿入されている。環状の拘束部材4Cの上端には、環状のシール部材6が設けられている。環状の拘束部材4Cは、例えばピエゾ素子(圧電アクチュエータ)、リニアモーターなどの駆動源(図示を省略)によって上下方向に移動させることができる。拘束部材4Cの駆動源は、支持部材3、または支持部材3に対して位置が固定されている他の部材に固定されている。
拘束部材4Cおよびその駆動源によって、本発明における拘束手段が構成されている。この拘束手段は、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bを支持部材3の載置面3aから押し上げて離間させると共に、載置面3aに接近する方向への静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bの変位を拘束する。
また、この拘束手段は、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bを支持部材3の載置面3aから離間させた際に、静電チャック本体2の下面と支持部材3の載置面3aとの間に密閉空間を形成するように構成されている。
静電チャック本体2の中央部(第2の部分)2cに対応する支持部材3の中央部には、支持部材3を上下方向に貫通する排気口(排気手段)7が形成されている。排気口7には、真空ポンプなどの排気装置が排気ラインを介して接続されている。
排気口7は、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bを環状の拘束部材4cによって支持部材3の載置面3aから離間させた状態において、静電チャック本体2の中央部(第2の部分)2cに外力を付与して、支持部材3の載置面3aに接近する方向に静電チャック本体2の中央部2cを変位させる駆動手段を構成している。
次に、本実施形態による静電チャック1Eの運転方法について、図18および図19を参照して説明する。
図18(a)に示したように、環状の拘束部材4Cを上方に移動させて、静電チャック本体2を押し上げて支持部材3の載置面3aから離間させる。この状態においては、静電チャック本体2の周縁部(第1の部分)2bは、支持部材3の載置面3aに近づく方向への変位が拘束されている(拘束工程)。
環状の拘束部材4Cの上端には環状のシール部材6が設けられているので、静電チャック本体2の下面と支持部材3の載置面3aとの間に密閉空間8が形成される。この状態において、真空ポンプ等の排気装置を駆動して、排気口7を介して密閉空間8の内部を排気する。すると、密閉空間8の内部が真空状態となり、図18(b)に示したように静電チャック本体2の中央部(第2の部分)2cが下方に変位して、静電チャック本体2が中凹形状に変形する(変位工程)。
このように静電チャック本体2が中凹形状に変形した状態において、図18(c)および図19(a)に示したように、中凹形状に変形した基板Sを静電チャック本体2の吸着面2aに載置する。このとき、静電チャック本体2の吸着面2aは中凹形状に変形しているので、中凹形状の基板Sの変形した下面と静電チャック本体2の吸着面2aとを、全体として十分に近接または接触させることができる。
静電チャック本体2の吸着面2aに基板Sを載置した状態で、静電チャック本体2の電極2eに電圧を印加する。すると、基板Sの下面と静電チャック本体2の吸着面2aとの間に静電気力が発生し、基板Sが静電チャック本体2の吸着面2aに吸着される(吸着工程)。このとき、静電チャック本体2の吸着面2aを予め中凹形状に変形させ、中凹形状に変形した基板Sの変形した下面に対して全体として十分に近接または接触するようにしたので、基板Sの下面と静電チャック本体2の吸着面2aとの間に十分な静電気力が全面にわたって発生する。これにより、変形した基板Sであっても、静電チャック本体2によって確実に吸着することができる。
ここで、静電チャック本体2の吸着面の変形量は、例えば、適切な計測装置によって予め計測しておいた基板Sの変形量に応じて排気装置の吸引力を調整することにより設定することができる。
図19(a)に示したように静電チャック本体2の変形した吸着面2aによって、変形した基板Sを吸着保持したら、排気装置を停止して、静電チャック本体2への吸引力(外力)の付与を解除する。これにより、図19(b)に示したように、弾性変形していた静電チャック本体2が、本来(自然状態)の平坦形状に復帰する(平坦化工程)。このとき、基板Sは静電チャック本体2の吸着面2aにしっかりと吸着保持されているので、弾性変形状態から平坦形状に復帰する静電チャック本体2と一体に基板Sの形状が変化し、基板Sの形状が変形形状から平坦形状へと平面矯正される。
次に、拘束部材4Cを下方に移動させて、平坦形状の静電チャック本体2を支持部材3の載置面3aに載置する。
本実施形態による静電チャック1Eにおいても、図1等に示した上記実施形態による静電チャック1と同様の効果を得ることができる。
1、1A、1B、1C、1D、1E 静電チャック
2 静電チャック本体
2a 静電チャック本体の吸着面
2b 静電チャック本体の周縁部(第1の部分または第2の部分)
2c 静電チャック本体の中央部(第2の部分または第1の部分)
2d 静電チャック本体のセラミックス焼結体
2e 静電チャック本体の電極
2f 静電チャック本体の端子孔
2g 静電チャック本体の端子
2h 静電チャック本体の突起部
3 支持部材
3a 支持部材の載置面
3b 支持部材の貫通孔
3c 支持部材の細長貫通部
3d 支持部材の環状貫通部
4、4A、4B、4C 拘束部材(拘束手段)
4a 拘束部材の環状の段部
4b 拘束部材の頭部
4c 拘束部材の把持部
5 駆動部材(駆動手段)
5a 駆動部材の先端部
6 環状のシール部材
7 排気口(排気手段)
8 密閉空間
S 基板

