JP2020191522A - 画像読取装置、画像読取方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】背景板の付着ゴミとコンタクトガラス上の付着ゴミとを正しく判定すること。【解決手段】画像読取装置は、背景板を有する厚板の開閉を促すメッセージを表示する表示手段と、厚板を開けた開状態および厚板を閉めた閉状態で、背景板を読み取った二次元の読取データを取得する読取手段と、開状態および閉状態それぞれの、二次元の読取データからゴミの付着箇所を判別し、二次元のゴミ検知結果を生成する検知手段(ゴミ検知部201)と、開状態および閉状態それぞれの、二次元のゴミ検知結果を比較し、コンタクトガラスへの付着ゴミによるゴミ検知結果を抽出する判定手段(ゴミ判定部202)と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、画像読取装置、画像読取方法およびプログラムに関する。
原稿読取時に原稿直下に位置するコンタクトガラス上にゴミが付着していると、出力画像にゴミが重畳し正しい出力が得られない。このためコンタクトガラス上に付着したゴミを検知し、ゴミ検知結果をユーザー等に通知する技術が従来から存在する。
このとき、原稿読取時に原稿直上に位置する背景板に付着したゴミを読み取ってゴミと検知することを避けるため、ADF(Auto Document Feeder)ユニットの開状態から閉状態に移動する間に複数回ゴミを検知し、ADF開閉に伴ってゴミの検知位置が移動しないゴミをコンタクトガラス上のゴミと判定する技術が既に知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、今までのゴミ検知手段では、背景板へ付着したゴミの形状または付着位置によっては複数回のゴミ検知結果に差が発生せず、背景板の付着ゴミをコンタクトガラス上のゴミと誤判定する場合があるという問題があった。
本発明は、背景板の付着ゴミとコンタクトガラス上の付着ゴミとを正しく判定することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、背景板を有する厚板の開閉を促すメッセージを表示する表示手段と、前記厚板を開けた開状態および前記厚板を閉めた閉状態で、前記背景板を読み取った二次元の読取データを取得する読取手段と、前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元の読取データからゴミの付着箇所を判別し、二次元のゴミ検知結果を生成する検知手段と、前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元のゴミ検知結果を比較し、コンタクトガラスへの付着ゴミによるゴミ検知結果を抽出する判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、背景板の付着ゴミとコンタクトガラス上の付着ゴミとを正しく判定することができる。
自動原稿搬送装置を備えた画像形成装置の概要について説明する図である。 自動原稿搬送装置について説明する図である。 画像形成装置の全体ブロックについて説明する図である。 コンタクトガラスおよび背景白板に付着したゴミについて説明する図である。 コンタクトガラスおよび背景白板に付着したゴミの二次元形状について説明する図である。 実施形態1のゴミ検知処理に関連する機能ブロックについて説明する図である。 実施形態1のゴミ検知部におけるゴミ検知結果について説明する図である。 従来の発明と同等の動作における、ゴミ判定方法について説明する図である。 実施形態1のゴミ検知部におけるゴミ判定方法について説明する図である。 実施形態1におけるゴミ検知・判定動作のフローについて説明する図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略または簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の一実施形態は、コンタクトガラス面の付着ゴミと背景板の付着ゴミの判定に際して、背景板を有する厚板の開状態および閉状態それぞれのゴミ検知において読取ラインセンサのスキャンラインを副走査方向に移動しながら読み取ることでゴミの二次元画像を取得し、かつ開状態および閉状態の二次元のゴミ検知情報を比較してその一致度を評価することによりゴミ画素が移動しているかどうかを判別する。
以下、図面を用いて詳細に解説する。
図1は、自動原稿搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。なお、本実施の形態は、画像形成装置を複写機1に適用している。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、複写機1は、自動原稿搬送装置(以下「ADF」という)2と、給紙部3と、読取手段の一例としての画像読取部4と、画像形成部5とから構成されている。
ADF2は、原稿トレイ11と、各種ローラ等からなる搬送部13とを備えている。ADF2は、搬送部13により原稿トレイ11に載置された原稿をスリットガラス7上に搬送し、スリットガラス7を介して画像読取部4により読取が終了した原稿を、スリットガラス7上を通過させた後、排紙トレイ12に排紙するようになっている。また、ADF2は、画像読取部4に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。
