JP2020198748A - フォワード型dc−dcコンバータ回路 - Google Patents

フォワード型dc−dcコンバータ回路 Download PDF

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Abstract

【課題】フォワード型DC−DCコンバータ回路においてトランスの2次側に発生するサージを抑制する。【解決手段】フォワード型DC−DCコンバータ回路10は、トランスTと、トランスの1次側に設けられる入力回路11と、トランスの2次側に設けられる整流回路12と、を備える。入力回路において、トランスの1次巻線の一方の端部と、コイルL1の一方の端部と、第1のコンデンサC1の一方の端部とが接続される。第1のスイッチング半導体素子Q1の一方の端部と、第2のスイッチング半導体素子Q2の一方の端部と、コイルの他方の端部とが接続される。第2のスイッチング半導体素子の他方の端部と第2のコンデンサC2の一方の端部とが接続される。第1のコンデンサの他方の端部と第1のスイッチング半導体素子の他方の端部とが接続される。第2のコンデンサの他方の端部とトランスの1次巻線の他方の端部とが接続される。【選択図】図7

Description

本発明は、アクティブクランプ方式を採用したフォワード型DC−DCコンバータ回路に係わる。
従来より、様々な分野においてDC−DCコンバータが広く使用されている。例えば、DC−DCコンバータは、電動車両(ハイブリッド車等を含む)において、車載バッテリの出力電圧を異なる電圧に変換して1または複数の回路に供給するために使用される。また、DC−DCコンバータの1つの形態として、アクティブクランプ方式を採用したフォワード型DC−DCコンバータ回路が実用化されている。なお、以下の記載では、アクティブクランプ方式を採用したフォワード型DC−DCコンバータ回路を「ACF型DC−DCコンバータ」と呼ぶことがある。
図1は、ACF型DC−DCコンバータの一例を示す。図1に示すACF型DC−DCコンバータにおいては、トランスTの1次側に設けられているスイッチング素子Q1、Q2が交互にオン状態に制御される。また、トランスTの2次側に設けられているスイッチング素子Q3、Q4は、スイッチング素子Q1、Q2に同期して制御される。
上記構成のACF型DC−DCコンバータにおいて、所定の周期でスイッチング素子Q1を制御すると、その周期に同期して、トランスTの1次側から2次側に電力が伝達される。このとき、スイッチング素子Q2およびコンデンサC2は、トランスTをリセットするために使用される。そして、2次側に伝達された電力は、スイッチング素子Q3、Q4により整流され、さらにコイルL2およびコンデンサC3により出力電流が平滑化され、一定の出力電圧Voutが生成される。なお、ACF型DC−DCコンバータは、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2016−158422号公報
上述のACF型DC−DCコンバータにおいて、例えば、スイッチング素子Q1をオフ状態からオン状態に変化させると、点P1の電位(電圧V1)が低下すると共に、点P2の電位(電圧V2)が上昇する。このとき、図2(a)に示すように、電圧V2のオーバシュートが発生し、電圧V2がスイッチング素子Q4の耐圧を超えるおそれがある。尚、図2に示すダイオード初期電圧は、入力電圧VinをトランスTの巻線比で割算することで得られる電圧に相当する。
この問題に対して、例えば、図3に示すように、スイッチング素子Q3、Q4にそれぞれクランプ回路を設ける構成が考えられる。ここで、クランプ回路のクランプ電圧は、それぞれスイッチング素子Q3、Q4の耐圧より低く設定される。ところが、クランプ回路は、所定の応答時間を有する。このため、スイッチング素子Q1のターンオンに応じて上昇する電圧V2は、図2(b)に示すように、クランプ電圧に達した後も、所定の応答時間が経過するまで上昇し続ける。すなわち、図3に示す構成であっても、スイッチング素子Q3、Q4の耐圧をある程度高くする必要があり、オン抵抗が大きくなるので、DC−DC変換の効率が低くなってしまう。
本発明の1つの側面に係わる目的は、フォワード型DC−DCコンバータ回路においてトランスの2次側に発生するサージを抑制することである。
