JP2020188836A - 集塵ヘッド及び掃除具 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の掃除具に比べて、塵埃の飛散が小さく、床面を傷つける可能性が低く、清掃部材の交換や洗浄が不要な集塵ヘッド及び掃除具を提供する。【解決手段】床面を上方より覆い、前方に移動させることにより前方の床面上にある塵埃を捕獲する集塵ヘッドであって、上板5と、その下面に固定された高さ100mm以下の捕獲体6、7、8を備え、それらの捕獲体は、床面と接触する柔軟な材料で構成された接触部6aを有し、集塵ヘッドが静置されたとき、その接触部6aは、その幅が5mm以下の線状に床面に接触し、その線状の接触部の40%以上は、上板5の前方の先端より上板5の横幅の1/10の距離以上離れた後方側に配置されており、かつ、接触部6aの前方側の60%以上の部分において、その線と移動方向2と成す角度が60度以下であって、塵埃は捕獲体6、7、8に付着して捕獲される。【選択図】図2
Description
本発明は、床面や机面上等で移動させることにより、その面上の塵埃を捕獲する機能を有する集塵ヘッド及びその集塵ヘッドを用いた掃除具に関する。
一般に、床面の塵埃を除去するために、棒状の把手の先に植毛されたブラシ等を設けたいわゆる箒や、棒状の把手の先にダスターモップヘッドを取り付けた掃除用モップが使用されている。ダスターモップヘッドの下面には塵埃や汚れを拭取る清掃部材が設けられており、その清掃部材として、特許文献1に記載のような布地とパイルを使用した掃除用モップや、特許文献2に記載のような埃や塵を吸着する交換可能なシートを装着した掃除用モップが使用されている。
従来、通常の箒は、床面を掃くことにより塵埃を移動させ、塵取りなどに集めて除去するものであり、掃くことにより塵埃が前方などに飛散する。そこでこのような箒は病院等の清潔な環境を必要とする室内の清掃には適さない。一方、掃除用モップを使用して床などを掃除する場合、紙や布などの清掃部材が床面をほぼ覆って接触しているため、清掃部材の底面に付着して回収される塵埃よりも、ダスターモップヘッドの前面側に溜まっていく塵埃の割合の方が圧倒的に多い。また、清掃部材の底面で塵埃を捕獲した場合、その中に土砂等の硬い塵埃があると、ダスターモップヘッドを動かすたびに硬い土砂等で床面の柔らかいワックス皮膜を擦ることになり、ワックス皮膜が傷つき、傷内に汚れが浸入することで、床面の黒ずみを増加させてしまう。また、前部に塵埃が集まった状態で、ダスターモップヘッドを動かすと、塵埃が飛散しやすいという問題も生ずる。さらに、従来の掃除用モップでは、紙や布などの清掃部材が汚れるたびに交換や洗浄が必要であり、特に布の場合は使用後の洗濯、消毒、乾燥も必要となり、この作業や交換に多くの時間、コストが割かれている。
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたものであり、従来の掃除具に比べて、塵埃の飛散が小さく、床面を傷つける可能性が低く、清掃部材の交換や洗浄が不要な集塵ヘッド及び掃除具を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、床面を上方より覆い、前方に移動させることにより前方の床面上にある塵埃を捕獲する集塵ヘッドであって、上板と、該上板の下面に固定された高さ100mm以下の少なくとも1つの捕獲体とを有し、前記捕獲体は、床面と接触する柔軟な材料で構成された接触部を有し、該集塵ヘッドが静置されたとき、前記接触部は、その幅が5mm以下の線状に床面に接触し、前記上板の下面に固定されたすべての前記捕獲体の線状に床面に接触する前記接触部の長さの合計に対して、その40%以上が前記上板の前方の先端より前記上板の横幅の1/10の距離以上離れた後方側に存在するように配置されており、かつ、前記上板の下面に固定されたすべての前記捕獲体の線状に床面に接触する前記接触部の前方側の長さの合計に対して、その60%以上の部分において、前記線状部分の線と前記移動方向と成す角度が60度以下であって、前記塵埃は前記捕獲体に付着して捕獲されることを特徴とする集塵ヘッドを提供する。
