JP7267836B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば発光ダイオードなどの発光素子を含む発光装置に関する。
発光装置は、例えば、端子や配線などが設けられた基板と、当該基板上に実装された少なくとも1つの発光素子とを含む。例えば、特許文献1には、発光素子と、当該発光素子から出射された光を透過させつつ外部に放出する透光性部材と、を有する発光装置が開示されている。
特開2010-272847号公報
発光装置に要求される特性としては、例えば、高輝度であること、波長特性や配光特性などの光学特性が安定していること、及び高品質であることなどが挙げられる。また、発光装置に要求される光学特性としては、例えば、所望の波長(発光色)の光が取り出されること、またその取り出される光の波長にムラがないこと、及び取り出される光が所望の強度特性を有すること(例えば配光領域内で所望の強度分布を有すること)などが挙げられる。
例えば、所定の波長の光を放出する発光素子及び当該発光素子から放出された光の波長を変換する波長変換体を組み合わせて発光装置を構成し、当該波長変換体から光を出射させることで、当該発光装置から所望の波長の光を取り出すことができる。この場合、波長変換体は、所望の輝度特性で光を出射するように構成されることで、要求される種々の光学特性の光を発光装置から取り出すことができる。
ここで、用途によっては、配光領域内において意図的に強度分布を持たせることが要求される場合がある。この場合、波長変換体は、例えば、光が出射される領域内で輝度が高い部分と低い部分とが形成されるように構成されていることが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、光出射面から輝度の差を有する光を出射する波長変換体を有し、高輝度な発光装置を提供することを目的としている。
本発明による発光装置は、基板と、基板上に形成された発光素子と、発光素子上に配置されて発光素子から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体であって、基板に沿って延びる底面、底面から外側に傾斜する第1の側面及び底面から内側に傾斜する第2の側面を有する傾斜部を有する波長変換体と、を有することを特徴としている。
また、本発明による発光装置は、基板と、基板上の上面上に形成された発光素子と、発光素子上に配置されて発光素子から放出された光に対して波長変換を行い、基板に沿って延びる光入射面及び光入射面とは反対側に面する光出射面と、を有する波長変換体と、を有し、波長変換体の光出射面は、光出射面に垂直な方向から見たとき、光入射面の外側に延在する領域を有することを特徴としている。
実施例1に係る発光装置の斜視図である。 実施例1に係る発光装置の上面図である。 実施例1に係る発光装置の断面図である。 実施例1に係る発光装置における波長変換体の拡大断面図である。 実施例1に係る発光装置の波長変換体から出射される光の輝度特性を示す図である。 実施例2に係る発光装置の断面図である。 実施例3に係る発光装置の断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る発光装置10の模式的な斜視図である。図1を用いて、発光装置10の概略的な構成について説明する。本実施例においては、発光装置10は、実装用基板(第1の基板、以下、単に基板と称する)11と、基板11上に実装された2つの発光素子20と、を有する。
基板11は、例えば、絶縁性を有する基材11A及び基材11A上に形成された配線電極11Bを有する。基板11は、発光素子20を実装する実装面を有する。本実施例においては、基材11Aは、平板形状を有し、その主面の一方である上面を当該実装面として有する。例えば、基材11Aは、高い熱伝導性を有する材料、例えばAlNからなる。配線電極11Bは、例えばパターニングされて基材11A上に形成された銅膜からなる。
発光素子20の各々は、例えば、発光ダイオードなどの半導体発光素子である。発光素子20は、例えば、支持基板(第2の基板、以下、単に基板と称する)21と、基板21に支持された半導体発光層(以下、単に半導体層と称する)22と、を含む。例えば、基板21は、平板形状を有し、Siからなる。また、半導体層22は、例えば、窒化物半導体からなる。
また、発光素子20は、基板21上における半導体層22の側方に設けられたパッド電極23と、基板21における半導体層22とは反対側(基板11側)の面上に設けられた裏面電極24と、を有する。例えば、半導体層22は、n型半導体層(図示せず)及びp型半導体層(図示せず)を有する。例えば、パッド電極23は、半導体層22のp型半導体層に接続されている。また、裏面電極24は、半導体層22のn型半導体層に接続されている。
