JP2020180482A - ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャイルドロック機構をON状態にできないドアロック装置を提供する。【解決手段】ドアロック装置100は、ラッチ状態とアンラッチ状態とを採り得るように構成されたラッチ機構と、ラッチ機構をアンラッチ状態に切換可能な第一インサイドオープンレバーと、ドア開操作に連動して回転する第二インサイドオープンレバーと、第一インサイドオープンレバーと第二インサイドオープンレバーとの間に配設される中間部材と、チャイルドプロテクトオフ位置に位置するときにアンセット位置に中間部材を保持し、チャイルドプロテクトオン位置に位置するときにセット位置に中間部材を保持するチャイルドプロテクターレバー15と、チャイルドプロテクターレバー15をチャイルドプロテクトオフ位置に保持するとともにチャイルドプロテクトオフ位置からの移動を阻止する保持機構50とを有する。【選択図】図12

Description

本発明は、車両用のドアロック装置に関する。
特許文献1は、チャイルドロック機構を備える車両用のドアロック装置を開示している。特許文献1に記載のドアロック装置は、ベース部材と、ラッチ機構と、チャイルドロック機構を備える。チャイルドロック機構は、ラッチ機構に連係した第一インサイドオープンレバーと、車両ドアに設けられたインサイドドアハンドルに連動する第二インサイドオープンレバーと、第一インサイドオープンレバーに組付けられ第二インサイドオープンレバーに組付けられていない中間部材と、ベース部材に組み付けられて車両ドアの車内側から手動操作可能なチャイルドプロテクターレバーとを備える。中間部材は、チャイルドプロテクターレバーの手動操作によって、アンセット位置またはセット位置に移動可能に構成されている。
国際公開第11/114898号
上記した特許文献1に記載されているドアロック装置のチャイルドロック機構は、中間部材がアンセット位置に保持されている状態では、第二インサイドオープンレバーの動きが中間部材を介して第一インサイドオープンレバーに伝達可能に構成される。このためインサイドドアハンドルのドア開操作によりラッチ機構がラッチ状態からアンラッチ状態にされて、閉止状態の車両ドアを開状態にすることができる。一方、中間部材がセット位置に保持されている状態では、第二インサイドオープンレバーの動きが中間部材に対して空振りして第一インサイドオープンレバーに伝達不能である。このためインサイドドアハンドルをドア開操作してもラッチ機構がラッチ状態を維持し、車両ドアの閉止状態が維持される。このように、特許文献1に記載されているドアロック装置では、チャイルドプロテクターレバーを手動操作することによって、チャイルドロック機構のON状態(インサイドドアハンドルをドア開操作してもラッチ機構がラッチ状態に保持されて車両ドアの閉止状態が維持される状態)とOFF状態(インサイドドアハンドルをドア開操作したときにラッチ機構がラッチ状態からアンラッチ状態に切り換えられて車両ドアが開放可能な状態)とを切り換えることができる。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、防犯上の理由により、チャイルドロック機構をOFF状態に保持しON状態に切り換えられないようにしたい、すなわちチャイルドロック機構を無効にしたいという要望がある。しかしながら、上記特許文献1に記載のドアロック装置は、チャイルドロック機構をON状態に切り換えられないようにすることについては考慮されていない。
本発明は、チャイルドロック機構をON状態に切り換えられないように構成された車両用のドアロック装置を提供することを、目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、ベース部材(10)と、ベース部材に組み付けられ、車体に対して閉止状態の車両ドアを開放不能とするラッチ状態と開放可能とするアンラッチ状態とを採り得るように構成されたラッチ機構(20)と、ベース部材に回転可能に組付けられるとともにラッチ機構に連係し、初期位置から回転することにより、ラッチ状態にあるラッチ機構をアンラッチ状態に切換可能な第一インサイドオープンレバー(12)と、ベース部材に回転可能に組付けられ、車両ドアに取り付けられたインサイドドアハンドル(300)のドア開操作に連動して回転する第二インサイドオープンレバー(13)と、第一インサイドオープンレバーと第二インサイドオープンレバーとの間に配設される中間部材(14)と、ベース部材に組付けられ、チャイルドプロテクトオフ位置に位置するときに中間部材を介して第二インサイドオープンレバーの回転が第一インサイドオープンレバーに伝達されてラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に切換可能であるアンセット位置に中間部材を保持し、チャイルドプロテクトオン位置に位置するときに中間部材を介して第二インサイドオープンレバーの回転が第一インサイドオープンレバーに伝達不能であるセット位置に中間部材を保持するチャイルドプロテクターレバー(15)と、チャイルドプロテクターレバーをチャイルドプロテクトオフ位置に保持するとともにチャイルドプロテクトオフ位置からのチャイルドプロテクターレバーの移動を阻止する保持機構(50)と、を有するドアロック装置(100)を提供する。
本発明のドアロック装置では、保持機構によってチャイルドプロテクターレバーがチャイルドプロテクトオフ位置に保持され、チャイルドプロテクトオフ位置からの移動が阻止される。このため、チャイルドロック機構をOFF状態からON状態に切り換えることができない。したがって、チャイルドロック機構をOFF状態に保持しON状態に切り換えられないようにしたいという要請に応じることができる。
保持機構は、ベース部材に形成された保持孔(11a,11b)と、チャイルドプロテクターレバーに設けられて保持孔に挿通される突起部(15c,15h)とを有するとよい。この場合、突起部が保持孔に係合することにより、チャイルドプロテクトオフ位置からのチャイルドプロテクターレバーの移動が阻止されるとよい。これによれば、チャイルドプロテクターレバーの突起部がベース部材に形成された保持孔に係合することにより、チャイルドプロテクターレバーの動きが物理的に拘束される。このため、手動操作によってチャイルドプロテクトレバーをチャイルドプロテクトオン位置に設定することが物理的に阻止される。さらに、慣性などによって予期せずにチャイルドプロテクターレバーが移動してチャイルドロック機構がON状態になることを防止できる。また、ベース部材の保持孔がチャイルドプロテクターレバーの突起部によって塞がれることから、外部から保持孔を通じてドアロック装置の内部部品にアクセスできないようにできる。すなわち、ドアロック装置に内部部品へのアクセスに対する耐性を持たせることができる。
