JP2020204789A - 導電性フィルムおよびタッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程においてメッシュ電極部に導通不良が発生することを抑制することができる導電性フィルムおよびそれを用いたタッチパネルを提供する。【解決手段】導電性フィルム3は、メッシュ電極部11と、メッシュ電極部11の端部11Aに接続された電極端子部14と、電極端子部14を介してメッシュ電極部11と接続された周辺配線部12とを有し、電極端子部14は、メッシュ電極部11の端部11Aに接続され且つメッシュ電極部11の幅方向にメッシュ電極部11の電極幅よりも長く延びた接続端子線14Aと、接続端子線14Aに接続され且つメッシュ電極部11に接触することなくメッシュ電極部11に沿って延びた側部端子線14Bと、側部端子線14Bに接続され且つメッシュ電極部11に接触することなくメッシュ電極部11に近接するように延びる近接端子線14Cとを有する。【選択図】 図4
Description
この発明は、メッシュ形状の検出電極部を有する導電性フィルムおよびタッチパネルに関する。
近年、タブレット型コンピュータおよびスマートフォン等の携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、液晶表示装置等の表示装置と組み合わせて用いられ、指、スタイラスペン等を画面に接触または近接させることにより電子機器への入力操作を行うタッチパネルの普及が進んでいる。
タッチパネルは、一般に、タッチセンサおよび電極等が形成された導電性フィルムを有している。導電性フィルムとしては、指およびスタイラスペンによるタッチ操作を検出するための入力領域と、入力領域の外側に位置する外側領域を有し、入力領域に、タッチ操作を検出するための検出電極部が形成され、外側領域に、周辺配線部が形成されているものがある。検出電極部の端部には、電極端子部が形成され、検出電極部と周辺配線部とは、電極端子部を介して電気的に接続される。
このような導電性フィルムを有するタッチパネルにおいては、検出電極部と周辺配線部との電気的な干渉が発生する場合がある。そのため、例えば、特許文献1に開示されているように、電極端子部の幅を検出電極部の電極幅よりも大きくすることにより、検出電極部と周辺配線部との電気的な干渉を抑制することが知られている。
また、電極端子部は、導電性を確保するために、定められた領域を占める面形状に形成されている場合がある。この場合には、タッチパネルをディスプレイ装置の前面に配置した際に、ディスプレイ装置からタッチパネルに向けて発せられた光が電極端子部において遮光され、タッチパネルにおける視認性が低下するおそれがある。そのため、例えば特許文献2に開示されているように、電極端子部を金属細線により構成された枠形状とすることにより、ディスプレイからの光が電極端子部により遮光されないようにして視認性を確保することが知られている。
ところで、特許文献1に開示されている検出電極部は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電性酸化物の膜により構成されている。このような透明導電酸化物は、一般に、金属材料に比べて抵抗値が高く、屈曲性に劣る。そのため、特許文献1に開示されている検出電極部は、例えば、金属細線を用いて構成されたメッシュ形状の検出電極部と比べて、タッチ操作に対する検出感度が低くなるという問題があった。
ところで、導電性フィルムを製造する際に、生産性を向上させるために、導電性フィルムをロール形態で製造することがある。このように、導電性フィルムがロール形態で製造される場合には、例えば、巻き取り装置を用いて導電性フィルムが巻き取られるが、この際に、巻き取り装置における電位差および摩擦により静電気が発生する。特許文献2に開示されている検出電極部は、金属細線を用いたメッシュ電極部であり、検出電極部に透明導電性酸化物を用いた場合と比べて高い検出感度を得ることができるが、導電性フィルムの製造工程において巻き取り装置により巻き取られる際に、メッシュ電極部に静電気が帯電し易く、帯電した静電気に起因する導通不良が発生するおそれがあった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、検出電極部がメッシュ形状を有している場合であっても、製造工程においてメッシュ電極部に導通不良が発生することを抑制できる導電性フィルムおよびタッチパネルを提供することを目的とする。
この発明に係る導電性フィルムは、長さ方向に延びるメッシュ電極部と、メッシュ電極部の長さ方向の端部に接続された電極端子部と、電極端子を介してメッシュ電極部と電気的に接続された周辺配線部とを有し、電極端子部は、メッシュ電極部の長さ方向の端部に接続され且つメッシュ電極部の長さ方向に対して交差する幅方向にメッシュ電極部の電極幅よりも長く延びた接続端子線と、接続端子線に接続され且つメッシュ電極部に接触することなくメッシュ電極部に沿って長さ方向に延びた側部端子線と、側部端子線に接続され且つメッシュ電極部に接触することなくメッシュ電極部に近接するように延びた近接端子線とを有するものである。
接続端子線は、メッシュ電極部の幅方向の両側においてそれぞれメッシュ電極部の外側まで延び、メッシュ電極部の幅方向の両側に延びる接続端子線にそれぞれ側部端子線が接続され、メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された側部端子線のうち少なくとも一方の側部端子線に近接端子線が接続されることができる。
また、メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された側部端子線にそれぞれ近接端子線が接続されることができる。
さらに、メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された側部端子線および近接端子線は、それぞれ、メッシュ電極部に対して対称なパターンを形成するように配置されることができる。
また、メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された側部端子線にそれぞれ近接端子線が接続されることができる。
さらに、メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された側部端子線および近接端子線は、それぞれ、メッシュ電極部に対して対称なパターンを形成するように配置されることができる。
また、メッシュ電極部は、接続端子線に対して偏った位置に接続されることもできる。
また、接続端子線、側部端子線および近接端子線のうち少なくとも1つは、金属細線により構成されることができる。
また、接続端子線、側部端子線および近接端子線のうち少なくとも1つは、金属細線により構成されることができる。
本発明に係るタッチパネルは、上記の導電性フィルムを備えたものである。
この発明によれば、導電性フィルムがメッシュ電極部と電極端子部とを有し、電極端子部が、メッシュ電極部の端部に接続され且つメッシュ電極部の幅方向にメッシュ電極部の電極幅よりも長く延びた接続端子線と、接続端子線に接続され且つメッシュ電極部に接触することなくメッシュ電極部の側部に沿って延びた側部端子線と、側部端子線に接続され且つメッシュ電極部に接触することなくメッシュ電極部の側部に近接するように延びる近接端子線とを有するため、製造工程においてメッシュ電極部に導通不良が発生することを抑制できる。
以下に、添付の図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明に係る導電部材を詳細に説明する。
なお、以下において、数値範囲を示す表記「〜」は、両側に記載された数値を含むものとする。例えば、「sが数値t1〜数値t2である」とは、sの範囲は数値t1と数値t2を含む範囲であり、数学記号で示せばt1≦s≦t2である。
「直交」および「平行」等を含め角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
「透明」とは、光透過率が、波長400〜800nmの可視光波長域において、少なくとも40%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上のことである。光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
なお、以下において、数値範囲を示す表記「〜」は、両側に記載された数値を含むものとする。例えば、「sが数値t1〜数値t2である」とは、sの範囲は数値t1と数値t2を含む範囲であり、数学記号で示せばt1≦s≦t2である。
「直交」および「平行」等を含め角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
「透明」とは、光透過率が、波長400〜800nmの可視光波長域において、少なくとも40%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上のことである。光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るタッチパネル1の構成を示す。
タッチパネル1は、表面1Aと裏面1Bを有し、裏面1B側に液晶表示装置等の図示しない表示装置が配置された状態において使用される。タッチパネル1の表面1Aは、タッチ検出面であり、タッチパネル1の操作者が、タッチパネル1を通して表示装置の画像を観察する視認側となる。
タッチパネル1は、表面1A側に配置され且つ平板形状を有する透明な絶縁性のカバーパネル2を有し、表面1Aとは反対側のカバーパネル2の面上に導電性フィルム3が透明な接着剤4により接合されている。
図1に、この発明の実施の形態1に係るタッチパネル1の構成を示す。
タッチパネル1は、表面1Aと裏面1Bを有し、裏面1B側に液晶表示装置等の図示しない表示装置が配置された状態において使用される。タッチパネル1の表面1Aは、タッチ検出面であり、タッチパネル1の操作者が、タッチパネル1を通して表示装置の画像を観察する視認側となる。
タッチパネル1は、表面1A側に配置され且つ平板形状を有する透明な絶縁性のカバーパネル2を有し、表面1Aとは反対側のカバーパネル2の面上に導電性フィルム3が透明な接着剤4により接合されている。
導電性フィルム3は、透明絶縁部材である基板5を有しており、基板5の表面には、タッチパネル1の表面1A側に向けられる第1面5Aと、第1面5Aとは反対側に向けられる第2面5Bとが形成されている。この第1面5A上に、後述する第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aが形成され、第2面5B上に、後述する第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bが形成されている。図1に示すように、金属細線6Aおよび6Bを覆うように基板5の第1面5Aおよび第2面5B上に、それぞれ、透明な保護層7および8が配置されている。
図2に示すように、タッチパネル1の導電性フィルム3には、指およびタッチペンによるタッチ操作を検出するための入力領域S1が区画されると共に、入力領域S1の外側に位置する外側領域S2が区画されている。なお、以下では、説明のため、基板5は、XY面に沿って延びているとし、XY面に垂直な方向をZ方向とする。また、図2では、説明のために保護層7を省略している。
基板5の第1面5A上には、金属細線6Aにより構成され、それぞれY方向に沿って延び且つX方向に並列接続された複数の検出電極部である第1メッシュ電極部11が形成され、基板5の第2面5B上には、金属細線6Bにより構成され、それぞれX方向に沿って延び且つY方向に並列接続された複数の検出電極部である第2メッシュ電極部21が形成されている。基板5の視認側の面である第1面5A上に形成された第1メッシュ電極部11と基板5の表示装置側の面である第2面5B上に形成された第2メッシュ電極部21とは、入力領域S1内の平面視において互いに交差し且つ重なるように配置されている。