また、本実施例においては、パッド電極23は、ボンディングワイヤを介して基板11の配線電極11Bに接続されている。また、基板11の基材11Aは、その主面間を貫通するビア(図示せず)を有する。裏面電極24は、当該ビアを介して、基材11Aの配線電極11Bとは反対側の面上に設けられた配線電極(図示せず)に接続されている。
本実施例においては、発光素子20は、矩形の上面形状を有する。具体的には、本実施例においては、基板21及び半導体層22の各々は、矩形の上面形状を有する。例えば、半導体層22の上面は、一辺が約1mmの正方形の形状を有する。また、発光素子20の各々は、基板11上においてそれぞれの基板21の1つの側面が互いに対向するように、全体として整列して配置されている。
なお、本実施例においては、発光装置10が2つの発光素子20を有する場合について説明するが、発光素子20の構成はこれに限定されない。例えば、発光装置10が1つの発光素子20のみを有していてもよいし、3つ以上の発光素子20を有していてもよい。また、発光素子20の上面形状は、矩形に限定されず、例えば多角形状又は円形状を有していてもよい。
発光装置10は、発光素子20上に形成され、接着層30を介して発光素子20に接着された波長変換体40を有する。接着層30は、例えば発光素子20の基板21上において半導体層22を埋設するように層状に形成されている。また、接着層30は、発光層20から放出される光及び波長変換体40から出射される光に対して透光性を有する。例えば、接着層30は、透明な樹脂層からなる。
本実施例においては、波長変換体40は、2つの発光素子20間に跨って形成されている。例えば、本実施例においては、波長変換体40は、発光素子20の各々における半導体層22の上面全体を覆い、基板11における隣接する半導体層22の間に跨って一体的に形成されている。波長変換体40は、例えば、YAG蛍光体及びアルミナを焼結して形成された蛍光体プレートからなる。
発光装置10は、基板11上に形成され、発光素子20を封止し、かつ波長変換体40の一部を覆う光反射体50を有する。図1においては、発光装置10の光反射体50の内側の構造を図示するため、光反射体50の外縁のみを破線で示し、その図示を省略している。
光反射体50は、発光素子20から放出される光及び波長変換体40から出射される光に対して反射性を有する。例えば、光反射体50は、光散乱性の粒子(例えば酸化チタン粒子)を含有する樹脂体からなる。
図2は、発光装置10の上面図である。また、図3は、発光装置10の断面図であり、図2における3-3線に沿った断面図である。図2及び図3を用いて、発光装置10における波長変換体40及び光反射体50の詳細な構造について説明する。
まず、光反射体50は、波長変換体40の一部を露出させつつ波長変換体40を覆うように、基板11上に形成されている。本実施例においては、光反射体50は、波長変換体40の上面を露出させつつ波長変換体40の側面を覆うように、基板11上に形成されている。
次に、波長変換体40は、接着層30を介して発光素子20(半導体層22)に対向し、基板11に沿って延びる面を発光素子20から放出された光が入射する光入射面40Pとして有し、光入射面40Pから入射した光に対して波長変換を行う。
また、波長変換体40は、光反射体50に覆われていない表面、本実施例においては上面を波長変換体40内の光が出射する光出射面40Qとして有する。本実施例においては、光出射面40Qは、発光装置10における光取り出し面である。また、本実施例においては、波長変換体40の光出射面40Qは、光入射面40Pよりも小さな平面サイズを有する。
本実施例においては、波長変換体40は、基板11から垂直に延びる側面41A及び41Bと、光入射面40Pとして機能する底面41Cと、を有し、柱形状を有する柱状部(第1の柱状部)41を有する。
本実施例においては、柱状部41の底面41Cは、その全体が接着層30に接しており、かつ半導体層22(基板11)に沿って延びている。また、本実施例においては、柱状部41の底面41C及び底面41Cとは反対側の上面の各々は、矩形の平面形状を有する。すなわち、本実施例においては、柱状部41は、四角柱の形状を有する。
また、柱状部41の底面41C、すなわち本実施例における波長変換体40の光入射面40Pは、半導体層22よりも大きな平面サイズを有する。また、本実施例においては、接着層30は、半導体層22の側面を覆うように基板21上に形成されている。
