JP2020197970A - データ処理装置、乾燥機能付き装置及びデータ処理プログラム - Google Patents

データ処理装置、乾燥機能付き装置及びデータ処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 メディアに画像を印刷し、乾燥させた後にカッティングを行う場合における、メディアの乾燥処理の省力化を実現すること。【解決手段】 メディア200に画像を印刷し、乾燥させた後にカッティングを行う際に使用されるデータ処理装置100は、印刷画像データ、及びメディアのカット領域を示すカット線データを他の形式に変換するデータ変換部113と、メディアにおける乾燥処理が必要な領域(部分乾燥領域と称する)を検出する部分乾燥領域検出部117と、部分乾燥領域の座標情報に基づいて、メディア200を部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報(領域指定コマンド等)を生成する部分乾燥指定情報生成部119と、を有する。【選択図】 図8

Description

本発明は、データ処理装置(例えば、インクジェット印刷装置等にてメディアに画像を
印刷し、乾燥させた後にカッティングを行う際に使用されると共に、乾燥処理を制御する制御情報等を生成して出力する、RIPプログラム(RIPソフトウエア)によるデータ処理装置)、乾燥機能付き装置(例えば、上記のデータ処理装置と組み合わされて使用されることで、メディアの乾燥システムを構成可能な乾燥機能付き装置)、及びデータ処理プログラム等に関する。
特許文献1(例えば図1、図2)には、乾燥部(乾燥手段)としてヒーターを備えたインクジェットプリンタが開示されている。
特許文献2には、RIPソフトウエアによってラスタライズされた印刷データに基づく印刷を行う印刷装置において、印刷前に、インクの乾燥に要する時間を推定し、推定されたインク乾燥時間を表示することが開示されている。なお、特許文献1の図1には、ホストコンピュータ(RIPソフトウエアを搭載する)と印刷装置とを通信回線によって接続した印刷システムが開示されている。
特開2019−14083号公報 特開2007−21905号公報
以下、本発明者の検討によって明らかとされた事項について説明する。
印刷されたインクが乾ききっていない状態でカッティングを行うと、メディアの端の部分が浮き上がってしまったり、手に触れたときにインクが付着してしまったりする場合がある。従って、印刷後に、ヒーターやブロワーを用いて乾燥処理を実施することは有効であるが、乾燥処理は、通常、メディアの印刷領域の全体(全領域)を対象として実施される。
しかし、印刷領域がメディア上で隙間なく形成されない場合もあり、かなりの余白が生じる場合もあり得る。一例をあげれば、ステッカーやラベルの作成に際しては、のり付きの媒体の表面に部分的に画像を形成し、画像が形成された領域の切り抜きや切断が実施されることになる。例えば、規則的に(例えば、格子状に)画像を並べて印刷すると共に、各画像間には、裁断用の余白を意図的に設けることもしばしば行われる。
また、個人が趣味で、自由に画像を形成し、その画像を切り抜いたり、切断したりする場合には、かなりの余白が生じる可能性もある。
従来は、これら余白を考慮することなく、一律に、印刷可能領域の全体に対して乾燥を行っていることから、乾燥処理の省力化(効率化、省電力化、乾燥時間短縮、乾燥処理に要するコスト削減等)の点で、改善の余地がある。
本発明の1つの目的は、印刷後であって、カッティング前の乾燥処理の省力化を実現することができるデータ処理装置、乾燥機能付き装置及びデータ処理プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明の一態様は、メディアに画像を印刷し、乾燥させた後にカッティングを行う際に使用されるデータ処理装置であって、印刷画像データ、及び前記メディアのカット領域を示すカット線データを他の形式に変換するデータ変換部と、前記メディアにおける部分的乾燥処理が可能な領域(部分乾燥領域と称する)を検出する部分乾燥領域検出部と、前記部分乾燥領域の座標情報に基づいて、前記メディアを部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報を生成する部分乾燥指定情報生成部と、を有する。
本態様によれば、データ処理装置が出力する部分乾燥領域の座標情報(広義には位置情報)に基づいて、印刷可能領域のうちの一部の領域についての乾燥処理(これを部分乾燥処理、あるいはスポット乾燥処理と称する)を実施できることから、乾燥処理の省力化(効率化、省電力化、乾燥時間短縮、乾燥処理に要するコスト削減等)を実現することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)は、データ処理装置と、乾燥及びカッティング機能付きの装置(ここではインクジェット印刷装置を想定する)とを接続してメディアの印刷、乾燥及びカッティングを行うシステムの構成例を示す図、図1(B)は、乾燥及びカッティング機能付きのインクジェット印刷装置(多機能インクジェットプリンタ)の全体の構成を示す斜視図である。 図2(A)は、多機能インクジェットプリンタにおける要部(プリントヘッド等が含まれる箇所)の構成の一例を示す図、図2(B)は、多機能インクジェットプリンタにおける印刷、乾燥及びカッティング(切断)を行う構成の一例を示す図である。 図3(A)〜図3(D)は、ステッカー等を作成する場合における、印刷画像データと、メディアのカット領域を示すカット線データとの組み合わせの例を示す図である。 