JP2020192164A - 繊維成形材及びマットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】硬さの異なる部分を備える繊維成形材及びマットレスの生産性の向上を目的とする。【解決手段】繊維成形材10は、厚み方向(Z軸方向)と交差する方向(X軸方向)において、繊維の密度が連続的に変化している。【選択図】図2

Description

本発明は、繊維成形材及びマットレスに関するものである。
従来から、繊維成形材及びマットレスとして、例えば、下記特許文献1及び2に記載された硬さの異なる部分を備えるものが知られている。特許文献1に記載された繊維成型材は、繊維の密度が異なる繊維層同士を接着剤で貼り合わせることで、硬さの異なる部分を形成している。特許文献2に記載された固綿クッション材は、硬さに応じてウエブシートを折り畳んで積層する量を変え、一定の厚みに加熱圧着することで、硬さの異なる部分を形成している。
特開平11−131356号公報 特開2005−65829号公報
特許文献1に記載された繊維層を接着して貼り合わせる方法では、繊維層の貼り合わせ作業に時間とコストがかかり、生産性に関して改善の余地があった。
特許文献2に記載されたウエブシートを折り畳んで積層する量を変える方法では、ウエブシートを何回も折り返す必要があったため、製品を連続で成形し難く、生産性に関して改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、硬さの異なる部分を備える繊維成形材及びマットレスの生産性の向上を目的とする。
本発明の一態様に係る繊維成形材は、厚み方向と交差する方向において、繊維の密度が連続的に変化している。
本発明の一態様に係るマットレスは、先に記載の繊維成形材により形成されたマットレス本体を備える。
本発明によれば、硬さの異なる部分を備える繊維成形材及びマットレスの生産性が向上する。
本発明の一実施形態に係るマットレスの斜視図である。 (a)図1に示す矢視I−I断面図、(b)図2(a)に示すA部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る繊維積層材の斜視図である。 図3に示す矢視II−II断面図である。 本発明の一実施形態に係る繊維成形材を製造する製造装置の模式図である。 図5に示す製造装置を矢視C方向から視た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原綿吐出量の変化の速さと、(a)傾斜部の傾斜角度との関係、(b)第3部分の形成範囲との関係を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係る原綿吐出量の変化の速さと、(a)傾斜部の傾斜角度との関係、(b)第3部分の形成範囲との関係を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係る上流側コンベアの速度制御で形成した繊維積層材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る製造装置の繊維成形部よりも下流側に配置された硬さ測定部を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る硬さ測定部を通過後、繊維成形材に施されたマーキングを示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る製造装置の模式図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る繊維積層材の斜視図である。 図13に示す繊維積層材から形成した繊維成形材の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る繊維成形材の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る繊維成形材の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る繊維成形材の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る繊維成形材の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る繊維成形材の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、本発明の一実施形態に係る繊維成形材の適用例として、マットレスを例示する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマットレス1の斜視図である。この図において、マットレス1の硬い部分と柔らかい部分は、ドットパターンの濃淡で示している(以下の図も同様)。なお、実製品においては、当該ドットパターンが無く、マットレス1の硬い部分と柔らかい部分を一見して判別できなくても構わない。逆に、実製品において、当該ドットパターンやその他のパターン、色、ラインなどを付し、マットレス1の硬さの異なる部分に目印となるマーキングを施しても構わない。