また、波長変換体40は、柱状部41の上面が底面となるように柱状部41上において柱状部41に一体的に形成され、かつ底面に対して傾斜する側面42A及び42Bを有する傾斜部42を有する。本実施例においては、傾斜部42は、底面から上面に向かって外側に傾斜する側面(第1の側面)42Aと、底面から上面に向かって内側に傾斜する側面(第2の側面)42Bと、を有する。
本実施例においては、傾斜部42の側面42A及び42Bは、それぞれ、矩形の底面及び上面間に形成された4つの側面のうち、互いに対向する側面の一方及び他方である。すなわち、傾斜部42は、底面に対して鈍角をなして傾斜する側面42Aと、底面に対して鋭角をなして傾斜しかつ側面42Aとは反対側の側面42Bと、を有する。
また、本実施例においては、傾斜部42の側面42A及び42Bは、傾斜部42の矩形の底面における互いに平行な2つの辺から底面に対して傾斜して延びる表面部分である。傾斜部42の側面42A及び42Bは、それぞれ、柱状部41の側面41A及び41Bの端部から延びる波長変換体40の側面部分である。
なお、本実施例においては、傾斜部42における他の2つの側面の各々は、底面に対して垂直に延びている(傾斜していない)。しかし、傾斜部42の側面の構成はこれに限定されない。例えば、傾斜部42の全ての側面が傾斜していてもよい。
また、本実施例においては、傾斜部42の上面は、傾斜部42の底面に平行に延びている。傾斜部42の上面及び底面は、柱状部41の底面41Cである波長変換体40の光入射面40Pに沿って延びている。
また、波長変換体40は、傾斜部42の上面が底面となるように傾斜部42上において傾斜部42に一体的に形成され、かつ柱形状を有する柱状部(第2の柱状部)43を有する。柱状部43は、底面に対して垂直に延びる側面43A及び42Bを有する。本実施例においては、柱状部43の側面43A及び43Bは、それぞれ、傾斜部42の側面42A及び42Bの端部から延びる波長変換体40の側面部分である。
また、本実施例においては、柱状部43の上面43Cは、光反射体50から露出している。本実施例においては、柱状部43の上面43Cは、波長変換体40の光出射面40Qとして機能する。また、本実施例においては、柱状部43の上面43Cは、柱状部41の底面41Cよりも小さい。すなわち、波長変換体40は、光入射面40Pよりも小さな光出射面40Qを有する。
本実施例においては、波長変換体40は、一方の主面を光入射面40Pとし、他方の主面を光出射面40Qとする全体として板状の形状を有する。また、柱状部41の側面41A及び41B、傾斜部42の側面42A及び42B並びに柱状部43の側面43A及び43Bの全体は、波長変換体40の側面を構成する。例えば、波長変換体40における光入射面40Pから光出射面40Qまでの距離、すなわち波長変換体40の厚さは、約50~500μmである。
また、本実施例においては、柱状部41の側面41A、傾斜部42の側面42A及び柱状部43の側面43Aは、連続して一体的に形成されている。また、柱状部41の側面41B、傾斜部42の側面42B及び柱状部43の側面43Bは、連続して一体的に形成されている。すなわち、各部分の側面は、その端部において隣接する他の部分の側面に接している。
波長変換体40は、例えば、柱状部41の底面41C及び柱状部43の上面43Cとなる主面を有する蛍光体プレートを以下の4つのステップで切削することによって形成することができる。
例えば、第1のステップにおいては、柱状部41の側面41Aと同一形状の平坦部、及び傾斜部42の側面42Aと同一形状の傾斜部を有するブレード面のダイシングブレード(第1のブレード)を用いて、蛍光体プレートを切削して当該蛍光体プレートの主面の一方(光入射面40P側の主面)に溝を形成する。これによって、蛍光体プレートには、側面41A及び42Aとなる部分が形成される。
次に、第2のステップにおいては、蛍光体プレートの他方の主面側(光出射面40Q側)から、柱状部43の側面43Bと同一形状の平坦部、及び傾斜部42の側面42Bと同一形状の傾斜部を有するブレード面のダイシングブレード(第2のブレード)を用いて、蛍光体プレートを切削して当該蛍光体プレートの他方の主面に溝を形成する。これによって、蛍光体プレートには、側面43B及び42Bとなる部分が形成される。
次に、第3のステップにおいては、当該蛍光体プレートの当該他方の主面に垂直なブレード面を有するブレード(第3のブレード)を用いて、当該蛍光体プレートにおける第23のステップで形成した溝の底部に凹部又は貫通孔を形成する。これによって、蛍光体プレートには、側面41Bとなる部分が形成される。
