以下、本発明の実施の形態に係るレイアウト情報管理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るレイアウト情報管理システムは、例えば住居内に配置された各機器の動作を、ネットワークを介して監視したり制御したりするエネルギマネジメントシステムの一機能として実現される。レイアウト情報管理システムは、このようなエネルギマネジメントシステムにおいて要求される各機器の住居内におけるレイアウトを示すレイアウト情報を管理するものである。
本実施の形態に係るレイアウト情報管理システムは、少なくとも1つの部屋で構成される建物内に配置されネットワークに接続された機器の、建物内における位置を示すレイアウト情報を管理するレイアウト情報管理装置である。このレイアウト情報管理システムは、機器に固有の機器情報を、機器が配置された部屋の部屋識別情報に対応づけて記憶するレイアウト情報記憶部と、選択部と、特定部と、レイアウト情報記憶部が記憶するレイアウト情報を更新する更新部と、を備える。選択部は、レイアウト情報記憶部が記憶する部屋識別情報の中から少なくとも1つの部屋識別情報を選択する。特定部は、選択部により少なくとも1つの部屋識別情報が選択された状態で、ネットワークを介した通信状態が変化した機器を特定する。更新部は、特定部により特定された、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した機器の機器情報を、選択部により選択された前記少なくとも1つの部屋識別情報に対応づけて前記レイアウト情報記憶部に記憶させる。また、更新部は、選択部により選択された少なくとも1つの部屋識別情報に対応づけられた機器情報のうち、特定部により特定された、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した機器の機器情報をレイアウト情報記憶部から削除する。
本実施の形態に係るレイアウト情報管理システムは、例えば図1に示すように、部屋R1、R2、R3、R4、R5に電気機器4(4A、4B、4C、4D、4E、4F、4G、4H)が配置される住居Hに設けられる。このレイアウト情報管理システムは、レイアウト情報管理装置1と、端末装置2と、を備える。部屋R1、R2、R3、R4、R5に配置された電気機器4は、それぞれ、通信モジュール(図示せず)を備えており、レイアウト情報管理装置1とネットワークNTを介して通信可能となっている。また、レイアウト情報管理装置1は、端末装置2と無線通信可能である。
レイアウト情報管理装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と主記憶部102と補助記憶部103とネットワーク通信部106と端末通信部107と各部を相互に接続するバス109とを有する。主記憶部102は、揮発性メモリであり、CPU101の作業領域として用いられる。補助記憶部103は、磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、レイアウト情報管理装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。ネットワーク通信部106は、ネットワークNTに接続され、ネットワークNTを介して電気機器4と通信する。端末通信部107は、無線モジュールを有し、端末装置2と無線通信する。なお、レイアウト情報管理装置1は、ブロードバンドルータとしての機能を有し、インターネットのような広域ネットワークに接続可能なものであってもよい。
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、選択部111、特定部112、更新部113、指示情報生成部114、指示情報送信部115、機器情報取得部116およびネットワークアドレス割当て部117および計時部118として機能する。主記憶部102は、レイアウト情報を更新する対象となる部屋を識別する部屋識別情報を一時的に記憶する更新対象記憶部121を有する。補助記憶部103は、レイアウト情報記憶部131と、ネットワークアドレス記憶部132と、間取り情報記憶部133と、を有する。レイアウト情報記憶部131は、例えば図3に示すように、各電気機器4の機器情報に含まれるMAC(Media Access Control)アドレス情報を、電気機器4が配置された部屋R1、R2、R3、R4、R5の部屋識別情報(例えば、ID101、ID102、ID103、ID104、ID105)に対応づけて記憶する。MACアドレス情報は、ネットワークNT上において各電気機器4で識別するために必要な個体情報である。MACアドレス情報が示すMACアドレスは、それが付与される電気機器4の種類が判別できるように設定されている。
図2に戻って、ネットワークアドレス記憶部132は、例えばARP(Address Resolution Protocol)テーブルを有するものであり、住居H内に配置された複数の電気機器4それぞれに割り当てられたネットワークアドレスを示すアドレス情報を、機器情報に対応づけて記憶する。ネットワークアドレスとしては、例えばIP(Internet Protocol)アドレスが挙げられる。アドレス情報は、ネットワークアドレス割当て部117により生成される。間取り情報記憶部133は、住居H内における部屋R1、R2、R3、R4、R5の配置を示す間取り情報を記憶する。間取り情報記憶部133は、例えば図4に示すように、部屋R1、R2、R3、R4、R5が存在する階数を示す階数情報と、各部屋R1、R2、R3、R4、R5の名称を示す部屋名称情報と、を部屋識別情報に対応づけて記憶する。
選択部111は、レイアウト情報記憶部131が記憶する部屋識別情報ID101〜ID105の中から、レイアウト情報を更新する対象の部屋R1、R2、R3、R4、R5に付与された部屋識別情報を選択する。具体的には、選択部111は、端末装置2から取得した、レイアウト情報を更新する対象の部屋R1、R2、R3、R4、R5に付与された部屋識別情報を、更新対象記憶部121に記憶させる。
特定部112は、選択部111により部屋識別情報が選択された状態で、ネットワークNTを介した通信状態が変化した機器を特定する。特定部112は、選択部111により部屋識別情報が選択された状態で、ネットワークNTを介してアドレス要求情報を送信する電気機器4を、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した電気機器4として特定する。ここで、アドレス要求情報は、レイアウト情報管理装置1に対してネットワークアドレスの割り当てを要求する接続要求情報である。また、特定部112は、選択部111により部屋識別情報が選択された状態で、部屋識別情報に対応づけられた機器情報を有する電気機器4のうち、ネットワークNTに接続されているか否かを問い合わせるための応答要求情報を送信したときに、対応する応答情報を取得できない応答要求情報の送信先の電気機器4を、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した機器として特定する。
