JP2020200055A - 壁掛け便器用の梱包材及び壁掛け便器の施工方法 - Google Patents

壁掛け便器用の梱包材及び壁掛け便器の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より容易に便器の施工を行うことができる壁掛け便器用の梱包材及び壁掛け便器の施工方法を提供する。【解決手段】梱包材1は、後面が壁面Wに取り付けられる壁掛け便器用の梱包材1である。梱包材1は、梱包時に壁掛け便器100が載置される平坦部11Bの上面(載置面)が形成され、且つ、壁掛け便器100の梱包時の載置位置よりも後方に延びて形成されて壁掛け便器100を載置面上で後方にスライドさせるスライド部11Cを有している載置部材10を備える。【選択図】図9

Description

本開示は、壁掛け便器用の梱包材及び壁掛け便器の施工方法に関する。
特許文献1には従来の梱包材が開示されている。この梱包材は、後面を建築物の壁面に当接させて取付固定されるいわゆる壁掛け便器用の梱包材である。梱包材は、便器を収容し、少なくとも便器の底面を覆う底面部を有する梱包箱と、この梱包箱内の底面部に載置されるトレイと、を備えている。トレイは、建築物の床面に対する便器の取付高さに整合するように、梱包箱の底面部に対し便器を上方に離間させて支持する。便器の壁面への固定作業を行う際には、トレイを梱包箱の底面部に載置した状態で、トレイ上の便器をトレイとともに壁面側に移動させる。
特開2010−111428号公報
特許文献1では、重量物である便器を梱包材のトレイ上に載置した状態で摺動させる必要がある。この場合、トレイの摺動面に大きな摩擦力が発生するため、所望の位置までスライドさせることは容易ではない。
本開示は、より容易に便器の施工を行うことができる壁掛け便器用の梱包材及び壁掛け便器の施工方法を提供することを解決すべき課題としている。
上述した課題を解決するために、本開示の一実施形態に係る壁掛け便器用の梱包材は、後面が壁面に取り付けられる壁掛け便器用の梱包材であって、梱包時に前記壁掛け便器が載置される載置面が形成され、且つ、前記壁掛け便器の梱包時の載置位置よりも後方に延びて形成されて前記壁掛け便器を前記載置面上で後方にスライドさせるスライド部を有している載置部材を備える。
本開示の一実施形態に係る壁掛け便器の施工方法は、後面が壁面に取り付けられる壁掛け便器の施工方法であって、前記壁掛け便器が載置された載置面が形成されているとともに、前記載置面から連なって後方に延びるスライド部を有する載置部材を備えた梱包材を前記壁掛け便器が施工される壁面の前に配置し、前記壁掛け便器を前記載置部材上で後方にスライドさせ、前記壁掛け便器を前記壁面に連結する連結ボルトを差し込んで固定し、前記壁面に固定された前記壁掛け便器の下方から前記載置部材を前方に抜き取る。
実施形態1に係る梱包材を示す側面図である。 実施形態1に係る梱包材を示す側断面図である。 実施形態1に係る梱包材を示す平面図であり、上トレイ及びカバー部材を取り外した状態を示す。 実施形態1に係る載置部材及び下トレイを示す正面図であり、壁掛け便器を載置部材上に載置した状態を示す。 実施形態1に係る載置部材及び下トレイを示す背面図であり、壁掛け便器を載置部材上に載置した状態を示す。 実施形態1に係る載置部材を示す側面図である。 実施形態1に係る載置部材を示す側面図である。 実施形態1に係るカバー部材を壁掛け便器上に被せた状態を説明するための図である。 実施形態1に係る壁掛け便器の施工方法を説明するための図であり、壁掛け便器を壁面前に配置した状態を示す背面図である。 実施形態1に係る壁掛け便器の施工方法を説明するための図であり、壁面に固定しようとしている状態を示す部分断面側面図である。 実施形態2に係る載置部材を示す側面図である。
<実施形態1>
以下の説明において、前後方向、左右方向、上下方向とは、便器に着座した状態の使用者から見た前後方向、左右方向、上下方向を夫々示すものとする。例えば、図1の場合には左右方向が前後方向である。
実施形態1に係る梱包材1は、図1〜5に示すように、壁掛け便器100用の梱包材である。壁掛け便器100(以下、単に便器100とも表記する)は、後方の壁面W(図8〜図10参照)に固定される便器であり、壁面Wに固定された状態において、下面は床面Fから浮いた状態とされる。便器100は、周壁部101及び後壁部102を有している。図2及び図3に示すように、周壁部101は、前面から左右の側面に渡って連続する曲面で形成されている。周壁部101は、便器100の上面周縁から下方に向かって窄む形態で形成されている。図4及び図5に示すように、周壁部101の下面は断面半円弧状をなす曲面を形成している。後壁部102は、周壁部101の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成されている。