次に、第4のステップにおいては、当該蛍光体プレートの当該主面に垂直なブレード面を有するブレード(第3のブレード)を用いて、当該蛍光体プレートにおける第1のステップで形成した溝の底部に凹部又は貫通孔を形成する。これによって、蛍光体プレートには、側面43Aとなる部分が形成される。
なお、例えば、この他の当該蛍光体プレートの主面を研削することで、柱状部41の底面41C及び柱状部43の上面43Cの面形状及び面品質を安定させることができる。
例えばこのようにして、波長変換体40を作製することができる。なお、波長変換体40の形成方法はこれに限定されない。例えば、波長変換体40は、成型加工によって形成されることもできる。
次に、光反射体50は、基板11上において、発光素子20(基板21、半導体層22、パッド電極23及び裏面電極24)及び基板11上の各配線電極を封止する。これによって、発光素子20を電気的に保護する。また、光反射体50は、波長変換体40の側面を覆う。これによって、波長変換体40から出射される光の方向が制限される。
本実施例においては、波長変換体40は、接着層30を介して発光素子20に接着され、柱状部41、傾斜部42及び柱状部43がそれぞれの上面及び底面を共有するように順に積層された構造を有する。また、波長変換体40の光入射面40Pは、半導体層22よりも大きな平面サイズを有する。また、接着層30は、半導体層22の側面を覆うように基板21上に形成されている。
図4は、波長変換体40の拡大断面図である。図4は、図3の2点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す断面図である。図4を用いて、本実施例における波長変換体40の構成について説明する。
まず、図4に示すように、傾斜部42の側面42Aは、傾斜部42の底面に対して90°よりも大きな傾斜角θ1をなして傾斜している。一方、傾斜部42の側面42Bは、傾斜部42の底面に対して90°未満の傾斜角θ2をなして傾斜している。また、本実施例においては、傾斜角θ1及びθ2は、(θ1+θ2)<180°の関係を満たすように構成されている。
具体的には、傾斜部42における側面42Aと底面とがなす角度のうち傾斜部42の内側の角度を傾斜角θ1とし、側面42Bと底面とがなす角度のうち傾斜部42の内側の角度を傾斜角θ2とした場合、傾斜角θ1及びθ2は、θ1>90°、θ2<90°、及び(θ1+θ2)<180°の関係を満たす。
また、本実施例においては、柱状部43の側面43Aは、傾斜部42の側面42Aの上端部から柱状部43の上面に垂直に延びている。また、柱状部43の側面43Bは、傾斜部42の側面43Bの上端部から柱状部43の上面に垂直に延びている。
図5は、光出射面40Q内における光の強度特性を示す図である。図4及び図5を用いて、波長変換体40から出射される光の輝度特性について説明する。
図4のように形成された波長変換部40の光出射面40Qにおいて、柱状部43の側面43Aの上端部に対応する第1の端部領域P1は、最も輝度が小さい領域となる。一方、光出射面40Qにおける柱状部43の側面43Bの上端部に対応する第2の端部領域P2は、最も輝度が大きい領域となる。また、波長変換部40は、光出射面40Q内において第1の端部領域P1から第2の端部領域P2に向かって徐々に輝度が大きくなるような特性を有する光を出射する。
より具体的には、光出射面40Qに垂直な方向から見たとき、第1の端部領域P1は、光入射面40Pに重ならない領域である。従って、光入射面40Pから入射した光は、第1の端部領域P1には到達しにくいか、又は波長変換体40内において何回か反射されるなど比較的長い光路を進んだ上で第1の端部領域P1に到達する。従って、第1の端部領域P1は、光出射面40Q内において比較的輝度の低い領域となる。
さらに、柱状部43における側面43Aの近傍の領域は、光反射体50に食い込むように設けられている。従って、柱状部43における側面43Aの近傍の領域の下部には、光反射体50が存在する。
これによって、柱状部43の側面43Aの近傍の領域は、波長変換体40内において他の領域よりも放熱性能が低い領域となる。従って、発光素子20を駆動した場合、柱状部43の側面43Aの近傍の領域は、他の領域よりも温度が高い領域(熱が逃げにくい領域)となる。従って、第1の端部領域P1における波長変換体40の波長変換効率はより低くなる。これによって、第1の端部領域P1は、光出射面40Q内において比較的輝度が低い領域となる。
