JP2020203422A - シャープペンシル - Google Patents

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Tadamasa Fukuda
昂正 福田
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Abstract

【課題】筆記部において筆記芯の視認が可能なシャープペンシルを提供する。【解決手段】シャープペンシル1が、筆記芯7と、軸筒5の前端部に配置された先端パイプ6と、を具備し、先端パイプ6が透明又は半透明に形成され、筆記芯7が先端パイプ6の外部から視認可能である。先端パイプ6が軸筒5に対して前後動可能に配置され、先端パイプ6を筆記面に当接させながら筆記することによって筆記芯7の摩耗に応じて先端パイプ6が後退するように構成されていてもよい。【選択図】図12

Description

本発明は、シャープペンシルに関する。
黒色以外の筆跡、例えば赤色や青色の筆跡が筆記可能なカラー芯を有するシャープペンシルが公知である(特許文献1)。また、先端パイプを筆記面に当接させながら筆記することによって筆記芯の摩耗に応じて先端パイプが後退することから、ノック操作をすることなく長時間の筆記が可能なシャープペンシルが公知である(特許文献2)。
特開2016−41492号公報 特開平8−230382号公報
一般的に、筆記部の先端に配置された先端パイプは金属製であることが多く、先端パイプの内部が視認できない。したがって、特許文献1に記載されたシャープペンシルでは、筆記しようとしたときに先端パイプから突出する筆記芯の突出量は微小であるため、そのカラー芯が何色なのか、筆跡を見るまで分からない場合がある。また、筆記芯の色にかかわらず、これから筆記しようとしたときに、筆記芯が先端パイプの内部に配置されている状態なのか、すなわち数回のノック操作で筆記可能な状態なのか、使用者は判別することができない。
特に、特許文献2に記載されたシャープペンシルを効果的に使用するためには、通常のシャープペンシルと比較して筆記芯の突出量が少ないことが好ましいことから、筆記芯がさらに視認し難くなる。一方で、特許文献2に記載されたシャープペンシルにおいて筆記芯の突出量を多くすると、筆記芯の摩耗に応じた先端パイプの後退がなされず、当該シャープペンシルを効果的に使用できないのみならず、筆記芯が折れやすくなる虞がある。
本発明は、筆記部において筆記芯の視認が可能なシャープペンシルを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、筆記芯と、軸筒の前端部に配置された先端パイプと、を具備し、前記先端パイプが透明又は半透明に形成され、前記筆記芯が前記先端パイプの外部から視認可能であることを特徴とするシャープペンシルが提供される。
前記先端パイプが軸筒に対して前後動可能に配置され、前記先端パイプを筆記面に当接させながら筆記することによって前記筆記芯の摩耗に応じて前記先端パイプが後退するように構成されていてもよい。前記先端パイプを前方に付勢するコイルスプリングと、前記筆記芯を保持する保持チャックと、前記筆記芯の前進を許容し後退を阻止するボールチャックと、をさらに具備し、前記筆記芯の摩耗に応じて前記先端パイプが後退した状態で筆記圧を解除すると、前記コイルスプリングの付勢力によって、前記先端パイプと前記保持チャックに保持された前記筆記芯とが前進するようにしてもよい。前記先端パイプの前端が円錐状に形成されていてもよい。前記筆記芯が黒色以外のカラー芯であってもよい。
本発明の態様によれば、筆記部において筆記芯の視認が可能なシャープペンシルを提供するという共通の効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態によるシャープペンシルの斜視図である。 図2は、シャープペンシルの縦断面図である。 図3は、シャープペンシルの前半分の拡大断面図である。 図4は、ボールチャックホルダの斜視図である。 図5は、ノック筒の斜視図である。 図6は、シャープペンシルの前半分の別の拡大断面図である。 図7は、シャープペンシルの前半分のさらに別の拡大断面図である。 図8は、シャープペンシルの前半分のさらに別の拡大断面図である。 図9は、シャープペンシルの前半分のさらに別の拡大断面図である。 図10は、シャープペンシルの前半分のさらに別の拡大断面図である。 図11は、本発明の別の実施形態によるシャープペンシルの前半分の拡大断面図である。 図12は、シャープペンシルの前端部の拡大斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図1は、本発明の実施形態によるシャープペンシル1の斜視図であり、図2は、シャープペンシル1の縦断面図であり、図3は、シャープペンシルの前半分の拡大断面図である。
