JP2020193013A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さ寸法が可変な包装箱の密閉性を確保する。【解決手段】包装箱1は、底面1aと天面1bと四つの側面1cとで構成される六面体をなし、基本状態と基本状態よりも高さ寸法が縮小された縮小状態とに変形可能である。包装箱1は、四角筒状に連接された四つのパネル2と、各パネル2に連接された四つの天フラップ3と、各パネル2に設けられた山折線5と、パネル2のうち互いに対向する二つの折畳パネル2Aに設けられた谷折線6とを備えている。山折線5は、縮小状態における高さ寸法H2,H3に対応する高さ位置で直線状に延び、折り曲げを案内する。一方、谷折線6は、パネル2同士の境界線と山折線5との交点から天フラップ3側へ斜めに延び、折り曲げを案内する。縮小状態では、山折線5が山折りされて側面1cと天面1bとの境界線になるとともに、谷折線6が谷折りされる。【選択図】図1

Description

本件は、高さ寸法が可変な包装箱に関する。
従来、組み立て方に応じて高さ寸法が可変となるように構成された種々の包装箱が知られている。例えば、包装箱の側面をなす四つのパネルの上側に連接された四つのフラップの夫々に、高さ寸法を変更するための折罫を設けることが提案されている(特許文献1参照)。このような折罫で各フラップを折り曲げれば、包装箱の側面がパネルに加えてフラップの一部によっても構成されることから、包装箱の高さ寸法が拡大される。
特開2007−276845号公報
しかしながら、上述のようにフラップの一部を側面として機能させる場合、フラップ間に設けられたスリットが側面同士の角部に露出する。このため、包装箱の密閉性が低下する。よって、従来の包装箱は密閉性を確保するうえで改善の余地がある。
本件は、上述のような課題に鑑みて創案されたものであり、高さ寸法が可変な包装箱の密閉性を確保することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する包装箱は、底面と天面と四つの側面とで構成される六面体をなし、基本状態と前記基本状態よりも高さ寸法が縮小された縮小状態とに変形可能なものであって、四角筒状に連接され、少なくとも前記側面をなす四つの矩形状のパネルと、夫々の前記パネルに連接され、前記天面の少なくとも一部をなす四つの天フラップと、夫々の前記パネルに設けられ、前記縮小状態における前記高さ寸法に対応する高さ位置で直線状に延びて折り曲げを案内し、前記縮小状態で山折りされて前記側面と前記天面との境界線となる山折線と、前記パネルのうち互いに対向する二つの折畳パネルに設けられ、前記パネル同士の境界線と前記山折線との交点から前記天フラップ側へ斜めに延びて折り曲げを案内し、前記縮小状態で谷折りされる谷折線と、を備えている。
開示の包装箱は、各パネルが山折線および谷折線で折り曲げられることにより、基本状態よりも高さ寸法が縮小された縮小状態に変形できる。また、基本状態と縮小状態とのいずれにおいても、四角筒状に連接された四つのパネルで側面の全てが構成されるため、側面同士を連連させることができる。よって、高さ寸法が可変な包装箱の密閉性を確保できる。
基本状態の包装箱を示す斜視図である。 縮小状態(中状態)の包装箱を示す斜視図である。 縮小状態(低状態)の包装箱を示す斜視図である。 (a),(b)はいずれも、包装箱を縮小状態(中状態)にする手順を説明する斜視図である。 (a)〜(c)はいずれも、包装箱を縮小状態(低状態)にする手順を説明する斜視図である。 包装箱を展開したシート材の平面図である。
以下、図面を参照して、実施形態としての包装箱について説明する。なお、この実施形態はあくまでも例示に過ぎず、下記の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1−1.包装箱]
図1に示すように、本実施形態に係る包装箱1は、底面1aと天面1bと四つの側面1cとで構成される六面体をなし、内部に物品(図示略)を収容するための空間を有する。以下、包装箱1が水平面に載置されており、その高さ方向DHが鉛直方向(上下方向)と一致するものとして説明する。包装箱1は、天面1bが底面1aよりも上方に位置するとともに、各々の側面1cが底面1a及び天面1bの間で上下方向に沿って延びた姿勢で配置される。なお、底面1a及び天面1bはいずれも、水平に配置されており、夫々の側面1cと直角をなす。
