JP2020199989A - 積載トレーラー及び積載トレーラーユニット - Google Patents

積載トレーラー及び積載トレーラーユニット Download PDF

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Abstract

【課題】積載物のサイズに応じて積載物を位置決めする位置を変更可能な積載トレーラーを提供する。【解決手段】積載トレーラー1は、位置決め部5に接続され、積載物50を支持する支持部材6を備える。位置決め部5は、長手方向案内部7と幅方向案内部8と可動部9を備える。長手方向案内部7と幅方向案内部8とは、いずれか一方が基台2に固定され、平面方向において相対的に移動可能であり、上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制される。可動部9は、平面方向において長手方向案内部7、又は幅方向案内部8と相対的に移動可能であり、上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制される。積載物50は支持部材係合部40に係合されて基台2に積載されたとき、位置決め部5によって基台2に対する平面方向の位置が定められ、かつ上下方向への移動が規制される。【選択図】図1

Description

本発明は、建物ユニットその他の積載物を搬送する積載トレーラーに関する。
従来、建物ユニットを搬送するトラックが知られている。例えば、特許文献1に記載の建物ユニットの輸送方法は、建物ユニットを積載するトラックの荷台にこの建物ユニットの柱部分を支持する支持部材である添え柱を固定し、これらの4本の添え柱を介して荷台に支持された状態で建物ユニットを輸送するものである。
特開平7−52702号公報
しかしながら、従来例では建物ユニットの柱部分を支持する支持部材である添え柱を固定し、これらの4本の添え柱介して荷台に支持されるので、トラックの荷台に積載物できるサイズが固定されてしまう。すなわち、積載物のサイズに対応したトラックが製造され、サイズが異なる場合は添え柱の位置をそれぞれ変えて固定する必要があり、生産性が悪くフレキシビリティーに欠けるという問題があった。
本発明の目的は、従来の課題を解決すべくなされたものであり、積載物のサイズに応じて積載物を位置決めする位置を変更可能な積載トレーラーを提供することにある。
本発明の第一の態様に係る積載トレーラーは、幅方向に所定の幅を有し、前記幅方向に直交する方向を長手方向としたとき、前記長手方向に延びた基台と、前記基台の前記長手方向における前側の端部にあって、牽引車に牽引される牽引ユニットと、前記基台の前記幅方向及び前記長手方向に直交する方向である上下方向の下側にあって、前記幅方向の中心線に対して互いに等間隔に取り付けられたタイヤ部と、前記基台の前記上下方向の上側に形成された位置決め部と、前記位置決め部に接続され、積載物を支持する支持部材を備え、前記位置決め部と前記支持部材とは複数備えられ、前記幅方向と前記長手方向とに形成される面方向を平面方向としたとき、前記位置決め部は、前記長手方向に沿う方向に形成された長手方向案内部と、前記幅方向に沿う方向に形成された幅方向案内部と、前記長手方向案内部、又は前記幅方向案内部に案内される可動部を備え、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とは、いずれか一方が前記基台に固定され、前記平面方向において相対的に移動可能であり、前記上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制され、前記可動部は、少なくとも前記上下方向の上側が開放され、前記上下方向に沿って開口された可動部開口部が形成され、前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部とは、前記平面方向において相対的に移動可能であり、前記上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制され、前記可動部は、前記平面方向において前記可動部と前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とが互いに相対的に移動することにより、前記位置決め部が形成された範囲内で自在に移動可能であり、少なくとも一つの前記位置決め部は、所定の位置で、前記可動部と前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部との間と、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部との間で互いに固定可能であり、前記支持部材は、前記積載物と係合する支持部材係合部と、前記位置決め部と接続する接続部材を備え、前記支持部材係合部が前記積載物と係合したとき、前記上下方向において前記積載物との相対的な移動が規制され、前記平面方向において、前記可動部が前記支持部材に対応した位置にあるとき、前記接続部材は、少なくとも一部が前記可動部開口部に挿入されて前記支持部材と前記可動部とを接続し、前記上下方向において、前記可動部と前記支持部材とは相対的に移動が規制され、前記積載物は、前記支持部材係合部に係合されて前記基台に積載されたとき、前記位置決め部によって前記基台に対する前記平面方向の位置が定められ、かつ前記上下方向への移動が規制されることを特徴とする。
これによれば、積載トレーラーは、位置決め部が形成された範囲において、可動部は長手方向案内部と幅方向案内部との間で相対的に移動することで平面方向に自在に移動可能である。可動部は、積載する積載物を支持する支持部材の位置に応じて移動させることができる。積載トレーラーは、積載物のサイズ及び積載する位置に応じて可動部の位置を調整することができるので、積載物に応じて積載トレーラーの基台をそれぞれ準備する必要が無い。所定の位置において、可動部と長手方向案内部と幅方向案内部との間で互いに固定可能なので、積載物に適した可動部の位置を固定できる。よって、積載トレーラーは、積載物が、支持部材係合部に係合されて基台に積載されたとき、位置決め部によって基台に対する平面方向の位置が定められ、かつ上下方向への移動が規制されるので、積載物を安定して積載し輸送することができる。
また、前記積載トレーラーは、少なくとも一つの前記位置決め部において、前記可動部と前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とは、前記積載物に対応した前記支持部材の位置に応じて移動した位置で、前記可動部と前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部との間と、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部との間で互いに固定されてもよい。
この場合、少なくとも一つの前記位置決め部において、可動部と、長手方向案内部と、幅方向案内部とが、積載物に対応した支持部材の位置に対応した位置で互いに固定される。よって、可動部は、積載物に適した位置で固定され、積載物を安定して積載し搬送することができる。
また、前記積載トレーラーは、少なくとも一つの前記位置決め部において、前記可動部と前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とは、前記積載物に対応した前記支持部材の位置に応じて移動した位置で、前記可動部と前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部との間と、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部との間で互いに固定される状態と、前記可動部と、前記長手方向案内部と、前記幅方向案内部とが相対的に移動可能な状態とを選択可能でもよい。
この場合、少なくとも一つの前記位置決め部において、可動部は、一つの積載物に合わせて一旦固定した場合であっても、再度別の積載物に合わせて移動させることができるので、複数のサイズの積載物を一つの積載トレーラーで積載可能である。
また、前記積載トレーラーは、前記長手方向案内部が2つの部材からなる第一レール状部材によって形成され、前記可動部を挟んで前記幅方向案内部に沿って移動可能であり、前記幅方向案内部は、2つの部材からなる第二レール状部材によって形成され、前記長手方向案内部を挟んだ状態で前記基台に固定されてもよい。
この場合、基台に固定された幅方向案内部に対して長手方向案内部を移動させ、さらに長手方向案内部に対して可動部を移動させることにより、可動部を平面方向に自在に移動させることができる。
また、前記積載トレーラーは、前記幅方向案内部が2つの部材からなる第三レール状部材によって形成され、前記可動部を挟んで前記長手方向案内部に沿って移動可能であり、前記長手方向案内部は、2つの部材からなる第四レール状部材によって形成され、前記幅方向案内部を挟んだ状態で前記基台に固定されてもよい。
この場合、基台に固定された長手方向案内部に対して幅方向案内部を移動させ、さらに幅方向案内部に対して可動部を移動させることにより、可動部を平面方向に自在に移動させることができる。
