JP2020195288A - 作業車両 - Google Patents

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Yutaka Kajino
楫野  豊
勝野 志郎
Shiro Katsuno
勝野  志郎
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Abstract

【課題】走行経路に沿う対地作業中に発生する未作業地を残さないよう適切に処理する。【解決手段】測位装置98による車体の位置情報と対地作業機18の接地情報によって既作業地KIを判定して記憶する構成とし、該既作業地KIを表示する情報端末97を設ける。また、予め演算設定した走行経路Y0,Ynに沿って車体を走行しながら作業エリアxn内を隣接作業する構成とし、作業エリアxn内での作業の終了地点Peに達して後、未作業地MIの有無を判定し、未作業地MIが有る場合に未作業地MIを作業処理すべく未作業地処理走行経路ML1,ML2を生成するよう構成する。【選択図】 図19

Description

この発明は、例えば、トラクタ等の作業車両に関し、特に対地作業走行制御システムに関する。
圃場内に作業領域、枕地及び側部余裕地を設定して作業領域内を自律走行して作業を行う作業車両において、作業経路を生成するときに、自律走行作業車両の作業機の作業幅に満たない作業領域が発生する場合、前記枕地又は側部余裕地に作業幅が重なるよう経路を生成することにより、未耕地が残ることがないように構成したものがある(特許文献1)。
特開2017−167838号公報
ところが、作業走行中は路面状況によって車体に予期しないブレを生じて走行経路から外れて未耕地のまま残る場合がある。
この発明は、上記の未耕地を残さないよう適切に処理することを目的とする。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、対地作業機18を昇降可能に連結した車体を走行しながら対地作業する作業車両において、車体の位置情報を取得するための測位装置98と作業機18の接地状態を検知する接地センサ110を備え、位置情報と対地作業機18の接地情報によって既作業地KIを判定して記憶する構成とし、該既作業地KIを表示する情報端末97を設けてなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、予め演算設定した走行経路Y0,Ynに沿って車体を走行しながら作業エリアxn内を隣接作業する構成とし、作業エリアxn内での作業の終了地点Peに達して後、未作業地MIの有無を判定し、未作業地MIが有る場合に未作業地MIを作業処理すべく未作業地処理走行経路ML1,ML2を生成する構成とした。
請求項1に記載の発明によれば、対地作業機18の接地状態を基準に既作業地KIとして判定し記憶するとともに、既作業地KIを表示できる構成であるから、容易に確認でき未作業地MIについて適切な対応が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、未作業地MIを判定してこれを改めて作業処理する未作業地処理走行経路ML1,ML2を生成するため、適切に対応できる。
本実施例のトラクタの側面図である。 トラクタの動力伝動機構図である。 制御ブロック図である。 (A)(B)情報通信制御概要図である。 (A)(B)携帯端末の画面表示一例である。 フローチャートである。 携帯端末の画面表示一例である。 走行経路を表示した携帯端末の画面一例である。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 携帯端末の画面表示一例である。 携帯端末の画面表示一例である。 第2パターンの表示一例である。 フローチャートである。 フローチャートである。 走行経路を表示した携帯端末の画面一例である。 フローチャートである。 フローチャートである。