給紙部3は、用紙サイズの異なる記録紙を収納する給紙カセット21、22と、給紙カセット21、22に収納された記録紙を画像形成部5の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段23とを有している。
画像読取部4は、光源およびミラー部材を搭載した第1キャリッジ25と、ミラー部材を搭載した第2キャリッジ26と、結像レンズ27と、撮像部28とを備えている。画像読取部4は、第1キャリッジ25に搭載された光源によりスリットガラス7上を通過中の原稿に光を照射し、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26に搭載された各ミラー部材により原稿からの反射光を折り返させ、その反射光を結像レンズ27により結像して撮像部28で読み取らせるようになっている。
またADF2を用いずに原稿を読み取る場合(フラットベッド読取時)は、原稿を図示しないコンタクトガラス8(図2に記載)上に裏返しでセットし、ADF2を閉じた状態で読み取る。その際原稿をコンタクトガラス8と図示しない背景白板92(図2に記載)で挟み込むことで原稿を固定する。また第1キャリッジ25および第2キャリッジ26を原稿に沿って移動させることにより、原稿全体を読み取る。第1キャリッジ25および第2キャリッジ26の移動には、図示しないモーターを用いる。
なお画像読取部4による原稿読取において、読取の主走査方向をx軸、読取の副走査方向をy軸と定義する。またx軸およびy軸と直行する軸をz軸と定義する。図1においては、y軸は左右方向、z軸は上下方向、z軸は図面に対して垂直方向となる。
画像形成部5は、露光装置31と、感光体ドラム32と、現像装置33、転写ベルト34と、定着装置35とを備えている。画像形成部5は、撮像部28に読み取られた読取画像に基づいて、露光装置31により感光体ドラム32を露光して感光体ドラム32に潜像を形成し、現像装置33により感光体ドラム32に異なる色のトナーを供給して現像するようになっている。そして、画像形成部5は、転写ベルト34により感光体ドラム32に現像された像を給紙部3から供給された記録紙に転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着するようになっている。
図2は、自動原稿搬送装置について説明する図である。
図2に示すように、原稿トレイ11は、可動原稿テーブル41と、一対のサイドガイド板42とを有している。可動原稿テーブル41は、原稿トレイ11の給紙方向の略前半部を構成しており、基端部を支点として上下方向に回動するようになっている。このように、原稿トレイ11は、可動原稿テーブル41を回動することにより、原稿トレイ11に載置された原稿の給送方向前端部を適切な高さに合わせることができるようになっている。
可動原稿テーブル41の先端部の上方には、テーブル上昇センサ87が設けられている。テーブル上昇センサ87は、原稿載置面に載置された原稿の給送方向前端部が適切な高さである給紙適正位置に保持されているかを検知するようになっている。なお、本発明の実施の形態に係る給紙適正位置とは、原稿束の最上位の原稿と後述するピックアップローラ61とが接触する位置をいう。
可動原稿テーブル41の先端部の下方には、ホームポジションセンサ88が設けられている。ホームポジションセンサ88は、可動原稿テーブル41がホームポジションにあることを検知するようになっている。
原稿トレイ11の給紙方向の略後半部には、原稿の向きが縦と横のいずれになっているかを検知する原稿長さ検知センサ89、90が、給送方向に離隔して設けられている。なお、原稿長さ検知センサ89、90としては、光学的手段により未接触で検知する反射型センサ、または接触式のアクチュエータタイプのセンサを用いてもよい。
一対のサイドガイド板42は、原稿トレイ11に載置された原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めするように立設されている。また、一対のサイドガイド板42の片側は、給紙方向に対する左右方向にスライド自在であり、異なるサイズの原稿が載置可能に構成されている。一対のサイドガイド板42の対向面には、後述する可動部材としての一対の回動リブ45が設けられている。
一対のサイドガイド板42の固定側には、原稿の載置により回動するセットフィラー46が設けられている。また、セットフィラー46の先端部の移動軌跡上の最下部には、原稿トレイ11に原稿が載置されたことを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。つまり、原稿セットセンサ82は、原稿トレイ11に原稿が載置されると、セットフィラー46が回動して、セットフィラー46の先端部が原稿セットセンサ82から外れて、原稿の載置を検知するようになっている。
ADF2の搬送部13は、分離給送部51と、プルアウト部52と、ターン部53と、第1読取搬送部54と、第2読取搬送部55と、排紙部56とにより構成されている。
