JP2019010720A - 電動工具 - Google Patents

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勇人 山口
央 松下
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Abstract

【課題】本発明は、作業者が持ち方を変更せずに、砥石の向きを変更可能な電動工具を提供することを目的とする。【解決手段】第1ハウジングと、前記第1ハウジングに接続される第2ハウジングと、前記第1ハウジングに収容され、第1方向に延出し、回転方向に回転可能な回転軸を有するモータと、前記第2ハウジング内に回転可能に支承され、前記第1方向と異なる第2方向に延出し、先端工具が着脱可能な出力軸と、前記第2ハウジング内において前記モータと前記出力軸との間に介在し、前記回転軸の回転力を前記出力軸に伝達して前記出力軸を回転させる動力伝達部と、を有し、前記第2ハウジングは、前記動力伝達部を外部に露出させることなく前記第1ハウジングに対して前記回転方向に回動可能なことを特徴とする電動工具。【選択図】図3

Description

本発明は、電動工具、特にモータの回転軸と先端部の出力軸とが互いに平行でない電動工具に関する。
従来から、モータの回転軸と先端工具が取付け可能な出力軸とが互いに平行でないアングル工具が知られている。例えば特許文献1には、アングル工具としてディスクグラインダが開示されている。ディスクグラインダには、出力軸に先端工具として円盤状の砥石を取付けている。
特開2007−275999号公報
ディスクグラインダには、作業者が操作可能なスイッチが本体ハウジングの外側に設けられている。作業者はスイッチを操作することによってモータを回転させ、停止させる。
作業者は、ディスクグラインダの砥石の底面を被加工材に当接させて作業することで研削作業が可能である。さらに作業者は、砥石の外周面を被加工材に当接させて作業することで被加工材を切断することができる。このように研削作業と切断作業とを切替える場合には、作業者は、持ち方を変更することで砥石の被加工材に対する向きを変更する必要がある。ところが、ディスクグラインダの持ち方を変更すると、作業者からみてスイッチの位置が変化する。例えば、研削作業の持ち方をしたときにスイッチが操作しやすい位置に設けられている場合には、作業者が切断作業のために持ち方を変えると、変更した持ち方ではスイッチが操作しづらいことがありうる。そのため、スイッチの操作を行うときには、作業者は、切断作業を実際に行う持ち方からスイッチの操作をし易い持ち方に変更する必要があり、作業効率が低下するという問題がある。
本発明は、作業者が持ち方を変更せずに、先端工具の向きを変更可能な電動工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに接続される第2ハウジングと、前記第1ハウジングに収容され、第1方向に延出し、回転方向に回転可能な回転軸を有するモータと、前記第2ハウジング内に回転可能に支承され、前記第1方向と異なる第2方向に延出し、先端工具が着脱可能な出力軸と、前記第2ハウジング内において前記モータと前記出力軸との間に介在し、前記回転軸の回転力を前記出力軸に伝達して前記出力軸を回転させる動力伝達部と、を有し、前記第2ハウジングは、前記動力伝達部を外部に露出させることなく前記第1ハウジングに対して前記回転方向に回動可能なことを特徴とする電動工具を提供している。
このような電動工具によれば、第1ハウジングに対して第2ハウジングを回動することで、作業者は、第1ハウジングの持ち方を変更せずとも先端工具を所望の姿勢にして作業を行うことができる。また、第2ハウジングを回動する際に動力伝達部材を露出させることがないため、動力伝達部材に切屑などの異物が付着することを避けることができる。
また、前記第1ハウジングに設けられた第1係合部と、前記第2ハウジングに設けられ、前記第1係合部と係合可能な第2係合部と、をさらに有し、前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに非係合状態で、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能であり、前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合することで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることが好ましい。
このような電動工具によれば、第1係合部と第2係合部との係合状態と、被係合状態とを切替えることで、作業者は、第2ハウジングが回動不能な状態と回動可能な状態とを切替えることができる。
また、前記第1ハウジングに設けられた操作部と、前記第1ハウジング内に設けられ、前記モータの回転と停止を切替えるスイッチ部と、前記第1ハウジング内に設けられ、前記操作部に連動して前記スイッチ部のオンオフの切替を行うことが可能であり、前記第1方向に延出するスライドバーと、をさらに有し、前記第2ハウジングには、前記スライドバーの一端部を受入可能な複数の孔部が形成され、前記複数の孔部は、前記回転方向に関して互いに異なる位置に設けられ、前記スライドバーが前記複数の孔部の何れにも挿入されていないときに、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能になり、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して回動することにより前記スライドバーが前記複数の孔部のいずれか一つに挿入可能であり、前記スライドバーが前記複数の凹部のいずれか一つに挿入されることで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることが好ましい。
このような電動工具によればスライドバーが孔部に挿入されている状態と、挿入されていない状態とを切替えることで、作業者は、第2ハウジングが回動不能な状態と回動可能な状態とを切替えることができる。
また、前記第1ハウジングに設けられた爪部をさらに有し、前記第2ハウジングには、前記爪部が係合可能な複数の孔部が形成され、前記複数の孔部は、前記回転方向に関して互いに異なる位置に設けられ、前記爪部が前記複数の孔部のいずれとも係合していないときに、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能になり、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して回動することにより前記爪部が前記複数の孔部のいずれか一つに挿入可能であり、前記爪部が前記複数の孔部のいずれか一つに挿入されることで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることが好ましい。
このような電動工具によれば爪部と孔部との係合状態と、非係合状態とを切替えることで、作業者は、第2ハウジングが回動不能な状態と回動可能な状態とを切替えることができる。
また、前記第2ハウジングから突出する第1凸部と、前記第1ハウジングに設けられ、前記第1凸部と係合可能な複数の凹部が形成された回転防止部材と、を有し、前記複数の凹部は、前記回転方向に関して互いに異なった位置に設けられ、前記第1凸部が前記複数の凹部の何れとも係合していないときに、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能になり、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して回動することにより前記第1凸部が前記複数の凹部のいずれかに係合し、前記第1凸部が前記複数の凹部のいずれかに係合することで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることが好ましい。
