JP2020204170A - 内装システムとその施工方法 - Google Patents

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教行 秋竹
Noriyuki Akitake
教行 秋竹
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Abstract

【課題】簡易な改装を実現することのできる、天井と床と壁下地材とを有する内装システムを提供すること。【解決手段】建物を構成する、天井10と、床20と、壁下地材30と、を少なくとも有する内装システム100であり、天井10は、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条16を備え、床20は、相互に交差する少なくとも二本の床溝条24を備えており、壁下地材30は、上ランナー31と、下ランナー32と、上ランナー31及び下ランナー32に取り付けられている少なくとも二本のスタッド33とを備えており、上ランナー31が天井溝条16の少なくとも二箇所において上固定部材40により固定され、下ランナー32が床溝条24の少なくとも二箇所において下固定部材50により固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、内装システムとその施工方法に関する。
例えば、百貨店やスーパーマーケットを含む商業ビル、オフィスビル等においては、比較的高い頻度でビル内の改装が行われている。この改装では、例えばオフィスや売り場を構成する天井と床、及びパーティション等の壁といった内装部材が主として改装の対象になる。
ところで、天井には、天井板、天井下地材、照明機器、空調機器等がシステム化されたシステム天井が普及しており、このシステム天井には、長尺な天井下地材に天井板が張り付けられたライン型のシステム天井や、格子状に組まれた天井下地材に天井板が張り付けられたグリッド型のシステム天井などがある。システム天井を適用することにより、天井下地材に各種ボード材を張り、その上に化粧ボード等を留め付ける捨張り工法による天井や、天井下地材に化粧ボード等を直接留め付ける直張り工法による天井に比べて、天井に取り付けられるパーティション(もしくは間仕切壁)や照明機器、空調機器等の設置や設置の変更の自由度を高めることができる。
一方、パソコンやオフコン、ワークステーション等のOA(Office Automation)機器が一般にオフィスに導入されているが、各種OA機器のケーブル配線を床下に収納し、そのレイアウト変更の自由度の高い床として、OA床(もしくは、OAフロア、フリーアクセスフロア、二重床)が普及している。OA床では、平面視矩形(例えば正方形)の床材が支柱により支持された複数のOA床パネルをコンクリートスラブ等の上に敷き並べることにより、ケーブル配線の収納空間が形成される。
上記するシステム天井とOA床にパーティションが取り付けられることにより、オフィス等においては、作業室や会議室、応接室等が形成される。このパーティションの設置に当たり、システム天井のグリッドに設けられている溝条と、OA床に設けられている溝条に対して、パーティションの上下端が嵌め込まれる。
しかしながら、このように、システム天井の有する溝条とOA床の有する溝条に対してパーティションの上下端を嵌め込む方法では、パーティションの設置が容易でないことから、改装に多大な手間と時間を要することになる。
ここで、システム天井のみに注目した技術として、天井バーへの装着がねじ固定作業や爪や辺の折り曲げ作業などを要せずにワンタッチで行うことのできる、システム天井構造が提案されている。具体的には、上端部が天井スラブから垂設された吊りボルトに取り付けられ、下端部が天井バーの垂直片に取り付けられるハンガーを有し、ハンガーを構成するハンガー本体の下端部には天井バーの垂直片を跨ぐ切欠部が形成され、天井バーへの跨設時に切欠部の両側が垂直片の表裏にそれぞれ沿う左右一対のアーム部となるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−84063号公報
上記するように、システム天井やOA床、パーティションといったオフィス等を形成するそれぞれの内装部材は、簡易な改装を実現するべく、各部材の技術開発が個別になされてはいるものの、これら複数の内装部材を統合した内装システムとして簡易な改装を実現するものの開発はこれまでに存在していない。
本発明は上記する課題に鑑みてなされたものであり、簡易な改装を実現することのできる、天井と床と壁下地材とを有する内装システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による内装システムの一態様は、
建物を構成する、天井と、床と、壁下地材と、を少なくとも有する内装システムであって、
