JP6926544B2 - 洗浄用空気作成装置及び計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄用空気作成装置及び計測システムに係り、更に詳しくは、イオン検出装置を洗浄するのに好適な空気を作成する洗浄用空気作成装置、及び該洗浄用空気作成装置を有する計測システムに関する。
気体や気化した化学物質を分析する方法の一つとして、電界非対称波形イオン移動度分光分析(Field Asymmetric Ion Mobility Spectrometry :以下では、「FAIMS」ともいう)と呼ばれる方法がある(例えば、特許文献1〜3参照)。
この方法は、イオン化された気体分子や化学物質(以下では、これらを総称して「化学物質等」ともいう)を、イオンフィルタに通して移動度の差によって選別し、検出器で検出することにより、該化学物質等を特定するものである。
近年、FAIMSに用いられる分析装置(以下では、「イオン検出装置」ともいう)に対して、様々な現場で分析できるように携帯性が要求されるようになった。
しかしながら、従来のイオン検出装置では、検出精度の低下を招くことなく、携帯性を向上させるのは困難であった。
本発明は、第1のイオン発生器と、前記第1のイオン発生器でイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する第1のイオン選別器と、前記第1のイオン選別器で選別された前記第1のイオン発生器でイオン化されなかった分子が供給され、前記第1のイオン発生器とは異なる極性のイオンを発生させる第2のイオン発生器と、前記第2のイオン発生器でイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する第2のイオン選別器と、を備える洗浄用空気作成装置である。
本発明のイオン検出装置によれば、検出精度の低下を招くことなく、携帯性を向上させることができる。
一実施形態に係るイオン検出装置の概略構成図である。 イオンの移動度の電界強度依存性を説明するための図である。 イオンフィルタ部の電極間における3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)の移動の軌跡を説明するための図(その1)である。 電極Aと電極Bとの間に発生させる電界波形を説明するための図である。 イオンフィルタ部の電極間における3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)の移動の軌跡を説明するための図(その2)である。 実施例1のイオン検出装置を説明するための図である。 イオン選別器の作用を説明するための図(その1)である。 イオン選別器の作用を説明するための図(その2)である。 実施例3のイオン検出装置を説明するための図である。 実施例4のイオン検出装置を説明するための図である。 実施例1の洗浄用空気作成装置を説明するための図である。 実施例1の洗浄用空気作成装置における清浄空気の作成原理を説明するための図(その1)である。 実施例1の洗浄用空気作成装置における清浄空気の作成原理を説明するための図(その2)である。 実施例1の洗浄用空気作成装置における清浄空気の作成原理を説明するための図(その3)である。 実施例1の洗浄用空気作成装置における清浄空気の作成原理を説明するための図(その4)である。 実施例1の洗浄用空気作成装置における電圧の極性を切り替えるための切替スイッチを説明するための図である。 実施例1の洗浄用空気作成装置における排気口及び清浄空気供給口を説明するための図である。 実施例1の洗浄用空気作成装置に付加されたエアーフィルタを説明するための図である。 実施例2の洗浄用空気作成装置を説明するための図である。 実施例2の洗浄用空気作成装置における清浄空気の作成原理を説明するための図(その1)である。 実施例2の洗浄用空気作成装置における清浄空気の作成原理を説明するための図(その2)である。 実施例2の洗浄用空気作成装置における排気口及び清浄空気供給口を説明するための図である。 実施例2の洗浄用空気作成装置に付加されたエアーフィルタを説明するための図である。 実施例2の洗浄用空気作成装置の変形例を説明するための図である。 実施例1の洗浄用空気作成装置を有する計測システムを説明するための図である。 実施例2の洗浄用空気作成装置を有する計測システムを説明するための図である。 流路切替用のダンパを説明するための図(その1)である。 流路切替用のダンパを説明するための図(その2)である。 ダクトにエアーフィルタを設けた場合を説明するための図である。 イオン検出装置自身で清浄空気を作成する場合を説明するための図である。
「概要」
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るイオン検出装置10の概略構成が示されている。
このイオン検出装置10は、イオン発生部100、イオンフィルタ部200、検出部600、及び制御部900などを備えている。なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系を用い、被測定分子の進行方向を+Z方向とする。
