JP2020082682A - 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020082682A
JP2020082682A JP2018225366A JP2018225366A JP2020082682A JP 2020082682 A JP2020082682 A JP 2020082682A JP 2018225366 A JP2018225366 A JP 2018225366A JP 2018225366 A JP2018225366 A JP 2018225366A JP 2020082682 A JP2020082682 A JP 2020082682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
liquid ejection
ejection head
generating element
pressure generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018225366A
Other languages
English (en)
Inventor
甲田 智彦
Tomohiko Koda
智彦 甲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2018225366A priority Critical patent/JP2020082682A/ja
Publication of JP2020082682A publication Critical patent/JP2020082682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】外部からの衝撃を剛性の高い領域で受けることにより、剛性の低い領域に伝わる衝撃を緩和し、内部部品の破損や不具合の発生を抑制可能な液体吐出ヘッドを提供する。【解決手段】ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、ノズルが形成されたノズル面3aと、ノズルから液体を吐出する圧力を発生させる圧力発生素子11と、圧力発生素子11を囲うフレーム部材10と、液体吐出ヘッドの外面に接合される保護部材20と、を備え、保護部材20は、液体吐出ヘッドの短手方向において圧力発生素子11と重なる領域を有し、かつ圧力発生素子11と重なる領域の少なくとも一部において、フレーム部材10との間に隙間21を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、液体吐出ヘッドを有するインク吐出方式の記録装置(インクジェット記録装置)が知られている。
印刷媒体に液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置においては、液体吐出ヘッドまたは印刷媒体が移動して画像を形成していく。このとき、印刷媒体の搬送トラブル等により先端部が液体吐出ヘッドの側面に衝突してしまうことがある。
また、製造工程やメンテナンス時にも、液体吐出ヘッドに対して衝撃が加わることがある。
液体吐出ヘッドをこのような外部からの衝撃から保護し、破損や不具合の発生を抑制するために、カバーなどの保護部材を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、圧電振動子を駆動することにより圧力室内のインクをノズル開口からインク滴として吐出可能なヘッドユニット、及び圧電振動子に駆動信号を供給する配線基板を備えたケース部材と、カートリッジ内のインクを圧力室内に通じる液体流路内に導入するインク導入針を有する導入針ホルダとを備え、ケース部材と導入針ホルダとを積層してヘッド本体を構成し、ケース部材と導入針ホルダとの継目を覆い隠す状態で環状の弾性保護部材をヘッド本体の外側面全周に密着状態で巻装し、該弾性保護部材をヘッド本体の外側面よりも突出させた構成の液体吐出ヘッドが開示されている。
しかしながら、保護部材が外側面全周に密着状態で巻装された構成では、外部からの強い衝撃はそのままヘッドに伝わってしまうおそれがある。特に、ヘッドの剛性の低い部分に衝撃が加わると、ケース部材内部の部品の破損を招いたり、不具合の原因となる等の課題がある。
そこで、本発明は、外部からの衝撃を剛性の高い領域で受けることにより、剛性の低い領域に伝わる衝撃を緩和し、内部部品の破損や不具合の発生を抑制可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、前記ノズルが形成されたノズル面と、前記ノズルから液体を吐出する圧力を発生させる圧力発生素子と、前記圧力発生素子を囲うフレーム部材と、前記液体吐出ヘッドの外面に接合される保護部材と、を備え、前記保護部材は、前記液体吐出ヘッドの短手方向において前記圧力発生素子と重なる領域を有し、かつ前記圧力発生素子と重なる領域の少なくとも一部において、前記フレーム部材との間に隙間を有することを特徴とする。
本発明によれば、外部からの衝撃を剛性の高い領域で受けることにより、剛性の低い領域に伝わる衝撃を緩和し、内部部品の破損や不具合の発生を抑制可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視図である。 液体吐出ヘッドのカバー内部に収容されたFPC及び実装された駆動IC部の外観斜視図である。 液体吐出ヘッドの一例を示す分解斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドの一実施態様を模式的に示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はA−A断面図、(D)はB−B断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの第一の実施態様を模式的に示す説明図であり、(A)は上面図、(B)は下面図である。 図4(D)の断面図に基づく説明図である。 本発明の液体吐出ヘッドの第二の実施態様を模式的に示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はA−A断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの第三の実施態様を模式的に示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はA−A断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの第四の実施態様を模式的に示す上面説明図である。 液体を吐出する装置の一例を示す図であり、(A)は要部構成の概略を示す斜視図、(B)は側面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す側面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す上面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す側面図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
