JP7251306B2 - 分析システム、便臭ガス分析システム、呼気ガス分析システム及び分析方法 - Google Patents

分析システム、便臭ガス分析システム、呼気ガス分析システム及び分析方法 Download PDF

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本発明は、分析システム、便臭ガス分析システム、呼気ガス分析システム及び分析方法に関する。
電界非対称波形イオン移動度分光分析(Field Asymmetric Ion Mobility Spectrometry:FAIMS)システムによる分子の検出及び分析について種々の検討が行われている。FAIMSシステムは、非対称の交流信号が印加される1対の電極を備えたイオンフィルタを有しており、イオン化した気体の分子をイオンフィルタに流すと、その移動度の差によって選別される。イオンフィルタを通過したイオンをイオン検出電極に衝突させ、イオン検出電極で発生した電流を検出することで、気体の成分を推定できる。
従来、イオン強度の2次元表現の中に存在するピークの連続性等に基づいて化学物質を推定するFAIMSシステムが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、従来のFAIMSシステムでは、サンプルガスに含まれる分子を高精度に推定することが難しい。
本開示は、サンプルガスに含まれる分子の推定の精度を向上することができる分析システム、便臭ガス分析システム、呼気ガス分析システム及び分析方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様によれば、分析システムは、イオナイザと、前記イオナイザで生じたイオンを用いてサンプルガスをイオン化させるイオン-分子反応部と、前記サンプルガスのイオンの一部を選択的に通過させるイオンフィルタと、前記イオンフィルタを通過した前記サンプルガスのイオンを検出する検出器と、前記検出器による検出結果に基づいて、前記サンプルガスに含まれる分子を推定する推定部と、を有し、前記イオンフィルタは、第1の電極と第2の電極とを有し、前記第1の電極及び前記第2の電極に複数の組み合わせの分散電圧及び補償電圧が印加され、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電界の強さにより、通過させるイオンを選択し、前記推定部は、前記検出器による検出結果の、前記サンプルガスの前記イオン-分子反応部における飛行時間への依存性に基づいて、前記分子を推定し、前記検出結果は、前記飛行時間ごとに、前記補償電圧と前記分散電圧と前記イオンの検出強度との関係を示すマッピングデータを含み、前記推定部は、前記飛行時間ごとの前記マッピングデータから共通の前記分散電圧における前記補償電圧に対する前記イオンの検出強度の複数のピークを抽出し、前記複数のピークにおける前記イオンの検出強度の前記飛行時間への依存性に基づいて、前記分子を推定する。
本開示によれば、サンプルガスに含まれる分子の推定の精度を向上することができる。
イオン検出装置の一例におけるイオンの移動の軌跡を示す図である。 イオンの移動度の電界強度依存性を示す図である。 イオンフィルタで発生する電界波形の一例を示す図である。 分散電圧及び補償電圧の組み合わせとイオン検出量との関係の一例を示す模式図である。 マッピングデータを示す模式図(その1)である。 マッピングデータを示す模式図(その2)である。 マッピングデータを示す模式図(その3)である。 図5中の破線で示す分散電圧における、補償電圧とイオン検出量との関係を示す図である。 図6中の破線で示す分散電圧における、補償電圧とイオン検出量との関係を示す図である。 図7中の破線で示す分散電圧における、補償電圧とイオン検出量との関係を示す図である。 図9に示す出力スペクトルから得られる3つの分布を示す図である。 飛行時間と信号強度比との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 制御部の構成を示す図である。 制御部による処理の内容を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第3の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第4の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第5の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第6の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。 第7の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
