JP2020199966A - 船外機の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンカバーの外観を損ねず、エンジン不調を起こすことなく、動物によるエンジンカバーに対する営巣を防止する。【解決手段】エンジン(11)を収容するエンジン室(29)と、エンジン室に外気を導入する外気導入室(39)と、が形成されたエンジンカバー(12)を備える船外機(1)の吸気構造であり、外気導入室がエンジンカバー内に外気を取り込む取込口(33)に連なると共にエンジン室への入口となる吸気口(38)に連なっており、外気導入室の取込口よりも下流に営巣防止具(41)が配置される構成にした。【選択図】図5

Description

本発明は、船外機の吸気構造に関する。
船外機にはエンジンを覆うエンジンカバーが設けられており、船外機が長時間放置されている間に動物によってエンジンカバーの内側に営巣される場合がある。野鳥によってエンジンカバーに営巣されることが多く、エンジンカバー内のエンジン室に巣が吸い込まれるとエンジンに不具合が生じる恐れがある。エンジンカバーの営巣対策として、エンジンカバー外面に開口した外気の取込口に複数のリブを設けて、複数のリブによって取込口からエンジンカバー内への動物の侵入を防止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−159378号公報
特許文献1に記載の船外機では、動物によるエンジンカバーに対する営巣を防止することができるが、エンジンカバーの取込口からリブが外部に露出しているため、リブがエンジンカバーの外観に与える影響が大きい。また、リブに付着した水滴は流れ落ち難く、エンジンカバー内に水滴が吸い込まれ易くなって、エンジン不調の原因になる恐れがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、エンジンカバーの外観を損ねず、エンジン不調を起こすことなく、動物によるエンジンカバーに対する営巣を防止することができる船外機の吸気構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様の船外機の吸気構造は、エンジンを収容するエンジン室と、前記エンジン室に外気を導入する外気導入路と、が形成されたエンジンカバーを備える船外機の吸気構造であって、前記外気導入路が前記エンジンカバー内に外気を取り込む取込口に連なると共に前記エンジン室への入口となる吸気口に連なっており、前記外気導入路の前記取込口よりも下流に営巣防止具が配置されていることで上記課題を解決する。
本発明の一態様の船外機の吸気構造によれば、営巣防止具によって取込口から吸気口に向かう動物の侵入が抑えられて、動物によってエンジンカバー内に営巣されることが防止される。よって、船外機の保全に関するユーザの負担が軽減される。また、営巣防止具が取組口から外部に露出することがなく、営巣防止具がエンジンカバーの外観に大きな影響を与えることがない。さらに、取込口に障害物が設けられないため、障害物に付着した水分が外気導入路を通じてエンジンに吸入されることが防止される。
本実施例の船外機の側面図である。 比較例のエンジンカバーの斜視図である。 本実施例のアッパーカバーの斜視図である。 本実施例の営巣防止具の斜視図である。 本実施例の船外機の吸気構造の断面図である。 変形例のアッパーカバーの斜視図である。 変形例の船外機の吸気構造の断面図である。
本発明の一態様の船外機の吸気構造は、エンジンカバー内にエンジンを収容するエンジン室とエンジン室に外気を導入する外気導入室(外気導入路)が形成されている。外気導入室は外気を取り込む取込口とエンジン室への入口となる吸気口を連ねている。この外気導入室に営巣防止具が配置され、取込口から吸気口に向かう動物に営巣防止具が触れることで動物の侵入が抑えられる。また、外気導入室の取込口よりも下流に営巣防止具が配置されることで、外部に営巣防止具が露出することがなく、営巣防止具がエンジンカバーの外観に大きな影響を与えることがない。よって、外観を損ねることなく、動物によるエンジンカバー内の営巣を防止することができる。また、取込口に障害物を設けて営巣防止する場合のように、障害物に付着した水分が外気導入室を通じてエンジンに吸入されることがない。
