JP2020191576A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蛍光着色部分を含む原稿に対して、一般原稿用とは別の輝度と色度の簡易な一次元補正を行うことにより、蛍光着色部分の色再現を適したものとすることを目的とする。【解決手段】密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有する画像処理装置において、制御部(10)は、画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、画像処理装置等に関する。
電子複写機などの画像形成装置は、従来のアナログ式のほかにデジタル式のものが普及しており、またデジタル画像処理技術の進展によって、カラー画像を高画質に再現するフルカラーのデジタル複写機が製品化されている。
様々な原稿の一つとして、蛍光色を含む原稿が有る。蛍光ペンなどで紙に色が塗られているものであり、蛍光ペンは、有機蛍光体が広く用いられている。
デジタル複写機に用いられているカラースキャナが縮小光学系であるCCD(Charge Coupled Device)方式の場合、白色LED(light emitting diode)を照射し、反射したRGBの光をRGBそれぞれのセンサーで受け取る。蛍光ペン着色部分に白色LEDを照射すると、通常の反射光に加え蛍光(励起光)が発生し、G及びR成分の反射光が増える。すなわち、励起光をRセンサーやGセンサーで読み取る。そのため、赤や黄色の蛍光着色部分を読み取ると、RやG成分の値が非常に大きな値となり、一般の印刷物を読み取った場合には現れないような色成分の画素データが得られる。
例えば、特許文献1では、入力原稿が蛍光色を含む原稿であるか否かを判定し、判定結果に応じて予め設定された色処理パラメータを切り換えて色変換している。また、原稿読み取りデータに基づいて局所的に蛍光色か否かを判定し、判定結果に応じて予め設定された色処理パラメータを切り換えて色変換している。
特開平7−177368号公報
しかし、カラースキャナにはCCD方式以外に密着光学系であるCIS(Contact Image Sensor)順次点灯方式のものが有る。CIS順次点灯方式では、CCD方式とは、RGB各色成分の検出感度が異なる。まずブルーのLEDを照射して反射した光をセンサーでB成分の信号として読み取り、次にグリーンのLEDを照射して反射した光をセンサーでG成分の信号として読み取り、さらにレッドのLEDを照射して反射した光をセンサーでR成分の信号として読み取る。なお、ブルーのLEDを照射して反射した光はグリーンやレッド領域の励起光も含んで読み取るため、B成分が増幅される。結果、蛍光着色部分の色は、輝度が高くなり彩度が低くなる。
そのため、蛍光着色部分の色は、一般の印刷物を読み取った場合に現れないような色成分の画素データにはならず、蛍光着色部分か否かを判定することもできなかった。
また、色変換を行う色処理パラメータは、一般原稿用とは別に蛍光着色原稿用を予め設定しておき、ユーザからの指示条件(例えば、蛍光ペンモード、手動露光設定)に応じて切り替えることは可能だが、メモリを多く必要とする。
本開示の目的の1つは、蛍光着色部分を含む原稿に対して、一般原稿用とは別の輝度と色度の簡易な一次元補正を行うことにより、蛍光着色部分の色再現を適したものとすることを目的とする。
本開示の画像処理装置は、密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有する画像処理装置において、前記制御部は、前記画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、前記第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、ことを特徴とする。
本開示の画像形成装置は、密着光学系(CIS)方式で読み込まれた第1の画像データを入力する画像入力部と、前記第1の画像データに対して画像処理を実行し、第2の画像データを出力する処理部と、前記第2の画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置において、前記処理部は、前記第1の画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、前記第2のモードが設定されている場合には、前記第1の画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、ことを特徴とする。
本開示の画像処理方法は、密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有する装置における画像処理方法であって、前記画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、前記第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、ことを特徴とする。
本開示のプログラムは、密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有するコンピュータにおいて、前記画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードを実行し、前記第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う機能を実行することを特徴とする。
蛍光着色部分を含む原稿に対して、一般原稿用とは別の輝度と色度の簡易な一次元補正を行うことにより、蛍光着色部分の色再現を適したものとすることができるようになる。
