JP2020199705A - 液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 - Google Patents
液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020199705A JP2020199705A JP2019108640A JP2019108640A JP2020199705A JP 2020199705 A JP2020199705 A JP 2020199705A JP 2019108640 A JP2019108640 A JP 2019108640A JP 2019108640 A JP2019108640 A JP 2019108640A JP 2020199705 A JP2020199705 A JP 2020199705A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid discharge
- liquid
- discharge head
- head
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
【課題】接着領域を広げ、接合強度を確保することが可能な液体吐出ヘッドを提供する。【解決手段】液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、液体吐出ヘッドの少なくとも一部を保護する保護部材2と、保護部材の厚みよりも幅が大きく、保護部材を受ける溝部を有するベース部材5と、溝部5aに塗布され、保護部材とベース部材とを接着する接着部材7と、を有し、保護部材と溝部とが重なる接合部分が接着部材で覆うことで、接着領域を広げ、接合強度を確保する。【選択図】図2
Description
本発明は、液体吐出ヘッド、および液体吐出装置に関する。
従来、インクジェットヘッドでは、ヘッド内部へのインク侵入を防ぐための保護カバーを接着する技術がある。例えば、特許文献1には、保護カバー接着剤をせき止めし、接着領域を制御する目的で、ベース板に凹部を設ける構成が開示されている。
特許文献1では、ベース板に凹部を設けているが、接合時の接着領域が少ないため、必ずしも接合強度が十分ではなく、接合強度を確保できない。
本発明の一態様では、接着領域を広げ、接合強度を確保することが可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
本発明の一態様では、接着領域を広げ、接合強度を確保することが可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
本発明にかかる液体吐出ヘッドは、液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
前記液体吐出ヘッドの少なくとも一部を保護する保護部材と、前記保護部材の厚みよりも幅が大きく、保護部材を受ける溝部を有するベース部材と、前記溝部に塗布され、前記保護部材と前記ベース部材とを接着する接着部材と、を有し、前記保護部材と前記溝部とが重なる接合部分が前記接着部材で覆われている、ことを特徴とする液体吐出ヘッドとして構成される。
前記液体吐出ヘッドの少なくとも一部を保護する保護部材と、前記保護部材の厚みよりも幅が大きく、保護部材を受ける溝部を有するベース部材と、前記溝部に塗布され、前記保護部材と前記ベース部材とを接着する接着部材と、を有し、前記保護部材と前記溝部とが重なる接合部分が前記接着部材で覆われている、ことを特徴とする液体吐出ヘッドとして構成される。
本発明によれば、接着領域を広げ、接合強度を確保することができる。
以下、添付図面を参照して、液体吐出ヘッド、および液体吐出装置の実施の形態を詳細に説明する。本実施形態における液体吐出ヘッドは、カバー接合の接着剤塗布に際して、保護カバーの両側面及び底面を接着剤で覆うことができ、保護カバーとベース板であるハウジングユニットとの隙間における接着領域を広げ、接合強度を確保できることが特徴になっている。 上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。
(実施例1)
図1は、実施例1における液体吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドユニット1の外観斜視図である。図2は、インクジェットヘッドユニット1の長手方向の断面図である。図1に示すように、インクジェットヘッドユニット1は、少なくとも、保護カバー2、ハウジングユニット5を有し、当該ハウジングユニット5には、保護カバー2で覆われる外側にインク供給穴6が設けられている。
図1は、実施例1における液体吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドユニット1の外観斜視図である。図2は、インクジェットヘッドユニット1の長手方向の断面図である。図1に示すように、インクジェットヘッドユニット1は、少なくとも、保護カバー2、ハウジングユニット5を有し、当該ハウジングユニット5には、保護カバー2で覆われる外側にインク供給穴6が設けられている。
また、図2に示すように、本実施例におけるハウジングユニット5は、接着剤7を塗布して保護カバー2との接合部分の周囲を封止するための溝部5aを有している。当該溝部5aは、保護カバー2の厚みより幅を広くした構成となっている。すなわち、溝部5aの凹部形状の幅が、保護カバー2の前記接合部分の底部である底面2cの幅よりも広い構成となっている。ハウジングユニット5と保護カバー2を組付ける前に溝部5aに接着剤7が塗布され、その後、保護カバー2が溝部5aの幅の略中央となるように組付けられる。図2では、溝部5aにおける保護カバー2内側の隙間5a1と、溝部5aにおける保護カバー2外側の隙間5a2との間に、保護カバー2が組付けられている。これにより、保護カバー2のハウジングユニット5との接合部分の内面側の隙間5a1および外面側の隙間5a2を形成することができ、保護カバー2のハウジングユニット5との接合部分の内側面2aと外側面2b、及び底面2cの3つの面を接着剤7で覆うことが出来る。そのため、保護カバー2とハウジングユニット5との接着領域を広げ、接合強度を確保することが出来る。
すなわち、液体を吐出する液体吐出ヘッドにおいて、液体吐出ヘッドの少なくとも一部を保護する保護部材である保護カバー2と、保護カバー2の厚みよりも幅が大きく、保護カバー2を受ける溝部5aを有するベース部材であるハウジングユニット5と、溝部5aに塗布され、保護カバー2とハウジングユニット5とを接着する接着材7と、を有し、保護カバー2と溝部5aとが重なる接合部分が接着材7で覆われている。これにより、従来よりも接着領域を広げ、接合強度を確保することができる。
(実施例2)
図3は、実施例2における保護カバー2とハウジングユニット5との接合部分の構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット1全体の構成については、実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図3に示すように、本実施例では、溝部5aの内側および外側に、接着剤7のはみ出しを防ぐための凹部5b−1、5b−2を設けた構成となっている。当該構成では、内側に設けた凹部5b−1により、電子部品への接着剤の接触による不良を防ぐことが出来、また、外側に設けた凹部5b−2により、インク供給穴6への接着剤の侵入を防ぐことが出来る。
図3は、実施例2における保護カバー2とハウジングユニット5との接合部分の構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット1全体の構成については、実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図3に示すように、本実施例では、溝部5aの内側および外側に、接着剤7のはみ出しを防ぐための凹部5b−1、5b−2を設けた構成となっている。当該構成では、内側に設けた凹部5b−1により、電子部品への接着剤の接触による不良を防ぐことが出来、また、外側に設けた凹部5b−2により、インク供給穴6への接着剤の侵入を防ぐことが出来る。
