JP2020186812A - 軸受機構及び減速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ころ軸受の保持器に対する荷重の集中を緩和して保持器を保護できる軸受機構及び減速機を提供する。【解決手段】軸受機構100は、内周面31eを有するベース部材3と、内周面31eに配された複数の円柱状の転動体71a、及び、複数の転動体71aを保持する保持器71bを有するころ軸受7と、ころ軸受7の転動体71aに接触することでころ軸受7の軸方向への移動を制限する規制部材6とを備える。転動体71aは、内周面31eの軸方向に延びる円柱状に形成されると共に内周面31eの周方向に配列される。規制部材6は、内周面31eのうち軸方向におけるころ軸受7の隣に取り付けられ、軸方向で転動体71aに接触する。【選択図】図2

Description

この発明は、軸受機構及び減速機に関する。
特許文献1には、ベース部材(キャリア)の内周面にころ軸受(クランク軸受)を配し、内周面の軸方向におけるころ軸受の隣に規制部材を設けた軸受機構が開示されている。ころ軸受の転動体は内周面の軸方向に延びる円柱状に形成されているため、ころ軸受はベース部材に対して内周面の軸方向に動き得る。これに対し、規制部材はころ軸受の軸方向への移動を制限する。
特開2016−130536号公報
しかしながら、従来の軸受機構では、複数の転動体を保持するころ軸受の保持器だけが規制部材に当たるため、保持器に荷重が集中する、という問題がある。
本発明は、保持器に対する荷重の集中を緩和して保持器を保護できる軸受機構及び減速機を提供する。
本発明の一態様に係る軸受機構は、複数の円柱状の転動体、及び、複数の前記転動体を保持する保持器を有するころ軸受と、前記ころ軸受の前記転動体に接触することで前記ころ軸受の軸方向への移動を制限する規制部材とを備える。
このように構成することで、ころ軸受が軸方向で規制部材に押し付けられる際には、少なくとも規制部材が転動体に接触する。このため、規制部材が保持器にのみ接触する場合と比較して、ころ軸受の規制部材への押し付けに伴って保持器に作用する荷重を軽減できる。すなわち、ころ軸受の保持器に対する荷重の集中を緩和できる。
上記構成であって、内周面を有するベース部材を備え、複数の前記転動体は前記内周面に配されてもよい。
上記構成であって、前記転動体は前記内周面の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記内周面の周方向に配列され、前記規制部材は前記内周面のうち軸方向における前記ころ軸受の隣に取り付けられ軸方向で前記転動体に接触してもよい。
上記した転動体を含むころ軸受は、ベース部材に対して内周面の軸方向に動きやすく、規制部材に押し付けられやすいが、前述したように規制部材にはころ軸受の転動体が接触するため、ころ軸受の保持器に対する荷重の集中を効果的に緩和できる。
上記構成であって、前記保持器は、前記内周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、前記規制部材は、前記内周面に取り付けられる本体部と、軸方向で前記ころ軸受に対向する前記本体部の対向面から突出して、前記転動体に接触する接触凸部とを有し、軸方向における前記接触凸部の突出長さが、軸方向における前記鍔部の厚さよりも大きくてもよい。
このように構成することで、規制部材の接触凸部(その先端)が軸方向でころ軸受の転動体に接触しても、軸方向で規制部材の本体部と転動体との間に配される保持器の鍔部が、規制部材の本体部に接触することを抑制又は防止できる。したがって、保持器をより確実に保護することができる。
上記構成であって、前記保持器は、前記内周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、前記規制部材は、軸方向で前記ころ軸受側に向く端面から窪んで前記鍔部を収容する収容凹部を有してもよい。
このように構成することで、軸方向で規制部材と転動体との間に配される保持器の鍔部を規制部材の収容凹部に収容した状態で、規制部材の端面をころ軸受の転動体に接触させることができる。これにより、規制部材が軸方向でころ軸受に接触しても、保持器の鍔部が規制部材に接触することを抑制又は防止できる。したがって、保持器をより確実に保護することができる。
上記構成であって、前記保持器は、前記内周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、前記鍔部のうち軸方向で前記規制部材と前記転動体との間に配される第一鍔部の径方向の長さは、前記鍔部のうち軸方向で前記第一鍔部との間に前記転動体を位置させる第二鍔部の径方向の長さよりも小さくてもよい。
このように構成することで、軸方向で第一鍔部によって覆われる転動体の領域が小さくなる。すなわち、軸方向で第一鍔部を介さずに規制部材に対向する転動体の領域が大きくなる。これにより、規制部材に接触する転動体の領域を確保して、規制部材を安定に転動体に接触させることができる。
本発明の他の態様に係る軸受機構は、内周面を有するベース部材と、前記内周面の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記内周面の周方向に配列された複数の転動体、並びに、前記内周面に沿って配される環状部、及び、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を含んで複数の前記転動体を保持する保持器を有し、前記保持器の前記鍔部のうち第一鍔部の径方向の長さが、前記鍔部のうち軸方向で前記第一鍔部との間に前記転動体を位置させる第二鍔部の径方向の長さよりも小さいころ軸受と、軸方向で前記転動体との間に前記第一鍔部が位置するように前記内周面のうち軸方向における前記ころ軸受の隣に取り付けられる本体部、及び、軸方向で前記ころ軸受に対向する前記本体部の対向面から突出して前記転動体に接触し軸方向における突出長さが軸方向における前記鍔部の厚さよりも大きい接触凸部を有し、前記転動体に接触することで前記ころ軸受の軸方向への移動を制限する規制部材と、を備える。
このように構成することで、ころ軸受が軸方向で規制部材に押し付けられる際には、規制部材の接触凸部が転動体に接触する。このため、規制部材が保持器にのみ接触する場合と比較して、ころ軸受の規制部材への押し付けに伴って保持器に作用する荷重を軽減できる。すなわち、ころ軸受の保持器に対する荷重の集中を緩和できる。
本発明の一態様に係る減速機は、前記軸受機構と、前記ころ軸受を介して前記内周面に回転可能に支持される回転軸と、前記ベース部材を内側で相対的に回転可能に配する外筒と、前記外筒の内側に配されて前記回転軸の回転に伴って揺動回転する揺動歯車とを備える。前記回転軸は、前記揺動歯車の揺動回転に基づいて前記回転軸の回転速度よりも遅い速度で前記外筒及び前記ベース部材を相対的に回転させるクランク軸である。
このように構成することで、減速機がころ軸受の保持器を保護できる軸受機構を含むため、減速機の信頼性を向上できる。
