JP2020199593A - フランジ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削ブレードとフランジ部との間に異物等が吸引されることを従来よりもさらに抑制することができるフランジ機構を提供すること。【解決手段】フランジ機構1は、吸引孔3−5からの吸引によってボス部2に装着された切削ブレード124の基台124−1の裏面側でOリング8を押圧した状態で、第1支持面3−1で切削ブレード124を支持し、Oリング8によって切削ブレード124の基台124−1の裏面側とフランジ部3の第2支持面3−2とが形成する空間を密閉し異物の侵入を防ぐ。【選択図】図2

Description

本発明は、切削ブレードを装着するフランジ機構に関する。
スピンドルに装着するフランジ部に吸引源と連通する連通路を備え、フランジ部と、切削ブレードの基台、または、切削ブレードを押さえる押さえフランジとの間の空間に負圧を発生させ、切削ブレードをスピンドルに装着する技術が知られている(特許文献1、2及び3参照)。
特開2018−075688号公報 特開2018−144168号公報 特開2015−023222号公報
上記の特許文献において切削ブレードを保持するためにスピンドルの方向に吸引しているので、切削ブレードとボス部またフランジ部との隙間を通して切削屑や異物が入り込み、切削ブレードの基台やフランジ部が汚れるという問題があった。特に、切削ブレードのフランジ部と対向している面には、切削ブレードの種類を識別するためのバーコードが形成されている場合、汚れが付着することは好ましくない。
特許文献1では、この問題を解決するために、ボス部にOリングを装着している。しかし、この特許文献1の技術では、厳密には切削ブレードの内径とボス部との間には隙間があるため、切削ブレードが装着されるときにOリングを押しつける力ではシール性が弱いという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切削ブレードとフランジ部との間に異物等が吸引されることを従来よりもさらに抑制することができるフランジ機構を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のフランジ機構は、中央に装着穴を有する円盤状の基台と、該基台の外周縁に設けられた切り刃と、を有する切削ブレードを、回転軸となるスピンドルに装着するためのフランジ機構であって、前後方向に伸長する円柱状のボス部と、該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、該切削ブレードの該基台の裏面側を支持する支持面を有し、該スピンドルに固定されるフランジ部と、該フランジ部に形成され、吸引路を介して吸引源と連通し、該切削ブレードを吸引固定する吸引孔と、を備え、該フランジ部の支持面は、Oリング装着溝と該Oリング装着溝に装着されたOリングと、を有し、該フランジ機構は、該吸引孔からの吸引によって該ボス部に装着された該切削ブレードの該基台の裏面側で該Oリングを押圧した状態で、該支持面で該切削ブレードを支持し、該Oリングによって該切削ブレードの該基台の裏面側と該フランジ部の該支持面とが形成する空間を密閉し異物の侵入を防ぐことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のフランジ機構は、中央に装着穴を有する円盤状の切削ブレードを、回転軸となるスピンドルに装着するためのフランジ機構であって、前後方向に伸長する円柱状のボス部と、該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、該切削ブレードの裏面側を支持する支持面を有し、該スピンドルに固定される固定フランジ部と、該ボス部に装着される装着穴を有し、該ボス部に装着された該切削ブレードにかぶせて該ボス部に装着する事で該切削ブレードを押さえる押さえフランジと、該固定フランジ部に形成され、吸引路を介して吸引源と連通し、該押さえフランジを吸引固定する吸引孔と、を備え、該固定フランジ部の支持面は、Oリング装着溝と該Oリング装着溝に装着されたOリングと、を含み、該フランジ機構は、該吸引孔からの吸引によって、該ボス部に装着された該押さえフランジの裏面側で該Oリングを押圧した状態で、該支持面で該切削ブレードを支持し、該Oリングによって該押さえフランジの裏面側と該固定フランジ部の該支持面とが形成する空間を密閉し異物の侵入を防ぐことを特徴とする。
