JP2020204858A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両において撮影された画像に基づいて、車両の同乗者数を容易に特定可能な情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムにおいて、車両に搭載されたドライブレコーダの制御部は、車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得するインカメラ映像取得部401と、取得した撮影データに基づいて、車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行う画像認識部402と、抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定する同乗者数特定部403と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、車両において撮影される画像を用いる情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラムに関する。
従来、自動車のような車両において画像を撮影するための技術として、例えば車載用の映像記録装置(所謂、ドライブレコーダ)や、車両の運転者を撮影可能な車載端末(例えば、特許文献1参照)などが知られている。特許文献1は、車載端末によって撮影される運転者の画像データが運転者データベースの画像データと一致する場合、車載端末によって計測される走行距離に応じた保険料を積算するシステムを開示する。
特許文献1に開示のシステムでは、車両の運転者が撮影および認証される一方、車両の同乗者は撮影および認証の対象にならないため、車両の同乗者数を特定するのが困難である。本発明の一形態は、車両において撮影された画像に基づいて、車両の同乗者数を容易に特定可能な情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラムの提供を目的とする。
本発明の一形態に係る情報処理装置は、車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得する第一取得部と、取得した前記撮影データに基づいて、前記車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行う画像認識部と、抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定する特定部とを有する。
本発明の一形態に係る制御方法は、情報処理装置に実行させる制御方法であって、車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得するステップと、取得した前記撮影データに基づいて、前記車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行うステップと、抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定するステップとを含む。
本発明の一形態に係る制御プログラムは、情報処理装置に、車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得する機能と、取得した前記撮影データに基づいて、前記車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行う機能と、抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定する機能とを実現させる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について説明する。図1は、第一実施形態に係る情報処理システム100の一例を示す図である。図1に例示する情報処理システム100は、ドライブレコーダ101、ネットワーク102、サーバ103を含む。ドライブレコーダ101およびサーバ103は、ネットワーク102を介して接続されている。ドライブレコーダ101は、例えば自動車事故発生時の状況記録を目的として車両1に設置された映像記録装置である。ネットワーク102は、移動体通信に用いられる無線通信ネットワークであり、例えばLong Term Evolution(LTE)のような無線通信規格に準拠する。サーバ103は、例えば損害保険会社が所有または運営するサーバである。