上記構成であって、外周面を有する回転軸を備え、複数の前記転動体は前記外周面に配されてもよい。
上記構成であって、前記転動体は前記回転軸の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記外周面の周方向に配列され、前記規制部材は前記回転軸を通す環状に形成され前記外周面のうち軸方向における前記ころ軸受の隣に取り付けられ軸方向で前記転動体に接触してもよい。
上記構成であって、前記保持器は、前記外周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、軸方向から見て前記規制部材の外周縁と前記鍔部の内縁との間には隙間が形成されていてもよい。
上記構成であって、前記保持器は、前記外周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、前記規制部材は軸方向で一方の鍔部との間に前記転動体が位置するように配され、軸方向における前記規制部材と前記一方の鍔部との間隔が、軸方向における前記鍔部同士の間隔よりも小さくてもよい。
上記構成であって、前記回転軸は、前記ころ軸受が取り付けられる外周面を有する大径軸部と、軸方向で前記大径軸部の隣に位置し前記大径軸部よりも径寸法が小さい小径軸部と、を有し、前記小径軸部の外周に配される小径軸受を備え、前記規制部材は軸方向で前記大径軸部と前記小径軸受との間に挟んで固定されてもよい。
本発明の他の態様に係る軸受機構は、外周面を有する大径軸部、及び、軸方向で前記大径軸部の隣に位置し前記大径軸部よりも径寸法が小さい小径軸部を有する回転軸と、前記小径軸部の外周に配される小径軸受と、前記回転軸の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記外周面の周方向に配列された複数の転動体、並びに、前記外周面に沿って配される環状部、及び、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を含んで複数の前記転動体を保持する保持器、を有するころ軸受と、前記回転軸の前記小径軸部を通す環状に形成され軸方向で前記大径軸部と前記小径軸受との間に挟んで固定される本体部、及び、径方向で前記大径軸部の外側に突出する前記本体部の外周部から軸方向で前記ころ軸受に向けて突出して前記転動体に接触する接触凸部を有し、軸方向で一方の鍔部との間に前記転動体が位置するように、かつ前記一方の鍔部との間隔が前記鍔部同士の間隔よりも小さくなるように、さらに軸方向から見て他方の鍔部の内縁との間に隙間を形成されるように配され、前記転動体に接触することで前記ころ軸受の軸方向への移動を制限する規制部材と、を備える。
このように構成することで、ころ軸受が軸方向で規制部材に押し付けられる際には、規制部材の接触凸部が転動体に接触する。このため、規制部材が保持器にのみ接触する場合と比較して、ころ軸受の規制部材への押し付けに伴って保持器に作用する荷重を軽減できる。すなわち、ころ軸受の保持器に対する荷重の集中を緩和できる。
本発明の他の態様に係る減速機は、前記軸受機構と、前記回転軸が通る内周面を有し前記回転軸を回転可能に支持するキャリアと、前記キャリアを内側で相対的に回転可能に配する外筒と、前記回転軸が通る内周面を有し前記ころ軸受を介して前記回転軸を回転可能に支持し前記外筒の内側に配されて前記回転軸の回転に伴って揺動回転する揺動歯車と、を備え、前記回転軸は、前記揺動歯車の揺動回転に基づいて前記回転軸の回転速度よりも遅い速度で前記外筒及び前記キャリアを相対的に回転させるクランク軸である。
上述の軸受機構及び減速機では、ころ軸受の保持器に対する荷重の集中を緩和して保持器を保護できる。
本発明の第一実施形態に係る減速機を示す断面図である。 図1の減速機のうち第一規制部材及びその近傍を示す拡大断面図である。 図2の第一規制部材及びその近傍を示す拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る減速機の要部を示す拡大断面図である。 図4のV−V矢視断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜3を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る減速機1は、外筒2と、外筒2の内側に配されるキャリア(ベース部材)3及び揺動歯車4と、キャリア3及び揺動歯車4に取り付けられるクランク軸(回転軸)5と、キャリア3の内周面31e,32eとクランク軸5との間に介在するクランク軸受(ころ軸受)7と、キャリア3に取り付けられる規制部材6とを備える。
キャリア3、クランク軸受7及び規制部材6は、本実施形態に係る軸受機構100を構成する。軸受機構100は、規制部材6によってクランク軸受7の軸方向への移動を制限する機構である。
外筒2は、軸C1を中心とする円筒状に形成されている。外筒2は、その内周に複数の内歯21を有する。具体的に、外筒2は、円筒状の本体筒部22と、本体筒部22の内周に取り付けられ、本体筒部22の周方向に等間隔で並べられた複数の内歯ピン23を有する。内歯ピン23は、前述の内歯21をなす。内歯ピン23は、外筒2の軸C1方向に延びる円柱状に形成されている。
キャリア3は、外筒2の内側に配される。キャリア3は、外筒2に対して軸C1を中心に相対的に回転可能となっている。具体的に、減速機1は、外筒2の内周とキャリア3の外周との間に設けられた主軸受B1を備える。主軸受B1は、軸C1方向に間隔をあけて二つ設けられている。二つの主軸受B1は、軸C1方向における外筒2の内歯21の両側に位置する。主軸受B1は、外筒2とキャリア3との相対的な回転を許容する。
キャリア3は、軸C1方向で後述する揺動歯車4を挟むように構成されている。キャリア3は、軸C1方向に並ぶ第一部材31及び第二部材32を有する。また、キャリア3は、軸C1方向で第一、第二部材31,32の間に配されるシャフト部33を有する。シャフト部33により、第一部材31と第二部材32との間には揺動歯車4を配する空間が形成される。シャフト部33は、キャリア3の周方向に間隔をあけて複数(例えば三つ)配列される。シャフト部33は、図示例のように第二部材32に一体に形成されてもよいし、例えば第一部材31に一体に形成されてもよい。
第一部材31と第二部材32とは、ねじ等の締結部材T1によって互いに締結される。図示例では、締結部材T1は、第一部材31と第二部材32に一体に形成されたシャフト部33とを締結しているが、これに限ることはない。
キャリア3には、軸C1方向に貫通する中央孔31a,32aが形成されている。中央孔31a,32aは、第一部材31及び第二部材32にそれぞれ形成されている。中央孔31a,32aは、径方向におけるキャリア3の中心部分に位置する。中央孔31a,32aは、例えば軸C1を中心とする孔であってよい。
キャリア3は、後述するクランク軸5が挿入される挿入孔31b,32bを有する。挿入孔31b,32bは、第一部材31及び第二部材32にそれぞれ形成されている。第一部材31及び第二部材32に形成された二つの挿入孔31b,32bの軸線は、互いに一致する。第一、第二部材31,32の挿入孔31b,32bの一方は、例えば貫通しなくてもよい。本実施形態の挿入孔31b,32bは、第一部材31及び第二部材32の両方を貫通する。
