JP2020187985A - 照明パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】スプリンクラーヘッドに設置位置を制限されずに設置対象面に設置することができる照明パネルを提供する。【解決手段】光拡散性を有するパネル前面部を有して内部に多数の光源1Aが分散配置された偏平なパネル本体Pbに、それをパネル厚み方向に沿って貫通するパネル貫通穴9が備えられ、そのパネル貫通穴9を通じて設置対象面C側のスプリンクラーヘッド10を室内Rに臨ませる状態で設置対象面Cに設置自在に構成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、例えば、天井面等の設置対象面に設置して使用される照明パネルに関する。
本出願人は、薄型化、軽量化、省エネルギ化を実現するべく、下記特許文献1に示すように、光拡散性を有するパネル前面部を有して内部に多数の光源が分散配置された偏平なパネル本体を有する照明パネルを先に提案している。この照明パネルは、パネル本体が偏平な薄型パネルに構成されるので、設置対象面に設置用の凹部等がなくとも、室内側に圧迫間を与えることなく設置対象面に設置することができる。
特許文献1記載の照明パネルは、上述の如く、室内側に圧迫間を与えることなく設置対象面に設置することができるので、例えば、天井面の広い範囲に設置して上方から室内を明るく照らすことが考えられる。
しかしながら、比較的大きな施設では、天井面の一定面積毎に火災時に室内側に向けて消火用水を放水するためのスプリンクラーヘッドが備えられることが多く、そのため、照明パネルを天井面に設置する際には、スプリンクラーヘッドを室内側から覆って放水機能を損なわないようにスプリンクラーヘッドを避けて設置しなければならない。よって、照明パネルの設置位置がスプリンクラーヘッドに制限されることになり、照明パネルを室内の照明に適した適切な位置に設置し難いという問題があった。
しかしながら、比較的大きな施設では、天井面の一定面積毎に火災時に室内側に向けて消火用水を放水するためのスプリンクラーヘッドが備えられることが多く、そのため、照明パネルを天井面に設置する際には、スプリンクラーヘッドを室内側から覆って放水機能を損なわないようにスプリンクラーヘッドを避けて設置しなければならない。よって、照明パネルの設置位置がスプリンクラーヘッドに制限されることになり、照明パネルを室内の照明に適した適切な位置に設置し難いという問題があった。
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、スプリンクラーヘッドに設置位置を制限されずに設置対象面に設置することができる照明パネルを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、光拡散性を有するパネル前面部を有して内部に多数の光源が分散配置された前後方向に偏平なパネル本体に、それをパネル厚み方向で貫通するパネル貫通穴が備えられ、そのパネル貫通穴を通じて設置対象面側のスプリンクラーヘッドを室内に臨ませる状態で前記パネル本体を設置対象面に設置自在に構成されている点にある。
本構成によれば、扁平なパネル本体をパネル厚み方向に貫通するパネル貫通穴を通じて設置対象面側のスプリンクラーヘッドを室内に臨ませる状態でパネル本体を設置対象面に設置することができるので、パネル本体の設置予定位置にスプリンクラーヘッドが配置されていても、そのスプリンクラーヘッドの放水機能を損なうことなく、パネル本体を設置対象面に設置することができる。よって、設置対象面に設置する際にスプリンクラーヘッドを避ける必要がなく、スプリンクラーヘッドに設置位置を制限されずに設置対象面に設置することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記パネル本体には、外枠部と、前記外枠部で囲われた内側領域の後方を覆う後面板部と、多数の前記光源が前面に取り付けられ、前記後面板部の前面に並べて配置される複数枚の光源板と、が備えられ、
前記光源板として、設置対象面側の前記スプリンクラーヘッドを挿通自在な挿通穴が貫通形成された穴有り光源板と、前記挿通穴が貫通形成されていない穴無し光源板とが備えられている点にある。
前記光源板として、設置対象面側の前記スプリンクラーヘッドを挿通自在な挿通穴が貫通形成された穴有り光源板と、前記挿通穴が貫通形成されていない穴無し光源板とが備えられている点にある。
本構成によれば、後面板部の前面に並べて配置される複数枚の光源板として、穴有り光源板と穴無し光源板とが備えられている。穴有り光源板は、スプリンクラーヘッドを挿通自在な挿通穴を有するので、スプリンクラーヘッドを挿通穴に挿通させた状態で発光させることができる。そのため、穴有り光源板をパネル貫通部に対応する位置に配置することによりパネル貫通部を簡単且つ適切に構成することができる。
よって、後面板部の前面に複数枚の光源板を並べて配置するにあたり、設置対象面におけるスプリンクラーヘッドの位置と照明パネルの予定設置位置との関係に応じて、後面板部の前面に並べて配置される穴有り光源板と穴無し光源板の配置関係を選択することにより、そのパネル本体の予定設置位置に適した位置にパネル貫通穴を有するパネル本体を簡単且つ適切に構成することができる。したがって、設置対象面における照明パネルの設置位置の自由度を一層向上することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記パネル本体には、前記外枠部で囲われた前記内側領域の前方を覆う状態で張設された光拡散性を有する光拡散シート、及び、前記光拡散シートの前方を覆う状態で張設された光拡散性を有し且つ前記パネル前面部を構成する前面シートが、前記パネル厚み方向に間隔を空けて前記パネル厚み方向の設定位置に位置する状態で前記外枠部に取り付けられ、