マットレス1は、図1に示すように、繊維成形材10から形成されたマットレス本体2を備えている。なお、マットレス1は、マットレス本体2の他に、マットレス本体2の外表面の少なくとも一部を覆う図示しないカバーや、その他のマットレス部品を備えていても構わない。
マットレス本体2は、平面視で長方形状に形成されている。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。X軸方向はマットレス本体2の長手方向であり、Y軸方向はマットレス本体2の幅方向(短手方向とも言う)、Z軸方向はマットレス本体2の厚み方向である。
また、マットレス1の上に仰向けになった使用者を基準に、脚側、頭側、左側、右側という文言を使用することがある。つまり、マットレス本体2の長手方向において、一方側(+X側)を脚側、他方側(−X側)を頭側と称する場合がある。また、マットレス本体2の幅方向において、一方側(+Y側)を左側、他方側(−Y側)を右側と称する場合がある。さらに、マットレス本体2の厚み方向において、一方側(+Z側)を上側、他方側(−Z側)を下側と称する場合がある。
図1に示すマットレス本体2は、幅方向(Y軸方向)における硬さ分布から、幅方向において、センター部分3と、そのセンター部分3の両側に配置された一対のサイド部分4とに分けることができる。センター部分3は、マットレス1の上に仰向けになった使用者を支える部分とも言える。サイド部分4は、マットレス1の左側(+Y側)ないし右側(−Y側)の端縁に端座した使用者を支える部分とも言える。サイド部分4は、センター部分3よりも全体的に硬い部分となっている。
センター部分3は、平面視で長方形状に形成されている。センター部分3は、長手方向(X軸方向)の寸法がマットレス本体2と等しく、幅方向(Y軸方向)の寸法がマットレス本体2よりも小さくなっている。このセンター部分3は、長手方向(X軸方向)における硬さ分布から、長手方向において、第1センター部分31と、第2センター部分32と、第3センター部分33に分けることができる。
第1センター部分31、第2センター部分32、第3センター部分33は、長手方向に一列に並んで配置されている。第1センター部分31、第2センター部分32、第3センター部分33の幅方向における寸法は、それぞれ等しい。また、第1センター部分31、第2センター部分32、第3センター部分33の長手方向における寸法もそれぞれ等しい。なお、幅方向や長手方向の寸法については、第1センター部分31、第2センター部分32、第3センター部分33で、互いに異なっても構わない。
第1センター部分31は、マットレス本体2の長手方向の−X側(頭側)に配置されている。第1センター部分31は、仰向けになった使用者の頭、肩、背中などを支える部分とも言える。第2センター部分32は、第1センター部分31の+X側に並んで配置されている。第2センター部分32は、仰向けになった使用者の腰や臀部などを支える部分とも言える。第3センター部分33は、第2センター部分32の+X側、つまりマットレス本体2の長手方向の+X側(脚側)に並んで配置されている。第3センター部分33は、仰向けになった使用者の脚などを支える部分とも言える。
第2センター部分32の硬さを基準とすると、第1センター部分31は、第2センター部分32よりも硬くなっている。硬さの一指標となる密度[kg/m]では、一例として、第2センター部分32の密度が15[kg/m]以上且つ25[kg/m]未満のとき、第1センター部分31の密度が25[kg/m]以上且つ35[kg/m]以下となる。
また、硬さの一指標として「JIS K 6400−2 A法」がある。この手法は、測定部分を40%の厚さまで押し込んでから30秒後の「復元しようとする力(ニュートン)」を測定する。この手法では、一例として、第2センター部分32の40%硬さが50[N]以上且つ200[N]未満のとき、第1センター部分31の40%硬さが200[N]以上且つ400[N]以下となる。
また、第2センター部分32の硬さを基準とすると、第3センター部分33は、第2センター部分32よりも硬くなっている。同じく密度で比較すると、第2センター部分32の第2センター部分32の密度が15[kg/m]以上且つ25[kg/m]未満のとき、第3センター部分33の密度が25[kg/m]以上且つ35[kg/m]以下となる。また、40%硬さで比較すると、第2センター部分32の40%硬さが50[N]以上且つ200[N]未満のとき、第3センター部分33の40%硬さが200[N]以上且つ400[N]以下となる。
本実施形態では、第3センター部分33は、第1センター部分31と同じ硬さとなっている。つまり、センター部分3においては、長手方向の中央部に対し、その両側の両端部が相対的に硬くなっている。
なお、上述した硬さ及び各数値はあくまで一例であり、例えば、第1センター部分31と第3センター部分33の硬さが異なっていても構わない。また、第1センター部分31及び第3センター部分33よりも第2センター部分32が硬くなっていても構わない。