シャープペンシル1は、前軸2と、前軸2の後端部の外周面に螺合する後軸3と、前軸2の前端部の外周面に螺合する口先部材4とを有している。前軸2及び後軸3は、軸筒5を構成する。なお、口先部材4を含めて軸筒5と称してもよい。軸筒5の前端部、すなわち口先部材4の内部には、軸筒5に対して前後動可能に先端パイプ6が配置されている。言い換えると、先端パイプ6は、シャープペンシル1において筆記部の先端に配置されている。先端パイプ6は、筆記芯7が挿通するように構成されている。本明細書では、シャープペンシル1の軸線方向において、筆記芯7側を「前」側と規定し、筆記芯7側とは反対側を「後」側と規定する。
先端パイプ6の内部には、中央に通孔が形成された保持チャック8が配置されている。保持チャック8の通孔は、筆記芯7の外周面に摺接し、筆記芯7を一時的に保持するように作用する。先端パイプ6は、コイルスプリング9によって前方に付勢されている。
シャープペンシル1は、筆記芯7を把持するボールチャック10を有している。図3を参照すると、ボールチャック10は、円筒状に形成された締め具11と、締め具11内に配置されたチャック本体部12と、円筒状に形成されたチャック保持部13と、複数のボール14とを有している。締め具11の内周面には、前方に向かって広がるテーパ面が形成されている。チャック本体部12は、中心軸線に沿って筆記芯7の通孔が形成され、チャック本体部12の前端部は、軸線方向に沿って複数に分割されている。チャック本体部12の後端部は、チャック保持部13によって保持されている。チャック本体部12及びチャック保持部13は、締め具11に対して軸線方向に移動可能である。複数のボール14は、締め具11の内周面とチャック本体部12の外周面との間に配置されている。
筆記芯7に筆記圧が加わった場合には、チャック本体部12がボール14と共に円筒状の締め具11内のテーパ面に当接するため、筆記芯7はチャック本体部12によって把持される。これにより、筆記芯7の後退は阻止される。他方、筆記芯7を前方に引き出す力が働いた場合には、チャック本体部12が締め具11による作用を受けないため、筆記芯7を抵抗なく前方に引き出すことができる。すなわち、ボールチャック10は、筆記芯7の前進を許容し後退を阻止するように作用する。
チャック本体部12を包囲するようにコイルスプリング15が配置されている。コイルスプリング15の後端は、チャック本体部12の外面に嵌合しており、コイルスプリング15の前端は、締め具11の内周面に形成された段部によって支持されている。コイルスプリング15は、チャック本体部12を後方に付勢し、その結果、ボールチャック10は、筆記芯7を把持した状態を維持することができる。また、チャック保持部13は、コイルスプリング16によって後方に付勢されている。
口先部材4の内部には、口先部材4内において前後動可能な芯保護部材17と、芯保護部材17の後方において口先部材4に対して固定して取り付けられた固定リング18とが配置されている。芯保護部材17の後部は締め具11の前端部を包囲し、芯保護部材17の前部は筆記芯7を包囲するように形成されている。上述した先端パイプ6を前方に付勢するコイルスプリング9は、芯保護部材17の前面に当接することによって、芯保護部材17を後方へ付勢している。芯保護部材17の後退は、固定リング18の前端面との当接によって規制される。
締め具11の後端部は、円筒状に形成されたボールチャックホルダ20の前端部に連結している。すなわち、締め具11の後端部の外周面は、ボールチャックホルダ20の前端部の内周面に嵌合している。ボールチャックホルダ20を包囲するように、円筒状に形成されたノック筒21が配置されている。ここで、図4及び図5を参照しながらボールチャックホルダ20及びノック筒21について説明する。
