JP2020204434A - 空調装置および変更方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】床下の空調装置の結露の建物外部への排水を可能とし、かつ、この排水経路の逆流を防止しつつ、メンテナンス性を確保可能とする。【解決手段】空調装置50は、建物Hの床下空間32に設けられ、屋内の送風を冷却する熱交換器51aを備えた熱交換部51と、熱交換器51aからのドレン水を受け止め、建物の外部に導くドレン路60と、ドレン路60の建物外部のエルボ管63に設けられ、熱交換器51a側から建物外部の方向へのドレン水の流れを許容し、それとは逆方向の流れを禁止する逆止弁ユニット70と、を備える。さらに、空調装置50は、逆止弁ユニット70が、エルボ管63の縦管部632に設けられ、かつ、逆止弁(弁体71)の上に溜まったドレン水の水頭圧を受け、水頭圧が所定圧を未満で閉弁状態を維持し、所定圧を越えると開弁する。【選択図】図2

Description

本開示は、空調装置および変更方法に関する。
従来、建物の床下に空調装置を備えた空調システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5504015号公報
一般的に空調装置では、熱交換器により空気を冷却する場合、熱交換器に結露が生じ、この結露を建物外部へ排出する必要が生じる。通常、後述の比較例で述べるように、結露を外部に排出するドレン排水管05を床下空間01に設け、ドレン排水管05の途中に逆止弁09を設けるため、メンテナンス性が悪かった。
本開示は、上記課題に着目してなされたもので、床下の空調装置の結露の建物外部への排水経路の逆流を防止しつつ、メンテナンス性を確保可能な空調装置および変更方法を提供することを目的とする。
本開示の空調装置は、建物の床下に設けられ、屋内の送風を冷却する熱交換器を備えた熱交換部と、前記熱交換部の熱交換器からのドレン水を受け止め、建物の外部に導くドレン路と、前記ドレン路の建物外部の部位に設けられ、前記熱交換器側から建物外部の方向への前記ドレン水の流れを許容し、それとは逆方向の流れを禁止する逆止弁と、を備える。
本開示の変更方法は、ドレン路において床下に配置された逆止弁の機能を解除する工程と、建物の基礎側壁から建物外部に突出して設けられた側壁外部管に、新たな逆止弁を備えたエルボ管の横管部を装着して固定する工程と、を備える。
本開示の空調装置は、床下の空調装置の結露の建物外部への排水経路の逆流を防止しつつ、メンテナンス性を確保可能である。
また、本開示の変更方法は、メンテナンス性に劣る空調装置からメンテナンス性に優れる空調装置への変更が可能である。
実施の形態1の空調装置50を備えた空調システムの概略を示すシステム全体図である。 実施の形態1の空調装置50を示す構造説明図である。 実施の形態1の空調装置に用いたエルボ管63を示す断面図である。 実施の形態1との比較例の空調装置を示す構造説明図である。 比較例の空調装置の逆止弁09を示す断面図である。 比較例の空調装置から実施の形態1の空調装置50への変更方法において逆止弁09から弁体010を取り除いた状態を示す断面図である。 比較例の空調装置のエルボ管07およびその切除箇所を示す工程説明図である。 比較例の空調装置のエルボ管07を切除した状態を示す工程説明図である。 比較例の空調装置のエルボ管07を実施の形態1のエルボ管63に交換した状態を示す工程説明図である。
以下、本開示の空調システムの実施の形態について説明する。
(建物の構成)
まず、図1に基づいて、この実施の形態の空調システムが設置された建物Hの構成を説明する。
この建物Hは、基礎10の上に、建物本体20が設けられている。
基礎10は、基礎断熱として構築されたコンクリート製の基礎底盤11および基礎側壁12を備える。
建物本体20は、1階床部21を挟んで、床上空間31と床下空間32とに仕切られている。さらに、床上空間31は、天井床部22を挟んで1階空間31aと2階空間31bとに仕切られている。なお、床上空間31の一部には、1階空間31aと2階空間31bとが連続する吹抜け空間部31cが設けられている。
床下空間32には、熱交換換気装置40と、空調装置50とが設けられている。
熱交換換気装置40は、建物内の空気である内気と建物外部の空気である外気とを交換するとともに、内気と外気とで熱交換を行って、内気の熱が建物外部に逃げないようにした周知のものである。
