JP2020186280A - ホットメルト組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明が解決しようとする課題は、低粘度であることから作業性が良好であり、硬化後の優れた接着性と耐熱性を維持したままで、自動車灯具等におけるフォギング現象の発生を抑制することができるホットメルト組成物を提供することである。【解決手段】 ポリオール類(A)とイソシアネート類(B)とを反応させて得られるイソシアネート末端ウレタンプレポリマーと、イオン性液体(C)と、を含有することを特徴とするホットメルト組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、ホットメルト組成物に関する。
一般に、ホットメルト組成物は、無溶剤で環境に優しく、短時間で硬化可能で、非常に扱いやすい材料であることから、製造現場における作業環境を改善することが可能である。そのため、ホットメルト組成物は、自動車・電機などの精密分野のほか、建築分野など幅広く用いられている。
過去に、出願人は、少なくとも分子量が3000以下の結晶性ポリエステルポリオール100重量部に対して液状ポリオール50〜200重量部を含有するポリオール混合物と、ポリイソシアネートとを反応させて得られるイソシアネート末端ウレタンプレポリマーを含有することを特徴とする反応性ホットメルト接着剤を発明した(特許文献1)。この組成物は、反応性ホットメルト接着剤の特長である初期接着力を保持しつつ、貼り合わせ後に被着材をずらすことが可能な、作業性に優れているという特徴をもつものであった。
ところで、自動車分野においては、軽量で丈夫なプラスチック製の部材が多く用いられているが、特許文献1に記載されたホットメルト組成物は、灯具部分を構成するハウジング部と、その前面を覆うポリカーボネート樹脂製等のレンズ部との接着に使用した場合、レンズ部の内側表面が白く曇ってしまい透明性が低下するという現象(フォギング現象)が発生することがあり、抜本的な対策が求められていた。
従来、ポリオール類(A)とイソシアネート類(B)とを反応させて得られるイソシアネート末端ウレタンプレポリマーには、硬化反応を促進させ接着性を高めるためにアミン系触媒が汎用されているが、本願の発明者はこのアミン系の成分が揮発することによってフォギング現象が発生することを突き止めた。そこで、アミン系触媒の代替としてイオン性液体(C)成分を用いることにより、高い接着性と耐熱性を維持したまま、フォギング現象を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明が解決しようとする課題は、低粘度であることから作業性が良好であり、硬化後の優れた接着性と耐熱性を維持したままで、フォギング現象の発生を抑制することができるホットメルト組成物を提供することである。
本発明は、ポリオール類(A)とイソシアネート類(B)とを反応させて得られるイソシアネート末端ウレタンプレポリマーと、イオン性液体(C)と、を含有することを特徴とするホットメルト組成物である。
本発明にかかるホットメルト組成物は、低粘度であることから作業性が良好であり、硬化後の優れた接着性と耐熱性を維持したままで、フォギング現象の発生を抑制することができるという効果がある。
<ポリオール類>
本発明では、ポリオール類(A)を用いる。当該(A)成分は、イソシアネート末端ウレタンプレポリマーの主骨格を構成するものである。
本発明では、ポリオール類(A)を用いる。当該(A)成分は、イソシアネート末端ウレタンプレポリマーの主骨格を構成するものである。
ポリオール類(A)としては、ポリエステルポリオール(a1)、ポリエーテルポリオール(a2)、アクリルポリオール(a3)などが挙げられる。
(ポリエステルポリオール)
本発明では、ポリエステルポリオール(a1)を用いることができる。当該(a1)成分を用いることにより、接着性を向上させることができる。当該(a1)成分は、多価アルコールと多塩基酸とを縮合重合させることにより得られる。
本発明では、ポリエステルポリオール(a1)を用いることができる。当該(a1)成分を用いることにより、接着性を向上させることができる。当該(a1)成分は、多価アルコールと多塩基酸とを縮合重合させることにより得られる。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリンなどが挙げられる。これらの中でも、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオールを用いることが好ましい。
また、多塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。これらの中でも、アジピン酸、セバシン酸を用いることが好ましい。
当該(a1)成分の種類としては、結晶性ポリエステルポリオール、非結晶性ポリエステルポリオール、液状ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールなどが挙げられる。
当該(a1)成分の数平均分子量としては、300〜30,000であることが好ましく、500〜20,000であることがさらに好ましく、1,000〜10,000であることが特に好ましい。
