JP2020189771A - フロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法 - Google Patents

フロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法 Download PDF

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英生 中村
行勉 岡本
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裕紀 須田
和明 隅田
Kazuaki Sumida
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Abstract

【課題】リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できるフロートガラス製造装置を提供する。【解決手段】フロートバス10と、ドロスボックス20と、徐冷炉40とを備えたフロートガラス製造装置1であって、ドロスボックス20は、リフトアウトロール21に当接される除去部材23と、除去部材23を支持する支持機構30とを備え、支持機構30は、リフトアウトロールの軸方向に複数設けられる高さ調整部35と、高さ調整部35の上に配置された架台31と、高さ調整部35に接続された流体供給部39とを備えることを特徴とするフロートガラス製造装置。【選択図】図1

Description

本発明は、フロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法に関する。
フロート法によるガラス板の製造において、ガラス溶解窯からフロートバスと呼ばれる溶融錫浴へ溶融ガラスを供給し、溶融錫浴上でガラスリボンを成形後、リフトアウトロールと呼ばれる搬送ロールにてガラスリボンを搬送し、徐冷炉に移送する。通常、ガラスリボンの下面にはドロス(錫及び錫酸化物)と呼ばれる欠陥が付着している。
液晶ディスプレイ(LCD)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用途で使用されるガラス板においては、ドロス欠陥に対する品質要求が高い。
このため、特許文献1では、弾性支持体たる板ばねの弾性復元力によって、リフトアウトロールの下部にカーボン製の除去部材を当接させ、リフトアウトロールに付着する錫又は錫酸化物を削り、除去するようにしている。
図5に示す従来技術に係る弾性支持体25は、除去部材23が載置される架台26と、架台26を支持する複数の板ばね本体27とを備える。
特開平11−335127号公報
しかし、弾性支持体は、高温雰囲気に曝されるため、長期間にわたって使用し続けると、弾性復元力が低下することがあった。そうすると、除去部材とリフトアウトロールとの当接圧にムラが生じ、ひいては除去部材がリフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できないことがあった。その結果、ガラスリボンの下面には、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物が転写し、ドロス欠陥が生じるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できるフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、溶融金属上でガラスリボンを成形するフロートバスと、前記フロートバスに隣接して前記ガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールを備えたドロスボックスと、前記ドロスボックスに隣接する徐冷炉とを備えたフロートガラス製造装置であって、前記ドロスボックスは、前記リフトアウトロールに当接される除去部材と、前記除去部材を支持する支持機構とを備え、前記支持機構は、前記リフトアウトロールの軸方向に複数設けられる高さ調整部と、前記高さ調整部の上に配置された架台と、前記高さ調整部に接続された流体供給部とを備えることを特徴とするフロートガラス製造装置を提供する。
また、本発明は、溶融ガラスをフロートバスの溶融金属上に連続的に供給し、前記溶融金属上でガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによって前記ガラスリボンを前記フロートバスから引き出し、徐冷炉で前記ガラスリボンを搬送しながら徐冷するフロートガラス製造方法であって、前記ドロスボックスにおいて、支持機構を用いて前記リフトアウトロールに除去部材を当接させ、前記支持機構は、前記リフトアウトロールの軸方向に複数設けられる高さ調整部と、前記高さ調整部の上に配置された架台とを備え、前記高さ調整部に流体を供給することを特徴とするフロートガラス製造方法を提供する。
