JP2020182982A - 電動工具 - Google Patents

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賢一 田伏
純也 石川
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純也 石川
雄也 田中
Yuya Tanaka
雄也 田中
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Abstract

【課題】ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することが可能な技術を提供する。【解決手段】本明細書は、電動工具を開示する。前記電動工具は、出力シャフトを備えるモータと、前記出力シャフトに接続された動力伝達機構と、前記モータおよび前記動力伝達機構を収容するハウジングと、前記動力伝達機構に接続されており、先端工具を着脱可能な先端工具保持部と、前記ハウジングに着脱可能に取り付けられたハンドルと、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記先端工具保持部の回転を禁止し、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記先端工具保持部の回転を許容するロック機構を備えていてもよい。【選択図】図4

Description

本明細書で開示する技術は、電動工具に関する。
特許文献1には、出力シャフトを備えるモータと、前記出力シャフトに接続された動力伝達機構と、前記モータおよび前記動力伝達機構を収容するハウジングと、前記動力伝達機構に接続されており、先端工具を着脱可能な先端工具保持部と、前記ハウジングに着脱可能に取り付けられたハンドルを備える電動工具が開示されている。
特開2005−138239号公報
ユーザが電動工具を使用する際には、ユーザがハンドルを把持して電動工具を安定して保持しながら作業を行うことが好ましい。しかしながら、特許文献1のように、ハンドルをハウジングに着脱可能な構成では、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されるおそれがある。本明細書では、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することが可能な技術を提供する。
本明細書は、電動工具を開示する。前記電動工具は、出力シャフトを備えるモータと、前記出力シャフトに接続された動力伝達機構と、前記モータおよび前記動力伝達機構を収容するハウジングと、前記動力伝達機構に接続されており、先端工具を着脱可能な先端工具保持部と、前記ハウジングに着脱可能に取り付けられたハンドルと、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記先端工具保持部の回転を禁止し、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記先端工具保持部の回転を許容するロック機構を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、ロック機構によって先端工具保持部の回転が禁止されるので、電動工具を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することができる。
実施例1の電動工具2について、サイドグリップ12がギヤハウジング6の右面のグリップ取付孔62に取り付けられた状態を、前方左方上方から見た斜視図である。 実施例1の電動工具2の縦断面図である。 実施例1の電動工具2のシャフトロックスイッチ42、シャフトロックピン44および第2ベベルギヤ34のロック溝48の構造を示す横断面図である。 実施例1の電動工具2において、サイドグリップ12がギヤハウジング6の右面のグリップ取付孔62に取り付けられた場合の、ロック機構86の状態を示す横断面図である。 実施例1の電動工具2のロック機構86の近傍の内部構造を、後方左方上方から見た斜視図である。 実施例1の電動工具2について、サイドグリップ12がギヤハウジング6の左面のグリップ取付孔64に取り付けられた状態を、前方右方上方から見た斜視図である。 実施例1の電動工具2において、サイドグリップ12がギヤハウジング6の左面のグリップ取付孔64に取り付けられた場合の、ロック機構86の状態を示す横断面図である。 実施例1の電動工具2について、サイドグリップ12がギヤハウジング6の上面のグリップ取付孔66に取り付けられた状態を、前方左方上方から見た斜視図である。 実施例1の電動工具2において、サイドグリップ12がギヤハウジング6の上面のグリップ取付孔66に取り付けられた場合の、ロック機構86の状態を示す横断面図である。 実施例1の電動工具2について、サイドグリップ12がギヤハウジング6から取り外された状態を、前方右方上方から見た斜視図である。 実施例1の電動工具2において、サイドグリップ12がギヤハウジング6から取り外された場合の、ロック機構86の状態を示す横断面図である。 実施例2の電動工具102について、サイドグリップ12がギヤハウジング104の左面のグリップ取付孔108に取り付けられた状態を、前方右方上方から見た斜視図である。 実施例2の電動工具102について、ギヤハウジング104の内部の構造を、前方左方上方から見た斜視図である。 実施例2の電動工具102において、サイドグリップ12がギヤハウジング104の左面のグリップ取付孔108に取り付けられた場合の、ロック機構122の状態を示す横断面図である。 実施例2の電動工具102において、サイドグリップ12がギヤハウジング104の左面のグリップ取付孔108に取り付けられた場合の、ロック機構122の状態を示す縦断面図である。 実施例2の電動工具102について、サイドグリップ12がギヤハウジング104から取り外された状態を、前方左方上方から見た斜視図である。 実施例2の電動工具102において、サイドグリップ12がギヤハウジング104から取り外された場合の、ロック機構122の状態を示す横断面図である。 実施例2の電動工具102において、サイドグリップ12がギヤハウジング104から取り外された場合の、ロック機構122の状態を示す縦断面図である。
以下では、本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、以下に開示される追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された電動工具、その製造方法及び使用方法を提供するために、他の特徴や発明とは別に、又は共に用いることができる。
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、上記及び下記の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、独立及び従属クレームに記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