本発明の実施例を図面と共に説明する。本実施例の運転システムは、作業車両の一例としての農用トラクタ1に採用される。トラクタ1は、主変速8段、副変速3段、併せて24段の変速が可能なトラクタであり、図1にトラクタ1の側面図、図2に動力伝動機構図を示す。
このトラクタ1は操舵用の前輪2,2と推進車輪としての後輪3,3を有し、ボンネット4内に搭載したエンジン5の回転動力をミッションケース6内の変速装置によって適宜減速し、その回転動力を後輪3,3に伝達するように構成している。エンジン5の回転動力を後輪3,3のみならず、前輪2,2にも伝えて四輪全部を駆動する構成としても良い。
また、ミッションケース6内には機体の進行方向を切り換える前後進切換装置9と8段の変速が可能な主変速装置10,11と3段の変速が可能な副変速装置12が直列に接続されている。
図1において、ミッションケース6の上部には油圧シリンダケース14が設けられ、この油圧シリンダケース14の左右両側にはリフトアーム15,15が回動自在に枢着されている。リフトアーム15,15とロワーリンク16,16との間にはリフトロッド17,17が介装連結され、ロワーリンク16,16の後部には対地作業機であるロータリ耕耘装置18が連結されている。
油圧操作レバー28を操作して油圧シリンダケース14内に収容されている油圧シリンダ14aに作動油を供給するとリフトアーム15,15が上昇側に回動され、リフトロッド17、ロワーリンク16等を介して前記ロータリ耕耘装置18が上昇する。反対にこの油圧操作レバー28を下降側に操作すると油圧シリンダ14a内の作動油は油圧タンクを兼ねるミッションケース6内に排出され、リフトアーム15,15を下降させる。
なお、前記ロータリ耕耘装置18は耕耘部19と耕耘部19上方を覆う主カバー20と主カバー20の後部に枢着されたリヤカバー22等を有する。
また、ステアリングハンドル24を支えるハンドルポスト25の左側上部には前記前後進切換装置9を操作する前後進切換レバー27が設けられ、この前後進切換レバー27を中立位置から前側に倒すと機体は前進し、反対に後側に引くと機体は後進するようになっている。
次に図2に示す動力線図に基づいて動力伝達系について説明する。
エンジン5の後部には主クラッチ30が設けられ、この主クラッチ30の伝動後位に前後進切換装置9が設けられている。前後進切換装置9は多板摩擦式の油圧クラッチ9a,9bからなり、常態では中立位置に保たれ、前後進切換レバー27を前後方向に操作することにより、前進側油圧クラッチ9aが接続され、あるいは後進側油圧クラッチ9bが接続される。
この前後進切換装置9の後位には4段変速可能なシンクロメッシュ式の第1主変速装置10が設けられ、コントローラCからの指令を受けてアクチュエータ31,31が伸縮するとシフター32,32が前後に移動させられて変速を行う。図2において前側のシフター32が前後に移動すると4速と3速が得られ、後側のシフター32が前後に動くと2速と1速が得られる。なお、この場合において、主変速が切り換えられるときには、最初に油圧式の前後進切換装置9の油圧クラッチが中立に戻され、変速後に再びこの前後進切換装置9の油圧クラッチが接続されるように構成している。
そして、この第1主変速装置10の後部には高低2段に切換可能な油圧式の第2主変速装置11が設けられている。前側の油圧クラッチ11aが高速用のクラッチであり、後側の油圧クラッチ11bが低速用の油圧クラッチである。従って、この実施例における主変速装置10,11では第1主変速4段×第2主変速2段の併せて8段の変速が可能である。
更に、この第2主変速装置11の後部には3段の変速が可能で減速比が主変速装置10,11よりも比較的大きな副変速装置12が設けられている。図2に示すように、副変速レバー34を操作して前側のシフター35を前後に移動させると高速(H)と中速(M)が得られ、後側のシフター35を後側に移動させると低速(L)が得られる。
副変速装置12を操作するときには主クラッチ30の入切操作を要す。即ち、主クラッチペダル29を踏み込んで副変速レバー34を前後方向あるいは左右方向に操作し、変速操作後には主クラッチペダル29を離してエンジン回転動力を変速装置側に伝える。