本発明の1つの態様のフォワード型DC−DCコンバータ回路は、トランスと、前記トランスの1次側に設けられる入力回路と、前記トランスの2次側に設けられる整流回路とを備える。前記入力回路は、第1のスイッチング半導体素子、第2のスイッチング半導体素子、コイル、第1のコンデンサ、および第2のコンデンサを含む。前記トランスの1次巻線の一方の端部と、前記コイルの一方の端部と、前記第1のコンデンサの一方の端部とが互いに電気的に接続される。前記第1のスイッチング半導体素子の一方の端部と、前記第2のスイッチング半導体素子の一方の端部と、前記コイルの他方の端部とが互いに電気的に接続される。前記第2のスイッチング半導体素子の他方の端部と前記第2のコンデンサの一方の端部とが互いに電気的に接続される。前記第1のコンデンサの他方の端部と前記第1のスイッチング半導体素子の他方の端部とが互いに電気的に接続される。前記第2のコンデンサの他方の端部と前記トランスの1次巻線の他方の端部とが互いに電気的に接続される。
上記構成のフォワード型DC−DCコンバータ回路において、第1のスイッチング半導体素子を制御することで、トランスの1次側から2次側に電力が伝達される。ただし、第1のスイッチング半導体素子のターンオン時またはターンオフ時には、トランスの2次側でサージが発生し得る。そして、このサージの大きさは、第1のスイッチング半導体素子のターンオンまたはターンオフの直後における、トランスの1次巻線の両端の電位差に依存する。そこで、上述したコイルおよび第1のコンデンサを設けることにより、第1のスイッチング半導体素子のターンオンまたはターンオフの直後における、トランスの1次巻線の両端の電位差を小さくする。この構成により、トランスの2次側のサージが抑制される。
上述の態様によれば、フォワード型DC−DCコンバータ回路においてトランスの2次側に発生するサージが抑制される。
ACF型DC−DCコンバータの一例を示す図である。 トランスの2次側に発生するサージの例を示す図である。 ACF型DC−DCコンバータの他の例を示す図である。 ACF型DC−DCコンバータの動作を説明するための図である。 図4に示すACF型DC−DCコンバータの動作を表すタイミング図である。 トランスの1次巻線の両端の電位差と2次側に発生するサージとの関係について説明する図である。 本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータの一例を示す図である。 スイッチング素子Q1のターンオン時の電流および電圧の変化を示す図である。 スイッチング素子Q1のターンオフ時の電流および電圧の変化を示す図である。 ACF型DC−DCコンバータの第1のバリエーションを示す図である。 ACF型DC−DCコンバータの第2のバリエーションを示す図である。
図4は、ACF型DC−DCコンバータの動作を説明するための図である。図5は、図4に示すACF型DC−DCコンバータの動作を表すタイミング図である。この実施例では、不図示のコントローラがスイッチング素子Q1〜Q4の状態を制御するものとする。また、以下の記載では、スイッチング素子がオフ状態からオン状態に変化することを「ターンオン」と呼び、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化することを「ターンオフ」と呼ぶことがある。
さらに、以下の記載において、トランスTの1次側の電位は、バッテリBの負極の電位を基準として考えるものとする。よって、例えば、「電圧V1」は、図4に示す点P1の電位V1とバッテリBの負極の電位との差を表す。また、トランスTの2次側の電位は、GNDを基準として考える。よって、例えば、「電圧V2」および「電圧V3」は、それぞれ、図4に示す点P2の電位V2および点P3の電位V3とGNDとの差を表す。
時刻t1において、スイッチング素子Q1、Q3がオフ状態からオン状態に変化する。また、スイッチング素子Q2、Q4はオン状態からオフ状態に変化する。ただし、実際には、スイッチング素子Q1、Q2が同時にオン状態にならず、また、スイッチング素子Q3、Q4が同時にオン状態にならないように、適切なデッドタイムが設けられている。
上記スイッチングが行われると、点P1の電位V1がLレベルに低下し、点P3の電位V3はGNDレベルに低下する。ここで、スイッチング素子Q1がオン状態に制御されると、点P1の電位V1は、実質的にバッテリBの負極電位と同じになる。よって、このとき、トランスTの1次巻線の両端の電位差(または、両端電圧)は、入力電圧Vinとほぼ同じになる。なお、以下の記載では、トランスTの1次巻線の両端の電位差を「ΔV」と呼ぶことがある。
時刻t1以降は、スイッチング素子Q3を介して流れる電流I3が増加してゆき、スイッチング素子Q4を介して流れる電流I4は減少してゆく。この後、時刻t2において、点P2の電位V2がHレベルまで上昇する。Hレベル(ダイオード初期電圧)は、入力電圧VinをトランスTの巻線比Nで割算することで得られる。なお、電位V2がHレベルに保持されているときは、スイッチング素子Q4を介して流れる電流I4は実質的にゼロである。