以下、本開示の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
(イオン検出装置)
まず、FAIMSシステムに用いられるイオン検出装置の構成及び基本原理について説明する。図1は、イオン検出装置の一例におけるイオンの移動の軌跡を示す図である。図2は、イオンの移動度の電界強度依存性を示す図である。図3は、イオンフィルタで発生する電界波形の一例を示す図である。
図1に示すように、このイオン検出装置100は、互いに対向する第1の電極111及び第2の電極112を備えたイオンフィルタ110と、イオンフィルタ110を通過した通過イオンが衝突するイオン検出電極120とを有する。
イオン検出装置100は、イオン検出電極120にイオン電流検出回路を接続して用いられる。イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路により検出される。なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系を用い、被分析分子の進行方向を+Z方向とし、第2の電極112から第1の電極111が見える方向を+Y方向とし、+Y方向及び+Z方向に直交する方向を+X方向とする。
イオンは、電界Eの環境下では次の(1)式で示される移動速度Vで移動する。ここで、Kは、該イオンの移動度である。
V=K×E ・・・ (1)
ところで、イオンの移動度には電界強度依存性がある。そして、この電界強度依存性は、イオンの種類によって異なっている。図2には、一例として、種類が異なる3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)における移動度の電界強度依存性が示されている。なお、図2では、分かりやすくするため、各イオンの移動度が電界強度0で等しくなるように正規化されている。
3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)の移動度は、電界強度が9kV/cm以下の低電界強度ではほぼ変化なしである。電界強度が約10kV/cmから増すにつれてイオンの種類固有の特性が移動度に現れる。イオン11の移動度は、電界強度が増加するに従って大きく増加し、正の高電界(Emax)で最大となる。イオン12の移動度は電界強度によらずほとんど変化しない。イオン13の移動度は、緩やかに減少する。このように三者三様の特性を示している。イオンフィルタ110は、低電界強度での移動度と高電界強度での移動度との違いを利用してイオンの選別を行う。
図1には、イオンフィルタ110の第1の電極111と第2の電極112との間における3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)の移動の軌跡が示されている。なお、ここでは、分かりやすくするため、便宜的に、第1の電極111及び第2の電極112を導電体でできた平行平板としている。
第1の電極111と第2の電極112との間に発生する電界の波形を非対称電界波形とすることによって、任意のイオン(図1では、イオン12)のみをイオン検出電極120に到達させることができる。
図3には、第1の電極111と第2の電極112との間に発生させる電界波形の一例が示されている。この電界波形は、正の高電界(Emax)と負の低電界(Emin)を交互に繰り返している。そして、高電界の期間(t1)は低電界の期間(t2)よりも短く、t1とt2との比は1:3~1:5である。このように電界波形は、上下に関して非対称である。この非対称電界波形は、時間平均電界が零であり、次の(2)式が成り立つように設定されている。
|Emax|×t1=|Emin|×t2 ・・・ (2)
すなわち、図3における領域21の面積と領域22の面積が一致するように設定されている。
なお、以下では、次の(3)式に示されるように、|Emax|×t1の値、及び|Emin|×t2の値をβとする。
|Emax|×t1=|Emin|×t2=β ・・・ (3)
ところで、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度(Vup)は、次の(4)式で示される。ここで、K(Emax)は、高電界(Emax)のときのイオンの移動度である。
Vup=K(Emax)×|Emax| ・・・ (4)
例えば、|Emax|が約10kV/cm以上の場合、3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)では、イオン毎に移動度が異なるので、3つのイオンの移動速度(Vup)は三者三様に異なる。すなわち、図1に示されるように、高電界の期間(t1)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜は互いに異なっている。
そして、高電界の期間(t1)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位(yup)は、次の(5)式で示される。