また、前記積載トレーラーにおいて、前記支持部材係合部は、前記支持部材に形成され前記積載物の外形を形成する柱部材が取り付けられる柱支持部、又は前記柱支持部に備えられた結合部材であり、前記支持部材は、前記基台に接する支持部材下側面に支持開口部を備え、前記接続部材は、頭部と、ネジ部と、調整部を備え、前記頭部は、平面視にて第一短径と第一長径とを有する楕円形状或いは矩形形状であり、前記支持開口部は、平面視にて前記頭部の前記第一短径よりも大きい第二短径と、前記第一長径よりも大きい第二長径を有し、かつ前記第二短径は前記第一長径よりも小さく形成され、前記ネジ部は、前記上下方向の上側に形成されたネジ頭部と、前記ネジ部と同期回転する回転つまみを備え、前記上下方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成され、少なくとも一部が前記可動部開口部に挿入され、前記ネジ頭部は、前記ネジ部と回転方向及び前記上下方向とにおいて一体的に移動し、前記頭部は、前記ネジ頭部に対して前記ネジ部の前記回転方向において係合し、前記ネジ部が回転したときに同じ方向に回転し、前記第一長径が前記第二長径に沿う方向のときに、前記支持開口部に対して前記上下方向に挿抜可能であり、前記第一長径が前記第二長径と交差する方向のときに、前記支持部材下側面と係合して前記上下方向の下側への移動が規制され、前記調整部は、前記支持部材が前記可動部に装着された状態において、前記可動部の下側であって該可動部を挟んで前記雄ネジ部に取り付けられた調整ナットと、前記調整ナットを回転させる調整機構部を備え、前記頭部は、前記回転つまみを回転させることにより、前記ネジ頭部を介して前記支持部材下側面と係合し、前記ネジ頭部は、前記調整ナットを回転させることにより、前記上下方向に移動して調整され、前記ネジ頭部が前記上下方向の下側に向かって移動する力が生じたときに、前記頭部を介して前記支持部材が前記基台に押しつけられる方向に力が生じてもよい。
この場合、積載トレーラーは、支持部材係合部が支持部材に形成された柱支持部、又は柱支持部に備えられた結合部材であり、柱支持部、又は柱支持部に備えられた結合部材によって、支持部材と積載物とが上下方向の相対的な移動が規制される。頭部は、ネジ部の回転つまみを回転させることにより、ネジ頭部を介して支持部材下側面と係合し、ネジ頭部は、調整ナットを回転させることにより、上下方向に移動して調整される。ネジ頭部が上下方向の下側に向かって移動する力が生じたときに、支持部材が頭部を介して基台に押しつけられる方向に力が生じる。よって、頭部と支持部材との間の隙間が無くなるので、支持部材が上下方向に移動することを防止できる。積載物が支持部材と係合されている場合は、積載物が上下方向に移動する事を防止できる。
また、前記支持部材は、前記積載物が前記位置決め部に接続されたときに、前記積載物の外側に向かって前記平面方向に沿う方向に開口する支持凹部を備えてもよい。この場合、積載トレーラーは支持凹部を備えので、持ち上げ機材を支持凹部に係合させて積載物を持ち上げることができる。
また、前記積載トレーラーは、前記長手方向又は前記幅方向において、前記支持部材と前記支持部材との間にあって、前記柱部材と前記柱部材とをつなぐ補助支持部材を備え、前記補助支持部材は、前記積載物の外側に向かって前記平面方向に沿う方向に開口する補助支持凹部を備えてもよい。
この場合、補助支持部材は、長手方向又は幅方向において、積載物の下端部の稜線を形成する柱部材と柱部材とをつなぐ中間部に取り付けられるので、積載物の剛性を上げることができる。また、補助支持部材は、補助支持凹部を備えるので、支持凹部と同様に持ち上げ機材を補助支持凹部に係合させて積載物を持ち上げることができる。
また、前記積載トレーラーは、前記積載物の前記柱部材の少なくとも一部を覆い、前記支持部材と前記補助支持部材、或いは前記支持部材と前記支持部材とを連結する補助連結部材を備えてもよい。この場合、積載物の剛性が上がるという効果がある。
また、前記積載トレーラーにおいて、前記支持部材は、前記積載物が前記位置決め部に積載されるときに案内される壁部と、前記支持部材係合部であって、前記積載物の動きを規制する規制機構部を備え、前記接続部材は、前記可動部開口部に挿入可能な支持凸部と、前記支持凸部の前記上下方向の下側と前記可動部とを結合する締結部とからなり、前記規制機構部は、前記積載物の前記幅方向の側面、前記長手方向における前側の側面、又は後側の側面のいずれかに形成された積載物凹部と係合して前記上下方向への移動を規制する状態と、前記積載物凹部と係合しない非係合状態とを選択可能でもよい。
この場合、支持部材は支持部材係合部である規制機構部を備え、積載物凹部と係合して上下方向への移動を規制する状態と、積載物凹部と係合しない非係合状態とを選択可能である。よって、規制機構部は積載物に予め形成されている凹部を利用するので積載物に特別な加工を施す必要が無く、積載物が上下方向へ移動することを防止できる。
本発明の第二の態様に係る積載トレーラーユニットは、前記積載トレーラーに積載可能であって、外形を形成する前記柱部材が前記支持部材に取り付けられた前記積載物を備え、少なくとも一つの前記位置決め部において、前記可動部と、前記長手方向案内部と、前記幅方向案内部とは、前記支持部材に対応した位置で固定され、前記積載トレーラーに前記積載物が積載され、前記支持部材が前記位置決め部に載置されたとき、前記支持部材と前記可動部とが前記接続部材によって接続されることを特徴とする。
これによれば、積載トレーラーユニットは、少なくとも一つの位置決め部において、可動部が支持部材に対応した位置で固定されるので、積載物に適した位置で支持部材と可動部とが接続され、積載物を安定して積載できる。
第一の実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、位置決め部5と第一支持部材6aとを示した斜視図である。 第二の実施形態の積載トレーラー1bを示した図であり、位置決め部5と第二支持部材6bとを示した斜視図である。 積載トレーラー1に共通する構成を示した図であり、図1の位置決め部5に対して別の例を示した斜視図である。 積載トレーラー1に共通する構成を示した図であり、位置決め部5における、長手方向案内部と幅方向案内部と可動部との間で固定する位置を示した斜視図であり、(a)は溶接する場合の位置を示し、(b)はネジ等の締結部材で固定する位置を示した図である。 積載トレーラー1に共通する構成を示した図であり、積載トレーラー1の平面図である。 積載トレーラー1に積載される積載物50の例を示した平面図である。 積載トレーラー1に共通する構成を示した図であり、図5におけるA部詳細図である。 第一の実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、図5におけるA部に、図6におけるD部(積載物50に取り付けられた第一支持部材6a)が載置された状態を示した平面図である。 第一実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、(a)は、図8における断面S1−S1であり、(b)はE視図であって第一支持部材6aにおける柱支持部6hを示した図であり、(c)はE視図であって第一支持部材6aにおける柱支持部6jを示した図である。 第一の実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、(a)は、図8における断面S2−S2であり、(b)はF視図であって第一支持部材6aにおける柱支持部6hを示した図であり、(c)はF視図であって第一支持部材6aにおける柱支持部6jを示した図である。 第一実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、図9における断面S3−S3であり、(a)は頭部11が支持開口部14に対して挿抜可能な状態を示し、(b)は頭部11が下側への移動が規制された状態を示す。 第一の実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、図6のB部を模式的に示した斜視図である。 第一実施形態の積載トレーラー1aを示した図であり、(a)は、図6におけるH部詳細図であり、(b)は(a)のJ視図であり、(c)はK視図であって補助支持部材16の補助柱支持部16hを示した図であり、(d)はK視図であって補助支持部材16の補助柱支持部16jを示した図である。 第二の実施形態の積載トレーラー1bを示した図であり、(a)は、図7において第二支持部材6bが位置決め部5に載置された状態を示した平面図であり、(b)はG部詳細図である。 第二の実施形態の積載トレーラー1bを示した図であって、図14の断面S4−S4であり、規制機構部19が積載物50に係合した状態を示した図である。 第二の実施形態の積載トレーラー1bを示した図であって、図14の断面S4−S4であり、規制機構部19が積載物50から離間した状態を示した図である。 第二の実施形態の積載トレーラー1bを示した図であり、(a)は、図14の断面S5−S5を示した図であり、(b)は図14の断面S6−S6を示した図である。 (a)は、積載トレーラーユニット30を示した図であって、第一の実施形態の積載トレーラー1aに、積載物50が積載された状態を示した図であり、(b)は(a)のM視図である。
以下、図面を参照し、本発明を具現化した積載トレーラー1及び積載トレーラーユニット30を説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<積載トレーラー1共通の構成>
