JP2020183722A - 車両用オイル供給機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルパンとオイルストレーナとを備えた車両用オイル供給機構において、高負荷走行時のオイルストレーナのエア吸いによるオイルの油圧の低下を低減できる構造を提供する。【解決手段】オイル吸入口30よりも開口面積の小さいエア導入穴32が、オイル吸入口30よりも上方に形成されているため、走行中にオイルパン22に貯留されるオイル24の油面が傾いたときには、エア導入穴32から空気が吸入され、オイル24の油圧の低下が抑制される。また、エア導入穴32が、車両10の前後方向でオイル吸入口30よりも車両後方側に形成されているため、登坂走行中などの高負荷走行時は、エア導入穴32がオイル24に油没し、エア導入穴32から空気が吸入されることが抑制される。従って、オイルストレーナ26内に空気が吸入されないため、高負荷走行時において高い油圧を得ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、オイルパンに貯留されるオイルをオイルストレーナを経由して汲み上げる車両用オイル供給機構の、エア吸いによる油圧低下を低減する技術に関する。
オイルパンに貯留されるオイルをオイルストレーナを経由して汲み上げる構造の車両用オイル供給機構において、例えば旋回走行中や登坂走行中にオイルパンに貯留されているオイルの油面が傾くと、オイルストレーナの吸入口の一部が油面から出てしまうことが考えられる。このとき、オイルストレーナの吸入口から空気が吸入されるエア吸いが発生し、オイルに多量の空気が混入することで、オイルの油圧が低下する虞がある。これに対して、例えば、特許文献1のように、筒状に形成されたオイル吸込フィルタの周壁に、複数個のオイル透過孔が形成された構造では、オイルパンに貯留されたオイルの油面が傾くと、オイル透過孔が空気と徐々に連通することで、多量の空気の吸い込みを抑制し、急激な油圧の低下を抑制できると考えられる。
実開平5−75414号公報 特開2007−64125号公報 特開2017−172721号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造の場合、オイル透過孔がオイル吸込フィルタの全体に亘って形成され、旋回走行時や登坂走行時などを含めた全てのオイルの油面が傾く走行条件下において、エア吸いが発生してしまう虞がある。ここで、登坂走行時などの高負荷走行時は、オイルの油圧を高く設定する必要があるが、特許文献1に記載の構造では、オイルの油面の傾きに伴って空気が徐々にオイルストレーナ内に吸入されることで、オイルが狙った油圧まで上がらず、車両の走行性能が低下する虞があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、オイルが貯留されるオイルパンと、オイルストレーナと、を備えた車両用オイル供給機構において、高負荷走行時のオイルストレーナのエア吸いによるオイルの油圧の低下を低減できる構造を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)オイルが貯留されるオイルパンと、そのオイルパン内に設けられたオイルストレーナと、を備えた車両用オイル供給機構において、(b)前記オイルストレーナは、オイルを吸い込む吸入口と、前記吸入口よりも開口面積の小さいエア導入穴とを、備え、(c)前記エア導入穴は、車両搭載状態において、前記吸入口よりも鉛直方向で上方に形成され、且つ、車両の前後方向で前記吸入口よりも後方側に形成されていることを特徴とする。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明の車両用オイル供給機構において、前記エア導入穴は、車両搭載状態において、車両の車幅の方向で前記吸入口が形成される範囲内に形成されていることを特徴とする。
また、第3発明の要旨とするところは、第2発明の車両用オイル供給機構において、前記エア導入穴は、車両搭載状態において、鉛直方向の上部が、車両の車幅の方向でそのエア導入穴の中央に向かうほど鉛直上方に向かって傾斜されていることを特徴とする。