分離給送部51は、給紙口近傍に配置されたピックアップローラ61と、搬送経路を挟んで対向するように配置された給紙ベルト62およびリバースローラ63とを有している。ピックアップローラ61は、給紙ベルト62に取り付けられた支持アーム部材64により支持されており、図示しないカム機構を介して原稿束に接触する接触位置と原稿束から離れた離隔位置との間を上下動するようになっている。
給紙ベルト62は、給送方向に回転し、リバースローラ63は、給送方向と逆方向に回転するようになっている。また、リバースローラ63は、原稿が重送された場合に、給紙ベルト62に対して逆方向に回転するが、リバースローラ63が給紙ベルト62に接している場合、または原稿を1枚のみ搬送している場合には、図示しないトルクリミッタの働きにより、給紙ベルト62に連れ回りするようになっている。
そして、分離給送部51は、ピックアップローラ61が原稿トレイ11に載置された原稿束の最上位の原稿に転接することにより給紙口内に原稿を送り出し、原稿が重送された場合に給紙ベルト62とリバースローラ63とにより分離して送り出すようになっている。
プルアウト部52は、搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなるプルアウトローラ65を有している。プルアウト部52は、プルアウトローラ65とピックアップローラ61の駆動タイミングにより、送り出された原稿を一次突当整合し、整合後の原稿を引き出し搬送するようになっている。また、プルアウトローラ65には、紙厚を測定するための紙厚測定センサ91が設けられている。
ターン部53は、搬送経路の上から下に向けてカーブしたカーブ部を挟むように配置された一対のローラからなる中間ローラ66および読取入口ローラ67を有している。ターン部53は、中間ローラ66により引き出し搬送された原稿を、カーブ部を搬送することによりターンさせて、読取入口ローラ67により原稿の表面を下方に向けてスリットガラス7近傍まで搬送するようになっている。
第1読取搬送部54は、スリットガラス7に搬送経路を挟んで対向する位置に配置された背景白板68と、読取終了後の搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなる第1読取出口ローラ69とを有している。第1読取搬送部54は、スリットガラス7の近傍まで搬送された原稿の表面をスリットガラス7に接触させながら搬送し、読取終了後の原稿を第1読取出口ローラ69によりさらに搬送するようになっている。
第2読取搬送部55は、原稿の裏面を読み取る第二読取り手段101(読取手段の他の例)に搬送経路を挟んで対向する位置に配置された第2読取ローラ70と、原稿の裏面の読取終了後の搬送経路を挟むように配置された一対の第2読取出口ローラ71とを有している。第2読取搬送部55は、表面が読み取られた原稿を第2読取ローラ70により第二読取り手段101の読取面の前を通過させ、第2読取出口ローラ71により排紙口に向けて搬送するようになっている。
なお、両面読取を行わない場合には、原稿は第二読取り手段101を素通りするようになっている。
排紙部56は、排紙口の近傍に一対の排紙ローラ72が設けられ、第2読取出口ローラ71により搬送された原稿を排紙トレイ12に排紙するようになっている。
また、ADF2には、搬送経路に沿って、突き当てセンサ84、読取入口センサ86、レジストセンサ81、排紙センサ83が設けられており、原稿の搬送距離や搬送速度等の搬送制御に用いられるようなっている。
さらに、プルアウトローラ65と中間ローラ66との間には、原稿幅センサ85が設けられている。原稿幅センサ85は、原稿の幅方向に複数並べた受光素子から構成されており、搬送経路を挟んで対向位置に設けられた照射光からの受光結果に基づき原稿幅を検知する。
次に、画像読取部4が読み取った画像データの処理の流れの例について、全体ブロックを参照して説明する。図3は、画像形成装置の全体ブロックについて説明する図である。
画像読取部4で読み取った画像データは画像データ受取り部102に入る。
画像データ受取り部102は、読み取った画像データに対してシェーディング補正を施し、光源の光量分布による画像データの領域によるレベル差および、読取手段(画像読取部4、第二読取り手段101)で用いた光電変換デバイスで読み取る際に発生する各画素間のレベル差を補正する。
メモリ制御103は、画像データ受取り部102から送られてきた画像データをメモリ104にフレーム単位にデータを蓄積し、蓄積した画像データをCPU109の指示によりフレーム毎に取り出し、次段の画像処理編集部105に送出する。
画像処理編集部105は、各種、画像データに対して画像処理を施す。なお、本発明で実施するゴミ検知処理およびゴミ判定処理(ゴミ補正処理)は画像処理編集部105にて実施する。詳細は図6を参照して説明する。
画像処理編集部105は、処理した画像データを画像メモリコントロール114に送る。
画像メモリコントロール114は、読取り処理と書き込み処理間の処理速度の調整やページ単位の各種処理を行なう。そのためここでは図示していないが、画像形成装置は、大量の画像データを記憶するための画像メモリとストレージを持ち、各種処理に対応する。
画像メモリコントロール114は、画像データの処理を行なった後、画像データをコピー出力するための処理を行なう。
画像メモリコントロール114は、画像データを再度、画像処理編集部105に送り、画像処理編集部105は、受け取った画像データを書き込み画像処理106に送り、書き込み画像処理106は、コピー出力するための画像処理を実施する。
