JP5934016B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子を含む照明装置に関するものである。
近年、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を光源とする照明装置の開発が進められている(例えば、特許文献1を参照)。半導体発光素子を有する照明装置は、消費電力または製品寿命に関して注目されている。この半導体発光素子は、発光時に発生する熱を如何に外部に放熱するかが研究開発されている。
特開2012−14950号公報
本発明は、半導体発光素子が発する熱を外部に効率よく放熱することが可能な照明装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る照明装置は、下下面に長尺状の凹部を有し、前記凹部の内面に長手方向に沿って複数の直線状の溝が形成された筐体と、前記筐体の前記凹部の内面に長手方向に沿って設けられた、長手方向に沿った空隙を間に挟んだ一対の固定部材、一対の前記固定部材の間に掛け渡された板体、および前記板体の下面に設けられた、下方に向かって光を発する半導体発光素子を有した発光装置と、を備え、一対の前記固定部材の対面した内側上端部のそれぞれには、前記溝内に長手方向に沿って当接した凸部が設けられているとともに、前記発光装置は、一対の前記固定部材の外側面に、長手方向に沿って窪み部が形成されており、前記窪み部は、複数の前記溝のうち、前記凹部の縁から最も近い溝と重なっていることを特徴とする照明装置。
本発明によれば、半導体発光素子が発する熱を外部に効率よく放熱することが可能な照明装置を提供することができる。
本実施形態に係る照明装置の概観斜視図であって、照明装置を下方から上方に見たときの状態を示している。 本実施形態に係る照明装置の概観斜視図であって、照明装置を上方から下方に見たときの状態を示している。 本実施形態に係る照明装置の平面図であって、照明装置を上方から下方に見たときの状態を示している。 図3に示す照明装置のX−Xに沿った断面図である。 図4に示す照明装置のA部分の拡大断面図である。 図5に示す照明装置のB部分の拡大断面図である。 図3に示す照明装置のX−Xに沿った断面図であって、照明装置の熱の伝わり方を示している。 照明装置の一部である半導体発光素子の内部を示した斜視図である。 図8に示す半導体発光素子のY−Yに沿った断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる照明装置の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものである。
<照明装置の構成>
照明装置1は、天井または壁等の室内に直接取り付けるか、あるいは、屋外にて使用するものである。そして、照明装置1から発せられる光は、室内または屋外を照らすことができる。照明装置1は、下面に長尺状の凹部Cを有し、凹部Cの内面に長手方向に沿って複数の直線状の溝Pが形成された筐体2と、筐体2の凹部Cに設けられた発光装置3とを備えている。
筐体2は、外部の天井等に取り付けるものである。筐体2は、発光装置3から伝わる熱を外部に効率よく放熱することが出来る材料からなり、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス等の金属、プラスチック、樹脂、あるいはプラスチックや樹脂に金属部材が組み込まれた組立部材等から構成されている。筐体2の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。なお、筐体2は、天井等の外部に対して、螺子またはボルト等の固定部材を介して接続されている。
筐体2は、下面に長尺状の凹部Cが設けられている。筐体2は、平面視して矩形状であって、一辺の長さが例えば100mm以上1000mm以下に設定されている。また、凹部Cは、半円柱状であって、筐体2の一端から他端にかけて連続して形成されている。凹部Cは、上下方向の長さが、例えば10mm以上30mm以下であって、筐体2の一端から他端までの長さが、例えば100mm以上1000mm以下である。
また、筐体2は、凹部Cの内面に複数の直線状の溝Pが形成されている。溝Pは、筐体2の一端から他端にかけて連続して形成されている。溝Pは、凹部Cの内面からの深さが、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。また、複数の溝Pは、図5または図6に示すように、長手方向に直交した断面において、凹部Cの端部近傍には設けられず、凹部Cの底部分に連続して規則的な間隔で設けられている。溝Pは、長手方向に直交した断面において、三角形状であって、三角形状の頂点が湾曲するように設定されている。