このような電動工具によれば凸部と凹部との係合状態と、非係合状態とを切替えることで、作業者は、第2ハウジングが回動不能な状態と回動可能な状態とを切替えることができる。
前記第1ハウジングに設けられ、前記第1方向に移動可能な移動部材と、前記移動部材を前記第1ハウジングの内部に向けて第1方向に付勢する付勢部材と、をさらに有し、前記第1凸部が前記複数の凹部のいずれかに係合している状態で、前記移動部材は、前記付勢部材の付勢力により前記第1凸部を前記第1ハウジングの内部に向けて第1方向に付勢することが好ましい。
このような電動工具によれば、移動部材が第1方向に付勢されているため、移動部材が外側に移動して、第2ハウジングが第1ハウジングから分離することを避けることができる。
また、前記第1ハウジングは、第3係合部を有し、前記第2ハウジングは、前記第3係合部と係合する第4係合部を有し、前記第3係合部と前記第4係合部とは、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの回転を許容しつつ前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記第1方向への移動が防止されるように互いに係合することが好ましい。
このような電動工具によれば、第3係合部と第4係合部との係合により第2ハウジングの係合が許容されるとともに、第2ハウジングの前後方向の移動を防止することができる。
また、前記第3係合部は、前記第1ハウジングに形成された環状凹部であり、前記第4係合部は、前記環状凹部と係合可能な第2凸部であることが好ましい。
このような電動工具によれば、第4係合部は、周方向の何れの位置においても第3係合部と係合することができる。
前記第4係合部は、前記第2ハウジングに形成された環状凹部であり、前記第3係合部は前記第1ハウジングに形成され、前記環状凹部と係合可能な第2凸部であることが好ましい。
このような電動工具によれば、第3係合部は、周方向の何れの位置においても第4係合部と係合することができる。
また、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとは前記第1方向に延びる円筒形状を有し、前記第2凸部は前記回転方向に連続もしくは不連続に形成されていることが好ましい。このような電動工具によれば、第2凸部は環状凹部に確実に係合することができる。
また、第1ハウジングと一体に形成され、作業者が把持可能な把持部をさらに備えることが好ましい。このような電動工具によれば、作業者は把持部の持ち方を変更することなく第2ハウジングを回動させることができる。
前記第1ハウジングは、第1部材と、第2部材とを有し、前記第1部材と前記第2部材とが、前記第2ハウジングの外周面を取囲んでいることが好ましい。このような電動工具によれば、第1部と第2部とが第2ハウジングの外周面を取囲むようにすることで容易に電動工具を組立てることができる。
本発明によれば、作業者が持ち方を変更せずに、先端工具の向きを変更可能な電動工具を提供することができる。
第1の実施の形態における、ディスクグラインダを右前上方から見た斜視図であり、ギヤハウジングがモータハウジングに対して回動不能な状態を示した図である。 第1の実施の形態における、ディスクグラインダを右前上方から見た斜視図であり、ギヤハウジングがモータハウジングに対して回動可能な状態を示した図である。 第1の実施の形態における、ディスクグラインダを右前上方から見た斜視図であり、ギヤハウジングがモータハウジングに対して回動している状態を示した図である。 第1の実施の形態における、ディスクグラインダを右前上方から見た斜視図であり、ギヤハウジングがモータハウジングに対して図1の状態からB方向に90°回動した状態を示した図である。 第1の実施の形態におけるディスクグラインダの図1のV−V線部分断面図であり、出力軸部先端が下側を向いた状態を示す図である。 第1の実施の形態におけるギヤハウジングの外観を示した左後上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態におけるギヤハウジングの外観を示した左前上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態におけるディスクグラインダにおいてギヤハウジングが取り外されたモータハウジングを右前上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態におけるディスクグラインダの部分断面図であり、出力軸部先端が回転軸の左側に位置したときを示す図である。 第2の実施の形態におけるディスクグラインダの外観を右前上方から見た示す斜視図である。 第2の実施の形態におけるスライドバーが孔部に挿入されているときのディスクグラインダの図10のXI−XI線部分断面図である。 第2の実施の形態におけるスライドバーが孔部に挿入されていないときのディスクグラインダの部分断面図である。 第2の実施の形態におけるギヤハウジングを左後上方から見た斜視図である。 第3の実施の形態におけるディスクグラインダの部分断面図であり、ギヤハウジングが回動不能であり、出力軸部先端が下側を向いているときの図である。 第3の実施の形態におけるモータハウジングの左部、右部の正面図であり、前端部にある抜止部を前方から見た図である。 第3の実施の形態におけるギヤハウジングの背面図である。 第3の実施の形態における左部と右部とを合わせた状態のモータハウジングの抜止部の正面図である。 第3の実施の形態におけるロック部の正面図である。 第3の実施の形態における操作部の正面図である。 第3の実施の形態におけるディスクグラインダの部分断面図であり、操作部が前側に移動し、ギヤハウジングが回動可能なときの図である。 第3の実施の形態におけるディスクグラインダの部分断面図であり、ギヤハウジングとモータハウジングとが分離しているときの図である。 第3の実施の形態におけるディスクグラインダの部分断面図であり、ギヤハウジングをモータハウジングに取付ける際にギヤハウジングがモータハウジングに収容された状態を示す図である。 第3の実施の形態におけるディスクグラインダの部分断面図であり、ギヤハウジングをモータハウジングに取付ける際に操作部を前方向に移動させた状態を示す図である。
本発明の第1の実施の形態による電動工具の一例であるディスクグラインダ1について、図1乃至図10を参照しながら説明する。ディスクグラインダ1は、円盤状に形成された砥石等の先端工具を用いて被加工材の研削、切断等を行うための電動式の工具である。ディスクグラインダ1は、モータの回転軸と、先端工具が取付けられる出力軸とが平行でないアングル工具である。
図1はディスクグラインダ1の外観を示す斜視図である。以下の説明においては、図1に示されている「上」を上方向、「下」を下方向、「前」を前方向、「後」を後方向、「右」を右方向、「左」を左方向と定義する。本明細書において寸法、数値等について言及した場合には、当該寸法及び数値等と完全に一致する寸法及び数値だけでなく、略一致する寸法及び数値等(例えば、製造誤差の範囲内である場合)を含むものとする。「同一」、「直交」、「平行」、「一致」、「面一」等についても同様に「略同一」、「略直交」、「略平行」、「略一致」、「略面一」等を含むものとする。
図1に示されるように、ディスクグラインダ1は、モータハウジング21と、モータハウジング21とは別体に設けられたギヤハウジング22と、モータハウジング21に取付けられた爪部71とを備えている。モータハウジング21はモータ3(図5)を収容し、ギヤハウジング22は動力伝達部4(図5)、出力軸部5(図5)を収容している。ギヤハウジング22は、モータハウジング21の前方に接続されている。図2〜4に示されるようにギヤハウジング22は、モータハウジング21に対して回転方向A、Bに回動可能である。ここで回転方向Aと回転方向Bとは互いに反対方向である。モータハウジング21、ギヤハウジング22は、それぞれ、本発明における「第1ハウジング」、「第2ハウジング」の一例である。爪部71は、本発明における「第1係合部」の一例である。