この熱交換換気装置40は、建物Hにおいて外部に開口された給気口41および排気口42に接続されている。そして、熱交換換気装置40は、給気口41からフィルタボックス41aを介して吸入した外気を、熱交換部43で内気と熱交換した後、床下吹出口44から床下空間32に吹き出すとともに、2階給気管45を介して、2階吹出口46から2階空間31bに吹き出す。なお、床下空間32に吹き出された空気は、1階床部21に開口された1階床吹出口47を介して、1階空間に吹き出される。
一方、熱交換換気装置は、1階床部21に開口された換気用吸入口48から床上空間31の空気を吸い込み、熱交換部43において外気と熱交換を行った後、排気口42から建物外部に排気する。
次に、空調装置50について説明する。
空調装置50は、床下空間32に熱交換部51を備え、床上空間31の空気を吸い込んで、熱交換部51で熱交換した後、床上空間31や床下空間32に送風する装置である。熱交換部51には、送風を加熱したり冷却したりする熱交換器51a(図2に参照)を備える。なお、図2に示す熱交換器51aは、いわゆるヒートポンプ式の、冷却と加熱の両方を行うものである。そして、熱交換部51では、図1に示すように、1階床部21に設けられた熱交換用吸入口52から床上空間31の空気を吸い込み、熱交換を行った後、この熱交換を行った空気を、床下空間32、1階空間31a、2階空間31bへ送風する。
なお、熱交換部51から床上空間31への送風経路は、第1送風路53を介して、1階床部21の1階床送風口53aから吹き出す経路と、第2送風路54を介して床下空間吹出口54aから床下空間32に吹き出す経路とを備える。
空調装置50は、熱交換器51aの下方位置に冷房時、除湿時に付着した結露を、屋外に排出するドレン路60を備える。このドレン路60は、図2に示すように、ドレン皿61、ドレン管62、エルボ管63を備える。
ドレン皿61は、熱交換部51のケース51c内において、熱交換器51aの下方位置に配置され、熱交換器51aから落下する結露水を受け止める配置となっている。
ドレン管62は、ドレン皿61と建物外部とを連通するもので、ドレン皿61から基礎側壁12を貫通して建物外部まで延在され、かつ、基礎側壁12の側が低くなって、ドレン皿61の結露水を基礎側壁12の外まで導くように水勾配が付与されている。
エルボ管63は、一端の開口が、ドレン管62の先端に接続され、他方の開口が、下方を向いて設置されている。そして、エルボ管63には、逆止弁ユニット70が設けられている。この逆止弁ユニット70は、ドレン水が、屋内から屋外に排出するのを許容し、ドレン水の逆流や、建物外部から建物内への虫や臭気の進入を遮断する逆止弁の機能を有し、かつ、エルボ管63に着脱可能に設けられている。
なお、ドレン皿61には、ドレン皿61に溜まったドレン水の水位が、予め設定された許容水位を越えたことを検出する水位センサ80が設けられている。そして、空調装置50のコントローラ(不図示)は、ドレン皿61の水位が許容水位を越えて、漏水のおそれがある場合は、空調装置50の運転を停止させる。
次に、図3に基づいて、エルボ管63および逆止弁ユニット70について説明する。
図3は、エルボ管63および逆止弁ユニット70の縦断面図であり、エルボ管63は、軸心を水平方向に向けた横管部631と、軸心を上下方向に向けた縦管部632とが湾曲部633を介して一体に形成されている。
また、横管部631の先端部には、接続用に大径に形成され、突き当て段部を有した円筒状のジョイント部634が形成されており、このジョイント部634にドレン管62が接続される。
さらに、エルボ管63の縦管部632には、建物Hとは反対側の側部に点検口635が開口され、点検口635に対向する位置に、係止穴632aが開口されている。そして、点検口635には、逆止弁ユニット70を支持するためのユニット支持部636が設けられている。
ユニット支持部636は、逆止弁ユニット70の後述する蓋部73および着脱操作部74を嵌め込む大径小径2段の円筒部636aと、円筒部636aと点検口635との間で、点検口635以外の部分を塞ぐ底部636bとを備える。また、円筒部636aには、大径部分と小径部分との間に、徐々に内径を狭める形状のテーパ部636cが設けられている。
