JP2020180407A - カップ部を有する衣類 - Google Patents
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Abstract
【課題】 楽な着け心地でありながら、バストを脇部から造形可能であり、かつ、着くずれのしにくいカップ部を有する衣類を提供することを目的とする。【解決手段】 一対のカップ部11A、土台部11B、一対のバック部13および一対の肩ストラップ14を含み、一対のカップ部11Aおよび土台部11Bは、一体となって一体部材12を形成しており、肩ストラップ14の一端はカップ部11Aの上部に取り付けられており、バック部13は、一体部材12の少なくとも脇側を覆うように、肩ストラップ14の取付け位置と土台部11Bの下辺とで一体部材12に取り付けられて、一体部材12の脇側に延在しており、肩ストラップ14の他端はバック部13の背中側に取り付けられていることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、カップ部を有する衣類に関するものである。
従来、カップ部を有する衣類、例えば、ブラジャーでは、身体のラインをきれいに見せるため、パッドを用いたり、サポート部材を設けて、バストの形状を補整する方法が提案されてきた。近年では、着用時のバストの脇部を寄せて造形するための方法として、バストの造形性は高めつつ、過度の圧迫を加えない良好な着用感を両立させる検討がなされている。例えば、カップ部の脇部寄りに、所定の張力を有するように当て布等を設けることで、バストにフィットしながら、バストの脇部を局部的に圧迫することなく、バストを脇方向から面状にかつソフトに寄せるバストの補整機能を備えた衣類が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記の当て布等のサポート部材を設けると、前記サポート部材と他の部分との結合部(境界部)において締め付けが強くなり、着け心地が低下する場合がある。また、部分的に締め付けの強い部分が存在すると、運動追従性が低下して着くずれが発生しやすくなることがある。
本発明は、楽な着け心地でありながら、バストを脇部から造形可能であり、かつ、着くずれのしにくいカップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のカップ部を有する衣類は、
カップ部を有する衣類であって、
一対のカップ部、土台部、一対のバック部および一対の肩ストラップを含み、
前記カップ部および前記土台部は、一体となって一体部材を形成しており、
前記肩ストラップの一端は前記カップ部の上部に取り付けられており、
前記バック部は、前記一体部材の少なくとも脇側を覆うように、前記肩ストラップの取付け位置と前記土台部の下辺とで前記一体部材に取り付けられて、前記一体部材の脇側に延在しており、
前記肩ストラップの他端は前記バック部の背中側に取り付けられていることを特徴とする。
カップ部を有する衣類であって、
一対のカップ部、土台部、一対のバック部および一対の肩ストラップを含み、
前記カップ部および前記土台部は、一体となって一体部材を形成しており、
前記肩ストラップの一端は前記カップ部の上部に取り付けられており、
前記バック部は、前記一体部材の少なくとも脇側を覆うように、前記肩ストラップの取付け位置と前記土台部の下辺とで前記一体部材に取り付けられて、前記一体部材の脇側に延在しており、
前記肩ストラップの他端は前記バック部の背中側に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、楽な着け心地でありながら、バストを脇部から造形可能であり、かつ、着くずれのしにくいカップ部を有する衣類を提供することができる。
本発明のカップ部を有する衣類において、前記バック部は、前記一体部材の脇辺と連結されていることが好ましい。
本発明のカップ部を有する衣類において、前記バック部の上辺は、前記一体部材の脇上辺よりも上方に位置することが好ましい。
本発明のカップ部を有する衣類は、前記カップ部の最下点の下方位置から前記バック部の後側端部まで延在する、バック補助部をさらに有し、前記バック補助部の下辺は、前記バック部の下辺と連結され、前記バック補助部の上辺は、前記バック部の上辺と互いに遊離可能となっており、前記バック補助部は、前記カップ部の最下点の下方位置から脇側に向かい、垂直方向の長さが徐々に長くなっており、前記バック補助部の脇側上端部は、前記肩ストラップの背中側と連結されており、前記肩ストラップとの前記連結位置において、前記バック補助部の垂直方向の長さは、前記バック部の垂直方向の長さよりも長くなっていることが好ましい。
本発明のカップ部を有する衣類は、前記一体部材が表布を有しており、前記バック部は、前中心側において、前記表布と連結されていてもよい。
本発明のカップ部を有する衣類において、前記バック部は、前記一体部材の表側全面を覆っていてもよい。
本発明のカップ部を有する衣類は、ブラジャーであることが好ましい。