〔液体吐出ヘッド〕
本発明を適用可能な液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドの構造の一例を図1〜図3に基づき説明する。
図1は液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視図であり、図2は液体吐出ヘッドのカバー部材内部に収容されたFPC及び実装された駆動IC部の外観斜視図であり、図3は液室部の分解斜視図である。
図1の外観斜視図では、液体吐出ヘッドを構成するカバー部材13と、液室部のフレーム部材10を示している。
フレーム部材10は、ノズルが形成されたノズル面3aと、ノズルから液体を吐出する圧力を発生させる圧力発生素子と、圧力発生素子を収納する部材であり、カバー部材13は、圧力発生素子の駆動制御を行う駆動ICと、圧力発生素子に駆動信号を伝えるフレキシブル配線板(FPC)を収容して保護する部材である。
図2に示すように、駆動IC16は、FPC15に実装され、互いに向かい合うようにカバー部材13aの内部に配置されている。
FPC15は、フレーム部材10に形成された開口部18内で圧力発生素子とつながり、該圧力発生素子と駆動IC16とを接続する。
図中L2は、開口部18の長手方向の長さを示している。
図3に示すように、液体吐出ヘッドの液室部は、流路基板1と、振動板部材2と、複数のノズル4が形成されたノズル板3、ベース部材12、圧力発生素子11、共通液室17が形成されたフレーム部材10からなる。
流路基板1、振動板部材、及びノズル板3によって液体を吐出する複数のノズル4がそれぞれノズル連通路5を介して連通する個別流路としての複数の液室、液室にインクを供給する供給路を兼ねた流体抵抗部、流体抵抗部を介して液室と連通する連通部を形成し、連通部に振動板部材2に形成した供給口9を介してフレーム部材10に形成した共通液室17からインクを供給する。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態について、図4〜図6に基づき説明する。
図4及び図5は本実施形態の液体吐出ヘッドを示す説明図であり、図4(A)は正面図(長手方向の側面図)、図4(B)は側面図(短手方向の側面図)、図4(C)は(A)中に示すA−Aの断面図、図4(D)(B)中に示すB−Bの断面図である。また図5(A)は上面図、図5(B)は下面図(ノズル面側から見た平面図)である。なお、図5(A)中、カバー部材13の内部の圧力発生素子11及びベース部材12、並びに開口部18の位置を破線で示している。また、図6は、図4(D)に基づく説明図である。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、ノズル4が形成されたノズル面3aと、ノズル4から液体を吐出する圧力を発生させる圧力発生素子11と、圧力発生素子11を囲う(収納する)フレーム部材10と、液体吐出ヘッドの外面(例えば、フレーム部材10の外側面)に接合される保護部材20と、を備える。
図4及び図5に示すように、保護部材20は、液体吐出ヘッドの短手方向(図6のD2で示す方向)において圧力発生素子11と重なる領域(図6のRで示す領域)を有し、かつ圧力発生素子11と重なる領域の少なくとも一部において、フレーム部材10との間に隙間21を有する。
すなわち、保護部材20は液体吐出ヘッド(フレーム部材10)の外面に対し所定の隙間21をもって接合され、少なくとも圧力発生素子11と対向する領域において、保護部材20と液体吐出ヘッド(フレーム部材10)とが当接していない。
液体吐出ヘッドは、ノズル面3aのノズル4からインクを吐出して画像を形成する。
図4(C)及び(D)に示すように、ノズル4から液体を吐出する圧力を発生させる圧力発生素子11は、ベース部材12に接合され、圧力発生素子11及びベース部材12はフレーム部材(ハウジング)10に収容されている。フレーム部材10には、圧力発生素子11及びベース部材12を収容する開口部18が形成されている。
図6に示すように、保護部材20はフレーム部材10に対し所定の隙間21をもって接合され、図中D1で示す長手方向において、保護部材20とフレーム部材10との間の隙間21の全長L1は、圧力発生素子11の全長L3より長く、さらにフレーム部材10に形成された圧力発生素子11及びベース部材12を収容する開口部18の全長L2より長いことが好ましい。
このような構成とすることにより、外部からの衝撃を剛性の高い領域で受けることができ、開口部18の側面のように剛性の低い領域に伝わる衝撃を緩和し、圧力発生素子11等の内部部品の破損や不具合の発生を抑制することができる。
また、本実施形態にかかる液体吐出ヘッドは、長手方向において、保護部材20とフレーム部材10との接合部Pが、図6に示す短手方向D2において圧力発生素子11と重なる領域R(フレーム部材10に収容された圧力発生素子11と対向する領域)よりも外側の位置にあることが好ましい。
さらに、本実施形態にかかる液体吐出ヘッドは、長手方向において、保護部材20とフレーム部材10との接合部Pが、フレーム部材10に形成された圧力発生素子11及びベース部材12を収容する開口部18よりも外側の位置にあることが好ましい。
保護部材20の材料としては、例えば、樹脂または金属等が挙げられる。材料が樹脂の場合、射出成形等により製造することができる。
保護部材20をフレーム部材10に接合する方法としては、例えば、接合部Pを接着剤により接合する方法や、ねじで固定する方法等が挙げられる。
接着剤としては、使用するインクが接触する可能性があるため、接液耐性を有するものが好ましく、例えば、エポキシ系の接着剤が好ましい。
また、接着剤で接合する場合、保護部材20の接合部P及びフレーム部材10のいずれか一方にピンを設け、他方に孔部を設け、それぞれ係合させることにより位置を高精度に接合することができる。
ねじで固定する場合、フレーム部材10側にねじ穴を設けることが好ましい。
隙間21は、保護部材20とフレーム部材10との離間距離が0.5〜1mmであることが好ましい。
保護部材20が樹脂製の場合、離間距離が小さいと、加工により生じた反り等で保護部材20とフレーム部材10とが当接してしまうことがあるため、離間距離を大きくすることが好ましい。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態について、図7に基づき説明する。