第1発明の車両用オイル供給機構によれば、吸入口よりも開口面積の小さいエア導入穴が、鉛直方向で吸入口よりも上方に形成されているため、走行中にオイルパンに貯留されるオイルの油面が傾いたときには、吸入口から空気が吸入される前に、エア導入穴から空気が吸入される。ここで、エア導入穴は、開口面積が吸入口よりも小さいことから、吸入口から空気が吸入される場合に比べて吸入される空気の量が少なくなる。また、エア導入穴から空気が吸入されることで、オイルの油面の低下も抑えられ、吸入口から空気が吸入されることが抑制される。これより、吸入口から空気が吸入される場合に比べて、オイルストレーナ内に吸入される空気の量が低減されるため、オイルの油圧の低下を低減することができる。また、登坂走行中や加速走行中などの高負荷走行時は、オイルが車両後方側に移動するが、エア導入穴が、車両の前後方向で吸入口よりも車両後方側に形成されているため、エア導入穴がオイルに油没し、エア導入穴から空気が吸入されることが抑制される。従って、オイルストレーナ内に空気が吸入されることがなくなり、高負荷走行時において高い油圧を得ることができる。
また、第2発明の車両用オイル供給機構によれば、車両の旋回走行中は、オイルの油面が左右の何れかに傾くが、エア導入穴が、車両の車幅方向において、吸入口が位置する範囲内に形成されているため、旋回走行中は、吸入口に先だってエア導入穴から空気が吸入される。これより、旋回走行中はエア導入穴から空気が吸入され、吸入口から空気が吸入されることが抑制される。従って、吸入口から空気が吸入される場合に比べて、オイルの油圧の低下を低減することができる。
また、第3発明の車両用オイル供給機構によれば、エア導入穴が、車両搭載状態において、車両の車幅方向でそのエア導入穴の中央に向かうほど鉛直上方に向かって傾斜されているため、旋回走行中であっても、その旋回走行によるオイルの油面の傾きに対してエア導入穴から空気が吸入されにくくなる。従って、旋回走行中であっても、所定の走行条件下ではエア導入穴から空気が吸入されなくなり、エア導入穴から空気が吸入されることでオイルの油圧が低下することが抑制される。
本発明が適用された車両の概略図である。 図1のエンジンを構成するエンジンブロック、および、エンジンブロックの下部に接続されるオイルパンの内部の状態を示している。 左旋回走行中におけるオイルパンの内部の状態を示している。 図3のオイルストレーナの拡大図である。 図4のエア導入穴の拡大図である。 登坂走行中におけるオイルパンの内部の状態を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両10の概略図である。車両10は、駆動力源としてのエンジン12と、エンジン12の動力を左右一対の車軸14を介して前輪16に伝達するトランスアクスル18とを、含んで構成されている。車両10は、車両前方にエンジン12およびトランスアクスル18が横置きされる、FF形式(フロントエンジン・フロントドライブ形式)の車両である。
図2は、図1のエンジン12を構成するエンジンブロック20、および、エンジンブロック20の下部に接続されるオイルパン22の内部の状態を示している。図2は、車両10を右側から見たときのエンジンブロック20およびオイルパン22の状態(姿勢)に対応している。図2において紙面上方が鉛直上方に対応し、紙面下方が鉛直下方に対応している。また、紙面右側が車両前方に対応し、紙面左側が車両後方に対応している。なお、図2は、車両10が平坦な路面にあるときであって、車両10において加減速のないときの走行状態を示している。
図2に示すように、エンジンブロック20の下部には、オイルパン22が図示しないボルトによって接続されている。オイルパン22は、所定の厚みを有する鉄板部材から構成される盆状の部材である。オイルパン22には、所定量のエンジンオイル24(以下、オイル24)が貯留されており、図示しないオイルポンプによってオイル24が吸い上げられてエンジン12の各部に供給される。
オイルパン22のオイル24が貯留されている空間内には、オイルストレーナ26が設けられている。オイルストレーナ26は、ボルト28によってエンジンブロック20に固定されている。オイルストレーナ26は、オイルパン22に貯留されているオイル24を、エンジン12によって駆動される図示しないオイルポンプによって吸い上げるとき、オイル24に混入されている異物を、オイルストレーナ26内部に設けられているフィルタによって除去するものである。エンジン12の各部にオイル24を供給する車両用オイル供給機構40は、オイルパン22およびオイルストレーナ26を含んで構成されている。
図2に示す車両搭載状態において、オイルストレーナ26の鉛直方向の下部には、オイル24を吸い込むためのオイル吸入口30が形成されている。オイル吸入口30は、平坦な路面であって、加減速のない走行状態では、オイル24の内部に油没されるように、オイルストレーナ26の鉛直方向で下部の位置に形成されている。なお、オイル吸入口30が、本発明の吸入口に対応している。