本発明の第一実施形態について説明する。図1は、第一実施形態に係る情報処理システム100の一例を示す図である。図1に例示する情報処理システム100は、ドライブレコーダ101、ネットワーク102、サーバ103を含む。ドライブレコーダ101およびサーバ103は、ネットワーク102を介して接続されている。ドライブレコーダ101は、例えば自動車事故発生時の状況記録を目的として車両1に設置された映像記録装置である。ネットワーク102は、移動体通信に用いられる無線通信ネットワークであり、例えばLong Term Evolution(LTE)のような無線通信規格に準拠する。サーバ103は、例えば損害保険会社が所有または運営するサーバである。
ドライブレコーダ101の制御部111を中心とした主な構成の一例について説明する。ドライブレコーダ101は、例えば、制御部111、記憶部112、タイマ113、アウトカメラ114、インカメラ115、センサ116、通信部117、マイク118、スピーカ119、モニタ120等を含む。制御部111は、例えばCPU、RAM、ROM等を含み、ドライブレコーダ101の制御を司る。CPUは、ROMに格納されるプログラムに従って、RAMをワークメモリとして各種の情報処理を実行する。制御部111は、MCU、MPU等でもよい。
記憶部112は、ドライブレコーダ101で撮影された映像等を記憶可能な記憶媒体であり、例えばフラッシュメモリである。センサ116は、ドライブレコーダ101の変位を計測可能なセンサである。即ちドライブレコーダ101が車両1に設置された状態では、センサ116は車両1の変位を計測可能である。例えばセンサ116は、荷重3軸とモーメント3軸を同時に計測な所謂6軸センサである。通信部117は、インターフェース等であって、ネットワーク102を介してサーバ103と通信する。
図2は、ドライブレコーダ101および車両1を模式的に示す図である。図2に示すように、ドライブレコーダ101は車両1の車室2内に設置される。ドライブレコーダ101は、例えば車両1のフロントガラスに固定具(図示外)を用いて固定される。ドライブレコーダ101は、アウトカメラ114が車両1の前方を向き、且つインカメラ115が車両1の後方を向くように設置される。アウトカメラ114は、車両1のフロントガラスを介して、車両1の前方を撮影可能である。インカメラ115は、車室2内の全体を前方から撮影可能である。インカメラ115は、少なくとも車両1の乗車者全員の顔を撮影可能な撮影範囲を有していればよい。図示しないが、マイク118は、ドライブレコーダ101の周囲の音声を収音可能である。スピーカ119は、車室2内で音声を出力可能である。モニタ120は、車室2内で画像を表示可能である。
サーバ103の制御部131を中心として主な構成の一例について説明する。図1に示すように、サーバ103は、例えば、制御部131、記憶部132、通信部133を含む。制御部131は、先述の制御部111と同様の構成であり、サーバ103の制御を司る。記憶部112は、各種データを記憶可能な記憶媒体であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)である。通信部133は、インターフェース等であって、ネットワーク102を介してドライブレコーダ101と通信する。
図3は、ドライブレコーダ101の制御部111の機能的構成の一例を示す図である。本実施形態では、制御部111においてプログラムが実行されることで、図3に例示する各機能ブロックが実現される。本実施形態の制御部111は、例えば、アウトカメラ撮影部301、映像記憶制御部302、インカメラ撮影部303、センサ計測部304、情報報知部305を含む。
アウトカメラ撮影部301は、アウトカメラ114に車両1の前方を撮影させる。映像記憶制御部302は、アウトカメラ114から出力される撮影データであるアウトカメラ映像を、記憶部112に記憶させる。インカメラ撮影部303は、インカメラ115に車室2内を撮影させる。センサ計測部304は、センサ116にドライブレコーダ101の変位を計測させる。制御部111は、インカメラ115から出力される撮影データであるインカメラ映像と、センサ116から出力されるセンサ情報とを、サーバ103に送信可能である。情報報知部305は、マイク118および/またはスピーカ119によって、少なくとも車両1の同乗者数を報知する。車両1の同乗者数については、別途後述する。
図4は、サーバ103の制御部131の機能的構成の一例を示す図である。本実施形態では、制御部131においてプログラムが実行されることで、図4に例示する各機能ブロックが実現される。本実施形態の制御部131は、例えば、インカメラ映像取得部401、画像認識部402、同乗者数特定部403、保険決定部404、情報出力部405、センサ情報取得部406、走行距離算出部407、情報記憶制御部408を含む。
