JP2020193711A - ウエイトローラー - Google Patents
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Abstract
Description
−ウエイトローラーの構成−
図1は、本明細書に開示されたウエイトローラー1を示す図である。図1の左図は、ウエイトローラー1の軸に平行な方向の断面図であり、図1の右図は、ウエイトローラー1を底面側から見た平面図である。
図1及び図2に示すような、インサート成形によって形成されたウエイトローラー1では、重量調整部材3の上面及び下面の両面の少なくとも一部ずつを覆うことができるので、圧入工程によって形成されるウエイトローラーに比べて重量調整部材3の被覆部材5からの脱落が生じにくくなっている。しかしながら、ヒートショックにより被覆部材5が重量調整部材3と密着した状態で軸方向及び径方向に収縮と膨張を繰り返すので、被覆部材5のうち重量調整部材3のコーナー部を覆う部分10a、10bには、強い応力が加わる。このため、被覆部材5中の無機繊維の含有率が低いと、実際に使用する場合、上記部分10a、10bに径方向に沿ったクラックや破断が生じるおそれがある。
の無機繊維は高価であるので、無機繊維の含有率をあまり高くすると、製造コストが高くなってしまう。
図3は、図1に示すウエイトローラー1の製造方法を示す断面図である。本実施形態のウエイトローラー1は、インサート成形法により製造される。
図5は、ウエイトローラー1を用いた無段変速装置の一部を示す断面図である。この無段変速装置は、回転軸61を軸として回転するプーリ55と、プーリ55のV字状溝に巻き掛けられたVベルト59と、ウエイトローラー1と、ガイドプレート57とを備えている。プーリ55は、回転軸61に固定された固定プレート51と、回転軸61の軸方向に移動自在となっている可動プレート53とで構成される。
上述したディスクゲート方式又はピンゲート方式の製造方法に従って、実施例1〜10に係るウエイトローラーと、比較例1〜19、21、23に係るウエイトローラーとを作製した。具体的には、実施例1、2、比較例1〜3に係るウエイトローラーをピンゲート方式で、実施例3〜10、比較例4〜19、21、23に係るウエイトローラーをディスクゲート方式で作製した。成形時の金型温度はいずれも90℃とした。
ベース樹脂としてナイロン46(以下の表では「PA46」と表記)を、無機繊維としてカーボン繊維(以下の表では「CF」と表記)を用いた。
ベース樹脂としてナイロン46を、無機繊維としてガラス繊維(以下の表では「GF」と表記)を用いた。有機繊維としては、長さ1mmの系アラミド繊維(帝人社製、商品名「テクノーラ」)のカットファイバーを用いた。
ベース樹脂としてナイロン46を、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。有機繊維としては、長さ1mmのアラミド繊維(帝人社製、商品名「テクノーラ」)のカットファイバーを用いた。
ベース樹脂としてナイロン46を、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。有機繊維としては、長さ1mmのアラミド繊維(帝人社製、商品名「テクノーラ」)のカットファイバーを用いた。
ベース樹脂としてナイロン66(BASF社製、商品名「ULTRAMID A3W」;以下の表では「PA66」と表記)を、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。当該ベース樹脂は、融点が260℃、23℃、湿度50%下での吸水率は、2.50〜3.10%である。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を13.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を14.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を12.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を13.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を14.0質量%とした。
ベース樹脂としてナイロン66を用い、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%とした。有機繊維及び潤滑剤は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン66を用い、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を7.0質量%とした。有機繊維及び潤滑剤は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン46を用い、有機繊維として長さ1mmのパラ系アラミド繊維(帝人社製、商品名「テクノーラ」)のカットファイバーを用いた。成形に用いる樹脂組成物中、アラミド繊維の含有率を7.0質量%とした。潤滑剤として、15.0質量%のPTFEを用いた。無機繊維は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン66を用い、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.1質量%とした。潤滑剤として、8.0質量%のPTFEを用いた。有機繊維は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン66を用い、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を7.0質量%とした。潤滑剤として、5.4質量%のPTFEを用いた。有機繊維は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン46を用い、有機繊維として長さ1mmのパラ系アラミド繊維(帝人社製、商品名「テクノーラ」)を用いた。成形に用いる樹脂組成物中、アラミド繊維の含有率を7.0質量%とした。潤滑剤として、15.0質量%のPTFEを用いた。無機繊維は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン66を用い、有機繊維として長さ1mmのパラ系アラミド繊維(帝人社製、商品名「テクノーラ」)を用いた。成形に用いる樹脂組成物中、アラミド繊維の含有率を3.0質量%とした。潤滑剤として、10.0質量%のPTFEを用いた。無機繊維は用いなかった。