サイド部分4は、平面視で長方形状に形成されている。サイド部分4は、長手方向(X軸方向)の寸法がマットレス本体2と等しく、幅方向(Y軸方向)の寸法がマットレス本体2よりも小さく且つセンター部分3よりも小さくなっている。このサイド部分4は、長手方向(X軸方向)における硬さ分布から、長手方向において、第1サイド部分41と、第2サイド部分42と、第3サイド部分43に分けることができる。
第1サイド部分41、第2サイド部分42、第3サイド部分43は、長手方向に一列に並んで配置されている。第1サイド部分41、第2サイド部分42、第3サイド部分43の幅方向における寸法は、それぞれ等しい。また、第1サイド部分41、第2サイド部分42、第3サイド部分43の長手方向における寸法は、第1センター部分31、第2センター部分32、第3センター部分33の長手方向における寸法とそれぞれ等しい。
第2サイド部分42の硬さを基準とすると、第1サイド部分41は、第2サイド部分42よりも硬くなっている。具体的に密度で比較すると、第2サイド部分42の密度が35[kg/m]以上且つ55[kg/m]未満のとき、第1サイド部分41の密度が55[kg/m]以上且つ70[kg/m]以下となる。また、40%硬さで比較すると、第2サイド部分42の40%硬さが400[N]以上且つ700[N]未満のとき、第1サイド部分41の40%硬さが700[N]以上且つ900[N]以下となる。
また、第2サイド部分42の硬さを基準とすると、第3サイド部分43は、第2サイド部分42よりも硬くなっている。同じく密度で比較すると、第2サイド部分42の密度が35[kg/m]以上且つ55[kg/m]未満のとき、第3サイド部分43の密度が55[kg/m]以上且つ70[kg/m]以下となる。また、40%硬さで比較すると、第2サイド部分42の40%硬さが400[N]以上且つ700[N]未満のとき、第3サイド部分43の40%硬さが700[N]以上且つ900[N]以下となる。
本実施形態では、第3サイド部分43は、第1サイド部分41と同じ硬さとなっている。つまり、サイド部分4においては、センター部分3と同様に、長手方向の中央部に対し、その両側の両端部が相対的に硬くなっている。
なお、上述した硬さ及び各数値はあくまで一例であり、例えば、第1サイド部分41と第3サイド部分43の硬さが異なっていても構わない。また、第1サイド部分41及び第3センター部分33よりも第2センター部分32が硬くなっていても構わない。
図2は、(a)図1に示す矢視I−I断面図、(b)図2(a)に示すA部分の拡大図である。
マットレス本体2は、繊維成形材10により形成されている。繊維成形材10は、繊維11(図2(b)参照)を積層したものを、図2(a)に示すように、一定の厚みの矩形板状に成形したものである。
繊維11としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ポリプロピレンなどの合成繊維が好ましく、中でもポリエステル繊維がもっとも好ましい。もちろん、製品の要求に合わせて、天然繊維である羊毛、木綿なども単独または合成繊維と混合して使用することもできる。繊維11の断面は、中空、中実、T型、Y型、扁平などいずれのものでも使用できる。繊維11の長さは加工できるものであれば使用でき、特に限定されないが、後述する製造装置(開繊機など)の関係から20[mm]以上200[mm]未満のものであることが好ましく、より好ましくは30[mm]から100[mm]の範囲内のものであるとよい。
繊維11同士を接着させる接着剤12としては、粒状、膜状、液状または繊維状などの形態のものを使用することができるが、加工の簡便性、使用中の接着剤12の脱落、接着強力などの点から繊維状接着剤がもっとも好ましく、さらには、繊維状接着剤が接着部分と非接着部分でできた複合タイプのものが好ましい。接着を実行する手段は、熱溶解、乾燥などの方法があるが、熱による溶解によるものが好ましく、主体とする非溶解繊維に比べ50〜200℃低い温度で溶解するものを使用するのが好ましい。かかる繊維状接着剤の種類は、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊維からなる熱溶融接着機能を有するものが好ましく使用される。
繊維成形材10では、硬くしたい部分(第1センター部分31や第3センター部分33など)は繊維11の積層量を増やす、柔らかくしたい部分(第2センター部分32など)は繊維11の積層量を減らすことで、部分ごとに硬さをコントロールすることができる。すなわち、繊維11の密度を異ならせることで、部分の硬度を異ならせることができる。以下、第1センター部分31や第3センター部分33などの硬くした部分を、第1部分21と称し、第2センター部分32などの柔らかくした部分を、第2部分22と称して説明する場合がある。また、第1部分21及び第2部分22が並ぶ方向(図2(a)においてX軸方向)を、第1方向と称して説明する場合がある。
図2(a)に示すように、繊維成形材10は、厚み方向(Z軸方向)と交差する方向(X軸方向、第1方向)において、繊維11の密度が連続的に変化している。本実施形態では、繊維11の密度が異なる第1部分21と第2部分22との間に、繊維11の密度が連続的且つ徐々に変化する第3部分23が形成されている。
