JP7311755B2 - 空調システム - Google Patents

空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP7311755B2
JP7311755B2 JP2019099588A JP2019099588A JP7311755B2 JP 7311755 B2 JP7311755 B2 JP 7311755B2 JP 2019099588 A JP2019099588 A JP 2019099588A JP 2019099588 A JP2019099588 A JP 2019099588A JP 7311755 B2 JP7311755 B2 JP 7311755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expansion valve
opening
controller
degree
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019099588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020193760A (ja
Inventor
和博 中山
敦 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2019099588A priority Critical patent/JP7311755B2/ja
Publication of JP2020193760A publication Critical patent/JP2020193760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7311755B2 publication Critical patent/JP7311755B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

一部の室内機の電源が遮断されても空調運転をすることができる空調システム。
特許文献1(特開2013-40698号公報)には、一部の室内機の電源が遮断されても空調運転をすることができる空気調和機が開示されている。
空調システムにおいて、電源が遮断された室内機に対して電源を供給するために、給電ユニットが設置されることがある。しかし、そのような給電ユニットが供給できる電力には制限がある。その場合、優先されるべき制御に関する検討が十分でないため電力供給の効果が小さくなる課題がある。
第1観点に係る空調システムは、冷媒サイクルと、給電ユニットと、コントローラと、を備える。冷媒サイクルは、室外ユニット、及び複数の室内ユニットを含む。給電ユニットは、複数の室内ユニットの少なくとも一部への電源が遮断される場合に、少なくとも一部へ補助電源の供給を行う。コントローラは、冷媒サイクルにおける油戻し運転又はデフロスト運転を制御する。室外ユニットは圧縮機を含む。複数の室内ユニットの各々は室内熱交換器及び膨張弁を含む。コントローラは、少なくとも一部への前記電源が遮断されない場合において、通常時制御によって前記膨張弁を動かす。前記コントローラは、第1モードと、第2モードと、を有する。第1モードでは、少なくとも一部への電源が遮断される場合において、通常時制御とは異なる非常時制御によって膨張弁を動かす。第2モードでは、少なくとも一部への電源が遮断される場合において、通常時制御によって膨張弁を動かす。
第2観点に係る空調システムは、第1観点に係る空調システムであって、コントローラが油戻し運転を実行する場合において、非常時制御における膨張弁の開度は、通常時制御における膨張弁の開度よりも小さい。
第3観点に係る空調システムは、第1観点に係る空調システムであって、コントローラがデフロスト運転を実行する場合において、非常時制御における膨張弁の開度は、通常時制御における膨張弁の開度よりも小さい。
第4観点に係る空調システムは、第1観点に係る空調システムであって、コントローラが前記油戻し運転を実行する場合において、非常時制御における膨張弁の開度は、通常時制御における膨張弁の開度と異なっており、かつ、非常時制御における膨張弁の開度は、電源が遮断した室内ユニットの数又は電源が遮断した室内ユニットに属する室内熱交換器の総容量に応じて決定される。
第5観点に係る空調システムは、第1観点に係る空調システムであって、コントローラがデフロスト運転を実行する場合において、非常時制御における膨張弁の開度は、通常時制御における膨張弁の開度と異なっており、かつ、非常時制御における膨張弁の開度は、電源が遮断した室内ユニットの数、又は電源が遮断した室内ユニットに属する室内熱交換器の総容量に応じて決定される。
一実施形態に係る空調システム100の概略構成図である。 空調システム100全体の運転の制御フローを表す図である。 M/T制御モードの第1モード及び第2モードを表す図である。 通常制御モード及びM/T制御モードにおける膨張弁32の開度制御を示す図である。 変形例Cに係る空調システム100の概略構成図である。
(1)空調システム100の構成
