JP2020187074A - 分析システム、便臭ガス分析システム及び呼気ガス分析システム - Google Patents

分析システム、便臭ガス分析システム及び呼気ガス分析システム Download PDF

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Abstract

【課題】検出感度を向上することができる分析システム、便臭ガス分析システム及び呼気ガス分析システムを提供する。【解決手段】分析システムは、サンプルガスを第1の極性にイオン化させるイオン化部と、前記サンプルガスのイオンの少なくとも一部を検出する検出器と、前記イオン化部及び前記検出器を収容する筐体と、前記筐体に前記第1の極性の電圧を印加することで、前記イオン化部と前記検出器との間で前記筐体の内側に電界を発生させる電圧印加部と、を有する。前記電界は、前記サンプルガスの通流方向に平行な第1の方向に対して直交する第2の方向の第1の成分と、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向の第2の成分とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、分析システム、便臭ガス分析システム及び呼気ガス分析システムに関する。
電界非対称波形イオン移動度分光分析(Field Asymmetric Ion Mobility Spectrometry:FAIMS)システムによる分子の検出及び分析について種々の検討が行われている。FAIMSシステムは、非対称の交流信号が印加される1対の電極を備えたイオンフィルタを有しており、イオン化した気体の分子をイオンフィルタに流すと、その移動度の差によって選別される。イオンフィルタを通過したイオンをイオン検出電極に衝突させ、イオン検出電極で発生した電流を検出することで、気体の成分を特定できる。
従来、一対の閉じ込め電極を用いて、イオン化されたサンプルをイオンフィルタに導くFAIMSシステムが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、従来のFAIMSシステムでは、十分な検出感度を得ることが難しい。
本開示は、検出感度を向上することができる分析システム、便臭ガス分析システム及び呼気ガス分析システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様によれば、分析システムは、サンプルガスを第1の極性にイオン化させるイオン化部と、前記サンプルガスのイオンの少なくとも一部を検出する検出器と、前記イオン化部及び前記検出器を収容する筐体と、前記筐体に前記第1の極性の電圧を印加することで、前記イオン化部と前記検出器との間で前記筐体の内側に電界を発生させる電圧印加部と、を有し、前記電界は、前記サンプルガスの通流方向に平行な第1の方向に対して直交する第2の方向の第1の成分と、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向の第2の成分とを有する。
本開示によれば、検出感度を向上することができる。
イオン検出装置の一例におけるイオンの移動の軌跡を示す図である。 イオンの移動度の電界強度依存性を示す図である。 イオンフィルタで発生する電界波形の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る分析システムの構成を示す断面図である。 サンプルガスが正イオン化される場合のオフセット電圧及び補償電圧の一例を示す図である。 サンプルガスが負イオン化される場合のオフセット電圧及び補償電圧の一例を示す図である。 図3に示す電界波形の一例を実現するための非対称電圧波形の一例を示す図である。 図3に示す電界波形の一例を実現するための非対称電圧波形の他の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る分析システムの構成を示す断面図である。 第3の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 実験に用いた装置を示す模式図である。 実験の結果を示す図である。 イオンフィルタの他の例を示す模式図である。
以下、本開示の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
(イオン検出装置)
まず、FAIMSシステムに用いられるイオン検出装置の構成及び基本原理について説明する。図1は、イオン検出装置の一例におけるイオンの移動の軌跡を示す図である。図2は、イオンの移動度の電界強度依存性を示す図である。図3は、イオンフィルタで発生する電界波形の一例を示す図である。
図1に示すように、このイオン検出装置100は、互いに対向する第1の電極111及び第2の電極112を備えたイオンフィルタ110と、イオンフィルタ110を通過した通過イオンが衝突するイオン検出電極120とを有する。
