JP2020199947A - カップホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】リッドの閉じられたスペースを有効利用することのできるカップホルダを提供すること。【解決手段】凹状のホルダ部10と、ホルダ部10の周囲に取り付くベゼル20と、ホルダ部10を開け閉め可能なリッド30と、を有するカップホルダ1である。リッド30が、ホルダ部10を外部に対して開放する開位置と、ホルダ部10を外部に対して閉鎖する閉位置P2と、の間を移動可能とされ、閉位置P2では、その周囲を取り囲むベゼル20よりも低い位置に配置されてベゼル20との間で凹状のトレー面を成す。【選択図】図1

Description

本発明は、カップホルダに関する。詳しくは、凹状のホルダ部と、ホルダ部の周囲に取り付くベゼルと、ホルダ部を開け閉め可能なリッドと、を有するカップホルダに関する。
特許文献1には、自動車のアームレストに開閉式のリッドの付いたカップホルダが設けられた構成が開示されている。上記カップホルダは、リッドを開けることで凹状のホルダ部が外部に露出し、リッドを閉じることでホルダ部が周囲の一般面と面一状にカバーされる構成とされる。
特開平10−297338号公報
上記従来技術では、リッドの閉じられたスペースが有効利用されていない。そこで、本発明は、リッドの閉じられたスペースを有効利用することのできるカップホルダを提供する。
上記課題を解決するために、本発明のカップホルダは次の手段をとる。
すなわち、本発明のカップホルダは、凹状のホルダ部と、ホルダ部の周囲に取り付くベゼルと、ホルダ部を開け閉め可能なリッドと、を有するカップホルダである。リッドが、ホルダ部を外部に対して開放する開位置と、ホルダ部を外部に対して閉鎖する閉位置と、の間を移動可能とされ、閉位置では、その周囲を取り囲むベゼルよりも低い位置に配置されてベゼルとの間で凹状のトレー面を成す。
上記構成によれば、リッドが閉じられた際、リッドと周囲のベゼルとによって凹状のトレー面を形成することができる。それにより、リッドの閉じられたスペースを有効利用することができる。
また、本発明のカップホルダは、更に次のように構成されていても良い。リッドが、上向きに開かれる観音開き式の2枚の回転板から成る。2枚の回転板は、互いに面一状に並んでホルダ部を閉じる状態を閉位置とする構成とされ、かつ、互いの隣り合う少なくとも一方の縁部に相手側の縁部との間を空ける上向き開口形状の第1開口部を有する。
上記構成によれば、リッドが閉じられた際、2枚の回転板の間に形成される第1開口部を、上方から物を差し込んだり開け閉め操作時に指を差し込むための差込口として有効利用することができる。
また、本発明のカップホルダは、更に次のように構成されていても良い。2枚の回転板のうちのいずれかが、第1開口部の底面を成す底板部を有する。
上記構成によれば、第1開口部にスマートフォン等の板状の部材を比較的浅く差し込んで立て掛けることができる。
また、本発明のカップホルダは、更に次のように構成されていても良い。2枚の回転板のうちの少なくともいずれかは、ベゼルの枠内で立板状に開かれた状態を開位置とする構成とされ、かつ、ベゼルとの間に板状の部材を上方から差し込んで立て掛けることの可能な第2開口部を有する。
上記構成によれば、2枚の回転板のうちの少なくともいずれかを開いた時のベゼルとの間のスペースを、板状の部材を上方から差し込んで立て掛けることの可能な第2開口部として更に有効に利用することができる。
また、本発明のカップホルダは、更に次のように構成されていても良い。第2開口部のベゼルの内周面と繋がる底面が、第2開口部を形成する回転板の回転中心の周りに湾曲した凹湾曲面形状とされる。
上記構成によれば、第2開口部に板状の部材を差し込んだ状態から、回転板を閉じることで、板状の部材を凹湾曲面状の底面に沿って滑らせながら回転板上へと倒し込むことができる。したがって、第2開口部に板状の部材を差し込んだ状態からであっても、回転板をつかえさせることなくスムーズに閉じることが可能となる。
