JP2017164917A - 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化と優れた冷却効率とを両立することができ、かつコストダウンを実現可能な液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】流路ユニットと、圧力発生源と、フレーム部材とで構成される液室部と、上位装置からの電気信号の伝達を行う伝達配線部材53と、伝達配線部材53と圧力発生源との間を接続する中継配線部材57と、中継配線部材57に実装され、上位装置からの電気信号に基づいて圧力発生源の駆動制御を行う駆動制御部51と、伝達配線部材53に実装され、中継配線部材57との間を着脱可能に接続するコネクタ部材58と、コネクタ部材58を保護し、ヘッド本体部56に対して着脱可能に係合するカバー部材59と、駆動制御部51の発熱を外部に放散するための放熱部材61と、を備え、カバー部材59は放熱部材61を挿通させる貫通孔62を有し、放熱部材61の少なくとも一部が、貫通孔62から突出して外気に接している液体吐出ヘッド。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、及び該液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、及びこれらの複合機等の画像形成装置としては、例えば、液体吐出ヘッドまたは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置(例えばインクジェット記録装置)等が知られている。
インクジェット記録装置が備える液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルと、ノズルと連通して液体を蓄える個別液室が設けられた流路板と、個別液室内の液を加圧する圧力発生手段(駆動手段、或いはエネルギー発生手段)と、液体を流路板に流すまで貯蔵するための共通液室が設けられた共通液室基板とを備え、圧力発生手段を駆動することにより個別液室内のインクを加圧し、ノズルからインク滴を吐出させ、記録媒体上に着弾させるものである。
最近では、記録(印字)が必要な時にのみインクの微小液滴を吐出するように構成されたオンデマンド方式の液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)が主流となっている。
インクジェットヘッドによる印刷は、民生用はもとより、産業用途についても高画質出力が要求されるようになっており、大型の看板やポスター印刷の分野でもオンデマンド印刷の要求が多く、オンデマンド型インクジェット記録装置が多く用いられるようになっている。
近年、装置の小型化、低コスト化が要求されるようになってきており、インクジェットヘッドについては、ノズル実装密度、すなわちノズル列におけるノズル間隔の縮小、及び複数の各ノズル列の列間距離の縮小によるインクジェットヘッドの小型化、及び多ノズル化が要求されている。
インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドを駆動させるための駆動回路(トライバIC)を搭載している。駆動回路はインクジェットヘッドに駆動信号を出力するので、瞬間的に大きな電流が流れ、急激に温度が上昇するが、多ノズル化に伴い、駆動素子の多数化及び高密度化によって、温度上昇も著しくなるという問題がある。
特に、産業用インクジェットヘッドでは、連続した動作を行うことでより多くの熱が発生するため、効率のよい放熱機能が必要となる。
放熱のための構成として、放熱部材の一部が液体吐出ヘッドより外側に突出するように放熱部材を設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、インクジェットヘッドとともに放熱性に優れる高価な材料を使い捨てにすることを回避するために、インクジェットヘッドとその駆動回路とを含むユニットを脱着可能に装着するキャリッジと、このキャリッジに設けられた放熱部材とを備える構成とすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載の液滴吐出ヘッドのように放熱部材を外側へ突き出すように実装し、かつヘッド本体と配線部材を分離構成にしようとすると、放熱部材とコネクタ部材を実装するスペース上、液体吐出ヘッドの構成が大型化してしまう。特に、産業用途の印刷装置では、液体吐出ヘッドを複数並べて実装するため、装置の大型化およびコストアップの要因となる。
また、特許文献2に記載のインクジェットヘッドでは、放熱部材がキャリッジを経由して放熱することになるので、産業用途の印刷装置で要求される高デューティー駆動においては十分な冷却効率が得られない可能性がある。
そこで本発明は、小型化と優れた冷却効率とを両立することができ、かつコストダウンを実現可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、ノズル、圧力室、流体抵抗の機能を有する流路部材を積層して構成した流路ユニットと、前記流路ユニットに接合して液体吐出のための圧力を発生する圧力発生源と、前記圧力発生源を収納し、前記流路ユニットに積層されるフレーム部材とで構成される液室部と、上位装置からの電気信号の伝達を行う伝達配線部材と、前記伝達配線部材と前記圧力発生源との間を接続する中継配線部材と、前記中継配線部材に実装され、前記上位装置からの電気信号に基づいて前記圧力発生源の駆動制御を行う駆動制御部と、前記伝達配線部材に実装され、前記中継配線部材との間を着脱可能に接続するコネクタ部材と、前記コネクタ部材を保護し、前記液室部、前記中継配線部及び前記駆動制御部を含むヘッド本体部に対して着脱可能に係合するカバー部材と、前記駆動制御部の発熱を外部に放散するための放熱部材と、を備え、前記カバー部材は前記放熱部材を挿通させる貫通孔を有し、前記放熱部材の少なくとも一部が、前記貫通孔から突出して外気に接していることを特徴とする液体吐出ヘッドである。