本発明のカップ部を有する衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。なお、以下で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1に、本発明のカップ部を有する衣類の一例である第一の実施形態に係るブラジャー100を示す。図1は、本実施形態のブラジャー100を平置きした状態の正面図である。また、図2は、ブラジャー100を、平置きして肌側(着用時に肌に当接する側)から見た状態の正面図である。以下、図面の記載においては、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。
図1に、本発明のカップ部を有する衣類の一例である第一の実施形態に係るブラジャー100を示す。図1は、本実施形態のブラジャー100を平置きした状態の正面図である。また、図2は、ブラジャー100を、平置きして肌側(着用時に肌に当接する側)から見た状態の正面図である。以下、図面の記載においては、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。
本実施形態のブラジャー100は、一対のカップ部11A、土台部11B、一対のバック部13および一対の肩ストラップ14を備えたノンワイヤータイプのブラジャーである。カップ部11Aと土台部11Bとは、一体成型されて一体部材12を形成している。本実施形態においては、左右それぞれに一体部材12が形成されて、土台部11Bの前中心部分同士で連結することで、左右のカップ部11Aが連結されている。一体部材12は、カップ部11Aの下縁部から脇側縁部の範囲の外周に、土台部11Bが設けられて一体成型されている。土台部11Bは、バストと胴体との境界線であるバージスラインに沿うように形成されている。一体部材12としては、例えば、ポリウレタンフォームによるモールド成型部材を用いることができる。一対のカップ部11Aの上部には、各々、肩ストラップ14の一端が取り付けられている。
本発明においては、バック部13は、一体部材12の脇側を覆うようにして、一体部材12に取り付けられ、一体部材12の脇側(着用時における脇から背中側)に延在している。バック部13は、カップ部11A上部の肩ストラップ14取付け位置と、土台部11Bの下辺とで、一体部材12に取り付けられている。一方、バック部13の前側辺13Aおよび上辺13Bにおいては、一体部材12とは縫着等はされておらず、遊離した状態となっている。バック部13の後側端(着用時における背中側の端部)には、連結係止部17A、17Bが取り付けられて、背中心付近で着脱自在になっている。そして、肩ストラップ14の他端はバック部13の背中側に取り付けられている。このように、一体部材12の脇側から連結係止部17A、17Bまでを、一枚の生地のバック部13とし、バック部13で一体部材12の脇側を押さえるとともに、後方(背中側)に引く力がかかるため、楽な着け心地でありながら、脇側をすっきりさせてバストを造形し、カップ部11A(一体部材12)を身体にフィットさせてサイズ融通性を持たせることができる。そのため、衣類のサイズ設定において境界サイズに該当する着用者においても、バストボリュームのサポートを良好に行い、着崩れ等を防ぐことが可能である。ここで、境界サイズとは、各サイズ区分で想定されている寸法範囲のうち上限近傍または下限近傍に位置する寸法を意味している。
なお、一体部材12の脇上辺12Bが、バック部13に縫い付けられていないことで、より着くずれしにくくなるという効果が得られる。ブラジャー着用時の身体およびブラジャーの動きについて腕の上げ下ろしでの挙動を解析したところ、着くずれのメカニズムは次のとおりであることがわかった。挙手時(腕上げ時)には、バストボリュームとバージスラインが移動する。このとき、バストボリュームの移動量の方が、バージスラインの移動量より多い。一体部材12の脇上辺12Bとバック部13とが縫着されたブラジャーを着用した場合、腕の上げ下ろしによってバストボリュームが前方(前中心側方向)や上方に移動するのに合わせて、カップ部11A上辺が倒れこみ、カップ部11Aの上辺がくい込むとともに、脇上辺12Bおよび前中心の下辺が浮く(身体から離れる)。挙手時にカップ部11Aが前側(前中心側)に移動するが、腕の上げ下ろし終了後にも、前記移動位置に移動したままで、当初の位置には戻らない(ずれの発生)。同じく、バック部もカップ部の移動に伴い前側に移動し、当初の位置には戻らないため、脇部分においてブラジャーからの肉のはみ出しが生じる。特にバスト底面に対して突出量の大きいバストの場合、バストボリュームの移動量が多く、ずれが大きく発生しやすくなる。
上記着くずれは、一体部材12の脇上辺12Bをバック部13に縫い付けないことにより、抑制できることを見出した。脇上辺12Bがバック部13に固定されていないことで、挙手時にはカップ部11Aが上下方向に伸びる(カップ部11Aが平面状に開く)ためバストボリュームの移動(変形)に対応でき、カップ部11Aは前中心方向には移動しないため、バストに食い込まず、バストボリュームの移動にバック部13が引っ張られないので着くずれしにくくなる。