本明細書及び/又は特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施例及び/又はクレームに記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲及びグループ又は集団に関する記載は、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、電動工具は、出力シャフトを備えるモータと、前記出力シャフトに接続された動力伝達機構と、前記モータおよび前記動力伝達機構を収容するハウジングと、前記動力伝達機構に接続されており、先端工具を着脱可能な先端工具保持部と、前記ハウジングに着脱可能に取り付けられたハンドルと、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記先端工具保持部の回転を禁止し、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記先端工具保持部の回転を許容するロック機構を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、ロック機構によって先端工具保持部の回転が禁止されるので、電動工具を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ロック機構は、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記出力シャフトの回転をロックし、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記出力シャフトの回転のロックを解除するロック部材を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、ロック部材によって出力シャフトの回転がロックされるので、電動工具を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記出力シャフトの少なくとも一部は、非円形の断面形状を有していてもよい。前記ロック部材は、前記出力シャフトの前記少なくとも一部と係合可能な形状を有していてもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、ロック部材を出力シャフトに係合させることで、電動工具を使用不能とすることができる。簡素な構成によって、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ロック部材は、前記出力シャフトの前記少なくとも一部と係合するロック位置と、前記出力シャフトの前記少なくとも一部と係合解除するロック解除位置の間で移動可能に前記ハウジングに保持されていてもよい。前記ロック機構はさらに、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材を備えていてもよい。前記電動工具においては、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられた場合に、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動してもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、付勢部材の付勢力によって、ロック部材がロック位置に保持されて、電動工具を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられた場合に、ロック部材が付勢部材の付勢力に抗してロック解除位置まで移動するので、電動工具を使用可能とすることができる。簡素な構成によって、ハンドルの有無に応じて電動工具を使用可能な状態と使用不能な状態の間で切り替えることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ハウジングは、前記ロック部材が前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう方向に直交する方向に関して、前記ハウジングの一方の側に前記ハンドルを取り付けるための第1取付部と、前記ハウジングの他方の側に前記ハンドルを取り付けるための第2取付部を備えていてもよい。前記電動工具においては、前記ハンドルが前記ハウジングの前記第1取付部に取り付けられた場合に、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動してもよい。前記電動工具においては、前記ハンドルが前記ハウジングの前記第2取付部に取り付けられた場合にも、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動してもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、付勢部材の付勢力によって、ロック部材がロック位置に保持されて、電動工具を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、ハンドルが第1取付部および第2取付部の何れかに取り付けられた場合に、ロック部材をロック解除位置まで移動させて、電動工具を使用可能とすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ハウジングはさらに、前記ロック部材が前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう方向に関して、前記ハウジングの一方の側に前記ハンドルを取り付けるための第3取付部を備えていてもよい。前記電動工具においては、前記ハンドルが前記ハウジングの前記第3取付部に取り付けられた場合にも、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動してもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、付勢部材の付勢力によって、ロック部材がロック位置に保持されて、電動工具を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、ハンドルが第1取付部、第2取付部および第3取付部の何れかに取り付けられた場合に、ロック部材をロック解除位置まで移動させて、電動工具を使用可能とすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記動力伝達機構は、前記出力シャフトに固定された第1ギヤと、前記先端工具保持部に固定されており、前記第1ギヤの回転に連動して回転する第2ギヤを備えていてもよい。前記ロック機構は、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記第2ギヤの回転をロックし、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記第2ギヤの回転のロックを解除するロック部材を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、ロック部材によって第2ギヤの回転がロックされるので、電動工具を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、ハンドルが取り外された状態で電動工具が使用されることを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記電動工具は、前記ハウジングに設けられており、ユーザが操作可能なロックスイッチと、前記ロックスイッチに連動して移動可能に前記ハウジングに保持されたロックピンをさらに備えていてもよい。前記第2ギヤは、前記ロックピンが嵌合可能なロック溝を備えていてもよい。前記ロック部材は、前記ロック溝に嵌合可能な形状を有していてもよい。