インカメラ映像取得部401は、インカメラ115から出力されるインカメラ映像を、例えばドライブレコーダ101からネットワーク102を介して取得する。画像認識部402は、取得したインカメラ映像に基づいて、車室2内に存在する人物を抽出する画像認識を行う。同乗者数特定部403は、抽出した人物の数量に基づいて、車両1の同乗者数を特定する。保険決定部404は、予め定められた複数の自動車保険のうち、特定した同乗者数に対応する自動車保険を、車両1に適用する自動車保険(以下、適用保険)に決定する。情報出力部405は、少なくとも特定した同乗者数を、車室2内に設けられたドライブレコーダ101に出力させる。
次に、第一実施形態の情報処理システム100で実行される処理フローの一例について説明する。図5は、第一実施形態のドライブレコーダ101で実行される処理フローの一例である。一例として、ドライブレコーダ101は車両1から電源供給を受けており、車両1のエンジンが起動されるとドライブレコーダ101の電源がオンとなる。ドライブレコーダ101の制御部111は、ドライブレコーダ101の電源がオンされると、図5に示す処理フローを開始する。
図5に示すように、アウトカメラ映像の撮影および記憶が開始される(S101)。具体的には、アウトカメラ撮影部301はアウトカメラ114に動画撮影を開始させる。映像記憶制御部302は、アウトカメラ114から出力されるアウトカメラ映像を、タイマ113が示す撮影日時と対応付けて、記憶部112に記憶させる。インカメラ映像の撮影および記憶が開始される(S102)。具体的には、インカメラ撮影部303はインカメラ115に動画撮影を開始させる。インカメラ115から出力されるインカメラ映像は、タイマ113が示す撮影日時と対応付けて、記憶部112に記憶される。
センサ情報の計測および記憶が開始される(S103)。具体的には、センサ計測部304はセンサ116に変位計測を開始させる。センサ116から出力されるセンサ情報は、タイマ113が示す計測日時と対応付けて、記憶部112に記憶される。これによりドライブレコーダ101では、ドライブレコーダ101が電源オンである限り、アウトカメラ映像、インカメラ映像、およびセンサ情報が継続して記憶部112に格納される。
次いで、適用情報は報知済みであるかが判断される(S104)。本実施形態の適用情報は、車両1に適用される自動車保険である適用保険と、適用保険の搭乗者傷害特約の適用人数を含む。本実施形態では、搭乗者傷害特約の適用人数は、車両1の同乗者数と同数であるものとする。例えば後述のS107を実行済みである場合、適用情報が報知済みであると判断される(S104:YES)。この場合、処理は後述のS108に移行する。適用情報が報知済みでない場合(S104:NO)、最新のインカメラ映像がドライブレコーダ101の外部に出力される(S105)。具体的には、インカメラ115から出力されるインカメラ映像が、サーバ103に送信される。
次いで、適用情報が取得される(S106)。取得された適用情報が報知される(S107)。具体的には、情報報知部305は、サーバ103から通知された適用情報を取得する。情報報知部305は、取得した適用情報を、マイク118および/またはスピーカ119によって報知する。本実施形態では、適用情報の報知は、規定時間(例えば1分間)実行された後に終了される。これに代えて、適用情報の報知は、適用情報が有効である期間に亘って継続して報知されてもよい。最新のセンサ情報がドライブレコーダ101の外部に出力される(S108)。具体的には、センサ116から出力されるセンサ情報が、サーバ103に送信される。その後、処理はS104に戻る。
図6は、第一実施形態のサーバ103で実行される処理フローの一例である。サーバ103の制御部131は、サーバ103の電源がオンされると、図6に示す処理フローを開始する。
図6に示すように、適用情報は通知済みであるかが判断される(S201)。例えば後述のS206を実行済みである場合、適用情報は通知済みであると判断される(S201:YES)。この場合、処理は後述のS207に移行する。適用情報が通知済みでない場合(S201:NO)、インカメラ映像取得部401は、ドライブレコーダ101から送信されたインカメラ映像を取得する(S202)。
画像認識部402は、取得されたインカメラ映像に映し出された人物を検出する画像認識処理を実行する(S203)。同乗者数特定部403は、検出された人物の数(即ち、車両1の乗車人数)に基づいて、車両1の同乗者数を特定する(S204)。同乗者数は、車両1の乗車人数から運転者一名を除いた人数である。なお、撮影画像に写る人物の人数を画像認識によって検出する手法は、各種の公知技術を適用できる(一例として、特開2018−60360参照)。
図7は、車両1の同乗者数を特定する具体的態様の一例を示す図である。図7に示す例では、ドライブレコーダ101で撮影されたインカメラ映像201は、車室2内の全体を前方から撮影しているため、少なくとも車両1の乗車者全員の顔を映し出す。インカメラ映像201は、車両1に四名の人物が乗車している状態を示す。例えば画像認識部402は、インカメラ映像201を画像解析して人物の特徴部を抽出した解析画像202を生成し、解析画像202から人物を検出する。