第1の実施形態に係るカップホルダの概略構成を表した斜視図である。 トレー上に電子端末を差し込んで立て掛けた状態を表した斜視図である。 ホルダ部を開放した状態を表した斜視図である。 開いたリッドとベゼルとの間の開口部に電子端末を立て掛けた状態を表した斜視図である。 リッドの開閉構造を拡大して表した斜視図である。 図5を反対側から見た斜視図である。 リッドを開いた状態を表した斜視図である。 図7を反対側から見た斜視図である。 図2のIX−IX線断面図である。 図4のX−X線断面図である。 図10のXI部拡大図である。 図11からリッドが電子端末と共に閉位置へと倒される動作を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(カップホルダ1の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るカップホルダ1の構成について、図1〜図12を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るカップホルダ1は、自動車のリヤシートのセンタアームレスト100に適用されている。上記センタアームレスト100は、上記リヤシートのシートバックの中央席部分から前倒しされて水平展開される構成とされる。上記カップホルダ1は、上記センタアームレスト100の水平展開されて上向きとなる天板面部の先端側部分に設けられている。
具体的には、カップホルダ1は、図3〜図4に示すように、左右一対の受入口11を備えたホルダ部10と、ホルダ部10の周囲に取り付くベゼル20と、ホルダ部10を開け閉め可能なリッド30と、を有する。これらホルダ部10、ベゼル20、及びリッド30は、それぞれ、インジェクション成形された樹脂部品により構成されている。上記リッド30は、手動操作により、ホルダ部10を外部に対して開放する開位置P1(図3〜図4参照)と、ホルダ部10を外部に対して閉鎖する閉位置P2(図1〜図2参照)と、に切り換え可能とされる。
上記リッド30は、図1〜図2に示す閉位置P2では、その周囲を取り囲むベゼル20よりも低い位置でホルダ部10を閉鎖する構成とされる(図9参照)。それにより、リッド30は、上記閉位置P2では、その周囲を取り囲むベゼル20との間で凹状のトレー面を形成する構成とされる。したがって、図1に示すように、上記トレー面を成すリッド30上に、スマートフォンやタブレット端末等の電子端末Mを置いたり、他の様々な小物を置いたりすることができる。
また、図2に示すように、上記リッド30は、上記閉位置P2では、リッド30を構成する2枚の回転板31,32の間に、上記タブレット端末等の板状の電子端末Mを上方から差し込むことのできる第1開口部S1が形成される構成とされる。したがって、上記リッド30に形成された第1開口部S1内に、上記電子端末M等の板状の部材を上方から差し込んで立て掛けることもできる。
上記リッド30は、図3〜図4に示す開位置P1では、上記2枚の回転板31,32が互いに上向きに観音開き状に開かれてホルダ部10を開放する構成とされる。したがって、図3に示すように、上記リッド30が開かれたホルダ部10の各受入口11にペットボトル等の飲物容器Cを上方から差し込むことで、同飲物容器Cを各受入口11内に差し込んだ状態に保持することができる。
また、図4に示すように、上記リッド30は、上記開位置P1では、起立状に開かれた各回転板31,32とこれらを取り囲むベゼル20の前後側の各内周面との間に、上記タブレット端末等の板状の電子端末Mを上方から差し込むことのできる第2開口部S2が形成される構成とされる。したがって、上記前後2箇所に形成された各第2開口部S2内に、電子端末M等の板状の部材を上方から差し込んで立て掛けることもできる。ここで、上記電子端末Mが、本発明の「板状の部材」に相当する。
(カップホルダ1の各部の構成について)
以下、上記カップホルダ1の各部の具体的な構成について詳しく説明する。
(ホルダ部10の構成について)
図3に示すように、ホルダ部10は、左右方向に長尺な略板形状の部材から成る。詳しくは、上記ホルダ部10は、その左右2箇所に、下方へ略円筒状に延びる形に貫通した受入口11が形成された構成とされる。また、上記ホルダ部10は、その左右の受入口11間を仕切る中央の壁部に、両受入口11間を並び方向に連通させる上向き開口形状の連通口12が形成された構成とされる。