円筒部636aの大径部分の内周には、ロック溝636dが形成されている。このロック溝636dは、詳細な図示は省略するが、図3に示す部分が、ロック状態を形成する部分であり、円筒部636aの最も奥に位置する。そして、このロック溝636dは、図3に示す位置から周方向に変位するに連れて円筒部636aの開口端側に変位した後、開口まで軸方向に延びる部分を有する。
次に、逆止弁ユニット70について説明する。
逆止弁ユニット70は、弁体71と、流路形成部72と、蓋部73と、着脱操作部74とを備える。
弁体71は、弾性体により形成されている。なお、弾性体としては、合成樹脂(例えば、シリコーン)やゴムなどにより形成されている。
流路形成部72は、エルボ管63の縦管部632の流路に連続する流路を形成し、かつ、弁座としての機能および弁体71を保持する機能を有するもので、この流路形成部72は、管状部721、弁座部722、弁体保持部723を備える。
管状部721は、管状に形成され、縦管部632と略同軸に配置されている。また、管状部721の上端部には、縦管部632に当接して両者の間をシールするパッキン部材724が設けられている。さらに、管状部721の外側には、縦管部632の係止穴632aに差し込まれて上下方向に係合する係止凸部725が設けられている。
弁座部722は、管状部721の下端に形成され、弁体71が当接した閉弁状態と、弁体71が離された開弁状態とを形成する。
弁体保持部723は、弁体71の中央部分を保持する。なお、弁体71の保持状態については後述する。
蓋部73は、点検口635を塞ぐもので、流路形成部72と一体に形成され、ユニット支持部636の円筒部636aの小径部分の内周に当接する円筒部731と、円筒部731の内側に設けられた底部732とを備える。なお、円筒部731の外周には、円筒部636aの小径部分の内周に圧接されてシールするOリング733が設けられている。
着脱操作部74は、逆止弁ユニット70の縦管部632への着脱する際の操作を行うもので、蓋部73と相対回転可能に連結され、かつ、ユニット支持部636の円筒部636aに着脱可能となっている。すなわち、着脱操作部74を円筒部636aに着脱することにより、蓋部73および流路形成部72を着脱操作部74と共にエルボ管63から引き抜くことができるもので、つまり、逆止弁ユニット70を、点検口635に出し入れすることが可能となっている。
以下に、着脱操作部74について詳細に説明する。
着脱操作部74は、外周部に、円筒部636aの内周に相対回転可能な円筒部741を有し、この円筒部741の内側に円盤部742を有し、円盤部742の中央から板状の摘み部743が突出されている。すなわち、摘み部743を撮んで着脱操作部74を時計回り方向および反時計回り方向に回転操作を行うことができる。
また、着脱操作部74の円盤部742の内周側には、蓋部73の円筒部731の内周に緩く嵌る有底の内周円筒部742aが設けられている。そして、この内周円筒部742aの外周の全周に亘って設けられた係合溝742bに、円筒部731の内周から内径方向に突出された係合突起731aが、円周方向には相対変位可能で、軸方向に係合している。
したがって、着脱操作部74を回転させた際に、蓋部73および流路形成部72は回転することなく、軸方向(図3の左右方向)に移動することができる。
着脱操作部74と、エルボ管63のユニット支持部636との間には、逆止弁ユニット70を、エルボ管63の縦管部632に固定したロック状態と、縦管部632に出し入れ可能なロック解除状態とに切り替えるロック機構75が設けられている。なお、逆止弁ユニット70のロック状態では、蓋部73の円筒部731がテーパ部636cに案内されて底部636bに突き当てられる。同時に、管状部721のパッキン部材724が縦管部632に圧接されてシール状態となるとともに、円筒部731のOリング733が円筒部636aに圧接されてシール状態となる。
ロック機構75は、円筒部741から外径方向に突出されたロック用突起741aと、前述した円筒部636aのロック溝636dとで形成される。すなわち、ロック用突起741aを、円筒部636aの開口部側からロック溝636dに軸方向に押し込んで、着脱操作部74を回転させると、ロック用突起741aが、ロック溝636dに沿って回転しながら軸方向に変位する。そして、最終的に、着脱操作部74が、図3に示すユニット支持部636の円筒部636aの径差による段部に突き当たった状態となる。この時、蓋部73もユニット支持部636の底部636bに突き当たり、Oリング733が円筒部636aに圧接されてシール状態が形成される。さらに、流路形成部72は、係止凸部725が縦管部632の係止穴632aに差し込まれて上下方向の移動が規制されるとともに、上端部のパッキン部材724が縦管部632に圧接されてシール状態が形成される。