本願発明は、切削ブレードとフランジ部との間に異物等が吸引されることを従来よりもさらに抑制することができる。
図1は、実施形態1に係るフランジ機構を備える切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るフランジ機構を備える切削ユニットの構成例を示す分解斜視図である。 図3は、実施形態1に係るフランジ機構を備える切削ユニットの構成例を示す断面図である。 図4は、実施形態2に係るフランジ機構を備える切削ユニットの構成例を示す分解斜視図である。 図5は、実施形態2に係るフランジ機構を備える切削ユニットの構成例を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るフランジ機構1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るフランジ機構1を備える切削装置100の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るフランジ機構1を備える切削ユニット120の構成例を示す分解斜視図である。図3は、実施形態1に係るフランジ機構1を備える切削ユニット120の構成例を示す断面図である。
実施形態1に係るフランジ機構1は、図1に示す切削装置100を構成する。切削装置100は、被加工物200を切削する装置である。実施形態1において、切削装置100が切削する被加工物200は、例えば、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハなどのウェーハである。被加工物200は、平坦な表面201の格子状に形成される複数の分割予定ライン202によって区画された領域にデバイス203が形成されている。被加工物200は、表面201の裏側の裏面204に粘着テープ210が貼着され、粘着テープ210の外縁部に環状フレーム211が装着されている。また、本発明では、被加工物200は、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス板、又はガラス板等でも良い。
切削装置100は、図1に示すように、被加工物200を保持面111で吸引保持するとともに回転駆動源により軸心回りに回転可能なチャックテーブル110と、チャックテーブル110に保持された被加工物200を切削加工する切削ユニット120と、チャックテーブル110をX軸方向に移動させる図示しないX軸移動ユニットと、切削ユニット120をY軸方向に移動させるY軸移動ユニット130と、切削ユニット120をZ軸方向に移動させるZ軸移動ユニット140とを備える。また、切削装置100は、切削後の被加工物200を洗浄する洗浄ユニット150と、切削前後の被加工物200を収容するカセット160と、被加工物200をカセット160とチャックテーブル110と洗浄ユニット150との間で搬送する図示しない搬送ユニットと、各構成要素を制御するコンピュータである制御ユニット170とを備える。
切削装置100は、搬送ユニットがカセット160内から被加工物200を1枚取り出してチャックテーブル110の保持面111に載置する。切削装置100は、チャックテーブル110の保持面111に被加工物200を吸引保持して、切削ユニット120から被加工物200に切削水を供給しながら、X軸移動ユニット、回転駆動源、Y軸移動ユニット130及びZ軸移動ユニット140によりチャックテーブル110と切削ユニット120とを分割予定ライン202に沿って相対的に移動させて、切削ユニット120で被加工物200の分割予定ライン202を切削する。切削装置100は、被加工物200の全ての分割予定ライン202を切削すると、被加工物200を洗浄ユニット150で洗浄した後にカセット160内に収容する。
切削装置100の切削ユニット120は、図2に示すように、筒状に形成されかつY軸移動ユニット130及びZ軸移動ユニット140によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング121と、スピンドルハウジング121内にY軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられたスピンドル122とを備える。また、切削ユニット120は、図1に示すように、スピンドル122の先端に固定される切削ブレード124と、ブレードカバー125と、切削ブレード124をスピンドル122の方向に吸引する吸引源19(図3参照)と接続する図2及び図3に示すロータリージョイント10と、ロータリージョイント10からの吸引力により切削ブレード124をスピンドル122の先端に吸引固定するフランジ機構1と、を備える。