yup=Vup×t1 ・・・ (5)
一方、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動する速度(Vdown)は、次の(6)式で示される。ここで、K(Emin)は、低電界(Emin)のときのイオンの移動度である。
Vdown=-K(Emin)×|Emin| ・・・ (6)
例えば、|Emin|が約5kV/cm以下の場合、3つのイオン(イオン11、イオン12、イオン13)では、移動度がほぼ同一であるので、3つのイオンの移動速度(Vdown)はほぼ同一である。すなわち、図1に示されるように、低電界の期間(t2)では、3つのイオンの移動軌跡の傾斜はほぼ同じである。
そして、低電界の期間(t2)に、イオンがY軸方向に関して移動した距離である変位(ydown)は、次の(7)式で示される。
ydown=Vdown×t2 ・・・ (7)
非対称電界波形の1周期(T)内では、イオンは、+Z方向に移動しつつ、期間(t1)の間に+Y方向に移動し、期間(t2)の間に-Y方向に移動する。
そこで、図1に示されるように、ジグザグ運動を繰り返しながら第1の電極111に向かうもの(イオン11)と、ジグザグ運動を繰り返しながら第2の電極112に向かうもの(イオン13)と、+Y方向の変位と-Y方向の変位とが釣り合い、イオン検出電極120に向かうもの(イオン12)とに分類される。
ところで、非対称電界波形における1周期(T)での、イオンのY軸方向に関する平均変位(ΔyRF)は、次の(8)式で表される。
ΔyRF=yup+ydown
=K(Emax)×|Emax|×t1-K(Emin)×|Emin|×t2 ・・・ (8)
そして、上記(8)式は、上記(3)式を用いて次の(9)式のように表すことができる。
ΔyRF=β{K(Emax)-K(min)} ・・・ (9)
ここで、K(Emax)-K(min)をΔKとおくと、上記(9)式は次の(10)式のように表される。
ΔyRF=βΔK ・・・ (10)
βは第1の電極111と第2の電極112との間に印加される非対称電界で決まる定数である。そこで、非対称電界波形の1周期(T)あたりのイオンのY軸方向に関する変位は、低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度の差分であるΔKに依存する。
キャリアガスだけがイオンをZ軸方向に移送させると仮定すると、イオンが第1の電極111と第2の電極112との間に滞在しているときの、該イオンのY軸方向に関する変位(Y)は、次の(11)式で示される。ここで、tresは、イオンが第1の電極111と第2の電極112との間に滞在している平均時間(平均イオン滞在時間)である。
Figure 0007251306000001
平均イオン滞在時間tresは、次の(12)式で表される。ここで、Aはイオンフィルタ110におけるイオンパスの断面積、LはZ軸方向に関する電極の長さ(電極深さ)、Qはキャリアガスの容積流量である。Vはイオンフィルタ110の容積(=A×L)である。
Figure 0007251306000002
上記(11)式は、上記(12)式及び上記(3)式を用いて、次の(13)式のように表すことができる。ここで、Dは非対称電界波形のデューティであり、D=t1/Tである。
Figure 0007251306000003
非対称電界波形における高電界(Emax)、イオンフィルタ110におけるイオンパスの容積(V)、非対称電界波形のデューティ(D)、及びキャリアガスの容積流量(Q)について、すべてのイオン種に対して同一の値を用いると、上記(13)式から、変位(Y)は、イオン種固有の低電界(Emin)での移動度と高電界(Emax)での移動度との差分ΔKに比例することがわかる。
なお、図1ではイオン12の変位(Y)が最小であり、イオン12のみがイオン検出電極120に到達しているが、デューティ(D)を変化させることによってイオン12とは異なるΔKを有するイオンをイオン検出電極120に到達させることができる。さらに、デューティ(D)を小刻みに変化させていくことで、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
デューティ(D)を一定としながら、高電界(Emax)と低電界(Emin)との差である分散電圧(VDF)を変化させることでも、ΔKが異なる様々なイオンの有無や量を検出することができる。
また、イオン検出装置100において、ΔKが異なる様々なイオン種を検出する方法として、非対称電界波形に低強度のDC電界を重畳する方法がある。この方法によると、期間(t1)及び期間(t2)でのY軸方向に関する変位量を変化させることができる。そこで、第1の電極111又は第2の電極112に接触せずにイオン検出電極120に到達することができるイオン種を連続的に変えることができる。なお、非対称電界波形に重畳するDC電界は補償電圧(compensation voltages:CV)とよばれている。この方法では、補償電圧を掃引してΔKが異なる様々なイオン種の有無や量を検出する。