本発明によれば、小型化と優れた冷却効率とを両立することができ、かつコストダウンを実現可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
圧電素子方式のインクジェットヘッドの構成を示す図である。 インクジェットヘッドの主要部の分解斜視図である。 流路プレートのノズル側から見た平面図である。 従来の液体吐出ヘッドの一例を示す側面断面図である。 従来の液体吐出ヘッドの一例を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機構部の要部平面説明図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド及び液体吐出装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
〔液体吐出ヘッド〕
液体吐出ヘッドとは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。
また、液体吐出ヘッドは、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、以下の実施形態に示す圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドの構造を図1〜3に基づき説明する。
図1はインクジェットヘッドの側面断面図、図2はインクジェットヘッドの主要部の分解斜視図であり、図3は流路プレートのノズル側から見た平面図である。
液体吐出ヘッドは、ノズル、圧力室、流体抵抗(リストリクタ)の機能を有する流路部材を積層して構成した流路ユニットと、前記流路ユニットに接合して液体吐出のための圧力を発生する圧力発生源と、前記圧力発生源を収納し、前記流路ユニットに積層されるフレーム部材とで構成される液室部とを備える。
オリフィスプレート2は複数のノズル1が列状に形成されている。
チャンバプレート4は圧力発生室(圧力室)3が形成されている。
リストリクタプレート6は、共通液体供給路11と圧力発生室3とを連結し、圧力発生室3へのインク流入を制御し、流体抵抗機能を有する個別供給流路5が形成されている。
ダイアフラムプレート9は、圧力発生源である圧電素子14の変位を効率よく圧力発生室3に伝えるための振動板7が形成されており、弾性を有する。
また、ダイアフラムプレート9の共通液体供給路11に面する領域には多数の小孔で形成されたフィルタ8を有する。
以下の説明において、オリフィスプレート2、チャンバプレート4及びリストリクタプレート6を総称する場合は流路プレート29、オリフィスプレート2、チャンバプレート4、リストリクタプレート6及びダイアフラムプレート9を組み合わせたものを流路ユニット30と表記する。
フレーム12は、圧電アクチュエータ挿入開口部10と共通液体供給路11とが形成されている。フレーム12は、ステンレス材の切削加工又は樹脂材のモールド成型で製作され、不図示のインクタンクからインクを共通液体供給路11まで導くインク導入部13が接合されている。
圧電アクチュエータ16は、複数の圧電素子14と、それを固定するための導体パターニングがなされた固定部材15とを有する。
圧電素子14は、圧力発生室3及び振動板7の各々に対応するように配置され、圧電素子14の一端面は振動板7に接着される。
流路ユニット30と圧電アクチュエータ16の固定部材15の両端には位置決めするための案内穴が配置される。
固定部材15には、それぞれの圧電素子14に外部駆動回路から独立した電気信号を送るための個別電極31及び共通電極が形成されている。これらの電極により、外部駆動回路から選択的な電気信号が圧電素子14に印加され、圧電素子14は歪を生じる。圧電素子14は、固定部材15上に保持されているため、振動板7に優先的に変位を与え、圧力発生室3の圧力を高める。
インクジェットヘッドがノズル1からインクを吐出する原理は上記通りであり、記録媒体上にインク画像を形成する装置に用いられる。
なお、図2及び図3に示すように、各流路プレートのインク吐出チャンネルと同形状のいわゆるダミーチャンネル(1a、3a、5a)を設けることにより、振動板への圧力特性を同一にすることができ、印字品質の良好なインクジェットヘッドを実現できる。
図4及び図5に基づき、従来の放熱部材の実装について説明する。
図4は、従来の液体吐出ヘッドの一例を示す側面断面図である。
液体吐出ヘッドを駆動する駆動回路であり、発熱源となる駆動制御部(以下、「ドライバIC」ともいう)51には、放熱部材(以下、「ヒートシンク」ともいう)52の一端が熱伝導率の高い接着剤により固定されている。
圧電素子、ドライバIC51、及び接続用の伝達配線部材(以下、「FPCケーブル」ともいう)53は、液体吐出ヘッド54から吐出されるインクミストによる障害から保護するためにヘッドカバー55で保護されている。