ここで、繊維11の密度が「連続的」に変化しているとは、図2(a)に示すように、繊維成形材10において、密度(硬さ)が非連続で変化する境界面ないし接着面が明確に存在しない、あるいは、繊維11の切れ目が一直線に連なっていないことを言う。すなわち、繊維成形材10においては、図2(b)に示すように、繊維11がランダムに配向されながら接着されて繊維11間が結合されている。当該構成は、後述するライン生産によって成形されたことを示唆している。なお、図2(a)に示す点線は、第3部分23を視認し易くするための補助線である。
第3部分23においては、繊維11の密度が第1方向(X軸方向)に連続的且つ徐々に変化している。例えば、第1センター部分31の密度が25[kg/m]以上且つ35[kg/m]以下で、第2センター部分32の密度が15[kg/m]以上且つ25[kg/m]未満のとき、第1センター部分31(第1部分21)と第2センター部分32(第2部分22)の間の第3部分23においては、X軸方向の−X側に向かうに従って、密度が最大35[kg/m]から最小15[kg/m]まで連続的且つ徐々に変化する。
また、密度が連続的且つ「徐々に」変化するとは、第1部分21の密度から第2部分22の密度まで緩やかに密度が変化することを言い、急激な密度の変化あるいは離散的な密度の変化が無いことをいう。本実施形態の第3部分23における密度の変化は、比例関数的な変化となっている。なお、第3部分23における密度の変化は、2次関数的な変化や、第1部分21の密度と第2部分22の密度に極値を持つ3次関数的な変化であっても構わない。また、第3部分23における密度の変化は、上記のような関数で表せない変化であっても構わない。
第3部分23においては、第1方向(X軸方向)において、繊維11の密度が連続的且つ徐々に変化するものの、第1方向と直交する第2方向(Y軸方向、Z軸方向)においては、繊維11の密度が一定であっても構わない。つまり、第3部分23においては、マットレス本体2の長手方向において繊維11の密度が変化するが、幅方向及び厚み方向においては、繊維11の密度が変化しなくてもよい。言い換えると、第1方向の所定位置で切断したときの第3部分23の断面(Y−Z断面)における密度分布が、その断面の密度の中央値に対し殆ど変化しなくてもよい。なお、密度が「変化しない」とは、変化がゼロであることが理想であるが、現実では困難であるので、当該部分において密度の変化がほとんど無いことをいう。具体的には、当該部分における密度(密度の中央値であるとよい)から±5%の範囲内、好ましくは±3%の範囲内、より好ましくは±1%の範囲内であれば、密度が「変化しない(一定)」と言ってもよい。なお、現実では、繊維成形材10の下面には、繊維11の積層量相当分の重量がかかるため、繊維成形材10の上面よりも僅かに密度が高くなっている。つまり、繊維成形材10の上面と下面とでは、下面の方が繊維成形材10全体の重量がかかるので、上面よりも密度が高くなる場合がある。また、繊維成形材10全体の密度が低くて重量が軽い場合は、Z軸方向の密度がほとんど変化しない場合もある。
このような第3部分23は、第1センター部分31と第2センター部分32との間だけでなく、第2センター部分32と第3センター部分33との間にも存在する。さらに、このような第3部分23は、センター部分3だけでなく、サイド部分4の上述した第1サイド部分41と第2サイド部分42との間、第2サイド部分42と第3サイド部分43との間にも存在する。つまり、サイド部分4において、第1サイド部分41と第3サイド部分43が、上述した第1部分21であって、第2サイド部分42が、上述した第2部分22と言い換えることができる。
ちなみに、第1部分21及び第2部分22は、上述した密度が「変化しない」部分と言っても構わないし、第1部分21及び第2部分22においても密度が変化しているが、第3部分より密度の変化が小さい部分と言っても構わない。
上記構成の繊維成形材10(マットレス本体2)は、図3及び図4に示すような繊維積層材10Aを一定の厚みに成形することで形成することができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る繊維積層材10Aの斜視図である。図4は、図3に示す矢視II−II断面図である。
図3に示す繊維積層材10Aは、図1に示す繊維成形材10(マットレス本体2)が一定の厚みに成形される前の状態であって、密度が略一定で、図1に示すような硬さの異なる部分を有しておらず、代わりに複数の凹凸を有している。
繊維積層材10Aは、センター部分3において、第1センター平面部31Aと、第2センター平面部32Aと、第3センター平面部33Aと、を備えている。第1センター平面部31A、第2センター平面部32A、第3センター平面部33Aは、長手方向に並んで配置されている。第2センター平面部32AのZ軸方向における高さを基準とすると、第1センター平面部31A及び第3センター平面部33Aは同じ高さで、第2センター平面部32Aよりも上側(+Z側)に位置している。