更新部113は、特定部112により特定された、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した電気機器4の機器情報を、選択部111により選択された部屋識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる形でレイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報を更新する。更新部113は、例えば特定部112により電気機器4Aの機器情報が特定された場合、電気機器4Aの機器情報を、選択部111により選択された部屋R1(例えば、リビングルーム)の部屋識別情報(ID101)に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる。ここで、機器情報は、前述のMACアドレス情報を含む。なお、機器情報は、MACアドレス情報の他に、電気機器4の種類を識別する種類識別情報、電気機器4の型名を示す型名情報、電気機器4に付与されたシリアル番号を示すシリアル番号情報、電気機器4の定格電力を示す定格電力情報、電気機器4のメーカ名を示すメーカ名情報等を含んでいてもよい。また、更新部113は、選択部111により選択された部屋識別情報に対応づけられた機器情報のうち、特定部112により特定された、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した電気機器4の機器情報をレイアウト情報記憶部131から削除する形でレイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報を更新する。
指示情報生成部114は、選択部111により選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに指示するための接続指示情報を生成する。指示情報生成部114は、例えば、選択部111により部屋R1の部屋識別情報(ID101)が選択されている場合、部屋R1に配置された電気機器4AをネットワークNTに接続するための操作を行うようユーザに指示するための接続指示情報を生成する。また、指示情報生成部114は、選択部111により選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTから切断する操作を行うようユーザに指示するための切断指示情報を生成する。指示情報生成部114は、例えば、選択部111により部屋R1の部屋識別情報(ID101)が選択されている場合、部屋R1に配置された電気機器4(例えば電気機器4C)をネットワークNTから切断するための操作を行うようユーザに指示するための切断指示情報を生成する。指示情報送信部115は、指示情報生成部114により生成された接続指示情報または切断指示情報を、端末通信部107を介して端末装置2へ送信する。また、指示情報送信部115は、指示情報生成部114により生成された機器情報要求情報を、特定部112により特定された、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した電気機器4へネットワーク通信部106を介して送信する。
機器情報取得部116は、電気機器4に機器情報の送信を要求する機器情報要求情報を送信することにより、電気機器4からその電気機器4の機器情報を取得する。ここで、機器情報要求情報は、例えばARPリクエスト情報である。この場合、電気機器4は、ARPリクエスト情報を受信すると、それに対してMACアドレス情報を含むARPリプライ情報をレイアウト情報管理装置へ送信する。機器情報取得部116は、取得した機器情報を、ネットワークアドレス割当て部117により割り当てられるネットワークアドレスを示すアドレス情報に対応付けてネットワークアドレス記憶部132に記憶させる。
ネットワークアドレス割当て部117は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとしての機能を実現するためのものであり、ネットワークNTに接続された電気機器4それぞれにネットワークアドレスを割り当てる。ネットワークアドレス割当て部117は、新たに電気機器4に割り当てたネットワークアドレスを示すアドレス情報をネットワークアドレス記憶部132に記憶させる。また、ネットワークアドレス割当て部117は、選択部111により選択された部屋識別情報に対応づけられた機器情報を有する電気機器4それぞれへ応答要求情報を送信する。
計時部118は、例えばソフトウェアタイマを有し、ネットワークアドレス割当て部117が応答要求情報を電気機器4へ送信した直後からの経過時間を計時する。ここで、ネットワークアドレス割当て部117は、計時部118により計時される経過時間が予め設定された基準時間に達するまでに、電気機器4から応答情報が取得できないと判定すると、電気機器4への再度応答要求情報を送信する。そして、ネットワークアドレス割当て部117は、予め設定された基準回数だけ繰り返し応答要求情報を送信しても電気機器4から応答情報を取得できない場合、電気機器4がネットワークNTに接続されていないと判定する。そして、ネットワークアドレス割当て部117は、ネットワークNTに接続されていないと判定した電気機器4に割り当てたネットワークアドレスを示すアドレス情報を、その機器情報とともにネットワークアドレス記憶部132から削除する。
端末装置2は、タブレット端末、スマートフォン等であり、例えば図5に示すように、CPU201と主記憶部202と補助記憶部203と入力部204と表示部205と通信部206と各部を相互に接続するバス209とを有する。主記憶部202は、揮発性メモリであり、CPU201の作業領域として用いられる。補助記憶部203は、不揮発性メモリであり、端末装置2の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。入力部204は、タッチパッド204aを有し、ユーザがタッチパッド204aを操作するとその操作内容に応じた情報をCPU201へ出力する。表示部205は、ディスプレイ205aを有し、例えばCPU201から入力される各種情報または操作画面画像をディスプレイ205aに表示させる。ディスプレイ205aは、例えば液晶ディスプレイである。タッチパッド204aは、ディスプレイ205aに重ねて配置されており、ユーザは、ディスプレイ205aに表示された操作画面画像を見ながらタッチパッド204aを操作することができる。通信部206は、無線モジュールを有し、レイアウト情報管理装置1と無線通信する。
CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、受付部211、送信部212、表示制御部213、メッセージ通知部215および操作画面生成部214として機能する。主記憶部202は、ユーザが入力部204を介して入力し受付部211が受け付けた情報を一時的に記憶する入力情報記憶部221を有する。補助記憶部203は、マーク画像記憶部231とメッセージ記憶部232と間取り情報記憶部233とネットワークアドレス記憶部234とを有する。マーク画像記憶部231は、例えば図6に示すように、各電気機器4のマーク画像を示すマーク画像情報を、各電気機器4のMACアドレス情報に対応づけて記憶する。なお、機器情報が、前述のように、MACアドレス情報の他に種類識別情報、型名情報、シリアル番号情報を含む場合、マーク画像記憶部231は、各電気機器4のマーク画像を示すマーク画像情報を、各電気機器4の種類識別情報、型名情報またはシリアル番号情報に対応づけて記憶するものであってもよい。