上記の構成によれば、ロックスイッチの操作に応じて第2ギヤの回転をロックするロックピンと、ハンドルの有無に応じて第2ギヤの回転をロックするロック部材とで、共通のロック溝を使用することができる。ロック機構の構成をより簡素化することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ロック部材は、前記ロック溝に嵌合するロック位置と、前記ロック溝から抜け出すロック解除位置の間で移動可能に前記ハウジングに保持されていてもよい。前記ロック機構はさらに、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置に向けて付勢する第1付勢部材と、前記ロック部材を押圧して前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動させる動作位置と、前記ロック部材から離反する退避位置の間で移動可能に前記ハウジングに保持されたリンク部材と、前記リンク部材を前記動作位置から前記退避位置に向けて付勢する第2付勢部材をさらに備えていてもよい。前記電動工具においては、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられた場合に、前記リンク部材が前記ハンドルに押圧されて前記退避位置から前記動作位置に移動することで、前記ロック部材が前記リンク部材に押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動してもよい。
上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられていない場合に、第2付勢部材の付勢力によって、リンク部材が退避位置に保持されるとともに、第1付勢部材の付勢力によって、ロック部材がロック位置に保持されるので、電動工具を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、ハンドルがハウジングに取り付けられた場合に、リンク部材が第2付勢部材の付勢力に抗して動作位置まで移動するとともに、ロック部材が第1付勢部材の付勢力に抗してロック解除位置まで移動するので、電動工具を使用可能とすることができる。簡素な構成によって、ハンドルの有無に応じて電動工具を使用可能な状態と使用不能な状態の間で切り替えることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記電動工具は、前記ハウジングに着脱可能に取り付けられており、前記モータに電力を供給するバッテリをさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、外部電源にコードで接続することなく、モータに電力を供給することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記電動工具では、前記先端工具として、研削ホイールを使用可能であってもよい。前記電動工具は、グラインダとして機能してもよい。
上記の構成によれば、グラインダとして機能する電動工具が、ハンドルが取り外された状態で使用されることを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ハウジングは、グリップを備えていてもよい。ユーザは、一方の手で前記グリップを把持し、他方の手で前記ハンドルを把持した状態で、前記電動工具を使用可能であってもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、電動工具を使用する際に、一方の手でグリップを把持し、他方の手でハンドルを把持して、電動工具を安定して保持することができる。
(実施例1)
図1に示すように、本実施例の電動工具2は、例えばグラインダである。電動工具2は、モータハウジング4と、ギヤハウジング6と、ベアリングボックス8と、ホイールカバー10と、サイドグリップ12と、を備えている。なお、以下の説明では、モータハウジング4の長手方向を前後方向といい、前後方向に直交する方向を左右方向といい、前後方向および左右方向に直交する方向を上下方向という。
図2に示すように、モータハウジング4の前方内部には、原動機であるモータ14が収容されている。モータ14は、例えば、インナロータ型のブラシレスDCモータである。モータ14は、前後方向に伸びる出力シャフト16を有している。出力シャフト16は、ベアリング18を介してギヤハウジング6に回転可能に支持されているとともに、ベアリング20を介してモータハウジング4に回転可能に支持されている。モータハウジング4の後端には、バッテリ22が取り付けられている。バッテリ22は、例えばリチウムイオンバッテリ等の、再充電可能な二次電池である。バッテリ22は、モータハウジング4に対して上下方向にスライドさせることで着脱可能な、スライド式のバッテリである。モータハウジング4の後方内部には、制御基板24が収容されている。バッテリ22から供給される電力は、制御基板24を介して、モータ14に供給される。モータハウジング4の前方の上面には、前後方向にスライド可能なスライドスイッチ26が設けられている。スライドスイッチ26は、ユーザの操作によって、オン位置とオフ位置の間で切り替え可能である。スライドスイッチ26の位置は、モータハウジング4の内部に収容されたメインスイッチ28によって検出される。メインスイッチ28は、制御基板24に接続されている。スライドスイッチ26がオン位置にある場合、バッテリ22からの電力が制御基板24を介してモータ14へ供給されて、モータ14が出力シャフト16を回転させる。スライドスイッチ26がオフ位置にある場合、バッテリ22の電力のモータ14への供給が遮断されて、モータ14が出力シャフト16を停止させる。なお、制御基板24は、スライドスイッチ26がオン位置にある場合であっても、モータ14に流れる電流が所定値を超えて、モータ14が過負荷の状態であることが検出されると、バッテリ22の電力のモータ14への供給を遮断して、出力シャフト16の回転を停止させる。モータハウジング4の後方の上面には、表示部30が設けられている。表示部30は、電動工具2の動作状態やバッテリ22の電池残量に応じて表示を変化させることで、電動工具2の動作状態やバッテリ22の電池残量をユーザに報知する。
ギヤハウジング6は、モータハウジング4の前方に取り付けられている。ギヤハウジング6の内部には、互いに噛み合うように配置された第1ベベルギヤ32と第2ベベルギヤ34が収容されている。第1ベベルギヤ32は、出力シャフト16の前方端部に固定されている。第2ベベルギヤ34は、上下方向に伸びるスピンドル36の上方端部に固定されている。以下では、第1ベベルギヤ32と第2ベベルギヤ34を総称して、単にベベルギヤ38ともいう。ベベルギヤ38は、モータ14の回転を減速してスピンドル36に伝達する減速機構であり、動力伝達機構ということができる。ギヤハウジング6は、ベアリング40を介して、スピンドル36の上方端部を回転可能に支持している。