イオン検出装置100は、イオン検出電極120にイオン電流検出回路を接続して用いられる。イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路により検出される。なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系を用い、被分析分子の進行方向を+Z方向とし、第1の電極111から第2の電極112が見える方向を+Y方向とし、+Y方向及び+Z方向に直交する方向を+X方向とする。
イオンは、電界Eの環境下では次の(1)式で示される移動速度Vで移動する。ここで、Kは、該イオンの移動度である。
V=K×E ・・・ (1)
ところで、イオンの移動度には電界強度依存性がある。そして、この電界強度依存性は、イオンの種類によって異なっている。図2には、一例として、種類が異なる3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)における移動度の電界強度依存性が示されている。なお、図2では、分かりやすくするため、各イオンの移動度が電界強度0で等しくなるように正規化されている。
3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)の移動度は、電界強度が9kV/cm以下の低電界強度ではほぼ変化なしである。電界強度が約10kV/cmから増すにつれてイオンの種類固有の特性が移動度に現れる。イオン11の移動度は、電界強度が増加するに従って大きく増加し、正の高電界(Emax)で最大となる。イオン12の移動度は電界強度によらずほとんど変化しない。イオン13の移動度は、緩やかに減少する。このように三者三様の特性を示している。イオンフィルタ110は、低電界強度での移動度と高電界強度での移動度との違いを利用してイオンの選別を行う。
図1には、イオンフィルタ110の第1の電極111と第2の電極112との間における3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)の移動の軌跡が示されている。なお、ここでは、分かりやすくするため、便宜的に、第1の電極111及び第2の電極112を導電体でできた平行平板としている。
第1の電極111と第2の電極112との間に発生する電界の波形を非対称電界波形とすることによって、任意のイオン(図1では、イオン12)のみをイオン検出電極120に到達させることができる。
図3には、第1の電極111と第2の電極112との間に発生させる電界波形の一例が示されている。この電界波形は、正の高電界(Emax)と負の低電界(Emin)を交互に繰り返している。そして、高電界の期間(t1)は低電界の期間(t2)よりも短く、t1とt2との比は1:3〜1:5である。このように電界波形は、上下に関して非対称である。この非対称電界波形は、時間平均電界が零であり、次の(2)式が成り立つように設定されている。
|Emax|×t1=|Emin|×t2 ・・・ (2)
すなわち、図3における領域21の面積と領域22の面積が一致するように設定されている。
なお、以下では、次の(3)式に示されるように、|Emax|×t1の値、及び|Emin|×t2の値をβとする。
|Emax|×t1=|Emin|×t2=β ・・・ (3)
ところで、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度(Vup)は、次の(4)式で示される。ここで、K(Emax)は、高電界(Emax)のときのイオンの移動度である。
Vup=K(Emax)×|Emax| ・・・ (4)
例えば、|Emax|が約10kV/cm以上の場合、3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)では、イオン毎に移動度が異なるので、3つのイオンの移動速度(Vup)は三者三様に異なる。すなわち、図1に示されるように、高電界の期間(t1)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜は互いに異なっている。
そして、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位(yup)は、次の(5)式で示される。
yup=Vup×t1 ・・・ (5)
一方、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度(Vdown)は、次の(6)式で示される。ここで、K(Emin)は、低電界(Emin)のときのイオンの移動度である。
Vdown=−K(Emin)×|Emin| ・・・ (6)
例えば、|Emin|が約5kV/cm以下の場合、3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)では、移動度がほぼ同一であるので、3つのイオンの移動速度(Vdown)はほぼ同一である。すなわち、図1に示されるように、低電界の期間(t2)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜はほぼ同じである。
そして、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位(ydown)は、次の(7)式で示される。
ydown=Vdown×t2 ・・・ (7)
非対称電界波形の1周期(T)内では、イオンは、+Z方向に移動しつつ、期間(t1)の間に+Y方向に移動し、期間(t2)の間に−Y方向に移動する。