図7に示す例では、解析画像202において四名分の人物領域F1〜F4が検出されている。この場合、同乗者数特定部403は、解析画像202における人物領域F1の表示位置に基づいて、人物領域F1の人物が車両1の運転者であると特定できる。同乗者数特定部403は、人物領域F1とは異なる人物領域F2〜F4の三名を、車両1の同乗者であると特定できる。従って同乗者数特定部403は、車両1の同乗者数を「3」に特定できる。
図6に戻る。保険決定部404は、特定された同乗者数に応じて、車両1の適用保険を決定する(S205)。図8は、サーバ103に設けられる保険情報テーブル500のデータ構成の一例を示す図である。保険情報テーブル500には、複数の自動車保険に関する複数の保険情報が設定されている。例えば複数の自動車保険は、少なくとも夫々対応する同乗者数が異なる。複数の保険情報の各々には、自動車保険、同乗者数、および保険内容が定義されている。
図8に示す例では、自動車保険「H04」に対応する同乗者数は、「3名」である。自動車保険「H04」の保険内容は、搭乗者傷害特約の適用人数が「3名」であり、その保険料が「走行距離1km当たりZ円」である。なお、本実施形態の搭乗者は、運転者以外で車両1に乗車している者であり、同乗者と同義である。先述した図7の例では、同乗者数特定部403は同乗者数を「3」に特定する。保険決定部404は、図8に例示する保険情報テーブル500を参照して、特定された同乗者数「3」に対応する自動車保険「H04」を、車両1の適用保険に決定する。
図6に戻る。情報出力部405は、適用情報をドライブレコーダ101に通知する(S206)。適用情報は、S204で特定された同乗者数と、S205で決定された適用保険とを含む。情報出力部405は、S202で取得されたインカメラ映像の送信元であるドライブレコーダ101に、この適用情報を通知すればよい。情報出力部405は、ドライブレコーダ101に適用情報を通知することで、後述するようにドライブレコーダ101に適用情報を出力させる。
図9は、ドライブレコーダ101による適用情報の報知態様の一例を示す図である。先述したようにドライブレコーダ101では、S206で通知された適用情報が取得および報知される(S106、S107)。先述した図7の場合、情報出力部405は、ドライブレコーダ101のモニタ120に、図9に例示する報知画面210を表示する。報知画面210は、車両1に自動車保険「H04」が適用されていること、および搭乗者傷害特約の適用人数が「3名」であることを示す。この搭乗者傷害特約の適用人数は、S204で特定された同乗者数と同数である。
例えば、車両1の車室2内にいる運転者および同乗者は、モニタ120に表示された報知画面210を参照することで、車両1に自動車保険が適用されていること、および適用保険の種別を認識できる。車両1の同乗者は、搭乗者傷害特約の適用人数に基づいて、自身が搭乗者傷害特約の対象であることを認識できる。なお、報知画面210の表示に代えて、または報知画面210の表示と合わせて、適用情報がスピーカ119から音声出力されてもよい。
図6に戻る。S206の実行後、センサ情報取得部406は、ドライブレコーダ101から送信されたセンサ情報を取得する(S207)。取得されたセンサ情報は、制御部131において時系列に履歴として記憶される。走行距離算出部407は、取得されたセンサ情報の履歴に基づいて、ドライブレコーダ101の変位量に対応する車両1の走行距離を算出する(S208)。なお、車両1の変位を示すセンサ情報に基づいて走行距離を算出する手法は、各種の公知技術を適用できる(一例として、特開2009−109264参照)。情報記憶制御部408は、S205で決定された適用保険と、S208で算出された走行距離とを対応付けて、記憶部132の保険適用データベース600に記憶させる(S209)。その後、処理はS201に戻る。
図10は、サーバ103に設けられる保険適用データベース600のデータ構成の一例を示す図である。保険適用データベース600には、自動車保険の適用記録に関する複数の保険適用レコードが設定されている。複数の保険適用レコードの各々は、機器ID、加入者ID、車両ナンバー、適用保険、走行距離を含む。機器IDは、ドライブレコーダ101の識別情報を示す。加入者IDは、自動車保険の加入者の識別情報を示し、例えば車両1の運転者の識別情報である。車両ナンバーは、自動車保険が適用される車両1の自動車登録番号を示す。適用保険は、車両1に適用される自動車保険を示す。走行距離は、自動車保険の適用期間中における車両1の走行距離を示す。例えば、車両1の運転者は携帯端末などを利用して、機器ID、加入者ID、および車両ナンバーの組み合わせを、あらかじめサーバ103の加入者データベース(図示外)に登録する。