(ベゼル20の構成について)
ベゼル20は、図3〜図4及び図10に示すように、上向きに開口する略容器形状の部材から成る。詳しくは、上記ベゼル20は、その容器内にセットされたホルダ部10の各受入口11を底側から覆う底板部21と、底板部21の周縁部から立ち上がってホルダ部10の周囲に取り付く周囲側板部22と、周囲側板部22の立ち上がった先の縁部から外周側へフランジ状に張り出すフランジ部23と、を有する形状とされる。
上記ベゼル20は、後述するリッド30の各回転板31,32が閉位置P2にある状態では、その周囲側板部22が各回転板31,32よりも高い位置まで延び出す形状とされる。上記ベゼル20は、前出のセンタアームレスト100内に埋め込まれた状態にセットされている。詳しくは、上記ベゼル20は、そのフランジ部23がセンタアームレスト100の天板面部と面一状を成す位置までセンタアームレスト100内に埋め込まれた状態にセットされている。
(リッド30の構成について)
リッド30は、図5〜図8に示すように、ベゼル20の容器内に取り付けられた前後2枚の回転板31,32と、これら2枚の回転板31,32の回転を連動させるリンク機構33と、を有する。各回転板31,32は、それぞれ、左右方向に延びる回転軸31A,32Aにより、ベゼル20の左右の周囲側板部22に回転可能なように連結されている。
各回転軸31A,32Aは、それぞれ、各回転板31,32と一体に結合され、各回転板31,32と一体的となってベゼル20に対して回転する構成とされる。上記連結により、各回転板31,32は、図5に示すように、互いに面一状を成してホルダ部10を閉鎖する閉位置P2と、図7に示すように互いに上向きに観音開き状に開かれてホルダ部10を開放する開位置P1と、の間で回転することのできる構成とされる。
詳しくは、図5に示すように、前側の回転板31の回転軸31Aは、同回転板31の閉位置P2における前後方向の中央部と前端部との間の天板下側の領域に回転中心を備えた構成とされる。上記構成により、前側の回転板31は、図5に示す閉位置P2から図7に示す起立状の開位置P1へと開かれることにより、ベゼル20の前側の周囲側板部22との間に前出の第2開口部S2を形成した状態となる。
また、後側の回転板32の回転軸32Aは、同回転板32の閉位置P2における前後方向の中央部と後端部との間の天板下側の領域に回転中心を備えた構成とされる。上記構成により、後側の回転板32も、図5に示す閉位置P2から図7に示す起立状の開位置P1へと開かれることにより、ベゼル20の後側の周囲側板部22との間に第2開口部S2を形成した状態となる。
したがって、図4及び図10に示すように、上記形成された各第2開口部S2に上方から電子端末M等の板状の部材を差し込んで立て掛けることができる。各第2開口部S2内に差し込まれた電子端末M等の板状の部材は、ベゼル20の底板部21上の前側の周囲側板部22或いは後側の周囲側板部22との角面である各底角面21A上に底付いて係止される。ここで、上記各底角面21Aが、それぞれ、本発明の「底面」に相当する。
図10に示すように、上記電子端末M等の板状の部材が底付く前側の第2開口部S2の底面を成す底角面21Aは、底板部21と前側の周囲側板部22との間を、前側の回転板31の回転軸31Aの中心周りに湾曲した凹湾曲面形状で繋ぐ形状とされる。また、後側の第2開口部S2の底面を成す底角面21Aも、底板部21と後側の周囲側板部22との間を、後側の回転板32の回転軸32Aの中心周りに湾曲した凹湾曲面形状で繋ぐ形状とされる。ここで、図11には、後側の底角面21Aに電子端末M等の板状の部材が底付いた状態が拡大して示されている。
上記構成により、電子端末M等の板状の部材は、例えば後側の第2開口部S2内に差し込まれた状態から、後側の回転板32が閉じられるように操作されたとしても、次のように第2開口部S2からスムーズに上方へと抜け出せるようになっている。すなわち、図12に示すように、上記電子端末M等の板状の部材が第2開口部S2内に差し込まれた状態から、後側の回転板32が回転軸32Aを中心に閉じられる方向に回されると、この後側の回転板32の下端部により電子端末M等の板状の部材の下端部が後方へと押される。