書き込み画像処理106は、画像処理を施した画像データをVDC107に送る。
VDC107は、画像データを転写するための画像データに形体を整える処理をした上で、露光装置31にあるVDB108に送る。
VDB108は、レーザダイオードを発光して、画像データを感光体ドラムに露光処理を行う。
一方、第二読取り手段101で読み取った画像データも同様の流れとなる。
画像データ受取り部102は、シェーディング補正等の処理を行ないメモリ制御103に画像データを送る。
画像読取部4で読み取った画像データと、第二読取り手段101で読み取った画像データとは、メモリ104まではそれぞれ平行に処理し、メモリ104にて画像データを蓄積した後はフレーム単位にメモリ104から画像データを取り出して処理を行なう構成となる。
CPU109は画像処理制御をコントロールし、そのためのプログラムはROM110に持つ。またCPU109動作のためのワークメモリとしてのRAMはRAM111が受け持つ。
ADF2をコントロールするADF制御115はCPU109と情報通信を行い、原稿搬送タイミングを調整する。
外部I/F116は、図示しない外部デバイス、例えばPCやネットワークサーバ、USBメモリなどとのI/F(インターフェース)である。複写機1は、外部デバイスに対して画像データを送信するスキャナ機能、および外部デバイスから画像データを受信するプリンタ機能を持つ。外部デバイスから受信した画像データは、プリンタ出力として複写機1から出力可能である。プリンタ出力時の処理は、コピー出力時と同様である。
図1から図3では、ADF2を有する画像形成装置を、画像読取装置の一例として説明したが、画像読取装置は、ADFを有する装置に限られるものではない。画像読取装置は、ADFを、厚板などに変えた構成であってもよい。
厚板は、画像読取装置(画像形成装置)において、開閉機構により開閉可能に設けられ、閉状態でコンタクトガラスに対向する背景板を有する。背景板は、原稿を載置したときに原稿直上に位置する。厚板は、原稿をコンタクトガラスに載置して閉じたときに、原稿の直上に背景板を配置し、コンタクトガラスと背景板とにより原稿を挟むように構成される。ADF2は、上述した厚板の機能を実現することから、厚板の一例ともいえる。
以降の説明では厚板を用いて説明するが、ADF2を用いる画像読取装置でも本発明の一実施形態を適用できる。
図4は、コンタクトガラス8および背景板121に付着したゴミについて説明する図である。
厚板120は、開閉機構14により開閉可能に構成される。厚板120は、背景板121を有する。
フラットベッド読取では一般的に、原稿をコンタクトガラス8と背景板121で挟み込んだ状態で原稿を読み取る。ところで、コンタクトガラス8にゴミが付着していた場合、ゴミ情報が出力画像に重畳する。これは画像読取部4から見て、コンタクトガラス8上のゴミは原稿面より手前に位置するからである。一方で、背景板121にゴミが付着していた場合、ゴミ情報は出力画像に重畳しない。これは背景板121上のゴミは原稿面より奥に位置するからである。
また厚板120の開閉によるコンタクトガラス8および背景板121に付着したゴミの挙動を図4(a)および(b)にて説明する。なお、図4にて左右方向がx軸(読取の主走査方向)、図面に対して垂直方向がy軸(読取の副走査方向)、上下方向がz軸である。
図4(a)は厚板120を開けた開状態を示す。背景板121にはゴミ301が、コンタクトガラス8にはゴミ302が付着している。また図4(b)は厚板120を閉めた閉状態を示す。厚板120は開閉機構14を軸として開閉するので、ゴミ301は厚板120の開閉に伴いx軸方向の位置が変化する。図4(a)における仮想ゴミ301bは、厚板120が閉時のゴミ301の位置を占める。一方で、ゴミ302は厚板120の開閉によらず位置が変動しない。本発明の一実施形態ではこのことを利用して、コンタクトガラス8に付着したゴミと背景板121に付着したゴミを区別する。
図5は、コンタクトガラス8および背景板121に付着したゴミの二次元形状について説明する図である。
図5(a)は厚板開状態において、画像読取部4から見たコンタクトガラス8および背景板121に付着したゴミの二次元形状を示す。図5にて左右方向がx軸(読取の主走査方向)、上下方向がy軸(読取の副走査方向)である。ゴミ311およびゴミ312は背景板121上のゴミ、ゴミ316はコンタクトガラス8上のゴミである。また図5(b)は厚板閉状態において、画像読取部4から見たコンタクトガラス8および背景板121に付着したゴミの二次元形状を示す。
図5の二次元画像データは、開閉機構14が、図の左側のy軸方向に沿って設けられたときの配置としている。従って、読取の主走査方向(x軸方向)は、開閉機構14と交わる方向(垂直方向)となる。
図5(a)と図5(b)とを比較すると、ゴミ311およびゴミ312がx軸方向およびy軸方向に移動していることがわかる。これらのゴミがx軸方向に移動する理由は、図4にて説明したとおりである。またy軸方向に移動する理由は、厚板120が閉状態にて背景板121をコンタクトガラス8に押さえつける際に、一般的には背景板121の位置がずれることを考慮している。またゴミ316は図5(a)と図5(b)で同じ位置にある。
以下に、ゴミ検知処理の詳細を説明する。
実施形態1.