図4(A)は、メディアを部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報の一例を示す図、図4(B)は、カット領域が規則的に配列される場合における部分乾燥領域の指定の一例を示す図である。 図5(A)は、メディアを部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報の他の例を示す図、図5(B)は、カット領域が規則的に配列される場合における部分乾燥領域の指定の他の例を示す図である。 図6(A)〜図6(E)は、カット領域が不規則に配列される場合における部分乾燥領域の例を示す図である。 図7(A)〜図7(E)は、カット領域と画像領域とにズレが生じた場合の対処例を説明するための図である。 図8(A)は、本発明のデータ処理装置の構成例を示す図、図8(B)は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の例を示す図である。 図9は、RIPソフトウエアによるラスタライズ時における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、印刷、乾燥、カッティング時の処理の手順(ファームウエア等による制御手順)の一例を示すフローチャートである。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)は、データ処理装置と、乾燥及びカッティング機能付きの装置(ここではインクジェット印刷装置を想定する)とを接続してメディアの印刷、乾燥及びカッティングを行うシステムの構成例を示す図、図1(B)は、乾燥及びカッティング機能付きのインクジェット印刷装置(多機能インクジェットプリンタ)の全体の構成を示す斜視図である。
図1(A)のメディアの印刷、乾燥及びカッティングを行うシステムは、一例として、2つのホルダー42及び44と、ホルダー42及び44に接続されるホストコンピュータ10と、ホストコンピュータ10に接続される液晶ディスプレイ等からなる表示部20と、操作部(入力部)としてのキーボード32及びマウス34と、ホストコンピュータ10に、通信線L1を介して接続される印刷、乾燥及びカッティングの各機能を備える印刷装置(プリンタ:例えばインクジェットプリンタ)50と、を有している。
ホストコンピュータ10は、例えば、ロードされるソフトウエア(印刷/乾燥/カッティング用のデータ処理プログラム:例えばRIPソフトウエア)に従って動作することで、印刷/乾燥/カッティング用のデータ処理装置(符号100を付して示している)として機能する。なお、RIPソフトウエアは、広義には、データ処理プログラムということができる。
データ処理装置100は、例えば、ベクトル画像をビットマップ画像(ラスター画像)に変換するRIP(Raster Image Processor)部(広義には、印刷データ、部分乾燥領域を指定するデータ、カッティング領域を指定するデータ等の各種データ生成部ということができる)を備える。なお、データ処理装置100は、RIP装置、又はRIPサーバ等と称される場合もある(詳細については後述する)。
データ処理装置100は、例えば、複数の印刷データ(EPS形式等のデジタルデータ、ラスター形式のデジタルデータ、ネイティブ形式のデジタルデータを含む)を取り扱うことができる。印刷処理装置10のユーザーは、EPS形式の、一又は複数のデジタルデータを、2つのホルダー42及び44に入力し、操作部(キーボード32及びマウス34)を用いて、ホルダー単位で、EPS形式のデジタルデータの各々に印刷条件、乾燥条件(領域指定を含む)及びカッティング条件等を設定することができる。
なお、表示部20には、使用する装置の機種等の情報を入力するための画面が表示されてもよい。ユーザーは、種々のジョブリストを表示部20に表示し、優先順位を付与して処理を進めることもできる。
また、図1(A)の例では、印刷/乾燥/カッティングの各機能を有する複合型のプリンタ(種類は問わないが、以下の説明ではインクジェットプリンタとする)が使用されているが、これに限定されるものではない。例えば、2本の通信線を用意し、1本の通信線でホストコンピュータ10と印刷及び乾燥を行う印刷装置とを接続し、もう1本の通信線で、ホストコンピュータ10とカッティング専用機(カッティングプロッタ等)とを接続する構成であってもよい。なお、乾燥機能は、カッティング専用機(カッティングプロッタ等)の側に備わっていてもよい。
また、通信線(通信手段)L1としては、LAN、BUS、USB等の有線の通信手段を用いることができるが、その種類は問わない。なお、通信手段は無線通信手段であってもよい。また、赤外線等を用いた近距離無線通信(光通信)等も利用可能である。
次に、図1(B)を参照する。印刷/乾燥/カッティングの各機能を有する統合型のインクジェットプリンタ(以下、単に、インクジェットプリンタと称する)50は、基台部材12に支持され主走査方向(印刷ヘッドやカッティングヘッドがガイドレール等に沿って動く方向であり、メディアの幅方向ともいうことができる)に延長して配設されたベース部材(言い換えれば、エプロン:装置の前方にてメディア200を支持する前垂れ形状の支持部材)14と、ベース部材14の左右両端でベース部材14に直交して配設された側方部材16L、16Rと、左右2つの側方部材16L、16Rを連結する中央壁18と、中央壁18の壁面に主走査方向に延長して配設された第1のガイドレール20と、ガイドレール20と平行に配設された第2のガイドレール22と、中央壁18の壁面に沿って主走査方向に移動自在に配設された駆動ベルト24(図2(A)参照)と、この駆動ベルト24に固定されることで、ガイドレール20に沿って摺動可能であるカッティングヘッド26と、ベース部材14上のメディア(記録紙)200と対向するようにして、第1、第2のガイドレール20、22に摺動自在に配設された印刷ヘッド28と、ベース部材(エプロンあるいはプラテン)14の下側に埋設される乾燥部としてのヒーター17と、を有する。