時刻t3において、スイッチング素子Q1、Q3がオン状態からオフ状態に変化する。また、スイッチング素子Q2、Q4はオフ状態からオン状態に変化する。そうすると、点P2の電位V2がGNDレベルに低下する。また、スイッチング素子Q2がオン状態に制御されると、トランスTがリセットされる。すなわち、トランスTに蓄積されたエネルギーが解放される。これによりコンデンサC2が充電されるので、点P1の電位V1は上昇してゆく。
時刻t3以降は、スイッチング素子Q4を介して流れる電流I4が増加してゆき、スイッチング素子Q3を介して流れる電流I3は減少してゆく。更に、時刻t4において、点P3の電位V3がHレベルまで上昇する。なお、電位V3がHレベルに保持されているときは、スイッチング素子Q3を介して流れる電流I3は実質的にゼロである。この後、時刻t5において、時刻t1と同様のスイッチングが行われる。すなわち、時刻t1〜t5の動作を1つのサイクルとしてスイッチング動作が繰り返される。
電流I3と電流I4との和は、上述のスイッチングサイクルに同期して、増加および減少を繰り返す。そして、コイルL2を介して流れる電流は、コンデンサC3により平滑化され、一定の出力電圧Voutが生成される。
このように、バッテリBから供給される電力は、スイッチング素子Q1、Q2を制御することでトランスTの2次側に伝達される。具体的には、スイッチング素子Q1がオン状態に制御されているときに、トランスTの1次側から2次側に電力が伝達される。また、スイッチング素子Q2をオン状態に制御することで、トランスTがリセットされる。さらに、トランスTの2次側に伝達される電力は、スイッチング素子Q3、Q4により整流される。これにより、DC−DC変換が実現されている。
ただし、時刻t2において電位V2がLレベルからHレベルに遷移するときに、サージが発生する。すなわち、時刻t2においてオーバシュートが発生し得る。また、時刻t4において電位V3がLレベルからHレベルに遷移するときにも、サージが発生する。すなわち、時刻t4においてオーバシュートが発生し得る。ここで、サージエネルギーの大きさは、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVに依存する。
図6は、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVと2次側に発生するサージとの関係について説明する図である。ここでは、図5に示す時刻t1以降の動作を説明する。すなわち、スイッチング素子Q1のターンオン時の動作を説明する。
時刻t1においてスイッチング素子Q1がオフ状態からオン状態に変化すると、上述したように、点P1の電位V1はLレベルに低下する。この後、トランスTの2次側において、スイッチング素子Q4を介して流れる電流I4は減少してゆき、やがて、電流I4は逆方向に(マイナス方向に増加するように)流れるようになる。すなわち、スイッチング素子Q4のダイオードによりリカバリ電流が発生する。
スイッチング素子Q4においてリカバリ電流が流れ始めると、点P2の電位V2が上昇してゆく。そして、電圧V2が、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVをトランスTの巻線比Nで割算することで得られる値(即ち、ΔV/N)に達すると、電流I4が増加に転じる。この後、電流I4はゼロに収束してゆき、V2は電圧Eに収束してゆく。
なお、図4に示す構成では、スイッチング素子Q1がターンオンされると、電位V1が即座にLレベルに低下する。よって、スイッチング素子Q1がターンオンされた後は、電位差ΔVは、入力電圧Vinとほぼ一致する。すなわち、電圧V2が、入力電圧Vinを巻線比Nで割算することで得られる値(即ち、Vin/N=E)に達すると、I4が増加に(プラス方向に増加するように)転じる。
このように、スイッチング素子Q4において発生するリカバリ電流に起因して電圧V2にサージが発生する。ここで、このサージの大きさは、リカバリ電流の総量に依存する。また、リカバリ電流の総量は、図6に示す斜線領域の面積に相当し、リカバリ電流の最大値(図6では、Ipeak)に依存する。他方、スイッチング素子Q4のリカバリ電流は、電圧V2がΔV/Nに達すると減少に(I4がプラス方向に増加するように)転じるので、リカバリ電流の最大値Ipeakは、電位差ΔVに依存する。具体的には、スイッチング素子Q1のターンオン時におけるトランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVが大きいときは、リカバリ電流の総量が多くなり、電圧V2に加わるサージも大きくなる。換言すれば、スイッチング素子Q1のターンオン時におけるトランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVを小さくすれば、電圧V2に加わるサージが小さくなる。