図5に戻って、メッセージ記憶部232は、レイアウト情報管理装置1の選択部111により選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに促す第1メッセージ情報と、選択部111により選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTから切断する操作を行うようユーザに促す第2メッセージ情報と、を記憶する。
間取り情報記憶部233は、前述のレイアウト情報管理装置1の間取り情報記憶部133と同様に、住居H内における部屋R1、R2、R3、R4、R5の配置を示す間取り情報を記憶する。具体的には、間取り情報記憶部233は、間取り情報記憶部133と同様に、例えば図4に示すように、部屋R1、R2、R3、R4、R5が存在する階数を示す階数情報と、各部屋R1、R2、R3、R4、R5の名称を示す部屋名称情報と、を部屋識別情報に対応づけて記憶する。ネットワークアドレス記憶部234は、レイアウト情報管理装置1から割り当てられたネットワークアドレスを示すアドレス情報を記憶する。
図5に戻って、受付部211は、ユーザにより入力部204が操作されると、その操作内容に応じた入力情報を受け付けて入力情報記憶部221に記憶させる。受付部211は、ユーザが入力部204を介して部屋を選択する操作を行うと、ユーザが選択した部屋の部屋識別情報を入力情報記憶部221に記憶させる。また、受付部211は、ユーザが入力部204を介してレイアウト情報を更新することを指示する更新指示操作を行うと、更新指示情報を受け付けて入力情報記憶部221に記憶させる。更に、受付部211は、ユーザが入力部204を介して間取り情報を入力する操作を行うと、間取り情報を受け付けて間取り情報記憶部233に記憶させる。送信部212は、入力情報記憶部221が記憶する部屋識別情報をレイアウト情報管理装置1へ送信したり、入力情報記憶部221が記憶するレイアウト情報更新指令情報をレイアウト情報管理装置1へ送信したりする。
メッセージ通知部215は、レイアウト情報管理装置1から接続指示情報を受信すると、メッセージ記憶部232から第1メッセージ情報を取得し、取得した第1メッセージ情報をディスプレイ205aに表示させる。一方、メッセージ通知部215は、レイアウト情報管理装置1から切断指示情報を受信すると、メッセージ記憶部232から第2メッセージ情報を取得し、取得した第2メッセージ情報をディスプレイ205aに表示させる。
操作画面生成部214は、間取り情報記憶部233から間取り情報を取得し、取得した間取り情報に基づいて、例えば住居Hと住居H内の部屋R1、R2、R3、R4、R5とを示す間取り画像を含む操作画面画像を生成する。表示制御部213は、レイアウト情報管理装置1のレイアウト情報記憶部131から通信部206を介して機器情報および部屋識別情報を取得する。また、表示制御部213は、部屋識別情報およびMACアドレス情報に基づいて、マーク画像記憶部231から間取り画像における各部屋R1、R2、R3、R4、R5に対応する位置に表示されるべきマーク画像を特定する。そして、表示制御部213は、特定したマーク画像を、操作画面生成部214が生成した操作画面画像に含まれる間取り画像における各部屋R1、R2、R3、R4、R5に対応する位置に合成して表示部205に表示させる。
次に、本実施の形態に係るレイアウト情報管理システムの動作について図7から図21を参照しながら説明する。まず、ユーザが端末装置2に対して間取り情報を登録する操作を行うと、端末装置2は、間取り情報を登録する操作を受け付ける(ステップS1)。そして、端末装置2は、受け付けた操作に対応する間取り情報を生成し間取り情報記憶部233に記憶させる(ステップS2)。次に、生成された間取り情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS3)。レイアウト情報管理装置1は、端末装置2から受信した間取り情報を間取り情報記憶部133に記憶させる(ステップS4)。続いて、端末装置2は、間取り情報記憶部233から間取り情報を取得し、取得した間取り情報に基づいた間取り画像を含む操作画面画像を生成し、ディスプレイ205aに表示させる(ステップS5)。
ここで、端末装置2は、例えば図8(A)に示すような、対象となる住居Hの階数を示す領域A10と住居Hの各階に存在する部屋の名称を入力する欄BO2とを含む間取り情報受付画像をディスプレイ205aに表示させる。ユーザは、この操作画面画像がディスプレイ205aに表示されている状態で、ディスプレイ205aに重ねて配置されたタッチパッド204aを指Fでスワイプする操作を行うことにより(図8(A)の矢印AR1参照)、所望する階数の部屋名称を表示部205に表示させることができる。
ここで、ユーザが、図8(B)に示すように、タッチパッド204aにおける名称を入力したい部屋に対応する欄BO2の右横に位置するキー画像BU1に対応する部分を指Fでタッチしたとする。この場合、端末装置2は、図9(A)に示すように、プルダウンメニュー画像PM1をディスプレイ205aに表示させる。これにより、ユーザは、プルダウンメニュー画像PM1の中から部屋の名称を選択することができる。このとき、ユーザは、プルダウンメニュー画像PM1において予め設定されている部屋の名称ME1の中に希望する部屋の名称が存在しない場合、「個別入力」ME2を選択して部屋の名称を文字入力することができる。また、住居Hの各階における実際の部屋の数が操作画面画像に含まれる部屋の数よりも多いとする。この場合、図9(B)に示すように、ユーザは、タッチパッド204aにおける操作画面画像の右端に位置するキー画像BU4に対応する部分を指Fでタッチすることにより、操作画面画像に含まれる入力欄BO2の数を増加させることができる。この入力欄BO2は、各階に対応する部屋の名称を入力する欄である。更に、住居Hの実際の階数が操作画面画像に含まれる階数よりも多いとする。この場合、ユーザは、タッチパッド204aにおける操作画面画像の上端に位置するキー画像BU2またはキー画像BU3に対応する部分を指Fでタッチすることにより、操作画面画像に含まれる階数よりも上の階または下の階を追加することができる。そして、ユーザが住居Hの全ての部屋に対応する欄BO2それぞれに部屋の名称を入力した後、タッチパッド204aにおける設定キー画像BU5に対応する部分をタッチすると、端末装置2の受付部211が、入力された間取り情報を受け付けて間取り情報記憶部233に記憶させる。このとき、端末装置2の送信部212は、受付部211が受け付けた間取り情報をレイアウト情報管理装置1へ送信する。そして、レイアウト情報管理装置1では、受信した間取り情報を間取り情報記憶部133に記憶させる。また、端末装置2の操作画面生成部214は、間取り情報記憶部233から間取り情報を取得し、取得した間取り情報に基づいた間取り画像を含む操作画面画像を生成する。このようにして、ユーザが前述の操作を行うことにより、間取り情報記憶部233が記憶する間取り情報について、部屋の名称または部屋の位置が変更可能となっている。