本実施形態では、情報記憶制御部408は、適用情報の通知後(即ち、S206の実行後)に初めてS209を実行する場合、保険適用データベース600に新たな保険適用レコードを登録する。具体的には、情報記憶制御部408は、ドライブレコーダ101から送信される情報に含まれる機器IDを特定する。情報記憶制御部408は、加入者データベース(図示外)を参照して、特定した機器IDに対応する加入者IDおよび車両ナンバーを特定する。情報記憶制御部408は、特定した機器ID、加入者ID、および車両ナンバーを含む新たな保険適用レコードを、保険適用データベース600に登録する。情報記憶制御部408は、この保険適用レコードに、S206で決定された適用保険を設定する。情報記憶制御部408は、この保険適用レコードの適用保険に、S208で算出された走行距離を設定する。情報記憶制御部408は、S209を実行する毎に、対応する保険適用レコードの走行距離を、S208で新たに算出された走行距離に基づいて更新する。
以上説明した第一実施形態は、インカメラ映像取得部401、画像認識部402、および同乗者数特定部403を備えたサーバ103を開示する。インカメラ映像取得部401は、車両1の車室2内を撮影するインカメラ115から出力されるインカメラ映像を取得する(S202)。画像認識部402は、取得したインカメラ映像に基づいて、車室2内に存在する人物を抽出する画像認識を行う(S203)。同乗者数特定部403は、抽出した人物の数量に基づいて、車両1の同乗者数を特定する(S204)。これによれば、車両1において撮影された画像に基づいて、車両1の同乗者数を容易に特定可能である。
サーバ103は、情報出力部405を更に備える。情報出力部405は、特定した同乗者数を、車室2内に設けられたドライブレコーダ101に出力させる(S206)。本実施形態では、搭乗者傷害特約の適用人数(即ち、同乗者数)を含む適用情報を、情報出力部405がドライブレコーダ101に報知させる場合を例示した(S105)。これによれば、車両1の運転者および同乗者は、車両1の同乗者数が正確に特定されているかを確認できる。
サーバ103は、保険決定部404を更に備える。保険決定部404は、予め定められた複数の自動車保険のうち、特定した同乗者数に対応する自動車保険を、車両1の適用保険に決定する(S205)。これによれば、車両1の同乗者数に応じた好適な自動車保険を、自動的に車両1に適用させることができる。
サーバ103は、センサ情報取得部406と、走行距離算出部407と、情報記憶制御部408とを更に備える。センサ情報取得部406は、車両1の変位を計測するセンサ116から出力されるセンサ情報を取得する(S207)。走行距離算出部407は、取得したセンサ情報に基づいて、車両1の走行距離を算出する(S208)。情報記憶制御部408は、決定した適用保険と、算出した走行距離とを対応付けて、記憶部132の保険適用データベース600に記憶する(S209)。これによれば、車両1の適用保険と走行距離とを対応付けて記憶することで、例えば保険会社は適用保険および走行距離に基づいて保険料を容易に算出できる。
情報処理システム100は、情報処理装置であるサーバ103と、車両1に設置可能であり、インカメラ115を有する車載装置であるドライブレコーダ101とを含む。これによれば、車両1において撮影された画像に基づいて、車両1の同乗者数を容易に特定可能な情報処理システム100を実現できる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態について説明する。下記では、第一実施形態と同様の構成に関する説明を省略する。第一実施形態では、ドライブレコーダ101の電源がオンされたことを契機として、車両1の同乗者数が自動的に特定される場合を例示した。第二実施形態は、第一実施形態と異なる契機で、車両1の同乗者数が自動的に特定される場合を例示する。
本発明の第二実施形態について説明する。下記では、第一実施形態と同様の構成に関する説明を省略する。第一実施形態では、ドライブレコーダ101の電源がオンされたことを契機として、車両1の同乗者数が自動的に特定される場合を例示した。第二実施形態は、第一実施形態と異なる契機で、車両1の同乗者数が自動的に特定される場合を例示する。
第二実施形態の情報処理システム100(図1参照)で実行される処理フローの一例について説明する。図11は、第二実施形態のドライブレコーダ101で実行される処理フローの一例である。一例として、ドライブレコーダ101は、車両1から電源供給を受けて充電される内蔵バッテリー(図示外)を有するため、車両1のエンジンが起動していない状態でも動作可能である。ドライブレコーダ101は、図示しない電源ボタンが押されると、電源がオンとなる。ドライブレコーダ101の制御部111は、ドライブレコーダ101の電源がオンされると、図11に示す処理フローを開始する。