イオン発生部100は、被測定分子をイオン化する。イオンフィルタ部200は、イオン発生部100からのイオンを選別する。検出部600は、イオンフィルタ部200で選別されたイオンを検出する。制御部900は、装置全体を制御する。
イオン検出装置10の基本的な検出原理について説明する。
イオンフィルタ部200は、対向して配置された2つの電極(電極A、電極B)を有している。
イオンは、電界Eの環境下では次の(1)式で示される移動速度Vで移動する。ここで、Kは、該イオンの移動度である。
V=K×E ……(1)
ところで、イオンの移動度には電界強度依存性がある。そして、この電界強度依存性は、イオンの種類によって異なっている。図2には、一例として、種類が異なる3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)における移動度の電界強度依存性が示されている。なお、図2では、分かりやすくするため、各イオンの移動度が電界強度0で等しくなるように正規化されている。
3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)の移動度は、電界強度が9kV/cm以下の低電界強度ではほぼ変化なしである。電界強度が約10kV/cmから増すにつれてイオンの種類固有の特性が移動度に現れる。イオンAの移動度は、電界強度が増加するに従って大きく増加し、Emaxで最大となる。イオンBの移動度は、イオンAよりも緩やかに増加する。イオンCの移動度は、緩やかに減少する。このように三者三様の特性を示している。イオンフィルタ部200は、低電界強度での移動度と高電界強度での移動度との違いを利用してイオンの選別を行う。
図3には、イオンフィルタ部200の電極間における3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)の移動の軌跡が示されている。なお、ここでは、分かりやすくするため、便宜的に、電極A及び電極Bを導電体でできた平行平板としている。
電極Aと電極Bとの間に発生する電界の波形を非対称電界波形とすることによって、任意のイオン(図3では、イオンB)のみを検出部600に到達させることができる。
図4には、電極Aと電極Bとの間に発生させる電界波形の一例が示されている。この電界波形は、正の高電界(Emax)と負の低電界(Emin)を交互に繰り返している。そして、高電界の期間(t1)は低電界の期間(t2)よりも短く、t1とt2の比は1:3〜1:5である。このように電界波形は、上下に関して非対称である。この非対称電界波形は、時間平均電界が零であり、次の(2)式が成り立つように設定されている。
|Emax|×t1=|Emin|×t2 ……(2)
すなわち、図4における領域Aの面積と領域Bの面積が一致するように設定されている。
なお、以下では、次の(3)式に示されるように、|Emax|×t1の値、及び|Emin|×t2の値をβとする。
|Emax|×t1=|Emin|×t2=β ……(3)
ところで、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度Vupは、次の(4)式で示される。ここで、K(Emax)は、高電界(Emax)のときのイオンの移動度である。
Vup=K(Emax)×|Emax| ……(4)
例えば、|Emax|が約10kV/cm以上の場合、3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)では、イオン毎に移動度が異なる(図2参照)ので、3つのイオンの移動速度Vupは三者三様に異なる。すなわち、図5に示されるように、高電界の期間(t1)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜は互いに異なっている。
そして、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位yup(図5参照)は、次の(5)式で示される。
yup=Vup×t1 ……(5)
一方、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度Vdownは、次の(6)式で示される。ここで、K(Emin)は、低電界(Emin)のときのイオンの移動度である。
Vdown=−K(Emin)×|Emin| ……(6)
例えば、|Emin|が約5kV/cm以下の場合、3つのイオン(イオンA、イオンB、イオンC)では、移動度がほぼ同一である(図2参照)ので、3つのイオンの移動速度Vdownはほぼ同一である。すなわち、図5に示されるように、低電界の期間(t2)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜はほぼ同じである。
そして、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位ydown(図5参照)は、次の(7)式で示される。
ydown=Vdown×t2 ……(7)
非対称電界波形の1周期(T)内では、イオンは、+Z方向に移動しつつ、期間t1の間に+Y方向に移動し、期間t2の間に−Y方向に移動する。
そこで、図5に示されるように、ジグザグ運動を繰り返しながら電極Aに向かうもの(イオンA)と、ジグザグ運動を繰り返しながら電極Bに向かうもの(イオンC)と、+Y方向の変位と−Y方向の変位とが釣り合い、検出部に向かうもの(イオンB)とに分かれることとなる。