なお、主変速装置10,11については副変速レバー34のノブに設けた増速スイッチ37と減速スイッチ38を押し込んで変速を行う(図2参照)。増速スイッチ37または減速スイッチ38を押すと1段ずつ変速が行われ、速度が遅い1速から速度が速い8速までの範囲で主変速装置10,11の変速がなされる。そして、この副変速装置12によって減速された動力をドライブピニオン軸40に伝え、後輪デフ装置41、最終減速装置42を順次介して後輪3,3を駆動する。
後輪デフ装置41の手前で後輪駆動系より分岐した動力は前輪駆動系として利用され、前輪駆動系の中には前輪2,2を後輪3,3と等速で駆動させたり、前輪2,2を後輪3,3よりも増速させて回転させたりする前輪増速装置44が設けられている。この前輪増速装置44の前側の油圧クラッチ44aが接続されると前輪増速状態となり、後側の油圧クラッチ44bが接続されると等速四輪駆動状態になり、両方の油圧クラッチ44a,44bがOFFになると後輪3,3のみ駆動される二輪駆動の状態になる。前輪駆動軸には前輪デフ装置46と前輪最終減速装置47が設けられている。
PTO出力軸83の駆動は次のようにして行われる。
入力ギヤ60からカウンタ軸61のギヤ62を介してPTOクラッチ70の駆動用ギヤ75に動力が伝達され、PTOクラッチ70に動力伝達される。PTOクラッチ70が入り状態になると、2つの油圧シリンダ76と77によりスライド制御される4段変速ギヤ機構で選択されている変速段でPTO駆動軸71が駆動される。
上記トラクタ1で使用する情報通信制御の使用態様を図3に示す。
トラクタ1は、基地局情報及び衛星測位情報を受信するGPSアンテナを内蔵した情報通信制御装置90を備え、該情報通信制御装置90は、作業機昇降駆動装置88や走行駆動装置89へ制御出力する車両制御装置91、連結する作業機(図例では耕耘作業機)の作業機制御装置92及びエンジン制御装置93に対して互いにCAN(Controller Area Network)通信で接続している。94は外部メモリである。なお、作業機昇降駆動装置88は前記油圧操作レバー28と共にレバー制御アクチュエータ(例えばモータ)を、走行駆動装置89は各種変速レバーと共にレバー制御アクチュエータを、それぞれ備えて所謂自動運転モードに対応できる構成としている。
前記車両制御装置91は、トラクタ1の機体前方に照射して前後の圃場端などを検知する赤外線又は超音波型センサ95f,95r検出信号、開閉ドア88を備えたキャビン89のフレームを利用して配置される前後左右4箇所の撮像カメラ96f,96r,96L及び96Rから機体周囲の撮像信号等を入力しうる。また、前記情報通信制御装置90は、短距離無線通信手段によって通信可能な携帯端末97を備え、GPS98から位置情報を入力できる構成としている。なお、超音波センサ95は機体前方が圃場端に達したか否を検出でき、前後左右の撮像カメラ96f,96r,96L,96Rは障害物の存否を確認することができる、
なお、前記携帯端末97は、基地局99と無線通信可能に構成され、該基地局99はサーバ管理者のサーバ100と通信可能とされ、さらに該サーバ100はトラクタのユーザ、トラクタの製造メーカや販売店等に配置の端末101、101…と通信可能に構成されている。
携帯端末97は、基地局99のデータを通信可能に設けられ、例えば、圃場の地図情報、圃場情報、作業計画等の圃場毎データが表示される構成である。
また、トラクタのユーザ、トラクタの製造メーカや販売店等に配置の端末101、101…から基地局99には、圃場情報が出力される。例えば、圃場A,B…における圃場外側情報として指定された四隅a,b、c及びdの経度・緯度情報、後述の複数の運転パターン…等である。
なお、以下に携帯端末97の機能について説明するが、情報通信制御装置90からの情報であるか、前記基地局99からの通信情報であるかは問わず、適宜に入力できる構成である。