そこで、図1に示されるように、ジグザグ運動を繰り返しながら第1の電極111に向かうもの(イオン11)と、ジグザグ運動を繰り返しながら第2の電極112に向かうもの(イオン13)と、+Y方向の変位と−Y方向の変位とが釣り合い、イオン検出電極120に向かうもの(イオン12)とに分類される。
ところで、非対称電界波形における1周期(T)での、イオンのY軸方向に関する平均変位(ΔyRF)は、次の(8)式で表される。
ΔyRF=yup+ydown
=K(Emax)×|Emax|×t1−K(Emin)×|Emin|×t2 ・・・ (8)
そして、上記(8)式は、上記(3)式を用いて次の(9)式のように表すことができる。
ΔyRF=β{K(Emax)−K(min)} ・・・ (9)
ここで、K(Emax)−K(min)をΔKとおくと、上記(9)式は次の(10)式のように表される。
ΔyRF=βΔK ・・・ (10)
βは第1の電極111と第2の電極112との間に印加される非対称電界で決まる定数である。そこで、非対称電界波形の1周期(T)あたりのイオンのY軸方向に関する変位は、低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度の差分であるΔKに依存する。
キャリアガスだけがイオンをZ軸方向に移送させると仮定すると、イオンが第1の電極111と第2の電極112との間に滞在しているときの、該イオンのY軸方向に関する変位(Y)は、次の(11)式で示される。ここで、tresは、イオンが第1の電極111と第2の電極112との間に滞在している平均時間(平均イオン滞在時間)である。
Figure 2020187074
平均イオン滞在時間tresは、次の(12)式で表される。ここで、Aはイオンフィルタ110におけるイオンパスの断面積、LはZ軸方向に関する電極の長さ(電極深さ)、Qはキャリアガスの容積流量である。Vはイオンフィルタ110の容積(=A×L)である。
Figure 2020187074
上記(11)式は、上記(12)式及び上記(3)式を用いて、次の(13)式のように表すことができる。ここで、Dは非対称電界波形のデューティであり、D=t1/Tである。
Figure 2020187074
非対称電界波形における高電界(Emax)、イオンフィルタ110におけるイオンパスの容積(V)、非対称電界波形のデューティ(D)、及びキャリアガスの容積流量(Q)について、すべてのイオン種に対して同一の値を用いると、上記(13)式から、変位(Y)は、イオン種固有の低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度との差分ΔKに比例することがわかる。
なお、図1ではイオン12の変位(Y)が最小であり、イオン12のみがイオン検出電極120に到達しているが、デューティ(D)を変化させることによってイオン12とは異なるΔKを有するイオンをイオン検出電極120に到達させることができる。さらに、デューティ(D)を小刻みに変化させていくことで、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
デューティ(D)を一定としながら、高電界(Emax)と低電界(Emin)との差である分散電圧(VDF)を変化させることでも、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
また、イオン検出装置100において、ΔKが異なる様々なイオン種を検出する方法として、非対称電界波形に低強度のDC電界を重畳する方法がある。この方法によると、期間(t1)及び期間(t2)でのY軸方向に関する変位量を変化させることができる。そこで、第1の電極111又は第2の電極112に接触せずにイオン検出電極120に到達することができるイオン種を連続的に変えることができる。なお、非対称電界波形に重畳するDC電界は補償電圧(compensation voltages:CV)とよばれている。この方法では、補償電圧を掃引してΔKが異なる様々なイオン種の有無や量を検出する。
前述の分散電圧及び補償電圧を様々な値で組み合わせた条件でイオン検出量のデータを取ることによって、様々なイオン種の有無をより正確に分析することが可能となる。
ところで、イオン検出電極120に到達する前に第1の電極111又は第2の電極112に接触したイオンは、中和されてイオンでなくなり検出されない。
このようにして、イオン検出装置100により、イオンを選択的に検出することができる。
イオンフィルタ110には、イオナイザ等によりイオン化した分子が供給されるところ、イオン化した分子がイオンフィルタ110に到達する前に、イオンフィルタ110を収容する筐体等に吸収されることがある。このような吸収が生じると、イオン検出電極120に到達するイオンの量が減少し、十分な検出感度が得られないことがある。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図4は、第1の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。図5は、第1の実施形態に係る分析システムの構成を示す断面図である。図5は、図4中のI−I線に沿った断面図に相当する。
