JP2020202082A - 電線およびケーブル - Google Patents
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Abstract
Description
このような構成とすることにより、良好な屈曲特性を有する撚線を提供でき、また、撚線に要求される機能を、導体素線及び高強度導体素線で分担させ、全体に占める高強度導体素線の割合を変えることにより、線径を保ったまま、屈曲特性及び導電性を自在に調整できるとしている。
また、複数の素線を含む第1素線束及び前記第1素線束の周囲に形成された絶縁層を含む第1電線と 前記第1素線束より大きな数の素線を含む第2素線束及び前記第2素線束の周囲に形成された絶縁層とを含む第2電線と、を含むケーブルであって、前記第1素線束および前記第2素線束は、それぞれ、導電性の第1素線及び前記第1素線より引張り強度が高く導電性の第2素線を含み、前記第1素線束および前記第2素線束は、それぞれ、前記電線の長手方向に垂直な断面において、内部素線群と前記内部素線群の外周を取り囲むように配置された外部素線群とを有し、前記第1電線に含まれる素線束の数が、前記第2電線に含まれる素線束の数と等しいとき、前記第1素線と前記第2素線との合計数に対する前記第2素線の数を第2素線混合率とすると、前記第1素線束の内部素線群の第2素線混合率は、前記第2素線束の内部素線群の第2素線混合率より大きいことを特徴とする。
図1は、第1実施形態に係る電線Wの断面の構成を示す図であり、図1(a)、図1(b)、及び、図1(c)はそれぞれ、同一の電線Wの異なる位置における断面を示す。ここで断面とは電線の長手方向(電力や電気信号の伝送方向)に対して垂直な面を含む断面である。電線の異なる位置とは、電線の長手方向に互いに所定距離だけ離れた任意の位置であり、例えば、ある断面位置に対する、最も近い他の断面位置までの距離(所定距離)は5mm以上であることが好ましい。断面構成は例えば電線を樹脂に包埋固定した上で研磨を行い、電線内の無作為に選択した位置に観察面を準備することで、光学顕微鏡等を用いて容易に観察できる。また、電線Wを形成した直後では、特に内部素線群に属する素線(以下、内部素線と記す。同様に外部素線群に属する素線を以下、外部素線と記す)の配置が、屈曲や摺動の後の状態と異なることがあるため、少なくとも絶縁層形成の後に1回以上の曲げ及び伸ばし動作がなされた電線で観察することが好ましい。但し、過度の回数の曲げ及び伸ばし動作の後では素線の状態が大きく変化している虞があるため、絶縁層形成後の曲げ及び伸ばし動作が1000回以下の電線にて観察することが好ましい。
なお、図1において、内部素線は、その外形を実線で示し、外部素線は、その外形を破線で示している。それぞれの素線は略円形の断面形状を有しており、説明のため、各素線の中心(または重心)位置にしるしを付している。特別な記載がない限り、以降の図も同様の示し方を適用する。
しかし、そのような構成としただけでは、結果がばらつき、安定して長期信頼性を発揮できないことがあった。発明者らは、屈曲や摺動の繰り返し伴う変形による、素線配置の崩れが原因の一つと推定した。具体的には、各素線を混合して撚り、導体束を形成した時点における素線配置を信頼性有利な配置に制御しても、屈曲や摺動の過程でこの有利な素線配置が崩れ、信頼性向上効果が損なわれてしまうことがあると考えた。
これに対して、撚り方を変え、各素線の配置の規則性を高くし、素線間の相互拘束を強めることで、素線配置が崩れにくくすることを検討した。例えば1本の心線となる素線の周囲に6本の素線からなる第1巻回層を形成する、必要に応じて、さらに12本の素線からなる第2巻回層を形成する、このようにして規則性が高い撚線を得ることができる。この撚線は各素線間の相互固定作用が大きく、摺動や屈曲の変形動作を繰り返しうけても、素線配置が崩れにくく、初期の素線配置を維持できる。
これに対して、本実施形態に係る電線Wは、外部素線群と、外部素線群より強化素線混合率が高い内部素線群とを含み、かつ、内部素線群に属する複数の素線の配置の規則性が、外部素線群に属する複数の素線の配置の規則性よりも乏しいとの構成を備える。規則性が相対的に乏しい内部素線群は素線間余裕を備えることで屈曲や摺動によるストレスを緩和でき、かつ、規則性が相対的に高く素線配置が崩れにくい外部素線群は内部素線群中の強化素線が外部素線領域に入り込むことを抑制することで、初期の配線位置を維持できる。このようにして、本実施形態に係る電線Wは、長期にわたる信頼性を実現することができる。
