JP2020201017A - 加熱調理器 - Google Patents

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哲矢 羽山
Tetsuya Hayama
哲矢 羽山
清秋 下妻
Kiyoaki Shimotsuma
清秋 下妻
悠介 齊藤
Yusuke Saito
悠介 齊藤
朝生 祐司
Yuji Asao
祐司 朝生
博紀 駒▲崎▼
Hiroki Komazaki
博紀 駒▲崎▼
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Abstract

【課題】性質の異なる複数の食材を用いて比較的凝った料理を行うことを可能とするグリルを提供する。【解決手段】本体の前面に開口を有する調理庫と、調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、調理庫内に配置される調理容器に、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域と、煮込み領域よりも上方に位置し、載置された食材を焼く焼き領域と、が形成される、加熱調理器。【選択図】図11

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
料理においては、食材の性質(火の通り易さや、煮崩れしやすさ等)を考慮して複数の工程や手法を用いて調理を行うことがある。例えば、火の通り易さが異なる複数の食材を用いる場合には、最初に火が通りにくい食材を炒めて、次に火が通りやすい食材を追加して炒めるものであり、また、煮込み料理においては、煮崩れし難い食材を最初に煮て、次に煮崩れしやすい食材を追加して煮るといったことである。
このような、複数の食材の性質を考慮した調理は、通常、コンロ上に鍋やフライパン等の調理容器を置いて行われるのが一般的である。
ところで、調理器としては、コンロ以外にもグリルと呼ばれるものがあるが、このグリルは、一度調理を開始すると終了まで高温で加熱するものである(特許文献1)。
特開2019−15499号公報
このように、通常グリルはコンロに比べて単純な調理を行う調理器と認識されており、これまでは性質の異なる複数の食材を用いた比較的凝った料理を行うことは特に想定されていなかった。
そこで、性質の異なる複数の食材を用いて比較的凝った料理を行うことを可能とするグリルを提供することを目的とする。
本発明は、本体の前面に開口を有する調理庫と、調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、調理庫内に配置される調理容器に、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域と、煮込み領域よりも上方に位置し、載置された食材を焼く焼き領域と、が形成されるものである。
また、第2の発明は、本体の前面に開口を有する調理庫と、調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、調理庫内に配置される調理容器に、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域と、煮込み領域に液体を供給する焼き領域と、が形成されるものである。
また、第3の発明は、本体の前面に開口を有する調理庫と、調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、調理庫内に配置される調理容器に、焼き領域と、焼き領域より下方に位置して食材を煮ることが可能な広さの煮込み領域と、が形成されるものである。
本発明によれば、性質の異なる複数の食材を用いて比較的凝った料理を行うことを可能とするグリルを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態における、加熱調理器をシステムキッチンに組み込んだ状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における、ドアを引き出したときの加熱調理器の斜視図である。 本発明の一実施形態における、加熱調理器を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態における、ホルダを説明する斜視図である。 本発明の一実施形態における、(a)はホルダが装着されたグリルパン(平皿)、(b)はホルダが装着されたグリルパン(波皿)をそれぞれ説明する斜視図である。また(c)はグリルパン(平皿)に蓋体が装着された様子を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態における、(a)は図5(a)の平面図、(b)は図5(a)の側面図、(c)は図6(a)のX1−X1矢視断面図、である。 本発明の一実施形態における、(a)は図5(b)の平面図、(b)は図5(b)の側面図、(c)は図7(a)のX2−X2矢視断面図、である。 本発明の一実施形態における、図5(a)の底面斜視図である。 本発明の一実施形態における、図5(b)の底面斜視図である。 本発明の一実施形態における、グリルパンの皿種判別センサを説明する図であって、(a)は上面斜視図、(b)は正面図である。 本発明の一実施形態における、調理庫にグリルパン(蓋有りの状態)を収納した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態における、グリルパンの温度を検知する温度センサを示す断面図である。 本発明の一実施形態における、(a)はグリルパンの底面が温度センサに載る前、(b)はグリルパンの底面が温度センサに載る途中、(c)はグリルパンの底面が温度センサに乗った様子をそれぞれ説明する図である。 本発明の一実施形態における、グリルパンを前面に傾かせるための傾き部を示す図である。 本発明の一実施形態における、前方に傾いたグリルパンの図である。 本発明の一実施形態における、底面が階段状のグリルパンの図である。 本発明の一実施形態における、前方に傾いた底面が階段状のグリルパンの図である。