図7(A)は本実施形態の液体吐出ヘッドの正面図(長手方向D1の側面図)であり、図7(B)は側面図(短手方向D2の側面図)であり、図7(C)は(A)中に示すA−Aの断面図である。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、厚み方向D3において、保護部材20のノズル面3a側の端部が、ノズル面3aより外側へ突出している。
図7に示すように、本実施形態の液体吐出ヘッドは、保護部材20の端部がノズル面3a(ノズル板3)よりも外側(液体吐出方向)に突出しているため、側面からの衝撃のみならず、ノズル面3a側からの衝撃も緩和することが可能となる。
(第三の実施形態)
本発明の第三の実施形態について、図8に基づき説明する。
図8(A)は本実施形態の液体吐出ヘッドの正面図(長手方向D1の側面図)であり、図8(B)は側面図(短手方向D2の側面図)であり、図8(C)は(A)中に示すA−Aの断面図である。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、厚み方向D3において、保護部材20の接合部Pのノズル面3a側の端部が、ノズル面3aより外側へ突出している。
図8に示すように、本実施形態の液体吐出ヘッドは、ノズル面3a側の保護部材20がフレーム部材10の剛性が高い部分と当接する接合部の端部のみが外側へ突出している。このため、ノズル面3a側からの衝撃をフレーム部材10の剛性が高い部分で受けることとなり、剛性の低い部分へ伝わる衝撃を緩和することが可能となる。このような構成により、フレーム部材10はより強い衝撃からも保護される。
(第四の実施形態)
本発明の第四の実施形態について、図9に基づき説明する。
図9は、本実施形態の液体吐出ヘッドの上面図である。カバー部材13の内部の圧力発生素子11及びベース部材12、並びに開口部18の位置を破線で示している。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、長手方向において、保護部材20とフレーム部材10との間の隙間21は両端部よりも中央部が大きく、該隙間21の水平方向の断面形状が略凸形状である。
図9に示すように、保護部材20及びフレーム部材10との隙間21の水平方向の断面形状が略凸形状であるため、側面からの強い衝撃を受けても保護部材20とフレーム部材10との接触リスクを低減することができ、フレーム部材10に対する衝撃の伝わりを緩和することができる。
〔液体吐出ユニット〕
液体吐出ユニットには、上述の本発明に係る液体吐出ヘッドが備えられている。
図11〜図13に、インクジェットヘッドとして搭載した液体吐出ユニットの一例を示す。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化したものであり、液体を吐出する機能に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニット440として、図11に示すように液体吐出ヘッド404とヘッドタンク441が一体化されているものがある。
図11に示す液体吐出ユニット440はキャリッジ403に搭載されている。キャリッジ403は、主走査移動機構を構成するガイド部材401により保持され、主走査方向に往復移動する。
図11には、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、被記録媒体(例えば、用紙等)を搬送するための手段である搬送ベルト412を示している。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。
また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッド404を主走査移動機構の一部を構成するガイド部材401に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッド404と主走査移動機構493が一体化されているものがある。また、図12に示すように、液体吐出ヘッド404とキャリッジ403と主走査移動機構493が一体化されているものがある。
図12に示す液体吐出ユニット440は、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404で構成されている。図中矢印D1は主走査方向を示す。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、図13に示すように流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド404にチューブ456が接続されて、液体吐出ヘッド404と供給機構が一体化されているものがある。このチューブ456を介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッド404に供給される。
流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド404と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
〔液体を吐出する装置〕
液体を吐出する装置には、上述の液体吐出ヘッドを備えている。外部からの衝撃を剛性の高い領域で受けることにより、剛性の低い領域に伝わる衝撃を緩和し、内部部品の破損や不具合の発生を抑制可能な液体吐出ヘッドを備えることにより、安定した液体吐出を実現することができる。
なお、本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手
段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装
置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
図10に、液体吐出ヘッドをインクジェットヘッドとして搭載した液体を吐出する装置であるインクジェット画像形成装置の一例を示す。図10(A)は要部構成の概略を示す斜視図、(B)は側面図である。
このインクジェット画像形成装置301は、装置本体の内部に、主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される液体吐出ユニットが印字機構部302に収納されている。装置本体の下方部には前方側から多数枚の記録紙303を積載可能な給紙カセット(給紙トレイ)304を抜き差し自在に装着することができ、また、記録紙303を手差しで給紙するための手差しトレイ305を開倒することができ、給紙カセット304或いは手差しトレイ305から給送される記録紙303を取り込み、印字機構部302によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ306に排紙する。