図11に示すように、S101〜S103と同様の処理であるS111〜S113が実行される。次いで、所定の適用開始条件を満たすかが判断される(S114)。一例として、記憶部112に記憶されているセンサ情報の履歴に基づいて、車両1が規定時間(例えば10分)以上の停車状態から所定量(例えば10m)以上変位したと判断された場合、適用開始条件を満たすと判断される(S114:YES)。この場合、自動車保険の適用開始を要求する適用開始コマンドが、サーバ103に送信される(S115)。その後、S105〜S108と同様の処理であるS116〜S119が実行される。
次いで、所定の適用終了条件を満たすかが判断される(S120)。一例として、記憶部112に記憶されているセンサ情報の履歴に基づいて、車両1が規定時間(例えば10分)以上の停車状態にあると判断された場合、適用終了条件を満たすと判断される(S120:YES)。この場合、自動車保険の適用終了を要求する適用終了コマンドが、サーバ103に送信される(S121)。適用終了条件を満たさない場合(S120:NO)、処理はS119に戻る。S121の実行後、または適用開始条件を満たさない場合(S114:NO)、処理はS114に戻る。
図12は、第二実施形態のサーバ103で実行される処理フローの一例である。サーバ103の制御部131は、サーバ103の電源がオンされると、図12に示す処理フローを開始する。
図12に示すように、適用開始コマンドを受信したかが判断される(S211)。適用開始コマンドを受信していない場合(S211:NO)、処理はS211に戻り、適用開始コマンドの受信を待ち受ける。適用開始コマンドを受信している場合(S211:YES)、S202〜S206と同様の処理であるS212〜S216が実行される。これにより、適用開始コマンドの受信を契機として、インカメラ映像に基づいて同乗者数が特定され、且つ適用保険が決定される。適用開始コマンドの送信元であるドライブレコーダ101に、適用情報が通知される。
次いで、適用終了コマンドを受信したかが判断される(S217)。適用終了コマンドを受信していない場合(S217:NO)、S207〜S209と同様の処理であるS218〜S220が実行され、処理はS212に戻る。これにより、適用開始コマンドの受信を契機として、保険適用データベース600に保険適用レコードが登録される。その後は適用終了コマンドが受信されるまで、登録された保険適用レコードの走行距離が、センサ情報の履歴に基づいて更新される。
適用終了コマンドを受信している場合(S217:YES)、清算処理が実行される(S221)。本実施形態の清算処理では、保険適用データベース600に登録されている複数の保険適用レコードのうち、適用終了コマンドの送信元であるドライブレコーダ101に対応する保険適用レコードが清算対象となる。例えば清算対象の保険適用レコードに基づいて、適用保険と走行距離とに応じた保険料が加入者IDの支払い口座に課金される。なお、清算済みの保険適用レコードは、保険適用データベース600から削除されるか、保険適用データベース600内で清算済みとして管理されればよい。
以上説明した第二実施形態では、所定の適用開始条件が満たれたことを契機として車両1の同乗者数が自動的に特定される。例えば、車両1が規定時間以上の停車状態から所定量以上移動すると、車両1の同乗者数が自動的に特定される。第二実施形態は、第一実施形態と同様の作用を奏する。
(備考)
本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
上記実施形態では、情報処理システム100を構成するために車両1に設置される機器としてドライブレコーダ101を例示したが、これに限定されない。車両1に設置される機器は、少なくとも車両1の車室2内を撮影するカメラを備えた機器(例えば、モバイルPC、スマートフォン、カーナビゲーション装置など)であればよい。センサ116は、6軸センサに限定されず、車両1の変位(例えば、位置、振動、速度、向きなど)を計測するセンサであればよい。例えばセンサ116は、GPSセンサ、加速度センサ、車速センサ等でもよい。
情報処理システム100で実行される各処理は、上記実施形態で例示した処理態様に限定されない。例えば、上記実施形態のドライブレコーダ101で実行される処理の一部は、ドライブレコーダ101とは異なる機器(例えばサーバ103または他の情報処理装置)で実行されてもよい。上記実施形態のサーバ103で実行される処理の一部は、サーバ103とは異なる機器(例えばドライブレコーダ101または他の情報処理装置)で実行されてもよい。