図4は、ボールチャックホルダ20の斜視図である。図4において、上方がシャープペンシル1の後側となるように配置される。円筒状に形成されたボールチャックホルダ20は、大径に形成された第1大径部201と、第1大径部201の前方において、第1大径部201よりも小径に形成された第1小径部202とを有している。第1大径部201の外周面には、軸線方向に離間した2つの環状突起203が形成されている。ボールチャックホルダ20の後端面から前方に向かって第1大径部201の軸線方向に亘り、対向する2つのスリット204が形成され、第1大径部201を2つに分割している。分割された第1大径部201の各々において、2つの環状突起203間には、矩形の貫通孔205が形成されている。第1小径部202の内面には、後方に面した段部206が設けられている(図3)。
図5は、ノック筒21の斜視図である。図5において、上方がシャープペンシル1の後側となるように配置される。円筒状に形成されたノック筒21は、大径に形成された第2大径部211と、第2大径部211の前方において、第2大径部211よりも小径に形成された第2小径部212とを有している。
再び図3を参照すると、ボールチャックホルダ20は、ノック筒21内において前後動可能に配置されている。ボールチャックホルダ20の前進は、第1大径部201の前端面207が、ノック筒21の内面に設けられ且つ後方に面した係合面213と係合することによって規制される。ボールチャックホルダ20の後退は、ボールチャックホルダ20の後端面208が、軸筒5内に設けられた当接面、具体的には、前軸2内に設けられた当接面2aと当接することによって規制される。
ノック筒21は、コイルスプリング22によって後方に付勢されている。すなわち、コイルスプリング22の前端は口先部材4の後端面4aによって支持され、コイルスプリング22の後端はノック筒21の第2大径部211の前端面214に当接している。ノック筒21は、前軸2内において前後動可能に配置されている。ノック筒21の前進は、ノック筒21の前端面215が口先部材4の後端面4aに当接することによって規制される。ノック筒21の後退は、ノック筒21の後端面216が前軸2の当接面2aと当接することによって規制される。
チャック保持部13の外面には係止突起131が設けられている。係止突起131は、ボールチャックホルダ20の貫通孔205内に突出している。コイルスプリング16の前端がボールチャックホルダ20の段部206に支持されることによって、チャック保持部13が後方に付勢され、係止突起131が貫通孔205の端面と係止している。その結果、チャック保持部13、すなわちボールチャック10とボールチャックホルダ20とは、常に一体となって前後動する。言い換えると、ボールチャック10は、ボールチャックホルダ20によって保持される。チャック保持部13の後端部の外周面には、芯ケース23の前端部が緩く嵌合している。したがって、チャック保持部13及び芯ケース23は相対的に軸線方向に沿って移動可能である。芯ケース23は、円筒状に形成され、内部には筆記芯7が収容される。
再び図2を参照すると、軸筒5の後端部、具体的には後軸3の後部には、ノック部材としてのノック棒24が軸筒5に対して前後動可能に設けられている。ノック棒24は、コイルスプリング25によって後方に付勢されている。ノック棒24の後端部の内部には、消しゴム26が着脱可能に装着されている。ノック棒24の後端部の外周面には、ノックカバー27が着脱可能に取り付けられ、消しゴム26を汚れ等から保護している。ノック棒24は、芯ケース23の後端部の外周面に嵌合している。
次に、シャープペンシル1の前半分の拡大断面図である図6乃至図10を順次参照しながら、シャープペンシル1の動作について説明する。
図6は、図3に示されたシャープペンシル1の状態から、ノック操作を行っている途中の状態を示している。ノック操作は、ノック部であるノック棒24又はノックカバー27を前方へ押圧することによって行われる。ノック操作によって芯ケース23が前進し、芯ケース23の前端面がチャック保持部13に当接することによって、ボールチャック10が前進する。ボールチャック10の前進に伴い、締め具11の前端との当接によって芯保護部材17が前進すると共に、コイルスプリング16の前端との当接によってボールチャックホルダ20が前進する。ボールチャックホルダ20が前進すると、ボールチャックホルダ20の前端面207との係合によってノック筒21が前進する。
