JP5890212B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子を含む照明装置に関するものである。
近年、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を光源とする照明装置の開発が進められている(例えば、特許文献1を参照)。半導体発光素子を有する照明装置は、消費電力または製品寿命に関して注目されている。この半導体発光素子は、発光時に発生する熱を如何に外部に放熱するかが研究開発されている。
特開2012−14950号公報
本発明は、半導体発光素子が発する熱を外部に効率よく放熱することが可能な照明装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る照明装置は、上面に長尺状の凹部を有するとともに、前記凹部の内面に長手方向に直線状の溝を有する固定部材と、前記溝の両側で前記凹部の内面のそれぞれに当接する一対のカバー、前記一対のカバーの間に前記カバーの上面および前記溝から離して前記一対のカバーに接続された支持板、ならびに前記支持板の下面に設けられた、前記溝の内面に当接する下部の幅が上部の幅よりも小さい突出部を有する筐体と、前記筐体内の前記支持板上に設けられた半導体発光素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、半導体発光素子が発する熱を外部に効率よく放熱することが可能な照明装置を提供することができる。
本実施形態に係る照明装置の概観斜視図であって、複数の半導体発光素子の表側を示している。 本実施形態に係る照明装置の平面図であって、筐体の表側を示している。 本実施形態に係る照明装置の底面図であって、筐体の裏面側を示している。 図1に示す照明装置のX−Xに沿った断面図である。 図4に示す照明装置のA部分の拡大断面図である。 照明装置の一部である半導体発光素子の内部を示した斜視図である。 図6に示す半導体発光素子のY−Yに沿った断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる照明装置の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものとする。
図1は、照明装置の概観斜視図であって、固定部材に嵌まった筐体と、筐体内の複数の半導体発光素子を拡大して示している。図2は、照明装置の平面図であって、筐体内の複数の半導体発光素子を拡大して示している。図3は、照明装置の底面図であって、筐体の
裏面を拡大して示している。図4は、図1の照明装置のX−Xに沿った断面図であって、固定部材に嵌まった筐体と、筐体内に設けられた半導体発光素子を示している。図5は、図4のA部分を拡大した拡大断面図である。図6は、半導体発光素子の内部を示した概観斜視図である。図7は、図6のY−Yに沿った断面図であって、半導体発光素子の断面を示している。
<照明装置の構成>
照明装置1は、天井または壁等の室内に直接取り付けるか、あるいは、屋外にて使用するものである。そして、照明装置1から発せられる光は、室内または屋外を照らすことができる。照明装置1は、上面に長尺状の凹部Cが形成された固定部材2と、固定部材2の凹部Cに嵌まった筐体3と、筐体3内に設けられた複数の半導体発光素子4と、を備えている。
固定部材2は、筐体3を固定するものであって、筐体3の外形に合わせた凹部Cが設けられている。固定部材2は、平面視して矩形状であって、一辺の長さが例えば50mm以上300mm以下に設定されている。また、凹部Cは、半円柱状であって、固定部材2の一端から他端にかけて連続して形成されている。凹部Cは、固定部材2の上面からの深さが、例えば10mm以上30mm以下であって、固定部材2の一端から他端までの長さが、例えば100mm以上600mm以下である。なお、固定部材2は、筐体3から伝わる熱を外部に効率よく放熱することが出来る材料からなり、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス等の金属、プラスチック、樹脂、あるいはプラスチックや樹脂に金属部材が組み込まれた組立部材等から構成されている。
また、固定部材2は、凹部Cの内面に直線状の溝Dが形成されている。直線状の溝Dは、筐体3の一部が位置合わせして挿入され、筐体3の一部と当接するものである。溝Dは、固定部材2の一端から他端にかけて連続して形成されている。溝Dは、凹部Cの底面からの深さが、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
筐体3は、上部に矩形状の開口部Hが形成されている。そして、筐体3の開口部H内に、複数の半導体発光素子4が実装される。そして、筐体3は、複数の半導体発光素子4の発する熱を固定部材2に伝える機能を有している。筐体3は、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス等の金属、プラスチック、樹脂、あるいはプラスチックや樹脂に金属部材が組み込まれた組立部材等から構成されている。筐体3は、平面視して直方体形状であって、固定部材2の凹部Cの内面に当接する一対のカバー3aと、一対のカバー3aの間に一対のカバー3aに接続された支持板3bと、支持板3bの下面に設けられ溝Dの内面に当接する突出部3cとを備えている。