本発明によれば、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できるフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置を示す図である。 図1に示す支持機構及び除去部材のII−II線部分断面図である。 図2に示す支持機構の部分拡大図であり、(A)はピストンに流体を供給している状態、(B)はピストンに流体を供給していない状態を表す図である。 図3に示す支持機構の内部断面図である。 従来技術を示す弾性支持体及び除去部材の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。
本明細書においては、X軸方向は、平面視におけるガラスリボンGの搬送方向であり、Y軸方向は、平面視におけるガラスリボンGの搬送方向と直交する方向(板幅方向)であり、Z軸方向は、鉛直方向である。また、上流側及び下流側とは、X軸方向に対するものであり、+X側が下流側であり、−X側が上流側である。縦断面はXZ平面、横断面はYZ平面である。
[フロートガラス製造装置]
図1は、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置を示す図である。図1を用いて、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置について説明する。
フロートガラス製造装置1は、上流側からフロートバス10と、フロートバス10に隣接するドロスボックス20と、ドロスボックス20に隣接する徐冷炉40とを備える。
フロートバス10は、溶融金属Mを収容する浴槽11を備え、連続的に供給される溶融ガラスを溶融金属M上でガラスリボンGに成形する。溶融ガラスは、フロートバス10の上流側(−X側)に配置されるガラス溶解炉でガラス原料を溶解し、更に清澄処理を施したものである。
フロートバス10は、上部空間が窒素及び水素を含む還元性ガスで満たされ、大気圧よりも高い圧力に設定される。これは、外部からの空気の流入を防止し、溶融金属Mの酸化を防止するためである。
ドロスボックス20は、ガラスリボンGを引き上げるリフトアウトロール21と、リフトアウトロール21に当接される除去部材23と、除去部材23を支持する支持機構30と、支持機構30を支持する収納部材28とを備える。
リフトアウトロール21は、モータ等の駆動装置(不図示)によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを斜め上方に向けて搬送する。除去部材23は、リフトアウトロール21に付着したドロス欠陥を除去する。収納部材28は、ドロスボックス20の底壁の上に配置され、縦断面(XZ平面)形状が断面U字状である。これにより、ガラスリボンGの搬送方向(X軸方向)で除去部材23及び支持機構30の位置がずれるのを防止することができる。
なお、図1に示すリフトアウトロール21の本数は、3本であるが、2本以下であってもよく、4本以上であってもよい。
ドロスボックス20は、ガラスリボンGの温度を調整するため、天井や底壁にヒーターを備えてもよい。
ドロスボックス20は、内部空間が非酸化性雰囲気(還元性ガス、不活性ガス又はこれらの混合ガス)である。還元性ガスとしては水素ガス又はアセチレンガスであることが好ましく、不活性ガスとしては窒素ガス又はアルゴンガスであることが好ましい。また、ドロスボックス20は、内部空間の酸素濃度が100ppm以下であることが好ましく、20ppm以下であることがより好ましい。
徐冷炉40は、ガラスリボンGをレヤーロール41によって搬送しながらガラスの歪点温度以下まで徐冷して板ガラスを得る。徐冷炉40は、ガラスリボンGの温度を調整するため、天井及び底壁にヒーター(不図示)を備える。レヤーロール41は、モータ等の駆動装置(不図示)によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを水平方向に搬送する。徐冷後の板ガラスは、切断装置によって所望のサイズに切断され、ガラス板となる。
徐冷炉40は、下流側(+X側)の出口にて外部に開放されているので、内部空間が酸化性雰囲気である。徐冷炉40の内部は、ドロスボックス20の内部を介して、フロートバス10の内部と連通している。
リフトアウトロール21又はレヤーロール41(以下、併せて「搬送ロール」という。)は、径が100〜500mmであることが好ましく、200〜500mmであることがより好ましい。径が100mm以上だと、駆動装置に負荷をかけることなく、搬送ロールの周速度を速くすることができる。また、径が500mm以下だと、搬送ロールと隣り合う搬送ロールとの間の距離を短くすることができ、搬送ロール間でガラスリボンGが変形するのを抑制することができる。特に、板厚が2mm以下のガラスリボンGは、搬送ロール間で変形しやすいので、径が500mm以下の搬送ロールを用いるのが望ましい。
搬送ロールは、軸方向(Y軸方向)の胴部長さが5000mm以上であることが好ましく、5500mm以上であることがより好ましい。胴部長さが5000mm以上だと、ガラスリボンGの板幅を広くすることができ、フロートガラスを効率良く生産することができる。
