JP2020192022A - 車椅子フットレスト - Google Patents

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【課題】車椅子のフットレストの回転上げ下げの操作を、フットレストに直接手を触れずに、簡易に行うことのでき、かつ機械的にも費用的にも非常に簡易な機構であり、車椅子に容易に取り付けることが可能なフットレスト上下回転操作機構を提供する。【解決手段】車椅子のフットレスト2の回転軸に有する第1のギヤ3に連接するベルト又はチェーン又はワイヤーに連接する第2のギヤ4と、ベルト又はチェーン又はワイヤーに接続固定された操作ピン5とを具備する車椅子フットレスト操作機構であって、第1のギヤと前記ベルト又はチェーン又はワイヤーと第2のギヤと前記操作ピンとが車椅子の膝下両側に位置する前方パイプフレーム内に構成されており、前方パイプフレームから突出した操作ピン頭部を移動させることによりフットレストを上下回転駆動することができる車椅子フットレスト。【選択図】図1

Description

本発明は、病人や身体の不自由な人の利用する車椅子に係り、特に、車椅子利用時に使用する足を乗せるフットレストの上げ下げの簡易操作に関する。
一般的に、車椅子の前方側フレーム(前方パイプフレーム)の下部には、車椅子を利用する人の足を乗せるフットレスト(「フットサポート」又は「足乗せ(台)」とも言う。)が取り付けられている。フットレストは、利用者の足の安息状態を維持するためだけではなく、車椅子の走行時には足を地面から離して載せることができるため、他の障害物に足を接触させることを防止し、足の安全を確保することができる。
また、車椅子利用者は、車椅子から立ち上がり離れる際は、フットレストが昇降の妨げにならにようにフレーム部分の回転軸を介してフットレスト先端側を上方にはね上げ、フレーム側に平行に畳み込みことによって、利用者はまっすぐ足を地におろし、立ち上がることができる。つまり、立ち上がる際は、邪魔になるフットレストを左右フレーム側にはね上げて、安全な足置きスペースを作ってから立ち上がることになる。
上記のような車椅子のフットレストの利用方法及び操作は一般的であり、病院や施設等においても車椅子の一般仕様として広く利用されている。しかし、上記のようなフットレストの地面への水平押し下げ操作や、上方への回転はね上げ操作は、ほとんどの場合、介助者が押していた車椅子に背後からブレーキを掛けて固定してから前方に回り込み、しゃがんで手で直接触れて行うのが一般的である。
しかし、車椅子の走行する床や地面、そしてフットレストに乗せる足の靴などの裏は、衛生的でないことが多い。当然のことではあるが、足を乗せるフットレストの表面なども非衛生的であることは言うまでもない。フットレストの表面を逐次殺菌消毒して衛生的に保ち続けることは容易ではない。
同様に、フットレストを、手を使って逐次上げ下げして利用する被介助者や介助者の手の衛生を保つことも容易ではない。被介助者及び介助者も車椅子と共にトイレなどに入ることもある。また、食事の前にトイレまで車椅子を利用することもあり、車椅子のフットレストを上げ下げする介助に続いて行われる配膳作業は衛生上好ましくないことは当然のことである。利用者の昇降に伴いその都度前方に回り込みしゃがんで行うフットレストに関する操作は介助者に著しい負担を強いるものである。
本発明に係る発明者は、上記のような現状を鑑み、車椅子のフットレストの回転上げ下げの操作を、フットレストに直接手を触れずに、車椅子を利用する被介助者及び介助者が共に、簡易に行うことのできるフットレスト上下回転操作機構を提案し提供することを目的とする。
また、本発明の提案及び提供するフットレスト上下回転操作機構は、機械的にも費用的にも非常に簡易な機構であり、広く利用されている一般手な車椅子に容易に取り付けることが可能である構造であるものを提案及び提供することを目的とする。
本発明の提案するフットレスト上下回転操作機構は、動力を要したり精密機械構造で製造コストのかかる高価な全自動車椅子仕様であったりしてはならない。初めて利用する人が、取扱説明を聞かなくても利用できる簡単でわかりやすく、安全で、低コスト仕様でなければならない。
周知の通りこのような課題の解決策に対しては、従来からたくさんの技術的検討がなされ、下記に挙げるような選考文献によって各種提案がなされてきた。
たとえば、特許文献1では、低摩擦の回動部を有するフットレストと、第1の状態では一方方向にのみ回転可能であり第2の状態では逆方向に回転可能なリー ルと、前記フットレスに一端部が取り付けられており前記リールに他端部が取り付けられているワイヤー・ロープとを備え、車いす本体を構成するパイプ状のフレーム内に前記ワイヤー・ロープの基端部が通されている車いすに関する技術思想が開示されている。