溝Pは、照明装置1を作動する際に生じる発光装置3からの熱によって溝Pに加えられる応力を、湾曲するように形成された三角形状の頂点で分散することができる。その結果、溝Pは、三角形状の頂点を起点として生じる筐体2へのクラックや割れを抑制することができる。なお、溝Pは、半円状でもよく、特に照明装置1を作動する際に生じる発光装置3からの熱に起因した応力が半円状に形成された溝Pの表面で分散され、溝Pを起点として生じる筐体2へのクラックや割れをより抑制することもできる。
発光装置3は、筐体2の凹部Cの内面に長手方向に沿って設けられている。発光装置3は、外部の電源から電気が流れることで発光するものである。発光装置3は、筐体2の凹部Cの内面に長手方向に沿って設けられ、長手方向に直交した断面において、長手方向に沿った空隙Sを挟んだ一対の固定部材31と、一対の固定部材31の間に掛け渡された板体32と、板体32の下面に設けられ、下方に向かって光を発する半導体発光素子33とを備えている。
発光装置3は、筐体2に対して、螺子Nを用いて固定される。螺子Nは、図5に示すように、筐体2の裏面側から筐体2を介して一対の固定部材31が螺子止めされる。螺子Nの熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。なお、螺子Nを設ける場所は、発光装置3を筐体2に固定できるのであれば、板体32に対する固定部材31の下部に限定されない、また、発光装置3は、筐体2に対して螺子止め以外に溶接等を用いて固定しても構わない。
また、一対の固定部材31の対面した内側上端部のそれぞれには、溝P内に長手方向に沿って当接した凸部31aが設けられている。一対の固定部材31は、図5に示すように、螺子Nによって固定部材31の下端部が筐体2に固定され、固定部材31の内側上端部に位置する凸部31aが、弾性力により筐体2の溝P内に当接している。半導体発光素子33は発光時に熱が発生するが、その熱は板体32を介して固定部材31に伝わる。そこで、固定部材31は、溝P内に当接する凸部31aを設けることで、凸部31aから筐体2に伝えることができる。そして、半導体発光素子33が発した熱によって、固定部材31または板体32が熱変形しにくくすることができ、発光装置3が破壊されるのを抑制することができる。また、半導体発光素子33の温度が上昇することによる発光効率の低下、或いは発光スペクトルが変動することによる放射光の色変動を抑制することができる。なお、凸部31aは、固定部材31の側面から上方に向かって、例えば0.5mm以上5mm以下突出した大きさであって、凹部Cの溝Pに嵌まる大きさに設定されている。なお、一対の固定部材31は、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス等の金属、プラスチック、樹脂、あるいはプラスチックや樹脂に金属部材が組み込まれた組立部材等から構成されている。一対の固定部材31の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。
溝Pは、長手方向に直交した断面において三角形状であって、凸部31aは、長手方向に直交した断面において溝Pの形状と異なる半円状に設定されてもよい。例えば、発光装置3を凹部Cの内周面に沿って回転させることによって光の放射方向を任意に変えられるように、発光装置3が筐体2に螺子止めされる場合には、溝Pと凸部31aとの接触面積を小さくできることから、発光装置3と筐体2との間に各部材の摩耗による遊び、すなわち、隙間等が生じ難くなり、発光装置3を所望の角度で筐体2に固定することができる。
凸部31aは、溝Pの外形と同じ形状でもよい。この場合には、凸部31aと溝Pは、それぞれの接触面積が増加することにより、半導体発光素子33から生じた熱が板体32および固定部材31から凸部31aおよび溝Pを介して筐体2に伝達されやすくなり、発光装置3から筐体2への放熱性を向上させることができる。
筐体2は、発光装置3の発する熱を効率よく外部に放散することによって、発光装置3の傾斜角度や発光装置3から放射される光の方向が変化するのを低減するとともに、発光装置3から放射される光出力、すなわち光束が低下することや光の色が変動することを抑制することによって、外部に取り出される光の指向性や配光分布、光出力や光の色を良好に維持することができる。筐体2の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。なお、筐体2は、天井等の外部に対して、螺子またはボルト等の固定部材を介して接続されている。
板体32は、一対の固定部材31を固定し、半導体発光素子33が実装された配線基板35を実装するものである。板体32は、図4または図5に示すように、一端に一対の固定部材31の一方が接続され、他端に一対の固定部材31の他方が接続されている。板体32は、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス等の金属、プラスチック、樹脂、あるいはプラスチックや樹脂に金属部材が組み込まれた組立部材等から構成されている。板体32の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。