ヒーター17は、ベース部材(エプロン)の裏面(表面とは反対側の面)の近傍において(あるいは裏面に接して)設けられ、主走査方向に延在すると共に、装置50の印刷可能幅(主走査方向の距離)をすべてカバーできる全長を有する1本又は複数本のヒーター(例えば発熱用抵抗体を直列に接続してなる帯状の発熱体)を有する。なお、ヒーター17としては、例えば、風を下方に吹き出す送風管(メディアに向けて風を吹き出す複数の微小開口を有する円環の断面をもつ管であって、主走査方向に延在し、かつ上記の全長を有するもの)からなるブロワーを用いることもできる。ブロワーの種類は特に限定しないが、メディア200の、主走査方向の帯状の箇所に、均一に空気等の気体を吹き付けることができるものであることが望ましい。
次に、図2を参照する。図2(A)は、多機能インクジェットプリンタにおける要部(プリントヘッド等が含まれる箇所)の構成の一例を示す図、図2(B)は、多機能インクジェットプリンタにおける印刷、乾燥及びカッティング(切断)を行う構成の一例を示す図である。なお、図2において、図1と共通する箇所には同じ符号を付している(この点は、以下の図面においても同様である)。
図2(A)に示されるカッティングヘッド26は、カッター32によりメディア200を所定の形状にカッティングする処理を行うものである。カッティングヘッド26の左側において、ホルダー34によってカッター32が保持されている。カッター32の下端部においてカッター刃36が取り付けられている。
また、カッティングヘッド26の下方側において、クロップマークと称されるカッティングヘッド26の位置決め用マーク(不図示)等を読み取るための発光/受光ユニット(図示せず)が設けられている。
また、印刷ヘッド28は、複数のインクジェットノズル(不図示)を有し、インクの吐出によって、メディア200上に所望の画像を印刷することができる。また、印刷ヘッド28の近傍においても、各種のマーク等を読み取ることができる発光/受光ユニット38が設けられている。
なお、カッティングヘッド26と印刷ヘッド28とは、連結部材40により連結されている。但し、不図示の機構を用いることで、カッティングヘッド26と印刷ヘッド28との連結状態を解除することも可能である。図2(A)において、ヒーター17(主走査方向に延びるヒーター領域)は、斜線を施されて示されている。
次に、図2(B)を参照する。ホストコンピュータ10に接続されるインクジェットプリンタ50は、印刷/カット/乾燥等の各種データを取得するデータ取得部60と、タイミング等の制御を行う制御部80と、駆動部90(印刷ヘッド駆動部91と、カット用アクチュエータ駆動部93と、変位検出部95と、ヒーター駆動部96と、モーター駆動部97とを備える)と、を有する。
なお、印刷ヘッド28には、印刷ヘッドを駆動するためのアクチュエータ37が内蔵されており、カッティングヘッド32には、カッティングヘッドを駆動するためのアクチュエータ39が内蔵されている。
また、メディア200(図中、破線で示されている)を上流側から下流側へと搬送するために、ローラR1、R2が設けられている。また、駆動源としてのモーターM1、M2が設けられている。
また、主走査方向に延長して配設されたベース部材(エプロン:装置の前方にてメディア200を支持する前垂れ形状の支持部材)14の内側の近傍(接している場合もあり得る)には、主走査方向に延在するヒーター17が埋設されている。
ヒーターの代わりにブロワーを設ける場合は、ベース部材(エプロン)14から少し離れた外側の位置に主走査方向に延在するパイプ(中空の円筒)を設けて、主走査方向の側面(側方)から空気等の気体を送り出し、パイプの下方に設けられた複数の穴(開口)から、単位時間当たり適量に設定された空気をメディア200に、ライン状(あるいは帯状ということもできる)に空気等を吹き付けるようにすればよい。ヒーターとブロワーを併用することもできる。
駆動部90における印刷ヘッド駆動部91は、印刷ヘッドを駆動するためのアクチュエータ37を駆動する。また、カット用アクチュエータ駆動部93は、カッティングヘッド32に内蔵されるカット用アクチュエータ39を駆動する。ヒーター駆動部96は、ヒーター17を駆動する。モーター駆動部97は、モーターM2を駆動する。モーターM2の回転に連動してローラR2が回転し、これに伴い、メディア200が搬送される。搬送方向は、図中、矢印で示されている。
印刷ヘッド28、カッティングヘッド32、メディア200の変位は、変位検出部95によって検出され、制御部80に供給される。制御部80は、各部の変移量に基づき、印刷、乾燥、カッティングの各動作を適宜、制御する。乾燥処理については、部分的な乾燥(スポット乾燥)が可能であり、無駄な乾燥処理を省くことができる(この点については後述する)。
次に、図3を参照する。図3(A)〜図3(D)は、ステッカー等を作成する場合における、印刷画像データと、メディアのカット領域を示すカット線データとの組み合わせの例を示す図である。
ステッカーやラベル等のシール類は、例えば、図3(A)に示されるように、カット線(メディアのカット領域を示すものであり、図中、破線で示される)72の内側に、所定の画像(図形、文字、模様、色彩、これらの結合等からなる)が描かれる。なお、ステッカー等の用途に使用されるメディア200は、例えば、裏面にのり等の接着層が形成されている塩化ビニール等のシートであるが、種類や材質は限定されず、例えば、紙類、プラスチックや金属等であってもよい。