図面を参照して、本発明に係る積載トレーラー1の構成を説明する。各実施形態の積載トレーラー1の構成はそれぞれ後述するが、まず、共通の構成を説明する。図5に示すように、積載トレーラー1は、幅方向に所定の幅を有し、幅方向に直交する方向を長手方向としたときに、長手方向に延びた基台2と、基台2の長手方向における第一方向の側の端部にあって、牽引車に牽引される牽引ユニット3とを備える。
図5に示すように、積載トレーラー1は、基台2の幅方向及び長手方向に直交する方向である上下方向の下側にあって、幅方向の中心線Cに対して互いに等間隔に取り付けられたタイヤ部4を備える。また、図1〜図4に示すように、積載トレーラー1は、基台2の上下方向の上側に形成された位置決め部5を備える。基台2は、鋼材、木材その他の材料を使用することができる。
図1、図2、図8〜図11、図14〜図17に示すように、積載トレーラー1は、位置決め部5に接続され、積載物50を支持する支持部材6(6a、6b)を備える。位置決め部5と支持部材6とは複数備えられる。図5に示すように、例として角部の4箇所に備えられる。図1〜図4に示すように、幅方向と長手方向とに形成される面方向を平面方向とする。位置決め部5は、長手方向に沿う方向に形成された長手方向案内部7と、幅方向に沿う方向に形成された幅方向案内部8を備える。また、位置決め部5は、長手方向案内部7、又は幅方向案内部8に案内される可動部9を備える。長手方向案内部7と幅方向案内部8とは、いずれか一方が基台2に固定され、平面方向において相対的に移動可能であり、上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制される。
可動部9は、少なくとも上下方向の上側が開放され、上下方向に沿って開口された可動部開口部9aが形成されている。可動部9は、長手方向案内部7、又は幅方向案内部8とは、平面方向において相対的に移動可能であり、上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制される。
可動部9は、平面方向において可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とが互いに相対的に移動することにより、位置決め部5が形成された範囲内で自在に移動可能である。図1〜図4、及び図7に示すように、可動部9は、平面方向において、長手方向案内部7と幅方向案内部8とによって形成された位置決め部5の範囲内で自在に移動可能である。位置決め部5の範囲は、可動部9を移動させる必要に応じて範囲が設定される。また、少なくとも一つの位置決め部5は、所定の位置で、可動部9と長手方向案内部7又は幅方向案内部8との間と、長手方向案内部7と幅方向案内部8との間で互いに固定可能である。
図8〜図11、図14〜図17に示すように、支持部材6は、積載物50と係合する支持部材係合部40と、位置決め部5と接続する接続部材10を備える。支持部材6は、支持部材係合部40が積載物50と係合したとき、上下方向において積載物50と相対的な移動が規制される。平面方向において、可動部9が支持部材6に対応した位置にあるとき、接続部材10は、少なくとも一部が可動部開口部9aに挿入されて、支持部材6と位置決め部5のうちの可動部9とが接続される。上下方向において、可動部9と支持部材6とは相対的に移動が規制される。積載物50は支持部材係合部40に係合されて基台2に積載されたとき、位置決め部5によって基台2に対する平面方向の位置が定められ、かつ上下方向への移動が規制される。
図5に示すように、例として、位置決め部5は基台2において対角上の四隅に形成されている。位置決め部5は、少なくとも一つは可動部9の位置が固定可能であるが、他の箇所は必ずしも固定可能でなくてもよい。例えば、位置決め部5のうちの1箇所のみ、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8との間が固定可能であり、この位置を基準位置として他の位置決め部5は、積載物50の支持部材6の位置に応じて可動部9が追従して移動してもよい。
後述する積載トレーラー1aにおいて、仮に位置決め部5における全ての可動部9が固定される場合、可動部開口部9aと、可動部開口部9aに挿入される第一支持部材6aの頸部11c(頭部11の一部)との隙間をある程度設ける必要がある。これに対して、例として、位置決め部5のうちの1箇所のみ可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8との間が固定可能とする。他の箇所は移動可能とする。すると、位置決め部5は、可動部開口部9aと頸部11cとの隙間を少なくすることができ、積載物50が平面方向に移動することを規制できる。
また、別の例として、4箇所のうち、対角上の2箇所の位置決め部5が、平面方向において、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とが、積載物50に対応した支持部材6の位置に応じて相対的に移動された状態で、互いに固定可能でもよい。他の位置決め部5は、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とが、積載物50に対応した支持部材6の位置に応じて相対的に移動可能であって互いに固定されない状態でもよい。
また、位置決め部5の全てにおいて、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8との間が固定可能な構成であって、積載される積載物50の形態に応じて固定する位置を選択可能でもよい。
勿論、全ての位置決め部5において、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8との間が固定されてもよい。この場合、全ての位置決め部5における可動部9は平面方向の移動が固定されるので、接続される支持部材6の位置が安定する。よって、積載トレーラー1は、積載物50が平面方向に移動することを防止して安定して積載できる。
なお、位置決め部5を構成する長手方向案内部7、幅方向案内部8、可動部9は、鋼材等の金属、木材、樹脂、その他の材料を使用することができる。
次に、位置決め部5について図4を参照して説明する。積載トレーラー1は、少なくとも一つの位置決め部5において、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とは、積載物50に対応した支持部材6の位置に応じて移動した位置で固定される。すなわち、可動部9と長手方向案内部7又は幅方向案内部8との間と、長手方向案内部7と幅方向案内部8との間で互いに固定される。
図4(a)に示す例では、複数箇所が溶接位置41にて溶接によって固定される。溶接位置41は任意の位置に設定可能である。可動部9が適切な位置に移動された後に、長手方向案内部7、幅方向案内部8、及び可動部9とが相対的に移動しないように固定される。なお、溶接する代わりに接着によって固定されてもよい。また、別の固定方法として、図4(b)は溶接する代わりに締結部品によって固定される固定位置42の例を示す。
次に、位置決め部5について図4(b)を参照して別の例を説明する。積載トレーラー1は、少なくとも一つの位置決め部5において、二つの状態を選択可能である。一つは、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とは、積載物50に対応した支持部材6の位置に応じて移動した位置で、可動部9と長手方向案内部7又は幅方向案内部8との間と、長手方向案内部7と幅方向案内部8との間で互いに固定される状態である。もう一つは、可動部9と、長手方向案内部7と、幅方向案内部8とが相対的に移動可能な状態である。
図4(b)に示すように、位置決め部5の長手方向案内部7、幅方向案内部8、及び可動部9は締結部品によって締結されて固定される。よって、締結部品を外すことによって、長手方向案内部7、幅方向案内部8、及び可動部9は相対的に移動が可能となる。締結部品は、ボルト及びナットの組合せ、セルフタップタイプのタップネジ、係合ピン、その他、長手方向案内部7と幅方向案内部8と可動部9とを相対的に固定するような締結部品を使用することができる。
次に、図1、図2を参照して、長手方向案内部7と幅方向案内部8の構成を説明する。長手方向案内部7は、2つの部材からなる第一レール状部材7aによって形成され、可動部9を挟んで幅方向案内部8に沿って移動可能である。幅方向案内部8は、2つの部材からなる第二レール状部材8aによって形成され、長手方向案内部7を挟んだ状態で基台2に固定されている。
次に、図3を参照して、長手方向案内部7と幅方向案内部8の別の構成を説明する。幅方向案内部8は、2つの部材からなる第三レール状部材8bによって形成され、可動部9を挟んで長手方向案内部7に沿って移動可能である。長手方向案内部7は、2つの部材からなる第四レール状部材7bによって形成され、幅方向案内部8を挟んだ状態で基台2に固定されている。図1及び図2の構成と、図3の構成のいずれを選択するかは、基台2の構成その他によって選択可能であり、いずれであっても良い。