この場合、突起部は、その突出端(15e)が車両ドアのインナーパネル(400)に設けられている開口部(400a)に対面するように配設されているとともに、突出端が開口部よりも車両ドアの内部側(すなわち車外側)に位置しているように構成することができる。これによれば、チャイルドプロテクターレバーが使用者等の目に留まりにくく、触れることも困難になる。このため、使用者等に違和感を与えることがない。また、ドアの美観の向上を図ることができる。
また、チャイルドプロテクターレバーの突起部は、ベース部材の外面と同じ色であるように構成することができる。これによれば、ドアの外部から見た場合の美観の向上を図ることができる。また、チャイルドプロテクターレバーの突起部をベース部材と同じ色とすることにより、従来品のチャイルドプロテクターレバーとの識別が容易となる。このため、組み立て工程における誤組付けの防止を図ることができる。
また、本発明に係るドアロック装置は、ベース部材に回転可能に組み付けられ、第一インサイドオープンレバーの回転をラッチ機構に伝達可能なアンロック位置と伝達不能なロック位置に移動可能に構成されるオープンリンク(32)と、支持軸(S3)により回転可能に支持されてベース部材に対して回転可能に組付けられ、回転することでオープンリンクをアンロック位置またはロック位置に移動させるアクティブレバー(33)と、をさらに有していてもよい。この場合、チャイルドプロテクターレバーは、アクティブレバーとともに支持軸(S3)に同軸支持されていてもよい。これによれば、アクティブレバーに同軸支持されたチャイルドプロテクターレバーを除去することなく、保持機構によりチャイルドロック機構をOFF状態に保持しON状態に切り換えられないようにできる。このため、チャイルドロック機構を無効にするためにアクティブレバーに同軸支持されたチャイルドプロテクターレバーを除去することによりアクティブレバーが軸方向にずれるといった不具合の発生を防止できる。その結果、組み立て工数を増加させることなく、且つ組み立て工程の内容を変更することなく、チャイルドロック機構を無効にすることができる。
図1は、ドアロック装置が組付けられたドアを車内側から見た側面図である。 図2は、本発明による車両用のドアロック装置の一実施形態を車両の内側から見た側面図である。 図3は、図2に示したドアロック装置における主要構成部材の関係を示した側面図である。 図4は、ドアロック装置が有するチャイルドロック機構のOFF状態における側面図である。 図5は、第二インサイドオープンレバーが回転したときのチャイルドロック機構の作動説明図である。 図6は、チャイルドプロテクターレバーの構成例を示す斜視図である。 図7は、従来のドアロック装置が有するチャイルドロック機構のOFF状態における側面図である。 図8は、従来のチャイルドロック機構において、OFF状態で第二インサイドオープンレバーが回転したときの作動説明図である。 図9は、従来のドアロック装置が有するチャイルドロック機構のON状態における側面図である。 図10は、従来のチャイルドロック機構において、ON状態で第二インサイドオープンレバーが回転したときの作動説明図である。 図11は、従来のチャイルドロック機構の構成例を示す後面図である。 図12は、保持機構の構成例を示す後面図である。 図13は、ドアロック装置の保持機構とインナーパネルとの関係を示す後面図である。 図14は、ドアロック装置の保持機構とパネルとの関係を示す断面図である。 図15は、保持機構の第一の変形例を示す側面図であり、図12に対応する図である。 図16は、保持機構の第二の変形例を示す断面図である。 図17は、保持機構の第三の変形例を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1〜6および図12〜14は、本発明によるドアロック装置100の一実施形態を示す図である。このドアロック装置100は、車両ドア200に組付けられた状態で、車両ドア200内に配設される。
図1は、ドアロック装置100が組付けられた車両ドア200を車内側から見た側面図である。図1に示すように、車両ドア200は、その下半部を構成するドア本体部200aと、その上半部に設けられているドアサッシュ200bとを備えている。ドア本体部200aは、アウターパネル(図示省略)とインナーパネル400とを備えている。アウターパネルは、ドア本体部200aの外側面を構成する。インナーパネル400は、アウターパネルの車内側に固定されている。車両ドア200のアウターパネルには図略のアウトサイドドアハンドルが組付けられており、インナーパネル400にはインサイドドアハンドル300(図2参照)が組付けられている。アウトサイドドアハンドル及びインサイドドアハンドル300は、各々、初期位置から回転作動することができるように構成される。これらのドアハンドルを初期位置から回転作動させる操作が、車両ドア200を開くための操作(ドア開操作)である。
また、図1に示すように、本実施形態に係るドアロック装置100は、アウターパネルとインナーパネル400との間で、かつ、ドア本体部200aの後端部近傍に組付けられている。ドアロック装置100の一部は、車両ドア200の後端面(インナーパネル400の後端面)において、車体側に設けられたストライカを受け入れることができるように、ドア本体部200aの外部に露出している。
図2は、ドアロック装置100を車内側から見た側面図であり、図3は、図2に示したドアロック装置100の内部構造を表す側面図である。図2及び図3に示すように、ドアロック装置100は、ベース部材としてのハウジング11と、ラッチ機構20と、チャイルドロック機構10と、保持機構50と、アウトサイドオープンレバー31と、オープンリンク32と、アクティブレバー33と、電動アクチュエータ40とを備えている。ハウジング11は、ドアロック装置100の外郭を構成する。このハウジング11内に、上記した構成要素が収容される。