また、繊維積層材10Aは、サイド部分4において、第1サイド平面部41Aと、第2サイド平面部42Aと、第3サイド平面部43Aと、を備えている。第1サイド平面部41A、第2サイド平面部42A、第3サイド平面部43Aは、長手方向に並んで配置されている。第2サイド平面部42AのZ軸方向における高さを基準とすると、第1サイド平面部41A及び第3サイド平面部43Aは同じ高さで、第2サイド平面部42Aよりも上側(+Z側)に位置している。また、センター部分3において最も高い第1センター平面部31A及び第3センター平面部33AのZ軸方向における高さを基準とすると、第1サイド平面部41A、第2サイド平面部42A、第3サイド平面部43Aは、いずれも第1センター平面部31A及び第3センター平面部33Aよりも上側(+Z側)に位置している。
センター部分3において、第1センター平面部31A及び第3センター平面部33Aは、第2センター平面部32Aに対して上側に突出した凸部を形成している。一方、第2センター平面部32Aは、第1センター平面部31A及び第3センター平面部33Aに対して下側(−Z側)に窪んだ凹部を形成している。これら、第1センター平面部31A、第2センター平面部32A、第3センター平面部33Aを、一定の厚みに成形することで、上述した第1センター部分31、第2センター部分32、第3センター部分33を形成することができる。また、センター部分3において、第1センター平面部31A及び第3センター平面部33Aが上述した第1部分21となり、第2センター平面部32Aが上述した第2部分22となる。
同様に、サイド部分4において、第1サイド平面部41A及び第3サイド平面部43Aは、第2サイド平面部42Aに対して上側に突出した凸部を形成している。一方、第2サイド平面部42Aは、第1サイド平面部41A及び第3サイド平面部43Aに対して下側(−Z側)に窪んだ凹部を形成している。これら、第1サイド平面部41A、第2サイド平面部42A、第3サイド平面部43Aを、一定の厚みに成形することで、上述した第1サイド部分41、第2サイド部分42、第3サイド部分43を形成することができる。つまり、サイド部分4において、第1サイド平面部41A及び第3サイド平面部43Aが上述した第1部分21となり、第2サイド平面部42Aが上述した第2部分22となる。
また、図4に示すように、第1センター平面部31Aと第2センター平面部32Aとの間には、傾斜部23Aが形成されている。傾斜部23Aにおいては、Z軸方向の高さが、第1方向(X軸方向)に向かうに従って連続的且つ徐々に変化している。本実施形態の傾斜部23Aにおける高さの変化は、上述した第3部分23の密度の変化と同様に、比例関数的な変化となっている。傾斜部23Aの第2センター平面部32Aに対する傾斜角度(絶対値)は、0°以上且つ90°未満であり、15°以上且つ75°以下が好ましく、30°以上且つ60°以下がより好ましい。
このような傾斜部23Aは、第1センター平面部31Aと第2センター平面部32Aとの間だけでなく、第2センター平面部32Aと第3センター平面部33Aとの間にも存在する。さらに、このような傾斜部23Aは、センター部分3だけでなく、サイド部分4の上述した第1サイド平面部41Aと第2サイド平面部42Aとの間、第2サイド平面部42Aと第3サイド平面部43Aとの間にも存在する。このような傾斜部23Aを、一定の厚みに成形することで、上述した第3部分23を形成することができる。
次に、上記構成の繊維積層材10Aを経て繊維成形材10(マットレス本体2)を製造する製造装置100について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る繊維成形材10を製造する製造装置100の模式図である。
図5に示すように、本実施形態の製造装置100は、繊維成形材10をライン生産している。以下説明する製造装置100において、製品が流れるライン方向Fは、X軸方向(第1方向)である。なお、Y軸方向は、ライン方向Fと直交する水平方向であり、Z軸方向はライン方向Fと直交する上下方向である。また、ライン方向F(X軸方向)において、一方側(+X側)を下流側、他方側(−X側)を上流側と称する場合がある。
製造装置100は、上流側から下流側に向かって、原料供給部110、繊維積層部120、及び繊維成形部130を備えている。
原料供給部110は、原料となる繊維11(接着剤12含む)を繊維積層部120に供給するものであり、繊維積層部120のメインシリンダー121に対し上流側に配置された上流側コンベア111を備えている。上流側コンベア111は、メインコンベア111A及びサブコンベア111Bを含む。なお、メインコンベア111A及びサブコンベア111Bの上流側には、繊維11の原綿を開繊する図示しない開繊機が配置されている。
図6は、図5に示す製造装置100を矢視C方向から視た斜視図である。
図6に示すように、メインコンベア111Aは、下流側に配置された繊維積層部120のメインシリンダー121に対し、一定の幅で繊維11を供給する。サブコンベア111Bは、メインコンベア111Aよりも幅が狭く、メインコンベア111Aの上側(+)、且つ、メインコンベア111Aの幅方向の両側に一対で設けられている。
メインコンベア111A上の繊維11には、幅方向の両側に一対で設けられたサブコンベア111Bから追加で繊維11が供給される。サブコンベア111Bから供給された繊維11は、下流側の繊維積層部120において、繊維積層材10Aのサイド部分4を形成する。