次に、図1〜図7を参照して、積載トレーラー1に共通する構成をさらに詳細に説明する。図1及び図2は、位置決め部5の例を示したもので、図5に示すA部の斜視図である。位置決め部5は他の箇所にも形成可能であり、例えば、図5に示す例では、基台2の角部の4箇所に形成されている。図1は、後述する積載トレーラー1aの第一支持部材6aが位置決め部5に接続される例を示し、図2は、後述する積載トレーラー1bの第二支持部材6bが位置決め部5に接続される例を示す。
図1、図2を参照して位置決め部5の構成を詳細に説明する。長手方向案内部7は、コの字状の断面形状を有する2本の第一レール状部材7aによって形成され、幅方向案内部8は、一部がコの字状の断面形状を有する2本の第二レール状部材8aによって形成されている(図9、図10、図15、図17を参照)。幅方向案内部8は、基台2に固定されている。長手方向案内部7は、上下方向において幅方向案内部8に挟まれて上下方向の移動が規制され、第一レール状部材7aの上下方向の壁7cによって長手方向への移動が規制されている。この構成により、長手方向案内部7は、幅方向への移動が可能となる。
可動部9は、可動部開口部9aを有する角パイプ状部材9bと、角パイプ状部材9bに繋がって長手方向の両側に板状のひさし部9cが上下方向の上側と下側とに形成され、上下のひさし部9cは角パイプ状部材9dによって繋がっている。ひさし部9cは、第一レール状部材7aに対して上下方向の外側にあって、第一レール状部材7aを挟んでいる。角パイプ状部材9bと角パイプ状部材9dは、幅方向において2本の第一レール状部材7aに挟まれて案内されている。この構成により、可動部9は、長手方向案内部7に対して上下方向への移動が規制され、長手方向への移動が案内される。可動部9は長手方向案内部7に対して長手方向に移動可能であり、長手方向案内部7は幅方向案内部8に対して幅方向に移動可能である。よって、可動部9は、基台2に対して相対的に平面方向に自在に移動可能である。
図3は、図1及び図2に対して、長手方向案内部7と幅方向案内部8との関係が逆になった例を示す。すなわち、長手方向案内部7が基台2に固定され、幅方向案内部8が長手方向案内部7に対して移動可能な構成である。可動部9は、幅方向案内部8に対して移動可能である。詳細な構成説明は省略する。
図4は、可動部9の位置が決まった後の固定方法の例を示している。図4(a)は、長手方向案内部7、幅方向案内部8、及び可動部9との間を溶接によって完全に固定している。積載する積載物50のサイズが一定の場合、溶接されれば位置決め部5が安定して固定される。固定方法は、溶接の代わりに接着でも良い。また、図4(b)は、長手方向案内部7、幅方向案内部8、及び可動部9との間を固定された状態と移動可能な状態とを選択可能にしている。
なお、長手方向案内部7は、必ずしも長手方向に平行に形成する必要は無く、長手方向に沿う方向に形成されていれば良い。また、幅方向案内部8は、必ずしも幅方向に平行に形成する必要は無く、幅方向に沿う方向に形成されていれば良い。可動部9が平面方向を自在に移動可能な構成であればよい。
<積載トレーラー1に共通の解決すべき課題と効果>
以上説明したように、積載トレーラー1は、種々の課題を解決しその効果を奏する。従来は、積載物のサイズに対応したトレーラーが製造され、サイズが異なる場合は添え柱の位置をそれぞれ変えて製造する必要があり、生産性が悪くフレキシビリティーに欠けるという問題があった。
この課題に対し、本発明の積載トレーラー1は、位置決め部5が形成された範囲において、可動部9は長手方向案内部7と幅方向案内部8との間で相対的に移動することで平面方向に自在に移動可能である。可動部9は、積載する積載物50を支持する支持部材6の位置に応じて移動させることができる。積載トレーラー1は、積載物50のサイズ及び積載する位置に応じて可動部9の位置を調整することができるので、積載物50に応じて積載トレーラー1の基台2をそれぞれ準備する必要が無い。可動部9は、所定の位置において、長手方向案内部7と幅方向案内部8との間で互いに固定可能なので、積載物50に適した位置で可動部9を固定でき、積載物50を安定して積載及び搬送することができる。
積載トレーラー1は、積載物50が、支持部材係合部40に係合されて基台2に積載されたとき、位置決め部5によって基台2に対する平面方向の位置が定められ、かつ上下方向への移動が規制される。よって、積載トレーラー1は、積載物50を安定して積載し輸送することができる。
また、積載トレーラー1は、少なくとも一つの位置決め部5において、可動部9と、長手方向案内部7と、幅方向案内部8とが、積載物50に対応した支持部材6の位置に対応した位置で互いに固定される。よって、積載トレーラー1は、可動部9が積載物50に適した位置で固定され、積載物50を安定して積載し搬送することができる。
また、別の構成として、積載トレーラー1は、少なくとも一つの位置決め部5において、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とは、積載物50に対応した支持部材6の位置に応じて移動した位置で、二通りの状態にできる。すなわち、可動部9と長手方向案内部7と幅方向案内部8とが固定される状態と、移動可能な状態とを選択できる。この場合、可動部9は、一つの積載物50に合わせて一旦固定した場合であっても、再度別の積載物50に合わせて移動させることができるので、複数のサイズの積載物50を一つの積載トレーラー1で積載可能である。
また、積載トレーラー1の位置決め部5は、基台2に固定された幅方向案内部8に対して長手方向案内部7を移動させ、さらに長手方向案内部7に対して可動部9を移動させることにより、可動部9を平面方向に自在に移動させることができる。
また、積載トレーラー1の位置決め部5は、別の構成にすることができる。位置決め部5は、基台2に固定された長手方向案内部7に対して幅方向案内部8を移動させ、さらに幅方向案内部8に対して可動部9を移動させることにより、可動部9を平面方向に自在に移動させることができる。
<第一の実施形態の積載トレーラーの構成>
次に、本発明の第一の態様に係る積載トレーラー1のうち、第一の実施形態の積載トレーラー1aを説明する。図8〜図13を参照して、第一支持部材6aを説明する。第一支持部材6aは、積載物50の外形を形成する柱部材51が予め取り付けられている。すなわち、積載物50は、制作過程において第一支持部材6aが組み込まれる。柱部材51は、例として、積載物50の下端部にあって長手方向に沿う方向の稜線と、幅方向に沿う方向の稜線を形成するものである。第一支持部材6aは、鋼材等の金属、木材、樹脂、その他の材料を使用することができるが、特に強度を要する場合は金属金具とすることが望ましい。
図9、図10に示すように、支持部材係合部40は、第一支持部材6aに形成され積載物50の外形を形成する柱部材51が取り付けられる柱支持部6h、又は柱支持部6hに備えられた結合部材22、23である。第一支持部材6aは、基台2に接する支持部材下側面6dに支持開口部14を備える。結合部材22、23は例としてボルト(22)、ナット(23)の組合せの他、木ネジのようなセルフタップタイプのネジ等、その他締結部品、或いは接着剤が使用される。なお、結合部材22、23は、図9及び図10に示すように複数箇所に設けられるが、符号は代表的な箇所のみに付してある。
図9、図10に示すように、接続部材10aは、頭部11と、ネジ部12と、調整部13を備える。図11に示すように、頭部11は、平面視にて第一短径11aと第一長径11bとを有する楕円形状であるか或いは矩形形状である。支持開口部14は、平面視にて頭部11の第一短径11aよりも大きい第二短径14aと、第一長径11bよりも大きい第二長径14bを有し、かつ第二短径14aは第一長径11bよりも小さく形成されている。
ネジ部12は、上下方向の上側に形成されたネジ頭部12aと、ネジ部12と同期回転する回転つまみ12bを備え、上下方向における少なくとも一部に雄ネジ部12cが形成され、少なくとも一部が可動部開口部9aに挿入される。ネジ頭部12aは、ネジ部12と回転方向及び上下方向とにおいて一体的に移動する。
頭部11は、ネジ頭部12aに対してネジ部12の回転方向において係合し、ネジ部12が回転したときに同じ方向に回転し、図11(a)に示すように、第一長径11bが第二長径14bに沿う方向のときに、支持開口部14に対して上下方向に挿抜可能である。図11(b)に示すように、頭部11は、第一長径11bが第二長径14bと交差する方向のときに、支持部材下側面6dと係合して上下方向の下側に移動することが規制される。
図10(a)に示すように、調整部13は、第一支持部材6aが可動部9に装着された状態において、可動部9の可動部下側面9fを挟んでネジ部12に取り付けられた調整ナット13aと、調整ナット13aを回転させる調整機構部13bを備える。
図9(a)に示すように、頭部11は、回転つまみ12bを回転させることにより、ネジ頭部12aを支持部材下側面6dと係合する。ネジ頭部12aは、調整ナット13aを回転させることにより、上下方向に移動して調整される。ネジ頭部12aが上下方向の下側に向かって移動する力が生じたときに、第一支持部材6aが頭部11を介して基台2に押しつけられる方向に力が生じる。
次に、図9を参照して、さらに第一支持部材6aの構成を説明する。第一支持部材6aは、積載物50が位置決め部5に積載されたときに、積載物50の外側に向かって平面方向に沿う方向に開口する支持凹部15を備える。支持凹部15は、図9に示すように幅方向の側面(図9では、左側の側面)に備えられているが、例えば、図10に支持凹部15が現れても良い(長手方向の後側の側面)。第一支持部材6aの位置によって任意の位置に設けても良い。