図1は、本実施形態の空調システム100の概略構成図である。空調システム100は、家屋、ビル、工場又は公共施設等の建物内に含まれる対象空間において冷房及び暖房等の空気調和を実現するシステムである。
空調システム100は、冷媒が循環する冷媒回路RCを含む。空調システム100は、冷媒回路RCにおいて冷媒を循環させて蒸気圧縮方式の冷凍サイクルを行うことにより、対象空間の冷房又は暖房を行う。冷媒回路RCには、R410A、R32又はアンモニア等の冷媒が封入されている。
空調システム100は、主として、熱源ユニットとしての1台の室外ユニット10と、利用ユニットとしての複数台(図1では3台)の室内ユニット30(30a,30b,30c)と、1台の給電ユニット40と、複数台(図1では3台)のリモコン50と、コントローラ60とを備えている。空調システム100の冷媒回路RCは、室外ユニット10と各室内ユニット30とがガス連絡配管GP及び液連絡配管LPによって接続されることで構成されている。言い換えると、空調システム100は、同一冷媒系統に複数の室内ユニット30が接続された、マルチタイプ(マルチテナント)の空調システムである。
(1-1)室外ユニット10
室外ユニット10は、室外(対象空間外)に設置される室外機である。室外ユニット10は、主として、複数の冷媒配管(第1配管P1~第5配管P5)と、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、室外ファン15と、室外ユニット制御部17とを有している。
第1配管P1は、ガス連絡配管GPと四路切換弁12とを接続する冷媒配管である。第2配管P2は、四路切換弁12と圧縮機11の吸入ポート(図示省略)とを接続する吸入配管である。第3配管P3は、圧縮機11の吐出ポート(図示省略)と四路切換弁12とを接続する吐出配管である。第4配管P4は、四路切換弁12と室外熱交換器13のガス側とを接続する冷媒配管である。第5配管P5は、室外熱交換器13の液側と液連絡配管LPとを接続する冷媒配管である。
圧縮機11は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して吐出する機構である。圧縮機11は、圧縮機モータ11aが内蔵された密閉式の構造を有している。圧縮機11では、圧縮機ケーシング(図示省略)内に収容されたロータリ式又はスクロール式等の圧縮要素(図示省略)が、圧縮機モータ11aを駆動源として駆動される。圧縮機モータ11aは、運転中、インバータ制御され、状況に応じて回転数が調整される。圧縮機11は、駆動時に、吸入ポートから冷媒を吸入し、圧縮し、吐出ポートから吐出する。
四路切換弁12は、冷媒回路RCにおいて冷媒の流れる方向を切り換えるための弁である。四路切換弁12は、第1配管P1、第2配管P2、第3配管P3及び第4配管P4と個別に接続されている。四路切換弁12は、冷房運転時には、第1配管P1と第2配管P2とが接続されるとともに、第3配管P3と第4配管P4とが接続されるように、流路を切り換える(図1の四路切換弁12の実線を参照)。四路切換弁12は、暖房運転時には、第1配管P1と第3配管P3とが接続されるとともに、第2配管P2と第4配管P4とが接続されるように、流路を切り換える(図1の四路切換弁12の破線を参照)。
室外熱交換器13は、冷房運転時には冷媒の凝縮器又は放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器又は吸熱器として機能する熱交換器である。室外熱交換器13は、冷媒が流れる伝熱管(図示省略)と、伝熱面積を増大する伝熱フィン(図示省略)とを含む。室外熱交換器13は、運転時において、伝熱管内の冷媒と、室外ファン15によって生成される空気流とが熱交換可能なように配置されている。
室外ファン15は、例えばプロペラファンである。室外ファン15は、室外ファンモータ15aの出力軸に接続されており、室外ファンモータ15aに連動して駆動する。室外ファン15は、駆動すると、外部から室外ユニット10内に流入し室外熱交換器13を通過してから室外ユニット10外へ流出する空気流を生成する。
室外ユニット制御部17は、CPU及びメモリ等から構成されるマイクロコンピュータである。室外ユニット制御部17は、室外ユニット10の各アクチュエータの動作を制御する。室外ユニット制御部17は、各室内ユニット30の室内ユニット制御部34(後述)と、通信線cb1,cb2及び給電ユニット40を介して接続されており、相互に信号の送受信を行う。
(1-2)室内ユニット30
室内ユニット30(30a,30b,30c)は、対象空間に設置される室内機である。室内ユニット30は、室外ユニット10とともに冷媒回路RCを構成している。室内ユニット30は、主として、室内熱交換器31と、膨張弁32(32a,32b,32c)と、室内ファン33と、室内ユニット制御部34とを有している。
