JP2020188182A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子から放出された光を高効率で波長変換体に入射させることで波長変換効率を向上させ、高輝度な発光装置を提供する。
【解決手段】基板21及び基板上に形成された半導体発光層22を含む発光素子と、半導体発光層の上面及び側面を覆うように基板の上面上に形成され、透光性を有する接着層30と、接着層を介して発光素子の半導体発光層に接着されかつ半導体発光層から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体40であって、半導体発光層よりも大きくかつ接着層に接する光入射面40Pと、光入射面とは反対側に面しかつ光入射面よりも小さな光出射面40Qと、を有する波長変換体と、を有し、接着層は、基板の上面から波長変換体の光入射面に向かって外側に傾斜する側面30Aを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば発光ダイオードなどの発光素子を含む発光装置に関する。
発光装置は、例えば、端子や配線などが設けられた基板と、当該基板上に実装された少なくとも1つの発光素子とを含む。例えば、特許文献1には、発光素子と、当該発光素子から出射された光を透過させつつ外部に放出する透光性部材と、を有する発光装置が開示されている。
特開2010-272847号公報
発光装置に要求される特性としては、例えば、高輝度であること、波長特性や配光特性などの光学特性が安定していること、及び高品質であることなどが挙げられる。また、発光装置に要求される光学特性としては、例えば、所望の波長(発光色)の光が取り出されること、またその取り出される光の波長にムラがないこと、及び取り出される光が所望の強度特性を有すること(例えば配光領域内で所望の強度分布を有すること)などが挙げられる。
例えば、所定の波長の光を放出する発光素子及び当該発光素子から放出された光の波長を変換する波長変換体を組み合わせて発光装置を構成し、当該波長変換体から光を出射させることで、当該発光装置から所望の波長の光を取り出すことができる。
この場合、高い波長変換効率及び光取り出し効率を得ることを考慮すると、発光素子から放出された光は、その全てが波長変換体に入射することが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、発光素子から放出された光を高効率で波長変換体に入射させることで波長変換効率を向上させ、高輝度な発光装置を提供することを目的としている。
本発明による発光装置は、基板及び基板上に形成された半導体発光層を含む発光素子と、半導体発光層の上面及び側面を覆うように基板の上面上に形成され、透光性を有する接着層と、接着層を介して発光素子の半導体発光層に接着されかつ半導体発光層から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体であって、半導体発光層よりも大きくかつ接着層に接する光入射面と、光入射面とは反対側に面しかつ光入射面よりも小さな光出射面と、を有する波長変換体と、を有し、接着層は、基板の上面から波長変換体の光入射面に向かって外側に傾斜する側面を有することを特徴としている。
実施例1に係る発光装置の斜視図である。 実施例1に係る発光装置の上面図である。 実施例1に係る発光装置の断面図である。 実施例1に係る発光装置の断面図である。 実施例2に係る発光装置の断面図である。 実施例3に係る発光装置の断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る発光装置10の模式的な斜視図である。また、図2は、発光装置10の上面図である。図1及び図2を用いて、発光装置10の概略的な構成について説明する。発光装置10は、実装用基板(第1の基板、以下、単に基板と称する)11と、基板11上に実装された発光素子20と、を有する。
基板11は、例えば、絶縁性を有する基材11A及び基材11A上に形成された配線電極11Bを有する。基板11は、発光素子20を実装する実装面を有する。本実施例においては、基材11Aは、平板形状を有し、その主面の一方である上面を当該実装面として有する。例えば、基材11Aは、高い熱伝導性を有する材料、例えばAlNからなる。配線電極11Bは、例えばパターニングされて基材11A上に形成された銅膜からなる。