図1に示すように、ギヤハウジング6の上面には、シャフトロックスイッチ42が設けられている。図3に示すように、シャフトロックスイッチ42には、上下方向に伸びるシャフトロックピン44が固定されている。シャフトロックピン44は、上下方向に摺動可能にギヤハウジング6に保持されている。シャフトロックスイッチ42は、圧縮バネ46によってギヤハウジング6に対して上方に向けて付勢されている。第2ベベルギヤ34の上面には、シャフトロックピン44が嵌合可能な複数のロック溝48が、周方向に所定の角度間隔で並んで配置されている。ユーザが圧縮バネ46の付勢力に抗してシャフトロックスイッチ42を下方に押し込むと、第2ベベルギヤ34に形成されたロック溝48にシャフトロックピン44が嵌合する。この状態では、第2ベベルギヤ34の回転がロックされるので、スピンドル36の回転が禁止される。ユーザがシャフトロックスイッチ42から手を離すと、圧縮バネ46の付勢力によってシャフトロックスイッチ42が上方に移動し、シャフトロックピン44がロック溝48から抜け出す。この状態では、第2ベベルギヤ34の回転のロックが解除されるので、スピンドル36の回転が許容される。
図2に示すように、ベアリングボックス8は、ギヤハウジング6の下方に取り付けられている。ベアリングボックス8は、ベアリング50を介して、スピンドル36を回転可能に支持している。スピンドル36は、上下方向に沿った回転軸に関して、ベアリングボックス8に対して回転可能である。スピンドル36の下方端部には、インナフランジ52とアウタフランジ54を介して、研削ホイール56を取り付け可能である。インナフランジ52は、スピンドル36に嵌合されている。研削ホイール56は、インナフランジ52の下方からスピンドル36に取り付けられて、インナフランジ52に嵌合されている。アウタフランジ54は、スピンドル36の下方端部からスピンドル36に螺着されて、インナフランジ52との間で研削ホイール56を挟持する。電動工具2において、モータ14が回転すると、スピンドル36とともに研削ホイール56が回転軸周りに回転することで、ワークの研削を行うことができる。スピンドル36は、先端工具である研削ホイール56を保持する先端工具保持部ということもできる。なお、以下の説明では、モータハウジング4、ギヤハウジング6およびベアリングボックス8を総称して、単にハウジング58ともいう。
ホイールカバー10は、ベアリングボックス8に着脱可能に取り付けられている。ホイールカバー10は、電動工具2に取り付けられた時に、研削ホイール56を少なくとも部分的に覆う形状に形成されている。ホイールカバー10は、電動工具2に取り付けられた時に、スピンドル36を少なくとも部分的に覆う形状を有しているということもできる。ホイールカバー10は、研削ホイール56がワークを研削する際に、ユーザ側に切削粉が飛び散ることを防止する。
図1に示すように、サイドグリップ12は、ギヤハウジング6に着脱可能に取り付けられている。ユーザが電動工具2を使用する際には、一方の手でモータハウジング4を把持し、他方の手でサイドグリップ12を把持することで、ユーザは電動工具2を安定して保持することができる。
図4に示すように、サイドグリップ12は、突出部60を備えている。突出部60の外周面には、雄ネジが形成されている。ギヤハウジング6には、複数のグリップ取付孔62,64,66が形成されている。グリップ取付孔62は、ギヤハウジング6の右面に形成されている。グリップ取付孔64は、ギヤハウジング6の左面に形成されている。グリップ取付孔66は、ギヤハウジング6の上面に形成されている。複数のグリップ取付孔62,64,66のそれぞれは、ギヤハウジング6の外部から内部まで貫通しており、内周面に突出部60の雄ネジに対応する雌ネジが形成されている。サイドグリップ12は、突出部60を複数のグリップ取付孔62,64,66のうちの1つに螺合させることで、ギヤハウジング6に取り付けられる。図4に示す例では、サイドグリップ12は、ギヤハウジング6の右面のグリップ取付孔62に取り付けられている。
図5に示すように、ギヤハウジング6の内部には、ロックプレート68が収容されている。ロックプレート68は、ギヤハウジング6に固定された上側ホルダ70および下側ホルダ72によって、ギヤハウジング6に対して上下方向に摺動可能に保持されている。ロックプレート68の中央には、出力シャフト16が貫通する貫通孔74が形成されている。出力シャフト16の、貫通孔74に対応する位置には、係合部76が形成されている。図4に示すように、出力シャフト16の係合部76は、円の両端を直線状に切り欠いた断面形状を有している。ロックプレート68の貫通孔74は、出力シャフト16の係合部76が回転不能に通過する係合孔74aと、係合孔74aの上方に連続的に形成されており、出力シャフト16の係合部76が回転可能に通過する非係合孔74bを備えている。ロックプレート68が上方に位置しており、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の係合孔74aを通過している場合、ロックプレート68は出力シャフト16の回転をロックする。ロックプレート68が下方に位置しており、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の非係合孔74bを通過している場合、ロックプレート68は出力シャフト16の回転のロックを解除する。以下では、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の係合孔74aを通過する場合のロックプレート68の位置をロック位置ともいい、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の非係合孔74bを通過する場合のロックプレート68の位置をロック解除位置ともいう。
図5に示すように、ロックプレート68は、貫通孔74よりも下方に配置された圧縮バネ78によって、ギヤハウジング6に対して上方に向けて付勢されている。ロックプレート68は、貫通孔74よりも右方に形成された右側当接片80と、貫通孔74よりも左方に形成された左側当接片82と、貫通孔74よりも上方に形成された上側当接片84を備えている。右側当接片80は、ギヤハウジング6のグリップ取付孔62に対向する位置に配置されている。右側当接片80は、左方から右方に向かうにつれて上方から下方へ向かうように傾斜した当接面80aを有している。左側当接片82は、ギヤハウジング6のグリップ取付孔64に対向する位置に配置されている。左側当接片82は、右方から左方に向かうにつれて上方から下方へ向かうように傾斜した当接面82aを有している。上側当接片84は、ギヤハウジング6のグリップ取付孔66に対向する位置に配置されている。上側当接片84は、上下方向に対して直交する当接面84a(図4参照)を有している。なお、以下の説明では、ロックプレート68と圧縮バネ78を総称して、ロック機構86ともいう。
図4に示すように、サイドグリップ12をギヤハウジング6の右面のグリップ取付孔62に取り付けると、グリップ取付孔62を貫通した突出部60がロックプレート68の右側当接片80の当接面80aに当接して押圧する。この場合、ロックプレート68は、圧縮バネ78の付勢力に抗して下方のロック解除位置に移動し、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の非係合孔74bを通過する状態となる。この状態では、出力シャフト16の回転のロックが解除されているので、スピンドル36の回転が許容される。この状態でモータ14が駆動されると、スピンドル36が回転する。