前記情報通信制御装置90又は携帯端末97の機能について、まず個別圃場登録情報に基づく走行経路演算手段KJについて説明する。情報通信制御装置90は、所有する複数の圃場A〜F毎に、個別圃場登録情報KH〜KHを記憶している。すなわち、前記外部メモリ94に、各圃場A〜F毎に、前記圃場外側情報、圃場への侵入路情報及び障害物情報を記憶しておき、携帯端末97で複数圃場A〜Fのいずれかを選択設定すると、これらの個別圃場登録情報KH〜KHのうち選択された圃場登録情報を呼び出し、同時にGPS(測位装置)98からトラクタ1の現在位置情報を入力することによって、走行経路演算手段KJを実行する。
耕耘作業を例に説明する。走行経路演算手段KJの演算実行は、作業種類、作業幅w、作業ラップ幅δ、運転パターン、GPSアンテナ設置位置情報などの条件入力とともに、予め設定記憶する以下の生成モードの順序的実行による。生成モードの詳細は、矩形圃場の前記圃場外側情報の四隅を結ぶa−b−c−dの各辺a−b,b−c,c−d,d−aと平行で、このa−b−c−dより枕旋回回数S(Sは以下、3回とする)を減算した隣接耕耘(隣接作業)エリア生成モード(ア)、最外側辺a−bに平行で、この最外側辺a−bより枕旋回3回分及び耕耘幅の1/2を減算して得られる基準走行経路生成モード(イ)、基準走行経路に平行で、該基準走行経路に対し「耕耘幅w−ラップ幅δ」寸法隔てた位置に得られ、順次隣接走行経路を前行程走行経路に対し「耕耘幅w−ラップ幅δ」寸法隔て進行方向が前行程に対して180°とする隣接走行経路生成モード(ウ)、最外側a−dラインから枕旋回3回分中央側に位置し、前記隣接耕耘エリアと前記基準走行経路の交点による走行開始起点生成モード(エ)、そして、基準走行経路の進行方向と隣接耕耘エリアが交差し、次行程隣接走行経路に合わせた目標位置を算出する隣接旋回走行経路生成モード(オ)(カ)があり、これら生成モードを順次実行させるものである。なお、往路隣接旋回走行経路を生成する場合を符号(オ)とし、復路隣接旋回走行経路を生成する場合を符号(カ)としている。
図6のフローチャートに基づき、自動走行モードM1の実行について説明する。エンジンの起動と共にあるいは起動の前に、先ず携帯端末97の端末スイッチ97aをオンし(ステップ101)、図外スタート画面を表示させる。ついで予め設定された画面切替操作によって表示される圃場地図情報(図5)から所定の圃場A〜Fのうち一を選択する(ステップ102)。このときの圃場設定は例えば画面にタッチ操作して選択できる構成である(図5(A))。
ステップ102の圃場選択の後、当該選択圃場(図例ではA)の各種条件を選択設定し、及び所定に入力する(ステップ103,104)。ここで設定される条件としては、例えば「耕耘」、「代掻き」、「畦立て」、「苗床作り」などの作業種類、あるいは運転パターンがある。なお運転パターンとしては、「隣接パターン」、「1列トバシ」、「圃場端突き当り後(以下、「ドン突き」と称す)直線バック耕耘・隣接」、「ドン突き曲線バック耕耘・隣接」、及び「ドン突きバック規定幅空け」の5種から選択できる(運転パターン選択手段KP)(図7)。また、入力情報としては、作業幅w、作業ラップ幅δ、GPSアンテナポイントAPから作業機後端までの直線距離L、及びGPSアンテナポイントから作業機側端までの距離Hがある(図4)。
携帯端末97にこれらの選択設定及び入力設定用画面を準備し、所定の操作に基づいてそれぞれに選択設定及び入力する構成である。
次いで、前記の選択した個別圃場Aの登録状況を読み込む(ステップ105)。ここで個別圃場登録状況は、例えば圃場外側情報、即ち前記矩形圃場の最外側a−b−c−d各ポイント情報、圃場進入路情報、及び障害物情報があり(図5(B))、いずれも、GPS位置情報にリンクして記憶される。ステップ103〜ステップ105による情報を読み込むと、前記の隣接耕耘エリア生成モード(ア)、基準走行経路生成モード(イ)、隣接走行経路生成モード(ウ)、走行開始起点生成モード(エ)、及び往路隣接旋回走行経路生成モード(オ)、復路隣接旋回走行経路生成モード(カ)を逐次実行する(図8)。これによって走行経路を自動演算できる(ステップ106〜111)(走行経路演算手段KJ)。この走行経路に基づいて機体の自動走行を継続する(ステップ112〜114)。なお、自動走行のために、GPSによる位置情報を取得するが、トラクタ1の現在位置が上記のように設定された自動走行経路に沿って走行すべく、現在位置と自動走行経路との偏位量を検出する手段と、この偏位量に基づいてステアリング操舵機構に左右方向修正信号を出力する自動走行方向修正手段を備えている。