前記パネル本体における前記パネル貫通穴の配置箇所には、前記光拡散シート及び前記前面シートの夫々を前記パネル厚み方向の前記設定位置に保持自在なシート保持部材が備えられている点にある。
前記パネル本体における前記パネル貫通穴の配置箇所には、前記光拡散シート及び前記前面シートの夫々を前記パネル厚み方向の前記設定位置に保持自在なシート保持部材が備えられている点にある。
本構成によれば、外枠部の内側領域の後方を覆う後面板部の前面側に配設された光源の光を、外枠部の内側領域の前方を覆う状態で張設された光拡散シートにて拡散させながら前方に透過させ、その拡散された透過光を、光拡散シートの前方を覆う状態で張設された前面シートにて更に拡散させながら前方に透過させることで、後面板部の前面側に配設された光源の光を短い距離で効率良く拡散することができる。
更に、前面シートと光拡散シートとが、パネル厚み方向(前後方向)で間隔を空けて配置されているので、後方側の光拡散シートを拡散しながら透過した透過光を、前面シートと光拡散シートとの間の空間で距離を稼いで拡散性を向上させた上で、前面シートにて更に拡散させながら前方に透過させることができる。よって、後面板部の前面側に配設された光源の光を短い距離で一層効率良く拡散することができる。
したがって、外枠部の厚みを小さくして更なる薄型化を図る場合でも、光源の光がパネル前面部に輝点として写り込むのを回避しながら、パネル前面部を明るく発光させることができる。
更に、前面シートと光拡散シートとが、パネル厚み方向(前後方向)で間隔を空けて配置されているので、後方側の光拡散シートを拡散しながら透過した透過光を、前面シートと光拡散シートとの間の空間で距離を稼いで拡散性を向上させた上で、前面シートにて更に拡散させながら前方に透過させることができる。よって、後面板部の前面側に配設された光源の光を短い距離で一層効率良く拡散することができる。
したがって、外枠部の厚みを小さくして更なる薄型化を図る場合でも、光源の光がパネル前面部に輝点として写り込むのを回避しながら、パネル前面部を明るく発光させることができる。
しかも、パネル厚み方向に間隔を空けてパネル厚み方向の設定位置に位置する状態で外枠部に取り付けられた光拡散シート及び前面シートの夫々を、パネル本体におけるパネル貫通穴の配置箇所においてシート保持部材にてパネル厚み方向の設定位置に保持するので、外枠部から離れたパネル貫通穴の配置箇所で光拡散シート及び前面シートの夫々のパネル厚み方向の位置が設定位置からズレるのを防止することができる。
よって、パネル貫通穴を通じてスプリンクラーヘッドを室内側に臨ませることができながら、そのパネル貫通穴の配置箇所での両シートの位置ズレに起因して光源の光がパネル前面部に輝点として写り込むことを未然に防止することができる。
よって、パネル貫通穴を通じてスプリンクラーヘッドを室内側に臨ませることができながら、そのパネル貫通穴の配置箇所での両シートの位置ズレに起因して光源の光がパネル前面部に輝点として写り込むことを未然に防止することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記外枠部、前記光拡散シート、前記前面シート、及び、前記シート保持部材が不燃材料にて構成されている点にある。
本構成によれば、パネル本体を不燃性を有するものとすることができ、火災等に対して高い安全性を有する照明パネルとすることができる。
本発明の照明パネルの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、照明パネルPは、光拡散性を有するパネル前面部を有して内部に多数のLED素子(光源の一例)1Aが密に分散配置された前後方向に偏平なパネル本体Pbを備えて構成されている。
このパネル本体Pbは、パネル外周部を構成する環状の外枠部3と、外枠部3で囲われた内側領域の後方(図2中の右方)を覆う後面板部2と、多数のLED素子1Aが前面に取り付けられて後面板部2の前面に並べて配置される複数枚の光源板1と、外枠部3の内側領域の前方(図2中の左方)を覆う状態で張設された透光性と光拡散性を有する光拡散シート4Bと、その光拡散シート4Bの前方を覆う状態で張設された透光性と光拡散性を有してパネル前面部(パネル発光面部)を構成する前面シート4Aと、を備えて構成されている。
図1、図2に示すように、照明パネルPは、光拡散性を有するパネル前面部を有して内部に多数のLED素子(光源の一例)1Aが密に分散配置された前後方向に偏平なパネル本体Pbを備えて構成されている。
このパネル本体Pbは、パネル外周部を構成する環状の外枠部3と、外枠部3で囲われた内側領域の後方(図2中の右方)を覆う後面板部2と、多数のLED素子1Aが前面に取り付けられて後面板部2の前面に並べて配置される複数枚の光源板1と、外枠部3の内側領域の前方(図2中の左方)を覆う状態で張設された透光性と光拡散性を有する光拡散シート4Bと、その光拡散シート4Bの前方を覆う状態で張設された透光性と光拡散性を有してパネル前面部(パネル発光面部)を構成する前面シート4Aと、を備えて構成されている。
そのため、この照明パネルPは、多数のLED素子1Aからの光を、後方側の光拡散シート4Bにて拡散させながら前方に透過させ、その拡散された透過光を、前方側の前面シート4Aにて更に拡散させながら前方に透過させることで、多数のLED素子1Aからの光を短い距離で効率良く拡散させる形態で、前面シート4Aにて構成されるパネル前面部を明るく発光させることができる。