ラッチ機構20は、周知のように、ラッチ状態にて車両ドア200を車体に対して閉止状態(車両ドア200が閉じられた状態)に保持し、アンラッチ状態にて車両ドア200を車体に対して開放可能とする。ラッチ機構20は、ラッチ21及び図略のポールを備える。ラッチ21は、車体に固定されているストライカ(図示省略)に係合するラッチ位置と、ストライカとの係合が解除されるアンラッチ位置との間を回転することができるようにハウジング11内に配設される。ポールは、ラッチ位置にあるラッチ21に係合してラッチ21の回転を規制する係合位置と、ラッチ21との係合が解除されてラッチ21の回転を規制しない係合解除位置と、の間を回転することができるようにハウジング11内に配設される。ラッチ21がストライカに係合してラッチ位置にあるときにポールが係合位置に位置してラッチ21の回転を規制することにより、車両ドア200の閉止状態が維持される。一方、ポールが係合解除位置に位置してラッチ21の回転規制が解除されることにより、ストライカがラッチ21から離脱可能となる。このため車両ドア200が解放可能にされる。
図4、図5は、チャイルドロック機構10の構成を示す側面図である。図4はインサイドドアハンドル300がドア開操作されていない状態を示し、図5はインサイドドアハンドル300がドア開操作されている状態を示す。なお、図4及び図5には、アウトサイドオープンレバー31及びオープンリンク32も示される。図4及び図5に示すように、チャイルドロック機構10は、第一インサイドオープンレバー12と、第二インサイドオープンレバー13と、中間部材14と、連結リンク16と、チャイルドプロテクターレバー15とを備える。なお、詳細は後述するが、チャイルドロック機構10は、保持機構50によってOFF状態(インサイドドアハンドル300のドア開操作によりラッチ機構20をアンラッチ状態にできる状態)に保持されており、ON状態(インサイドドアハンドル300をドア開操作してもラッチ機構20がラッチ状態に保持される状態)に切り換えることができない。
また、アウトサイドオープンレバー31は、車両ドア200のアウターパネルに取り付けられているアウトサイドドアハンドルのドア開操作により初期位置から作動位置まで回転することができるように、中間部にてハウジング11に対して回転可能にハウジング11に組付けられている。アウトサイドオープンレバー31は、その内端部にインサイド係合部31aと連結部(図示省略)を有する。そして、アウトサイドオープンレバー31は、連結部にてオープンリンク32と連結している。
オープンリンク32は、アウトサイドオープンレバー31の初期位置から作動位置への回転に連動して、初期位置から作動位置まで軸方向移動することができるように構成される。また、オープンリンク32は、アウトサイドオープンレバー31の連結部を中心に、その回転位置がアンロック位置とロック位置とに位置するように回転可能にアウトサイドオープンレバー31に組付けられている。ラッチ機構20がラッチ状態であるときにアンロック位置にあるオープンリンク32が初期位置から作動位置まで軸方向移動した場合、オープンリンク32が図略のリフトレバーに係合してリフトレバーが回転する。これによりリフトレバーと同期して回転するポールが係合位置から係合解除位置に向かう方向に回転する。このためポールによるラッチ21の回転規制が解除されて、ラッチ機構20がアンラッチ状態にされる。一方、ラッチ機構20がラッチ状態であるときにロック位置にあるオープンリンク32が初期位置から作動位置まで軸方向移動しても、オープンリンク32はリフトレバーに係合しない。このためラッチ機構20がラッチ状態を維持する。オープンリンク32のアンロック位置からロック位置への回転位置の切り換え、およびロック位置からアンロック位置への回転位置の切り換えは、ドアロック装置100が備えるアクティブレバー33(図3参照)の回転によって行われるように構成されている。
アクティブレバー33は、図3に示すようにハウジング11に回転可能に組み付けられており、電動アクチュエータ40(図3参照)の作動、または車両ドア200の内側に組付けられているロックノブ(図示省略)の手動操作により回転駆動する。アクティブレバー33は、操作アーム33aにてロックノブ(図示省略)に連結部材である第二操作ケーブルW2を介して連結されている。なお、電動アクチュエータ40の構成は、本発明と関連性が薄いため、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、第一インサイドオープンレバー12は長尺状に形成され、その一端部12aにて第一支持軸S1を介してハウジング11に回転可能に組付けられている。また、第一インサイドオープンレバー12は、その長手方向における中間部に係合部12bを有する(図5参照)。この係合部12bは、アウトサイドオープンレバー31に設けられているインサイド係合部31aと係合可能な位置に形成されている。そして、第一インサイドオープンレバー12は、アウトサイドオープンレバー31を介してオープンリンク32に連係している。
第一インサイドオープンレバー12は、図4に示す回転位置(初期位置)から第一支持軸S1を中心に時計回転方向に回転して、図5に示す回転位置(作動位置)まで回転することで、係合部12bによってアウトサイドオープンレバー31のインサイド係合部31aを押す。これにより、第一インサイドオープンレバー12の回転が、アウトサイドオープンレバー31に伝達される。その結果、アウトサイドオープンレバー31が初期位置から作動位置まで回転するとともに、アウトサイドオープンレバー31に連結したオープンリンク32が図3に示す初期位置から作動位置まで軸方向移動する。このときオープンリンク32の回転位置がアンロック位置である場合、オープンリンク32の作動位置への軸方向移動によりポールが係合位置から係合解除位置まで回転する。これによりラッチ機構20がラッチ状態からアンラッチ状態に切り換わる。このため車両ドア200を開放することができる。このように、第一インサイドオープンレバー12は、ハウジング11に回転可能に組付けられるとともにラッチ機構20に連係し、初期位置から回転することにより、ラッチ状態にあるラッチ機構20をアンラッチ状態に切換可能に構成される。