挿入孔31b,32bの内周面31e,32eは、軸方向から見て円形に形成されている。挿入孔31b,32bの内周面31e,32eは、雌ねじ部31f,32fを有する。雌ねじ部31f,32fは、挿入孔31b,32bのうち軸C1方向におけるキャリア3の端部に形成される。具体的に、雌ねじ部31f,32fは、第一、第二部材31,32の配列方向の外側に位置する第一、第二部材31,32の外側端部31d,32dにそれぞれ形成される。
また、挿入孔31b,32bの内周面31e,32eは、段差部31g,32gと、径方向支持部31h,32hとを有する。段差部31g,32gは、軸C1方向でキャリア3の外側に向く面である。径方向支持部31h,32hは、後述するクランク軸5を径方向から支持する面である。径方向支持部31h,32hの径寸法は、雌ねじ部31f,32fの径寸法よりも小さい。段差部31g,32g及び径方向支持部31h,32hは、第一、第二部材31,32の両方に形成される。
雌ねじ部31f,32f、段差部31g,32g及び径方向支持部31h,32hは、この順番で軸C1方向におけるキャリア3の両端部(外側端部31d,32d)からキャリア3の内側に向けて並ぶ。具体的に、第一部材31の雌ねじ部31f、段差部31g及び径方向支持部31hは、この順番で第一部材31の外側端部31dから内側端部31cに向けて並ぶ。また、第二部材32に形成された雌ねじ部32f、段差部32g及び径方向支持部32hは、この順番で第二部材32の外側端部32dから内側端部32cに向けて並ぶ。
クランク軸5は、クランク軸受7を介してキャリア3の挿入孔31b,32bの内周面31e,32eに回転可能に支持される。
具体的に、クランク軸5は、第一、第二ジャーナル部51,52を有する。第一、第二ジャーナル部51,52の軸線は互いに一致する。第一、第二ジャーナル部51,52は、クランク軸5の軸方向に互いに間隔をあけて位置する。第一ジャーナル部51は、第一部材31の挿入孔31bの径方向支持部31hに回転可能に支持される。また、第二ジャーナル部52は、第二部材32の挿入孔32bの径方向支持部32hに回転可能に支持される。
また、クランク軸5は、第一、第二ジャーナル部51,52よりも径寸法が小さい小径部53を有する。小径部53の軸線は、第一、第二ジャーナル部51,52の軸線と一致する。小径部53は、クランク軸5の軸方向で第二ジャーナル部52との間に第一ジャーナル部51が位置するように、第一ジャーナル部51から軸方向に延びる。小径部53の一部は、軸方向におけるキャリア3の外側(具体的には第一部材31の外側端部31dの外側)に位置する。なお、小径部53はなくてもよく、例えば第一ジャーナル部51の一部が軸方向におけるキャリア3の外側まで延びてもよい。
また、クランク軸5は、第一、第二ジャーナル部51,52及び小径部53に対して偏心する偏心部54を有する。偏心部54は、クランク軸5の軸方向で第一、第二ジャーナル部51,52の間に位置する。偏心部54は、キャリア3の第一部材31と第二部材32との間の空間に配される。本実施形態の偏心部54は、軸方向に並ぶ第一偏心部54A及び第二偏心部54Bを有する。第一、第二偏心部54A,54Bは互いに偏心する。
以上のように構成されるクランク軸5は、キャリア3と共に外筒2の内側に配される。図示しないが、クランク軸5は、キャリア3の周方向に互いに間隔をあけて複数(例えば三つ)配列される。
クランク軸受7は、キャリア3の挿入孔31b,32bの内周面31e,32eに配される。具体的に、クランク軸受7(以下、第一クランク軸受71と呼ぶ。)は、第一部材31の挿入孔31bの径方向支持部31hと第一ジャーナル部51との間に配される。また、クランク軸受7(以下、第二クランク軸受72と呼ぶ。)は、第二部材32の挿入孔32bの径方向支持部32hと第二ジャーナル部52との間に配される。クランク軸受7は、キャリア3に対するクランク軸5の回転を許容する。
図2に示すように、第一クランク軸受71は、挿入孔31bの径方向支持部31h(内周面31e)に配された複数の円柱状の転動体71a、及び、複数の転動体71aを保持する保持器71bを有する。
複数の転動体71aは、挿入孔31bの径方向支持部31h(内周面31e)の周方向に配列される。複数の転動体71aは、それぞれ径方向支持部31hの軸方向に延びる円柱状に形成される。すなわち、第一クランク軸受71は、転動体71aの軸方向が径方向支持部31hの軸線に平行する針状ころ軸受である。このため、第一クランク軸受71は、キャリア3に対して挿入孔31bの軸方向に移動しやすい。
保持器71bは、挿入孔31bの径方向支持部31h(内周面31e)の内周面に沿って配される環状部71cと、環状部71cの軸方向の両端から径方向に突出する鍔部71dとを有する。
環状部71cには、環状部71cを径方向に貫通するポケット71eが形成されている。ポケット71eは、環状部71cの周方向に間隔をあけて複数配列される。複数のポケット71eには、転動体71aが一つずつ入る。各転動体71aの一部は環状部71cの径方向内側からポケット71eに入っている。また、各転動体71aの残部は環状部71cからその径方向内側に飛び出している。
鍔部71dは、環状部71cの軸方向で転動体71aの両側に位置する。鍔部71dは、環状部71cの両端から径方向内側に突出している。鍔部71dは、環状部71cの全周にわたって形成されている。これにより、鍔部71dは転動体71aを軸方向から覆う。
鍔部71dには、軸方向で第一部材31の外側端部31d側に配される第一鍔部71d1と、第一部材31の内側端部31c側に配される第二鍔部71d2とがある。環状部71cから径方向に延びる第一鍔部71d1の径方向の長さD1は、第二鍔部71d2の径方向の長さD2よりも小さい。このため、第一鍔部71d1によって覆われる転動体71aの領域は、第二鍔部71d2によって覆われる転動体71aの領域よりも小さい。
図示しないが、第二部材32の挿入孔32bに取り付けられた第二クランク軸受72(図1参照)の構成は、上記した第一クランク軸受71と同様である。すなわち、第二クランク軸受72は、第一クランク軸受71と同様に、複数の転動体72a及びこれを保持する保持器を有する。また、保持器は、第一クランク軸受71と同様の環状部と、その軸方向の両端に設けられた第一鍔部及び第二鍔部とを有する。
図1に示すように、揺動歯車4は、キャリア3と同様に外筒2の内側に配される。また、揺動歯車4は、軸C1方向でキャリア3の第一、第二部材31,32の間に配される。揺動歯車4は、偏心部軸受8を介してクランク軸5の偏心部54に取り付けられる。揺動歯車4は、前述したクランク軸5の回転に伴って外筒2の内側で揺動回転する。
本実施形態の揺動歯車4は、クランク軸5の第一偏心部54Aに取り付けられる第一揺動歯車41と、第二偏心部54Bに取り付けられる第二揺動歯車42とを有する。第一、第二揺動歯車41,42は、軸C1方向に並ぶ。