しかし、この例では、例えばリールを解除した際、フットレストが自動的に下方向に回転駆動し、人が足を乗せることができる状態になったとしても、逆にフットレストを上方向に回転駆動させて人が立ち上がる時は、リールをいちいち回転させてフットレストを上方向に戻さなければならない。これは非常に煩雑で使い勝手の良いフトレスト昇降装置とは成りえない。
特に、問題なのはリールのみを見た場合、現在のフットレストが足を乗せることのできる態様である下方向に降りた状態であるのか、又はフットレストが上方向に回転して不要状態になっているのかがわからない。望ましいフットレスト昇降装置は、被介助者及び介助者の両方から見て、フットレストが下方に降りた状態か上方に回転し、上がりしまい込まれた状態であるかを、フットレスト駆動スイッチ部を見て一目で確認できる装置であることも重要である。
また特許文献2では、足腰の不自由な老人や身体障害者などが使用する車椅子において、キャスターより前方に設けた前フレームには椅子に腰掛けて足を載せるフットサポートを備え、該フットサポートは 前フレームに設けたガイドに沿って上下方向にスライド可能とし、該フットサポートをスライドさせる為の操作部を手元部に設けたことを特徴とする昇降可能なフットサポートを有する車椅子に関する技術思想が開示されている。
この例においては、車椅子の前方フレームに車椅子前輪部の昇降装置を設け、その装置を介してフレーム高さを調整することによってフットサポート(フットレスト)を地面に設置させて水平にし、足を乗せることができるという技術である。また同様にフレームとフットサポートとの位置を調整することによって足の長い人と短い人の両方が使用できる車椅子を提案している。
つまり、特許文献2は、フットサポートの軸回転による開閉、つまりフットサポートの下方駆動と上方駆動を自動又は手動で行うための解決手段ではないため、大掛かりな装置仕様で且つ大きな費用を伴うものであり、本発明の提示する課題を解決する有効な簡易手段とは成りえていない。
特開2017−93710号公報 特開2018−29797号公報
以上のように、これまでの技術もしくは技術的思想では、車椅子のフットレストの上げ下げに、簡易でわかりやすく、衛生的で且つ操作がしやすい安価な装置の開発には至っていないと言える。
本発明はこうした従来技術上の問題点を解決することを企図したものであり、本発明は、車椅子のフットレストの回転上げ下げの操作を、フットレストに直接手を触れずに、車椅子を利用する被介助者及び介助者が共に、簡易に操作を行うことのできるフットレスト上下回転操作機構を提案し提供することを目的とする。
また、本発明の提案及び提供するフットレスト上下回転操作機構は、機械的にも費用的にも非常に簡易な機構であり、広く利用されている一般的な車椅子に容易に取り付けることが可能である構造であるものを提案及び提供することを目的とする。
本発明の提案するフットレスト上下回転操作機構は、精密機械構造であって電力等の動力を要し製造コストのかかる高価な車椅子仕様であってはならず、誰もが低コストで簡単に導入できるものでなければならない。
かかる課題を解決するため、本発明に係る車椅子フットレストは、車椅子のフットレスト(足置き)の回転軸に有する第1のギヤと、前記第1のギヤに連接するベルト又はチェーン又はワイヤーと、前記ベルト又はチェーン又はワイヤーの連接する第2のギヤと、前記ベルト又はチェーン又はワイヤーに接続固定された操作ピンとを具備する車椅子フットレスト操作機構であって、前記第1のギヤと前記ベルト又はチェーン又はワイヤーと前記第2のギヤと前記操作ピンとが前記車椅子の膝下両側に位置する前方パイプフレーム内に構成されており、前記前方パイプフレームから突出した前記操作ピン頭部を移動させることにより前記フットレストを上下回転駆動することができることに特徴を有する。
本発明に係る車椅子フットレストは、以下に詳細を説明する図面1及び図面3を参照すれば明らかである。
また、本発明に係る車椅子フットレストは、前記操作ピンが上方に位置する場合は前記フットレストが上方を向きしまい込まれた状態を維持し、前記操作ピンが下方に位置する場合は前記フットレストが床平行の足を乗せることができる状態を維持することも特徴である。
このことは、心身ともに弱り衰弱している被介助者にとっては非常に重要なことであり、操作ピンの位置を見ることによって一目瞭然にフットレストの今の状態が把握理解できる。そして、フットレストを下ろす時は下に、フットレストを上げる時は上に、操作ピンを移動させれば良いことがわかる。また、フットレストを足で操作したとしても操作ピンは連動して移動する。
加えて、本発明に係る車椅子フットレストは、前記車椅子フットレスト操作機構に加えてバネ構造を付加具備することにより、車椅子フットレストの状態を、上方向きにしまい込まれた状態又は床平行の足を乗せることができる状態の何れかを維持する態様をとることもできる。