なお、図6を参照してスイッチング素子Q1のターンオン時のサージについて記載したが、スイッチング素子Q1のターンオフ時についても同様である。すなわち、スイッチング素子Q1のターンオフ時におけるトランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVを小さくすれば、電圧V3に加わるサージが小さくなる。
そこで、本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータは、スイッチング素子Q1のターンオン時またはターンオフ時におけるトランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVを小さく機能を備える。これにより、トランスの2次側で発生するオーバシュートが抑制され、スイッチング素子(Q3、Q4)の耐圧を小さくできるので、これらのスイッチング素子のオン抵抗が小さくなる。この結果、DC−DC変換の効率が改善する。
図7は、本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータの一例を示す。本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータ10は、図7に示すように、トランスT、入力回路11、整流回路12を備える。なお、ACF型DC−DCコンバータ10は、図7に示していない他の回路を備えていてもよい。
トランスTは、1次巻線および2次巻線を有する。なお、以下の記載では、1次巻線の2つの端部をx1、x2と呼ぶことがある。2次巻線の2つの端部をy1、y2と呼ぶことがある。トランスTの巻線比(即ち、1次巻線の巻数と2次巻線の巻数との比)は、Nであるものとする。
入力回路11は、図7に示すように、スイッチング素子Q1(第1のスイッチング半導体素子)、スイッチング素子Q2(第2のスイッチング半導体素子)、コイルL1、コンデンサC1(第1のコンデンサ)、及びコンデンサC2(第2のコンデンサ)を備える。なお、入力回路11は、図7に示していない他の回路要素を備えていてもよい。
スイッチング素子Q1、Q2は、この実施例では、それぞれnMOSトランジスタにより実現される。なお、nMOSトランジスタは、寄生ダイオード(または、バックダイオード)を備える。寄生ダイオードのアノードおよびカソードは、それぞれ、nMOSトランジスタのソースおよびドレインに接続されている。
トランスTの1次巻線の端部x2(トランスの1次巻線の一方の端部)と、コイルL1の一方の端部(コイルの一方の端部)と、コンデンサC1の一方の端子(第1のコンデンサの一方の端部)とが互いに電気的に接続されている。スイッチング素子Q1のドレイン(第1のスイッチング半導体素子の一方の端部)と、スイッチング素子Q2のソース(第2のスイッチング半導体素子の一方の端部)と、コイルL1の他方の端部(コイルの他方の端部)とが互いに電気的に接続されている。スイッチング素子Q2のドレイン(第2のスイッチング半導体素子の他方の端部)とコンデンサC2の一方の端子(第2のコンデンサの一方の端部)とが互いに電気的に接続されている。コンデンサC1の他方の端子(第1のコンデンサの他方の端部)とスイッチング素子Q1のソース(第1のスイッチング半導体素子の他方の端部)とが互いに電気的に接続されている。そして、コンデンサC2の他方の端子(第2のコンデンサの他方の端部)とトランスTの1次巻線の端部x1(トランスの1次巻線の他方の端部)とが互いに電気的に接続されている。
バッテリBは、直流電源であり、入力回路11に接続される。バッテリBの正極は、トランスTの1次巻線の端部x1に接続される。また、バッテリBの負極は、スイッチング素子Q1のソースに接続される。なお、Vinは、バッテリBの出力電圧(即ち、ACF型DC−DCコンバータ10の入力電圧)を表す。
整流回路12は、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q4、コイルL2、コンデンサC3を備える。なお、整流回路12は、図7に示していない他の回路要素を備えていてもよい。