前記天井は、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条を備え、前記床は、相互に交差する少なくとも二本の床溝条を備えており、
前記壁下地材は、上ランナーと、下ランナーと、該上ランナー及び該下ランナーに取り付けられている少なくとも二本のスタッドと、を備えており、
前記上ランナーが前記天井溝条の少なくとも二箇所において上固定部材により固定され、前記下ランナーが前記床溝条の少なくとも二箇所において下固定部材により固定されていることを特徴とする。
本態様によれば、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条と、相互に交差する少なくとも二本の床溝条のそれぞれの少なくとも二箇所に対して、壁下地材を構成する上ランナーと下ランナーが固定されることにより、例えば天井と床の間に壁下地材を自由に移動させた後、双方に対して容易に壁下地材を固定することができる。ここで、「相互に交差する」とは、例えば二本の天井溝条や二本の床溝条がそれぞれ直交することの他、直交以外の任意の角度で交差することを含む意味である。
また、壁下地材は、上ランナーと、下ランナーと、少なくとも二本のスタッドとにより構成される移動式(スライド式)の形態であり、上ランナーと下ランナーは上下の溝条(天井溝条と床溝条)に沿って移動することを要しない。すなわち、上ランナーと下ランナーにおいて各溝条に嵌まり込むキャスター等が取り付けられている必要はなく、上ランナーと下ランナーは天井と床の表面を滑るように移動することで足りる。尚、上ランナーと下ランナーが上下の溝条に嵌まるキャスターを備えている形態を排除するものではない。
上ランナーと下ランナーが固定部材を介して上下の溝条の少なくとも二箇所に固定された後、壁下地材に対して面材が取り付けられることによりパーティションや間仕切壁が形成される。
また、本発明による内装システムの他の態様において、前記天井溝条と前記床溝条のそれぞれの内側面にはいずれも、溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝が設けられており、
前記上ランナーと前記下ランナーにはいずれも、複数のボルト孔が開設されており、
前記上固定部材と前記下固定部材はいずれもボルトであり、
前記上ランナーの下方から前記ボルト孔を介して前記天井溝条の螺子溝に前記ボルトが螺合され、前記下ランナーの上方から前記ボルト孔を介して前記床溝条の螺子溝に前記ボルトが螺合されていることを特徴とする。
本態様によれば、天井溝条と床溝条のそれぞれの内側面において、溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝が設けられていることにより、上ランナーと下ランナーをそれぞれ天井溝条と床溝条の任意の位置に位置決めし、固定部材であるボルトを螺子溝に螺合させて、上ランナーと下ランナーを溝条の任意の位置に固定することができる。ここで、溝条の左右の側面に当該溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝がそれぞれ設けられるが、左右の側面の各螺子溝は、ボルトが螺合できるように当該左右の側面の高さ方向にずらされて千鳥配置される。上記するように、壁下地材は上下の溝条に沿って移動させる必要はなく、溝条の線形とは無関係に、設置したい位置に速やかに移動させて位置決めし、壁下地材をボルトにて上下の溝条に対して速やかに固定することができる。
また、本発明による内装システムの他の態様において、前記天井は、グリッド型のシステム天井であり、グリッドに沿って前記天井溝条が設けられており、
前記床は、複数のOA床パネルを敷き並べて形成されるOA床であり、該OA床パネルの表面に略十字状に前記床溝条が形成され、隣接するOA床パネルの床溝条が連続していることを特徴とする。
本態様によれば、天井がグリッド型のシステム天井であり、床がOA床であることにより、これらが適用されるオフィスビル等において、簡易な改装を実現することができる。グリッド型のシステム天井の有するグリッドに対して、天井溝条が下方に開口した状態で開設されている天井下地材を配設し、好ましくは、上記するように天井溝条の長手方向に延設する螺子溝を設けておく。一方、OA床を形成するOA床パネルの表面に略十字状の床溝条を設けておくことにより、複数のOA床パネルを敷き並べた際に、各OA床パネルの有する略十字状の床溝条を相互に連続させることができる。例えば、平面視正方形のOA床パネルにおいて、二組の対向する辺の中心を通る二本の床溝条が設けられている形態を挙げることができる。ここで、「略十字状」とは、二本の床溝条が相互に直交する十字状の他に、90度以外の角度(70度、80度等)で二本の床溝条が相互に交差する形態を含んでいる。