例えば、分散電圧は0V~250V範囲を10Vごとに変化させ、補償電圧は-6V~+6V範囲を0.1Vごとに変化させるとすると、分散電圧は26値、補償電圧は121値となり、3146条件によるイオン検出量のデータが取れる。図4は、分散電圧及び補償電圧の組み合わせとイオン検出量との関係の一例を示す模式図である。図4では、イオンが検出される範囲を曲線で描いているが、この範囲内でイオン検出量が相違する。以下、図4に示すような分散電圧及び補償電圧の組み合わせとイオン検出量との関係のデータをマッピングデータということがある。マッピングデータには、分散電圧及び補償電圧の組み合わせに対するイオン検出量の値が示される。
ところで、イオン検出電極120に到達する前に第1の電極111又は第2の電極112に接触したイオンは、中和されてイオンでなくなり検出されない。
このようにして、イオン検出装置100により、複数のイオンうちから一部のイオンを検出することができる。すなわち、イオン検出装置100により、イオンを選択的に検出することができる。
一般に、マッピングデータはイオン種ごとに相違する。従って、マッピングデータを詳細に解析することができれば、イオン種を推定することができる。但し、サンプルガスに複数の成分が含まれている場合、マッピングデータを解析するだけでは、各成分を高精度で推定することは困難である。
その一方で、本願発明者らによる鋭意検討の結果、サンプルガスはイオナイザからイオンフィルタまでの飛行中にイオン-分子反応によりイオン化されるところ、マッピングデータはイオナイザからイオンフィルタまでの飛行時間に依存することが明らかになった。そこで、本開示では、マッピングデータの、イオナイザからイオンフィルタまでの飛行時間への依存性に基づいて、サンプルガスに含まれる分子を推定する。
(分子の推定)
ここで、マッピングデータの飛行時間への依存性と、飛行時間への依存性から分子を推定するメカニズムとについて説明する。
図5~図7は、同一のサンプルガスに対し、飛行時間を異ならせて作成したマッピングデータを示す模式図である。図5は、飛行時間が0.0053秒の場合のマッピングデータを示し、図6は、飛行時間が0.0047秒の場合のマッピングデータを示し、図5は、飛行時間が0.0042秒の場合のマッピングデータを示す。飛行時間が相違すると、サンプルガスのイオン化される程度も相違するため、マッピングデータも相違する。
マッピングデータには、サンプルガスに含まれる分子の特徴が現れているが、マッピングデータそのものから抽出することは容易ではない。そこで、例えば、予め定められている所定の分散電圧における、補償電圧とイオン検出量との関係(出力スペクトル)を抽出し、この関係(出力スペクトル)から複数のピークを特定し、各ピークにおけるイオン検出量を算出する。例えば、図5~図7中の破線で示す分散電圧が所定の分散電圧である。図8~図10は、それぞれ図5~図7中の破線で示す分散電圧における、補償電圧とイオン検出量との関係を示す図である。図8~図10に示すように、これらの例では、いずれも3つのピークが現れている。つまり、図8~図10に示す分布は、3つの分布を合成した合成分布とみなすことができる。そこで、これら3つのピークを含む合成分布を、3つの分布に分解し、各分布におけるピーク面積を算出する。そして、各ピークのピーク面積の総和に対する、各ピークの個々のピーク面積の比を信号強度比として算出する。
図11に、一例として、図9に示す出力スペクトルから得られる3つの分布を示す。図11の上段に図9に示す出力スペクトルの一部を拡大して示し、図11の下段に3つの分布を示す。例えば、便宜上、3つのピークのうち最も補償電圧が小さいピークをピークP1とし、次に補償電圧が小さいピークをピークP2とし、最も補償電圧が大きいピークをピークP3とする。そして、ピークP1~P3のそれぞれについて信号強度比を算出する。図8又は図10に示す出力スペクトルに関しても同様に、ピークP1~P3のそれぞれについて信号強度比を算出する。このようにして、3つの飛行時間のそれぞれについてピークP1~P3の信号強度比が得られる。
図12は、飛行時間と信号強度比との関係を示す図である。図12に示すように、飛行時間と信号強度比との関係は、ピークP1~P3のそれぞれについて、一次関数で近似することができる。例えば、ピークP1の一次近似の傾きは-275.8であり、ピークP2の一次近似の傾きは-178.69であり、ピークP3の一次近似の傾きは454.49である。これら傾きは分子に固有である。従って、図12から得られる傾きの値から、サンプルガスに含まれる分子の種類を推定することができる。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図13は、第1の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第1の実施形態に係る分析システム1は、イオナイザ130と、イオン-分子反応部140と、イオンフィルタ110と、イオン検出電極120とを有する。イオナイザ130と、イオン-分子反応部140と、イオンフィルタ110と、イオン検出電極120とは筐体150に収容されている。分析システム1は、更に制御部180を有する。制御部180は、例えば筐体150の外部に設けられる。