ノック筒21の前進は口先部材4によって規制され、ボールチャックホルダ20の前進は、規制された状態のノック筒21の係合面213によって規制される。言い換えると、ノック筒21によって、ボールチャック10及びボールチャックホルダ20の前進が規制される。ボールチャックホルダ20及びノック筒21の前進が規制された状態で、コイルスプリング15及びコイルスプリング16の付勢力に抗してさらにノック部の押圧を続けると、ボールチャック10がさらに前進し、筆記芯7が繰り出される。すなわち、さらなる押圧によって、チャック保持部13が、規制された状態のボールチャックホルダ20に対して前方に押し出される。これに伴い、チャック本体部12に把持された筆記芯7も前進し、筆記芯7を先端パイプ6から繰り出すように作用する。
図7は、図6に示されたシャープペンシル1のノック操作が完了した状態を示している。すなわち、ノック棒24又はノックカバー27の前方への押圧を解除すると、コイルスプリング25の付勢力によって、ノック棒24は、後退して元の位置に復帰する。このとき、チャック本体部12は、コイルスプリング15及びコイルスプリング16の付勢力によって後退する。他方、筆記芯7は、保持チャック8によって保持されるため、ボールチャック10の作用として、筆記芯7はチャック本体部12から抵抗なく引き出される。その結果、筆記芯7は、先端パイプ6から繰り出されることから、ノック操作を繰り返すごとに、筆記芯7を所定量ずつ繰り出すことができる。
なお、ノック操作によってノック棒24を前進させた状態を維持すると、チャック本体部12は締め具11から突出して筆記芯7の把持は解除された状態となる。この状態では、先端パイプ6から繰り出された状態の筆記芯7を指先等で押し戻すことができる。
ノック操作が完了した状態では、コイルスプリング9の付勢力によって、芯保護部材17は、固定リング18に当接するまで後退する。また、コイルスプリング22の付勢力によって、ノック筒21は、前軸2の当接面2aに当接するまで後退する。このとき、ボールチャックホルダ20は、ノック筒21の係合面213との係合によって、ノック筒21と共に後退する。
図8は、図7に示されたシャープペンシル1の状態で筆記を開始し、筆記芯7に筆記圧が加わった直後の状態を示している。ノック操作後の筆記によって筆記芯7に筆記圧が加わると、ボールチャック10は、筆記芯7及びボールチャックホルダ20と共に後退する。ボールチャック10の後退は、ボールチャックホルダ20が前軸2の当接面2aと当接することによって規制される。筆記芯7が後退することによって、相対的に、筆記芯7の先端パイプ6からの突出量は減少する。そのため、先端パイプ6の前端部は筆記面に当接し、先端パイプ6は、コイルスプリング9の付勢力に抗して後退する(図9)。
図10は、筆記が完了して筆記圧が解除された状態を示している。筆記圧が解除されると、コイルスプリング9の付勢力によって、先端パイプ6が前進する。このとき、筆記芯7は保持チャック8によって保持されるため、筆記芯7がボールチャック10から引き出される。
図10に示された状態のシャープペンシル1によれば、先端パイプ6を筆記面に当接させながら筆記することによって、筆記芯7の摩耗に応じて先端パイプ6が後退するため、ノック操作をすることなく、長時間筆記をすることができる。さらに、筆記芯7の摩耗に応じて先端パイプ6が後退した状態で筆記圧を解除すると、コイルスプリング9の付勢力によって、先端パイプ6と保持チャック8に保持された筆記芯7とが前進し、筆記芯7が繰り出される。したがって、ノック操作をすることなく、さらに長時間筆記をすることができる。再びノック操作を行うと、再び図6に示されたシャープペンシル1の状態となり、以後、これを繰り返す。