第1の実施形態に係る分析システム1は、イオナイザ130と、イオンフィルタ110と、イオン検出電極120とを有する。イオナイザ130と、イオンフィルタ110と、イオン検出電極120とは筐体151に収容されている。筐体151の入口171から出口172に向けて、イオナイザ130と、イオンフィルタ110と、イオン検出電極120とがこの順に並んで配置されている。イオンフィルタ110は、第1の電極111と、第2の電極112とを有する。筐体151は導電性を備える。筐体151は、例えば金属製である。筐体151と第1の電極111との間に、筐体151と第1の電極111とを互いから電気的に絶縁する絶縁体113が設けられ、筐体151と第2の電極112との間に、筐体151と第2の電極112とを互いから電気的に絶縁する絶縁体114が設けられている。分析システム1は、更に、イオン電流検出回路161と、非対称波形信号発生回路162と、補償電圧発生回路163と、バイアス電圧発生回路164と、を有する。入口171から出口172に向かう方向が第1の方向の一例であり、第1の電極111から第2の電極112が見える方向が第2の方向の一例であり、これらに直交する方向が第3の方向の一例である。
イオナイザ130は、例えば、放射性元素、コロナ放電、紫外線又は触媒等により、サンプルガスをイオン化する。イオナイザ130はイオン化部の一例である。イオンフィルタ110は、イオン化したサンプルガスの一部を選択的に通過させる。イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路161により検出される。
非対称波形信号発生回路162は、図3に示す非対称電界波形の一例を実現するための非対称電圧波形の信号を第1の電極111及び第2の電極112に供給する。第1の電極111には、非対称波形信号発生回路162から信号P1が供給され、第2の電極112には、非対称波形信号発生回路162から信号P2が供給される。補償電圧発生回路163は、オフセット電圧及び補償電圧を第1の電極111及び第2の電極112に供給する。第1の電極111には、補償電圧発生回路163から信号CV1が供給され、第2の電極112には、補償電圧発生回路163から信号CV2が供給される。
ここで、オフセット電圧及び補償電圧について説明する。図6は、サンプルガスが正イオン化される場合のオフセット電圧及び補償電圧の一例を示す図である。図7は、サンプルガスが負イオン化される場合のオフセット電圧及び補償電圧の一例を示す図である。
サンプルガスが正イオン化される場合、例えば、信号CV1の電圧は、一定(ここでは50V)のオフセット電圧である。サンプルガスが負イオン化される場合、例えば、信号CV1の電圧は、一定(ここでは−50V)のオフセット電圧である。例えば、信号CV2の電圧は、信号CV1と同じオフセット電圧に、最大で±6Vの補償電圧をコードと共に変化させて重畳した電圧である。
なお、補償電圧の範囲は±6Vに限定されず、分析目的によって±10V又は±2V等の任意の範囲とすることができる。また、変化させるステップ電圧も所望の分解能を考慮して任意の値に設定すればよい。
次に、非対称電圧波形の信号について説明する。図8は、図3に示す電界波形の一例を実現するための非対称電圧波形の一例を示す図である。図8に示す例では、電圧が一定(ここでは0V)の信号P1を第1の電極111に供給し、図3の非対称波形電界と等しい周期T、パルス幅t1、t2を有する高周波波形信号P2を第2の電極112に供給する。高周波波形信号P2の振幅は、Emax〜Eminに対応するVmax〜−Vminである。
図4に示すように、信号P1及びP2はコンデンサを介して、それぞれ第1の電極111及び第2の電極112に供給される。このため、非対称電圧波形の交流成分だけが第1の電極111及び第2の電極112に伝えられる。また、信号CV1及びCV2は抵抗を介して、それぞれ第1の電極111及び第2の電極112に供給される。従って、第1の電極111に印加される信号の平均電圧は信号CV1の電圧となり、第2の電極112に印加される信号の平均電圧は信号CV2の電圧となる。
バイアス電圧発生回路164は、筐体151にバイアス電圧Vbを印加する。バイアス電圧発生回路164は、サンプルガスが正イオン化される場合、正のバイアス電圧Vb、例えば+50Vを筐体151に印加し、サンプルガスが負イオン化される場合、負のバイアス電圧Vb、例えば−50Vを筐体151に印加する。
第1の実施形態に係る分析システム1では、入口171からサンプルガスが筐体151内に導入される。筐体151内に導入されたサンプルガスはイオナイザ130によりイオン化される。イオンフィルタ110の作用により、イオン化されたサンプルガスの少なくとも一部がイオン検出電極120に到達し、イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路161により検出される。また、サンプルガスは出口172から外部に排出される。