ところで、非対称電界波形における1周期(T)での、イオンのY軸方向に関する平均変位ΔyRFは、次の(8)式で表される。
ΔyRF=yup+ydown
=K(Emax)×|Emax|×t1−K(Emin)×|Emin|×t2 ……(8)
そして、上記(8)式は、上記(3)式を用いて次の(9)式のように表すことができる。
ΔyRF=β{K(Emax)−K(min)} ……(9)
ここで、K(Emax)−K(min)をΔKとおくと、上記(9)式は次の(10)式のように表される。
ΔyRF=βΔK ……(10)
βは電極Aと電極Bとの間に印加される非対称電界で決まる定数である。そこで、非対称電界波形の1周期(T)あたりのイオンのY軸方向に関する変位は、低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度の差分であるΔKに依存する。
キャリアガスだけがイオンをZ軸方向に移送させると仮定すると、イオンが電極Aと電極Bとの間に滞在しているときの、該イオンのY軸方向に関する変位Yは、次の(11)式となる。ここで、tresは、イオンが電極Aと電極Bとの間に滞在している平均時間(平均イオン滞在時間)である。
Figure 0006926544
平均イオン滞在時間tresは、次の(12)式で表される。ここで、Aはイオンフィルタ部の断面積、LはZ軸方向に関する電極の長さ(電極深さ)(図5参照)、Qはキャリアガスの容積流量である。Vはイオンフィルタ部の容積(=AL)である。
Figure 0006926544
上記(11)式は、上記(12)式及び上記(3)を用いて、次の(13)式のように表すことができる。ここで、Dは非対称電界波形のデューティであり、D=t1/Tである。
Figure 0006926544
非対称電界波形における高電界Emax、イオンフィルタ部の容積V、非対称電界波形のデューティD、及びキャリアガスの容積流量Qについて、すべてのイオン種に対して同一の値を用いると、上記(13)式から、変位Yは、イオン種固有の低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度との差分ΔKに比例することがわかる。
なお、図5ではイオンBのみが、変位Yが最小であり、検出部600に到達することができるが、デューティDを変化させることによってイオンBとは異なるΔKを有するイオンを検出部600に到達させることができる。さらに、デューティDを小刻みに変化させていくことで、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
また、イオン検出装置10において、ΔKが異なる様々なイオン種を検出する方法として、非対称電界波形に低強度のDC電界を重畳する方法がある。この方法によると、期間t1及び期間t2でのY軸方向に関する変位量を変化させることができる。そこで、電極A又は電極Bに接触せずに検出部600に到達することができるイオン種を連続的に変えることができる。なお、非対称電界波形に重畳するDC電界は補償電圧(CV:compensasion voltages)と呼ばれている。この方法では、補償電圧を掃引してΔKが異なる様々なイオン種の有無や量を検出する。
ところで、検出部600に到達する前に電極A又は電極Bに接触したイオンは、中和されてイオンでなくなり検出されない。
なお、制御部900は、従来のイオン検出装置における制御部とほぼ同様であるため、ここでは制御部900の動作についての詳細な説明は省略する。
「詳細」
イオン検出装置は、気体に含まれる微量な分子の種類及び量を検出する装置である。イオン検出装置は、汎用性が高く、試料中の薬物、化学成分などの分析、環境中の有害ガス、生体ガス、においの分析など広範囲で使われているが、従来のイオン検出装置は比較的大型であり使用環境が限られていた。
また、従来のイオン検出装置はポンプなどが必要であり、携帯性の高いものはみられなかった。また、特許文献3には、分析装置の応答を較正する目的で、標準器(ガス)を使用することが開示されている。しかし、別途ポンプを使用する場合は、環境ガスに含まれる微少ガス成分の割合の差が検出精度に影響するとともに、携帯性が低下し、加圧ガス貯槽を用いる場合は、携帯性が低下するという不都合があった。
ところで、イオン検出装置は、前述したように電界強度が10kV/cm以上でイオン種によって移動度に差がでることを利用して分析を行なう。前述した図2の例ではEmax、つまり20kV程度の電界強度を2つの電極間に発生させることでイオン種を分別することになる。
例えば、2つの電極間の距離を1mm(=0.1cm)とすると、20kV/cmの電界を発生させるために2つの電極間に印加される電圧は、2kV(=20kV/cm×0.1cm)となる。この場合、イオン検出装置を電池駆動で実現しようとすると、数V〜十数Vを元に2kVを発生させねばならず、昇圧回路や高耐圧部品を使用する必要がある。これは、部品点数の増加、イオン検出装置の大形化、及び消費電力の増加を招く。
低い電圧で同じ電界強度を実現するためには2つの電極間の距離を小さくすれば良い。例えば、2つの電極間の距離を1μm(0.0001cm)にすると、20kV/cmの電界を発生させるために2つの電極間に印加される電圧は、2V(=20kV/cm×0.0001cm)となる。
