JP2020197324A - 空調システム - Google Patents
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Abstract
Description
第1実施形態に係る空調システム100について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の空調システム100の概略構成図である。空調システム100は、家屋、ビル、工場又は公共施設等の建物内に含まれる対象空間において冷房及び暖房等の空気調和を実現するシステムである。
室外ユニット10は、室外(対象空間外)に設置される室外機である。室外ユニット10は、主として、複数の冷媒配管(第1配管P1〜第5配管P5)と、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、室外ファン15と、室外ユニット制御部17とを有している。
室内ユニット30(30a,30b,30c)は、対象空間に設置される室内機である。室内ユニット30は、室外ユニット10とともに冷媒回路RCを構成している。室内ユニット30は、主として、室内熱交換器31と、膨張弁32(32a,32b,32c)と、室内ファン33と、室内ユニット制御部34とを有している。
給電ユニット40は、室外ユニット制御部17及び各室内ユニット制御部34と、通信線cb1,cb2を介して接続されている。具体的には、通信線cb1は、給電ユニット40と室外ユニット制御部17とを接続しており、通信線cb2は、室内ユニット制御部34の数に応じて分岐し、給電ユニット40と各室内ユニット制御部34とを接続している。通信線cb1は、給電ユニット40を介して通信線cb2に接続されている。
リモコン50は、CPU及びメモリ等から構成されるマイクロコンピュータを含むリモコン制御部(図示省略)と、空調システム100へ各種コマンドを入力するための入力キーを含むリモコン入力部(図示省略)とを有するデバイスである。
空調システム100では、室外ユニット10の室外ユニット制御部17と、各室内ユニット30(30a,30b,30c)の室内ユニット制御部34とが通信線cb1,cb2及び給電ユニット40を介して接続されることで、コントローラ60が構成されている。コントローラ60は、空調システム100の動作を制御する。
いずれかのリモコン50に運転開始コマンドが入力され、コントローラ60によって冷房運転又は暖房運転に係る制御が実行されると、四路切換弁12が所定の状態に切り換えられ、圧縮機11及び室外ファン15が起動する。その後、運転開始コマンドが入力されたリモコン50に対応する室内ユニット30が運転状態(室内ファン33が稼動している状態)となる。
冷房運転時には、四路切換弁12が冷房サイクル状態(図1の四路切換弁12の実線で示された状態)に切り換えられる。この状態で各アクチュエータが起動すると、冷媒が、第2配管P2を介して圧縮機11に吸入され、圧縮される。圧縮機11から吐出された冷媒は、第3配管P3、四路切換弁12、及び第4配管P4を通過して室外熱交換器13に流入する。
暖房運転時には、四路切換弁12が暖房サイクル状態(図1の四路切換弁12の破線で示された状態)に切り換えられる。この状態で各アクチュエータが起動すると、冷媒が、第2配管P2を介して圧縮機11に吸入され、圧縮される。圧縮機11から吐出された冷媒は、第3配管P3、四路切換弁12、第1配管P1及びガス連絡配管GPを通過して各室内ユニット30に流入する。
次に、複数の室内ユニット30の少なくとも一部への電源が遮断された時(以下、「電源遮断時」と呼ぶ。)における、コントローラ60による空調システム100の動作の制御について説明する。
電源遮断時において空調システム100が冷房運転を行っている場合の第2制御について説明する。
電源遮断時において空調システム100が暖房運転終了後のデフロスト運転を行っている場合の第2制御について説明する。
電源遮断時において空調システム100が油戻し運転を行っている場合の第2制御について説明する。
本実施形態の空調システム100では、1台の室外ユニット10と、複数台の室内ユニット30とが、給電ユニット40を介して同一冷媒系統内で接続されている。このようなマルチタイプ(マルチテナント)の空調システムでは、複数の室内ユニット30の一部の電源が遮断された場合に、電源が遮断されていない他の室内ユニット30の運転に極力影響が及ばないようにシステム全体の運転を維持することが重要である。
第2実施形態に係る空調システム100について、第1実施形態に係る空調システム100との差異を中心に説明する。
(1)変形例A
第2実施形態では、コントローラ60は、フロートスイッチ36がドレン水位異常信号を出力している電源遮断室内ユニット30がある場合でも、基本的に、最初に開度変更制御を行い、その次にドレンポンプ駆動制御を行う。
コントローラ60は、図2のステップS11において、通常の油戻し運転中に室内ユニット30の電源が遮断された場合、リスクレベルを「大」に設定してもよい。
実施形態では、コントローラ60は、図3に示されるように、給電ユニット40に接続される室内ユニット30の台数、電源遮断時における電源遮断室内ユニット30の台数、及び、電源遮断時における全ての電源遮断室内ユニット30の合計容量からなる3つの要因の少なくとも1つに応じてリスクレベルを決定する。
コントローラ60は、冷房運転時において、電源遮断時における第2制御の実行が完了するまで、油戻し運転を遅延させてもよい。この場合、コントローラ60は、第2制御としてシステム停止制御を行う場合、システム再起動後に油戻し運転を実行してもよい。