イオナイザ130がサンプルガスを正イオン化する場合、バイアス電圧発生回路164により筐体151に正のバイアス電圧Vbが印加され、イオナイザ130がサンプルガスを負イオン化する場合、バイアス電圧発生回路164により筐体151に負のバイアス電圧Vbが印加される。このとき、図5に示すように、サンプルガスの流路から見て、第2の方向の両側及び第3の方向の両側に筐体151が存在する。従って、筐体151の周辺には、第2の方向の第1の成分と第3の方向の第2の成分との両方を有する電界が生じる。そして、サンプルガスのイオンの極性とバイアス電圧Vbの極性とが同一であるため、サンプルガスのイオンは筐体151から電気的に斥力を受け、筐体151の内部の空間の中央を流れやすく、筐体151には接触しにくくなる。このため、第1の実施形態によれば、十分な量のイオンをイオン検出電極120に到達させることができ、検出感度を向上することができる。
なお、イオナイザ130がコロナ放電によりサンプルガスをイオン化する場合、バイアス電圧Vbがコロナ放電電極の電圧(例えば+5kV又は−5kV)に近いほど、筐体151への接触を抑制しやすい。その一方で、バイアス電圧Vbが高すぎて放電が生じると、正確な分析が困難になりやすい。通常、数十Vから百V程度にすると放電は生じず、またバイアス電圧発生回路164を実現しやすい。このため、バイアス電圧Vbは±数十Vから±百V程度であることが好ましい。
また、本願発明者らの実験によると、イオナイザ130の放電電極の電圧と、バイアス電圧Vbと、イオンフィルタ110のオフセット電圧と、イオン検出電極120の電位との間に、下記の関係が成り立つ場合に、特に優れた感度が得られる。
|イオナイザ130の放電電極の電圧|
>|バイアス電圧Vb|
≧|イオンフィルタ110のオフセット電圧|
>|イオン検出電極120の電位|
筐体151の内壁面が構成するサンプルガスの流路の断面形状は四角形(図5参照)に限定されず、円形等の他の形状であってもよい。また、筐体151が一体的に形成されている必要はなく、周方向で複数の部位が、ねじ、接着等によって組み合わされていてもよい。筐体151は、周方向に連続する環状に形成されていることが好ましい。つまり、筐体151は、サンプルガスの流路を四方から隈なく囲んでいることが好ましい。
なお、非対称電圧波形の信号は図8に示す例に限定されない。図9は、図3に示す電界波形の一例を実現するための非対称電圧波形の他の一例を示す図である。図9に示す例では、図3の非対称波形電界と等しい周期T、パルス幅t1、t2を有する高周波波形信号P1を第1の電極111に供給し、図3の非対称波形電界と等しい周期T、パルス幅t1、t2を有する高周波波形信号P2を第2の電極112に供給する。高周波波形信号P1の振幅は、Vmin/2〜−Vmax/2であり、高周波波形信号P2の振幅は、Vmax/2〜−Vmin/2である。このような非対称電圧波形の信号を用いても図3に示す電界波形の一例を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図10は、第2の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。図11は、第2の実施形態に係る分析システムの構成を示す断面図である。図11は、図10中のI−I線に沿った断面図に相当する。
第2の実施形態に係る分析システム2は、導電性を備えた筐体151に代えて、絶縁性を備えた筐体152を有する。筐体152は、例えば樹脂製である。第1の電極111及び第2の電極112は筐体152の内壁面上に設けられており、第1の実施形態に係る分析システム1に含まれる絶縁体113及び114は、分析システム2に含まれない。第1の電極111及び第2の電極112の入口171側において、筐体152の内壁面上にバイアス電極201が設けられている。バイアス電極201は、例えば、少なくともイオナイザ130と第1の電極111及び第2の電極112との間で、筐体152の内壁面の全周を覆うように形成されている。バイアス電圧発生回路164は、筐体152ではなくバイアス電極201にバイアス電圧Vbを印加する。第2の実施形態では、筐体152が枠部の一例であり、筐体152とバイアス電極201とを合わせて筐体とみなすことができる。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態に係る分析システム2では、イオナイザ130がサンプルガスを正イオン化する場合、バイアス電圧発生回路164によりバイアス電極201に正のバイアス電圧Vbが印加され、イオナイザ130がサンプルガスを負イオン化する場合、バイアス電圧発生回路164によりバイアス電極201に負のバイアス電圧Vbが印加される。従って、イオン化されたサンプルガスはバイアス電極201から電気的に斥力を受け、バイアス電極201及び筐体152には接触しにくくなる。このため、第2の実施形態によれば、十分な量のイオンをイオン検出電極120に到達させることができ、検出感度を向上することができる。
分析システム2では、バイアス電極201は、周方向に連続する環状に形成されていることが好ましい。つまり、バイアス電極201は、サンプルガスの流路を四方から隈なく囲んでいることが好ましい。
また、バイアス電極201は、少なくとも、イオナイザ130とイオンフィルタ110との間で筐体152の内壁面に設けられていることが好ましい。