また、図4と図5に示すように、第一インサイドオープンレバー12は、長手方向における他端部(回転の先端部)に係合溝12cを有する。この係合溝12cに中間部材14が係合する。中間部材14は、第一インサイドオープンレバー12と第二インサイドオープンレバー13との間に介在するように配設されている。中間部材14は、第一インサイドオープンレバー12に組付けられており、第二インサイドオープンレバー13には組付けられていない。中間部材14は、矩形ブッシュ14aと連結軸14bとを有する。連結軸14bは、一端部にて矩形ブッシュ14aに一体的に連結され、他端部にて連結リンク16の一端部16aに一体的に連結されている。連結リンク16は、その一端部16aから第一インサイドオープンレバー12の長手方向に沿って延び、その他端部16bにて支持ピン17を介してチャイルドプロテクターレバー15の一端部15aに回転可能に連結されている。この実施形態では、連結リンク16の他端部16bに支持ピン17が固定されており、支持ピン17はチャイルドプロテクターレバー15が有する連結孔15dに入り込んでいる。
このように、中間部材14は、連結リンク16と支持ピン17とを介してチャイルドプロテクターレバー15の一端部15aに連結されている。そして、連結リンク16は支持ピン17を中心に回転可能であり、このため、中間部材14はハウジング11およびチャイルドプロテクターレバー15に対して支持ピン17を中心とする円弧状の軌跡を描くように移動可能である。また、中間部材14の連結軸14bは、その中間部の外周にて、第一インサイドオープンレバー12が有する係合溝12cに嵌め込まれるように組付けられている。図4に示す中間部材14の位置が、アンセット位置として定義される。
第二インサイドオープンレバー13は、基端部13aを有し、この基端部13aにて第二支持軸S2を介してハウジング11に回転可能に組付けられている。また、第二インサイドオープンレバー13は、操作アーム13c及び係合アーム13dを有する。操作アーム13cは、基端部13aから延設される。この操作アーム13cの長手方向における中間部分から係合アーム13dが操作アーム13cの延設方向とはほぼ直角な方向に延設される。この係合アーム13dの先端に係合部13bが設けられる。そして、第二インサイドオープンレバー13が図4に示す初期位置から反時計回りに回転した場合に係合部13bが図4に示す回転軌跡L2を描く。この回転軌跡L2上に、アンセット位置の中間部材14が位置する。従って、第二インサイドオープンレバー13が図4に示す初期位置から反時計回りに回転すると、係合部13bがアンセット位置の中間部材14に係合する。
操作アーム13cは、インサイドドアハンドル300に、連結部材である第一操作ケーブルW1(図2と図3参照)を介して連結されている。そして、第二インサイドオープンレバー13は、インサイドドアハンドル300がドア開操作されると、第一操作ケーブルW1に引かれて図4に示す状態から反時計回りに回転して図5に示す状態に至る。このように、第二インサイドオープンレバー13は、ハウジング11に対して回転可能に組付けられ、インサイドドアハンドル300に連動するように構成されている。
そして、第二インサイドオープンレバー13が回転すると、アンセット位置に位置している中間部材14は、第二インサイドオープンレバー13の係合部13bに押され、支持ピン17を中心とする円弧軌跡を描くように移動する。上記のとおり、中間部材14は第一インサイドオープンレバー12が有する係合溝12cに嵌め込まれるように組付けられている。このため、中間部材14の移動に伴い、第一インサイドオープンレバー12は、第一支持軸S1を中心に、図4に示す初期位置から作動位置まで回転する。このように、中間部材14は、第一インサイドオープンレバー12と第二インサイドオープンレバー13の間に配設されており、第二インサイドオープンレバー13の回転を第一インサイドオープンレバー12に伝達可能に構成されている。そして、上記のとおり、第一インサイドオープンレバー12が作動位置まで回転することにより、ポールによるラッチ21の規制が解除されて、ラッチ機構20がラッチ状態からアンラッチ状態になる。
図6は、チャイルドプロテクターレバー15の斜視図である。図6に示すように、チャイルドプロテクターレバー15は、一端部15a及び基端部15bを有する長尺状に形成される。そして、図4に示すように、基端部15bにて第三支持軸S3を介してハウジング11に組付けられる。また、上記のとおり、チャイルドプロテクターレバー15は、一端部15aの近傍に、支持ピン17が挿通する連結孔15dを有している。この実施形態では、連結孔15dは、第一支持軸S1および第二支持軸S2の軸線方向視において、第一インサイドオープンレバー12の回転中心(第一支持軸S1の中心)と第二インサイドオープンレバー13の回転中心(第二支持軸S2の中心)とを通過する直線L1に交差(例えば直交)する方向に長い長孔である例を示す。
なお、ドアロック装置100は保持機構50を有し、チャイルドプロテクターレバー15は、保持機構50によって、図4と図5に示す位置(チャイルドプロテクトオフ位置)から移動しないように保持されている(詳細は後述)。そして、連結リンク16の支持ピン17がチャイルドプロテクターレバー15の連結孔15dに入り込んでいるため、図4に示す状態において、中間部材14は直線L1の方向へ移動できず、回転軌跡L2から離れた位置に移動できない。このように、中間部材14は、チャイルドプロテクターレバー15によって、アンセット位置(第二インサイドオープンレバー13の係合部13bの回転軌跡L2上であって、第二インサイドオープンレバー13の係合部13bに係合可能な位置)に保持され、セット位置(回転軌跡L2から離れた位置であって、第二インサイドオープンレバー13の係合部13bに係合しない位置)への移動が阻止されている。
ここで、チャイルドロック機構のON状態とOFF状態の切り換えについて、図7〜図10を参照して説明する。図7〜図10は、従来のチャイルドロック機構のON状態とOFF状態の切り換えを説明する図である。図7〜図10に示すように、従来のチャイルドロック機構70では、チャイルドプロテクターレバー71が支持軸72(本発明の実施形態の第三支持軸S3に対応する)を介してハウジング77に対して回転可能に支持されている。
図7と図8は、チャイルドプロテクターレバー71がチャイルドプロテクトオフ位置に保持されている状態、すなわちチャイルドロック機構のOFF状態を示す。また、図7はインサイドドアハンドルがドア開操作されていない状態を示し、図8はドア開操作されている状態を示す。チャイルドプロテクターレバー71がチャイルドプロテクトオフ位置に保持されている状態では、中間部材74がアンセット位置(第二インサイドオープンレバー75の係合部75aの回転軌跡LX(支持軸79を中心とする円弧状の軌跡)上の位置)に位置する。このため、第二インサイドオープンレバー75が支持軸79を中心として図7に示す位置から図8に示す位置に回転すると、その回転が中間部材74に伝達され、中間部材74は連結リンク81に固定されている支持ピン80を中心とする円弧軌道で移動する。そして、中間部材74の移動に伴い、第一インサイドオープンレバー76は支持軸78を中心として回転する。したがって、インサイドドアハンドルをドア開操作することにより、ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に切り換えることができる。