(実施例3)
図4は、実施例3における保護カバー2とハウジングユニット5との接合部分の構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット1全体の構成については、実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図4に示すように、本実施例では、溝部5aの内側および外側に、接着剤7のはみ出しを防ぐための凸部5b−3、5b−4を設けた構成となっている。当該構成では、内側に設けた凸部5b−3により、電子部品への接着剤の接触による不良を防ぐことが出来、また、外側に設けた凸部5b−4により、インク供給穴6への接着剤の侵入を防ぐことが出来る。
図4は、実施例3における保護カバー2とハウジングユニット5との接合部分の構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット1全体の構成については、実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図4に示すように、本実施例では、溝部5aの内側および外側に、接着剤7のはみ出しを防ぐための凸部5b−3、5b−4を設けた構成となっている。当該構成では、内側に設けた凸部5b−3により、電子部品への接着剤の接触による不良を防ぐことが出来、また、外側に設けた凸部5b−4により、インク供給穴6への接着剤の侵入を防ぐことが出来る。
(実施例4)
図5は、実施例4における保護カバー2とハウジングユニット5との接合部分の構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット1全体の構成については、実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図5に示すように、本実施例では、溝部5aを、上段部5c−1と、上段部5c−1とは異なる幅の下段部5c−2とを有した段付き構造とすることにより、上段部5c−1と下段部5c−2との境界線(点線)まで接着剤7を塗布して接着剤7の使用量を制御しつつ、ハウジングユニット5の上面Sへの接着剤のはみ出しを防ぐことが出来、ハウジングユニット5の上面Sを受けとするような液体吐出装置に使用する場合にも対応出来る。すなわち、接着剤7の使用量を上記境界線までとして制御した場合において、当該制御による接着剤7の使用量が多くなった場合でも、接着剤7の余剰分が上段部5c−1に留まるため、実施例2、実施例3と同様に、電子部品への接着剤の接触による不良を防ぐことが出来、インク供給穴6への接着剤の侵入を防ぐことが出来る。
図5は、実施例4における保護カバー2とハウジングユニット5との接合部分の構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット1全体の構成については、実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図5に示すように、本実施例では、溝部5aを、上段部5c−1と、上段部5c−1とは異なる幅の下段部5c−2とを有した段付き構造とすることにより、上段部5c−1と下段部5c−2との境界線(点線)まで接着剤7を塗布して接着剤7の使用量を制御しつつ、ハウジングユニット5の上面Sへの接着剤のはみ出しを防ぐことが出来、ハウジングユニット5の上面Sを受けとするような液体吐出装置に使用する場合にも対応出来る。すなわち、接着剤7の使用量を上記境界線までとして制御した場合において、当該制御による接着剤7の使用量が多くなった場合でも、接着剤7の余剰分が上段部5c−1に留まるため、実施例2、実施例3と同様に、電子部品への接着剤の接触による不良を防ぐことが出来、インク供給穴6への接着剤の侵入を防ぐことが出来る。
なお、上記実施例2〜4の各構成は、適宜組み合わせて構成してもよい。例えば、溝部5aの内側に凹部5b−1を設けるとともに、溝部5aの外側に凸部5b−4を設けたり、あるいは溝部5aを上記段付き構造とし、さらに凹部5b−1、5b−2や凸部5b−3、5b−4を設けてもよい。このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記各実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせて実施してよい。
〔液体吐出ユニット〕
液体吐出ユニットには、上述の液体吐出ヘッド(インクジェットヘッドユニット1)が備えられている。図7、図8及び図9に、インクジェットヘッドとして搭載した液体吐出ユニットの一例を示す。
液体吐出ユニットには、上述の液体吐出ヘッド(インクジェットヘッドユニット1)が備えられている。図7、図8及び図9に、インクジェットヘッドとして搭載した液体吐出ユニットの一例を示す。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化したものであり、液体を吐出する機能に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニット440として、図7に示すように液体吐出ヘッド404とヘッドタンク441が一体化されているものがある。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニット440として、図7に示すように液体吐出ヘッド404とヘッドタンク441が一体化されているものがある。
図7に示す液体吐出ユニット440はキャリッジ403に搭載されている。キャリッジ403は、主走査移動機構を構成するガイド部材401により保持され、主走査方向に往復移動する。
図7には、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、被記録媒体(例えば、用紙等)を搬送するための手段である搬送ベルト412を示している。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。
図7には、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、被記録媒体(例えば、用紙等)を搬送するための手段である搬送ベルト412を示している。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。
また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッド404を主走査移動機構の一部を構成するガイド部材401に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッド404と主走査移動機構493が一体化されているものがある。また、図8に示すように、液体吐出ヘッド404とキャリッジ403と主走査移動機構493が一体化されているものがある。
図8に示す液体吐出ユニット440は、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404で構成されている。図中矢印D1は主走査方向を示す。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、図9に示すように流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド404にチューブ456が接続されて、液体吐出ヘッド404と供給機構が一体化されているものがある。このチューブ456を介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッド404に供給される。
流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド404と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
〔液体を吐出する装置〕