本実施形態では、イオンフィルタ部200における2つの電極間の距離を従来よりも小さくしている。
<実施例1>
実施例1のイオン検出装置10が、図6に示されている。このイオン検出装置10では、イオン発生部100が、第1のイオン発生器110、イオン選別器120、及び第2のイオン発生器130を有している。
第1のイオン発生器110は、コロナ放電によりイオン発生部100に吸入された分子をイオン化するとともに、気流を生成する。
イオン選別器120は、第1のイオン発生器110の+Z側に配置され、第1の選別フィルタ121と第2の選別フィルタ122を有している。
第2のイオン発生器130は、イオン選別器120の+Z側に配置され、第2の選別フィルタ122を通過した分子をコロナ放電によりイオン化するとともに、気流を生成する。第2のイオン発生器130を介したイオンが、イオン発生部100からのイオンであり、イオンフィルタ部200に送られる。
イオン検出装置10では、被測定分子の検出を行うのに先立って、キャリブレーションが行われる。
キャリブレーションの際には、外気がイオン発生部100に吸入される。そして、第1のイオン発生器110でのイオン化がある程度進行すると、第1の選別フィルタ121に、イオンと逆極性(イオンが正なら負極性、負なら正極性)の電界がかけられ、第2の選別フィルタ122には、イオンと同極性(イオンが正なら正極性、負なら負極性)の電界がかけられる。
この場合、第1のイオン発生器110でイオン化された分子は、第1の選別フィルタ121に向かい、第1の選別フィルタ121を通過して排出される(図7参照)。一方、第1のイオン発生器110でイオン化されなかった分子は、第2の選別フィルタ122に向かい、第2の選別フィルタ122を通過する(図8参照)。
第2の選別フィルタ122を通過する気体は、窒素や酸素などのイオン化傾向の小さい分子が含まれ、空気に近い成分となっている。本実施形態では、この気体を「基準気体」という。
基準気体は、第2のイオン発生器130でイオン化される。イオン化された基準気体は、イオンフィルタ部200に送られる。イオンフィルタ部200は、全てのイオンが通過するように設定されている。イオンフィルタ部200を通過したイオンは、検出部600で検出される。なお、ここでは、第2のイオン発生器130でのイオン発生量が予め設定されている規定値になるように、制御部900によって第2のイオン発生器130に印加される電圧が調整されている。なお、規定値は、検出部600において検出されるイオンの検出量が一定になるように設定される。
第2のイオン発生器130でのイオン発生量は、第2のイオン発生器130における端子の汚れ、磨耗、その他環境によって変動するが、ここでは、第2のイオン発生器130に印加される電圧を調整して、イオン発生量を常に規定値としているため、高い精度で被測定分子を検出することができる。
すなわち、イオン検出装置の環境条件及びコンディションに依存することなく、高い精度で被測定分子を検出することができる。
そこで、実施例1のイオン検出装置10によると、検出精度の低下を招くことなく、携帯性を向上させることができる。
<実施例2>
実施例2のイオン検出装置10では、前述した実施例1のイオン検出装置10に対し、上記キャリブレーションにおいて検出部600での検出データを「環境データ」として保存することに特徴を有している。
そして、制御部900は、被測定分子の検出の際に環境データを参照し、検出部600での検出データを補正する。
そこで、この場合も、実施例1のイオン検出装置10と同様の効果を得ることができる。
<実施例3>
実施例3のイオン検出装置10が、図9に示されている。このイオン検出装置10は、前述した実施例1のイオン検出装置10に対し、多孔質部材710及び発熱体720が付加されていることに特徴を有している。
多孔質部材710は、イオン発生部100の−Z側に配置され、通気性を有し、熱伝導度が高く、表面積が大きい部材である。ここでは、多孔質部材710は、ポーラス金属又は金属粉からなっている。発熱体720は、装置全体を覆い、通過する気体の温度を任意の温度に制御することができるようになっている。
ところで、通過する気体の温度が変化すると、第1のイオン発生器110や第2のイオン発生器130で発生するイオン量が変化し、検出部600での検出結果が変化する。そして、その結果、定量分析の値に誤差を生じる。
実施例3のイオン検出装置10では、発熱体720と通過する気体との間の熱交換を素早く行うことができ、通過する気体の温度変化を抑制することができる。
そこで、例えば、通過する気体の温度が常温よりも低い場合には、実施例3のイオン検出装置10が好適である。
<実施例4>
実施例4のイオン検出装置10が、図10に示されている。このイオン検出装置10は、前述した実施例3のイオン検出装置10に対し、保温部材730が付加されていることに特徴を有している。
保温部材730は、発熱体720の外周を覆っており、発熱体720からの熱が外気に逃げるのを抑制することができる。その結果、省エネルギーを図るとともに、環境温度の影響を抑制することができる。