基板5の第1面5A上には、金属細線6Aにより構成され、それぞれY方向に沿って延び且つX方向に並列接続された複数の検出電極部である第1メッシュ電極部11が形成され、基板5の第2面5B上には、金属細線6Bにより構成され、それぞれX方向に沿って延び且つY方向に並列接続された複数の検出電極部である第2メッシュ電極部21が形成されている。基板5の視認側の面である第1面5A上に形成された第1メッシュ電極部11と基板5の表示装置側の面である第2面5B上に形成された第2メッシュ電極部21とは、入力領域S1内の平面視において互いに交差し且つ重なるように配置されている。
一方、外側領域S2における基板5の第1面5A上に、一端がそれぞれ複数の第1メッシュ電極部11に接続された複数の第1周辺配線部12が形成され、基板5の縁部に複数の第1外部接続端子13が配列形成されると共に、それぞれの第1メッシュ電極部11の縁部に第1電極端子部14が形成されている。第1電極端子部14に、対応する第1周辺配線部12の一端が接続されている。
ここで、第1メッシュ電極部11において第1周辺配線部12が接続されていない他端部にも第1電極端子部を形成してもよい。第1メッシュ電極部11の他端部に形成された第1電極端子部は、第1周辺配線部12を接続する端子としても使用でき、また、第1メッシュ電極部11の導通検査用の端子としても使用できる。
ここで、第1メッシュ電極部11において第1周辺配線部12が接続されていない他端部にも第1電極端子部を形成してもよい。第1メッシュ電極部11の他端部に形成された第1電極端子部は、第1周辺配線部12を接続する端子としても使用でき、また、第1メッシュ電極部11の導通検査用の端子としても使用できる。
同様に、外側領域S2における基板5の第2面5B上に、一端がそれぞれ複数の第2メッシュ電極部21に接続された複数の第2周辺配線部22が形成され、基板5の縁部に複数の第2外部接続端子23が配列形成されると共に、それぞれの第2メッシュ電極部21の端部に第2電極端子部24が形成されている。第2電極端子部24に、対応する第2周辺配線部22の一端が接続され、第2周辺配線部22の他端は、対応する第2外部接続端子23に接続されている。
ここで、第2メッシュ電極部21において第2周辺配線部22が接続されていない他端部にも第2電極端子部を形成してもよい。第2メッシュ電極部21の他端部に形成された第2電極端子部は、第2周辺配線部22を接続する端子として使用でき、また、第2メッシュ電極部21の導通検査用の端子としても使用できる。
ここで、第2メッシュ電極部21において第2周辺配線部22が接続されていない他端部にも第2電極端子部を形成してもよい。第2メッシュ電極部21の他端部に形成された第2電極端子部は、第2周辺配線部22を接続する端子として使用でき、また、第2メッシュ電極部21の導通検査用の端子としても使用できる。
また、説明のため図2には示していないが、図3に示すように、基板5の第1面5A上において、互いに隣接する第1メッシュ電極部11の間に、第1ダミー電極部15が形成されている。第1ダミー電極部15は、金属細線を用いて構成されており、第1メッシュ電極部11のメッシュ形状と同一のメッシュ形状を有している。また、第1ダミー電極部15は、第1メッシュ電極部11および第1電極端子部14と間隔を隔てて配置されており、第1メッシュ電極部11および第1電極端子部14に対して絶縁されている。また、図示しないが、第1ダミー電極部15は、第1ダミー電極部15のX方向の両端部およびY方向の両端部がそれぞれ互いに絶縁されるように、複数の断線部を有している。このように、互いに隣接する第1メッシュ電極部11の間に第1ダミー電極部15を配置することにより、入力領域S1におけるメッシュ線の密度が均一になり、入力領域S1における導電性フィルム3の視認性を向上させることができる。
また、図示しないが、基板5の第2面5B上において、互いに隣接する第2メッシュ電極部21の間に、第2ダミー電極部が形成されている。第2ダミー電極部は、第1ダミー電極部15と同様に、金属細線を用いて構成されており、第2メッシュ電極部21のメッシュ形状と同一のメッシュ形状を有している。また、第2ダミー電極部は、第1ダミー電極部15と同様に、第2メッシュ電極部21および第2電極端子部24と間隔を隔てて絶縁されるように配置されている。また、図示しないが、第2ダミー電極部は、第1ダミー電極部15と同様に、X方向およびY方向の両端部がそれぞれ互いに絶縁されるように、複数の断線部を有している。このように、互いに隣接する第2メッシュ電極部21の間に第2ダミー電極部を配置することにより、入力領域S1におけるメッシュ線の密度が均一になり、入力領域S1における導電性フィルム3の視認性を向上させることができる。
次に、本発明に特徴的な導電性フィルム3の第1電極端子部14の構成について詳細に説明する。図4に示すように、第1電極端子部14は、複数の金属線により構成されており、第1メッシュ電極部11の端部11Aに接続された接続端子線14Aと、接続端子線14Aの両端部に接続された一対の側部端子線14Bと、一対の側部端子線14Bにそれぞれ接続された一対の近接端子線14Cとを有している。第1電極端子部14を構成する金属線は、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aの線幅よりも太い線幅を有している。また、接続端子線14Aは、第1メッシュ電極部11の幅方向すなわちX方向の両側に第1メッシュ電極部11の電極幅よりも長く延びている。一対の側部端子線14Bは、第1メッシュ電極部11に接触することなく第1メッシュ電極部11に沿って第1メッシュ電極部11の長さ方向すなわち+Y方向に延びている。一対の近接端子線14Cは、それぞれ、第1メッシュ電極部11に接触することなく第1メッシュ電極部11に近接するようにX方向に沿って延びている。また、第1メッシュ電極部11は、その両側の側部に直線形状の包絡線11Bが形成されるようにY方向に沿って延びており、第1メッシュ電極部11のX方向の両側において、近接端子線14Cの先端部分は、包絡線11Bに対してギャップG1を隔てて離れている。
このように、第1メッシュ電極部11の幅方向すなわちX方向の両側に配置された一対の側部端子線14Bおよび一対の近接端子線14Cは、それぞれ、第1メッシュ電極部11に対して対称なパターンを形成するように配置されている。
ここで、第1メッシュ電極部11に接する包絡線11Bと第1電極端子部14の近接端子線14CとのギャップG1は、5μm以上500μm以下であることが好ましい。
このように、第1メッシュ電極部11の幅方向すなわちX方向の両側に配置された一対の側部端子線14Bおよび一対の近接端子線14Cは、それぞれ、第1メッシュ電極部11に対して対称なパターンを形成するように配置されている。
ここで、第1メッシュ電極部11に接する包絡線11Bと第1電極端子部14の近接端子線14CとのギャップG1は、5μm以上500μm以下であることが好ましい。
本発明者らは、電極端子部の形状を様々に変化させて実験を行ったところ、実施の形態1における第1電極端子部14のように、導電性フィルム3が、メッシュ電極部の端部に接続された接続端子線と、メッシュ電極部に接触することなく接続端子線に接続された側部端子線と、側部端子線に接続され且つメッシュ電極部に接触することなくメッシュ電極部の側部に近接するように延びた近接端子線を備えることにより、導電性フィルム3の製造工程において導電性フィルム3が巻き取られる際に、メッシュ電極部における導通不良の発生を抑制できることを見出した。この導通不良は、具体的に、導電性フィルム3が巻き取られ且つ重ねられる際に発生する静電気に起因してメッシュ電極部に過電流が流れ込み、メッシュ電極部を構成する金属細線が配線焼けを起こすことにより生じるものであるが、本発明によれば、このような導通不良の発生を抑制できる。その評価結果については、後に詳述する。
また、図示しないが、第2電極端子部24は、第1電極端子部14と同一の構成を有しており、複数の金属線により構成され、第2メッシュ電極部21の端部に接続された接続端子線と、接続端子線の両端部に接続された一対の側部端子線と、一対の側部端子線にそれぞれ接続された近接端子線とを有している。このように、第2電極端子部24が、第1電極端子部14と同一の構成を有していることにより、導電性フィルム3の製造工程において導電性フィルム3が巻き取られる際に、第2メッシュ電極部21において導通不良が発生することを抑制することができる。
なお、実施の形態1における第1電極端子部14の接続端子線14A、側部端子線14Bおよび近接端子線14C、および、図示しないが、第2電極端子部24の接続端子線、側部端子線および近接端子線は、いずれも直線形状の金属線により構成されているが、この態様に限定されない。例えば、接続端子線がメッシュ電極部に接続され、側部端子線がメッシュ電極部に接触することなく接続端子線に接続され、近接端子線がメッシュ電極に接触することなく側部端子線に接続され且つメッシュ電極に近接するように延びていれば、接続端子線、側部端子線および近接端子線は、曲線形状および屈曲形状等の任意の形状の金属線により構成されることができる。
また、実施の形態1では、基板5の両面に金属細線6Aからなる第1メッシュ電極部11と金属細線6Bからなる第2メッシュ電極部21とが配置される構成を説明しているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、特開2016−126731号公報の図11に示されるように、2枚の電極基板が透明粘着層を介して貼り合された構成としてもよく、あるいは、特開2010−97536号公報の図4に示されるように、透明基板上に列配線と行配線とを層間絶縁膜を介して設ける構造であってもよい。前者の場合は、電極基板と透明粘着層とで透明絶縁部材を構成し、後者の場合は、層間絶縁層が透明絶縁部材に相当する。
実施の形態2
実施の形態1における第1電極端子部14の近接端子線14Cおよび第2電極端子部24の近接端子線は、それぞれ、第1メッシュ電極部11に接する直線状の包絡線11Bおよび第2メッシュ電極部21に接する図示しない直線状の包絡線に接触しないが、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aおよび第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bに接触しなければ、第1メッシュ電極部11に接する包絡線11Bの内側および第2メッシュ電極部21に接する包絡線の内側に入り込むように配置されることができる。
実施の形態1における第1電極端子部14の近接端子線14Cおよび第2電極端子部24の近接端子線は、それぞれ、第1メッシュ電極部11に接する直線状の包絡線11Bおよび第2メッシュ電極部21に接する図示しない直線状の包絡線に接触しないが、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aおよび第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bに接触しなければ、第1メッシュ電極部11に接する包絡線11Bの内側および第2メッシュ電極部21に接する包絡線の内側に入り込むように配置されることができる。
図5に示すように、実施の形態2の導電性フィルム33における第1電極端子部44は、実施の形態1における第1電極端子部14の一対の近接端子線14Cを実施の形態2における一対の近接端子線44Cに置き換えたものであり、接続端子線44Aおよび一対の側部端子線44Bについては、実施の形態1における接続端子線14Aおよび一対の側部端子線14Bとそれぞれ同一である。