以下、本実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施例の船外機の側面図である。図2は、比較例のエンジンカバーの斜視図である。図1では、説明の便宜上、アッパーカバーを破断した状態を示している。なお、以下の図においては、船外機前方を矢印FR、船外機後方を矢印RE、船外機左方を矢印L、船外機右方を矢印Rによってそれぞれ示している。
図1に示すように、船外機1は、船舶の船尾等に着脱可能に取り付けられて使用され、エンジン11の駆動力をプロペラ16に伝えて船舶に推進力を発生させている。船外機1の外殻は、エンジン11等を収容したエンジンカバー12と、エンジンカバー12から下方に延びるシャフトハウジング13と、シャフトハウジング13の下部に設けたギヤケース14とによって形成されている。シャフトハウジング13の外面には、船体に対して船外機1を揺動可能に取り付ける取付ブラケット15が設けられている。ギヤケース14には複数のフィンが設けられたプロペラ16が取り付けられている。
エンジンカバー12は、アッパーカバー17とロアカバー18によって上下に分割可能に形成されている。アッパーカバー17は下面を開放したドーム状に形成され、ロアカバー18は上面を開放した箱状に形成されており、アッパーカバー17とロアカバー18によってエンジン室29が形成されている。エンジン室29には、エンジン11と共に吸排気装置や燃料供給装置等の各種補機類が収容されている。アッパーカバー17にはエンジン室29の上方に外気導入室(外気導入路)39が形成されており、外気導入室39を通じてエンジンカバー12の外部からエンジン室29に外気が導入される。
エンジン室29内には、船外機1の前方から後方に向かってクランクケース21、シリンダブロック22、シリンダヘッド23が配置されている。シリンダヘッド23にはインテークマニホールド24を介してエンジン室29内の前側のエアダクト25から空気が取り入れられる。このエアダクト25の途中には、エアダクト25から取り込まれた空気の流量を制御するスロットルボディ26が設けられている。このように、エンジン室29内の空気がエアダクト25からエンジン11に取り込まれて、エンジン室29内が負圧になることで、外気導入室39からエンジン室29に外気が導入される。
シャフトハウジング13内には、エンジン11のクランクシャフト(不図示)に連結したドライブシャフト(不図示)が縦向きに収容されている。ギヤケース14にはドライブシャフトに連結したプロペラシャフト(不図示)が横向きに収容されている。プロペラシャフトはギヤケース14から後方に突出しており、ギヤケース14の突出部分にプロペラ16が取り付けられている。ドライブシャフトとプロペラシャフトの連結ギヤによって、ドライブシャフトの縦軸回りの回転がプロペラシャフトの横軸回りの回転に変換されて、エンジン11の動力が船舶の推進力に変換される。
このような船外機1のエンジンカバー12の内側は、外部から目に付き難く、野鳥等の動物にとって営巣に適した場所になっている。このため、船外機1が長期間放置されていると、エンジンカバー12の内側に動物が侵入して、動物によってエンジンカバー12内に巣が作られる場合がある。エンジンカバー12の営巣対策としては、エンジンカバー12への動物の侵入経路に障害物を設ける構成が考えられる。しかしながら、動物はエンジンカバー12の吸気通路を通じてカバー内に侵入するため、吸気通路に障害物を設ける際にエンジン11の動作に与える影響やエンジンカバー12の外観に与える影響も考慮しなければならない。
例えば、図2に示すように、比較例の船外機にはエンジンカバー61の上部に外気導入室62が形成されており、外気導入室62の上流側が外気の取込口63に連なっている。この取込口63にルーバー64が設けられて、ルーバー64によってエンジンカバー61の内側への動物の侵入が防止されている。ルーバー64は、その構造上、表面に水分が留まり易く、ルーバー64に付着した水分が流れ落ち難い。このため、ルーバー64に付着した水分が外気と共にエンジンカバー61の内側に取り込まれて、エンジン内に水分が吸入されるとエンジン不調の原因になる場合がある。