室内熱交換器31は、冷房運転時には冷媒の蒸発器又は吸熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の凝縮器又は放熱器として機能する熱交換器である。室内熱交換器31は、例えばクロスフィンチューブ熱交換器である。室内熱交換器31の液側は、膨張弁32(32a,32b,32c)まで延びる冷媒配管に接続されている。室内熱交換器31のガス側は、ガス連絡配管GPまで延びる冷媒配管に接続されている。室内熱交換器31は、運転時において、伝熱管(図示省略)内の冷媒と、室内ファン33によって生成される空気流とが熱交換可能なように配置されている。
膨張弁32(32a,32b,32c)は、開度調整が可能な電動弁である。膨張弁32は、運転時において、状況に応じて開度が適宜調整され、開度に応じて冷媒を減圧する。各室内ユニット30は、1つの膨張弁32を有している。具体的には、室内ユニット30aは、膨張弁32aを有し、室内ユニット30bは、膨張弁32bを有し、室内ユニット30cは、膨張弁32cを有している。膨張弁32a,32b,32cは、それぞれ、対応する室内ユニット30a,30b,30cの運転状況に応じて開度が適宜調整される。
膨張弁32は、室内熱交換器31の液側まで延びる冷媒配管、及び、液連絡配管LPまで延びる冷媒配管に接続されている。液連絡配管LPは、室外ユニット10の第5配管P5と、各膨張弁32とを接続する。液連絡配管LPの一端は、第5配管P5と接続され、液連絡配管LPの他端は、膨張弁32の数に応じて分岐して各膨張弁32と個別に接続されている。
室内ファン33は、例えばターボファン、シロッコファン、クロスフローファン又はプロペラファン等の送風機である。室内ファン33は、室内ファンモータ33aの出力軸に接続されている。室内ファン33は、室内ファンモータ33aに連動して駆動する。室内ファン33は、駆動すると、室内ユニット30内に吸い込まれて室内熱交換器31を通過した後に対象空間へと吹き出される空気流を生成する。
室内ユニット制御部34は、CPU及びメモリ等から構成されるマイクロコンピュータである。室内ユニット制御部34は、室内ユニット30の各アクチュエータの動作を制御する。各室内ユニット制御部34は、室外ユニット制御部17と、通信線cb1,cb2及び給電ユニット40を介して接続されており、相互に信号の送受信を行う。室内ユニット制御部34は、リモコン50と無線通信を行う。
室内ユニット30の室内ユニット制御部34は、当該室内ユニット30の膨張弁32と通信線(図示省略)を介して接続されており、当該膨張弁32の開度を調整することができる。
(1-3)給電ユニット40
給電ユニット40は、室外ユニット制御部17及び各室内ユニット制御部34と、通信線cb1,cb2を介して接続されている。具体的には、通信線cb1は、給電ユニット40と室外ユニット制御部17とを接続しており、通信線cb2は、室内ユニット制御部34の数に応じて分岐し、給電ユニット40と各室内ユニット制御部34とを接続している。通信線cb1は、給電ユニット40を介して通信線cb2に接続されている。
各室内ユニット30は、建物に設置されている外部の商用電源(図示省略)に接続されている。室内ユニット30は、正常運転時には商用電源から供給された電力によって稼動している。給電ユニット40は、複数の室内ユニット30の少なくとも一部への商用電源が遮断された場合、言い換えると、少なくとも1つの室内ユニット30への商用電源からの電力供給が停止した場合に、商用電源(以下、単に「電源」と呼ぶ。)が遮断された室内ユニット30に電力を供給するための補助電源である。通信線cb2は、室外ユニット制御部17と各室内ユニット制御部34との間で送受信される信号の他に、給電ユニット40から各室内ユニット30に供給される電力を伝送する。
(1-4)リモコン50
リモコン50は、CPU及びメモリ等から構成されるマイクロコンピュータを含むリモコン制御部(図示省略)と、空調システム100へ各種コマンドを入力するための入力キーを含むリモコン入力部(図示省略)とを有するデバイスである。
空調システム100は、室内ユニット30と同数のリモコン50を有している。リモコン50は、いずれかの室内ユニット30と一対一で対応づけられている。リモコン50は、対応する室内ユニット30の室内ユニット制御部34と、赤外線及び電波等を用いて無線通信を行う。リモコン50は、ユーザ及び管理者等によってリモコン入力部へコマンドが入力されると、入力されたコマンドに応じて、所定の信号を室内ユニット制御部34に送信する。
(1-5)コントローラ60
空調システム100では、室外ユニット10の室外ユニット制御部17と、各室内ユニット30(30a,30b,30c)の室内ユニット制御部34とが通信線cb1,cb2及び給電ユニット40を介して接続されることで、コントローラ60が構成されている。コントローラ60は、空調システム100の動作を制御する。
(2)空調システム100の運転
いずれかのリモコン50に運転開始コマンドが入力され、コントローラ60によって冷房運転又は暖房運転に係る制御が実行されると、四路切換弁12が所定の状態に切り換えられ、圧縮機11及び室外ファン15が起動する。その後、運転開始コマンドが入力されたリモコン50に対応する室内ユニット30が運転状態(室内ファン33が稼動している状態)となる。
(2-1)冷房運転