図6は、実施形態1のゴミ検知処理に関連する機能ブロックについて説明する図である。
画像処理編集部105は、検知手段としてのゴミ検知部201、および、判定手段としてのゴミ判定部202を搭載する。
ゴミ検知部201は、メモリ制御103から入力した画像データの各画素に対して、ゴミ画素かどうかの検知処理を行う。なお検知に使用する画像データは次の2つである。
1つは厚板開状態にて取得する、背景板121の読取データ(「読取画像データ」とも称する)である。この画像データに対するゴミ検知動作を厚板開ゴミ検知と呼ぶ。もう1つは厚板閉状態にて取得する、背景板121の読取データである。この画像データに対するゴミ検知動作を厚板閉ゴミ検知と呼ぶ。
ゴミ検知部201は、厚板開ゴミ検知および厚板閉ゴミ検知それぞれにおいて、読取データからゴミの付着箇所を判別し、ゴミ検知結果として、厚板開ゴミ検知の結果と厚板閉ゴミ検知の結果とを生成する。厚板開ゴミ検知の結果と厚板閉ゴミ検知の結果は、それぞれゴミ判定部202およびメモリ制御103経由でメモリ104に保存される。
上述した画像データ、例えば、読取データおよびゴミ検知結果(厚板開検知の結果、厚板閉検知の結果など)は、二次元の画像データとする。二次元の画像データは、読取の主走査方向(x軸方向)および副走査方向(y軸方向)それぞれで、二以上の画素を有するデータとするとよい。
各画素に対するゴミ検知方法としては、画像データのレベルを確認し、所定の基準値(例えば第1基準値)より暗い画素をゴミと検知する、あるいは対象画素と周囲の画素とのレベル差を確認し、レベル差が所定の基準値(例えば第2基準値)より大きい画素をゴミと検知する、などがある。
また厚板開ゴミ検知と厚板閉ゴミ検知では入力画像のレベルが異なり、一般的には厚板開ゴミ検知の方が入力画像のレベルが暗くなる。このため厚板開ゴミ検知と厚板閉ゴミ検知では、各画素に対する判定基準を切り替えてもよい。例えば、前述した所定の基準値(第1基準値、第2基準値など)をそれぞれ複数設定し、ゴミ検知部201は、厚板開ゴミ検知と厚板閉ゴミ検知とにおいて、異なる基準を用いてもよい。
このようにすると、厚板開状態における、読取レベルの低下および読取位置により読取レベルの差異を補正することができる。
さらには厚板開ゴミ検知においては、各画素の主走査位置により入力画像のレベルが異なる。これは図4に示すようにコンタクトガラスからの距離が場所により異なることが影響している。このため、厚板開ゴミ検知において、主走査位置または副走査位置に応じて判定基準を切り替えてもよい。例えば、開閉機構14からの距離(主走査方向の位置)に基づいて、判定基準を切り替えてもよい。
ゴミ判定部202は、メモリ104に保存された厚板開ゴミ検知の結果と厚板閉ゴミ検知の結果から、検知すべきゴミかどうかを判定する。
具体的には、厚板開ゴミ検知の結果と厚板閉ゴミ検知の結果とを比較し、各画素におけるゴミ検知結果の一致度に応じて、背景板121に付着したゴミ、コンタクトガラス8に付着したゴミ、それ以外のいずれかと判定する。
さらにゴミ判定部202は、背景板121に付着したゴミと判定された画素が、所定の基準値(例えば第3基準値)以上であるかどうかに応じて、判定結果をCPU109に転送する。所定の基準値を用いると、ゴミ判定の精度を向上させることができる。このようにして、ゴミ判定部202は、コンタクトガラス8への付着ゴミによって検知されたゴミ検知結果を抽出する。
ここで、所定の基準値(第1基準値、第2基準値、第3基準値など)は、予め決められ、ゴミ検知部201またはゴミ判定部202が参照できることを前提とする。一例として、所定の基準値を記憶手段(画像処理編集部105が備えるメモリなど)に保持するとよい。
なお、図6では厚板開ゴミ検知の結果と厚板閉ゴミ検知の結果をメモリ104に保存する例を記載した。これは実施形態1ではフラットベッド読取の読取面の全領域にてゴミ検知を実施することを想定しており、この場合データ量が膨大になるためである(例えばA3サイズで読取解像度が主走査/副走査とも600dpiの場合、1回のゴミ検知結果が約8Mbyteとなる)。しかし、画像処理編集部105に搭載したメモリにゴミ検知の結果を保存する構成でもよい。
図7は、実施形態1のゴミ検知部201におけるゴミ検知結果について説明する図である。
図7は、厚板開ゴミ検知および厚板閉ゴミ検知における、画像データの各画素に対するゴミ検知結果を示す。図7の各マス目が読取の1画素に相当する。また白い四角は検知結果がゴミ無し画素、黒い四角は検知結果がゴミ画素を示す。図7にて左右方向がx軸(読取の主走査方向)、上下方向がy軸(読取の副走査方向)である。
図7(a)は厚板開ゴミ検知におけるゴミ検知結果である。ゴミ画素321、322、326はそれぞれ、図5のゴミ311、312、316のゴミ検知結果を示す。また図7(b)は厚板閉ゴミ検知におけるゴミ検知結果である。ゴミ画素331、332、336はそれぞれ、図5のゴミ311、312、316のゴミ検知結果を示す。図5と同様に、厚板開閉に伴い背景板121に付着したゴミの検知結果が移動することがわかる。