スピンドル122は、スピンドルハウジング121に回転可能に支持されている。スピンドル122の先端は、スピンドルハウジング121の一端部から外部に突出している。スピンドル122の基端部には、スピンドル122を回転させるための不図示のモータが連結されている。スピンドル122の先端は、図2に示すように、先端に向かうにしたがって徐々に外径が縮小するようにテーパ状に形成されている。スピンドル122は、先端を露出させた状態でスピンドルハウジング121内に軸心回りに回転自在に収容されている。
切削ブレード124は、フランジ機構1を介してスピンドル122の先端に固定されて、回転軸となるスピンドル122により回転されることで被加工物200を切削する。切削ブレード124は、実施形態1では所謂ハブブレードであり、図2に示すように、アルミニウム合金などの金属から構成されかつ装着穴124−3を有し環状に形成された円盤状の基台124−1と、基台124−1の外周縁に設けられ、基台124−1の外周から突出する環状の切り刃124−2とを有している。
装着穴124−3は、切削ブレード124をフランジ機構1に固定するための孔である。切り刃124−2は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。切り刃124−2は、図3に示すように、基台124−1の平坦な一方の側面の外周縁に固定されて、基台124−1の外縁より外周方向に突出している。
ブレードカバー125は、図1に示すように、スピンドルハウジング121に固定され、切削ブレード124の上方及びX軸方向の少なくとも一方側を覆って、下端に装着された切削水ノズルにより、切削加工中に加工液である切削水を切削ブレード124及び被加工物200に供給するものである。
ロータリージョイント10は、図2及び図3に示すように、円筒状ボス部11と、円筒状ボス部11の外周に一体的に形成されたフランジ部12と、円筒状ボス部11の内側に形成された収容穴13と、一端が収容穴13に連通して設けられたパイプ14と、フランジ部12に形成された複数の取り付け穴15と、を備える。
ロータリージョイント10は、複数のネジをそれぞれの取り付け穴15に挿入して、スピンドルハウジング121の先端側の端部121−1にそれぞれの取り付け穴15と対応する位置に形成されたそれぞれのねじ穴121−2に螺合して締め付けることにより、スピンドルハウジング121の先端側の端部121−1に固定される。
収容穴13は、図3に示すように、内径が後述するフランジ機構1の円筒部4の外径とほぼ同じであり、円筒部4の外周4−1がY軸周りに回転可能に隙間なく嵌め合わせされる。収容穴13におけるパイプ14の一端との連通孔は、円筒部4の外周4−1のY軸周りの回転移動に伴い、所定の回転角において、後述する円筒部4の吸引穴4−2と連通する。
パイプ14は、図3に示すように、他端が、電磁切替弁18を介して吸引源19に選択的に接続されている。電磁切替弁18は、図1に示す制御ユニット170と情報通信可能に電気的に接続されており、制御ユニット170によりパイプ14と吸引源19とを接続する配管の開閉が制御される。
フランジ機構1は、図2及び図3に示すように、前後方向であるY軸方向に伸長する円柱状のボス部2と、ボス部2の後方側である+Y方向側からボス部2の径方向外向きに突出して一体的に形成された円板状のフランジ部3と、フランジ部3の後方側に突出して一体的に形成された円筒部4と、を備える。フランジ機構1は、ボス部2と、フランジ部3と、円筒部4とが、それぞれの中心軸が互いに重なり、Y軸方向を向いて配されている。
フランジ機構1は、内側に装着穴5が形成されている。装着穴5は、基端側が、先端に向かうにしたがって徐々に内径が縮小するようにテーパ状に形成されており、スピンドル122の先端の外周に隙間なく嵌め合わせされる。フランジ機構1は、ワッシャー128を介してねじ129を装着穴5に挿入して、スピンドル122の先端に形成されたねじ穴122−1に螺合して締め付けることにより、スピンドル122の先端に固定される。