実施の形態2における一対の近接端子線44Cは、それぞれ、第1メッシュ電極部11に接する直線状の包絡線11Bの内側に入り込むように配置されており、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6AとギャップG2だけ離れるように配置されている。このギャップG2は、5μm以上であることが好ましく、ギャップG2がこの範囲の値を有していれば、導電性フィルム3の製造工程において導電性フィルム3が巻き取られる際に、第1メッシュ電極部11において導通不良が発生すること十分に抑制することができる。
実施の形態2における一対の近接端子線44Cは、それぞれ、第1メッシュ電極部11に接する直線状の包絡線11Bの内側に入り込むように配置されており、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6AとギャップG2だけ離れるように配置されている。このギャップG2は、5μm以上であることが好ましく、ギャップG2がこの範囲の値を有していれば、導電性フィルム3の製造工程において導電性フィルム3が巻き取られる際に、第1メッシュ電極部11において導通不良が発生すること十分に抑制することができる。
さらに、図6に示すように、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aに接触しないように、第1メッシュ電極部11のメッシュの内部に金属線断片45を配置することもできる。図6に示すように、接続端子線44A、一対の側部端子線44Bおよび一対の近接端子線44Dならびに金属線断片45により、概ね矩形形状が形成されている場合には、第1メッシュ電極部11における導通不良を検査する図示しない検査機器を使用する際に、検査機器が第1電極端子部44を認識し易くなる等の利点がある。
また、図示しないが、第2電極端子部においても、第1電極端子部44と同様に、図5に示す構成を適用することができる。すなわち、第2電極端子部の近接端子線が第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bに接触しなければ、第2電極部の近接端子線を第2メッシュ電極部21の側部の内側に入り込むように配置することができる。
また、図6に示す例と同様に、第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bに接触しないように、第2メッシュ電極部21のメッシュの内部に図示しない金属線断片を配置することもできる。
また、図6に示す例と同様に、第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bに接触しないように、第2メッシュ電極部21のメッシュの内部に図示しない金属線断片を配置することもできる。
実施の形態3
実施の形態1および2では、第1電極端子部および第2電極端子部は、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aおよび第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bよりも線幅の太い金属線により構成されているが、このような金属線の代わりに、金属細線を使用することもできる。
図7に示すように、実施の形態3の導電性フィルム53における第1電極端子部64は、実施の形態2における第1電極端子部44の太い接続端子線44Aが2本の金属細線により構成される接続端子線64Aに置き換わったものであり、一対の側部端子線64Bおよび一対の近接端子線64Cは、実施の形態2における一対の側部端子線44Bおよび一対の近接端子線44Cと、それぞれ、同一である。
このように、第1電極端子部64の接続端子線64Aが金属細線により構成されていても、導電性フィルム53の製造工程において導電性フィルム53が巻き取られる際に、第1メッシュ電極部11における導通不良が発生することを抑制することができる。
実施の形態1および2では、第1電極端子部および第2電極端子部は、第1メッシュ電極部11を構成する金属細線6Aおよび第2メッシュ電極部21を構成する金属細線6Bよりも線幅の太い金属線により構成されているが、このような金属線の代わりに、金属細線を使用することもできる。
図7に示すように、実施の形態3の導電性フィルム53における第1電極端子部64は、実施の形態2における第1電極端子部44の太い接続端子線44Aが2本の金属細線により構成される接続端子線64Aに置き換わったものであり、一対の側部端子線64Bおよび一対の近接端子線64Cは、実施の形態2における一対の側部端子線44Bおよび一対の近接端子線44Cと、それぞれ、同一である。
このように、第1電極端子部64の接続端子線64Aが金属細線により構成されていても、導電性フィルム53の製造工程において導電性フィルム53が巻き取られる際に、第1メッシュ電極部11における導通不良が発生することを抑制することができる。
また、図7に示すように、接続端子線64Aが2本の金属細線により構成されていることにより、接続端子線64Aが1本の金属細線により構成されている場合と比べて、接続端子線64Aと第1メッシュ電極部11との接続点を増やすことができる。そのため、実施の形態3における接続端子線64Aは、接続端子線64Aを構成する2本の金属細線のうち1本の金属細線が断線した場合でも第1メッシュ電極部11と第1周辺配線部12との接続状態を維持することができ、第1メッシュ電極部11と第1周辺配線部12との接続における信頼性を向上させることができる。
また、図示しないが、第2電極端子部も、実施の形態3における第1電極端子部64と同様に、太い金属線の代わりに金属細線を用いて構成されることができる。
また、図示しないが、第2電極端子部も、実施の形態3における第1電極端子部64と同様に、太い金属線の代わりに金属細線を用いて構成されることができる。
なお、本発明においては、第1電極端子部64の接続端子線64Aのみが金属細線により構成されている態様に限定されない。例えば、本発明における第1電極端子部および第2電極端子部は、それぞれ部分的に金属細線により構成されていてもよく、第1電極端子部および第2電極端子部が金属細線のみにより構成されていてもよい。
例えば、図8に示す第1電極端子部65の接続端子線65Aのように、接続端子線65Aにおいて、第1メッシュ電極部11に接続されている部分を2本の金属細線により構成し、それ以外の部分を比較的太い金属線により構成することができる。ここで例として示す第1電極端子部65の一対の側部端子線65Bおよび一対の近接端子線65Cは、それぞれ、実施の形態2における一対の側部端子線44Bおよび一対の近接端子線44Cと同一である。
また、例えば、図9に示すように、第1電極端子部66の接続端子線66Aに加えて、一対の近接端子線66Cが、それぞれ、2本の金属細線により構成されることもできる。ここで、例として示す第1電極端子部66の一対の側部端子線66Bは、実施の形態2における一対の側部端子線44Bと同一である。また、図示しないが、一対の近接端子線66Cのうち一方の近接端子線66Cのみが2本の金属細線により構成されていてもよい。
さらに、例えば、図10に示すように、第1電極端子部67の接続端子線67Aおよび一対の近接端子線67Cに加えて、一対の側部端子線67Bが、2本の金属細線により構成されることもできる。また、図示しないが、一対の側部端子線67Bのうち一方の側部端子線67Bのみが2本の金属細線により構成されていてもよい。
以上のように、接続端子線、側部端子線および近接端子線のうち少なくとも1つは、金属細線により構成されることができる。
以上のように、接続端子線、側部端子線および近接端子線のうち少なくとも1つは、金属細線により構成されることができる。
なお、図示しないが、第2電極端子部の接続端子線、側部端子線および近接端子線も、実施の形態3における第1電極端子部64、65、66および67と同様に、2本の金属細線により構成されることができる。
また、実施の形態3において、第1電極端子部64、65、66および67、および、第2電極端子部の接続端子線、側部端子線および近接端子線の少なくとも一部は、2本の金属細線により構成されているが、1本の金属細線により構成されていてもよく、3本以上の金属細線により構成されていてもよい。このように、第1電極端子部および第2電極端子部の少なくとも一部を金属細線により構成する際に、複数本の金属細線を用いて第1電極端子部および第2電極端子部を構成することにより、メッシュ電極部11および21と接続端子線との接続の信頼性、接続端子線と側部端子線との接続の信頼性、および、側部端子線と近接端子線との接続の信頼性を確保することができる。
実施の形態4
実施の形態1〜3における第1メッシュ電極部11および第2メッシュ電極部21は、それぞれ、第1電極端子部の接続端子線および第2電極端子部の接続端子線の中央部に接続されているが、第1電極端子部の接続端子線および第2電極端子部の接続端子線に対して偏った位置に接続されていてもよい。
実施の形態1〜3における第1メッシュ電極部11および第2メッシュ電極部21は、それぞれ、第1電極端子部の接続端子線および第2電極端子部の接続端子線の中央部に接続されているが、第1電極端子部の接続端子線および第2電極端子部の接続端子線に対して偏った位置に接続されていてもよい。
図11に示すように、実施の形態4の導電性フィルム73における第1メッシュ電極部11は、第1電極端子部84において中央部よりも−X方向に偏った位置に接続されている。ここで、実施の形態4における第1電極端子部84の接続端子線84Aおよび一対の側部端子線84Bは、それぞれ、実施の形態1における第1電極端子部14の接続端子線14Aおよび一対の側部端子線14Bと同一である。
第1電極端子部84の一対の側部端子線84Bには、それぞれ、近接端子線84Cおよび84Dが接続されており、第1メッシュ電極部11に対して+X方向側に配置されている近接端子線84Cは、第1メッシュ電極部11に対して−X方向側に配置されている近接端子線84DよりもX方向に長く延びている。
第1電極端子部84の一対の側部端子線84Bには、それぞれ、近接端子線84Cおよび84Dが接続されており、第1メッシュ電極部11に対して+X方向側に配置されている近接端子線84Cは、第1メッシュ電極部11に対して−X方向側に配置されている近接端子線84DよりもX方向に長く延びている。
このように、第1メッシュ電極部11が、第1電極端子部84の接続端子線84Aに対して偏った位置に接続されている場合でも、導電性フィルム73の製造工程において導電性フィルム73が巻き取られた際に、第1メッシュ電極部11における導通不良が発生することを抑制することができる。
また、図示しないが、第2メッシュ電極部21も、第2電極端子部の接続端子線に対して偏った位置に接続されることができる。この場合にも、導電性フィルム73の製造工程において導電性フィルム73が巻き取られた際に、第2メッシュ電極部21における導通不良が発生することを抑制することができる。
また、図示しないが、第2メッシュ電極部21も、第2電極端子部の接続端子線に対して偏った位置に接続されることができる。この場合にも、導電性フィルム73の製造工程において導電性フィルム73が巻き取られた際に、第2メッシュ電極部21における導通不良が発生することを抑制することができる。
実施の形態5
実施の形態1〜4における第1電極端子部および第2電極端子部は、それぞれ、第1メッシュ電極部11の幅方向の両側および第2メッシュ電極部21の幅方向の両側に一対の近接端子線を有しているが、第1メッシュ電極部11の幅方向の片側および第2メッシュ電極部21の幅方向の片側のみに、それぞれ、近接端子線を有することもできる。
実施の形態1〜4における第1電極端子部および第2電極端子部は、それぞれ、第1メッシュ電極部11の幅方向の両側および第2メッシュ電極部21の幅方向の両側に一対の近接端子線を有しているが、第1メッシュ電極部11の幅方向の片側および第2メッシュ電極部21の幅方向の片側のみに、それぞれ、近接端子線を有することもできる。