また、本実施形態では、光拡散シート4Bと前面シート4Aとは、パネル厚み方向(前後方向)で設定間隔を空けて隣接する状態で設けられており、後方側の光拡散シート4Bを拡散しながら透過した透過光が前面シート4Aに到達するまでの距離を、前面シート4Aと光拡散シート4Bとの間の後述する内部の第2空間S2で稼いで拡散性を向上させることができ、多数のLED素子1Aからの光を短い距離で一層効率良く拡散させることができる。
そして、図1、図2に示すように、この照明パネルPは、パネル本体Pbに、それをパネル厚み方向で貫通するパネル貫通穴9が備えられ、図3に示すように、そのパネル貫通穴9を通じて天井面C側(設置対象面側の一例)のスプリンクラーヘッド10を室内Rに臨ませる状態(室内Rに露呈する状態)で天井面Cに設置自在に構成されている。本実施形態では、パネル貫通穴9は、スプリンクラーヘッド10の直径よりも大きな直径の円形の貫通穴に構成され、パネル本体Pbの正面視の略中央位置に配置されている。
例えば、図3に示すように、スプリンクラーヘッド10は、天井材14に形成された貫通穴14Aを通じて、放水部10aを有する先端側(図3中の下側)が天井面Cから室内R側に突出し、給水管K等が接続される基端側が天井裏に突出する状態で配置される。そして、照明パネルPは、パネル本体Pbのパネル貫通穴9にスプリンクラーヘッド10の先端側を配置する姿勢で、スプリンクラーヘッド10の先端側の放水部10aを覆い隠さずに室内Rに臨ませる状態で天井面Cに設置される。なお、図示例では、スプリンクラーヘッド10の放水部10aの先端が、パネル本体Pbのパネル前面部よりも下方に突出する状態となっている。
スプリンクラーヘッド10の先端側には、外周側に突出する広幅の鍔部10cを備えた円筒状のキャップ10bが着脱自在に備えられる。このキャップ10bをスプリンクラーヘッド10の先端側に外嵌状態で取り付けることで、スプリンクラーヘッド10の先端側とパネル貫通穴9との隙間を鍔部10cにて室内R側から覆い隠し、照明パネルPとスプリンクラーヘッド10を見栄え良く設置することができる。ちなみに、照明パネルPは、天井材14に対してビスや接着剤等の適宜の取付手段で取り付けられる。
図1、図2に示すように、パネル本体Pbには、後面板部2の前面に並べて配置される複数枚の光源板1として、スプリンクラーヘッド10(図3参照)を挿通自在な挿通穴11aが貫通形成された穴有り光源板11と、挿通穴11aが貫通形成されていない穴無し光源板12とが備えられている。穴有り光源板11は、後面板部2の前面におけるパネル貫通穴9の位置に対応する部位に配置され、穴無し光源板12は、後面板部2の前面におけるパネル貫通穴9の位置に対応しない部位に配置される。
本実施形態では、図1に示すように、パネル本体Pbの正面視の略中央位置の1箇所にパネル貫通穴9が備えられるのに対応して、後面板部2において、略中央位置に穴有り光源板11が配置され、それ以外の部位に穴無し光源板12が配置される。
ちなみに、パネル貫通穴9の位置や個数は、照明パネルPの設置予定位置の状況等に応じて適宜に変更可能であり、例えば、図4(a)に示すように、パネル本体Pbの正面視の端部側位置にパネル貫通穴9を設けたり、図4(b)に示すように、パネル本体Pbの正面視で隣接しない2箇所にパネル貫通穴9を設けることができる。
ちなみに、パネル貫通穴9の位置や個数は、照明パネルPの設置予定位置の状況等に応じて適宜に変更可能であり、例えば、図4(a)に示すように、パネル本体Pbの正面視の端部側位置にパネル貫通穴9を設けたり、図4(b)に示すように、パネル本体Pbの正面視で隣接しない2箇所にパネル貫通穴9を設けることができる。
また、図1及び図2に示すように、パネル本体Pbにおけるパネル貫通穴9の配置箇所には、パネル貫通穴9の内周面を構成し、且つ、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に保持自在な筒状のシート保持部材13が備えられている。そのため、パネル本体Pbにパネル貫通穴9を適切に形成しながら、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に適切に保持することができる。このシート保持部材13は、パネル本体Pbの内枠部としても機能する。
以下、照明パネルPの各部の具体的構成について説明を加える。
以下、照明パネルPの各部の具体的構成について説明を加える。
(光源板)
図1に示すように、各光源板1は、穴有り光源板11と穴無し光源板12のいずれについても、上下方向及び左右方向に連設し易い矩形状に構成された小型の基板1Bの前面(前面側の一例)に、プリント配線等で電気接続された多数のLED素子1Aを密に分散配置して構成されている。
図1に示すように、各光源板1は、穴有り光源板11と穴無し光源板12のいずれについても、上下方向及び左右方向に連設し易い矩形状に構成された小型の基板1Bの前面(前面側の一例)に、プリント配線等で電気接続された多数のLED素子1Aを密に分散配置して構成されている。
各基板1Bは、矩形状の一例として、例えば、一辺が基準となる寸法(例えば30cmや60cm等)とされた正方形や長方形等の方形状に構成されている。このうち、穴有り光源板11の基板1Bの略中央位置には、円形等の挿通穴11aが貫通形成されている。
穴有り光源板11の基板1Bでは、円形等の挿通穴11aを避けてプリント配線等が施され、挿通穴11aの形成箇所以外に分散配置された多数のLED素子1Aを電気接続している。なお、穴有り光源板11の基板1Bにおける挿通穴11aを形成する位置は適宜に変更可能である。
穴有り光源板11の基板1Bでは、円形等の挿通穴11aを避けてプリント配線等が施され、挿通穴11aの形成箇所以外に分散配置された多数のLED素子1Aを電気接続している。なお、穴有り光源板11の基板1Bにおける挿通穴11aを形成する位置は適宜に変更可能である。