搬送ロールは、表面材質として酸化物系、炭化物系、窒化物系の各種セラミックス又はステンレス鋼が適用される。各種セラミックスの具体例として、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とするジルコニア系セラミックス、酸化アルミニウム(Al)を主成分とするアルミナ系セラミックス、酸化ケイ素(SiO)を主成分とするシリカ系セラミックスが挙げられる。
図2は、図1に示す支持機構及び除去部材のII−II線部分断面図である。図2を用いて、図1に示す支持機構及び除去部材について説明する。
図2に示す支持機構30及び3個の除去部材23は、リフトアウトロールの軸方向(Y軸方向)に沿って配置される。なお、本実施形態におけるリフトアウトロールの軸方向は、ガラスリボンの板幅方向と同一方向である。
支持機構30は、リフトアウトロール21の軸方向(Y軸方向)に複数設けられる高さ調整部35と、高さ調整部35の上に配置された架台31と、高さ調整部35に接続された流体供給部39とを備える。支持機構30は、高さ調整部35と流体供給部39との間に、高さ調整部35を固定する支持部材38を備える。
除去部材23は、架台31を介し、2個以上の高さ調整部35によって支持されることが好ましい。これにより、架台31がたわみにくくなるため、リフトアウトロールに対して除去部材23を均一に当接させてドロス欠陥をムラなく除去することができる。
架台31は、リフトアウトロールの軸方向(Y軸方向)に沿って複数設けられる。本実施形態では、除去部材23毎に設けられる。これにより、除去部材23毎に、リフトアウトロール21と除去部材23との当接圧を調整できるため、リフトアウトロールに対して除去部材23を均一に当接させてドロス欠陥をムラなく除去することができる。なお、架台31は、2個以上の除去部材23を載置する態様であってもよい。
架台31は、板状の部材であり、XY平面視における形状が矩形である。架台31の軸方向(Y軸方向)における長さは、架台31の上に並べて配置された除去部材23の長さの合計よりも長い。また、架台31のX軸方向における長さは、除去部材23の長さよりも長いことが好ましく、収納部材28の断面U字状内の長さよりも短い。
高さ調整部35は、流体供給部39から流体が供給されるピストン34と、ピストン34を収容するシリンダー32とを備える。なお、図2の高さ調整部35は、ピストンに流体を供給している状態にある。シリンダー32及びピストン34の材質は、耐熱性や耐久性の観点から、例えばSUSであることが好ましい。
流体供給部39は、内部に複数の配管を有する。配管は、支持部材38の内部空間に流体が供給されるように設けられる。これにより、流体供給部39は、支持部材38の内部空間を介し、高さ調整部35に流体を供給する。本実施形態では、架台31毎に、高さ調整部35に供給する流体の量を調整できるように、支持部材38の内部空間に仕切板が設けられる。仕切板の位置は、リフトアウトロールの軸方向(Y軸方向)において、架台31の端部の位置であることが好ましい。
流体供給部39は、内部に仕切板を備え、仕切板によって形成される内部空間毎に、配管が接続される態様であってもよい。かかる態様であっても、架台31毎に、高さ調整部35に供給する流体の量を調整できる。
流体供給部39は、高さ調整部35毎に供給する流体の量を調整する態様であってもよい。具体的には、高さ調整部35毎に対応して支持部材38の内部空間に仕切板が設けられる態様や、配管が高さ調整部35の導入口に接続される態様である。
配管には、ドロスボックス20の外部に、供給バルブ、流量計、圧力計、及び圧力開放用のエジェクターが接続される。供給する流体は、ドロスボックス20の内部空間にリークする可能性があるので、内部空間の酸素濃度を低く保持すべく、窒素ガスやアルゴンガスなど不活性ガスを用いることが好ましい。
流体供給部39と図1に示す収納部材28との間には、リフトアウトロールの軸方向(Y軸方向)に沿って冷媒菅(例えば水管)が設置されることが好ましい。これにより、高さ調整部35に供給される流体の温度を下げることができるので、高さ調整部35を熱変形させることなく長期間にわたり使用することができる。
除去部材23は、形状が直方体である。除去部材23は、横断面(YZ平面)が台形又は逆台形の四角柱であってもよい。図2に示す除去部材23の個数は、3個であるが、4個以上であってもよい。なお、除去部材23の個数は、軸方向(Y軸方向)におけるリフトアウトロールの胴部長さに応じて決定される。
除去部材23は、カーボン(黒鉛)の成形体である。除去部材23は、窒化ホウ素、アルカリ硫酸塩、アルカリ土類硫酸塩、アルカリ炭酸塩、アルカリ土類炭酸塩、シリカ系微粒子又はアルミナ微粒子の成形体を用いてもよい。
除去部材23は、成形体に用いられるカーボン粉体の最大粒径が0.1〜3mmであることが好ましく、0.5〜2.5mmであることがより好ましい。最大粒径が0.1〜3mmだと、成形体である除去部材23の強度を確保することができる。
除去部材23は、ショア硬度が20〜90HSであることが好ましく、30〜80HSであることがより好ましい。ショア硬度が20〜90HSだと、リフトアウトロールに対する除去部材23の耐摩耗性を確保することができる。
図3は、図2に示す支持機構の部分拡大図であり、(A)はピストンに流体を供給している状態、(B)はピストンに流体を供給していない状態を表す図である。図4は、図3に示す支持機構の内部断面図である。図3及び図4を用いて、図2に示す支持機構について説明する。