また、取込口63はエンジンカバー61を把持するためのハンドルとしても機能している。このため、取込口63のルーバー64にユーザの手が当たって破損しないように、ルーバー64の断面積を大きくして強度が高められている。ルーバー64は外気の通気抵抗(吸気抵抗)になるため、取込口63を大きくして外気の取込量を増やす必要がある。このため、エンジンカバー61に対する取込口63の占める割合が大きくなり、ルーバー64が目立ってエンジンカバー61のデザインが制限される。エンジンカバー61は船外機の外観において重要であり、取込口63の面積や形状等は船外機の外観に大きな影響を及ぼして商品価値を低下させる恐れがある。
そこで、本件発明者は、エンジンカバー12の内側においてエンジン室29に外気が入り込む吸気口38が動物の営巣に適した場所である点に着目し、外気導入室39の取込口33よりも下流の吸気口38付近に営巣防止具41を配置している(図1参照)。これにより、営巣防止具41の水分の付着が抑えられて、水分の吸入に起因したエンジン不調が防止される。また、ユーザの手が当たらない位置に営巣防止具41が配置されるため、営巣防止具41の断面積を大きく形成する必要がない。よって、取込口33の面積を大きくする必要がなく、取込口33や営巣防止具41によって船外機1の外観が損なわれることがない。
以下、図3から図5を参照して船外機の吸気構造について説明する。図3は、本実施例のアッパーカバーの斜視図である。図4は、本実施例の営巣防止具の斜視図である。図5は、本実施例の船外機の吸気構造の断面図である。
図3に示すように、アッパーカバー17は、アッパーカバー本体31の上側後半部にトップカバー32を取り付けて形成されている。アッパーカバー本体31の上側後半部は段状に陥没しており、この陥没部分がトップカバー32によって覆われることで、アッパーカバー本体31とトップカバー32が外観上一体化されている。トップカバー32の後端側は切り欠かれており、トップカバー32の切り欠きによってエンジンカバー12に外気を取り込む取込口33が形成されている。エンジンカバー12に形成された取込口33によって、ユーザがエンジンカバー12を把持可能なハンドル34が形成されている。
アッパーカバー本体31の内側はエンジン11を収容するエンジン室29(図1参照)になっており、エンジン室29の上方空間はエンジン室29に外気を導入する外気導入室39になっている。このように、アッパーカバー本体31にトップカバー32を取り付けることで外気導入室39が形成されている。外気導入室39では、アッパーカバー本体31の陥没部分の底面35から吸気筒36が突出しており、この吸気筒36の後方には底面35から後壁37が突出している。アッパーカバー本体31には、吸気筒36によってエンジン室29への外気の入口となる吸気口38が形成されている。
外気導入室39は、取込口33に連なると共に吸気口38に連なっており、取込口33から取り込んだ外気を、吸気口38を通じてエンジン室29に導入する外気導入路になっている。外気導入室39には、営巣に適した吸気口38への動物の侵入を防止するように、取込口33よりも下流で吸気口38の上方に樹脂製の営巣防止具41が配置されている。より具体的には、吸気口38に対向するトップカバー32(アッパーカバー17)の天面に営巣防止具41が固定されている。営巣防止具41によって外気の通り道を十分に確保した状態で動物の進入をガードする障害物が外気導入室39に形成されている。
図4に示すように、営巣防止具41は、線状の閉ループ構造を有しており、平面視長方形状のプレート部42と、プレート部42の四隅から下方に延出する4本のアーム部43と、各アーム部43の下端に固定された閉ループ部44とによって形成されている。プレート部42の上面は接着面になっており、両面テープ等を介してトップカバー32(図5参照)の天面に固定される。4本のアーム部43は、吸気口38の上端から上方に離間した高さ位置に閉ループ部44を位置付けている。各アーム部43は、外気導入室39における通気抵抗が大きくならないように細幅に形成されている。