以下、図面を参照して本発明の加熱調理器の一実施形態を説明する。なお、以下では、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型を例に挙げて説明するが、キッチンに載置する据置型の加熱調理器に適用してもよい。また、以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。前後上下左右の方向軸については、各図の記載によるものとする。
図1は本発明の一実施形態における加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、グリルユニット4(加熱調理器)は、電磁調理器3、操作部5などを備えた本体2と一体に構成され、本体2がシステムキッチン1の上面の天板1aの孔(不図示)から落とし込むことで設置されている。グリルユニット4および操作部5は、システムキッチン1の天板1aの下方の前面部から操作できるようになっている。操作部5は、主にグリルユニット4の電源の入・切やメニューの選択・設定の操作を行うものである。
電磁調理器3は、鍋等の不図示の調理器具を載せる耐熱ガラスなどで構成されたプレート6と、調理器具を電磁誘導加熱する加熱コイルユニット25と、を備えている。なお、図1に示す符号3a〜3cは、加熱範囲であり、調理器具が載置される載置部を示している。これら載置部3a〜3cに調理器具を置くことにより、調理が可能となる。また、プレート6の周囲の縁部は、プレート枠14によって保護されている。
プレート6の前面側(手前側)には、上面操作部9が設けられ、その奥側に上面表示部10が設けられている。上面操作部9は、主に加熱コイルユニット25の操作を行うものである。上面表示部10は、上面操作部9で設定された火力などの設定状態を表示するものである。
本体2の内部には、発熱部品である加熱コイルユニット25や電子部品、および、これら発熱部品や電子部品を冷却するための送風ファン(不図示)が設けられている。
また、本体2の後部上面には、発熱部品である加熱コイルユニット25の廃熱や、電子部品を冷却した後の廃熱を本体2の外部に排出する排気口8a,8bが設けられている。
本体2の前面に開口26e(図2)を有する調理庫26(図3)を備えるグリルユニット4は、魚や肉、ピザなどの被加熱物を焼く機能を有するものであり、本体2の載置部3bに対応する加熱コイルユニット25の下方に配置されている。なお、グリルユニット4は、本体2の左側に配置された状態を示しているが、本体2の右側に配置されていてもよい。また、グリルユニット4は、ロースター、オーブンと称することもある。
また、グリルユニット4は、例えば、前後方向(奥行き方向)に引き出し可能な調理庫26の開口26eを塞ぐドア32を備えている。ドア32の前面には、開閉する際に手を掛けて使用されるハンドル11が設けられている。
図2は、ドアを引き出したときのグリルユニットの斜視図である。
図2に示すように、グリルユニット4は、加熱ベース12、ドア32、スライドレール39、グリルパン41(調理容器)、グリルパン41を支持するホルダ33などを備えて構成されている。
スライドレール39は、固定側49を調理庫26(図3)の加熱ベース12に固定し、固定側49の後部の曲線経路49a1と可動側39aの後部に設けた前記曲線経路49a1に回転ローラ49a2を付勢させる付勢手段(不図示)によって、回転ローラ49a2が曲線経路49a1に沿って転がることで、引込機構49aはドア32を一定以上押し込むと自動的に引き込むものである。
また、ドア32は、前後方向(奥行き方向)に引き出し可能に構成され、ドアベース17と、ハンドル11と、ガラス板18とを組み合わせて構成されている。
ホルダ33は、スライドレール39の可動側39aの引き出し方向の端部に設けるドア継手80(後記図3参照)と係り合い、上下方向に着脱自在に載置されてグリルパン41を載置するようになっている。ドア32はドア継手80に保持される。換言すると、ホルダ33はグリルパン41を保持することが可能な保持部材である。なお、ホルダ33の他端側は調理庫26の側板26bの下端部26b1(後記図3も併せて参照)の矩形状の屈曲部の上面に載置される。そしてグリルパン41には、内部に魚や肉などの被加熱物が入れられて、加熱調理が行われる。
なお、図2中の符号36k,36k2は排気ダクトであり、調理庫内の排気手段36を構成する。
図3は、加熱調理器を示す分解斜視図である。図3に示すように、加熱ベース12は、ベース13、上板26a、フロントグリル82(枠体)、排気ダクト36k2、下ヒータ27b、上ヒータ27aなどを備えて構成されている。
なお、本実施形態では、ベース13と上板26aとフロントグリル82とで筺体が構成されている。また、スライドレール39である可動側39aを備える固定側49は、左右に設置される。
ベース13は、板金をプレス加工することで、底側に位置する底板26d、左右両側に位置する側板26b,26b及び後側に位置する後板26c(背板)を備えている。
上板26aは、ベース13の上部を塞ぐ矩形状の板金で構成され、側板26b,26b及び後板26cの上端縁部にねじ固定される。また、上板26aの後部には、矩形状のダクト接続口26a1が形成され、このダクト接続口26a1に排気ダクト36k2の一端が接続される。そして、排気ダクト36k2の他端は、排気手段36の排気ファン36aに連通している。排気ファン36aによって吸い込まれた空気は、排気ダクト36kを介して図示しない排気口へと排気される。