包装箱1は、高さ寸法が可変に構成されている。具体的には、包装箱1は、高さ寸法が最大寸法H1となる基本状態(図1参照)と、基本状態よりも高さ寸法が縮小された縮小状態(図2及び図3参照)とに変形可能である。本実施形態では、高さ寸法の異なる二つの縮小状態が設定されている。
以下、図2に示すように、高さ寸法が最大寸法H1よりも小さい中間寸法H2である縮小状態を「中状態」ともいい、図3に示すように、高さ寸法が中間寸法H2よりも小さい最小寸法H3である縮小状態を「低状態」ともいう。なお、ここでいう高さ寸法とは、高さ方向DHの寸法であって、底面1a及び天面1bの高さ方向DHの距離に対応する。図1に示すように、本実施形態では、最大寸法H1及び中間寸法H2の差分Ha(=H1−H2)と、中間寸法H2及び最小寸法H3の差分Hb(=H2−H3)とが互いに等しく設定されている(Ha=Hb)。
以下、包装箱1の構成について詳述する。本実施形態では、段ボールシートで形成されたA式の包装箱1を例示する。包装箱1は、四角筒状に連接された四つの矩形状のパネル2と、各パネル2の上側に連接された四つの矩形状の天フラップ3とを備えている。隣り合うパネル2同士の境界線上と、パネル2及び天フラップ3の境界線上との夫々には、折り曲げを案内する溝(スジ押し)で形成された罫線Lが設けられる。
パネル2は、上述の六面体のうちの少なくとも側面1cをなす。より具体的には、パネル2は、基本状態と縮小状態とのいずれにおいても側面1cの全部をなし、縮小状態では側面1cの全部に加えて天面1bの一部もなす。各パネル2について正面視で高さ方向DHに直交する幅方向の寸法(幅寸法)を比較すると、互いに対向する二対のうちの一方である二つのパネル2Aの幅寸法W1は、他の二つのパネル2B,2Cの幅寸法W2よりも長い(W1>W2)。以下、長い幅寸法W1をもつ二つのパネル2Aを「長パネル(折畳パネル)2A」ともいい、短い幅寸法W2をもつ二つのパネル2B,2Cをそれぞれ「短パネル2B,2C」ともいう。なお、長パネル2Aの幅寸法W1は、上述の高さ寸法の差分Ha,Hbの二倍以上に設定される(W1>2×Ha,W1>2×Hb)。
天フラップ3は、上述の六面体のうち、天面1bの少なくとも一部をなす。より具体的には、天フラップ3は、基本状態で天面1bの全部をなし、縮小状態で天面1bの一部をなす。本実施形態の天フラップ3は、長パネル2Aに連接された二つの長フラップ(折畳フラップ)3Aと、短パネル2B,2Cに連接された(長フラップ3A以外の)二つの短フラップ3B,3Cとで構成されている。これらの天フラップ3は、互いに連接されておらず、互いに独立して揺動可能である。
なお、本実施形態の包装箱1は、パネル2の下側に連接された四つの矩形状の底フラップ4を備えている。底フラップ4は、基本状態と縮小状態とのいずれにおいても、底面1aの全部をなす。パネル2と底フラップ4との境界線上には、折り曲げを案内する溝(スジ押し)で形成された罫線Lが設けられる。
包装箱1は、縮小状態用の構成として、山折線5,谷折線6,切断線7,切取線8及び折返線9を備えている。本実施形態では、山折線5,谷折線6,切断線7及び切取線8がいずれも、溝と切れ込みとが交互に配置されてなるリード罫で形成されている。一方、折返線9は、罫線Lで形成されている。
山折線5,谷折線6及び折返線9は折り曲げを案内するものであるのに対し、切断線7及び切取線8は切断および切り取りをそれぞれ補助するものである。このため、切断線7及び切取線8は、山折線5や谷折線6や折返線9と比べて、破断しやすく形成されることが好ましい。本実施形態の切断線7及び切取線8は、山折線5や谷折線6と比べて、リード罫における切れ込みの間隔が短く設定されることにより破断しやすく構成されている。
山折線5は、各パネル2に設けられる。山折線5は、具体的には、縮小状態における高さ寸法に対応する高さ位置で直線状に延びる。本実施形態では、縮小状態として中状態と低状態との二つが設定されているため、夫々の縮小状態での高さ寸法(中間寸法H2及び最小寸法H3)に対応する高さ位置に対して山折線5が設けられている。以下、中状態に対応して設けられた山折線5Aを「上側山折線5A」ともいい、低状態に対応して設けられた山折線5Bを「下側山折線5B」ともいう。図2に示すように、上側山折線5Aは、中状態で山折りされ、側面1cと天面1bとの境界線となる。また、図3に示すように、下側山折線5Bは、低状態で山折りされ、側面1cと天面1bとの境界線となる。