液体を吐出する装置には、上述の液体吐出ヘッドを備えている。優れた組み立て性と優れた放熱効率とを両立することができ、最大吐出量の増加を実現可能な液体吐出ヘッドを備えることにより省スペース化を実現可能であり、液体を吐出する装置の小型化や低コスト化を実現することができるとともに、温度上昇による誤動作等を防止し、安定した液体吐出を実現することができる。
液体を吐出する装置には、上述の液体吐出ヘッドを備えている。優れた組み立て性と優れた放熱効率とを両立することができ、最大吐出量の増加を実現可能な液体吐出ヘッドを備えることにより省スペース化を実現可能であり、液体を吐出する装置の小型化や低コスト化を実現することができるとともに、温度上昇による誤動作等を防止し、安定した液体吐出を実現することができる。
なお、本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手
段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装
置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装
置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
図6に、液体吐出ヘッドをインクジェットヘッドとして搭載した液体を吐出する装置であるインクジェット画像形成装置の一例を示す。図6(A)は要部構成の概略を示す斜視図、(B)は側面図である。
このインクジェット画像形成装置301は、装置本体の内部に、主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される液体吐出ユニットが印字機構部302に収納されている。装置本体の下方部には前方側から多数枚の記録紙303を積載可能な給紙カセット(給紙トレイ)304を抜き差し自在に装着することができ、また、記録紙303を手差しで給紙するための手差しトレイ305を開倒することができ、給紙カセット304或いは手差しトレイ305から給送される記録紙303を取り込み、印字機構部302によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ306に排紙する。
このインクジェット画像形成装置301は、装置本体の内部に、主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される液体吐出ユニットが印字機構部302に収納されている。装置本体の下方部には前方側から多数枚の記録紙303を積載可能な給紙カセット(給紙トレイ)304を抜き差し自在に装着することができ、また、記録紙303を手差しで給紙するための手差しトレイ305を開倒することができ、給紙カセット304或いは手差しトレイ305から給送される記録紙303を取り込み、印字機構部302によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ306に排紙する。
印字機構部302は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド311と従ガイドロッド312とでキャリッジ313を主走査方向(紙面の垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ313にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(B)の各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッドからなる記録ヘッド314を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ313には記録ヘッド314に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ315を交換可能に装着している。
インクカートリッジ315は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。
インクカートリッジ315は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色の記録ヘッド314を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。さらに、記録ヘッド314として用いるインクジェットヘッドは、圧電素子などの電気機械変換素子で液室壁面を形成する振動板を介してインクを加圧するピエゾ型、或いは発熱抵抗体により気泡を生じさせてインクを加圧するバブル型、若しくはインク流路壁面を形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電力で振動板を変位させてインクを加圧する静電型などを使用することができるが、本実施形態では静電型インクジェットヘッドを用いている。
ここで、キャリッジ313は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド311に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向下流側)を従ガイドロッド312に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ313を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ317で回転駆動される駆動プーリ318と従動プーリ319との間にタイミングベルト320を張装し、このタイミングベルト320をキャリッジ313に固定しており、主走査モータ317の正逆回転によりキャリッジ313が往復駆動される。
一方、給紙カセット304にセットした記録紙303を記録ヘッド314の下方側に搬送するために、給紙カセット304から記録紙303を分離給装する給紙ローラ321及びフリクションパッド322と、記録紙303を案内するガイド部材323と、給紙された記録紙303を反転させて搬送する搬送ローラ324と、この搬送ローラ324の周面に押し付けられる搬送コロ325及び搬送ローラ324からの記録紙303の送り出し角度を規定する先端コロ326とを設けている。搬送ローラ324は副走査モータ327によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ313の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ324から送り出された記録紙303を記録ヘッド314の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材329を設けている。この印写受け部材329の用紙搬送方向下流側には、記録紙303を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ331、拍車332を設け、さらに記録紙303を排紙トレイ306に送り出す排紙ローラ333及び拍車334と、排紙経路を形成するガイド部材335,336とを配設している。
記録時には、キャリッジ313を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド314を駆動することにより、停止している記録紙303にインクを吐出して1行分を記録し、記録紙303を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、記録紙303の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ記録紙303を排紙する。
記録時には、キャリッジ313を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド314を駆動することにより、停止している記録紙303にインクを吐出して1行分を記録し、記録紙303を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、記録紙303の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ記録紙303を排紙する。