図9から図13には、前記隣接耕耘エリア生成モード(ア)、基準走行経路生成モード(イ)、隣接走行経路生成モード(ウ)、走行開始起点生成モード(エ)、及び隣接旋回走行経路生成モード(オ)又は(カ)のそれぞれについて具体例を示すものである。例えば、図9において、耕耘幅w=200cm、ラップ幅δ=10cm、枕地旋回回数S=3回として、枕地耕耘幅R1が算出でき、圃場外形情報矩形a,b,c及びdの入力と併せて隣接耕耘エリアx1,x2、x3,x4を生成する。図10のフローチャートに基づき、基準走行経路Y0を演算する。隣接走行経路Y1又はYn+1は図11のフローチャートによる。図12、図13にもとづき、走行開始起点や次回隣接運転開始点を設定できる。
上記の自動走行モードM1を解除してオペレータによる手動走行モードM2による作業走行を行うときは、携帯端末のモード切替スイッチ102による操作によって自動走行モードM1から手動走行モードM2に切り替えておく。このようにすると、前記自動走行修正手段をOFFとし、トラクタ1の走行経路修正はトラクタに搭乗するオペレータがステアリングハンドルを操作しながら走行方向を修正するものである。なお、手動走行モードM2中、携帯端末97やトラクタ1の操縦部に設けたモニタ(図示せず)に走行経路とトラクタの現在位置を表示することによって手動走行モードM2における走行を支援できる。
車体に設ける前後左右の前記撮像カメラ96f,96r,96L及び96Rの撮像信号は、携帯型情報端末(携帯端末)97及びトラクタの操縦部に配置したモニタ(図示せず)に表示できるようになっている。図14に示すように、携帯端末97の表示画面97aの画面左側上下領域に「前方画面」「後方画面」を、画面中央上下領域に「左方画面」「右方画面」を表示する。さらに、図例では、画面右側上下領域に「基本情報」「安全センサ情報」を表示できる(以下、第1パターン)構成としている。
ここで、「基本情報」にはトラクタ機械情報、作業情報及び自動走行状態情報を含んでおり、このうちトラクタ機械情報としては、車速、エンジン回転数、エンジン冷却水温、燃料残量、トラクタ走行状態(前後進停止)、主変速段数、副変速段がある。作業情報としては、四輪駆動や前輪増速等の走行モード、リフトアーム高さ、オートブレーキの設定制動力、PTO入切、PTO回転数等である。自動走行状態情報としては、自動走行停止中、自動走行中、障害物検知中等がある。「安全センサ情報」としての一例は、トラクタの周部に配置された撮像センサがあり、画面表示の方法としてはトラクタ平面アイコンと撮像センサ位置で示すことができる。
さらに、図14に基づいて、携帯端末97の構成につき説明すると、表示画面97aの下方側には、前記モード切替スイッチ102に加えて自動走行開始スイッチ103を配設している。なお、モード切替スイッチ102の押し操作毎に、走行モードは、自動走行モードM1、手動走行モードM2、自動走行待機中モードM0を順次切り替わる構成である。そして携帯端末97起動と共に走行モードは自動走行待機中モードM0に初期設定されるものであり、この自動走行待機モードM0において、前記第1パターンから、左側上下領域に「前方画面」「後方画面」、中央上下領域に「基本情報」「安全センサ情報」、右側領域に「操作情報」を表示する第2パターン、又は左側及び中央の領域に、「前方画面」(又は「後方画面」、「左方画面」、「右方画面」のいずれか)の拡大画面、右側上下領域に「基本情報」「安全センサ情報」を表示できる第3パターンに選択切替表示可能に設けている(図15)。
なお、図16は第2パターンの一例を示すもので、「基本情報」表示の具体例は、エンジン回転数、変速位置、燃料タンク残量、冷却水温、車速、及び作業情報としてのリフトアーム高さとPTO回転数であり、「安全センサ情報」表示の具体例は、前方後方確認用カメラや前後左右の障害物検知用撮像カメラの作動状況がある。また「操作情報」表示の具体例は、エンジン回転数及び「+」「−」スイッチ、主変速段数及び「+」「−」スイッチ、「4WD切換」(4WDと前輪増速の各種組み合わせ)モードスイッチ等であり、これらスイッチ類の各タップ操作で設定変更可能に設けている。