ところで、イオン検出装置10の内部に検出対象の分子が残留していると、次回の検出における検出精度が低下するおそれがある。そこで、この場合、次回の検出作業に先立って、イオン検出装置10の内部を洗浄し、残留している検出対象の分子を除去するのが好ましい。なお、以下では、除去したい分子を「除去対象の分子」という。
イオン検出装置10の内部を洗浄する方法として、空気をイオン検出装置10に供給し、イオン検出装置10の内部を通過させる方法がある。この方法は、空気の流れによって除去対象の分子をイオン検出装置10の外部に排出させるものである。以下では、イオン検出装置10の内部を洗浄するのに用いられる空気を「洗浄用空気」ともいう。
しかしながら、洗浄用空気に除去対象の分子が含まれていると、洗浄の効果が得られないおそれがある。そこで、洗浄用空気には、除去対象の分子が含まれていないことが必要である。以下では、除去対象の分子が含まれていない空気を「清浄空気」ともいう。そして、この清浄空気を作成する装置を「洗浄用空気作成装置」という。
以下、一実施形態に係る洗浄用空気作成装置について説明する。なお、大気は非常に多くの種類の分子から構成されているが、ここでは、わかりやすくするため、大気が空気成分の分子と除去対象の分子とから構成されているものとする。また、除去対象の分子は空気成分の分子よりもイオン化されやすいものとする。
<実施例1>
実施例1の洗浄用空気作成装置150が図11に示されている。この洗浄用空気作成装置150は、イオン発生器160及びイオン選別器170を有している。
イオン発生器160は、前述したイオン検出装置10における第1のイオン発生器110と同様なイオン発生器であり、吸入された大気中に含まれる除去対象の分子をイオン化する。
イオン選別器170は、前述したイオン検出装置10におけるイオン選別器120と同様なイオン選別器であり、イオン発生器160の+Z側に配置され、第1の選別フィルタ171と第2の選別フィルタ172を有している。
(1)除去対象の分子がイオン化されると正(プラス)イオンになる場合。
この場合、図12に示されるように、イオン選別器170では、第1の選別フィルタ171に電池(バッテリ)の負極が接続され、第2の選別フィルタ172に電池の正極が接続されている。また、イオン発生器160では、正(プラス)イオンが発生するように電池が接続されている。
イオン発生器160に大気が導入されると、除去対象の分子がイオン化され正(プラス)イオンになる。そして、イオン化された除去対象の分子は、第2の選別フィルタ172で反発され、第1の選別フィルタ171に向かう。一方、空気成分の分子は、気圧の低い第2の選別フィルタ172に向かう。このようにして、イオン選別器170において、空気成分の分子と除去対象の分子とが分離される(図13参照)。第2の選別フィルタ172を通過した分子は空気成分の分子であり、清浄空気である。
(2)除去対象の分子がイオン化されると負(マイナス)イオンになる場合。
この場合、図14に示されるように、イオン選別器170では、第1の選別フィルタ171に電池の正極が接続され、第2の選別フィルタ172に電池の負極が接続される。また、イオン発生器160では、負(マイナス)イオンが発生するように電池が接続される。
イオン発生器160に大気が導入されると、除去対象の分子がイオン化され負(マイナス)イオンになる。そして、イオン化された除去対象の分子は、第2の選別フィルタ172で反発され、第1の選別フィルタ171に向かう。一方、空気成分の分子は、気圧の低い第2の選別フィルタ172に向かう。このようにして、イオン選別器170において、空気成分の分子と除去対象の分子とが分離される(図15参照)。第2の選別フィルタ172を通過した分子は空気成分の分子であり、清浄空気である。
ところで、一例として図16に示されるように、電池の極性を切り替えることができる切替スイッチ151を設けることにより、除去対象の分子がイオン化されると正(プラス)イオンになる分子の場合、及び除去対象の分子がイオン化されると負(マイナス)イオンになる分子とからなる場合の両方に対応することができる。
図17に示されるように、除去対象の分子は排気口を介して洗浄用空気作成装置150から放出され、清浄空気は清浄空気供給口を介して洗浄用空気作成装置150から放出される。
また、大気中に異粒子などが含まれる場合は、一例として図18に示されるように、洗浄用空気作成装置150において、大気の入力側にエアーフィルタ152を付加しても良い。これにより、イオン発生器160やイオン選別器170に異粒子などが詰まるのを抑制することができる。
<実施例2>
実施例2の洗浄用空気作成装置150が図19に示されている。この洗浄用空気作成装置150は、第1のイオン発生器160A、第1のイオン選別器170A、第2のイオン発生器160B、及び第2のイオン選別器170Bを有している。
第1のイオン発生器160Aは、前述したイオン検出装置10における第1のイオン発生器110と同様なイオン発生器であり、吸入された大気中に含まれる除去対象の分子をイオン化する。ここでは、正(プラス)又は負(マイナス)のイオンを発生させる。
第1のイオン選別器170Aは、前述したイオン検出装置10におけるイオン選別器120と同様なイオン選別器であり、第1のイオン発生器160Aの+Z側に配置され、第1の選別フィルタ171Aと第2の選別フィルタ172Aを有している。第1のイオン選別器170Aでは、第1のイオン発生器160Aでイオン化された分子とイオン化されなかった分子とが分離される。