第一揺動歯車41には、軸C1方向に貫通して第一偏心部54Aが挿入される第一挿入孔41aが形成されている。減速機1は、第一偏心部54Aの外周と第一挿入孔41aの内周との間に設けられた第一偏心部軸受81を備える。第一偏心部軸受81は、第一揺動歯車41に対する第一偏心部54Aの回転を許容する。
第二揺動歯車42には、軸C1方向に貫通して第二偏心部54Bが挿入される第二挿入孔42aが形成されている。減速機1は、第二偏心部54Bの外周と第二挿入孔42aの内周との間に設けられた第二偏心部軸受82を備える。第二偏心部軸受82は、第二揺動歯車42に対する第二偏心部54Bの回転を許容する。
第一、第二偏心部軸受81,82は、クランク軸受7と同様のころ軸受である。すなわち、第一、第二偏心部軸受81,82は、円柱状に形成され、周方向に配列された複数の転動体を有する。当該転動体の軸方向はクランク軸5の軸線に平行する。このため、第一、第二偏心部軸受81,82は、クランク軸受7と同様に、第一、第二揺動歯車41,42に対して第一、第二挿入孔41a,42aの軸方向に移動し得る。また、クランク軸5もキャリア3や第一、第二揺動歯車41,42に対して軸方向に移動し得る。
第一、第二揺動歯車41,42は、それぞれ外周に複数の外歯41b,42bを有する。複数の外歯41b,42bは、周方向に配列されている。第一、第二揺動歯車41,42の外歯41b,42bは、前述した外筒2の内歯21に噛み合う。第一、第二揺動歯車41,42の外周の周方向の長さは、外筒2の内周の周方向の長さよりも小さい。第一、第二揺動歯車41,42の外歯41b,42bの数は、外筒2の内歯21の数よりも少ない。
第一、第二揺動歯車41,42には、それぞれ、キャリア3の中央孔31a,32aの位置に対応する中央孔41c,42c、及び、キャリア3のシャフト部33が通る貫通孔41d、42dも形成されている。
本実施形態の減速機1は、クランク軸5に駆動力を伝達してクランク軸5を回転させる伝達歯車9をさらに備える。クランク軸5に対する伝達歯車9の取り付け位置は任意であってよい。本実施形態では、伝達歯車9は、軸C1方向でキャリア3の外側に位置するクランク軸5の小径部53に取り付けられる。伝達歯車9は、小径部53の軸を中心に回転する。伝達歯車9は、外周に複数の外歯91を有する。伝達歯車9の外歯91がモータの入力軸(不図示)等に噛み合うことで、伝達歯車9はモータの駆動力をクランク軸5に伝達する。
このように構成される本実施形態の減速機1では、伝達歯車9から駆動力を受けてクランク軸5が回転すると、第一、第二偏心部54A,54Bの偏心した回転によって、第一、第二揺動歯車41,42の外歯41b,42bと外筒2の内歯21との噛み合わせ位置が周方向に移動するように、第一、第二揺動歯車41,42が外筒2に対して揺動回転する。
また、第一偏心部54Aと第二偏心部54Bとが互いに偏心しているため、第一揺動歯車41の外歯41b、及び、第二揺動歯車42の外歯42bは、周方向で互いに異なる位置で外筒2の内歯21に噛み合う。これにより、第一揺動歯車41と第二揺動歯車42とは、外筒2の内部で互いに異なる位相で揺動回転する。
そして、第一、第二揺動歯車41,42の揺動回転がクランク軸5を介してキャリア3に伝わることで、軸C1を中心としてキャリア3が外筒2に対して回転する。すなわち、外筒2とキャリア3とが相対的に回転する。この相対的な回転速度は、クランク軸5の回転速度よりも遅い。すなわち、入力されたクランク軸5の回転に対して減速したキャリア3あるいは外筒2の回転を出力できる。
図1に示すように、規制部材6は、キャリア3の挿入孔31b,32bの内周面31e,32eのうち軸方向におけるクランク軸受7の隣に取り付けられる。本実施形態の規制部材6は、挿入孔31b,32bの雌ねじ部31f,32fに噛み合う雄ねじ部61a,62aを有する。すなわち、規制部材6は、その雄ねじ部61a,62aをキャリア3の雌ねじ部31f,32fに噛み合わせることで、キャリア3の挿入孔31b,32bに取り付けられる。
規制部材6をキャリア3に取り付けた状態において、規制部材6は軸方向でクランク軸受7に対向する。規制部材6は、クランク軸受7の転動体71a,72aに接触することで、クランク軸受7の軸方向への移動を制限する。また、規制部材6は軸方向でクランク軸5にも対向するため、クランク軸5の軸方向への移動も制限する。
規制部材6は、小径部53を除くクランク軸5の軸方向の両端に隣り合わせて配される第一規制部材61及び第二規制部材62を有する。第一規制部材61及び第二規制部材62は、クランク軸5を軸方向から挟む。これにより、第一規制部材61及び第二規制部材62は、軸方向におけるクランク軸5の移動を規制できる。
第一規制部材61は、クランク軸5の軸方向から見て円形状に形成される。図1,2に示すように、第一規制部材61は、キャリア3の第一部材31に取り付けられ、軸方向で第一クランク軸受71及び第一ジャーナル部51の隣に配される。このため、第一規制部材61には、これを軸方向に貫通してクランク軸5の小径部53が通る貫通孔61cが形成されている。
径方向における第一規制部材61の外周部分は、第一部材31の挿入孔31bの段差部31gに接触する。これにより、第一規制部材61は、軸方向で第一部材31に対して位置決めされる。
この状態では、図2に示すように、第一クランク軸受71の第一鍔部71d1が、軸方向で第一規制部材61と転動体71aとの間に配される。また、第一クランク軸受71の第二鍔部71d2が、軸方向で第一鍔部71d1との間に転動体71aを位置させるように配される。
図2,3に示すように、第一規制部材61は、第一部材31の挿入孔31b(内周面31e)に取り付けられる本体部61dと、本体部61dから突出する接触凸部61eとを有する。
接触凸部61eは、軸方向で第一クランク軸受71の第一鍔部71d1に対向する本体部61dの対向面61fから突出する。接触凸部61eは、第一鍔部71d1よりも径方向の内側に位置する。これにより、接触凸部61eは、第一クランク軸受71の転動体71aに接触可能となる。軸方向における接触凸部61eの突出長さL1は、軸方向における第一鍔部71d1の厚さT1よりも大きい。これにより、第一規制部材61の接触凸部61eが第一クランク軸受71の転動体71aに接触しても、第一規制部材61の本体部61dは転動体71aに接触しない。
また、本実施形態の接触凸部61eは、軸方向でクランク軸5の第一ジャーナル部51に対向する本体部61dの面61gからも突出している。なお、図2,3では、第一ジャーナル部51に対向する本体部61dの面61gは、軸方向で本体部61dの対向面61fよりも第一ジャーナル部51の近くに位置するが、これに限ることはない。また、接触凸部61eは、例えば第一ジャーナル部51に対向する本体部61dの面61gから突出しなくてもよい。
また、本実施形態の接触凸部61eは、第一規制部材61の周方向全体にわたって形成されている。これにより、接触凸部61eは、周方向に配列された第一クランク軸受71の複数の転動体71aに接触する。なお、接触凸部61eは、例えば第一規制部材61の周方向に複数配列されてもよい。