それにより、電子端末M等の板状の部材は、その上端部が後側の回転板32に凭れ掛かるように倒れ込みながら、下端部が底角面21A上を斜めに上っていくように摺動する。同摺動により、電子端末M等の板状の部材は、その下端部が第2開口部S2から抜け出ると共に、全体が閉じられた後側の回転板32の上部に倒れ込んだ状態となる。なお、図示は省略されているが、前側の回転板31(図10参照)が閉じられる際も同様である。
したがって、各第2開口部S2内に電子端末M等の板状の部材が差し込まれた状態から、各回転板31,32が閉じられる方向に操作されても、各回転板31,32が電子端末M等の板状の部材を挟んでベゼル20の前後の周囲側板部22につっかえることがないため、各回転板31,32をスムーズに閉じることができる。
図5に示すように、前側の回転板31の後側の縁部には、その中央部に、左右方向に長尺な形に肉抜きされた肉抜き部31Bが形成されている。上記肉抜き部31Bにより、各回転板31,32が閉位置P2に閉じられた際には、これらの間に高さ方向に貫通する前出の第1開口部S1が形成されるようになっている。ここで、上記肉抜き部31Bの形成された前側の回転板31が、本発明の「2枚の回転板のうちのいずれか」に相当する。
図7に示すように、各回転板31,32の裏面部には、略垂直状に張り出す板状の張出板部31C,32Bが形成されている。これら張出板部31C,32Bは、各回転板31,32が開位置P1に開かれた際には、各回転板31,32の間の領域を狭めるように張り出して、ホルダ部10より高い位置で飲物容器Cを前後側から支える補助的な支持部として機能する構成とされる(図3参照)。これら張出板部31C,32Bは、それらの張り出した先のホルダ面31C1,32B1が、ホルダ部10の各受入口11の周面形状に倣って凹湾曲面状に湾曲した形状とされている。
また、後側の回転板32には、更に、その張出板部32Bの図示下側となる左右2箇所の位置に、張出板部32Bよりも前方に長く張り出して、ひとまわり小さな飲物容器Cを支えられるようにする折畳み式のサブホルダ片32Cが取り付けられている。これらサブホルダ片32Cは、それらの基端部が左右方向に延びる回転軸32C1(図9〜図10参照)により後側の回転板32に回転可能なように連結されている。各サブホルダ片32Cは、後側の回転板32との間に掛着された不図示のばねにより、常時は張出板部32Bと平行に張り出した形に保持される。
しかし、各サブホルダ片32Cは、前側の張出板部31Cとの間の寸法よりも大きな飲物容器C(図示省略)がホルダ部10の各受入口11内に差し込まれた場合には、その差し込みを阻害しないよう、ばね付勢力に抗して下方へと折り畳まれるようになっている。前側の回転板31の張出板部31Cには、更に、その左右方向の中央部に、L字板状に折れ曲がる底板部31Dが形成されている。
上記底板部31Dは、図2に示すように、各回転板31,32が閉位置P2に閉じられた際に、第2開口部S2の直下に庇状に張り出して、第2開口部S2内に差し込まれた電子端末M等の板状の部材の差し込み位置を規制するものとなっている。上記底板部31Dによる差込位置の規制により、板状の部材が深く差し込まれ過ぎることを防止することができる。したがって、板状の部材が例えばスマートフォン等の電子端末Mである場合に、その表示画面を外部から視認できる程度に第2開口部S2内に差し込んだ状態として立て掛けることができる。
図5に示すように、上記各回転板31,32とベゼル20との間には、それぞれ、各回転板31,32に回転付勢力を作用させるトーションばね31E,32Eが掛着されている。各トーションばね31E,32Eは、それぞれ、ベゼル20に組み付けられる側の一端が固定端31E1,32E2として、それぞれ、ベゼル20の左側の周囲側板部22における各回転軸31A,32Aより低い位置に固定されている。また、各トーションばね31E,32Eは、それらの各回転板31,32に組み付けられる側の他端が可動端31E2,32E2として、それぞれ、各回転板31,32の回転軸31A,32Aから半径方向に離れた位置に固定されている。