ヒートシンク52は、冷却効率をよくするためにヘッドカバー55の外部に突き出した形状となっており、液体吐出装置(印刷装置)において冷却風があたるように実装されている。
外部からの電気信号をドライバIC51に伝達するためのFPCケーブル53は、ヒートシンク52の側面(脇)からヘッドカバー55の外部にのびるように配置されている。
図5は、ヘッド本体部56とFPCケーブル53とが分離可能な構造を有する従来の液体吐出ヘッドの一例を示す側面断面図であり、図5(B)は分離した状態を示している。
ヘッド本体部56をFPCケーブル53と分離可能な構成にしておくことのより、ヘッドの保守交換時の作業性が改善する。また、液体吐出ヘッドが装着される液体吐出装置内における設計において、要求されるFPCケーブル53の長さが異なる場合でもFPCケーブル53の長さを変更するだけで、別の中継ケーブルなどを用意することなく配線することができる。さらに、ヘッド本体部56の仕様を共通化できるため、液体吐出ヘッドの生産性が改善する。
しかしながら、電気配線接続のためのコネクタ部材58と、これをインクミストによる障害から保護するためのコネクタカバー59を設けることにより、上方の領域にはヒートシンクを配置できなくなる。
図5の例では、ヒートシンク60をヘッド側面に引き出した構成とすることで配置上の制限による影響を回避しているが、図4のヘッドと比較すると大型化を避けられず、省スペース性が低下することとなる。
これに対し、後述する本発明の液体吐出ヘッドは、小型化と優れた冷却効率とを両立することができ、かつコストダウンを実現可能である。
次に、図6〜9に基づいて本発明の実施形態の液体吐出ヘッドについて説明する。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、ノズル、圧力室、流体抵抗の機能を有する流路部材を積層して構成した流路ユニット30と、流路ユニット30に接合して液体吐出のための圧力を発生する圧力発生源と、前記圧力発生源を収納し、流路ユニット30に積層されるフレーム部材12とで構成される液室部と、上位装置からの電気信号の伝達を行う伝達配線部材(FPCケーブル)53と、伝達配線部材53と前記圧力発生源との間を接続する中継配線部材57と、中継配線部材57に実装され、前記上位装置からの電気信号に基づいて前記圧力発生源の駆動制御を行う駆動制御部51と、伝達配線部材53に実装され、中継配線部材57との間を着脱可能に接続するコネクタ部材58と、コネクタ部材58を保護し、前記液室部、中継配線部57及び駆動制御部51を含むヘッド本体部56に対して着脱可能に係合するカバー部材(コネクタカバー)59と、駆動制御部51の発熱を外部に放散するための放熱部材(ヒートシンク)61と、を備える。カバー部材59は放熱部材61を挿通させる貫通孔62を有し、放熱部材61の少なくとも一部が、貫通孔62から突出して外気に接している。
図6は液体吐出ヘッドの側面断面図、図7は斜視図である。
ヘッド本体部56とFPCケーブル53とは分離可能である。
ヒートシンク61の上端部は、カバー部材(コネクタカバー)59に形成された貫通孔62から突出し、外気に接し、冷却風があたるように構成されている。
貫通孔62と、挿通するヒートシンク61との隙間部分にはパッキン63が設けられている。
コネクタカバー59は、液体吐出ヘッドの吐出に起因するインクミストによる障害から保護するためのカバーも兼ねているため、上述の図4に示した構成の従来の液体吐出ヘッドの構成と比較しても省スペース性を損なうことなく保護機能も保持することができる。
ヒートシンク61の一部が外気に接するようにカバー部材59から突出させる構造としては、図6及び図7に示す例に限定されない。
例えば、図8に示すように、カバー部材59をヒートシンク61との干渉部を逃がすような凹状部64とすることができる。このような構造とすることにより、コネクタカバー59内部の部材を保護するために開口部に設けるパッキンが不要となる。
さらに、図9に示すように放熱部材が複数に分割された構成とすることができる。
本実施形態の液体吐出ヘッドにおいて、放熱部材61は、ヘッド本体部56に収容される第一の放熱部材61aと、カバー部材59に収容される第二の放熱部材61bとからなり、第一の放熱部材61aと第二の放熱部材61bとは押圧部材67を介して当接し、第二の放熱部材61bの一部が、貫通孔62から突出して外気に接している。
ヘッド本体部56に収容された第一の放熱部材61aと、カバー部材59に収容された第二の放熱部材61bとは、押圧部材67により当接するように構成される。押圧部材67としては、例えば、板バネ等が挙げられる。
なお、ヘッド本体部59の側面をカバーする部材と、コネクタ部材58をカバーするカバー部材59とは、それぞれ樹脂製部材とし、スナップフィット等の係合構造68によって着脱可能に係合される構成とすることができる。
〔液体吐出装置〕
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置について説明する。