筐体3は、半導体発光素子4の発する熱を効率よく外部に放散することによって筐体3の熱による変形が抑制され、半導体発光素子4の傾斜角度や半導体発光素子4から放射される光の方向が変化するのを低減することによって、外部に取り出される光の指向性や配光分布を良好に維持することができる。筐体3の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。なお、筐体3は、固定部材2に対して、螺子またはボルト等の固定部材を介して接続されている。
筐体3には、筐体3の開口部Hを覆うように、筐体3内の半導体発光素子4を保護する透光性基板5が設けられている。また、筐体3は、開口部Hの開口縁に、透光性基板5を支持する支持部3axを有している。支持部3axは、一対のカバー3aの開口縁に対向して設けられている。また、支持部3axは、開口縁の長手方向に沿って設けられている。そして、透光性基板5は、支持部3axに対して、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、あるいは螺子等の固定部材を介して接続されている。なお、透光性基板5は、半導体
発光素子4から発せられる光が透過する材料からなり、例えばアクリル樹脂またはガラス等の光透光性の材料から構成される板体である。
一対のカバー3aは、支持板3bより下方に位置する箇所が凹部Cの内面に当接している。そのため、半導体発光素子4から支持板3bに伝わった熱は、支持板3bから凹部C内面に当接する個所に伝わり、さらに固定部材2に伝わる。その結果、半導体発光素子4から生じる熱は周囲の部材に伝達され、半導体発光素子4の温度が上昇し続けるのを抑制することができ、半導体発光素子4が必要以上に高温になるのを抑えることができる。
支持板3bは、矩形状であって、長手方向に沿った両端部のそれぞれが、一対のカバー3aの内面のそれぞれと接続されている。支持板3b上には、複数の半導体発光素子4を実装する配線基板6が設けられる。
配線基板6は、直方体形状であって、その長手方向寸法が筐体3の開口部Hと略同じ長さを有した長尺の板体である。配線基板6は、例えば、樹脂からなるプリント配線基板等の樹脂基板、あるいはガラス基板、あるいは上面に配線パターンが形成されたアルミ基板等の金属板が用いられる。配線基板6は、平面視して一辺の長さが例えば10mm以上1998mm以下であって、上下方向の厚みが例えば0.5mm以上3mm以下である。なお、配線基板6は、螺子、あるいは熱伝導性の接着材によって筐体3に固定されている。
配線基板6上には、半導体発光素子4が実装されている。半導体発光素子4は、実装基板41と、実装基板41上に設けられる光半導体素子42と、光半導体素子42を取り囲む枠体43と、枠体43で囲まれる領域に設けられる封止樹脂44によって支持され、接着樹脂45を介して枠体43に接続される波長変換部材46と、を備えている。なお、半導体発光素子4は、光半導体素子42内のpn接合中の電子と正孔が再結合することによって、光半導体素子42から外部に向かって光を発する。
実装基板41は、配線基板6上に設けられる。配線基板6と実装基板41とは、半田または導電性接着材を介して電気的に導通されるように接合される。実装基板41は、例えば、アルミナ、ムライトまたはガラスセラミックス等のセラミック材料、あるいはこれらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から構成することができる。また、実装基板41は、金属酸化物微粒子を分散させた高分子樹脂を用いることができる。
実装基板41の表面が拡散面である場合、光半導体素子42から発せられる光が、実装基板41の表面にて照射されて拡散反射する。そして、光半導体素子42が発する光を拡散反射によって多方向に放射し、光半導体素子42から発せられる光が波長変換部材46の特定箇所に集中するのを抑制することができる。
ここで、実装基板41には、配線導体が設けられており、配線導体を介して配線基板6と電気的に接続されている。配線導体は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガンまたは銅等の導電材料からなる。配線導体は、例えば、タングステン等の粉末に有機溶剤を添加して得た金属ペーストを、実装基板41に所定パターンで印刷することにより得られる。なお、配線導体の表面には、酸化防止のために、例えば、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。また、実装基板41が樹脂材料からなる場合は、シート状に加工した有機基板に対して鍍金処理等を施したり、リードフレームを金型に配置してトランスファ成形プロセスでモールド樹脂を金型に流し込むとともに加熱加圧し硬化したりすることで作製することができる。
光半導体素子42は、実装基板41上に、例えば、半田または導電性接着剤等の接着材料、あるいはボンディングワイヤ等を介して電気的に接続される。光半導体素子42は、
サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリコンカーバイド、シリコンまたは二ホウ化ジルコニウム等の基体に有機金属気相成長法または分子線エピタキシャル成長法等の化学気相成長法を用いて、半導体層を成長させることによって作製される。
光半導体素子42は、第1半導体層と、第1半導体層上に形成される発光層と、発光層上に形成される第2半導体層と、から構成されている。第1半導体層、発光層および第2半導体層は、例えば、III族窒化物半導体、ガリウム燐またはガリウムヒ素等のIII−V族半導体、あるいは、窒化ガリウム、窒化アルミニウムまたは窒化インジウム等のIII族窒
化物半導体などを用いることができる。なお、第1半導体層の厚みは、例えば、1μm以上5μm以下である。発光層の厚みは、例えば、25nm以上150nm以下である。第2半導体層の厚みは、例えば、50nm以上600nm以下である。また、このように構成された光半導体素子42では、例えば、370nm以上420nm以下の波長範囲の励起光を発することができる。
実装基板41上には、光半導体素子42を取り囲むように枠状の枠体43が設けられている。枠体43は、実装基板41上に例えば半田または接着剤を介して接続される。枠体43は、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等のセラミック材料、あるいは多孔質材料、あるいは酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等の金属酸化物からなる粉末を混合させた樹脂材料からなる。枠体43は、セラミック材料、多孔質材料、あるいは樹脂材料からなり、枠体43の表面は焼結体が形成されたり、微細な孔が多数形成されたり、金属酸化物からなる粉末が配置されたりする。
枠体43は、光半導体素子42と間を空けて、光半導体素子42の周りを取り囲むように形成されている。また、枠体43は、傾斜する内壁面が下端から上端に従い外方に向かって広がるように形成されている。そして、枠体43の内壁面が、光半導体素子42から発せられる励起光の反射面として機能する。また、枠体43の内壁面が拡散面である場合には、光半導体素子42から発せられる光が、枠体43の内壁面にて拡散反射する。そして、光半導体素子42から発せられる光が波長変換部材46の特定箇所に集中するのを抑制することができる。
また、枠体43の傾斜する内壁面は、例えば、焼結材料からなる枠体43の内周面にタングステン、モリブデン、銅または銀等から成る金属層と、金属層を被覆するニッケルまたは金等から成る鍍金金属層を形成してもよい。この鍍金金属層は、光半導体素子42の発する光を反射させる機能を有する。なお、枠体43の内壁面の傾斜角度は、実装基板41の上面に対して例えば55度以上70度以下の角度に設定されている。
枠体43で囲まれる領域には、封止樹脂44が充填されている。封止樹脂44は、光半導体素子42を封止するとともに、光半導体素子42から発せられる光が透過する機能を備えている。封止樹脂44は、枠体43の内方に光半導体素子42を収容した状態で、枠体43で囲まれる領域であって、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂が用いられる。
波長変換部材46は、枠体43に支持されるとともに、光半導体素子42と間を空けて対向するように設けられる。つまり、波長変換部材46は、光半導体素子42を封止する封止樹脂44と空隙を介して枠体43に設けられる。
波長変換部材46は、接着樹脂45を介して枠体43に接合されている。接着樹脂45は、波長変換部材46の下面の端部から波長変換部材46の側面、さらに波長変換部材46の上面の端部にかけて被着している。
接着樹脂45は、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シアネート樹脂、シリコーン樹脂またはビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を使用することができる。また、接着樹脂45は、例えば、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリフェニレンエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
接着樹脂45の材料は、枠体43の熱膨張率と波長変換部材46の熱膨張率との間の大きさの熱膨張率の材料を選択される。接着樹脂45の材料として、このような材料を選択することで、枠体43と波長変換部材46とが熱膨張するときに、両者の熱膨張率の差に起因して、両者が剥離しようとするのを抑制することができ、両者を良好に繋ぎ止めることができる。
接着樹脂45が、波長変換部材46の下面の端部にまで被着することで、接着樹脂45が被着する面積を大きくし、枠体43と波長変換部材46とを強固に接続することができる。その結果、枠体43と波長変換部材46の接続強度を向上させることができ、波長変換部材46の撓みが抑制される。そして、光半導体素子42と波長変換部材46との間の光学距離が変動するのを効果的に抑制することができる。