そして、第1パターンから第3パターンのいずれかを表示した自動運転待機中モードM0から自動運転モードM1に移行させると、第1パターンと第2パターンのいずれかに切替表示させることができる構成としている。
次いで、前記自動走行モードM1及び手動走行モードM2において、障害物検出時の走行制御について説明する。図17に示すように、キースイッチ105をONし、携帯端末97をONすると(S201,S202)、設定された運転モードで作業走行出力する(S203)。そして、トラクタ1が作業走行するとき車体前後左右の撮像カメラ96f,96r,96L,96Rの撮像信号が出力され携帯端末97に送信される(S204)。撮像信号が処理されて障害物検知すると、警告表示、例えば、携帯端末97の表示画面97aに「障害物あり注意」の注意喚起表示と共にブザー警報を行う(S206)。そして、走行モードの判定を行い(S207)、自動走行モードM1であるときは、障害物回避走行制御出力されて(S208)、自動的に回避走行しながら作業を継続する。ここでS208の実行とともにタイマが作動して経過時間がカウントされ予め所定時間t1を経過し(S209,S210)、障害物回避か否か判定され、障害物回避と判定されると(S211)、自動走行モードに復帰する(S212)。S211で障害物回避できていない場合はトラクタ1の走行を停止する(213)。このように自動走行モードM1であって障害物回避ができない場合は、手動走行モードM2に切り替えてトラクタ走行操作して障害物回避を実行する必要がある。前記S207で手動走行モードM2と判定される場合も、オペレータによるトラクタ走行操作によって障害物を回避できる(S214)。
上記を繰り返し、作業終了と判定すると(S215)、キースイッチOFFし、携帯端末97もOFFする(S216,S217)ので、トラクタ車体は停止する。
次いで、図6のS112,S113における自動走行中の作業跡認識制御について、図18に基づき説明する。圃場において走行経路演算手段KJで生成された走行経路に基づいて車体を自動走行しながら耕耘作業を行う場合であり、各種センサ・スイッチ情報を入力し、GPS98から位置情報を入力する(S301,S302)。走行開始起点(エ)でロータリ耕耘装置18を降下出力し(S303)、リヤカバー22下端の接地によって主カバー20に対する角度が所定角度以上になるとロータリ耕耘装置18接地を検出する(S304)。すなわちリヤカバー22と図外ポテンショメータによって接地センサ110を構成している。
上記S303の出力後及びS304検出の条件下で演算される走行距離に所定作業幅を関連させて既耕地(既作業地)KIと判定する。この判定は所定走行毎又は所定経過時間毎に判定しメモリ107に記憶する(S305)。そして隣接旋回走行経路(オ)又は(カ)始端に至るとロータリ耕耘装置18は上昇出力される(S306)。よって、ロータリ耕耘装置18は上昇し接地センサ110は非接地を検出出力する(S307)。そして前記既耕地Kを携帯端末97の表示画面97aに表示する(S308)。なお、未だトラクタ1が通過していないところを未耕地(未作業地)MIとして区別表示できるよう構成してもよい。
前記のように、ロータリ耕耘装置18の接地状態か非接地状態かを検出できる接地センサ110の接地検出と、測位システムを構成するGPS98からの位置情報に監視されたトラクタ1の走行状態によって既耕地KIを判定し、携帯端末97に表示するものである。つまり、接地状態を基準に既耕地KIを記憶するものであるから、正確に既耕地KIの表示を実行でき、未耕地MIの確認が容易である。