ここにおいて、端末装置2は、間取り情報記憶部233が記憶する間取り情報に基づいて、例えば図10に示すような、住居Hの間取りを示す間取り画像GAHを含む操作画面画像をディスプレイ205aに表示させる(ステップS6)。
図7に戻って、その後、端末装置2が、ユーザによる、レイアウト情報管理装置1が記憶する電気機器4のレイアウト情報を更新するための操作を受け付けたとする(ステップS7)。ここにおいて、ユーザは、例えば図11(A)に示すように、住居Hの間取りを示す間取り画像GAHを含む操作画面画像がディスプレイ205aに表示されている状態で、タッチパッド204aにおけるレイアウト情報を更新する対象となる部屋(例えば部屋R1)に対応する領域(例えば領域A1)を指Fでタッチする操作を行う。このとき、端末装置2は、ユーザにより指Fでタッチされた領域(例えば領域A1)に対応する部屋(例えば部屋R1)を示す部屋識別情報を、端末装置2の受付部211が入力情報記憶部221に記憶させる。次に、図7に示すように、入力情報記憶部221が記憶する部屋識別情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS8)。
一方、レイアウト情報管理装置1は、端末装置2から前述の部屋識別情報を受信すると、機器情報を更新する更新モードでの動作を開始し(ステップS9)、受信した部屋識別情報を、レイアウト情報を更新する対象となる部屋(例えば部屋R1)の部屋識別情報として選択する(ステップS10)。ここで、レイアウト情報管理装置1は、受信した部屋識別情報を、更新対象記憶部121に記憶させる。
続いて、端末装置2は、図11(B)に示すような、選択した領域(例えば領域A1)に対応する部屋(例えば部屋R1)の機器情報を更新するための指示を含む「レイアウト更新」ウィンドウ画像PM2をディスプレイ205aに表示させる(ステップS11)。この「レイアウト更新」ウィンドウ画像PM2は、「機器登録」キー画像BU11と、「機器削除」キー画像BU12と、「終了」キー画像BU14と、を含む。「機器登録」キー画像BU11は、ステップS8において、ユーザが選択した領域(例えば領域A1)に対応する部屋(例えば部屋R1)に新たに配置する電気機器4の機器情報を、レイアウト情報管理装置1のレイアウト情報記憶部131に記憶させる際のタッチパッド204a上のタッチ位置を示す。「機器削除」キー画像BU12は、ユーザが選択した領域に対応する部屋に配置された電気機器4の機器情報を、レイアウト情報管理装置1のレイアウト情報記憶部131から削除する際のタッチパッド204a上のタッチ位置を示す。「終了」キー画像BU14は、ユーザが選択した領域に対応する部屋に配置された電気機器4の機器情報の更新処理を終了する際のタッチパッド204a上のタッチ位置を示す。
ここで、ユーザが、選択した領域(例えば領域A1)に対応する部屋(例えば部屋R1)に新たに電気機器4を配置して、図12(A)に示すように、タッチパッド204aにおける「機器登録」キー画像BU11に対応する部分をタッチしたとする。この場合、端末装置2は、電気機器4の機器情報をレイアウト情報管理装置1に登録するための登録指示操作を受け付ける(ステップS12)。このとき、端末装置2は、受け付けた登録指示操作に対応する機器登録指令情報を生成して入力情報記憶部221に記憶させる。その後、レイアウト情報管理装置1に対して新たに電気機器4の登録を指令する機器登録指令情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS13)。なお、ユーザが、タッチパッド204aにおける「機器削除」キー画像BU12に対応する部分をタッチした場合の動作については後述する。
一方、レイアウト情報管理装置1は、端末装置2から接続指示情報を受信すると、選択された部屋識別情報に対応付けられた機器を、ネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに指示するための接続指示情報を生成する(ステップS14)。次に、生成された接続指示情報が、レイアウト情報管理装置1から端末装置2へ送信される(ステップS15)。一方、端末装置2は、レイアウト情報管理装置1から接続指示情報を受信すると、選択された部屋に配置された電気機器4をネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに促す第1メッセージ情報を表示する(ステップS16)。
ここで、端末装置2は、例えば図12(B)に示すように、第1メッセージ情報M1を含む「機器登録」ウィンドウ画像PM4をディスプレイ205aに表示させる。第1メッセージ情報M1は、ユーザに選択された部屋に配置された機器をネットワークに接続するよう促すメッセージ情報であり、図12(B)の場合、「点滅している部屋の機器を接続してください。」というメッセージ情報である。ここにおいて、住居Hの間取りを示す間取り画像GAHにおける部屋R1に対応する領域A1は、周部が点滅しておりユーザが操作すべき機器が配置された部屋を視認し易くなっている。これにより、ユーザが誤って他の部屋に配置された電気機器4を操作してしまうことが抑制される。ユーザは、ディスプレイ205aに表示された「機器登録」ウィンドウ画像PM4に含まれる部屋の名称を参照しながら機器情報を登録する電気機器4をネットワークNTに接続できる。
図7に戻って、ユーザが、電気機器4をネットワークNTに接続する操作を行ったとする。この場合、レイアウト情報管理装置1に対してアドレス情報の割り当てを要求するアドレス要求情報が、電気機器4からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS17)。レイアウト情報管理装置1は、アドレス要求情報を受信すると、アドレス要求情報の送信元の電気機器4を、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した電気機器4として特定する(ステップS18)。次に、図13に示すように、レイアウト情報管理装置1は、特定した電気機器4に割り当てるネットワークアドレスを示すアドレス情報を生成する(ステップS19)。続いて、生成されたアドレス情報と機器情報要求情報とが、レイアウト情報管理装置1からアドレス要求情報の送信元の電気機器4へ送信される(ステップS20)。