発光装置3は、一対の固定部材31の内側下端部に、板体32および半導体発光素子33を覆う透光性カバー34を保持している。透光性カバー34は、板状であって、一対の固定部材31にて保持されている。透光性カバー34は、半導体発光素子33を外部から保護するものである。透光性カバー34は、半導体発光素子33から発せられる光が透過
する材料からなり、例えば樹脂またはガラス等の光透過性材料から構成されている。そして、半導体発光素子33の発する光が、透光性カバー34を通過して外部に取り出される。透光性カバー34は、固定部材31に対して、板体32の下面に沿った平面方向にスライドさせて固定部材31の内側下端部に引掛けたり、挟持したりすることができる。なお、透光性カバー34は、平面視したときの一辺の長さが例えば200mm以上2000mm以下に設定されている。透光性カバー34の上下方向の厚みは、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
また、板体32の下面には、複数の半導体発光素子33を実装する配線基板35が設けられる。配線基板35は、直方体形状であって、その長手方向寸法が発光装置3の開口部と略同じ長さを有した長尺の板体である。配線基板35は、例えば、樹脂からなるプリント配線基板等の樹脂基板、あるいはガラス基板、あるいは上面に配線パターンが形成されたアルミ基板等の金属板が用いられる。配線基板35は、平面視して一辺の長さが例えば200mm以上2000mm以下であって、上下方向の厚みが例えば0.5mm以上3mm以下である。なお、配線基板35は、螺子、あるいは熱伝導性の接着材によって板体32に固定されている。
配線基板35上には、複数の半導体発光素子33が実装されている。また、複数の半導体発光素子33は、配線基板35の長手方向に沿って、ライン上に配置されている。複数の半導体発光素子33は、凹部Cの内面に長手方向に沿って設けられた溝Pに沿って配置されている。半導体発光素子33は、実装基板331と、実装基板331上に設けられる光半導体素子332と、光半導体素子332を取り囲む枠体333と、枠体333で囲まれる領域に設けられる封止樹脂334によって支持され、接着樹脂335を介して枠体333に接続される波長変換部材336と、を備えている。なお、半導体発光素子33は、光半導体素子332内のpn接合中の電子と正孔が再結合することによって、光半導体素子332から外部に向かって光を発する。
実装基板331は、配線基板35上に設けられる。配線基板35と実装基板331とは、半田または導電性接着材を介して電気的に導通されるように接合される。実装基板331は、例えば、アルミナ、ムライトまたはガラスセラミックス等のセラミック材料、あるいはこれらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から構成することができる。また、実装基板331は、金属酸化物微粒子を分散させた高分子樹脂を用いることができる。
実装基板331の表面が拡散面である場合、光半導体素子332から発せられる光が、実装基板331の表面にて照射されて拡散反射する。そして、光半導体素子332が発する光を拡散反射によって多方向に放射し、光半導体素子332から発せられる光が波長変換部材336の特定箇所に集中するのを抑制することができる。
ここで、実装基板331には、配線導体が設けられており、配線導体を介して配線基板35と電気的に接続されている。配線導体は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガンまたは銅等の導電材料からなる。配線導体は、例えば、タングステン等の粉末に有機溶剤を添加して得た金属ペーストを、実装基板331に所定パターンで印刷することにより得られる。なお、配線導体の表面には、酸化防止のために、例えば、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。また、実装基板331が樹脂材料からなる場合は、シート状に加工した有機基板に対して鍍金処理等を施したり、リードフレームを金型に配置してトランスファ成形プロセスでモールド樹脂を金型に流し込むとともに加熱加圧し硬化したりすることで作製することができる。
光半導体素子332は、実装基板331上に、例えば、半田または導電性接着剤等の接
着材料、あるいはボンディングワイヤ等を介して電気的に接続される。光半導体素子332は、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリコンカーバイド、シリコンまたは二ホウ化ジルコニウム等の基体に有機金属気相成長法または分子線エピタキシャル成長法等の化学気相成長法を用いて、半導体層を成長させることによって作製される。
光半導体素子332は、第1半導体層と、第1半導体層上に形成される発光層と、発光層上に形成される第2半導体層と、から構成されている。第1半導体層、発光層および第2半導体層は、例えば、III族窒化物半導体、ガリウム燐またはガリウムヒ素等のIII−V族半導体、あるいは、窒化ガリウム、窒化アルミニウムまたは窒化インジウム等のIII族