第1実施形態における構成を説明するための図である。 第1実施形態における画像の補正について説明するための図である。 第1実施形態における画像の補正について説明するための図である。 第2実施形態における構成を説明するための図である。 第3実施形態における動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して本開示の画像形成装置等を実施するための一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、説明を行うための一例であり、特許請求の範囲に記載の発明の技術的範囲が、以下の記載に限定されるものではない。
[1.第1実施形態]
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、画像形成装置1が電子写真方式のデジタルカラー複写機である場合について説明するが、画像形成装置1の構成はこれに限るものではなく、原稿の画像データに対して画像処理を施す機能を有する装置であればよい。
画像形成装置1は、図1に示すように、制御部10、カラー画像入力装置20、カラー画像処理装置30、カラー画像出力装置40、操作パネル50及び記憶部60を含んで構成されている。
また、カラー画像処理装置は30、A/D(アナログ/デジタル)変換部302、シェーディング補正部304、領域分離処理部306、RGB to YCbCrの色空間の変換を行う第1色空間変換部308、YCbCr補正部310、空間フィルタ処理部312、YCbCr to RGBの色空間の変換を行う第2色空間変換部314、色補正部316、黒生成下色除去部318、出力階調補正部320、階調再現処理部322を備えている。
カラー画像入力装置20は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成し、生成した画像データをカラー画像処理装置に出力する。なお、カラー画像入力装置の構成は、密着光学系方式であるCIS(Contact Image Sensor)を備えたスキャナ部(図示せず)を有し、原稿からの反射光像をCISで読み取ってRGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ信号から成る画像データを生成する構成のものを用いる。
カラー画像処理装置30は、カラー画像入力装置20から入力される画像データを、A/D変換部302、シェーディング補正部304、領域分離処理部306、第1色空間変換部308、YCbCr補正部310、空間フィルタ処理部312、第2色空間変換部314、色補正部316、黒生成下色除去部318、出力階調補正部320、及び階調再現処理部322の順に送り、最終的にCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)のそれぞれに対応するデジタルカラー信号で表される画像データをカラー画像出力装置40へ出力する。
A/D変換部302は、RGBのそれぞれに対応するアナログ信号の画像データをデジタル信号の画像データに変換する。
シェーディング補正部304は、A/D変換部302から送られてきたRGBに対応するデジタル信号の画像データに対して、カラー画像入力装置20の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。また、シェーディング補正部304は、カラーバランスの調整を行う。
さらに、シェーディング補正部304は、RGBの濃度信号(以下、特に断らない限り、RGB信号は濃度信号(画素値を表す信号)を表すものとする。)から成る画像データを領域分離処理部306に出力する。
領域分離処理部306は、入力画像データにおける各画素を、RGB濃度信号に基づいて、下地領域、写真領域(連続階調領域)、文字領域、及び網点領域のいずれに属するのか判定する領域分離処理を行う。また、領域分離処理部306は、領域分離処理の結果に基づいて、各画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を生成し、空間フィルタ処理部312、色補正部316、黒生成下色除去部318、及び階調再現処理部322へと出力するとともに、シェーディング補正部304から入力されたRGB信号をそのまま後段の第1色空間変換部308に出力する。
第1色空間変換部308(色空間変換(RGB to YCbCr)部)は、RGB画像データをYCbCr画像データへ変換する。
YCbCr補正部310は、YCbCr画像データに対して下地濃度の除去、及びコントラストなどの画質調整処理を行う。
すなわち、原稿の下地(文字などが印刷された用紙)の色はさまざまであり、下地の色によっては白地部分(下地部分)を白(あるいは無色)として扱わないと、記録材(トナーあるいはインク)が余分に使用されてしまう場合がある。例えば、わら半紙のように黄色っぽいものや、下地に色がついている原稿をモノクロモードで画像形成する場合、下地の色を白として扱わないと、画像出力時に白地部分(下地部分)にも記録材が使われてしまう。このため、余分な記録材が使用されることを抑制するために、YCbCr補正部310は、下地濃度の除去処理(すなわち下地の濃度を白色の濃度にする処理)を行うとともに、コントラストの調整処理を行う。
ここで、ユーザが操作パネル50から特に指示されない初期状態の通常の画像処理を行う第1のモードの場合、下地濃度の除去処理を行う。また、蛍光着色部分の色または濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードをユーザが操作パネル50から指示した場合には、第1のモードとは別の補正を行う。詳細は後述する。
空間フィルタ処理部312は、YCbCr補正部310から入力されるYCbCr信号の画像データに対して、空間周波数特性を補正することにより、出力画像のぼやけ、及び粒状性劣化を防ぐために、領域分離処理部306から入力される領域識別信号に応じて、領域の種別毎に予め設定されるデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行う。なお、空間フィルタ処理部312の詳細については後述する。
第2色空間変換部314(色空間変換(YCbCr to RGB)部)は、空間フィルタ処理部312から入力されるYCbCr画像データをRGB画像データへ変換する。