スイッチング素子Q3、Q4は、この実施例では、それぞれnMOSトランジスタにより実現される。なお、nMOSトランジスタは、寄生ダイオード(または、バックダイオード)を備える。寄生ダイオードのアノードおよびカソードは、それぞれ、nMOSトランジスタのソースおよびドレインに接続されている。ただし、整流回路12は、スイッチング素子Q3、Q4の代わりに、それぞれダイオードを備える構成であってもよい。
トランスTの2次巻線の端部y1には、スイッチング素子Q4のドレインおよびコイルL2の一方の端部が電気的に接続されている。トランスTの2次巻線の端部y2には、スイッチング素子Q3のドレインが電気的に接続されている。各スイッチング素子Q3、Q4のソースは、GNDに接地されている。コイルL2の他方の端部は、ACF型DC−DCコンバータ10の出力端子に接続されている。そして、出力端子とGNDとの間にコンデンサC3が設けられている。
上記構成のACF型DC−DCコンバータ10において、V0は、スイッチング素子Q1のドレインの電位を表す。V1は、トランスTの1次巻線の端部x2の電位を表す。ΔVは、トランスTの1次巻線の両端の電位差を表す。V2は、スイッチング素子Q4のドレインの電位を表す。V3は、スイッチング素子Q3のドレインの電位を表す。I3は、スイッチング素子Q3を介して流れる電流を表す。I4は、スイッチング素子Q4を介して流れる電流を表す。
上記構成のACF型DC−DCコンバータ10の動作は、図5を参照して説明した通りである。すなわち、不図示のコントローラがスイッチング素子Q1〜Q4を制御することにより、入力電圧Vinが出力電圧Voutに変換される。具体的には、スイッチング素子Q1がオン状態に制御されているときに、トランスTの1次側から2次側に電力が伝達される。また、スイッチング素子Q2をオン状態に制御することで、トランスTがリセットされる。さらに、トランスTの2次側に伝達される電力は、スイッチング素子Q3、Q4により整流される。なお、出力電圧Voutは、入力電圧VinおよびトランスTの巻線比Nに基づいて規定される。
ただし、ACF型DC−DCコンバータ10は、図4に示す構成に加えて、コイルL1およびコンデンサC1を備える。このため、図4に示す構成と比較して、ACF型DC−DCコンバータ10においては、スイッチング素子Q1のターンオン時およびターンオフ時にトランスTの2次側に発生するサージ電圧が抑制される。
図8は、本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータ10において、スイッチング素子Q1のターンオン時の電流および電圧の変化を示す。
時刻t1においてスイッチング素子Q1がオフ状態からオン状態に変化すると、点P0の電位V0は、即座にLレベルに低下する。「Lレベル」は、バッテリBの負極の電位とほぼ同じである。
ところが、トランスTの端部x2と点P0との間にはコイルL1が設けられており、且つ、トランスTの端部x2とバッテリBの負極との間には、コンデンサC1が設けられている。このため、時刻t1においてスイッチング素子Q1がオフ状態からオン状態に変化した後、トランスTの端部x2の電位V1は、時間経過に応じてゆっくり低下していく。ここで、トランスTの端部x1には、一定の電圧Vinが印加されている。よって、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVはゆっくりと増加してゆく。なお、トランスTの端部x2の電位V1(または、電位差ΔV)の変化速度は、コンデンサC1の容量およびコイルL1の定数に依存する。
この後、トランスTの2次側において、スイッチング素子Q4を介して流れる電流I4は減少してゆき、やがて、電流I4は逆方向に(マイナス方向に増加するように)流れるようになる。すなわち、スイッチング素子Q4のダイオードによりリカバリ電流が発生する。
スイッチング素子Q4においてリカバリ電流が流れ始めると、点P2の電位V2が上昇してゆく。そして、電圧V2が、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVをトランスTの巻線比Nで割算することで得られる値(即ち、ΔV/N)に達すると、電流I4が増加に(プラス方向に増加するように)転じる。図8においては、時刻txにおいて、電圧V2が「ΔV/N」に達している。この後、電流I4はゼロに収束してゆき、電圧V2は電圧Eに収束してゆく。
ここで、図4に示すACF型DC−DCコンバータの動作を表す図6と、本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータ10の動作を表す図8とを比較する。