イオナイザ130は、例えば、放射性元素、コロナ放電、紫外線又は触媒等により、水分子(HO)を陽イオン又は陰イオンにイオン化させる。イオン-分子反応部140は、イオナイザ130で生じたイオンを用いてサンプルガスをイオン化させる。例えば、イオン-分子反応部140では、イオン化した水がサンプルガスに衝突し、電荷がサンプルガスに移動し、サンプルガスがイオン化する。イオンフィルタ110は、サンプルガスのイオンの一部を選択的に通過させる。イオン検出電極120に衝突したイオンの量に応じて電流が発生し、この電流がイオン電流検出回路により検出される。イオン電流検出回路は、例えば制御部180に含まれる。イオン電流検出回路がイオン検出電極120と制御部180との間に接続されていてもよい。
例えば、サンプルガスの通流方向におけるイオン-分子反応部140の長さは1×10-3m~1×10-2m程度である。また、サンプルガスの通流方向におけるイオンフィルタ110の長さは1×10-4m~1×10-2m程度であり、イオンフィルタ110の第1の電極111と第2の電極112との間の距離は1×10-5m~1×10-3m程度である。筐体150は、例えば導電性を有していることが好ましく、イオン検出電極120にて検出するイオンと同じ極性の電位にあることが好ましい。
制御部180はイオナイザ130と、イオン-分子反応部140と、イオンフィルタ110に電圧を印加する電圧源113とを制御する。制御部180は、イオン検出電極120による検出結果に基づいてサンプルガスに含まれる分子を推定する。制御部180は推定部の機能を含む。図14は、制御部180の構成を示す図である。
制御部180は、CPU(Central Processing Unit)181、ROM(Read Only Memory)182、RAM(Random Access Memory)183及び補助記憶部184を備える。CPU181、ROM182、RAM183及び補助記憶部184は、いわゆるコンピュータを構成する。制御部180の各部は、バス185を介して相互に接続されている。
CPU181は、補助記憶部184に格納された各種プログラム(例えば、分子推定プログラム)を実行する。
ROM182は不揮発性の主記憶デバイスである。ROM182は、補助記憶部184に格納された各種プログラムを、CPU181が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、ROM182は、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM183は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性の主記憶デバイスである。RAM183は、補助記憶部184に格納された各種プログラムがCPU181によって実行される際に展開される作業領域として機能する。
補助記憶部184は、CPU181により実行される各種プログラムと、各種プログラムがCPU181によって実行されることで生成される各種データとを格納する補助記憶デバイスである。
制御部180は、このようなハードウェア構成を備えており、次のような処理を行う。図15は、制御部180による処理の内容を示すフローチャートである。
まず、制御部180は、サンプルガスのイオン-分子反応部140の飛行時間を第1の飛行時間とし、マッピングデータを作成する(ステップS1)。つまり、図5~図7に示すようなマッピングデータを作成する。
次いで、制御部180は、マッピングデータのピーク解析を行う(ステップS2)。例えば、予め定められている所定の分散電圧における、補償電圧とイオン検出量との関係を抽出し、この関係から複数のピークを特定し、各ピークにおけるピーク面積及び信号強度比を算出する。つまり、図8~図10に示すような出力スペクトルから信号強度比を算出する。
その後、制御部180は、予め設定されている全ての飛行時間についてのピーク解析が終了しているか判断し(ステップS3)、終了していなければ、飛行時間を変更し(ステップS4)、ステップS1に戻る。
一方、終了していれば、制御部180は、信号強度比の飛行時間依存性を解析する(ステップS5)。つまり、図12に示すような一次近似を行い、各ピークについて、飛行時間に対する信号強度比の変化の傾きを算出する。
続いて、制御部180は、ステップS5で算出した傾きを、予め準備してある分子毎の傾きと照合し、各ピークに対応する分子を特定し、当該分子がサンプルガスに含まれているものと推定する(ステップS6)。