発光素子20は、例えば、発光ダイオードなどの半導体発光素子である。発光素子20は、例えば、支持基板(第2の基板、以下、単に基板と称する)21と、基板21に支持された半導体発光層(以下、単に半導体層と称する)22と、を含む。例えば、基板21は、平板形状を有し、Siからなる。また、半導体層22は、例えば、窒化物半導体からなる。
また、発光素子20は、基板21上における半導体層22の側方に設けられたパッド電極23と、基板21における半導体層22とは反対側(基板11側)の面上に設けられた裏面電極24と、を有する。例えば、半導体層22は、n型半導体層(図示せず)及びp型半導体層(図示せず)を有する。例えば、パッド電極23は、半導体層22のp型半導体層に接続されている。また、裏面電極24は、半導体層22のn型半導体層に接続されている。
また、本実施例においては、パッド電極23は、ボンディングワイヤを介して基板11の配線電極11Bに接続されている。また、基板11の基材11Aは、その主面間を貫通するビア(図示せず)を有する。裏面電極24は、当該ビアを介して、基材11Aの配線電極11Bとは反対側の面上に設けられた配線電極(図示せず)に接続されている。
本実施例においては、発光素子20は、矩形の上面形状を有する。具体的には、本実施例においては、基板21及び半導体層22の各々は、矩形の上面形状を有する。例えば、半導体層22の上面は、一辺が約1mmの正方形の形状を有する。
なお、本実施例においては、発光装置10が1つの発光素子20を有する場合について説明するが、発光素子20の構成はこれに限定されない。例えば、発光装置10が複数の発光素子20を有していてもよい。また、発光素子20の上面形状は、矩形に限定されず、例えば多角形状又は円形状を有していてもよい。
発光装置10は、発光素子20上に形成され、接着層30を介して発光素子20に接着された波長変換体40を有する。接着層30は、例えば発光素子20の基板21上において半導体層22の上面及び側面を覆うように層状に形成されている。また、接着層30は、発光層20から放出される光及び波長変換体40から出射される光に対して透光性を有する。例えば、接着層30は、透明な樹脂層からなる。
本実施例においては、波長変換体40は、発光素子20における半導体層22の上面全体を覆っている。また、波長変換体40は、半導体層22の上面よりも大きなサイズの底面を有する。波長変換体40は、例えば、YAG蛍光体及びアルミナを焼結して形成された蛍光体プレートからなる。
発光装置10は、基板11上に形成され、発光素子20を封止し、かつ波長変換体40の側面を覆う光反射体50を有する。図1においては、発光装置10の光反射体50の内側の構造を図示するため、光反射体50の外縁のみを破線で示し、その図示を省略している。
光反射体50は、発光素子20から放出される光及び波長変換体40から出射される光に対して反射性を有する。例えば、光反射体50は、光散乱性の粒子(例えば酸化チタン粒子)を含有する樹脂体からなる。光反射体50は、波長変換体40の上面を露出させるように、基板11上に形成されている。本実施例においては、波長変換体40における光反射体50から露出した表面は、発光装置10における光取り出し面を形成する。
図3は、発光装置10の断面図であり、図2における3−3線に沿った断面図である。また、図4は、図2における4−4線に沿った断面図である。図3及び図4を用いて、発光装置10における波長変換体40及び光反射体50の詳細な構造について説明する。
まず、波長変換体40は、接着層30を介して発光素子20(半導体層22)に対向し、基板11に沿って延びる面を発光素子20から放出された光が入射する光入射面40Pとして有し、光入射面40Pから入射した光に対して波長変換を行う。また、波長変換体40は、光反射体50に覆われていない面を波長変換体40内の光が出射する光出射面40Qとして有する。本実施例においては、光出射面40Qは、発光装置10における光取り出し面である。
また、本実施例においては、波長変換体40の光出射面40Qは、光入射面40Pよりも小さな平面サイズを有する。また、波長変換体40は、全体として、光入射面40Pから光出射面40Qに向かって(発光素子20から離れるに従って)徐々に側面間の距離が小さくなるような先細り形状を有する。
本実施例においては、波長変換体40は、基板11から垂直に延びる側面41Aと、光入射面40Pとして機能する底面41Bと、を有し、柱形状を有する柱状部(第1の柱状部)41を有する。
本実施例においては、柱状部41の底面41Bは、その全体が接着層30に接しており、かつ半導体層22(基板11)に沿って延びている。また、本実施例においては、柱状部41の底面41B及び底面41Bとは反対側の上面の各々は、矩形の平面形状を有する。すなわち、本実施例においては、柱状部41は、四角柱の形状を有する。