閉ループ部44は、吸気口38よりも小さな矩形ループ状に形成されている。閉ループ部44は、吸気口38の上方空間に位置付けられており、吸気口38への動物の侵入経路の障害物になっている(図5参照)。閉ループ部44が吸気口38の外縁に沿って形成されているため、閉ループ部44によって吸気口38への動物の侵入が全周に亘ってガードされている。閉ループ部44は、外気導入室39における通気抵抗が大きくならないように細幅に形成されている。
また、営巣防止具41が吸気口38の上方に配置されているため、営巣防止具41にユーザの手等による外力が及ぶことがない。対象とする動物の中で、特に、野鳥等は羽に物が接触することを嫌うため、閉ループ部44が野鳥の羽に接触可能な形状であればよく、営巣防止具41には高い強度が不要である。このため、アーム部43及び閉ループ部44を細幅に形成して、外気導入室39内における営巣防止具41の通気抵抗を抑えることができる。また、営巣防止具41全体を樹脂によって形成して、営巣防止具41の製造コストを低減すると共に軽量化を図ることができる。
なお、本実施例では、営巣防止具41が両面テープによってトップカバー32の天面に固定される構成にしたが、営巣防止具41の固定方法は特に限定されない。営巣防止具41は、トップカバー32の天面に接着剤によって接着されてもよいし、トップカバー32の天面にネジ止めされてもよい。また、営巣防止具41が樹脂材料によって形成される構成にしたが、営巣防止具41の材料は特に限定されず、営巣防止具41は金属材料によって形成されてもよい。例えば、アーム部43及び閉ループ部44が針金等によって形成されて、営巣防止具41の通気抵抗がさらに抑えられる構成にしてもよい。
図5に示すように、エンジンカバー12(アッパーカバー17)の取込口33から外気が取り込まれると、外気導入室39内を通じて吸気口38に外気が吸入される。吸気口38の上方空間には営巣防止具41の閉ループ部44が存在しているが、閉ループ部44が線状に形成されているため、閉ループ部44によって外気の流れが大きく阻害されることがない。外気導入室39を通じて取込口33から吸気口38にスムーズに外気が導入されるため、エンジンカバー12における取込口33が占める割合を小さくできる。よって、取込口33がエンジンカバー12の外観に与える影響を抑えることができる。
また、エンジンカバー12の外側からは営巣防止具41が視認することができないため、取込口33にルーバー等の障害物を設ける構成のように、障害物が目立つことでエンジンカバー12の外観が損なわれることがない。このように、エンジンカバー12の外面を全体的に滑らかな曲面によって形成してデザイン性を高めることができる。なお、エンジンカバー12の取込口33付近は曲面にはならないが、上記したようにエンジンカバー12に対する取込口33の占める割合が小さくなることで、エンジンカバー12の外面から取込口33を目立ち難くすることができる。
エンジンカバー12の天面に営巣防止具41が固定されており、営巣防止具41の閉ループ部44が吸気口38の上方空間に位置付けられている。この場合、閉ループ部44と吸気筒36の上端の間隔及び閉ループ部44とエンジンカバー12(トップカバー32)の天面の間隔は、動物が通り抜けることができない程度の大きさに形成される。また、閉ループ部44が吸気筒36に沿って延在しているため、吸気口38に対する全方位からの動物の侵入が閉ループ部44によってガードされる。これにより、動物によって吸気口38に営巣されることがなく、営巣によるエンジン不調を防止することができる。
以上のように、本実施例によれば、営巣防止具41によって取込口33から吸気口38に向かう動物の侵入が抑えられ、動物によってエンジンカバー12内に営巣されることが防止される。よって、船外機1の保全に関するユーザの負担が軽減される。また、営巣防止具41が取込口33から外部に露出することがなく、営巣防止具41がエンジンカバー12の外観に大きな影響を与えることがない。さらに、取込口33に障害物が設けられないため、障害物に付着した水分が外気導入室39を通じてエンジン11に吸入されることがなく、水分の吸入に起因したエンジン不調が防止される。