第一クランク軸受71の転動体71aに接触する第一規制部材61の表面、すなわち、接触凸部61eの表面における算術平均粗さRaは、例えば0.8μm以下であることが好ましい。また、接触凸部61eの硬度は、第一クランク軸受71の転動体71aの硬度以上(例えば58HRC以上)であることが好ましい。接触凸部61eの表面粗さを低下させたり、接触凸部61eの硬度を向上させたりするためには、第一規制部材61(特に接触凸部61e)に研磨処理や熱処理などを施せばよい。接触凸部61eの表面粗さが低かったり、接触凸部61eの硬度が高かったりすることで、転動体71aに接触する接触凸部61eの摩耗を抑制することができる。
本実施形態の第一規制部材61は、第一クランク軸受71の第一鍔部71d1を収容する収容凹部61hを有する。収容凹部61hは、軸方向で第一クランク軸受71側に向く第一規制部材61の端面61iから窪んでいる。収容凹部61hは、前述した本体部61dの対向面61fと、接触凸部61eをなす第一規制部材61の端面61iとの段差によって形成されている。
図示しないが、第二部材32の挿入孔32bに取り付けられた第二規制部材62(図1参照)の構成は、上記した第一規制部材61と同様である。すなわち、第二規制部材62は、第一規制部材61と同様に、本体部、及び、本体部から突出して第二クランク軸受72の転動体72aに接触する接触凸部62eを有する。また、第二規制部材62は、第二クランク軸受72の第一鍔部を収容する収容凹部を有する。
本実施形態の第二規制部材62には、第一規制部材61と共通する部材が用いられている。このため、第二規制部材62にもこれを軸方向に貫通する貫通孔62cが形成されているが、これに限ることはない。
このように、上述の軸受機構100及び減速機1では、クランク軸受7の軸方向への移動を制限する規制部材6が、クランク軸受7の転動体71a,72aに接触する。このため、クランク軸受7が軸方向で規制部材6に押し付けられる際には、少なくとも規制部材6が転動体71a,72aに接触する。このため、規制部材6がクランク軸受7の保持器71bにのみ接触する場合と比較して、クランク軸受7の規制部材6への押し付けに伴って保持器71bに作用する荷重を軽減できる。したがって、クランク軸受7の保持器71bに対する荷重の集中を緩和して保持器71bを保護できる。また、クランク軸受7の保護を図ることができるため、軸受機構100及び減速機1の信頼性を向上できる。
上記した効果は、クランク軸受7がキャリア3に対して挿入孔31bの軸方向に動きやすい針状ころ軸受である場合に、特に有効である。
また、規制部材6は、キャリア3の挿入孔31b,32b(内周面31e,32e)に取り付けられる本体部61dと、本体部61dから突出してクランク軸受7の転動体71a,72aに接触する接触凸部61e,62eとを有する。そして、軸方向における接触凸部61e,62eの突出長さが、軸方向における保持器71bの鍔部71dの厚さよりも大きい。このため、規制部材6の接触凸部61e,62eが転動体71a,72aに接触しても、軸方向で規制部材6の本体部61dと転動体71a,72aとの間に配される保持器71bの第一鍔部71d1が、規制部材6の本体部61dに接触することを抑制又は防止できる。したがって、保持器71bをより確実に保護することができる。
また、規制部材6は、軸方向でクランク軸受7側に向く端面61iから窪んで保持器71bの第一鍔部71d1を収容する収容凹部61hを有する。このため、軸方向で規制部材6と転動体71a,72aとの間に配される保持器71bの第一鍔部71d1を規制部材6の収容凹部61hに収容した状態で、規制部材6の端面61iをクランク軸受7の転動体71a,72aに接触させることができる。これにより、規制部材6が軸方向でクランク軸受7に接触しても、保持器71bの第一鍔部71d1が規制部材6に接触することを抑制又は防止できる。したがって、保持器71bをより確実に保護することができる。
また、クランク軸受7で転動体71a,72aの両側に位置する鍔部71dのうち、軸方向で規制部材6と転動体71a,72aとの間に配される第一鍔部71d1の径方向の長さD1は、第一鍔部71d1との間に転動体71a,72aを位置させる第二鍔部71d2の径方向の長さD2よりも小さい。このため、軸方向で第一鍔部71d1によって覆われる転動体71a,72aの領域が小さくなる。すなわち、軸方向で第一鍔部71d1を介さずに規制部材6に対向する転動体71a,72aの領域が大きくなる。これにより、規制部材6に接触する転動体71a,72aの領域を確保して、規制部材6の接触凸部61e,62e(あるいは端面61i)を安定に転動体71a,72aに接触させることができる。
第一実施形態の第一クランク軸受71では、例えば、各転動体71aの一部が保持器71bの環状部71cの径方向外側からポケット71eに入り、各転動体71aの残部が環状部71cからその径方向外側に飛び出してもよい。この場合、保持器71bの鍔部71dは、例えば、環状部71cの軸方向の両端から径方向外側に突出すればよい。第二クランク軸受72は、例えば上記した第一クランク軸受71と同様に構成されてよい。
第一実施形態のクランク軸受7では、例えば、転動体71a,72aの軸方向が、径方向支持部31hの軸線に対して傾斜してもよい。すなわち、クランク軸受7は例えば円錐ころ軸受であってもよい。
第一実施形態の軸受機構及び減速機では、規制部材は、雄ねじ部を有さなくてもよく、例えばキャリアの挿入孔の内周面に嵌まることでキャリアに取り付けられてもよい。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について、主に図4〜5を参照して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態に係る減速機1Mは、第一実施形態と同様の外筒2(図1参照)、キャリア3、揺動歯車4及びクランク軸(回転軸)5を備える。また、本実施形態の減速機1Mは、第一実施形態と同様に、揺動歯車4の内周面41e、42eとクランク軸5との間に介在する偏心部軸受(ころ軸受)8と、クランク軸5に取り付けられる規制部材10Mとを備える。さらに、本実施形態の減速機1Mは、第一実施形態と同様に、キャリア3の内周面32eとクランク軸5との間に介在するクランク軸受(小径軸受)7Mを備える。
クランク軸5、偏心部軸受8、規制部材10M及びクランク軸受7Mは、本実施形態に係る軸受機構100Mを構成する。軸受機構100Mは、規制部材10Mによって偏心部軸受8の軸方向への移動を制限する機構である。
本実施形態において、キャリア3のうちクランク軸5が挿入される第二部材32の挿入孔32bの内周面32eは、第一実施形態のような雌ねじ部32f(図1参照)の代わりに、内周面32eから窪んで周方向に延びる環状凹部32jを有する。環状凹部32jには、第二部材32の内周面32eに配されるクランク軸受7Mの軸方向への移動を制限するリング状の止め輪6Mが嵌まる。