図12に示すように、実施の形態5の導電性フィルム93における第1電極端子部104は、第1メッシュ電極部11に接続された接続端子線104Aと、接続端子線104Aの+X方向端部に接続された側部端子線104Bと、側部端子線104Bに接続された近接端子線104Cを有している。このように、第1メッシュ電極部11の+X方向側にのみ側部端子線104Bが配置されており、第1メッシュ電極部11の−X方向側には側部端子線が配置されていない。また、第1メッシュ電極部11は、第1電極端子部104の−X方向側部分に接続されており、第1メッシュ電極部11に接する+X方向側の包絡線11Bと近接端子線104Cとは、ギャップG1だけ離れている。
また、第1メッシュ電極部11の片側のみに近接端子線を配置する態様として、図13に示す例を採用することもできる。この例における第1電極端子部105は、第1メッシュ電極部11が接続される接続端子線105Aと、第1メッシュ電極部11のX方向の両側においてそれぞれ接続端子線105Aに接続された一対の側部端子線105Bと、第1メッシュ電極部11の+X方向側のみにおいて側部端子線105Bに接続された近接端子線105Cとから構成されている。
このように、第1メッシュ電極部11の幅方向の片側にのみ近接端子線が配置されていても、導電性フィルム93の製造工程において導電性フィルム93が巻き取られる際に、第1メッシュ電極部11において導通不良が発生することを抑制することができる。
また、図示しないが、第2電極端子部も、実施の形態5の第1電極端子部104および105と同様に、第2メッシュ電極部21の幅方向の片側のみに側部端子線と接続された近接端子線を有することができる。これにより、導電性フィルム93の製造工程において導電性フィルム93が巻き取られる際に、第2メッシュ電極部21において導通不良が発生することを抑制することができる。
実施の形態6
実施の形態1〜5における第1電極端子部および第2電極端子部では、それぞれ、接続端子線の端部に側部端子線の一端が接続され、側部端子線の他端に近接端子線の端部が接続されているが、この態様に限られない。
図14に示すように、実施の形態6の導電性フィルム113における第1電極端子部124は、第1メッシュ電極部11に接続された接続端子線124Aと、接続端子線124Aにそれぞれ接続された一対の側部端子線124Bと、一対の側部端子線124Bにそれぞれ接続された一対の近接端子線124Cとを有している。一対の側部端子線124Bは、それぞれ、一端が接続端子線124Aの端部ではなく中間部に接続され、他端が近接端子線124Cの端部ではなく中間部に接続されている。そのため、接続端子線124Aおよび一対の近接端子線124Cは、それぞれ、一対の側部端子線124Bの端部から、第1メッシュ電極部11に対してX方向に遠ざかるように延びている部分を有する。
実施の形態1〜5における第1電極端子部および第2電極端子部では、それぞれ、接続端子線の端部に側部端子線の一端が接続され、側部端子線の他端に近接端子線の端部が接続されているが、この態様に限られない。
図14に示すように、実施の形態6の導電性フィルム113における第1電極端子部124は、第1メッシュ電極部11に接続された接続端子線124Aと、接続端子線124Aにそれぞれ接続された一対の側部端子線124Bと、一対の側部端子線124Bにそれぞれ接続された一対の近接端子線124Cとを有している。一対の側部端子線124Bは、それぞれ、一端が接続端子線124Aの端部ではなく中間部に接続され、他端が近接端子線124Cの端部ではなく中間部に接続されている。そのため、接続端子線124Aおよび一対の近接端子線124Cは、それぞれ、一対の側部端子線124Bの端部から、第1メッシュ電極部11に対してX方向に遠ざかるように延びている部分を有する。
このように、側部端子線124Bが、接続端子線124Aの端部よりも内側の部分および近接端子線124Cの端部よりも内側の部分に接続されている場合でも、導電性フィルム113の製造工程における導電性フィルム113の巻き取りの際に、第1メッシュ電極部11において導通不良が発生することを抑制することができる。
また、図示しないが、第2電極端子部において、実施の形態6の第1電極端子部124と同様に、側部端子線が接続端子線の端部よりも内側の部分および近接端子線の端部よりも内側の部分に接続されている場合でも、導電性フィルム113の製造工程における導電性フィルム113の巻き取りの際に、第2メッシュ電極部21において導通不良が発生することを抑制することができる。
以下、実施の形態1〜6における導電性フィルム3、33、53、73、93および113を構成する各部材について説明する。
<基板>
基板5は、透明で電気絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではないが、基板5を構成する材料として、例えば、ガラス、強化ガラス、無アルカリガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene Terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene Naphthalate)、シクロオレフィンポリマー(COP:Cyclo-Olefin Polymer)、環状オレフィン・コポリマー(COC:Cyclic Olefin Copolymer)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)、アクリル樹脂、ポリエチレン(PE:Polyethylene)、ポリプロピレン(PP:Polypropylene)、ポリスチレン(PS:Polystylene)、ポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl Chloride)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC:Polyvinylidene Chloride)、トリアセチルセルロース(TAC:Cellulose Triacetate)等を使用することができる。基板5の厚みは、例えば、20〜1000μmであり、特に30〜100μmが好ましい。基板5の全光線透過率は、40%〜100%であることが好ましい。全光透過率は、例えば、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
<基板>
基板5は、透明で電気絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではないが、基板5を構成する材料として、例えば、ガラス、強化ガラス、無アルカリガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene Terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene Naphthalate)、シクロオレフィンポリマー(COP:Cyclo-Olefin Polymer)、環状オレフィン・コポリマー(COC:Cyclic Olefin Copolymer)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)、アクリル樹脂、ポリエチレン(PE:Polyethylene)、ポリプロピレン(PP:Polypropylene)、ポリスチレン(PS:Polystylene)、ポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl Chloride)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC:Polyvinylidene Chloride)、トリアセチルセルロース(TAC:Cellulose Triacetate)等を使用することができる。基板5の厚みは、例えば、20〜1000μmであり、特に30〜100μmが好ましい。基板5の全光線透過率は、40%〜100%であることが好ましい。全光透過率は、例えば、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
<金属線>
実施の形態1〜6における第1電極端子部14、44、64、65、66、84、104、105および124、および、第2電極端子部24を構成する金属線は、線幅5μm〜30μmである金属線である。さらに好ましい線幅としては、10μm〜20μmである。金属線の好ましい材料としては、銀、銅、アルミニウム、金、モリブデン、クロム等があり、それらの合金、酸化物またはそれらの積層体で使用できる。特に抵抗値の観点から銀または銅が好ましく、例えば、モリブデン/アルミニウム/モリブデン、モリブデン/銅/モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅等の積層構成の金属線が使用できる。
金属線の膜厚は、0.05μm〜10μmであり、好ましくは、0.1μm〜1μmである。
実施の形態1〜6における第1電極端子部14、44、64、65、66、84、104、105および124、および、第2電極端子部24を構成する金属線は、線幅5μm〜30μmである金属線である。さらに好ましい線幅としては、10μm〜20μmである。金属線の好ましい材料としては、銀、銅、アルミニウム、金、モリブデン、クロム等があり、それらの合金、酸化物またはそれらの積層体で使用できる。特に抵抗値の観点から銀または銅が好ましく、例えば、モリブデン/アルミニウム/モリブデン、モリブデン/銅/モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅等の積層構成の金属線が使用できる。
金属線の膜厚は、0.05μm〜10μmであり、好ましくは、0.1μm〜1μmである。
<金属細線>
実施の形態1〜6における第1メッシュ電極部11、第2メッシュ電極部21、および、実施の形態3における第1電極端子部64、65、66および67、および、第2電極端子部を構成する金属細線は、線幅0.5μm〜10μmである金属細線である。さらに好ましい線幅としては、1μm〜5μmである。金属細線の好ましい材料としては、銀、銅、アルミニウム、金、モリブデン、クロム等があり、それらの合金、酸化物またはそれらの積層体で使用できる。特に抵抗値の観点から銀または銅が好ましく、例えば、モリブデン/アルミニウム/モリブデン、モリブデン/銅/モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅等の積層構成の金属細線が使用できる。
金属細線の膜厚は0.05μm〜10μmであり、好ましくは0.1μm〜1μmである。また、第1メッシュ電極部11および第2メッシュ電極部21を構成する金属細線においては、金属細線の視認性を改善する目的で、金属細線上、もしくは金属細線と透明絶縁基板と金属細線との間に黒化層を設けても良い。黒化層としては、酸化銅、酸化モリブデン等が使用できる。
実施の形態1〜6における第1メッシュ電極部11、第2メッシュ電極部21、および、実施の形態3における第1電極端子部64、65、66および67、および、第2電極端子部を構成する金属細線は、線幅0.5μm〜10μmである金属細線である。さらに好ましい線幅としては、1μm〜5μmである。金属細線の好ましい材料としては、銀、銅、アルミニウム、金、モリブデン、クロム等があり、それらの合金、酸化物またはそれらの積層体で使用できる。特に抵抗値の観点から銀または銅が好ましく、例えば、モリブデン/アルミニウム/モリブデン、モリブデン/銅/モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅等の積層構成の金属細線が使用できる。
金属細線の膜厚は0.05μm〜10μmであり、好ましくは0.1μm〜1μmである。また、第1メッシュ電極部11および第2メッシュ電極部21を構成する金属細線においては、金属細線の視認性を改善する目的で、金属細線上、もしくは金属細線と透明絶縁基板と金属細線との間に黒化層を設けても良い。黒化層としては、酸化銅、酸化モリブデン等が使用できる。