図8は、従来の発明と同等の動作における、ゴミ判定方法について説明する図である。
従来の発明として、例えば、特許文献1には、コンタクトガラス面の付着ゴミと背景板の付着ゴミを区別する目的で、ADFユニットの開状態から閉状態に移動する間に読取ラインセンサの読取ライン上で複数回ゴミを検知し、ADF開閉に伴ってゴミ位置が移動しないゴミをコンタクトガラス上のゴミと判定するする構成が開示されている。
従来の発明では、1ラインのゴミ検知結果の比較により、ゴミの種類を判定している。これは従来の発明がADF2を用いた読取を前提としているからである。この方式をゴミ判定に使用する例を図8にて説明する。
図8(a)は厚板開ゴミ検知における、ある1ラインのゴミ検知結果を、図8(b)は厚板閉ゴミ検知における、ある1ラインのゴミ検知結果を示す。太枠で囲んだラインがゴミ検知を実施するラインで、図8(a)と図8(b)で同じ副走査位置である。なお、図8(a)の左側の矢印は、太枠で囲んだラインの副走査位置を示すものである。
図8(c)は図8(a)の太枠のラインのみを、図8(d)は図8(b)の太枠のラインのみを抽出した図である。図8(c)と図8(d)を比較すると、ゴミ検知結果が完全に一致する。これは図8(c)のゴミ画素322の位置と、図8(d)のゴミ画素331の位置が一致するからである。これにより、ゴミ画素322およびゴミ画素331に相当する画素の位置に、コンタクトガラス8上のゴミが付着していると誤判定する。
図9は、実施形態1のゴミ判定部202における、ゴミ判定方法について説明する図である。
ゴミ判定部202では、ゴミ検知部201による二次元のゴミ検知結果、具体的には着目画素およびその周辺の画素のゴミ検知結果を用いて、ゴミの種類を判定する。図9(a)は厚板開ゴミ検知における、ある着目画素341および周辺画素342を示す。着目画素341および周辺画素342は太枠で囲んだ範囲であり、ここでは主走査11画素の副走査5画素の矩形範囲の例を記載している。着目画素341はこの矩形の中心画素であり、図9(a)では周辺画素342と区別するため白枠で囲んで示している。
また図9(b)は厚板閉ゴミ検知における、ある着目画素351および周辺画素352を示す。着目画素351および周辺画素352の範囲は、図9(a)の着目画素341および周辺画素342と同じである。着目画素351はこの矩形の中心画素であり、図9(b)では周辺画素352と区別するため白枠で囲んで示している。
図9(c)は、図9(a)と図9(b)の矩形範囲の比較結果を示す。図9(a)および図9(b)において、いずれもゴミ画素である画素(ゴミ画素)を黒、図9(a)にてゴミ画素かつ図9(b)にてゴミ無し画素である画素、または図9(a)にてゴミ無し画素かつ図9(b)にてゴミ画素である画素のいずれかの画素(不一致画素)をグレー(網掛け)、図9(a)および図9(b)にていずれもゴミ無し画素である画素(ゴミ無し画素)を白にて示している。
図9(c)は、図9(a)と図9(b)との矩形範囲ではゴミ検知結果が一致しないことを示す。この場合着目画素においては、コンタクトガラス8上にゴミが付着していないと判定する。
一方、図9(a)と図9(b)との矩形範囲でゴミ検知結果が完全に一致する場合には、着目画素においてコンタクトガラス8上にゴミが付着していると判定する。
図9(d)は、図9(c)と同様の比較を各画素について実施した結果を示す。矩形範囲の比較結果が一致する画素を黒、一致しない画素を白にて記載している。すなわちコンタクトガラス8上のゴミ316によるゴミ検知結果のみが抽出されていることがわかる。
なお、上記では図9(a)と図9(b)との矩形範囲でゴミ検知結果が完全に一致する場合に、着目画素においてコンタクトガラス8上にゴミが付着していると判定する例を記載したが、それ以外の判定方法でもよい。例えば、判定範囲内(図9では矩形範囲)の不一致画素の割合がある基準値以下(例えば10%以下)である、もしくはゴミ画素と不一致画素の和に対する不一致画素の割合がある基準値以下(例えば20%以下)である場合に、着目画素においてコンタクトガラス8上にゴミが付着していると判定する方式としてもよい。
本発明では、このようにしてコンタクトガラス8上のゴミと背景板121上のゴミを判別することが可能となる。
図10は、実施形態1におけるゴミ検知・判定動作のフローについて説明する図である。
CPU109は、図示しない操作部に、厚板120を開くことを促すメッセージを表示する(S101)。これを受けて本装置のユーザーは厚板120を開く。ここで、操作部は、ユーザー等にメッセージを表示する表示手段として働く。
CPU109は、図示しない厚板開閉センサが、厚板開状態を検知したかどうかを確認する(S102)。厚板開状態を検知した場合は(S102でYes)、ステップS103に進む。厚板開状態を検知しない場合は(S102でNo)、ステップS102を繰り返す。