上記実施形態では、ドライブレコーダ101からサーバ103に出力されたインカメラ映像に基づいて、サーバ103で同乗者数が特定される場合を例示した。これに代えて、ドライブレコーダ101において、インカメラ映像に基づいて同乗者数が特定および報知されてもよい。上記実施形態では、ドライブレコーダ101からサーバ103に出力されたセンサ情報に基づいて、サーバ103で走行距離が特定される場合を例示した。これに代えて、ドライブレコーダ101においてセンサ情報に基づいて走行距離が特定されて、特定された走行距離がサーバ103に出力されてもよい。
上記実施形態では、ドライブレコーダ101の機器IDに基づいて、自動車保険の加入者を特定可能な構成を例示した。これに代えて、サーバ103では、ドライブレコーダ101から出力されたインカメラ映像に基づいて、公知の手法により運転者の顔認識を行うことで、認識した運転者を自動車保険の加入者として特定してもよい。この場合、例えばサーバ103は清算処理として、予め登録されている加入者と一致する運転者に対して保険料を課金してもよい。
第二実施形態において、適用開始条件および適用終了条件は各種パターンを適用できる。例えば、ドライブレコーダ101の操作部(図示外)で保険適用の開始指示に関する操作が行われた場合に、適用開始条件が満たされたと判断されてもよい。ドライブレコーダ101の操作部(図示外)で保険適用の終了指示に関する操作が行われた場合に、適用終了条件が満たされたと判断されてもよい。また、例えば車両1の運転者が携帯端末を使用してサーバ103にアクセスし、適用開始コマンドまたは適用終了コマンドを直接入力してもよい。
上記実施形態では、運転者以外で車両1に乗車している者を、車両1の搭乗者とした。これに代えて、車両1の搭乗者は、車両1に乗車している運転者および同乗者の全員でもよい。この場合、自動車保険の搭乗者傷害特約の適用人数は、車両1の乗車人数と同数となる。従って、図7に示す例のように車両1の同乗者が「3名」である場合、図9に例示する報知画面210において、搭乗者傷害特約の適用人数が「4名(運転者を含む)」であることが示されればよい。
本開示の情報処理システム100は、各種の分野、用途、サービスなどに適用可能である。情報処理システム100によれば、車両1の乗車人員(例えば、運転者、同乗者、搭乗者数など)を変更しても、変更後の乗車人員に応じて同乗者数を自動的に特定でき、且つ自動車保険の適用および清算を適切に実行できる。従って、情報処理システム100で用いられる車両1は、乗車人員が固定的な自家用車に限定されず、乗車人員が変動しやすいタクシーやレンタカーなどでも良い。
図1を参照して、複数の会員が一台の車両を共同利用するサービス(所謂、カーシェリング)に、情報処理システム100を適用した一具体例を説明する。本例では、カーシェリングを利用する会員は、会員IDを記憶したICカードを所持する。カーシェリングに用いられる車両1では、ドライブレコーダ101のセンサ116が、車両1の変位を計測する機能に加え、ICカードから会員IDを非接触で読み取る機能を有する。なお、ドライブレコーダ101は、ICカードから会員IDを非接触で読み取る専用のICカードリーダを備えてもよい。
ドライブレコーダ101では、図11と同様のフローが実行される。本例では、車両1を利用する会員は、ICカードをドライブレコーダ101に近づける。ドライブレコーダ101がICカードから適正に会員IDを読み取れた場合、適用開始条件を満たすと判断される(S114:YES)。この場合、機器IDおよび会員IDを含む適用開始コマンドが、サーバ103に送信される(S115)。
サーバ103では、図12と同様のフローが実行される。本例では、カーシェリングの会員IDが、サーバ103の会員データベース(図示外)に登録されている。適用開始コマンドを受信した場合(S211:YES)、適用開始コマンドに含まれる会員IDが会員データベース(図示外)に登録されていれば、S212以降の処理が実行される。即ち、会員が利用する車両1の同乗者数および適用保険が特定され、車両1に通知される(S212〜S216)。保険適用レコードが保険適用データベース600(図10参照)に登録される(S218〜S220)。本例の保険適用レコードは、機器IDと紐付けて、会員ID、車両ナンバー、適用保険、走行距離を含む。なお、会員IDが会員データベース(図示外)に登録されていない場合、S212以降の処理が実行されずに、例えばドライブレコーダ101にエラーが通知される。
ドライブレコーダ101では、例えばサーバ103からエラー通知がない場合、S116以降の処理が実行される。本例では、車両1の利用を終了する会員は、車両1を規定の駐車場に返却する。返却された車両1が規定時間以上の停車状態になると、会員IDを含む適用終了コマンドがサーバ103に送信される(S121)。サーバ103では、適用終了コマンドを受信すると(S217:YES)、適用終了コマンドに含まれる会員IDに対応する保険適用レコードの清算処理が実行される(S221)。これにより、カーシェリングの会員が車両1を利用する都度、車両1の走行距離および同乗者数に応じて自動車保険の適用および清算を自動的に実行できる。