当該(a1)成分の具体例としては、HS 2H−351A(商品名、豊国製油社製、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールとの反応生成物、数平均分子量:3,500)、HS 2H−451A(商品名、豊国製油社製、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールとの反応生成物、数平均分子量:4,500)などが挙げられる。
(ポリエーテルポリオール)
本発明では、ポリエーテルポリオール(a2)を用いることができる。当該(a2)成分を用いることにより、高温領域における粘度を安定させることができる。当該(a2)成分は、多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加重合させることにより得られる。
本発明では、ポリエーテルポリオール(a2)を用いることができる。当該(a2)成分を用いることにより、高温領域における粘度を安定させることができる。当該(a2)成分は、多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加重合させることにより得られる。
多価アルコールとしては、上述した化合物などが挙げられる。また、アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
当該(a2)成分の種類としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げられる。
当該(a2)成分の数平均分子量としては、100〜30,000であることが好ましく、300〜20,000であることがさらに好ましく、500〜10,000であることが特に好ましい。
上記(a1)成分と当該(a2)成分とを併用する場合は、上記(a1)成分100重量部に対して、当該(a2)成分を10〜1,000重量部配合することが好ましく、30〜500重量部配合することがさらに好ましく、50〜300重量部配合することが特に好ましい。
当該(a2)成分の具体例としては、ハイフレックス D−1000(商品名、第一工業製薬社製、数平均分子量:1,000)、アデカポリオール P−2000(商品名、アデカ社製、数平均分子量:2,000)などが挙げられる。
(アクリルポリオール)
本発明では、アクリルポリオール(a3)を用いることができる。当該(a3)成分を用いることにより、接着力を向上させることができる。当該(a3)成分としては、例えば、アルキル(メタ)アクリレートモノマーと、水酸基含有(メタ)アクリレートモノマーとを含むモノマー混合物を重合反応させることにより得られる。
本発明では、アクリルポリオール(a3)を用いることができる。当該(a3)成分を用いることにより、接着力を向上させることができる。当該(a3)成分としては、例えば、アルキル(メタ)アクリレートモノマーと、水酸基含有(メタ)アクリレートモノマーとを含むモノマー混合物を重合反応させることにより得られる。
アルキル(メタ)アクリレートモノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、イソセチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの中でも、アルキル基の炭素数が20個以下であることが好ましく、10個以下であることが特に好ましい。なお、当該アルキル基については、直鎖状か分岐状かは問わない。
水酸基含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
当該(a3)成分の重量平均分子量としては、1,000〜300,000であることが好ましく、3,000〜200,000であることがさらに好ましく、5,000〜100,000であることが特に好ましい。
上記(a1)成分と当該(a3)成分とを併用する場合は、上記(a1)成分100重量部に対して、当該(a3)成分を1〜500重量部配合することが好ましく、10〜300重量部配合することがさらに好ましく、20〜200重量部配合することが特に好ましい。
<イソシアネート類>
本発明では、イソシアネート類(B)を用いる。当該(B)成分としては、2官能以上のイソシアネート化合物を用いることが好ましい。
本発明では、イソシアネート類(B)を用いる。当該(B)成分としては、2官能以上のイソシアネート化合物を用いることが好ましい。
当該(B)成分の種類としては、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、及びこれらの変性物などが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートは、ジイソシアネートとして、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートなどが挙げられ、トリイソシアネートとして、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネートなど挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートは、ジイソシアネートとして、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネート、m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、m−および/またはp−キシリレンジイソシアネート(XDI)、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)などが挙げられ、3官能以上の化合物として、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート、クルードTDI、クルードMDIなどが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートは、ジイソシアネートとして、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート(水添TDI)、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレート、2,5−および/または2,6−ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げられ、トリイソシアネートとして、ビシクロヘプタントリイソシアネートなどが挙げられる。
ポリイソシアネートの変性物としては、ウレタン変性、カルボジイミド変性、トリヒドロカルビルホスフェート変性したMDI、ウレタン変性したTDI、ビウレット変性したHDI、イソシアヌレート変性したHDI、イソシアヌレート変性したIPDIなどが挙げられる。
これらの中でも、HDI、TDI、MDI、XDI、TMXDI、IPDI、水添MDI、水添TDIを用いることにより、接着性をより向上させることができる傾向がある。
当該(B)成分の配合割合としては、上記(A)成分における水酸基と当該(B)成分におけるイソシアネート基との当量比が、1:1〜2であることが好ましく、1:1.2〜1.8であることがさらに好ましく、1:1.3〜1.7であることが特に好ましい。
<イオン性液体>
本発明では、イオン性液体(C)を用いる。当該(C)成分は、引火性が無く、低粘度で、熱安定性が高いといった特徴があり、取り扱いやすい化学物質として知られている。
本発明では、イオン性液体(C)を用いる。当該(C)成分は、引火性が無く、低粘度で、熱安定性が高いといった特徴があり、取り扱いやすい化学物質として知られている。
当該(C)成分としては、アンモニウム塩、イミダゾリウム塩、モルホリニウム塩、ホスホニウム塩、ピペリジニウム塩、ピリジニウム塩、ピロリジニウム塩、スルホニウム塩からなる群から選ばれる塩を含むことが好ましい。さらにこれらの中でも、イミダゾリウム塩を含むことが特に好ましい。これにより、接着性を維持したままでフォギング現象を顕著に抑制することができる傾向がある。
当該(C)成分の配合割合としては、上記(A)及び(B)成分の合計100重量部に対して、0.0001〜10重量部配合することが好ましく、0.0003〜8重量部配合することがより好ましく、0.0005〜5重量部配合することがさらに好ましく、0.0008〜3重量部配合することが特に好ましい。
当該(C)成分の配合割合が、上記の範囲内であることにより、接着性を維持したままでフォギング現象を効率的に抑制することができる傾向がある。
その他の成分として、本発明では、アクリルポリマーを用いることができる。当該成分を用いることにより、接着力をさらに向上させることができる。
当該成分としては、アルキル(メタ)アクリレートモノマーと、(メタ)アクリル酸等の酸性化合物とを含むモノマーを重合させることにより得ることができる。
アルキル(メタ)アクリレートモノマーとしては、上述した化合物を用いることができる。また、アクリル酸等の酸性化合物としては、(メタ)アクリル酸などが挙げられる。
当該成分の重量平均分子量としては、1,000〜300,000であることが好ましく、3,000〜200,000であることがさらに好ましく、5,000〜100,000であることが特に好ましい。
当該成分の配合割合としては、上記(A)及び(B)成分の合計100重量部に対して、1〜300重量部配合することが好ましく、3〜200重量部配合することがさらに好ましく、5〜100重量部配合することが特に好ましい。
なお、本発明にかかるホットメルト組成物においては、充填材、酸化防止剤、防腐剤、着色剤などの各種添加剤が含まれていても良い。
<合成例1>
メチルメタクリレート 70重量部、n−ブチルメタクリレート 29重量部、メタクリル酸 0.68重量部、重合開始剤として2,2´−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル 5.0重量部、連鎖移動剤としてペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート) 2.0重量部を混合溶解しモノマー溶液を調製した。
また、攪拌機、還流冷却器を備えたセパラブルフラスコに、水 190重量部、アニオン界面活性剤としてプライサーブ A210G(商品名、第一工業製薬社製、ポリオキシエチレンのリン酸エステル系界面活性剤) 0.01重量部、及び懸濁重合用分散剤として第三リン酸カルシウム10重量%スラリー 50重量部を加え均一に混合した。
次に、上記モノマー溶液を添加し攪拌機でモノマーを分散させた。そして、顕微鏡で粒径を確認しながら撹拌速度を上げ、目的の粒径になったら撹拌速度を下げ加熱を開始した。70℃にて2時間反応させ、重合反応による発熱が収まったことを確認した後、85℃にてさらに3時間加熱し反応を終了させた。反応終了後、40℃まで冷却し、濃塩酸10重量部を加えて、第三リン酸カルシウムを溶解させた。脱水して粒子を取り出した後、70℃にて12時間乾燥させ、粒子状のアクリルポリマーを得た。得られたアクリルポリマーのGPC法による重量平均分子量は32,000、重量平均分子量/数平均分子量は1.6であった。