ここで、排気手段36は例えばベース13の後方に配置され、煙や臭いを強制的に本体2の外部に排出する排気ファン36a、この排気ファン36aを駆動する排気モータ36bなどのユニットを備えている。
なお、グリルユニット4は、上板26aと、側板26b,26bと、後板26cと、底板26dとによって、箱型の調理庫26を備えるようにされている。つまり調理庫26は、例えば金属製の板をプレス加工によりそれぞれ所定の形状に成形した複数の部材を、溶接やビスねじ等により組み立てることで構成されている。
また、ダクト接続口26a1の直下には、触媒34および触媒ヒータ37が設置され、ヒータカバー37aが装着される。ここで、触媒34は調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化するものである。また、触媒ヒータ37は触媒34を加熱するために設置される。
なお、触媒ヒータ37と排気モータ36bは不図示の制御部と電気的に接続されている。
フロントグリル82は、ベース13の前部開口に固定され、板金を曲げ加工することで構成されている。また、フロントグリル82は、略矩形状の開口84を有し、この開口84を通して、スライドレール39、ホルダ33及びグリルパン41が前後方向に出し入れされるように構成されている。また、ドア32を全閉したときに、ドア32の背面が、開口84の周囲に形成された略四角枠状の周縁部83に当接するようになっている。
下ヒータ27bは、底板26dの近傍に沿って配置され、接続端子27d,27dが後板26cを通してベース13の外部に引き出されている。
下ヒータ27bは、調理庫26内の下部において、主に前後方向に延在して折り返しながら配置される。また、下ヒータ27bは、調理庫26の後板26cに固定金具16cを介して固定されている。
上ヒータ27aは、上板26aの近傍に沿って配置され、接続端子27c,27cが後板26cを通してベース13の外部に引き出されている。
上ヒータ27aは、調理庫26内の上部において、主に前後方向に延在して折り返しながら配置される。また、上ヒータ27aは、調理庫26の内部で固定金具16a,16bを介して固定されている。
なお、下ヒータ27b及び上ヒータ27aは、シーズヒータなどで構成される加熱手段27である。下ヒータ27bと上ヒータ27aとで、グリルパン41を上下で挟み込んで被加熱物(不図示)を加熱する。加熱手段はヒータに限定するものでなくガスバーナを上下に配置しても良い。
そして、上ヒータ27aおよび下ヒータ27bは、調理庫26の上方に設けられた不図示の制御部によって制御される。ここで、食材から水分や油分が飛び散るのは、食材が一定温度を超えることにより発生することが知られている。そこで、制御部が下ヒータ27bによる加熱を弱くして、食材の温度が所定温度を超えないように調理することで、水分や油分の飛び散りを抑えるようにしてもよい。なお、制御部はグリルユニット4からの熱の影響を受けない場所に配置されている。また、制御部は操作部5(図1参照)や上面操作部9(図1参照)と電気的に接続されている。
スライドレール39の可動側39aは、金属製のドア継手80に固定されている。このドア継手80は、ドア32が着脱自在となるように構成されている。
固定側49は、例えば、スライドレール39の可動側39aをスライド自在に支持するものである(図2も併せて参照)。また、固定側49は、ねじを用いて、側板26bの下端部26b1に形成された矩形状に屈曲した窪みに固定されている。
そして、左右の固定側49は、固定金具48に固定される。さらにこの固定金具48はベース13に固定される。そして、ドア32を開閉する事で、固定側49にスライド自在に支持された可動側39aがスライドするスライドレール39によりドア32が開閉できる。
ホルダ33は、グリルパン41(なお、図3ではグリルパン41の一例としてグリルパン(平皿)40aを図示している)を支持する支持部材であり、例えば鉄製の線材と鋼板などの板金の表面にクロームメッキを施すことで構成されている。なお、ホルダ33の形状の詳細は後記するが、前記したドア継手80に設けられたスリット状の溝部81に係り合う前板部51fを備えている。
グリルパン(平皿)40aは、例えば、鋼板などの材料の薄板をプレス加工して形成され、表面にセラミック塗装やホーローなど耐熱性のあるコート剤などがコーティングされたものである。これらの表面コートは、波皿40bよりも耐熱性の高い表面コートを意図的に選択した。グリルパン(平皿)40aの形状については詳細を後記する。
また、ベース13内には、前後方向の奥側に、グリルパン41の温度を検出する温度センサ70が設けられている。この温度センサ70は、センサカバー71と、センサ部(素子部)72と、センサ保持部材74とを含んで構成され、底板26dより上方に凸形状に形成されている。
また、例えばセンサカバー71の内部には、例えばグリルパンの皿種(グリルパン(平皿)40a、またはグリルパン(波皿)40b)を判別する検知手段を構成する検知棒86が備えられる。検知棒86には付勢部材であるばね87が挿通され、スイッチを備える皿種判別センサSs1が調理庫26の外側に備えている。
また、例えば後板26cの略中央上端部には、グリルパン41が逆向きに挿入された場合に、ドア32が閉まらないようにするための突起85が設けられている。
図4はホルダを説明する斜視図である。図5(a)はホルダが装着されたグリルパン(平皿)、(b)はホルダが装着されたグリルパン(波皿)、また(c)はグリルパン(平皿)に蓋体が装着された様子を説明する斜視図である。
なお、図4の斜視図の補足説明として、本実施形態のホルダ33は、例えば左右対称形状を呈してなる。
図4に示すように、ホルダ33は線状部51a,51gを有している。線状部51a,51gは、前端から後端にかけて直線状に延在し、後端付近で左右方向外側に屈曲する屈曲部51a1、51g1を有している。