第2のイオン発生器160Bは、前述したイオン検出装置10における第1のイオン発生器110と同様なイオン発生器であり、第2の選別フィルタ172Aを通過した大気中に含まれる除去対象の分子をイオン化する。なお、第2のイオン発生器160Bでは、第1のイオン発生器160Aとは逆の極性のイオンを発生させる。
第2のイオン選別器170Bは、前述したイオン検出装置10におけるイオン選別器120と同様なイオン選別器であり、第2のイオン発生器160Bの+Z側に配置され、第1の選別フィルタ171Bと第2の選別フィルタ172Bを有している。第2のイオン選別器170Bでは、第2のイオン発生器160Bでイオン化された分子とイオン化されなかった分子とが分離される。
すなわち、実施例2の洗浄用空気作成装置150は、上記実施例1の洗浄用空気作成装置と同様な構成を2つ直列に連結させたものである。そこで、以下では、第1のイオン発生器160Aと第1のイオン選別器170Aとからなる部分を「前段部」ともいい、第2のイオン発生器160Bと第2のイオン選別器170Bとからなる部分を「後段部」ともいう。
図20には、前述した図12に示される実施例1の洗浄用空気作成装置と同様な構成を前段部とし、前述した図14に示される実施例1の洗浄用空気作成装置と同様な構成を後段部とした例が示されている。
この場合は、第1の選別フィルタ171Aに電池の負極が接続され、第2の選別フィルタ172Aに電池の正極が接続されている。また、第1のイオン発生器160Aでは、正(プラス)イオンが発生するように電池が接続されている。そして、第1の選別フィルタ171Bに電池の正極が接続され、第2の選別フィルタ172Bに電池の負極が接続されている。また、第2のイオン発生器160Bでは、負(マイナス)イオンが発生するように電池が接続されている。
図20の構成では、第1のイオン発生器160Aに大気が導入されると、除去対象の分子の一部がイオン化され正(プラス)イオンになる。そして、イオン化された除去対象の分子は、第2の選別フィルタ172Aで反発され、第1の選別フィルタ171Aに向かう。一方、空気成分の分子及び第1のイオン発生器160Aでイオン化されなかった除去対象の分子は、気圧の低い第2の選別フィルタ172Aに向かう(図21参照)。
第2の選別フィルタ172Aを通過した空気成分の分子及び第1のイオン発生器160Aでイオン化されなかった除去対象の分子は、第2のイオン発生器160Bに向かう。
第2のイオン発生器160Bでは、第1のイオン発生器160Aでイオン化されなかった除去対象の分子が、イオン化され負(マイナス)イオンになる。そして、イオン化された除去対象の分子は、第2の選別フィルタ172Bで反発され、第1の選別フィルタ171Bに向かう。一方、空気成分の分子は、気圧の低い第2の選別フィルタ172Bに向かう(図21参照)。第2の選別フィルタ172Bを通過した分子は空気成分の分子であり、清浄空気である。
すなわち、正(プラス)にイオン化された除去対象の分子が前段部で分離され、負(マイナス)にイオン化された除去対象の分子が後段部で分離される。このようにして空気成分の分子と除去対象の分子とが分離され、清浄空気が作成される。
実施例2の洗浄用空気作成装置150は、除去対象の分子が複数種類の分子からなり、イオン化されると正(プラス)イオンになる分子と負(マイナス)イオンになる分子とを含む場合であっても、清浄空気を作成することができる。
図22に示されるように、除去対象の分子は排気口を介して洗浄用空気作成装置150から放出され、清浄空気は清浄空気供給口を介して洗浄用空気作成装置150から放出される。
また、大気中に異粒子などが含まれる場合は、一例として図23に示されるように、洗浄用空気作成装置150において、大気の入力側にエアーフィルタ152を付加しても良い。これにより、各イオン発生器や各イオン選別器に異粒子などが詰まるのを抑制することができる。
なお、図24に示されるように、上記図21の構成とは逆に、前述した図14に示される実施例1の洗浄用空気作成装置と同様な構成を前段部とし、前述した図12に示される実施例1の洗浄用空気作成装置と同様な構成を後段部としても良い。
この場合は、第1の選別フィルタ171Aに電池の正極が接続され、第2の選別フィルタ172Aに電池の負極が接続されている。また、第1のイオン発生器160Aでは、負(マイナス)イオンが発生するように電池が接続されている。そして、第1の選別フィルタ171Bに電池の負極が接続され、第2の選別フィルタ172Bに電池の正極が接続されている。また、第2のイオン発生器160Bでは、正(プラス)イオンが発生するように電池が接続されている。
この構成では、負(マイナス)にイオン化された除去対象の分子が前段部で分離され、正(プラス)にイオン化された除去対象の分子が後段部で分離される。
次に、一実施形態に係る計測システムについて説明する。
図25には、実施例1の洗浄用空気作成装置150と、該洗浄用空気作成装置150の清浄空気供給口と接続され、該洗浄用空気作成装置150で作成された清浄空気の流路を形成するダクト181と、該ダクト181と接続され、該ダクト181を介して清浄空気が供給される計測装置としてのイオン検出装置10とを備える計測システム180が示されている。