ボス部2は、切削ブレード124の基台124−1が装着される。ボス部2は、具体的には、図2及び図3に示すように、切削ブレード124の基台124−1の装着穴124−3に挿入されて、外周側で、切削ブレード124の基台124−1を装着穴124−3の内周側から支持する。
円筒部4は、図2及び図3に示すように、外周4−1と、外周4−1に設けられ、円周方向において所定の間隔に離間して配列された複数の吸引穴4−2と、を有する。円筒部4は、収容穴13に対してY軸周りに回転可能に隙間なく嵌め合わせされる。
フランジ部3は、前方側に向いた面の径方向外側に形成された環状の第1支持面3−1と、前方側に向いた面の径方向内側に、ボス部2の外周を囲繞して形成された環状の第2支持面3−2と、第1支持面3−1と第2支持面3−2との間の領域に渡って形成された環状凹部3−4と、を有する。第1支持面3−1及び第2支持面3−2は、図3に示すように、Y軸方向の高さが同じであり、ともに切削ブレード124の基台124−1の裏面側(後方側)である+Y方向の面側を支持する。
環状凹部3−4は、図3に示すように、第1支持面3−1及び第2支持面3−2よりも+Y方向に凹んで形成されている。環状凹部3−4には、図2及び図3に示すように、吸引孔3−5が形成されている。吸引孔3−5は、図3に示すように、フランジ機構1のフランジ部3及び円筒部4の内部に形成された吸引路6、円筒部4の吸引穴4−2、ロータリージョイント10のパイプ14及び、電磁切替弁18を介して、吸引源19と連通している。吸引孔3−5は、ロータリージョイント10からの吸引力により、切削ブレード124の基台124−1の裏面側を第1支持面3−1及び第2支持面3−2に向けて吸引することで、切削ブレード124を吸引固定する。
第2支持面3−2は、環状のOリング装着溝3−3が形成されており、Oリング装着溝3−3に装着されたOリング8を有する。Oリング8は、例えば、ゴムやシリコーン等の樹脂等の弾性体(弾性限界の大きい材料)で形成されており、押圧されることにより、押し潰されて微小に変形することで、高いシール性を発揮する。Oリング8は、吸引孔3−5からの吸引によってボス部2に装着された切削ブレード124の基台124−1の裏面側で、後方である+Y方向に押圧される。
フランジ部3の第1支持面3−1、第2支持面3−2及び環状凹部3−4と、切削ブレード124の基台124−1の裏面側とは、図3に示すように、吸引孔3−5からの吸引を受ける空間7を形成する。空間7は、より詳細には、第1支持面3−1及び第2支持面3−2と環状凹部3−4とのY軸方向における高さの差に等しい幅を有する環状空間である。空間7は、第2支持面3−2上のOリング装着溝3−3に装着されたOリング8がY軸方向に押圧されることで、密閉されて、異物等の侵入が防止される。
吸引孔3−5は、本実施形態では、環状凹部3−4に形成され、空間7の後方である+Y方向に設けられているが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1支持面3−1と環状凹部3−4との間の段差領域に形成され、空間7の外周側に向けて設けられてもよく、第2支持面3−2と環状凹部3−4との間の段差領域に形成され、空間7の内周側に向けて設けられてもよい。
実施形態1に係るフランジ機構1は、以上のような構成を有するので、吸引孔3−5からの吸引によってボス部2に装着された切削ブレード124の基台124−1の裏面側でOリング8を押圧した状態で、第1支持面3−1及び第2支持面3−2で切削ブレード124を支持し、Oリング8によって切削ブレード124の基台124−1の裏面側とフランジ部3の第1支持面3−1、第2支持面3−2及び環状凹部3−4とが形成する空間7を密閉し異物の侵入を防ぐ。このため、実施形態1に係るフランジ機構1は、押圧して押し潰したOリング8により、切削ブレード124とフランジ部3との間に異物等が吸引されることを従来よりもさらに抑制することができるという作用効果を奏する。