図3(A)の例では、画像は、背景領域(所定の色に着色されている)76と、その中央に描かれる太字の「N」というアルファベットからなる。この画像が、矩形(四角形)のカット線72で囲まれており、このカット線72に沿ってカッティング(切断)が行われて切り抜かれることで、1つのステッカー等が得られる。本発明は、印刷後のインクが乾ききっていない領域を乾燥させるときに、部分乾燥(スポット乾燥)処理を行うものであるが、図3(A)のようなステッカー等は、その処理の対象となり得る。
図3(B)では、太字の「N」のアルファベットの部分も、カット線75に沿って切り抜かれている。矩形のカット線72が外側のカット線(第1のカット線)であり、「N」の形状に切り抜くカット線75が内側のカット線(第2のカット線)となる。このようなステッカー等も、上記の部分乾燥処理の対象となり得る。
図3(C)の例では、構図としては図3(A)と同じではあるが、カット線がなく、画像(図形)が印刷されるだけである。メディア200上にて、カット線が一つもないのであれば、図3(C)の例は、ステッカー等の用途とはみなされない。但し、図3(C)の図形をいくつかまとめて、それらを一括して切り抜くためのカット線が設定される場合には、ステッカー用途であり、上記の部分乾燥処理の対象となり得る。
図3(D)の例では、矩形のカット線72の内側には画像がまったく描かれない。この場合、画像を印刷するためのインクの塗布がなされず、乾燥処理は不要ということになることから、部分乾燥処理の対象とはならないのが原則である。但し、矩形のカット線72の内側に、メディア200の表面の色とは異なる着色(一色の着色)がなされている場合は、その着色は画像とみなすことができ、部分乾燥処理の対象となる。また、特別な事情がある場合(例えば、メディア200に対して乾燥処理をしないと的確なカットができない場合等)には、部分乾燥処理の対象とすることができる。例えば、ユーザーの入力情報に基づいて適宜、判断されることで、例外的に上記の処理対象とすることができる。
次に、図4を参照する。図4(A)は、メディアを部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報の一例を示す図、図4(B)は、カット領域が規則的に配列される場合における部分乾燥領域の指定の一例を示す図である。
ホストコンピュータ10に搭載されるデータ処理装置100は、例えば、図4(A)のような、メディア200を部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報(スポット乾燥コマンド)を生成し、乾燥処理を実施する装置(インクジェットプリンタ50等)に出力することができる。
図4(A)の部分乾燥指定情報(スポット乾燥コマンド)における、「20−50」、「70−100」、「120−150」は、図4(B)に示されるように、メディア200に対応して設定される座標(印刷等に使用される実際の座標平面)上における、副走査方向(主走査方向に直交する方向であって、メディアの搬送方向でもある)における座標を示しており、これによって、図4(B)における帯状の部分乾燥領域Z1、Z2、Z3が設定される。なお、図4(B)は、図3(B)のステッカーを、複数、マトリクス状(格子状)に規則的に配置したステッカー用途の印刷/乾燥/カット用のパターンを示す。
図4(B)において、複数のステッカー用のパターンは、ST11〜ST33の符号を付して示されている。これらのパターンが存在する領域である部分乾燥領域Z1〜Z3の各々では、所定時間の乾燥処理がなされる。それ以外の領域(言い換えれば、副走査方向の座標「0−20」、「50−70」、「100−120」、「150−170」の帯状の余白領域)では、メディア200が早送りされる。言い換えれば、メディア200が、通常の搬送速度より速い速度によって搬送され、所要の乾燥時間が確保されないことから、乾燥処理(厳密にいえば、正規の乾燥処理)がなされないことになる。
なお、早送りの代わりに、ヒーターやブロワーをオフにする、あるいは、乾燥パワーを通常よりも低減する、あるいは、上記の手法を併用する、といった手法によって、正規の乾燥処理を実施しないこともあり得る。これらは、ユーザーが適宜、選択できるようにすることが好ましい。
図4(B)のような部分乾燥(スポット乾燥)処理を行うことで、ステッカー等に使用されない余白領域(カット後に破棄される領域)において無駄な乾燥処理が実施されず、従って、乾燥処理の省力化(効率化、省電力化、乾燥時間短縮、乾燥処理に要するコスト削減等)を実現することができる。
次に、図5を参照する。図5(A)は、メディアを部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報の他の例を示す図、図5(B)は、カット領域が規則的に配列される場合における部分乾燥領域の指定の他の例を示す図である。
図5の例は、部分乾燥(スポット乾燥)領域の指定を、主走査方向についても行う点、及び、副走査方向における、カット線で囲まれる領域(部分カット領域)の間隔が所定値(閾値)より狭い場合は、余白領域が存在してもそれらを無視して、複数の部分カット領域をまとめて(一括して)部分乾燥領域を設定する点で、図4の例と異なる。
図5(A)に示されるように、部分乾燥指定情報(スポット乾燥コマンド)は、X方向(主走査方向)における領域指定情報(「X85−170」と、Y方向(副走査方向)における領域指定情報(「Y70−150」)とを有している。
図5(B)の例では、乾燥機能を有する装置が、2つの独立した乾燥部17A、17Bを有することを前提とする。独立した乾燥部17A、17Bは、各々、個別にヒーターやブロワーのオン/オフ、パワー(単位時間当たりの発生熱量、単位面積当たりの吹き出す風量等)を調整する(増したり、減じたりする)ことができる。