図9と図10は、チャイルドプロテクターレバー71がチャイルドプロテクトオン位置に保持されている状態、すなわちチャイルドロック機構のON状態を示す。また、図9はインサイドドアハンドルがドア開操作されていない状態を示し、図10はドア開操作されている状態を示す。チャイルドプロテクターレバー71がチャイルドプロテクトオン位置に保持されている状態では、中間部材74はセット位置(第二インサイドオープンレバー75の係合部75aの回転軌跡LXから外れた位置)に位置する。このため、第二インサイドオープンレバー75が図9に示す位置から図10に示す位置に回転しても、第二インサイドオープンレバー75の係合部75aは中間部材74に係合せずに空振りし、第二インサイドオープンレバー75の回転は第一インサイドオープンレバー76に伝達されない。このため、インサイドドアハンドルがドア開操作されても、ラッチ機構はラッチ状態に保持され、アンラッチ状態に切り換わらない。
図11は、従来のチャイルドロック機構70を有するドアロック装置700を後側から見た図である。従来のチャイルドロック機構70は、図11に示すように、チャイルドプロテクターレバー71に設けられている突起状の操作部71aと、ハウジング77に設けられている円弧状の開口部77aとを有する。この突起状の操作部71aは、ハウジング77の開口部77aからハウジング77の外部に突出するように配設されている。さらに、車両ドアのインナーパネルには開口部が設けられており、従来のドアロック装置700は、この突起状の操作部71aがこの開口部を通じてドアのインナーパネルの外側に露出している。そして、操作部71aを操作することによって、チャイルドプロテクターレバー71をチャイルドプロテクトオフ位置からチャイルドプロテクトオン位置へ、およびチャイルドプロテクトオン位置からチャイルドプロテクトオフ位置へ移動(回転)させることができ、これによりチャイルドロック機構70のON状態とOFF状態を切り換えることができる。
これに対して、この実施形態では、保持機構50がチャイルドプロテクターレバー15をチャイルドプロテクトオフ位置にのみ保持し、チャイルドプロテクトオフ位置からの移動(すなわち、従来のチャイルドプロテクトオン位置への移動)を阻止することで、中間部材14をアンセット位置に保持するとともにチャイルドロック機構10をOFF状態に保持するように構成されている。図12は、本実施形態に係る保持機構50の構成例を後側から見た図である。図6及び図12に示すように、チャイルドプロテクターレバー15には、突起部15cが設けられている。この突起部15cは、図11に示す従来のチャイルドプロテクターレバー71の操作部71aに対応する構成要素であるが、操作部71aよりも大きく形成されている。また、図12に示すように、保持機構50は、チャイルドプロテクターレバー15に設けられている突起部15cと、ハウジング11に設けられている保持孔11aとを有する。そして、チャイルドプロテクターレバー15がチャイルドプロテクトオフ位置に位置する状態(図4と図5に示すように、中間部材14がアンセット位置に位置する状態)で、突起部15cが保持孔11aに挿通されている。また、図12からよくわかるように、突起部15cは、保持孔11aの開口領域のほぼ全体を覆うように、保持孔11aから突き出ている。従って、図12に示す突起部15cが、保持孔11aの長手方向に移動しようとしても、保持孔11aの内周の端辺と突起部15cが干渉することにより、突起部15cは移動することができない。
このように、保持機構50は、チャイルドプロテクターレバー15を図4と図5に示す位置(チャイルドプロテクトオフ位置)にのみ保持し、この位置からの移動(チャイルドプロテクトオフ位置からの移動)を阻止することで中間部材14をアンセット位置に保持するとともにアンセット位置からの離脱を阻止するように構成されている。すなわち、保持機構50は、チャイルドロック機構10をOFF状態に保持しON状態にできないように(無効状態にするように)構成されている。
このような構成であれば、チャイルドプロテクターレバー15が有する突起部15cが、ハウジング11の保持孔11aの内周面に係合することによって、チャイルドプロテクターレバー15の移動が物理的に拘束される。このため、チャイルドプロテクターレバー15は、保持機構50によってチャイルドプロテクトオフ位置にのみ保持され、チャイルドプロテクトオフ位置からの離脱(この実施形態では、第三支持軸S3を中心とする回転移動)が阻止される。このように、チャイルドプロテクターレバー15が保持機構50によってチャイルドプロテクトオフ位置に保持され、チャイルドプロテクトオフ位置からの回転が阻止されることにより、中間部材14は、第二インサイドオープンレバー13の回転を第一インサイドオープンレバー12に伝達可能な状態(アンセット位置に位置する状態)に保持される。
本実施形態に係るチャイルドプロテクターレバー15は、保持機構50によるチャイルドプロテクトオフ位置への保持がなければ、チャイルドプロテクトオン位置に移動可能であり、この場合、中間部材14がセット位置に保持される。しかしながら、実際には、保持機構50によって、チャイルドプロテクターレバー15はチャイルドプロテクトオフ位置に保持されるとともに中間部材14がアンセット位置に保持される。つまり、本実施形態に係るチャイルドプロテクターレバー15は、チャイルドプロテクトオフ位置に位置するときに中間部材14をアンセット位置に保持し、チャイルドプロテクトオン位置に位置するときに中間部材14をセット位置に保持することができるように構成されているものの、保持機構50によってその位置がチャイルドプロテクトオフ位置に保持され、チャイルドオフ位置からの移動が阻止されるように構成される。
ハウジング11の保持孔11aは、従来のドアロック装置700のハウジング77に設けられている円弧状の開口部77a(チャイルドプロテクターレバー71の操作部71aを突出させるための開口部)と同じでよい。例えば、チャイルドプロテクターレバー15を支持する第三支持軸S3の軸線方向視において、この第三支持軸S3を中心とする円弧形状の貫通孔(開口部)でよい。