なお、実施形態1に係るフランジ機構1は、本実施形態では、Oリング装着溝3−3及びOリング8を第2支持面3−2上に備えているが、本発明はこれに限定されず、Oリング装着溝3−3及びOリング8を第1支持面3−1上に備えてもよく、Oリング装着溝3−3及びOリング8を第1支持面3−1上と第2支持面3−2上との両方にそれぞれ備えてもよい。これらの場合でも、Oリング装着溝3−3及びOリング8を第2支持面3−2上に備えている場合と同様に、切削ブレード124の基台124−1の裏面側でOリング8を押圧した状態で、第1支持面3−1及び第2支持面3−2で切削ブレード124を支持し、Oリング8によって空間7を密閉し異物の侵入を防ぐことができるので、実施形態1に係るフランジ機構1と同様の作用効果を奏するものとなる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るフランジ機構1−2を図面に基づいて説明する。図4は、実施形態2に係るフランジ機構1−2を備える切削ユニット220の構成例を示す分解斜視図である。図5は、実施形態2に係るフランジ機構1−2を備える切削ユニット220の構成例を示す断面図である。なお、図4及び図5は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る切削ユニット220は、図4に示すように、実施形態1とほぼ同様にY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング221と、スピンドルハウジング221内にY軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられたスピンドル222とを備える。また、実施形態2に係る切削ユニット220は、図4に示すように、スピンドル222の先端に固定される切削ブレード224と、実施形態1と同様のブレードカバー125と、切削ブレード224をスピンドル222の方向に吸引する吸引源19と接続するロータリージョイント10と、ロータリージョイント10からの吸引力により切削ブレード224をスピンドル222の先端に吸引固定する実施形態2に係るフランジ機構1−2と、を備える。
実施形態2に係るスピンドルハウジング221及びスピンドル222は、実施形態1に係るスピンドルハウジング121及びスピンドル122において、装着される対象が実施形態2に係るフランジ機構1−2及び切削ブレード224に変更されることに応じて、形状などに変更が加えられたものであり、基本的な構成は概ね実施形態1と同様である。
切削ブレード224は、フランジ機構1−2を介してスピンドル222の先端に固定されて、回転軸となるスピンドル222により回転されることで被加工物200を切削する。切削ブレード224は、実施形態2では所謂ハブレスブレードであり、図4に示すように、円盤状(円環状)であり、中央に切削ブレード224をフランジ機構1−2に固定するための孔である装着穴224−1を有している。切削ブレード224は、実施形態1に係る切削ブレード124の切り刃124−2と同様の材料で同様の所定厚みに形成されている。
ロータリージョイント10は、実施形態2では、実施形態1と同様の方法で、スピンドルハウジング221の先端側の端部221−1に固定される。ロータリージョイント10の収容穴13は、実施形態2では、図5に示すように、内径が後述するフランジ機構1−2の円筒部34の外径とほぼ同じであり、円筒部34の外周がY軸周りに回転可能に隙間なく嵌め合わせされる。収容穴13におけるパイプ14の一端との連通孔は、円筒部34の外周のY軸周りの回転移動に伴い、所定の回転角において、後述する円筒部34の環状溝34−1を介して吸引穴34−2と連通する。
実施形態2に係るフランジ機構1−2は、図4及び図5に示すように、マウンタ30と、押さえフランジ40を、を備える。マウンタ30は、前後方向であるY軸方向に伸長する円柱状のボス部32と、ボス部32の後方側である+Y方向側からボス部32の径方向外向きに突出して一体的に形成された円板状の固定フランジ部33と、固定フランジ部33の後方側に突出して一体的に形成された円筒部34と、を備える。マウンタ30は、ボス部32と、固定フランジ部33と、円筒部34とが、それぞれの中心軸が互いに重なり、Y軸方向を向いて配されている。
マウンタ30は、内側に装着穴35が形成されている。装着穴35は、基端側が、先端に向かうにしたがって徐々に内径が縮小するようにテーパ状に形成されており、スピンドル222の先端の外周に隙間なく嵌め合わせされる。マウンタ30は、スピンドル222の先端を装着穴35に挿入して、前方である−Y方向側から内周にねじ溝が形成された締付ナット229を、スピンドル222の先端に形成されたねじ溝222−1に螺合して締め付けることにより、スピンドル222の先端に固定される。
ボス部32は、図4及び図5に示すように、後述する押さえフランジ40の装着穴41に挿入されて、外周側で、押さえフランジ40を装着穴41の内周側から支持する。