図5に示す繊維積層部120は、原料供給部110から供給された繊維11を、所謂エアレイド法で積層するものであり、メインシリンダー121と、エアブロア122と、下流側コンベア123と、を備えている。
メインシリンダー121は、Y軸方向に延びる円柱体であって、その周面にワーカーと称される図示しない開繊用突起を複数備えている。また、メインシリンダー121の周囲には、ワーカーから繊維11を引き剥がすストリッパーと称される図示しない突起付き円柱体が複数配設されている。メインシリンダー121は、ワーカーとストリッパーとの間で繊維11を交互に移行させることで、繊維11の開繊を行う。
エアブロア122は、メインシリンダー121で開繊された繊維11に対し、下流側コンベア123に向かって風を吹き付けることで、繊維11同士の間隔が広がった状態で繊維11を積層させる。これにより、良好な嵩高性を兼ね備えた繊維積層材10Aを形成することができる。下流側コンベア123は、この繊維積層材10Aを繊維成形部130に搬送する。
ここで、製造装置100は、エアブロア122によってメインシリンダー121から下流側コンベア123に吐出(供給)される繊維11の原綿吐出量Q[g/m・min]を制御する制御装置140を備えている。本実施形態の制御装置140は、上流側コンベア111(メインコンベア111A及びサブコンベア111Bを含む)の搬送速度を制御し、下流側コンベア123との搬送速度差を利用して、原綿吐出量Qを制御している。
例えば、下流側コンベア123の搬送速度V2[m/min]を一定とした場合、上流側コンベア111の搬送速度V1[m/min]をV2よりも上げ、繊維11の原綿吐出量Qを増やすことで、繊維積層材10Aに凸部(上述した第1センター平面部31A、第1サイド平面部41Aなど)を形成できる。なお、メインシリンダー121の回転数r(rpm)は、一定のままでも良いが、上流側コンベア111の搬送速度に応じて変化させてもよい。
図7及び図8は、本発明の一実施形態に係る原綿吐出量Qの変化の速さと、(a)傾斜部23Aの傾斜角度との関係、(b)第3部分23の形成範囲との関係を説明する説明図である。
原綿吐出量Qの変化の速さは、上流側コンベア111の搬送速度V1を変化させる加速度とも言いかえることができる。図7は、上流側コンベア111の加速度が大きい場合の例であり、図8は、上流側コンベア111の加速度が小さい場合の例である。
図7(a)に示す傾斜部23Aの第2センター平面部32Aに対する傾斜角度θ1は、図8(a)に示す傾斜部23Aの第2センター平面部32Aに対する傾斜角度θ2よりも大きい。この場合、図7(b)に示す第3部分23の形成範囲W1は、図8(b)に示す第3部分23の形成範囲W2よりも小さくなる。つまり、上流側コンベア111の搬送速度V1を、同一の第1速度から第2速度まで変える場合であっても、上流側コンベア111の加速度(=傾斜部23Aの傾斜角度)を変えることで、硬さが変化する第3部分23の形成範囲のX軸方向における寸法を変えることができる。
例えば、図7に示すように、傾斜部23Aの傾斜角度θ1を大きくし、第3部分23の形成範囲W1を小さくすれば、繊維成形材10の第1部分21と第2部分22との間で硬さが変化する部分(第3部分23)が明確になる。また、図8に示すように、傾斜部23Aの傾斜角度θ2を小さくし、第3部分23の形成範囲W1を大きくすれば、繊維成形材10の第1部分21と第2部分22との間で硬さを緩やかに変化させることができる。なお、上流側コンベア111の速度制御において、下流側コンベア123を停止させれば、傾斜部23Aの傾斜角度を90°に近づけ、第3部分23の形成範囲のX軸方向における寸法を限りなくゼロに近づけることも可能である。つまり、第3部分23の形成範囲が小さく、見た目上、第1部分21から第2部分22に急激に密度が変化する場合であっても、繊維11の連なりは途切れることはないので、繊維11の密度は連続的に変化していると言える。
図9は、本発明の一実施形態に係る上流側コンベア111の速度制御で形成した繊維積層材10Aの斜視図である。
図9に示す繊維積層材10Aは、上述した図3に示す繊維積層材10Aを長手方向において2つ繋げたような形状となっている。このように、制御装置140は、上流側コンベア111の加速、定速、減速、定速のルーチンを繰り返し、繊維積層材10Aに複数の凹凸を形成する。
図5に戻り、繊維成形部130は、凹凸が形成された繊維積層材10Aを一定の厚みに成形するものであり、一対のパンプレート131と、一対のパンプレート131を囲う熱処理室132と、を備えている。一対のパンプレート131は、上下一対で配置され、繊維積層材10Aを上下方向で圧縮しながら熱処理を行う。これにより、均一の厚みで硬さ(密度)の違う部位を有する繊維成形材10を形成することができる。
図10は、本発明の一実施形態に係る製造装置100の繊維成形部130よりも下流側に配置された硬さ測定部150を示す模式図である。図11は、本発明の一実施形態に係る硬さ測定部150を通過後、繊維成形材10に施されたマーキング50を示す斜視図である。