また、本発明による内装システムの他の態様において、前記天井溝条と前記床溝条が、それぞれ対応する位置に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、天井溝条と床溝条がそれぞれ対応する位置に設けられていることにより、壁下地材を移動させて上ランナーと下ランナーを上下の溝条(天井溝条と床溝条)の任意の位置に位置決めした際に、上ランナーと下ランナーを上下の溝条の対応する位置に固定することができる。従って、例えば上ランナーと下ランナーの対応する位置に開設されているボルト孔を介して、各溝条に対してボルトを螺合することができる。
また、本発明による内装システムの施工方法の一態様は、
建物を構成する、天井と、床と、壁下地材と、を少なくとも有する内装システムの施工方法であって、
前記天井は、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条を備え、前記床は、相互に交差する少なくとも二本の床溝条を備えており、
前記壁下地材は、上ランナーと、下ランナーと、該上ランナー及び該下ランナーに取り付けられている少なくとも二本のスタッドと、を備えており、
前記壁下地材を移動させ、前記上ランナーを前記天井溝条の少なくとも二箇所において上固定部材により固定し、前記下ランナーを前記床溝条の少なくとも二箇所において下固定部材により固定することを特徴とする。
本態様によれば、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条と、相互に交差する少なくとも二本の床溝条のそれぞれの少なくとも二箇所に対して、壁下地材を構成する上ランナーと下ランナーを固定することにより、例えば天井と床の間に壁下地材を自由に移動させた後、双方に対して容易に壁下地材を固定することができる。
また、本発明による内装システムの施工方法の他の態様において、前記天井溝条と前記床溝条のそれぞれの内側面にはいずれも、溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝が設けられており、
前記上ランナーと前記下ランナーにはいずれも、複数のボルト孔が開設されており、
前記上固定部材と前記下固定部材はいずれもボルトであり、
前記上ランナーの下方から前記ボルト孔を介して前記天井溝条の螺子溝に前記ボルトを螺合し、前記下ランナーの上方から前記ボルト孔を介して前記床溝条の螺子溝に前記ボルトを螺合することを特徴とする。
本態様によれば、天井溝条と床溝条のそれぞれの内側面において、溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝が設けられていることにより、上ランナーと下ランナーをそれぞれ天井溝条と床溝条の任意の位置に位置決めし、固定部材であるボルトを螺子溝に螺合させて、上ランナーと下ランナーを溝条の任意の位置に固定することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の内装システムとその施工方法によれば、簡易な改装を実現する、天井と床と壁(壁下地材)とを有する内装システムを提供することができる。
実施形態に係る内装システムの一例の斜視図である。 図1のII−II矢視図である。 天井の天井溝条と上ランナーのボルトによる固定部を示す斜視図である。 床の床溝条と下ランナーのボルトによる固定部を示す斜視図である。 実施形態に係る内装システムの施工方法の一例の工程図である。 図5に続いて、実施形態に係る内装システムの施工方法の一例の工程図である。 図6に続いて、実施形態に係る内装システムの施工方法の一例の工程図である。 壁下地材に面材が施工され、パーティションが形成されている状態を示す正面図である。
以下、実施形態に係る内装システムとその施工方法について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る内装システム]
はじめに、図1乃至図4を参照して、実施形態に係る内装システムの一例について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る内装システムの一例の斜視図であり、図2は、図1のII−II矢視図である。また、図3は、天井の天井溝条と上ランナーのボルトによる固定部を示す斜視図であり、図4は、床の床溝条と下ランナーのボルトによる固定部を示す斜視図である。
内装システム100は、建物を構成する、天井10と、床20と、壁下地材30とを有する。内装システム100を有する建物としては、商業ビルやオフィスビル等が挙げられ、比較的高い頻度でビル内の改装が行われる建物に対して実施形態に係る内装システム100は好適である。
天井10は、グリッド型のシステム天井により形成される。システム天井10は、天井下地材13と、天井板18と、これらを上階のコンクリートスラブS2から垂下する束材19とを有する。
天井下地材13は、鋼製もしくはアルミニウム製のメインバー11とクロスバー12とを有し、メインバー11に対してクロスバー12が直交するようにして組み付けられ、平面視矩形(図示例は正方形)のグリッドを形成する。グリッドの寸法としては、例えば600mm×600mm等のモジュールが一般に適用でき、このグリッドのサイズに応じた天井板18が天井下地材13に張り付けられる。