また、キャリッジ313の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、記録ヘッド314の吐出不良を回復するための回復装置337を配置している。回復装置はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ313は印字待機中にはこの回復装置337側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド314をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド314の吐出口を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
1 インクジェットヘッドユニット
2 保護カバー
2a 内側面
2b 外側面
2c 底面
5 ハウジングユニット
5a 溝部
5b−1、5b−2、5b−3、5b−4 凹部
5c−1 上段部
5c−2 下段部
6 インク供給穴
7 接着剤
2 保護カバー
2a 内側面
2b 外側面
2c 底面
5 ハウジングユニット
5a 溝部
5b−1、5b−2、5b−3、5b−4 凹部
5c−1 上段部
5c−2 下段部
6 インク供給穴
7 接着剤
Claims (6)
- 液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
前記液体吐出ヘッドの少なくとも一部を保護する保護部材と、
前記保護部材の厚みよりも幅が大きく、保護部材を受ける溝部を有するベース部材と、
前記溝部に塗布され、前記保護部材と前記ベース部材とを接着する接着部材と、を有し、
前記保護部材と前記溝部とが重なる接合部分が前記接着部材で覆われている
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記溝部の幅は前記保護部材の前記接合部分の底部の幅よりも広い、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。 - 前記溝部の内側および外側に凹部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。 - 前記溝部の内側および外側に凸部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。 - 前記溝部は、段付き構造により構成される、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019108640A JP2020199705A (ja) | 2019-06-11 | 2019-06-11 | 液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019108640A JP2020199705A (ja) | 2019-06-11 | 2019-06-11 | 液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020199705A true JP2020199705A (ja) | 2020-12-17 |
Family
ID=73741666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019108640A Pending JP2020199705A (ja) | 2019-06-11 | 2019-06-11 | 液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020199705A (ja) |
-
2019
- 2019-06-11 JP JP2019108640A patent/JP2020199705A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6769022B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP6784133B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP2018154072A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7155716B2 (ja) | 液体吐出ヘッド保護部材、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 | |
JP6707891B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7064160B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7243347B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、ヘッドモジュール、ヘッドユニット、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7021523B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP6683946B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 | |
JP6950552B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 | |
JP7027950B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP2020199705A (ja) | 液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 | |
JP6672913B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7275878B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、ヘッドモジュール、ヘッドユニット、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP6973051B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7056208B2 (ja) | 液体吐出ヘッドおよび液体を吐出する装置 | |
JP7196491B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、および液体を吐出する装置 | |
JP7006032B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP7200752B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、および液体を吐出する装置 | |
JP6900675B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 | |
JP7098966B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP2021146574A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 | |
JP2020011405A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP2020082682A (ja) | 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 | |
JP7119413B2 (ja) | ヘッド用振動板部材、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 |