図10に示すように、繊維成形部130より下流側には、繊維成形材10の硬さの異なる部分(第1部分21、第2部分22)を特定する硬さ測定部150が設けられている。
硬さ測定部150は、ローラー151と、ローラー151を繊維成形材10の上面に押し付けるバネ152と、ローラー151の押し付けに追従して変位(回動)するリンク部材153と、リンク部材153の変位量(なお、図10においてローラー151が第2部分22において沈んだ状態を二点鎖線で示す)を測定する変位センサ154と、を備えている。変位センサ154は、演算装置155と接続されており、演算装置155は、変位センサ154で測定したリンク部材153の変位量と、繊維成形材10の搬送速度から、硬さの異なる部分(第1部分21、第2部分22)の現在位置、範囲などを算出する。
ローラー151よりも下流側には、スリッター156やインクジェット157が設けられている。スリッター156やインクジェット157は、演算装置155と接続されており、演算装置155の演算結果から、マットレス本体2として切断する位置や硬さの違う部分にマーキング50を施す。図11に示す例では、マーキング50が、繊維成形材10の硬さが切り替わる部分(すなわち、上述した第3部分23)に形成されている。
その後、繊維成形材10をX軸方向において切断することで、図1に示すような、均一の厚みで硬さの密度の違う部位を有するマットレス本体2を製造することができる。
このように製造された繊維成形材10(マットレス本体2)は、図2(a)に示すように、繊維11の密度が異なる第1部分21及び第2部分22が、第1方向(X軸方向)に並んで配置され、第1部分21と第2部分22との間の第3部分23において、繊維11がランダムに配向されながら接着されて第1方向に連なっている。このように、本実施形態によれば、厚み方向と交差する第1方向において、繊維11の密度が連続的に変化している繊維成形材10(マットレス本体2)をライン生産で大量生産できる。また、従来必要であった、繊維成形材10の硬さの異なる部分の貼り合わせ作業が不要になるため、作業費が大幅に下がり、コストダウンに寄与できる。
このように、本実施形態によれば、硬さの異なる部分を備える繊維成形材10及びマットレス1の生産性が向上する。
また、本実施形態では、図2(a)に示すように、繊維11の密度が異なる第1部分21と第2部分22との間に、繊維11の密度が連続的且つ徐々に変化する第3部分23を備えている。この構成によれば、硬さの異なる部分を備える繊維成形材10において、緩やかに硬さが変わる部位(第3部分23)が作られるため、使用者の感触に違和感を与えることなく、適度な硬さ変化を提供することができる。
なお、本実施形態のように、第3部分23において、第1方向と直交する第2方向(Y軸方向、Z軸方向)に関し、繊維11の密度は、一定であってもよい。この構成によれば、Y軸方向に関しては、センター部分3において使用者が寝返りなどをした場合に、使用者に硬さ変化を与えないため、使用者に違和感を与えないようにすることができる。また、Z軸方向に関しては、使用者の姿勢に応じて沈み込み量が異なっても、使用者に硬さ変化を与えないため、使用者に違和感を与えないようにすることができる。
また、本実施形態では、マットレス本体2の厚み方向と直交する長手方向において、第1部分21(第1センター部分31及び第3センター部分33)が、第2部分22(第2センター部分32)の両側に配置されている。つまり、マットレス本体2の長手方向において、繊維11の密度が高密度から低密度、該低密度から高密度に連続的に変化している。この構成によれば、マットレス本体2の頭側及び脚側に対し、中間の腰側の硬さが異なり、且つ、硬さ変化も緩やか変化するため、使用者に理想の寝姿勢を提供でき、マットレス1の支持面が増え体圧分散性も向上する。さらに、使用者に理想の寝姿勢と適度な硬さを提供することで動きやすさを提供することも可能となる。なお、使用者の腰をしっかりと支える場合、マットレス本体2の長手方向において、繊維11の密度が低密度から高密度、該高密度から低密度に連続的に変化していても構わない。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図12に示す製造装置100のように、制御装置140が、下流側コンベア123の搬送速度を制御し、上流側コンベア111との搬送速度差を利用して、原綿吐出量Q(積層量)を制御してもよい。例えば、上流側コンベア111の搬送速度V1[m/min]を一定とした場合、下流側コンベア123の搬送速度V2[m/min]をV1よりも上げ、繊維11の原綿吐出量Q(積層量)を減らすことで、繊維積層材10Aに凹部(上述した第2センター平面部32A、第2サイド平面部42Aなど)を形成できる。この場合、繊維積層部120以降の製造装置100のライン速度も連動して可変する必要がある。このため、図12に示すように、下流側コンベア123より下流側の搬送ラインを撓ませ、下流側コンベア123との速度差を吸収するアキュムレータ124などを追加してもよい。なお、制御装置140が、上流側コンベア111と下流側コンベア123の両方の搬送速度を制御しても構わない。