内部素線群輪郭CLIの縦横比Rは外部素線群輪郭CLOの縦横比Rより小さく構成されている。縦横比Rは任意の1断面より算出しても良いが、電線の異なる位置における3以上の断面の平均値とすることが特に好ましい。
また、本例に係る電線Wは、外部素線群と、外部素線群より強化素線混合率が高い内部素線群とを含み、かつ、内部素線群に属する複数の素線の配置の規則性が、外部素線群に属する複数の素線の配置の規則性よりも乏しいとの構成を備え、長期にわたる高い信頼性を有する。また、詳細の説明や図示を省略するが、図1〜図3に示した電線Wと同様に、本例に示す電線Wは、内部素線輪郭を構成する多角形の頂点数のばらつきは外部素線輪郭を構成する多角形の頂点数のばらつきより大きい、外部素線輪郭の形状は内部素線輪郭の形状より真円に近い、内部素線輪郭の縦横比Rは外部素線輪郭の縦横比Rより大きい、又は最大の面積を有する空隙部が内部素線群と外部素線群との間の領域に形成されている、のうち、1つ以上の構成を有することで、長期にわたる高い信頼性を有する。
また、図示は省略するが、標準素線と強化素線は、図1及び図2に示した内部素線と同様に、ある断面と、異なる断面において、その配置、並び、及び/又は形成領域などが、異なるように構成されている。このような構成とすることにより、少なくとも電線Wの一定の長さを含む領域においては、強化素線が内部素線群IWの形成領域内に、均一に配置された構成に近い特性を得ることができる。
また、内部素線群IWに属する全ての標準素線が、2本以上の強化素線と隣接するように構成されている。あるいは、内部素線群IWに属する全ての標準素線のうち、過半数の標準素線が、4本以上の強化素線と隣接するように構成されていても良い。このように、内部素線群IWの形成領域内において、互いに異なる機械的特性を有する素線を隣接させることにより、例えばいずれかの素線において、クラックが発生したとしても、別素線へのクラックの伝播を抑制することができるため、長期にわたる高い信頼性を有する電線が得られる。
本実施形態において、集合導体は、素線束WB1、導体束WB2、および導体束WB3を含む。これらの素線束は、それぞれが、第1実施形態の導体束WBと同様の構成を有する。即ち、断面視において内部素線群IWと、その周囲に形成された外部素線群OWとを備える。また、内部素線群IWの強化素線混合率は、外部素線群OWの強化素線混合率より大きい。そして、内部素線の配置の規則性は、外部素線の配置の規則性よりも乏しい。本実施形態に係る電線Wはこのような構成を有することにより、長期にわたる高い信頼性を備える。また、素線束WB1、導体束WB2、および導体束WB3のうち、一つまたは複数の素線束は、図1〜図3に示した電線Wと同様に、内部素線輪郭を構成する多角形の頂点数のばらつきは外部素線輪郭を構成する多角形の頂点数のばらつきより大きい、外部素線輪郭の形状は内部素線輪郭の形状より真円に近い、内部素線輪郭の縦横比Rは外部素線輪郭の縦横比Rより大きい、又は最大の面積を有する空隙部が内部素線群と外部素線群との間の領域に形成されている、のうち、1つ以上の構成を有していることが好ましい。
図5(b)に示す電線Wが含む素線束WB1、導体束WB2、および導体束WB3は、それぞれ、17本の素線からなる内部素線群IWと、16本の素線からなる外部素線群OWとを備える。本実施形態において、内部素線群IWの強化素線混合率は約94%であり、外部素線群OWの強化素線混合率は0%である。即ち、外部素線群OWは全て標準素線で構成されている。したがって、図5(b)に示す電線Wは合計で99本の素線を含み、そのうち、51本の素線が各導体束において内部素線として配置されることになる。
これに対して、集合導体を外部素線群と、外部素線群より強化素線混合率が高い内部素線群とを含む複数の導体束を撚り合わせた構成とすることにより、小径軽量と高い長期信頼性の両立が可能となる。