コントローラ60は、電源遮断時において、電源遮断室内ユニット30の状態に応じて第2制御を行ってもよい。例えば、第2実施形態において、電源遮断時に電源遮断室内ユニット30が強冷房モードで運転している場合、コントローラ60は、フロートスイッチ36によるドレン水位異常信号の有無に関わらず、ドレンポンプ駆動制御よりも開度変更制御を優先的に行ってもよい。強冷房モード時は通常冷房モード時よりもドレン水の発生量が多いため、最初に開度変更制御を行ってドレン水の発生を抑制することで、水漏れリスクを低減することができる。
実施形態では、電源遮断室内ユニット30が複数ある場合、コントローラ60は、複数の膨張弁32の開度変更制御を所定の順番で行う。この場合、コントローラ60は、複数の膨張弁32の開度変更制御を順繰りで行ってもよい。具体的には、コントローラ60は、所定の時間が経過するごとに、開度変更制御の対象である膨張弁32を所定の順番に従って変更しながら、複数の膨張弁32の開度変更制御を行ってもよい。この場合、電源遮断室内ユニット30の状態は常に変動しているため、コントローラ60は、開度変更制御が完了する度に、開度変更制御の順番を更新してもよい。開度変更制御の順番は、例えば、膨張弁32の開度、及び、当該膨張弁32に対応する室内ユニット30の容量に基づいて設定されてもよい。
第2実施形態において、フロートスイッチ36がドレン水位異常信号を出力している電源遮断室内ユニット30が複数あり、かつ、ドレンポンプ35の同時駆動可能台数が1台である場合、コントローラ60は、同一のドレンポンプ35を連続で駆動しないように、複数のドレンポンプ35を順繰りで駆動してもよい。例えば、コントローラ60は、所定の時間が経過するごとに、ドレンポンプ35を所定の順番に従って駆動させながら、ドレンポンプ駆動制御を行ってもよい。この場合、電源遮断室内ユニット30の状態は常に変動しているため、コントローラ60は、ドレンポンプ駆動制御が完了する度に、ドレンポンプ駆動制御の順番を更新してもよい。ドレンポンプ駆動制御の順番は、例えば、室内ユニット30の容量、及び、上述のフロート出力継続時間等に基づいて設定されてもよい。
第2実施形態において、コントローラ60が第2制御としてシステム停止制御を行う場合、室内ユニット30でのドレン水の発生が停止するため、コントローラ60は、ドレンポンプ駆動制御を行う必要はない。しかし、コントローラ60は、システム停止制御を行う際、フロートスイッチ36がドレン水位異常信号を出力している室内ユニット30がある場合に、当該室内ユニット30に対してドレンポンプ駆動制御をさらに行ってもよい。
マルチテナントシステムである空調システム100では、基本的にフロートスイッチ36がドレン水位異常信号を出力するまでは、ドレンポンプ35の駆動は不要である。しかし、例えば、電源が遮断される直前の室内ユニット30の冷房運転出力が最大である場合、電源が遮断された後にドレン水位異常信号が出力されていなくても、ある程度のドレン水がドレンパンに溜まっているおそれがある。そのため、電源遮断後の水漏れリスクを低減するために、膨張弁32の駆動が不要なタイミング(通常制御モードにおける定常状態及び停止状態等)で、コントローラ60は、ドレンポンプ35を駆動してもよい。
室外ユニット10は、図1に示されていない他の構成要素をさらに有してもよい。図9は、本変形例における空調システム100の概略構成図である。図9において、室外ユニット10は、オイルセパレータ14、膨張弁16、レシーバ18及びアキュームレータ19をさらに有する。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
30 室内ユニット
32 膨張弁
35 ドレンポンプ
36 フロートスイッチ(検知ユニット)
40 給電ユニット
60 コントローラ
100 空調システム
RC 冷媒回路(冷媒サイクル)
Claims (5)
- 室外ユニット(10)、及び、複数の室内ユニット(30)を有する冷媒サイクル(RC)と、
複数の前記室内ユニットの少なくとも一部への電源が遮断された場合に、電源が遮断された前記室内ユニットに補助電源の供給を行う給電ユニット(40)と、
前記冷媒サイクルに含まれる機器を制御するコントローラ(60)と、
を備え、
前記コントローラは、
前記補助電源の供給が行われないときにおける前記機器の制御である第1制御、又は、前記補助電源の供給が行われるときにおける前記機器の制御である第2制御を行い、
複数の前記室内ユニットの少なくとも一部への電源が遮断された時における、電源が遮断された前記室内ユニットの台数及び合計容量の少なくとも一方に応じて、前記第2制御が行われる前記機器、及び、前記第2制御の制御内容の少なくとも一方を設定する、
空調システム(100)。 - 複数の前記室内ユニットのそれぞれは、膨張弁(32)及びドレンポンプ(35)を有し、
前記機器は、前記膨張弁及び前記ドレンポンプの少なくとも一部を含む、
請求項1に記載の空調システム。 - 複数の前記室内ユニットのそれぞれは、ドレン水位の異常を検知するための検知ユニット(36)をさらに有し、
前記コントローラは、前記検知ユニットによってドレン水位の異常が検知された前記室内ユニットが有する前記機器を優先して、前記第2制御を行う、
請求項2に記載の空調システム。 - 前記コントローラは、前記検知ユニットによってドレン水位の異常が検知された前記室内ユニットが複数ある場合において、それぞれの前記室内ユニットが有する前記機器の前記第2制御を所定の順で行う、
請求項3に記載の空調システム。 - 前記コントローラは、複数の前記室内ユニットの少なくとも一部への電源が遮断された時における、電源が遮断された前記室内ユニットの状態に応じて前記第2制御を行う、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空調システム。
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