図1に示すように、谷折線6は、長パネル2Aに設けられる。谷折線6は、具体的には、パネル2同士の境界線(側面1c同士の角部)と山折線5との交点から天フラップ3側へ斜めに(山折線5に対して傾斜して)延びている。本実施形態の谷折線6は、山折線5に対して45°傾斜するように設けられている。谷折線6は、山折線5と同様に、夫々の縮小状態に対応して設けられる。以下、中状態に対応して設けられた谷折線6Aを「上側谷折線6A」ともいい、低状態に対応して設けられた谷折線6Bを「下側谷折線6B」ともいう。
上側谷折線6Aは、パネル2同士の境界線と上側山折線5Aとの交点から延びている。一方、下側谷折線6Bは、パネル2同士の境界線と下側山折線5Bとの交点から延びている。本実施形態では、上側谷折線6Aが長パネル2Aと長フラップ3Aとの境界線まで延びており、下側谷折線6Bが上側山折線5Aまで延びている例を示す。
図4(b)に示すように、上側谷折線6Aは、中状態で谷折りされ、天面1b(図2参照)に沿って配置される。また、図5(b)に示すように、下側谷折線6Bは、低状態で谷折りされ、天面1b(図3参照)に沿って配置される。なお、中状態用の上側山折線5A及び上側谷折線6Aは、基本状態および低状態では折り曲げられない。同様に、低状態用の下側山折線5B及び下側谷折線6Bは、基本状態および中状態では折り曲げられない。
切断線7は、縮小状態で干渉しやすい長フラップ3Aや長パネル2Aの一部を重ねて配置しやすくするための構成である。切断線7は、長フラップ3Aの先端から長パネル2A側へ延び、谷折線6と交わる。本実施形態では、長パネル2Aに設けられた上側山折線5Aまで延びるとともに、長パネル2Aと長フラップ3Aとの境界線上で上側谷折線6Aと交わる切断線7を例示する。なお、切断線7は、上側山折線5Aに対して直角に延びている。切断線7は、各々の長フラップ3Aに二本ずつ設けられる。
切取線8は、長フラップ3Aのうち、低状態で天面1bから突出する余剰部〔図5(a)の符号G参照〕を切り取りやすくするための構成である。切取線8は、余剰部の大きさに応じて、少なくとも長フラップ3Aに設けられる。本実施形態では、長フラップ3Aにおける各切断線7と重複する二直線と、これらの二直線を繋ぐように長パネル2Aと長フラップ3Aとの境界線上に延びる一直線とで構成された略コ字状の切取線8を例示する。このように、本実施形態の切断線7と切取線8とは、部分的に重複して設けられている。切取線8は、上述の余剰部の切り取りを補助する。
折返線9は、低状態において、短フラップ3B,3Cの天面1bからの突出や、短パネル2B,2C及び短フラップ3B,3Cの干渉を回避するための構成である。折返線9は、二つの短パネル2B,2Cのうちの一つである折返パネル2Bと、この折返パネル2Bに連接された短フラップ3Bである折返フラップ3Bとの境界線上に設けられる。すなわち、本実施形態の折返線9は、折返パネル2Bと折返フラップ3Bとの境界線上に設けられた罫線Lで構成されている。なお、折返線9は、折返パネル2Bに設けられた山折線5と平行に延びる。
図3に示すように、本実施形態の折返フラップ3Bは、低状態において、折返パネル2Bから折返線9で折り返されることにより、折返パネル2Bの上方に重ねられる。また、短フラップ3C(折返パネル2Bに対向する短パネル2Cに連接された天フラップ3)は、低状態で折返フラップ3Bに被さる。
以下、包装箱1を縮小状態に変形させる手順を説明する。
本実施形態の包装箱1を中状態に変形させるには、図4(a)に示すように、まず長パネル2A及び長フラップ3Aを切断線7に沿って切断する。これにより、長パネル2A及び長フラップ3Aのうち、切断線7で挟まれる部分F(以下、「切断フラップ部F」ともいう)が、他の部分に対して揺動可能となる。
次いで、図4(b)に示すように、各パネル2を上側山折線5Aで山折りする。このとき、切断フラップ部F同士を折り倒して上下に重ね合わせる。また、各長パネル2Aを上側谷折線6Aで谷折りし、短パネル2B,2Cの一部(上側山折線5Aよりも上側の部分)と短フラップ3B,3Cとを、切断フラップ部Fの上方に重ねる。これにより、包装箱1が図2に示す中状態となる。なお、本実施形態の中状態では、短フラップ3B,3C同士が部分的に重なって配置される。