画像読取部4は背景板121の二次元画像を読み取る。その読取データから、ゴミ検知部201は厚板開ゴミ検知処理を実施する(S103)。
ゴミ検知部201による厚板開ゴミ検知結果を、ゴミ判定部202およびメモリ制御103経由でメモリ104に保存する(S104)。以前の厚板開ゴミ検知結果が存在する場合は、今回の結果にて更新する。
次に、CPU109は、図示しない操作部に、厚板120を閉じることを促すメッセージを表示する(S111)。これを受けて本装置のユーザーは厚板120を閉じる。
CPU109は、図示しない厚板開閉センサが、厚板閉状態を検知したかどうかを確認する(S112)。厚板閉状態を検知した場合は(S112でYes)、ステップS113に進む。厚板閉状態を検知しない場合は(S112でNo)、ステップS112を繰り返す。
画像読取部4は背景板121の二次元画像を読み取る。その読取データから、ゴミ検知部201は厚板閉ゴミ検知処理を実施する(S113)。
ゴミ検知部201による厚板閉ゴミ検知結果を、ゴミ判定部202およびメモリ制御103経由でメモリ104に保存する(S114)。以前の厚板閉ゴミ検知結果が存在する場合は、今回の結果にて更新する。
ゴミ判定部202は、メモリ104に保存された厚板開ゴミ検知結果および厚板閉ゴミ検知結果を読み出し、それらを比較する(S121)。そして、二次元の判定範囲内にて判定結果が所定の基準値を満たす画素について、検知すべきゴミ(すなわちコンタクトガラス8上のゴミ)が存在すると判定する。
CPU109は、ゴミ判定部202によるコンタクトガラス8上の付着ゴミ有無の判定結果を確認する(S122)。結果が「ゴミ有り」の場合は(S122でYes)、S132に進む。結果が「ゴミ無し」の場合は(S122でNo)、ゴミ検知・判定動作を終了する。
CPU109は、図示しない操作部に、コンタクトガラス8上にゴミが存在することを表示する(S123)。これにより本装置のユーザーは、コンタクトガラス8上にゴミが付着していることを認識する。
以上説明した通り、本実施形態によれば、複数回のゴミ検知結果の差分を精度よく抽出することにより、背景板へ付着したゴミの形状および付着位置によらず背景板の付着ゴミとコンタクトガラス上の付着ゴミとを正しく判定することができる。
その結果、コンタクトガラス上のゴミ検知時に、背景板に付着したゴミも合わせて読み取ってゴミと検知することを避けることができる。これにより、従来技術では背景板上のみにゴミが付着した場合もゴミとして検知し、ユーザー等に不要なゴミ検知結果を通知するという問題を解消することができる。
実施形態2.
実施形態2では、厚板開状態において、少なくとも二つの異なる開状態で二次元の読取データを取得する一態様について説明する。
厚板開状態において、開閉機構14からの距離(主走査方向の位置)によりコンタクトガラスと背景白板の距離および閉状態からの背景白板上ゴミの移動量が異なる。そのため、開閉機構14からの距離に基づいて、最適な開き角度で比較用のゴミ検知データを取得することが望まれる。
ここで、開閉機構14からの距離は、開閉機構14と直交する直線上の、開閉機構14から検知する画素までの距離とするとよい。上述した画像読取装置の構成例では、主走査位置が開閉機構14からの距離となる。
実施形態1の構成、例えば、図示しない操作部、図3の画像読取部4、図6のゴミ検知部201およびゴミ判定部202を用いて機能の概略を説明する。
実施形態2では、少なくとも二つの開状態(厚板開状態)を、第1の角度で厚板120を開く「厚板開第1状態」と、第2の角度で厚板120を開く「厚板開第2状態」の二つの開状態として説明する。
表示手段としての操作部(図示せず)は、開状態として、厚板120を、少なくとも二つの異なる状態(厚板開第1状態、厚板開第2状態)で開けることを促すメッセージと、厚板120を閉じて閉状態とするメッセージを表示する。
読取手段としての画像読取部4は、二次元の読取データを、少なくとも二つの開状態と、閉状態とにおいて取得する。
検知手段としてのゴミ検知部201は、少なくとも二つの開状態および閉状態それぞれの、二次元の読取データからゴミの付着箇所を検知し、二次元のゴミ検知結果を生成する。ゴミ検知部201は、例えば、厚板開第1検知結果、厚板開第2検知結果、および厚板閉検知結果を生成する。
判定手段としてのゴミ判定部202は、少なくとも二つの開状態の二次元のゴミ検知結果(厚板開第1検知結果、厚板開第2検知結果)と、閉状態の二次元のゴミ検知結果(厚板閉検知結果)とを用いて、ゴミ検知箇所を抽出する。
ゴミ判定部202は、厚板120を開閉する開閉機構14からの距離に基づいて、厚板開第1検知結果、厚板開第2検知結果の一つを選択し、厚板閉検知結果と比較して、コンタクトガラス8への付着ゴミによって検知されたゴミ検知結果を抽出するとよい。また、ゴミ判定部202は、厚板開第1検知結果、厚板開第2検知結果のいずれかでゴミが検知される画素を厚板開状態でのゴミ検知結果(厚板開検知結果)と判定し、厚板閉検知結果と比較してもよい。