Claims (7)

  1. 基板を静電吸着するための静電チャック本体と、
    前記静電チャック本体が載置される載置面を含む支持部材と、
    前記静電チャック本体の第1の部分に対して、前記載置面に垂直な方向への変位を拘束するための拘束手段と、
    前記静電チャック本体の第2の部分を、前記載置面に対して、前記載置面に垂直な方向に変位させるための駆動手段と、を備えたことを特徴とする静電チャック。
  2. 前記拘束手段は、前記載置面から離間する方向への前記第1の部分の変位を拘束するように構成されており、
    前記駆動手段は、前記第1の部分が前記拘束手段によって拘束された状態において、前記第2の部分に外力を付与して前記載置面から離間する方向に前記第2の部分を変位させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の静電チャック。
  3. 前記拘束手段は、前記第1の部分を前記載置面から離間させると共に、前記載置面に接近する方向への前記第1の部分の変位を拘束するように構成されており、
    前記駆動手段は、前記第1の部分を前記拘束手段によって前記載置面から離間させた状態において、前記第2の部分に外力を付与して前記載置面に接近する方向に前記第2の部分を変位させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の静電チャック。
  4. 前記拘束手段は、前記第1の部分を前記載置面から離間させた際に前記静電チャック本体の下面と前記載置面との間に密閉空間を形成するように構成されており、
    前記駆動手段は、前記密閉空間の内部を排気するための排気手段を有することを特徴とする請求項3記載の静電チャック。
  5. 前記拘束手段は、拘束すべき前記第1の部分の位置を変更できるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の静電チャック。
  6. 前記駆動手段は、駆動すべき前記第2の部分の位置を変更できるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の静電チャック。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の静電チャックの運転方法であって、
    前記拘束手段によって、前記静電チャック本体の前記第1の部分に対して、前記載置面に垂直な方向への変位を拘束する拘束工程と、
    前記駆動手段によって、前記静電チャック本体の前記第2の部分を、前記載置面に対して、前記載置面に垂直な方向に変位させる変位工程と、
    前記拘束工程及び前記変位工程によって変形された前記静電チャック本体によって、変形した前記基板を静電吸着する吸着工程と、
    前記駆動手段による前記第2の部分の変位を解除することにより、前記基板を前記静電チャック本体と一体に平坦化する平坦化工程と、を備えたことを特徴とする静電チャックの運転方法。
JP2019112401A 2019-06-17 2019-06-17 静電チャックおよびその運転方法 Pending JP2020205349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019112401A JP2020205349A (ja) 2019-06-17 2019-06-17 静電チャックおよびその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019112401A JP2020205349A (ja) 2019-06-17 2019-06-17 静電チャックおよびその運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020205349A true JP2020205349A (ja) 2020-12-24