窒化物半導体などを用いることができる。なお、第1半導体層の厚みは、例えば、1μm以上5μm以下である。発光層の厚みは、例えば、25nm以上150nm以下である。第2半導体層の厚みは、例えば、50nm以上600nm以下である。また、このように構成された光半導体素子332では、例えば、370nm以上420nm以下の波長範囲の励起光を発することができる。
実装基板331上には、光半導体素子332を取り囲むように枠状の枠体333が設けられている。枠体333は、実装基板331上に例えば半田または接着剤を介して接続される。枠体333は、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等のセラミック材料、あるいは多孔質材料、あるいは酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等の金属酸化物からなる粉末を混合させた樹脂材料からなる。枠体333は、セラミック材料、多孔質材料、あるいは樹脂材料からなり、枠体333の表面は焼結体が形成されたり、微細な孔が多数形成されたり、金属酸化物からなる粉末が配置されたりする。
枠体333は、光半導体素子332と間を空けて、光半導体素子332の周りを取り囲むように形成されている。また、枠体333は、傾斜する内壁面が下端から上端に従い外方に向かって広がるように形成されている。そして、枠体333の内壁面が、光半導体素子332から発せられる励起光の反射面として機能する。また、枠体333の内壁面が拡散面である場合には、光半導体素子332から発せられる光が、枠体333の内壁面にて拡散反射する。そして、光半導体素子332から発せられる光が波長変換部材336の特定箇所に集中するのを抑制することができる。
また、枠体333の傾斜する内壁面は、例えば、焼結材料からなる枠体333の内周面にタングステン、モリブデン、マンガン等から成る金属層と、金属層を被覆するニッケル、銀または金等から成る鍍金金属層を形成してもよい。この鍍金金属層は、光半導体素子332の発する光を反射させる機能を有する。なお、枠体333の内壁面の傾斜角度は、実装基板331の上面に対して例えば55度以上70度以下の角度に設定されている。
枠体333で囲まれる領域には、封止樹脂334が充填されている。封止樹脂334は、光半導体素子332を封止するとともに、光半導体素子332から発せられる光が透過する機能を備えている。封止樹脂334は、枠体333の内方に光半導体素子332を収容した状態で、枠体333で囲まれる領域であって、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂が用いられる。
波長変換部材336は、枠体333に支持されるとともに、光半導体素子332と間を空けて対向するように設けられる。つまり、波長変換部材336は、光半導体素子332を封止する封止樹脂334と空隙を介して枠体333に設けられる。
波長変換部材336は、接着樹脂335を介して枠体333に接合されている。接着樹
脂335は、波長変換部材336の下面の端部から波長変換部材336の側面、さらに波長変換部材336の上面の端部にかけて被着している。
接着樹脂335は、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シアネート樹脂、シリコーン樹脂またはビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を使用することができる。また、接着樹脂335は、例えば、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリフェニレンエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
接着樹脂335の材料は、枠体333の熱膨張率と波長変換部材336の熱膨張率との間の大きさの熱膨張率の材料を選択される。接着樹脂335の材料として、このような材料を選択することで、枠体333と波長変換部材336とが熱膨張するときに、両者の熱膨張率の差に起因して、両者が剥離しようとするのを抑制することができ、両者を良好に繋ぎ止めることができる。
接着樹脂335が、波長変換部材336の下面の端部にまで被着することで、接着樹脂335が被着する面積を大きくし、枠体333と波長変換部材336とを強固に接続することができるとともに、波長変換部材336の内部で生じた熱を接着樹脂335を介して枠体333に放熱することができる。その結果、枠体333と波長変換部材336の接続強度を向上させることができ、波長変換部材336の撓みが抑制されるとともに、波長変換部材336の温度上昇が抑制される。そして、光半導体素子332と波長変換部材336との間の光学距離が変動するのを効果的に抑制することができるとともに、波長変換部材336の波長変換効率や発光スペクトルの変動を抑制することができる。