本観点の発明の集塵ヘッドでは、集塵ヘッドを床面や机面上等で前方に動かすことにより、その面上にある塵埃は集塵ヘッドの上板の下側に設けた捕獲体の接触部により掻き集められ、捕獲体に付着して捕獲される。このとき、接触部は線状に床面と接触することにより、塵埃を残すことなく捕獲することができる。また、接触部は柔軟な材料で構成され、幅が5mm以下であるので床面を傷つける可能性が低い。さらに、床面との接触部にブラシを用いた場合に比べると、捕獲された塵埃を回収する場合にブラシの中に詰まった塵埃を回収する場合と比べて回収が容易であること、ブラシに必要とされる高さに比べて捕獲体の高さを低くでき、より狭い隙間などの掃除が可能となること、製造コストをブラシより抑えることが可能となること、等の利点がある。
また、線状の接触部の40%以上、すなわち、上板の下面に固定されたすべての捕獲体の接触部が床面と接触する長さの合計に対してその40%以上は、前記上板の前方の先端より前記上板の横幅の1/10の距離以上離れた後方側に配置されているので、従来の箒のように前端に塵埃が蓄積されることはない。さらに、線状の接触部の前方側の60%以上の部分において、その線と前記移動方向と成す角度が60度以下となるように構成することにより、捕獲された塵埃が捕獲体の先端から後方に移動し、捕獲体の後方で大きな塵埃の塊が形成される。これにより、塵埃の前方からの飛散を防ぐことができ、捕獲可能な塵埃量を多くすることができる。ここで、接触部の前方側とは、1つの捕獲体において接触部が前後方向に重なるように存在している場合に、その後側の接触部を除いた部分をいう。また、集塵ヘッドを前方に動かすことにより、上板の下を通過し、後方へと向かう気流が発生することになり、捕獲体に付着した塵埃の上板の外側への飛散を防ぐことができる。
なお、上記の捕獲体の接触部の上板の前方の先端より後方側へ配置する距離、及びその全体の長さに対する割合、接触部の移動方向と成す角度の条件を満たす集塵ヘッドにおいて、本発明の効果が得られることが、発明者の実験により確認されている。
なお、上記の捕獲体の接触部の上板の前方の先端より後方側へ配置する距離、及びその全体の長さに対する割合、接触部の移動方向と成す角度の条件を満たす集塵ヘッドにおいて、本発明の効果が得られることが、発明者の実験により確認されている。
以上のように、本発明の集塵ヘッドにおいては、塵埃は主として捕獲体の後方に捕獲されるので、従来の箒やダスターモップヘッドのようにその前面に溜まった塵埃が飛散することがない。また、床面との接触部は柔軟な材料で線状に構成されているので、従来のダスターモップヘッドと比べ、接触部に挟まれた塵埃により床面を傷つけることもなく、捕獲体の後方に溜まった塵埃を適度に廃棄すればよいので清掃部材の交換も不要である。
ここで、床面と線状に接触する接触部の線状形状は、直線状や任意の曲線状であってもよく、捕獲された塵埃が後方に移動するように、線状の接触部の前方側の60%以上の部分において、その線と前記移動方向と成す角度が60度以下であればよい。また、下端に線状の接触部を有する複数の捕獲体を備えてもよい。それらの捕獲体の接触部の線状形状を、移動方向と成す角度が60度以下の直線や曲線で構成された形状としてもよい。例えば、真円形であれば前方側の2/3の部分で移動方向と成す角度が60度以下となる。上記の角度を例えば50度以下というようにさらに小さくすることにより、捕獲された塵埃がさらに後方に移動しやすくなり、床面に凹凸がある場合にも集塵ヘッドの前方への移動をよりスムーズに行うことができる。
なお、接触部の線状形状を周囲を閉じた形状とする場合であって、接触部の移動方向に対する前方側を移動方向に対して上記の条件に合致する円形、楕円形、多角形等とする場合、その後方側は、前方への移動により直接的に塵埃を捕獲しないので、その形状は任意であってもよい。
なお、接触部の線状形状を周囲を閉じた形状とする場合であって、接触部の移動方向に対する前方側を移動方向に対して上記の条件に合致する円形、楕円形、多角形等とする場合、その後方側は、前方への移動により直接的に塵埃を捕獲しないので、その形状は任意であってもよい。
第2の観点では、本発明は、第1の観点の集塵ヘッドにおいて、前記接触部は、連続したV字状部分を有することを特徴とする。このV字を構成する直線は移動方向と成す角度が60度以下であり、望ましくは50度以下である。このようなV字が連続して繋がることにより、捕獲された塵埃を後方へ移動させてV字の溝部分に捕獲し易くさせると同時に、塵埃が後方より逃れるのを防ぐことができる。