本実施形態においては、バック部13は、一体部材12の脇辺12Aと連結(縫着)されている。楽な着け心地を得るために、本発明におけるバック部13は、緊締力の強くない素材を用いることが好ましいが、その場合、着用時に一体部材が身体から浮く(離れる)ことによるフィット性の低下の可能性がある。特に、バストのボリュームが大きい着用者の場合、バストが脇側に流れてカップ部11Aの外に出ようとする力が強く働きやすい。このとき、土台部11Bが持ち上がるとともに一体部材12が外側に倒れる方向に力が働く。そこで、図2に示すように、バック部13と一体部材12の脇辺12Aとを連結したところ、着用時に一体部材が身体から浮く(離れる)ことによるフィット性の低下を抑えて、良好なフィット性が得られ、バストの脇側への流れを抑制できることが判明した。このように、フィット性の向上およびバストの脇側への流れの抑制のためには、バック部13と、一体部材12の脇辺12Aとを連結(縫着)することが好ましい。
また、本実施形態においては、バック部13の上辺13Bは、一体部材12の脇上辺12Bよりも上方に位置するように形成されている。脇上辺12Bよりも上方までバック部13が設けられていることで、着用時の脇部分における肉のはみ出しをカバーし、きれいな着用ラインを得ることができる。
バック部13としては、伸縮性のある経編地や緯編地であればよく、例えば、ツーウェイラッセル、ベアスムース、ストレッチラッセルレース、チュールパワーネットおよびツーウェイトリコット等を用いることができる。
バック部13は、特に上辺13Bにおいて、折り返して縫製するなどの端始末を必要としない端部となっていることが、着用時の段差の発生の防止や、運動追従性、肌触りの点から好ましい。バック部13の生地として、例えば、生地端始末不要なフラット素材やヘム素材を用いると、端始末の縫製が不要である。また、部分的に、端始末不要な生地を使うことで、肌あたりやデザインなどを調整することができる。
本実施形態のブラジャーでは、連結係止部17A、17Bとして、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))を使用することができるが、他の種類の係止具を使用してもよい。また、バック部13が連結係止部を有していなくてもよい。例えば、連結係止部を前中心に設けてフロントホックタイプとしてもよい。また、連結係止部がないタイプ、バック部を結んで係止するタイプであってもよい。連結係止部としては、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))、グリッパー、ボタン、紐、面ファスナーなどを、デザインや用途に応じて適宜選択して使用することができる。なお、上記のフック・アンド・アイやグリッパー、ボタンを用いる場合には、複数の留め位置を予め設けておくことにより、締め付け具合を微調整できるようにしておくことも好ましい。なお、上記以外の他の種類の係止具を使用してもよい。
本実施形態においては、肩ストラップ14の一端はカップ部11Aに取り付けられ、肩ストラップ14の他端はバック部13の背中側の上辺部に取り付けられる。取付けの際には、例えば、円環係止具18Aとエイト環18Bからなる長さ調節具とを導入して、肩ストラップ14の長さを調整可能とすることができる。肩ストラップ14は、カップ部11Aを肩から吊り下げるものであればよい。例えば、肩ストラップ14は、紐や布テープであってもよいし、タンクトップのような幅の広いストラップであってもよい。肩ストラップ14の態様は一対のカップ部11Aに対応して一対の肩ストラップ14を、それぞれカップ部11A上部とバック部13の背中側とに取り付ける態様に限定されず、例えば、スポーツタイプのブラジャーの肩ストラップのように、背中側で2本の肩ストラップ14が一体となりバック部13に取り付けられる態様であってもよい。
なお、本実施形態では、ブラジャー100は、左右に分離した一体成型された一体部材12を備え、一対の土台部11Bの前中心部分同士で連結することで、左右のカップ部11Aが連結されている例を挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、例えば、左右が一体成型された一体部材を備えたタイプのブラジャーとしてもよい。なお、本発明は、フロントホックのブラジャーにも適用できる。
本発明において、一体部材12としては、カップ部11Aと土台部11Bとが一体成型された部材であってもよいし、カップ部11Aと土台部11Bとを縫着等によって結合して一体とした部材であってもよい。一体成型された部材としては、可撓性を有するポリウレタンフォーム、不織布、あるいはポリウレタンなどの高弾性糸から編成された厚手シート状の素材(ダンボールニット、ダブルラッセル)等を使用することができるが、成型性、耐久性等の点からポリウレタンフォーム、不織布が好ましい。また、カップ部11Aと土台部11Bとを縫着等によって結合して一体とした部材としては、例えば、成型されたポリウレタンフォームや不織布、立体縫製されたポリウレタンシート、不織布やダブルラッセルによるカップ部11Aと、例えば、ポリウレタンシート、不織布やダブルラッセルの土台部11Bとを縫着等により結合したものを用いることができる。一体部材12の大きさや厚みは、着用による体型の補整といった目的や、カップ部を有する衣類のデザインに応じて設計可能であり、例えば、下バージスラインとバストトップとの間の脇側領域を厚く、周辺に向かうにしたがって薄くなるように形成してもよい。一体部材12のカップ部11Aと土台部11Bとの境界は、バージスラインに沿うように形成するとよい。