図5に示されるように、ディスクグラインダ1は、さらに、モータハウジング21に着脱可能な電池パック9と、出力軸部5に着脱可能な砥石Pとを備えている。尚、これらの部材は、説明の便宜のため図1〜4では省略している。
モータハウジング21は、樹脂製または金属製であり、前後方向に延びる円筒形状を有している。図5に示されるようにモータハウジング21は、モータ3、基板8、ダイヤル6、スライドバー7、スイッチ73を収容している。
モータ3は、DCブラシレスモータであり、前後方向に延びる回転軸31を有する。回転軸31は電池パック9からの電力によって回転方向AまたはBに回転軸を中心にして回転する。回転軸31は、ギヤハウジング22の円筒部22E(後述)内まで前方向に延びている。回転軸31は、モータハウジング21の上下および前後方向の略中心に位置している。
スイッチ73はモータ3の後方に設けられている。スイッチ73は、モータ3の回転および停止を制御する。
ダイヤル6は、回転方向A、Bに回転可能である。作業者は、ダイヤル6を回転させることによりモータ3の最大回転数を変更することができる。
基板8には、FET81などのモータ3の回転を制御する素子が配置されている。FET81を用いたスイッチング動作により、モータ3の回転は制御される。
モータハウジング21は、その内部においてボールベアリング21Cの外輪を支持している。
図1に示されるようにモータハウジング21は、ハンドル部21Aを有している。ハンドル部21Aは、モータハウジング21のうちディスクグラインダ1が使用される際に作業者によって把持される部分である。ハンドル部21Aは、前後方向に関して、モータ3(図5)の位置から基板8(図5)の位置まで設けられている。ハンドル部21Aは、本発明の把持部の一例である。
図5に示されるように、ハンドル部21Aの上側には、前後方向に移動可能なスライドスイッチ10と、突起15とが設けられている。スライドスイッチ10の下面には係合溝10Aが形成されている。スライドスイッチ10が最前位置に移動したときに、突起15は係合溝10Aと係合可能である。突起15が係合溝10Aに係合しているときスライドスイッチ10は後方に移動不能である。作業者は、スライドスイッチ10を前後方向に移動させることにより、モータ3を回転、または、停止させることができる。尚、図1〜4ではスライドスイッチ10を省略している。スライドスイッチ10は、本発明における「操作部」の一例である。
スライドバー7は、前後方向に移動可能にモータハウジング21に支持されている。スライドバー7は、上下方向に延びる第1部7Aと、第1部7Aに接続され前後方向に延びる第2部7Bと、第2部7Bに前端部に接続され上下方向に延びる第3部7Cとを有している。第1部7Aと、第2部7Bと、第3部7Cとは一体成型されていてもよいし、別体であって互いに固定されていてもよい。第2部7Bは前後方向に延びるとともに左右方向にある程度幅のある平板形状を有している。第1部7Aと、第2部7Bとはモータハウジング21の内部に配置されている。第3部7Cは、モータハウジング21の孔部21Fを介して、モータハウジング21の内側から外側に向けて延びている。即ち、第3部7Cにおいて、第3部の一端部は第2部7Bの前端部に接続され、中間部は孔部21Fを通過し、他端部は外部に露出している。第3部7Cの当該他端部は、スライドスイッチ10を回動可能に支持している。孔部21Fは前後方向に延びているため、スライドバー7が前後方向に移動するときに、第3部7Cは孔部21Fに沿って前後方向に移動する。
作業者が、スライドスイッチ10を前後方向に移動させると、その移動に連動してスライドバー7が前後方向に移動する。スライドバー7が最前の位置に移動したときに、第1部7Aはスイッチ73を押圧する。これによりスイッチ73がオン状態になり、モータ3が回転する。このときに、作業者は、スライドスイッチ10を図5の状態から回動させながら前進させて係合溝10Aを突起15に係合させると、スライドスイッチ10が後方に移動することを規制することができる。これにより、モータ3をオン状態に維持できる。
図5に示されるように、スライドバー7が最前の位置より後方に移動すると、第1部7Aはスイッチ73を押圧しない状態になる。さらに、第1部7Aとスイッチ73とが離間してもよい。これによりスイッチ73がオフ状態になりモータ3の回転が停止する。
図6、7はギヤハウジング22の外観を示す斜視図であり、図6は左上後方から見た図であり、図7は左上前方から見た図である。ギヤハウジング22は、例えば、アルミニウム等の金属を一体成形することによって製造されている。ギヤハウジング22は、前端部22Fと、前端部22Fの後ろに設けられた円筒部22Eとを有している。円筒部22Eは、前後方向に延びる略円筒形状を有している。
図5に示されるようにギヤハウジング22の円筒部22Eは、遠心ファンである冷却ファン31Aと、ボールベアリング22Aと、回転軸31の先端部とを収容している。円筒部22Eは、ボールベアリング22Aの外輪を支持している。回転軸31は、ボールベアリング21C及びボールベアリング22Aによって回転可能に支承されている。冷却ファン31Aは、ボールベアリング22Aの後方において、回転軸31と同軸一体回転するように配置されている。
円筒部22Eの外周面には、回転ガイド部26が設けられている。回転ガイド部26には、複数の凹部26Aが形成されている。各凹部26Aは、円環形状であり、回転方向Aにおけるギヤハウジング22の外周面全体にわたって形成されている。
ギヤハウジング22の前端部22Fは、動力伝達部4、出力軸部5を回転可能に支承している。前端部22Fの前方には排気孔22Hが形成されている冷却ファン31Aが回転することにより、冷却風が流れ、排気孔22Hから排出される。
前端部22Fの下端後部には、砥石Pを部分的に取囲むホイールガード22Dが設けられている。
出力軸部5は、出力軸51と、砥石Pを着脱可能に保持するワッシャ52及びナット53とを有している。出力軸51は上下方向に延びている。つまり、回転軸31と出力軸51とは直交している。
動力伝達部4は、ギヤハウジング22内においてモータ3と出力軸51との間に設けられている。動力伝達部4は、モータ3の回転軸31の回転を減速して出力軸51に伝達し、出力軸51を回転させることが可能である。動力伝達部4は、互いに噛合するピニオンギヤ41と、ベベルギヤ42とを有している。動力伝達部4は、本発明における「動力伝達部」の一例である。
ピニオンギヤ41は、その軸心が前後方向に延びる略円筒形状に形成され、回転軸31と同軸一体回転するように回転軸31の前端部に固定されている。
ベベルギヤ42は、平面視において円環状に形成され、ピニオンギヤ41の回転軸心と略直交する方向(上下方向)に延びる軸心を中心に回転可能に構成されている。
ピニオンギヤ41とベベルギヤ42とが噛合することにより、ピニオンギヤ41の回転力が、ベベルギヤ42の回転に伝達される。即ち、モータ3の回転力によってピニオンギヤ41が回転軸31を中心として回転するときに、ピニオンギヤ41の回転によってベベルギヤ42は、出力軸51と同軸の軸心を中心として回転する。
出力軸51は、上下方向に延びる略円柱形状をなし、ニードルベアリング22B及びボールベアリング22Cを介してギヤハウジング22に回転可能に支承されている。出力軸51の下端部には雄ネジ部51Aが設けられている。
ワッシャ52は、出力軸51の下端部に設けられている。雄ネジ部51Aは、ワッシャ52を挿通している。