また、線状部51a,51gの前端には、線状部51a,51g同士をつなぐ前板部51fが接続されている。なおこの前板部51fは詳細を後記するが、ドア継手80に形成された溝部81(図7(a)参照)に嵌り込み、係り合うようにされている。これにより、ホルダ33がドア32(図2参照)の開閉動作に連動し、位置ずれが防止されている。
線状部51b1,51eは、支持部51c及び前板部51fよりも高い位置に形成され、グリルパン41の前後方向の動きを規制する部材である。なお、線状部51b1,51eはグリルパン41の保持部材となる。線状部51b1,51eにはグリルパン41の側板41bが介装される。
さらには、線状部51b1,51eは、線状部51a,51gよりもそれぞれ上方において規制棒51iおよび51hが接続されている。この規制棒51i,51hは、グリルパン41の四隅においてグリルパン41の外形に略沿うように屈曲する形状を呈し、グリルパン41の左右方向の位置ずれを規制している。
規制棒51i、51hには、前方寄りの位置に立ち上がる立上部51pを設けた腕部51uを備えている。腕部51uは波皿40bと平皿40aのフランジ41e(後述)の下部の受け部41u(後述)を支持する。
腕部51uは左右で略同じ高さの位置となる寸法精度を確保している。それにより、ホルダ33に載せるグリルパン41の前方の位置がきちんと定まり、加熱調理の際に、上下ヒータ27との距離が一定になる。
ホルダ33の後端部には、線状部51a、51gは下端で、規制棒51h、51iは上端で固定した、門構え状の後支持部51wを備える。後支持部51wは、前側にL形に曲がって突き出る機能部51sを備えている。
機能部51sには、グリルパン41である波皿40bの底部60p(後述)または平皿40aの段違い底部60s(後述)を支える支持部51cと支持部51cの間に配置して温度センサ70を登り降りする持ち上げ部51kを備える。
支持部51cは、機能部51sの後ろ側より一段下がった形状で、機能部51sの左右両端の2か所に設けている。支持部51cは左右で略同じ高さの位置となる寸法精度を確保している。それにより、ホルダ33に載せるグリルパン41の後方の位置が定まり、加熱調理の際に、上ヒータ27a、下ヒータ2727bとの距離が一定になる。また、支持部51cの間で、略中央位置には、支持部51cよりも後方に位置し、板金を左右横細長形状に下方へ座押しした持ち上げ部51kを設けている。調理庫26にグリルパン41を出し入れするときに、持ち上げ部51kで温度センサ70を登り降りする。詳細は後記する。
図5(a)は、グリルパン41のうち、グリルパン(平皿)40aをホルダ33に載置した斜視図である。このグリルパン(平皿)40aは、オーブン調理用に使用する皿であり波皿40b(図5(a))よりも深いもので、ホルダ33に対して着脱可能となっている。また、グリルパン(平皿)40aは、例えば、市販のピザを1枚分入れることができる大きさを有し、形状は、略四角形状を有する底板41aと、底板41aの外周縁部から上方に向けて起立する側板41bとを有した凹形状で、鋼板などの材料の薄板をプレス加工して形成し、表面にセラミック塗装やホーローなど耐熱性のあるコート剤などがコーティングされたものである。
なお、グリルパン(平皿)40aの底板41aは、底面60s1と、底面60s2を含むようにして、後部に階段状の段付構造で段違い底部60sを設けて構成され(詳細後記)、また底面60s1と底面60s2の間の階段状の段付構造の段違い底部60sの一部に、略垂直状に平面加工に追加押しして設ける検知棒86を押す棒押し部40a1を備える。
図5(b)は、グリルパン41のうち、グリルパン(波皿)40bを示す斜視図である。このグリルパン(波皿)40bは、被加熱物を載せるグリル調理用に使用する皿で、ホルダ33に対して着脱可能となっている。また、グリルパン(波皿)40bは、例えば、魚(例えば、秋刀魚)を頭と尾を前後の向きにして5尾横並びで入れることができる空間(容量)を有し、形状は、略四角形状を有する底板41aと底板41aの外周縁部から上方に向けて起立する側板41bとを有した凹形状で、鋼板などの材料の薄板をプレス加工して形成され、表面に食材がこびりつきにくいフッ素コート剤などがコーティングされたものである。平皿40aよりも食材のこびりつき難さを重視して使用用途別にあえて異なる表面コートにしたものである。
また底板41aには、幅方向(左右方向)に延在する凸条部41cが前後方向に間隔を空けて複数本形成されている。また、凸条部41cの並び方向の一端(後端)に位置する凸条部41c1(41c)は、他の凸条部41cより左右方向の長さが短く形成されている。
なお、以下ではグリルパン(平皿)40aおよびグリルパン(波皿)40bを特に区別する必要のない場合、断り書きなくグリルパン41と記載する場合がある。また、グリルパン41(調理容器41)の底面の形状や表面処理に関しては、本実施形態に限定する事無く、平皿40aの底面60s2に、凸条部と凸条部との間に溝部を形成した波形を形成しても良い。また、波皿40bの底板41aを平に形成しても良い。
図5(c)に示すように、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bには、共通の蓋体42を装着して、グリルユニット4(図1参照)で加熱調理を行うことができる。グリルパン41として、蓋体42を備えることにより、調理の幅(例えば、茶碗蒸しなどの蒸し料理や、ぎょうざなど)を広げることができる。
図6(a)は図5(a)の平面図、(b)は図5(a)の側面図、(c)は図6(a)のX1−X1矢視断面図、である。図7(a)は図5(b)の平面図、(b)は図5(b)の側面図、(c)は図7(a)のX2−X2矢視断面図、である。