また、柱状部41の底面41B、すなわち本実施例における波長変換体40の光入射面40Pは、半導体層22よりも大きな平面サイズを有する。また、本実施例においては、図3に示すように、波長変換体40の光入射面40Pは、部分的に基板21よりも大きな幅(又は長さ)を有する。
また、本実施例においては、接着層30は、半導体層22の側面を覆うように基板21上に形成されている。また、本実施例においては、接着層30は、光入射面40Pの端部及び基板21の端部に接し、波長変換層40から基板21に向かってテーパ形状を有する側面30Aを有する。
また、本実施例においては、図4に示すように、発光素子20は、基板21上にパッド電極23を有する。接着層30は、パッド電極23に接する側面30Bを有する。本実施例においては、パッド電極23は、接着層30を越える高さを有する。また、本実施例においては、柱状部41の側面41Aは、部分的にパッド電極23の側面に突き当たっている。
また、波長変換体40は、柱状部41に一致する底面を有するように柱状部41上において柱状部41に一体的に形成され、かつ錐台形状を有する錐台状部42を有する。本実施例においては、錐台状部42は、底面に対して内側に傾斜する側面42Aを有する。
本実施例においては、錐台状部42は、四角錐台の形状を有する。また、本実施例においては、錐台状部42の4つの全ての側面は、側面42Aとして構成されている。従って、本実施例においては、錐台状部42は、上面を頂面とし、頂面に向かって全ての側面が傾斜する先細り形状を有する。
また、本実施例においては、波長変換体40は、錐台状部42の上面に一致する底面を有するように錐台状部42上において錐台状部42に一体的に形成され、かつ柱形状を有する柱状部(第2の柱状部)43を有する。柱状部43は、底面に対して垂直に延びる側面43Aを有する。また、本実施例においては、柱状部43は、柱状部41の底面41Bよりも小さな上面43Bを有する。また、柱状部43は、四角柱の形状を有する。
また、本実施例においては、柱状部43の上面43Bは、光反射体50から露出している。本実施例においては、柱状部43の上面43Bは、波長変換体40の光出射面40Qとして機能する。
本実施例においては、波長変換体40は、一方の主面を光入射面40Pとし、他方の主面を光出射面40Qとする全体として板状の形状を有する。また、柱状部41の側面41A、錐台状部42の側面42A及び柱状部43の側面43Aの全体は、波長変換体40の側面を構成する。例えば、波長変換体40における光入射面40Pから光出射面40Qまでの距離、すなわち波長変換体40の厚さは、約50〜500μmである。
また、本実施例においては、柱状部41の側面41A、錐台状部42の側面42A及び柱状部43の側面43Aは、連続して一体的に形成されている。すなわち、各部分の側面は、その端部において隣接する他の部分の側面に接している。
波長変換体40は、例えば、柱状部41の底面41B及び柱状部43の上面43Bとなる主面を有する蛍光体プレートを以下の2つのステップで切削することによって形成することができる。
例えば、第1のステップにおいては、柱状部43の側面43Aと同一形状の平坦部、及び錐台状部42の側面42Aと同一形状の傾斜部を有するブレード面のダイシングブレード(第1のブレード)を用いて、蛍光体プレートを切削して当該蛍光体プレートの主面に溝を形成する。これによって、蛍光体プレートには、側面43A及び42Aとなる部分が形成される。
次に、第2のステップにおいては、当該蛍光体プレートの当該主面に垂直なブレード面を有するブレード(第2のブレード)を用いて、当該蛍光体プレートにおける第1のステップで形成した溝の底部に凹部又は貫通孔を形成する。これによって、蛍光体プレートには、側面41Aとなる部分が形成される。なお、例えば、この他の当該蛍光体プレートの主面を研削することで、柱状部41の底面41B及び柱状部43の上面43Bの面形状及び面品質を安定させることができる。
例えばこのようにして、波長変換体40を作製することができる。なお、波長変換体40の形成方法はこれに限定されない。例えば、波長変換体40は、成型加工によって形成されることもできる。
次に、光反射体50は、基板11上において、発光素子20(基板21、半導体層22、パッド電極23及び裏面電極24)及び基板11上の各配線電極を封止する。これによって、発光素子20を電気的に保護する。また、光反射体50は、波長変換体40の側面を覆う。これによって、波長変換体40から出射される光の方向が制限される。