なお、本実施例によれば、トップカバー32の天面に営巣防止具41を固定する構成にしたが、この構成に限定されない。図6及び図7の変形例に示すように、アッパーカバー本体31の吸気筒36から上方に突出した一対のボス55に営巣防止具51が固定されてもよい。この場合、営巣防止具51は、矩形ループ状の閉ループ部52と、閉ループ部52の両端に設けられた一対の取付部53と、閉ループ部52の内側を4分割する十字部54とによって形成されている。営巣防止具51は、取付部53がボス55にネジ止めされることで、吸気口38の上方空間に支持される。これにより、営巣防止具51の閉ループ部52及び十字部54によって、吸気口38への動物の侵入がガードされている。
このような構成でも、本実施例と同様に、動物によってエンジンカバー12内に営巣されることが防止される。また、営巣防止具51がエンジンカバー12の外観に大きな影響を与えることがなく、さらに水分の吸入に起因したエンジン不調を防止することができる。なお、変形例においては、営巣防止具51が一対のボス55にネジ止めされる構成にしたが、営巣防止具51の固定方法は特に限定されない。営巣防止具51は、一対のボス55に両面テープで固定されてもよいし、一対のボス55に接着剤によって接着されてもよい。
なお、本実施例では、外気導入路として外気導入室39を例示したが、この構成に限定されない。外気導入路はエンジン室29に外気を導入可能であればよく、例えばエアダクトや吸気通路によって構成されてもよい。
また、本実施例では、吸気口38の上方に営巣防止具41を配置する構成にしたが、この構成に限定されない。営巣防止具41は、外気導入路の取込口33よりも下流に配置されていればよく、例えば、取込口33と吸気口38の中間位置に配置されていてもよい。
また、本実施例では、営巣防止具41が線状の閉ループ構造を有する構成にしたが、営巣防止具41の形状は特に限定されない。営巣防止具41は、通気抵抗が少なく、野鳥等の動物の営巣活動の邪魔になり易い形状であればよい。この場合、営巣防止具41が外部から視認できないため、営巣防止具41に対するデザイン面の考慮は不要である。このように、営巣防止具41は、通気抵抗の増加を防ぎつつ、動物による営巣活動の妨げとなる形状であればよい。
また、本実施例では、営巣防止具41が吸気口38よりも小さな閉ループ部44を有する構成にしたが、動物による営巣活動を妨げることができれば、吸気口38よりも大きな閉ループ部44を有してもよい。
また、本実施例では、アッパーカバー本体31とトップカバー32が別体に形成される構成にしたが、この構成に限定されない。アッパーカバー17とトップカバー32が一体的に形成されていてもよい。
また、本実施例では、アッパーカバー17に営巣防止具41が配置される構成にしたが、この構成に限定されない。外気導入路の形状によっては、ロアカバー18やアッパーカバー17とは別体で営巣防止具41が配置されてもよい。
以上の通り、本実施例の船外機(1)の吸気構造は、エンジン(11)を収容するエンジン室(29)と、エンジン室に外気を導入する外気導入路(外気導入室39)と、が形成されたエンジンカバー(12)を備える船外機の吸気構造であって、外気導入路がエンジンカバーに外気を取り込む取込口(33)に連なると共にエンジン室への入口となる吸気口(38)に連なっており、外気導入路の取込口よりも下流に営巣防止具(41)が配置されている。この構成によれば、営巣防止具によって取込口から吸気口に向かう動物の侵入が抑えられて、動物によってエンジンカバー内に営巣されることが防止される。よって、船外機の保全に関するユーザの負担が軽減される。また、営巣防止具が取組口から外部に露出することがなく、営巣防止具がエンジンカバーの外観に大きな影響を与えることがない。さらに、取込口に障害物が設けられないため、障害物に付着した水分が外気導入路を通じてエンジンに吸入されることが防止される。
本実施例の船外機の吸気構造において、エンジンカバーにはエンジン室の上方に外気導入路が形成されており、営巣防止具が吸気口の上方に配置されている。この構成によれば、営巣に適した吸気口への動物の侵入を防止できる。
本実施例の船外機の吸気構造において、営巣防止具が吸気口に対向するエンジンカバーの天面に固定されている。この構成によれば、エンジンカバーの天面に固定した営巣防止具によって吸気口への動物の侵入を防止できる。