図6(a)から(c)に示すように、グリルパン(平皿)40aは、側板41bの上端に、外側方に曲げ形成されたフランジ41eが形成されている。平皿40aの側板41bの上端に設けるフランジ41eの下部に側板41bとフランジ41eの外側にカール41e1を設けている。
なお、グリルパン(平皿)40aは、底板41aが底面60s1と、さらに1段下がった底面60s2とを含んでなる、略階段状の段付構造で段違い底部60sを設けている。底面60s1と底面60s2の間の階段状の段付構造の段違い底部60sの一部に検知棒86を押す棒押し部40a1を備える。つまり、グリルパン(平皿)40aは左右方向の側面視で、ホルダ33の後支持部51wに設ける支持部51cと左右の規制部51i、51hに設ける腕部51u、および線状部51e、線状部51b1において支持されている。
なお、グリルパン(平皿)40aの底面60s2のフランジ41eからの高さは、フランジ41eから支持部51cまでの高さをH1、支持部51cから底面60s2までの高さをH2とすると、H1とH2を合わせた高さ(H1+H2)で略均一な平面となるようにされている。
図7(a)に示すように、グリルパン(波皿)40bは、凸条部41cと凸条部41cとの間に溝部41gが形成されている。また、グリルパン(波皿)40bの前方側の底板41aの上面には、凹形状の水溜め部41hが形成されている。この水溜め部41hは、水を溜めた状態で加熱されることにより、後記するヘルシーメニューにおいて過熱水蒸気を発生させることができ、また脱煙を図ることができるようになっている。
グリルパン(波皿)40bは左右方向の側面視で、ホルダ33の後支持部51wに設ける支持部51cと左右の規制部51i、51hに設ける腕部51u、および線状部51e、線状部51b1において支持されている。
また、グリルパン(波皿)40bの後端部分のフランジ41eの高さから、ホルダ33の支持部51cまでの高さH1は、グリルパン(波皿)40bの前端部分のフランジ41eの高さから底板41aまでの高さH3よりも、わずかに短くなっている(H1<H3)。つまり、底板41aは、後端から前端に向けてわずかに下降するように傾斜して設けられている(詳細後記)。
さらには、図6(c)のグリルパン(平皿)40aの底面60s2のフランジ41eからの高さ(H1+H2)と比較すると、H1<H3<H1+H2の大小関係を満たし、グリルパン(波皿)40bを前後逆にグリルユニット4に装着しても皿種判別センサSs1の検知棒86(図3参照)と接触しない高さにされているものとする。
また、グリルパン(波皿)40bの後端部分のフランジ41eの高さから、ホルダ33の支持部51cまでの長さH1は、グリルパン(平皿)40aの後端部分のフランジ41eの高さから、ホルダ33の支持部51cまでの長さH1と同一となるようにして成形される。このようにすることによって、異なる形状のグリルパン41を同一のホルダ33で支持するとともに、同一の温度センサ70(詳細後記)を用いて計測することが可能になる。
図8は図5(a)の底面斜視図、図9は図5(b)の底面斜視図である。
図8,図9に示すように、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bにホルダ33を装着した底面視において、グリルパン(平皿)40aの後部には、検知棒86に当接する棒押し部40a1を備えている。棒押し部40a1は底面60s2と同じ面で側板41b方向に立ち上がる面を形成したものである。それにより安定した接触面を形成することができる。そして、平皿40aの後退移動により安定して検知棒86押し込むようにするものである。図9に示す波皿40bには棒押し部40a1は無い。
また、平皿40aと波皿40bは使用用途に応じて、深さ、底形状、表面コートを異なるものを選択している。
底面視において、平皿40aはホルダ33の支持部51cによって平皿40aの段違い底部60sの底面60s1を支えている。そして規制棒51hに設ける立上部51pを備えた腕部51uで、側板41bの上端に設けるフランジ41eの下部に側板41bとフランジ41eの外側に設けるカール41e1の間隙で成す受け部41uを支えている。そして、規制棒51h、51iによって左右の側板41bの左右方向を規制し、線状部51b1で側板41bの後部を、線状部51eで側板41bの前部を規制している。
底面視において、波皿40bはホルダ33の支持部51cによって波皿40bの底部60pを支えている。そして規制棒51hに設ける立上部51pを備えた腕部51uで、側板41bの上端に設けるフランジ41eの下部に側板41bとフランジ41eの外側に設けるカール41e1の間隙で成す受け部41uを支えている。そして、規制棒51h、51iによって左右の側板41bの左右方向を規制し、線状部51b1で側板41bの後部を、線状部51eで側板41bの前部を規制している。
後支持部51wには支持部51cの間に設ける持ち上げ部51kは、支持部51cよりも下方に出る座押しで、ホルダ33に平皿40aおよび波皿40bを設置するには全く干渉しない。
図10はグリルパンの皿種判別センサを説明する図であって、(a)は上面斜視図、(b)は正面図である。
図10(a)に示すように、加熱ベース12の後端部にはグリルパン41の皿種判別センサSs1が装着される。なお、皿種判別センサSs1とは、グリルパン(平皿)40a、またはグリルパン(波皿)40bのいずれの皿種が挿入されているかを判別するセンサである。ここで、皿種判別センサSs1は、検知棒86と、ばね87と(図3も併せて参照)、とを含んでなる。
図10(b)、および図3に示すように、皿種判別センサSs1の検知棒86およびばね87は、温度センサ70のセンサカバー71の内部に、センサ部72とは左右方向に位置をずらして設置される。検知棒86にはばね87が挿通され、検知棒86を前方へ付勢するようにされている。そして、検知棒86の前端は、グリルパン(平皿)40aが挿入されたときに側板41bの下端の位置と当接し、ばね86の付勢力に抗してわずかに後方に押圧されるようになっている。検知棒86がわずかに後方に押圧されると、調理庫26の外に設置された皿種判別センサSs1(図10(a)参照。)のマイクロスイッチ(不図示)の通電が入りになる。