図示しないが、キャリア3の第一部材31の挿入孔31b(図1参照)は、上記した第二部材32の挿入孔32bと同様に構成されてよい。すなわち、第一部材31の挿入孔31bには、第一実施形態の規制部材6(図1参照)の代わりに止め輪が嵌まってもよい。
第二部材32の内周面32eに配されるクランク軸受7Mは、第一実施形態と同様にキャリア3に対するクランク軸5の回転を許容する。本実施形態のクランク軸受7Mは、内周面32eの周方向に配列された複数の円柱状の転動体7Ma、複数の転動体7Maを保持する保持器7Mb、複数の転動体7Maに対して径方向内側に配される環状の内輪7Mc、及び、複数の転動体7Maに対して径方向外側に配される環状の外輪7Mdを備える。当該クランク軸受7Mは、例えば転動体7Maの軸方向が第二部材32の内周面32eの軸線C2に平行する針状ころ軸受であってもよいが、本実施形態では転動体7Maの軸方向が内周面32eの軸線C2に対して傾斜する円錐ころ軸受である。
クランク軸5は、第一実施形態と同様に、第二ジャーナル部(小径軸部)52及び第二ジャーナル部52の隣に位置する第二偏心部(大径軸部)54Bを有する。第二ジャーナル部52の径寸法は、第二偏心部54Bの径寸法よりも小さい。第二ジャーナル部52の軸線C2と第二偏心部54Bの軸線C3とは、平行するが互いにずれて位置する。第二ジャーナル部52の外周は、径方向において第二偏心部54Bの外周よりも内側に位置する。第二ジャーナル部52の外周には前述したクランク軸受7Mが配される。第二偏心部54Bの外周面には、第二偏心部軸受82(偏心部軸受8)が取り付けられる。
図示しないが、クランク軸5を構成する第一ジャーナル部51と第一偏心部54Aとの関係は、上記した第二ジャーナル部52と第二偏心部54Bとの関係と同様である(図1,2参照)。
第二偏心部軸受82は、第二偏心部54Bの外周面に配された複数の円柱状の転動体82a、及び、複数の転動体82aを保持する保持器82bを有する。
複数の転動体82aは、第二偏心部54Bの外周面の周方向に配列される。複数の転動体82aは、それぞれ第二偏心部54Bの軸方向に延びる円柱状に形成される。すなわち、第二偏心部軸受82は、転動体82aの軸方向が第二偏心部54Bの軸線C3に平行する針状ころ軸受である。このため、第二偏心部軸受82は、第二偏心部54Bに対してその軸方向に移動しやすい。
保持器82bは、第二偏心部54Bの外周面に沿って配される環状部82cと、環状部82cの軸方向の両端から径方向に突出する鍔部82dとを有する。
環状部82cは、環状部82cを径方向に貫通し、環状部82cの周方向に配列された複数のポケット82eを有する。複数のポケット82eには、転動体82aが一つずつ入る。各転動体82aの一部は環状部82cの径方向内側からポケット82eに入る。また、各転動体82aの残部は環状部82cからその径方向内側に飛び出している。
鍔部82dは、環状部82cの軸方向で転動体82aの両側に位置する。鍔部82dは環状部82cの両端から径方向内側に突出している。図5に示すように、鍔部82dは環状部82cの全周にわたって形成されている。すなわち、鍔部82dは軸方向から見て環状(円環状)に形成されている。鍔部82dは転動体82aを軸方向から覆う。ただし、各転動体82aの一部は、鍔部82dの内縁82fよりも径方向内側にはみ出している。
図4に示すように、第一偏心部54Aの外周面に取り付けられる第一偏心部軸受81の構成は、上記した第二偏心部軸受82と同様である。すなわち、第一偏心部軸受81は、複数の転動体及びこれを保持する保持器を有する。また、当該保持器は、環状部及びその軸方向の両端に設けられた鍔部を有する。
図4,5に示すように、規制部材10Mは、クランク軸5を通す環状に形成される。規制部材10Mは、クランク軸5の外周面のうち軸方向における偏心部軸受8の隣に取り付けられる。規制部材10Mは、軸方向で偏心部軸受8の転動体82aに対向し接触する。
本実施形態において、規制部材10Mは、軸方向から見て円環状に形成される。規制部材10Mは、クランク軸5の第二ジャーナル部52を通した上で、第二偏心部軸受82が取り付けられた第二偏心部54Bの隣に配される。
規制部材10Mの内径寸法は、少なくとも第二偏心部54Bの径寸法よりも小さくかつ第二ジャーナル部52の径寸法よりも大きければよい。これにより、規制部材10Mは軸方向で第二ジャーナル部52側から第二偏心部54Bに重ねて配される。また、規制部材10Mは軸方向で第二偏心部54Bとクランク軸受7Mとの間に挟んで固定される。具体的に、規制部材10Mは軸方向で第二偏心部54Bとクランク軸受7Mの内輪7Mcとの間に挟んで固定される。
規制部材10Mの内径寸法と第二ジャーナル部52の径寸法との差分は、小さい方がより好ましい。この場合、規制部材10Mが第二ジャーナル部52や第二偏心部54Bに対して軸方向に直交する方向に位置ずれすることを抑制又は防止できる。
規制部材10Mの外径寸法は第二偏心部54Bの径寸法よりも大きい。このため、規制部材10Mの外周部が径方向において第二偏心部54Bの外側に張り出している。規制部材10Mの外周部は、軸方向において第二偏心部軸受82の転動体82aに対向し接触する。これにより、規制部材10Mはクランク軸5に対する第二偏心部軸受82の軸方向への移動を制限する。
規制部材10Mの外周縁10Maは内周縁10Mbに対して偏心している。このため、規制部材10Mに第二ジャーナル部52を通した状態では、規制部材10Mの内周縁10Mbの中心を第二ジャーナル部52の軸線C2に一致させることができる。また、規制部材10Mの外周縁10Maの中心を第二偏心部54Bの軸線C3に一致させることができる。また、規制部材10Mの外周部を第二偏心部54Bの全周にわたって第二偏心部54Bの外側に張り出させることができる。
図4に示すように、規制部材10M(特に外周部)は、第二偏心部軸受82の二つの鍔部82dのうち軸方向で第一偏心部54A側に位置する一方の鍔部82d1との間に転動体82aが位置するように配される。軸方向における規制部材10Mと一方の鍔部82d1との間隔D3は、二つの鍔部82d同士の間隔D4よりも小さい。
図4,5に示すように、規制部材10Mの外径寸法は、第二偏心部軸受82の二つの鍔部82dのうち規制部材10Mと共に第二ジャーナル部52側に位置する他方の鍔部82d2の内径寸法よりも小さい。このため、軸方向から見て規制部材10Mの外周縁10Maと他方の鍔部82d2の内縁82fとの間には隙間S1が形成される。隙間S1は、軸方向から見て環状に形成されている。規制部材10Mの外周縁10Maと他方の鍔部82d2の内縁82fとは、例えば軸方向に互いにずれてもよいが、本実施形態では径方向で互いに対向する。
図4に示すように、本実施形態の規制部材10Mは、第二ジャーナル部52を通す環状の本体部10Mc、及び、本体部10Mcの外周部から軸方向で第二偏心部軸受82に向けて突出して転動体82aに接触する接触凸部10Mdを有する。本実施形態では、本体部10Mc及び接触凸部10Mdが一体に形成されている。
本体部10Mcは、軸方向で第二偏心部54Bとクランク軸受7Mとの間に挟まれる。本体部10Mcの外周部は径方向で第二偏心部54Bの外側に突出する本体部10Mcの部位である。