<保護層>
金属線および金属細線上に、金属細線を保護する目的で透明な保護層を設けても良い。透明な保護層としては、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜、および、二酸化シリコン等の無機膜を使用することができ、膜厚は、10nm以上100nm以下であることが好ましい。
また必要に応じて、保護層上に透明コート層を形成してもよい。透明コート層としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上100μm以下が好ましい。
金属線および金属細線上に、金属細線を保護する目的で透明な保護層を設けても良い。透明な保護層としては、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜、および、二酸化シリコン等の無機膜を使用することができ、膜厚は、10nm以上100nm以下であることが好ましい。
また必要に応じて、保護層上に透明コート層を形成してもよい。透明コート層としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上100μm以下が好ましい。
必要に応じて、実施の形態1〜6における導電性フィルム3、33、53、73、93および113に追加で以下の層を設けることができる。
<周辺配線絶縁膜>
図2に示す第1周辺配線部12、第2周辺配線部22上に、周辺配線部間のショートおよび周辺配線の腐食を防止する目的で、周辺配線絶縁膜を形成してもよい。周辺配線絶縁膜としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上30μm以下が好ましい。周辺配線絶縁膜は、第1周辺配線部12、第2周辺配線部22のどちらか一方のみに形成してもよい。
<周辺配線絶縁膜>
図2に示す第1周辺配線部12、第2周辺配線部22上に、周辺配線部間のショートおよび周辺配線の腐食を防止する目的で、周辺配線絶縁膜を形成してもよい。周辺配線絶縁膜としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上30μm以下が好ましい。周辺配線絶縁膜は、第1周辺配線部12、第2周辺配線部22のどちらか一方のみに形成してもよい。
以下に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができ、本発明の範囲は、以下の実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
本実施例では、メッシュ電極部と、メッシュ電極部の一端に接続された電極端子部とからなる金属パターンが形成された複数の導電性フィルムをロール形態で作製した。これにより、電極端子部の形状および電極端子部の接続端子線に対するメッシュ電極部の接続位置を変えた実施例1〜11および比較例1〜6の導電性フィルム、ならびに、巻き取り方向における金属パターン間の長さを変えた比較例7の導電性フィルムを作製し、それぞれの導電性フィルムに形成された金属パターンの良品得率を求めた。なお、各金属パターンにおけるメッシュ電極部の長さ方向は、導電性フィルムの巻き取り方向と同一となるように設定した。
次に、ロール形態の導電性フィルムについて説明する。
本実施例では、導電性フィルムの基板となる支持体として、幅250mm、長さ4000m、厚み41μmのポリエチレンテレフタレート製のフィルム(富士フイルム株式会社製)を用いた。
支持体の幅方向に200mm、幅方向に直交する支持体の長さ方向に268mmの領域を有する金属パターンを単位パターンとし、複数の金属パターンを作製するための露光用マスクを用意した。ここで、金属パターンとは、上述したように、メッシュ電極部と、メッシュ電極部の一端に接続された電極端子部とからなるパターンである。
本実施例では、導電性フィルムの基板となる支持体として、幅250mm、長さ4000m、厚み41μmのポリエチレンテレフタレート製のフィルム(富士フイルム株式会社製)を用いた。
支持体の幅方向に200mm、幅方向に直交する支持体の長さ方向に268mmの領域を有する金属パターンを単位パターンとし、複数の金属パターンを作製するための露光用マスクを用意した。ここで、金属パターンとは、上述したように、メッシュ電極部と、メッシュ電極部の一端に接続された電極端子部とからなるパターンである。
このようなフィルム上に金属パターンを形成するための露光用マスクを配置して、いわゆるフォトリソグラフィを行うことにより導電性フィルムを作製した。次に、この導電性フィルムを外径175mmの巻芯に巻き取り、ロール形態の導電性フィルムを得た。以上の工程は、全て、ロールトゥロール方式の製造装置を用いて実施した。なお、ロール形態の導電性フィルムの製造に際して、長さ4000mのポリエチレンテレフタレート製のフィルムのうち、2200mのフィルムに対して製造装置による処理を行った。
次に、導電性フィルムの作製方法について詳細に説明する。
<導電性フィルムの作製方法>
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
温度38℃、pH(potential of hydrogen)4.5に保たれた下記の1液に、下記の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記の4液および5液を8分間にわたって加え、さらに、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。さらに、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
<導電性フィルムの作製方法>
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
温度38℃、pH(potential of hydrogen)4.5に保たれた下記の1液に、下記の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記の4液および5液を8分間にわたって加え、さらに、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。さらに、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
1液:
水 750ml
高分子量ゼラチン(分子量;30万) 9g
低分子量ゼラチン(分子量;1万5000) 4.5g
塩化ナトリウム 3g
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 8ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 10ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
水 750ml
高分子量ゼラチン(分子量;30万) 9g
低分子量ゼラチン(分子量;1万5000) 4.5g
塩化ナトリウム 3g
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 8ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 10ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
その後、常法に従い、フロキュレーション法によって水洗した。具体的には、温度を35℃に下げ、3リットルの蒸留水を加え、硫酸を用いてハロゲン化銀が沈降するまでpHを下げた(pH3.6±0.2の範囲であった)。次に、上澄み液を約3リットル除去した(第一水洗)。さらに3リットルの蒸留水を加えてから、ハロゲン化銀が沈降するまで硫酸を加えた。再度、上澄み液を3リットル除去した(第二水洗)。第二水洗と同じ操作をさらに1回繰り返して(第三水洗)、水洗・脱塩工程を終了した。水洗・脱塩後の乳剤をpH6.4、pAg7.5に調整し、高分子量ゼラチン3.9g、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg、ベンゼンチオスルフィン酸ナトリウム3mg、チオ硫酸ナトリウム15mgと塩化金酸10mgを加え55℃にて最適感度を得るように化学増感を施し、安定剤として1,3,3a,7−テトラアザインデン100mg、防腐剤としてプロキセル(商品名、ICI Co.,Ltd.製)100mgを加えた。最終的に得られた乳剤は、沃化銀を0.08モル%含み、塩臭化銀の比率を塩化銀70モル%、臭化銀30モル%とする、平均粒子径0.15μm、変動係数10%のヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤であった。
(感光性層形成用組成物の調製)
上記の乳剤に1,3,3a,7−テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10-2モル/モルAg、クエン酸3.0×10-4モル/モルAg、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上記の塗布液に、含有するゼラチンに対して、(P−1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02、固形分濃度:22質量%)を、ポリマー/ゼラチン(質量比)=0.2/1になるように添加した。ここで、ハロゲン化銀含有塗布液において、ハロゲン化銀の質量に対するポリマーの質量の比R1(ポリマー/ハロゲン化銀)は0.024であった。
上記の乳剤に1,3,3a,7−テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10-2モル/モルAg、クエン酸3.0×10-4モル/モルAg、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上記の塗布液に、含有するゼラチンに対して、(P−1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02、固形分濃度:22質量%)を、ポリマー/ゼラチン(質量比)=0.2/1になるように添加した。ここで、ハロゲン化銀含有塗布液において、ハロゲン化銀の質量に対するポリマーの質量の比R1(ポリマー/ハロゲン化銀)は0.024であった。
さらに、架橋剤としてEPOXY RESIN DY 022(商品名:ナガセケムテックス株式会社製)を添加した。なお、架橋剤の添加量は、後述する感光性層中における架橋剤の量が0.09g/m2となるように調整した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、上記の(P−1)で表されるポリマーは、特許第3305459号および特許第3754745号を参照して合成した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、上記の(P−1)で表されるポリマーは、特許第3305459号および特許第3754745号を参照して合成した。
(感光性層形成工程)
支持体の両面に、後述する下塗り層形成用組成物を、乾燥後の膜厚が60nmになるように塗布し、90℃で1分間乾燥させて、下塗り層付き支持体を作製した。なお、下塗り層の膜厚はアンリツ株式会社製の電子マイクロ膜厚計で測定した。
(下塗り層形成用組成物(硬化性組成物))
下記の成分を混合し、下塗り層形成用組成物を調製した。
・アクリル系ポリマー 66.4質量部
(AS−563A、ダイセルファインケム(株)製、固形分:27.5質量%)
・カルボジイミド系架橋剤 16.6質量部
(カルボジライトV−02−L2、日清紡(株)製、固形分:10質量%)