一方、突起部15cは、この保持孔11aに挿通可能で、かつ、チャイルドプロテクターレバー15のチャイルドプロテクトオフ位置からの移動(回転移動)を阻止できる形状および寸法であればよい。例えば、突起部15cは、チャイルドプロテクターレバー15の第三支持軸S3の軸線方向視において保持孔11aと同じまたは相似の形状を有し、保持孔11aと同じかそれよりも僅かに小さい寸法が適用可能である。
なお、中間部材14が第二インサイドオープンレバー13の係合部13bの回転軌跡L2上に位置する範囲内であれば、チャイルドプロテクターレバー15の移動は許容される。例えば、第三支持軸S3の軸線方向視において、突起部15cの外周面と保持孔11aの内周面の隙間(ここでは、第三支持軸S3を中心とする円周方向の隙間をいう。図12中の一点鎖線C3がこの円周方向を示す)があってもよい。要は、第二インサイドオープンレバー13が図4に示す位置から図5に示す位置に回転する場合において、第二インサイドオープンレバー13の回転が第一インサイドオープンレバー12に伝達される範囲であれば、中間部材14が第一インサイドオープンレバー12に対して相対的に移動してもよい。なお、突起部15cの具体的な位置と形状と寸法は、保持孔11aの位置と形状と寸法に応じて決めることができる。
ドアロック装置100がこのような保持機構50を有すると、チャイルドロック機構10はOFF状態に保持されON状態に切り換えることができない。したがって、防犯上の理由によって、チャイルドロック機構10をOFF状態に保持しON状態にできないようにしたいという要請に応じることができる。
また、上記構成の保持機構50においては、チャイルドプロテクターレバー15の移動が保持孔11aの内周面と突起部15cとの係合によって物理的に拘束されている。このため、慣性などによって予期せずにチャイルドプロテクターレバー15がチャイルドプロテクトオフ位置から移動すること(チャイルドプロテクトオフ位置から離脱すること)が阻止される。また、チャイルドプロテクターレバー15をチャイルドプロテクトオフ位置から移動させることができないから、人為的な操作によっても(例えば、保持孔11aから突出している突起部15cに力を加えたとしても)チャイルドロック機構10をON状態にできない。また、ハウジング11の保持孔11aがチャイルドプロテクターレバー15の突起部15cによって塞がれた状態となる。このため、この保持孔11aを介してドアロック装置100の内部に工具などを差し込むことができない。したがって、ドアロック装置100に、外部から内部部品への強引なアクセスに対する耐性を持たせることができる。
また、保持機構50が上記した構成であれば、従来のドアロック装置700と比較すると、チャイルドプロテクターレバー15が突起部15cを有すればよい。つまり、従来のチャイルドプロテクターレバー71の操作部71aを大きくするだけでよい。したがって、従来と比較して、部品点数を増加させなくてもよい。また、従来のチャイルドプロテクターレバー71の操作部71aを挿通可能な円弧状の開口部77aを、構成(形状、寸法、位置など)を変更することなく本実施形態の保持孔11aに適用することができる。このため、ハウジング11の構成(特に保持孔11aの構成)を変更しなくてもよいから、従来のハウジング77を変更することなく本実施形態のハウジング11に適用できる。また、チャイルドプロテクターレバー15を変更するだけでよいから、組み立て工程の内容の変更や、組み立て工数の増加を招かない。さらに、車両ドア200を含め、車両の構成を変更しなくてもよい。
図13は、ドアロック装置100の保持機構50とインナーパネル400との関係を示す後面図である。図14は、ドアロック装置100の保持機構50とインナーパネル400との関係を示す断面図であり、図13のXIV−XIV矢視図である。従来、チャイルドロック機構を有するドアロック装置が組付けられるドアのインナーパネルは、チャイルドプロテクターレバーの操作部を操作するための開口部を有する。本発明の実施形態では、車両ドア200は従来と同じ構成が適用されるため、従来構成と同様に車両ドア200のインナーパネル400が開口部400aを有する。そして、ドアロック装置100は、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15cの突出端15e(先端)がこの開口部400aに対面するように配設されている。ただし、図14に示すように、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15cの突出端15eは、車両ドア200のインナーパネル400の外面よりも車両ドア200の内部側(開口部400aから車両ドア200の内部に奥まった位置、すなわち車外側)に位置しており、車両ドア200のインナーパネル400の外部(車内側)に突出していない。このため、突起部15cの突出端15eが開口部400aに対面するように配設されていても、突起部15cの突出端15eが外部に突出している構成と比較して、突起部15cが車両ドア200の外部から視認されにくくなる。したがって、使用者等に違和感を与えないようにできる。また、車両ドア200の美観の向上を図ることができる。
また、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15cは、ハウジング11の外面と同じ色であることが好ましい。このような構成であれば、車両ドア200のインナーパネル400が開口部400aを有し、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15cの突出端15eがこの開口部400aに対面するように配設されている場合において、車両ドア200の外部からこの突起部15cを目立たないようにできる。このため、上記同様、突起部15cの存在を気付きにくし、使用者等に違和感を与えないようにできる。また、車両ドア200のインナーパネル400に設けられている開口部400aからの見栄えの向上を図ることができる。さらに、突起部15cをハウジング11の外面と同じ色とすることにより、従来品との識別が容易になる。このため、誤組付けの防止を図ることができる。なお、突起部15cの全体がハウジング11の外面と同じ色でなくてもよく、少なくともハウジング11の保持孔11aから突出している部分(ハウジング11の外部から視認できる部分)がハウジング11の外面と同じ色であればよい。また、具体的な色は特に限定されない。