色補正部316は、第2色空間変換部314から入力されるRGB信号を、領域分離処理部306から入力される領域識別信号に応じて、CMY信号に変換する。また、色補正部316では、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部318は、色補正部316による色補正後のCMY信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理と、元のCMY信号から黒生成処理で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除去処理とを行う。これによって、CMY信号はCMYKの4色の信号(以下、CMYK信号という)に変換される。
例えば、黒生成下色除去部318では、黒生成処理として、スケルトンブラックによる黒生成を行う。このスケルトンブラックによる黒生成処理では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるC,M,Yのそれぞれに対応する濃度をそれぞれC,M,Yとし、出力されるC,M,Y,Kのそれぞれに対応する濃度をそれぞれC',M',Y',K'とし、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、
K’=f{min(C,M,Y)}
C’=C−αK’
M’=M−αK’
Y’=Y−αY’
によってCMYの3色の濃度信号をCMYKの4色の濃度信号に変換する。
出力階調補正部320は、黒生成下色除去部318から入力されるCMYK信号の画像データに対して、カラー画像出力装置40の出力特性に基づく出力階調補正処理を行う。
階調再現処理部322は、出力階調補正部320から入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域分離処理部306から入力される領域識別信号に応じて、領域の種別毎に予め定められた処理を施す。
例えば、領域分離処理部306によって文字領域に分離された領域に関しては、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部312は鮮鋭強調処理により高周波数の強調量を大きくし、階調再現処理部322は高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化又は多値化処理を行う。
また、領域分離処理部306によって網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部312は入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理を施し、階調再現処理部322はそれぞれの画素の階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)を施す。
また、領域分離処理部306によって写真領域(連続階調領域)に分離された領域に関しては、階調再現処理部322は階調再現性を重視したスクリーンでの二値化又は多値化処理を行う。
階調再現処理部322から出力される画像データ、すなわち前述した各処理が施された画像データは、記憶部60に一旦記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置40に出力される。
カラー画像出力装置40は、画像データに応じた画像を記録媒体(例えば紙などのシート体)に出力する。いわゆる、カラー画像出力装置40は、画像形成部として機能する。カラー画像出力装置40は、2色以上(本実施形態ではC,M,Y,Kの4色)の記録材を用いて記録媒体に画像を形成する。なお、本実施形態では、カラー画像出力装置40として、電子写真方式のプリンタ装置を用いている。ただし、カラー画像出力装置40の構成はこれに限るものではなく、例えばインクジェット方式などの他の方式のプリンタ装置を用いてもよい。
操作パネル50は、ユーザからの指示入力を受け付けて制御部10に伝達する。操作パネル50は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示部とユーザの操作入力を受け付ける操作キーとを含んで構成される。あるいは、操作パネルはタッチパネルであってもよい。
制御部10は、画像形成装置1の全体を制御する。制御部10は、記憶部60に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば演算装置であるCPU(Central Processing Unit)により構成される。
制御部10は、記憶部60に記憶されている各種情報及び各種制御を実施するためのプログラム、操作パネル50を介して入力されるユーザからの指示入力、及び画像形成装置1に備えられる各種センサの検知結果などに応じて、カラー画像入力装置20、カラー画像処理装置30、カラー画像出力装置40、及び操作パネル50の動作を制御する。
記憶部60は、画像形成装置1の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部60は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。また、適宜画像データが記憶されてもよい。
(YCbCr補正部310の詳細)
ここで、YCbCr補正部310の詳細について説明する。蛍光着色原稿に対して適した色再現したいモードや機能設定(例えば、蛍光ペンモード、手動露光設定:高、など)が選択された場合には、YCbCrの各成分について、図2及び図3のような補正を行う。
図2は、Y成分補正について示したグラフである。横軸は入力値のY(輝度)成分を示しており、縦軸は出力値のY(輝度)成分を示している。また、点線は通常原稿用の補正用データ、破線は蛍光ペンモード用の補正用データ、実線は手動露光高用の補正用データである。