ところで、オイルストレーナ26において、例えば登坂走行中にエンジン12の回転速度が高回転になると、オイルポンプによって吸い上げられるオイル24の量が増加し、オイルパン22内のオイル24の油面の高さが低くなる。さらに、路面の勾配によってオイル24の油面が傾くことで、オイル吸入口30の一部が油面から出てしまい、そこから大量の空気がオイルストレーナ26内に吸入されるエア吸いが発生することで、急激な油圧低下が発生する虞がある。このオイル吸入口30からのエア吸いを防止するためには、オイル24の油量を増加したり、オイルパン22の深さを深くすることが考えられるが、車両の重量が増加したり、エンジン12の配置位置が高くなったりすることで、燃費の悪化や走行性能の低下に繋がってしまう。
上記問題を解消するため、オイルストレーナ26には、オイル吸入口30に先だって空気が吸入されるエア導入穴32が形成されている。エア導入穴32は、オイルストレーナ26の外部空間と内部空間を連通する連通穴である。エア導入穴32は、車両10の前後方向においてオイル吸入口30よりも車両後方側の位置に形成されている。また、エア導入穴32は、図2に示す加減速のない走行状態では、オイル24に油没されている。従って、図2に示す状態では、エア導入穴32から空気は吸入されない。
図3は、左旋回走行中におけるオイルパン22の内部の状態を示している。図3は、車両搭載状態において、車両10の後方から見た図に対応している。図3において、紙面右側が車両10の右側に対応し、紙面左側が車両10の左側に対応している。また、図3において、紙面上方が鉛直方向の上方に対応し、紙面下方が鉛直方向の下方に対応している。
図3において、オイルストレーナ26の鉛直下部であって、車両10の車幅の方向(以下、車幅方向)で範囲Lの位置にオイル吸入口30が形成されている。また、エア導入穴32が、オイルストレーナ26において車両後方側に位置する壁に形成されている。エア導入穴32は、鉛直方向でオイル吸入口30よりも上方に形成されている。すなわち、エア導入穴32は、車両10の車幅方向において、オイル吸入口30が位置する範囲Lの範囲内に形成されている。従って、車両旋回走行中において、オイル24の油面が傾いたとき、オイル吸入口30に先だって、エア導入穴32がオイル24の油面から出てくることとなる。結果として、オイル吸入口30に先だって、エア導入穴32から空気が吸入される。
例えば、左旋回走行中は、図3に示すように、オイルパン22に貯留されているオイル24が車両右側に偏るため、車両左側に向かうほどオイルパン22の底部からのオイルの油面の高さが低くなる。このとき、図3に示すように、エア導入穴32がオイル24の油面から出ることで、エア導入穴32から空気が吸入される。
図4は、図3のオイルストレーナ26の拡大図である。オイルストレーナ26の車幅方向で右側には、図示しないオイルポンプに接続される接続部34が設けられている。オイル吸入口30は、オイルストレーナ26の鉛直下部に形成されている。エア導入穴32は、五角形に形成されている。また、エア導入穴32は、車幅方向においてオイル吸入口30が形成される範囲Lの範囲内に形成されている。
ここで、エア導入穴32の開口面積Sは、オイル吸入口30の開口面積よりも小さくされている。オイル吸入口30の開口面積は、オイル吸入口30のオイル24が吸入される部位の面積、すなわち車載状態においてオイルストレーナ26を鉛直下部から見たときの面積に対応している。また、エア導入穴32の開口面積Sは、図4に示すエア導入穴32を形成する五角形の面積に対応している。
エア導入穴32の開口面積Sが、オイル吸入口30の開口面積よりも小さくされることで、旋回走行中にエア導入穴32がオイル24の油面から出たとき、エア導入穴32から吸入される空気の量が、オイル吸入口30から空気が吸入される場合に比べて少量となる。このように、旋回走行中にエア導入穴32から少量の空気がオイルストレーナ26内に吸入されることで、オイルストレーナ26内に吸入される空気の量が減少する。また、エア導入穴32からオイルストレーナ26内に空気が吸入されることで、オイル24の油圧の低下が緩和され、オイル24の油圧の急激な低下が抑制される。また、エア導入穴32からオイルストレーナ26内に空気が吸入されることで、オイルポンプのオイル24の吸い上げ量が減少するため、オイル24の油面の低下も緩和される。従って、オイル吸入口30がオイルの油面から出ることが抑制され、オイル吸入口30から空気が吸入されることが抑制される。
また、エア導入穴32は、車両搭載状態において、鉛直方向の上部が、車両10の車幅方向でエア導入穴32の中央に向かうほど鉛直上方に向かって傾斜されている。具体的には、エア導入穴32の鉛直方向の上部には、車両左側の端部から車両右側に向かうに従い上方に向かって傾斜する傾斜部36(図5参照)が形成されている。また、エア導入穴32の鉛直方向の上部には、車両右側の端部から車両左側に向かうに従い上方に向かって傾斜する傾斜部38(図5参照)が形成されている。そして、エア導入穴32の車幅方向の中央近傍において、互いの傾斜部36、38が繋がることで、エア導入穴32の車幅方向の中央部が鉛直上方に突き出している。