このドアロック装置100においては、チャイルドプロテクターレバー15とアクティブレバー33とが同軸的に配設されている(図3参照)。具体的には、チャイルドプロテクターレバー15は、アクティブレバー33をハウジング11に対して回転可能に支持している第三支持軸S3により、アクティブレバー33と同軸支持されている。そして、チャイルドプロテクターレバー15とアクティブレバー33とが第三支持軸S3の軸線方向に並べて配設されている。これにより、チャイルドプロテクターレバー15とアクティブレバー33は互いに第三支持軸S3の軸線方向に位置決めされた状態に保持される。このような構成であれば、チャイルドプロテクターレバー15とアクティブレバー33とが互いに異なる支持軸に支持されている構成に比較して、支持軸を共通化して部品点数の削減を図ることができる。また、チャイルドプロテクターレバー15とアクティブレバー33を接近して配設できるから、ドアロック装置100の小型化を図ることができる。
このような構成において、チャイルドロック機構10をOFF状態に保持するためにチャイルドプロテクターレバー15を除去すると、アクティブレバー33が第三支持軸S3に対して軸線方向に移動可能となり、位置ずれが生じるおそれがある。この実施形態のドアロック装置100においては、チャイルドプロテクターレバー15を除去しないから、アクティブレバー33はチャイルドプロテクターレバー15によって軸線方向の移動が規制され、軸線方向に位置決めされた状態に保持される。このため、アクティブレバー33の軸線方向の位置決めのための構造または部材を追加しなくてもよい。また、従来と比較すると、チャイルドプロテクターレバー15を変更するだけでよいから、組み立て工数や組み立て工程の内容を変更しなくてもよい。このため、組み立て工程に与える影響を小さくできる。
なお、上記実施形態では、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15cを、ハウジング11の保持孔11aに応じて設定することにより、チャイルドプロテクターレバー15がハウジング11に対して移動(回転移動)できないように保持される構成を示したが、このような構成に限定されない。本発明は次に示す各変形例によっても実施可能である。
図15は、第一の変形例を示す図であり、上記実施形態の図12に対応する図である。図15に示すように、この変形例では、チャイルドプロテクターレバー15が従来の操作部(図10の操作部71a)と同じ形状の突起部15hを有する。一方、ハウジング11が有する保持孔11bは、突起部15hを挿通可能でかつチャイルドプロテクターレバー15をチャイルドプロテクトオフ位置に保持し、チャイルドプロテクトオフ位置からの移動(チャイルドプロテクトオフ位置からの離脱)を阻止できるような寸法、形状および位置に設けられる。例えば、第三支持軸S3の軸線方向において、保持孔11bの形状を突起部15hの形状と同じまたは相似としてもよい。この場合にも、上記した実施形態と同様に、突起部15hの外周面と保持孔11bの内周面の隙間がある場合には、この隙間の寸法を、チャイルドプロテクターレバー15が移動した場合であっても中間部材14が第二インサイドオープンレバー13の係合部13bの回転軌跡L2上に位置する状態に保持される範囲の寸法に設定すればよい。このような構成であっても、チャイルドロック機構10はOFF状態に保持されON状態に切り換えることができない。この変形例によれば、ハウジング11の保持孔11bを変更しなければならないという点を除いては、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
図16は、第二の変形例を示す断面図である。第二の変形例の保持機構50は、ハウジング11に形成された保持部11cと、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15iとを有する。保持部11cは、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15iを覆うように構成されている。この保持部11cは、ハウジング11を貫通する貫通孔(開口部)ではなくてよく、突起部15iの周囲を囲む有底の凹部として構成される。この場合にも、上記した第一の変形例と同様に、突起部15iの外周面と保持部11cの内周面とに隙間がある場合には、この隙間の寸法を、チャイルドプロテクターレバー15が移動した場合であっても中間部材14が第二インサイドオープンレバー13の係合部13bの回転軌跡L2上に位置する状態に保持される範囲の寸法とすればよい。このような構成であっても、チャイルドロック機構10はOFF状態に保持されON状態に切り換えることができない。このような構成であれば、ハウジング11に保持部11cを設けるという点を除いては、上記した実施形態と同様の効果を奏する。なお、保持部11cは、ハウジング11を製造する際にハウジング11に一体に形成することができる。
また、図16においては、保持部11cが車両ドア200のインナーパネル400の外面よりも車両ドア200の内部側に位置する構成を示すが、車両ドア200の外部に突出していてもよい。すなわち、この第二の変形例では突起部15iが保持部11cに覆われておりハウジング11の外部に露出(突出)していないから、保持部11cが車両ドア200のインナーパネル400の外側に突出していても、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15iを視認できず、かつ触れることもできない。したがって、使用者等に違和感を与えないようにできる。また、外部からチャイルドプロテクターレバー15に触れられないから、ドアロック装置100は内部部品へのアクセスに対する耐性を持つ。
図17は、保持機構50の第三の変形例を示す断面図である。第三の変形例では、保持機構50は、ハウジング11とは別体の保持部材51と、チャイルドプロテクターレバー15の突起部15jとを有する。保持部材51は、例えばスナップフィットの構造を有し、ハウジング11に形成された開口部11dを塞ぐようにハウジング11に組付けられている。また、保持部材51は、例えば有底の箱状の構造が適用できる。この場合には、保持部材51がハウジング11に組付けられると、ハウジング11の開口部11dがふさがれるとともに、チャイルドプロテクターレバー15が有する突起部15jが保持部材51によって保持される。このため、チャイルドプロテクターレバー15は外部から視認できなくなる。また、チャイルドプロテクターレバー15の移動は、保持部材51の内周面によって規制される。なお、保持部材51は、図17に示すような箱状の構造であってもよく、筒状の構造であってもよい。要は、第三支持軸S3の軸線方向視における突起部15jの外周面と保持部材51の内周面とに隙間がある場合には、この隙間の寸法を、チャイルドプロテクターレバー15が移動した場合であっても、中間部材14が第二インサイドオープンレバー13の係合部13bの回転軌跡L2上に位置する状態に保持される範囲の寸法とすればよい。