本実施例においては、波長変換体40は、接着層30を介して発光素子20に接着され、柱状部41、錐台状部42及び柱状部43がそれぞれの上面及び底面を共有するように順に積層された構造を有する。また、波長変換体40の光入射面40Pは、半導体層22よりも大きな平面サイズを有する。
また、接着層30は、半導体層22の側面を覆うように基板21上に形成され、また、基板21から波長変換体40の光入射面40Pに向かって外側に傾斜する側面30Aを有する。これによって、発光素子20から放出された光を高効率で波長変換体40に入射させることができる。従って、波長変換体40内での波長変換効率が向上する。
より具体的には、まず、波長変換体40の光入射面40Pは、半導体層22よりも大きなサイズを有することで、半導体層22から放出される光の多くを光入射面40Pで受けることができる。これによって、発光素子20から波長変換体40に入射する光の量が増加し、波長変換体40の波長変換効率が向上する。
一方、その場合、光入射面40Pは、半導体層22よりも大きなサイズを有するため、例えば、光入射面40Pの外周部には、波長変換体40の入射面40Pと半導体層22とが対向しない部分が存在する。従って、この光入射面40Pの外周部には、半導体層22から放出された光が入射しにくい。
本願の発明者らは、この光入射面40Pにおける半導体層22に対向しない部分においても光が十分に入射させることで、波長変換体40の波長変換効率が大幅に向上することを見出した。これに対し、接着層30は、半導体層22から放出された光を当該光入射面40Pの外周部を介して波長変換体40Pに高効率で入射するように、及び、その後半導体層22に再度光が入射しにくいように、構成されている。
本実施例においては、接着層30は、半導体層22の側面の外側にも設けられている。また、接着層30は、光入射面40Pに向かって外側に傾斜する側面30Aを有する。従って、光入射面40Pの外周部においては、半導体層22の側面から放出された光、及び波長変換体40から接着層30に戻って来た光の両方が、半導体層22に入射することなく、接着層30内を伝搬して波長変換体40に入射する可能性が高い。
換言すれば、半導体層22の外周部において、半導体層22から放出された光のうち、半導体層22に再度入射することで吸収される光が少なくなる。従って、半導体層22の中央部分と、半導体層22の側面近傍との間で、波長変換体40に入射する光の光量の差が低減される。
従って、波長変換体40における光入射面40Pの全体に高効率で光を入射させることができる。従って、波長変換体40の全体で高効率な波長変換を行うことができる。従って、強度ムラ及び色ムラが低減された高輝度な光を波長変換体40から出射させることができる。
また、本実施例においては、接着層30は、光入射面40Pの全体を覆い、また基板21の上面の端部に達するように形成されている。換言すれば、側面30Aは、光入射面40Pの端部と、基板21の上面の端部とに接するように形成され、半導体層22の側面から離間している。これによって、半導体層22の側面と波長変換体40の光入射面40Pとの間における接着層30内の光の伝搬空間が十分に設けられる。従って、波長変換体40への光の入射量及び波長変換体40の波長変換効率は大幅に向上する。
なお、仮に接着層30が傾斜する側面30Aを有さず、また、例えば半導体層22の側面を覆っていない場合、半導体層22から波長変換体40の柱状部41の外周部に入射する光が非常に少なくなる。従って、波長変換体40の周辺部の領域は、十分な光量の光が生成及び出射されない領域となる可能性が高い。従って、波長変換体40の光出射面40Qから出射される光に強度ムラ及び色ムラが生じやすい。接着層30が上記したように構成されることで、これらの課題が大幅に改善される。
また、接着層30は、接着層30となる硬化性樹脂材料を基板21上に塗布する際に、その塗布量を調節することで、容易に形成されることができる。具体的には、基板21上において半導体層22の上面及び側面の全体を覆うように当該樹脂材料を塗布し、この上に波長変換体40を配置した後、当該樹脂材料を硬化させればよい。
あらかじめ半導体層22の側面を覆うように樹脂材料を塗布しておけば、波長変換体40を配置した際に、波長変換体40の底面である光入射面40Pの全体に樹脂材料が容易に濡れ広がる。また、波長変換体40の底面を半導体層22よりも大きいサイズで形成しておくことで、樹脂材料は、基板21の端部と波長変換体40の底面の端部とを接続するように、自然と傾斜して形成される。接着層30は、例えばこのようにして容易に形成することができる。
