JP6750530B2 - イオンフィルタ、イオン検出装置及びイオンフィルタの製造方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るイオン検出装置10の概略構成が示されている。
V=K×E ……(1)
|Emax|×t1=|Emin|×t2 ……(2)
|Emax|×t1=|Emin|×t2=β ……(3)
Vup=K(Emax)×|Emax| ……(4)
yup=Vup×t1 ……(5)
Vdown=−K(Emin)×|Emin| ……(6)
ydown=Vdown×t2 ……(7)
ΔyRF=yup+ydown
=K(Emax)×|Emax|×t1−K(Emin)×|Emin|×t2 ……(8)
ΔyRF=β{K(Emax)−K(min)} ……(9)
ΔyRF=βΔK ……(10)
イオン検出装置10は、電界強度が10kV/cm以上のときにイオン種によって移動度が異なることを利用してイオン検出を行なう。図2の例では、Emaxとして、20kV程度の電界強度を、イオンフィルタ部200における電極間に発生させることでイオン種を分別することになる。例えば、イオンフィルタ部200における電極間の距離を1mm(0.1cm)とすると、20kV/cmの電界を発生させるために電極間に印加される電圧Vmaxは、次の(14)式に示されるように2kVとなる。
Vmax=20kV/cm×0.1cm=2kV ……(14)
比較例のイオンフィルタ部が図7(A)〜図7(C)に示されている。図7(A)は、比較例のイオンフィルタ部の平面図であり、図7(B)は、図7(A)におけるA−A断面図であり、図7(C)は、図7(A)におけるB−B断面図である。
実施例1のイオンフィルタ部200が図8(A)〜図8(C)に示されている。図8(A)は、実施例1のイオンフィルタ部200の平面図であり、図8(B)は、図8(A)におけるA−A断面図であり、図8(C)は、図8(A)におけるB−B断面図である。
実施例2のイオンフィルタ部200が図9(A)〜図9(C)に示されている。図9(A)は、実施例2のイオンフィルタ部200の平面図であり、図9(B)は、図9(A)におけるA−A断面図であり、図9(C)は、図9(A)におけるB−B断面図である。
実施例3のイオンフィルタ部200が図10(A)〜図10(C)に示されている。図10(A)は、実施例3のイオンフィルタ部200の平面図であり、図10(B)は、図10(A)におけるA−A断面図であり、図10(C)は、図10(A)におけるB−B断面図である。
実施例4のイオンフィルタ部200が図11(A)〜図11(C)に示されている。図11(A)は、実施例4のイオンフィルタ部200の平面図であり、図11(B)は、図11(A)におけるA−A断面図であり、図11(C)は、図11(A)におけるB−B断面図である。
(2)後工程で蒸着されるメタル層が電極層と電気的に接続されるように、フォトリソグラフィ工程によってNSG膜をエッチングしコンタクトホールを開ける(図14参照)。
(3)アルミニウムや金あるいは銅などの金属層222を蒸着する。
(4)フォトリソグラフィ工程によって、コンタクトホールを覆う部分を残して、金属層222をエッチングで除去する(図15参照)。残された金属層222は、電極層201に非対称電界波形信号を入力するための信号線が接続されるパッド電極となる。このパッド電極には、ワイヤボンディングがなされたり、バンプが取り付けられたりする。
(5)パッド電極の開口部周囲を保護するために窒化保護膜223を形成する(図16参照)。
(6)フォトレジスト224を全面に塗布する。
(7)櫛歯電極構造をパターニングする(図17参照)。櫛歯電極構造のパターン例が図18に示されている。
(9)粘着剤225を用いてサポートウエハ226を貼り付ける(図20参照)。本実施形態では、ウエハ基板の裏表両面からエッチングすることによってチップを個別化するので、ばらばらにならないようにサポートウエハ226を貼り付ける。
(10)支持層203にフォトレジスト227を塗布し、支持層203を取り除く部分をパターニングする(図21参照)。
(12)BOX層202をエッチングしてイオンチャネル部を貫通させる(図27参照)。このとき、同時にチップの境界部分も除去され、チップが個別化される。
(13)支持層側のフォトレジスト227を除去する(図28参照)。
(14)サポートウエハ226を取り除く(図29参照)。
(15)電極層側のフォトレジスト224を除去する(図30参照)。これによって、イオンフィルタ部200となる。
τ(秒)=出力インピーダンス(Ω)×イオンフィルタのキャパシタンス(F) ……(16)
C=ε0×ε×S/d ……(17)
具体例1のイオンフィルタ部200が図35(A)〜図35(C)に示されている。図35(A)は、具体例1のイオンフィルタ部200の平面図であり、図35(B)は、図35(A)におけるA−A断面図であり、図35(C)は、図35(A)におけるB−B断面図である。
具体例2のイオンフィルタ部200が図39(A)〜図39(C)に示されている。図39(A)は、具体例2のイオンフィルタ部200の平面図であり、図39(B)は、図39(A)におけるA−A断面図であり、図39(C)は、図39(A)におけるB−B断面図である。
具体例3のイオンフィルタ部200が図41(A)〜図41(C)に示されている。図41(A)は、具体例3のイオンフィルタ部200の平面図であり、図41(B)は、図41(A)におけるA−A断面図であり、図41(C)は、図41(A)におけるB−B断面図である。