・コロイダルシリカ 4.4質量部
(スノーテックスXL、日産化学(株)製、固形分:10質量%水希釈)
・滑り剤:カルナバワックス 27.7質量部
(セロゾール524、中京油脂(株)製、固形分:3質量%水希釈)
・界面活性剤:アニオン性界面活性剤 23.3質量部
(ラピゾールA−90、日油(株)製、固形分:1質量%水溶液)
・界面活性剤:ノニオン性界面活性剤 14.6質量部
(ナロアクティーCL95、三洋化成工業(株)製、固形分:1質量%水溶液)
・蒸留水 847.0質量部
支持体の両面に、後述する下塗り層形成用組成物を、乾燥後の膜厚が60nmになるように塗布し、90℃で1分間乾燥させて、下塗り層付き支持体を作製した。なお、下塗り層の膜厚はアンリツ株式会社製の電子マイクロ膜厚計で測定した。
(下塗り層形成用組成物(硬化性組成物))
下記の成分を混合し、下塗り層形成用組成物を調製した。
・アクリル系ポリマー 66.4質量部
(AS−563A、ダイセルファインケム(株)製、固形分:27.5質量%)
・カルボジイミド系架橋剤 16.6質量部
(カルボジライトV−02−L2、日清紡(株)製、固形分:10質量%)
・コロイダルシリカ 4.4質量部
(スノーテックスXL、日産化学(株)製、固形分:10質量%水希釈)
・滑り剤:カルナバワックス 27.7質量部
(セロゾール524、中京油脂(株)製、固形分:3質量%水希釈)
・界面活性剤:アニオン性界面活性剤 23.3質量部
(ラピゾールA−90、日油(株)製、固形分:1質量%水溶液)
・界面活性剤:ノニオン性界面活性剤 14.6質量部
(ナロアクティーCL95、三洋化成工業(株)製、固形分:1質量%水溶液)
・蒸留水 847.0質量部
次に、下塗り層付き支持体の下塗り層上に、下塗り層側から順に、後述の第1の組成調整塗布液と、上記ハロゲン化銀含有塗布液と、後述の第2の組成調整塗布液とを、塗液流量比(第1の組成調整塗布液/ハロゲン化銀含有塗布液/第2の組成調整塗布液)25/25/1で同時重層塗布し、支持体上にハロゲン化銀含有感光性層を形成した。これにより得られたフィルムを、フィルムAとした。
なお、第1の組成調整塗布液は、上記ポリマーラテックスとゼラチンとが混合質量比(ポリマーの質量/ゼラチンの質量)3/1で混合され、さらに、光学濃度が約1.0で現像液のアルカリにより脱色する染料を含有する混合物からなる組成物である。また、第1の組成調整塗布液は、この第1の組成調整塗布液より形成される層中のポリマー量(塗設量)が0.65g/m2となるように濃度調整された。なお、第1の組成調整塗布液より形成される層には、染料が含まれるためアンチハレーションの機能を有する。
なお、第1の組成調整塗布液は、上記ポリマーラテックスとゼラチンとが混合質量比(ポリマーの質量/ゼラチンの質量)3/1で混合され、さらに、光学濃度が約1.0で現像液のアルカリにより脱色する染料を含有する混合物からなる組成物である。また、第1の組成調整塗布液は、この第1の組成調整塗布液より形成される層中のポリマー量(塗設量)が0.65g/m2となるように濃度調整された。なお、第1の組成調整塗布液より形成される層には、染料が含まれるためアンチハレーションの機能を有する。
また、第2の組成調整塗布液は、上記ポリマーラテックスとゼラチンと、さらに、コロイダルシリカ(スノーテックスST−C)を固形分混合質量比(ポリマー/ゼラチン/シリカ)0.5/1/1.5で混合した組成物である。また、第2の組成調整塗布液は、この第2の組成調整塗布液より形成される層中のゼラチン量が0.10g/m2(ポリマーラテックス量は0.05g/m2)となるように濃度調整がなされた。
また、ハロゲン化銀含有塗布液より形成される層中においては、銀量7.4g/m2、ポリマー量0.26g/m2、ゼラチン量1.02g/m2であった。
また、ハロゲン化銀含有塗布液より形成される層中においては、銀量7.4g/m2、ポリマー量0.26g/m2、ゼラチン量1.02g/m2であった。
(露光現像工程)
金属パターンを形成するための露光用マスクとして、図4に示す実施の形態1における第1メッシュ電極部11と同一の形状のメッシュパターンを有する露光用マスクをそれぞれ用意した。上記のフィルムAの両面に、メッシュパターンの露光用マスクを配置し、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光を、予め定められたパターン間隔で繰り返し行った。メッシュパターンには、格子の一辺の長さを150μm、線幅を4μmに設定したものを用いた。
露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X−R、富士フイルム株式会社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水でリンスし、乾燥することで、両面に銀細線からなる金属パターンと、ゼラチン層とが形成された支持体を得た。ゼラチン層は銀細線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。
金属パターンを形成するための露光用マスクとして、図4に示す実施の形態1における第1メッシュ電極部11と同一の形状のメッシュパターンを有する露光用マスクをそれぞれ用意した。上記のフィルムAの両面に、メッシュパターンの露光用マスクを配置し、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光を、予め定められたパターン間隔で繰り返し行った。メッシュパターンには、格子の一辺の長さを150μm、線幅を4μmに設定したものを用いた。
露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X−R、富士フイルム株式会社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水でリンスし、乾燥することで、両面に銀細線からなる金属パターンと、ゼラチン層とが形成された支持体を得た。ゼラチン層は銀細線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。
(現像液の組成)
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N−メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N−メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
(ゼラチン分解処理)
フィルムBに対して、タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス株式会社製ビオプラーゼAL−15FG)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%、液温:40℃)への浸漬を120秒間行った。フィルムBを水溶液から取り出し、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬し、洗浄した。ゼラチン分解処理後のフィルムをフィルムCとする。
フィルムBに対して、タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス株式会社製ビオプラーゼAL−15FG)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%、液温:40℃)への浸漬を120秒間行った。フィルムBを水溶液から取り出し、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬し、洗浄した。ゼラチン分解処理後のフィルムをフィルムCとする。
(低抵抗化処理)
上記のフィルムCに対して、金属製ローラからなるカレンダ装置を用いて、30kNの圧力でカレンダ処理を行った。このとき、線粗さRa=0.2μm、Sm=1.9μm(株式会社キーエンス製形状解析レーザ顕微鏡VK−X110にて測定(JIS−B−0601−1994))の粗面形状を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム2枚を、これらの粗面が上記のフィルムCの表面および裏面と向き合うように共に搬送して、上記のフィルムCの表面および裏面に粗面形状を転写形成した。
上記のカレンダ処理後、温度150℃の過熱蒸気槽を120秒間かけて通過させて、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムをフィルムDとする。このフィルムDが導電性フィルムであり、製造装置の巻芯に巻き取られることによりロール形態の導電性フィルムとなる。
上記のフィルムCに対して、金属製ローラからなるカレンダ装置を用いて、30kNの圧力でカレンダ処理を行った。このとき、線粗さRa=0.2μm、Sm=1.9μm(株式会社キーエンス製形状解析レーザ顕微鏡VK−X110にて測定(JIS−B−0601−1994))の粗面形状を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム2枚を、これらの粗面が上記のフィルムCの表面および裏面と向き合うように共に搬送して、上記のフィルムCの表面および裏面に粗面形状を転写形成した。
上記のカレンダ処理後、温度150℃の過熱蒸気槽を120秒間かけて通過させて、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムをフィルムDとする。このフィルムDが導電性フィルムであり、製造装置の巻芯に巻き取られることによりロール形態の導電性フィルムとなる。
次に、実施例1〜11および比較例1〜7について説明する。
(実施例1)
実施例1における金属パターンは、図4に示す実施の形態1における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部14と同一のパターンを有している。また、ロール形態の導電性フィルムの巻き取り方向における金属パターンの長さを268mmとした。以下では、この長さをパターン長と呼ぶ。また、ロール形態の導電性フィルムの巻き取り方向において互いに隣接する金属パターン間の距離を35mmとした。以下では、この距離を、パターン間隔と呼ぶ。
(実施例1)
実施例1における金属パターンは、図4に示す実施の形態1における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部14と同一のパターンを有している。また、ロール形態の導電性フィルムの巻き取り方向における金属パターンの長さを268mmとした。以下では、この長さをパターン長と呼ぶ。また、ロール形態の導電性フィルムの巻き取り方向において互いに隣接する金属パターン間の距離を35mmとした。以下では、この距離を、パターン間隔と呼ぶ。
(実施例2)
実施例2における金属パターンは、図5に示す実施の形態2における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部44と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例3)
実施例3における金属パターンは、図5に示す実施の形態2における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部44を有していることに加え、メッシュ電極部内に、図6に示す金属線断片45と同一のパターンが配置されている。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
実施例2における金属パターンは、図5に示す実施の形態2における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部44と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例3)