図2から明らかなように、蛍光着色原稿に対しては、蛍光ペンモードが選択されると、YCbCrのY(輝度)成分に対しては、通常原稿向けよりも濃く(暗く)なる方への補正を行う。具体的には、蛍光ペンの色の種類によって程度は異なるが、通常原稿用の補正で処理して出力すると、蛍光ペンで着色された部分は原稿より淡くなってしまう。そのため、蛍光ペンモードが選択されたときは、一般的な普通紙の紙白部分に蛍光ペンで着色された部分のYCbCrのY(輝度)成分のほぼ最小値(例えば192)以上、かつ、ほぼ最大値(例えば241)未満の入力値を通常原稿用の補正値よりも小さい値に補正する。
図3は、CbCrの各成分に対する補正用データの一例である。図3から明らかなように、YCbCrの色度成分のCb成分及びCr成分に対しては、蛍光着色部分を読み取った時に低下した彩度を、原稿の見た目に近づけるように、低彩度のデータに対して彩度が上がる補正を行う。また、高彩度のデータに対しては特に補正をしない。具体的には、図3に示すように、蛍光ペンの色の種類によって程度は異なるが、通常原稿用のようにYCbCrの色度成分のCb成分及びCr成分に対して補正をしないで出力すると、蛍光ペンで着色された部分は原稿より彩度が低くなってしまう。イエローのような非常に明るい蛍光ペンの場合は、彩度が低くなるだけでなく消えかかってしまう。そのため、蛍光ペンモードが選択されたときは、普通紙の紙白部分に蛍光ペンで着色された部分のYCbCrの色度成分のCb成分及びCr成分のほぼ最小値以上、かつ、ほぼ最大値以下の入力値を彩度が高くなるように補正する。
第1色空間変換部308(RGB to YCbCr)により、無彩色をCb=0、Cr=0にされているとすれば、図3のような補正を行う。Cb及びCr成分共に図3のような補正を行う。具体的には、図3においては、好ましくは−48及び48を変曲点(0−255のデータの場合は、80、176)としている。なお、この補正は1次元のルックアップテーブルで行う。
これにより、スキャンした時点で低く読み取られていた蛍光着色部分の彩度を適したものとすることができ、かつ、スキャンした時点で彩度が低くなっていない部分は彩度を維持することができる。蛍光着色部分以外の低彩度な部分は彩度が上がってはしまうが、全体の品位をあまり損なわない画像を出力することができる。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、スキャナ機能を有するスキャナ装置について適用した場合について説明する。
図4は、スキャナ装置3の構成を説明するブロック図である。図1の画像形成装置1がスキャン出力機能を有する場合のスキャン出力機能を有する場合であってもよい。なお、第1実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、カラー画像入力装置20、カラー画像処理装置30、操作パネル50、制御部10及び記憶部60を備えている。
また、カラー画像処理装置30は、A/D(アナログ/デジタル)変換部302、シェーディング補正部304、領域分離処理部306、第1色空間変換(RGB to YCbCr)部308、YCbCr補正部310、空間フィルタ処理部312、第2色空間変換(YCbCr to RGB)部314、色補正部330、出力階調補正部332を備えている。
色補正部330は、図1の画像形成装置におけるカラー画像処理装置の色補正部316と異なり、領域分離処理部306から入力されるRGB信号を、領域分離処理部306から入力される領域識別信号に応じて、RGB信号に変換する。
出力階調補正部332は、図1の画像形成装置におけるカラー画像処理装置の出力階調補正部320と異なり、色補正部330から入力されるRGB信号の画像データに対して出力階調補正処理を行う。
このように、上述した実施形態によれば、画像入力手段により原稿を走査して読み込まれた入力画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行うことを特徴とする画像処理装置を提供することができる。
例えば、イエローやオレンジの蛍光ペンで着色した部分は、通常のコピー/スキャン処理をすると、非常に薄くなり、蛍光ペンの色の種類の区別もわかりにくくなる。この処理を行うことにより、あまり薄くならずに蛍光ペンの色の種類の区別もわかるようになる。
また、上述した実施形態によれば、蛍光着色部分の色や濃度の再現に適していることを示すモードを備え、そのモードを選択されてコピーあるいはスキャンの指示がされた場合に、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行うことを特徴とする画像処理装置を提供することができる。
これにより、蛍光ペンなどで着色した原稿をコピー/スキャンするときに、使用者がわかりやすく蛍光着色部分を適した色や濃度で出力することができる。
上述した実施形態によれば、露光設定を備え、その露光を高く設定されてコピーあるいはスキャンの指示がされた場合に、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行うことを特徴とする画像処理装置を提供することができる。
これにより、露光を高くして原稿をコピー/スキャンした時に、蛍光ペンなどで着色した部分が適した色や濃度で出力されないことを防ぐことができる。
上述した実施形態によれば、低彩度の画像データの彩度を高くする補正は、YCbCr画像データのCb成分、Cr成分で行うことを特徴とする画像処理装置を提供することができる。
これにより、低彩度の画像データの彩度を高くする補正は、色補正でも可能であるが、通常原稿とは別の三次元のルックアップテーブルが必要になり、テーブルの設計も複雑で、かつ、大量のメモリを必要とする。Cb成分、Cr成分の1次元のルックアップテーブルで行うことにより、テーブルの設計も色補正より容易で、かつ、メモリも少なくて済む。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、モードの切替えを手動で行うことができる実施形態である。例えば、第1実施形態の画像形成装置1や第2実施形態のスキャナ装置3において、露光設定や露光モードを、操作パネル50を利用して設定することができる。