図26には、実施例2の洗浄用空気作成装置150と、該洗浄用空気作成装置150の清浄空気供給口と接続され、該洗浄用空気作成装置150で作成された清浄空気の流路を形成するダクト181と、該ダクト181と接続され、該ダクト181を介して清浄空気が供給される計測装置としてのイオン検出装置10とを備える計測システム180が示されている。
ところで、一例として図27及び図28に示されるように、ダクト181に流路の切り替え用のダンパ182を取り付け、洗浄時の空気と測定時の空気とを簡単に選択できるようにしても良い。この場合は、操作性を向上させることができる。また、洗浄用空気作成装置150とイオン検出装置10とを一体化させることができる。なお、流路の切り替えは、例えば、洗浄(30分)→キャリブレーション→測定の順で行う。
また、洗浄用空気作成装置150にエアーフィルタ152が付加されている場合、一例として図29に示されるように、エアーフィルタ152よりも空気の透過圧が小さいエアーフィルタ153を用いると、前記ダンパ182は不要である。
以上説明したように、本実施形態に係るイオン検出装置10は、イオン発生部100、イオンフィルタ部200、検出部600、及び制御部900などを備えている。そして、イオン発生部100は、第1のイオン発生器110、イオン選別器120、及び第2のイオン発生器130を有している。さらに、イオン選別器120は、第1の選別フィルタ121と第2の選別フィルタ122を有している。
この場合、イオン検出装置10では、被測定分子を検出する前にキャリブレーションを行うことが可能であり、使用環境や装置のコンディションが変化しても、被測定分子を精度良く検出することができる。すなわち、加圧ガス貯槽がなくても、被測定分子を精度良く検出することができる。
そこで、イオン検出装置10によると、検出精度の低下を招くことなく、携帯性を向上させることができる。
そして、実施例1のイオン検出装置10では、キャリブレーションの結果を参照して、第2のイオン発生器130でのイオン発生量が予め設定されている規定値になるように、第2のイオン発生器130への印加電圧を調整する。
さらに、実施例2のイオン検出装置10では、制御部900は、キャリブレーションの際の検出部600での検出データを「環境データ」として保存しておき、被測定分子の検出の際に、環境データを参照して検出部600での検出データを補正する。
また、実施例3のイオン検出装置10では、多孔質部材710及び発熱体720が付加され、吸引される気体の温度変化を抑制している。
また、実施例4のイオン検出装置10では、保温部材730が付加され、省エネルギーを図るとともに、環境温度の影響を抑制している。
これら実施例1〜実施例4のイオン検出装置10についても、検出精度の低下を招くことなく、携帯性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る実施例1の洗浄用空気作成装置150は、イオン発生器160、及びイオン選別器170を備えている。イオン発生器160は、大気に含まれる除去対象の分子をイオン化する。イオン選別器170は、イオン発生器160でイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する。
この実施例1の洗浄用空気作成装置150は、除去対象の分子がイオン化されると正(プラス)イオンになる分子の場合、又は除去対象の分子が負(マイナス)イオンになる分子の場合において、除去対象の分子を効率的に大気から除去することができる。そこで、例えば、イオン検出装置10を洗浄するのに適した洗浄用空気を作成することができる。
そして、実施例1の洗浄用空気作成装置150にイオン発生器160及びイオン選別器170に印加される電圧の極性を切り替えることができる切替スイッチ151を設けることにより、除去対象の分子がイオン化されると正(プラス)イオンになる分子の場合、及び除去対象の分子がイオン化されると負(マイナス)イオンになる分子とからなる場合の両方に対応することができる。
なお、切替スイッチ151は、使用者が手動で操作しても良いし、例えば、制御部を設け、該制御部から電気的に操作されても良い。
また、実施例1の洗浄用空気作成装置150において、イオン発生器160の前段にエアーフィルタを更に備えても良い。この場合は、イオン発生器160やイオン選別器170に異粒子などが詰まるのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る実施例2の洗浄用空気作成装置150は、第1のイオン発生器160A、第1のイオン選別器170A、第2のイオン発生器160B、及び第2のイオン選別器170Bなどを備えている。
第1のイオン発生器160Aは、大気に含まれる除去対象の分子をイオン化する。ここでは、正(プラス)又は負(マイナス)のイオンを発生させる。第1のイオン選別器170Aは、第1のイオン発生器160Aでイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する。
第2のイオン発生器160Bには、第1のイオン選別器170Aで選別された第1のイオン発生器160Aでイオン化されなかった分子が供給される。第2のイオン発生器160Bは、除去対象の分子をイオン化する。ここでは、第1のイオン発生器160Aとは異なる極性のイオンを発生させる。