後壁部102は、壁面Wに固定された状態において、壁面Wに当接する。後壁部102には、壁面Wに連結するための連結具が取り付けられる。本実施形態において、壁面W側には固定部材(図示せず)が配されており、便器100はこの固定部材に固定される。後壁部102には、固定部材と連結する際の連結具としてのボルト103が予め取り付けられている。ボルト103は一対設けられており、所定間隔で左右方向に並んでいる。ボルト103は、その一端が後壁部102に固定され、他端が後壁部102から後方に突出している。本実施形態において、壁掛け便器100の上面には一対の取付孔100Aが形成されている。一対の取付孔には、壁掛け便器100が壁面Wに固定されたのちに便座装置(図示せず)が取り付けられる。
図1〜図5に示すように、梱包材1は載置部材10を備えている。本実施形態に係る梱包材1は、上トレイ20、下トレイ30、前壁部材40、後壁部材50、スペーサ60、及びカバー部材70を備えている。図1〜図3に示すように、梱包材1は、便器100を梱包した状態において、前後方向に長い略直方体形状をなす。梱包材1は、これら載置部材10、上トレイ20、下トレイ30、前壁部材40、後壁部材50、スペーサ60、及びカバー部材70がそれぞれ段ボールの板材を折り曲げる等して形成されている。図1に示すように、梱包材1は、便器100を梱包した状態において、前後方向の2箇所でPP(ポリプロピレン)バンドBが巻回されている。
載置部材10は、梱包時に便器100が載置される。図6及び図7に示すように、載置部材10は、前後方向に延びる形態の縦仕切11と、この縦仕切11と組み合わされて左右方向に延びる形態の横仕切12とを有している。縦仕切11は左右一対設けられており、所定間隔で左右に並んで配置される。一対の縦仕切11は略同様の構成を有している。一対の縦仕切11は、前端において連結部13によって連結されている。横仕切12は2つ設けられており、所定間隔で前後に並んで配置される。載置部材10は、左右一対の縦仕切11と、前後2つの横仕切12とを井桁状に組み合わせて形成されている。縦仕切11は、一枚の段ボールを折り曲げて左右方向に複数枚(本実施形態の場合、4枚)重ねられて形成されている。横仕切12は、一枚の段ボールを折り曲げて前後方向に複数枚(本実施形態の場合、4枚)重ねられて形成されている。
図6及び図7に示すように、縦仕切11は、湾曲部11Aと、平坦部11Bと、スライド部11Cとを有している。湾曲部11Aは、後方に向かって低くなる形態で、その上面が側面視凹状に湾曲して形成されている。湾曲部11Aの上面は便器100が載置される載置面である。湾曲部11Aの上面には、便器100の周壁部101の前部が載置される。
図6及び図7に示すように、平坦部11Bは、湾曲部11Aの後方に連なって設けられている。平坦部11Bは、その上面前端が湾曲部11Aの上面後端に連続している。平坦部11Bの上面は前後方向に略水平に延びて形成されている。平坦部11Bの上面は便器100が載置される載置面である。平坦部11Bの上面には便器100の周壁部101の後部が載置される。
図6及び図7に示すように、スライド部11Cは、梱包時の便器100の載置位置よりも後方に延びて形成されている。スライド部11Cは、便器100を壁面Wに取り付ける際に、便器100を載置部材10上で後方にスライドさせる。スライド部11Cは、平坦部11Bの後方に連なって設けられている。スライド部11Cは、その上面の高さが平坦部11Bの上面の高さと略同等である。詳細には、本実施形態の場合、スライド部11Cの上面の高さは、平坦部11Bの上面の高さよりも僅かに低い位置で前後方向に略水平に延びて形成されている。
図2及び図3に示すように、本実施形態において、スライド部11Cは、連結具としてのボルト103の差し込み長さよりも長く延びて形成されている。ここで、連結具の差し込み長さとは、本実施形態のように施工前の状態において連結具が便器側に取り付けられている場合には、施工後の壁面から、壁面に差し込まれた連結具の先端までの長さである。施工前の状態において連結具が壁面側に取り付けられている場合には、施工後の便器後端から、便器に差し込まれた連結具の先端までの長さである。本実施形態において、ボルト103は、便器100側に予め取り付けられている。スライド部11Cは、その後端の位置が、載置部材10に載置された状態の便器100におけるボルト103の先端位置よりも後方に位置している。