ベース樹脂としてナイロン66を、無機繊維としてカーボン繊維を用いた。有機繊維としては、長さ1mmのパラ系アラミド繊維(帝人社製、商品名「トワロン1684」)のカットファイバーを用いた。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を10.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を12.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を13.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を14.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を10.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を1.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を14.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を10.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を12.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を13.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を2.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を14.0質量%とした。
成形に用いる樹脂組成物中、カーボン繊維の含有率を3.0質量%、アラミド繊維の含有率を2.0質量%とし、PTFEの含有率を10.0質量%とした。
被覆部材を構成する樹脂組成物の組成は、比較例3と同じとした。被覆部材の厚みは1.5mmとした。
実施例1〜10及び比較例1〜19に係るウエイトローラーに対し、−20℃で30分間、130℃で30分間の処理を1サイクルとして、1000サイクルまでの処理を行い、ヒートショック耐性を評価した。約200サイクルごとにクラック及び破断の有無を目視により確認した。
JIS K 7218−1986に準拠した摩擦摩耗試験を行った。
実施例5、8における被覆部材と同じ組成の樹脂を用いて試験片62を作製し、これを実施例11とした。実施例6、9における被覆部材と同じ組成の樹脂を用いて試験片62を作製し、これを実施例12とした。実施例7、10における被覆部材と同じ組成の樹脂を用いて試験片62を作製し、これを実施例13とした。
また、比較例13、19における被覆部材と同じ組成の樹脂を用いて試験片62を作製し、これを比較例24とした。
一部の実施例及び比較例に係るウエイトローラーについて、吸水時の軸方向長さ(全長)の変化率を測定した。具体的には、ウエイトローラーを50℃、湿度95%の環境下に置き、所定の期間の経過時に軸方向の長さを測定した。吸水による全長変化率は、{(測定時のウエイトローラーの軸方向長さ)−(ウエイトローラーの初期の軸方向長さ)}/(ウエイトローラーの初期の軸方向長さ)により算出した。
表1に、実施例1〜4及び比較例1〜7に係るウエイトローラーのヒートサイクル試験結果を示す。また、表2に、実施例5〜10及び比較例8〜19に係るウエイトローラーのヒートサイクル試験結果を示す。
%の含有率では、いずれの成形方法であってもクラックや破断が生じないことが分かった。
できた。
3 重量調整部材
5 被覆部材
7 外周面
10a、10b コーナー部を覆う部分
11 ディスクゲート跡
13 ゲート跡
21 コアピン
23 ディスクゲート
25、43 ランナー
27 第1の金型
29、41 第2の金型
31、39 樹脂
45 ピンゲート
51 固定プレート
53 可動プレート
55 プーリ
57 ガイドプレート
59 Vベルト
61 回転軸
Claims (3)
- 円筒状の重量調整部材と、前記重量調整部材の外周面上に設けられた被覆部材とを備えた円筒状のウエイトローラーであって、
前記被覆部材は、ポリアミドをベース樹脂とする樹脂組成物、補強繊維及び潤滑剤を含み、
前記被覆部材における前記補強繊維の含有率は、3.0質量%以上であり、
前記補強繊維は、少なくとも一部に屈曲部を有して引張弾性率が7GPa以上110GPa以下の有機繊維を含んでいる
ことを特徴とするウエイトローラー。 - 請求項1に記載のウエイトローラーにおいて、
前記補強繊維の含有率は、3.5%以上である
ことを特徴とするウエイトローラー。 - 請求項1又は2に記載のウエイトローラーにおいて、
前記被覆部材における前記潤滑剤の含有率は、14質量%以上20質量%以下である
ことを特徴とするウエイトローラー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020133580A JP2020193711A (ja) | 2020-08-06 | 2020-08-06 | ウエイトローラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020133580A JP2020193711A (ja) | 2020-08-06 | 2020-08-06 | ウエイトローラー |
Related Parent Applications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2020133580A Pending JP2020193711A (ja) | 2020-08-06 | 2020-08-06 | ウエイトローラー |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0324349A (ja) * | 1989-06-19 | 1991-02-01 | Bando Chem Ind Ltd | ウエイトローラ |
JP2000055154A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Bando Chem Ind Ltd | ウエイトローラ及びその製造方法 |
JP2015128946A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
-
2020
- 2020-08-06 JP JP2020133580A patent/JP2020193711A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPH0324349A (ja) * | 1989-06-19 | 1991-02-01 | Bando Chem Ind Ltd | ウエイトローラ |
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