図5(B)に示すように、第1の乾燥部17Aは終始オフである。第2の乾燥部17Bは、指定された部分乾燥領域Z4(座標「X85−170、Y70−150」で定義される領域)にて、部分的乾燥が行われる。
部分乾燥領域Z4には、6個のステッカー(ステッカーのパターン)ST15、ST16、ST25、ST26、ST35、ST36が含まれる。なお、上記のステッカーには、ステッカーの他、ラベル、シール、アップリケやワッペンなどの、「面に接着材が付いているシート状、板状等の貼付用途の物品」を広く含めることができる。上記の構成によって、乾燥処理の省力化が実現する。上記の物品の大量生産時の省エネ化にも資する。
次に、図6を参照する。図6(A)〜図6(E)は、カット領域が不規則に配列される場合における部分乾燥領域の例を示す図である。
ここでは、カット領域(部分カット領域)の配置に乱れがあり、必ずしも規則的とは言えない場合に、帯状の部分乾燥領域の設定方法の一例について説明する。
図6(A)〜図6(D)の例では、3つの部分カット領域74が、主走査方向に所定間隔をおいて配置されている。言い換えれば、3つのステッカーST11、ST12、ST13が主走査方向に沿って配置されている。なお、1つのステッカーは、矩形のカット線75の内側に、一色の色彩が施されてなる背景部分76を有し、その背景部分76の一部において、Nの字の外周をくり抜くカット線75をもつパターンを備える。
図6(A)では、ST11〜ST13の各々は、副走査方向における中心Cは共通であるが、ST11、ST13の高さ(副走査方向の距離)が、ST12よりも小さく、不規則な配置といえる。この場合は、高さが最も高いST12を基準として、帯状の部分乾燥領域Z1を定めることで、すべてのステッカーST11〜ST13の領域を部分乾燥領域Z1に含めることができる。
図6(B)では、ST12のみが、他の2つに比べて高さ(副走査方向の距離)が小さいが、この場合も同様に、ST11及びST13に合わせて、部分乾燥領域を設定することで、すべてのステッカーST11〜ST13を部分乾燥領域Z1に含めることができる。
図6(C)では、部分カット領域74の形状および大きさが同じであるST11〜ST13の各々の、副走査方向における位置にばらつきがあるが、各パターンは副走査方向に重複があり、図中、破線で示すような重複領域Uを設定できることから、ST11〜ST13をすべて含めるように帯状の部分乾燥領域Z1を設定することができる。
図6(D)では、部分カット領域74の形状および大きさが同じであるST11〜ST13において、ST11とST12との間に重複領域U1を設定でき、また、ST11とST13との間に重複領域U2を設定できることから、この場合も、ST11〜ST13をすべて含めるように帯状の部分乾燥領域Z1を設定することができる。
図6(E)では、部分カット領域74の形状および大きさが同じであるST11、ST13において、2つの部分乾燥領域Z1、Z2が、閾値以上の間隔をもって副走査方向に配置されている。上流側の部分乾燥領域Z1では、ST11とST13との間に重複領域Uを設定できることから、これらをまとめて1つの部分乾燥領域Z1を設定する。部分乾燥領域Z2の場合は、ST23しかないが、ST23にも印刷及びカットのパターンが存在する以上、乾燥が必要であり、従って、帯状の部分乾燥領域Z2を設定する。Z1とZ2との間には、副走査方向に沿って所定距離以上(あるいは超える)の間隔があることから、この部分は早送りして所定時間の乾燥処理を行わないようにする。
このようにして、パターンに乱れがある場合でも、支障をきたすことなく、部分乾燥処理に必要な部分乾燥領域の設定を、適切に行うことができる。
なお、以上の例では、部分乾燥領域を、帯状としているが、ヒーター等の乾燥部の乾燥位置を制御できるのであれば、変形された帯状の領域(場合によっては台形、あるいは三角形等)を乾燥領域とすることもできる。帯状という用語は、柔軟に判断するものとし、上記のような変形された形状も含むものとする。
次に、図7を参照する。図7(A)〜図7(E)は、カット領域と画像領域とにズレが生じた場合の対処例を説明するための図である。
図7(A)では、外側のカット線(矩形のカット線)72の内側に、間隔G1をおいて背景領域76(及び内側のカット線75)が存在する。図7(B)では、間隔はG2であり、G2>G1の関係にある。いずれの場合も、背景領域に関係なく、外側のカット線72を基準として、帯状の部分乾燥領域を設定する。なお、この設定手法は、図4、図5、図6の例に適用することも可能である。
図7(C)では、背景領域(背景の色彩領域)76が、外側のカット線72で囲まれるカット領域からはみ出している。はみ出しが最も大きい箇所のズレ量はQである。この場合は、原則として、ズレ量に関係なく、図7(A)、図7(B)の例と同じく、外側のカット線72を基準として部分乾燥領域を設定できる。但し、はみ出ている部分の乾燥が不十分なのとき、的確なカットができない場合も想定される場合は、事前の条件設定により、そのはみ出ている部分の全部又は一部についても乾燥を行うように、部分乾燥領域を設定することもできる。このとき、ズレ量Qに応じて、適宜、部分乾燥領域に含めるか否かを判定してもよい。
図7(D)では、背景領域(背景の色彩領域)76が、外側のカット線72で囲まれるカット領域に対して、左上側にスライドしたようなズレが生じている。このような場合も、原則的に、外側のカット線72で囲まれるカット領域の高さ(副走査方向の距離)に合わせて帯状の部分乾燥領域Z5を設定することができる。