図7に示すように、縦仕切11には切欠11Dが形成されている。切欠11Dには横仕切12の後述する切欠12Cが嵌め込まれる。切欠11Dは、縦仕切11の下面から上方に矩形状に切り欠いて形成されている。切欠11Dは、湾曲部11Aの後端部と平坦部11Bの後端部の2箇所に前後方向に並んで2つ形成されている。
図4〜図6に示すように、横仕切12は、左右方向を長手方向とする板状に形成されている。前後に並んだ2つの横仕切12は略同様の構成である。横仕切12は、左右方向の中心部が上端から凹状に切り欠かれている。横仕切12は、この切り欠きによって、左右方向両端の一対の大凸部12Aと、これら大凸部12Aの左右方向内側の一対の小凸部12Bとを形成している。横仕切12は、これら一対の大凸部12A及び一対の小凸部12Bが左右に振り分けられた左右対称形状をなしている。各大凸部12Aは、左右幅及び上面高さが小凸部12Bの左右幅及び上面高さよりもそれぞれ大きく形成されている。
図4〜図6に示すように、横仕切12には一対の切欠12Cが形成されている。一対の切欠12Cは、一対の大凸部12Aの左右方向内側であって、一対の小凸部12Bの左右方向外側にそれぞれ形成されている。各切欠12Cは、横仕切12の上端から下方に向かって切り欠かれて形成されている。一対の切欠12Cは所定間隔で左右方向に並んで形成されている。各切欠12Cには、縦仕切11の切欠11Dが上方から嵌め込まれる。一対の小凸部12Bの左右方向内側には、凹部12Dが形成されている。凹部12Dの底面高さは、小凸部12Bの上面高さよりも低く、切欠12Cの底面高さよりも高い。
横仕切12は、各切欠12Cと一対の縦仕切11の各切欠11Dとが嵌め合わされることによって、一対の縦仕切11の左右方向の間隔を規定するとともに、各縦仕切11の左右方向外側への開きを抑制する。本実施形態の場合、縦仕切11の左右方向の間隔W1は、便器100の左右幅W0の半分以上の大きさとされている。上述のように、便器100は、周壁部101を縦仕切11の上面に当接させる形態で、載置部材10に載置される。したがって、載置部材10は、左右幅W0の便器100を、間隔W1≧W0/2で左右方向に並んで配された一対の縦仕切11で支持する。
図4及び図5に示すように、本実施形態の場合、横仕切12は、便器100が載置部材10に載置された際に、小凸部12Bの上面が便器100の周壁部101下面に当接可能とされている。上述のように、便器100は、周壁部101を縦仕切11の上面に当接させる形態で、載置部材10に載置される。段ボール製の縦仕切11は、適度な可撓性を有するため、便器100の重量を受けて撓みを生じる場合がある。このような撓みが生じた場合に、横仕切12は、小凸部12Bの上面に便器100の周壁部101を当接させることによって便器100の荷重を受け、縦仕切11の過度の撓みを抑制する。これにより、載置部材10は、一対の縦仕切11及び2つの横仕切12によって便器100を安定的に支持する。
本実施形態の場合、一対の小凸部12Bの左右方向の間隔(内寸)W2は、便器100の左右幅W0の1/3以下としている。このように、小凸部12Bの間隔W2≦W0/3とすることにより、小凸部12Bを便器100の周壁部101の下端近傍の位置に当接させることができる。上述のように、便器100の周壁部101の下面は、正面視において、断面半円弧状に形成されている。このため、周壁部101の下面は、下端近傍に近づくにつれて接線の傾斜が小さくなる。したがって、周壁部101の下端近傍の位置に当接するように小凸部12Bを設けることによって、小凸部12Bにより便器100の重量をより好適に受けることができる。
上トレイ20は便器100の上面側を覆う。上トレイ20は、下方に開口する平面視略矩形状の箱状をなしている。上トレイ20は、平面視略矩形状の底面部21と、底面部21の四方の周縁から下方に立ち下がる立面部22とを有している。
下トレイ30は便器100の下面側を覆う。本実施形態の場合、下トレイ30は、上下の向きが異なる以外は、上トレイ20と同様の構成である。すなわち、下トレイ30は、上方に開口する平面視略矩形状の箱状をなしており、平面視略矩形状の底面部31と、底面部31の四方の周縁から上方に立ち上がる立面部32とを有している。