天井板18の基材は、ロックウール化粧吸音板や化粧石膏ボード等により形成され、平面視矩形(図示例は正方形)を呈し、9mm乃至15mm程度の厚みのものが適用される。ロックウール化粧吸音板を用いた天井板18の化粧面には、例えばフィッシャー柄等の吸音板独特の模様が表され、石膏ボードを用いた天井板18の化粧面は、例えばペイント塗装やクロス張り等により仕上げられる。
天井下地材13を構成するメインバー11とクロスバー12の交点(グリッドの格点)もしくはその近傍には、図2に示す束材19が設けられ、束材19は上階のコンクリートスラブS2から垂下されている。束材19は、吊り金具19aと吊りボルト19bにより構成される。尚、図1においては、束材19の図示を省略している。
天井下地材13を構成するメインバー11とクロスバー12はいずれも、腰掛部15と、腰掛部15の上面において上方に突出する凸部17とを有し、腰掛部15の下面には、メインバー11やクロスバー12の長手方向に延設する天井溝条16が下方に開口するようにして開設されている。
図1に示すように、天井板18の四辺には切欠き18aが設けられており、切欠き18aが天井下地材13の腰掛部15に腰掛けるようにして接続される。
さらに、天井溝条16の内壁面には、天井溝条16の長手方向に沿う複数の螺子溝16aが設けられている。すなわち、一つの天井溝条16を形成する対向する一対の内壁面にそれぞれ、複数の螺子溝16aが設けられており、これら対向する内壁面の螺子溝16aの間にボルトが螺合されるようになっている。
尚、図2において図示を省略しているが、システム天井10の耐震性を向上させるべく、一方の束材19の上方と他方の束材19の下方を繋ぐブレースが取り付けられていてもよい。
システム天井10は、上記するように、天井板18、天井下地材13、束材19等の部材が規格化されることにより、工期の短縮を図りながら高品質な天井を形成する。また、所定のモジュールによりグリッドを形成することから、照明設備や空調設備等の設備配置に関し、設計上の多様な要求に対してフレキシブルに対応することができる。また、パーティション(間仕切り壁)の取付け位置の自由度が高く、レイアウトの変更が容易となり、天井板18の脱着が簡易であることから、点検口の設置が不要になる。さらに、意匠面では、平面視矩形(図示例は正方形)のグリッドを有することにより天井板18の張り方に方向性がなく、多様な天井サイズに対応することができ、照明機器の天井面における配置の自由度が高いことから、優れた意匠性を有する天井が形成される。
一方、床20は、平面視矩形(図示例は正方形)のOA床パネル23を敷き並べて形成されるOA床である。
OA床パネル23は、床材21と、床材21の下面における四隅近傍と中央に配設されている支柱22とを有し、全体が発泡性プラスチック等により形成されている。
図2に示すように、下階のコンクリートスラブS1(基礎コンクリートスラブを含む)の上にOA床パネル23の有する支柱22が載置されると、床材21の下面とコンクリートスラブS1の間に隙間Gが形成され、この隙間GにOA機器のケーブル配線(図示せず)が収納されるようになっている。OA床20を適用することにより、レイアウト変更の自由度の高い床が形成される。
床材21の表面(上面)には十字状の床溝条24が形成されており、床溝条24の内壁面にはその長手方向に延設する複数の螺子溝24aが設けられている。
図1に示すように、複数のOA床パネル23を敷き並べることにより、隣接するOA床パネル23の有する各床溝条24が連続し、正方形グリッドの溝条を形成する。
そして、図1に示す内装システム100では、システム天井10の各正方形グリッドの天井溝条16と、OA床20の各正方形グリッドの床溝条24とが、それぞれ対応する位置に設けられている。
一方、壁下地材30は、溝形鋼により形成される上ランナー31及び下ランナー32と、上ランナー31と下ランナー32に取り付けられている少なくとも二本の角形鋼管により形成されるスタッド33とを有する。尚、スタッドは、溝形鋼やH形鋼等の形鋼材により形成されてもよい。図示する壁下地材30は、システム天井10やOA床20の有するグリッド二つ分程度の長さを有する上ランナー31及び下ランナー32に対して、二本のスタッド33がビス等にて固定されることにより、モジュール化された壁下地材であるが、上ランナー31及び下ランナー32の長さは多様であり、三本以上のスタッド33を有するモジュールであってもよい。上ランナー31と下ランナー32のそれぞれの二つのフランジの表面とスタッド33の対向する側面には、様々な形態の面材(図8参照)がビス等の固定部材により固定されてパーティション(間仕切壁)を形成する。
図1及び図2に示すように、上ランナー31と下ランナー32のそれぞれのウエブにおける対応する位置には、それぞれ複数のボルト孔35,36が開設されている。