但し、図7(E)のように、ズレ量(スライドの量)が、はなはだしい(想定外に大きい)場合は、背景領域(背景の色彩領域)76も含めて、帯状の部分乾燥領域Z6を設定してもよい。なお、図7(D)の場合でも、図7(E)と同様の処理を行うことも可能である。
次に、図8を参照する。図8(A)は、本発明のデータ処理装置の構成例を示す図、図8(B)は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の例を示す図である。
図8(A)に示されるように、ホストコンピュータ10は、原画像データ等が入力されるデータインターフェース102と、データ蓄積部104と、操作部(キーボード32、マウス34等)とのインターフェースを提供するユーティリティ106と、管理部110(条件判定部111を備える)と、データ処理装置100と、表示部20に関係する処理を管理する表示管理インターフェース122と、通信制御部124と、を有する。
通信制御部124からは、印刷用データ(BP)、カッティング用データ(CP)、部分乾燥指定情報(MD)等が出力され、乾燥機能付きの装置50に送られる。
なお、図8(A)の例では、乾燥機能付きの装置として、インクジェットプリンタ50が使用される。言い換えれば、インクジェットプリンタ50にて、印刷/乾燥/カッティングの各処理が行われる。
インクジェットプリンタ50は、制御部80(図2(B)も参照)を有しており、制御部80には、例えば、印刷制御部52、カッティング制御部54、乾燥制御部56が設けられる。
但し、これに限定されるものではない。乾燥機能付き装置は、メディアの乾燥機能の他、メディアへの印刷機能、及びメディアのカッティング機能のうちの少なくとも1つを有するものであればよい。例えば、乾燥機能付きのカッティングプロッタ等であってもよい。
また、プリンタが各種機能を有する場合であっても、プリンタの種類はインクジェットプリンタに限定されず、多様なプリンタを使用することができる。
データ処理装置(RIP装置、RIPサーバと称される場合もある)100は、メディア200に画像を印刷し、乾燥させた後にカッティングを行う際に使用されるものであり、RIPソフトウエアによって構築される機能ブロックであるRIP部112を有する。
RIP部112は、少なくとも印刷画像データ、及びメディア200のカット領域を示すカット線データを他の形式に変換することができるデータ変換部113と、メディア200における部分的乾燥処理が可能な領域(部分乾燥領域:例えば図4(D)のZ1〜Z3)を検出する部分乾燥領域検出部117と、部分乾燥領域の座標情報に基づいて、メディア200を部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報(例えば、図4(A)、図4(B)に示されるような形式の領域指定コマンド)を生成する部分乾燥指定情報生成部119と、通信インターフェース121と、を有する。
データ変換部113は、印刷対象画像(印刷画像)をラスタライズすると共に、同様の手法で、カット線データをラスタライズしてもよい。但し、カット線データが、例えばPDFデータである場合等には、一旦、他のデータ形式に変換してからラスタライズする、あるいは、他の形式のデータに直接的に変換することも想定され得る。従って、データ変換部113は、ラスタライズ部114(印刷対象画像、カット線画像を対象としてデータ形式を変換する部分)と、カット線データのみを対象としてデータを変換するカット線データの他の形式への変換部115と、が設けられている(但し一例であり、これに限定されるものではない)。これにより、多様なデータ形式に対応することができる。
部分乾燥領域検出部117は、例えば、印刷画像(カット線画像を含む)を主走査方向に走査して、カット線で囲まれるカット領域の内部に印刷画像が含まれるかどうかで、ステッカー等のパターンであるか否かを判定し、そうである場合には、その領域の座標を算出する等の処理を実行することができる。
具体的には、部分乾燥領域検出部117は、主走査方向及び副走査方向の各々に対応する座標軸を有する座標平面上で、メディア200を切り抜く、複数の部分カット領域(例えば、図4(B)の外側のカット線74で囲まれる矩形領域)が、主走査方向に間隔をおいて並置され、並置されている複数の部分カット領域の少なくとも1つに乾燥対象となる画像が含まれている場合(例えば、先に説明した図3〜図7の例)には、並置されている複数の部分カット領域を包含して主走査方向に延在する帯状の乾燥領域(例えば、図4(B)のZ1〜Z3、図5(B)のZ4、図7(D)、図7(E)のZ5、Z6)を設定して、その帯状の乾燥領域を部分乾燥領域とすることができる。特に、間隔をおいて規則的なパターンが配置されるステッカー用途には、この手法が有用である。但し、これに限定されるものではなく、例えば、個人が自由に配置する動物の図形やキャラクター等を切り抜く場合においても、それらのパターンを包含するように帯状の部分乾燥領域を設定してもよく、これによって乾燥処理の効率化を図ることができる。
また、部分乾燥領域検出部117は、帯状の乾燥領域が、副走査方向に間隔をおいて複数、設定可能であるときであっても、その間隔が閾値以下であるときは、それらの帯状の乾燥領域をまとめて一体的な帯状の乾燥領域を設定することもできる(先に説明した図5(B)の例)。これによって、空白領域がごく狭い場合であっても、現実的な観点から部分乾燥領域を的確に設定することができるという効果が得られる。
また、部分乾燥領域検出部117は、メディア200に対応する座標平面において、主走査方向の座標、及び副走査方向の座標の少なくとも一方を用いて、帯状の乾燥領域である部分乾燥領域を設定することが可能である。先に説明した図4(A)の例では、副走査方向(X方向)についてのみ座標を特定して領域指定を行っているが、図5(A)の例では、主走査方向及び副走査方向(X、Yの各方向)において座標を特定して領域指定を行っている。いずれであってもよい。これによって、自由度の高い部分乾燥領域の指定を行うことができる。