図5に示すように、本実施形態の下トレイ30において、前後左右4箇所の立面部32のうちの後側の立面部32には切欠き部32Aが形成されている。切欠き部32Aは、立面部32の上端から、梱包時の便器100の下面高さよりも低い位置まで切欠いて形成されている。これにより、便器100を後方にスライドさせた際に、便器100の下面が立面部32に干渉しないようにされている。
本実施形態において、この切欠き部32Aは、図4に示すように、前側の立面部32にも形成されている。これにより、下トレイ30は、前後の方向性の分別なく、いずれの方向にも使用することができる。上述のように、上トレイ20と下トレイ30は略同様の構成とされており、上トレイ20の立面部22にも、同様の切欠き部を形成するようにしてもよい。すなわち、上トレイと下トレイは全く同じ仕様で形成されていてもよい。この場合、上トレイ20と下トレイ30の分別なく、上下いずれのトレイとしても用いることができる。
下トレイ30には載置部材10が載置される。具体的には、載置部材10は、四方の立面部32に囲まれる形態で、底面部31上に載置される。下トレイ30の前後方向の長さは、載置部材10の前後方向の長さ、すなわち縦仕切11の前後方向の長さよりも長い。下トレイ30の左右方向の長さは、載置部材10の左右方向の長さ、すなわち横仕切12の左右方向の長さよりも長い。
図1〜図3に示すように、前壁部材40は便器100の前面側を覆う。前壁部材40は、正面視略矩形状の前面部41と、前面部41の左右の両端縁から後方に延びる側面部42とを有している。前面部41は、上端側が折り曲げられて前後方向に2層の段ボールが重なる形態とされる。前面部41には、搬送時に手が差し入れられる長孔41Aが前後方向に貫通して形成されている。側面部42は、前後方向の長さが、梱包時の梱包材1全体の前後方向の長さの1/3程度で形成されている。前壁部材40は、梱包時には、上端部が上トレイ20の立面部22の内側に配され、下端部が下トレイ30の立面部32の内側に配される。
図1〜図3に示すように、後壁部材50は便器100の後面側を覆う。本実施形態の場合、後壁部材50は、前後の向きが異なる以外は、前壁部材40と同様の構成である。すなわち、後壁部材50は、背面視略矩形状の後面部51と、後面部51の左右の両端縁から前方に延びる側面部52とを有している。後面部51は、上端側が折り曲げられて前後方向に2層の段ボールが重なる形態とされる。後面部51には、搬送時に手が差し入れられる長孔51Aが前後方向に貫通して形成されている。側面部52は、前後方向の長さが、梱包時の梱包材1全体の前後方向の長さの1/3程度で形成されている。後壁部材50は、梱包時には、上端部が上トレイ20の立面部22の内側に配され、下端部が下トレイ30の立面部32の内側に配される。
図2及び図3に示すように、スペーサ60は、梱包時の便器100の後方に配置される。具体的には、スペーサ60は、便器100の後壁部102と後壁部材50の後面部51との間に配置される。スペーサ60の前後方向の長さは、後壁部102から突出するボルト103の突出長さよりも長くされている。スペーサ60の左右幅は、一対の縦仕切11左右間隔よりも小さくされている。スペーサ60の上下高さは、前壁部材40及び後壁部材50の上下高さよりも僅かに小さい。
図2に示すように、カバー部材70は、梱包時の便器100の上面を覆う。カバー部材70は、平面視略矩形状の板状の段ボールからなり、上トレイ20の底面部21と便器100の上面との間に配置される。図8に示すように、カバー部材70には切込70Aが形成されている。この切込70Aは、保持部として設けられている。切込70Aは、例えば、壁面W側から延びる便座装置用の電源コードCや給水ホースH等の接続部材を保持可能に形成される。カバー部材70は、例えば、便器100を壁面Wに固定したのち、便器100の上面に便座装置を取り付けるまでの間、切込70Aに電源コードCや給水ホースH等の接続部材を保持させつつ便器100の上面を覆うように配置される。これにより、便座装置が取り付けられるまでの間、接続部材の脱落を防止するとともに便器100の上面を保護する。