また、波長変換体40が最も近接して発光素子20側に柱状部41を有することで、発光素子20から放出された光が波長変換体40内に留まりやすくなる。従って、発光素子20から放出された光に対する高い波長変換効率を維持することができる。
また、一様な厚みの柱状部41に光が入射することで、柱状部41の面内での波長変換ムラが抑制される。従って、柱状部41から錐台状部42に向かう光における柱状部41の面内での強度ムラ、及び色ムラを抑制することができる。
また、波長変換体40が錐台状部42を有することで、錐台状部42から光出射面40Qに向かう光を集光することができる。従って、例えば、十分な光量の光が放出されるようなサイズの発光素子20(半導体層22)を構成した上で、この発光素子20からの放出光を発光領域よりも小さな領域に集めることができる。これによって、例えば、波長変換体40の光出射面40Qからは、高輝度な光を出射させることができる。
また、波長変換体40が錐台状部42上に柱状部43を有することで、錐台状部42によって集光された光の光量を柱状部43の面内で均一化することができる。従って、柱状部43の面内での強度ムラ、及び色ムラを抑制することができる。
また、本実施例においては、波長変換体40は、矩形の上面形状を有する。これによって、種々の用途に容易に適用可能な形状の配光特性を得ることができる。例えば、発光装置10は、照明用途、例えば車両用灯具として用いる場合に好適な構成を有する。例えば、波長変換体40が矩形の上面形状を有することで、ヘッドランプに求められる特性、例えば中央領域が高輝度であり、周辺領域が低輝度であるような配光特性の光を容易に形成することができるからである。
また、図4に示すように、発光素子20は、基板21上に形成されたパッド電極23を有し、波長変換体40は、その側面においてパッド電極23に突き当たるように配置されている。これによって、発光素子20(半導体層22)と波長変換値40との配置関係が確実に定まる。
これは、接着層30を塗布して波長変換体40を発光素子20上に接着する際に、パッド電極23に突き当てておくことで、波長変換体40が位置ずれを起こしにくいからである。すなわち、波長変換体40と発光素子20との間の位置関係の接着時のバラつきが生じにくい。従って、安定して所望の光学特性を得ることができる。
なお、上記した波長変換体40の構成は、一例に過ぎない。例えば、本実施例においては、波長変換体40は、一体的に形成された柱状部41、錐台状部42及び柱状部43を有する場合について説明した。また、上下に隣接する各部分の上面及び底面の形状が一致する場合について説明した。しかし、波長変換体40は、例えば互いに分離可能なように形成された柱状部41、錐台状部42及び柱状部43を有していてもよい。また、上下に隣接する各部分の上面及び底面は互いに光学的に結合していればよく、その形状は一致しなくてもよく、また、互いに離間していてもよい。
また、本実施例においては、発光素子20が基板21上にパッド電極23を有し、波長変換体40がこのパッド電極23に接するように配置されている場合について説明した。しかし、発光素子20及び波長変換体40の構成は、これに限定されない。例えば、発光素子20は、パッド電極23を有さず、またボンディングワイヤを介さずに基板11上に実装されていてもよい。この場合、例えば、波長変換体40の光入射面40Pは、その全体において基板21の上面よりも大きな平面サイズを有していてもよい。また、この場合、接着層30は、基板21の上面の外周部の全周に亘ってその上面の端部に接していてもよい。
また、本実施例においては、基板11上に波長変換体40の側面を覆う光反射体50が形成されている場合について説明した。しかし、光反射体50は、設けられていなくてもよい。
例えば、波長変換体40の側面は、光学的に露出されている場合でも、ある程度の反射機能を有する。これは、例えば、波長変換体40の内部から側面に入射する光は、例えば全反射によって波長変換体40内に留まるからである。また、本実施例のように波長変換体40を板状に形成するなど、波長変換体40の側面に対して底面又は上面を比較的大きくすることで、大部分の光は光出射面40Qから出射する。従って、光反射体50が設けられていなくても、波長変換体40から出射される光の輝度特性や配光特性を維持することができる。
また、本実施例においては、波長変換体40は、一体的に形成された蛍光体プレートからなり、その全体において波長変換機能を有する場合について説明した。しかし、波長変換体40の構成はこれに限定されない。