また、部分乾燥領域検出部117は、部分カット領域(例えば、図6(A)で外側のカット線74で囲まれる矩形領域)が複数、主走査方向に、間隔をおいて配置されているが、配置に乱れがあって完全な並置(言い換えれば規則的な配置)とはいえない場合は、それらの部分カット領域の全部を含むように帯状の乾燥領域である部分乾燥領域を設定することが可能である。先に説明した図6の例、図7の例がこれに該当する。これによって、現実の印刷状況等に対応した柔軟な処理が可能である。
また、部分乾燥指定情報生成部119は、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を利用することでユーザーによって入力される情報に基づいて部分乾燥指定情報を生成してもよい。これによって、効率的な部分乾燥指定情報の生成が可能である。
例えば、図8(B)では、表示部20の画面上に、部分乾燥処理の対象とするか否かを選択するためのチェック画像W1と、対象となる画像の種類を特定する情報を入力するための領域W2とが表示される。また、図8(C)では、画面上に、ユーザーが部分乾燥領域の座標を直接的に入力することが可能な領域W3や、複数の独立したヒーター等(複数の独立系統の乾燥部)を有する場合に、どの系統の乾燥部を利用するかを指定可能な領域W4が表示される。これによって、利便性が向上する。
また、乾燥処理に要する時間を、ユーザーが入力可能としてもよい。但し、乾燥処理時間は、原則として装置側固定値とすることもできる。
また、データ処理装置100と組み合わされて使用されることで、メディア200の乾燥システムを構成する乾燥機能付きの装置(図8(A)ではインクジェットプリンタ50)は、主走査方向に延在するように設けられる、メディアを乾燥させる乾燥部(図1(B)、及び図2(A)における符号17、図5(B)における符号17A、17Bであり、各種のヒーター、各種のブロワー)と、データ処理装置から供給される前記部分乾燥指定情報を受け、実際のメディアに対応した座標平面上で、指定どおりの領域についての部分乾燥を実施させる乾燥制御部(図8(A)の符号56)と、を有し、乾燥制御部56は、乾燥不要の領域においては、乾燥に必要な時間の乾燥を実施させない、又は、乾燥処理自体を実施させない、あるいは乾燥処理のパワーを減じる等の制御を行うことで、部分乾燥処理を実現する。これによって、多様なメディアに対応して、適切な部分乾燥処理を行うことができる。
次に、図9を参照する。図9は、RIPソフトウエアによるラスタライズ時における処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、原画像データのラスタライズによる印刷データの生成処理が実施される(ステップS10)。続いて、カット線データ等に基づいて、カッティングデータ(カッティング領域(部分カット領域を含む)の座標等の情報)を生成する(ステップS11)
次に、乾燥処理領域(特に、帯状の部分乾燥領域)の検出処理が実施される(ステップS12)。例えば、ステッカーを部分乾燥の対象とする場合は、印刷領域が、カッティングのライン(カッティング線)により外形が定まる閉じた図形の内にある(言い換えれば包括されている)か否かを判定した上で、その閉じた図形の領域(これが部分乾燥領域となる)の座標を算出する(ステップS12)。
次に、乾燥処理領域(部分乾燥領域を含む)の位置を特定する情報(部分乾燥指定情報:例えば、領域指定コマンド等)を生成する(ステップS13)。
次に、印刷用データ(BP)、カッティング用データ(CP)、部分乾燥指定情報(MD)等を送信する(ステップS14)。
次に、図10を参照する。図10は、印刷、乾燥、カッティング時の処理の手順(ファームウエア等による制御手順)の一例を示すフローチャートである。
まず、印刷用データ(BP)、カッティング用データ(CP)、部分乾燥指定情報(MD)の受け取り処理が実施される(ステップS20)。次に、印刷用データ(BP)に基づく印刷処理が実施される(ステップS21)。
続いて、印刷終了後の乾燥処理が実施される(ステップS22)。部分乾燥指定情報(MD)を受け取った場合には、その情報に基づいて、部分乾燥処理が実施される。例えば、ヒーターやブロワー等の乾燥部をオンにして乾燥処理を開始する。部分乾燥指定情報(領域指定コマンド等)が示す座標位置に到達するまでの間は、例えば、メディアを早送りし、座標位置に到達すると、指定された領域に関して、所定時間の乾燥処理(乾燥及び放置等の種々の変形例を含む)を実施する。乾燥処理の終了後にカッティングを実施する(ステップS23)。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、従来、全領域に対して施していた乾燥処理を、カッティング領域と印刷画像との関係等とを考慮して決定される部分的な領域に限定することで、無駄な乾燥処理を減少させることができる。従って、装置の省力化(効率化、省電力化、乾燥時間短縮、乾燥処理に要するコスト削減等)を実現することができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々、変形、応用が可能である。例えば、本発明は、データ処理装置、印刷装置(プリンタ)、乾燥装置、カッティング装置が、インターネット等で接続されて構築された場合の印刷/乾燥/カッティングシステムにおいても適用が可能である。