このような構成の梱包材1を用いて壁掛け便器100を梱包する方法について説明する。最初に、下トレイ30に載置部材10を配置し、この状態の載置部材10上に便器100を載置する(図4、図5、図9等参照)。次に、前面部41を前側の立面部32に合わせ、左右の側面部42を左右の立面部32に合わせる形態で、前壁部材40を下トレイ30の前端部内側に配置する(図3参照)。後面部51を後側の立面部32に合わせ、左右の側面部42を左右の立面部32に合わせる形態で、後壁部材50を下トレイ30の後端部内側に配置する(図3参照)。その後、カバー部材70で便器100の上面を覆い、その上から上トレイ20を被せる。この時、前壁部材40及び後壁部材50を上トレイ20の内側に入れ込む。最後に、前後方向の2箇所で、PPバンドBを下トレイ30の下側から上トレイ20の上側まで巻回して結束する(図1参照)。
このようにして便器100を梱包した梱包材1において、前壁部材40の後端と後壁部材50の前端との間には、梱包材1全体の前後方向の長さに対して1/3程度の長さの隙間が生じており、内部の便器100を側面から視認可能な状態となっている。
次に、上記構成の梱包材1を用いた壁掛け便器100の施工方法について説明する。便器100の壁面Wへの取付に際しては、最初に、載置部材10の上面に載置された状態の便器100を施工する壁面Wの前に配置する。具体的には、本実施形態の場合、梱包材1に梱包された状態の便器100を取付予定の壁面Wの前方の床面F上に載置する。2箇所のPPバンドBによる結束を解除して、上トレイ20、前壁部材40、後壁部材50、スペーサ60、及びカバー部材70を取り外す。すなわち、図9に示すように、下トレイ30と、この下トレイ30上に載置された載置部材10と、この載置部材10上に載置された便器100とを残して他を取り外す。この状態において、便器100は、壁面Wへの取付高さと略同等の高さで、載置部材10上に載置されている。このため、便器100を持ち上げる等の高さ合わせを行う必要がない。
図10に示すように、便器100を載置面である載置部材10の上面上で後方にスライドさせ、連結具としてのボルト103を壁面W側の固定部材に差し込んで固定する。具体的には、後壁部102が壁面Wに当接するまで便器100を後方にスライドさせて、ボルト103を固定部材に締結して固定する。これにより、便器100が壁面Wに取り付けられる。このとき、便器100は、周壁部101が載置部材10の湾曲部11Aの上面から離れるとともに、平坦部11Bの上面をスライドして後方に移動する。便器100は、その後端部が平坦部11Bの上面からスライド部11Cの上面に乗り移り、平坦部11Bの上面及びスライド部材11Cの上面をスライドして後方に移動する。便器100は、間隔W2で左右方向に並んで配置された一対の縦仕切11上を安定的にスライドする。
最後に、便器100の下方から梱包材1を前方に抜き取る。すなわち、便器100が載置されていた載置部材10と、この載置部材10が載置されている下トレイ30とを前方に抜き取る。
その後、図8に示すように、便器100の上面にカバー部材70を被せておくとよい。これにより、便座装置が取り付けられるまでの間、便器100を簡易に保護しておくことができる。このとき、壁面W側から延びている便座装置用の電源コードC及び給水ホースHをカバー部材70の切込70Aに保持させておくとよい。これにより、電源コードC及び給水ホースHが壁面W側に脱落してしまうことを防止することができる。
以上のように、実施形態1の壁掛け便器用の梱包材1は、梱包時に壁掛け便器100が載置される載置面が形成された載置部材10を備えており、この載置部材10は、壁掛け便器100の梱包時の載置位置よりも後方に延びて形成され、壁掛け便器100を載置面上で後方にスライドさせるスライド部11Cを有している。
このような構成により、実施形態1の梱包材1は、便器を梱包材ごと移動させる場合と比較して、より容易に便器を後方にスライドさせることができる。したがって、実施形態1の梱包材1は、より容易に便器の施工を行うことができる。
実施形態1の梱包材1において、スライド部11Cは、壁掛け便器100の後面と壁面Wとを連結する連結具としてのボルト103の壁面への差し込み長さよりも長く延びて形成されている。このため、後方へのスライド量が十分に確保されており、より容易に便器100を壁面Wに取り付けることができる。
実施形態1の梱包材1は、壁掛け便器100の上面を覆うカバー部材70を備えており、このカバー部材70は、壁面W側から延びて便座装置に接続される接続部材としての電源コードC及び給水ホースHを保持する保持部としての切込70Aを有している。このため、接続前の電源コードC及び給水ホースHの脱落を防止することができ、より容易に便器100の施工を行うことができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2に係る梱包材について、図11等を参照しつつ説明する。実施形態2において、上記実施形態1と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。