従来技術によって、例えばバネ機構を本発明の車椅子フットレスト操作機構に加えることによって、そのバネの反発力を利用し、フットレストの一定の位置を常態とすることができる。その常態位置を変更する場合は操作ピンを移動させて操作ピンをフック等の掛かり止めに固定する。解除すれば、操作ピン及びフットレストはバネ力で前記一定の常態位置に自然に戻る。
以降の詳細な説明において記載するが、前記一定の常態位置は、フットレストの位置であり、その位置を本発明においては限定しているわけではない。フットレストは上に上がった状態を一定常態としてもよいし、下に下がった状態を一定常態としてもよいのである。
また、本発明に係る車椅子フットレストは、前記第2のギヤの軸から前記前方パイプフレームの表面に突き出た外部ギヤ回転ネジを具備する態様をとることもできる。図5参照。
この外部ギヤ回転ネジを具備することにより、操作ピンに不具合が発生した場合でも、ネジドライバーやコインによって外部ギヤ回転ネジを回転させてフットレストの位置を移動させることができる。介護装置においては、このような二重三重の安全施策が施されているか否かは非常に重要な必須ファクターであることは言うまでもない。本発明は、このような介護や介助にやさしい装置を提供することを大きな目的のひとつとしている。
そして、本発明に係る車椅子フットレストは、前記車椅子フットレスト及び前記車椅子フットレスト操作機構及び前記前方パイプフレームを一体構造として具備し、車椅子に装着設置することができる車椅子フットレストユニットとしても提供できる態様もとることができる。
従来、病院又は施設等で広く使われている既存の車椅子に対して、前方のパイプフレームのみを本発明に係る車椅子フットレストユニットとして交換設置することができる。取付け構造については従来の技術を利用すればよい。本発明は、取付け構造を限定するものではない。
上記のように、本発明に係る車椅子フットレストは、様々な従来技術の付加が可能であるが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で全て本発明の技術思想の一部である。同様に、均等論的技術においても本技術思想の一部である。
本発明によれば、被介助者の車椅子昇降に際して、背後から車椅子を押していた介助者は、背後から左右のブレーキを掛けた後に続けて背後からフットレストの回転上げ下げの操作をフットレストに直接手を触れることなく衛生的に行うことのできるフットレスト上下回転操作機構を提案及び提供することができる。
また、本発明の提案及び提供するフットレスト上下回転操作機構は、機械的にも費用的にも非常に簡易な機構であり、広く利用されている一般手な車椅子に容易に取り付けることが可能である構造であるため、広く提案及び提供することができる。
本発明の提案するフットレスト上下回転操作機構は、動力を要し精密機械構造であって製造コストのかかる高価な車椅子仕様でないことから、安全性と作業性を格段に向上させた車椅子のフットレストを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの全体イメージを断面で示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの全体イメージを断面で示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの車椅子全体イメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの操作部を断面で示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの操作部を断面で示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの全体イメージを断面で示した概念図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例1を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの全体イメージを断面で示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストのフットレスト2の基部は、例えばギヤ(歯車)3を介してベルト(チェーン)6につながっている。もちろんベルト(チェーン)6はワイヤー等であってもよい。図1のベルト(チェーン)6は、車椅子の前方パイプフレーム10(図3参照)の内部に構成されている。ベルト(チェーン)6の上側端部はギヤ4を介してつながっている。