各光源板1には、電源部(図示省略)又は隣接する他の光源板1と電気接続可能な電気接続部(図示省略)が備えられている。複数枚の光源板1は、電気接続部を介して互いに電気接続された状態で後面板部2に取り付けられ、共通の電源部からの電力供給により発光するように構成されている。
多数のLED素子1Aは、所定の間隔を空けて上下方向及び左右方向に配列されている。LED素子1Aの設置間隔(ピッチ)は、LED素子1Aとして下記特性値を持つものを使用する場合、個々の必要光量の抑制と全体の消費電力の抑制との両面から10mm〜20mmの範囲、例えば、上下方向の間隔を13mm〜17mm、左右方向の間隔を15〜19mmとすることができる。なお、LED素子1Aの厚み寸法は、0.5〜1.2mmに設定されている。
LED素子1Aの特定値(測定条件:IF=60mA)
順方向電圧(V) 2.2〜 4.0(代表値)
光束(lm) 22.0〜25.0(代表値)
色温度(K) 5000〜6000(代表値)
演色性 70〜 90(代表値)
指向角度 110〜 120(代表値)
順方向電圧(V) 2.2〜 4.0(代表値)
光束(lm) 22.0〜25.0(代表値)
色温度(K) 5000〜6000(代表値)
演色性 70〜 90(代表値)
指向角度 110〜 120(代表値)
各基板1Bは、熱良導材の一例であるアルミニウム板(不燃材料の一例)にて構成され、前面(正面)に配設された多数のLED素子1Aの熱を後面側(背面側)に好適に放熱する。
(後面板部)
前記後面板部2は、パネル本体Pbと略同一の外郭形状を有し、パネル本体Pbの後面の全域を形成する板状に構成されている。後面板部2に取り付ける光源板1の枚数を選択して後面板部2の大きさ(面積)を調整することで、パネル前面部の大きさや形状の要求に対してフレキシブルに対応することができる。この後面板部2は、熱良導材の一例であるアルミニウム板(不燃材料の一例)にて構成され、その前面に配設された複数枚の光源板1からの熱を後面側に効率良く放熱することができる。
前記後面板部2は、パネル本体Pbと略同一の外郭形状を有し、パネル本体Pbの後面の全域を形成する板状に構成されている。後面板部2に取り付ける光源板1の枚数を選択して後面板部2の大きさ(面積)を調整することで、パネル前面部の大きさや形状の要求に対してフレキシブルに対応することができる。この後面板部2は、熱良導材の一例であるアルミニウム板(不燃材料の一例)にて構成され、その前面に配設された複数枚の光源板1からの熱を後面側に効率良く放熱することができる。
後面板部2におけるパネル貫通穴9の位置に対応する部位には、図2に示すように、円形等の挿通穴2aが貫通形成されている。
ちなみに、後面板部2における光源板1が配置される全ての部位において、穴有り光源板11が配置された場合に穴有り光源板11の挿通穴11aの位置に対応する部位(つまり、パネル貫通穴9の位置に対応する部位)の全ての箇所に挿通穴2aが貫通形成されていてもよい。このようにすれば、パネル本体Pbにおいて、穴有り光源板11を配置してパネル貫通穴9を形成する位置の変更等に容易に対応することができる。
ちなみに、後面板部2における光源板1が配置される全ての部位において、穴有り光源板11が配置された場合に穴有り光源板11の挿通穴11aの位置に対応する部位(つまり、パネル貫通穴9の位置に対応する部位)の全ての箇所に挿通穴2aが貫通形成されていてもよい。このようにすれば、パネル本体Pbにおいて、穴有り光源板11を配置してパネル貫通穴9を形成する位置の変更等に容易に対応することができる。
(前面シート及び光拡散シート)
前面シート4A及び光拡散シート4Bは、後述する基材としてのガラスクロスGCの仕様のみ相違し、その他の構成は同一であり、不燃性で透光性と光拡散性とを有するように構成されている。両シート4A,4Bにおけるパネル貫通穴9の位置に対応する部位には、図2に示すように、円形等の挿通穴4c、4dが貫通形成されている。
前面シート4A及び光拡散シート4Bは、後述する基材としてのガラスクロスGCの仕様のみ相違し、その他の構成は同一であり、不燃性で透光性と光拡散性とを有するように構成されている。両シート4A,4Bにおけるパネル貫通穴9の位置に対応する部位には、図2に示すように、円形等の挿通穴4c、4dが貫通形成されている。
両シート4A,4Bは、その基本構成として、図5(a)、(b)に示すように、不燃性のガラスクロスGCを基材に備え、その基材の表裏の両面を、透光性を有する樹脂層Jにてコーティングして構成されている。ガラスクロスGCは、ガラスフィラメント(ガラス繊維)gfの多数本を束ねたガラスヤーンGYを平織りや変形平織り等で織って構成されている。なお、図5(b)では、便宜上、ガラスヤーンGYを構成するガラスフィラメントgfの一部を省略している。
樹脂層Jは、白色系顔料や防炎剤等を含む樹脂の層であり、ウレタン樹脂の層や塩化ビニル樹脂の層等の複数の樹脂の層にて構成することができる。
樹脂層Jは、白色系顔料や防炎剤等を含む樹脂の層であり、ウレタン樹脂の層や塩化ビニル樹脂の層等の複数の樹脂の層にて構成することができる。
前面シート4Aは、図6の上側の表に示すように、第1ガラスヤーンGY1で織られた第1ガラスクロスGC1を基材に備えて構成され、光拡散シート4Bは、図6の下側の表に示すように、第1ガラスヤーンGY1よりも太い第2ガラスヤーンGY2で織られた第2ガラスクロスGC2を基材に備えて構成されている。ガラスヤーンGYの太さは、それの横断面積に相当し、ガラスフィラメントgfの太さ(横断面積)と集束本数とを乗じたものとすることができる。第2ガラスクロスGC2の厚み寸法は第1ガラスクロスGC1の厚み寸法よりも大きく、そのため、光拡散シート4Bの厚み寸法は前面シート4Aの厚み寸法よりも大きく構成されている。