また、本実施形態の包装箱1を低状態に変形させるには、図5(a)に示すように、まず長フラップ3Aを切取線8に沿って切断し、切取線8で囲まれる部分G(余剰部)を長フラップ3Aから取り除く。また、長パネル2Aを切断線7に沿って切断する。これにより、長パネル2Aのうち、切断線7で挟まれる部分F′(以下、「切断フラップ部F′」ともいう)が他の部分に対して揺動可能となる。
次いで、図5(b)に示すように、各パネル2を下側山折線5Bで山折りする。このとき、切断フラップ部F′同士を折り倒して上下に重ね合わせる。また、各長パネル2Aを下側谷折線6Bで谷折りし、短パネル2B,2Cの一部(下側山折線5Bよりも上側の部分)と短フラップ3B,3Cとを、切断フラップ部F′の上方に重ねる。
さらに、図5(c)に示すように、折返フラップ3Bを折返パネル2Bに対して折返線9で谷折りする。すなわち、折返フラップ3Bが折返パネル2Bの上方に重なるように、折返フラップ3Bを折返パネル2Bから折り返す。その後、短フラップ3Cを折返フラップ3Bの上方に重ねる(短フラップ3Cを折返フラップ3Bに被せる)。これにより、包装箱1が図3に示す低状態となる。なお、本実施形態の低状態では、短フラップ3Cが折返フラップ3Bの略全体に重なって配置される。
[1−2.シート材]
図6は、包装箱1に組立可能なシート材10の平面図(包装箱1の展開図)である。本実施形態のシート材10は、段ボールシートで形成されている。シート材10は、上述のパネル2に対応する四つのパネル片12と、上述の天フラップ3に対応する四つの天フラップ片13と、上述の底フラップ4に対応する四つの底フラップ片14とを備えている。
パネル片12は、上述の長パネル2Aに対応する長パネル片12Aと、上述の短パネル2B,2Cにそれぞれ対応する短パネル片12B,12Cとで構成される。同様に、天フラップ片13は、上述の長フラップ3Aに対応する長フラップ片13Aと、上述の短フラップ3B,3Cにそれぞれ対応する短フラップ片13B,13Cとで構成される。
シート材10では、四つのパネル片12が横方向D1に連接される。本実施形態のパネル片12は、横方向D1の一側から他側(図6では左側から右側)に向かって、長パネル片12A,短パネル片12B,長パネル片12A,短パネル片12Cの順で配置されている。なお、横方向D1の一側(図6では左側)に配置された長パネル片12Aには、シート材10が包装箱1に組み立てられるときに、長パネル片12Aと短パネル片12Cとを連結させるための貼合片11が連接されている。
隣り合うパネル片12同士の境界線上と、互いに連接された長パネル片12A及び貼合片11の境界線上との夫々には、縦方向D2に延びる罫線Lが設けられる。なお、ここでいう縦方向D2とは、シート材10の延在面に沿う方向のうち、横方向D1と直交する方向である。
天フラップ片13は、各パネル片12の縦方向D2の一側(図6では上側)に連接される。詳細には、長フラップ片13Aが各長パネル片12Aに連接され、短フラップ片13B,13Cが短パネル片12B,12Cにそれぞれ連接されている。
底フラップ片14は、各パネル片12の縦方向D2の他側(図6では下側)に連接される。底フラップ片14は、例えば天フラップ片13と同様な形状とされる。パネル片12及び天フラップ片13の境界線上と、パネル片12及び底フラップ片14の境界線上との夫々には、横方向D1に延びる罫線Lが設けられる。
シート材10は、上述の山折線5,谷折線6,切断線7,切取線8及び折返線9を備えている。山折線5は、四つのパネル片12にわたって横方向D1に延びる。また、上述の上側山折線5Aは、上述の下側山折線5Bよりも縦方向D2の一側(図6では上側)に設けられる。なお、上側山折線5Aと下側山折線5Bとは、互いに平行である。
谷折線6は、夫々の長パネル片12Aに設けられる。上述の上側谷折線6Aは、長パネル片12Aのうち、上側山折線5Aよりも縦方向D2の一側(図6では上側)の領域に設けられる。また、上述の下側谷折線6Bは、長パネル片12Aのうち、上側山折線5Aと下側山折線5Bとの間の領域に設けられる。
切断線7は、長フラップ片13Aの先端から長パネル片12A側へ縦方向D2に延びている。切断線7は、直線状に延び、長パネル片12A及び長フラップ片13Aの境界線上で上側谷折線6Aと交わる。
切取線8は、長フラップ片13Aにおいて切断線7と重複する二直線と、これらの二直線を繋ぐように長パネル片12A及び長フラップ片13Aの境界線上に延びる一直線とで構成された略コ字状に延びている。