図9、図10を参照して、第一支持部材6aの柱支持部6h、6jを説明する。図9(b)、図10(b)に示すように、積載トレーラー1aの柱支持部6hは、四方が囲われた形状であり、挿入される柱部材51の四面を覆うよう形成されている。これに対し、別の形態も可能である。図9(c)、図10(c)に示すように、柱支持部6jは、上下方向の上側が開放されている。柱部材51は、柱支持部6jに挿入するときに、平面方向からのみならず上下方向の上側から下側に向かって挿入可能である。また、第一支持部材6aは、柱支持部6hの強度を上げるために補強リブ6pが形成されている。なお、図示しないが、柱支持部6jの場合は、上下方向に延びる部分に延長して補強リブ6pが形成される。
<積載トレーラー1aの第一支持部材6aの詳細説明>
次に、図1、図8〜図12を参照して積載トレーラー1aの支持部材6である第一支持部材6aをさらに詳細に説明する。図1に示すように、積載物50に取り付けられた第一支持部材6aは、位置決め部5の可動部9に接続して基台2に載置される。図8〜図10に示すように、第一支持部材6aは、長手方向と幅方向と上下方向の3方に柱支持部6h(6j)を備え、積載物50の外形を形成する柱部材51が挿入されて結合される。
柱部材51は、柱支持部6h(6j)内部のストッパー壁(図示しない)まで挿入される。第一支持部材6aと柱部材51とは、結合部材22としてボルト及び結合部材23としてナット、木ネジのようなセルフタップタイプのネジ等、その他締結部品、或いは接着剤が使用される。例えば、結合部材22としてボルト及び結合部材23としてナットが使用される場合、柱部材51には予め通し穴(図示せず)が形成されている。
図9、図10に示すように、第一支持部材6aは、接続部材10aによって可動部9に接続される。接続部材10aは、頭部11と、ネジ部12と、調整部13とによって構成されている。頭部11は、第一支持部材6aの支持部材下側面6dに係合して、第一支持部材6aに結合された積載物50が上下方向に移動することを規制する役割を果たす。頭部11は、略台形形状の側面を有し、図11に示すように平面視においては略矩形形状を有する。頭部11は強度を増すために、複数のリブが形成されている。頭部11は、ネジ部12のネジ頭部12aに連結されている。
図11を参照して、頭部11と第一支持部材6aの支持部材下側面6dとの関係を説明する。支持部材下側面6dには支持開口部14が形成されている。図11(a)は、頭部11が支持開口部14に対して挿抜可能な状態を示す。支持開口部14は、第二短径14aと第二長径14bを有する略矩形形状の穴である。これに対して、頭部11は平面視で第一短径11aと第一長径11bを有する略矩形形状である。第二短径14aは第一短径11aよりも大きく、第二長径14bは第一長径11bよりも大きい。
第一長径11bが第二長径14bに沿う方向になったとき、頭部11は支持開口部14に対して挿抜可能である。これに対して、図11(b)に示すように、頭部11が約90度平面視で反時計回りに約90度回転すると、頭部11の下側の面と支持部材下側面6dとが係合した状態となる。なお、頭部11が必要以上に回転しないように、ストッパーリブ14cが形成されている。頭部11は、ストッパーリブ14cによって所定の角度範囲(約95度)に限定して回転可能である。
図10(a)に示すように、第一支持部材6aには窓部6gが形成され、頭部11がどのような状態(図11の(a)の状態であるか或いは(b)の状態であるか)にあるかを確認することができる。なお、窓部6gを設ける代わりに、図示しないが頭部11の一部にピン挿入穴を設け、第一支持部材6aに形成されたピン穴から確認ピンが挿入できたときが図11(a)の係合状態であることが確認できてもよい。
ネジ部12はボルトが使用され、ネジ頭部12aとは一体的に形成されている。なお、ネジ頭部12aとネジ部12の他の部分とが別体であって、ネジ頭部12aと他のネジ部12とが、回転方向と上下方向に同期する構成でも良い。ネジ部12の下側には、回転つまみ12bが備えられている。ネジ部12は回転つまみ12bを回転することで回転する。図10(a)に示すように、回転つまみ12bはリング状の板状の形状であって、ナット12dと一体で形成されている。ナット12dと固定ナット13cとはダブルナットになっていて、互いに締め合うことで固定され、回転つまみ12bを回すとネジ頭部12aが一体的に回転する。なお、回転つまみ12bは、ナット12dと一体になった構成を説明したが、ネジ部12に一体的に形成されていてもよい。
図9に示すように、頭部11の内部はネジ頭部12aの形状に合わせた凹部が形成され、ネジ頭部12aが回転すると頭部11も同期して回転するよう形成されている。また、頭部11とネジ頭部12aとは、上下方向においても同期して移動するよう形成されている。ネジ頭部12aの鍔部が、頭部11のうちの下側の面と係合し、ネジ頭部12aにおいて上下方向の下側に向けた力が発生したときは、頭部11も同様に下側に向けた力が発生し、第一支持部材6aを下側の方向へ押す。
図9(a)及び図10(a)に示すように、ネジ部12は上下方向で可動部9を挟むように調整ナット13aが備えられている。調整ナット13aは、ネジ頭部12aと協働して第一支持部材6aの支持部材下側面6dを可動部9と同時に基台2の側へ押しつける機能を有する。可動部9は、長手方向案内部7との間で上下方向の移動が規制され、長手方向案内部7は、幅方向案内部8との間で上下方向の移動が規制される。幅方向案内部8は、上下方向において基台2に固定されている。従って、第一支持部材6aは、可動部9を下側へ押しつけると、基台2の側へ押しつけることになり、上下方向への移動が規制される。すなわち、積載物50は、第一支持部材6aの支持部材係合部40に係合されていると、基台2に対して上下方向の移動が規制される。
調整ナット13aは、調整機構部13bによって回転され、上下方向の位置が調整される。調整機構部13bは伝達方向の切り替え可能なラチェット機構を備え、一方向に回転すると調整ナット13aに回転を伝達し、他方向に回転したときは空回りする。調整機構部13bは、切り替えスイッチにより、伝達方向が調整ナット13aを締め付ける方向(可動部9に対して締め付ける方向)と、弛める方向(可動部9に対して弛める方向)のいずれかを選択して使用する。調整ナット13aが締め付けられる方向に回転すると、ネジ頭部12aと協働して第一支持部材6aの支持部材下側面6dを可動部9と同時に基台2の側へ押しつける。
調整機構部13bのレバー部は、使用されない通常時は所定の位置にて移動が規制される。すなわち、調整機構部13bのレバー部は、ストッパーネジ13dが通されてストッパーナット上13eとの間に挟まれ、ストッパーネジ13dは、板状のひさし部9cに溶接されたストッパーナット下13fに締結される。よって、調整機構部13bは、回転方向と上下方向への移動が規制される。逆に、調整機構部13bが使用されるときは、ストッパーネジ13dが取り外される。なお、図示しないが、調整機構部13bはラチェット機構を備えず、レンチが形成されていてもよい。以上の作業は、特別な工具を用意する必要が無く、積載トレーラー1aに構成された要素によって完結した作業が可能である。
<積載トレーラー1aの他の要素の説明>
次に、図9(a)及び図18を参照して、支持凹部15を説明する。第一支持部材6aは、位置決め部5に積載されたときに、積載物50の外側に向かって平面方向に沿う方向に開口する支持凹部15を備える。支持凹部15は、図18に示すように、ジャッキ21を挿入し、ジャッキ21を上下方向に作動させることによって積載物50を上下させるためのものである。例えば、第一支持部材6aが積載物50の四隅に備えられる場合、4箇所の支持凹部15にジャッキ21を挿入し、ジャッキ21を作動させることで積載物50を昇降させることができる。
次に、図12、図13を参照して補助支持部材16を説明する。積載トレーラー1aは、長手方向又は幅方向において、第一支持部材6aと第一支持部材6aとの間にあって、柱部材51と柱部材51とを接続する補助支持部材16を備える。補助支持部材16は、積載物50の外側に向かって平面方向に沿う方向に開口する補助支持凹部17を備える。図12は、第一支持部材6aの一方のみ図示している。補助支持部材16は、長手方向において、積載物50の下端部の稜線を形成する柱部材51のつなぎ目である中間部に取り付けられ、積載物50の外側に向かって平面方向に沿う方向に開口する補助支持凹部17を備える。図示しないが、補助支持部材16は、幅方向において柱部材51をつなぐ中間部に取り付けられてもよい。
図12に示すように、補助支持部材16は、4方向に柱部材51を挿入するための補助柱支持部16h(16j)が形成されている。補助柱支持部16h(16j)は、第一支持部材6aの柱支持部6h(6j)と同様に、柱部材51が挿入可能な形状に形成されている。図13(b)に示す例では、補助柱支持部16hは周囲の四面が囲われた形状であり、図13(b)に示す例では、補助柱支持部16jは上側の面が開放されている。この違いは、第一支持部材6aの柱支持部6hと6jとの違いと同様である。