前面シート4Aを構成する第1ガラスクロスGC1は、4〜8μのガラスフィラメントgfの150〜250本を束ねて構成された第1ガラスヤーンGY1が経糸及び緯糸として平織りや変形平織り等で織られ、経糸の織密度が55〜75本/25mm且つ緯糸の織密度が50〜90本/25mmの織布として構成されている。この第1ガラスクロスGC1としては、例えば、図6の上側の表に記載されたガラスクロスaやガラスクロスb等を好適に用いることができる。
光拡散シート4Bを構成する第2ガラスクロスGC2は、8〜10μmのガラスフィラメントgfの350〜450本を束ねて構成された第2ガラスヤーンGY2を経糸及び緯糸として平織りや変形平織り等で織られ、経糸の織密度が40〜55本/25mm且つ緯糸の織密度が25〜50本/25mmの織布として構成されている。この第2ガラスクロスGC2としては、例えば、図6の下側の表に記載されたガラスクロスcやガラスクロスd等を好適に用いることができる。
前方側の前面シート4Aを構成する第1ガラスヤーンGY1として、第1ガラスクロスGC1の表面(前面シート4Aの表面)の凹凸が小さくて織り目も目立たないパネル前面部の形成に適した比較的細い(薄い)ガラスヤーンGYを用いることができ、パネル前面部の見栄えを向上することができる。また、前面シート4Aに印刷等で画像を形成することができ、その場合に繊細な画像を形成することができる。
他方、後方側の光拡散シート4Bを構成する第2ガラスヤーンGY2として、光の透過距離が大きくて乱反射による光拡散に適した比較的太い(厚い)ガラスヤーンGYを用いることができ、前面シート4Aに比較的薄いガラスヤーンGYを用いることによる光拡散効果の低下を補完し、全体として良好な光拡散効果を得ることができる。更に、第2ガラスクロスGC2の織り目と、第1ガラスクロスGCの織り目とが光の透過方向で重なるのを抑制し、より均一な光拡散効果を得ることができる。
他方、後方側の光拡散シート4Bを構成する第2ガラスヤーンGY2として、光の透過距離が大きくて乱反射による光拡散に適した比較的太い(厚い)ガラスヤーンGYを用いることができ、前面シート4Aに比較的薄いガラスヤーンGYを用いることによる光拡散効果の低下を補完し、全体として良好な光拡散効果を得ることができる。更に、第2ガラスクロスGC2の織り目と、第1ガラスクロスGCの織り目とが光の透過方向で重なるのを抑制し、より均一な光拡散効果を得ることができる。
ちなみに、図2に示すように、後方側の光拡散シート4Bと後面板部2との間に、当該光拡散シート4Bと後面板部2と外枠部3とシート保持部材13とで第1空間S1が略密封状態で区画形成され、後方側の光拡散シート4Bと前方側の前面シート4Aの間に、当該光拡散シート4Bと前面シート4Aと外枠部3とシート保持部材13とで第2空間S2が略密封状態で区画形成されている。
両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bは、図2に示すように、後述するシート取付溝5に圧入状態で差し込み可能な取付部位として、弾性材8aと硬質の心材8bとを積層し、その積層体を内包する状態に巻き付けて構成されている。両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bは、パネル厚み方向(図2中では左右方向)では、パネル厚み方向に延びる心材8bの硬さで変形が抑制され、それの直交方向(図2中では上下方向)では、弾性材8aの圧縮変形に伴って変形可能とされている。両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bが、後述するシート取付溝5に圧入状態で差し込まれて取り付けられることで、第1空間S1及び第2空間S2が略密封状態となる。
本実施形態では、前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅は、後述する外側シート取付溝5Aの溝深さよりも大に構成され、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅は、後述する内側シート取付溝5Bの溝深さよりも大に構成されている。また、前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅は、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅よりも大に構成されている。
光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅を調整することで、光拡散シート4Bをパネル厚み方向の設定位置に調整し、第1空間S1の奥行き寸法(パネル厚み方向の長さ)を設定奥行き寸法H1に調整することができる。
前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅を調整することで、前面シート4Aをパネル厚み方向の設定位置に調整することができる。
前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅と、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅の差が、第2空間S2の奥行き寸法(パネル厚み方向の長さ)となるので、両取付部位(外周縁部4a,4b)の相体的な前パネル厚み方向の幅を調整することで、第2空間S2の奥行き寸法を設定奥行き寸法H2に調整することができる。なお、両シート4A,4Bの取付部位(外周縁部4a,4b)のパネル厚み方向の幅の調整は、硬質の心材8bのパネル厚み方向の幅の調整等により行うことができる。