詳しくは、前側の回転板31とベゼル20との間に掛着されるトーションばね31Eは、その回転板31に固定される可動端31E2が、次のような位置に設定されている。すなわち、図5に示すように、上記可動端31E2は、回転板31の閉位置P2においては、同回転板31の回転軸31Aと固定端31E1とを結ぶ線分よりも前側に位置される。しかし、上記可動端31E2は、図7に示すように、回転板31が開位置P1へと回されることで、同回転板31の回転軸31Aと固定端31E1とを結ぶ線分よりも後側に位置される。そのような位置に可動端31E2は設定されている。
上記構成により、前側の回転板31とベゼル20との間に掛着されたトーションばね31Eは、同回転板31が閉位置P2(図5参照)に近い回転領域にある時には、同回転板31を回転軸31Aの周りに閉じる方向(図示時計回り方向)に回転付勢する。また、上記トーションばね31Eは、前側の回転板31が開位置P1(図7参照)に近い回転領域にある時には、同回転板31を回転軸31Aの周りに開く方向(図示反時計回り方向)に回転付勢する。すなわち、上記トーションばね31Eは、上記可動端31E2が、上記回転軸31Aと固定端31E1とを結ぶ線分を越える位置で前側の回転板31に対する回転付勢方向を切り替える構成とされる。
また、後側の回転板32とベゼル20との間に掛着されるトーションばね32Eも同様に、その回転板32に固定される可動端32E2が、次のような位置に設定されている。すなわち、図5に示すように、上記可動端32E2は、回転板32の閉位置P2においては、同回転板32の回転軸32Aと固定端32E1とを結ぶ線分よりも後側に位置される。しかし、上記可動端32E2は、図7に示すように、回転板32が開位置P1へと回されることで、同回転板32の回転軸32Aと固定端32E1とを結ぶ線分よりも前側に位置される。そのような位置に可動端32E2は設定されている。
上記構成により、後側の回転板32とベゼル20との間に掛着されたトーションばね32Eは、同回転板32が閉位置P2(図5参照)に近い回転領域にある時には、同回転板32を回転軸32Aの周りに閉じる方向(図示反時計回り方向)に回転付勢する。また、上記トーションばね32Eは、後側の回転板32が開位置P1(図7参照)に近い回転領域にある時には、同回転板32を回転軸32Aの周りに開く方向(図示時計回り方向)に回転付勢する。すなわち、上記トーションばね32Eは、上記可動端32E2が、上記回転軸32Aと固定端32E1とを結ぶ線分を越える位置で後側の回転板32に対する回転付勢方向を切り替える構成とされる。
図6に示すように、リンク機構33は、ベゼル20の右側の周囲側板部22の右側領域に設けられている。具体的には、リンク機構33は、前側の回転板31の回転軸31Aの右側の端部に一体的に連結された短リンク33Aと、後側の回転板32の回転軸32Aの右側の端部に一体的に連結された短リンク33Bと、これら短リンク33A,33Bの間にリンク連結された長リンク33Cと、から成る。長リンク33Cは、その前後側の各端部が、各側の短リンク33A,33Bの先端にそれぞれ回転軸33C1,33C2により回転可能なようにピン接合された構成とされる。
上記リンク機構33は、各回転板31,32が閉位置P2に閉じられた際には、前側の短リンク33Aが前側の回転軸31Aから略垂下する方向に延びる姿勢とされる。そして、後側の短リンク33Bと長リンク33Cとが、僅かに逆V字状に折れ曲がった形を成して、前後方向に略真っ直ぐに延びる姿勢を成す。上記リンク機構33は、上記各回転板31,32のうちの一方が上記閉位置P2から図8に示すように開位置P1へと開かれることにより、次のように動作する。