(第二の実施形態)
図3および図4に、本発明のカップ部を有する衣類の第二の実施形態に係るブラジャー200を示す。図3は、本実施形態のブラジャー200を平置きした状態の正面図である。また、図4は、本実施形態に係るブラジャー200を着用した状態を、左前から見た図である。本実施形態のブラジャー200は、一体部材12が表布26を有しており、バック部23が前中心側において、表布26と連結されており、さらにバック補助部25を有している他は、第一の実施形態と同様の構成であるノンワイヤータイプのブラジャーである。表布26の回復力(緊迫力)は、バック部23の回復力よりも小さい方が好ましい。これによってカップ部のバストのボリューム移動(変形)に追随しやすくなる。表布26としては、ストレッチ素材を使用することができ、ストレッチラッセルレース等を好ましく用いることができる。
図3および図4に、本発明のカップ部を有する衣類の第二の実施形態に係るブラジャー200を示す。図3は、本実施形態のブラジャー200を平置きした状態の正面図である。また、図4は、本実施形態に係るブラジャー200を着用した状態を、左前から見た図である。本実施形態のブラジャー200は、一体部材12が表布26を有しており、バック部23が前中心側において、表布26と連結されており、さらにバック補助部25を有している他は、第一の実施形態と同様の構成であるノンワイヤータイプのブラジャーである。表布26の回復力(緊迫力)は、バック部23の回復力よりも小さい方が好ましい。これによってカップ部のバストのボリューム移動(変形)に追随しやすくなる。表布26としては、ストレッチ素材を使用することができ、ストレッチラッセルレース等を好ましく用いることができる。
バック補助部25は、カップ部11Aの最下点の下方位置からバック部23の後側端部の連結係止部17A、17Bまで延在しており、カップ部11Aの最下点の下方位置から脇側に向かい、垂直方向の長さが徐々に長くなっている。本実施形態では、バック部23の後側端部は、連結係止部17A、17Bの箇所を指すが、例えばフロントホックタイプ等のバック部がつながった形状の場合には、バック部の後側端部とは、背中心付近の位置を指す。カップ部11Aの最下点の下方位置とは、カップくりのラインの最下点の下方の、土台部11B下辺上の点を指すが、厳密なものではなく、前記点の付近の位置であってよい。バック補助部25の下辺は、バック部23の下辺と連結されているが、バック補助部25の上辺は、バック部23の上辺とは連結されておらず、互いに遊離可能となっている。バック補助部25の脇側上端部は、肩ストラップ14の背中側と連結されており、肩ストラップ14との背中側の連結位置において、バック補助部25の垂直方向の長さは、バック部23の垂直方向の長さよりも長くなっている。
本実施形態において、バック部23は、バック補助部25よりも肌側(内側)に設けられている。バック部23は、バック補助部25よりも広い面積を有しており、バック部23を肌側に配置することによって、より均質な着圧で、バック部23が当接する皮膚を緊締することができる。
また、バック補助部25は、肩ストラップ14との背中側の連結位置付近において、広い面積を取ることができ、背中における着用時のスムージングを行うことができる。バック部23のみを用いて背中側で広い面積を確保しようとすると、一体部材12の脇側押さえるための力がかかりにくくなってしまうが、バック補助部25を備えることにより、脇押さえ(脇の部分の良好なフィット感)と背中のスムージングの両立を図ることも可能となる。このように、さらにバック補助部25を設けることにより、身体の動きに対する追随性を良くすることができ、ずれにくくなり、楽な着け心地で、ブラジャーを安定させることができる。
本実施形態のブラジャー200は、一体部材12が表布26を有している。表布を設けることで、意匠性を向上させ、デザインの幅を広げることもできる。本実施形態では、表布26は、一体部材12がバック部23で覆われていない箇所に設けられており。表布26とバック部23とは、バック部23の前中心側(一体部材12上)で、連結(縫着)されている。バック部23は、カップ部11A上部の肩ストラップ14取付け位置と、土台部11Bの下辺とで、一体部材12に取り付けられ、前中心側では一体部材12から遊離しているので、ブラジャー200では、表布26は一体部材12の周縁部以外では一体部材12とは連結されていない。本発明はこれに限定されず、表布を一体部材の全面を覆うように設け、ブラジャー100と同様にバック部を前側辺13Aで一体部材から遊離させて設けてもよい。この場合、バック部は表布と連結されない。
(第三の実施形態)