Family

ID=73837602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019112401A Pending JP2020205349A (ja) 2019-06-17 2019-06-17 静電チャックおよびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020205349A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113562091A (zh) * 2021-06-08 2021-10-29 浙江大学 柔性静电吸盘

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000124299A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2007242826A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 成膜装置及び成膜方法
WO2009125867A1 (ja) * 2008-04-11 2009-10-15 株式会社ニコン ステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2010189257A (ja) * 2009-02-12 2010-09-02 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives 結晶粒の方位を制御する結晶化法
JP2011101581A (ja) * 2009-10-09 2011-05-19 Tokyo Electron Ltd アクチュエータ素子およびシート状アクチュエータ
US9281252B1 (en) * 2014-10-24 2016-03-08 Globalfoundries Inc. Method comprising applying an external mechanical stress to a semiconductor structure and semiconductor processing tool
JP2018064055A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日本碍子株式会社 半導体製造装置用部材及びその製法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000124299A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2007242826A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 成膜装置及び成膜方法
WO2009125867A1 (ja) * 2008-04-11 2009-10-15 株式会社ニコン ステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2010189257A (ja) * 2009-02-12 2010-09-02 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives 結晶粒の方位を制御する結晶化法
JP2011101581A (ja) * 2009-10-09 2011-05-19 Tokyo Electron Ltd アクチュエータ素子およびシート状アクチュエータ
US9281252B1 (en) * 2014-10-24 2016-03-08 Globalfoundries Inc. Method comprising applying an external mechanical stress to a semiconductor structure and semiconductor processing tool
JP2018064055A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日本碍子株式会社 半導体製造装置用部材及びその製法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113562091A (zh) * 2021-06-08 2021-10-29 浙江大学 柔性静电吸盘
CN113562091B (zh) * 2021-06-08 2022-08-26 浙江大学 柔性静电吸盘

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI600110B (zh) 用於較小晶圓及晶圓片之晶圓載具
TWI654713B (zh) 靜電夾具與半導體液晶製造設備
JP6526795B2 (ja) 基板の保持方法
JP2018517054A (ja) アライナ構造及びアライン方法
JP4839294B2 (ja) 半導体ウエハ保持装置
WO2021111732A1 (ja) 吸着保持装置及び対象物表面加工方法
JP2017506429A (ja) 静電力による半導体ボンディング強化用のデバイス、システムおよび方法
JPH09283608A (ja) 静電チャック
JP2020205349A (ja) 静電チャックおよびその運転方法
JP2006253352A (ja) 吸着装置
TWI640060B (zh) Separation method and manufacturing method of holding device
JP7312031B2 (ja) 静電チャックおよびその運転方法
JP4539981B2 (ja) 基板保持装置
KR20200075502A (ko) 웨이퍼 크기 확장 장치 및 이를 포함하는 웨이퍼 정렬 장치
JP5881686B2 (ja) 高温において機械的な固定する能力を備えている、加熱される静電チャック
JPS63141313A (ja) 薄板変形装置
TWI655711B (zh) 夾持裝置以及夾持方法
JP2016001641A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JP7122174B2 (ja) 静電チャック、および、静電チャックの製造方法
JP7329997B2 (ja) 静電チャック装置
JP2000021963A (ja) 静電吸着装置
CN210575889U (zh) 静电吸盘
KR20200074544A (ko) 웨이퍼 크기 확장 장치 및 이를 포함하는 웨이퍼 정렬 장치
JP2005191338A (ja) 基板の保持装置および方法
JPH10261697A (ja) 静電チャック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240301

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20240313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240702