すなわち、リンク機構33は、例えば、前側の回転板31が開かれる方向に操作された場合には、同回転板31と一体的に動く前側の短リンク33Aが、長リンク33Cを介して、後側の短リンク33Bを後側の回転軸32Aの周りに後側へ起こし上げる形に押し回す。これにより、後側の回転板32が前側の回転板31と連動して開位置P1へと同時に開かれる。また、リンク機構33は、上記構成により、後側の回転板32が開かれる方向に操作された場合にも、両短リンク33A,33B及び長リンク33Cを介して前側の回転板31を連動させて同時に開かせるようになっている。
また、リンク機構33は、上記構成により、前側の回転板31が開位置P1に開かれた状態から図6に示すように閉位置P2へと閉じられる方向に操作された場合にも、両短リンク33A,33B及び長リンク33Cを介して後側の回転板32を連動させて同時に閉じさせるようになっている。また、リンク機構33は、後側の回転板32が閉位置P2へと閉じられる方向に操作された場合にも、両短リンク33A,33B及び長リンク33Cを介して前側の回転板31を連動させて同時に閉じさせるようになっている。
上記リッド30は、各回転板31,32の間に第1開口部S1が形成された構成となっている。したがって、使用者が第1開口部S1に指を掛け入れて、どちらかの回転板31,32を引き上げるように操作することで、、各回転板31,32を開く操作を簡便に行うことができる。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係るカップホルダ1は、次のような構成となっている。すなわち、凹状のホルダ部(10)と、ホルダ部(10)の周囲に取り付くベゼル(20)と、ホルダ部(10)を開け閉め可能なリッド(30)と、を有するカップホルダ(1)である。リッド(30)が、ホルダ部(10)を外部に対して開放する開位置(P1)と、ホルダ部(10)を外部に対して閉鎖する閉位置(P2)と、の間を移動可能とされ、閉位置(P2)では、その周囲を取り囲むベゼル(20)よりも低い位置に配置されてベゼル(20)との間で凹状のトレー面を成す。
上記構成によれば、リッド(30)が閉じられた際、リッド(30)と周囲のベゼル(20)とによって凹状のトレー面を形成することができる。それにより、リッド(30)の閉じられたスペースを有効利用することができる。
また、リッド(30)が、上向きに開かれる観音開き式の2枚の回転板(31,32)から成る。2枚の回転板(31,32)は、互いに面一状に並んでホルダ部(10)を閉じる状態を閉位置(P2)とする構成とされ、かつ、互いの隣り合う少なくとも一方の縁部に相手側の縁部との間を空ける上向き開口形状の第1開口部(S1)を有する。
上記構成によれば、リッド(30)が閉じられた際、2枚の回転板(31,32)の間に形成される第1開口部(S1)を、上方から物を差し込んだり開け閉め操作時に指を差し込むための差込口として有効利用することができる。
また、2枚の回転板(31,32)のうちのいずれかが、第1開口部(S1)の底面を成す底板部(31D)を有する。
上記構成によれば、第1開口部(S1)にスマートフォン等の板状の部材(M)を比較的浅く差し込んで立て掛けることができる。
また、2枚の回転板(31,32)のうちの少なくともいずれかは、ベゼル(20)の枠内で立板状に開かれた状態を開位置(P1)とする構成とされ、かつ、ベゼル(20)との間に板状の部材(M)を上方から差し込んで立て掛けることの可能な第2開口部(S2)を有する。
上記構成によれば、2枚の回転板(31,32)のうちの少なくともいずれかを開いた時のベゼル(20)との間のスペースを、板状の部材(M)を上方から差し込んで立て掛けることの可能な第2開口部(S2)として更に有効に利用することができる。
また、第2開口部(S2)のベゼル(20)の内周面と繋がる底面(21A)が、第2開口部(S2)を形成する回転板(31,32)の回転中心(31A,32A)の周りに湾曲した凹湾曲面形状とされる。