図6に示すように、サイドグリップ12をギヤハウジング6の左面のグリップ取付孔64に取り付けると、図7に示すように、グリップ取付孔64を貫通した突出部60がロックプレート68の左側当接片82の当接面82aに当接して押圧する。この場合も、ロックプレート68は、圧縮バネ78の付勢力に抗して下方のロック解除位置に移動し、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の非係合孔74bを通過する状態となる。この状態でも、出力シャフト16の回転のロックが解除されているので、スピンドル36の回転が許容される。この状態でモータ14が駆動されると、スピンドル36が回転する。
図8に示すように、サイドグリップ12をギヤハウジング6の上面のグリップ取付孔66に取り付けると、図9に示すように、グリップ取付孔66を貫通した突出部60がロックプレート68の上側当接片84の当接面84aに当接して押圧する。この場合も、ロックプレート68は、圧縮バネ78の付勢力に抗して下方のロック解除位置に移動し、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の非係合孔74bを通過する状態となる。この状態でも、出力シャフト16の回転のロックが解除されているので、スピンドル36の回転が許容される。この状態でモータ14が駆動されると、スピンドル36が回転する。
図10に示すように、サイドグリップ12をギヤハウジング6から取り外すと、図11に示すように、ロックプレート68は、圧縮バネ78の付勢力によって上方のロック位置に移動し、出力シャフト16の係合部76が貫通孔74の係合孔74aを通過する状態となる。この状態では、出力シャフト16の回転がロックされているので、スピンドル36の回転が禁止される。この状態でモータ14が駆動されると、出力シャフト16の回転がロックされているので、モータ14が過負荷の状態となる。モータ14が過負荷の状態となると、制御基板24が、モータ14に流れる電流が所定値を超えたことを検知して、バッテリ22の電力のモータ14への供給を遮断する。
以上のように、本実施例の電動工具2は、出力シャフト16を備えるモータ14と、出力シャフト16に接続されたベベルギヤ38(動力伝達機構の例)と、モータ14およびベベルギヤ38を収容するハウジング58と、ベベルギヤ38に接続されており、研削ホイール56(先端工具の例)を着脱可能なスピンドル36(先端工具保持部の例)と、ハウジング58に着脱可能に取り付けられたサイドグリップ12(ハンドルの例)と、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、スピンドル36の回転を禁止し、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられている場合に、スピンドル36の回転を許容するロック機構86を備えている。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、ロック機構86によってスピンドル36の回転が禁止されるので、電動工具2を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、サイドグリップ12が取り外された状態で電動工具2が使用されることを防止することができる。
本実施例において、ロック機構86は、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、出力シャフト16の回転をロックし、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられている場合に、出力シャフト16の回転のロックを解除するロックプレート68(ロック部材の例)を備えている。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、ロックプレート68によって出力シャフト16の回転がロックされるので、電動工具2を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、サイドグリップ12が取り外された状態で電動工具2が使用されることを防止することができる。
本実施例において、出力シャフト16の係合部76(少なくとも一部の例)は、非円形の断面形状を有している。ロックプレート68は、出力シャフト16の係合部76と係合可能な形状を有している。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、ロックプレート68を出力シャフト16に係合させることで、電動工具2を使用不能とすることができる。簡素な構成によって、サイドグリップ12が取り外された状態で電動工具2が使用されることを防止することができる。
本実施例において、ロックプレート68は、出力シャフト16の係合部76と係合するロック位置と、出力シャフト16の係合部76と係合解除するロック解除位置の間で移動可能にハウジング58に保持されている。ロック機構86はさらに、ロックプレート68をロック解除位置からロック位置に向けて付勢する圧縮バネ78(付勢部材の例)を備えている。電動工具2においては、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられた場合に、ロックプレート68がサイドグリップ12に押圧されてロック位置からロック解除位置に移動する。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、圧縮バネ78の付勢力によって、ロックプレート68がロック位置に保持されて、電動工具2を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられた場合に、ロックプレート68が圧縮バネ78の付勢力に抗してロック解除位置まで移動するので、電動工具2を使用可能とすることができる。簡素な構成によって、サイドグリップ12の有無に応じて電動工具2を使用可能な状態と使用不能な状態の間で切り替えることができる。
本実施例において、ハウジング58は、ロックプレート68がロック位置からロック解除位置に向かう方向(本実施例では上下方向)に直交する方向(本実施例では左右方向)に関して、ハウジング58の一方の側(本実施例では右側)にサイドグリップ12を取り付けるためのグリップ取付孔62(第1取付部の例)と、ハウジング58の他方の側(本実施例では左側)にサイドグリップ12を取り付けるためのグリップ取付孔64(第2取付部の例)を備えている。電動工具2においては、サイドグリップ12がハウジング58のグリップ取付孔62に取り付けられた場合に、ロックプレート68がサイドグリップ12に押圧されてロック位置からロック解除位置に移動する。電動工具2においては、サイドグリップ12がハウジング58のグリップ取付孔64に取り付けられた場合にも、ロックプレート68がサイドグリップ12に押圧されてロック位置からロック解除位置に移動する。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、圧縮バネ78の付勢力によって、ロックプレート68がロック位置に保持されて、電動工具2を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、サイドグリップ12がグリップ取付孔62およびグリップ取付孔64の何れかに取り付けられた場合に、ロックプレート68をロック解除位置まで移動させて、電動工具2を使用可能とすることができる。