メチルメタクリレート 70重量部、n−ブチルメタクリレート 29重量部、メタクリル酸 0.68重量部、重合開始剤として2,2´−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル 5.0重量部、連鎖移動剤としてペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート) 2.0重量部を混合溶解しモノマー溶液を調製した。
また、攪拌機、還流冷却器を備えたセパラブルフラスコに、水 190重量部、アニオン界面活性剤としてプライサーブ A210G(商品名、第一工業製薬社製、ポリオキシエチレンのリン酸エステル系界面活性剤) 0.01重量部、及び懸濁重合用分散剤として第三リン酸カルシウム10重量%スラリー 50重量部を加え均一に混合した。
次に、上記モノマー溶液を添加し攪拌機でモノマーを分散させた。そして、顕微鏡で粒径を確認しながら撹拌速度を上げ、目的の粒径になったら撹拌速度を下げ加熱を開始した。70℃にて2時間反応させ、重合反応による発熱が収まったことを確認した後、85℃にてさらに3時間加熱し反応を終了させた。反応終了後、40℃まで冷却し、濃塩酸10重量部を加えて、第三リン酸カルシウムを溶解させた。脱水して粒子を取り出した後、70℃にて12時間乾燥させ、粒子状のアクリルポリマーを得た。得られたアクリルポリマーのGPC法による重量平均分子量は32,000、重量平均分子量/数平均分子量は1.6であった。
<合成例2>
合成例1において、メタクリル酸を、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2.6重量部に変更したこと以外は、合成例1と同様に行い、粒子状のアクリルポリオールを得た。得られたアクリルポリオールのGPC法による重量平均分子量は26,000、重量平均分子量/数平均分子量は1.5であった。
合成例1において、メタクリル酸を、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2.6重量部に変更したこと以外は、合成例1と同様に行い、粒子状のアクリルポリオールを得た。得られたアクリルポリオールのGPC法による重量平均分子量は26,000、重量平均分子量/数平均分子量は1.5であった。
<実施例及び比較例>
表1に示す配合において、イソシアネート類(B)を除く化合物について、撹拌装置、温度制御装置、真空ポンプを取り付けたセパラブルフラスコに仕込み、120℃の減圧下にて2時間撹拌し脱水した後、イソシアネート類(B)を添加し、110℃の窒素雰囲気下にて2時間撹拌して反応させ、実施例及び比較例のホットメルト組成物を得た。ここで、表1における数値は、重量部を表すものとする。
表1に示す配合において、イソシアネート類(B)を除く化合物について、撹拌装置、温度制御装置、真空ポンプを取り付けたセパラブルフラスコに仕込み、120℃の減圧下にて2時間撹拌し脱水した後、イソシアネート類(B)を添加し、110℃の窒素雰囲気下にて2時間撹拌して反応させ、実施例及び比較例のホットメルト組成物を得た。ここで、表1における数値は、重量部を表すものとする。
以下に、実施例及び比較例において、使用した化合物を示す。
ポリエステルポリオール:HS 2H−451A(商品名、豊国製油社製、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールとの反応生成物、数平均分子量:4500)
ポリエーテルポリオール:アデカポリオール P−2000(商品名、アデカ社製、ポリプロピレングリコール、数平均分子量:2000)
アクリルポリオール:合成例2により得られたアクリルポリオール(重量平均分子量:26,000、水酸基価:8)
イソシアネート類:ミリオネート MT(商品名、東ソー社製、MDI、NCO重量%:33.6重量%)
イオン性液体:イミダゾリウム塩(東京化成社製、1-Butyl-3-methylimidazolium Dibutyl Phosphate)
アミン系触媒:U−CAT 660M(商品名、サンアプロ社製、DMDEE:ジモルホリノジエチルエーテル)
アクリルポリマー:合成例1により得られたアクリルポリマー(重量平均分子量:35,000)
ポリエステルポリオール:HS 2H−451A(商品名、豊国製油社製、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールとの反応生成物、数平均分子量:4500)
ポリエーテルポリオール:アデカポリオール P−2000(商品名、アデカ社製、ポリプロピレングリコール、数平均分子量:2000)
アクリルポリオール:合成例2により得られたアクリルポリオール(重量平均分子量:26,000、水酸基価:8)
イソシアネート類:ミリオネート MT(商品名、東ソー社製、MDI、NCO重量%:33.6重量%)
イオン性液体:イミダゾリウム塩(東京化成社製、1-Butyl-3-methylimidazolium Dibutyl Phosphate)
アミン系触媒:U−CAT 660M(商品名、サンアプロ社製、DMDEE:ジモルホリノジエチルエーテル)
アクリルポリマー:合成例1により得られたアクリルポリマー(重量平均分子量:35,000)
上記の実施例等にて得られたホットメルト組成物について、以下の物性評価を行なった。この結果を表2に示す。
<粘度>