1 車両、2 車室、100 情報処理システム、101 ドライブレコーダ、103 サーバ、115 インカメラ、116 センサ、131 制御部、132 記憶部、401 インカメラ映像取得部、402 画像認識部、403 同乗者数特定部、404 保険決定部、405 情報出力部、406 センサ情報取得部、407 走行距離算出部、408 情報記憶制御部
Claims (7)
- 車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得する第一取得部と、
取得した前記撮影データに基づいて、前記車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行う画像認識部と、
抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定する特定部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 特定した前記同乗者数を、前記車室内に設けられた情報出力装置に出力させる出力部を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 予め定められた複数の保険のうち、特定した前記同乗者数に対応する前記保険を、前記車両に適用する前記保険に決定する決定部を、更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記車両の変位を計測するセンサから出力されるセンサ情報を取得する第二取得部と、
取得した前記センサ情報に基づいて、前記車両の走行距離を算出する算出部と、
決定した前記保険と、算出した前記走行距離とを対応付けて、記憶媒体に記憶する記憶制御部と
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置と、
前記車両に設置可能であり、前記カメラを有する車載装置と
を含むことを特徴とする情報処理システム。 - 情報処理装置に実行させる制御方法であって、
車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得するステップと、
取得した前記撮影データに基づいて、前記車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行うステップと、
抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定するステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - 情報処理装置に、
車両の車室内を撮影するカメラから出力される撮影データを取得する機能と、
取得した前記撮影データに基づいて、前記車室内に存在する人物を抽出する画像認識を行う機能と、
抽出した前記人物の数量に基づいて、前記車両の同乗者数を特定する機能と
を実現させることを特徴とする制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019111779A JP2020204858A (ja) | 2019-06-17 | 2019-06-17 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019111779A JP2020204858A (ja) | 2019-06-17 | 2019-06-17 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=73838426
Family Applications (1)
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JP2019111779A Pending JP2020204858A (ja) | 2019-06-17 | 2019-06-17 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法および制御プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020204858A (ja) |
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2019
- 2019-06-17 JP JP2019111779A patent/JP2020204858A/ja active Pending
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