前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅を調整することで、前面シート4Aをパネル厚み方向の設定位置に調整することができる。
前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅と、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅の差が、第2空間S2の奥行き寸法(パネル厚み方向の長さ)となるので、両取付部位(外周縁部4a,4b)の相体的な前パネル厚み方向の幅を調整することで、第2空間S2の奥行き寸法を設定奥行き寸法H2に調整することができる。なお、両シート4A,4Bの取付部位(外周縁部4a,4b)のパネル厚み方向の幅の調整は、硬質の心材8bのパネル厚み方向の幅の調整等により行うことができる。
(外枠部)
前記外枠部3は、図2に示すように、不燃材料の一例であるアルミニウム製の4本の同一断面形状の型材を後面板部2の外周を覆う四角形状に組み付けて構成されている。この外枠部3には、両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bを個別に取り付け可能な前方開放の複数のシート取付溝5(シート取付部の一例)と、後面板部2が取り付け可能な内方開放の後面板取付溝6(後面板取付部の一例)とが一体的に備えられている。
前記外枠部3は、図2に示すように、不燃材料の一例であるアルミニウム製の4本の同一断面形状の型材を後面板部2の外周を覆う四角形状に組み付けて構成されている。この外枠部3には、両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bを個別に取り付け可能な前方開放の複数のシート取付溝5(シート取付部の一例)と、後面板部2が取り付け可能な内方開放の後面板取付溝6(後面板取付部の一例)とが一体的に備えられている。
複数のシート取付溝5は、前方が開放された凹状の横断面形状で外枠部3の延在方向に延び、両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bを前方から内部に差し込んで係合させることで、両シート4A,4Bの外周縁部4a,4bを取り付け可能に構成されている。複数のシート取付溝5として、内外方向で相対的に内側となる内側シート取付溝5Bと、内外方向で相対的に外側となる外側シート取付溝5Aが備えられている。
外枠部3には、前方に向けて突出する第1〜第3板部3a〜3cが、内外方向で間隔を空けて設けられており、最も外側の第1板部3aとその内側の第2板部3bとの対向面間に有底の外側シート取付溝5Aが形成され、第2板部3bと最も内側の第3板部3cとの対向面間に有底の内側シート取付溝5Bが形成されている。
外側シート取付溝5Aの内側端を構成する第2板部3bの先端位置(前端位置)は、内側シート取付溝5Bの内側端を構成する第3板部3cの先端位置(前端位置)よりも前方(図2中で左方)に配置されている。また、本実施形態では、第1板部3aの先端位置(前端位置)は、第2板部3bの先端位置(前端位置)よりも僅かに前方に配置されている。
なお、第2板部3bの先端位置(前端位置)は、外側シート取付溝5Aに取り付ける前面シート4Aの位置を、それよりも前方側とするための位置規制部として機能させることができ、第3板部3cの先端位置(前端位置)も、内側シート取付溝5Bに取り付ける光拡散シート4Bの位置を、それよりも前方側とするための位置規制部として機能させることができる。
例えば、前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅を、外側シート取付溝5Aの溝深さよりも小にし、前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)の全体を外側シート取付溝5Aに圧入して取り付ければ、前面シート4Aの後面が第2板部3bの先端位置(前端位置)に接当する規定の位置に前面シート4Aを配置することができる。当該規定の位置を、前面シート4Aのパネル厚み方向の設定位置としてもよい。
同様に、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅を、内側シート取付溝5Bの溝深さよりも小にし、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)の全体を内側シート取付溝5Bに圧入して取り付ければ、光拡散シート4Bの後面が第3板部3cの先端位置(前端位置)に接当する規定の位置に光拡散シート4Bを配置することができる。当該規定の位置を、光拡散シート4Bのパネル厚み方向の設定位置としてもよい。
ちなみに、前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅と、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅とを、内側シート取付溝5Bの溝深さ(浅い側の溝深さ)よりも小となる同一幅に揃えてもよい。
同様に、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅を、内側シート取付溝5Bの溝深さよりも小にし、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)の全体を内側シート取付溝5Bに圧入して取り付ければ、光拡散シート4Bの後面が第3板部3cの先端位置(前端位置)に接当する規定の位置に光拡散シート4Bを配置することができる。当該規定の位置を、光拡散シート4Bのパネル厚み方向の設定位置としてもよい。