第1の実施形態によれば、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図16は、第2の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第2の実施形態に係る分析システム2は、筐体150内でイオン検出電極120のサンプルガスの下流側に、ポンプ201と、流量センサ202とを有する。ポンプ201の駆動力が強くなるほど、サンプルガスの流量が大きくなると共に流速が高くなり、イオン-分子反応部140での飛行時間が短くなる。流量センサ202は、サンプルガスの流量を検出し、制御部180に出力する。制御部180は、流量センサ202による検出結果を監視しながらポンプ201の制御を行うことで、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間を調整する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態によっても、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。
第2の実施形態において、ポンプ201若しくは流量センサ202又はこれらの両方が筐体150内でイオナイザ130のサンプルガスの上流側に設けられていてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図17は、第3の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第3の実施形態に係る分析システム3は、筐体150内でイオン検出電極120のサンプルガスの下流側に、流量センサ202を有する。分析システム3は、更に、筐体150内でイオナイザ130のサンプルガスの上流側に、ガス源301を有する。ガス源301は、例えば、乾燥空気又は窒素ガス等のドリフトガスをサンプルガスと共にイオン-分子反応部140に供給する。ガス源301からのガス圧が大きくなるほど、サンプルガスの流量が大きくなると共に流速が高くなり、イオン-分子反応部140での飛行時間が短くなる。ガス源301からのガス圧は、例えば2×10Pa(2bar)程度である。流量センサ202は、サンプルガスの流量を検出し、制御部180に出力する。制御部180は、流量センサ202による検出結果を監視しながらガス源301の制御を行うことで、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間を調整する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態によっても、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。また、ドリフトガスとして乾燥空気又は窒素ガスを用いることで環境変動の影響を軽減することができる。
第3の実施形態において、流量センサ202が筐体150内でイオナイザ130のサンプルガスの上流側に設けられていてもよい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図18は、第4の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第4の実施形態に係る分析システム4は、サンプルガスの通流方向でイオナイザ130の位置を調整し、イオナイザ130のイオンフィルタ110からの距離を調整する距離調整機構401を有する。イオナイザ130の位置がイオンフィルタ110に近づくほど、イオン-分子反応部140のサンプルガスの通流方向の長さが短くなり、飛行時間が短くなる。制御部180は、距離調整機構401を通じてイオナイザ130の位置を制御することで、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間を調整する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第4の実施形態によっても、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。
イオナイザ130の位置を固定し、イオンフィルタ110の位置を調整し、イオナイザ130のイオンフィルタ110からの距離を調整するようにしてもよい。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図19は、第5の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第5の実施形態に係る分析システム5では、筐体150が、イオン-分子反応部140の周囲で一部が重なり合う第1の筐体501Aと第2の筐体501Bとを有する。第1の筐体501Aと第2の筐体501Bとの重なり合う部分の長さが短くなるほど、イオン-分子反応部140のサンプルガスの通流方向の長さが短くなり、飛行時間が短くなる。