例えば、波長変換体40は、柱状部41の一部をなす蛍光体プレートと、当該蛍光体プレート上に形成され、波長変換体40の他の部分をなす透光プレートと、からなっていてもよい。すなわち、波長変換体40は、複数の部材を組み合わせた構造を有していてもよいし、またその一部のみに波長変換機能をなす部材を有していてもよい。
また、発光素子20の構成や、発光装置10の用途によっては、波長変換体40の全体が波長変換機能を有していなくてもよい。例えば、単色(単一波長)の光のみを用いて通信や分析などを行う用途に用いられる場合、発光素子20から放出された光がその波長特性を維持したまま取り出されればよい場合がある。この場合、波長変換体40は、波長変換機能を有する必要はなく、例えば、単純な透光体として機能すればよい。この場合でも、当該透光体と接着剤30とが例えば上記したような構成を有することで、発光素子20から放出された光を高効率で当該透光体に入射させることができ、高輝度な発光装置10を提供することができる。
このように、本実施例においては、発光装置10は、基板21及び基板21上に形成された半導体層22を含む発光素子20と、接着層30を介して半導体層22に接着された波長変換体40と、波長変換体40の側面を覆う光反射体50と、を有する。
また、本実施例においては、波長変換体40は、発光素子20から放出された光が入射する光入射面40Pをなしかつ半導体層22よりも大きな平面サイズを有する底面41Bを有する柱状部41と、柱状部41上に形成されかつ柱状部41の上面に光学的に結合する底面を有する錐台状部42と、錐台状部42上に形成されかつ錐台状部42の上面に光学的に結合する底面及び光が外部に出射される光出射面40Qをなす上面43Bを有する柱状部43と、を有する。従って、発光素子20から放出された光を高効率で波長変換体40に入射させることで波長変換効率を向上させ、高輝度な発光装置10を提供することができる。
図5は、実施例2に係る発光装置10Aの断面図である。発光装置10Aは、接着層60の構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。接着層60は、半導体層22の下端部から波長変換体40に向かって外側に傾斜する側面60Aを有する点を除いては、接着層30と同様の構成を有する。
本実施例においては、接着層60の側面60Aは、基板21の上面の端部と波長変換体40の光入射面40Pの端部とを接続するのではなく、半導体層22の下端部と光入射面40Pの端部よりも内側の部分とを接続するように、形成されている。
本実施例においては、基板21の上面の外周部と、波長変換体40における光入射面40Pの外周部には、接着層30が接しない領域が形成されている。接着層60は、例えばこのように側面60Aが配置されるように、構成されていてもよい。接着層60が傾斜する側面60Aを有していれば、波長変換体40への光の入射量は向上するからである。
また、本実施例においては、波長変換体40の光入射面40Pにおける接着層60に接着しない外周部の領域は、光反射体50に覆われている。これによって、当該光反射体50に覆われた光入射面40Pの領域は、波長変換体40内に存在する光を光出射面40Qに向けて反射させる光反射領域として機能する。従って、光取り出し効率が向上する。
このように、本実施例においては、接着層60は、半導体層22の側面を覆っていればよく、また、光入射面40Pに向かって外側に広がるように傾斜する側面60Aを有してればよい。これによって、発光素子20から放出された光を高効率で波長変換体40に入射させることで波長変換効率を向上させ、高輝度な発光装置10Aを提供することができる。
図6は、実施例3に係る発光装置10Bの断面図である。発光装置10Bは、波長変換体40Aの構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。錐台状部42のみからなる点を除いては、波長変換体40と同様の構成を有する。本実施例においては、波長変換体40Aは、波長変換体40から柱状部41及び43を除いた場合に相当する構成を有する。
本実施例においては、錐台状部42の底面42Bは、接着層30に接している。また、錐台状部42の底面42Bは、波長変換体40Bにおける光入射面40Pとして機能する。また、錐台状部42の上面42Cは、光反射体50から露出している。錐台状部42の上面42Cは、波長変換体40Aの光出射面40Qとして機能する。