波長変換部材46は、光半導体素子42から発せられる励起光が内部に入射して、内部に含有される蛍光体が励起されて、光を発するものである。ここで、波長変換部材46には、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等から成り、その樹脂中に、例えば430nm以上490nm以下の蛍光を発する青色蛍光体、例えば500nm以上560nm以下の蛍光を発する緑色蛍光体、例えば540nm以上600nm以下の蛍光を発する黄色蛍光体、例えば590nm以上700nm以下の蛍光を発する赤色蛍光体が含有されている。なお、蛍光体は、波長変換部材46中に均一に分散するように含有されている。なお、波長変換部材46の厚みは、例えば0.5以上3mm以下に設定されている。
また、波長変換部材46の端部の厚みは一定に設定されている。波長変換部材46の厚みは、例えば0.5mm以上3mm以下に設定されている。ここで、厚みが一定とは、厚みの誤差が0.1mm以下のものを含む。波長変換部材46の厚みを一定にすることにより、波長変換部材46にて励起される光の量を一様になるように調整することができ、波長変換部材46における輝度むらを抑制することができる。
筐体3内には、筐体3の長手方向に沿って、上述した複数の半導体発光素子4がライン上に配置されている。そして、複数の半導体発光素子4の発した光が、透光性基板5を介して外部に取り出される。このとき、半導体発光素子4は発光するとともに、熱が発生する。その熱が、半導体発光素子4から配線基板6を介して支持板3bに伝わる。
支持板3bの下面には、突出部3cが設けられている。突出部3cは、支持板3bに伝わった熱が伝わり、伝わった熱を固定部材2に伝えるものである。また、突出部3cは、筐体3と固定部材2とを位置決めするものである。突出部3cは、図5に示すように、凹部Cの長手方向に直交する断面において、上部3cxよりも下部3cyの幅が狭くなるように形成されている。突出部3cは、上下方向の長さが例えば11mm以上33mm以下に設定されており、上部3cxの上下方向の長さが3mm以上25mm以下であって、下部3cyの上下方向の長さが5mm以上30mm以下である。突出部3cは、断面において、支持板3bの下面に沿った平面方向の幅が、例えば3mm以上15mm以下に設定されている。
突出部3cは、半導体発光素子4の直下に設けられている。さらに、突出部3cは、図5に示すように、断面において上部3cxの幅が、半導体発光素子4の幅よりも大きくなるように設定されている。半導体発光素子4の発した熱は、配線基板6を介して支持板3bの直下に伝わりやすい。そして、突出部3cは、半導体発光素子4と重なるように半導体発光素子4の直下に配置されていることで、半導体発光素子4から配線基板6を介して支持板3bに伝わった熱を効率よく突出部3cに伝わりやすくすることができる。その結果、半導体発光素子4から発生する熱は周囲の部材に伝達され、半導体発光素子4の温度が上昇し続けるのを抑えることができ、半導体発光素子4が高温になることで、半導体発光素子4に発生する波長スペクトルの変動、発光効率の低下または寿命の低下等の不具合を低減することができる。
突出部3cは、図5に示すように、断面において下部3cyの幅が、上部3cxの幅よりも小さくなるように設定されている。上部3cxにまで伝わった熱を下部3cyに集中して伝わるように設定されている。下部3cyが熱膨張を起こしたとしても、下部3cyの先端部分が、溝Dに嵌まっていることで、溝Dから突出部3cが位置ずれするのが抑制されている。さらに、下部3cyが熱膨張を起こすことで、溝Dと下部3cyの先端部分とが強固に嵌まるようになる。また、半導体発光素子3から配線基板6および支持板3bを介して上部3cxから下部3cyへ伝達される熱の経路を段階的に小さくすることで、半導体発光素子3からの熱は突出部3を介して固定部材2に伝達されるとともに、放熱経路が小さくされた下部3cyを介して固定部材2に伝達される熱が抑制されることにより、半導体発光素子3からの熱は支持板3bを介してカバー3aに迂回されて伝達される。その結果、半導体発光素子3からの熱は、カバー3aと支持板2bおよび突出部3からなる筐体3全体を活用して固定部材2に伝達されるとともに外部に放散され、半導体発光素子4に発生する波長スペクトルの変動や発光効率の低下、寿命の低下等の不具合を低減することができる。
また、突出部3cは、図5に示すように、縦断面において半導体発光素子3の中心に対して左右対称の形状に形成される。その結果、半導体発光素子4から筐体3内に伝達される熱の分布は、縦断面において半導体発光素子3を中心として左右対称となることから、筐体3の内部で熱の分布が偏ることによって生じる熱応力の偏りが抑制され、筐体3の歪や捻じれが抑制されることにより、半導体発光素子4の傾斜角度や半導体発光素子4から放射される光の方向が変化することが低減され、外部に取り出される光の指向性や配光分布が良好に維持される。