バイアス電極201は、例えば、金属箔である。バイアス電極201を金属蒸着法又はめっき法により形成してもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図12は、第3の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第3の実施形態に係る分析システム3は、全体が導電性を備えた筐体151に代えて、出口172側に絶縁性を備えた絶縁部153Aを含み、入口171側に導電性を備えた導電部153Bを含む筐体153を有する。絶縁部153Aは、例えば樹脂製であり、導電部153Bは、例えば金属製である。導電部153Bには、信号CV1が供給されるように補償電圧発生回路163が接続されており、分析システム1に含まれるバイアス電圧発生回路164は、分析システム2に含まれていない。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態に係る分析システム3では、イオナイザ130がサンプルガスを正イオン化する場合、補償電圧発生回路163により導電部153Bに正で一定の電圧の信号CV1が供給され、イオナイザ130がサンプルガスを負イオン化する場合、補償電圧発生回路163により導電部153Bに負で一定の電圧の信号CV1が印加される。従って、イオン化されたサンプルガスは導電部153Bから電気的に斥力を受け、導電部153Bには接触しにくくなる。このため、第3の実施形態によれば、十分な量のイオンをイオン検出電極120に到達させることができ、検出感度を向上することができる。
なお、信号CV2は補償電圧を含み、コードに応じて変化するため、導電部153Bに供給する信号としては、信号CV1の方が好ましい。
筐体153に代えて筐体151が用いられ、筐体151に信号CV1が供給されるように補償電圧発生回路163が接続されていてもよい。
第1、第2の実施形態において、第3の実施形態のように、補償電圧発生回路163が筐体151又はバイアス電極201に電圧を印加してもよい。
次に、本願発明者らが行った実験について説明する。図13は、実験に用いた装置を示す模式図である。
この実験に用いた装置4は、筐体450と、筐体450へのサンプルガスの導入部440と、導入部440と筐体450との間に配置されたイオナイザ430と、筐体450の出口451の下流側に設けられたイオン検出電極420とを有する。イオナイザ430は、筒状の正極431と、針状の負極432とを有し、正極431と負極432との間に直流の高電圧源433が接続されている。イオナイザ430はコロナ放電434により負イオンを発生させる。筐体450は金属製である。筐体450には、負のバイアス電圧を印加する可変のバイアス電圧源464が接続されている。イオン検出電極420には電流計461が接続されている。
導入部440から乾燥空気(Dry air)を装置4内に送り込むと、送り込まれた乾燥空気は、イオナイザ430及び筐体450を通り、筐体450とイオン検出電極120との間の隙間から放出される。放電針(負極432)にはGND電極を基準に高電圧源433からの負の電圧(HV)を印加し、コロナ放電をさせることによって負イオンを発生させる。イオンはイオナイザ430とイオン検出電極420との間の距離Tの筐体450の中の空間を乾燥空気の流れに乗って移動し、イオン検出電極420に接触して外部に放出される。イオン検出電極420に接触したイオンは電荷をイオン検出電極420に放出して、放出された電荷が電流源iとなって流れ、電流計461によって測定される。電流計461は電流電圧変換回路(IV変換)を用いており、イオン検出電極420の電位はGNDと同電位となっている。
この実験では、イオナイザ430により発生させたイオンがイオン検出電極420に達する量をイオン電流として測定し、筐体450に印加するバイアス電圧とイオン電流iとの関係を調べた。具体的には、導入部440から乾燥空気(Dry air)を1分間あたり1リットルの流量で装置4内に送り込んだ。放電針(負極432)には高電圧源433から−2.5kVの電圧を印加した。また、距離Tは、10mm又は20mmの2条件とした。バイアス電圧は0Vから−60Vまで10Vステップで変化させた。
この結果を図14に示す。図14の横軸は筐体450に印加したバイアス電圧を示し、縦軸はイオン電流iを示す。図14に示す結果から、以下の2つのことが分かる。
(1)距離Tが近いほど、イオン電流iが大きい。
(2)イオン検出電極420と筐体450との間の電位差が大きいほど、イオン電流iが大きい。
本開示は(2)の特性を利用しており、負イオンであれば筐体を負の電位にすることによって、筐体よりもGND電位である0Vのイオン検出電極の方にイオンが移動するように電界を発生させている。筐体の電位をマイナス側に大きくすることによってイオンに作用する電界が大きくなりイオン検出電極に達するイオン量が増加する。
図14には負イオンに関する実験結果を示してあるが、正イオンの場合も同様の傾向の結果が得られる。その場合は極性が逆になり、イオナイザには正の電圧を印加して正イオンを発生させる。筐体の電位をプラス側に大きくすることによってイオンに作用する電界が大きくなりイオン検出電極に達するイオン量が増加する。