本発明の実施形態においては、スイッチング素子Q1がオフ状態からオン状態に変化した後、トランスTの1次巻線の端部x2の電位(即ち、電圧V1)は、ゆっくりと低下してゆく。このため、図6に示すケースと比較すると、スイッチング素子Q1のターンオンの直後において、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVは小さい。よって、図6に示すケースと比較して、スイッチング素子Q1のターンオンから、電圧V2が「ΔV/N」に達するまでの時間が短くなる。すなわち、図6に示すケースと比較して、スイッチング素子Q4を介して流れる電流I4が減少から増加に(プラス方向に増加するように)転じるタイミングが早くなる。換言すれば、スイッチング素子Q4におけるリカバリ電流の最大値(図8では、Ipeak)が小さく、リカバリ電流の総量が少なくなる。この結果、点P2の電圧V2に発生するサージが小さくなる。
また、図6に示すケースでは、電圧V2が電圧Eの近傍まで上昇した時点でサージが発生する。このため、スイッチング素子Q4に印加される電圧に大きなオーバシュートが発生し得る。これに対して、本発明の実施形態においては、比較的大きなサージは、電圧V2が電圧Eに達する前に発生する。よって、電圧V2にサージが発生しても、スイッチング素子Q4に印加される電圧はさほど大きくならない。すなわち、図6に示すケースと比較して、電圧V2のオーバシュートがさらに抑制される。なお、図8に示すACF型DC−DCコンバータ10において発生する「比較的大きなサージ」は、図6に示すケースで発生するサージより小さい。
図9は、スイッチング素子Q1のターンオフ時の電流および電圧の変化を示す。なお、図9(a)は、図4に示す構成の動作を示し、図9(b)は、本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータ10の動作を示す。
スイッチング素子Q1のターンオフ時には、図9に示すように、スイッチング素子Q3を介して流れる電流I3が減少してゆき、スイッチング素子Q3においてリカバリ電流が発生すると、電圧V3が上昇し始める。そして、電圧V3が電圧ΔV/Nに達すると、電流I3が増加し始め、ゼロに収束してゆく。
ここで、コイルL1およびコンデンサC1を備えない構成では、図9(a)に示すように、スイッチング素子Q1のターンオフ時に、トランスTの端部x2の電位V1が急速に上昇する。このため、スイッチング素子Q1がターンオフすると、即座に、電位差ΔVが大きくなる。したがって、電圧V3が増加してΔV/Nに達するまでの時間が長くなり、リカバリ電流の最大値Ipeakが大きくなるので、リカバリ電流の総量が多くなる。この結果、大きなサージが発生し得る。
一方、コイルL1およびコンデンサC1を備える構成では、図9(b)に示すように、スイッチング素子Q1のターンオフ時に、トランスTの端部x2の電位V1はゆっくり上昇していく。このため、スイッチング素子Q1がターンオフした直後は、電位差ΔVは小さい。したがって、電圧V3が増加してΔV/Nに達するまでの時間が短くなり、リカバリ電流の最大値Ipeakが小さくなるので、リカバリ電流の総量が小さくなる。この結果、サージが抑制される。
このように、本発明の実施形態に係わるACF型DC−DCコンバータ10は、コイルL1およびコンデンサC1を備えることで、スイッチング素子Q1のスイッチングの直後において、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVの変化速度が遅くなる。このため、トランスTの2次側に伝達された電力を整流するためのスイッチング素子(Q3またはQ4)に加わるサージが抑制される。この結果、これらのスイッチング素子の耐圧を小さくすることが可能となり、オン抵抗が低くなるので、DC−DC変換の効率が向上する。
図10は、ACF型DC−DCコンバータの第1のバリエーションを示す。第1のバリエーションに係わるACF型DC−DCコンバータ10bは、図7に示す構成に加えて、抵抗Rを備える。抵抗Rは、図10に示すように、コンデンサC1とスイッチング素子Q1のソース(即ち、バッテリBの負極)との間に設けられる。
ここで、ACF型DC−DCコンバータ10はコイルL1およびコンデンサC1を備えるので、スイッチング素子Q1のスイッチングの直後に、LC共振により、トランスTの1次巻線の端部x2の電位にリンギングが発生する。すなわち、スイッチング素子Q1のスイッチングの直後に、トランスTの1次巻線の両端の電位差ΔVにリンギングが発生する。