ブルックフィールド粘度計により、ホットメルト組成物15gを120℃にて溶融させ、測定温度:120±1℃、スピンドルNo.29、回転数:10rpmにて、30分間保持した直後の粘度(Pa・s)を測定した。
ブルックフィールド粘度計により、ホットメルト組成物15gを120℃にて溶融させ、測定温度:120±1℃、スピンドルNo.29、回転数:10rpmにて、30分間保持した直後の粘度(Pa・s)を測定した。
<接着性>
上方が開放された溝を有し、開放されている溝幅が5mm、奥行が20mmであって、正面視のコの字形状の表面処理されたポリプレピレン製治具の溝に、120℃にて溶融させたホットメルト組成物を充填し、直ちに、溝の正面視中央に厚さ2mm、奥行き20mm、高さ50mmのポリカーボネート製の平板を上方より溝の底に接するまで溝と並行に挿入した。その際、溝からはみ出たホットメルト組成物は丁寧に除去した。その後、23℃にて168時間養生し、挿入したポリカーボネート製の平板を23℃、又は100℃にて上方に50mm/秒で引き抜き、その際の引張強度(N)を測定した。
上方が開放された溝を有し、開放されている溝幅が5mm、奥行が20mmであって、正面視のコの字形状の表面処理されたポリプレピレン製治具の溝に、120℃にて溶融させたホットメルト組成物を充填し、直ちに、溝の正面視中央に厚さ2mm、奥行き20mm、高さ50mmのポリカーボネート製の平板を上方より溝の底に接するまで溝と並行に挿入した。その際、溝からはみ出たホットメルト組成物は丁寧に除去した。その後、23℃にて168時間養生し、挿入したポリカーボネート製の平板を23℃、又は100℃にて上方に50mm/秒で引き抜き、その際の引張強度(N)を測定した。
<耐熱性>
厚さ3mmのポリカーボネート製の平板上に、直径16±1mmのシリコーン製型をセットし、120℃にて溶融させたホットメルト組成物をホットメルトガンで厚みが約5mmになるように充填した。その後、アルミホイルで上部を覆い10℃±2℃にて1時間放置しアルミホイルを剥離して、23±2℃、40〜50%RH中に7時間養生した。そして、平板を垂直に立てて、100±2℃の恒温機に24時間静置した後、ホットメルト組成物が垂れた長さが5mm未満であれば○、5mm以上であれば×と評価した。
厚さ3mmのポリカーボネート製の平板上に、直径16±1mmのシリコーン製型をセットし、120℃にて溶融させたホットメルト組成物をホットメルトガンで厚みが約5mmになるように充填した。その後、アルミホイルで上部を覆い10℃±2℃にて1時間放置しアルミホイルを剥離して、23±2℃、40〜50%RH中に7時間養生した。そして、平板を垂直に立てて、100±2℃の恒温機に24時間静置した後、ホットメルト組成物が垂れた長さが5mm未満であれば○、5mm以上であれば×と評価した。
<フォギング試験>
120℃にて溶融させたホットメルト組成物を用いて、厚み2mm、直径80mmのシートを作製し、23℃50%RHにて7日間養生した。そして、シートをフラスコの中に載置し、フラスコの開口部を穴あきガラス板により封をした。次に、開口部を厚さ3mmの防曇処理されたポリカーボネート板で密閉した。そこで、フラスコの下部を120℃にて24時間加熱し、ポリカーボネート板への揮発物質の付着の有無を目視にて確認した。付着が無い場合を○とし、固形物又は液状物が付着していた場合を×と評価した。
120℃にて溶融させたホットメルト組成物を用いて、厚み2mm、直径80mmのシートを作製し、23℃50%RHにて7日間養生した。そして、シートをフラスコの中に載置し、フラスコの開口部を穴あきガラス板により封をした。次に、開口部を厚さ3mmの防曇処理されたポリカーボネート板で密閉した。そこで、フラスコの下部を120℃にて24時間加熱し、ポリカーボネート板への揮発物質の付着の有無を目視にて確認した。付着が無い場合を○とし、固形物又は液状物が付着していた場合を×と評価した。
Claims (4)
- ポリオール類(A)とイソシアネート類(B)とを反応させて得られるイソシアネート末端ウレタンプレポリマーと、イオン性液体(C)と、を含有することを特徴とするホットメルト組成物。
- イオン性液体(C)が、アンモニウム塩、イミダゾリウム塩、モルホリニウム塩、ホスホニウム塩、ピペリジニウム塩、ピリジニウム塩、ピロリジニウム塩、スルホニウム塩からなる群から選ばれる塩を含むことを特徴とする請求項1記載のホットメルト組成物。
- さらに、アクリルポリマーを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のホットメルト組成物。
- 自動車灯具に用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のホットメルト組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019089581A JP2020186280A (ja) | 2019-05-10 | 2019-05-10 | ホットメルト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019089581A JP2020186280A (ja) | 2019-05-10 | 2019-05-10 | ホットメルト組成物 |
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2019
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