具体例4のイオンフィルタ部200が図43(A)〜図43(C)に示されている。図43(A)は、具体例4のイオンフィルタ部200の平面図であり、図43(B)は、図43(A)におけるA−A断面図であり、図43(C)は、図43(A)におけるB−B断面図である。
Claims (19)
- 支持層と、
前記支持層の上に積層された絶縁層と、
前記絶縁層の上に積層され、積層方向に直交する面内において、互いの櫛歯が交互に噛み合うように対向して配置された2つの櫛歯電極を含む電極層とを有し、
前記2つの櫛歯電極の隙間の少なくとも一部に、前記絶縁層及び前記支持層の一部が取り除かれ、前記積層方向にイオンが通過することができる流路を有し、
前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯は、一部が前記絶縁層と接しているイオンフィルタ。 - 前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯は、根元部と先端部とが前記絶縁層と接していることを特徴とする請求項1に記載のイオンフィルタ。
- 前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯は、中央部が前記絶縁層と接していることを特徴とする請求項1又は2に記載のイオンフィルタ。
- 前記2つの櫛歯電極の少なくとも一方は、前記電極層における周辺部から電気的に分離されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 前記電極層における周辺部は、前記2つの櫛歯電極とは異なる第3の電極を含み、該第3の電極は、前記2つの櫛歯電極のいずれかと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 前記第3の電極はGND(グラウンド)に接続され、前記2つの櫛歯電極のうち前記第3の電極に電気的に接続されていないほうの櫛歯電極に信号が入力されることを特徴とする請求項5に記載のイオンフィルタ。
- 前記電極層における前記2つの櫛歯電極の周辺部は取り除かれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯は、根元部と先端部を除く複数箇所が前記絶縁層と接していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 前記2つの櫛歯電極の隙間のうち、両端の隙間には、前記流路が設けられていないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 前記電極層は、不純物が注入されたシリコンからなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 前記電極層は、金属がコーティングされたシリコンからなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のイオンフィルタ。
- 被測定分子をイオン化するイオン発生器と、
前記イオン発生器からのイオンを選別する請求項1〜11のいずれか一項に記載のイオンフィルタと、
前記イオンフィルタで選別されたイオンを検出する検出器と、を備えるイオン検出装置 - 前記イオンフィルタは電池で駆動されることを特徴とする請求項12に記載のイオン検出装置。
- 支持層と絶縁層と電極層とが積層された基板を用いてイオンフィルタを製造する方法であって、
前記電極層に、積層方向に直交する面内において、互いの櫛歯が交互に噛み合うように対向して配置された2つの櫛歯電極を形成する工程と、
前記2つの櫛歯電極の隙間の少なくとも一部において、前記絶縁層及び前記支持層の一部を取り除き、前記積層方向にイオンが通過することができる流路を形成する工程と、を含み、
前記流路を形成する工程では、前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯の一部が前記絶縁層と接するように、前記絶縁層及び前記支持層の一部を取り除くことを特徴とするイオンフィルタの製造方法。 - 前記流路を形成する工程では、前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯の根元部と先端部とが前記絶縁層と接するように、前記絶縁層及び前記支持層の一部を取り除くことを特徴とする請求項14に記載のイオンフィルタの製造方法。
- 前記流路を形成する工程では、前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯の中央部が前記絶縁層と接するように、前記絶縁層及び前記支持層の一部を取り除くことを特徴とする請求項14又は15に記載のイオンフィルタの製造方法。
- 前記流路を形成する工程では、前記2つの櫛歯電極における前記櫛歯の根元部と先端部を除く複数箇所が前記絶縁層と接するように、前記絶縁層及び前記支持層の一部を取り除くことを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載のイオンフィルタの製造方法。
- 前記流路を形成する工程では、前記2つの櫛歯電極の隙間のうち、両端の隙間には前記流路が設けられないように、前記絶縁層及び前記支持層の一部を取り除くことを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載のイオンフィルタの製造方法。
- 前記基板は、SOI(SOI:Silicon On Insulator)基板であることを特徴とする請求項14〜18のいずれか一項に記載のイオンフィルタの製造方法。
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