図11は、調理庫26にグリルパン(蓋有りの状態)を収納した状態を示す断面図である。調理庫26に、グリルパン41(平皿40a)のフランジ41eに蓋体42を載置しているもので、グリルパンの前方をホルダ33で、グリルパンの後方であって下方を温度センサ70で支えている。そして、温度センサ70が上方に突出してグリルパン41の下面を支えることから、グリルパン41(平皿40a)は前方に傾いている。グリルパン41が前方に傾くことで、例えば煮汁を用いる煮物などの調理を行う場合に、煮汁がグリルパン41の前方に溜まりやすくなる。一方、グリルパン41の後方には煮汁が溜まりにくくなる。煮汁に浸って加熱された食材は、煮汁の味が染み込み、柔らかくなり、よく火が通る。さらに、グリルパン41の前方に置いた食材の煮込みムラ、染み込みムラを低減することができる。
以上より、グリルパン41内において、グリルパン前方には煮込みたい食材や火を通したい食材などを配置する領域(後述する煮込み領域300)と、グリルパン後方には煮込む必要がない食材や簡単に火が通る食材などを配置する領域(後述する焼き400)が形成される。これにより、食材の火の通り易さや煮崩れのし易さ等を配慮して、調理途中に調理庫26内のグリルパン41内に食材を追加する手間を低減することができる。
図12、図13で、温度センサ70と温度センサ70に調理容器41を載置する工程を説明する。
図12は、グリルパンの温度を検知する温度センサを示す断面図である。
図12に示すように、センサカバー71は、中央部の前後方向断面視で略矩形状を呈するようにして形成されている(図3も併せて参照)。また、センサカバー71の上面部は、前端部付近が断面視略山型の凸状に盛り上がるような形状を呈し、頂上部には円形の平面部71aを有している。
センサ部72は、断面視略T字状に形成され、先端(上端)が平面部71aの下面(裏面)に面接触する円形部72aを備えている。この円形部72aは、センサ部72の基部72bよりも大径となっている。
また、センサ部72の基部72bはセンサカバー71の上面後方に形成される平面部よりも若干上方に飛び出すように配置されている。このようにすることによって、グリルパン41との接触面積が平面部71aに限定され、より正確な温度計測が可能となっている。
センサ保持部材74は、保持金具74aとセンサ部72の円形部72aとの間に介装されてセンサ部72の円形部72aをセンサカバー71(平面部71a)に押し付ける付勢部材(適宜の板ばねや圧縮コイルばね74b、グラスウール等のクッション材など)を備えている。保持金具74aは、断面視板状を呈し、センサ部72と対応する位置に付勢部材(例えば圧縮コイルばね74bなど)の一部が収容されて保持可能にされた凹部74cが形成されている。
このように構成された温度センサ70は、センサカバー71が底板26d(図3も併せて参照)にねじ75,75を介して固定されている。但し、センサカバー71の固定方法は特にこれには限定されない。
図13は、(a)はグリルパンの底面が温度センサに載る前、(b)はグリルパンの底面が温度センサに載る途中、(c)はグリルパンの底面が温度センサに載った様子をそれぞれ説明する図である。
なお、図13ではグリルパン41としてグリルパン(平皿)40aを例に図示している。しかし、グリルパン41はグリルパン(波皿)40bであってもよい。
図13(a)に示すように、ドア32が全閉する手前において、まずグリルパン41を支持するホルダ33の持ち上げ部51kがセンサカバー71の斜面71bに接触する(突き当たる)。
このとき、持ち上げ部51kの後方に位置する機能部51sは、センサカバー71よりも高い位置を通るので、センサカバー71に接触することがない。よって、持ち上げ部51kが一番最初にセンサカバー71に突き当たることになる。
このとき、グリルパン41の移動方向(前後方向)において、グリルパン41とセンサカバー71の斜面71bとの間に持ち上げ部51kが位置しているので、グリルパン41がセンサカバー71に突き当たることはない。
そして、図13(a)に示す状態からドア32がさらに押されると、ホルダ33の持ち上げ部51kが斜面71bを摺り動きながら上り、図13(b)に示すように、持ち上げ部51kが平面部71aに載り上がる。このとき、グリルパン41が支持部51cに支持され、グリルパン41の底面60s1が平面部71aよりも高い位置にあるので、グリルパン41がセンサカバー71に接触することがない。
そして、図13(b)に示す状態からドア32がさらに押されると、ホルダ33の持ち上げ部51k部が平面部71a上を摺動しながら後方に移動し、図13(c)に示すように、持ち上げ部51kが平面部71aから後方の斜面71cに摺り動きながら移動する。このとき、持ち上げ部51kが斜面71c側に下りることで、グリルパン41の底面60s1が平面部71aに接触する。そして、平面部71aの上にグリルパン41の底面60s1が載り上がることで、グリルパン41が前方に傾く。
つまり、ホルダ33の支持部51cよりも平面部71aが上方にあることで、グリルパン41の底面60s1が平面部71aに接触し、平面部71aの上にグリルパン41の底面60s1が乗り上がる。
このように、支持部51cよりも平面部71aが高い位置にくるような構成を有することで、グリルパン41の底面60s1が平面部71aに持ち上げられ、グリルパン41を前方に傾けることができる。
なお、底面60s1と底面60s2の段付構造の段違い底部60sを有するグリルパン41を用いて本発明の説明を行ったが、段違いが無い底部を有するグリルパンでも良い。