本実施形態の接触凸部10Mdは、本体部10Mcの周方向全体にわたって形成されている。これにより、接触凸部10Mdは、周方向に配列された第二偏心部軸受82の複数の転動体82aに接触する。なお、接触凸部10Mdは、例えば本体部10Mcの周方向に複数配列されてもよい。
また、接触凸部10Mdは、径方向で第二偏心部54Bの外周面に対向するように配される。このため、接触凸部10Mdの内径寸法は、少なくとも第二偏心部54Bの径寸法よりも大きければよい。接触凸部10Mdの内径寸法と第二偏心部54Bとの径寸法との差分は、小さい方がより好ましい。
第二偏心部軸受の転動体に接触する規制部材(特に接触凸部)の硬度は、第二偏心部軸受の転動体の硬度以上(例えば58HRC以上)であることが好ましい。また、第二偏心部軸受の転動体に接触する規制部材(特に接触凸部)の表面における算術平均粗さRaは、例えば0.8μm以下であることが好ましい。規制部材の硬度を向上させたり、規制部材の表面粗さを低下させたりするためには、規制部材(特に接触凸部)に熱処理や研磨処理などを施せばよい。規制部材の硬度が高かったり、規制部材の表面粗さが低かったりすることで、転動体に接触する規制部材(特に接触凸部)の摩耗を抑制することができる。
図示しないが、規制部材10Mは、クランク軸5の第一ジャーナル部51(図1参照)を通した上で、第一偏心部軸受81が取り付けられた第一偏心部54Aの隣にも配される。すなわち、規制部材10Mは、軸方向において第一、第二偏心部54A,54Bを挟むように第一、第二偏心部54A,54Bの両側に配される。
第一偏心部54Aの隣に配される規制部材10Mの構成は、第二偏心部54Bの隣に配される前述の規制部材10Mと同様であってよい。
第二実施形態の軸受機構100M及び減速機1Mでは、第一実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、偏心部軸受8の軸方向への移動を制限する規制部材10Mが、偏心部軸受8の転動体82aに接触する。このため、偏心部軸受8が軸方向で規制部材10Mに押し付けられる際には、少なくとも規制部材10Mが転動体82aに接触する。このため、規制部材10Mが偏心部軸受8の保持器82bにのみ接触する場合と比較して、偏心部軸受8の規制部材10Mへの押し付けに伴って保持器82bに作用する荷重を軽減できる。したがって、偏心部軸受8の保持器82bに対する荷重の集中を緩和して保持器82bを保護できる。また、偏心部軸受8の保護を図ることができるため、軸受機構100M及び減速機1Mの信頼性を向上できる。
上記した効果は、偏心部軸受8がクランク軸5(偏心部54)に対してその軸方向に動きやすい針状ころ軸受である場合に、特に有効である。
また、軸方向から見て規制部材10Mの外周縁10Maと偏心部軸受8の他方の鍔部82d2の内縁82fとの間には隙間S1が形成されている。このため、潤滑剤(例えば潤滑油)が、規制部材10Mと他方の鍔部82d2との隙間S1を通して、互いに接触する転動体82aと規制部材10Mとの間や、転動体82aの摺動面(クランク軸5の外周や揺動歯車の内周に接触する転動体82aの面)に到達しやすくなる。これにより、互いに接触する転動体82aや規制部材10Mの摩耗を抑制できる。したがって、軸受機構100Mの長寿命化を図ることができる。
また、規制部材10M(特に接触凸部10Md)と偏心部軸受8の一方の鍔部82d1との間隔D3が、軸方向における偏心部軸受8の鍔部82d同士の間隔D4よりも小さい。このため、軸方向における転動体82aの移動長さを規制部材10Mによってより小さく抑えることができる。これにより、軸方向に対する転動体82aの傾きを小さく抑えることができる。したがって、クランク軸5(偏心部54)に対する転動体82aの摺動抵抗を低減して、クランク軸5に作用するスキュー力(ねじれ力)を低減することが可能となる。
また、規制部材10M(特に本体部10Mc)は、軸方向でクランク軸5の偏心部54とジャーナル部52の外周に配されたクランク軸受7Mとの間に挟んで固定される。このため、規制部材10Mがクランク軸5に対して軸方向に移動することを抑制又は防止できる。これにより、偏心部軸受8がクランク軸5に対して軸方向に移動することを規制部材10Mによって効果的に制限できる。
第二実施形態の規制部材10Mでは、その本体部10Mc及び接触凸部10Mdが、例えば別個に形成された上で、溶接や皿ねじなどの任意の手段で互いに固定されてもよい。この場合には、少なくとも偏心部軸受8の転動体に接触する接触凸部10Mdの硬度や表面粗さだけが偏心部軸受8の転動体に対応していればよい。すなわち、本体部10Mcの硬度や表面粗さは、例えば接触凸部10Mdと異なってもよい。
第二実施形態の規制部材10Mは、例えばねじ止めなど任意の手段でクランク軸5に固定されてよい。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
本発明の減速機における揺動歯車の数は、例えば一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。また、クランク軸における偏心部の数は、揺動歯車の数に対応していればよい。
本発明に係る軸受機構は、減速機に適用されることに限らず、任意の機械や装置に適用されてよい。
1,1M…減速機、2…外筒、3…キャリア(ベース部材)、4…揺動歯車、5…クランク軸(回転軸)、6…規制部材、7…クランク軸受(ころ軸受)、7M…クランク軸受(小径軸受)、8…偏心部軸受(ころ軸受)、10M…規制部材、10Ma…外周縁、10Mc…本体部、10Md…接触凸部、31…第一部材、31e…内周面、31f…雌ねじ部、31h…径方向支持部、32…第二部材、32e…内周面、32f…雌ねじ部、32h…径方向支持部、51…第一ジャーナル部(小径軸部)、52…第二ジャーナル部(小径軸部)、54…偏心部(大径軸部)、54A…第一偏心部(大径軸部)、54B…第二偏心部(大径軸部)、61…第一規制部材、61a…雄ねじ部、61d…本体部、61e…接触凸部、61f…対向面、61h…収容凹部、61i…端面、62…第二規制部材、62a…雄ねじ部、62e…接触凸部、71…第一クランク軸受、71a…転動体、71b…保持器、71c…環状部、71d…鍔部、71d1…第一鍔部、71d2…第二鍔部、72…第二クランク軸受、72a…転動体、81…第一偏心部軸受、82…第二偏心部軸受、82a…転動体、82b…保持器、82c…環状部、82d…鍔部、82d1…一方の鍔部、82d2…他方の鍔部、82f…内縁、100,100M…軸受機構

Claims (15)

  1. 複数の円柱状の転動体、及び、複数の前記転動体を保持する保持器を有するころ軸受と、
    前記ころ軸受の前記転動体に接触することで前記ころ軸受の軸方向への移動を制限する規制部材と、
    を備える軸受機構。
  2. 内周面を有するベース部材を備え、
    複数の前記転動体は前記内周面に配される請求項1に記載の軸受機構。
  3. 前記転動体は前記内周面の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記内周面の周方向に配列され、