冷房運転時には、四路切換弁12が冷房サイクル状態(図1の四路切換弁12の実線で示された状態)に切り換えられる。この状態で各アクチュエータが起動すると、冷媒が、第2配管P2を介して圧縮機11に吸入され、圧縮される。圧縮機11から吐出された冷媒は、第3配管P3、四路切換弁12、及び第4配管P4を通過して室外熱交換器13に流入する。
室外熱交換器13に流入した冷媒は、室外ファン15が生成する空気流と熱交換して凝縮(又は放熱)する。室外熱交換器13から流出した冷媒は、第5配管P5及び液連絡配管LPを通過して、各室内ユニット30に流入する。
室内ユニット30に流入した冷媒は、膨張弁32に流入する。膨張弁32に流入した冷媒は、膨張弁32の開度に応じて減圧される。膨張弁32から流出した冷媒は、室内熱交換器31に流入し、室内ファン33によって生成される空気流と熱交換して蒸発(又は吸熱)する。室内熱交換器31から流出した冷媒は、ガス連絡配管GPを通過して室外ユニット10に流入する。
室外ユニット10に流入した冷媒は、第1配管P1、四路切換弁12、及び第2配管P2を通過して、再び圧縮機11に吸入されて圧縮される。
(2-2)暖房運転
暖房運転時には、四路切換弁12が暖房サイクル状態(図1の四路切換弁12の破線で示された状態)に切り換えられる。この状態で各アクチュエータが起動すると、冷媒が、第2配管P2を介して圧縮機11に吸入され、圧縮される。圧縮機11から吐出された冷媒は、第3配管P3、四路切換弁12、第1配管P1及びガス連絡配管GPを通過して各室内ユニット30に流入する。
室内ユニット30に流入した冷媒は、室内熱交換器31に流入し、室内ファン33が生成する空気流と熱交換して凝縮(又は放熱)する。室内熱交換器31から流出した冷媒は、膨張弁32に流入し、膨張弁32の開度に応じて減圧される。膨張弁32から流出した冷媒は、液連絡配管LPを通過して室外ユニット10に流入する。
室外ユニット10に流入した冷媒は、第5配管P5を通過して室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13に流入した冷媒は、室外ファン15によって生成される空気流と熱交換して蒸発(又は吸熱)する。室外熱交換器13から流出した冷媒は、第4配管P4、四路切換弁12、及び第2配管P2を通過して、再び圧縮機11に吸入されて圧縮される。
(2-3)油戻し運転
油戻し運転は、冷媒回路RC内に分散した潤滑油を、圧縮機11の中へ戻すために、冷媒を循環させるものである。油戻し運転においては、冷媒を循環させるため、膨張弁32が開かれる。油戻し運転時には、室内ファン33を停止させてもよい。
(2-4)デフロスト運転
デフロスト運転は、暖房運転に起因して室外熱交換器13に生じた霜を、融解させるものである。デフロスト運転時には、四路切換弁12を冷房サイクル状態に切り換える。デフロスト運転時には、室内ファン33を停止させる。
(3)通常制御モードとM/T制御モード
図2は、空調システム100全体の運転の制御フローを表す。図2に示されるように、空調システム100全体は、通常制御モード、又は、マルチテナント制御モード(以下、「M/T制御モード」と呼ぶ。)で運転する。
通常制御モードでは、1台の室外ユニットと1台の室内ユニットとからなる従来のシステムでも採用されている、通常時における運転制御が行われる。通常制御モードでは、空調システム100の全ての室内ユニット30の電源は遮断されておらず、外部の電源から電力の供給を受けている。通常制御モードでは、空調システム100は、リモコン50の操作等によって、空調運転を開始して停止状態から定常状態(通常時における運転制御が行われている状態)に移行したり、空調運転を停止して定常状態から停止状態に移行したりする。定常状態から停止状態に移行する際には、必要に応じて、油戻し運転及びデフロスト運転が行われる。
通常制御モードで運転している空調システム100は、室内ユニット30の少なくとも一部の電源が遮断された場合、M/T制御モードに移行する(図2の実線の矢印を参照)。M/T制御モードでは、少なくとも1台の室内ユニット30は、電源が遮断されて運転停止状態となっている。M/T制御モードでは、電源が遮断された室内ユニット30(以下、「電源遮断室内ユニット30」と呼ぶ)は、給電ユニット40から補助電力の供給を受ける。
(4)通常制御モードの詳細
通常制御モードにおいて、油戻し運転又はデフロスト運転が行われる場合、コントローラ60は膨張弁32の開度を制御する。このとき、膨張弁32の開度には、特に制限が設けられない。膨張弁32の開度を全開にすることが最適であるとコントローラ60が判断する場合には、コントローラ60は膨張弁32の開度を全開にすることができる。
(5)M/T制御モードの詳細
各運転において電源遮断室内ユニット30が発生した場合のコントローラ60の動作について説明する。図3に示すように、M/T制御モードには、第1モードと第2モードの2種類がある。
(5-1)第1モード