図5は、操作パネル50においてパラメータを設定することができる表示画面の一例を示した図である。図5(a)は、手動露光設定として、「露光低」から「露光高」を段階的に切り替えることができる表示画面の一例である。例えば、操作パネル5において5段階から選択可能で、初期設定は中間の段階とし、「露光低」の方を選択設定すれば、中間の段階の場合より全体的に淡く出力され、「露光高」の方を選択設定すれば全体的に濃く出力される。
また、図5(b)は、露光モード設定を、手動で設定する場合の表示画面の一例である。露光モードには、文字モード、文字/印刷写真モード、印画紙写真モード、などが有る。それらに加えて、蛍光ペンモードが用意され、操作パネル50において選択可能とする。これにより、例えば、コピーの動作モードを切り替えるだけでなく、図2及び図3で示した補正用データを切り替えることが可能となる。
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、上述した画像処理装置を、コンピュータによって実現する場合の実施形態である。
図1及び図4のカラー画像処理装置30の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、カラー画像処理装置30は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
これにより、YCbCr補正部310の処理を実行するプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。また、記録媒体に記録させたプログラムを画像形成装置、画像読取装置、あるいはコンピュータシステムに備えられるプログラム読取装置に読み取られせることにより、上記の原稿特徴判別処理を実行させることができる。
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ、フィルムスキャナ、デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムコードがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ、液晶ディスプレイなどの画像表示装置及びコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタにより構成されていてもよい。また、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどを備えていてもよい。
[5.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
1 画像形成装置
3 スキャナ装置
10 制御部
20 カラー画像入力装置
30 カラー画像処理装置
302 A/D(アナログ/デジタル)変換部
304 シェーディング補正部
306 領域分離処理部
308 第1色空間変換部
310 YCbCr補正部
312 空間フィルタ処理部
314 第2色空間変換部
316 色補正部
318 黒生成下色除去部
320 出力階調補正部
322 階調再現処理部
330 色補正部
332 出力階調補正部
40 カラー画像出力装置
50 操作パネル
60 記憶部

Claims (7)

  1. 密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有する画像処理装置において、
    前記制御部は、
    前記画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、
    前記第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2のモードが選択された場合に、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、
    露光を高く設定されることにより、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、
    低彩度の画像データの彩度を高くする補正は、YCbCr画像データのCb成分、Cr成分で行うことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 密着光学系(CIS)方式で読み込まれた第1の画像データを入力する画像入力部と、前記第1の画像データに対して画像処理を実行し、第2の画像データを出力する処理部と、前記第2の画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置において、
    前記処理部は、
    前記第1の画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、
    前記第2のモードが設定されている場合には、前記第1の画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有する装置における画像処理方法であって、
    前記画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードとを備え、
    前記第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 密着光学系(CIS)方式で読み込まれた画像データを入力する画像入力部と、制御部とを有するコンピュータにおいて、
    前記画像データに対して、通常の画像処理を行う第1のモードと、蛍光着色部分の色又は濃度の再現に適した画像処理を行う第2のモードを実行し、
    前記第2のモードが設定されている場合には、前記画像データに対して、低彩度の画像データの彩度を高くする補正を行う機能を実行することを特徴とするプログラム。
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