一方、電気機器4は、レイアウト情報管理装置1からアドレス情報および機器情報要求情報を受信すると、アドレス情報をネットワークアドレス記憶部234に記憶させる。そして、図13に示すように、電気機器4の機器情報が、電気機器4からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS21)。この機器情報には、電気機器4に固有のMACアドレス情報が含まれる。なお、機器情報は、前述のようにMACアドレス情報の他に、種類識別情報、型名情報、シリアル番号情報、定格電力情報、メーカ名情報等を含んでいてもよい。続いて、レイアウト情報管理装置1は、電気機器4から機器情報を受信すると、機器情報を、更新対象記憶部121が記憶する部屋識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる(ステップS22)。その後、電気機器4から受信した機器情報が、レイアウト情報管理装置1から端末装置2へ送信される(ステップS23)。
一方、端末装置2は、レイアウト情報管理装置1から機器情報を受信すると、受信した機器情報と部屋識別情報とに基づいて、マーク画像記憶部231から間取り画像GAHにおける部屋R1に対応する位置に表示されるべきマーク画像を特定する(ステップS24)。次に、端末装置2は、例えば図14(A)に示すように、特定したマーク画像を部屋R1に対応する位置に合成した間取り画像を生成してディスプレイ205aに表示させる(ステップS25)。図14(A)に示す例では、ユーザがネットワークNTに接続する操作を行った対象の電気機器4がエアコンである場合を示し、部屋R1に対応する領域A1にエアコンのマーク画像GA1が合成されて表示される。
その後、ユーザが他の電気機器4をネットワークNTに接続する毎に、前述のステップS17からステップS25までの一連の処理が繰り返し実行される。例えば、部屋R1に配置された、ネットワークNTに接続された電気機器4が、エアコンの他に冷蔵庫とテレビである場合、図14(B)に示すように、部屋R1に対応する領域A1にエアコンのマーク画像GA1の他に冷蔵庫のマーク画像GA3とテレビのマーク画像GA4とが合成されて表示される。このように、端末装置2が、図14(B)に示すような、マーク画像GA1、GA3、GA4が合成された間取り画像をディスプレイ205aに表示させることにより、ユーザは、ネットワークNTに接続する操作を行った電気機器4の全てがレイアウト情報管理装置1に登録されたことを確認できる。
ここで、図15(A)に示すように、ユーザがタッチパッド204aにおける「登録終了」キー画像BU15に対応する部分を指Fでタッチしたとする。この場合、端末装置2は、登録終了操作を受け付ける(ステップS26)。この場合、機器情報の更新を終了する旨を通知する終了通知情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS27)。一方、レイアウト情報管理装置1は、端末装置2から終了通知を受信すると、更新モードでの動作を終了する(ステップS28)。そして、レイアウト情報管理装置1は、以後、レイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報の更新処理を実行しなくなる。これにより、例えばユーザが意図しない電気機器4がネットワークNTに接続された場合において、レイアウト情報管理装置1がその電気機器4の機器情報をレイアウト情報記憶部131に記憶してしまうことを防止できる。
その後、ユーザが、再び住居Hの他の部屋(例えば部屋R2、R3、R4、R5)のいずれかに対応する領域をタッチすると、前述のステップS7以降の処理が実行され、続けて他の部屋に配置された電気機器4の機器情報をレイアウト情報管理装置1に登録することができる。そして、端末装置2は、例えば図16に示すような操作画面画像をディスプレイ205aに表示させる。ここでは、エアコンのマーク画像GA1、給湯機(給湯設備)のマーク画像GA2、冷蔵庫のマーク画像GA3、テレビのマーク画像GA4が、間取り画像GAHの各部屋に対応する領域A1、A2、A3、A4、A5に合成されて表示されている。これにより、ユーザは、この操作画面画像を確認することにより、住居H内に配置された各電気機器4のレイアウトを把握し易くなる。
また、図17に示すように、ステップS31からS35までの一連の処理が実行されることにより、端末装置2は、図11(B)に示すような、選択した領域(例えば領域A1)に対応する部屋(例えば部屋R1)の機器情報を更新するための指示を含む「レイアウト更新」ウィンドウ画像PM2をディスプレイ205aに表示させる(ステップS35)。なお、ステップS31からS35までの処理は、前述のステップS7からS11までの処理と同様である。
ここで、ユーザが、図18(A)に示すように、タッチパッド204aにおける「機器削除」キー画像BU12に対応する部分をタッチしたとする。この場合、端末装置2は、部屋識別情報に対応づけられた機器情報をレイアウト情報管理装置1から削除するための削除指示操作を受け付ける(ステップS36)。このとき、端末装置2は、受け付けた削除指示操作に対応する機器削除指令情報を生成して入力情報記憶部221に記憶させる。その後、レイアウト情報管理装置1に対してレイアウト情報管理装置1に登録されている機器情報の削除を指令する機器削除指令情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS37)。
一方、レイアウト情報管理装置1は、端末装置2から機器削除指令情報を受信すると、選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTから切断する操作を行うようユーザに指示するための切断指示情報を生成する(ステップS38)。次に、生成された切断指示情報が、レイアウト情報管理装置1から端末装置2へ送信される(ステップS39)。一方、端末装置2は、レイアウト情報管理装置1から切断指示情報を受信すると、選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTから切断する操作を行うようユーザに促す第2メッセージ情報をディスプレイ205aに表示させる(ステップS40)。ここで、端末装置2は、例えば図18(B)に示すように、第2メッセージ情報M2を含む「機器削除」ウィンドウ画像PM5を、ディスプレイ205aに表示させる。第2メッセージ情報M2は、選択された部屋識別情報で識別される部屋に配置された電気機器4を、ネットワークNTから切断するよう促すメッセージ情報であり、図18(B)に示す「点滅している部屋の機器を切断してください。」というメッセージを示す。また、住居Hの間取りを示す間取り画像GAHにおける部屋R1に対応する領域A1は、周部が点滅する。これにより、ユーザが、ネットワークNTから切断する操作を行うべき電気機器4が配置された部屋が視認し易くなるので、ユーザが誤って他の部屋に配置された電気機器4を操作してしまうことが抑制される。また、ユーザは、ディスプレイ205aに表示された「機器削除」ウィンドウ画像PM5に含まれる部屋の名称を参照しながら電気機器4をネットワークNTから切断する操作を行うことができる。