印字機構部302は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド311と従ガイドロッド312とでキャリッジ313を主走査方向(紙面の垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ313にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(B)の各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッドからなる記録ヘッド314を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ313には記録ヘッド314に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ315を交換可能に装着している。
インクカートリッジ315は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色の記録ヘッド314を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。さらに、記録ヘッド314として用いるインクジェットヘッドは、圧電素子などの電気機械変換素子で液室壁面を形成する振動板を介してインクを加圧するピエゾ型、或いは発熱抵抗体により気泡を生じさせてインクを加圧するバブル型、若しくはインク流路壁面を形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電力で振動板を変位させてインクを加圧する静電型などを使用することができるが、本実施形態では静電型インクジェットヘッドを用いている。
ここで、キャリッジ313は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド311に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向下流側)を従ガイドロッド312に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ313を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ317で回転駆動される駆動プーリ318と従動プーリ319との間にタイミングベルト320を張装し、このタイミングベルト320をキャリッジ313に固定しており、主走査モータ317の正逆回転によりキャリッジ313が往復駆動される。
一方、給紙カセット304にセットした記録紙303を記録ヘッド314の下方側に搬送するために、給紙カセット304から記録紙303を分離給装する給紙ローラ321及びフリクションパッド322と、記録紙303を案内するガイド部材323と、給紙された記録紙303を反転させて搬送する搬送ローラ324と、この搬送ローラ324の周面に押し付けられる搬送コロ325及び搬送ローラ324からの記録紙303の送り出し角度を規定する先端コロ326とを設けている。搬送ローラ324は副走査モータ327によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ313の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ324から送り出された記録紙303を記録ヘッド314の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材329を設けている。この印写受け部材329の用紙搬送方向下流側には、記録紙303を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ331、拍車332を設け、さらに記録紙303を排紙トレイ306に送り出す排紙ローラ333及び拍車334と、排紙経路を形成するガイド部材335,336とを配設している。
記録時には、キャリッジ313を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド314を駆動することにより、停止している記録紙303にインクを吐出して1行分を記録し、記録紙303を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、記録紙303の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ記録紙303を排紙する。
また、キャリッジ313の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、記録ヘッド314の吐出不良を回復するための回復装置337を配置している。回復装置はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ313は印字待機中にはこの回復装置337側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド314をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド314の吐出口を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
3 ノズル板
3a ノズル面
4 ノズル
10 フレーム部材
11 圧力発生素子
12 ベース部材
13 カバー部材
17 共通液室
18 開口部
20 保護部材
21 隙間
401 ガイド部材
403 キャリッジ
404 液体吐出ヘッド
405 主走査モータ
406 駆動プーリ
407 従動プーリ
408 タイミングベルト
412 搬送ベルト
413 搬送ローラ
414 テンションローラ
440 液体吐出ユニット
441 ヘッドタンク
442 カバー
443 コネクタ
444 流路部品
456 チューブ
491A 側板
491B 側板
491C 背板
493 主走査移動機構
特開2007−105926号公報

Claims (8)

  1. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
    前記ノズルが形成されたノズル面と、
    前記ノズルから液体を吐出する圧力を発生させる圧力発生素子と、
    前記圧力発生素子を囲うフレーム部材と、