本実施例において、ハウジング58はさらに、ロックプレート68がロック位置からロック解除位置に向かう方向(本実施例では上下方向)に関して、ハウジング58の一方の側(本実施例では上側)にサイドグリップ12を取り付けるためのグリップ取付孔66(第3取付部の例)を備えている。電動工具2においては、サイドグリップ12がハウジング58のグリップ取付孔66に取り付けられた場合にも、ロックプレート68がサイドグリップ12に押圧されてロック位置からロック解除位置に移動する。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング58に取り付けられていない場合に、圧縮バネ78の付勢力によって、ロックプレート68がロック位置に保持されて、電動工具2を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、サイドグリップ12がグリップ取付孔62、グリップ取付孔64およびグリップ取付孔66の何れかに取り付けられた場合に、ロックプレート68をロック解除位置まで移動させて、電動工具2を使用可能とすることができる。
本実施例において、電動工具2は、ハウジング58に着脱可能に取り付けられており、モータ14に電力を供給するバッテリ22をさらに備えている。
上記の構成によれば、外部電源にコードで接続することなく、モータ14に電力を供給することができる。
本実施例の電動工具2では、先端工具として、研削ホイール56を使用可能である。電動工具2は、グラインダとして機能する。
上記の構成によれば、グラインダとして機能する電動工具2が、サイドグリップ12が取り外された状態で使用されることを防止することができる。
本実施例において、ハウジング58は、モータハウジング4(グリップの例)を備えている。ユーザは、一方の手でモータハウジング4を把持し、他方の手でサイドグリップ12を把持した状態で、電動工具2を使用可能である。
上記の構成によれば、ユーザは、電動工具2を使用する際に、一方の手でモータハウジング4を把持し、他方の手でサイドグリップ12を把持して、電動工具2を安定して保持することができる。
(実施例2)
図12に示すように、本実施例の電動工具102は、実施例1の電動工具2と略同様の構成を備えている。以下では、本実施例の電動工具102について、実施例1の電動工具2と相違する点について説明する。
本実施例の電動工具102は、ギヤハウジング6の代わりに、ギヤハウジング104を備えている。ギヤハウジング104には、複数のグリップ取付孔106,108が形成されている。グリップ取付孔106は、ギヤハウジング104の右面に形成されている。グリップ取付孔108(図16参照)は、ギヤハウジング104の左面に形成されている。複数のグリップ取付孔106,108のそれぞれは、ギヤハウジング104の外部から内部まで貫通しており、内周面に突出部60の雄ネジに対応する雌ネジが形成されている。サイドグリップ12は、突出部60を複数のグリップ取付孔106,108のうちの1つに螺合させることで、ギヤハウジング104に取り付けられる。図12に示す例では、サイドグリップ12は、ギヤハウジング104の左面のグリップ取付孔108に取り付けられている。
図13に示すように、ギヤハウジング104の内部には、リンク部材110と、ロック部材112が収容されている。リンク部材110は、第1当接片114と、第1当接片114と一体的に形成された第2当接片116を備えている。第1当接片114は、前方から後方に向かうにつれて左方から右方へ向かうように傾斜した第1当接面114aを有している。第2当接片116は、左右方向に沿って伸びており、かつ上下方向に丸みを帯びた第2当接面116aを有している。ロック部材112は、全体が略円柱形状に形成されている。ロック部材112の後面には、上方から下方へ向かうにつれて前方から後方へ向かうように傾斜した当接面112aが形成されている。
図14に示すように、リンク部材110は、ギヤハウジング104に対して前後方向に摺動可能に、ギヤハウジング104に保持されている。リンク部材110は、第1当接片114の第1当接面114aがギヤハウジング104のグリップ取付孔108に対向する位置に配置されている。リンク部材110は、圧縮バネ118によって、ギヤハウジング104に対して後方に向けて付勢されている。
図15に示すように、ロック部材112は、ギヤハウジング104に対して上下方向に摺動可能に、ギヤハウジング104に保持されている。ロック部材112は、当接面112aがリンク部材110の第2当接片116と対向する位置に配置されている。ロック部材112は、圧縮バネ120によって、ギヤハウジング104に対して下方に向けて付勢されている。ロック部材112は、第2ベベルギヤ34に形成されたロック溝48に嵌合可能な形状を有している。ロック部材112がロック溝48に嵌合すると、第2ベベルギヤ34の回転がロックされるので、スピンドル36の回転が禁止される。ロック部材112がロック溝48から抜け出すと、第2ベベルギヤ34の回転のロックが解除されるので、スピンドル36の回転が許容される。なお、以下の説明では、リンク部材110、ロック部材112、圧縮バネ118、圧縮バネ120を総称して、ロック機構122ともいう。また、モータハウジング4、ギヤハウジング104およびベアリングボックス8を総称して、単にハウジング124ともいう。
図14に示すように、サイドグリップ12をギヤハウジング104の左面のグリップ取付孔108に取り付けると、グリップ取付孔108を貫通した突出部60がリンク部材110の第1当接片114の第1当接面114aに当接して押圧する。この場合、リンク部材110は、圧縮バネ118の付勢力に抗して前方に移動する。リンク部材110が前方に移動すると、図15に示すように、リンク部材110の第2当接片116の第2当接面116aが、ロック部材112の当接面112aに当接して押圧する。この場合、ロック部材112は、圧縮バネ120の付勢力に抗して上方に移動する。この状態では、第2ベベルギヤ34の回転がロックされていないので、スピンドル36の回転が許容されており、この状態でモータ14が駆動されると、スピンドル36が回転する。なお、この状態における、リンク部材110の位置を動作位置ともいい、ロック部材112の位置をロック解除位置ともいう。
図16に示すように、サイドグリップ12をギヤハウジング104の左面のグリップ取付孔108から取り外すと、図17に示すように、リンク部材110は、圧縮バネ118の付勢力によって後方に移動する。リンク部材110が後方に移動すると、図18に示すように、リンク部材110の第2当接片116の第2当接面116aが、ロック部材112の当接面112aから離反する。この場合、ロック部材112は、圧縮バネ120の付勢力によって下方に移動し、第2ベベルギヤ34のロック溝48に嵌合する。この状態では、第2ベベルギヤ34の回転がロックされているので、スピンドル36の回転が禁止される。なお、この状態における、リンク部材110の位置を退避位置ともいい、ロック部材112の位置をロック位置ともいう。この状態でモータ14が駆動されると、第2ベベルギヤ34の回転がロックされているので、モータ14が過負荷の状態となる。モータ14が過負荷の状態となると、制御基板24が、モータ14に流れる電流が所定値を超えたことを検知して、バッテリ22の電力のモータ14への供給を遮断する。