柱部材51は通常角材(多くは木材)が使用されるが、図12に示すように、柱支持部6h、補助柱支持部16hに挿入される部分は上側の面に一部段差51aが設けられている。これは、柱部材51が柱支持部6h、補助柱支持部16hに挿入されたとき、柱部材51の上側面51bと、第一支持部材6aにおける柱支持部6hの上側面6q、及び補助支持部材16における補助柱支持部16hの上側面16qとの間に段差が生じないようにするためである。仮に段差があると、柱部材51の上に直接構造物等を載置したときに不安定になるからである。
次に、図12を参照して、補助連結部材18を説明する。補助連結部材18は、積載物50の柱部材51の少なくとも一部を覆い、支持部材6である第一支持部材6aと補助支持部材16、或いは第一支持部材6aと第一支持部材6aとを連結する。補助連結部材18は、第一支持部材6aと補助支持部材16とに柱部材51が挿入された状態で、柱部材51を覆いながら第一支持部材6aの柱支持部6h、6j、或いは補助柱支持部16h、16jの外側から取り付けられる。
補助連結部材18は、ボルト及びナット、或いは木ネジ、セルフタップタイプのネジ等、その他の締結部品、或いは接着によって第一支持部材6aと補助支持部材16、及び柱部材51に結合される。図12に示す例では、長手方向において、補助連結部材18は第一支持部材6aと補助支持部材16とに結合されているが、同様に幅方向に備えられてもよい。また、補助連結部材18は断面形状がコの字状の例を示しているが、例えばL字状の断面形状でもよい(図示せず)。この場合、補助連結部材18は、柱部材51に対して積載物50の外側と下側とを覆うので、例えば、積載物50が組み立てられた後に、補強的に補助連結部材18を追加して取り付けることが可能である。
<第一の実施形態の積載トレーラー1aの解決すべき課題と効果>
以上説明したように、第一の実施形態の積載トレーラー1aは、種々の課題を解決しその効果を奏する。従来は、積載トレーラーの基台に積載物を積載した後に、何らかの手段によって基台上で積載物が移動しないような工夫がなされていた。しかしながら、積載物のサイズ、或いは構造によって積載物が確実に移動しないようにすることが難しく、例えば、上下方向において一定の隙間を生じた状態で移動を規制しているのが一般的である。しかしながら、この場合、積載物を移動中に振動が発生し、積載物がダメージを受けたり、場合によっては積載物が基台からずれてしまうといった課題があった。
積載トレーラー1aは、この課題を解決するものである。積載トレーラー1aは、柱支持部6h(6j)、又は柱支持部6h(6j)に備えられた結合部材22、23によって、第一支持部材6aと積載物50とが上下方向の相対的な移動が規制される。積載トレーラー1aは、回転つまみ12bを回転させることにより、頭部11がネジ頭部12aを介して支持部材下側面6dと係合する。ネジ頭部12aは、調整ナット13aを回転させることにより、上下方向に移動して調整される。ネジ頭部12aが上下方向の下側に向かって移動する力が生じたときに、第一支持部材6aが頭部11を介して基台2に押しつけられる方向に力が生じる。
よって、頭部11と第一支持部材6aとの間の隙間が無くなるので、第一支持部材6aが上下方向に移動することを防止できる。積載物50が第一支持部材6aと係合されている場合は、積載物50が上下方向に移動する事を防止できる。
また、ネジ頭部12aは、上下方向への移動の調整がなされないとき、調整機構部13bのレバー部は、所定の位置にて移動が規制される。よって、不可抗力によって調整機構部13bのレバーが動いてしまい、ネジ頭部12aが動いてしまうことを防止できる。
また、従来の積載トレーラーは以下の課題がある。すなわち、積載トレーラーに積載された積載物の上げ下ろしをするときに、例えば積載物にロープを掛け、大がかりな吊り上げ装置によって積載物を吊り上げる必要があった。或いは、積載物を上げ下ろしするために、フォークリフトを準備する必要があり、積載物を上げ下ろしするための機材準備のための費用が嵩むという課題があった。
積載トレーラー1aは、この課題を解決するものである。積載トレーラー1aにおいて、第一支持部材6aは、位置決め部5に積載されたときに、積載物50の外側に向かって平面方向に沿う方向に開口する支持凹部15を備える。よって、積載トレーラー1aは支持凹部15を備えので、持ち上げ機材を支持凹部15に係合させて積載物50を持ち上げることができる。例えば、持ち上げ機材として、簡易な手動式のジャッキ21を用いることができる。ジャッキ21は、支持凹部15に挿入し、手動によって上下方向に移動できるので、積載物50を容易に上下方向へ移動できる。積載物50は、ジャッキ21によって上方向へ移動した後に、積載トレーラー1aを移動させることで基台2から外すことができ、その後ジャッキ21によって下方向へ移動させれば接地面に設置させることができる。よって、高価な機材を準備する必要が無い。
また、積載物50は長大な場合、支持凹部15が積載物50の四隅に取り付けられた第一支持部材6aに限定して設けられていると、積載物50を昇降させるときに積載物50の中央部が変形してしまうという課題が想定される。
積載トレーラー1aは、この課題を解決するものである。積載トレーラー1aは、補助支持部材16が、長手方向或いは幅方向において、積載物50の外形を形成する柱部材51の中間部に取り付けられるので、積載物50の剛性を上げることができる。また、補助支持部材16は、補助支持凹部17を備えるので、支持凹部15と同様に持ち上げ機材を補助支持凹部17に係合させて積載物50を持ち上げることができる。
また、上記の課題に対して、積載トレーラー1aは、積載物50の柱部材51を覆い、第一支持部材6aと補助支持部材16とを連結する補助連結部材18を備えてもよい。この場合、さらに積載物50の剛性が上がるという効果がある。
<第二の実施形態の積載トレーラー1bの構成>
次に、図14〜図17を参照して、本発明に係る第二の実施形態の積載トレーラー1bを説明する。積載トレーラー1bは、積載トレーラー1aとは異なり、支持部材6である第二支持部材6bは、積載物50に予め組み込まれることがない。すなわち、積載物50が積載トレーラー1bに積載される過程において、第二支持部材6bに載置されて係合される。
積載トレーラー1bの第二支持部材6bは、積載物50が位置決め部5に積載されるときに案内される壁部6mと、支持部材係合部40であって積載物50の上下方向の動きを規制する規制機構部19を備える。接続部材10bは、可動部開口部9aに挿入可能な支持凸部6kと、支持凸部6kの上下方向の下側と可動部9とを結合する締結部20とからなる。
規制機構部19は、積載物50の幅方向の側面、長手方向における前側の面、又は後側の面のいずれかに形成された積載物凹部52と係合して上下方向への移動を規制する状態と、積載物凹部52と係合しない非係合状態とを選択可能である。図15に示すように、締結部20はボルト20aとナット20bからなり、ボルト20aが支持凸部6kの下端部6nと係合する。ナット20bは、可動部9の可動部下側面9fと係合する。
図14〜図17を参照して、規制機構部19をさらに詳細に説明する。なお、規制機構部19は、種々の構成が可能であるが、そのうちの一例について説明する。積載トレーラー1bは、規制機構部19が、基台2において平面方向に延びて形成された規制部材支持部61と、補助部材62とを備える。調整部締結手段63は、第一上側締結部64と、補助部材62に形成された第一下側締結部65を備える。支点部締結手段66は、第二上側締結部67と、補助部材62に形成された第二下側締結部68を備える。
規制部材69は、規制部材支持部61の上下方向の上側にあり、調整部締結手段63と支点部締結手段66は、規制部材69と一体的に移動可能である。支点部締結手段66は、第二上側締結部67と第二下側締結部68が規制部材69を挟む。調整部締結手段63は、規制部材支持部61の所定の位置において、第一上側締結部64と第一下側締結部65が規制部材69を挟む。支点部締結手段66は、規制部材69が上下方向に所定量移動可能な状態で締結されている。規制部材69は、調整部71において調整部締結手段63によって上下方向に昇降して調整される。
規制部材69は、規制部材支持部61の上側にあり、図15、図16に示すようにコの字状の箱型形状である。規制部材69は、上板部69aと下板部69bのそれぞれに第一下側締結部65である固定ボルトが挿入される調整上板穴69cと調整下板穴69dと、第二下側締結部68である固定ボルトが挿入される支点下板穴69eを備える。補助部材62は、規制部材支持部61の下側にあり、補助部材調整穴62aと補助部材支点穴62bを備える。第一下側締結部65である固定ボルトと、第二下側締結部68である固定ボルトは、補助部材62に溶接されている。
支点部70は、第二下側締結部68である固定ボルトに対して、第二上側締結部67であるナットと補助締結部72であるナットとが締結される。補助締結部72であるナットは、第二上側締結部67であるナットのゆるみ止めの役割を果たす。調整部71は、第一下側締結部65である固定ボルトに対して、第一上側締結部64である蝶ナットが締結される。
規制部材69は、調整部71が緩んだ状態で規制部材支持部61に対して移動可能である。移動方向は、支点部70と調整部71とが並んだ方向であり、積載物凹部52に対して挿抜可能な方向である。規制部材69が移動するときは、支点部70と調整部71とが一体的に移動する。規制部材69は、支点部70とは反対側に係合部73を備える。係合部73は弾性部材74を備え、規制部材69が積載物凹部52に挿入されたとき、積載物凹部52と係合する。なお、係合部73が弾性部材74を備える代わりに、積載物凹部52に高さ調整部材75が備えられてもよい。図15、図16は、例として積載物凹部52が高さ調整部材75を備えた例を示している。なお、規制機構部19を構成する各要素は、種々の材料を選択することができるが、強度を要する場合は金属を採用することが望ましい。