ボールチャックホルダ20において、環状突起203がノック筒21の内面と当接することによって、ノック筒21の内面との間に静止摩擦力が生じる。環状突起203による静止摩擦力は、ボールチャック10から筆記芯7を引き出すのに必要な力よりも大きく、標準的な筆記圧又は比較的弱い筆記圧によってボールチャックホルダ20に作用する力よりも小さいことが好ましい。静止摩擦力がボールチャック10から筆記芯7を引き出すのに必要な力よりも小さいと、筆記圧が解除されたときに、筆記芯7のみならずボールチャック10も前進してしまう。また、静止摩擦力が大きすぎると、ボールチャック10又はボールチャックホルダ20を後退させることができない。なお、ボールチャックホルダ20の環状突起203に代えて、ノック筒21の内面側に環状突起を設けてもよい。
なお、ボールチャック10又はボールチャックホルダ20は、前方に付勢されていないことから、ノック操作によってのみ前進する。また、ボールチャック10又はボールチャックホルダ20は、完全には後方に付勢されていないことから、筆記圧によってのみ後退限位置まで後退する。
ボールチャックホルダ20及びノック筒21は、ノック操作をし過ぎたことによって突出させ過ぎた筆記芯7をボールチャック10と共に後退させる、ボールチャック後退機構を構成する。ボールチャック後退機構は、上述したように、ノック操作後の筆記による筆記圧によって作動する。
ボールチャック後退機構は、ボールチャックホルダ20及びノック筒21の前後動の移動可能量を規定することによって、筆記芯7及びボールチャック10の後退量を規定することができる。図6では、ボールチャックホルダ20及びノック筒21は前進限位置にあり、図10では、ボールチャックホルダ20及びノック筒21は後退限位置にある。したがって、図6に示されるように、ボールチャックホルダ20は距離L1だけ移動可能であり、ノック筒21は距離L2だけ移動可能である。図7に示されるように、ノック操作後において、ノック筒21はすでに後退限位置にある。したがって、ボールチャックホルダ20、すなわちボールチャック10は、距離L1−L2だけ後退する余地があることになる。したがって、距離L1−L2が適切な値となるようにボールチャックホルダ20及びノック筒21の前後動の移動可能量を規定することによって、ボールチャック10、ひいては筆記芯7の後退量を所定の値に設定することができる。
シャープペンシル1がボールチャック後退機構を有することによって、シャープペンシル1にとって適切な筆記芯7の突出量となるように自動的に調整される。すなわち、ボールチャック後退機構によれば、先端パイプ6を筆記面に当接させながら筆記することによって筆記芯7の摩耗に応じて先端パイプ6が後退するように構成されたシャープペンシルを効果的に使用できる適切な筆記芯7の突出量にすることができる。また、突出させ過ぎた筆記芯7の折れを防止することができる。なお、先端パイプが後退しないシャープペンシルに対して、ボールチャック後退機構を適用してもよい。また、ボールチャック後退機構は、ノック操作後の筆記による筆記圧によって、筆記芯と共にボールチャック10を後退させることができる限りにおいて、任意に構成してもよい。
図11は、本発明の別の実施形態によるシャープペンシル100の前半分の拡大断面図である。本実施形態によるシャープペンシル100は、上述した実施形態によるシャープペンシル1と比較して、ボールチャックホルダ20とノック筒21とが一体的に構成されている点においてのみ異なる。言い換えると、シャープペンシル100は、ノック筒が一体的に形成されたボールチャックホルダ30を有している。ボールチャックホルダ30は、ノック操作をし過ぎたことによって突出し過ぎた筆記芯7をボールチャック10と共に後退させる、ボールチャック後退機構を構成する。
ボールチャックホルダ30は、ボールチャック10と同様に構成されている。すなわち、円筒状に形成されたボールチャックホルダ30は、大径に形成された第1大径部301と、第1大径部301の前方において、第1大径部301よりも小径に形成された第1小径部302とを有している。第1大径部301の外周面には、軸線方向に離間した2つの環状突起303が形成されている。ボールチャックホルダ30の後端面から前方に向かって第1大径部301の軸線方向に亘り、対向する2つのスリット(図示せず)が形成され、第1大径部301を2つに分割している。分割された第1大径部301の各々において、2つの環状突起303間には、矩形の貫通孔305が形成されている。第1小径部302の内面には、後方に面した段部306が設けられている。