第3の観点では、本発明は、前記第1の観点の集塵ヘッドにおいて、前記捕獲体は、該集塵ヘッドの前後方向及び横方向に複数個配置され、前記複数の捕獲体が有する複数の接触体は、前後方向において、横方向の端部が互いに重なり合うように配置されていることを特徴とする。本観点の発明では、複数の捕獲体の各接触部が横幅方向に互いに隙間を開けることなく重なり合うように配置されていることにより、集塵ヘッドの前方への一度の移動で全体の幅内の塵埃が捕獲されることになり、清掃における前方へのくり返しの移動回数を少なくすることができる。
第4の観点では、本発明は、前記第1乃至第3の観点の集塵ヘッドにおいて、前記接触部の少なくとも一部は、前記上板の側面より外側に飛び出していることを特徴とする。このように側面の外側に飛び出した接触部を有することにより、床の壁際の塵埃を残すことなく捕獲することができる。
第5の観点では、本発明は、前記第1乃至第4の観点の集塵ヘッドにおいて、前記上板の少なくとも一部は透明であることを特徴とする。これにより、清掃中に、常に捕獲した塵埃量を上板の上方より視認することができる。
第6の観点では、本発明は、前記第5の観点の集塵ヘッドにおいて、前記上板の透明部分は、前記捕獲体に捕獲された塵埃の量を測るための目盛を備えていることを特徴とする。これにより、清掃中に、捕獲された塵埃を廃棄する必要があるか否かを容易に判断することができる。
第7の観点では、本発明は、前記第1乃至第6の観点のいずれかに記載の集塵ヘッドと、該集塵ヘッドに取り付けられた把手とからなることを特徴とする掃除具を提供する。本観点の発明の掃除具は、上記の本発明の効果を有する集塵ヘッドに把手を取り付けることにより、それらの効果を保持したまま広い床面の掃除が容易となる。小さな床面であれば、把手のない集塵ヘッドを手で保持して清掃してもよい。また、電気掃除機の集塵ヘッドに本観点の発明を適用すれば、捕獲体の後方に移動した塵埃は、集塵ヘッドから吸引機能を有する把手中の吸引管に吸引されて掃除機本体に収納される。ロボット型の電気掃除機にも本観点の集塵ヘッドは適用できる。
上記のように、本発明により、従来の掃除具に比べて、塵埃の飛散が小さく、床面を傷つける可能性が低く、清掃部材の交換や洗浄が不要な集塵ヘッド及び掃除具が得られる。
以下、図面を参照して本発明の集塵ヘッド及び掃除具を実施例により詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
図1は、実施例1に係る集塵ヘッドを使用した掃除具の概略を示す斜視図であり、図2は実施例1の集塵ヘッドの下面図である。図3は、実施例1の集塵ヘッドの捕獲体の構造を説明する図であり、図3(a)は部分拡大側面図、図3(b)は部分拡大下面図である。
図1において、本実施例の集塵ヘッド10は、床面1を上方より覆い、前方、すなわち移動方向2に移動させることにより前方の床面1上にある塵埃を捕獲する集塵ヘッドである。本実施例の掃除具3は、集塵ヘッド10と集塵ヘッド10に取り付けられた把手4とから構成されている。
図2において、本実施例の集塵ヘッドは、上板5と、上板5の下面に固定された3つの捕獲体、すなわち連続したV字状の形状を有する捕獲体6と、その後側の両端部に配置された捕獲体7及び捕獲体8を備えている。図3に示すように、捕獲体6は、その先端に床面と接触する柔軟な材料で構成された接触部6aを有している。接触部6aは保持部6bにより保持されて保持部6bが上板5に固定されている。なお、保持部6bも柔軟な材料で構成して、接触部6aと保持部6bを同一の材料で構成してもよい。
接触部6aと保持部6bとから構成される捕獲体6の高さhは10mm以下であり、集塵ヘッド10が静置されたとき、接触部6aは、その幅tが5mm以下の線状に床面に接触するように構成されている。捕獲体7、8についても、その詳細構造は捕獲体6と同様である。
接触部6aと保持部6bとから構成される捕獲体6の高さhは10mm以下であり、集塵ヘッド10が静置されたとき、接触部6aは、その幅tが5mm以下の線状に床面に接触するように構成されている。捕獲体7、8についても、その詳細構造は捕獲体6と同様である。