また、例えば、図13に示す繊維積層材10Aのように、サイド部分4に凹凸のないフラットなサイド平面部40Aを形成してもよい。このサイド平面部40Aは、例えば、図5及び図6に示すサブコンベア111Bを、メインコンベア111Aと独立して速度制御(例えば、メインコンベア111Aが減速する際に、サブコンベア111Bは減速させない、若しくは加速させる等)することで、図13に示す繊維積層材10Aのようにサイド部分4に凹みを作らないように繊維11の積層量を増減させることができる。これにより、図14に示すように、サイド部分4の全体に硬さ(密度)が一定の第4サイド部分40を形成することも可能である。
また、例えば、上述したサブコンベア111Bをエアブロア122の上流側ないし下流側に配置せずに、図15に示すように、上述したサイド部分4が無い繊維成形材10を形成してもよい。
また、図16に示す繊維成形材10のように、繊維成形材10を製造するライン方向Fが、マットレス本体2の幅方向(短手方向、Y軸方向)であってもよい。この構成によれば、センター部分3の全体に硬さ(密度)が一定の第4センター部分30を形成すると共に、サイド部分4の全体に硬さ(密度)が一定の第4サイド部分40を形成し、センター部分3に対してサイド部分4を硬くすることも可能になる。すなわち、サイド部分4の硬さを均一にするために、上述の図13にて説明したようにエアレイド前に、繊維11を追加する必要がなくなる。なお、この場合、センター部分3(第4センター部分30)が、上述した第1部分21と言え、サイド部分4(第4サイド部分40)が、上述した第2部分22と言える。すなわち、この場合、センター部分3とサイド部分4がY軸方向(第1方向)に並んで配置され、センター部分3とサイド部分4との間に、繊維11がランダムに配向されながら接着されて第1方向(Y軸方向)に連なっている部分(上述した第3部分23)が形成されることとなる。つまり、マットレス本体2の幅方向において、繊維11の密度が高密度から低密度、該低密度から高密度に連続的且つ徐々に変化させることが可能になる。また、上記構成によれば、繊維成形材10を幅方向(短手方向)で大量生産することができる。
また、図17に示す繊維成形材10のように、センター部分3の硬さは、3つの部分だけなく、少なくとも2つの部分に分かれていればよく、4つ以上の部分に分かれていても構わない。例えば、図17に示す繊維成形材10(マットレス本体2)は、幅方向(短手方向、Y軸方向)で成形したものであって、図6に示すサブコンベア111Bをさらに複数台並べ、センター部分3において5つの部分に硬さを分けたものである。具体的に、図17に示す繊維成形材10は、センター部分3のX軸方向に関し、中央に位置する第1センター部分31aが最も硬く、第1センター部分31aの両側に配置された一対の第2センター部分32aが次に硬く、一対の第2センター部分32aの両側に配置された一対の第3センター部分33aが最も柔らかくなっている。なお、上記構成においても、図17に示すマーキング50に沿って繊維成形材10を切断することで、繊維成形材10を幅方向(短手方向)で大量生産することができる。
また、本発明の一実施形態に係る繊維成形材10は、マットレス1に限らず、布団、枕などの寝具や、椅子、自動車、電車などのシート、その他のクッション体にも適用できる。例えば、図18に示すように、繊維成形材10を立方体に切り出し、クッション体としてもよい。また、例えば、繊維成形材10の切り出し方によっては、図19に示すように、立方体のある面の対角線を結んだ方向が、上述した第1方向(厚み方向と交差する方向、第1部分21と第2部分22が連なる方向、つまりライン方向F)ともなり得る。
1 マットレス
2 マットレス本体
3 センター部分
4 サイド部分
10 繊維成形材
10A 繊維積層材
11 繊維
12 接着剤
21 第1部分
22 第2部分
23 第3部分
F ライン方向(厚み方向と交差する方向)

Claims (6)

  1. 厚み方向と交差する方向において、繊維の密度が連続的に変化している、ことを特徴とする繊維成形材。
  2. 前記繊維の密度が異なる第1部分と第2部分との間に、前記繊維の密度が連続的且つ徐々に変化する第3部分を備えている、ことを特徴とする請求項1に記載の繊維成形材。
  3. 請求項1または2に記載の繊維成形材により形成されたマットレス本体を備える、ことを特徴とするマットレス。
  4. 前記マットレス本体の厚み方向と直交する長手方向及び幅方向のいずれか一方において、前記繊維の密度が連続的に変化している、ことを特徴とする請求項3に記載のマットレス。
  5. 前記マットレス本体の長手方向において、前記繊維の密度が高密度から低密度、該低密度から高密度に連続的に変化し、あるいは、前記繊維の密度が低密度から高密度、該高密度から低密度に連続的に変化している、ことを特徴とする請求項4に記載のマットレス。
  6. 前記マットレス本体の幅方向において、前記繊維の密度が高密度から低密度、該低密度から高密度に連続的に変化している、ことを特徴とする請求項4に記載のマットレス。
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