波長変換部材336は、光半導体素子332から発せられる励起光が内部に入射して、内部に含有される蛍光体が励起されて、光を発するものである。ここで、波長変換部材336には、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等から成り、その樹脂中に、例えば430nm以上490nm以下の蛍光を発する青色蛍光体、例えば500nm以上560nm以下の蛍光を発する緑色蛍光体、例えば540nm以上600nm以下の蛍光を発する黄色蛍光体、例えば590nm以上700nm以下の蛍光を発する赤色蛍光体が含有されている。なお、蛍光体は、波長変換部材336中に均一に分散するように含有されている。なお、波長変換部材336の厚みは、例えば0.5以上3mm以下に設定されている。
また、波長変換部材336の端部の厚みは一定に設定されている。波長変換部材336の厚みは、例えば0.5mm以上3mm以下に設定されている。ここで、厚みが一定とは、厚みの誤差が0.1mm以下のものを含む。波長変換部材336の厚みを一定にすることにより、波長変換部材336にて励起される光の量を一様になるように調整することができ、波長変換部材336における輝度むらを抑制することができる。
半導体発光素子33は、上述した構造であって、発光した光が、透光性カバー34を介して外部に取り出され、発光時に発生する熱が、配線基板35に伝わる。そして、半導体発光素子33から配線基板35に伝わる熱は、半導体発光素子33の直上に位置する配線基板35の一部に最も伝わりやすい。そこで、一対の固定部材31で挟まれる領域に空隙Sを設けることで、配線基板35から板体32に伝わった熱は、図7に示すように、板体32から固定部材31に向かって伝わりやすくすることができる。
発光装置3は、一対の固定部材31の外側面に、長手方向に沿って窪み部Dが形成されている。窪み部Dは、複数の溝Pのうち、凹部Cの縁から最も近い溝Paと重なって配置されている。窪み部Dが設けられていない箇所は、図5または図6に示すように、固定部
材31の側面と溝Pとで複数の三角形の隙間が形成される。また、窪み部Dと凹部Cの縁から最も近い溝Paによって、固定部材31の側面と溝Pとで囲まれる三角形の隙間より大きな空間を設けることができる。隙間には、空気が充填されており、図7に示すように、熱の伝わりが、空気によって阻害され、固定部材31と筐体2とで直接接している箇所に伝わりやすくなる。また、窪み部Dは、複数の溝Pのうち、凹部Cの縁から最も近い溝Paと重なって配置されていことにより、溝Paと窪み部Dは、凹部Cの端部と発光装置3との当接部から浸入する水等の液体を、一対の固定部材31からなる開口部から最も遠い空洞部で溜めることができるとともに、一対の固定部材31からなる開口部から発光装置3の内部に液体が浸入する可能性を抑制することができ、液体が発光装置3に浸入することによる照明装置1の故障を抑制することができる。
半導体発光素子33の発する熱は、図7に示すように、半導体発光素子33から板体32に伝わり、板体32から固定部材31に伝わる。固定部材31内では、固定部材31の側面と溝Pとで囲まれる隙間によって、熱が大きく二方向d1、d2に分かれる。二方向のうち一方d1は、固定部材31から凹部Cの開口縁近傍に伝わるもの。二方向のうち他方d2は、固定部材31の内側上端部を介して凹部Cの底近傍に伝わるもの。なお、d2に分けられた熱は、固定部材31の内側上端部に伝達されるまでに、隣接する溝Pの間に設けられる固定部材31の側面との接触部で分散されながら筐体2に放熱される。仮に、固定部材31の側面と溝Pとで囲まれる隙間が無かった場合は、固定部材31に伝わった熱は、固定部材31の内側上端部にまで伝わりにくく、凹部Cの開口縁近傍に集中して伝わりやすくなる。その結果、半導体発光素子33の発する熱は、筐体2の特定箇所に集中し、筐体2または発光装置3にクラックが発生したり、特定箇所に集中した熱によって筐体が変色したりし、照明装置に破損が起きたり、外観上の不具合が起きたりする虞が高くなる。一方、本実施形態に係る照明装置は、固定部材31から筐体2に伝わる熱を、固定部材31の側面と溝Pとで隙間を設けることで、分散させることができ、筐体2または発光装置3にクラックが発生したり、表面が変色したりする虞を低減することができる。
また、半導体発光素子33の発した熱は、図7に示すように、発光装置3を筐体2に固定している螺子Nを介して、発光装置3から筐体2に伝えることができる。螺子Nは、板体32と接続された一対の固定部材31の根元に設けることで、固定部材31の根元に伝わった熱を固定部材31から筐体2に効率よく伝えることができる。
本実施形態に係る照明装置1は、筐体2の凹部Cの溝Pに嵌まるように固定部材31の凸部31aを設けることで、半導体発光素子33の発する熱を効率よく固定部材2の凸部31aを介して筐体2の凹部Cの底部に放熱することができる。そして、半導体発光素子33の発した熱が、筐体2の凹部C全体に伝わりやすくすることができ、筐体2の特定箇所に熱応力が集中するのを低減することができる。その結果、筐体2の熱変形によって発光装置3が筐体2に対して、所望の位置から移動することを抑えることができ、外部に取り出される光の進行方向が変化してしまうのを抑制することができるとともに、特定箇所に熱が集中することによる固定部材2や発光装置3における表面の変色を抑えることができる、照明装置1の外観上の不具合を抑制することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<照明装置の製造方法>