シリンダー32は、径方向の外側に向けて突出した突出部33を備える。突出部33は、シリンダー32のストロークを確保するため、シリンダー32の下側に設けられる。本実施形態では、シリンダー32の下端に設けられる。
支持部材38は、突出部33を堰き止めるためのストッパー37を備える。ストッパー37は、ボルト・ナットや溶接を用いることで支持部材38に固定される。本実施形態では、ストッパー37の横断面(YZ平面)は、逆L字状であり、堰き止める部分がストッパー37の上端にある。そのため、シリンダー32のストロークを確保することができる。なお、ストッパー37の高さは、ピストン34に流体を供給していない状態においても、シリンダー32の高さよりも低い。
支持機構は、突出部33及びストッパー37を備えることにより、シリンダー32に供給される流体の圧力が高くなりすぎても、シリンダー32がピストン34から外れることを防止できる。
図3(A)及び図4(A)は、ピストン34に流体を供給している状態を表す。除去部材は、リフトアウトロールに当接している。シリンダー32内には、ピストン34から流体が供給されることにより、ピストン34の上端との間に空間が形成される。かかる空間の密閉性を確保するために、ピストン34の上側には、Oリング(不図示)が設けられる。ピストン34は、内径が小さい複数の流路を有する。これにより、流体供給部39から供給される流体の圧力を高くし、シリンダー32の高さ調整を容易にしている。
図3(B)及び図4(B)は、ピストン34に流体を供給していない状態を表す。除去部材は、リフトアウトロールに当接していない。シリンダー32内の上端は、ピストン34の上端と接触している。
[フロートガラス製造方法]
次に、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造方法について説明する。
フロートガラス製造方法は、溶融ガラスをフロートバスの溶融金属上に連続的に供給し、溶融金属上でガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによってガラスリボンをフロートバスから引き出し、徐冷炉に設けられたレヤーロールによってガラスリボンを搬送しながらガラスの歪点温度以下まで徐冷する。
ドロスボックスにおいて、支持機構を用いてリフトアウトロールに除去部材を当接させ、リフトアウトロールに付着したドロス欠陥を除去する。
支持機構は、リフトアウトロールの軸方向に複数設けられる高さ調整部と、高さ調整部の上に配置された架台とを備え、高さ調整部に流体を供給する。
架台は、リフトアウトロールの軸方向に沿って複数設けられる。高さ調整部は、架台毎に、供給する流体の量を調整する。これにより、架台毎に、リフトアウトロールと除去部材との当接圧を調整できるため、リフトアウトロールに対して除去部材を均一に当接させてドロス欠陥をムラなく除去することができる。
徐冷後の板ガラスは、切断装置によって所望のサイズに切断され、ガラス板となる。
フロートガラス製造方法は、液晶ディスプレイ用ガラス基板を製造する場合、ガラス板の平坦度を良化させるため、更にガラス板を研磨する研磨工程を有する。
本実施形態で製造されるフロートガラスは、窓ガラス・車両用途のソーダライムガラスであってもよいが、カバーガラス用途の化学強化用ガラスのようなアルカリ金属成分を含有するガラスや、アルカリ金属成分を実質的に含まない無アルカリガラスに適用されるのが好ましい。ここで、アルカリ金属成分を実質的に含まないとは、アルカリ金属酸化物の含有量の合量が0.1質量%以下であることを意味する。無アルカリガラスは、主に液晶ディスプレイ用ガラス基板に用いられる。カバーガラス用途のガラス板及び液晶ディスプレイ用ガラス基板は、ドロス欠陥に対する品質要求が厳格である。
化学強化用ガラスは、例えば酸化物基準のモル%表示で、SiO:62〜68%、Al:6〜12%、MgO:7〜13%、NaO:9〜17%、KO:0〜7%を含有し、NaO及びKOの含有量の合計からAl含有量を減じた差が10%未満であり、ZrOを含有する場合、その含有量が0.8%以下である。
別の化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、SiO:65〜85%、Al:3〜15%、NaO:5〜15%、KO:0〜2%未満、MgO:0〜15%、ZrO:0〜1%を含有し、SiO及びAlの含有量の合計SiO+Alが88%以下である。
別の化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、SiOを50〜75%、Alを9〜20%、NaOを10〜20%、KOを0〜6%、MgOを0〜15%、CaO、SrO及びBaOを合量(CaO+SrO+BaO)で0〜10%、ZrO及びTiOを合量(ZrO+TiO)で0〜5%、Bを0〜10%、LiOを0〜20%含有する。