任意の二本の天井溝条16と上ランナー31に開設されている二つのボルト孔35を位置合わせすると、この二本の天井溝条16に対応する二本の床溝条24には下ランナー32に開設されている二つのボルト孔36が同様に位置決めされる。
そして、図1乃至図4に示すように、上ランナー31の下方からボルト孔35を介して天井溝条16の螺子溝16aにボルト40(上固定部材の一例)が螺合され、下ランナー32の上方からボルト孔36を介して床溝条24の螺子溝24aにボルト50(下固定部材の一例)が螺合されることにより、システム天井10と、OA床20と、壁下地材30とからなる内装システム100が形成される。尚、図1及び図2は、システム天井10の一部と、OA床20の一部と、一つの壁下地材30のみを示しているが、広範囲に広がるシステム天井10とOA床20に対して、複数の壁下地材30が連続するようにして取り付けられ、各壁下地材30に面材が取り付けられることにより、パーティションが形成される。
図示する内装システム100では、壁下地材30を構成する上ランナー31と下ランナー32を、システム天井10とOA床20の表面を滑るように移動させた後、任意の二本の天井溝条16と上ランナー31の二つのボルト孔35を位置合わせし、二本の床溝条24と下ランナー32の二つのボルト孔36を位置合わせし、それぞれにボルト40、50を螺合することにより、効率的かつ可及的に短時間で内装システム100が形成される。従って、内装システム100を適用することにより、オフィスビル等において簡易な改装を実現することができる。
[実施形態に係る内装システムの施工方法]
次に、図5乃至図8を参照して、実施形態に係る内装システムの施工方法の一例について説明する。ここで、図5乃至図8は順に、実施形態に係る内装システムの施工方法の一例の工程図である。
図5に示すように、内装システムの施工方法では、まず、システム天井10とOA床20が施工される。この際、システム天井10の各正方形グリッドの天井溝条16と、OA床20の各正方形グリッドの床溝条24とが、それぞれ対応する位置となるようにしてシステム天井10とOA床20が施工される。システム天井10の施工においては、上階のコンクリートスラブS2から垂下された束材19にて天井下地材13を正方形グリット状に吊持し、天井下地材13に対して天井板18を上方から張り付ける施工を行う。一方、OA床20の施工では、正方形グリッドの天井溝条16と、これに対応する正方形グリッドの床溝条24とが位置合わせされるように、複数のOA床パネル23を下階のコンクリートスラブS1の上に敷き並べる。
次に、上ランナー31及び下ランナー32に対して、少なくとも二本のスタッド33をビス等にて取り付けることにより壁下地材30を形成し、システム天井10とOA床20の間に壁下地材30をスライド自在に配設する。ここで、モジュール化された壁下地材30は、予め工場にて製作されたものが現場搬送されてもよいし、現場において壁下地材30が製作されてもよい。
図5に示すように、システム天井10とOA床20の間の任意の位置に建て込まれた、一点鎖線で示す壁下地材30を、水平方向であるX1方向にスライドさせ、所定位置に壁下地材30を位置決めする(実線で示す壁下地材30)。
実線で示す壁下地材30では、所定位置にある二本の天井溝条16と上ランナー31に開設されている二つのボルト孔35が位置合わせされるとともに、二本の天井溝条16に対して対応する位置にある二本の床溝条24と下ランナー32に開設されている二つのボルト孔36が位置合わせされる。
次に、図6に示すように、上ランナー31の下方から、位置合わせされたボルト孔35を介して、天井溝条16の螺子溝16aにX2方向にボルト40を螺合することにより、システム天井10に対して上ランナー31を固定する。
次に、図7に示すように、下ランナー32の上方から、位置合わせされたボルト孔36を介して、床溝条24の螺子溝24aにX3方向にボルト50を螺合することにより、OA床20に対して下ランナー32を固定することにより、システム天井10とOA床20に対して壁下地材30が固定され、図1及び図2に示す内装システム100が施工される。
尚、図示例は、システム天井10に対して上ランナー31を固定した後、OA床20に対して下ランナー32を固定する順序で説明しているが、固定順序は図示例の逆であってもよい。
内装システム100が施工された後、図8に示すように、上ランナー31と下ランナー32のそれぞれの二つのフランジの表面とスタッド33の対向する側面に対し、面材60を配設し、ビス等の固定部材により固定することにより、パーティション(間仕切壁)が施工される。ここで、パーティションを形成する面材60としては、ガラスパネルや木製化粧板、石膏ボード化粧板等が挙げられる。また、面材60の背面とスタッド33の間にはスペーサ38が配設されて双方の間の隙間が埋められる。