エア導入穴32の鉛直方向の上部に形成される、傾斜部36および傾斜部38の傾きは、車両旋回走行中におけるオイル24の油面の傾きに合わせた形状とされている。図5は、図4のエア導入穴32の拡大図である。図5において、OL1〜OL3は、左旋回走行中の異なる走行状態におけるオイル24の油面を示している。
例えば、左旋回走行中において、オイル24の油面OL1の状態では、エア導入穴32全体がオイル24に油没されている。このとき、エア導入穴32から空気が吸入されない。一方、オイル24の油面がさらに傾き、油面OL2の状態になると、オイル24の油面が、エア導入穴32の傾斜部36に沿った状態となり、さらにオイル24の油面が傾くと、オイル24の油面OL3の状態となり、エア導入穴32の一部がオイル24の油面の位置よりも高くなる。このとき、エア導入穴32のオイル24の油面よりも上方に位置する部位から空気が吸入される。
車両旋回走行中であっても、エア導入穴32から空気が吸入されない方が望ましい。これに対して、エア導入穴32の鉛直上部が傾斜されることで、左旋回走行中であっても、油面OL2となるまではエア導入穴32から空気が吸入されなくなる。このように、エア導入穴32の鉛直上部が傾斜されることで、左旋回走行中であってもオイルの油面の傾きが油面OL2となるまではエア導入穴32から空気が吸入されなくなるため、左旋回走行中であってもエア導入穴32から空気が吸入されることが少なくなる。なお、図5は、左旋回走行中の態様を示すものであったが、右旋回走行中においても、傾斜部38が形成されることで、エア導入穴32から空気が吸入されることが少なくなる。また、エア導入穴32の傾斜部36、38が形成される位置および傾斜部36、38の傾き(形状)等は、予め実験等に基づいて設定され、急旋回走行時などオイルの油面の傾きが所定値を越えるまでは、エア導入穴32がオイルに油没されるように設定されている。
図6は、登坂走行中におけるオイルパン22の内部の状態を示している。図6は、図2と同様に、車両搭載状態において、車両10を右側から見たときの状態に対応している。図6において、紙面右側が車両前方に対応し、紙面左側が車両後方に対応し、紙面上方が鉛直上方に対応し、紙面下方が鉛直下方に対応している。図6に示すように、登坂走行中は、路面の勾配に応じてエンジンブロック20およびオイルパン22が図2に比べて傾いている。このとき、車両後方側にオイル24が偏るため、車両後方側に向かうほど、オイルパン22の底部からの油面の高さが高くなる。従って、オイルストレーナ26の車両10の前後方向において後方に位置するエア導入穴32は、オイル24に油没されることとなる。このことから、登坂走行中は、エア導入穴32が油没することとなり、エア導入穴32からオイルストレーナ26内に空気が吸入されなくなる。
登坂走行中は、エンジン12にかかる負荷も大きくなり、オイルポンプによって汲み上げられるオイル24の油圧が低下しないことが好ましい。これに対して、登坂走行中は、図6に示すようにエア導入穴32が油没されるため、エア導入穴32から空気が吸入されなくなり、オイル24の油圧の低下が抑制される。
また、車両10の加速走行中においても、オイル24の油面の位置とオイルストレーナ26との相対位置は、図6と略同じとなる。すなわち、車両10が加速されることで、オイル24が車両後方側に移動する。従って、加速走行中においても、図6に示すように、オイルストレーナ26に形成されるエア導入穴32が油没した状態となる。加速走行中は、エンジン12にかかる負荷も大きくなることから、オイルポンプによって汲み上げられるオイル24の油圧が低下しないことが好ましい。これに対して、加速走行中は、エア導入穴32が油没され、エア導入穴32から空気が吸入されることがないため、オイル24の油圧の低下が抑制される。
上述のように、本実施例によれば、オイル吸入口30よりも開口面積の小さいエア導入穴32が、鉛直方向でオイル吸入口30よりも上方に形成されているため、走行中にオイルパン22に貯留されるオイル24の油面が傾いたときには、オイル吸入口30から空気が吸入される前に、エア導入穴32から空気が吸入される。ここで、エア導入穴32は、開口面積が吸入口よりも小さいことから、オイル吸入口30から空気が吸入される場合に比べて吸入される空気の量が少なくなる。また、エア導入穴32から空気が吸入されることで、オイル24の油面の低下も抑えられ、オイル吸入口30から空気が吸入されることが抑制される。これより、オイル吸入口30から空気が吸入される場合に比べて、オイルストレーナ26内に吸入される空気の量が低減されるため、オイル24の油圧の低下を低減することができる。