本願において、液体吐出装置は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この液体吐出装置は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、液体吐出装置として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。また、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、液体吐出装置は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、液体吐出装置としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
また、「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているもの、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているもの、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているもの、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているもの、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。チューブが接続された態様では、チューブを介して液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置としての画像形成装置の一例について、図10及び図11を参照して説明する。
なお、図10は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図11は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータによってタイミングベルトを介して図11中矢印D1で示す方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドと、同ヘッドに駆動信号を与える電気回路基板と、同ヘッドに供給するインクを収容するタンクを一体化した液体吐出ユニットからなる記録ヘッド234を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する液体吐出ヘッドユニット234a、234bを1つのベース部材に取り付けて構成したもので、一方のヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、他方のヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、1ヘッド当たり4ノズル列配置とし、1個のヘッドで4色の各色を吐出させることもできる。
また、記録ヘッド234のタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向(図11中、矢印D2で示す方向)に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む本発明に係るヘッドの維持回復装置である維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置し、この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
51 駆動制御部(ドライバIC)
53 伝達配線部材(FPCケーブル)
56 ヘッド本体部
57 中継配線部材
58 コネクタ部材
59 カバー部材
61 放熱部材
61a 第一の放熱部材
61b 第二の放熱部材
62 貫通孔
63 パッキン
64 凹状部
67 押圧部材
68 係合構造
特許第5391760号公報 特許第3156561号公報

Claims (3)

  1. ノズル、圧力室、流体抵抗の機能を有する流路部材を積層して構成した流路ユニットと、前記流路ユニットに接合して液体吐出のための圧力を発生する圧力発生源と、前記圧力発生源を収納し、前記流路ユニットに積層されるフレーム部材とで構成される液室部と、
    上位装置からの電気信号の伝達を行う伝達配線部材と、
    前記伝達配線部材と前記圧力発生源との間を接続する中継配線部材と、
    前記中継配線部材に実装され、前記上位装置からの電気信号に基づいて前記圧力発生源の駆動制御を行う駆動制御部と、
    前記伝達配線部材に実装され、前記中継配線部材との間を着脱可能に接続するコネクタ部材と、
    前記コネクタ部材を保護し、前記液室部、前記中継配線部及び前記駆動制御部を含むヘッド本体部に対して着脱可能に係合するカバー部材と、
    前記駆動制御部の発熱を外部に放散するための放熱部材と、を備え、
    前記カバー部材は前記放熱部材を挿通させる貫通孔を有し、前記放熱部材の少なくとも一部が、前記貫通孔から突出して外気に接していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記放熱部材は、前記ヘッド本体部に収容される第一の放熱部材と、前記カバー部材に収容される第二の放熱部材とからなり、前記第一の放熱部材と前記第二の放熱部材とは押圧部材を介して当接し、前記第二の放熱部材の一部が、前記貫通孔から突出して外気に接していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドを備えることを特徴とする液体吐出装置。
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