この第三の変形例によっても、上記した実施形態と同様に、チャイルドプロテクターレバー15がチャイルドプロテクトオフ位置にのみ保持され、チャイルドプロテクトオフ位置からチャイルドプロテクトオフ位置ではない位置(すなわち、従来のチャイルドプロテクトオン位置)への移動が阻止される。また、従来のハウジング77を適用できる。このため、保持部材51を追加しなければならないという点を除いては、上記した実施形態と同様の効果を奏する。
なお、保持部材51が筒状の構造を有する場合には、保持部材51と突起部15jがハウジング11の外面と同じ色であることが好ましい。このような構成であれば、保持部材51とチャイルドプロテクターレバー15が車両ドア200の外部から視認しにくくなる。また、保持部材51と突起部15jは、車両ドア200のインナーパネル400の外面よりも車両ドア200の内部側に位置し、外部側に突出していないことが好ましい。このような構成であれば、保持部材51と突起部15jが車両ドア200の外部から視認されにくくなるとともに触れにくくなる。なお、図17に示すように、保持部材51が有底の箱状の構造を有する場合には、突起部15jの色はハウジング11の色と異なっていてもよい。ただし、保持部材51とハウジング11の外面とが同じ色であることが好ましい。このような構成であれば、保持部材51が視認されにくくなるため、チャイルドロック機構10の存在が気づかれにくくなる。このため、使用者等に違和感を与えないようにできる。また、車両ドア200の外部から見た場合のドアロック装置100の美観の向上を図ることができる。
100…ドアロック装置、11…ハウジング(ベース部材)、11a,11b…保持孔、12…第一インサイドオープンレバー、13…第二インサイドオープンレバー、14…中間部材、15…チャイルドプロテクターレバー、15c…突起部、20…ラッチ機構、31…アウトサイドオープンレバー、32…オープンリンク、33…アクティブレバー、50…保持機構、51…保持部材、400…インナーパネル、400a…開口部、S3…第三支持軸(支持軸)

Claims (5)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に組み付けられ、車体に対して閉止状態の車両ドアを開放不能とするラッチ状態と開放可能とするアンラッチ状態とを採り得るように構成されたラッチ機構と、
    前記ベース部材に回転可能に組付けられるとともに前記ラッチ機構に連係し、初期位置から回転することにより、ラッチ状態にある前記ラッチ機構をアンラッチ状態に切換可能な第一インサイドオープンレバーと、
    前記ベース部材に回転可能に組付けられ、前記車両ドアに取り付けられたインサイドドアハンドルのドア開操作に連動して回転する第二インサイドオープンレバーと、
    前記第一インサイドオープンレバーと前記第二インサイドオープンレバーとの間に配設される中間部材と、
    前記ベース部材に組付けられ、チャイルドプロテクトオフ位置に位置するときに前記中間部材を介して前記第二インサイドオープンレバーの回転が前記第一インサイドオープンレバーに伝達されて前記ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に切換可能であるアンセット位置に前記中間部材を保持し、チャイルドプロテクトオン位置に位置するときに前記中間部材を介して前記第二インサイドオープンレバーの回転が前記第一インサイドオープンレバーに伝達不能であるセット位置に前記中間部材を保持するチャイルドプロテクターレバーと、
    前記チャイルドプロテクターレバーを前記チャイルドプロテクトオフ位置に保持するとともに前記チャイルドプロテクトオフ位置からの前記チャイルドプロテクターレバーの移動を阻止する保持機構と、
    を有するドアロック装置。
  2. 請求項1に記載のドアロック装置において、
    前記保持機構は、前記ベース部材に形成された保持孔と、前記チャイルドプロテクターレバーに設けられて前記保持孔に挿通される突起部と、を有し、
    前記突起部が前記保持孔に係合することにより、前記チャイルドプロテクトオフ位置からの前記チャイルドプロテクターレバーの移動が阻止される、ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載のドアロック装置において、
    前記突起部は、その突出端が前記車両ドアのインナーパネルに設けられている開口部に対面するように配設されているとともに、前記突出端が前記開口部よりも前記車両ドアの内部側に位置している、ドアロック装置。
  4. 請求項2又は3に記載のドアロック装置において、
    前記突起部は、前記ベース部材の外面と同色である、ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドアロック装置であって、
    前記ベース部材に回転可能に組み付けられ、前記第一インサイドオープンレバーの回転を前記ラッチ機構に伝達可能なアンロック位置と伝達不能なロック位置に移動可能に構成されるオープンリンクと、
    支持軸により回転可能に支持されて前記ベース部材に対して回転可能に組付けられ、回転することで前記オープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に移動させるアクティブレバーと、
    をさらに有し、
    前記チャイルドプロテクターレバーは、前記アクティブレバーとともに前記支持軸に同軸支持される、ドアロック装置。
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WO2022130463A1 (ja) * 2020-12-14 2022-06-23 日本たばこ産業株式会社 吸引装置、制御方法、及びプログラム

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