実施例3における金属パターンは、図5に示す実施の形態2における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部44を有していることに加え、メッシュ電極部内に、図6に示す金属線断片45と同一のパターンが配置されている。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例4)
実施例4における金属パターンは、図7に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部64と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例5)
実施例5における金属パターンは、図8に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部65と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
実施例4における金属パターンは、図7に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部64と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例5)
実施例5における金属パターンは、図8に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部65と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例6)
実施例6における金属パターンは、図9に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部66と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例7)
実施例7における金属パターンは、図10に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部67と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
実施例6における金属パターンは、図9に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部66と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例7)
実施例7における金属パターンは、図10に示す実施の形態3における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部67と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例8)
実施例8における金属パターンは、図11に示す実施の形態4における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部84と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例9)
実施例9における金属パターンは、図12に示す実施の形態5における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部104と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
実施例8における金属パターンは、図11に示す実施の形態4における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部84と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例9)
実施例9における金属パターンは、図12に示す実施の形態5における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部104と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例10)
実施例10における金属パターンは、図13に示す実施の形態5における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部105と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例11)
実施例11における金属パターンは、図14に示す実施の形態6における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部124と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
実施例10における金属パターンは、図13に示す実施の形態5における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部105と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(実施例11)
実施例11における金属パターンは、図14に示す実施の形態6における第1メッシュ電極部11および第1電極端子部124と同一のパターンを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例1)
比較例1における金属パターンは、図15に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、金属線により構成され且つ枠形状を有する電極端子部134を有している。電極端子部134は、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線134Aと、接続端子線134Aの両端部にそれぞれ接続された一対の側部端子線134Bと、両端部が一対の側部端子線134Bに接続された横断端子線134Cとから構成されている。横断端子線134Cは、メッシュ電極部131をX方向に横断するようにX方向に沿って延び、メッシュ電極部131を構成する金属細線との交点においてメッシュ電極部131に接続されている。このように、比較例1における金属パターンの電極端子部134は、メッシュ電極部131に接触しないように近接する近接端子線を有していない。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
比較例1における金属パターンは、図15に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、金属線により構成され且つ枠形状を有する電極端子部134を有している。電極端子部134は、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線134Aと、接続端子線134Aの両端部にそれぞれ接続された一対の側部端子線134Bと、両端部が一対の側部端子線134Bに接続された横断端子線134Cとから構成されている。横断端子線134Cは、メッシュ電極部131をX方向に横断するようにX方向に沿って延び、メッシュ電極部131を構成する金属細線との交点においてメッシュ電極部131に接続されている。このように、比較例1における金属パターンの電極端子部134は、メッシュ電極部131に接触しないように近接する近接端子線を有していない。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例2)
比較例2における金属パターンは、図16に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131に接続された電極端子部144とを有している。電極端子部144は、金属線により構成され且つメッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線144Aと、接続端子線144Aに接続され且つメッシュ電極部131のX方向の両側にそれぞれ配置された面状部144Bとから構成されている。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
比較例2における金属パターンは、図16に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131に接続された電極端子部144とを有している。電極端子部144は、金属線により構成され且つメッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線144Aと、接続端子線144Aに接続され且つメッシュ電極部131のX方向の両側にそれぞれ配置された面状部144Bとから構成されている。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例3)
比較例3における金属パターンは、図17に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された矩形且つ面状の電極端子部154とを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
比較例3における金属パターンは、図17に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された矩形且つ面状の電極端子部154とを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例4)
比較例4における金属パターンは、図18に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131に接続され且つ金属線により構成された電極端子部164とを有している。電極端子部164は、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線164Aと、メッシュ電極部131のX方向の両側においてそれぞれ接続端子線164Aに接続された一対の側部端子線164Bと、一対の側部端子線164Bにそれぞれ接続された一対の遠離端子線164Cとを有している。遠離端子線164Cは、メッシュ電極部131側の一端が側部端子線164Bに接続され、他端がメッシュ電極部131からX方向に遠ざかるように延びている。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
比較例4における金属パターンは、図18に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131に接続され且つ金属線により構成された電極端子部164とを有している。電極端子部164は、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線164Aと、メッシュ電極部131のX方向の両側においてそれぞれ接続端子線164Aに接続された一対の側部端子線164Bと、一対の側部端子線164Bにそれぞれ接続された一対の遠離端子線164Cとを有している。遠離端子線164Cは、メッシュ電極部131側の一端が側部端子線164Bに接続され、他端がメッシュ電極部131からX方向に遠ざかるように延びている。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例5)
比較例5における金属パターンは、図19に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131の端部131Aに接続され且つ直線状の金属線である電極端子部174とを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