ちなみに、前面シート4Aの取付部位(外周縁部4a)のパネル厚み方向の幅と、光拡散シート4Bの取付部位(外周縁部4b)のパネル厚み方向の幅とを、内側シート取付溝5Bの溝深さ(浅い側の溝深さ)よりも小となる同一幅に揃えてもよい。
このようにすれば、第1空間S1の設定奥行き寸法H1を、第3板部3cの突出長さ(パネル厚み方向の長さ)に設定することができ、第2空間S2の設定奥行き寸法H2を、第2板部3bの突出長さと第3板部3cの突出長さとの差に設定することができる。
すなわち、両シート4A,4Bのパネル厚み方向での設定位置、第1空間S1の設定奥行き寸法H1、第2空間S2の設定奥行き寸法H2を、外枠部3の形状にて決定される規定値に設定することができる。
すなわち、両シート4A,4Bのパネル厚み方向での設定位置、第1空間S1の設定奥行き寸法H1、第2空間S2の設定奥行き寸法H2を、外枠部3の形状にて決定される規定値に設定することができる。
後面板取付溝6は、内方に開放する凹状の横断面形状で外枠部3の延在方向に延び、後面板部2の外周縁部を内外方向から内部に差し込んで係合させることで、後面板部2の外周縁部を取り付け可能に構成されている。
外枠部3には、内方に向けて突出する第4、第5板部3d,3eがパネル厚み方向で間隔を空けて設けられおり、それら第4、第5板部3d,3eとの対向面間に有底の後面板取付溝6が形成されている。本実施形態では、第5板部3eの先端位置(内端位置)は、第4板部3dの先端位置(内端位置)よりも僅かに内方(図2中で下方)に配置されている。
なお、外枠部3には、取付金具等を用いて照明パネルPを被取付部に取り付ける場合等に利用される後方開放の後方側取付溝7(後方側取付部の一例)が一体的に備えられている。後方側取付溝7は、後方が開放された横断面形状で外枠部3の延在方向に延びている。後方側取付溝7は、入り口の幅よりも内部の幅が広く形成されたアリ溝状に構成されている。
(シート保持部材)
前記シート保持部材13は、図1〜図3に示すように、パネル本体Pbにおけるパネル貫通穴9の周縁部に配置される金属製(不燃材料製の一例)の部材であり、パネル貫通穴9の内周面を形成するとともに、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に保持するように構成されている。
前記シート保持部材13は、図1〜図3に示すように、パネル本体Pbにおけるパネル貫通穴9の周縁部に配置される金属製(不燃材料製の一例)の部材であり、パネル貫通穴9の内周面を形成するとともに、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に保持するように構成されている。
本実施形態では、シート保持部材13が、穴有り光源板11の前面と光拡散シート4Bの後面との間に配置される円筒状の第1シート保持部材13Aと、光拡散シート4Bの前面と前面シート4Aの後面との間に配置されるリング状の第2シート保持部材13Bとから構成されている。
図2に示すように、円筒状の第1シート保持部材13Aは、穴有り光源板11の前面と光拡散シート4Bの後面との間に配置され、光拡散シート4Bをパネル厚み方向の設定位置に保持する状態で、光拡散シート4Bの挿通穴4cの周縁部をパネル本体Pbに固定自在に構成されている。この第1シート保持部材13Aは、パネル厚み方向に沿う軸芯方向の長さ寸法が、第1空間S1のパネル厚み方向の寸法である設定奥行き寸法H1と同一に構成されている。
第1シート保持部材13Aは、その軸芯方向の両端に、外周側に鍔状に突出する取り付け片13a,13bが形成されている。そして、後端側の取り付け片13aの端面が、穴有り光源板11の前面の挿通穴11aの周縁部に対して接着剤等の固定手段にて固定される。また、前端側の取り付け片13bの端面には、光拡散シート4Bの後面(背面)の挿通穴4cの周縁部が接着剤等の固定手段にて固定される。
リング状の第2シート保持部材13Bは、光拡散シート4Bの前面と前面シート4Aの後面との間に配置され、光拡散シート4Bと前面シート4Aとのパネル厚み方向での間隔を、第2空間S2の設定奥行き寸法H2に対応する設定間隔に保持することにより、前面シート4Aをパネル厚み方向の設定位置に保持する状態で、前面シート4Aの挿通穴4dの周縁部をパネル本体Pbに固定自在に構成されている。この第2シート保持部材9Bは、パネル厚み方向に沿う軸芯方向の長さ寸法(厚み寸法)が、第2空間S2のパネル厚み方向の寸法である設定奥行き寸法H2と同一に構成されている。
そして、リング状の第2シート保持部材13Bは、後端側の端面が、光拡散シート4Bの後面(背面)の挿通穴4cの周縁部が接着剤等の固定手段にて固定され、前端側の端面に、前面シート4Aの後面(背面)の挿通穴4cの周縁部が接着剤等の固定手段にて固定される。
このようにして、シート保持部材13は、パネル本体Pbにおけるパネル貫通穴9の周縁部において、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に適切に保持している。
このようにして、シート保持部材13は、パネル本体Pbにおけるパネル貫通穴9の周縁部において、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に適切に保持している。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)前述の実施形態では、照明パネルPが平板状に構成されている場合を例に示したが、円弧状等に湾曲する曲面板状に構成されていてよい。
(2)前述の実施形態では、前面シート4Aの後方に1枚の光拡散シート4Bが備えられている場合を例に示したが、2枚以上の光拡散シート4Bが備えられていてもよい。また、前面シート4Aの後方に1枚も光拡散シート4Bが備えられていなくてもよい。