    前記規制部材は前記内周面のうち軸方向における前記ころ軸受の隣に取り付けられ軸方向で前記転動体に接触する請求項2に記載の軸受機構。
  4. 前記保持器は、前記内周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、
    前記規制部材は、前記内周面に取り付けられる本体部と、軸方向で前記ころ軸受に対向する前記本体部の対向面から突出して、前記転動体に接触する接触凸部とを有し、
    軸方向における前記接触凸部の突出長さが、軸方向における前記鍔部の厚さよりも大きい請求項3に記載の軸受機構。
  5. 前記保持器は、前記内周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、
    前記規制部材は、軸方向で前記ころ軸受側に向く端面から窪んで前記鍔部を収容する収容凹部を有する請求項3に記載の軸受機構。
  6. 前記保持器は、前記内周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、
    前記鍔部のうち軸方向で前記規制部材と前記転動体との間に配される第一鍔部の径方向の長さは、前記鍔部のうち軸方向で前記第一鍔部との間に前記転動体を位置させる第二鍔部の径方向の長さよりも小さい請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の軸受機構。
  7. 内周面を有するベース部材と、
    前記内周面の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記内周面の周方向に配列された複数の転動体、並びに、前記内周面に沿って配される環状部、及び、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を含んで複数の前記転動体を保持する保持器を有し、前記保持器の前記鍔部のうち第一鍔部の径方向の長さが、前記鍔部のうち軸方向で前記第一鍔部との間に前記転動体を位置させる第二鍔部の径方向の長さよりも小さいころ軸受と、
    軸方向で前記転動体との間に前記第一鍔部が位置するように前記内周面のうち軸方向における前記ころ軸受の隣に取り付けられる本体部、及び、軸方向で前記ころ軸受に対向する前記本体部の対向面から突出して前記転動体に接触し軸方向における突出長さが軸方向における前記鍔部の厚さよりも大きい接触凸部を有し、前記転動体に接触することで前記ころ軸受の軸方向への移動を制限する規制部材と、
    を備える軸受機構。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の軸受機構と、
    前記ころ軸受を介して前記内周面に回転可能に支持される回転軸と、
    前記ベース部材を内側で相対的に回転可能に配する外筒と、
    前記外筒の内側に配されて前記回転軸の回転に伴って揺動回転する揺動歯車とを備え、
    前記回転軸は、前記揺動歯車の揺動回転に基づいて前記回転軸の回転速度よりも遅い速度で前記外筒及び前記ベース部材を相対的に回転させるクランク軸である減速機。
  9. 外周面を有する回転軸を備え、
    複数の前記転動体は前記外周面に配される請求項1に記載の軸受機構。
  10. 前記転動体は前記回転軸の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記外周面の周方向に配列され、
    前記規制部材は前記回転軸を通す環状に形成され前記外周面のうち軸方向における前記ころ軸受の隣に取り付けられ軸方向で前記転動体に接触する請求項9に記載の軸受機構。
  11. 前記保持器は、前記外周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、
    軸方向から見て前記規制部材の外周縁と前記鍔部の内縁との間には隙間が形成されている請求項10に記載の軸受機構。
  12. 前記保持器は、前記外周面に沿って配される環状部と、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し、軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を有し、
    前記規制部材は軸方向で一方の鍔部との間に前記転動体が位置するように配され、
    軸方向における前記規制部材と前記一方の鍔部との間隔が、軸方向における前記鍔部同士の間隔よりも小さい請求項10又は請求項11に記載の軸受機構。
  13. 前記回転軸は、前記ころ軸受が取り付けられる外周面を有する大径軸部と、軸方向で前記大径軸部の隣に位置し前記大径軸部よりも径寸法が小さい小径軸部と、を有し、
    前記小径軸部の外周に配される小径軸受を備え、
    前記規制部材は軸方向で前記大径軸部と前記小径軸受との間に挟んで固定される請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の軸受機構。
  14. 外周面を有する大径軸部、及び、軸方向で前記大径軸部の隣に位置し前記大径軸部よりも径寸法が小さい小径軸部を有する回転軸と、
    前記小径軸部の外周に配される小径軸受と、
    前記回転軸の軸方向に延びる円柱状に形成されると共に前記外周面の周方向に配列された複数の転動体、並びに、前記外周面に沿って配される環状部、及び、前記環状部の軸方向の両端から径方向に突出し軸方向で前記転動体の両側に位置する鍔部を含んで複数の前記転動体を保持する保持器、を有するころ軸受と、
    前記回転軸の前記小径軸部を通す環状に形成され軸方向で前記大径軸部と前記小径軸受との間に挟んで固定される本体部、及び、径方向で前記大径軸部の外側に突出する前記本体部の外周部から軸方向で前記ころ軸受に向けて突出して前記転動体に接触する接触凸部を有し、軸方向で一方の鍔部との間に前記転動体が位置するように、かつ前記一方の鍔部との間隔が前記鍔部同士の間隔よりも小さくなるように、さらに軸方向から見て他方の鍔部の内縁との間に隙間を形成されるように配され、前記転動体に接触することで前記ころ軸受の軸方向への移動を制限する規制部材と、
    を備える軸受機構。
  15. 請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の軸受機構と、
    前記回転軸が通る内周面を有し前記回転軸を回転可能に支持するキャリアと、
    前記キャリアを内側で相対的に回転可能に配する外筒と、
    前記回転軸が通る内周面を有し前記ころ軸受を介して前記回転軸を回転可能に支持し前記外筒の内側に配されて前記回転軸の回転に伴って揺動回転する揺動歯車と、を備え、
    前記回転軸は、前記揺動歯車の揺動回転に基づいて前記回転軸の回転速度よりも遅い速度で前記外筒及び前記キャリアを相対的に回転させるクランク軸である減速機。
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