円筒部34は、図4及び図5に示すように、外周に設けられた環状溝34−1と、環状溝34−1に設けられ、円周方向において所定の間隔に離間して配列された複数の吸引穴34−2と、を有する。円筒部34は、収容穴13に対してY軸周りに回転可能に隙間なく嵌め合わせされる。尚、環状溝34−1を備えず複数の吸引穴34−2のみが形成されていてもよい。
固定フランジ部33は、前方側に向いた面の径方向外側に形成された環状の第1支持面33−1と、前方側に向いた面の径方向内側に、ボス部32の外周を囲繞して形成された環状の第2支持面33−2と、第1支持面33−1と第2支持面33−2との間の領域に渡って形成された環状凹部33−4と、を有する。第1支持面33−1及び第2支持面33−2は、図5に示すように、Y軸方向の高さが異なっており、詳細には、第1支持面33−1が第2支持面33−2よりも−Y方向に突出して形成されている。環状凹部33−4は、図5に示すように、第1支持面33−1及び第2支持面33−2よりも+Y方向に凹んで形成されている。
押さえフランジ40は、マウンタ30のボス部32に装着された切削ブレード224に前方側からかぶせてボス部32に装着することで、切削ブレード224を押さえる部材である。
押さえフランジ40は、具体的には、図4及び図5に示すように、内側に装着穴41が形成されている。装着穴41は、マウンタ30のボス部32の外周に隙間なく嵌め合わせされる。押さえフランジ40は、マウンタ30のボス部32を装着穴41に挿入して、ロータリージョイント10からの吸引力により後方側である−Y方向側に向けて吸引されることで、マウンタ30のボス部32に装着及び固定される。
押さえフランジ40は、図5に示すように、裏面側(後方側)である−Y方向側の面の中央に形成された嵌合凸部43と、嵌合凸部43の径方向外側に形成された環状の第1支持面42と、嵌合凸部43の外周面であり切削ブレード224の内径に接触する環状の第2支持面44と、を有する。押さえフランジ40の嵌合凸部43は、マウンタ30の固定フランジ部33における第1支持面33−1と環状凹部33−4との間に形成された段差部分に、嵌め合わせされる。嵌合凸部43が第1支持面33−1と環状凹部33−4との間の段差部分に嵌め合わせされる。
実施形態2に係るフランジ機構1−2は、マウンタ30のボス部32及び押さえフランジ40の装着穴41をこの順序で切削ブレード224の装着穴224−1に挿入し、嵌合凸部43を第1支持面33−1と環状凹部33−4との間の段差部分に嵌め合わせることで、切削ブレード224を第1支持面33−1と第1支持面42との間で挟持する。
環状凹部33−4には、図4及び図5に示すように、吸引孔33−5が形成されている。吸引孔33−5は、図5に示すように、フランジ機構1−2の固定フランジ部33及び円筒部34の内部に形成された吸引路36、円筒部34の環状溝34−1及び吸引穴34−2、ロータリージョイント10のパイプ14及び、電磁切替弁18を介して、吸引源19と連通している。
吸引孔33−5は、切削ブレード224を第1支持面33−1と第1支持面42との間で挟持した状態で、ロータリージョイント10からの吸引力により、押さえフランジ40の裏面側の第2支持面44を第2支持面33−2に向けて吸引することで、押さえフランジ40の第1支持面42を介して切削ブレード224の裏面側を第1支持面33−1に向けて押圧して、切削ブレード224を間接的に吸引固定する。
第2支持面33−2は、環状のOリング装着溝33−3が形成されており、Oリング装着溝33−3に装着されたOリング38を有する。Oリング38は、実施形態1に係るOリング8と同様の材料で形成されている。Oリング38は、吸引孔33−5からの吸引によってボス部32に装着された押さえフランジ40の裏面側の第2支持面44で、後方である+Y方向に押圧される。
固定フランジ部33の第1支持面33−1、第2支持面33−2及び環状凹部33−4と、押さえフランジ40の裏面側の第2支持面44とは、図5に示すように、吸引孔33−5からの吸引を受ける空間37を形成する。空間37は、より詳細には、切削ブレード224よりも円周方向内側に位置し、第2支持面33−2と環状凹部33−4とのY軸方向における高さの差に等しい幅を有する環状空間である。空間37は、第2支持面33−2上のOリング装着溝33−3に装着されたOリング38がY軸方向に押圧されることで、密閉されて、異物等の侵入が防止される。