無アルカリガラスは、例えば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50〜73%、Al:10.5〜24%、B:0〜12%、MgO:0〜10%、CaO:0〜14.5%、SrO:0〜24%、BaO:0〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8〜29.5%、ZrO:0〜5%を含有する。
無アルカリガラスは、高い歪点と高い溶解性とを両立する場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58〜66%、Al:15〜22%、B:5〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:3〜12.5%、BaO:0〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%を含有する。
無アルカリガラスは、特に高い歪点を得たい場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:54〜73%、Al:10.5〜22.5%、B:0〜5.5%、MgO:0〜10%、CaO:0〜9%、SrO:0〜16%、BaO:0〜2.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8〜26%を含有する。
本実施形態で製造されるフロートガラスの板厚は、カバーガラス用途では0.1〜2.0mmであり、液晶ディスプレイ用ガラス基板用途では0.1〜0.7mmである。
また、液晶ディスプレイ用ガラス基板用途では、基板サイズが短辺2100mm以上で、長辺2400mm以上が好ましく、短辺2800mm以上で、長辺3000mm以上がより好ましく、短辺2900mm以上で、長辺3200mm以上がさらに好ましい。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、様々な変更や修正を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
製造されるフロートガラスの用途は、建築用、車両用、フラットパネルディスプレイ用、カバーガラス用、又はその他の各種用途が挙げられる。
1 フロートガラス製造装置
10 フロートバス
11 浴槽
20 ドロスボックス
21 リフトアウトロール
23 除去部材
28 収納部材
30 支持機構
31 架台
32 シリンダー
33 突出部
34 ピストン
35 高さ調整部
37 ストッパー
38 支持部材
39 流体供給部
40 徐冷炉
41 レヤーロール
G ガラスリボン
M 溶融金属

Claims (8)

  1. 溶融金属上でガラスリボンを成形するフロートバスと、前記フロートバスに隣接して前記ガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールを備えたドロスボックスと、前記ドロスボックスに隣接する徐冷炉とを備えたフロートガラス製造装置であって、
    前記ドロスボックスは、前記リフトアウトロールに当接される除去部材と、前記除去部材を支持する支持機構とを備え、
    前記支持機構は、前記リフトアウトロールの軸方向に複数設けられる高さ調整部と、前記高さ調整部の上に配置された架台と、前記高さ調整部に接続された流体供給部とを備えることを特徴とするフロートガラス製造装置。
  2. 前記除去部材は、2個以上の前記高さ調整部によって支持される、請求項1に記載のフロートガラス製造装置。
  3. 前記支持機構は、前記高さ調整部と前記流体供給部との間に、前記高さ調整部を固定する支持部材を備える、請求項1又は2に記載のフロートガラス製造装置。
  4. 前記架台は、前記リフトアウトロールの軸方向に沿って複数設けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  5. 前記高さ調整部は、前記流体供給部から流体が供給されるピストンと、前記ピストンを収容するシリンダーとを備える、請求項3又は4に記載のフロートガラス製造装置。
  6. 前記シリンダーは、径方向の外側に向けて突出した突出部を備え、
    前記支持部材は、前記突出部を堰き止めるためのストッパーを備える、請求項5に記載のフロートガラス製造装置。
  7. 溶融ガラスをフロートバスの溶融金属上に連続的に供給し、前記溶融金属上でガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによって前記ガラスリボンを前記フロートバスから引き出し、徐冷炉で前記ガラスリボンを搬送しながら徐冷するフロートガラス製造方法であって、
    前記ドロスボックスにおいて、支持機構を用いて前記リフトアウトロールに除去部材を当接させ、
    前記支持機構は、前記リフトアウトロールの軸方向に複数設けられる高さ調整部と、前記高さ調整部の上に配置された架台とを備え、前記高さ調整部に流体を供給することを特徴とするフロートガラス製造方法。
  8. 前記架台は、前記リフトアウトロールの軸方向に沿って複数設けられ、
    前記高さ調整部は、前記架台毎に、供給する流体の量を調整する、請求項7に記載のフロートガラス製造方法。
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