ナット53は、雄ネジ部51Aに螺合可能に構成されている。砥石Pを出力軸51への固定する際には、まず、砥石Pの平面視中央に形成された貫通孔にワッシャ52を挿通させる。次に、砥石Pの上面をワッシャ52の底面に当接させて、雄ネジ部51Aにナット53を螺合する。これにより、砥石Pが出力軸51に固定される。砥石Pの出力軸51からの取外しは、雄ネジ部51Aとナット53との螺合を解除することにより行う。
砥石Pは、例えば、平面視略円形状の直径100mmのレジノイドフレキシブル砥石、フレキシブル砥石、レジノイド砥石、サンディングディスク等の砥石であり、用いる材質や砥粒の種類の選択により金属、合成樹脂、大理石、コンクリート等の表面研磨、曲面研磨が可能である。砥石Pの後方側の径方向外方は、砥石Pが出力軸51に固定された状態で、ギヤハウジング22の下端部後部に設けられたホイールガード22Dに覆われる。なお、本実施の形態においては、出力軸部5に砥石Pを取付けたがこれに限られない。例えば、ベベルワイヤブラシ、不織布ブラシ、ダイヤモンドホイール等のその他の先端工具も出力軸51に取付可能である。
図8はモータハウジング21の外観を示す斜視図である。モータハウジング21の略円筒形状における内周面の前端部には、回転ガイド部24が設けられている。回転ガイド部24は複数の凸部24Aを有している。各凸部24Aは、円環状であり、回転方向Aにおけるモータハウジング21の内周面全体にわたって形成されている。図5に示されるように凸部24Aの前後方向の長さは、ギヤハウジング22の凹部26Aの前後方向の長さと等しい。複数の凸部24Aと、複数の凹部26Aとは互いに係合している。凸部24Aは、本発明の第2凸部の一例である。
モータハウジング21は、互いに分離可能な左部21Lと、右部21Rとで構成されている。左部21Lと右部21Rとが、ギヤハウジング22の後端部(詳細には図6、7の円筒部22E)の外周面を取囲むようギヤハウジング22を挟んでいる。左部21Lと右部21Rとは、複数のネジ32(図5)によって固定されている。図8に示されるようにモータハウジング21の上壁には、前後方向に延び、上下方向に貫通する孔部21Fが形成されている。孔部21Fの左側半分は、左部21Lに形成され、右側半分は右部21Rに形成されている。言い換えれば、孔部21Fは、左部21Lに形成された切欠と、右部21Rとに形成された切欠とが結合することによって形成される。左部21L、右部21Rは、それぞれ、本発明の第1部材、第2部材の一例である。
モータハウジング21の内周面と円筒部22Eの外周面とは正面視略円形形状を有している。本実施の形態では、当該2つの円形形状は、同心状に配置され、同一の半径を有している。モータハウジング21の内周面は、円筒部22Eの外周面を取囲むことで、モータハウジング21とギヤハウジング22とは接続される。この状態において、複数の凸部24Aと複数の凹部26Aとは互いに係合している。従って、モータハウジング21とギヤハウジング22との接続箇所において、両者が収容する部材(モータ3や動力伝達部4)が外部に露出することはない。以下では、上記の2つの円形形状の中心を通り、前後方向に延びる仮想直線を中心線L1(図5)と称する。回転軸31は、中心線L1上に配置されている。凸部24A、凹部26Aは、それぞれ、本発明における「第3係合部」と「第4係合部」の一例である。
ギヤハウジング22の前端部22Fの外周面には、爪部71(図1)が係合可能な4つの孔部75が形成されている。即ち、ギヤハウジング22が図1に示される状態(以下、このときのギヤハウジング22の姿勢を基準姿勢と称する)のとき、4つの孔部75は、それぞれ、ギヤハウジング22の上面、下面、左面、右面に形成されている。4つの孔部75は、中心線L1を中心にした90°、180°、270°の回転に関して対称である。図1は爪部71が上面の孔部75と係合した状態を示し、図2は爪部71が上面の孔部75に係合していない状態を示している。孔部75は、本発明のおける「第2係合部」の一例である。
図2に示されるように、爪部71が孔部75に挿入されていないとき(爪部71と孔部75とが非係合状態のとき)に、凸部24Aと凹部26Aとは回転方向A、Bに相対的に摺動可能になる。これにより、モータハウジング21と、ギヤハウジング22とは中心線L1(回転軸31)を中心にして相対的に回動可能になる。つまり、図2の状態では、凸部24Aと凹部26Aとの係合は、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対回動を許容している。一方、当該係合は、モータハウジング21とギヤハウジング22との前後方向の相対移動を防止している。言い換えれば、当該係合は、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対回転をガイドしている。
図3はギヤハウジング22が、モータハウジング21に対して、基準姿勢(図1)からB方向に回動した状態を示している。図4は、ギヤハウジング22が、モータハウジング21に対して基準姿勢からB方向にから90°回動した状態を示している(以下、「90°の姿勢」と称する)。以下では、基準姿勢からギヤハウジング22をモータハウジング21に対して回転方向Bに180°、270°回転させたギヤハウジング22の姿勢を、それぞれ、180°の姿勢、270°の姿勢(図9)と称する。
図1に示されるように、爪部71が孔部75に係合しているときに、凸部24Aと凹部26Aとは互いに摺動不能になる。従って、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対的な回動は不能になる。言い換えれば、爪部71と孔部75との係合は、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対的な回転を防止(ロック)している。ギヤハウジング22が回動して、基準姿勢、90°の姿勢、180°の姿勢、270°の姿勢となることで、爪部71は、4つの孔部75のうち上側に位置している一つに係合可能になる。
ディスクグラインダ1の組立方法(製造方法)について説明する。まず、互いに分離した状態の左部21Lと右部21Rとを用意する。次に、モータハウジング21に収容されるモータ3などの部材を左部21L(右部21Rでもよい)に配置する。また、回転軸31をファン31Aの回転中心とボールベアリング22Aの中心に挿入し、回転軸31の前端部にピニオンギヤ41を圧入する。一方、ギヤハウジング22内部には、ファン31Aとボールベアリング22Aと、ピニオンギヤ41とを除く動力伝達部4などの部材を配置しておく。次に、ファン31Aと、ピニオンギヤ41とをギヤハウジング22の内部に収容し、ピニオンギヤ41をべベルギヤ42と噛合させ、回転ガイド部24と回転ガイド部26とを係合させる。また、ボールベアリング22Aの外輪をギヤハウジング22に固定する。
次に、左部21Lに右部21Rを結合する。この際に、円筒部22Eの外周面を取囲むように左部21Lと右部21Rとでギヤハウジング22を挟む。左部21Lと右部21Rとでギヤハウジング22を挟んだのちネジ32をモータハウジング21に螺合することで左部21Lと右部21Rとを固定する。
以上の組立ての際に、円筒部22Eの外周面を取囲むように左部21Lと右部21Rとでギヤハウジング22を挟む。これによって、ギヤハウジング22がモータハウジング21に対して相対的に回動可能になるようなディスクグラインダ1を容易に組立てることができる。
上記の第1の実施の形態におけるディスクグラインダ1によれば、図2、3に示されるように、爪部71と孔部75とが被係合状態で、ギヤハウジング22はモータハウジング21に対して回転軸31を中心にして回動可能である。