第1モードでは、油戻し運転又はデフロスト運転が行われる場合、非常時制御によって膨張弁32の開度を調節する。このとき、膨張弁32の開度は、予め定められた所定の開度以上には大きく調節されない。したがって、膨張弁32の開度を全開にすることが最適であるとコントローラ60が判断する場合であっても、コントローラ60は膨張弁32の開度を全開にせず、予め定められた所定の開度に保つ。図4はこの様子を示す。Xはコントローラ60が最適であると判断する膨張弁32の開度である。Yはコントローラ60が実際に調節する膨張弁32の開度である。
(5-1-1)油戻し運転の場合
コントローラ60が第1モードに設定されている場合に、油戻し運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は所定の開度以上に調節されない(第1油戻し運転モード)。
(5-1-2)デフロスト運転の場合
コントローラ60が第1モードに設定されている場合に、デフロスト運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は所定の開度以上に調節されない(第1デフロスト運転モード)。
(5-2)第2モード
図3に示す第2モードでは、油戻し運転又はデフロスト運転が行われる場合、通常時制御によって膨張弁32の開度を調節する。通常時制御とは、通常制御モードにおける制御と同じ制御を指す。したがって、膨張弁32の開度には、特に制限が設けられない。膨張弁32の開度を全開にすることが最適であるとコントローラ60が判断する場合には、コントローラ60は膨張弁32の開度を全開にすることができる。
(5-2-1)油戻し運転の場合
コントローラ60が第2モードに設定されている場合に、油戻し運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は、通常制御モードと同様に調節される(第2油戻し運転モード)。
(5-2-2)デフロスト運転の場合
コントローラ60が第2モードに設定されている場合に、デフロスト運転が実行されるとき、膨張弁32の開度、通常制御モードと同様に調節される(第2デフロスト運転モード)。
(6)特徴
第1モードが設定されている場合、電源遮断室内ユニット30が発生したときには膨張弁32の開度が制限される。したがって、給電ユニット40から室内ユニット30へ電力を供給しなければいけない場合、膨張弁30の開度を大きくするための電力が節約できる。
(7)変形例
(7-1)変形例A
上述の実施形態では、M/T制御モードにおいて、コントローラ60は第1モードおよび第2モードを有し、第1モードにおいて膨張弁32の開度には上限が設けられる。これとは異なり、M/T制御モードにおいては、膨張弁32の開度は、電源が遮断した室内ユニット30の数に応じて決定されてもよい。
(7-1-1)油戻し運転の場合
M/T制御モードにおいて油戻し運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は、電源が遮断した室内ユニット30の数に応じて決定される。
(7-1-2)デフロスト運転の場合
M/T制御モードにおいてデフロスト運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は、電源が遮断した室内ユニット30の数に応じて決定される。
(7-2)変形例B
上述の実施形態では、M/T制御モードにおいて、コントローラ60は第1モードおよび第2モードを有し、第1モードにおいて膨張弁32の開度には上限が設けられる。これとは異なり、M/T制御モードにおいては、膨張弁32の開度は、電源が遮断した室内ユニット30に属する室内熱交換器31の総容量に応じて決定されてもよい。
(7-2-1)油戻し運転の場合
M/T制御モードにおいて油戻し運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は、電源が遮断した室内ユニット30に属する室内熱交換器31の総容量に応じて決定される。
(7-2-2)デフロスト運転の場合
M/T制御モードにおいてデフロスト運転が実行されるとき、膨張弁32の開度は、電源が遮断した室内ユニット30に属する室内熱交換器31の総容量に応じて決定される。
(7-3)変形例C
室外ユニット10は、図1に示されていない他の構成要素をさらに有してもよい。図8は、本変形例における空調システム100の概略構成図である。図8において、室外ユニット10は、オイルセパレータ14、膨張弁16、レシーバ18及びアキュームレータ19をさらに有する。
オイルセパレータ14は、第3配管P3に取り付けられる。オイルセパレータ14は、圧縮機11から吐出された高圧のガス冷媒から、冷媒の中に混入している潤滑油を除去する。
膨張弁16は、第5配管P5に取り付けられる。膨張弁16は、開度調整が可能な電動弁である。膨張弁16は、空調システム100の運転時において、状況に応じて開度が適宜調整され、開度に応じて冷媒を減圧する。
レシーバ18は、第5配管P5に取り付けられる。レシーバ18は、膨張弁16と液連絡配管LPとの間に取り付けられる。レシーバ18は、空調システム100の運転状況に応じて、室外熱交換器13及び室内熱交換器31内の冷媒量の変化を吸収するために、冷媒を一時的に貯留する。レシーバ18は、冷媒回路RCを循環する冷媒に含まれる水分及び異物を除去するための機構を有してもよい。