本実施形態では付勢部材(適宜の板ばねや圧縮コイルばね74b、グラスウール等のクッション材など)を用いて平面部71aをグリルパンの底面に押し当てていた。しかし、グリルパンの重さによっては付勢部材を用いたとしてもグリルパン41が前方に傾かないことも考えられる。よって、グリルパン41を前方に傾かせる役割を平面部71aとは別の部材に持たせることも考えられる。
図14は、グリルパン41を前面に傾かせるための傾き部100を示す図である。ホルダ33の支持部51cや平面部71aよりも傾き部100の上面が上方にあることで、グリルパン41を前方に傾かせることができる。また、傾き部100が付勢部材を備えていない場合は、グリルパン41が重い場合でもグリルパン41を前方に傾かせることができる。本実施形態では温度センサ70よりも傾き部100は後方に配置されているがこれに限られない。温度センサ70の前方でも左右でも、グリルパン41を前方に傾かせることができるのであれば、どこに配置されていても良い。
温度センサ70の平面部71a以外にも、グリルパン41を前方に傾かせる方法が考えられる。例えば、ホルダ33自身を前方に傾かせても良い。または、ホルダ33の腕部51uにおいてホルダ33の後方から前方にかけて低くなる傾斜をつけても良いし、支持部51cを前方に傾けても良い。
なお、グリルパン41が前方に傾きすぎてしまうことで、グリルパン41が前方に向かって移動してしまい、ホルダ33から飛び出してしまう恐れがある。よって、ホルダ33が線状部51eを有することで、これを防ぐことができる。
一方、グリルパン41をホルダ33に載置した直後からグリルパン41が前方に傾くような前述の構成を採用した場合、グリルパン41がホルダ33に適切に配置されているか使用者が心配になることが考えられる。また、グリルパンはホルダ33に載置されている状態で既に前方に傾いていることから、調理後にホルダ33を前方に引き出した際に、ホルダ33を前方に引き出す勢いによってはグリルパン41の前方に溜まった煮汁が使用者がいる方向にこぼれてしまうことも考えられる。しかし、平面部71aまたは傾き部100によってグリルパン41を傾かせることで、ホルダ33に載置されたグリルパンがグリル庫内に配置されている場合はグリルパン41は前方に傾くが、一方ホルダ33にグリルパン41を載置したのみではグリルパン41が前方に傾かない構成とした。これにより、前述した懸念点を解消することができる。
また、本実施形態で示すようにグリルパン41に温度センサ70を直接接触させるので、グリルパン41を前方に傾けつつグリルパン41の温度を精度よく検出することが可能になる。
図15は、平面部71a、傾き部100またはホルダ33等によって前方に傾いたグリルパン41の図である。煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域300と、煮込み領域300よりも上方に位置し、載置された食材を焼く焼き領域400が設けられている。そして、煮込み領域300は焼き領域400よりも前方に位置している。前方には開口26eが設けられていることから、煮込み領域300が、焼き領域400よりも開口26eに近い側に位置する。焼き領域400は、煮込み領域300側に向かうにつれて下方に向かう傾斜を有する。この焼き領域400に載置された食材が焼かれると食材から水分が浸み出し、この水分が煮込み領域300に供給される。そして、煮込み領域300には液面200が形成される。また、調理開始前にグリルパン41内に投入した醤油などといった液体調味料も、煮込み領域300に溜まる。よって、煮込み領域300には煮込みたい食材や火を通したい食材などを配置し、焼き領域400には煮込む必要がない食材や簡単に火が通る食材などを配置することで、性質の異なる複数の食材を用いた料理を行うことができる。そして、煮込み領域300では、煮込み領域300に貯留された液体調味料、水分や油といった液体を煮汁として利用した、煮込み調理が行われる。
図16は、底面が階段状のグリルパン41の図である。グリルパン41の前方と後方では深さが異なる。よって、グリルパン41の前方に煮汁が溜まりやすくなることから、グリルパン41の前方に煮込み領域300が、グリルパン41の後方に焼き領域が形成される。
図17は、平面部71a、傾き部100、またはホルダ33等によって前方に傾いた底面が階段状のグリルパンの図である。図15のグリルパン41と同様に、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域300と、煮込み領域300よりも上方に位置し、載置された食材を焼く焼き領域400が設けられている。この焼き領域400に載置された食材が焼かれると食材から水分が浸み出し、この水分が煮込み領域300に供給される。そして、煮込み領域300には煮汁の液面200が形成される。また、調理開始前にグリルパン41内に投入した醤油などといった液体調味料も、煮込み領域300に溜まる。よって、煮込み領域300には煮込みたい食材や火を通したい食材などを配置し、焼き領域400には煮込む必要がない食材や簡単に火が通る食材などを配置することで、性質の異なる複数の食材を用いた料理を行うことができる。
なお、煮込み領域300としては、調理され得る食材の大きさを考慮してこれが入りきる大きさの寸法を最低限確保することが望まれる。このため、煮込み領域300の任意の方向における寸法を、20,30,40,50,75,100mm以上にすることで、肉や魚などを噛み応えのある大きさにカットした状態で煮込むことができる。煮込み領域としては、実質的な範囲が煮込み可能であればよく、例えば煮込み領域を略矩形状に形成する場合において、煮込み領域の境界を形成する辺(矩形の辺)の一部をやや突出させて、上記の寸法値の下限値を下回る、例えば4mm未満の領域を形成しても、本実施例における煮込み領域の技術的思想に包含されることは明らかである。主に食材が煮込まれる領域(主煮込領域。この例では矩形の領域。)の寸法が上記下限値以上であればよく、主煮込領域に接続した小さな領域の寸法を小さくしても、何ら本実施例の思想を逸脱するものではない。