一方、第2の端部領域P2は、光出射面40Qに垂直な方向から見たときに光入射面40Pに重なる領域である。従って、光入射面40Pから入射した光の多くは第2の端部領域P2に達することとなる。また、傾斜角θ2などを調節することで、第2の端部領域P2は、光入射面40Pの中央領域の上部に配置されることができる。これによって、第2の端部領域P2は、光出射面40Q内において最も輝度が高い領域となる。
さらに、柱状部43の側面43Bの近傍の領域の下部には波長変換体40の他の部分である傾斜部42が設けられている。従って、柱状部43の側面43Bの近傍の領域において発生した熱は、容易に波長変換体40内を伝搬する。従って、柱状部43の側面43Bの近傍の領域は、他の領域よりも放熱性能が高い領域であり、他の領域よりも波長変換効率が高い領域となる。これによって、第2の端部領域P2は、他の領域よりもさらに輝度が高い領域となる。
このように、本実施例においては、波長変換谷40は、底面から外側に傾斜する側面42A及び内側に傾斜する側面42Bを有する傾斜部42を有する。従って、光出射面40Qから大きな輝度傾斜(輝度変化)を持った光が出射するような波長変換体40となる。また、例えば傾斜角θ1及びθ2などを調節することで、高い自由度で安定した輝度特性の光を出射する波長変換体40を構成することができる。
また、本実施例においては、傾斜部42は、傾斜角θ1及びθ2が(θ1+θ2)<180°の関係を満たすように構成されている。これによって、傾斜部42の上面が傾斜部42の底面よりも小さくなる。従って、光入射面40Pよりも光出射面40Qの方が小さくなるように波長変換体40を構成することができる。
これによって、光入射面40Pから入射した光を集光しつつ光出射面40Qから出射することができる。従って、例えば、十分な光量の光が放出されるようなサイズの発光素子20(半導体層22)を構成した上で、この発光素子20からの放出光を発光領域よりも小さな領域に集めることができる。これによって、例えば、波長変換体40の光出射面40Qからは、高輝度な光を出射させることができる。
また、波長変換体40が最も発光素子20側に柱状部41を有することで、発光素子20から放出された光が波長変換体40内に留まりやすくなる。従って、発光素子20から放出された光に対する高い波長変換効率を維持することができる。
また、一様な厚みの柱状部41に光が入射することで、柱状部41の面内での波長変換ムラが抑制される。従って、柱状部41から傾斜部42に向かう光における柱状部41の面内での強度ムラ、及び色ムラを抑制することができる。
また、波長変換体40が傾斜部42上に柱状部43を有することで、傾斜部42内で波長が変換された光または傾斜部42を伝搬した光の光量を柱状部43の面内で安定させることができる。従って、傾斜部42内で形成した輝度分布が光出射面40Qにおいても維持されることができる。
なお、本実施例においては、波長変換体40は、矩形の上面形状を有する。これによって、種々の用途に容易に適用可能な形状の配光特性を得ることができる。例えば、発光装置10は、車両用灯具を構成することができる。具体的には、車両用灯具は、照射領域内で輝度の高い領域と低い領域とを形成することが求められる灯具である。従って、波長変換体40を用いることで、容易にこのような配光特性を得ることができる。例えば、波長変換体40が矩形の上面形状を有することで、例えばこのような用途など、すなわち照明用途に好適な構成となる。
なお、上記した波長変換体40の構成は、一例に過ぎない。例えば、本実施例においては、波長変換体40は、一体的に形成された柱状部41、傾斜部42及び柱状部43を有する場合について説明した。また、上下に隣接する各部分の上面及び底面の形状が一致する場合について説明した。しかし、波長変換体40は、例えば互いに分離可能なように形成された柱状部41、傾斜部42及び柱状部43を有していてもよい。また、上下に隣接する各部分の上面及び底面は互いに光学的に結合していればよく、その形状は一致しなくてもよく、また、互いに離間していてもよい。
また、本実施例においては、波長変換体40の傾斜部42において傾斜する側面42A及び42Bが互いに向かい合うように配置される場合について説明した。しかし、傾斜部40の側面形状はこれに限定されない。例えば、傾斜部42は、矩形の互いに直交する2つ側面の一方を側面42Aとして有し、他の側面を側面42Bとして有していてもよい。すなわち、傾斜部42は、隣接して傾斜する側面42A及び42Bを有していてもよい。
また、本実施例においては、基板11上に波長変換体40の側面を覆う光反射体50が形成されている場合について説明した。しかし、光反射体50は、設けられていなくてもよい。
