JP2020190108A - 路面マーカー、路面マーカーセット - Google Patents
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Abstract
Description
0110 反射部
0120 凸状蓄光部
0130 路面マーカー本体部
0340 反射層
0970 ゲル接着層
本実施例の発明は、側周面に配される反射部と、上面側に配される凸状蓄光部とを有する路面マーカーを提供するものである。
(全般)
図1は、本実施例の路面マーカーの形状の一例を示す斜視図である。本図に示すように、本実施例の路面マーカー0100は、側周面に配される反射部0110と、上面側に配される凸状蓄光部0120とを有する。これら反射部及び凸状蓄光部は、金属製の路面マーカー本体部0130の側周面及び上面側に取付けられる。
反射部は、自転車の照明灯等からの発光を反射するための部材である。反射部の材料としては白色材料が望ましく、なかでも酸化チタンが好適であるが、シリカなどであってもよい。形成方法としては、例えば、反射シート(反射フィルム、反射テープ)を貼り付ける方法が用いられる。好適な反射シートの例として、スリーエム社製の高輝度反射シート(商品名:3910FPホワイト)が挙げられる。あるいは、白色顔料を樹脂溶液に混合して膜状に塗布する方法を用いてもよい。
凸状蓄光部は、凸形状に形成した蓄光材である。蓄光材としては、例えば、蓄光シリコーンが用いられる。蓄光シリコーンは、蓄光材を分散させたシリコーンである。蓄光材としては、例えば、アルミン酸ストロンチウム系蓄光粉末が用いられる。アルミン酸ストロンチウム系蓄光粉末とは、アルミン酸ストロンチウム塩を母結晶として、少量のユーロピウム(Eu)、ディスプロシウム(Dy)、ホウ素(B)などを添加したものをいう。蓄光粉末を混入する液状シリコーンには、なるべく透明度の高いものを用いることが望ましい。蓄光シリコーンを形成する方法としては、例えば、お椀状、蒲鉾の型状、フライパン状、鍋状などの型に流し込んだシリコーン液に粉末状の蓄光材を混合し、一定時間静置して蓄光粉末を沈殿させた後、例えばホットプレートに載置し摂氏120度で約10分加熱し、その後ホットオーブン(乾燥機能付)を用いて摂氏120度で約2時間程度加熱処理を行って硬化させ、硬化した凸状蓄光部を型から外すといった方法が用いられる。なお蓄光材に加えて顔料も同時に混合するように処理することも可能である。この顔料の色合い(複数の顔料を混ぜてもよい)によって昼間の時間帯の色彩を決定する。静置時間を変化させることでシリコーン体中における蓄光材の分布状態を様々に調整することができる。例えば、蓄光粉末が完全に沈殿する前に硬化させることで、シリコーン体に蓄光粉末や同時に混合する場合の顔料(場合により複数の顔料が独立に模様を描くようにすることも可能)がグラジュエーションをなして分布した状態のものを得ることができる。
ところで、凸状蓄光部の周囲には路面マーカー本体部との間に溝を生じることがある。図7は、かかる状態の一例を示す図であって、凸状蓄光部0720の周囲と路面マーカー本体部0730の間に溝0760が生じている状態が現れている。これは、凸状蓄光部を本体部上面の凹みに収納する形での取付けを容易にするため、路面マーカー本体部上面の凹部の内径よりも凸状蓄光部の底面直径をやや短くことにより生じるものである。このような構成とした場合、当該ベース基板内壁と当該蓄光シリコーン構造体周縁部とで形成される溝に塵埃等が溜まりやすいという問題や凸状蓄光部の底面下に水が侵入して蓄光材を劣化させやすいという問題がある。そこで、例えば、チューブ等に収容した液状シリコーンゴムを当該溝に注入して硬化させて被膜を形成することでこの問題を解決することができる。かかる液状シリコーンゴムの具体例としては、信越化学工業の紫外線硬化型液状シリコーンゴム(商品番号:X−34−4184−A/B)が挙げられる。
路面マーカー本体部の上層・凸状蓄光部の下層には、反射層が設けられていてもよい。反射層は、反射材を含む層状の部材であって、凸状蓄光部からの光を凸状蓄光部側に反射させて凸状蓄光部の発光輝度を向上させるためのものである。反射材の材料としては、酸化チタン、シリカなど白色顔料が好適である。反射材として、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル樹脂(PMMA)、PETなどの反射フィルムや反射シートなどを用いることができ、例えば、3M社製の反射フィルム(商品名:ライトエンハンスメントフィルム 3635−100ホワイト)が用いられる。
路面マーカー本体部の上層・凸状蓄光部の下層には、ゲル接着層が設けられていてもよい。路面マーカー本体部の上層・凸状蓄光部の下層に反射層が設けられる場合には、ゲル接着層は反射層の上層・凸状蓄光部の下層に設けられる。以下反射層を有する場合の例で説明するが、反射層を有しない場合も、反射層を路面マーカー本体部と読み替えるほかは同様の構成となる。