煮込み調理を加熱調理器の天板上に載置された鍋で行う場合は、食材の煮えづらさを考慮した順番に、調理中に食材を鍋に入れるのが一般的である。これにより、煮込みムラや味の染み込みムラを低減させた煮物を作ることができる。一方、グリルを用いた調理では、調理途中に食材を調理容器に入れることは難しい。よって、グリルを用いた煮込み調理では、調理開始時に全食材を調理容器内に入れる必要がある。これにより、煮込みムラや味の染み込みムラが生じてしまう恐れがある。よって、食材の煮えづらさを考慮した煮込み調理をグリルで行うことは難しい。
本発明では、図15から図17に示した通り、調理庫26内に配置されたグリルパン41には、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域300と、煮込み領域よりも上方に位置し、載置された食材を焼く焼き領域400とが形成される。図15および図17では、グリルパン41を前方に傾けることで、煮汁はグリルパン41の後方よりも前方に溜まる。また、図16に示した通り底面の深さが異なるグリルパン41を用いることで、煮汁はグリルパン41の後方よりも前方に溜まる。よって、食材の煮えづらさを考慮してグリルパン41に食材を配置することができる。また、煮汁を染み込ませたい食材は煮込み領域300に、染み込ませたくない食材は焼き領域400に並べることで、性質の異なる複数の食材を用いた料理を行うことを可能とし、全体として仕上がりを向上させることができる。
また、少量の水や油、食材自身が含有する水分を用いた無水調理を行う場合は、グリルパン41内の少ない煮汁(水や油などといった液体)を有効活用する必要が有る。本発明では、グリルパン41を前方に傾けることによりグリルパン41の前方に煮汁が溜まることから、例えば煮汁に浸した調理を行いたい食材を煮込み領域300に配置して、煮汁を効率よく活用して、仕上りの良い調理を行うことができる。
なお、前述の実施例では、加熱手段として電磁誘導加熱方式を採用した加熱調理器を例に説明した。しかし、燃焼式の加熱手段や電熱式の加熱手段であってもよく、これらの加熱手段を組み合わせた加熱調理器であってもよい。
なお、本実施例ではグリルパン41が前方に傾いている例で説明したが、これに限られない。グリルパン41において煮込み領域300と焼き領域400を形成できるならば、グリルパン41は前後左右のどの方向に傾いていても良い。
2 本体
26 調理庫
26e 開口
32 ドア
33 ホルダ(保持部材)
40a グリルパン(平皿)
40b グリルパン(波皿)
51c 支持部
51k 持ち上げ部
60s 段違い底部
70 温度センサ
71a 平面部
100 傾き部
200 液面
300 煮込み領域
400 焼き領域

Claims (8)

  1. 本体の前面に開口を有する調理庫と、
    前記調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、
    前記調理庫内に配置される前記調理容器に、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域と、前記煮込み領域よりも上方に位置し、載置された食材を焼く焼き領域と、が形成される、加熱調理器。
  2. 本体の前面に開口を有する調理庫と、
    前記調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、
    前記調理庫内に配置される前記調理容器に、煮汁を貯留させて煮込みが行われる煮込み領域と、前記煮込み領域に液体を供給する焼き領域と、が形成される、加熱調理器。
  3. 本体の前面に開口を有する調理庫と、
    前記調理庫内に載置される調理容器を加熱する加熱手段と、を備えた加熱調理器において、
    前記調理庫内に配置される前記調理容器に、焼き領域と、前記焼き領域より下方に位置して食材を煮ることが可能な広さの煮込み領域と、が形成される、加熱調理器。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の加熱調理器において、
    前記調理庫内には前記調理容器を互いに異なる高さで支持することで前記調理容器を傾ける調理容器傾け部を備え、
    前記調理容器傾け部と前記調理容器とが接触することで、前記焼き領域が前記煮込み領域よりも上方に位置するように前記調理容器を傾かせる、加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、
    前記調理庫内に配置される前記調理容器を保持することが可能な保持部を備え、
    前記保持部は、前記調理容器傾け部と前記調理容器の後方とが接触する前記調理容器の面を下方から支える支持部を有し、
    前記支持部よりも前記調理容器傾け部の上面が上方に位置される、加熱調理器。
  6. 請求項4または5に記載の加熱調理器において、
    前記調理容器傾け部は温度センサである、加熱調理器。
  7. 請求項5に記載の加熱調理器において、
    前記保持部は、前記焼き領域が前記煮込み領域よりも上方に位置するように前記調理容器を保持することが可能である、加熱調理器。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の加熱調理器において、
    前記調理容器の上面視で、前記煮込み領域の任意の方向の最低寸法が20mm以上であるように前記煮込み領域を形成することが可能な、加熱調理器。
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