以下、本開示の電線に好適な素線材料について説明する。第1実施形態および第2実施形態に適用される標準素線および強化素線は、いずれも、電気抵抗の小さな金属を主成分とする導体材料により構成されると良い。このような金属としては、例えば銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などが挙げられる。また、標準素線と強化素線とは、同一の主成分金属からなる導体材料の組み合わせとして構成されることが特に好ましい。これらの中でも、本開示の電線における標準素線及び強化素線は、ともに、銅を主成分とした導体材料により構成されることが特に好ましい。銅を主成分とした導体材料としては、例えば、無酸素銅、軟銅、銅合金などが挙げられる。これらの導体材料は、互いの物理的な特性が極端に離れていないため、同一の素線束に適用しても信頼性のバラツキが生じにくい。その上、引張り強度が強化された銅合金材料であっても一定の導電率を有しているため、電線の太さを抑制することができる。
強化素線の構成材料としては、合金銅が好適である。合金銅素線は、例えば銅(Cu)とスズ(Sn)とを含む銅合金材料で構成され、銅とスズの合計に対するスズの含有量は重量費で0.1%より大きく、0.3%以上であることが好ましい。該銅合金材料の導電率は軟銅素線を構成する銅材料に比べると小さいが、70%IACS以上、好ましくは80%IACS以上の導電率を有し、鉄(Fe)や鉄(Fe)を主成分とする他の導体に比べると十分に高い導電率を有している。合金銅素線を構成する銅合金材料の引張り強度は300MPa以上である、このましくは340MPa以上である。合金銅素線の構成材料としては上記の他に、主成分銅(Cu)に対して、クロム(Cr)、銀(Ag)、及び/又はジルコニウム(Zr)を添加した銅合金を適用しても良い。
強化素線の材料としては、例えばFe系合金など、他の導電性金属を主成分とする材料も適用可能である。ただし、材料としての導電率が小さいものが多いため、強化素線混合率が制限される虞がある。このため、Fe系合金などを材料とする強化素線を適用する電線は、強化素線混合率が制限される構成であっても信頼性向上効果が得られる動作機構への適用が好ましい。
また、標準素線および強化素線は、いずれも、表面に導体が露出しているとよい。このような構成とすることにより、同一の素線群に属する各素線の間で、また、異なる素線群に属する各素線の間でも径方向の導通が得られ、電線としての使用時には同電位となる。標準素線および強化素線は、いずれも、表面に導体薄膜層を備えていても良い。導体としてはスズ(Sn)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)などの金属が好ましく、例えばめっき、スパッタ、押出しにより形成されている。
以下、図6を用いて、本開示の電線Wの製造方法を説明する。電線Wは、これに限定されないが、内部素線群の形成と、外部素線群の形成とをそれぞれ独立した工程とし、かつ、異なる撚り条件とすることで得ることができる。まず、標準素線と強化素線とを準備する(S10)。次に、少なくとも1本以上の強化素線を含む複数の素線を一括して撚ることにより内部素線群を形成する(S20)。このとき、例えば、典型的には同心撚りと呼ばれるように、特定の1本の素線を中心位置に固定し、該1本の素線の周囲を6本の素線で巻回させた合計7本の素線からなる内部素線群を形成すると、内部素線群の素線配置の規則性が大きなものとなってしまう。あるいは、特定の1本の素線の代わりに3本の素線が寄り合わされたものを中心位置に固定し、該3本の素線の周囲を9本の祖先で巻回させた合計12本の素線からなる内部素線群も同様に素線配置の規則性が大きなものとなってしまう。このため、内部素線群の全素線数は、あえて、7本、12本、14本のように規則的かつ高密度に配置可能な本数ではなく、8、11、あるいは17など、高密度規則配置になりにくい本数としても良い。
なお、外部素線群の形成にあたり、ここでは外部素線群の規則性を大きくするために、撚り時のテンションやダイスを調整する。ただし、過度に規則性を大きくすることにより、内部素線群の拘束を大きくしすぎない程度に調整する必要がある。
本開示の電線Wは単独で使用しても長期的な信頼性を提供できるが、複数の電線を備えるケーブルとしての適用にも好適である。本開示のケーブルは、本開示の電線Wに沿って、複数の素線からなる撚線導体及び前記撚線導体の外周を被覆するように形成された絶縁層を備えた他の電線を形成することにより得ることができる。概他の電線が本開示の電線Wの構成を有さない場合であっても、ケーブル内において組み合わされる本開示の電線Wが小径軽量との特徴を有するため、例えば摺動時において組み合わされた電線の慣性動作によるストレスを抑制でき、長期にわたる信頼性に優れたケーブルを得ることができる。