本実施例の発明により、蓄光標示体と反射材の両者を備え、しかも、側方から蓄光と反射光の双方を視認することが可能な路面マーカーを提供することが可能となる。
本実施例は、反射部が円錐台側面形状であり、凸状蓄光部がドーム状である路面マーカーであって、凸状蓄光部底面と、反射部上面輪郭とが合致する路面マーカーを提供するものである。
図8は、本実施例の路面マーカーにおける反射部と凸状蓄光部の構成について説明するための図である。図8(a)は、路面マーカー0800の側面図であり、(b)は、このうち、反射部0810の上面図であり、(c)は、凸状蓄光部0820の底面図である。これらの図に現れているように、本実施例の路面マーカーでは、路面本体部の側面に配置された反射部の輪郭がなす平面形状(本図の例では円形)と、凸状蓄光部の上面の平面形状(同)が合同であって、かつこれらが上下ぴったりと重なる位置に配置されている。すなわち、本実施例において「凸状蓄光部底面と反射部上面輪郭とが合致する」とは、このように反射部に囲まれて形成される平面形状と凸状蓄光部の平面形状とが合同であり、かつこれらが上下ぴったりと重なる位置に配置されているという意味である。
本実施例は、反射部と凸状蓄光部とがガラスコーティングされている路面マーカーを提供するものである。
(ガラスコーティング)
以下に、本実施例における反射部と凸状蓄光部のガラスコーティングにかかる構成について説明する。その余の構成は、実施例1及び2で述べたところと同様であるので、説明を省略する。
本実施例の発明によれば、耐候性及び防汚性に優れた路面マーカーを提供することが可能となる。
本実施例は、上記の各実施例で述べた路面マーカーの複数からなる路面マーカーセットを提供するものである。
本実施例の路面マーカーセットは、上記実施例で述べた路面マーカーの複数からなるものであり、例えば、反射部の色彩の異なる複数の路面マーカーからなるセットであるとか、凸状蓄光部の表面に異なる文字を表した複数の路面マーカーからなるセットといったものを提供し、これにより一連のまとまりのある表示を可能にすることを目的とするものである。
本実施例の発明により、一連のまとまりのある表示をすることが可能な路面マーカーセットを提供することが可能となる。
本実施例は、路面マーカーの本体部の底部周縁に情報表示用の張出手段を設けたものである。
図11は、本実施例における路面マーカー本体部の形状の一例を示す斜視図である。本図に示すように、本実施例の路面マーカー1100は、路面マーカー本体部1130の底部周縁に張出手段1190を設けたものである。
約12.0センチメートルであるものが望ましい。また、張出手段の厚みは例えば約0.8〜1.2センチメートル、より好適には約1.0センチメートルであるものが考えられる。
本実施例の発明によれば、用途に応じて有益な情報を付加することが可能な路面マーカーを提供することが可能となる。
Claims (8)
- 側周面に配される反射部と、
上面側に配される凸状蓄光部と、
を有する路面マーカー。 - 反射部は、少なくとも一部が照射光を上方に反射する傾斜面を有する請求項1に記載の路面マーカー。
- 凸状蓄光部は、側方視にて観察できる側方可視領域を有する請求項1又は請求項2に記載の路面マーカー。
- 反射部は、円錐台側面形状である請求項1から請求項3のいずれか一に記載の路面マーカー。
- 凸状蓄光部は、ドーム状である請求項1から請求項4のいずれか一に記載の路面マーカー。
- 前記凸状蓄光部底面と、前記反射部上面輪郭とが合致する請求項4に従属する請求項5に記載の路面マーカー。
- 反射部と、凸状蓄光部と、はガラスコーティングされている請求項1から請求項6のいずれか一に記載の路面マーカー。
- 反射部の色彩を異ならせた請求項1から請求項7のいずれか一の路面マーカーの複数からなる路面マーカーセット。
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JP2004108058A (ja) * | 2002-09-19 | 2004-04-08 | Shiraishi Doro Shisetsu:Kk | 蓄光鋲 |
KR100961621B1 (ko) * | 2009-12-02 | 2010-06-04 | 박병수 | 도로표지병 |
US20170022676A1 (en) * | 2015-04-29 | 2017-01-26 | Michael L. Milano | Luminescent raised road marker |
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