図2において、捕獲体6の接触部6aも連続したV字状の形状を有している。また、捕獲体6は上板5の前方の先端より距離dだけ後方に配置されており、dの値は10mm以上である。捕獲体6のV字の前方への移動方向2に対して成す角度θは、30〜50度程度の角度を成すように構成されている。なお、本実施例においては、捕獲体6、7、8の接触部の長さの合計に対して、その70%以上が上板5の前方の先端より上板5の横幅の1/10の距離以上離れた後方側に存在するように配置されている。
本実施例の集塵ヘッド10においては、捕獲体6においてV字が連続して繋がることにより、捕獲された塵埃を後方へ移動し易くさせると同時に、塵埃が後方より逃れるのを防ぐことができる。さらに、後端に逆ハの字状に配置した捕獲体7、8によって、捕獲体6の両端から逃れた塵埃を捕獲することができる。なお、捕獲体7、8の移動方向2に対して成す角度も60度以下である。
本実施例において、上板5の材料としてはプラスチック板やアクリル板、木板、紙などが使用でき、捕獲した塵埃量を視認するため、少なくとも一部が透明な材料で構成されていてもよい。捕獲体6、7、8の材料としては、ゴム、合成ゴム、化学繊維、などの柔軟な材料が使用できる。捕獲体6、7、8の上板への固定方法は、接着や中間の部材を介したねじ固定などが可能である。また、上板5の平面形状の例としては、広い床面を清掃対象とする集塵ヘッドの場合は、前後方向の幅が150〜250mm程度、横幅方向は400〜600mm程度とし、家庭などにおける狭い床面を清掃対象とする集塵ヘッドの場合は、前後方向の幅が50〜100mm程度、横幅方向は150〜300mm程度とすることができる。また、上板11の平面形状は、矩形でなくとも前後方向の幅より横幅方向が大きい楕円形状、半円形状など任意の形状であってもよい。
本実施例の集塵ヘッド10の形状の具体的な一例としては、上板5の平面形状は、幅300mm程度、奥行き100mm程度、捕獲体6の全体の横幅を250mm程度、奥行き40〜60mm程度、捕獲体6のV字を構成する1つの直線の長さ及び捕獲体7、8の長さを50〜70mm程度、とすることができる。
図4は、本発明の実施例2に係る集積ヘッドの下面図である。本実施例の集塵ヘッド20は、上板15と、上板15の下面に固定された7つの捕獲体、すなわち、正方形を45度傾けた菱形形状を有する5つの捕獲体16と、その後側の両端部に配置された捕獲体17及び捕獲体18を備えている。捕獲体16、捕獲体17、捕獲体18の詳細形状はすべて図3に示した捕獲体6と同様であり、その先端に床面と接触する柔軟な材料で構成された接触部を有している。集塵ヘッド20が静置されたとき、すべての接触部は、その幅が5mm以下の線状に床面に接触するように構成されている。
図4において、捕獲体16は上板15の前方の先端より15mm以上後方に配置されている。捕獲体16の菱形の接触部の前方側の部分において、その線と移動方向2と成す角度は45度である。また、捕獲体16は、集塵ヘッド20の前後方向に2列、横方向には前側は3個、後側は2個配置され、それらの捕獲体の接触体は、前後方向において、横方向の端部が互いに重なり合うように配置されている。
このように構成することにより、前側の捕獲体16で捕獲された塵埃がその捕獲体16の先端からその後方、及び後側の捕獲体16、及び、捕獲体16の両端から逃れた塵埃を捕獲するため後端に逆ハの字状に配置した捕獲体17、18へと移動し、大きな塵埃の塊が形成される。これにより、塵埃の前方からの飛散を防ぐことができ、捕獲可能な塵埃量を多くすることができる。また、集塵ヘッド20を前方に動かすことにより、上板の下を通過し、後方へと向かう気流が発生することになり、捕獲体に付着した塵埃の上板の外側への飛散を防ぐことができる。なお、捕獲体17、18の移動方向2に対して成す角度も60度以下である。
図5は、本発明の実施例3に係る集積ヘッドの下面図である。本実施例の集塵ヘッド30は、上板25と、上板25の下面に固定された7つの捕獲体、すなわち、円形状を有する5つの捕獲体26と、その後側の両端部に配置された捕獲体27及び捕獲体28を備えている。捕獲体26、捕獲体27、捕獲体28の詳細形状はすべて図3に示した捕獲体6と同様であり、その先端に床面と接触する柔軟な材料で構成された接触部を有している。集塵ヘッド30が静置されたとき、すべての接触部は、その幅が5mm以下の線状に床面に接触するように構成されている。