本実施例の船外機の吸気構造において、営巣防止具(51)が吸気口を形成する吸気筒(36)から上方に突出したボス(55)に固定されている。この構成によれば、吸気口の吸気筒のボスに固定した営巣防止具によって吸気口への動物の侵入を防止できる。
本実施例の船外機の吸気構造において、エンジンカバーがアッパーカバー(17)とロアカバー(18)に分割可能に形成され、営巣防止具がアッパーカバーに配置されている。この構成によれば、簡易な構成でエンジンカバーに営巣防止具を配置できる。
本実施例の船外機の吸気構造において、営巣防止具が線状の閉ループ構造を有している。この構成によれば、閉ループ部が吸気口の外縁に沿って形成されているため、閉ループ部によって吸気口への動物の侵入が全周に亘って防止される。営巣防止具が線状に形成されるため、通気抵抗を減らしてエンジンの動力性能に対する影響を抑えることができる。
本実施例の船外機の吸気構造において、エンジンカバーには取込口によってエンジンカバーを把持可能なハンドルが形成されており、営巣防止具が外気導入路の吸気口側に配置されている。この構成によれば、ユーザの手等による外力が営巣防止具に及ばないため、営巣防止具は最低限の強度を有していればよい。よって、営巣防止具の形状が強度に制限されることがなく、営巣防止具の通気抵抗を最低限に抑えた形状に形成できる。また、営巣防止具を樹脂材料で形成して、営巣防止具の製造コストを低減すると共に軽量化を実現できる。さらに、取込口を把持したエンジンカバーの脱着作業の作業性に影響を与えることがない。
なお、本実施例を説明したが、他の実施例として、上記実施例及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
1 :船外機
11 :エンジン
12 :エンジンカバー
17 :アッパーカバー
18 :ロアカバー
29 :エンジン室
33 :取込口
34 :ハンドル
36 :吸気筒
38 :吸気口
39 :外気導入室(外気導入路)
41 :営巣防止具
51 :営巣防止具
55 :ボス

Claims (7)

  1. エンジンを収容するエンジン室と、前記エンジン室に外気を導入する外気導入路と、が形成されたエンジンカバーを備える船外機の吸気構造であって、
    前記外気導入路が前記エンジンカバー内に外気を取り込む取込口に連なると共に前記エンジン室への入口となる吸気口に連なっており、前記外気導入路の前記取込口よりも下流に営巣防止具が配置されていることを特徴とする船外機の吸気構造。
  2. 前記エンジンカバーには前記エンジン室の上方に前記外気導入路が形成されており、
    前記営巣防止具が前記吸気口の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の船外機の吸気構造。
  3. 前記営巣防止具が前記吸気口に対向する前記エンジンカバーの天面に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の船外機の吸気構造。
  4. 前記営巣防止具が前記吸気口を形成する吸気筒から上方に突出したボスに固定されていることを特徴とする請求項2に記載の船外機の吸気構造。
  5. 前記エンジンカバーがアッパーカバーとロアカバーに分割可能に形成され、
    前記営巣防止具が前記アッパーカバーに配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の船外機の吸気構造。
  6. 前記営巣防止具が線状の閉ループ構造を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の船外機の吸気構造。
  7. 前記エンジンカバーには前記取込口によって前記エンジンカバーを把持可能なハンドルが形成されており、
    前記営巣防止具が前記外気導入路の吸気口側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の船外機の吸気構造。
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