さらに、図19,図20に基づいて、トラクタ1車体が何らの原因で左右方向にズレる結果生じる未耕地MIとして検出し、この未耕地MIを耕耘できる未耕地処理走行経路を生成する未耕地走行経路生成制御について説明する。なお図19には図8と共通の符号を付与して共通の経路等を示している。走行経路演算手段KJによる経路呼出し、隣接耕耘作業を開始する(S401,S402)。走行経路演算手段KJによる経路に沿って耕耘し、隣接耕耘枠エリア(ア)の耕耘が完了すると(S403,S404)、未耕地MIを判定する(S405)。具体的にはトラクタ1が隣接耕耘エリア(ア)の終点Peに達すると、前記記憶された既耕地KIと隣接耕耘エリア(ア)とを対比して未耕地MIと判定するものである。この未耕地MIがあると判定されると、当該未耕地MIを耕耘処理できる未耕地処理走行経路(キ)を生成する(S407)。その後、この未耕地処理走行経路(キ)を表示し、未耕地処理走行経路に沿って耕耘実行する(S408,S409)。耕耘実行後未耕地MIの有無を判定し、未耕地MIがあるときはS406に戻ってS407〜S410を繰り返し、S410で未耕地MI無しと判定されると作業終了する。
ここで、未耕残地処理走行経路生成モードについて、図21において、基準走行経路Y0又は隣接走行経路Yn(n=1〜5)のうち、いずれの走行経路での耕耘作業の際に未耕地MIが発生したかを判定する。図例では、未耕地MI1,MI2の2か所があり、未耕地MI1は走行経路Y0で発生し、未耕残地MI2は走行経路Y2で発生しておりこれを判定するものである。トラクタ1は車体の中心が、前記基準走行経路Y0又は隣接走行経路Yn(n=1〜5)に沿うべく位置情報を取得しながら走行するものである。これに順じて新たな未耕地処理走行経路ML1,ML2を生成するものである。すなわち、未耕地MI1,未耕地MI2は当初行われた隣接耕耘の境界部付近に発生するものであるから、未耕残地処理走行経路ML1,ML2を上記境界部を基準に(重なるように)生成する。つまり走行経路ML1は走行経路Y0と走行経路Y1の境界線に沿って設定し、走行経路ML2は走行経路Y1と走行経路Y2の境界線に沿って設定するものである。そして、前記隣接耕耘エリア(ア)の終点Peに近い側から未耕地処理走行経路ML2,ML1を記憶する。 このように、未耕地処理走行経路ML1,ML2を設定し記憶することによって、適切な未耕地の耕耘処理を実行できる。
1 トラクタ
18 ロータリ耕耘装置(対地作業機)
97 携帯端末(情報端末)
98 GPS(測位装置)
110 接地センサ
KI 既耕地(既作業地)
MI 未耕地(未作業地)
ML1 未耕地処理走行経路(未作業地処理走行経路)
ML2 未耕地処理走行経路(未作業地処理走行経路)
Pe 作業終了地点
xn 隣接耕耘エリア(作業エリア)
Y0 基準走行経路(走行経路)
Yn 隣接走行経路(走行経路)

Claims (2)

  1. 対地作業機(18)を昇降可能に連結した車体を走行しながら対地作業する作業車両において、車体の位置情報を取得するための測位装置(98)と作業機(18)の接地状態を検知する接地センサ(110)を備え、位置情報と対地作業機(18)の接地情報によって既作業地(KI)を判定して記憶する構成とし、該既作業地(KI)を表示する情報端末(97)を設けてなる作業車両。
  2. 予め演算設定した走行経路(Y0,Yn)に沿って車体を走行しながら作業エリア(xn)内を隣接作業する構成とし、作業エリア(xn)内での作業の終了地点(Pe)に達して後、未作業地(MI)の有無を判定し、未作業地(MI)が有る場合に未作業地(MI)を作業処理すべく未作業地処理走行経路(ML1,ML2)を生成する構成とした請求項1に記載の作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023119425A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 本田技研工業株式会社 作業領域決定装置、芝刈りシステム、作業領域決定方法、および作業領域決定プログラム
KR20230159263A (ko) 2022-05-12 2023-11-21 이세키노우키가부시키가이샤 작업 차량

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