なお、第1の電極111及び第2の電極112の形態は平行平板に限定されない。例えば、図15に示すように、MEMS工程を用いて櫛歯状に交互に配置された第1の電極111及び第2の電極112を用いてもよい。この例では、例えば、SOI基板の支持基板を支持層501とし、酸化層を絶縁層502とし、活性層を電極層503と、電極層503に第1の電極111及び第2の電極112を形成することができる。また、支持層501をイオン検出電極120として用いることもできる。この例によれば、イオン通過面積を確保しつつ小型化することができる。
各実施形態に係る分析システムは、例えば便が発する便臭ガスの成分の分析に用いることができる。近年、腸内の細菌フローラの状態と健康状態との関係が注目されている。ヒトの腸内には数百種類もの腸内細菌が住み着いており、善玉菌、悪玉菌及び日和見菌に大別されるという。また、これらの理想的な構成比(バランス)は「2:1:7」という説がある。これら腸内細菌のバランスはヒトによっても年齢によっても変わると言われ、健康状態のバロメータにもなりえる。食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、便秘などは悪玉菌の増殖を促し、腐敗臭のするガスを発生させ、発がん性物質を生むこともあるといわれる。そこで、便が発する便臭ガスの成分を分析して細菌フローラの状態を調べ、健康状態の把握と病気の早期発見を行う研究が行われている。各実施形態に係る分析システムは、このような便臭ガスの成分の分析に用いることができる。すなわち、実施形態のいずれかに係る分析システムを備えた便臭ガス分析システムを構成することができる。
各実施形態に係る分析システムは、例えばヒトの呼気に含まれる成分の分析に用いることもできる。近年、ヒトの呼気に含まれる微量な呼気ガス成分と疾病との関係が明らかになりつつあり、呼気中の濃度が疾病と相関をもつ呼気ガス成分はマーカ物質とよばれる。各実施形態に係る分析システムは、このような呼気ガス成分の分析に用いることもできる。すなわち、実施形態のいずれかに係る分析システムを備えた呼気ガス分析システムを構成することができる。
各実施形態に係る分析システムは、人体に有害なガスの有無の検出のための分析や、熟した食べ物が発するガスの分析等に用いることもできる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
1、2、3 分析システム
110:イオンフィルタ
120:イオン検出電極
130:イオナイザ
151、152、153:筐体
153A:絶縁部
153B:導電部
161:イオン電流検出回路
162:非対称波形信号発生回路
163:補償電圧発生回路
164:バイアス電圧発生回路
171:入口
172:出口
201:バイアス電極
特許第5690963号公報

Claims (9)

  1. サンプルガスを第1の極性にイオン化させるイオン化部と、
    前記サンプルガスのイオンの少なくとも一部を検出する検出器と、
    前記イオン化部及び前記検出器を収容する筐体と、
    前記筐体に前記第1の極性の電圧を印加することで、前記イオン化部と前記検出器との間で前記筐体の内側に電界を発生させる電圧印加部と、
    を有し、
    前記電界は、前記サンプルガスの通流方向に平行な第1の方向に対して直交する第2の方向の第1の成分と、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向の第2の成分とを有することを特徴とする分析システム。
  2. 前記筐体は、周方向に連続する環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分析システム。
  3. 前記筐体は、導電性を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の分析システム。
  4. 前記筐体は、
    絶縁性を備えた枠部と、
    前記枠部の内側に設けられた電極と、
    を有し、
    前記電圧印加部は、前記電極に前記第1の極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の分析システム。
  5. 前記イオン化部と前記検出器との間に設けられたイオンフィルタを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の分析システム。
  6. 前記筐体は、少なくとも、前記イオン化部と前記イオンフィルタとの間で導電性を備えることを特徴とする請求項5に記載の分析システム。
  7. 前記電圧印加部は、前記イオンフィルタに含まれる電極にオフセット電圧を印加することを特徴とする請求項5又は6に記載の分析システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の分析システムを備えた便臭ガス分析システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の分析システムを備えた呼気ガス分析システム。
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