ギヤハウジング22が回転方向AまたはBに回動するときに、出力軸51が回転軸31を中心に回転方向AまたはBに回動する。出力軸51が回動することによって、回転軸31を中心にしてベベルギヤ42も回動する。このときに、ベベルギヤ42は、ピニオンギヤ41と噛合しながら、出力軸51と同心の軸心を中心として回転する。言い換えれば、ベベルギヤ42は、出力軸51と同心の軸心を中心として回転することによって、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対回転が許容される。また、回転ガイド部26が回転ガイド部24に対して摺動する。この際に、回転ガイド部24と、回転ガイド部26とは、モータハウジング21とギヤハウジング22との前後方向の相対的な移動を防止している。従って、モータハウジング21に対するギヤハウジング22の相対的な回動が、回転ガイド部24と、回転ガイド部26とによってガイドされる。これにより、ギヤハウジング22の回動が円滑に行われる。
作業者は、基準姿勢、あるいは、90°、180°、270°の姿勢のいずれかになるようにギヤハウジング22を回動させ、その後、爪部71を孔部75に挿入させる。これによりギヤハウジング22がロックされ、回動が防止される。
例えば、作業者がディスクグラインダ1の下方に被研削材または被切断材を配置して、作業を行う場合について説明する。研削作業では、作業者は、ギヤハウジング22を基準姿勢にして、砥石Pの底面を被研削材に当接させることで研削作業を容易に行える。切断作業では、作業者は、必要に応じて砥石Pを切断作業用のものに変更し、ギヤハウジング22を180°または270°の姿勢にして、砥石Pの周面を被切断材に当接さて切断作業を行う。研削作業および切断作業の何れにおいてもスライドスイッチ10は、常にモータハウジング21に対して上側にあると共に、被研削材または被切断材はディスクグラインダ1の下方にある。このため、作業者は、研削作業または切断作業を無理のない姿勢で行えるとともに、ハンドル部21Aを持ち替えることなく(あるいは、持ち替えるとしてもわずかな動作で)スライドスイッチ10を操作することができる。尚、上記の説明では、ディスクグラインダ1の下方に被研削材または被切断材を配置している場合について説明したが、下方には限定されず、被研削材または被切断材がどのような位置であっても、ギヤハウジング22を回動させることで、被研削材または被切断材を加工するのに適した姿勢に砥石P設定することが可能になる。
上記のギヤハウジング22の回動と、固定を行う操作において、ドライバなどの特別な工具は不要である。そのため作業者は容易に砥石Pの姿勢を変更することができる。また、上記のギヤハウジング22の回動と、固定とを行う操作において、動力伝達部4がギヤハウジング22の外部に露出することがない。このため切屑などの異物が動力伝達部4に付着することがなく、ディスクグラインダ1に不具合が発生するのを防止できる。特に第1の実施の形態においては、ギヤハウジング22をモータ3の軸方向に移動させずともギヤハウジング22を回動させることができるので、一層動力伝達部4が外部に露出しない構成とすることができる。
図10〜13を用いて第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ構成については第1の実施の形態と同一の参照番号を付し説明を省略する。
図10に示されるようにディスクグラインダ101は、モータハウジング121と、モータハウジング121とは別体のギヤハウジング122とを備えている。モータハウジング121はモータ3を収容し、ギヤハウジング122は動力伝達部4および出力軸部5を収容している。第2の実施の形態においてもギヤハウジング122はモータハウジング121に対して回転軸31を中心にして回動可能である。但し、ギヤハウジング122の回動を防止する構成が第1の実施の形態と異なり、モータハウジング121には、爪部71は取付けられておらず、ギヤハウジング122には孔部75が形成されていない。
図10に示されるように、モータハウジング121には孔部21Gが形成されている。孔部21Gは、図1の孔部21Fと同様に前後方向に延びているが、その後端部は孔部21Fの後端部より後側に位置している。
図11に示されるように、モータハウジング121は、その内部にスライドバー107を前後方向に移動可能に支持している。
スライドバー107は、上下方向に延びる第1部107Aと、第1部107Aに接続され前後方向に延びる第2部107Bと、第2部107Bに接続され上下方向に延びる第3部107Cとを備えている。第1部107Aと第2部107Bとはモータハウジング121の内部に配置されている。第2部107Bの前端部は、スライドスイッチ10より前方に位置しており、ギヤハウジング122に形成された孔部47A(後述)に挿入されている。第3部107Cは、第2部107Bの前後方向における両端部の間の所定の位置において第2部107Bと接続されている。第3部107Cは孔部21Gを介してモータハウジング121の外側に延出している。第2部107Bは、本発明における「第1係合部」の一例である。
モータハウジング121の内部には、スライドバー107の後方にバネ108が設けられている。バネ108の後端部はモータハウジング121に固定され、前端部はスライドバー107を押圧可能である。
図11に示されるように、スライドバー107が前方に移動しているときに、バネ108が第1部107Aから離間している。このとき、第1部107Aは、スイッチ73を押圧しており、スイッチ73はオン状態になっている。スライドバー107が、図11に示される状態から後方に移動し、図12に示される状態に移行すると、第1部107Aがバネ108を後方に押圧する。これによりバネ108の付勢力が発生し、スライドバー107を前方に向けて付勢する。このとき第3部107Cは、スイッチ73から離間しており、スイッチ73はオフ状態になっている。
図11〜13に示されるように、ギヤハウジング122は、前端部122Fと、前端部122Fの前側に略円筒形状を有する円筒部122Eとを備えている。円筒部122Eは、内周面22Fと、傾斜面22Gと、背面122Hとを有している。傾斜面22Gは、内周面22Fの後端部から、回転軸31の中心に向かって後方向に傾斜している。ファン31Aによって発生した冷却風は、モータ3からファン31Aを通過し、円筒部122Eへ向けて外側に移動する。その後、冷却風は、傾斜面22Gによって、前方向に向きを変えられ、排気孔22Hより排出される。傾斜面22Gによって、冷却風の流れが円滑に向きを変えることができる。
第1の実施の形態の円筒部22Eと同様にして、円筒部122Eは、モータハウジング121に接続されている。前端部122Fには、第1の実施の形態の孔部75が形成されていない。この点を除き、前端部122Fは、第1の実施の形態の前端部22Fと同じ構成を有している。
図13に示されるように円筒部122Eの背面122Hには、4つの孔部47が形成されている。孔部47は、背面122Hから前方に延びている。孔部47A〜47Dは、それぞれ、円筒部122Eの上側、左側、下側、右側に位置している。孔部47は、本発明における「第2係合部」の一例である。
各孔部47は、スライドバー107の第2部107Bを受入可能な断面長方形形状を有している。4つの孔部47A〜47Dは、回転軸31を中心とした90°、180°、270°の回転に関して対称である。孔部47は、貫通孔であるが、第2部107Bを受入可能であれば貫通孔でなくともよい。
図11は、スライドバー107の第2部107Bが孔部47Aに挿入され、ギヤハウジング122が、モータハウジング21に対して回動不能な状態を示している。尚、図11の状態では、スライドスイッチ10は突起15に係合している。作業者は、図11の状態においてスライドスイッチ10を回動させて、スライドスイッチ10と突起15との係合を解除し、スライドスイッチ10を後方に移動させる。作業者は、図12に示される状態までスライドスイッチ10を移動させる。これにより、スライドバー7は孔部47から外れる。この状態においてギヤハウジング22が、モータハウジング21に対して回動可能な状態になる。
図12の状態において、モータハウジング121に対してギヤハウジング122を回転方向AまたはBに90°毎に回動させていくことで、第2部107Bが孔部47A〜47Dのいずれか1つに挿入可能な位置になる。作業者は、第2部107Bを孔部47A〜47Dのいずれか1つに挿入することにより、モータハウジング121に対するギヤハウジング122の回動が防止される。