図5に、本発明のカップ部を有する衣類の第三の実施形態に係るブラジャー300を示す。図5は、本実施形態のブラジャー300を平置きした状態の正面図である。本実施形態のブラジャー300は、バック部33が一体部材12の表側全面を覆っている他は、第二の実施形態と同様の構成であるノンワイヤータイプのブラジャーである。
図5に、本発明のカップ部を有する衣類の第三の実施形態に係るブラジャー300を示す。図5は、本実施形態のブラジャー300を平置きした状態の正面図である。本実施形態のブラジャー300は、バック部33が一体部材12の表側全面を覆っている他は、第二の実施形態と同様の構成であるノンワイヤータイプのブラジャーである。
バック部33は、一体部材12の表面全体を覆うが、一体部材12の脇側におけるバック部の取付け箇所は、カップ部11A上部の肩ストラップ14取付け位置および、土台部11Bの下辺であり、その他の部分(例えば、第一の実施形態におけるバック部13の前側辺13Aに相当する位置および上辺33B)においては、一体部材12とは縫着などはされておらず、遊離した状態となっている。本実施形態のブラジャー300も、実施形態2と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明のブラジャーは、楽な着け心地でありながら、バストを脇部から造形可能であり、かつ、着くずれもしにくいものである。
以上、実施の形態の具体例として、ブラジャーをあげて本発明を説明したが、本発明のカップ部を有する衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のような衣類以外にも、身頃部を設けてブラキャミソール、ボディースーツ、ブラスリップ、水着、レオタード、その他各種のカップ部を有する衣類に適用できる。
本発明のカップ部を有する衣類は、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のような衣類以外にも、ファンデーション衣類、スポーツ衣類、アウターなど、各種のカップ部を有する衣類に適用できる。
100、200、300 ブラジャー
11A カップ部
11B 土台部
12 一体部材
12A 一体部材の脇辺
12B 一体部材の脇上辺
13、23、33 バック部
13A バック部の前側辺
13B、33B バック部の上辺
14 肩ストラップ
17A、17B 連結係止部
18A 円環係止具
18B 長さ調節具
25 バック補助部
26 表布
11A カップ部
11B 土台部
12 一体部材
12A 一体部材の脇辺
12B 一体部材の脇上辺
13、23、33 バック部
13A バック部の前側辺
13B、33B バック部の上辺
14 肩ストラップ
17A、17B 連結係止部
18A 円環係止具
18B 長さ調節具
25 バック補助部
26 表布
Claims (7)
- カップ部を有する衣類であって、
一対のカップ部、土台部、一対のバック部および一対の肩ストラップを含み、
前記カップ部および前記土台部は、一体となって一体部材を形成しており、
前記肩ストラップの一端は前記カップ部の上部に取り付けられており、
前記バック部は、前記一体部材の少なくとも脇側を覆うように、前記肩ストラップの取付け位置と前記土台部の下辺とで前記一体部材に取り付けられて、前記一体部材の脇側に延在しており、
前記肩ストラップの他端は前記バック部の背中側に取り付けられていることを特徴とするカップ部を有する衣類。 - 前記バック部は、前記一体部材の脇辺と連結されている、請求項1記載のカップ部を有する衣類。
- 前記バック部の上辺は、前記一体部材の脇上辺よりも上方に位置する、請求項1または2記載のカップ部を有する衣類。
- 前記カップ部の最下点の下方位置から前記バック部の後側端部まで延在する、バック補助部をさらに有し、
前記バック補助部の下辺は、前記バック部の下辺と連結され、
前記バック補助部の上辺は、前記バック部の上辺と互いに遊離可能となっており、
前記バック補助部は、前記カップ部の最下点の下方位置から脇側に向かい、垂直方向の長さが徐々に長くなっており、
前記バック補助部の脇側上端部は、前記肩ストラップの背中側と連結されており、
前記肩ストラップとの前記連結位置において、前記バック補助部の垂直方向の長さは、前記バック部の垂直方向の長さよりも長くなっている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。 - 前記一体部材が表布を有しており、
前記バック部は、前中心側において、前記表布と連結されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。 - 前記バック部は、前記一体部材の表側全面を覆っている、請求項1から4のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
- 衣類がブラジャーである、請求項1から6のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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