例えば、波長変換体40の側面は、光学的に露出されている場合でも、ある程度の反射機能を有する。これは、例えば、波長変換体40の内部から側面に入射する光は、例えば全反射によって波長変換体40内に留まるからである。また、本実施例のように波長変換体40を板状に形成するなど、波長変換体40の側面に対して底面又は上面を比較的大きくすることで、大部分の光は光出射面40Qから出射する。従って、光反射体50が設けられていなくても、波長変換体40から出射される光の輝度特性や配光特性を維持することができる。
このように、本実施例においては、発光装置10は、基板11と、基板11上に形成された発光素子20と、発光素子20上に配置されて発光素子20から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体40と、波長変換体40の側面を覆う光反射体50と、を有する。
また、本実施例においては、波長変換体40は、発光素子20から放出された光が入射する光入射面40Pをなす底面41Cを有する柱状部41と、柱状部41上に形成されかつ傾斜する側面42A及び側面42Bを有する傾斜部42と、傾斜部42上に形成されかつ光が外部に出射される光出射面40Qをなす上面43Cを有する柱状部43と、を有する。従って、光出射面40Qから輝度の差を有する光を出射する波長変換体40を有し、高輝度な発光装置10を提供することができる。
図6は、実施例2に係る発光装置10Aの断面図である。発光装置10Aは、波長変換体40Aの構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。波長変換体40Aは、傾斜部42のみからなる点を除いては、波長変換体40と同様の構成を有する。本実施例においては、波長変換体40Aは、波長変換体40から柱状部41及び43を除いた場合に相当する構成を有する。
本実施例においては、傾斜部42の底面42Cは、接着層30に接している。また、傾斜部42の底面42Cは、波長変換体40Bにおける光入射面40Pとして機能する。また、傾斜部42の上面42Dは、光反射体50から露出している。傾斜部42の上面42Dは、波長変換体40Aの光出射面40Qとして機能する。
本実施例のように、波長変換体40Aは、少なくとも傾斜部42を有していればよい。波長変換体40Aが傾斜部42を有することで、光出射面40Qの面内において輝度の傾斜を形成することができる。
換言すれば、本実施例においては、発光装置10Aは、基板11と、基板11上に形成された発光素子20と、発光素子20上に配置されて発光素子20から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体40であって、基板11に沿って延びる底面、当該底面に対して鈍角をなして傾斜する側面42A及び当該底面に対して鋭角をなして傾斜する側面42Bを有する傾斜部42を有する波長変換体40と、を有する。従って、光出射面40Qから輝度の差を有する光を出射する波長変換体40Aを有し、高輝度な発光装置10Aを提供することができる。
図7は、実施例3に係る発光装置10Bの断面図である。発光装置10Bは、波長変換体40Bの構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。波長変換体40Bは、波長変換板44と、波長変換板44上に設けられかつ透光性を有する柱状部41T、傾斜部42T及び柱状部43Tと、を有する。
本実施例においては、波長変換体40Bは、基板11に垂直に延びる側面44A及び44Bと、光入射面40Pをなす底面44Cとを有し、発光素子20から放出された光に対して波長変換を行う波長変換部44を有する。また、波長変換体40Bは、波長変換部44の他の部分においては、透光機能のみを有する。
具体的には、上記した実施例1においては、波長変換体40は、一体的に形成された蛍光体プレートからなり、その全体において波長変換機能を有する場合について説明した。しかし、波長変換体40の構成はこれに限定されない。
例えば、波長変換体40は、蛍光体プレートと、当該蛍光体プレート上に形成された透光プレートと、からなっていてもよい。すなわち、波長変換体40は、複数の部材を組み合わせた構造を有していてもよいし、またその一部のみに波長変換機能をなす部材を有していてもよい。
本実施例においては、波長変換体40Bは、波長変換体40における柱状部41の最も基板11側の部分のみを波長変換部として構成し、その他の部分を透光部として構成した場合に対応する構成を有する。