ここで、図1に示す照明装置の製造方法を説明する。まず、半導体発光素子33を準備する。実装基板331および枠体333が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウムの原料粉末に、有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して混合物を得る。
実装基板331は、混合物がシート状のセラミックグリーンシートに成形されたものを用いる。また、枠体333は、枠体333の型枠内に混合物が充填されて乾燥され、焼結前の枠体333が取り出される。
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、準備した実装基板331となるセラミックグリーンシートに所定パターンで印刷し、複数のセラミックグリーンシートを積層するとともに焼成され、所定の形状に切断される。また、枠体333は、所望の温度で焼結されることにより形成される。
次に、実装基板331上の配線パターンに光半導体素子332を半田を介して電気的に実装した後、光半導体素子332を取囲むように枠体333を基板上にアクリル樹脂等の接着剤を介して接着する。そして、枠体333で囲まれた領域に、例えばシリコーン樹脂を充填して、シリコーン樹脂を硬化させることで、封止樹脂334を形成する。
次に、波長変換部材336を準備する。波長変換部材336は、未硬化の樹脂に蛍光体を混合して、例えば、ドクターブレード法、ダイコーター法、押し出し法、スピンコート法またはディップ法等のシート成形技術を用いて、作製することができる。例えば、波長変換部材336は、未硬化の波長変換部材336を型枠に充填し、硬化して取り出すことによって、得ることが出来る。そして、準備した波長変換部材336を枠体333上に、例えば樹脂からなる接着樹脂335を介して接着することで、半導体発光素子33を作製することができる。
次に、固定部材31、板体32および筐体2を準備する。固定部材31および板体32は、例えば、押出成形法によりそれぞれ一体成形されている。しかしながら、必ずしも一体成形で形成する必要はなく、各部材を別個に製造して、これらをネジ等の締結手段で締結してもよく、また、各部材を接着剤で接着して一体化させてもよい。また、同様に、筐体2を、例えば、押出成形法により形成する。
さらに、配線基板35を準備する。配線基板35は、例えばプリント配線基板を用いることができる。そして、半導体発光素子33を配線基板35上に実装する。半導体発光素子33を実装した配線基板35を板体32の下面に螺子止めすることによって設ける。さらに、半導体発光素子33および配線基板35を透光性カバー34で覆うように、透光性カバー34を一対の固定部材31にスライドさせて嵌めて固定する。このようにして、発光装置3を作製することができる。
さらに、発光装置3を筐体2の凹部Cに嵌めて、凸部31aを溝Pに当接させて位置決めする。そして、発光装置3を凹部Cの内周面に沿って回転させながら可動できるように、筐体2に螺子止めして両者を固定することで、照明装置1を作製することができる。
1 照明装置
2 筐体
3 発光装置
31 固定部材
31a 凸部
32 板体
33 半導体発光素子
331 実装基板
332 光半導体素子
333 枠体
334 封止樹脂
335 接着樹脂
336 波長変換部材
34 透光性カバー
35 配線基板
C 凹部
P 溝
S 空隙
D 窪み部
N 螺子

Claims (2)

  1. 下面に長尺状の凹部を有し、前記凹部の内面に長手方向に沿って複数の直線状の溝が形成された筐体と、
    前記筐体の前記凹部の内面に長手方向に沿って設けられた、長手方向に沿った空隙を間に挟んだ一対の固定部材、一対の前記固定部材の間に掛け渡された板体、および前記板体の下面に設けられた、下方に向かって光を発する半導体発光素子を有した発光装置と、を備え、
    一対の前記固定部材の対面した内側上端部のそれぞれには、前記溝内に長手方向に沿って当接した凸部が設けられているとともに、
    前記発光装置は、一対の前記固定部材の外側面に、長手方向に沿って窪み部が形成されており、前記窪み部は、複数の前記溝のうち、前記凹部の縁から最も近い溝と重なっていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置であって、
    前記発光装置は、一対の前記固定部材の内側下端部に、前記板体および前記半導体発光素子を覆った透光性カバーを保持していることを特徴とする照明装置。
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