他方、図6〜図9を参照して説明したように、トランスTの2次側に発生するサージの大きさは、電位差ΔVに依存する。よって、電位差ΔVにリンギングが発生すると、トランスTの2次側で大きなサージが発生するおそれがある。
そこで、第1のバリエーションに係わるACF型DC−DCコンバータ10bは、コンデンサC1とバッテリBの負極との間に抵抗Rを備える。このため、上述のLC共振に起因して発生するリンギングのエネルギーが抵抗Rにおいて消費される。すなわち、リンギングが抑制される。したがって、コイルL1およびコンデンサC1を設けたことによるデメリットは抑制される。
図11は、ACF型DC−DCコンバータの第2のバリエーションを示す。第2のバリエーションに係わるACF型DC−DCコンバータ10cは、図10に示す構成に加えて、さらにダイオードD1、D2を備える。ダイオードD1は、アノードがスイッチング素子Q1のソース(即ち、バッテリBの負極)に電気的に接続され、カソードがトランスTの1次巻線の端部x2に電気的に接続されるように設けられる。また、ダイオードD2は、アノードがトランスTの1次巻線の端部x2に電気的に接続され、カソードがスイッチング素子Q2のドレインに電気的に接続されるように設けられる。
ここで、上述したように、トランスTの1次巻線の端部x2の電位は、LC共振によりリンギングが発生し得る。そして、このリンギングにより、トランスTの2次側で大きなサージが発生するおそれがある。
そこで、第2のバリエーションに係わるACF型DC−DCコンバータ10cは、上述したダイオードD1、D2を備える。即ち、トランスTの1次巻線の端部x2の電位が、バッテリBの負極の電位より低下しないように、ダイオードD1が設けられている。また、トランスTの1次巻線の端部x2の電位が、トランスTのリセット電圧(図11では、スイッチング素子Q2のドレインの電位)より高くならないように、ダイオードD2が設けられている。この結果、LC共振によるリンギングが抑制され、コイルL1およびコンデンサC1を設けたことによるデメリットは抑制される。
10、10b、10c ACF型DC−DCコンバータ
11 入力回路
12 整流回路

Claims (5)

  1. トランスと、
    前記トランスの1次側に設けられる入力回路と、
    前記トランスの2次側に設けられる整流回路と、を備え、
    前記入力回路は、第1のスイッチング半導体素子、第2のスイッチング半導体素子、コイル、第1のコンデンサ、および第2のコンデンサを含み、
    前記トランスの1次巻線の一方の端部と、前記コイルの一方の端部と、前記第1のコンデンサの一方の端部とが互いに電気的に接続され、
    前記第1のスイッチング半導体素子の一方の端部と、前記第2のスイッチング半導体素子の一方の端部と、前記コイルの他方の端部とが互いに電気的に接続され、
    前記第2のスイッチング半導体素子の他方の端部と前記第2のコンデンサの一方の端部とが互いに電気的に接続され、
    前記第1のコンデンサの他方の端部と前記第1のスイッチング半導体素子の他方の端部とが互いに電気的に接続され、
    前記第2のコンデンサの他方の端部と前記トランスの1次巻線の他方の端部とが互いに電気的に接続される
    ことを特徴とするフォワード型DC−DCコンバータ回路。
  2. 前記第1のコンデンサの他方の端部と前記第1のスイッチング半導体素子の他方の端部との間に抵抗が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォワード型DC−DCコンバータ回路。
  3. 前記トランスの1次巻線の一方の端部と前記第1のスイッチング半導体素子の他方の端部との間にダイオードが設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフォワード型DC−DCコンバータ回路。
  4. 前記トランスの1次巻線の一方の端部と前記第2のスイッチング半導体素子の他方の端部との間にダイオードが設けられる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のフォワード型DC−DCコンバータ回路。
  5. 直流電源の第1の端子および第2の端子は、それぞれ、前記トランスの1次巻線の他方の端部および前記第1のスイッチング半導体素子の他方の端部に電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のフォワード型DC−DCコンバータ回路。
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