制御部180は、第1の筐体501Aと第2の筐体501Bとの重なり合う部分の長さを制御することで、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間を調整する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第5の実施形態によっても、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図20は、第6の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第6の実施形態に係る分析システム6は、筐体150内で、イオン-分子反応部140のサンプルガスの通流方向に対する断面積を調整する断面積調整機構601を有する。イオン-分子反応部140の断面積が小さくなるほど、サンプルガスの流速が高くなり、飛行時間が短くなる。制御部180は、断面積調整機構601を通じてイオン-分子反応部140の断面積を制御することで、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間を調整する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第6の実施形態によっても、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。第7の実施形態は、FAIMSシステムを応用した分析システムに関する。図21は、第7の実施形態に係る分析システムの構成を示す模式図である。
第7の実施形態に係る分析システム7は、筐体150内に、3個のイオナイザ130A、130B及び130Cを有する。イオナイザ130A~130Cがイオナイザ群701に含まれる。サンプルガスの通流方向において、イオナイザ130Bはイオナイザ130Cの下流側に設けられ、イオナイザ130Aはイオナイザ130Bの下流側に設けられている。制御部180の制御により、イオナイザ130A~130Cのうちの1つが動作し、他の2つは動作しない。動作するイオナイザがイオンフィルタ110に近くにあるほど、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間が短くなる。制御部180は、動作させるイオナイザを選択することで、イオン-分子反応部140でのサンプルガスの飛行時間を調整する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第7の実施形態によっても、サンプルガスに含まれる分子を容易かつ高精度に推定することができる。
なお、第2~第7の実施形態から任意に選択される2以上を組み合わせて分析システムを構成してもよい。
各実施形態に係る分析システムは、例えば便が発する便臭ガスの成分の分析に用いることができる。近年、腸内の細菌フローラの状態と健康状態との関係が注目されている。ヒトの腸内には数百種類もの腸内細菌が住み着いており、善玉菌、悪玉菌及び日和見菌に大別されるという。また、これらの理想的な構成比(バランス)は「2:1:7」という説がある。これら腸内細菌のバランスはヒトによっても年齢によっても変わると言われ、健康状態のバロメータにもなりえる。食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、便秘などは悪玉菌の増殖を促し、腐敗臭のするガスを発生させ、発がん性物質を生むこともあるといわれる。そこで、便が発する便臭ガスの成分を分析して細菌フローラの状態を調べ、健康状態の把握と病気の早期発見を行う研究が行われている。各実施形態に係る分析システムは、このような便臭ガスの成分の分析に用いることができる。すなわち、実施形態のいずれかに係る分析システムを備えた便臭ガス分析システムを構成することができる。
各実施形態に係る分析システムは、例えばヒトの呼気に含まれる成分の分析に用いることもできる。近年、ヒトの呼気に含まれる微量な呼気ガス成分と疾病との関係が明らかになりつつあり、呼気中の濃度が疾病と相関をもつ呼気ガス成分はマーカ物質とよばれる。各実施形態に係る分析システムは、このような呼気ガス成分の分析に用いることもできる。すなわち、実施形態のいずれかに係る分析システムを備えた呼気ガス分析システムを構成することができる。
各実施形態に係る分析システムは、人体に有害なガスの有無の検出のための分析や、熟した食べ物が発するガスの分析等に用いることもできる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
1、2、3、4、5、6、7 分析システム
110:イオンフィルタ
120:イオン検出電極
130、130A、130B、130C:イオナイザ
140:イオン-分子反応部
150:筐体
180:制御部
201:ポンプ
202:流量センサ
301:ガス源
401:距離調整機構
501A:第1の筐体