図示する施工方法では、面材60が取り付けられていない壁下地材30をシステム天井10とOA床20の間の所定位置に位置決めし、固定した後に面材60を取り付ける方法を示しているが、壁下地材30に面材60が取り付けられてパーティション等の壁を形成した後に、壁を所定位置に移動させ、システム天井10とOA床20に対して壁を固定する方法であってもよい。
図示する内装システムの施工方法によれば、壁下地材30を構成する上ランナー31と下ランナー32を、システム天井10とOA床20の表面を滑るように移動させて所定位置に位置決めし、ボルト40、50にて固定することから、効率的かつ可及的に短時間で内装システム100が施工される。従って、オフィスビル等において簡易な改装を実現することができる。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:天井(システム天井、グリッド型のシステム天井)
11:メインバー
12:クロスバー
13:天井下地材
15:腰掛部
16:天井溝条
16a:螺子溝
17:凸部
18:天井板
19:吊材
20:床(OA床)
21:床材
22:支柱
23:OA床パネル
24:床溝条
24a:螺子溝
30:壁下地材
31:上ランナー
32:下ランナー
33:スタッド
35,36:ボルト孔
38:スペーサ
40:上固定部材(ボルト)
50:下固定部材(ボルト)
60:面材
100:内装システム
S1、S2:コンクリートスラブ
G:隙間

Claims (6)

  1. 建物を構成する、天井と、床と、壁下地材と、を少なくとも有する内装システムであって、
    前記天井は、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条を備え、前記床は、相互に交差する少なくとも二本の床溝条を備えており、
    前記壁下地材は、上ランナーと、下ランナーと、該上ランナー及び該下ランナーに取り付けられている少なくとも二本のスタッドと、を備えており、
    前記上ランナーが前記天井溝条の少なくとも二箇所において上固定部材により固定され、前記下ランナーが前記床溝条の少なくとも二箇所において下固定部材により固定されていることを特徴とする、内装システム。
  2. 前記天井溝条と前記床溝条のそれぞれの内側面にはいずれも、溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝が設けられており、
    前記上ランナーと前記下ランナーにはいずれも、複数のボルト孔が開設されており、
    前記上固定部材と前記下固定部材はいずれもボルトであり、
    前記上ランナーの下方から前記ボルト孔を介して前記天井溝条の螺子溝に前記ボルトが螺合され、前記下ランナーの上方から前記ボルト孔を介して前記床溝条の螺子溝に前記ボルトが螺合されていることを特徴とする、請求項1に記載の内装システム。
  3. 前記天井は、グリッド型のシステム天井であり、グリッドに沿って前記天井溝条が設けられており、
    前記床は、複数のOA床パネルを敷き並べて形成されるOA床であり、該OA床パネルの表面に略十字状に前記床溝条が形成され、隣接する該OA床パネルの該床溝条が連続していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の内装システム。
  4. 前記天井溝条と前記床溝条が、それぞれ対応する位置に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内装システム。
  5. 建物を構成する、天井と、床と、壁下地材と、を少なくとも有する内装システムの施工方法であって、
    前記天井は、相互に交差する少なくとも二本の天井溝条を備え、前記床は、相互に交差する少なくとも二本の床溝条を備えており、
    前記壁下地材は、上ランナーと、下ランナーと、該上ランナー及び該下ランナーに取り付けられている少なくとも二本のスタッドと、を備えており、
    前記壁下地材を移動させ、前記上ランナーを前記天井溝条の少なくとも二箇所において上固定部材により固定し、前記下ランナーを前記床溝条の少なくとも二箇所において下固定部材により固定することを特徴とする、内装システムの施工方法。
  6. 前記天井溝条と前記床溝条のそれぞれの内側面にはいずれも、溝条の長手方向に延設する複数の螺子溝が設けられており、
    前記上ランナーと前記下ランナーにはいずれも、複数のボルト孔が開設されており、
    前記上固定部材と前記下固定部材はいずれもボルトであり、
    前記上ランナーの下方から前記ボルト孔を介して前記天井溝条の螺子溝に前記ボルトを螺合し、前記下ランナーの上方から前記ボルト孔を介して前記床溝条の螺子溝に前記ボルトを螺合することを特徴とする、請求項5に記載の内装システムの施工方法。
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