    前記液体吐出ヘッドの外面に接合される保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記液体吐出ヘッドの短手方向において前記圧力発生素子と重なる領域を有し、かつ前記圧力発生素子と重なる領域の少なくとも一部において、前記フレーム部材との間に隙間を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記液体吐出ヘッドの長手方向において、前記保護部材と前記フレーム部材との間の隙間の全長が、前記フレーム部材に形成された前記圧力発生素子を収容する開口部の全長より長いことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記液体吐出ヘッドの長手方向において、前記保護部材と前記フレーム部材との接合部が、前記圧力発生素子と短手方向において重なる領域よりも外側の位置にあることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記液体吐出ヘッドの長手方向において、前記保護部材と前記フレーム部材との接合部が、前記フレーム部材に形成された前記圧力発生素子を収容する開口部よりも外側の位置にあることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記液体吐出ヘッドの厚み方向において、前記保護部材のノズル面側の端部が、前記ノズル面より外側へ突出していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記液体吐出ヘッドの厚み方向において、前記保護部材の前記接合部の前記ノズル面側の端部が、前記ノズル面より外側へ突出していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記液体吐出ヘッドの長手方向において、前記保護部材と前記フレーム部材との間の隙間は、両端部よりも中央部が大きく、該隙間の水平方向の断面形状が略凸形状であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液体を吐出する装置。
JP2018225366A 2018-11-30 2018-11-30 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 Pending JP2020082682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018225366A JP2020082682A (ja) 2018-11-30 2018-11-30 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018225366A JP2020082682A (ja) 2018-11-30 2018-11-30 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020082682A true JP2020082682A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70909544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018225366A Pending JP2020082682A (ja) 2018-11-30 2018-11-30 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020082682A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6769022B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2013063559A (ja) インクジェット記録装置
JP2013022848A (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの製造方法、および液滴吐出装置
JP2019142174A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP6707891B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP6578871B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP6683946B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP7155716B2 (ja) 液体吐出ヘッド保護部材、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
JP6950552B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP6954058B2 (ja) 液体吐出ヘッド保護部材、液体吐出ヘッド及び液体吐出ユニット
JP2017164917A (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP2017159522A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2017217820A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP2020082682A (ja) 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
JP6677022B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2019142203A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP7006032B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP7056208B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体を吐出する装置
JP7196491B2 (ja) 液体吐出ヘッド、および液体を吐出する装置
JP7200752B2 (ja) 液体吐出ヘッド、および液体を吐出する装置
JP7494624B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP7148885B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP2020199705A (ja) 液体吐出ヘッド、および液体吐出装置
JP2021146574A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP2023018766A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置