半導体発光素子4は、図5に示すように、縦断面において溝Dと重なるように配置されている。そして、半導体発光素子4の発した熱は、筐体3の突出部3cを介して固定部材2の溝Dに効率よく伝えることができる。
本実施形態に係る照明装置1は、固定部材2の凹部Cに嵌まるように筐体3を設け、さらに、筐体3内の支持板3b上に半導体発光素子4を設け、支持板3bの下部に固定部材2の溝Dに嵌まる突出部3cを設けることで、半導体発光素子4の発する熱を効率よく固定部材2に放熱することができる。その結果、半導体発光素子4の波長変換部材46が、温度が上昇することで蛍光体が励起することで波長変換する光の波長が変動しやすくなる現象や、筐体3の熱変形によって筐体3が固定部材2の所望の位置から移動することを抑えることができ、外部に取り出される光の色が変化してしまうのを抑制することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<照明装置の製造方法>
ここで、図1に示す照明装置の製造方法を説明する。まず、半導体発光素子4を準備する。実装基板41および枠体43が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウムの原料粉末に、有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して混合物を得る。
実装基板41は、混合物がシート状のセラミックグリーンシートに成形されたものを用いる。また、枠体43は、枠体43の型枠内に混合物が充填されて乾燥され、焼結前の枠体43が取り出される。
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、準備した実装基板41となるセラミックグリーンシートに所定パターンで印刷し、複数のセラミックグリーンシートを積層するとともに焼成され、所定の形状に切断される。また、枠体43は、所望の温度で焼結されることにより形成される。
次に、実装基板41上の配線パターンに光半導体素子42を半田を介して電気的に実装した後、光半導体素子42を取囲むように枠体43を基板上にアクリル樹脂等の接着剤を介して接着する。そして、枠体43で囲まれた領域に、例えばシリコーン樹脂を充填して、シリコーン樹脂を硬化させることで、封止樹脂44を形成する。
次に、波長変換部材46を準備する。波長変換部材46は、未硬化の樹脂に蛍光体を混合して、例えば、ドクターブレード法、ダイコーター法、押し出し法、スピンコート法またはディップ法等のシート成形技術を用いて、作製することができる。例えば、波長変換部材46は、未硬化の波長変換部材46を型枠に充填し、硬化して取り出すことによって、得ることが出来る。そして、準備した波長変換部材46を枠体43上に、例えば樹脂からなる接着樹脂45を介して接着することで、半導体発光素子4を作製することができる。
次に、固定部材2および筐体3を準備する。固定部材2または筐体3は、例えば、押出成形法によりそれぞれ一体成形されている。しかしながら、必ずしも一体成形で形成する必要はなく、各部材を別個に製造して、これらをネジ等の締結手段で締結してもよく、また、各部材を接着剤で接着して一体化させてもよい。
さらに、配線基板6を準備する。配線基板6は、例えばプリント配線基板を用いることができる。そして、半導体発光素子4を配線基板6上に実装する。半導体発光素子4を実装した配線基板6を筐体3内に設ける。さらに、筐体3の開口部Hを透光性基板5で覆うように、透光性基板5を筐体3の支持部3aに樹脂を介して固定する。
さらに、筐体3を固定部材2の凹部Cに嵌めるとともに、筐体3の突出部3cを凹部Cの溝Dに位置決めする。そして、筐体3を固定部材2に螺子止めして両者を固定することで、照明装置1を作製することができる。
1 照明装置
2 固定部材
3 筐体
3a カバー
3ax 支持部
3b 支持板
3c 突出部
4 半導体発光素子
41 実装基板
42 光半導体素子
43 枠体
44 封止樹脂
45 接着樹脂
46 波長変換部材
5 透光性基板
6 配線基板
C 凹部
D 溝


Claims (3)

  1. 上面に長尺状の凹部を有するとともに、前記凹部の内面に長手方向に直線状の溝を有する固定部材と、
    前記溝の両側で前記凹部の内面のそれぞれに当接する一対のカバー、前記一対のカバーの間に前記カバーの上面および前記溝から離して前記一対のカバーに接続された支持板、ならびに前記支持板の下面に設けられた、前記溝の内面に当接する下部の幅が上部の幅よりも小さい突出部を有する筐体と、前記筐体内の前記支持板上に設けられた半導体発光素子と、を備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置であって、
    前記溝は、前記凹部の長手方向に沿って連続していることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明装置であって、
    前記突出部は、前記半導体発光素子の直下に位置していることを特徴とする照明装置。
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