シャープペンシル100の動作は、上述したシャープペンシル1の動作と略同様であるため簡単に説明する。すなわち、ノック操作によって、ボールチャック10及びボールチャックホルダ30が前進する。ボールチャックホルダ30の前進は、コイルスプリング22が完全に圧縮することによって、規制される。なお、ボールチャックホルダ30の前進が、ボールチャックホルダ30の前端面が、固定リング18の後端面に当接することによって規制されるようにしてもよい。
ノック操作が完了した状態では、コイルスプリング22の付勢力によって、ボールチャックホルダ30は僅かばかり後退する。このとき、ボールチャックホルダ30の後退は、環状突起303と軸筒5の内面との間の摩擦力によって停止する。この状態で筆記を開始することによって、すなわち、ノック操作後の筆記によって、筆記芯7に筆記圧が加わると、ボールチャック10は、筆記芯7及びボールチャックホルダ30と共に後退する。ボールチャック10の後退は、ボールチャックホルダ30が前軸2の当接面2aと当接することによって規制される。
シャープペンシル100によれば、上述した実施形態によるシャープペンシル1と比較して、少ない部品点数で同様のボールチャック後退機構を実現することができる。
図12は、シャープペンシル1の前端部の拡大斜視図である。シャープペンシル1では、先端パイプ6は、ポリカーボネート等の硬質プラスチック製の部材であり、透明又は半透明に形成されている。そのため、先端パイプ6の外部から、特に筆記部において、筆記芯7が視認可能となっている。
その結果、特に、筆記芯7が黒色以外のカラー芯である場合において、カラー芯が何色なのか、筆跡を見ることなく判別することができる。また、筆記芯7の色にかかわらず、これから筆記しようとしたときに、筆記芯7が先端パイプ6の内部に配置されている状態なのか、すなわち数回のノック操作で筆記可能な状態なのか、判別することができる。筆記芯7の突出量が良く視認できることから、突出量を多くし過ぎて筆記芯7が折れるようなことはない。
さらに、先端パイプ6の前端は、円錐状に形成されている。そのため、一般的な金属製の筒状の先端パイプに比べて、先端が削られた鉛筆のような前端部となり、より柔らかな外観の印象を与える効果を奏する。
なお、上述したシャープペンシル1は、先端パイプ6を前方に付勢するコイルスプリング9を有していたが、本発明は、コイルスプリング9を有さずに、単に先端パイプが軸筒に対して前後動可能に配置されたシャープペンシル、いわゆるスライドパイプ式のシャープペンシルに対しても適用することができる。また、上述したコイルスプリングの各々は、その他の弾性部材で代替してもよい。
1 シャープペンシル
2 前軸
3 後軸

Claims (5)

  1. 筆記芯と、軸筒の前端部に配置された先端パイプと、を具備し、
    前記先端パイプが透明又は半透明に形成され、前記筆記芯が前記先端パイプの外部から視認可能であることを特徴とするシャープペンシル。
  2. 前記先端パイプが軸筒に対して前後動可能に配置され、前記先端パイプを筆記面に当接させながら筆記することによって前記筆記芯の摩耗に応じて前記先端パイプが後退するように構成されている請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 前記先端パイプを前方に付勢するコイルスプリングと、前記筆記芯を保持する保持チャックと、前記筆記芯の前進を許容し後退を阻止するボールチャックと、をさらに具備し、
    前記筆記芯の摩耗に応じて前記先端パイプが後退した状態で筆記圧を解除すると、前記コイルスプリングの付勢力によって、前記先端パイプと前記保持チャックに保持された前記筆記芯とが前進する請求項2に記載のシャープペンシル。
  4. 前記先端パイプの前端が円錐状に形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシャープペンシル。
  5. 前記筆記芯が黒色以外のカラー芯である請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシャープペンシル。
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