アキュームレータ19は、第2配管P2に取り付けられる。アキュームレータ19は、冷媒回路RCを流れる気液混合冷媒を、ガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒のみを圧縮機11の吸入ポートに送る。
なお、図8において、室外ユニット10は、レシーバ18又はアキュームレータ19を有していなくてもよい。
実施形態及び変形例A~Bにおいて説明した内容は、図8に示される空調システム100においても適用可能である。
<むすび>
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
空調システムは、電源が遮断された室内ユニットに給電ユニットから電力を効率的に供給することができる。
10 室外ユニット
11 圧縮機
30 室内ユニット
31 室内熱交換器
32 膨張弁
40 給電ユニット
60 コントローラ
100 空調システム
RC 冷媒回路(冷媒サイクル)
特開2013-40698号公報

Claims (5)

  1. 室外ユニット(10)、及び複数の室内ユニット(30)を含む冷媒サイクル(RC)と、
    複数の前記室内ユニットの少なくとも一部への電源が遮断される場合に、前記少なくとも一部へ補助電源の供給を行う給電ユニット(40)と、
    前記冷媒サイクルにおける油戻し運転又はデフロスト運転を制御するコントローラ(60)と、
    を備え、
    前記室外ユニットは圧縮機(11)を含み、
    複数の前記室内ユニットの各々は室内熱交換器(31)及び膨張弁(32)を含み、
    前記コントローラは、前記少なくとも一部への前記電源が遮断されない場合において、通常時制御によって前記膨張弁を動かし、
    前記コントローラは、第1モードと、第2モードとを有しており、
    前記コントローラが前記第1モードに設定されているとき、前記少なくとも一部への前記電源が遮断される場合において、前記コントローラは、前記通常時制御とは異なる非常時制御によって前記膨張弁を動かし、
    前記コントローラが前記第2モードに設定されているとき、前記少なくとも一部への前記電源が遮断される場合において、前記コントローラは、前記通常時制御によって前記膨張弁を動かす、
    調システム(100)。
  2. 前記コントローラが前記油戻し運転を実行する場合において、前記非常時制御における前記膨張弁の開度は、前記通常時制御における前記膨張弁の開度よりも小さい、
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記コントローラが前記デフロスト運転を実行する場合において、前記非常時制御における前記膨張弁の開度は、前記通常時制御における前記膨張弁の開度よりも小さい、
    請求項1に記載の空調システム。
  4. 前記コントローラが前記油戻し運転を実行する場合において、前記非常時制御における前記膨張弁の開度は、前記通常時制御における前記膨張弁の開度と異なっており、かつ、前記非常時制御における前記膨張弁の開度は、前記電源が遮断した前記室内ユニットの数又は前記電源が遮断した前記室内ユニットに属する前記室内熱交換器の総容量に応じて決定される、
    請求項1に記載の空調システム。
  5. 前記コントローラが前記デフロスト運転を実行する場合において、前記非常時制御における前記膨張弁の開度は、前記通常時制御における前記膨張弁の開度と異なっており、かつ、前記非常時制御における前記膨張弁の開度は、前記電源が遮断した前記室内ユニットの数、又は前記電源が遮断した前記室内ユニットに属する前記室内熱交換器の総容量に応じて決定される、
    請求項1に記載の空調システム。
JP2019099588A 2019-05-28 2019-05-28 空調システム Active JP7311755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019099588A JP7311755B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019099588A JP7311755B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 空調システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020193760A JP2020193760A (ja) 2020-12-03
JP7311755B2 true JP7311755B2 (ja) 2023-07-20

Family

ID=73546034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019099588A Active JP7311755B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7311755B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3978817B1 (en) * 2019-05-28 2024-01-10 Daikin Industries, Ltd. Air-conditioning system