図5において、捕獲体26は上板25の前方の先端より10mm以上後方に配置されている。捕獲体26の円形の接触部の前方側の部分において、その線と移動方向2と成す角度は、60%の部分において60度以下である。また、捕獲体26は、集塵ヘッド30の前後方向に2列、横方向には前側は3個、後側は2個配置され、それらの捕獲体の接触体は、前後方向において、横方向の端部が互いに重なり合うように配置されている。また、本実施例においても、捕獲体26、27、28の接触部の長さの合計に対して、その70%以上が上板25の前方の先端より上板25の横幅の1/10の距離以上離れた後方側に存在するように配置されている。
後側の両端部に配置された捕獲体27及び捕獲体28は、捕獲体26の両端から逃れた塵埃を捕獲するため後端に逆ハの字状に配置され、さらに、上板25の側面より外側に飛び出している。これにより、床の壁際や家具の隅等の塵埃を残すことなく捕獲することができる。なお、捕獲体27、28の移動方向2に対して成す角度も60度以下である。
本実施例においても、塵埃の前方からの飛散を防ぐことができ、捕獲可能な塵埃量を多くすることができる。また、集塵ヘッド30を前方に動かすことにより、上板25の下を通過し、後方へと向かう気流が発生することになり、捕獲体に付着した塵埃の上板25の外側への飛散を防ぐことができる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではないことは言うまでもなく、目的や用途に応じて設計変更可能である。例えば、集塵ヘッドの平面形状、線状に配置された捕獲体及び接触部の形態、捕獲体の構成や横方向及び前後方向への配置数など任意に選択可能である。さらに、集塵ヘッドに、汚れの拭取りやワックス掛けなどの他の機能を有する部材を付加することも可能である。
1 床面
2 移動方向
3 掃除具
4 把手
5、15、25 上板
6、7、8、16、17、18、26、27、28 捕獲体
6a 接触部
6b 保持部
10、20、30 集塵ヘッド
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6b 保持部
10、20、30 集塵ヘッド
Claims (7)
- 床面を上方より覆い、前方に移動させることにより前方の床面上にある塵埃を捕獲する集塵ヘッドであって、
上板と、該上板の下面に固定された高さ100mm以下の少なくとも1つの捕獲体とを有し、
前記捕獲体は、床面と接触する柔軟な材料で構成された接触部を有し、
該集塵ヘッドが静置されたとき、前記接触部は、その幅が5mm以下の線状に床面に接触し、
前記上板の下面に固定されたすべての前記捕獲体の線状に床面に接触する前記接触部の長さの合計に対して、その40%以上が前記上板の前方の先端より前記上板の横幅の1/10の距離以上離れた後方側に存在するように配置されており、
かつ、前記上板の下面に固定されたすべての前記捕獲体の線状に床面に接触する前記接触部の前方側の長さの合計に対して、その60%以上の部分において、前記線状部分の線と前記移動方向と成す角度が60度以下であって、
前記塵埃は前記捕獲体に付着して捕獲されることを特徴とする集塵ヘッド。 - 前記接触部は、連続したV字状部分を有することを特徴とする請求項1に記載の集塵ヘッド。
- 前記捕獲体は、該集塵ヘッドの前後方向及び横方向に複数個配置され、前記複数の捕獲体が有する複数の接触体は、前後方向において、横方向の端部が互いに重なり合うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の集塵ヘッド。
- 前記接触部の少なくとも一部は、前記上板の側面より外側に飛び出していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の集塵ヘッド。
- 前記上板の少なくとも一部は透明であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の集塵ヘッド。
- 前記上板の透明部分は、前記捕獲体に捕獲された塵埃の量を測るための目盛を備えていることを特徴とする請求項5に記載の集塵ヘッド。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の集塵ヘッドと、該集塵ヘッドに取り付けられた把手とからなることを特徴とする掃除具。
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