図17に戻って、ユーザが、電気機器4をネットワークNTから切断する操作を行ったとする。この場合、選択された部屋識別情報に対応付けられた機器情報に対応する電気機器4に対して応答情報の送信を要求する応答要求情報が、レイアウト情報管理装置1から電気機器4へ送信される(ステップS41)。この応答要求情報は、例えば各電気機器4に割り当てられたネットワークアドレスを宛先とするPINGコマンド情報である。ここで、応答要求情報が送信された直後から経過時間が予め設定された基準時間に達した場合、再度、応答要求情報が、レイアウト情報管理装置1から電気機器4へ送信される。続いて、レイアウト情報管理装置1は、応答情報を受信しない電気機器4を、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した電気機器4として特定する(ステップS42)。ここで、レイアウト情報管理装置1は、応答要求情報を予め設定された基準回数だけ繰り返し送信しても応答情報を受信しない電気機器4を、ネットワークNTから切断され通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した電気機器4として特定する。その後、レイアウト情報管理装置1は、特定した電気機器4の機器情報を、レイアウト情報記憶部131から削除する(ステップS43)。次に、レイアウト情報記憶部131から削除した機器情報が、レイアウト情報管理装置1から端末装置2へ送信される(ステップS44)。
一方、端末装置2は、レイアウト情報管理装置1から機器情報を受信すると、受信した機器情報に対応する電気機器4のマーク画像の表示を変更する(ステップS45)。ここで、端末装置2は、例えば図19に示すように、受信した機器情報に対応する電気機器4のマーク画像を、他のマーク画像よりも濃淡が淡いマーク画像に変更してディスプレイ205aに表示させる。ここでは、部屋R1に配置されたテレビが、ユーザによってネットワークNTから切断された場合を示している。なお、端末装置2は、受信した機器情報に対応する電気機器4のマーク画像を点滅するマーク画像に変更して表示してもよい。このように、端末装置2が、受信した機器情報に対応するマーク画像を、他のマーク画像と区別できる表示態様に変更してディスプレイ205aに表示させることにより、ユーザは、意図した電気機器4がレイアウト情報管理装置1から削除されていることの確認ができる。
ここで、図20(A)に示すように、ユーザがタッチパッド204aにおける「削除終了」キー画像BU21に対応する部分を指Fでタッチしたとする。この場合、端末装置2は、図17に示すように、削除終了操作を受け付ける(ステップS46)。この場合、機器情報の更新を終了する旨を通知する終了通知情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS47)。続いて、端末装置2は、受信した機器情報に対応する電気機器4のマーク画像を含まない間取り画像をディスプレイ205aに表示させる(ステップS48)。端末装置2は、例えば図20(B)に示すように、部屋R1に相当する領域A1からテレビを示すマーク画像が消去された画像をディスプレイ205aに表示させる。
一方、図17に示すように、レイアウト情報管理装置1は、端末装置2から終了通知を受信すると、更新モードでの動作を終了する(ステップS49)。そして、レイアウト情報管理装置1は、以後、レイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報の更新処理を実行しなくなる。これにより、例えば電気機器4が一時的にネットワークNTに接続された場合において、レイアウト情報管理装置1がその電気機器4の機器情報をレイアウト情報記憶部131から削除してしまうことを防止できる。
その後、端末装置2は、図21に示すように、住居Hの間取り画像GAHを含む操作画面画像をディスプレイ205aに表示させる(ステップS61)。次に、レイアウト情報の取得を要求するためのレイアウト情報取得要求情報が、端末装置2からレイアウト情報管理装置1へ送信される(ステップS62)。一方、レイアウト情報管理装置1は、レイアウト情報取得要求情報を受信すると、レイアウト情報記憶部131から機器情報と部屋識別情報とを取得する。そして、取得された機器情報と部屋識別情報とが、レイアウト情報管理装置1から端末装置2へ送信される(ステップS63)。
一方、端末装置2は、機器情報と部屋識別情報とを受信すると、受信した機器情報と部屋識別情報とに基づいて、各部屋R1、R2、R3、R4、R5に対応する領域A1、A2、A3、A4、A5に各部屋R1、R2、R3、R4、R5に配置された電気機器4を示すマーク画像を含む操作画面画像を生成する(ステップS64)。その後、端末装置2は、図16または図20(B)に示したような操作画面画像をディスプレイ205aに表示させる(ステップS65)。これにより、ユーザは、操作画面画像を確認することにより、住居H内に配置された各電気機器4のレイアウトを容易に把握することができる。
次に、本実施の形態に係るレイアウト情報管理装置1が実行するレイアウト情報更新処理について、図22および図23を参照しながら説明する。このレイアウト情報更新処理は、間取り情報記憶部133に住居H内における部屋R1、R2、R3、R4、R5の配置を示す間取り情報が記憶された状態で、レイアウト情報を更新する部屋を識別する部屋識別情報ID101、ID102、ID103、ID104、ID105を、端末装置2から受信したことを契機として開始される。まず、選択部111は、図22に示すように、端末装置2から受信した部屋識別情報を選択する(ステップS101)。ここでは、選択部111が、端末装置2から取得した、レイアウト情報を更新する対象の部屋R1、R2、R3、R4、R5に付与された部屋識別情報ID101、ID102、ID103、ID104、ID105を、更新対象記憶部121に記憶させる。
次に、指示情報生成部114は、端末装置2から登録指令情報を受信したか否かを判定する(ステップS102)。指示情報生成部114は、登録指令情報を受信したと判定すると(ステップS102:Yes)、選択部111により選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに指示するための接続指示情報を生成する(ステップS103)。続いて、指示情報送信部115は、生成された接続指示情報を端末装置2へ送信する(ステップS104)。ここで、端末装置2のメッセージ通知部215は、レイアウト情報管理装置1から接続要求情報を受信すると、選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに促す第1メッセージ情報M1をディスプレイ205aに表示させる。