次に、流路形成部72の弁体保持部723について説明する。
弁体保持部723は、弁体71が弁座部722に圧接した状態として弁体71を保持する。弁体71は、前述したように、弾性体により形成され、かつ、円盤状に形成され、中央部は上方に凸状に形成されている。そして、弁体保持部723は、弁体71の中央部の凸状部分を、弁座部722に当接する外周部よりも上方位置で保持することで、弁体71を弾性変形させて弁座部722に圧接した閉弁状態として保持する。
さらに、この弁体71の弁座部722に対した圧接した閉弁力は、予め設定された閉弁力となっており、すなわち、弁体71の上側に所定の水位(水頭圧)のドレン水が貯まったら、開弁するように設定されている。つまり、弁体71は、弁体71よりも上方に流れてきたドレン水が、所定の水頭(所定の高さであり、所定の重さ)になると開弁して排水し、排水後は、弾性復元力により弁座部722に圧接して閉弁状態に戻る。
(実施の形態1の作用)
以下に、実施の形態1の作用について説明する。この作用の説明にあたり、まず、比較例の問題について説明する。
(比較例)
図4は比較例の空調装置を示すもので、床下空間01に、空調装置の熱交換部02が設けられている。熱交換部02は、熱交換器03を備え、熱交換器03の下方位置には、ドレン皿04が設けられ、ドレン皿04に溜まったドレン水は、ドレン排水管05を介して、基礎側壁06から建物外部へ排出可能となっている。なお、ドレン排水管05の先端部には、基礎側壁06から建物外部に突出した側壁外部管としてのエルボ管07が設けられ、ドレン水を下方に排出可能となっている。
また、ドレン皿04には、このドレン皿04に溜まった水が所定の許容水量を超えたことを検出する水位センサ08が設けられ、この水位センサ08が許容水量を超えたことを検出した場合は、空調装置は運転を停止する。
また、ドレン排水管05の途中には、逆止弁09が設けられ、ドレン水の逆流や、外部から建物内への虫や臭気の進入を防止するようになっている。なお、逆止弁09には、弁体010が設けられている。
上記の比較例の場合、以下に述べる問題を有する。
ドレン水には、熱交換器03に付着した室内空気の埃やちりが含まれている。このため、ドレン水に、微生物が発生し、いわゆる「ぬめり」が生じる。そして、この「ぬめり」により逆止弁09では、弁体010の開弁が円滑に行われなくなり、排水が円滑に行われなくなる場合がある。特に、逆止弁09がドレン排水管05の途中に設けられている場合、弁体010は、ドレン排水管05のドレン勾配に基づく水圧で開弁する構造となっているため、「ぬめり」による僅かな抵抗でも開弁不良が生じるおそれがある。
そして、このように、排水が円滑になされなくなると、ドレン皿04の水位が増加し、許容水量を超えると、水位センサ08がそれを検出し、空調装置が運転を停止する。
このような不具合が生じた場合には、人が床下空間01に潜って点検し、状況を把握した後、逆止弁09を洗浄した上で、ドレン皿04の排水を行うことになるが、このような作業は、住人が行うことが難しく、業者を呼んでの作業となる。したがって、空調装置の運転停止から、作業を終了して運転祖再開するまで時間を要し、空調装置を使用できない不具合が長時間継続するとともに、手間および費用を要する。
(実施の形態1の空調装置の場合)
次に、実施の形態1の空調装置50の場合について説明する。
ドレン皿61に溜まったドレン水は、ドレン管62の水勾配に基づいて、ドレン皿61からエルボ管63に向かって流れる。そして、ドレン水は、エルボ管63では、横管部631から縦管部632に落下し、逆止弁ユニット70の弁体71の上に溜まる。
そして、弁体71の上に溜まったドレン水の水位(重量)が、弁体71の弾性による閉弁力を超えると、弁体71が、図3において二点鎖線により示すように下方に変形して開弁し、ドレン水を下方に排水する。そして、排水後は、弁体71の復元力により、閉弁状態に戻る。