図12の状態では、バネ108がスライドバー107を前方に付勢している。例えば、作業者は、モータハウジング121に対して回転方向Aに90°ギヤハウジング22を回動させる。これにより、孔部47Bが上側に移動し、スライドバー107を受入可能な位置に位置する。作業者は、バネ108の付勢力を利用してスライドスイッチ10を前側に移動させて、スライドバー7を孔部47Bに挿入する、さらにスライドスイッチ10を突起15に係合させる。これにより、ギヤハウジング122が、モータハウジング121に対して回動不能になる。この時、砥石Pは回転軸31に対して左側に位置する。被切削材がディスクグラインダ101の下方にある場合には、作業者は、砥石Pの外周部を被切削材に接触させ、被切削材を切削させることができる。このときスライドスイッチ10はモータハウジング121の上側に位置しているため、作業者はスライドスイッチ10を容易に操作することができる。
図14〜23を用いて第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ構成については第1の実施の形態と同一の参照番号を付し説明を省略する。
図14に示されるようにディスクグラインダ201は、モータハウジング221と、モータハウジング221とは別体のギヤハウジング222とを備えている。モータハウジング221はモータ3を収容し、ギヤハウジング222は動力伝達部4および出力軸部5を収容している。第3の実施の形態においてもギヤハウジング222はモータハウジング221に対して回転軸31を中心にして回動可能である。但し、ギヤハウジング222の回動を防止する構成が上述した実施の形態と異なる。モータハウジング221には、爪部71は取付けられておらず、回転ガイド部26は設けられていない。またギヤハウジング222には、回転ガイド部26は設けられておらず、孔部75も形成されていない。
ギヤハウジング222には略円筒形状の円筒部66が形成されている。図16に示されるように、円筒部66は、その後端部において、貫通孔が形成された背面視略円形形状の円形部66Aと、凸部66Bとを有している。凸部66Bは、円形部66Aの上側に上方に突出するように設けられている。
図14に示されるように、モータハウジング221には、その前端部には略円筒形状の円筒部221Aが形成されている。円筒部221Aは前後方向において、モータ3より前に位置している。モータハウジング221の内部にギヤハウジング222の後端部が配置されている。円筒部221Aは、正面視略円環形状である。円筒部221Aの円形の中心は、円形部66Aの円形の中心に一致し、回転軸31上に位置している。
円筒部221Aの上面には貫通孔である孔部221Bが形成されている。円筒部221Aの前端部には抜止部63が設けられている。
円筒部221Aの内部には、ロック部61と、操作部62と、2つのバネ64とが前方向にこの順序で配置されている。図14において、操作部62は円筒部66の凸部66Bより前方に位置しているが、作業者の操作により、凸部66Bは、操作部62より前方に移動可能である(後述)。ロック部61、操作部62は、正面視円環形状であり、円板形状の中心は互いに一致し、回転軸31上に位置している。操作部62は、本発明における「移動部材」の一例であり、ロック部61は、本発明における「第1係合部」および「回転防止部材」の一例である。バネ64は、本発明における「付勢部材」の一例である。凸部66Bは、本発明における「第2係合部」および「第1凸部」の一例である。
図17に示されるように抜止部63には、内周部63Aを有する。内周部63Aの下側には、凹部63Bが形成されている。凹部63Bは凸部66Bを受入可能である。一方、内周部63Aの凹部63Bが形成されていない領域は、凸部66Bより回転軸31側にあり凸部66Bを受入不能である。このため、凸部66Bは、当該領域と干渉する。言い換えれば、凸部66Bが凹部63Bを通過しない限り、ギヤハウジング222が前方向に向けて移動して、モータハウジング221から外れることはない。
ロック部61は、モータハウジング221に対し前後方向に移動不能かつ回転不能に配置されている。図18に示されるように、ロック部61には、内周部61Aが形成されている。つまり内周部61Aは、ロック部61の貫通孔を形成する面を有している。内周部61Aは、正面視略円形形状であり、その上側、左側、右側に、それぞれ係合凹部61B〜61Dが形成されている。係合凹部61B〜61Dは、凸部66Bを受入可能である。内周部61Aにおいて、係合凹部61B〜61Dが設けられていない領域は、凸部66Bを受入不能である。凸部66Bが、係合凹部61B〜61Dの何れか一つと係合することにより、ギヤハウジング222は、モータハウジング221に対して回動不能になる。図14の状態では、凸部66Bが係合凹部61Cと係合している。
操作部62は、ロック部61から抜止部63の間をモータハウジング221に対して、前後に移動可能であり、かつ、回転軸31に対して回動不能に設けられている。図19に示されるように、操作部62は、円盤部62Aと、接続部62Cと、レバー部62Bとを有している。円盤部62Aは、正面視略円環形状である。円盤部62Aは内周部62Dを有する。内周部62Dは、当該貫通孔を形成する面を有している。内周部62Dにおける下側には、凸部66Bを受入可能な係合凹部62Eが形成されている。内周部62Dのうち係合凹部62Eが形成されていない領域は、凸部66Bより回転軸31側にあり、凸部66Bを受入不能である。レバー部62Bは、円盤部62Aの上部に設けられ、左右方向に延びている。接続部62Cは、円盤部62Aの上部と、レバー部62Bの左右方向に関する中心とを接続している。円盤部62Aはモータハウジング221の内部に配置され、接続部62Cは孔部221B(図14)を通過し、レバー部62Bはモータハウジング221の外部に露出している。孔部221Bは前後方向に延び、左右方向の長さは、レバー部62Bの左右方向の長さに一致する。そのためレバー部62Bは孔部221Bに沿って前後方向に移動可能であるが、回転方向A、Bに回転不能である。
2つのバネ64は、それぞれ、モータハウジング221の内部における上端部と下端部とであって、操作部62と抜止部63との間に設けられている。バネ64の前端部は抜止部63に固定され、後端部は操作部62を後方に付勢している。
第1の実施の形態と同様にモータハウジング221は、互いに分離可能な左部221Lと右部221Rとを有している(図5)。尚、孔部221Bの左側は左部221Lに切欠として形成され、孔部221Bの右側は右部222Rに切欠として形成されている。つまり、左部221Lと右部221Rとが一体となることで、2つの切欠が結合し、孔部221Bが形成される。
図14の状態では、凸部66Bが、係合凹部61Cに係合しているため、ギヤハウジング222は回転軸31に対して回動不能である。操作部62はバネ64によって後方に付勢され、円筒部66を後方に付勢する。従って、操作部62が前方に移動することが防止されている。
回転軸31から、円筒部221Aの内周面までの距離Rは、回転軸31から、凸部66Bの外側端部までの距離rより大きい。