CN113531790A (zh) * 2021-06-09 2021-10-22 青岛海信日立空调系统有限公司 一种通讯控制电路、多联式空调器及控制方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110083455A1 (en) 2009-10-12 2011-04-14 Jung Yunchul Air conditioning system and method for controlling operation thereof
JP2013040698A (ja) 2011-08-11 2013-02-28 Fujitsu General Ltd マルチ型空気調和機
JP2015155775A (ja) 2014-02-20 2015-08-27 三菱重工業株式会社 マルチ形空気調和機
JP2018141613A (ja) 2017-02-28 2018-09-13 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空気調和システム、制御装置、制御方法およびプログラム
JP6844731B2 (ja) 2019-05-28 2021-03-17 ダイキン工業株式会社 空調システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110083455A1 (en) 2009-10-12 2011-04-14 Jung Yunchul Air conditioning system and method for controlling operation thereof
JP2013040698A (ja) 2011-08-11 2013-02-28 Fujitsu General Ltd マルチ型空気調和機
JP2015155775A (ja) 2014-02-20 2015-08-27 三菱重工業株式会社 マルチ形空気調和機
JP2018141613A (ja) 2017-02-28 2018-09-13 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空気調和システム、制御装置、制御方法およびプログラム
JP6844731B2 (ja) 2019-05-28 2021-03-17 ダイキン工業株式会社 空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020193760A (ja) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7461517B2 (en) Refrigerant cycle unit
US20220003463A1 (en) Refrigeration apparatus-use unit, heat source unit, and refrigeration apparatus
US20070151268A1 (en) Air conditioner and refrigerant control method thereof
JP7311755B2 (ja) 空調システム
JP6844731B2 (ja) 空調システム
KR100667517B1 (ko) 용량 가변형 압축기를 구비한 공기조화기
CN111433538B (zh) 制冷循环装置
JP2006242403A (ja) 冷媒サイクル装置
WO2006115051A1 (ja) 空気調和機
KR100575682B1 (ko) 실외기간 균압관을 구비한 공기조화기
CN111954787B (zh) 双压缩机式热泵
WO2015046228A1 (ja) 空気調和装置
JP7438342B2 (ja) 空気調和装置
JP6543898B2 (ja) 空気調和装置
JP7311756B2 (ja) 空調システム
JP2018096575A (ja) 冷凍装置
KR100408994B1 (ko) 멀티 에어컨의 냉방 운전 실내팬 제어방법
WO2013172196A1 (ja) 空気調和装置
KR100626756B1 (ko) 히트펌프 공기조화기
JP6881503B2 (ja) 空調システム
WO2023166558A1 (ja) 空気調和装置
JP7467827B2 (ja) 空気調和機
WO2015046230A1 (ja) 空気調和装置
WO2023126992A1 (ja) 外気調和装置
JP2009192197A (ja) ヒートポンプサイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230619

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7311755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151