比較例5における金属パターンは、図19に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、メッシュ電極部131の端部131Aに接続され且つ直線状の金属線である電極端子部174とを有している。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例6)
比較例6における金属パターンは、図20に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、金属線により構成され且つメッシュ電極部131に接続された電極端子部184とを有している。電極端子部184は、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線184Aと、接続端子線184Aの両端部に接続された一対の側部端子線184Bとからなる。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例7)
比較例7における金属パターンは、比較例1と同一の形状を有し、268mmのパターン長を有しているが、パターン間隔を270mmとした。
比較例6における金属パターンは、図20に示すように、実施例1におけるメッシュ電極部と同一の形状を有するメッシュ電極部131と、金属線により構成され且つメッシュ電極部131に接続された電極端子部184とを有している。電極端子部184は、メッシュ電極部131の端部131Aに接続された接続端子線184Aと、接続端子線184Aの両端部に接続された一対の側部端子線184Bとからなる。また、実施例1と同様に、パターン長を268mm、パターン間隔を35mmとした。
(比較例7)
比較例7における金属パターンは、比較例1と同一の形状を有し、268mmのパターン長を有しているが、パターン間隔を270mmとした。
このように、比較例1〜7における金属パターンは、いずれも、メッシュ電極部に接触することなくメッシュ電極部に近接するように延びた近接端子線を有していない。
<良品得率>
上記の実施例1〜11および比較例1〜7における金属パターンに対して、導通検査および面状検査をすることにより、電気的な導通不良が発生した箇所の有無、および、メッシュ電極部を構成する金属細線の欠損および変色等の破損の有無を確認した。このような検査の結果、電気的な導通不良が発生した箇所があった金属パターンおよびメッシュ電極部を構成する金属細線の破損があった金属パターンを不良品と判定した。また、検査の結果、電気的な導通不良が発生した箇所がなく且つメッシュ電極部を構成する金属細線の破損がない金属パターンを良品と判定した。
導通検査を行う際には、テスタを用いて金属パターンの導通を確認した。面状検査を行う際には、金属パターンの画像を取得し、メッシュ電極部を構成する金属細線の欠損および変色の有無を調べた。良品得率は、このように判定して得た良品の数を、良品の数と不良品の数との和で除して百分率とすることにより算出した。例えば、良品得率が100%であれば不良品がないことを意味する。
なお、長さ2200mのロール形態の導電性フィルム中の金属パターンの数は、実施例1〜11および比較例1〜6においてそれぞれ7262個であり、比較例7においては、4090個であった。
以上のような検査の結果を表1に示す。
上記の実施例1〜11および比較例1〜7における金属パターンに対して、導通検査および面状検査をすることにより、電気的な導通不良が発生した箇所の有無、および、メッシュ電極部を構成する金属細線の欠損および変色等の破損の有無を確認した。このような検査の結果、電気的な導通不良が発生した箇所があった金属パターンおよびメッシュ電極部を構成する金属細線の破損があった金属パターンを不良品と判定した。また、検査の結果、電気的な導通不良が発生した箇所がなく且つメッシュ電極部を構成する金属細線の破損がない金属パターンを良品と判定した。
導通検査を行う際には、テスタを用いて金属パターンの導通を確認した。面状検査を行う際には、金属パターンの画像を取得し、メッシュ電極部を構成する金属細線の欠損および変色の有無を調べた。良品得率は、このように判定して得た良品の数を、良品の数と不良品の数との和で除して百分率とすることにより算出した。例えば、良品得率が100%であれば不良品がないことを意味する。
なお、長さ2200mのロール形態の導電性フィルム中の金属パターンの数は、実施例1〜11および比較例1〜6においてそれぞれ7262個であり、比較例7においては、4090個であった。
以上のような検査の結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜11における良品得率は、いずれも、比較例1〜6における良品得率を上回っており、特に、実施例1〜10においては、いずれも、80%近い良品得率を得ることができた。このように、実施例1〜11の導電性フィルムは、ロール形態に巻き取られたとしても、製造装置において発生する静電気に起因するメッシュ電極部の破損が生じにくいことがわかる。
また、比較例7では、270mmのパターン間隔が、導電性フィルムの巻き取り方向における金属パターンの長さ268mmよりも長いため、製造装置の巻芯に新たに巻き取られる金属パターンが、既に巻き取られている複数の金属パターンをまたいで巻き取られることがなかったと考えられる。これにより、それぞれの金属パターンは、製造装置における電位差等の影響を受けにくく、静電気に起因した破損が生じにくくなったため、良品得率が100%になったと考えられる。しかしながら、良品の個数に着目すると、比較例7におけるロール形態の導電性フィルムと同じ長さの2200mだけ製造装置に処理がなされた実施例1〜11の導電性フィルムにおける良品の数は、いずれも、比較例7における良品の数よりも多い。そのため、実施例1〜11は、良品得率が100%となった比較例7に比べて原料当りの良品の生産効率が高いことがわかる。
1 タッチパネル、1A 表面、1B 裏面、2 カバーパネル、3,33,53,73,93,113 導電性フィルム、4 接着剤、5 基板、5A 第1面、5B 第2面、6A,6B 金属細線、7,8 保護層、11 第1メッシュ電極部、11A 端部、11B 包絡線、12 第1周辺配線部、13 第1外部接続端子、14,44,64,65,66,67,84,104,105,124 第1電極端子部、14A,44A,64A,65A,66A,67A,84A,104A,105A,124A,134A,144A,164A,184A 接続端子線、14B,44B,64B,65B,66B,67B,84B,104B,105B,124B,134B,164B,184B 側部端子線、14C,44C,64C,65C,66C,67C,84C,104C,105C,124C 近接端子線、15 第1ダミー電極部、21 第2メッシュ電極部、22 第2周辺配線部、23 第2外部接続端子、24 第2電極端子部、45 金属線断片、131 メッシュ電極部、134,144,154,164,174,184 電極端子部、134C 横断端子線、144B 面状部、164C 遠離端子線、G1,G2 ギャップ、S1 入力領域、S2 外側領域。
Claims (7)
- 長さ方向に延びるメッシュ電極部と、
前記メッシュ電極部の前記長さ方向の端部に接続された電極端子部と、
前記電極端子部を介して前記メッシュ電極部と電気的に接続された周辺配線部とを有し、
前記電極端子部は、
前記メッシュ電極部の前記長さ方向の端部に接続され且つ前記メッシュ電極部の前記長さ方向に対して交差する幅方向に前記メッシュ電極部の電極幅よりも長く延びた接続端子線と、
前記接続端子線に接続され且つ前記メッシュ電極部に接触することなく前記メッシュ電極部に沿って前記長さ方向に延びた側部端子線と、
前記側部端子線に接続され且つ前記メッシュ電極部に接触することなく前記メッシュ電極部に近接するように延びた近接端子線とを有することを特徴とする導電性フィルム。 - 前記接続端子線は、前記メッシュ電極部の幅方向の両側においてそれぞれ前記メッシュ電極部の外側まで延び、
前記メッシュ電極部の幅方向の両側に延びる前記接続端子線にそれぞれ前記側部端子線が接続され、
前記メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された前記側部端子線のうち少なくとも一方の前記側部端子線に前記近接端子線が接続されている請求項1に記載の導電性フィルム。 - 前記メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された前記側部端子線にそれぞれ前記近接端子線が接続されている請求項2に記載の導電性フィルム。
- 前記メッシュ電極部の幅方向の両側に配置された前記側部端子線および前記近接端子線は、それぞれ、前記メッシュ電極部に対して対称なパターンを形成するように配置されている請求項3に記載の導電性フィルム。
- 前記メッシュ電極部は、前記接続端子線に対して偏った位置に接続されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電性フィルム。
- 前記接続端子線、前記側部端子線および前記近接端子線のうち少なくとも1つは、金属細線により構成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電性フィルム。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の導電性フィルムを備えたタッチパネル。
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PCT/JP2018/020631 WO2019039027A1 (ja) | 2017-08-22 | 2018-05-30 | 導電性フィルムおよびタッチパネル |
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JP2017159340A JP2020204789A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 導電性フィルムおよびタッチパネル |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=65438608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017159340A Pending JP2020204789A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 導電性フィルムおよびタッチパネル |
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JP (1) | JP2020204789A (ja) |
WO (1) | WO2019039027A1 (ja) |
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US9740317B2 (en) * | 2013-03-28 | 2017-08-22 | Fujikura Ltd. | Touch sensor and production method for same |
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-
2017
- 2017-08-22 JP JP2017159340A patent/JP2020204789A/ja active Pending
-
2018
- 2018-05-30 WO PCT/JP2018/020631 patent/WO2019039027A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2019039027A1 (ja) | 2019-02-28 |
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