ギヤハウジング222を回動させるためには、まず、図20に示されるように、作業者は、バネ64の付勢力に抗して操作部62を前方に移動させる。次に、ギヤハウジング222を前方に移動させ、操作部62とロック部61との間に凸部66Bを位置させる。これにより、凸部66Bと係合凹部61Cとの係合は解除される。距離Rは距離rより大きいため、この状態ではギヤハウジング222は、モータハウジング221に対して回転軸31を中心にして回動可能である。例えば、図14の状態からギヤハウジング222を正面視時計回転に90°回動させ、その後に後方に移動させる。この場合には、凸部66Bは係合凹部61Dに係合する。その後、操作部62が円筒部66に当接するように操作部62を後方に移動させる。操作部62はバネ64の付勢力を受け、円筒部66を後方に付勢する。これにより、円筒部66が前方に移動することを防止することができる。同様の操作において、ギヤハウジング222を正面視反時計回りに90°回動させることで、凸部66Bを係合凹部61Dに係合させることも可能である。尚、第3の実施の形態では、図14の状態からギヤハウジング222を180°回動させてその状態を固定することはできない。但し、モータハウジング21からギヤハウジング222を取外す際に、作業者はギヤハウジング222を180°回動させる操作を行う(後述)。
第3の実施の形態のディスクグラインダ201を組立てる方法について説明する。まず、図15に示されるように、左部222Lと、右部222Rとを分離した状態で用意する。さらに、図21に示されるように左部222Lまたは右部222Rの前端部に、ロック部61、操作部62、バネ64を前方向にこの順序で並べる。この際ロック部61は、左部222Lおよび右部222Rに回転不能でかつ移動不能に固定する。また、操作部62の接続部62Cは、孔部221Aを通過するように配置する。バネ64は、操作部62を後方に付勢するように配置する。
また、モータ3を含むギヤハウジング222内に配置される部材(ボールベアリング22Aとピニオンギヤ41を除く)も左部222Lまたは右部222Rに配置し、左部222Lとを右部222Rとをネジ34で結合する。回転軸31をファン31Aの回転中心に挿入し、ボールベアリング22Aに挿入し、回転軸31にピニオンギヤ41を圧入する。
次に、図21にされるように、ギヤハウジング222を出力軸部5の先端が上側になるように配置する。この状態では凸部66Bは下側に配置される。図22に示されるように、ギヤハウジング222を後方に移動させて、モータハウジング221に挿入する。ギヤハウジング222が後方に移動するのに伴い、ファン31Aがギヤハウジング221内に収容され、ボールベアリング22Aの外輪がギヤハウジング22に設けられた図示せぬ係合部に入りこみ、当該外輪がモータハウジング221に固定される。凸部66Bは、下側に位置しており、凹部63Bを通過し、係合凹部62Eと係合可能である。このため、ギヤハウジング222が後方へ移動することによって、円筒部66は、凸部66Bが係合凹部62Eと係合し、かつ、ロック部61に当接する。凸部66Bと係合凹部62Eとの係合により、ギヤハウジング222は回動不能となる。
次に、図23に示されるように操作部62を前側に移動させる。これにより凸部66Bと係合凹部62Eとの係合が解除され、ギヤハウジング222は回転軸31を中心にして回動可能になる。作業者は、ギヤハウジング222を回転軸31を中心にして180°回動させる。さらに、凸部66Bが係合凹部61Cに係合するように、ギヤハウジング222を後方に移動させる。
次に、操作部62と共にギヤハウジング222をバネ64の付勢力によって後方に移動させる。これにより、ギヤハウジング222は図14に示される状態になり、組立てが完了する。以上の操作と逆の操作を行えば、ギヤハウジング222をモータハウジング221から分離することができる。また、ギヤハウジング222を直接前方に前進させれば、操作部62もギヤハウジング222に押されて移動するので、ギヤハウジング222を直接前方へ移動させればギヤハウジング222を回転可能な状態にできる。
第3の実施の形態によれば、特別な道具を要せずにギヤハウジング222をモータハウジング221に対して回動させることができる。さらに、特別な道具を用いずにギヤハウジング222をモータハウジング221から分離することができる。これにより、動力伝達部4などのメンテナンスが容易になる。特に、第3の実施の形態によれば、ギヤハウジング222を直接前方に動かすことでギヤハウジング222が回転可能な状態となるので、相対移動させるギヤハウジング222を持ち、前進させてから回すことでギヤハウジング222の回転角度を調整できる。すなわち、一度組み立ててからであれば、操作部62を操作せずともギヤハウジング222を直接操作すればよいので、簡単にギヤハウジング222の回転角度を調整することができる。
(変形例)
本発明による電動工具は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である
例えば、第1の実施の形態では、モータハウジング21に凸部24Aを有する回転ガイド部24が設けられ、ギヤハウジング22に凹部26Aが形成された回転ガイド部26が設けられていた。しかしながら、回転ガイド部24および回転ガイド部26は、互いに係合可能(あるいはモータハウジング21とギヤハウジング22との相対移動を防止可能)であり、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対回動を許容する構成であれば上記の構成に限定されない。例えば、回転ガイド部24に複数の凹部が形成され、回転ガイド部26に複数の凸部が設けられていてもよい。
複数の凸部24Aは、モータハウジング21の外周面にわたって形成されていなくともよく、当該外周面の一部に形成されていてもよい。言い換えれば、凸部24Aは外周面にわたって連続していてもよいし、不連続であってもよい。また、凸部24Aおよび凹部26Aは、それぞれ少なくとも一つずつ設けられていればよい。
スライドスイッチ10は、モータハウジング21の上側に配置されていたが、上側でなくともよい。スライドスイッチ10は、作業者が操作しやすい位置であれば何れの位置でもよい。例えば、モータハウジング21の左側または右側に設けられていてもよい。また、モータハウジング21は、左右に分離可能な2つの部材でなくともよく、例えば上下に分離可能な2つの部材であればよい。この場合にも、2つの部材によってギヤハウジング22の外周を取囲むようにする。また、2つの部材に設けられた切欠きによって、スライドバー7の第3部7Cをモータハウジング21の内側から外側に延出させるようにする。
上記の実施の形態のディスクグラインダ1は、電池パック2から供給される直流電流によって動作していたが、商用交流電源によって動作する構成であってもよい。またモータ3はブラシレスモータでなくてもよく、ブラシ付きモータでもよい。
第1の実施の形態において、爪部71はモータハウジング21に設けられ、孔部75はギヤハウジング22に形成されていたが、ディスクグラインダ1は、モータハウジング21とギヤハウジング22との相対的な回動の許容と防止とを切替え可能な構成であればよい。例えば、第1の係合部がモータハウジング21に設けられ、第1の係合部と係合可能な第2の係合部がギヤハウジング22に設けられていてもよい。この場合には、第2の係合部が爪部であり、第1の係合部が孔部であってもよい。
第1の実施の形態において、モータハウジング21の左部21Lと右部21Rとがギヤハウジング22の外周面を取囲むように挟んでいたが、モータハウジング21に対するギヤハウジング22の回動が可能な構成であれば、このような内容に限定されない。例えば、ギヤハウジング22が左右に分離可能な構成であり、モータハウジング21の外周面を取囲むように挟む構成であってもよい。
第2の実施の形態の傾斜面22Gは、第1の実施の形態に設けられていても良い。
第3の実施の形態におけるロック部61は、モータハウジング221と一体成型されていてもよい。例えば、ロック部61の左側半分が左部221Lと一体成型され、ロック部61の右側半分が右部221Rと一体成型されていてもよい。
本発明の電動工具としてディスクグラインダについて説明をしたが、モータの回転軸と、砥石Pが着脱可能な出力軸とが平行でないアングル工具であれば、何れの電動工具を採用してもよい。例えば、コーナードリル、アングルインパクトドライバなどを採用してもよい。
1、101、201・・・ディスクグラインダ
21、121、221・・・モータハウジング