このように、逆止弁ユニット70では、弁体71が水頭圧(重量)により開弁する構造であるため、ドレン水に「ぬめり」が生じたとしても、開弁不良になりにくい。特に、比較例に示すように、水勾配による水圧により開弁するものと比較して、開弁不良になりにくい。
また、弁体71は、弁座部722に対して下方から当接しているため、弁体71に対してドレン路60を逆流する方向に風圧が作用した場合、弁体71は弁座部722に押し付けられ、風と一緒に、虫や埃、塵などが進入することがない。なお、弁体71に対して負の風圧が作用した場合、ドレン路60における流れの方向の作用となり、弁体71を開弁する水頭圧が低くなるだけで、開弁したとしても、ドレン水が排水されるだけであり、虫、埃、塵が進入することはない。
次に、仮に、「ぬめり」などにより、逆止弁ユニット70に開弁不良が生じた場合について説明する。
逆止弁ユニット70に開弁不良が生じた場合、比較例と同様に、ドレン水がドレン路60に溜まりドレン皿61の水位が許容水位を超えるおそれがある。この場合、比較例と同様に、水位センサ80が許容水位を超えたことを検出すると、空調装置50の運転を停止する。
このような場合には、住人は、逆止弁ユニット70のメンテナンス作業を建物外部から行うことができる。
このメンテナンス作業では、まず、図3に示す逆止弁ユニット70をエルボ管63から取り外す。この逆止弁ユニット70の取り外しの際には、摘み部743を摘んで着脱操作部74を回転させるとロック機構75のロックが解除される。このロック解除状態で着脱操作部74を手前に引くと、逆止弁ユニット70の全体をエルボ管63から引き抜くことができる。
したがって、逆止弁ユニット70の弁体71および弁座部722が露出され、「ぬめり」などの弁体71の開弁不良となった原因を取り除いて、円滑に開弁可能な状態とすることができる。
また、逆止弁ユニット70をエルボ管63から引き抜いた際には、ドレン路60に溜まったドレン水およびドレン皿61に溜まったドレン水が排水される。このため、ドレン皿61の水位が低下し、水位センサ80の検出水位は、許容水位未満に低下し、空調装置は、運転再開可能となる。
さらに、住人は、上記のメンテナンス作業を定期的に(例えば、1年に1回程度)行うことで、逆止弁ユニット70が「ぬめり」の発生により開弁不良となることを防止できる。このように逆止弁ユニット70が、建物外部において、エルボ管63に着脱可能となっているため、このような定期的なメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(空調装置の変更方法)
次に、図4に示した比較例の空調装置から、実施の形態1の空調装置50への変更方法について説明する。
まず、ドレン排水管05の逆止弁09から弁体010を取り除いて、逆止弁09の機能を解除する。この場合、弁体010を完全に取り除いてもよいし、弁体010の弁として機能する部分のみをカットしてもよい。
次に、エルボ管07を、図6Aの点線cutの位置で基礎側壁06に沿って管07aの基礎側壁06内の部分を残して切除する。そして、図6Bに示すように、基礎側壁06内に残っているドレン排水管05の内周に、継手用管011を差し込み固定する。
次に、図6Cに示すように、継手用管011の外周に、実施の形態1で示したエルボ管63の横管部631を装着して固定する。なお、この固定としては、接着剤や溶着を用いることができる。
以上のように、既存の逆止弁09の逆止弁機能を取り除いて、既存のエルボ管07から実施の形態1で用いたエルボ管63に交換するだけで、実施の形態1の空調装置とすることができる。
(実施の形態の効果)
以下に、実施の形態1の空調システムの効果を列挙する。
(1)実施の形態1の空調装置50は、建物Hの床下空間32に設けられ、屋内の送風を冷却する熱交換器51aを備えた熱交換部51と、熱交換器51aからのドレン水を受け止め、建物の外部に導くドレン路60と、ドレン路60の建物外部の部位(エルボ管63)に設けられ、熱交換器51a側から建物外部の方向へのドレン水の流れを許容し、それとは逆方向の流れを禁止する逆止弁(弁体71)と、を備える。
したがって、逆止弁に不具合が生じた場合に、床下空間32に潜ることなく建物外部で確認することができ、メンテナンス性に優れる。
(2)実施の形態1の空調装置50は、ドレン路60の建物外部には、ドレン路60の向きを下方に向けるエルボ管63が設けられ、逆止弁(弁体71)は、エルボ管63の縦管部632に設けられ、かつ、逆止弁(弁体71)の上に溜まったドレン水の水頭圧を受け、水頭圧が所定圧を未満で閉弁状態を維持し、所定圧を越えると開弁する。