501B:第2の筐体
601:断面積調整機構
701:イオナイザ群
国際公開第2012/056709号

Claims (11)

  1. イオナイザと、
    前記イオナイザで生じたイオンを用いてサンプルガスをイオン化させるイオン-分子反応部と、
    前記サンプルガスのイオンの一部を選択的に通過させるイオンフィルタと、
    前記イオンフィルタを通過した前記サンプルガスのイオンを検出する検出器と、
    前記検出器による検出結果に基づいて、前記サンプルガスに含まれる分子を推定する推定部と、
    を有し、
    前記イオンフィルタは、第1の電極と第2の電極とを有し、前記第1の電極及び前記第2の電極に複数の組み合わせの分散電圧及び補償電圧が印加され、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電界の強さにより、通過させるイオンを選択し、
    前記推定部は、前記検出器による検出結果の、前記サンプルガスの前記イオン-分子反応部における飛行時間への依存性に基づいて、前記分子を推定し、
    前記検出結果は、前記飛行時間ごとに、前記補償電圧と前記分散電圧と前記イオンの検出強度との関係を示すマッピングデータを含み、
    前記推定部は、前記飛行時間ごとの前記マッピングデータから共通の前記分散電圧における前記補償電圧に対する前記イオンの検出強度の複数のピークを抽出し、前記複数のピークにおける前記イオンの検出強度の前記飛行時間への依存性に基づいて、前記分子を推定することを特徴とする分析システム。
  2. 前記イオナイザ、前記イオン-分子反応部、前記イオンフィルタ及び前記検出器を収容する筐体を有することを特徴とする請求項1に記載の分析システム。
  3. 前記イオン-分子反応部における前記サンプルガスの流量を変化させるポンプを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の分析システム。
  4. 前記イオン-分子反応部における前記サンプルガスの流量を変化させるガス源を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の分析システム。
  5. 前記イオン-分子反応部における前記サンプルガスの流量を検出する流量センサを有することを特徴とする請求項3又は4に記載の分析システム。
  6. 前記イオナイザの前記イオンフィルタからの距離を調整する距離調整機構を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の分析システム。
  7. 前記イオン-分子反応部の前記サンプルガスの通流方向に対する断面積を調整する断面積調整機構を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の分析システム。
  8. 前記イオナイザを複数有し、
    複数の前記イオナイザの前記イオンフィルタからの距離が互いに相違することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の分析システム。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の分析システムを備えた便臭ガス分析システム。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の分析システムを備えた呼気ガス分析システム。
  11. イオナイザと、
    前記イオナイザで生じたイオンを用いてサンプルガスをイオン化させるイオン-分子反応部と、
    前記サンプルガスのイオンの一部を選択的に通過させるイオンフィルタと、
    前記イオンフィルタを通過した前記サンプルガスのイオンを検出する検出器と、
    を有する分析装置を用い、
    前記イオンフィルタは、第1の電極と第2の電極とを有し、前記第1の電極及び前記第2の電極に複数の組み合わせの分散電圧及び補償電圧が印加され、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電界の強さにより、通過させるイオンを選択し、
    前記検出器による検出結果の、前記サンプルガスの前記イオン-分子反応部における飛行時間への依存性に基づいて、前記サンプルガスに含まれる分子を推定し、
    前記検出結果は、前記飛行時間ごとに、前記補償電圧と前記分散電圧と前記イオンの検出強度との関係を示すマッピングデータを含み、
    前記飛行時間ごとの前記マッピングデータから共通の前記分散電圧における前記補償電圧に対する前記イオンの検出強度の複数のピークを抽出し、前記複数のピークにおける前記イオンの検出強度の前記飛行時間への依存性に基づいて、前記分子を推定することを特徴とする分析方法。
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