22、122、222・・・ギヤハウジング
3・・・モータ
31・・・回転軸
5・・・出力軸部
51・・・出力軸
4・・・動力伝達部
7、107・・・スライドバー
71・・・爪部
75・・・孔部
47A、47B、47C、47D・・・孔部
24・・・回転ガイド部
26・・・回転ガイド部
62・・・操作部
63・・・抜止部

Claims (12)

  1. 第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングに接続される第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングに収容され、第1方向に延出し、回転方向に回転可能な回転軸を有するモータと、
    前記第2ハウジング内に回転可能に支承され、前記第1方向と異なる第2方向に延出し、先端工具が着脱可能な出力軸と、
    前記第2ハウジング内において前記モータと前記出力軸との間に介在し、前記回転軸の回転力を前記出力軸に伝達して前記出力軸を回転させる動力伝達部と、を有し、
    前記第2ハウジングは、前記動力伝達部を外部に露出させることなく前記第1ハウジングに対して前記回転方向に回動可能なことを特徴とする電動工具。
  2. 前記第1ハウジングに設けられた第1係合部と、
    前記第2ハウジングに設けられ、前記第1係合部と係合可能な第2係合部と、をさらに有し、
    前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに非係合状態で、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能であり、
    前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合することで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記第1ハウジングに設けられた操作部と、
    前記第1ハウジング内に設けられ、前記モータの回転と停止を切替えるスイッチ部と、
    前記第1ハウジング内に設けられ、前記操作部に連動して前記スイッチ部のオンオフの切替を行うことが可能であり、前記第1方向に延出するスライドバーと、をさらに有し、
    前記第2ハウジングには、前記スライドバーの一端部を受入可能な複数の孔部が形成され、
    前記複数の孔部は、前記回転方向に関して互いに異なる位置に設けられ、
    前記スライドバーが前記複数の孔部の何れにも挿入されていないときに、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能になり、
    前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して回動することにより前記スライドバーが前記複数の孔部のいずれか一つに挿入可能であり、
    前記スライドバーが前記複数の凹部のいずれか一つに挿入されることで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  4. 前記第1ハウジングに設けられた爪部をさらに有し、
    前記第2ハウジングには、前記爪部が係合可能な複数の孔部が形成され、
    前記複数の孔部は、前記回転方向に関して互いに異なる位置に設けられ、
    前記爪部が前記複数の孔部のいずれとも係合していないときに、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能になり、
    前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して回動することにより前記爪部が前記複数の孔部のいずれか一つに挿入可能であり、
    前記爪部が前記複数の孔部のいずれか一つに挿入されることで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  5. 前記第2ハウジングから突出する第1凸部と、
    前記第1ハウジングに設けられ、前記第1凸部と係合可能な複数の凹部が形成された回転防止部材と、を有し、
    前記複数の凹部は、前記回転方向に関して互いに異なった位置に設けられ、
    前記第1凸部が前記複数の凹部の何れとも係合していないときに、前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングが回動可能になり、
    前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して回動することにより前記第1凸部が前記複数の凹部のいずれかに係合し、
    前記第1凸部が前記複数の凹部のいずれかに係合することで、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記回転方向の回動が防止されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  6. 前記第1ハウジングに設けられ、前記第1方向に移動可能な移動部材と、
    前記移動部材を前記第1ハウジングの内部に向けて第1方向に付勢する付勢部材と、をさらに有し、
    前記第1凸部が前記複数の凹部のいずれかに係合している状態で、前記移動部材は、前記付勢部材の付勢力により前記第1凸部を前記第1ハウジングの内部に向けて第1方向に付勢することを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
  7. 前記第1ハウジングは、第3係合部を有し、
    前記第2ハウジングは、前記第3係合部と係合する第4係合部を有し、
    前記第3係合部と前記第4係合部とは、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの回転を許容しつつ前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの前記第1方向への移動が防止されるように互いに係合することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電動工具。
  8. 前記第3係合部は、前記第1ハウジングに形成された環状凹部であり、
    前記第4係合部は、前記環状凹部と係合可能な第2凸部であることを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
  9. 前記第4係合部は、前記第2ハウジングに形成された環状凹部であり、
    前記第3係合部は前記第1ハウジングに形成され、前記環状凹部と係合可能な第2凸部であることを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
  10. 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとは前記第1方向に延びる円筒形状を有し、
    前記第2凸部は前記回転方向に連続もしくは不連続に形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載の電動工具。
  11. 第1ハウジングと一体に形成され、作業者が把持可能な把持部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の電動工具。
  12. 前記第1ハウジングは、第1部材と、第2部材とを有し、
    前記第1部材と前記第2部材とが、前記第2ハウジングの外周面を取囲んでいることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の電動工具。
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