Claims (10)
- 導電性の第1素線及び前記第1素線より引張り強度が高く導電性の第2素線を含む素線束と、前記素線束の周囲に形成された絶縁層と、を備えた電線であって、
前記電線の長手方向に垂直な断面において、前記素線束は内部素線群と前記内部素線群の外周を取り囲むように配置された外部素線群とを有し、
前記第1素線と前記第2素線との合計数に対する前記第2素線の数を第2素線混合率とすると、前記内部素線群の第2素線混合率は前記外部素線群の第2素線混合率より大きく、
前記断面において、前記内部素線群の素線配置の規則性が前記外部素線群の素線配置の規則性より乏しい電線。 - 導電性の第1素線及び前記第1素線より引張り強度が高く導電性の第2素線を含む素線束と、前記素線束の周囲に形成された絶縁層と、を備えた電線であって、
前記電線の長手方向に垂直な断面において、前記素線束は内部素線群と前記内部素線群の外周を取り囲むように配置された外部素線群とを有し、
前記第1素線と前記第2素線との合計数に対する前記第2素線の数を第2素線混合率とすると、前記内部素線群の第2素線混合率は前記外部素線群の第2素線混合率より大きく、
前記断面において、前記素線束は複数の素線により囲まれ、かつ素線が存在しない複数の空隙部を含み、前記複数の空隙部のうち、最大の面積を有する最大空隙部は前記内部素線群と前記外部素線群との間の領域に位置している電線。 - 前記外部素線群を構成する全ての素線が前記第1素線である請求項1又は2に記載の電線。
- 前記内部素線群が、前記第1素線を含む請求項1乃至3のいずれかに記載の電線。
- 前記内部素線群に含まれる全ての第1素線は、前記内部素線群に含まれる何れか1つ以上の前記第2素線と隣接するように構成されている請求項4に記載の電線。
- 前記第1素線の導電率は前記第2素線の導電率より大きく、かつ、前記第1素線の導電率が90%IACSより大きい請求項1乃至5のいずれかに記載の電線。
- 前記第2素線の導電率が70%IACSより大きい請求項1乃至6のいずれかに記載の電線。
- 複数の素線束が互いに撚りあわされた集合導体及び前記集合導体の外周を被覆するように形成された絶縁層を備えた電線であって、
前記複数の素線束は導電性の第1素線及び前記第1素線より引張り強度が高く導電性の第2素線を含む第1素線束と、導電性の第1素線及び前記第1素線より引張り強度が高く導電性の第2素線を含む第2素線束と、を含み、
前記第1素線束は、前記電線の長手方向に垂直な断面において、内部素線群と前記内部素線群の外周を取り囲むように配置された外部素線群とを有し、前記第1素線と前記第2素線との合計数に対する前記第2素線の数を第2素線混合率とすると、前記第1素線束の内部素線群の第2素線混合率は前記第1素線群の外部素線群の第2素線混合率より大きく、
前記第2素線束は、前記電線の長手方向に垂直な断面において、内部素線群と前記内部素線群の外周を取り囲むように配置された外部素線群とを有し、前記第2素線束の内部素線群の第2素線混合率は前記前記第2素線束の外部素線群の第2素線混合率より大きい電線。 - 複数の素線からなる撚り線及び前記撚線の外周を被覆するように形成された絶縁層を備えた電線と前記電線にそって形成された請求項1乃至8のいずれかに記載の電線とを含むケーブル。
- 複数の素線を含む第1素線束及び前記第1素線束の周囲に形成された絶縁層を含む第1電線と 前記第1素線束より大きな数の素線を含む第2素線束及び前記第2素線束の周囲に形成された絶縁層とを含む第2電線と、を含むケーブルであって、
前記第1素線束および前記第2素線束は、それぞれ、導電性の第1素線及び前記第1素線より引張り強度が高く導電性の第2素線を含み、
前記第1素線束および前記第2素線束は、それぞれ、前記電線の長手方向に垂直な断面において、内部素線群と前記内部素線群の外周を取り囲むように配置された外部素線群とを有し、
前記、第1電線に含まれる素線束の数が、前記第2電線に含まれる素線束の数と等しいとき、前記第1素線と前記第2素線との合計数に対する前記第2素線の数を第2素線混合率とすると、前記第1素線束の内部素線群の第2素線混合率は、前記第2素線束の内部素線群の第2素線混合率より大きいケーブル。
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