(3)前述の実施形態では、複数枚の光源板1が、後面板部2の前面に並べて配置される場合を例に示したが、例えば、後面板部2を省略し、複数枚の光源板1を天井面C等の設置対象面に並べて配置するようにしてもよい。
(4)前述の実施形態では、シート保持部材13が、円筒状の第1シート保持部材13Aとリング状の第2シート保持部材13Bから構成されている場合を例に示したが、例えば、複数のシート取付溝5を有する外枠部3を構成する型材と同一断面の型材を、パネル貫通穴9の内周面を覆う形状(例えば、四角形状)に組み付けて構成されていてもよい。
その場合、シート保持部材13を構成する型材の複数のシート取付溝5の夫々に前面シート4A及び光拡散シート4Bの夫々を取り付けることで、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に保持することができる。
その場合、シート保持部材13を構成する型材の複数のシート取付溝5の夫々に前面シート4A及び光拡散シート4Bの夫々を取り付けることで、光拡散シート4B及び前面シート4Aの夫々をパネル厚み方向の設定位置に保持することができる。
(5)前述の実施形態では、光源として、LED素子1Aを例に示したが、勿論、LED素子以外のものであってもよい。
(6)前述の実施形態では、前面シート4Aと光拡散シート4Bとが、前後方向で間隔を空けて配置されている場合を例に示したが、前面シート4Aと光拡散シート4Bとが、前後方向で間隔を空けずに積層された状態で配置されていてもよい。
(7)前述の実施形態では、光拡散シート4Bを構成する第2ガラスヤーンGY2が、前面シート4Aを構成する第1ガラスヤーンGY1よりも太く構成されている場合を例に示したが、第1ガラスヤーンGY1と第2ガラスヤーンGY2の太さ関係はこれに限らない。例えば、第2ガラスヤーンGY2が、第1ガラスヤーンGY1と同等の太さ又はそれよりも細く構成されていてもよい。
(8)前面シート4Aや光拡散シート4Bは、前述の実施形態で示したガラスクロス(GC1,GC2)に限らず、光拡散性を有する各種の素材にて構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
P 照明パネル
Pb パネル本体
R 室内
C 天井面(設置対象面)
1 光源板
1A LED素子(光源)
2 後面板部
3 外枠部
4A 前面シート
4A シート
4B 光拡散シート
4B シート
9 パネル貫通穴
10 スプリンクラーヘッド
11 穴有り光源板
12 穴無し光源板
11a 挿通穴
12 穴無し光源板
13 シート保持部材
Pb パネル本体
R 室内
C 天井面(設置対象面)
1 光源板
1A LED素子(光源)
2 後面板部
3 外枠部
4A 前面シート
4A シート
4B 光拡散シート
4B シート
9 パネル貫通穴
10 スプリンクラーヘッド
11 穴有り光源板
12 穴無し光源板
11a 挿通穴
12 穴無し光源板
13 シート保持部材
Claims (4)
- 光拡散性を有するパネル前面部を有して内部に多数の光源が分散配置された偏平なパネル本体に、それをパネル厚み方向で貫通するパネル貫通穴が備えられ、そのパネル貫通穴を通じて設置対象面側のスプリンクラーヘッドを室内に臨ませる状態で設置対象面に設置自在に構成されている照明パネル。
- 前記パネル本体には、外枠部と、前記外枠部で囲われた内側領域の後方を覆う後面板部と、多数の前記光源が前面に取り付けられ、前記後面板部の前面に並べて配置される複数枚の光源板と、が備えられ、
前記光源板として、設置対象面側の前記スプリンクラーヘッドを挿通自在な挿通穴が貫通形成された穴有り光源板と、前記挿通穴が貫通形成されていない穴無し光源板とが備えられている請求項1記載の照明パネル。 - 前記パネル本体には、前記外枠部で囲われた前記内側領域の前方を覆う状態で張設された光拡散性を有する光拡散シート、及び、前記光拡散シートの前方を覆う状態で張設された光拡散性を有し且つ前記パネル前面部を構成する前面シートが、前記パネル厚み方向に間隔を空けて前記パネル厚み方向の設定位置に位置する状態で前記外枠部に取り付けられ、
前記パネル本体における前記パネル貫通穴の配置箇所には、前記光拡散シート及び前記前面シートの夫々を前記パネル厚み方向の前記設定位置に保持自在なシート保持部材が備えられている請求項2記載の照明パネル。 - 前記外枠部、前記光拡散シート、前記前面シート、及び、前記シート保持部材が不燃材料にて構成されている請求項3記載の照明パネル。
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---|---|---|---|---|
WO2022102666A1 (ja) | 2020-11-11 | 2022-05-19 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバケーブル |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016526263A (ja) * | 2013-05-23 | 2016-09-01 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | ダクトを有する発光音響パネル |
-
2019
- 2019-05-17 JP JP2019093828A patent/JP2020187985A/ja active Pending
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