以上のように、本実施例の電動工具102は、出力シャフト16を備えるモータ14と、出力シャフト16に接続されたベベルギヤ38(動力伝達機構の例)と、モータ14およびベベルギヤ38を収容するハウジング124と、ベベルギヤ38に接続されており、研削ホイール56(先端工具の例)を着脱可能なスピンドル36(先端工具保持部の例)と、ハウジング124に着脱可能に取り付けられたサイドグリップ12(ハンドルの例)と、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられていない場合に、スピンドル36の回転を禁止し、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられている場合に、スピンドル36の回転を許容するロック機構122を備えている。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられていない場合に、ロック機構122によってスピンドル36の回転が禁止されるので、電動工具102を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、サイドグリップ12が取り外された状態で電動工具102が使用されることを防止することができる。
本実施例において、ベベルギヤ38は、出力シャフト16に固定された第1ベベルギヤ32(第1ギヤの例)と、スピンドル36に固定されており、第1ベベルギヤ32の回転に連動して回転する第2ベベルギヤ34(第2ギヤの例)を備えている。ロック機構122は、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられていない場合に、第2ベベルギヤ34の回転をロックし、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられている場合に、第2ベベルギヤ34の回転のロックを解除するロック部材112を備えている。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられていない場合に、ロック部材112によって第2ベベルギヤ34の回転がロックされるので、電動工具102を使用することができなくなる。このような構成とすることによって、サイドグリップ12が取り外された状態で電動工具102が使用されることを防止することができる。
本実施例において、電動工具102は、ハウジング124に設けられており、ユーザが操作可能なシャフトロックスイッチ42(ロックスイッチの例)と、シャフトロックスイッチ42に連動して移動可能にハウジング124に保持されたシャフトロックピン44(ロックピンの例)をさらに備えている。第2ベベルギヤ34は、シャフトロックピン44が嵌合可能なロック溝48を備えている。ロック部材112は、ロック溝48に嵌合可能な形状を有している。
上記の構成によれば、シャフトロックスイッチ42の操作に応じて第2ベベルギヤ34の回転をロックするシャフトロックピン44と、サイドグリップ12の有無に応じて第2ベベルギヤ34の回転をロックするロック部材112とで、共通のロック溝48を使用することができる。ロック機構122の構成をより簡素化することができる。
本実施例において、ロック部材112は、ロック溝48に嵌合するロック位置と、ロック溝48から抜け出すロック解除位置の間で移動可能にハウジング124に保持されている。ロック機構122はさらに、ロック部材112をロック解除位置からロック位置に向けて付勢する圧縮バネ120(第1付勢部材の例)と、ロック部材112を押圧してロック位置からロック解除位置に移動させる動作位置と、ロック部材112から離反する退避位置の間で移動可能にハウジング124に保持されたリンク部材110と、リンク部材110を動作位置から退避位置に向けて付勢する圧縮バネ118(第2付勢部材の例)をさらに備えている。電動工具102においては、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられた場合に、リンク部材110がサイドグリップ12に押圧されて退避位置から動作位置に移動することで、ロック部材112がリンク部材110に押圧されてロック位置からロック解除位置に移動する。
上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられていない場合に、圧縮バネ118の付勢力によって、リンク部材110が退避位置に保持されるとともに、圧縮バネ120の付勢力によって、ロック部材112がロック位置に保持されるので、電動工具102を使用不能とすることができる。また、上記の構成によれば、サイドグリップ12がハウジング124に取り付けられた場合に、リンク部材110が圧縮バネ118の付勢力に抗して動作位置まで移動するとともに、ロック部材112が圧縮バネ120の付勢力に抗してロック解除位置まで移動するので、電動工具102を使用可能とすることができる。簡素な構成によって、サイドグリップ12の有無に応じて電動工具102を使用可能な状態と使用不能な状態の間で切り替えることができる。
本実施例において、電動工具102は、ハウジング124に着脱可能に取り付けられており、モータ14に電力を供給するバッテリ22をさらに備えている。
上記の構成によれば、外部電源にコードで接続することなく、モータ14に電力を供給することができる。
本実施例の電動工具102では、先端工具として、研削ホイール56を使用可能である。電動工具102は、グラインダとして機能する。
上記の構成によれば、グラインダとして機能する電動工具102が、サイドグリップ12が取り外された状態で使用されることを防止することができる。
本実施例において、ハウジング124は、モータハウジング4(グリップの例)を備えている。ユーザは、一方の手でモータハウジング4を把持し、他方の手でサイドグリップ12を把持した状態で、電動工具102を使用可能である。
上記の構成によれば、ユーザは、電動工具102を使用する際に、一方の手でモータハウジング4を把持し、他方の手でサイドグリップ12を把持して、電動工具102を安定して保持することができる。
(変形例)
上記の実施例では、電動工具2,102がグラインダであり、動力伝達機構がベベルギヤ38であり、先端工具が研削ホイール56であり、先端工具保持部がスピンドル36であり、グリップがモータハウジング4であり、ハンドルがサイドグリップ12である場合について説明した。これとは異なり、電動工具2,102は、ドライバドリルやハンマドリル等の、他の種類の電動工具であってもよい。また、動力伝達機構は他の種類の動力伝達機構であってもよく、先端工具は他の種類の先端工具であってもよく、先端工具保持部は他の種類の先端工具保持部であってもよく、グリップは他の種類のグリップであってもよく、ハンドルは他の種類のハンドルであってもよい。
上記の実施例では、電動工具2,102が、ハウジング58,124に着脱可能なバッテリ22から電力を供給される構成について説明した。これとは異なり、電動工具2,102は、外部電源からコードを介して電力を供給される構成としてもよい。
2 :電動工具
4 :モータハウジング
6 :ギヤハウジング
8 :ベアリングボックス
10 :ホイールカバー
12 :サイドグリップ
14 :モータ
16 :出力シャフト
18 :ベアリング
20 :ベアリング
22 :バッテリ
24 :制御基板
26 :スライドスイッチ
28 :メインスイッチ
30 :表示部
32 :第1ベベルギヤ
34 :第2ベベルギヤ
36 :スピンドル
38 :ベベルギヤ
40 :ベアリング
42 :シャフトロックスイッチ
44 :シャフトロックピン
46 :圧縮バネ
48 :ロック溝
50 :ベアリング
52 :インナフランジ
54 :アウタフランジ
56 :研削ホイール