第2のイオン選別器170Bは、第2のイオン発生器160Bでイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する。
この実施例2の洗浄用空気作成装置150は、除去対象の分子がイオン化されると正(プラス)イオンになる分子と負(マイナス)イオンになる分子とを含む場合において、それらを効率的に大気から除去することができる。そこで、例えば、イオン検出装置10を洗浄するのに適した洗浄用空気を作成することができる。
また、実施例2の洗浄用空気作成装置150において、第1のイオン発生器160Aの前段にエアーフィルタ152を更に備えても良い。この場合は、各イオン発生器や各イオン選別器に異粒子などが詰まるのを抑制することができる。
そして、実施例1及び2の洗浄用空気作成装置150は、小型であるとともに電池駆動が可能であるため、屋外に容易に持ち出すことができる。これは、イオン検出装置10の携帯性を向上させるのをサポートするものでもある。
なお、洗浄用空気作成装置150で作成された清浄空気は、イオン検出装置10以外の計測装置の洗浄にも用いることができる。
また、本実施形態に係る計測システム180は、洗浄用空気作成装置150、ダクト181、及びイオン検出装置10などを備えている。ダクト181は、洗浄用空気作成装置150で作成された清浄空気(洗浄用空気)をイオン検出装置10に導くための流路を形成している。
この計測システム180は、イオン検出装置10及び洗浄用空気作成装置150を備えているため、小型で、携帯性に優れ、電池駆動が可能である。そこで、この計測システム180によると、屋外でのイオン検出を容易に行うことができる。そして、ダクト181にダンパ182を設けることにより、操作性を向上させることができる。また、イオン検出装置10と洗浄用空気作成装置150とを一体化させることも可能である。
なお、上記実施形態の計測システム180において、前記イオン検出装置10に代えてイオン検出装置以外の計測装置を用いても良い。
ところで、一例として図30に示されるように、洗浄用空気作成装置150を用いることなく、イオン検出装置10自身で清浄空気を作成し、イオン検出装置10を洗浄することも可能である。この場合、制御部900によって、第1のイオン発生器110及びイオン選別器120に印加される電圧の大きさや極性が除去対象の分子に応じて設定される。
10…イオン検出装置、100…イオン発生部、110…第1のイオン発生器、120…イオン選別器、121…第1の選別フィルタ、122…第2の選別フィルタ、130…第2のイオン発生器、150…洗浄用空気作成装置、151…切替スイッチ(電圧の極性を切り替えるための切替手段)、152…エアーフィルタ、153…エアーフィルタ、160…イオン発生器、160A…第1のイオン発生器、160B…第2のイオン発生器、170…イオン選別器、170A…第1のイオン選別器、170B…第2のイオン選別器、171…第1の選別フィルタ、171A…第1の選別フィルタ、171B…第1の選別フィルタ、172…第2の選別フィルタ、172A…第2の選別フィルタ、172B…第2の選別フィルタ、180…計測システム、181…ダクト(管部材)、182…ダンパ(気体を切り替えるための切替手段)、200…イオンフィルタ部(イオンフィルタ)、600…検出部(検出器)、710…多孔質部材、720…発熱体、730…保温部材、900…制御部(処理部)。
米国特許出願公開第2015/0028196号明細書 特許第4063676号公報 特許第5221954号公報

Claims (5)

  1. 第1のイオン発生器と、
    前記第1のイオン発生器でイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する第1のイオン選別器と、
    前記第1のイオン選別器で選別された前記第1のイオン発生器でイオン化されなかった分子が供給され、前記第1のイオン発生器とは異なる極性のイオンを発生させる第2のイオン発生器と、
    前記第2のイオン発生器でイオン化された分子とイオン化されなかった分子とを選別する第2のイオン選別器と、を備える洗浄用空気作成装置。
  2. 前記第1のイオン発生器の前段に設けられたエアーフィルタを更に備えることを特徴とする請求項に記載の洗浄用空気作成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の洗浄用空気作成装置と、
    前記洗浄用空気作成装置と接続され、前記洗浄用空気作成装置で作成された洗浄用空気の流路を形成する管部材と、
    前記管部材と接続され、前記洗浄用空気が供給される計測装置と、を備える計測システム。
  4. 前記管部材に設けられ、前記計測装置に供給される気体を、前記洗浄用空気及び計測対象の気体のいずれかに切り替えるための切替手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の計測システム。
  5. 前記洗浄用空気作成装置と前記計測装置は、一体化されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の計測システム。
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