したがって、逆止弁09をドレン排水管05の途中に設けた比較例のように、水勾配による水圧により開弁するものと比較して、「ぬめり」による開弁不良が生じにくい。
(3)実施の形態1の空調装置50は、逆止弁(弁体71)は、縦管部632に着脱可能な逆止弁ユニット70として設けられ、逆止弁ユニット70は、縦管部632の途中で、縦管部632に連続する流路を形成する管状部721と、管状部721の下端部に下方を向いて設けられた弁座部722と、管状部721の下側に設けられ、弁座部722の下方から弁座部722に圧接して設けられた弁体71と、を備える。
したがって、弁体71の開閉に異常が生じた場合、逆止弁ユニット70をエルボ管63から取り外してメンテナンスを行うことができ、取り外しを行うことができないものと比較して、メンテナンス性に優れる。
(4)実施の形態1の空調装置50は、逆止弁ユニット70と縦管部632との間に、逆止弁ユニット70を縦管部632に固定したロック状態とするロック機構75が設けられている。
したがって、着脱可能な逆止弁ユニット70をエルボ管63に固定でき、ロック機構75を備えないものと比較して、振動などにより逆止弁ユニット70の位置がずれる不具合の発生を防止できる。
(5)実施の形態1の変更方法は、建物の床下空間01に設けられ、屋内の送風を冷却する熱交換器03を備えた熱交換部02と、熱交換器03のドレン水を受け止め、熱交換部02から建物外部に導くドレン排水管05と、ドレン排水管05において床下空間01に配置された逆止弁09と、ドレン排水管05の建物外部の端部に設けられ、建物の基礎側壁06から建物外部に突出され、かつ、下方に湾曲したエルボ管07と、を備える空調装置から、実施の形態1の空調装置50への変更方法である。
そして、逆止弁09の機能を解除する工程と、既存のエルボ管07を、少なくとも基礎側壁06に固定されている部分を残して切除する工程と、既存のエルボ管07の基礎側壁06内に残っている管部の内側に、継手用管011を差し込み固定する工程と、継手用管011の外周に、エルボ管63の横管部631を装着して固定する工程と、を備える。
したがって、既存の空調装置から、上記効果を備えた実施の形態1の空調装置50に変更することが容易である。
(6)実施の形態1のエルボ管63は、略直交する第1の管部としての横管部631と第2の管部としての縦管部632とを湾曲部633により連続させたエルボ管63である。そして、エルボ管63は、縦管部632に、横管部631から縦管部632への流体の流れを許容し、それとは逆方向の流れを遮断する逆止弁(弁体71)を備え、逆止弁(弁体71)は、縦管部632に着脱可能な逆止弁ユニット70に支持されている。
したがって、実施の形態1の空調装置50の提供が容易であり、かつ、既存の空調装置から空調装置50への変更も容易である。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計変更事項は本発明に含まれるものである。
実施の形態では、空調装置50を、2階建ての建物Hに適用した例を示したが、空調装置50を適用する建物としてはこれに限定されず、1階建ての建物や3階建て以上の階数の建物に適用することができる。
また、実施の形態では、逆止弁は、逆止弁ユニット70として、エルボ管63に着脱可能とした例を示したが、これに限定されない。例えば、逆止弁(弁体71)が、エルボ管63の縦管部632に固定された構成としてもよい。この場合も、逆止弁が開弁不良状態となった場合に、床下空間32に潜ることなく建物外部で点検を行うことができ、メンテナンス性が向上する。さらに、この場合、実施の形態で示したように、水頭圧で開弁するものに限られるものではない。例えば、比較例として示した逆止弁09を建物外部に設けたものであってもよい。
また、逆止弁が、エルボ管63の縦管部632に設けられて、水頭圧により開弁する構造であっても、逆止弁ユニット70として着脱可能なものに限定されず、この場合、縦管部632に固定されていても、メンテナンス性に優れる効果、および、「ぬめり」の影響を受けにくい効果を得ることができる。