その後、特定部112は、ネットワークNTに新たに接続された電気機器4からアドレス要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS105)。特定部112は、電気機器4からアドレス要求情報を受信したと判定すると(ステップS105:Yes)、その電気機器4を、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した電気機器4として特定する(ステップS106)。次に、ネットワークアドレス割当て部117は、特定部112により特定された電気機器4に割り当てるネットワークアドレスを示すアドレス情報を生成して電気機器4へ送信する(ステップS107)。ここで、ネットワークアドレス割当て部117は、生成したアドレス情報をネットワークアドレス記憶部132に記憶させる。続いて、機器情報取得部116は、特定部112により特定された電気機器4に対して機器情報の送信を要求する機器情報要求情報を電気機器4へ送信することにより(ステップS108)、電気機器4から送信される機器情報を取得する(ステップS109)。ここで、電気機器4は、機器情報要求情報を受信すると、自機のMACアドレス情報を含む機器情報をレイアウト情報管理装置1へ送信する。続いて、更新部113は、電気機器4から受信した機器情報を、選択部111が選択した部屋の識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる形でレイアウト情報記憶部131が記憶するレイアウト情報を更新する(ステップS110)。その後、更新部113は、新たにレイアウト情報記憶部131に記憶させた機器情報を端末装置2へ送信する(ステップS111)。このとき、端末装置2は、受信した機器情報に基づいて特定した電気機器4のマーク画像を、間取り画像における、入力情報記憶部221が記憶する部屋識別情報で識別される部屋に対応する領域に合成した操作画面画像を生成して、表示部205のディスプレイ205aに表示させる。次に、再びステップS105の処理が実行される。
一方、特定部112は、ネットワークNTに新たに接続された電気機器4からアドレス要求情報を受信していない判定すると(ステップS105:No)、端末装置2から終了通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS112)。特定部112が端末装置2から終了通知情報を受信していないと判定すると(ステップS112:No)、再びステップS105の処理が実行される。一方、特定部112が端末装置2から終了通知情報を受信したと判定すると(ステップS112:Yes)、レイアウト情報更新処理が終了する。
また、指示情報生成部114は、前述のステップS112において、端末装置2から登録指令情報を受信していないと判定すると(ステップS102:No)、端末装置2から削除指令情報を受信したか否かを判定する(ステップS113)。指示情報生成部114が端末装置2から削除指令情報を受信していないと判定すると(ステップS113:No)、再びステップS102の処理が実行される。一方、指示情報生成部114は、端末装置2から削除指令情報を受信したと判定すると(ステップS113:Yes)、図23に示すように、選択部111により選択された部屋識別情報に対応付けられた電気機器4を、ネットワークNTから切断する操作を行うようユーザに指示するための切断指示情報を生成する(ステップS114)。続いて、指示情報送信部115は、生成された切断指示情報を端末装置2へ送信する(ステップS115)。その後、ネットワークアドレス割当て部117は、レイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報の中から、選択部111により選択された部屋識別情報に対応づけられた機器情報を特定し、特定した機器情報に対応する電気機器4へ応答要求情報を送信する(ステップS116)。ここで、計時部118は、ネットワークアドレス割当て部117が、応答要求情報を送信した直後から経過時間の計時を開始する。そして、ネットワークアドレス割当て部117は、応答要求情報を送信した直後からの経過時間が予め設定された基準時間に達しても電気機器4から応答情報を受信しない場合、再度応答要求情報を電気機器4へ送信する。応答要求情報は、例えば電気機器4に付与されたネットワークアドレスを宛先とするPINGコマンド情報である。
次に、特定部112は、応答要求情報に対応する応答情報を送信しない電気機器を、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した電気機器4として特定する(ステップS117)。ここで、特定部112は、ネットワークアドレス割当て部117が応答要求情報を予め定められた基準回数だけ繰り返しても応答情報を送信しない電気機器を、応答情報を送信しない電気機器として特定する。続いて、更新部113は、特定部112により特定された、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した電気機器4の機器情報をレイアウト情報記憶部131から削除する(ステップS118)。その後、更新部113は、レイアウト情報記憶部131から削除された電気機器4の機器情報を端末装置2へ送信する(ステップS119)。このとき、端末装置2は、受信した機器情報に対応づけられたマーク画像を特定し、特定したマーク画像の表示を変更する。
次に、特定部112は、端末装置2から終了通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS120)。特定部112が、端末装置2から終了通知情報を受信していないと判定すると(ステップS120:No)、再びステップS116の処理が実行される。一方、特定部112が、終了通知情報を受信したと判定すると(ステップS120:Yes)、レイアウト情報更新処理が終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係るレイアウト情報管理装置1によれば、選択部111が、レイアウト情報記憶部131が記憶する部屋識別情報の中から部屋識別情報を選択する。また、特定部112が、選択部111により部屋識別情報が選択された状態で、ネットワークNTを介した通信状態が変化した電気機器4を特定する。そして、更新部113が、特定部112により特定された、通信不可能な状態から通信可能な状態へ変化した電気機器の機器情報を、選択部111により選択された部屋識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる形でレイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報を更新する。また、更新部113は、選択部111により選択された部屋識別情報に対応づけられた機器情報のうち、特定部112により特定された、通信可能な状態から通信不可能な状態へ変化した電気機器4の機器情報をレイアウト情報記憶部131から削除する形でレイアウト情報記憶部131が記憶する機器情報を更新する。これにより、住居H内におけるレイアウト情報を更新する対象である部屋の部屋識別情報が選択された状態で、ネットワークNTと電気機器4とを接続したり切断したりする操作を行うだけで、対象である部屋の部屋識別情報に対応づけられたレイアウト情報を更新することができるので、ユーザの負担を軽減できる。