実施形態2の梱包材201は、図11に示すように、載置部材210を備えている。載置部材210は、左右一対の縦仕切211を有しており、各縦仕切211の後端部には、平坦部11Bの上面といわゆる面一で形成されたスライド部211Cが設けられている。すなわち、実施形態2において、スライド部211Cは、実施形態1と同様に、その上面が便器100の載置面である平坦部11Bの上面と同等の高さで形成されており、且つ、スライド部211Cの上面と平坦部11Bの上面とが同一平面をなしている。この点において、実施形態2の梱包材は実施形態1と相違する。
この場合も、便器100を載置部材210上で後方にスライドさせ、ボルト103を壁面W側の固定部材に差し込んで固定するにあたり、便器100は、平坦部11Bの上面に続いてスライド部211Cの上面に当接しつつ後方にスライドする。便器100は、平坦部11Bからスライド部211Cに円滑に乗り移って後方にスライドする。このため、梱包材201は、便器100の後方へのスライド時には、載置面である平坦部11Bの上面とともに、スライド部211Cの上面で便器100を好適に支持することができる。その結果、便器100をより安定的に後方にスライド移動させることができる。
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態1及び2に限定されない。
(1)上記実施形態とは異なり、壁掛け便器の後壁部に連結具としてのボルトを施工時に取り付ける形態であってもよい。連結具は、壁面側に予め取り付けられている形態であってもよい。
(2)上記実施形態とは異なり、壁掛け便器側に連結具としてのボルトを壁面側に予め取り付けられている形態であってもよい。
(3)連結具は便器本体と固定部材とを連結する限りその構成等は特に限定されず、種々の連結具を採用することができる。
(4)上記実施形態とは異なり、壁掛け便器を壁に固定するにあたり、壁面との間にスペーサやシール部材等の他部材を介した形態であってもよい。
(5)上記実施形態とは異なり、梱包材において、カバー部材が保持部を有しなくてもよいし、カバー部材を備えなくてもよい。
(6)梱包材の構成等は特に限定されない。
1,201…梱包材 10,210…載置部材 11C,211C…スライド部 70…カバー部材 100…壁掛け便器 103…ボルト(連結具) W…壁面

Claims (5)

  1. 後面が壁面に取り付けられる壁掛け便器用の梱包材であって、
    梱包時に壁掛け便器が載置される載置面が形成され、且つ、前記壁掛け便器の梱包時の載置位置よりも後方に延びて形成されて前記壁掛け便器を前記載置面上で後方にスライドさせるスライド部を有している載置部材を備える梱包材。
  2. 前記スライド部の上面の高さは、前記載置面の高さと同等である請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記スライド部は、前記壁掛け便器の後面と前記壁面とを連結する連結具の前記壁掛け便器への差し込み長さ、及び、前記連結具の前記壁面への差し込み長さの少なくとも何れかよりも長い請求項1から請求項2までのいずれか一項に記載の梱包材。
  4. 前記壁掛け便器の上面を覆い、且つ、接続部材を保持する保持部を有するカバー部材を備えており、
    前記接続部材は、前記壁面側から延びて、前記壁掛け便器の上面に載置される便座装置に接続される請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の梱包材。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の梱包材に梱包された壁掛け便器を壁面に取り付ける壁掛け便器の施工方法であって、
    前記載置面上に載置された状態の壁掛け便器を施工する壁面の前に配置し、
    前記壁掛け便器を前記載置面上で後方にスライドさせ、前記壁掛け便器と前記壁面とを連結する連結具を差し込んで固定し、
    前記壁面に固定された前記壁掛け便器の下方から前記梱包材を前方に抜き取る
    壁掛け便器の施工方法。
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