また、上記の例では、カッティング領域を基準として部分乾燥領域を決定するが、このとき、部分乾燥領域の周囲に余裕(マージン)を持たせて部分乾燥領域を設定することもできる。周囲に生乾きのインク等が飛散しているような状態で、カッティングを行うとメディアの変形等が懸念される場合もあり得ることから、このような場合は、インク等がはみ出すであろう領域をあらかじめ見越して部分乾燥領域を設定することも可能である。
また、本発明は、ステッカー類の作成用途の他、多様なパターンの切り出しを行う用途にも利用可能である。特に、大型のメディアに対して乾燥処理を行う場合や、多量のメディアを短時間に乾燥させたい場合等において、部分乾燥を行うことは、時間短縮や省エネの点で有効である。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
42、44・・・ホルダー、10・・・コンピュータ(ホストコンピュータ)、20・・・表示部、32・・・キーボード(操作部あるいは入力部)、34・・・マウス(操作部あるいは入力部)、50・・・乾燥機能を有する装置(印刷/乾燥/カッティングの各機能を備えるインクジェットプリンタ等)、17(17A、17B)・・・乾燥部(ヒーターやブロワー等)、100・・・データ処理装置(RIP装置)、113・・・データ変換部、114・・・ラスタライズ部、115・・・カット線データの他形式への変換部、117・・・部分乾燥領域検出部、119・・・部分乾燥指定情報生成部、121・・・通信インターフェース、200・・・メディア、72・・・外側のカット線(あるいはカット領域)、74・・・カット線で囲まれた矩形領域の内側の画像、75・・・内側のカット線(あるいは、内側のカット領域)、76・・・カット線で囲まれた矩形領域の内側の背景(着色)領域、Z1〜Z6・・・部分乾燥領域、300、301・・・部分乾燥指定情報(領域指定コマンド等)、L1・・・通信線(無線通信、赤外線通信等を含む)。

Claims (9)

  1. メディアに画像を印刷し、乾燥させた後にカッティングを行う際に使用されるデータ処理装置であって、
    印刷画像データ、及び前記メディアのカット領域を示すカット線データを他の形式に変換するデータ変換部と、
    前記メディアにおける部分的乾燥処理が可能な領域(部分乾燥領域と称する)を検出する部分乾燥領域検出部と、
    前記部分乾燥領域の座標情報に基づいて、前記メディアを部分的に乾燥させるための部分乾燥指定情報を生成する部分乾燥指定情報生成部と、
    を有するデータ処理装置。
  2. 前記部分乾燥領域検出部は、
    主走査方向及び副走査方向の各々に対応する座標軸を有する座標平面上で、前記メディアを切り抜く複数の部分カット領域が、主走査方向に間隔をおいて並置され、前記並置されている複数の部分カット領域の少なくとも1つに乾燥対象となる画像が含まれている場合には、前記並置されている複数の部分カット領域を包含して主走査方向に延在する帯状の乾燥領域を設定して、その帯状の乾燥領域を前記部分乾燥領域とする、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記部分乾燥領域検出部は、
    前記帯状の乾燥領域が、副走査方向に間隔をおいて複数、設定可能であるときであっても、その間隔が閾値以下であるときは、それらの帯状の乾燥領域をまとめて一体的な帯状の乾燥領域を設定する、請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記部分乾燥領域検出部は、
    前記メディアに対応する前記座標平面において、主走査方向の座標、及び副走査方向の座標の少なくとも一方を用いて、前記帯状の乾燥領域である前記部分乾燥領域を設定することが可能である、請求項2又は3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記部分乾燥領域検出部は、
    前記部分カット領域が複数、主走査方向に、間隔をおいて配置されているが、配置に乱れがあって完全な並置とはいえない場合は、それらの部分カット領域の全部を含むように前記帯状の乾燥領域である前記部分乾燥領域を設定することが可能である、請求項2乃至4の何れか1項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記部分乾燥指定情報生成部は、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を利用することでユーザーによって入力される情報に基づいて前記部分乾燥指定情報を生成する、請求項1乃至5の何れか1項に記載のデータ処理装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のデータ処理装置と組み合わされて使用されることで、前記メディアの乾燥システムを構成する乾燥機能付きの装置であって、
    主走査方向に延在するように設けられる、メディアを乾燥させる乾燥部と、
    前記データ処理装置から供給される前記部分乾燥指定情報を受け、実際のメディアに対応した座標平面上で、指定どおりの領域についての部分乾燥を実施させる乾燥制御部と、
    を有し、
    前記乾燥制御部は、乾燥不要の領域においては、乾燥に必要な時間の乾燥を実施させない、又は、乾燥処理自体を実施させない、あるいは乾燥処理のパワーを減じる乾燥機能付き装置。
  8. 前記乾燥機能付き装置は、メディアの乾燥機能の他、メディアへの印刷機能、及びメディアのカッティング機能のうちの少なくとも1つを有する、請求項7に記載の乾燥機能付き装置。
  9. コンピュータを、請求項1乃至6の何れか1項に記載のデータ処理装置として機能させるデータ処理プログラム。
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