上記構成によれば、第2開口部(S2)に板状の部材(M)を差し込んだ状態から、回転板(31,32)を閉じることで、板状の部材(M)を凹湾曲面状の底面(21A)に沿って滑らせながら回転板(31,32)上へと倒し込むことができる。したがって、第2開口部(S2)に板状の部材(M)を差し込んだ状態からであっても、回転板(31,32)をつかえさせることなくスムーズに閉じることが可能となる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明のカップホルダは、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるものであっても良い。また、カップホルダは、乗物用シートに備え付けられるものの他、センタコンソール等のシート以外の乗物装備品に設けられるものであっても良い。
2.ホルダ部は、受入口を横並び状に2個備えるものであっても良いが、受入口が1個又は3個以上から成る構成であっても良い。ホルダ部の受入口は、前後方向に複数並んで設けられる構成であっても良い。
3.リッドは、観音開き状に開けられる2枚の回転板から成るものの他、1枚で開け閉めされる回転板から成るものであっても良い。また、リッドは、前後方向や左右方向にスライドして開け閉めされるスライド板から成るものであっても良い。また、リッドは、水平方向の回転によって開け閉めされる構成であっても良い。リッドの開閉方向は、ホルダ部の受入口の並ぶ方向に関係なく、どの方向に設定されていても良い。
4.第1開口部は、2枚の回転板のそれぞれに肉抜き部が形成されて構成されるものであっても良い。また、第1開口部の底面を成す底板部は、肉抜き部が形成された側の回転板に形成されていても良いが、肉抜き部が形成されていない側の回転板に第1開口部の底側に張り出すように形成されるものであっても良い。
1 カップホルダ
10 ホルダ部
11 受入口
12 連通口
20 ベゼル
21 底板部
21A 底角面(底面)
22 周囲側板部
23 フランジ部
30 リッド
31 回転板(2枚の回転板のうちのいずれか)
31A 回転軸
31B 肉抜き部
31C 張出板部
31C1 ホルダ面
31D 底板部
31E トーションばね
31E1 固定端
31E2 可動端
32 回転板
32A 回転軸
32B 張出板部
32B1 ホルダ面
32C サブホルダ片
32C1 回転軸
32E トーションばね
32E1 固定端
32E2 可動端
33 リンク機構
33A 短リンク
33B 短リンク
33C 長リンク
33C1 回転軸
33C2 回転軸
S1 第1開口部
S2 第2開口部
P1 開位置
P2 閉位置
M 電子端末(板状の部材)
C 飲物容器
100 センタアームレスト

Claims (5)

  1. 凹状のホルダ部と、該ホルダ部の周囲に取り付くベゼルと、前記ホルダ部を開け閉め可能なリッドと、を有するカップホルダであって、
    前記リッドが、前記ホルダ部を外部に対して開放する開位置と、前記ホルダ部を外部に対して閉鎖する閉位置と、の間を移動可能とされ、前記閉位置では、その周囲を取り囲む前記ベゼルよりも低い位置に配置されて前記ベゼルとの間で凹状のトレー面を成すカップホルダ。
  2. 請求項1に記載のカップホルダであって、
    前記リッドが、上向きに開かれる観音開き式の2枚の回転板から成り、2枚の前記回転板は、互いに面一状に並んで前記ホルダ部を閉じる状態を前記閉位置とする構成とされ、かつ、互いの隣り合う少なくとも一方の縁部に相手側の縁部との間を空ける上向き開口形状の第1開口部を有するカップホルダ。
  3. 請求項2に記載のカップホルダであって、
    2枚の前記回転板のうちのいずれかが、前記第1開口部の底面を成す底板部を有するカップホルダ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のカップホルダであって、
    2枚の前記回転板のうちの少なくともいずれかは、前記ベゼルの枠内で立板状に開かれた状態を前記開位置とする構成とされ、かつ、前記ベゼルとの間に板状の部材を上方から差し込んで立て掛けることの可能な第2開口部を有するカップホルダ。
  5. 請求項4に記載のカップホルダであって、
    前記第2開口部の前記ベゼルの内周面と繋がる底面が、前記第2開口部を形成する前記回転板の回転中心の周りに湾曲した凹湾曲面形状とされるカップホルダ。
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