吸引孔33−5は、本実施形態では、環状凹部33−4に形成され、空間37の後方である+Y方向に設けられているが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1支持面33−1と環状凹部33−4との間の段差領域に形成され、空間37の外周側に向けて設けられてもよく、第2支持面33−2と環状凹部33−4との間の段差領域に形成され、空間37の内周側に向けて設けられてもよい。
実施形態2に係るフランジ機構1−2は、以上のような構成を有するので、吸引孔33−5からの吸引によってボス部32に装着された押さえフランジ40の裏面側の第2支持面44でOリング38を押圧した状態で、第1支持面33−1で切削ブレード224を支持し、Oリング38によって押さえフランジ40の裏面側の第2支持面44と固定フランジ部33の第1支持面33−1、第2支持面33−2及び環状凹部33−4とが形成する空間37を密閉し異物の侵入を防ぐ。このため、実施形態2に係るフランジ機構1−2は、実施形態1に係るフランジ機構1と同様に、押圧して押し潰したOリング38により、切削ブレード224と固定フランジ部33との間に異物等が吸引されることを従来よりもさらに抑制することができるという作用効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,1−2 フランジ機構
2,32 ボス部
3 フランジ部
3−1,33−1 第1支持面
3−2,33−2 第2支持面
3−3,33−3 Oリング装着溝
3−4,33−4 環状凹部
3−5,33−5 吸引孔
6,36 吸引路
7,37 空間
8,38 Oリング
33 固定フランジ部
40 押さえフランジ
41 装着穴
100 切削装置
120,220 切削ユニット
121,221 スピンドルハウジング
122,222 スピンドル
124,224 切削ブレード
124−1 基台
124−2 切り刃
124−3,224−1 装着穴

Claims (2)

  1. 中央に装着穴を有する円盤状の基台と、該基台の外周縁に設けられた切り刃と、を有する切削ブレードを、回転軸となるスピンドルに装着するためのフランジ機構であって、
    前後方向に伸長する円柱状のボス部と、
    該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、該切削ブレードの該基台の裏面側を支持する支持面を有し、該スピンドルに固定されるフランジ部と、
    該フランジ部に形成され、吸引路を介して吸引源と連通し、該切削ブレードを吸引固定する吸引孔と、を備え、
    該フランジ部の支持面は、Oリング装着溝と該Oリング装着溝に装着されたOリングと、を有し、
    該フランジ機構は、該吸引孔からの吸引によって該ボス部に装着された該切削ブレードの該基台の裏面側で該Oリングを押圧した状態で、該支持面で該切削ブレードを支持し、該Oリングによって該切削ブレードの該基台の裏面側と該フランジ部の該支持面とが形成する空間を密閉し異物の侵入を防ぐことを特徴とするフランジ機構。
  2. 中央に装着穴を有する円盤状の切削ブレードを、回転軸となるスピンドルに装着するためのフランジ機構であって、
    前後方向に伸長する円柱状のボス部と、
    該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、該切削ブレードの裏面側を支持する支持面を有し、該スピンドルに固定される固定フランジ部と、
    該ボス部に装着される装着穴を有し、該ボス部に装着された該切削ブレードにかぶせて該ボス部に装着する事で該切削ブレードを押さえる押さえフランジと、
    該固定フランジ部に形成され、吸引路を介して吸引源と連通し、該押さえフランジを吸引固定する吸引孔と、を備え、
    該固定フランジ部の支持面は、Oリング装着溝と該Oリング装着溝に装着されたOリングと、を含み、
    該フランジ機構は、該吸引孔からの吸引によって、該ボス部に装着された該押さえフランジの裏面側で該Oリングを押圧した状態で、該支持面で該切削ブレードを支持し、該Oリングによって該押さえフランジの裏面側と該固定フランジ部の該支持面とが形成する空間を密閉し異物の侵入を防ぐことを特徴とするフランジ機構。
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