実施形態2のゴミ検知・判定動作の概略を説明する。
画像読取装置は、例えば、図10のステップS101からS104の処理を二回繰り返すようにし、一回目で厚板開第1状態における厚板開第1検知結果を保存し、二回目で厚板開第2状態における厚板開第2検知結果を保存する。その後、ステップS111以降の処理を実行するように動作する。
以上説明した通り、本実施形態では、二以上の厚板開状態にてゴミ検知を行い、かつ主走査読取位置に応じて比較してゴミ検知結果を選択する。厚板開状態において、主走査位置によりコンタクトガラスと背景白板の距離および閉状態からの背景白板上ゴミの移動量異なるので、主走査画素毎に最適な開き角度で比較用のゴミ検知データを取得することができる。
なお、実施形態2では、二つの異なる開状態を用いて説明したが、三以上の開状態で二次元の画像データを読み取るようにしてもよい。
その他の実施形態.
上述したゴミ検知処理およびゴミ判定処理は、プログラムにより実現することができる。ROM110は、ゴミ検知処理およびゴミ判定処理などを実現させるプログラム、データ等を記憶する。RAM111は、CPU109のワークエリアとして用いられる。CPU109がROM110に記憶されているプログラムを実行することにより、ゴミ検知処理及びゴミ判定処理などの機能を実現する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
2 自動原稿搬送装置(ADF)
4 画像読取部
201 ゴミ検知部
202 ゴミ判定部
特開2010‐283789号公報

Claims (7)

  1. 背景板を有する厚板の開閉を促すメッセージを表示する表示手段と、
    前記厚板を開けた開状態および前記厚板を閉めた閉状態で、前記背景板を読み取った二次元の読取データを取得する読取手段と、
    前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元の読取データからゴミの付着箇所を判別し、二次元のゴミ検知結果を生成する検知手段と、
    前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元のゴミ検知結果を比較し、コンタクトガラスへの付着ゴミによるゴミ検知結果を抽出する判定手段と、
    を備える画像読取装置。
  2. 前記判定手段は、前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元のゴミ検知結果について、着目画素および二次元の周辺画素を含む判定範囲を比較し、比較結果が基準値を満たす画素に、コンタクトガラスへの付着ゴミが存在すると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記検知手段は、前記開状態の前記ゴミの付着箇所の検知において、読取位置に基づいてゴミ有無の検知レベルを変動させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記表示手段は、前記開状態として、前記厚板を、異なる少なくとも二つの開状態で開けることを促すメッセージを表示し、
    前記読取手段は、前記二次元の読取データを、前記少なくとも二つの開状態と、前記閉状態とにおいて取得し、
    前記検知手段は、前記少なくとも二つの開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元の読取データからゴミの付着箇所を検知し、
    前記判定手段は、前記少なくとも二つの開状態の前記二次元のゴミ検知結果と、前記閉状態の前記二次元のゴミ検知結果とを用いて、前記コンタクトガラスへの付着ゴミによるゴミ検知結果を抽出する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記判定手段は、前記厚板を開閉する開閉機構からの距離に基づいて、前記少なくとも二つの開状態の前記二次元のゴミ検知結果の一つを選択し、前記閉状態の前記二次元のゴミ検知結果と比較する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 背景板を有する厚板の開閉を促すメッセージを表示手段に表示し、
    前記厚板を開けた開状態および前記厚板を閉めた閉状態で、前記背景板を読み取った二次元の読取データを取得し、
    前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元の読取データからゴミの付着箇所を判別して二次元のゴミ検知結果を生成し、
    前記開状態および前記閉状態それぞれの、前記二次元のゴミ検知結果を比較して、コンタクトガラスへの付着ゴミによるゴミ検知結果を抽出する
    ことを特徴とする画像読取方法。
  7. コンピュータに、請求項6に記載の画像読取方法を実行させるプログラム。
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