また、ベルト(チェーン)6の上方部には操作ピン5が連結されている。操作ピン5は、車椅子の前方パイプフレーム10の外側に突出しており、手で上下移動の操作をすることができる構造となっている。図1において、車椅子の前方パイプフレーム10は図示を省略している。
以下同様に、 図では説明に必要な個所のみを抽出して示し、本来存在しているが、上述の説明と同じ構造であって本形態の説明に特に必要となるものでない要素については図示及び説明を省略する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストのフットレスト2の基部は、例えばギヤ(歯車)3を軸として回転駆動が可能な構造を有する。フットレスト2は足を乗せることができるような床との平衡状態から、軸を中心に上方に略90度回転回動して車椅子の前方パイプフレームと平行になるようにしまい込むことができる。
図1に示すように、ベルト(チェーン)6は、内部で固定ピン7を介してクロスした構造で連結しているため、人の操作により捜査ピン5を上方に移動させることにより、ベルト(チェーン)は移動し、ギヤ3を回転させ、フットレスト2が軸を中心に上方に略90度回転回動して車椅子の前方パイプフレームと平行になるようにしまい込まれる構造となっている。
図1に示すように、同様に捜査ピン5を下方に移動させることにより、フットレスト2が軸を中心に下方に回転回動して足を乗せることができるように床と平衡状態に戻ることができる構造となっている。
図1に示す本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例1は、フットレスト2に足を乗せることができるような床との平衡状態から、軸を中心に上方に回転回動して車椅子の前方パイプフレームと平行になるような状態にするための駆動構造を一例と示したものであり、フットレストに同様の動きを与えることができる従来技術による駆動構造は本発明の技術思想に含むものである。
また図1に示すように、操作ピン5は、車椅子を利用する被介助者及び介助者から目視・視認しやすい構造であり、かつ操作しやすい位置である被介助者の膝部近傍に設置されていることを特徴としている。
そして、操作ピン5が上方にある時は、フットレスト2も同じく上方にしまい込まれた状態を構成し、操作ピン5が下方にある時は、フットレスト2も同じく下方の床と平行に足を乗せることのできる状態を構成する。これは単純なことではあるが、車椅子を利用する被介助者及び介助者が最もわかりやすく且つ使いやすい機構であり、人にやさしい介護の重要性を主張できるものである。
次に本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例2を説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの全体イメージを断面で示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例2の場合は、フットレスト2の回転基部にギヤ3とギヤ8を介することにより、ベルト(チェーン)6は前方パイプフレーム10の内部でクロスしない構造を有する例を示している。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例2は、上記部分を除けば、前述の本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例1と同様の構造であり、フットレスト2の駆動構造も同じである。
図3は、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの車椅子全体イメージを断面で示した概念図である。同図に示すように、車椅子1に着座した場合、膝から下の部分に沿って左右両サイドには前方パイプフレーム10があり、その下部分にはフットレスト2が装着されている。
車椅子から立ち上がって歩く際は、フットレスト2が邪魔になり危険である。また着座する際もフットレスト2は邪魔になり危険であることから、フットレスト2は基部を回転させて上方向にしまいたたみ込む構造である車椅子が多い。その場合は、足を置いたフットレスト2を手で触り上下回転させるので、衛生的ではない。
本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストは、その構造例を図1及び図2で示したが、上記前方パイプフレーム10の内部に駆動構造部を有する。これを仮にフットレスト操作機構部9と定義する。つまり、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストは、その操作機構部9を前方パイプフレーム10の内部に構成させることにより、従来の車椅子の構造を大きく変更すること無く、簡易に追加取り付けすることを可能にするのが特徴である。