本実施例のように、波長変換体40Aは、少なくとも錐台状部42を有していればよい。これによって、波長変換体40A内において光を集光することができ、発光装置10Bの高輝度化を図ることができる。
また、本実施例においては、錐台状部42の底面42Bが半導体層22よりも大きな平面サイズを有していればよい。この錐台状部42の底面42Bを接着層30によって発光素子20に接着することで、発光素子20から放出された光を高効率で波長変換体40Aに入射させることができる。従って、波長変換効率を向上させることができる。
なお、本実施例及び他の実施例においては、波長変換体40及び40Aにおいて、錐台状部42が光を集光する部分として機能する場合について説明した。しかし、波長変換体40又は40Aは、半導体層22よりも大きな平面サイズの光入射面40Pと、光入射面40Pよりも小さな光出射面40Qとを有していればよい。
換言すれば、波長変換体40又は40Aは、光入射面40P及び光出射面40Qを有する種々の形状を有してればよい。例えば、波長変換体40Aは、光入射面40Pから光入射面40Qに向かって段階的に平面サイズが小さくなるように、階段状の側面を有していてもよい。また、波長変換体40Aは、湾曲した側面を有していてもよい。また、波長変換体40Aは、光入射面40Pから光出射面40に至る間に平面サイズが大きくなる部分を有していてもよい。
このように、本実施例においては、発光装置10Bは、基板21及び基板21上に形成された半導体層22を含む発光素子20と、半導体層22の上面及び側面を覆うように基板21の上面上に形成され、透光性を有する接着層30と、接着層30を介して発光素子20の半導体層22に接着されかつ半導体層22から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体40であって、半導体層22よりも大きくかつ接着層30に接する光入射面40Pと、光入射面40Pとは反対側に面しかつ光入射面40Pよりも小さな光出射面40Qと、を有する波長変換体40と、を有する。
また接着層30は、基板21の上面から波長変換体40の光入射面40Pに向かって外側に傾斜する側面30Aを有する。従って、発光素子20から放出された光を高効率で波長変換体40Aに入射させることで波長変換効率を向上させ、高輝度な発光装置10Aを提供することができる。
10、10A、10B 発光装置
20 発光素子
30、80 接着層
40、40A 波長変換体

Claims (5)

  1. 基板及び前記基板上に形成された半導体発光層を含む発光素子と、
    前記半導体発光層の上面及び側面を覆うように前記基板の上面上に形成され、透光性を有する接着層と、
    前記接着層を介して前記発光素子の前記半導体発光層に接着されかつ前記半導体発光層から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体であって、前記半導体発光層よりも大きくかつ前記接着層に接する光入射面と、前記光入射面とは反対側に面しかつ前記光入射面よりも小さな光出射面と、を有する波長変換体と、を有し、
    前記接着層は、前記基板の前記上面から前記波長変換体の前記光入射面に向かって外側に傾斜する側面を有することを特徴とする発光装置。
  2. 前記接着層は、前記波長変換体の前記光入射面の全体を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記波長変換体は、
    前記光入射面をなす底面を有しかつ柱形状を有する第1の柱状部と、
    前記第1の柱状部の上面に一致する底面を有しかつ錐台形状を有する錐台状部と、
    前記錐台状部の上面に一致する底面及び前記光出射面をなす上面を有しかつ柱形状を有する第2の柱状部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記発光素子は、前記基板上に設けられ、前記半導体発光層に電気的に接続されたパッド電極を有し、
    前記波長変換体の側面は、前記パッド電極の側面に接していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の発光装置。
  5. 前記波長変換体の側面を覆いかつ前記発光素子及び前記波長変換体によって生成された光に対して反射性を有する光反射体を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の発光装置。
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