折返線9は、短パネル片12Bと短フラップ片13Bとの境界線上に設けられている。上述のように、本実施形態の折返線9は、短パネル片12Bと短フラップ片13Bとの境界線上に設けられた罫線Lで構成されている。
[2.作用,効果]
(1)上述の包装箱1は、各パネル2が山折線5で山折りされるとともに、各長パネル2Aが谷折線6で谷折りされることにより、基本状態よりも高さ寸法が縮小された縮小状態に変形できる。このとき、山折線5及び谷折線6の夫々が折り曲げを案内するため、変形(封緘)作業性を向上させることができる。
また、包装箱1では、基本状態と縮小状態とのいずれにおいても側面1cの全てがパネル2で構成されるため、側面1c同士を連接させることができる。すなわち、四角筒状に連接された四つのパネル2で側面1cの全てが構成されることにより、側面1c同士の角部に隙間が設けられることを回避できる。よって、基本状態だけでなく縮小状態においても密閉性を確保できる。
(2)上述の包装箱1は、長フラップ3Aの先端から長パネル2A側へ延びるとともに谷折線6と交わる切断線7に沿って切断されることにより、縮小状態で長フラップ3A同士を重ねやすくなる。このため、縮小状態への変形作業性を更に向上させることができる。また、切断線7が切断を補助することによっても、縮小状態への変形作業性をより高められる。
(3)上述の包装箱1は、少なくとも長フラップ3Aに設けられた切取線8に沿って切り取られることにより、縮小状態で天面1bから突出する余剰部が取り除かれる。このため、縮小状態における余剰部の突出を回避できる。また、切取線8が切り取りを補助することから、縮小状態への変形作業性をより高められる。
(4)上述の包装箱1は、折返パネル2Bと折返フラップ3Bとの境界線上に設けられた折返線9で谷折りされることにより、縮小状態での折返フラップ3Bの突出や干渉を容易に回避できる。よって、縮小状態への変形作業性をより高められる。また、パネル2と天フラップ3との境界線上に設けられる罫線Lを折返線9として兼用(利用)することで、罫線Lとは別に折返線9を設ける場合と比べて、包装箱1の構成を簡素化できる。よって、包装箱1の製造コストを抑制できる。
(5)縮小状態では、短フラップ3Cが折返フラップ3Bに被さるため、折返線9で折り返された折返フラップ3Bを、折り返されていない短フラップ3Cで覆い隠すことができる。よって、縮小状態における包装箱1の見栄え低下を抑制できる。このように、二つの短フラップ3B,3Cのうち、折返フラップ3Bである短フラップ3Bが縮小状態で下側に配置されるため、この短フラップ3Bと他の構成との干渉を容易に回避できる。よって、縮小状態への変形作業性を更に高められる。
(6)山折線5及び谷折線6が、高さ寸法の異なる複数の縮小状態(本実施形態では中状態および低状態の二つ)の夫々に対して設けられているため、包装箱1の高さ寸法を多段階に容易に変更できる。これにより、収容する物品に包装箱1の高さ寸法をより合わせやすくなるため、包装箱1の利便性をより高めることができる。
(7)谷折線6は、短パネル2B,2Cよりも幅寸法W1が長い長パネル2Aに設けられるため、短パネル2B,2Cに設けられる場合と比べて、二つの谷折線6を互いに干渉させずに配置しやすくできる。よって、高さ寸法が可変な包装箱1を容易に設計できる。
[3.変形例]
縮小状態は、上述の中状態および低状態の二つに限定されない。高さ寸法が異なる三つ以上の縮小状態を設定し、夫々の縮小状態に対応して山折線5及び谷折線6を設けてもよい。この場合、包装箱1の高さ寸法をより細かく変更できるため、包装箱1の利便性をより高めることができる。なお、縮小状態は少なくとも一つ設定されればよい。例えば、縮小状態として上述の中状態のみが設定されてもよい(すなわち、上述の低状態が省略されてもよい)。この場合には、上述の下側山折線5B,下側谷折線6B,切取線8及び折返線9がいずれも不要となるため、包装箱1の構成をより簡素化できる。
谷折線6は、長パネル2Aだけでなく、長フラップ3Aにも設けられてもよい。また、谷折線6は、四つのパネル2のうち互いに対向する二つに設けられればよく、上述の長パネル2Aに代えて短パネル2B,2Cの夫々に設けられてもよい。