また、逆止弁ユニット70を着脱可能とする構造およびロックする構造についても、実施の形態で示したものに限定されない。例えば、実施の形態では、着脱操作部74を回転させてロック、ロック解除を切り替えるようにしたが、単に、逆止弁ユニットを図3において左右方向に出し入れし、挿入したときに、それをロックする構造を、縦管部632に設けるなどして、回転操作を伴わない構造とすることもできる。
さらに、実施の形態の空調装置に変更する前の空調装置が、基礎側壁06から外部に連通された側壁外部管としてエルボ管07を有するものを示したが、この変更前の空調装置の側壁外部管としてはエルボ管07に限定されるものではない。例えば、水平方向に突出したストレートの管であってもよい。この場合、ストレートの側壁外部管を切除する工程や、継手用管011を差し込み固定する工程を経ずに、エルボ管63を側壁外部管に直接装着してもよいし、実施の形態1と同様に、側壁外部管の一部を切除したり、継手用管011を側部管に差し込み固定し、この継手用管011にエルボ管63を装着したりしてもよい。
また、側壁外部管がエルボ管07、ストレートの管のいずれにあっても、側壁外部管の基礎側壁06に固定されている部分を残して切除する工程では、実施の形態1で示したように、基礎側壁06に固定されている部分のみを残すものに限定されるものではない。例えば、基礎側壁06から突出している部分を残し、この部分に直接、あるいは継手用管011を介してエルボ管63を装着するようにしてもよい。
12 基礎側壁
31 床上空間
32 床下空間
50 空調装置
51 熱交換部
51a 熱交換器
60 ドレン路
61 ドレン皿
62 ドレン管
63 エルボ管
70 逆止弁ユニット
71 弁体
72 流路形成部
73 蓋部
74 着脱操作部
75 ロック機構
80 水位センサ
631 横管部
632 縦管部
633 湾曲部
722 弁座部
723 弁体保持部
H 建物

Claims (5)

  1. 建物の床下に設けられ、屋内の送風を冷却する熱交換器を備えた熱交換部と、
    前記熱交換器からのドレン水を受け止め、建物外部に導くドレン路と、
    前記ドレン路の建物外部の部位に設けられ、前記熱交換器側から建物外部の方向への前記ドレン水の流れを許容し、それとは逆方向の流れを禁止する逆止弁と、
    を備える空調装置。
  2. 請求項1に記載の空調装置において、
    前記ドレン路の建物外部には、前記ドレン路の向きを下方に向けるエルボ管が設けられ、
    前記逆止弁は、前記エルボ管の縦管部に設けられ、かつ、前記逆止弁の上に溜まった前記ドレン水の水頭圧を受け、前記水頭圧が所定圧を未満で閉弁状態を維持し、前記所定圧を越えると開弁する空調装置。
  3. 請求項2記載の空調装置において、
    前記逆止弁は、前記縦管部に着脱可能な逆止弁ユニットとして設けられ、
    前記逆止弁ユニットは、
    前記縦管部の途中で、前記縦管部に連続する流路を形成する管状部と、
    前記管状部の下端部に下方を向いて設けられた弁座部と、
    前記管状部の下側に設けられ、前記弁座部の下方から前記弁座部に圧接して設けられた弁体と、
    を備える空調装置。
  4. 請求項3に記載の空調装置において、
    前記逆止弁ユニットと前記縦管部との間に、前記逆止弁ユニットを前記縦管部に固定したロック状態とするロック機構が設けられている空調装置。
  5. 建物の床下に設けられ、屋内の送風を冷却する熱交換器を備えた熱交換部と、
    前記熱交換器のドレン水を受け止め、前記熱交換部から建物外部に導くドレン路と、
    前記ドレン路において前記床下に配置された逆止弁と、
    前記ドレン路の建物外部の端部に、前記建物の基礎側壁から建物外部に突出して設けられた側壁外部管と、
    を備える空調装置から、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の空調装置への変更方法であって、
    前記逆止弁の機能を解除する工程と、
    前記ドレン路の向きを水平方向から下方に向ける横管部および縦管部と、前記縦管部に設けられ、その上に溜まった前記ドレン水の水頭圧を受け、前記水頭圧が所定圧を未満で閉弁状態を維持し、前記所定圧を越えると開弁する新たな逆止弁と、を備えたエルボ管の前記横管部を、前記側壁外部管に装着して固定する工程と、
    を備える変更方法。
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