<積載トレーラー1bにおける積載物50の積載手順>
次に、図15、図16を参照して、積載トレーラー1bにおける積載物50の積載手順を説明する。積載物50は、積載トレーラー1aと同様、位置決め部5を案内として基台2に積載される。積載物50を昇降させるときは、図16に示すように規制部材69は積載物凹部52から離間させ、規制部材69と積載物凹部52とが干渉しないようにする。このとき、調整部71の調整部締結手段63は締結されていない緩んだ状態である。支点部70と調整部71の締結作業は、規制部材69が積載物凹部52から離間した状態で行われる。従って、ユーザーは、積載物凹部52を含む積載物50の外側で作業できる。
支点部70において、第二上側締結部67と第二下側締結部68は、規制部材69を挟んで固定してしまうのではなく、所定の隙間を空けて規制部材69の可動域を設けておく。支点部70は、支点部締結手段66によって予め締結されおり、積載物50を積載する際に締結作業を行う必要は無い。次に、図15に示すように、規制部材69を係合部73が積載物凹部52と係合する位置まで移動させ、調整部71の第一上側締結部64と第一下側締結部65とを締結する。このとき、調整部71を締結すると支点部70を支点として規制部材69が回転運動を伴って下側に移動し、係合部73(或いは高さ調整部材75を介して)が、積載物凹部52を下側へ押しながら係合する。係合部73又は高さ調整部材75が弾性材によって形成されていると、係合部73は弾性変形を伴って積載物凹部52と係合する。積載物50を基台2から昇降させる場合は、以上説明した手順と逆の手順を行う。
<第二の実施形態の積載トレーラー1bの解決すべき課題と効果>
以上説明したように、第二の実施形態の積載トレーラー1bは、種々の課題を解決しその効果を奏する。積載トレーラー1は、規制の積載物、或いは後から加工を施すことができない積載物を積載したいといったニーズがあり、課題でもある。積載トレーラー1bは、この課題を解決するものである。
図15、図16に示すように、積載トレーラー1bは、第二支持部材6bが規制機構部19を備え、積載物凹部52と係合して上下方向への移動を規制する状態と、積載物凹部52と係合しない非係合状態とを選択可能である。よって、規制機構部19は積載物50に予め形成されている凹部を利用するので積載物50に特別な加工を施す必要が無く、積載物50が上下方向へ移動することを防止できる。
さらに、図14から図17を参照して、規制機構部19の効果を詳細に説明する。図14〜図16に示すように、積載トレーラー1bは、調整部締結手段63が緩んだ状態のとき、規制部材69が支点部70と調整部71が並ぶ方向に沿って移動可能である。調整部締結手段63と支点部締結手段66とは、規制部材69と一体的に移動可能である。よって、規制部材69の係合部73は、積載物凹部52に対して平面方向の移動を伴いながら係合可能である。また、規制部材69は、調整部71において調整部締結手段63によって上下方向に昇降して調整される。つまり、係合部73は、上下方向への移動を伴いながら積載物凹部52に係合する。よって、ユーザーは簡単な操作で積載物50が上下方向へ移動することを防止できる。
さらに、図15、図16に示すように、規制部材69は積載物50の外側へ移動可能なので、支点部70の締結作業を広い空間で行うことができる。また、調整部71は、規制部材69を積載物凹部52に挿入した状態においても積載物凹部52の外側に位置するので、調整部71の締結作業が容易である。また、第一下側締結部65は、補助部材62に溶接されているので、特別の工具を用いることなく第一上側締結部64を締結することができる。以上の作業は、積載トレーラー1bに備えられた要素のみで行うことが可能であり、工具等を準備する必要が無い。
次に、図18を参照して、積載トレーラーユニット30を説明する。積載トレーラーユニット30は、積載トレーラー1aと、積載トレーラー1aに積載可能であって、外形を形成する柱部材51が支持部材6である第一支持部材6aに取り付けられた積載物50を備える。少なくとも一つの位置決め部5において、可動部9と、長手方向案内部7と、幅方向案内部8とは、第一支持部材6aに対応した位置で固定される。積載トレーラー1aに積載物50が積載され、第一支持部材6aが位置決め部5に載置されたとき、第一支持部材6aと可動部9とが接続部材10aによって接続される。
次に、図18を参照して、積載トレーラーユニット30の構成をさらに詳細に説明する。積載トレーラーユニット30は、第一支持部材6aに支持凹部15を備え、平面方向に沿う方向に開口されている。さらに、補助支持部材16は、補助支持凹部17を備え、平面方向に沿う方向に開口されている。支持凹部15と補助支持凹部17とに挿入されたジャッキ21が上下方向に昇降したときに、積載物50は基台2に対して上下方向に昇降する。積載トレーラーユニット30は、種々の積載物50を積載可能である。例えば、積載物50として、プレハブ式ハウス、倉庫、荷物用のケージその他のものを積載可能である。
また、積載トレーラーユニット30は、積載トレーラー1aを構成要素として説明したが、積載トレーラー1bを構成要素としてもよい。その場合は、支持部材6である第二支持部材6bは、あらかじめ基台2に取り付けられ、積載物50が第二支持部材6bに対して載置されることで基台2に積載される。
<積載トレーラーユニット30の解決すべき課題と効果>
以上説明したように、積載トレーラーユニット30は、種々の課題を解決しその効果を奏する。積載トレーラーユニット30は、積載物50が積載トレーラー1の基台2に対して適切な位置に積載されることと、特別な持ち上げ機材を準備することなく、簡易な装置で積載物50を昇降させたいといったニーズと課題がある。
積載トレーラーユニット30は、この課題を解決するものである。積載トレーラーユニット30は、少なくとも一つの位置決め部5において、可動部9が第一支持部材6aに対応した位置で固定されるので、積載物50に適した位置で第一支持部材6aと可動部9とが接続され、積載物50を安定して積載できる。
また、積載トレーラーユニット30は、第一支持部材6aによって積載物50の剛性を上げることができる。また、可動部9が第一支持部材6aに対応した位置で固定されるので、積載物50に適した位置で第一支持部材6aと可動部9とが接続され、積載物50を安定して積載できる。
また、積載トレーラーユニット30は、支持凹部15に挿入されたジャッキ21が上下方向に昇降したときに、基台2に対して積載物50を上下方向に昇降可能である。よって、クレーン或いはフォークリフトのような昇降装置を用いることなく、積載物50を昇降させることができる。
また、支持凹部15は、位置決め部5に接続される第一支持部材6aに備えられているので、例えば、支持凹部15は、積載物50の4箇所の角部に隣接して備えられる。よって、積載物50は、ジャッキ21によってスムーズに昇降させることができる。さらに、積載物50は、補助支持部材16が取り付けられ、補助支持部材16に補助支持凹部17が形成されてもよい。この場合、ジャッキ21を支持凹部15に加えて補助支持凹部17にも使用することにより、よりスムーズに積載物50を昇降させることができる。
<変形例>
なお、基台2は平面形状が略長方形である例を示したがこれに限らない。例えば、楕円形状でも良いし台形形状でもよく、種々の形状を採用することができる。
1 積載トレーラー
1a 積載トレーラー
1b 積載トレーラー
2 基台
3 牽引ユニット
4 タイヤ部
5 位置決め部
6 支持部材
6a 第一支持部材
6b 第二支持部材
6d 支持部材下側面
6h 柱支持部
6j 柱支持部
6k 支持凸部
6m 壁部
7 長手方向案内部
7a 第一レール状部材
7b 第四レール状部材
8 幅方向案内部
8a 第二レール状部材
8b 第三レール状部材
9 可動部
9a 可動部開口部
10、10a、10b 接続部材
11 頭部
11a 第一短径
11b 第一長径
12 ネジ部
12a ネジ頭部
12b 回転つまみ
12c 雄ネジ部
13 調整部
13a 調整ナット
13b 調整機構部
14 支持開口部
14a 第二短径
14b 第二長径
15 支持凹部
16 補助支持部材
16h 補助柱支持部
16j 補助柱支持部
17 補助支持凹部
18 補助連結部材
19 規制機構部
20 締結部
22 結合部材
23 結合部材
30 積載トレーラーユニット
40 支持部材係合部
50 積載物
51 柱部材
52 積載物凹部
C 中心線

Claims (11)

  1. 幅方向に所定の幅を有し、前記幅方向に直交する方向を長手方向としたとき、
    前記長手方向に延びた基台と、
    前記基台の前記長手方向における前側の端部にあって、牽引車に牽引される牽引ユニットと、
    前記基台の前記幅方向及び前記長手方向に直交する方向である上下方向の下側にあって、前記幅方向の中心線に対して互いに等間隔に取り付けられたタイヤ部と、
    前記基台の前記上下方向の上側に形成された位置決め部と、
    前記位置決め部に接続され、積載物を支持する支持部材を備え、