切断線7及び切取線8は、互いに独立して(重複せずに)設けられてもよい。また、切断線7は、谷折線6と交わる位置が長パネル2Aと長フラップ3Aとの境界線上でなくてもよいし、長フラップ3Aの先端から下側山折線5Bまで延びていてもよい。さらに、切取線8の位置は、縮小状態で天面1bから突出する余剰部の大きさに応じて適宜設定されればよく、例えば長フラップ3Aから長パネル2Aにかけて設けられてもよい。なお、包装箱1は、低状態の場合に限らず、中状態の場合に切取線8で囲まれる部分Gが取り除かれてもよい。
上述の折返線9の構成および配置は一例である。折返線9は、上述の罫線Lに代えて、例えばリード罫で形成されてもよい。また、折返線9は、折返パネル2B又は折返フラップ3Bに(折返パネル2B及び折返フラップ3Bの境界線からずれて)設けられてもよい。
上述の折返フラップ3Bは、低状態で短フラップ3Cの上方に配置されてもよい。すなわち、二つの短フラップ3B,3Cのうち、折返線9で折り返される折返フラップ3Bを、低状態で他の短フラップ3Cの上側に配置してもよい。この場合には、低状態で折返フラップ3Bが天面1bから突出することを容易に回避できる。
なお、切断線7,切取線8及び折返線9は、包装箱1から省略されてもよい。また、包装箱1及びシート材10の材料は、段ボールシートに限定されない。
1 包装箱
1a 底面
1b 天面
1c 側面
2 パネル
2A 長パネル(折畳パネル)
2B 短パネル(折返パネル)
2C 短パネル
3 天フラップ
3A 長フラップ(折畳フラップ)
3B 短フラップ(折返フラップ)
3C 短フラップ
5 山折線
5A 上側山折線
5B 下側山折線
6 谷折線
6A 上側谷折線
6B 下側谷折線
7 切断線
8 切取線
9 折返線
DH 高さ方向
H1 最大寸法
H2 中間寸法
H3 最小寸法
W1 幅寸法
W2 幅寸法

Claims (7)

  1. 底面と天面と四つの側面とで構成される六面体をなし、基本状態と前記基本状態よりも高さ寸法が縮小された縮小状態とに変形可能な包装箱であって、
    四角筒状に連接され、少なくとも前記側面をなす四つの矩形状のパネルと、
    夫々の前記パネルに連接され、前記天面の少なくとも一部をなす四つの天フラップと、
    夫々の前記パネルに設けられ、前記縮小状態における前記高さ寸法に対応する高さ位置で直線状に延びて折り曲げを案内し、前記縮小状態で山折りされて前記側面と前記天面との境界線となる山折線と、
    前記パネルのうち互いに対向する二つの折畳パネルに設けられ、前記パネル同士の境界線と前記山折線との交点から前記天フラップ側へ斜めに延びて折り曲げを案内し、前記縮小状態で谷折りされる谷折線と、を備えた
    ことを特徴とする、包装箱。
  2. 前記天フラップのうち前記折畳パネルに連接された折畳フラップの先端から前記折畳パネル側へ延びるとともに前記谷折線と交わり、切断を補助する切断線を備えた
    ことを特徴とする、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記天フラップのうち前記折畳パネルに連接された折畳フラップに少なくとも設けられ、前記縮小状態で前記天面から突出する余剰部の切り取りを補助する切取線を備えた
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記パネルのうち前記折畳パネル以外の一つである折返パネルと、前記天フラップのうち前記折返パネルに連接された折返フラップとの境界線上に設けられて折り曲げを案内し、前記縮小状態で谷折りされる折返線を備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装箱。
  5. 前記折返パネルに対向する前記パネルに連接された前記天フラップが、前記縮小状態で前記折返フラップに被さる
    ことを特徴とする、請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記高さ寸法の異なる複数の前記縮小状態が設定され、
    前記山折線および前記谷折線が、夫々の前記縮小状態に対応して設けられた
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装箱。
  7. 前記折畳パネルは、正面視で高さ方向に直交する幅方向の寸法が、他の前記パネルの前記幅方向の寸法よりも長い
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装箱。
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