場合によっては、左右の前方パイプフレーム10を交換して取り付けることで、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストは機能を発揮することができる。簡易で且つ安価で従来の車椅子に対応することができる。
本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストは、その操作ピン5のみを前方パイプフレーム10の上部外側である膝近傍部に敷設するため、被介助者及び介助者が視認しやすく且つ操作もしやすい。フットレスト2には手を触れないため極めて衛生的である。
図4は、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの操作部を断面で示した概念図である。同図に示すように、ベルト(チェーン)6及びギヤ4は、前方パイプフレーム10の内部に構成されている。ベルト(チェーン)6に連結固定された操作ピン5は、前方パイプフレーム10の開口である操作ピン移動開口部11の細長い開口形状に沿って上下方向に人の操作によって移動できる態様となっている。
図4及び図1、図2に示すように、被介助者及び介助者は被介助者の膝部近傍に位置する車椅子の前方パイプフレーム10の操作ピン5を、上方向に移動させることによって、足を乗せることができる状態にあった車椅子フットレスト2を上に上げてしまい込む状態にすることができる。同様に、操作ピン5を、下方向に移動させることによって、上方向きにたたみしまい込んだ状態にあった車椅子フットレスト2を下に下げて足を乗せることができる状態にすることができる。
このように、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの操作部は、操作ピン5の位置を見れば明らかにフットレストの状態を認識することができる。操作方向も操作ピン5の位置が上であればフットレスト2も上、操作ピン5の位置が下であればフットレスト2の状態も下、というように被介助者及び介助者にやさしい構造であることに特徴を有する。取扱説明書の理解や操作方法に躊躇をきたすことが無いように配慮されている。
図5は、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの操作部を断面で示した概念図である。同図に示すように、車椅子フットレストの操作部のベルト(チェーン)6に連動するギヤ4の軸からは、外部ギヤ回転ネジ14が前方パイプフレーム10の表面に設置されていてもよい。
このような外部ギヤ回転ネジ14があることにより、操作ピン5の破損などの事故の発生したときは、外部ギヤ回転ネジ14をドライバー又はコイン等で回転させて車椅子フットレスト2の状態を移動変更させることができるようになる。この構造も至ってシンプルであり、すべての人にやさしい配慮構造である。
本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの実施例3を説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストの全体イメージを断面で示した概念図である。同図に示すように、実施例3として、バネ構造12を介した車椅子フットレスト操作構造9を示している。バネ部12は、バネ連結直線ギヤ13を介してギヤ8に連接している。またバネ部12は、操作ピン5にも連結している構造を有している。
図6に示すように、例えばバネ部12は、操作ピン5がいちばん上方向に位置するときにバネが定常状態にあり、その時にベルト(チェーン)6を介して連動する車椅子フットレスト2は上方にはね上がりしまいたたみ込まれた状態を維持する。そして、バネ部12のバネの力に反して操作ピン5を下に押し下げると、バネ直結直線ギヤ13及びベルト(チェーン)6を介して車椅子フットレスト2は下方向に回転駆動し足を乗せることができる状態になる。
図6に示す実施例3においては、車椅子フットレスト2が足を乗せることのできる状態になっている時は、バネ部12が縮み、反発力を維持しているため操作ピン5はフック部15に掛け止めされることにより車椅子フットレスト2の状態を維持する。その後、車椅子フットレスト2を上方にしまい込む際は、操作ピン5をフック部15から解除することにより、バネ部12の反発バネ力により自然に操作ピン5は上方に戻り、同時に車椅子フットレスト2は自然に上方にはね上がりしまい込まれた状態に戻ることになる。フック部15は、操作ピン移動開口部のどの位置にいくつあってもよい。本発明はフック部15の数をひとつに限定するものではない。