58 :ハウジング
60 :突出部
62 :グリップ取付孔
64 :グリップ取付孔
66 :グリップ取付孔
68 :ロックプレート
70 :上側ホルダ
72 :下側ホルダ
74 :貫通孔
74a :係合孔
74b :非係合孔
76 :係合部
78 :圧縮バネ
80 :右側当接片
80a :当接面
82 :左側当接片
82a :当接面
84 :上側当接片
84a :当接面
86 :ロック機構
102 :電動工具
104 :ギヤハウジング
106 :グリップ取付孔
108 :グリップ取付孔
110 :リンク部材
112 :ロック部材
112a :当接面
114 :第1当接片
114a :第1当接面
116 :第2当接片
116a :第2当接面
118 :圧縮バネ
120 :圧縮バネ
122 :ロック機構
124 :ハウジング

Claims (12)

  1. 出力シャフトを備えるモータと、
    前記出力シャフトに接続された動力伝達機構と、
    前記モータおよび前記動力伝達機構を収容するハウジングと、
    前記動力伝達機構に接続されており、先端工具を着脱可能な先端工具保持部と、
    前記ハウジングに着脱可能に取り付けられたハンドルと、
    前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記先端工具保持部の回転を禁止し、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記先端工具保持部の回転を許容するロック機構を備える、電動工具。
  2. 前記ロック機構が、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記出力シャフトの回転をロックし、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記出力シャフトの回転のロックを解除するロック部材を備える、請求項1の電動工具。
  3. 前記出力シャフトの少なくとも一部が、非円形の断面形状を有しており、
    前記ロック部材が、前記出力シャフトの前記少なくとも一部と係合可能な形状を有する、請求項2の電動工具。
  4. 前記ロック部材が、前記出力シャフトの前記少なくとも一部と係合するロック位置と、前記出力シャフトの前記少なくとも一部と係合解除するロック解除位置の間で移動可能に前記ハウジングに保持されており、
    前記ロック機構がさらに、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材を備えており、
    前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられた場合に、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動する、請求項3の電動工具。
  5. 前記ハウジングが、前記ロック部材が前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう方向に直交する方向に関して、前記ハウジングの一方の側に前記ハンドルを取り付けるための第1取付部と、前記ハウジングの他方の側に前記ハンドルを取り付けるための第2取付部を備えており、
    前記ハンドルが前記ハウジングの前記第1取付部に取り付けられた場合に、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動し、
    前記ハンドルが前記ハウジングの前記第2取付部に取り付けられた場合にも、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動する、請求項4の電動工具。
  6. 前記ハウジングがさらに、前記ロック部材が前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かう方向に関して、前記ハウジングの一方の側に前記ハンドルを取り付けるための第3取付部を備えており、
    前記ハンドルが前記ハウジングの前記第3取付部に取り付けられた場合にも、前記ロック部材が前記ハンドルに押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動する、請求項5の電動工具。
  7. 前記動力伝達機構が、
    前記出力シャフトに固定された第1ギヤと、
    前記先端工具保持部に固定されており、前記第1ギヤの回転に連動して回転する第2ギヤを備えており、
    前記ロック機構が、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられていない場合に、前記第2ギヤの回転をロックし、前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられている場合に、前記第2ギヤの回転のロックを解除するロック部材を備える、請求項1の電動工具。
  8. 前記ハウジングに設けられており、ユーザが操作可能なロックスイッチと、
    前記ロックスイッチに連動して移動可能に前記ハウジングに保持されたロックピンをさらに備えており、
    前記第2ギヤが、前記ロックピンが嵌合可能なロック溝を備えており、
    前記ロック部材が、前記ロック溝に嵌合可能な形状を有する、請求項7の電動工具。
  9. 前記ロック部材が、前記ロック溝に嵌合するロック位置と、前記ロック溝から抜け出すロック解除位置の間で移動可能に前記ハウジングに保持されており、
    前記ロック機構がさらに、
    前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置に向けて付勢する第1付勢部材と、
    前記ロック部材を押圧して前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動させる動作位置と、前記ロック部材から離反する退避位置の間で移動可能に前記ハウジングに保持されたリンク部材と、
    前記リンク部材を前記動作位置から前記退避位置に向けて付勢する第2付勢部材をさらに備えており、
    前記ハンドルが前記ハウジングに取り付けられた場合に、前記リンク部材が前記ハンドルに押圧されて前記退避位置から前記動作位置に移動することで、前記ロック部材が前記リンク部材に押圧されて前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動する、請求項8の電動工具。
  10. 前記ハウジングに着脱可能に取り付けられており、前記モータに電力を供給するバッテリをさらに備える、請求項1から9の何れか一項の電動工具。
  11. 前記先端工具として、研削ホイールを使用可能であり、グラインダとして機能する、請求項1から10の何れか一項の電動工具。
  12. 前記ハウジングが、グリップを備えており、
    ユーザが、一方の手で前記グリップを把持し、他方の手で前記ハンドルを把持した状態で、前記電動工具を使用可能である、請求項1から11の何れか一項の電動工具。
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WO2021117860A1 (ja) 2019-12-12 2021-06-17 三菱ケミカル株式会社 樹脂成形体及び樹脂成形体の製造方法

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