また、登坂走行中や加速走行中などの高負荷走行時は、オイル24が車両後方側に移動するが、エア導入穴32が、車両10の前後方向でオイル吸入口30よりも車両後方側に形成されているため、エア導入穴32がオイル24に油没し、エア導入穴32から空気が吸入されることが抑制される。従って、オイルストレーナ26内に空気が吸入されることがなくなり、高負荷走行時において高い油圧を得ることができる。これに関連して、オイル24の油量を増加する必要がなくなるため、燃費の悪化が抑制される。また、オイル24の油量が増加しないことで、暖機性能についても向上する。また、オイルパン22の深さを深くする必要もなくなるため、エンジン12の配置位置が高くなることもなくなり、結果として走行性能の低下を抑制することができる。
また、本実施例によれば、車両10の旋回走行中は、オイル24の油面が左右の何れかに傾くが、エア導入穴32が、車両10の車幅方向において、オイル吸入口30が位置する範囲内に形成されているため、旋回走行中は、オイル吸入口30に先だってエア導入穴32から空気が吸入される。これより、旋回走行中はエア導入穴32から空気が吸入され、オイル吸入口30から空気が吸入されることが抑制される。従って、オイル吸入口30から空気が吸入される場合に比べて、オイル24の油圧の低下を低減することができる。また、エア導入穴32が、車両搭載状態において、車両10の車幅方向でそのエア導入穴32の中央に向かうほど鉛直上方に向かって傾斜されているため、旋回走行中であっても、その旋回走行によるオイル24の油面の傾きに対してエア導入穴32から空気が吸入されにくくなる。従って、旋回走行中であっても、所定の走行条件下ではエア導入穴32から空気が吸入されることがなくなり、エア導入穴32から空気が吸入されることでオイルの油圧が低下することが抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、内燃機関であるエンジン12の内部に配置されるオイルストレーナ26に、エア導入穴32が形成されるものであったが、本発明は、必ずしもエンジン12に限定されない。例えば、トランスミッションの内部に配置されるオイルストレーナに、エア導入穴が形成されるものであっても構わない。要は、車両において、オイルパン内に設けられたオイルストレーナを備えた構成であれば、本発明を適宜適用することができる。
また、前述の実施例では、エア導入穴32が五角形に形成されていたが、必ずしも五角形に限定されない。例えば、エア導入穴が三角形に形成されるものであってもよい。また、エア導入穴32の鉛直方向の上端が尖った形状となっていたが、必ずしも尖った形状とする必要はなく、エア導入穴の上端部が、車幅方向と平行に形成されても構わない。
また、前述の実施例では、車両10は、エンジン12を駆動源とするFF形式の車両であったが、本発明は、必ずしも上記態様に限定されない。本発明は、例えばハイブリッド車両であっても適用され得る。要は、オイルパンに貯留されるオイルをオイルストレーナを経由して吸い上げる構造の車両用オイル供給機構を備える車両であれば、適宜適用され得る。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
22:オイルパン
24:オイル
26:オイルストレーナ
30:オイル吸入口(吸入口)
32:エア導入穴
40:車両用オイル供給機構

Claims (3)

  1. オイルが貯留されるオイルパンと、該オイルパン内に設けられたオイルストレーナと、を備えた車両用オイル供給機構において、
    前記オイルストレーナは、オイルを吸い込む吸入口と、前記吸入口よりも開口面積の小さいエア導入穴とを、備え、
    前記エア導入穴は、車両搭載状態において、前記吸入口よりも鉛直方向で上方に形成され、且つ、車両の前後方向で前記吸入口よりも後方側に形成されている
    ことを特徴とする車両用オイル供給機構。
  2. 前記エア導入穴は、車両搭載状態において、車両の車幅の方向で前記吸入口が形成される範囲内に形成されている
    ことを特徴とする請求項1の車両用オイル供給機構。
  3. 前記エア導入穴は、車両搭載状態において、鉛直方向の上部が、車両の車幅の方向で該エア導入穴の中央に向かうほど鉛直上方に向かって傾斜されている
    ことを特徴とする請求項2の車両用オイル供給機構。
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