    前記位置決め部と前記支持部材とは複数備えられ、前記幅方向と前記長手方向とに形成される面方向を平面方向としたとき、
    前記位置決め部は、
    前記長手方向に沿う方向に形成された長手方向案内部と、
    前記幅方向に沿う方向に形成された幅方向案内部と、
    前記長手方向案内部、又は前記幅方向案内部に案内される可動部を備え、
    前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とは、いずれか一方が前記基台に固定され、前記平面方向において相対的に移動可能であり、前記上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制され、
    前記可動部は、少なくとも前記上下方向の上側が開放され、前記上下方向に沿って開口された可動部開口部が形成され、前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部とは、前記平面方向において相対的に移動可能であり、前記上下方向において互いに係合して相対的に移動が規制され、
    前記可動部は、前記平面方向において前記可動部と前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とが互いに相対的に移動することにより、前記位置決め部が形成された範囲内で自在に移動可能であり、
    少なくとも一つの前記位置決め部は、所定の位置で、前記可動部と前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部との間と、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部との間で互いに固定可能であり、
    前記支持部材は、
    前記積載物と係合する支持部材係合部と、
    前記位置決め部と接続する接続部材を備え、
    前記支持部材係合部が前記積載物と係合したとき、前記上下方向において前記積載物との相対的な移動が規制され、
    前記平面方向において、前記可動部が前記支持部材に対応した位置にあるとき、前記接続部材は、少なくとも一部が前記可動部開口部に挿入されて前記支持部材と前記可動部とを接続し、前記上下方向において、前記可動部と前記支持部材とは相対的に移動が規制され、
    前記積載物は、前記支持部材係合部に係合されて前記基台に積載されたとき、前記位置決め部によって前記基台に対する前記平面方向の位置が定められ、かつ前記上下方向への移動が規制されることを特徴とする積載トレーラー。
  2. 少なくとも一つの前記位置決め部において、前記可動部と前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とは、前記積載物に対応した前記支持部材の位置に応じて移動した位置で、前記可動部と前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部との間と、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部との間で互いに固定されたことを特徴とする請求項1に記載の積載トレーラー。
  3. 少なくとも一つの前記位置決め部において、前記可動部と前記長手方向案内部と前記幅方向案内部とは、前記積載物に対応した前記支持部材の位置に応じて移動した位置で、前記可動部と前記長手方向案内部又は前記幅方向案内部との間と、前記長手方向案内部と前記幅方向案内部との間で互いに固定される状態と、
    前記可動部と、前記長手方向案内部と、前記幅方向案内部とが相対的に移動可能な状態とを選択可能であることを特徴とする請求項1に記載の積載トレーラー。
  4. 前記長手方向案内部は、2つの部材からなる第一レール状部材によって形成され、前記可動部を挟んで前記幅方向案内部に沿って移動可能であり、
    前記幅方向案内部は、2つの部材からなる第二レール状部材によって形成され、前記長手方向案内部を挟んだ状態で前記基台に固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の積載トレーラー。
  5. 前記幅方向案内部は、2つの部材からなる第三レール状部材によって形成され、前記可動部を挟んで前記長手方向案内部に沿って移動可能であり、
    前記長手方向案内部は、2つの部材からなる第四レール状部材によって形成され、前記幅方向案内部を挟んだ状態で前記基台に固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の積載トレーラー。
  6. 前記支持部材係合部は、前記支持部材に形成され前記積載物の外形を形成する柱部材が取り付けられる柱支持部、又は前記柱支持部に備えられた結合部材であり、
    前記支持部材は、前記基台に接する支持部材下側面に支持開口部を備え、
    前記接続部材は、頭部と、ネジ部と、調整部を備え、
    前記頭部は、平面視にて第一短径と第一長径とを有する楕円形状或いは矩形形状であり、
    前記支持開口部は、平面視にて前記頭部の前記第一短径よりも大きい第二短径と、前記第一長径よりも大きい第二長径を有し、かつ前記第二短径は前記第一長径よりも小さく形成され、
    前記ネジ部は、
    前記上下方向の上側に形成されたネジ頭部と、前記ネジ部と同期回転する回転つまみを備え、
    前記上下方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成され、少なくとも一部が前記可動部開口部に挿入され、
    前記ネジ頭部は、前記ネジ部と回転方向及び前記上下方向とにおいて一体的に移動し、
    前記頭部は、
    前記ネジ頭部に対して前記ネジ部の前記回転方向において係合し、前記ネジ部が回転したときに同じ方向に回転し、前記第一長径が前記第二長径に沿う方向のときに、前記支持開口部に対して前記上下方向に挿抜可能であり、前記第一長径が前記第二長径と交差する方向のときに、前記支持部材下側面と係合して前記上下方向の下側への移動が規制され、
    前記調整部は、
    前記支持部材が前記可動部に装着された状態において、前記可動部の下側であって該可動部を挟んで前記雄ネジ部に取り付けられた調整ナットと、
    前記調整ナットを回転させる調整機構部を備え、
    前記頭部は、前記回転つまみを回転させることにより、前記ネジ頭部を介して前記支持部材下側面と係合し、
    前記ネジ頭部は、前記調整ナットを回転させることにより、前記上下方向に移動して調整され、
    前記ネジ頭部が前記上下方向の下側に向かって移動する力が生じたときに、前記頭部を介して前記支持部材が前記基台に押しつけられる方向に力が生じることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の積載トレーラー。
  7. 前記支持部材は、前記積載物が前記位置決め部に接続されたときに、前記積載物の外側に向かって前記平面方向に沿う方向に開口する支持凹部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の積載トレーラー。
  8. 前記長手方向又は前記幅方向において、前記支持部材と前記支持部材との間にあって、前記柱部材と前記柱部材とをつなぐ補助支持部材を備え、
    前記補助支持部材は、前記積載物の外側に向かって前記平面方向に沿う方向に開口する補助支持凹部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の積載トレーラー。
  9. 前記積載物の前記柱部材の少なくとも一部を覆い、前記支持部材と前記補助支持部材、或いは前記支持部材と前記支持部材とを連結する補助連結部材を備えたことを特徴とする請求項8に記載の積載トレーラー。
  10. 前記支持部材は、
    前記積載物が前記位置決め部に積載されるときに案内される壁部と、
    前記支持部材係合部であって、前記積載物の前記上下方向の動きを規制する規制機構部を備え、
    前記接続部材は、
    前記可動部開口部に挿入可能な支持凸部と、
    前記支持凸部の前記上下方向の下側と前記可動部とを結合する締結部とからなり、
    前記規制機構部は、
    前記積載物の前記幅方向の側面、前記長手方向における前側の側面、又は後側の側面のいずれかに形成された積載物凹部と係合して前記上下方向への移動を規制する状態と、前記積載物凹部と係合しない非係合状態とを選択可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の積載トレーラー。
  11. 請求項6から9のいずれかに記載の積載トレーラーと、
    前記積載トレーラーに積載可能であって、外形を形成する前記柱部材が前記支持部材に取り付けられた前記積載物を備え、
    少なくとも一つの前記位置決め部において、前記可動部と、前記長手方向案内部と、前記幅方向案内部とは、前記支持部材に対応した位置で固定され、
    前記積載トレーラーに前記積載物が積載され、前記支持部材が前記位置決め部に載置されたとき、前記支持部材と前記可動部とが前記接続部材によって接続されることを特徴とする積載トレーラーユニット。

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