また、本実施の形態に係るレイアウト情報管理装置1では、指示情報生成部114が、前述の接続指示情報、または、前述の切断指令情報を生成する。そして、端末装置2のメッセージ通知部215が、レイアウト情報管理装置1から接続指示情報を受信すると、前述の電気機器4をネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに促す第1メッセージ情報をユーザに通知し、切断指示情報を受信すると、前述の電気機器4をネットワークNTから切断する操作を行うようユーザに促す第2メッセージ情報をユーザに通知する。これにより、ユーザは、第1メッセージ情報または第2メッセージ情報に従って操作を行うだけで、住居H内における電気機器4のレイアウト情報を更新することができる。従って、ユーザがレイアウト情報の更新を行う際のユーザの負担が軽減される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の各実施の形態によって限定されるものではない。例えば、レイアウト情報管理装置1が、電気機器4からアドレス要求情報を受信したときに、受信したアドレス要求情報に含まれるMACアドレス情報を機器情報としてレイアウト情報記憶部131に記憶させるものであってもよい。例えば図24に示すように、本変形例に係るレイアウト情報管理装置2001は、実施の形態で説明したレイアウト情報管理装置1と同様のハードウェア構成を有する。但し、レイアウト情報管理装置2001は、電気機器4から受信したアドレス要求情報から、アドレス要求情報に含まれるMACアドレス情報を抽出する抽出部2116を備える点で、実施の形態に係るレイアウト情報管理装置1と相違する。なお、図24において、実施の形態と同様の構成については図2と同一の符号を付している。
本変形例に係るレイアウト情報管理システムでは、例えば図25に示すように、ステップS6からS15までの一連の処理が実行されることにより、端末装置2が、選択された部屋に配置された電気機器4をネットワークNTに接続する操作を行うようユーザに促す第1メッセージ情報を表示する(ステップS15)。なお、図25において、実施の形態と同様の処理については、図7および図13と同一の符号を付している。ここで、ユーザが、電気機器4をネットワークNTに接続する操作を行ったとする。この場合、レイアウト情報管理装置2001に対してアドレス情報の割り当てを要求するアドレス要求情報が、電気機器4からレイアウト情報管理装置2001へ送信される(ステップS16)。このアドレス要求情報には、送信元の電気機器4のMACアドレス情報が含まれている。
次に、レイアウト情報管理装置2001は、電気機器4に割り当てるネットワークアドレスを示すアドレス情報を生成する(ステップS17)。続いて、生成されたアドレス情報のみが、レイアウト情報管理装置1から電気機器4へ送信される(ステップS2001)。その後、レイアウト情報管理装置2001は、受信したアドレス要求情報からMACアドレス情報を抽出する(ステップS2002)。次に、レイアウト情報管理装置2001は、抽出したMACアドレス情報を、選択された部屋識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる(ステップS2003)。続いて、レイアウト情報管理装置2001は、抽出したMACアドレス情報を端末装置2へ送信する(ステップS2004)。一方、端末装置2は、MACアドレス情報を受信すると、受信したMACアドレス情報と部屋識別情報とに基づいて、マーク画像記憶部231から間取り画像GAHにおける部屋R1に対応する位置に表示されるべきマーク画像を特定する(ステップS2005)。その後、ステップS23以降の処理が実行される。
ここで、本変形例に係るレイアウト情報管理装置2001が実行するレイアウト情報更新処理について図26を参照しながら説明する。なお、図26において、実施の形態と同様の処理については、図7および図14と同一の符号を付している。このレイアウト情報更新処理は、実施の形態と同様に、間取り情報記憶部133に住居H内における部屋R1、R2、R3、R4、R5の配置を示す間取り情報が記憶された状態で、レイアウト情報を更新する部屋を識別する部屋識別情報を、端末装置2から受信したことを契機として開始される。
まず、ステップS101からS107までの一連の処理が実行される。次に、抽出部2116は、電気機器4から受信したアドレス要求情報に含まれるMACアドレス情報を抽出する(ステップS201)。続いて、更新部113は、抽出部2116が抽出した電気機器4のMACアドレス情報を、選択部111が選択した部屋識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる(ステップS202)。その後、更新部113は、抽出部2116が抽出した電気機器4のMACアドレス情報を、端末装置2へ送信する(ステップS203)。その後、再びステップS105以降の処理が実行される。
本構成によれば、レイアウト情報管理装置2001が、電気機器4から受信したネットワーク割当て要求に含まれるMACアドレス情報を抽出して、抽出したMACアドレス情報を、部屋識別情報に対応づけてレイアウト情報記憶部131に記憶させる。これにより、レイアウト情報管理装置2001は、ネットワークアドレスを割り当てた電気機器4に対して機器要求情報を送信することなく電気機器4のMACアドレス情報を取得することができる。従って、電気機器4のMACアドレス情報を取得するまでに要する時間を短縮することができる。
実施の形態では、レイアウト情報管理装置1が端末装置2と別体である例について説明したが、これに限らず、例えば端末装置2が、レイアウト情報管理装置1の機能を全て有するものであってもよい。この場合、端末装置2は、例えば無線LANを介して各電気機器4と通信可能とすればよい。また、レイアウト情報管理装置1が、端末装置2の受付部211、表示制御部213、メッセージ通知部215および操作画面生成部214の機能を有するものでもよい。或いは、端末装置2が、レイアウト情報管理装置1の選択部111、特定部112、更新部113、指示情報生成部114、指示情報送信部115、機器情報取得部116、ネットワークアドレス割当て部117および計時部118のうちの少なくとも1つの機能を有するものであってもよい。
また、本発明に係るレイアウト情報管理装置1、2001および端末装置2の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、補助記憶部103および203に記憶される。また、本発明に係るレイアウト情報管理装置1および端末装置2の各種機能は、専用のシステムによらず、コンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行するレイアウト情報管理装置1、2001および端末装置2を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線のサーバにアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OS(Operating System)の制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行するレイアウト情報管理装置1および端末装置2として機能する。