本実施例のように、波長変換体40Bは、少なくともその一部のみに波長変換機能を有していてもよい。この場合でも、所望の波長の光を所望の輝度分布を設けた上で出射することが可能な波長変換体40Bを形成することができる。
なお、発光素子20の構成や、発光装置10の用途によっては、波長変換体40の全体が波長変換機能を有していなくてもよい。例えば、単色(単一波長)の光のみを用いて通信や分析などを行う用途に用いられる場合、発光素子20から放出された光がその波長特性を維持したまま取り出されればよい場合がある。この場合、波長変換体40は、波長変換機能を有する必要はなく、例えば、単純な透光体として機能すればよい。この場合でも、当該透光体が例えば上記したような種々の実施例のような構成を有することで、所望の輝度差を設けた光を出射することができる。
このように、本実施例においては、例えば、波長変換体40Bは、光入射面40Pをなす底面を有する柱形状の波長変換部44を有する。また、波長変換体40Bの柱状部41T、傾斜部42T及び柱状部43Tは、発光素子20及び波長変換部44によって生成された光に対して透光性を有する。従って、光出射面40Qから輝度の差を有する光を出射する波長変換体40Bを有し、高輝度な発光装置10Bを提供することができる。
なお、波長変換体40Bの光出射面40Qに輝度傾斜を設けることを考慮すると、波長変換体40Bは上記した形状を有する必要はない。例えば、図2に示すように、波長変換体40Bの光出射面40Qが、光出射面40Qに垂直な方向から見たときに、光入射面40Pの外側に延在する領域を有していればよい。これによって、当該光入射面40Pの外側にずれた光出射面40Qの領域は輝度が低い領域となり、全体としては輝度傾斜を設けることができる。
換言すれば、例えば、発光装置10Bは、基板11と、基板11上の上面上に形成された発光素子20と、発光素子20上に配置されて発光素子20から放出された光に対して波長変換を行い、基板11に沿って延びる光入射面40P及び光入射面40Pとは反対側に面する光出射面40Qと、を有する波長変換体40Bと、を有し、波長変換体40の光出射面40Qは、光出射面40Qに垂直な方向から見たとき、光入射面40Pの外側に延在する領域を有していればよい。従って、光出射面40Qから輝度の差を有する光を出射する波長変換体40Bを有し、高輝度な発光装置10Bを提供することができる。
10、10A、10B 発光装置
20 発光素子
40、40A、40B 波長変換体

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された発光素子と、
    前記発光素子上に配置されて前記発光素子から放出された光に対して波長変換を行う波長変換体であって、前記基板に沿って延びる底面、前記底面から外側に傾斜する第1の側面及び前記底面から内側に傾斜する第2の側面を有する傾斜部を有する波長変換体と、を有することを特徴とする発光装置。
  2. 前記傾斜部における前記第1の側面と前記底面とがなす角度のうち前記傾斜部の内側の角度を傾斜角θ1とし、前記第2の側面と前記底面とがなす角度のうち前記傾斜部の内側の角度を傾斜角θ2とした場合、前記傾斜角θ1及びθ2は、(θ1+θ2)<180°の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記波長変換体は、前記発光素子から放出された光が入射する光入射面をなす底面及び前記傾斜部の前記底面に一致する上面を有しかつ柱形状を有する第1の柱状部と、前記傾斜部の上面に一致する底面及び当該波長が変換された光が外部に出射される光出射面をなす上面を有しかつ柱形状を有する第2の柱状部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記波長変換体は、前記発光素子から放出された光が入射する光入射面をなす底面を有し、柱形状を有し、かつ前記波長変換を行う波長変換部を有し、
    前記傾斜部は、前記発光素子及び前記波長変換部によって生成された光に対して透光性を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の発光装置。
  5. 前記波長変換体の側面を覆いかつ前記発光素子及び前記波長変換体によって生成された光に対して反射性を有する光反射体を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の発光装置。
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