この実施例3のように、従来技術を付加する構造により、本発明の一実施形態に係る車椅子フットレストは、電力等の動力を用いずに、簡単な手操作で目的を達成することが可能である。このように、電力等の動力を利用せず、見て容易にわかる構造及び方法で簡単に衛生的に車椅子フットレストを出し入れすることができる構造であることが本発明の特徴である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で従来技術を種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。同様に、均等論的技術においても本技術思想の一部である。
上述したように、本願に係る発明によれば、車椅子のフットレストの回転上げ下げの操作を、フットレストに直接手を触れずに、衛生的に、車椅子を利用する被介助者及び介助者が共に、簡易に行うことのできるフットレスト上下回転操作機構を提案及び提供することができる。
また、本発明の提案及び提供するフットレスト上下回転操作機構は、機械的にも費用的にも非常に簡易な機構であり、広く利用されている一般手な車椅子に容易に取り付けることが可能である構造であるものを提案及び提供することができる。そして、本発明の提案するフットレスト上下回転操作機構は、動力を要し精密機械構造であって製造コストのかかる高価な車椅子仕様ではない。
したがって、本発明は、医療機関や介護施設に限定されることなく、車椅子を利用するあらゆる場面において利用・適用可能である。よって、本願は、ユニバーサル施設を提供するあらゆる産業に対して大きな有益性をもたらすものである。
1 車椅子
2 フットレスト
3 ギヤ
4 ギヤ
5 操作ピン
6 ベルト(チェーン)又はワイヤー等
7 固定ピン
8 ギヤ
9 フットレスト操作機構部
10 前方パイプフレーム
11 操作ピン移動開口部
12 バネ部
13 バネ連結直線ギヤ
14 外部ギヤ回転ネジ
15 フック部

そして、本発明に係る車椅子フットレストは、車椅子のフットレスト(足置き)の回転軸に有する第1のギヤと、前記第1のギヤに連接するベルト又はチェーン又はワイヤーと、前記ベルト又はチェーン又はワイヤーの連接する第2のギヤと、前記ベルト又はチェーン又はワイヤーに接続固定された操作ピンとを具備する車椅子フットレスト操作機構と、前記車椅子フットレストと、前記車椅子フットレスト操作機構を具備する車椅子前方パイプフレームとを一体化構造とした車椅子フットレスト機構一体化ユニットであって、車椅子の前方パイプフレームとフットレストとを車椅子のパイプフレーム上部から全て取り外し、前記取り外した部分に交換用として装着設置することができることを特徴とした車椅子フットレスト機構一体化ユニットの形態をとることもできる。つまり、本発明に係る車椅子フットレストは、前記車椅子フットレスト及び前記車椅子フットレスト操作機構及び前記前方パイプフレームを一体構造として具備し、車椅子に装着設置することができる車椅子フットレストユニットとしても提供できる態様もとることができる。

Claims (5)

  1. 車椅子のフットレスト(足置き)の回転軸に有する第1のギヤと、
    前記第1のギヤに連接するベルト又はチェーン又はワイヤーと、
    前記ベルト又はチェーン又はワイヤーの連接する第2のギヤと、
    前記ベルト又はチェーン又はワイヤーに接続固定された操作ピンと
    を具備する車椅子フットレスト操作機構であって、
    前記第1のギヤと前記ベルト又はチェーン又はワイヤーと前記第2のギヤと前記操作ピンとが前記車椅子の膝下両側に位置する前方パイプフレーム内に構成されており、前記前方パイプフレームから突出した前記操作ピン頭部を移動させることにより前記フットレストを上下回転駆動することができることに特徴を有する車椅子フットレスト。
  2. 前記操作ピンが上方に位置する場合は前記フットレストが上方を向きしまい込まれた状態を維持し、前記操作ピンが下方に位置する場合は前記フットレストが床平行の足を乗せることができる状態を維持することに特徴を有する請求項1に記載の車椅子フットレスト。
  3. 前記車椅子フットレスト操作機構に加えてバネ構造を付加具備することにより、車椅子フットレストの状態を、上方向きにしまい込まれた状態又は床平行の足を乗せることができる状態の何れかを維持することに特徴を有する請求項1乃至2の何れか1項に記載の車椅子フットレスト。
  4. 前記第2のギヤの軸から前記前方パイプフレームの表面に突き出た外部ギヤ回転ネジを具備することに特徴を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の車椅子フットレスト。
  5. 前記車椅子フットレスト及び前記車椅子フットレスト操作機構及び前記前方パイプフレームを一体構造として具備し、車椅子に装着設置することができる車椅子フットレストユニット。


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